JP2003238658A - 繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物および繊維強化複合材料の製造方法 - Google Patents

繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物および繊維強化複合材料の製造方法

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JP2003238658A
JP2003238658A JP2002044498A JP2002044498A JP2003238658A JP 2003238658 A JP2003238658 A JP 2003238658A JP 2002044498 A JP2002044498 A JP 2002044498A JP 2002044498 A JP2002044498 A JP 2002044498A JP 2003238658 A JP2003238658 A JP 2003238658A
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epoxy resin
fiber
composite material
reinforced composite
resin composition
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JP2002044498A
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Toshiya Kamae
俊也 釜江
Takeshi Tanaka
剛 田中
Hiroki Ooseto
浩樹 大背戸
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】低粘度でありRTM等の成形法に好適に用いら
れる繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物、詳しくは
加熱して得られる硬化物が、高度の耐熱性、弾性率、お
よび靭性を有する繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成
物を提供する。 【解決手段】次の構成要素(A)、(B)、および
(C)を含む繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物で
ある。 (A)エポキシ樹脂 (B)以下の一般式(I)または(II)で表される芳香
族2級ジアミン化合物 (C)酸触媒および/または潜在性酸触媒 (式中Rは炭素数が4〜8のアルキル基を示す。Xは炭
素数が1〜8のアルキレン基、以下に示す(1)〜
(7)の基のいずれか一種である。nは0〜3の整数を
示す。) (式中Rは炭素数が4〜8のアルキル基を示す。nは0
〜3の整数を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RTM法等の成形
法に好適に用いられる繊維強化複合材料用エポキシ樹脂
組成物に関するものであり、強化繊維と組み合わせ、硬
化させて得られる成形品が航空機部材、宇宙機部材、人
工衛星部材等に好適に用いることができる繊維強化複合
材料用エポキシ樹脂組成物、および繊維強化複合材料の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強化繊維とマトリックス樹脂からなる繊
維強化複合材料は、軽量で優れた機械特性を有するた
め、スポーツ、航空宇宙、一般産業用途に広く用いられ
ている。
【0003】繊維強化複合材料のマトリックス樹脂とし
ては、高耐熱性、高弾性率、低硬化収縮率、高耐薬品性
等の優れた特徴を有するエポキシ樹脂がよく用いられ
る。
【0004】エポキシ樹脂の硬化剤としては、アミン化
合物、酸無水物、イミダゾール類等が用いられるが、ア
ミン化合物は種類が豊富であり用途に応じた選択が容易
であることから、繊維強化複合材料用エポキシ樹脂の硬
化剤としてよく用いられている。
【0005】エポキシ樹脂と硬化剤からなるエポキシ樹
脂組成物を繊維強化複合材料のマトリックス樹脂として
用いる場合、強化繊維へ含浸させる工程を必然的に含む
ことから、樹脂組成物の低粘度化を図る等のレオロジー
制御技術がきわめて重要である。液状樹脂組成物を強化
繊維へ含浸させる成形法である、ハンドレイアップ法、
フィラメメントワインディング法、プルトルージョン
法、RTM法等では、粘度が高いと含浸不良になる場合
があるため低粘度化への要望が特に強い。
【0006】また、樹脂組成物の硬化物の機械特性が繊
維強化複合材料の機械特性に大きく影響を与えるため、
樹脂硬化物の機械特性を高める技術が重要である。繊維
強化複合材料を航空機部材、宇宙機部材、人工衛星部材
等に用いる場合、繊維強化複合材料が高い耐熱性、圧縮
特性を有することに加えて、高い衝撃性を有することが
必要なことから、樹脂硬化物の耐熱性、弾性率を保った
まま、靭性を高める技術への要望が特に強い。
【0007】樹脂硬化物の靭性を高める方法としては、
熱可塑性樹脂やゴム等の高分子化合物の添加が知られて
いる。ところが、高分子化合物の添加量を多くすると、
靱性は高まるものの樹脂組成物の粘度が高くなり含浸不
良が生じることがあるため、液状樹脂組成物を強化繊維
に含浸させる成形法には不適であった。
【0008】そこで、特開平1−252627号公報に
は、次の一般式(III)で示される芳香族2級ジアミン
化合物をエポキシ樹脂の硬化剤として用い、靭性を高め
る方法が提案されている。
【0009】
【化10】
【0010】(式中、Xは以下の(8)〜(17)から
選ばれる1種のものである。また、R’、R”はH、低
級アルキル基およびフェニル基より選ばれる基であり、
Y、Y’はH、低級アルキル基および電子吸引性基から
選ばれる基であり、RはHおよび低級アルキル基から選
ばれる基であり、m、nは1〜4の整数であり置換基の
数を表す。)
【0011】
【化11】
【0012】
【化12】
【0013】
【化13】
【0014】
【化14】
【0015】
【化15】
【0016】
【化16】
【0017】
【化17】
【0018】
【化18】
【0019】
【化19】
【0020】
【化20】
【0021】しかしながら、この芳香族2級ジアミン化
合物を使用したエポキシ樹脂組成物は、アミノ基の窒素
原子に結合する基であるRがHまたは炭素数が少ないア
ルキル基であると粘度が高いために強化繊維への含浸性
が不十分であり、Rが炭素数の多いアルキル基である
と、粘度は低いものの、樹脂硬化物の耐熱性、弾性率が
低下し、繊維強化複合材料の耐熱性、圧縮特性が低下す
るという問題が依然として残されていた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低粘
度であり、なおかつ硬化して得られる樹脂硬化物が高い
耐熱性、弾性率、および靭性を有するものとなり、航空
機部材、宇宙機部材、人工衛星部材等に好適に用いるこ
とができる繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物、お
よび繊維強化複合材料の製造方法を提供せんとするもの
である。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した課題
を解決するため、次の構成を有する。すなわち、次の構
成要素(A)、(B)および(C)を含む繊維強化複合
材料用エポキシ樹脂組成物である。
【0024】(A)エポキシ樹脂 (B)以下の一般式(I)または(II)で表される芳香
族2級ジアミン化合物 (C)酸触媒および/または潜在性酸触媒
【0025】
【化21】
【0026】(式中Rは炭素数が4〜8のアルキル基を
示す。Xは炭素数が1〜8のアルキレン基、以下に示す
(1)〜(7)の基のうちのいずれか一種である。な
お、nは0〜3の整数を示す。)
【0027】
【化22】
【0028】
【化23】
【0029】
【化24】
【0030】
【化25】
【0031】
【化26】
【0032】
【化27】
【0033】
【化28】
【0034】
【化29】
【0035】(式中Rは炭素数が4〜8のアルキル基を
示す。nは0〜3の整数を示す。)また、本発明は、前
記した課題を解決するため、次の構成を有する。すなわ
ち、型内に配置した強化繊維基材または強化繊維からな
るプリフォームに前記繊維強化複合材料用エポキシ樹脂
組成物を注入し、加熱硬化させることを特徴とする繊維
強化複合材料の製造方法である。
【0036】
【発明の実施の形態】窒素原子に結合する基であるRが
炭素数の多いアルキル基である芳香族2級ジアミン化合
物は粘度が低く、このため、エポキシ樹脂と組み合わせ
て得られるエポキシ樹脂組成物の粘度が低く、強化繊維
への含浸性が優れるという長所を有する。さらに、芳香
族2級ジアミン化合物が比較的剛直な分子鎖を有するこ
とから、エポキシ樹脂組成物を硬化して得られる樹脂硬
化物は、比較的剛直な分子鎖により適度に緩やかに架橋
された構造を有し、耐熱性、弾性率、および靭性が優れ
たものとなることが期待される。しかしながら、実際に
エポキシ樹脂組成物を硬化して得た樹脂硬化物は、靭性
は高いものの、耐熱性、弾性率が低いという問題点があ
った。本発明者等は、樹脂硬化物の耐熱性、弾性率が低
い原因として、Rの立体障害により芳香族2級ジアミン
化合物のエポキシ樹脂との反応性が低く、架橋が不十分
になるためであると考えた。そこで、種々の触媒との組
み合わせを検討した結果、特定の触媒により芳香族2級
ジアミン化合物をエポキシ樹脂と十分に反応させること
ができ、樹脂硬化物の耐熱性、弾性率を保ったまま、靭
性を高められることを見出し、本発明に至った。
【0037】本発明において、構成要素(A)のエポキ
シ樹脂は、分子内にエポキシ基を有する化合物である。
【0038】構成要素(A)の1分子内に含まれるエポ
キシ基の数は2〜6が好ましく、さらには2〜4である
のが好ましい。エポキシ基の数が1のみであると、得ら
れる樹脂硬化物の架橋密度が低く、耐熱性、弾性率等の
機械特性が不足することがある。また、エポキシ基の数
が6より大きいと、得られる樹脂硬化物の架橋密度が過
度に高く、靭性が不足することがある。
【0039】構成要素(A)は、エポキシ樹脂組成物の
強化繊維への含浸性を高めるという観点から、70℃に
おける粘度が1〜2000mPa・sであるのが好まし
く、さらには1〜1000mPa・sであるのが好まし
い。2000mPa・sより高いと、エポキシ樹脂組成
物の粘度が高くなり、強化繊維への含浸性が不十分とな
ることがある。
【0040】また、エポキシ樹脂組成物が複数の構成要
素(A)を含む場合、エポキシ樹脂組成物の強化繊維へ
の含浸性を高めるという観点から、構成要素(A)の混
合物、すなわちエポキシ樹脂混合物の70℃における粘
度が1〜2000mPa・sであるのが好ましく、さら
には1〜1000mPa・sであるのが好ましい。20
00mPa・sより高いと、エポキシ樹脂組成物の粘度
が高くなり、強化繊維への含浸性が不十分となることが
ある。
【0041】構成要素(A)の具体例としては、ポリオ
ールより誘導されるグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、複数活性水素を有するアミンより誘導されるグリシ
ジルアミン型エポキシ樹脂、ポリカルボン酸より誘導さ
れるグリシジルエステル型エポキシ樹脂、分子内に複数
の2重結合を有する化合物を酸化して得られるポリエポ
キシド等が挙げられる。
【0042】グリシジルエーテル型エポキシ樹脂として
は、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノ
ールS、テトラブロモビスフェノールA、ヘキサヒドロ
ビスフェノールA、フェノールノボラック、クレゾール
ノボラック、レゾルシノール、ヒドロキノン、2,6-ビス
-tert-ブチルヒドロキノン、4,4'-ジヒドロキシ-3,3',
5,5'-テトラメチルビフェニル、1,6-ジヒドロキシナフ
タレン、9,9-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、トリス(p-ヒドロキシフェニル)メタン、テトラキ
ス(p-ヒドロキシフェニル)エタン、1,6-ヘキサンジオ
ール、ネオペンチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ソルビトール、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ジグリセリン、ポリグ
リセリン、ひまし油などのポリオールとエピクロルヒド
リンの反応により得られるグリシジルエーテルが好適に
用いられる。
【0043】グリシジルアミン型エポキシ樹脂として
は、4,4-ジアミノジフェニルメタン、m-キシリレンジア
ミン、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、アニ
リン、トルイジン、9,9-ビス(4-アミノフェニル)フル
オレンなどをエピクロロヒドリンと反応させてえられる
グリシジルアミンが好適に用いられる。
【0044】さらに、m-アミノフェノール、p-アミノフ
ェノール、4-アミノ-3-メチルフェノールなどのアミノ
フェノール類の水酸基とアミノ基の両方をエピクロロヒ
ドリンと反応させて得られるエポキシ樹脂も好適に用い
られる。
【0045】グリシジルエステル型エポキシ樹脂として
は、フタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、
ダイマー酸などのグリシジルエステルが好適に用いられ
る。
【0046】分子内に複数の2重結合を有する化合物を
酸化して得られるポリエポキシドとしては、分子内にエ
ポキシシクロヘキサン環を有するエポキシ樹脂が挙げら
れる。さらにこのポリエポキシドとしては、エポキシ化
大豆油等も挙げられる。
【0047】これら以外にもトリグリシジルイソシアヌ
レートのようなエポキシ樹脂などが好適に使用できる。
【0048】さらに上記に挙げたエポキシ樹脂を原料と
して合成されるエポキシ樹脂、たとえば、ビスフェノー
ルAジグリシジルエーテルとトリレンジイソシアネート
からオキサゾリドン環生成反応により合成されるエポキ
シ樹脂なども好適に使用される。
【0049】本発明において、構成要素(B)は、一般
式(I)または(II)で示される、芳香族2級ジアミン
化合物である。
【0050】
【化30】
【0051】(式中Rは炭素数が4〜8のアルキル基を
示す。Xは炭素数が1〜8のアルキレン基、以下に示す
(1)〜(7)の基のうちのいずれか1種である。な
お、nは0〜3の整数を示す。)
【0052】
【化31】
【0053】
【化32】
【0054】
【化33】
【0055】
【化34】
【0056】
【化35】
【0057】
【化36】
【0058】
【化37】
【0059】
【化38】
【0060】(式中Rは炭素数が4〜8のアルキル基を
示す。nは0〜3の整数を示す。) 芳香族2級ジアミン化合物の窒素原子に結合する基であ
るRが炭素数の多いアルキル基であると、分子内の自由
度が大きくなり芳香族2級ジアミン化合物が低粘度にな
る。エポキシ樹脂組成物が強化繊維への含浸性に優れる
ものとするためには、Rが炭素数4以上のアルキル基で
あることが必要である。ただし、炭素数が過度に大きい
アルキル基であると、可塑効果により樹脂硬化物の耐熱
性、弾性率等の機械特性が低くなるため、炭素数が8以
下のアルキル基であることが必要であり、炭素数が6以
下のアルキル基であることが好ましい。
【0061】ところが、Rが炭素数4〜8のアルキル基
である芳香族2級ジアミン化合物を含むエポキシ樹脂組
成物は、硬化して得られる樹脂硬化物の耐熱性、弾性率
が低いという問題があった。本発明者等は、これは、R
が炭素数の大きなアルキル基であると、窒素原子周りの
立体障害が大きくなるために、エポキシ樹脂との反応性
が低く、架橋が不十分となるためであると考えた。そこ
で、種々の触媒との組み合わせを検討した結果、後述す
る構成要素(C)である特定の触媒を用いることによ
り、エポキシ樹脂との反応性を高め、架橋が十分とな
り、樹脂硬化物の耐熱性、弾性率を保持したまま靭性を
高くできることを見出した。
【0062】構成要素(B)のXは、炭素数が1〜8の
アルキレン基、以下に示す(1)〜(7)の基のうちの
いずれか一種である。
【0063】
【化39】
【0064】
【化40】
【0065】
【化41】
【0066】
【化42】
【0067】
【化43】
【0068】
【化44】
【0069】
【化45】
【0070】なかでも、低粘度であるという観点からは
炭素数が1〜8のアルキレン基が好ましく、耐熱性に優
れるという観点からは以下に示す(4)の基が好まし
い。炭素数1〜8のアルキレン基の具体例としては、以
下に示す(18)〜(20)の基等が挙げられる。
【0071】
【化46】
【0072】
【化47】
【0073】
【化48】
【0074】
【化49】
【0075】構成要素(B)のnは0〜3の整数を示
す。nが4以上であると、芳香族2級ジアミン化合物の
分子量が大きくなり、粘度が大きくなるため、エポキシ
樹脂組成物の強化繊維への含浸性が不十分になる場合が
ある。
【0076】また、構成要素(B)は、エポキシ樹脂組
成物の強化繊維への含浸性を高めるという観点から、7
0℃における粘度が1〜20mPa・sであるのが好ま
しく、さらには1〜10mPa・sであるのが好まし
い。
【0077】また、構成要素(B)の配合量は、エポキ
シ樹脂100重量%に対して1〜20重量%であるのが
好ましく、さらには1〜10重量%であるのが好まし
い。20重量%より大きいと、樹脂硬化物の線膨張係数
が大きくなるため繊維強化複合材料の内部応力が大きく
なり、引張強度が低下する場合がある。
【0078】構成要素(B)のRの具体例としては、n-
ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペ
ンチル、2-ペンチル、1-イソペンチル、2-イソペンチ
ル、3-イソペンチル、4-イソペンチル、ネオペンチル、
n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル等が挙げられる。
なかでも、低粘度であり、なおかつ、耐熱性に優れると
いう観点からは、Rがn-ブチル、sec-ブチル、イソブチ
ル、tert-ブチルであることが好ましく、さらにはsec-
ブチルであることが好ましい。
【0079】本発明において、構成要素(B)以外のア
ミン化合物を含むことができる。ここで、アミン化合物
は分子中に活性水素を2個以上含むことが好ましい。
【0080】構成要素(B)以外のアミン化合物を含む
場合、エポキシ樹脂組成物の強化繊維への含浸性を高め
るという観点から、アミン化合物の混合物の70℃にお
ける粘度が1〜50mPa・sであるのが好ましく、よ
り好ましくは1〜30mPa・s、さらには1〜10m
Pa・sであるのが好ましい。50mPa・sより高い
と、エポキシ樹脂組成物の粘度が高くなり、強化繊維へ
の含浸性が不十分となることがある。
【0081】構成要素(B)以外のアミン化合物の具体
例としては、鎖状脂肪族アミン化合物である、ジエチレ
ントリアミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチ
レンジアミン、1,3-ペンタンジアミン、2-メチルペンタ
メチレンジアミン、脂環式アミン化合物である、イソホ
ロンジアミン、4,4'-メチレンビスシクロヘキシルアミ
ン、4,4'-メチレンビス(2-メチルシクロヘキシルアミ
ン)、ビス(アミノメチル)ノルボルナン、1,2-シクロ
ヘキサンジアミン、1,3-ビスアミノメチルシクロヘキサ
ン、芳香族アミン化合物である、m-キシリレンジアミ
ン、4,4'-メチレンジアニリン、4,4'-メチレンビス(2-
メチルアニリン)、4,4'-メチレンビス(2-エチルアニリ
ン)、4,4'-メチレンビス(2-イソプロピルアニリン)、4,
4'-メチレンビス(2-クロロアニリン)、4,4'-メチレンビ
ス(2,6-ジメチルアニリン)、4,4'-メチレンビス(2,6-ジ
エチルアニリン)、4,4'-メチレンビス(2-イソプロピル-
6-メチルアニリン)、4,4'-メチレンビス(2-エチル-6-メ
チルアニリン)、4,4'-メチレンビス(2-ブロモ-6-エチル
アニリン)、4,4'-メチレンビス(N-メチルアニリン)、4,
4'-メチレンビス(N-エチルアニリン)、4,4'-メチレンビ
ス(N-sec-ブチルアニリン)、4,4'-ジアミノジフェニル
スルホン、3,3'-ジアミノジフェニルスルホン、4,4'-シ
クロヘキシリデンジアニリン、4,4'-(9-フルオレニリデ
ン)ジアニリン、4,4'-(9-フルオレニリデン)ビス(N-メ
チルアニリン)、4,4'-ジアミノベンズアニリド、4,4'-
オキシジアニリン、2,4-ビス(4-アミノフェニルメチ
ル)アニリン、4-メチル-m-フェニレンジアミン、2-メ
チル-m-フェニレンジアミン、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フ
ェニレンジアミン、2-クロロ-p-フェニレンジアミン、
2,4,6-トリメチル-m-フェニレンジアミン、2,4-ジエチ
ル-6-メチル-m-フェニレンジアミン、4,6-ジエチル-2-
メチル-m-フェニレンジアミン、4,6-ジメチル-m-フェニ
レンジアミン、トリメチレンビス(4-アミノベンゾエー
ト)等が挙げられる。
【0082】本発明では、構成要素(B)以外のアミン
化合物として、上述したアミン化合物の変性品、例え
ば、活性水素の一部が2-シアノエチル基や、ヒドロキシ
ベンジル基等で置換される一方、2つ以上の活性水素が
未反応のまま残存した化合物も使用される。変性の反応
としては、エポキシ化合物、アクリロニトリル、アクリ
ル酸エステル等との付加反応、フェノール化合物とホル
ムアルデヒドを用いたマンニッヒ反応、カルボン酸誘導
体によるアミド化反応等が挙げられる。
【0083】本発明では、構成要素(B)以外のアミン
化合物として、一般的なアミン化合物とは若干構造が異
なるが、その硬化反応性はアミン化合物と同一であるこ
とから、ジシアンジアミドもアミン化合物に含め、使用
される。
【0084】なお、本発明では、エポキシ樹脂組成物は
液状であり、低粘度であることが好ましいことから、用
いる構成要素(B)以外のアミン化合物、特に芳香族ア
ミン化合物は液状であるのが良い。液状の芳香族アミン
化合物としては、2,4-ジエチル-6-メチル-m-フェニレン
ジアミンや4,6-ジエチル-2-メチル-m-フェニレンジアミ
ン、あるいはそれらの混合物等が挙げられる。
【0085】本発明において、構成要素(C)は、酸触
媒および/または潜在性酸触媒である。
【0086】本発明における酸触媒は、エポキシ樹脂と
芳香族2級ジアミン化合物との反応性を高め、十分に架
橋させることができるという観点から、pKaが5以下
の酸であることが好ましく、さらには4以下の酸である
ことが好ましい。酸触媒がpKaが5より大きい酸であ
ると、エポキシ樹脂と芳香族2級ジアミン化合物との反
応性を高める効果が不十分となることがある。ここでp
Kaとは、酸の25℃水溶液中における酸性度定数を意
味する。(pKaについては、化学便覧 基礎編II(丸
善株式会社)(昭和59年6月25日発行)、P.33
7−345等に説明がある。)酸触媒の具体例として
は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロ
ン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸、シクロヘキサンカルボン酸、フェニル酢酸、安
息香酸、o−トルイル酸、m−トルイル酸、p−トルイ
ル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、サリチ
ル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、アントラニル酸、m−
アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、o−メトキシ安
息香酸、m−メトキシ安息香酸、p−メトキシ安息香酸
等のカルボン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、プロパンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸等のスルホン酸、リン酸、ホスフィン
酸、ホスホン酸等が挙げられる。
【0087】本発明における潜在性酸触媒は、室温25
℃近辺の温度領域では実質的に酸触媒として機能しない
が、エポキシ樹脂の硬化が行われる、通常70〜210
℃の高温領域ではそれ自体が酸触媒として機能するか、
又は酸触媒となる化学種を生成する化合物である。酸触
媒となる化学種を生成する場合は、それ自体単独の熱反
応により生成するか、または系内に存在するエポキシ樹
脂やアミン化合物との反応によって生成する。
【0088】潜在性酸触媒としては、強酸オニウム塩、
強酸エステル、またはルイス酸と塩基の錯体等が挙げら
れる。
【0089】強酸オニウム塩としては、4級アンモニウ
ム塩、4級ホスホニウム塩、4級アルソニウム塩、3級
スルホニウム塩、3級セレノニウム塩、2級ヨードニウ
ム塩、ジアゾニウム塩等が挙げられる。これらは加熱に
より、それ自体単独で、又は、例えば、特開昭54−5
0596号に開示されているような、ジアリールヨード
ニウム塩やトリアリールスルホニウム塩と、チオフェノ
ール、アスコルビン酸、又はフェロセン等の還元剤との
反応、若しくは、特開昭56−76402号に開示され
ているような、ジアリールヨードニウム塩やトリアリー
ルスルホニウム塩と銅キレート等との反応により強酸を
発生する。発生する強酸の種類は、カウンターイオンを
有するオニウム塩により決定されるが、カウンターイオ
ンは、いわゆる求核性が実質的になく、かつその共役酸
が強酸であるものを使用するのが好ましい。ここで、カ
ウンターイオンとしては、過塩素酸イオン、テトラフル
オロボレートイオン、スルホネートイオン(p-トルエン
スルホネートイオン、メタンスルホネートイオン、トリ
フルオロメタンスルホネートイオン等)、ヘキサフルオ
ロホスフェートイオン、ヘキサフルオロアンチモネート
イオン、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
トイオン等が挙げられる。カウンターイオンを有するオ
ニウム塩は、イオン性の塩でありながら、有機化合物へ
の溶解性に優れるものであり、本発明において好適に用
いられる。
【0090】強酸エステルとしては、硫酸、スルホン
酸、リン酸、ホスフィン酸、ホスホン酸のエステル等が
挙げられる。
【0091】ルイス酸と塩基の錯体としては、高温で解
離してルイス酸を生成するものが挙げられる、ルイス酸
としては、3フッ化ホウ素や3塩化ホウ素等のハロゲン
化ホウ素が好ましい。また、塩基としては有機アミンが
好ましい。具体的には3フッ化ホウ素・アニリン錯体、
3フッ化ホウ素・p-クロロアニリン錯体、3フッ化ホウ
素・エチルアミン錯体、3フッ化ホウ素・イソプロピル
アミン錯体、3フッ化ホウ素・ベンジルアミン錯体、3
フッ化ホウ素・ジメチルアミン錯体、3フッ化ホウ素・
ジエチルアミン錯体、3フッ化ホウ素・ジブチルアミン
錯体、3フッ化ホウ素・ピペリジン錯体、3フッ化ホウ
素・ジベンジルアミン錯体、3塩化ホウ素・ジメチルオ
クチルアミン錯体等が挙げられる。これら錯体はいずれ
も有機化合物に対する溶解性は優れるが、中でも、3フ
ッ化ホウ素・ピペリジン錯体および/または3塩化ホウ
素・ジメチルオクチルアミン錯体は配合物のポットライ
フに優れるため、特に好ましく使用できる。
【0092】なかでも、エポキシ樹脂組成物を注入し強
化繊維に含浸させる際のポットライフに優れるという観
点から、構成要素(C)は、強酸オニウム塩、強酸エス
テル、またはルイス酸と塩基の錯体から選ばれる潜在性
酸触媒であることが好ましい。
【0093】構成要素(C)の配合量は、エポキシ樹脂
100重量%に対して、0.1〜5重量%であるのが好
ましい。5重量%より大きいと、構成要素(C)が可塑
剤となり樹脂硬化物の耐熱性、弾性率が低下することが
ある。
【0094】本発明におけるエポキシ樹脂組成物は、強
化繊維への含浸性に優れるという観点から、70℃のお
ける粘度が1〜200mPa・sであることが好まし
く、より好ましくは1〜100mPa・s、さらには1
〜50mPa・sであることが好ましい。
【0095】本発明によるエポキシ樹脂組成物は、RT
M(Resin Transfer Molding)法を利用した繊維強化複合
材料の製造に好適に用いられる。ここにRTM法とは、
強化繊維基材または強化繊維からなるプリフォームを型
内に設置し、その型内に液状樹脂組成物を注入して強化
繊維に含浸させ、その後に樹脂組成物を硬化させて成形
品である繊維強化複合材料を得る方法である。
【0096】強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊
維、アラミド繊維等が好ましく用いられ、軽量かつ高性
能な繊維強化複合材料を得るために、比強度、比弾性率
に優れる炭素繊維が特に好ましく用いられる。
【0097】強化繊維基材としては、強化繊維を、マッ
ト、織物、ニット、ブレイド、一方向シート等に加工し
た物が好ましく用いられる。
【0098】強化繊維からなるプリフォームとしては、
強化繊維基材を積層、賦形し、結着剤やステッチ等の手
段で形態を固定した物が好ましく用いられる。
【0099】型の構造に制限はなく、例えば、剛体から
なるクローズドモールドを用いてもよく、剛体のオープ
ンモールドと可撓性フィルム(バッグ)を用いてもよ
い。後者の場合、強化繊維基材は、剛体オープンモール
ドと可撓性フィルムの間に設置する。
【0100】剛体からなる型を用いる場合、型の材料と
しては特に制限が無く、例えば、金属(スチール、アル
ミニウム等)、FRP(繊維強化樹脂)、木材、石膏
等、既存の各種材料を使用することができる。
【0101】また、可撓性フィルムの材料に制限はな
く、例えば、ナイロン、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等
が用いられる。
【0102】剛体のクローズドモールドを用いる場合
は、加圧して型締めし、エポキシ樹脂組成物を加圧して
注入することが通常行われる。このとき、注入口とは別
に吸引口を設け、真空ポンプに接続して吸引することも
可能である。また、吸引を行い、かつ、特別な加圧手段
を用いず、大気圧のみでエポキシ樹脂組成物を注入する
ことも可能である。
【0103】剛体のオープンモールドと可撓性フィルム
を用いる場合は、通常、吸引と大気圧による注入を用い
る。大気圧による注入で、良好な含浸を実現するために
は、米国特許4902215号公報に示されるような、
樹脂拡散媒体を用いることが有効である。
【0104】また、型内には、強化繊維基材以外にフォ
ームコア、ハニカムコア、金属部品等を設置し、これら
と一体化した繊維強化複合材料を得ることも可能であ
る。特にフォームコアの両面に強化繊維基材を配置し
て、成型して得られるサンドイッチ構造体は、軽量で大
きな曲げ剛性を持つので、外板材料として好適に使用さ
れる。
【0105】また、強化繊維基材の設置に先立って、型
の表面にゲルコートを塗布することも好ましく行われ
る。
【0106】エポキシ樹脂組成物への型内への注入方法
に制限はなく、例えば、エポキシ樹脂組成物の全成分を
混合した単一の液体を単一の容器から型内に注入するこ
とも、エポキシ樹脂混合物とアミン化合物混合物と触媒
を直前に混合して単一の容器に格納し、そこから注入す
ることも、エポキシ樹脂混合物とアミン化合物混合物を
別々の容器に格納し、混合器を経由して型内に注入する
ことも可能である。この場合、触媒は、エポキシ樹脂混
合物にあらかじめ混合しても、アミン化合物にあらかじ
め混合しても、あるいは、別容器に格納しても良い。
【0107】エポキシ樹脂組成物の粘度は温度に敏感に
依存するため、エポキシ樹脂組成物を注入する工程で
は、エポキシ樹脂組成物の容器、型ともにそれぞれ一定
の温度に保持されることが好ましい。エポキシ樹脂組成
物、あるいはエポキシ樹脂混合物およびアミン化合物混
合物が入った容器の温度は、25〜100℃であること
が好ましく、注入工程における型の温度は25〜130
℃であることが好ましい。
【0108】エポキシ樹脂組成物注入完了後の硬化は、
型内で熱硬化が行われる。型内の熱硬化条件は特に制限
が無く、例えば、注入時の型の温度のまま一定時間保持
して行う方法、注入時の型の温度と最高硬化温度の中間
の温度まで昇温し一定時間保持して硬化させる方法、最
高硬化温度まで昇温し一定時間保持して硬化させる方法
等を用いることができる。
【0109】ここで、型内での硬化における硬化温度の
保持時間は0.5〜12時間が好ましい。
【0110】最高硬化温度より低い温度で型内で硬化し
た場合は、脱型した後、通常、オーブンなどで最高硬化
温度で一定時間加熱して後硬化する。後硬化を行う場
合、最高硬化温度に保持する時間は1〜4時間であるこ
とが好ましい。
【0111】いずれの場合も、最高硬化温度は175〜
210℃が好ましく、175から185℃であることが
さらに好ましい。型内での硬化温度は、低い方が型の材
質、副資材、熱源に安価なものを使用できるので、経済
的に有利である。このような経済的観点から、型内では
130℃以下で硬化を行い、脱型後に後硬化を行う方法
が有利である。
【0112】本発明によるエポキシ樹脂組成物は、RT
M法に関する総説(SAMPE Journal,Vol.34, No. 6, pp.
7-19)に挙げられている、VARTM(Vaccum-assisted Res
inTransfer Molding)、VIMP(Variable Infusion Moldi
ng Process)、TERTM(Thermal Expansion RTM)、RARTM(R
ubber-Assisted RTM)、RIRM(Resin Injection Recircul
ation Molding)、CRTM(Continuous RTM)、CIRTM(Co-inj
ection Resin Transfer Molding)、RLI(Resin Liquid I
nfusion)、SCRIMP(Seeman's Composite Resin Infusion
Molding Process)等の成形法にも好適に用いられる。
【0113】また、本発明のエポキシ樹脂組成物は、R
TM法以外にもハンドレイアップ法、フィラメントワイ
ンディング法、プルトルージョン法等の液状樹脂組成物
を強化繊維へ含浸させる成型法に、低粘度で強化繊維へ
の含浸性が優れるという特長を発揮でき、好適に使用で
きる。
【0114】さらに、本発明によるエポキシ樹脂組成物
は、プリプレグを利用した繊維強化複合材料の製造に好
適に使用できる。ここにプリプレグとは、半固形、又は
高粘度液状のエポキシ樹脂組成物を強化繊維に含浸させ
たシート状又はストランド状の形態を有する中間基材で
ある。このプリプレグを積層したり、支持体に捲回した
後、加熱して成形せしめて繊維強化複合材料を得る。
【0115】本発明のエポキシ樹脂組成物を用いること
で、軽量、高強度、高剛性で耐熱性に優れた繊維強化複
合材料を経済的に製造することができる。
【0116】本発明において、繊維強化複合材料が軽
量、高強度、高剛性を高度に満足するという観点から
は、繊維強化複合材料の繊維体積含有率が45〜65%
であることが好ましく、さらには50〜65%であるこ
とが好ましい。
【0117】本発明の繊維強化複合材料は、航空機の胴
体、主翼、尾翼、動翼、フェアリング、カウル、ドア
等、宇宙機のモーターケース、主翼等、人工衛星の構
体、自動車のシャシー、鉄道車両の構体等に好適に用い
ることができる。
【0118】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明する。実施例では、各物性の測定は次に示す方法
によった。各実施例の内容は表1に纏めて示した。 <樹脂原料>エポキシ樹脂組成物の調製には次の市販品
を用いた。 (1)エポキシ樹脂 ・“エポトート”YD128(登録商標、東都化成
(株)製):ビスフェノールA型エポキシ樹脂(2官能
芳香族エポキシ樹脂)、70℃における粘度が114m
Pa・s ・“エピコート”630(登録商標、ジャパンエポキシ
レジン(株)製):トリグリシジル-p-アミノフェノー
ル(3官能芳香族エポキシ樹脂)、70℃における粘度
が27mPa・s (2)アミン化合物 ・“エピキュア”W(登録商標、ジャパンエポキシレジ
ン(株)製):2,4-ジエチル-6-メチル-m-フェニレン
ジアミンと4,6-ジエチル-2-メチル-m-フェニレンジア
ミンの混合物(芳香族アミン化合物)、70℃における
粘度が8mPa・s ・UOP NO.225(UOP社製):4,4’-ビス
(sec-ブチルアミノ)ジフェニルメタン(芳香族2級ジ
アミン化合物、Rがsec-ブチル基、n=1)、70℃にお
ける粘度が8mPa・s ・“スミライザー”BPA(登録商標、住友化学工業
(株)製):N,N’-ジ(sec-ブチル)-p-フェニレンジ
アミン(芳香族2級ジアミン化合物、Rがsec-ブチル
基、n=0)、70℃における粘度が3mPa・s ・TA1201H(三洋化成工業(株)製):4,4’-
ビス(メチル)ジフェニルメタン(芳香族2級ジアミン
化合物、Rがメチル基、n=1)、70℃における粘度が
118mPa・s (3)触媒 ・p-トルエンスルホン酸-n-プロピル(東京化成工業
(株)製):(強酸エステル) ・BF3・ピペリジン錯体(ステラケミファ(株)
製):(ルイス酸と塩基の錯体) ・ベンジルアルコール(東京化成工業(株)製):(ア
ルコール類) ・2-エチル-4-メチルイミダゾール(四国化成工業
(株)製):(イミダゾール類) <エポキシ樹脂組成物の調製>所定の比率で混合したエ
ポキシ樹脂を均一になるまで撹拌し、エポキシ樹脂混合
物を得た。
【0119】また、所定の比率で混合したアミン化合物
を均一になるまで撹拌し、アミン化合物混合物を得た。
【0120】触媒を加える場合は、以下の手順で行っ
た。p−トルエンスルホン酸 n−プロピルを加える場
合は、エポキシ樹脂混合物に所定量加え、均一になるま
で撹拌した。BF3・ピペリジン錯体を加える場合は、
アミン化合物混合物に所定量加え、70℃に加温した状
態で均一になるまで撹拌した。ベンジルアルコールを加
える場合は、エポキシ樹脂混合物に所定量加え、均一に
なるまで撹拌した。2−エチル−4−メチルイミダゾー
ルを加える場合は、アミン化合物混合物に所定量加え、
均一になるまで撹拌した。
【0121】次に、所定の比率で混合したエポキシ樹脂
混合物、ポリアミン混合物を均一になるまで撹拌し、エ
ポキシ樹脂組成物を得た。 <粘度>JIS Z8803における円錐−平板型回転
粘度計を使用した測定方法に準拠し、エポキシ樹脂、ア
ミン化合物、および調製直後のエポキシ樹脂組成物の7
0℃における粘度を測定した。装置は東機産業(株)製
のTVE−30H型、またはELD型を用いた。ここ
で、ローターは1゜34’×R24を用い、サンプル量
は1cm3とした。 <樹脂硬化板の作成>エポキシ樹脂組成物を厚さ2mm
の板状キャビティーを備えた型内に注入し、次の条件で
オーブン中加熱処理して樹脂硬化板を得た。
【0122】(1)30℃から180℃に速度1.5℃
/minで昇温する。
【0123】(2)180℃で2時間保持する。
【0124】(3)180℃から30℃まで、速度2.
5℃/minで降温する。 <樹脂硬化物のガラス転移温度>上記の方法で得た樹脂
硬化板から、幅12.7mm、長さ55mmの試験片を
切り出し、SACMA SRM18R−94に準拠し、
DMA法によりガラス転移温度を測定した。装置はレオ
メトリックス社製のARESを用いた。ここで、昇温速
度は5℃/min、測定周波数は1Hzとした。 <樹脂硬化物の弾性率>上記の方法で得た樹脂硬化板か
ら、幅10mm、長さ60mmの試験片を切り出し、J
IS K7171に準拠し、3点曲げ試験により曲げ弾
性率を測定した。装置はインストロン社製の4201型
テンシロンを用いた。ここで、スパン間は32mm、測
定温度を23℃とした。 <樹脂硬化物の引張伸度>上記の方法で得た樹脂硬化板
を用い、JIS K7113に準拠し、小型1(1/
2)号型試験片を作製し、引張伸度を測定した。装置は
インストロン社製の4201型テンシロンを用いた。こ
こで、測定温度を23℃とした。 <繊維強化複合材料の作製>400mm×400mm×
4.8mmの板状キャビティーを有する金型に、395
mm×395mmに切り出した炭素繊維織物(炭素繊
維:T800S、目付:294g/m2、東レ(株)
製)を、織物のたて糸方向を0°、よこ糸方向を90°
として、(+45°/0°/−45°/90°)を2回
繰り返して8枚積層した上に、(90°/−45°/0
°/+45°)を2回繰り返して8枚積層したものをセ
ットし、型締めを行った。続いて、金型を70℃に加温
した後、予め70℃、減圧下で10分間脱泡したエポキ
シ樹脂組成物を、樹脂注入器を用い、注入圧0.2MP
aで型内に注入した。注入後、金型を速度1.5℃/m
inで130℃まで昇温し、130℃で2時間保持した
後、30℃にまで降温し、脱型した。脱型後、次の条件
でオーブン中加熱処理して繊維強化複合材料を得た。 (1)30℃から180℃に速度1.5℃/minで昇
温する。 (2)180℃で2時間保持する。 (3)180℃から30℃まで、速度2.5℃/min
で降温する。 <繊維強化複合材料のCAI>上記の方法で得た繊維強
化複合材料から、幅101.6mm、長さ152.4m
mの試験片を切り出し、ASTM D695に準拠し、
衝撃後圧縮強度(CAI)を測定した。装置はインスト
ロン社製の1128型テンシロンを用いた。ここで、落
錘衝撃のエネルギーは6.7J/mmとした。 (実施例1、2、3、4、および5)まず、表1に示す
アミン化合物混合物の70℃における粘度を測定した。
次に、エポキシ樹脂組成物の70℃における粘度を測定
したところ、いずれにおいても十分に低粘度であった。
【0125】続いて、エポキシ樹脂組成物を硬化して得
られた樹脂硬化物のガラス転移温度、曲げ弾性率、およ
び靭性の指標である引張伸度を測定したところ、いずれ
においても十分高い値が得られた。
【0126】また、実施例1、2、および4について繊
維強化複合材料を製造したところ、いずれのにおいても
得られた繊維強化複合材料の品位は良好であった。さら
に、CAIを測定したところ、いずれのにおいても十分
高い値が得られた。 (実施例6、7)まず、表1に示すエポキシ樹脂混合
物、アミン化合物混合物の70℃における粘度を測定し
た。次に、エポキシ樹脂組成物の70℃における粘度を
測定したところ、いずれにおいても十分に低粘度であっ
た。
【0127】続いて、エポキシ樹脂組成物を硬化して得
られた樹脂硬化物のガラス転移温度、曲げ弾性率、およ
び靭性の指標である引張伸度を測定したところ、いずれ
においても十分高い値が得られた。
【0128】また、実施例6について繊維強化複合材料
を製造したところ、得られた繊維強化複合材料の品位は
良好であった。さらに、CAIを測定したところ、十分
高い値が得られた。 (比較例1)芳香族2級ジアミン化合物を含まない組成
物について検討を行った。
【0129】まず、表1に示すエポキシ樹脂、アミン化
合物混合物の70℃における粘度を測定した。次に、エ
ポキシ樹脂組成物の70℃における粘度を測定したとこ
ろ、十分に低粘度であった。
【0130】続いて、エポキシ樹脂組成物を硬化して得
られた樹脂硬化物のガラス転移温度、曲げ弾性率、およ
び靭性の指標である引張伸度を測定したところ、ガラス
転移温度、曲げ弾性率は十分に高いものの、引張伸度は
不十分であった。
【0131】また、繊維強化複合材料を製造したとこ
ろ、得られた繊維強化複合材料の品位は良好であった。
しかしながら、CAIを測定したところ、得られた値は
不十分であった。 (比較例2)芳香族2級ジアミン化合物としてRがメチ
ル基であるTA1201Hを含む組成物について検討を
行った。
【0132】まず、表1に示すエポキシ樹脂、アミン化
合物混合物の70℃における粘度を測定した。次に、エ
ポキシ樹脂組成物の70℃における粘度を測定したとこ
ろ、やや高い粘度であった。
【0133】続いて、エポキシ樹脂組成物を硬化して得
られた樹脂硬化物のガラス転移温度、曲げ弾性率、およ
び靭性の指標である引張伸度を測定したところ、十分高
い値が得られた。
【0134】また、繊維強化複合材料を製造したとこ
ろ、得られた繊維強化複合材料の端部に未含浸部分が見
られた。これは、TA1201Hの配合によりエポキシ
樹脂組成物がやや高粘度になったためと推定される。 (比較例3)触媒を含まない組成物について検討を行っ
た。
【0135】まず、表1に示すエポキシ樹脂、アミン化
合物混合物の70℃における粘度を測定した。次に、エ
ポキシ樹脂組成物の70℃における粘度を測定したとこ
ろ、十分に低粘度であった。
【0136】続いて、エポキシ樹脂組成物を硬化して得
られた樹脂硬化物のガラス転移温度、曲げ弾性率、およ
び靭性の指標である引張伸度を測定したところ、ガラス
転移温度、曲げ弾性率が不十分であった。これは、触媒
を含まないため、エポキシ樹脂と芳香族2級ジアミン化
合物との反応性が低く、架橋が不十分であったためであ
ると推定される。 (比較例4、5)触媒として、アルコール類であるベン
ジルアルコール、イミダゾール類である2−エチル−4
−メチルイミダゾールを含む組成物について検討を行っ
た。
【0137】まず、表1に示すエポキシ樹脂、アミン化
合物混合物の70℃における粘度を測定した。次に、エ
ポキシ樹脂組成物の70℃における粘度を測定したとこ
ろ、十分に低粘度であった。
【0138】続いて、エポキシ樹脂組成物を硬化して得
られた樹脂硬化物のガラス転移温度、曲げ弾性率、およ
び靭性の指標である引張伸度を測定したところ、ガラス
転移温度、曲げ弾性率が不十分であった。これは、ベン
ジルアルコール、2−エチル−4−メチルイミダゾール
の触媒作用が不足しており、エポキシ樹脂と芳香族2級
ジアミン化合物とが十分に反応しておらず、架橋が不十
分であったためであると推定される。以上の実施例およ
び比較例を纏めたのが次の表1である。
【0139】
【表1】
【0140】
【発明の効果】本発明によれば、航空機部材、宇宙機部
材、人工衛星部材等をRTM成形法で製造する際に極め
て有用な、低粘度かつその硬化物の耐熱性、弾性率、靭
性が優れたものとなるエポキシ樹脂組成物が得られる。
【0141】本発明によるエポキシ樹脂組成物から得ら
れる繊維強化複合材料は、航空機部材、宇宙機部材、人
工衛星部材、自動車部材、自転車部材、鉄道車両部材、
船舶部材、建築部材、フライホイール、圧力容器、風車
ブレード、オイルライザー、スポーツ用品等に好適に用
いることができる。中でも、高度の耐熱性や強度が要求
される航空機部材、宇宙機部材、人工衛星部材に好適に
用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:06 C08L 63:00 Z C08L 63:00 B29C 67/14 W Fターム(参考) 4F072 AA04 AA07 AB06 AB09 AB10 AB22 AB28 AB29 AD23 AD25 AD27 AD28 AD29 AD31 AE01 AE02 AF11 AF16 AF26 AF27 AF28 AG02 AG03 AK11 AK13 AK17 AL01 AL02 4F205 AA39 AB11 AB18 AD16 HA06 HA33 HA35 HC17 HG04 HM02 4J036 AA01 AB01 AB02 AB03 AB05 AB07 AD07 AD08 AD09 AG03 AG06 AG07 AH06 AH07 AJ01 AJ18 DA01 DA09 DA10 DB14 DC02 DC04 DC09 DC10 DD01 DD07 DD09 GA01 GA02 GA03 GA04 GA19 GA29 JA08 JA11 KA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の構成要素(A)、(B)および(C)
    を含む繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物。 (A)エポキシ樹脂 (B)以下の一般式(I)または(II)で表される芳香
    族2級ジアミン化合物 (C)酸触媒および/または潜在性酸触媒 【化1】 (式中Rは炭素数が4〜8のアルキル基を示す。Xは炭
    素数が1〜8のアルキレン基、以下に示す(1)〜
    (7)の基のうちのいずれか1種である。なお、nは0
    〜3の整数を示す。) 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 【化8】 【化9】 (式中Rは炭素数が4〜8のアルキル基を示す。nは0
    〜3の整数を示す。)
  2. 【請求項2】前記構成要素(B)の70℃における粘度
    が1〜20mPa・sである請求項1記載の繊維強化複
    合材料用エポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記構成要素(B)のRがsec-ブチル基で
    ある請求項1、2のいずれかに記載の繊維強化複合材料
    用エポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記構成要素(C)が強酸オニウム塩、強
    酸エステル、ルイス酸のアミン錯体から選ばれる少なく
    とも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の繊維強
    化複合材料用エポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】型内に配置した強化繊維基材または強化繊
    維からなるプリフォームに、請求項1〜4のいずれかに
    記載の繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物を注入
    し、加熱硬化させることを特徴とする繊維強化複合材料
    の製造方法。
  6. 【請求項6】強化繊維が炭素繊維である請求項5記載の
    繊維強化複合材料の製造方法。
  7. 【請求項7】繊維体積含有率が45〜65%の範囲であ
    る請求項5、6のいずれかに記載の繊維強化複合材料の
    製造方法。
JP2002044498A 2002-02-21 2002-02-21 繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物および繊維強化複合材料の製造方法 Pending JP2003238658A (ja)

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