JP2003314415A - ベルト機構の異常検出装置 - Google Patents

ベルト機構の異常検出装置

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JP2003314415A
JP2003314415A JP2002120792A JP2002120792A JP2003314415A JP 2003314415 A JP2003314415 A JP 2003314415A JP 2002120792 A JP2002120792 A JP 2002120792A JP 2002120792 A JP2002120792 A JP 2002120792A JP 2003314415 A JP2003314415 A JP 2003314415A
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JP
Japan
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pulley
engine
motor
rotation speed
belt
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JP2002120792A
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English (en)
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Eijiro Shimabukuro
栄二郎 島袋
Yukinobu Ochiai
志信 落合
Kazuaki Takizawa
一晃 瀧澤
Eiji Muto
栄二 武藤
Shogo Yonemoto
省吾 米本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンおよび補機を含む車両機器のプーリ
とアイドラプーリとにベルトを巻き掛けて動力伝達を行
うベルト機構の異常を的確に検出する。 【解決手段】 エンジン回転数センサ35と、モータ・
ジェネレータ回転数センサ36と、アイドラプーリ回転
数センサ37とを設け、各センサ35,36,37の検
出値を比較する。エンジン回転数あるいはモータ・ジェ
ネレータ回転数とアイドラプーリ回転数との偏差が所定
の閾値以上であれば、クランクプーリ19あるいはモー
タ・ジェネレータプーリ25とベルト28との間にスリ
ップが発生したと判定し、エンジン回転数あるいはモー
タ・ジェネレータ回転数が検出されたときにアイドラプ
ーリ回転数が検出されなければ、ベルト28に脱落や破
断が発生したと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンおよび補
機を含む車両機器のプーリとアイドラプーリとにベルト
を巻き掛けて動力伝達を行うベルト機構の異常検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのクランクシャフトにモータ・
ジェネレータを含む補機をベルトを介して接続し、モー
タ・ジェネレータをエンジンの運転時にジェネレータと
して機能させるとともに、エンジンの始動時にスタータ
モータとして機能させるハイブリッド車両が、特開20
01−165019号公報により公知である。
【0003】このハイブリッド車両は、クランクシャフ
トの回転数とスタータモータの回転数とを比較し、両者
の回転数の差が所定の閾値以上になった場合に、ベルト
に脱落、破断、スリップ等の異常が発生したと判定する
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、クランクシャフトの回転数とスタータモータの回
転数とを比較するので、クランクプーリ、スタータモー
タプーリおよびベルトの3要素のうちの少なくとも2要
素の間に相対速度が存在するという事実が判明するだけ
であり、何れの要素間で相対速度が発生しているのか、
あるいはベルトに脱落や破断が発生したのかを判定でき
ないという問題があった。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エンジンおよび補機を含む車両機器のプーリとアイ
ドラプーリとにベルトを巻き掛けて動力伝達を行うベル
ト機構の異常を的確に検出することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンおよ
び補機を含む車両機器のプーリとアイドラプーリとにベ
ルトを巻き掛けて動力伝達を行うベルト機構の異常検出
装置において、車両機器のプーリの回転数を検出する車
両機器プーリ回転数センサと、アイドラプーリの回転数
を検出するアイドラプーリ回転数センサと、車両機器の
プーリの回転数およびアイドラプーリの回転数を比較
し、両者の回転数の偏差が閾値を越えた場合にベルトあ
るいは車両機器の異常を検出する異常検出手段とを備え
たことを特徴とするベルト機構の異常検出装置が提案さ
れる。
【0007】上記構成によれば、負荷が大きいためにベ
ルトに対してスリップする可能性がある車両機器のプー
リの回転数と、負荷が小さいためにベルトに対してスリ
ップする可能性がないアイドラプーリの回転数とを比較
するので、車両機器が運転時のエンジンやスタータモー
タのような駆動部である場合には、そこに発生するスリ
ップにより車両機器のプーリの回転数がアイドラプーリ
の回転数に対して高くなって異常を検出することがで
き、また車両機器が始動時のエンジンやジェネレータの
ような被動部である場合には、そこに発生するスリップ
により車両機器のプーリの回転数がアイドラプーリの回
転数に対して低くなって異常を検出することができる。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、異常検出手段は、車両機器の
プーリの回転数が検出されてアイドラプーリの回転数が
検出されない場合にベルトの脱落あるいは破断を検出す
ることを特徴とするベルト機構の異常検出装置が提案さ
れる。
【0009】上記構成によれば、車両機器のプーリの回
転数が検出されてアイドラプーリの回転数が検出されな
い場合には,ベルトおよびアイドラプーリ間の動力伝達
が遮断されていることから、ベルトの脱落あるいは破断
を的確に検出することができる。
【0010】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、前記補機はモ
ータ・ジェネレータであり、モータ・ジェネレータをエ
ンジンのスタータモータまたはエンジンに対するアシス
トモータとして使用することを特徴とするベルト機構の
異常検出装置が提案される。
【0011】上記構成によれば、補機であるモータ・ジ
ェネレータをエンジンのスタータモータまたはエンジン
に対するアシストモータとして使用するので、エンジン
でモータ・ジェネレータを駆動して発電および回生制動
を行うだけでなく、モータ・ジェネレータでクランクシ
ャフトをクランキングしてエンジンを始動したり、エン
ジンの出力をアシストしたりすることができる。
【0012】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項3の構成に加えて、異常検出手段は、異常を検出
したときにエンジンのアイドル停止を禁止することを特
徴とするベルト機構の異常検出装置が提案される。
【0013】上記構成によれば、異常を検知したときに
エンジンのアイドル停止を禁止するので、アイドル停止
後にエンジンの再始動が不能になる事態を回避すること
ができる。
【0014】また請求項5に記載された発明によれば、
請求項3の構成に加えて、前記モータ・ジェネレータ以
外の非常用スタータモータを備え、異常検出手段は、異
常を検出したときに非常用スタータモータでエンジンを
始動することを特徴とするベルト機構の異常検出装置が
提案される。
【0015】上記構成によれば、異常を検知したときに
非常用スタータモータでエンジンを始動するので、エン
ジンの始動が不能になる事態を回避することができる。
【0016】尚、実施例のモータ・ジェネレータ15は
本発明の補機に対応し、実施例のクランクプーリ19お
よびモータ・ジェネレータプーリ25は本発明の車両機
器のプーリに対応し、実施例のエンジン回転数センサ3
5およびモータ・ジェネレータ回転数センサ36は本発
明の車両機器プーリ回転数センサに対応し、実施例の電
子制御ユニットUは本発明の異常検出手段に対応する。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0019】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はハイブリッド車両用のエンジンの正面図、図
2はアイドル停止制御ルーチンのフローチャート、図3
はアイドル停止許可判断ルーチンのフローチャート、図
4は各種異常検出ルーチンのフローチャート、図5はベ
ルト機構異常検出ルーチンのフローチャート、図6はフ
ェールセーフ処理ルーチンのフローチャートである。
【0020】図1に示すように、ハイブリッド車両用の
エンジンEはエンジンブロック11の側面に取り付けた
補機ブラケット12を備えており、補機ブラケット12
に空調用コンプレッサ13、ウオータポンプ14、モー
タ・ジェネレータ15、アイドラプーリ16およびオー
トテンショナ17が支持される。エンジンEのクランク
シャフト18に設けたクランクプーリ19と、空調用コ
ンプレッサ13の回転軸20に設けた空調用コンプレッ
サプーリ21と、ウオータポンプ14の回転軸22に設
けたウオータポンププーリ23と、モータ・ジェネレー
タ15の回転軸24に設けたモータ・ジェネレータプー
リ25と、回転軸26に設けた前記アイドラプーリ16
と、オートテンショナ17に設けたテンショナプーリ2
7とにベルト28が巻き掛けられる。クランクプーリ1
9、空調用コンプレッサプーリ21、ウオータポンププ
ーリ23、モータ・ジェネレータプーリ25、アイドラ
プーリ16およびテンショナプーリ27の回転方法は矢
印で示される。
【0021】オートテンショナ17は伸縮自在なテンシ
ョナ本体29を備えており、その上端が支点ピン30を
介して補機ブラケット12に枢支される。補機ブラケッ
ト12には支点ピン31を介してベルクランク32の中
間部が枢支されており、ベルクランク32の一端部がピ
ン33を介してテンショナ本体29の下端に枢支され、
ベルクランク32の他端部に回転軸34を介して前記テ
ンショナプーリ27が枢支される。テンショナ本体29
はその内部に収納したスプリングで伸長方向に付勢され
ており、その付勢力でテンショナプーリ27をベルト2
8に押し付けて所定の張力を発生させる。
【0022】エンジン回転数を検出するエンジン回転数
センサ35と、モータ・ジェネレータ15の回転数を検
出するモータ・ジェネレータ回転数センサ36と、アイ
ドラプーリ16の回転数を検出するアイドラプーリ回転
数センサ37とからの信号が入力される電子制御ユニッ
トUは、燃料噴射弁38の燃料噴射量と、点火プラグ3
9の点火時期と、モータコントローラ40およびインバ
ータ41を介してのモータ・ジェネレータ15の作動と
を制御する。エンジンEの運転時にモータ・ジェネレー
タ15はジェネレータとして機能して発電あるいは回生
制動を司り、エンジンEのアイドル停止後にモータ・ジ
ェネレータ15はスタータモータとして機能してエンジ
ンEを再始動する。
【0023】モータ・ジェネレータ15によるエンジン
Eの始動が不能になったときのために、クランクシャフ
ト18に固定したスタータギヤ42に非常用スタータモ
ータ43の出力軸に固定したピニオン44が噛合してお
り、電子制御ユニットUからの指令で非常用スタータモ
ータ43を駆動してクランクシャフト18をクランキン
グすることでエンジンEを始動することができる。
【0024】次に、上記構成を備えた本発明の実施例の
作用を説明する。
【0025】先ず、図2のフローチャートに基づいてエ
ンジンEのアイドル停止制御の内容を説明する。
【0026】ステップS1でエンジンEのアイドル停止
許可が成立したか否かを判断し、ステップS2でエンジ
ンEのアイドル停止許可が成立し、かつステップS3で
エンジンEが運転中であれば、ステップS4でエンジン
Eの停止制御を実行する。一方、前記ステップS2で停
止許可が成立せず、かつステップS5でエンジンEがア
イドル停止中であれば、ステップS6でエンジンEの始
動制御を実行する。そして最後にステップS7でフェー
ルセーフ処理を実行する。
【0027】次に、図2のフローチャートのステップS
1の「アイドル停止許可判断」のサブルーチンを、図3
のフローチャートに基づいて説明する。
【0028】ステップS11で各種異常検出を実行し、
ステップS12で異常なしのとき、ステップS13でエ
ンジンEの暖機が完了しており、ステップS14で車両
が停止しており、ステップS15でアクセルペダルが放
されており、ステップS16でブレーキペダルが踏まれ
ており、ステップS17でバッテリの残容量が所定値以
上であり、ステップS18でタイマーが終了していれ
ば、即ち前記ステップS12〜S17の条件が全て成立
してから所定時間が経過していれば、ステップS19で
アイドル停止許可を出力する。
【0029】前記ステップS12で異常ありのとき、ス
テップS20で非常用スタータモータ43をエンジンE
の始動用モータに設定し、ステップS21でタイマーを
リセットし、ステップS22でアイドル停止を禁止す
る。従って、何らかの異常がある場合と、前記ステップ
S13〜S17の少なくとも一つが成立しない場合とに
はアイドル停止が禁止され、また何の異常がない場合で
もステップS23でタイマーが減算中であれば、前記ス
テップS22でアイドル停止が禁止される。
【0030】次に、図3のフローチャートのステップS
11の「各種異常検出」のサブルーチンを、図4のフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0031】ステップS31でエンジンEの異常を検出
し、ステップS32でバッテリの異常を検出し、ステッ
プS33でインバータ41の異常を検出し、ステップS
34でモータ・ジェネレータ15の異常を検出し、ステ
ップS35でベルト機構の異常を検出する。
【0032】次に、図4のフローチャートのステップS
35の「ベルト機構異常検出」のサブルーチンを、図5
のフローチャートに基づいて説明する。
【0033】ステップS41で車両機器の回転数、つま
りエンジンEのクランクシャフト18の回転数(クラン
クプーリ19の回転数)およびモータ・ジェネレータ1
5の回転数(モータ・ジェネレータプーリ25の回転
数)を、それぞれエンジン回転数センサ35およびモー
タ・ジェネレータ回転数センサ36で検出する。続くス
テップS42で車両機器が回転作動中であれば、つまり
エンジンEが運転中であるか、モータ・ジェネレータ1
5がスタータモータとしてあるいはジェネレータとして
作動中であれば、ステップS43で、アイドラプーリ回
転数センサ37でアイドラプーリ16の回転数を検出す
る。
【0034】続くステップS44でアイドラプーリ16
が回転していれば、ステップS45でクランクプーリ1
9およびアイドラプーリ16の回転数差と、モータ・ジ
ェネレータプーリ25およびアイドラプーリ16の回転
数差とを別個に算出する。尚、クランクプーリ19、モ
ータ・ジェネレータプーリ25およびアイドラプーリ1
6は直径が異なるため、ここで言う回転数差とは、その
周速差を意味している。
【0035】続くステップS46でクランクプーリ19
およびアイドラプーリ16の回転数差と、モータ・ジェ
ネレータプーリ25およびアイドラプーリ16の回転数
差とが共に存在しなければ、ステップS47で異常なし
と判定する。なぜならば、アイドラプーリ16は回転の
負荷が極めて小さく、かつ回転の慣性も極めて小さいた
め、アイドラプーリ16が回転しているときにはベルト
28との間にスリップが発生していないものと見做すこ
とができる。一方、エンジンEおよびモータ・ジェネレ
ータ15は、それらが駆動部となるときには大きな回転
トルクを発生し、それらが被動部となるときには大きな
回転負荷を発生するため、ベルト28との間にスリップ
が発生する可能性があるからである。
【0036】例えば、エンジンEでモータ・ジェネレー
タ15を駆動して発電を行う場合に、クランクプーリ1
9とベルト28との間にスリップが発生したとすると、
アイドラプーリ16の回転数とモータ・ジェネレータプ
ーリ25の回転数とは一致するが、クランクプーリ19
の回転数はアイドラプーリ16の回転数よりも大きくな
る。従って、クランクプーリ19の回転数とアイドラプ
ーリ16の回転数との偏差が所定の閾値を超えた場合
に、クランクプーリ19とベルト28との間にスリップ
が発生していることが分かる。またモータ・ジェネレー
タプーリ25とベルト28との間にスリップが発生した
とすると、アイドラプーリ16の回転数とクランクプー
リ19の回転数とは一致するが、モータ・ジェネレータ
プーリ25の回転数はアイドラプーリ16の回転数より
も小さくなる。従って、モータ・ジェネレータプーリ2
5の回転数とアイドラプーリ16の回転数との偏差が所
定の閾値を超えた場合に、モータ・ジェネレータプーリ
25とベルト28との間にスリップが発生していること
が分かる。
【0037】一方、モータ・ジェネレータ15をスター
タモータとして駆動してエンジンEを始動する場合に、
モータ・ジェネレータプーリ25とベルト28との間に
スリップが発生したとすると、アイドラプーリ16の回
転数とクランクプーリ19の回転数とは一致するが、モ
ータ・ジェネレータプーリ25の回転数はアイドラプー
リ16の回転数よりも大きくなる。従って、モータ・ジ
ェネレータプーリ25の回転数とアイドラプーリ16の
回転数との偏差が所定の閾値を超えた場合に、モータ・
ジェネレータプーリ25とベルト28との間にスリップ
が発生していることが分かる。またクランクプーリ19
とベルト28との間にスリップが発生したとすると、ア
イドラプーリ16の回転数とモータ・ジェネレータプー
リ25の回転数とは一致するが、クランクプーリ19の
回転数はアイドラプーリ16の回転数よりも小さくな
る。従って、クランクプーリ19の回転数とアイドラプ
ーリ16の回転数との偏差が所定の閾値を超えた場合
に、クランクプーリ19とベルト28との間にスリップ
が発生していることが分かる。
【0038】クランクプーリ19とベルト28との間、
あるいはモータ・ジェネレータプーリ25とベルト28
と間にスリップが発生する理由としては、ベルト28の
張力の減少以外に、エンジンEやモータ・ジェネレータ
15の焼き付きにより負荷の増大が考えられる。
【0039】しかして、前記ステップS46で回転数差
がある場合には、ステップS48で回転数がある車両機
器を記憶した後、ステップS49で異常ありと判定す
る。
【0040】更に、エンジンEでモータ・ジェネレータ
15を駆動する場合でも、またモータ・ジェネレータ1
5でエンジンEを始動する場合でも、前記ステップS4
4でアイドラプーリ16が回転していなければ、ステッ
プS50でベルト28が脱落あるいは破断したと判定
し、前記ステップS49で異常ありと判定する。なぜな
らば、アイドラプーリ16は回転の負荷が極めて小さ
く、かつ回転の慣性も極めて小さいため、車両機器が回
転作動中であれば、ベルト28が脱落あるいは破断しな
い限りアイドラプーリ16は回転するからである。
【0041】次に、図2のフローチャートのステップS
7の「フェールセーフ処理」のサブルーチンを、図6の
フローチャートに基づいて説明する。
【0042】ステップS51で何らかの異常(図4のフ
ローチャート参照)が発生しており、ステップS52で
その異常がベルト機構の異常であり、ステップS53で
ベルト機構の異常がベルト28の脱落あるい破断であれ
ば、ステップS54でベルト機構に連結した車両機器へ
の依存度を低減したリンプホーム処理を行う。例えば、
車両機器がモータ・ジェネレータ15であるときには、
バッテリからの放電を必要最小限に制限することにより
モータ・ジェネレータ15による発電への依存度を低減
し、より長時間の走行を可能にしてサービス工場への移
動等を可能にする。
【0043】また前記ステップS53でベルト機構の異
常がベルト28の脱落あるい破断でなくてベルト28の
スリップであり、ステップS55でスリップが発生した
車両機器の負荷低減が可能であれば、ステップS56で
車両機器の負荷低減を実行するとともに、そのことをド
ライバーに報知する。例えば、ベルト28のスリップが
発生した車両機器がモータ・ジェネレータ15であれ
ば、その発電容量を低下させることで負荷低減を図るこ
とができ、ベルト28のスリップが発生した車両機器が
空調用コンプレッサ13であれば、空調の設定温度を上
昇させることで負荷低減を図ることができる。
【0044】そして前記ステップS52でベルト機構以
外の異常が発生している場合、あるいは前記ステップS
55でスリップが発生した車両機器の負荷低減が不能で
あれば、ステップS57で上記以外の通常のフェールセ
ーフ制御を実行する。
【0045】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0046】例えば、本発明の車両機器はエンジンEお
よびモータ・ジェネレータ15に限定されず、空調用コ
ンプレッサ13、ウオータポンプ14、その他任意の補
機類であっても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、負荷が大きいためにベルトに対してスリップ
する可能性がある車両機器のプーリの回転数と、負荷が
小さいためにベルトに対してスリップする可能性がない
アイドラプーリの回転数とを比較するので、車両機器が
運転時のエンジンやスタータモータのような駆動部であ
る場合には、そこに発生するスリップにより車両機器の
プーリの回転数がアイドラプーリの回転数に対して高く
なって異常を検出することができ、また車両機器が始動
時のエンジンやジェネレータのような被動部である場合
には、そこに発生するスリップにより車両機器のプーリ
の回転数がアイドラプーリの回転数に対して低くなって
異常を検出することができる。
【0048】また請求項2に記載された発明によれば、
車両機器のプーリの回転数が検出されてアイドラプーリ
の回転数が検出されない場合には,ベルトおよびアイド
ラプーリ間の動力伝達が遮断されていることから、ベル
トの脱落あるいは破断を的確に検出することができる。
【0049】また請求項3に記載された発明によれば、
補機であるモータ・ジェネレータをエンジンのスタータ
モータまたはエンジンに対するアシストモータとして使
用するので、エンジンでモータ・ジェネレータを駆動し
て発電および回生制動を行うだけでなく、モータ・ジェ
ネレータでクランクシャフトをクランキングしてエンジ
ンを始動したり、エンジンの出力をアシストしたりする
ことができる。
【0050】また請求項4に記載された発明によれば、
異常を検知したときにエンジンのアイドル停止を禁止す
るので、アイドル停止後にエンジンの再始動が不能にな
る事態を回避することができる。
【0051】また請求項5に記載された発明によれば、
異常を検知したときに非常用スタータモータでエンジン
を始動するので、エンジンの始動が不能になる事態を回
避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド車両用のエンジンの正面図
【図2】アイドル停止制御ルーチンのフローチャート
【図3】アイドル停止許可判断ルーチンのフローチャー
【図4】各種異常検出ルーチンのフローチャート
【図5】ベルト機構異常検出ルーチンのフローチャート
【図6】フェールセーフ処理ルーチンのフローチャート
【符号の説明】 15 モータ・ジェネレータ(補機) 16 アイドラプーリ 19 クランクプーリ(車両機器のプーリ) 25 モータ・ジェネレータプーリ(車両機器の
プーリ) 28 ベルト 35 エンジン回転数センサ(車両機器プーリ回
転数センサ) 36 モータ・ジェネレータ回転数センサ(車両
機器プーリ回転数センサ) 37 アイドラプーリ回転数センサ 43 非常用スタータモータ E エンジン U 電子制御ユニット(異常検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 F02D 29/02 D 45/00 345 45/00 345Z F02N 11/00 F02N 11/00 N 11/08 11/08 X (72)発明者 瀧澤 一晃 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 武藤 栄二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 米本 省吾 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G084 BA28 BA34 DA27 DA28 EB22 FA33 3G093 AA07 AA16 BA04 CA01 CB14 DA01 DA12 DB01 DB21 DB25 DB26 EA05 EA13 EB09 EC01 FA04 5H115 PA08 PA14 PG04 PU25 SE10 TR20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)および補機(15)を含
    む車両機器のプーリ(19,25)とアイドラプーリ
    (16)とにベルト(28)を巻き掛けて動力伝達を行
    うベルト機構の異常検出装置において、 車両機器のプーリ(19,25)の回転数を検出する車
    両機器プーリ回転数センサ(35,36)と、 アイドラプーリ(16)の回転数を検出するアイドラプ
    ーリ回転数センサ(37)と、 車両機器のプーリ(19,25)の回転数およびアイド
    ラプーリ(16)の回転数を比較し、両者の回転数の偏
    差が閾値を越えた場合にベルト(28)あるいは車両機
    器の異常を検出する異常検出手段(U)と、を備えたこ
    とを特徴とするベルト機構の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 異常検出手段(U)は、車両機器のプー
    リ(19,25)の回転数が検出されてアイドラプーリ
    (16)の回転数が検出されない場合にベルト(28)
    の脱落あるいは破断を検出することを特徴とする、請求
    項1に記載のベルト機構の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記補機(15)はモータ・ジェネレー
    タであり、モータ・ジェネレータをエンジン(E)のス
    タータモータまたはエンジン(E)に対するアシストモ
    ータとして使用することを特徴とする、請求項1または
    請求項2に記載のベルト機構の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 異常検出手段(U)は、異常を検出した
    ときにエンジン(E)のアイドル停止を禁止することを
    特徴とする、請求項3に記載のベルト機構の異常検出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記モータ・ジェネレータ以外の非常用
    スタータモータ(43)を備え、異常検出手段(U)
    は、異常を検出したときに非常用スタータモータ(4
    3)でエンジン(E)を始動することを特徴とする、請
    求項3に記載のベルト機構の異常検出装置。
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