JP2003238230A - 瓦素地の移載方法 - Google Patents

瓦素地の移載方法

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JP2003238230A
JP2003238230A JP2003055397A JP2003055397A JP2003238230A JP 2003238230 A JP2003238230 A JP 2003238230A JP 2003055397 A JP2003055397 A JP 2003055397A JP 2003055397 A JP2003055397 A JP 2003055397A JP 2003238230 A JP2003238230 A JP 2003238230A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の瓦素地の移載方法およびその装置にあ
っては、瓦素地を把持する手段の構造が極めて複雑化す
るほか、数値制御などを用いた複雑な制御となり、移載
装置の構造、操作、制御の面で複雑化が避けられなかっ
た点などにある。 【解決手段】 傾斜状態の支持体40が連設された第1
の瓦素地列設手段16が瓦素地Wの積降位置に備えられ
るとともに、第2の瓦素地列設手段120が積込位置に
設けられ、第1の瓦素地列設手段16の支持体40によ
り傾斜状態に支持された複数枚の瓦素地Wを一括して把
持し、把持した瓦素地Wを上昇させるとともに、第1の
瓦素地列設手段16の支持体40を上昇する瓦素地Wの
傾斜方向に対応させて水平方向へ向けて変位させ、瓦素
地Wを第1の瓦素地列設手段16から第2の瓦素地列設
手段120へ移載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、焼成に備えて瓦
素地コンベアから焼成用治具へ未焼成の瓦素地を移載し
たり、焼成済の瓦素地を焼成用治具から焼成品コンベア
へ移載する瓦素地の移載方法およびその装置に関する。
とりわけ、瓦素地をコンベアや焼成用治具へ傾斜状態に
挿入するようにしたり、コンベアや焼成用治具から傾斜
状態の瓦素地を抜き出したりする移載方法およびその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】当業界では、焼成炉の熱利用の有効活用
や瓦の品質の向上を図ることを目的として、瓦素地を傾
斜状態の姿勢で焼成することが行われている。このた
め、傾斜状態の姿勢に保持された未焼成の瓦素地を焼成
炉へ搬入したり、傾斜状態の姿勢に保持された焼成済の
瓦素地を検査や結束梱包などの工程は搬出することが行
われている
【0003】そこで、瓦素地の姿勢を傾斜状態に保持す
るため、焼成用治具では、瓦素地の裏面を支える支持体
が受台に傾斜状態に一定の間隔毎に多数設けられたもの
が採用されていた。また、コンベアでは、コンベアベル
トの外周に傾斜状態の一対の支持体を多数設けた針山コ
ンベアなどと称されているものが採用されていた(例え
ば、特開平9−277239号公報、特開平8−187
715号公報を参照)。
【0004】例えば、コンベアの支持体に傾斜状態に載
置された未焼成の瓦素地を焼成用治具へ移載する場合、
複数の瓦素地を把持具を介して一括して把持し、瓦素地
をコンベアの支持体の傾斜方向へ沿わせつつ、支持体間
から抜き出すようにして取り出し、取り出した瓦素地を
焼成用治具の支持体の傾斜方向に沿わせつつ、再び挿入
することにより瓦素地を移載することが行われていた。
【0005】ところが、傾斜状態に設けられた支持体の
傾斜方向に沿わせつつ、抜き出すように持ち上げなけれ
ばならなかったので、その抜き出し時に支持体の存在が
障害になるおそれがあった。
【0006】また、焼成用治具に瓦素地を移載する場合
では、傾斜状態に設けられた支持体の傾斜方向に沿わせ
つつ、瓦素地を支持体間に挿入しなければならなかった
ので、その挿入時においても支持体の存在が障害になる
おそれがあった。
【0007】従来の技術では、瓦素地を傾斜状態で引抜
いたり、傾斜状態で挿入するので、前記した支持体の存
在が障害にならないようにするため、瓦素地の引抜作業
や挿入作業の正確性が要請された。その結果、瓦素地の
移載手段を構成する把持機構などの構造が複雑化するほ
か、その制御は数値制御などの複雑な制御となりがちで
あり、瓦素地の移載装置の構造、操作、制御の面で複雑
化が避けられなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、従来の瓦素地の移載方法およびその装置
にあっては、焼成用治具や瓦素地コンベアの支持体の傾
斜に沿って瓦素地を挿入あるいは抜出することとなり、
把持具など瓦素地を把持する制御手段の構造が極めて複
雑化するほか、数値制御などを用いた複雑な制御とな
り、瓦素地の移載を実現するための移載装置の構造、操
作、制御の複雑化が避けられなかった点にある。
【0009】この発明の目的は、コンベアから焼成用治
具などへ傾斜状態の瓦素地を移載したり、焼成用治具か
らコンベアなどへ傾斜状態の瓦素地を移載するに際し
て、瓦素地の移載を実現する移載装置の構造、操作、制
御を簡単にすることができる瓦素地の移載方法およびそ
の装置の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記の目
的を達成するため、請求項1記載の瓦素地の移載方法
は、傾斜状態の支持体を連設した第1の瓦素地列設手段
が備えられるとともに、第1の瓦素地列設手段の傍らに
第2の瓦素地列設手段が設けられ、第1の瓦素地列設手
段の支持体により傾斜状態に支持された複数枚の瓦素地
を一括して把持し、把持した瓦素地を第1の瓦素地列設
手段の支持体から上昇させるとともに、水平方向に向け
て第1の瓦素地列設手段の支持体を変位させつつ、瓦素
地を一括して該支持体間から抜き出し、第1の瓦素地列
設手段から第2の瓦素地列設手段へ瓦素地を移載するこ
とを特徴とする。
【0011】請求項2記載の瓦素地の移載方法は、第1
の瓦素地列設手段が備えられるともに、傾斜状態の支持
体を連設した第2の瓦素地列設手段が第1の瓦素地列設
手段の傍らに設けられ、第1の瓦素地列設手段により列
設された複数枚の瓦素地を一括して把持し、第2の瓦素
地列設手段の支持体の上方へ移動させ、第2の瓦素地列
設手段の支持体に向けて下降させるとともに、水平方向
へ向けて第2の瓦素地列設手段を支持体を変位させつ
つ、瓦素地を一括して該支持体間に傾斜状態で挿入し、
第1の瓦素地列設手段から第2の瓦素地列設手段へ瓦素
地を移載することを特徴とする。
【0012】請求項3記載の瓦素地の移載装置は、傾斜
状態の支持体を連設した第1の瓦素地列設手段が備えら
れるともに、第1の瓦素地列設手段の傍らに第2の瓦素
地列設手段が設けられ、第1の瓦素地列設手段と第2の
瓦素地列設手段の上方において水平方向に往復移動自在
な移動台車と、移動台車に対して昇降自在な昇降フレー
ムと、複数枚の瓦素地を一括して把持する把持具とから
なる移載手段が備えられ、一方、水平方向へ第1の瓦素
地列設手段の支持体を変位させる第1の変位機構が備え
られたことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の瓦素地の移載装置は、第1
の瓦素地列設手段が備えられるともに、傾斜状態の支持
体を連設した第2の瓦素地列設手段が第1の瓦素地列設
手段の傍らに設けられ、第1の瓦素地列設手段と第2の
列設手段の上方において水平方向に往復移動自在な移動
台車と、移動台車に対して昇降自在な昇降フレームと、
複数枚の瓦素地を一括して把持する把持具とからなる移
載手段が備えられ、一方、水平方向へ第2の瓦素地列設
手段の支持体を変位させる第2の変位機構が備えられた
ことを特徴とする。
【0014】ここで用語「瓦素地列設手段」とは、第
1、第2を問わず、互いの瓦素地あるいは焼成品(焼成
された瓦素地)を平行にして、列を形成できる手だてを
備えたものであることを意味し、断りのない限り、この
定義により明細書に使用されている。
【0015】請求項1記載の発明は上記の構成であるか
ら、複数枚の瓦素地を一括して把持し、第1の瓦素地列
設手段から引き抜くようにして上昇させるときに、第1
の瓦素地列設手段の支持体は、水平方向へ変位されるか
ら、瓦素地が第1の瓦素地列設手段の支持体に沿って抜
き出され、瓦素地は傾斜状態にあるものの、上昇のみの
制御となる。
【0016】したがって、瓦素地の上昇と第1の瓦素地
列設手段の支持体の水平方向の変位と夫々独立させた制
御となるため、夫々の制御を個別に図ることができるほ
か、数値制御を必要とすることなく、容易に互いの制御
の関連付けをすることができる。
【0017】請求項2記載の発明は上記の構成であるか
ら、一括して把持された複数枚の瓦素地が第2の瓦素地
列設手段へ向けて下降されるときに、第2の瓦素地列設
手段の支持体は、水平方向へ変位されるから、瓦素地が
第2の瓦素地列設手段の支持体に沿って傾斜状態で挿入
され、瓦素地は傾斜状態にあるものの、下降のみの制御
となる。
【0018】したがって、瓦素地の下降と第2の瓦素地
列設手段の水平方向の変位と夫々独立させた制御となる
ため、夫々の制御を個別に図ることができるほか、数値
制御を必要とすることなく、容易に互いの制御の関連付
けをすることができる。
【0019】請求項3記載の発明は上記の構成であるか
ら、移載手段の把持具により複数枚の瓦素地を一括して
把持させ、第1の瓦素地列設手段から上昇させるとき
に、第1の変位機構により、第1の瓦素地列設手段の支
持体を水平方向へ変位させることができるから、瓦素地
が第1の瓦素地列設手段の支持体に沿って抜出され、瓦
素地は傾斜状態にあるものの、上昇のみの制御となる。
【0020】したがって、瓦素地の上昇と瓦素地列設手
段の支持体の変位と夫々独立させた制御となるため、把
持具の昇降の制御と第1の変位機構の制御を個別に図る
ことができるほか、数値制御を必要とすることなく、把
持具の昇降と第1の変位機構の制御との関連付けをする
ことができるので、瓦素地の移載装置の構造、操作、制
御が簡単となる。
【0021】請求項4記載の発明は上記の構成であるか
ら、移載手段の把持具により複数枚の瓦素地を第2の瓦
素地列設手段へ向けて下降するときに、第1の変位機構
により第2の瓦素地列設手段の支持体を水平方向へ変位
させることができるから、瓦素地が第2の瓦素地列設手
段の支持体に沿って挿入され、瓦素地は傾斜状態にある
ものの、下降のみの制御となる。
【0022】したがって、瓦素地の下降と瓦素地列設手
段の支持体の水平方向の変位と夫々独立させた制御とな
るため、把持具の昇降の制御と第2の変位機構の制御を
個別に図ることができるほか、数値制御を必要とするこ
となく、把持具の昇降と第2の変位機構の制御との関連
付けをすることができる。このため、瓦素地の移載装置
の構造、操作、制御が簡単となる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態に係る瓦素地の
移載装置を備えた焼成ラインの概略を示す平面図、図2
は移載装置の正面図、図3は移載装置における焼成用治
具コンベアと移載手段を示した側面図、図4は移載装置
における瓦素地コンベアと移載手段を示した側面図、図
5は実施の形態に係る焼成用治具の一部を分解して示す
斜視図、図6は実施の形態に係る焼成用治具の使用状態
を示す側面図、図7ないし図10は焼成用治具への瓦素
地の移載を示す説明図である。
【0024】この発明の実施の形態を発明がテーマとし
ている瓦素地の移載方法とその装置10が瓦素地の焼成
ラインLに適用される例について説明する。そこで、予
め焼成ラインLおよび瓦素地の移載装置10の概要と両
者の関係の概要を説明する。
【0025】図1に示されるように、多数の焼成用治具
120を搭載可能な焼成台車12の走行経路と平行に焼
成用治具コンベア18が配設されている。そして、焼成
用治具120の詳細については追って説明するが、瓦素
地Wを傾斜状態に支持することを目的として多数の支持
体124が列設されているものである。
【0026】焼成用治具コンベア18の終端側において
(図1の図面上右側)、瓦素地Wを水平状態で搬送する
コンベア20が焼成用治具コンベア18に平行に設けら
れている。このコンベア20の終端側に水平状態で搬送
されてくる瓦素地Wを傾斜状態に起立させて支持する瓦
素地コンベア16が配設されている。
【0027】そして、瓦素地コンベア16の詳細につい
ては追って説明するが、前工程から水平状態で搬送され
てくる瓦素地Wを傾斜状態に支持することを目的として
多数の支持体40が備えられているものである。
【0028】他方、焼成用治具コンベア18の始端側に
おいて(図1の図面上左側)、焼成後の瓦素地W(以
後、焼成後の瓦素地Wを単に焼成品Wという)を傾斜状
態で次工程へ向けて搬送し、水平状態に倒伏する焼成品
コンベア28が設けられている。さらに、焼成品Wを水
平状態で搬送する別のコンベア30が焼成品コンベア2
8の始端側から次工程へ向けて配設されている。
【0029】焼成品コンベア28の構成は、瓦素地コン
ベア16の構成と共通であり、詳細については図示が省
略されているが、焼成品Wを傾斜状態に支持することを
目的として多数の支持体が備えられているものである。
【0030】瓦素地コンベア16上の未焼成の瓦素地W
を焼成用治具コンベア18上の焼成用治具120へ移載
するために、移載手段22が瓦素地コンベア16と焼成
用治具コンベア18を跨ぐように設けられている。な
お、移載手段22から見て、瓦素地コンベア16側が瓦
素地Wの積降位置であり、焼成用治具コンベア18側が
瓦素地Wの積込位置となる。
【0031】焼成用治具コンベア18の終端付近には、
未焼成の瓦素地Wが移載された焼成用治具120を焼成
台車12へ積み込むために、治具積込手段24が設けら
れている。
【0032】他方、前記した焼成用治具コンベア18の
始端付近には、焼成台車12の焼成品Wを焼成用治具1
20とともに焼成台車12から焼成用治具コンベア18
へ積み降ろすために、治具積降手段26が設けられてい
る。
【0033】そして、焼成用治具120とともに焼成台
車12から焼成用治具コンベア18へ積み降ろされた焼
成品Wを焼成品コンベア28へ移載するために、移載手
段32が焼成治具コンベア18と焼成品コンベア28を
跨ぐように設けられている。なお、移載手段32から見
て、焼成用治具コンベア18側が焼成品Wの積降位置で
あり、焼成品コンベア28側が焼成品Wの積込位置とな
る。
【0034】そこで、この発明の実施の形態を説明する
に先立って、前記した瓦素地の焼成ラインLにおける瓦
素地Wや焼成品Wの移載についてその概略を説明する。
コンベア20から水平状態で搬送されてくる未焼成の瓦
素地Wを次工程の焼成工程に備えて傾斜状態に起立させ
るため、瓦素地Wは瓦素地コンベア16へ搬送される。
【0035】瓦素地コンベア16へ搬送された瓦素地W
は傾斜状態に設けられた支持体40を介して瓦素地コン
ベア16上に傾斜状態に起立される。
【0036】瓦素地コンベア16上に順次起立された瓦
素地Wは瓦素地コンベア16により列設され、移載手段
22を介して焼成用治具コンベア18上の焼成用治具1
20に傾斜状態に列設されることにより、この発明が目
的としている未焼成の瓦素地
【0037】Wの移載が行われる。ここで、瓦素地コン
ベア16は、第1の瓦素地列設手段に相当し、焼成用治
具120は第2の瓦素地列設手段に相当する。未焼成の
瓦素地Wが積み込まれた焼成用治具120は搬送され、
治具積込手段24により焼成台車12へ積み込まれる。
【0038】そして、焼成用治具120上へ移載された
未焼成の瓦素地Wは、焼成用治具120とともに焼成用
治具コンベア18から治具積込手段24を介して焼成台
車12へ搭載され、焼成台車12が焼成炉へ搬入される
ことにより、瓦素地Wが焼成される。
【0039】焼成された瓦素地Wは焼成品Wであるが、
焼成後、焼成台車12とともに焼成炉から搬出される。
次いで、焼成品Wを列設した焼成用治具120が治具積
降手段26を介して焼成台車12から焼成用治具コンベ
ア18上へ積み降ろされる。
【0040】焼成用治具コンベア18上へ積み降ろされ
た焼成用治具120は焼成用治具コンベア18上におい
て搬送が規制され、移載手段32を介して焼成品コンベ
ア28上へ焼成品Wが傾斜状態に列設されることによ
り、この発明が目的としている焼成品Wの移載が行われ
る。
【0041】ここで、焼成用治具120は、第1の瓦素
地列設手段に相当し、焼成品コンベア28は第2の瓦素
地列設手段に相当する。そして、傾斜状態に列設された
焼成品Wは焼成品コンベア28に設けられた支持体を介
して別のコンベア30上に傾斜状態から水平状態に倒伏
され、焼成品Wは次工程へ送られる。
【0042】次に、この実施の形態の構成を説明の便宜
上構成毎に分けて説明する。 (瓦素地コンベア16)瓦素地コンベア16は未焼成の
瓦素地Wを傾斜状態に起立させるとともに、傍らに設け
られた焼成用治具コンベア18上の焼成用治具120へ
の移載に備えて瓦素地Wを傾斜状態に列設させることを
目的とするものである。また、傾斜状態に列設された瓦
素地Wを焼成用治具120に移載するに際して、瓦素地
コンベア16の支持体40が障害にならないようにする
目的のため、瓦素地コンベア16の支持体40を水平方
向へ変位できるようにする機能も備えている。
【0043】瓦素地コンベア16は機台34、機台34
に対して水平方向に変位自在な変位フレーム36、変位
フレーム36に設けられたコンベア部38、機台34に
対してコンベア部38を水平方向へ変位させるための支
持体変位機構42から構成されている。
【0044】コンベア部38は、水平状態で送られてく
る瓦素地Wを傾斜状態に起立させて搬送するものであ
る。無端チェーン44を掛装するスプロケット46、4
6、左右両側の無端チェーン44、44の幅方向に取り
付けられたスラット48と、各スラット48上傾斜状態
に起立された多数の支持体40から構成されている。
【0045】この実施の形態では、焼成用治具120の
支持体124に対応させるため、スラット48に対し支
持体40の傾斜角度が70度となるように設けられてい
る。したがって、瓦素地コンベア16に設けられた支持
体40により瓦素地Wを傾斜状態を保つことができる。
また、瓦素地コンベア16は瓦素地Wを間歇的に搬送す
ることができるように図られている。
【0046】(支持体変位機構42)支持体変位機構4
2は、瓦素地コンベア16の支持体40に支持された傾
斜状態の瓦素地Wを支持体40から引き出すに際して、
支持体40の障害を回避することを目的とするものであ
る。支持体変位機構42は、瓦素地コンベア16の支持
体40を備えたコンベア部38を水平方向へ変位制御さ
せるものであり、第1の変位機構に相当するものであ
る。
【0047】支持体変位機構42は、機台34に設けら
れた被ガイド体52、コンベア部38に設けられ被ガイ
ド体52に対して摺動自在なガイドレール54、機台3
4に対して昇降自在でガイド溝56を備えたカム板5
8、変位フレーム36に設けられた案内ローラ60から
構成される。なお、カム板58には上方へ向けられた被
押圧杆62が設けられており(図2を参照)、後述する
昇降フレーム92の押圧杆108により押圧されるもの
である。
【0048】一方、移載手段32に対応する位置に設け
られた支持体変位機構(図示せず)は、移載手段22に
対応する位置に設けられた支持体変位機構42と比較し
て基本的構造を同一としている。そして、移載手段32
に対応する位置に設けられた支持体変位機構(図示せ
ず)は、第2の変位機構に相当するものである。
【0049】(焼成治具コンベア18)焼成用治具コン
ベア18は、後述する焼成用治具120を搬送するため
のものであり、焼成用治具120を水平状態で間歇的に
搬送することができる。また、未焼成の瓦素地Wを焼成
用治具120に移載する際に、焼成用治具120を水平
方向へ変位させることができるほか、焼成品Wを焼成用
治具120から積み降ろす際に、焼成用治具120を水
平方向へ変位させることができる機能も備えている。
【0050】焼成用治具コンベア18は、図2、図3な
どに示されるように、機台66、機台66に設けられた
搬送ローラ68、搬送ローラ68上を走行し焼成用治具
120を載置する走行台車72、治具変位機構64から
構成されている。
【0051】走行台車72は焼成用治具120を水平状
態に載置することができるものであり、焼成用治具コン
ベア18の搬送ローラ68上で走行自在となっているほ
か、治具変位機構64により規制されるものである。そ
して、移載手段22に対応する位置に設けられた治具変
位機構64は第2の変位機構に相当するものである。
【0052】治具変位機構64は、焼成用治具コンベア
18上の支持体124を備えた焼成用治具120へ瓦素
地Wを移載する際に、水平方向へ焼成用治具120を変
位させるものであり、その向きは下降する瓦素地Wと干
渉しないように、焼成用治具120の支持体124の背
面側へ向かうものとなる(図7、図8、図9において右
向きとなる)。
【0053】治具変位機構64は、機台66に対して変
位自在な変位フレーム74、変位フレーム74に設けら
れたストッパ76、機台66に設けられた被ガイド体7
8、変位フレーム74に設けられ被ガイド体78に対し
て摺動自在なガイドレール80、機台66に対して昇降
自在でガイド溝82を備えたカム板84、変位フレーム
74に設けられた案内ローラ86から構成されている
(図7を参照)。
【0054】そして、移載手段22に対応する位置に設
けられた治具変位機構64は、第2の変位機構に相当す
るものである。一方、移載手段32に対応する位置に設
けられた治具変位機構(図示せず)は、移載手段22に
対応する位置に設けられた治具変位機構64と比較して
基本的構造を同一としている。
【0055】そして、移載手段32に対応する位置に設
けられた治具変位機構(図示せず)は、第1の変位機構
に相当するものである。なお、カム板84には上方へ向
けられた被押圧杆88が設けられており、後述する昇降
フレーム92の押圧杆110により押圧されるものであ
る。
【0056】(移載手段22)次に移載手段22につい
て説明する。移載手段22は、瓦素地Wを瓦素地コンベ
ア16から焼成用治具コンベア18へ積み込むためのも
のである。移載手段22は、瓦素地コンベア16と焼成
用治具コンベア18の上方において水平方向に往復移動
自在な移動台車90と、移動台車90に対して昇降自在
な昇降フレーム92と、傾斜状態の複数枚の瓦素地Wを
一度に把持する把持具94とから構成されている。
【0057】移動台車90は車輪96を備えたものであ
って、瓦素地コンベア16と焼成用治具コンベア18と
を跨ぐように配設された一対の門形フレーム98上を走
行するものであり、移動台車90には走行のための駆動
モータ100が備えられている。移動台車90には、昇
降自在な昇降フレーム92を昇降させるための駆動モー
タ102が設けられ、クランク機構104により駆動モ
ータの回転動作を昇降フレーム92の昇降動作に変換し
ている。
【0058】なお、昇降フレーム92の昇降のための手
段としてはクランク機構のほか、チェーンの巻き上げ方
式、エアシリンダなどが採用できる。
【0059】また、昇降フレーム92の昇降時に昇降フ
レーム92が妄動しないように、移動台車90に設けら
れた被ガイド部材104に対して、昇降フレーム92に
設けられたガイド軸106が摺動自在に貫装されてい
る。
【0060】また、昇降フレーム92の幅方向の両側に
は下方に向けて設けられた押圧杆108、110が夫々
設けられている。瓦素地コンベア16側の押圧杆108
は、瓦素地コンベア16のカム板58に設けられた被押
圧杆62を押圧するためのものであり、このことから昇
降フレーム92の下降に伴って押圧杆108によりカム
板58の被押圧杆62が押込まれてカム板58が瓦素地
コンベア16の機台34に対して下降するように図られ
ている。
【0061】焼成用治具コンベア18側の押圧杆110
も同様に焼成用治具コンベア18のカム板84の被押圧
杆88を押圧するためのものであり、カム板84の下降
を図るためのものである。
【0062】一方、昇降フレーム92には瓦素地Wを把
持する把持具94が下方に向けて設けられている。この
把持具94は開閉自在な一対の挟持板112と、挟持板
112の開閉手段であるエアシリンダ114、エアシリ
ンダ114の動作を挟持板112の開閉に変換させるリ
ンク機構116から構成されている。
【0063】挟持板112の内側には緩衝材118が取
り付けられており瓦素地Wを把持した際に、瓦素地Wが
破損しないように工夫されている。この実施の形態で
は、焼成用治具120に積み込むことができる瓦素地W
の枚数に対応させて、瓦素地コンベア16に傾斜状態に
ある8枚の瓦素地Wを一度に把持できるものとなってい
る。
【0064】(焼成用治具120)ここで、焼成用治具
120について説明するが、この焼成用治具120は従
来から公知のものであり、被焼成物であるF形粘土瓦の
瓦素地Wを焼成するために使用されるものである。そし
て、瓦素地Wを焼成するときには、焼成台車12に載置
されるものである。焼成用治具120についてさらに詳
しく説明すると、焼成用治具120は耐火性材料で製造
されたものであり、瓦素地Wの尻Sを受承する受台12
2と、瓦素地Wの裏面を支持する支持体124から構成
されている(図5、図6を参照)。
【0065】支持体124は団扇状の形態であり、その
下端の幅が狭くなった差込部126を備え、焼成用治具
120の使用時には受台122に差し込まれるものであ
る(図5を参照)。そして、受台122の上面には支持
体124を差し込むための開口部128を有している
が、差し込まれた支持体124が傾斜状態となるように
図られている。
【0066】また、受台122の一方には瓦素地の尻を
受承する前方突起130を備え、他方には支持体124
の背面を支持する後方突起132を備えている(図6を
参照)。また、前方突起130と後方突起132との間
には複数の開口部128に対応するように、瓦素地Wの
尻Sを支持するとともに支持体124の背面を支持する
中間突起134が複数設けられている(図5、図6を参
照)。したがって、瓦素地Wの尻Sを受台122に受承
させるとともに瓦素地Wの裏面を支持体124に支持さ
せることができるものである(図6を参照)。ここで、
焼成用治具120の支持体124において水平面と鈍角
を形成する支持体124の面を正面である支持面136
とし、水平面と鋭角を形成する支持体124の面を単に
背面とする。
【0067】(焼成品コンベア28)焼成品コンベア2
8は、焼成用治具コンベア18の焼成品Wが載置される
コンベアであり、傾斜状態に支持された焼成品Wを順次
水平状態にしてベルトコンベア30へ送り出すものであ
る。焼成品コンベア28の構造は、先に説明した瓦素地
コンベアと同一であるため説明を援用する。
【0068】(移載手段32)移載手段32は、焼成用
治具コンベア18の焼成品Wを焼成品コンベア28へ移
載するためのものであり、その構造は先に説明した移載
手段22と同一であるため説明を援用する。
【0069】次に、この実施の形態に係る瓦素地Wの移
載装置10による瓦素地Wの移載について説明する。ま
ず、未焼成の瓦素地Wはベルトコンベア20により瓦素
地コンベア18へ順次送り込まれる。瓦素地コンベア1
8へ送り込まれた瓦素地Wは、瓦素地コンベア18の支
持体40により水平状態から傾斜状態に姿勢を制御され
る。そして、支持体40に支持された瓦素地は、瓦素地
コンベア18上で傾斜状態を保って列設される。
【0070】次に、予め瓦素地コンベア16の上方に待
機している移載手段22は、駆動モータ102の作動に
よりクランク機構を介して昇降フレーム92を下降させ
る。このとき、昇降フレーム92に設けられた把持具9
4の挟持板112は瓦素地Wの幅より長い間隔を保って
開放されており、把持具94が瓦素地Wを把持する位置
まで下降すると、昇降フレーム92の下降は停止する。
【0071】次いで、把持具94のエアシリンダ114
が作動し、リンク機構116を介して開放されていたい
た一対の挟持板112、112が瓦素地Wの両側面を挟
持する。この実施の形態では、このとき、把持具94の
挟持板112により、一括して8枚の瓦素地Wが挟持さ
れるが、挟持板112の内側に設けられた緩衝材118
により瓦素地Wは損傷を受けたり、脱落することがな
い。
【0072】把持具94が瓦素地Wを把持すると、昇降
用の駆動モータ102を作動させ、瓦素地Wを把持した
状態で昇降フレーム92を上昇させる。
【0073】昇降フレーム92の上昇とともに支持体変
位機構72を作動させ、瓦素地コンベア16のコンベア
部38を水平方向であって支持体40の背面側(図4に
おいて右向き)へ移動させる。かくして、瓦素地Wは支
持体40の干渉を受けることなく、瓦素地Wは支持体4
0から無理なく抜き出すことができる。
【0074】すなわち、把持具94により把持された瓦
素地Wを抜き出すようにして上昇させるとき、瓦素地コ
ンベア16の支持体40が瓦素地Wに干渉しないよう
に、瓦素地Wの裏面側に向けて支持体40が水平方向へ
変位されることに負うている。
【0075】具体的には、昇降フレーム92に設けられ
た押圧杆108がカム板58の被押圧杆62を昇降フレ
ーム92の下降とともに押圧される。被押圧杆62は押
圧杆108の押圧によりカム板58を下降させるため、
コンベア部38に設けられた案内ローラ60の規制によ
りガイドレール54を介し、被ガイド体52に対して昇
降フレーム92の下降距離に対応する距離だけを水平方
向へ変位される。
【0076】昇降フレーム92の下降が停止すると、コ
ンベア部38の変位は停止するが、瓦素地Wが把持具9
4により把持される。瓦素地Wが把持されると、昇降フ
レーム92は上昇する。昇降フレーム92の上昇ととも
に支持体変位機構72のエアシリンダ63が作動され、
昇降フレーム92の上昇と合わせてコンベア部38を復
帰させるように水平方向へ変位させる。
【0077】昇降フレーム92の上昇による瓦素地Wの
上昇と、支持体変位機構72による瓦素地コンベア16
のコンベア部38が水平方向の移動が継続され、瓦素地
Wの尻Sが支持体40と干渉しない位置まで瓦素地Wが
上昇するとともに、カム板58が上昇し案内ローラ60
の規制によりコンベア部38は原位置に復帰する。
【0078】一方、把持された瓦素地Wは、走行用の駆
動モータ100の作動を受けて移動台車が90が焼成用
治具コンベア18の上方へ向けて移動される。
【0079】焼成用治具コンベア18の上方に達した瓦
素地Wは停止される。焼成用コンベア18上には走行台
車72に載置された焼成用治具120が待機しており、
このとき、走行台車72はストッパ76により固定され
ている。次に、移載手段22の昇降フレーム92が昇降
用の駆動モータ102の作動により下降し、把持された
瓦素地Wは焼成用治具12に向けて下降する。昇降フレ
ーム92の下降に伴い、昇降フレーム92の押圧杆11
0が焼成用治具コンベア18に設けられた被押圧杆88
を押圧する。
【0080】被押圧杆88が押圧されることによりカム
板84が下降する。このため、変位フレーム74に設け
られた案内ローラ86は、下降するカム板84のガイド
溝82に規制され、案内ローラ86の規制により変位フ
レーム92は水平方向へ変位する。
【0081】したがって、走行台車72に載置された焼
成用治具120は支持体124の背面側へ向けて水平方
向へ変位する。一方、下降する瓦素地Wは、昇降フレー
ム92の下降に伴って水平方向へ変位する焼成用治具1
20の支持体124に干渉しないように支持体124間
に挿入される。このように、焼成用治具120の支持体
124は、支持体124の背面側へ向けて移動される。
【0082】そして、下降する瓦素地Wが焼成用治具1
20の受台122に当接したとき昇降フレーム92の下
降が停止する。昇降フレーム92の下降が停止するとと
もに、変位フレーム74の変位も停止され、把持具94
の挟持板112、112が開放されて、瓦素地Wの挟持
状態を解除する。把持具94による瓦素地Wの把持が解
除されると、昇降フレーム92は昇降して上方へ復帰
し、次いで移動台車90が走行して瓦素地コンベア16
の上方へ移動し、次の瓦素地Wの把持に備える。
【0083】一方、変位フレーム74のストッパ76が
解除され、焼成用治具120を載置した走行台車72は
焼成用治具コンベア18上において搬送可能な状態とな
り、焼成用治具コンベア18の作動により治具積込手段
24へ向けて搬送される。そして、焼成用治具コンベア
18に設けられた復帰用のエアシリンダ89によりカム
板84が上昇され変位フレーム74は原位置へ変位して
復帰する。なお、焼成用治具120上の焼成品Wを焼成
用治具コンベア18から焼成品コンベア28へ移載する
場合、移載手段32により移載手段22と同様に行われ
る。
【0084】この実施の形態に係る移載装置では、瓦素
地Wの昇降に対応させて瓦素地コンベアの支持杆40ま
たは焼成治具の支持体124を水平方向に変位させるこ
とができる。とくに、瓦素地Wの昇降と瓦素地列設手段
の水平方向の制御を関連付けるための具体的手段とし
て、移載手段22の昇降フレーム92に設けられた押圧
杆108、110が被押圧杆62、88を押圧して夫々
の支持体40、124を変位させるようにした支持体変
位機構42または治具変位機構64としているから、昇
降フレーム92の昇降は直接的に支持杆40、124へ
反映され、支持体40、124の水平方向への変位を図
ることができる。したがって、瓦素地Wが支持体40、
124に干渉することなく、瓦素地Wの支持杆40から
の抜出や支持体124への挿入が確実となる。
【0085】また、把持された瓦素地Wは把持具の把持
と昇降フレーム92による昇降のみの制御となるため、
移載手段22の構造および操作が簡単となる。このよう
に、この実施の形態に係る移載装置10によれば、移載
手段22が数値制御を必要としないので、移載装置10
の構造、制御および操作が簡単となり、装置全体のコス
トを抑制することができるほか、傾斜状態にある瓦素地
を一括にまとめて正確に移載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る瓦素地の移載装置を備えた焼
成ラインの概略を示す平面図である。
【図2】移載装置の正面図である。
【図3】移載装置における焼成治具コンベアと移載手段
を示した側面図である。
【図4】移載装置における瓦素地コンベアと移載手段を
示した側面図である。
【図5】実施の形態に係る焼成用治具の一部を分解して
示す斜視図である。
【図6】実施の形態に係る焼成用治具の使用状態を示す
側面図である。
【図7】焼成用治具への瓦素地の移載を示す説明図であ
る。
【図8】焼成用治具への瓦素地の移載を示す説明図であ
る。
【図9】焼成用治具への瓦素地の移載を示す説明図であ
る。
【図10】焼成用治具への瓦素地の移載を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 移載装置 12 焼成台車 14 走行経路 16 瓦素地コンベア 18 焼成用治具コンベア 20 ベルトコンベア 22 移載手段 24 治具積込手段 26 治具積降手段 28 焼成品コンベア 30 ベルトコンベア 32 移載手段 34 機台(瓦素地コンベアの) 36 変位フレーム(瓦素地コンベアの) 38 コンベア部 40 支持体(瓦素地コンベアの) 42 支持体変位機構 44 無端チェーン 46 スプロケット 48 スラット 52 被ガイド体(瓦素地コンベアの) 54 ガイドレール(瓦素地コンベアの) 56 ガイド溝(瓦素地コンベアの) 58 カム板(瓦素地コンベアの) 60 案内ローラ(瓦素地コンベアの) 62 被押圧杆(瓦素地コンベアの) 63 エアシリンダ(復帰用) 64 治具変位機構 66 機台(焼成用治具コンベアの) 68 搬送ローラ 72 走行台車 74 変位フレーム(焼成用治具コンベアの) 76 ストッパ 78 被ガイド体(焼成用治具コンベアの) 80 ガイドレール(焼成用治具コンベアの) 82 ガイド溝(焼成用治具コンベアの) 84 カム板(焼成用治具コンベアの) 86 案内ローラ(焼成用治具コンベアの) 88 被押圧杆(焼成用治具コンベアの) 89 エアシリンダ(復帰用) 90 移動台車 92 昇降フレーム 94 把持具 96 車輪 98 門形フレーム 100 駆動モータ(走行用) 102 駆動モータ(昇降用) 104 被ガイド部材 106 ガイド軸 108 押圧杆(瓦素地コンベア側) 110 押圧杆(焼成用治具コンベア側) 112 挟持板 114 エアシリンダ(挟持板開閉用) 116 リンク機構 118 緩衝部材 120 焼成用治具 122 受台 124 支持体 126 差込部 128 開口部 130 前方突起 132 後方突起 134 中間突起 136 支持面 S 尻 L 焼成ライン W 瓦素地
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月13日(2003.3.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 瓦素地の移載方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、焼成に備えて瓦
素地コンベアから焼成用治具へ未焼成の瓦素地を移載し
たり、焼成済の瓦素地を焼成用治具から焼成品コンベア
へ移載する瓦素地の移載方法に関する。とりわけ、瓦素
地をコンベアや焼成用治具へ傾斜状態に挿入するように
したり、コンベアや焼成用治具から傾斜状態の瓦素地を
抜き出したりする移載方法に関する。
【0002】
【従来の技術】当業界では、焼成炉の熱利用の有効活用
や瓦の品質の向上を図ることを目的として、瓦素地を傾
斜状態の姿勢で焼成することが行われている。このた
め、傾斜状態の姿勢に保持された未焼成の瓦素地を焼成
炉へ搬入したり、傾斜状態の姿勢に保持された焼成済の
瓦素地を検査や結束梱包などの工程は搬出することが行
われている
【0003】そこで、瓦素地の姿勢を傾斜状態に保持す
るため、焼成用治具では、瓦素地の裏面を支える支持体
が受台に傾斜状態に一定の間隔毎に多数設けられたもの
が採用されていた。また、コンベアでは、コンベアベル
トの外周に傾斜状態の一対の支持体を多数設けた針山コ
ンベアなどと称されているものが採用されていた(例え
ば、特開平9−277239号公報、特開平8−187
715号公報を参照)。
【0004】例えば、コンベアの支持体に傾斜状態に載
置された未焼成の瓦素地を焼成用治具へ移載する場合、
複数の瓦素地を把持具を介して一括して把持し、瓦素地
をコンベアの支持体の傾斜方向へ沿わせつつ、支持体間
から抜き出すようにして取り出し、取り出した瓦素地を
焼成用治具の支持体の傾斜方向に沿わせつつ、再び挿入
することにより瓦素地を移載することが行われていた。
【0005】ところが、傾斜状態に設けられた支持体の
傾斜方向に沿わせつつ、抜き出すように持ち上げなけれ
ばならなかったので、その抜き出し時に支持体の存在が
障害になるおそれがあった。
【0006】また、焼成用治具に瓦素地を移載する場合
では、傾斜状態に設けられた支持体の傾斜方向に沿わせ
つつ、瓦素地を支持体間に挿入しなければならなかった
ので、その挿入時においても支持体の存在が障害になる
おそれがあった。
【0007】従来の技術では、瓦素地を傾斜状態で引抜
いたり、傾斜状態で挿入するので、前記した支持体の存
在が障害にならないようにするため、瓦素地の引抜作業
や挿入作業の正確性が要請された。その結果、瓦素地の
移載手段を構成する把持機構などの構造が複雑化するほ
か、その制御は数値制御などの複雑な制御となりがちで
あり、瓦素地の移載装置の構造、操作、制御の面で複雑
化が避けられなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、従来の瓦素地の移載方法にあっては、焼
成用治具や瓦素地コンベアの支持体の傾斜に沿って瓦素
地を挿入あるいは抜出することとなり、把持具など瓦素
地を把持する制御手段の構造が極めて複雑化するほか、
数値制御などを用いた複雑な制御となり、瓦素地の移載
を実現するための移載装置の構造、操作、制御の複雑化
が避けられなかった点にある。
【0009】この発明の目的は、コンベアから焼成用治
具などへ傾斜状態の瓦素地を移載したり、焼成用治具か
らコンベアなどへ傾斜状態の瓦素地を移載するに際し
て、瓦素地の移載を実現する移載装置の構造、操作、制
御を簡単にすることができる瓦素地の移載方法の提供に
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記の目
的を達成するため、請求項1記載の瓦素地の移載方法
は、傾斜状態の支持体を連設した第1の瓦素地列設手段
が備えられるとともに、第1の瓦素地列設手段の傍らに
第2の瓦素地列設手段が設けられ、第1の瓦素地列設手
段の支持体により傾斜状態に支持された複数枚の瓦素地
を一括して把持し、把持した瓦素地を第1の瓦素地列設
手段の支持体から上昇させるとともに、水平方向に向け
て第1の瓦素地列設手段の支持体を変位させつつ、瓦素
地を一括して該支持体間から抜き出し、第1の瓦素地列
設手段から第2の瓦素地列設手段へ瓦素地を移載するこ
とを特徴とする。
【0011】請求項2記載の瓦素地の移載方法は、第1
の瓦素地列設手段が備えられるともに、傾斜状態の支
持体を連設した第2の瓦素地列設手段が第1の瓦素地列
設手段の傍らに設けられ、第1の瓦素地列設手段により
列設された複数枚の瓦素地を一括して把持し、第2の瓦
素地列設手段の支持体の上方へ移動させ、第2の瓦素地
列設手段の支持体に向けて下降させるとともに、水平方
向へ向けて第2の瓦素地列設手段を支持体を変位させつ
つ、瓦素地を一括して該支持体間に傾斜状態で挿入し、
第1の瓦素地列設手段から第2の瓦素地列設手段へ瓦素
地を移載することを特徴とする。
【0012】ここで用語「瓦素地列設手段」とは、第
1、第2を問わず、互いの瓦素地あるいは焼成品(焼成
された瓦素地)を平行にして、列を形成できる手だてを
備えたものであることを意味し、断りのない限り、この
定義により明細書に使用されている。
【0013】請求項1記載の発明は上記の構成であるか
ら、複数枚の瓦素地を一括して把持し、第1の瓦素地列
設手段から引き抜くようにして上昇させるときに、第1
の瓦素地列設手段の支持体は、水平方向へ変位されるか
ら、瓦素地が第1の瓦素地列設手段の支持体に沿って抜
き出され、瓦素地は傾斜状態にあるものの、上昇のみの
制御となる。
【0014】したがって、瓦素地の上昇と第1の瓦素地
列設手段の支持体の水平方向の変位と夫々独立させた制
御となるため、夫々の制御を個別に図ることができるほ
か、数値制御を必要とすることなく、容易に互いの制御
の関連付けをすることができる
【0015】請求項2記載の発明は上記の構成であるか
ら、一括して把持された複数枚の瓦素地が第2の瓦素地
列設手段へ向けて下降されるときに、第2の瓦素地列設
手段の支持体は、水平方向へ変位されるから、瓦素地が
第2の瓦素地列設手段の支持体に沿って傾斜状態で挿入
され、瓦素地は傾斜状態にあるものの、下降のみの制御
となる。
【0016】したがって、瓦素地の下降と第2の瓦素地
列設手段の水平方向の変位と夫々独立させた制御となる
ため、夫々の制御を個別に図ることができるほか、数値
制御を必要とすることなく、容易に互いの制御の関連付
けをすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態に係る瓦素地の
移載装置を備えた焼成ラインの概略を示す平面図、図2
は移載装置の正面図、図3は移載装置における焼成用治
具コンベアと移載手段を示した側面図、図4は移載装置
における瓦素地コンベアと移載手段を示した側面図、図
5は実施の形態に係る焼成用治具の一部を分解して示す
斜視図、図6は実施の形態に係る焼成用治具の使用状態
を示す側面図、図7ないし図10は焼成用治具への瓦素
地の移載を示す説明図である。
【0018】この発明の実施の形態を発明がテーマとし
ている瓦素地の移載方法とその装置10(ここの装置の
記載は残す、機械的に削除することは文章上好ましくな
い。)が瓦素地の焼成ラインLに適用される例について
説明する。そこで、予め焼成ラインLおよび瓦素地の移
載装置10の概要と両者の関係の概要を説明する。
【0019】図1に示されるように、多数の焼成用治具
120を搭載可能な焼成台車12の走行経路と平行に焼
成用治具コンベア18が配設されている。そして、焼成
用治具120の詳細については追って説明するが、瓦素
地Wを傾斜状態に支持することを目的として多数の支持
体124が列設されているものである。
【0020】焼成用治具コンベア18の終端側において
(図1の図面上右側)、瓦素地Wを水平状態で搬送する
コンベア20が焼成用治具コンベア18に平行に設けら
れている。このコンベア20の終端側に水平状態で搬送
されてくる瓦素地Wを傾斜状態に起立させて支持する瓦
素地コンベア16が配設されている。
【0021】そして、瓦素地コンベア16の詳細につい
ては追って説明するが、前工程から水平状態で搬送され
てくる瓦素地Wを傾斜状態に支持することを目的として
多数の支持体40が備えられているものである。
【0022】他方、焼成用治具コンベア18の始端側に
おいて(図1の図面上左側)、焼成後の瓦素地W(以
後、焼成後の瓦素地Wを単に焼成品Wという)を傾斜状
態で次工程へ向けて搬送し、水平状態に倒伏する焼成品
コンベア28が設けられている。さらに、焼成品Wを水
平状態で搬送する別のコンベア30が焼成品コンベア2
8の始端側から次工程へ向けて配設されている。
【0023】焼成品コンベア28の構成は、瓦素地コン
ベア16の構成と共通であり、詳細については図示が省
略されているが、焼成品Wを傾斜状態に支持することを
目的として多数の支持体が備えられているものである。
【0024】瓦素地コンベア16上の未焼成の瓦素地W
を焼成用治具コンベア18上の焼成用治具120へ移載
するために、移載手段22が瓦素地コンベア16と焼成
用治具コンベア18を跨ぐように設けられている。な
お、移載手段22から見て、瓦素地コンベア16側が瓦
素地Wの積降位置であり、焼成用治具コンベア18側が
瓦素地Wの積込位置となる。
【0025】焼成用治具コンベア18の終端付近には、
未焼成の瓦素地Wが移載された焼成用治具120を焼成
台車12へ積み込むために、治具積込手段24が設けら
れている。
【0026】他方、前記した焼成用治具コンベア18の
始端付近には、焼成台車12の焼成品Wを焼成用治具1
20とともに焼成台車12から焼成用治具コンベア18
へ積み降ろすために、治具積降手段26が設けられてい
る。
【0027】そして、焼成用治具120とともに焼成台
車12から焼成用治具コンベア18へ積み降ろされた焼
成品Wを焼成品コンベア28へ移載するために、移載手
段32が焼成治具コンベア18と焼成品コンベア28を
跨ぐように設けられている。なお、移載手段32から見
て、焼成用治具コンベア18側が焼成品Wの積降位置で
あり、焼成品コンベア28側が焼成品Wの積込位置とな
る。
【0028】そこで、この発明の実施の形態を説明する
に先立って、前記した瓦素地の焼成ラインLにおける瓦
素地Wや焼成品Wの移載についてその概略を説明する。
コンベア20から水平状態で搬送されてくる未焼成の瓦
素地Wを次工程の焼成工程に備えて傾斜状態に起立させ
るため、瓦素地Wは瓦素地コンベア16へ搬送される。
【0029】瓦素地コンベア16へ搬送された瓦素地W
は傾斜状態に設けられた支持体40を介して瓦素地コン
ベア16上に傾斜状態に起立される。
【0030】瓦素地コンベア16上に順次起立された瓦
素地Wは瓦素地コンベア16により列設され、移載手段
22を介して焼成用治具コンベア18上の焼成用治具1
20に傾斜状態に列設されることにより、この発明が目
的としている未焼成の瓦素地Wの移載が行われる。
【0031】ここで、瓦素地コンベア16は、第1の瓦
素地列設手段に相当し、焼成用治具120は第2の瓦素
地列設手段に相当する。未焼成の瓦素地Wが積み込まれ
た焼成用治具120は搬送され、治具積込手段24によ
り焼成台車12へ積み込まれる。
【0032】そして、焼成用治具120上へ移載された
未焼成の瓦素地Wは、焼成用治具120とともに焼成用
治具コンベア18から治具積込手段24を介して焼成台
車12へ搭載され、焼成台車12が焼成炉へ搬入される
ことにより、瓦素地Wが焼成される。
【0033】焼成された瓦素地Wは焼成品Wであるが、
焼成後、焼成台車12とともに焼成炉から搬出される。
次いで、焼成品Wを列設した焼成用治具120が治具積
降手段26を介して焼成台車12から焼成用治具コンベ
ア18上へ積み降ろされる。
【0034】焼成用治具コンベア18上へ積み降ろされ
た焼成用治具120は焼成用治具コンベア18上におい
て搬送が規制され、移載手段32を介して焼成品コンベ
ア28上へ焼成品Wが傾斜状態に列設されることによ
り、この発明が目的としている焼成品Wの移載が行われ
る。
【0035】ここで、焼成用治具120は、第1の瓦素
地列設手段に相当し、焼成品コンベア28は第2の瓦素
地列設手段に相当する。そして、傾斜状態に列設された
焼成品Wは焼成品コンベア28に設けられた支持体を介
して別のコンベア30上に傾斜状態から水平状態に倒伏
され、焼成品Wは次工程へ送られる。
【0036】次に、この実施の形態の構成を説明の便宜
上構成毎に分けて説明する。 (瓦素地コンベア16)瓦素地コンベア16は未焼成の
瓦素地Wを傾斜状態に起立させるとともに、傍らに設け
られた焼成用治具コンベア18上の焼成用治具120へ
の移載に備えて瓦素地Wを傾斜状態に列設させることを
目的とするものである。また、傾斜状態に列設された瓦
素地Wを焼成用治具120に移載するに際して、瓦素地
コンベア16の支持体40が障害にならないようにする
目的のため、瓦素地コンベア16の支持体40を水平方
向へ変位できるようにする機能も備えている。
【0037】瓦素地コンベア16は機台34、機台34
に対して水平方向に変位自在な変位フレーム36、変位
フレーム36に設けられたコンベア部38、機台34に
対してコンベア部38を水平方向へ変位させるための支
持体変位機構42から構成されている。
【0038】コンベア部38は、水平状態で送られてく
る瓦素地Wを傾斜状態に起立させて搬送するものであ
る。無端チェーン44を掛装するスプロケット46、4
6、左右両側の無端チェーン44、44の幅方向に取り
付けられたスラット48と、各スラット48上に傾斜状
態に起立された多数の支持体40から構成されている。
【0039】この実施の形態では、焼成用治具120の
支持体124に対応させるため、スラット48に対し支
持体40の傾斜角度が70度となるように設けられてい
る。したがって、瓦素地コンベア16に設けられた支持
体40により瓦素地Wを傾斜状態を保つことができる。
また、瓦素地コンベア16は瓦素地Wを間歇的に搬送す
ることができるように図られている。
【0040】(支持体変位機構42)支持体変位機構4
2は、瓦素地コンベア16の支持体40に支持された傾
斜状態の瓦素地Wを支持体40から引き出すに際して、
支持体40の障害を回避することを目的とするものであ
る。支持体変位機構42は、瓦素地コンベア16の支持
体40を備えたコンベア部38を水平方向へ変位制御さ
せるものであり、第1の変位機構に相当するものであ
る。
【0041】支持体変位機構42は、機台34に設けら
れた被ガイド体52、コンベア部38に設けられ被ガイ
ド体52に対して摺動自在なガイドレール54、機台3
4に対して昇降自在でガイド溝56を備えたカム板5
8、変位フレーム36に設けられた案内ローラ60から
構成される。なお、カム板58には上方へ向けられた被
押圧杆62が設けられており(図2を参照)、後述する
昇降フレーム92の押圧杆108により押圧されるもの
である。
【0042】一方、移載手段32に対応する位置に設け
られた支持体変位機構(図示せず)は、移載手段22に
対応する位置に設けられた支持体変位機構42と比較し
て基本的構造を同一としている。そして、移載手段32
に対応する位置に設けられた支持体変位機構(図示せ
ず)は、第2の変位機構に相当するものである。
【0043】(焼成用治具コンベア18)焼成用治具コ
ンベア18は、後述する焼成用治具120を搬送するた
めのものであり、焼成用治具120を水平状態で間歇的
に搬送することができる。また、未焼成の瓦素地Wを焼
成用治具120に移載する際に、焼成用治具120を水
平方向へ変位させることができるほか、焼成品Wを焼成
用治具120から積み降ろす際に、焼成用治具120を
水平方向へ変位させることができる機能も備えている。
【0044】焼成用治具コンベア18は、図2、図3な
どに示されるように、機台66、機台66に設けられた
搬送ローラ68、搬送ローラ68上を走行し焼成用治具
120を載置する走行台車72、治具変位機構64から
構成されている。
【0045】走行台車72は焼成用治具120を水平状
態に載置することができるものであり、焼成用治具コン
ベア18の搬送ローラ68上で走行自在となっているほ
か、治具変位機構64により規制されるものである。そ
して、移載手段22に対応する位置に設けられた治具変
位機構64は第2の変位機構に相当するものである。
【0046】治具変位機構64は、焼成用治具コンベア
18上の支持体124を備えた焼成用治具120へ瓦素
地Wを移載する際に、水平方向へ焼成用治具120を変
位させるものであり、その向きは下降する瓦素地Wと干
渉しないように、焼成用治具120の支持体124の背
面側へ向かうものとなる(図7、図8、図9において右
向きとなる)。
【0047】治具変位機構64は、機台66に対して変
位自在な変位フレーム74、変位フレーム74に設けら
れたストッパ76、機台66に設けられた被ガイド体7
8、変位フレーム74に設けられ被ガイド体78に対し
て摺動自在なガイドレール80、機台66に対して昇降
自在でガイド溝82を備えたカム板84、変位フレーム
74に設けられた案内ローラ86から構成されている
(図7を参照)。
【0048】そして、移載手段22に対応する位置に設
けられた治具変位機構64は、第2の変位機構に相当す
るものである。一方、移載手段32に対応する位置に設
けられた治具変位機構(図示せず)は、移載手段22に
対応する位置に設けられた治具変位機構64と比較して
基本的構造を同一としている。
【0049】そして、移載手段32に対応する位置に設
けられた治具変位機構(図示せず)は、第1の変位機構
に相当するものである。なお、カム板84には上方へ向
けられた被押圧杆88が設けられており、後述する昇降
フレーム92の押圧杆110により押圧されるものであ
る。
【0050】(移載手段22)次に移載手段22につい
て説明する。移載手段22は、瓦素地Wを瓦素地コンベ
ア16から焼成用治具コンベア18へ積み込むためのも
のである。移載手段22は、瓦素地コンベア16と焼成
用治具コンベア18の上方において水平方向に往復移動
自在な移動台車90と、移動台車90に対して昇降自在
な昇降フレーム92と、傾斜状態の複数枚の瓦素地Wを
一度に把持する把持具94とから構成されている。
【0051】移動台車90は車輪96を備えたものであ
って、瓦素地コンベア16と焼成用治具コンベア18と
を跨ぐように配設された一対の門形フレーム98上を走
行するものであり、移動台車90には走行のための駆動
モータ100が備えられている。移動台車90には、昇
降自在な昇降フレーム92を昇降させるための駆動モー
タ102が設けられ、クランク機構104により駆動モ
ータの回転動作を昇降フレーム92の昇降動作に変換し
ている。
【0052】なお、昇降フレーム92の昇降のための手
段としてはクランク機構のほか、チェーンの巻き上げ方
式、エアシリンダなどが採用できる。
【0053】また、昇降フレーム92の昇降時に昇降フ
レーム92が妄動しないように、移動台車90に設けら
れた被ガイド部材104に対して、昇降フレーム92に
設けられたガイド軸106が摺動自在に貫装されてい
る。
【0054】た、昇降フレーム92の幅方向の両側に
は下方に向けて設けられた押圧杆108、110が夫々
設けられている。瓦素地コンベア16側の押圧杆108
は、瓦素地コンベア16のカム板58に設けられた被押
圧杆62を押圧するためのものであり、このことから昇
降フレーム92の下降に伴って押圧杆108によりカム
板58の被押圧杆62が押込まれてカム板58が瓦素地
コンベア16の機台34に対して下降するように図られ
ている。
【0055】焼成用治具コンベア18側の押圧杆110
も同様に焼成用治具コンベア18のカム板84の被押圧
杆88を押圧するためのものであり、カム板84の下降
を図るためのものである。
【0056】一方、昇降フレーム92には瓦素地Wを把
持する把持具94が下方に向けて設けられている。この
把持具94は開閉自在な一対の挟持板112と、挟持板
112の開閉手段であるエアシリンダ114、エアシリ
ンダ114の動作を挟持板112の開閉に変換させるリ
ンク機構116から構成されている。
【0057】挟持板112の内側には緩衝材118が取
り付けられており瓦素地Wを把持した際に、瓦素地Wが
破損しないように工夫されている。この実施の形態で
は、焼成用治具120に積み込むことができる瓦素地W
の枚数に対応させて、瓦素地コンベア16に傾斜状態に
ある8枚の瓦素地Wを一度に把持できるものとなってい
る。
【0058】(焼成用治具120)ここで、焼成用治具
120について説明するが、この焼成用治具120は従
来から公知のものであり、被焼成物であるF形粘土瓦の
瓦素地Wを焼成するために使用されるものである。そし
て、瓦素地Wを焼成するときには、焼成台車12に載置
されるものである。焼成用治具120についてさらに詳
しく説明すると、焼成用治具120は耐火性材料で製造
されたものであり、瓦素地Wの尻Sを受承する受台12
2と、瓦素地Wの裏面を支持する支持体124から構成
されている(図5、図6を参照)。
【0059】支持体124は団扇状の形態であり、その
下端の幅が狭くなった差込部126を備え、焼成用治具
120の使用時には受台122に差し込まれるものであ
る(図5を参照)。そして、受台122の上面には支持
体124を差し込むための開口部128を有している
が、差し込まれた支持体124が傾斜状態となるように
図られている。
【0060】また、受台122の一方には瓦素地の尻を
受承する前方突起130を備え、他方には支持体124
の背面を支持する後方突起132を備えている(図6を
参照)。また、前方突起130と後方突起132との間
には複数の開口部128に対応するように、瓦素地Wの
尻Sを支持するとともに支持体124の背面を支持する
中間突起134が複数設けられている(図5、図6を参
照)。したがって、瓦素地Wの尻Sを受台122に受承
させるとともに瓦素地Wの裏面を支持体124に支持さ
せることができるものである(図6を参照)。ここで、
焼成用治具120の支持体124において水平面と鈍角
を形成する支持体124の面を正面である支持面136
とし、水平面と鋭角を形成する支持体124の面を単に
背面とする。
【0061】(焼成品コンベア28)焼成品コンベア2
8は、焼成用治具コンベア18の焼成品Wが載置される
コンベアであり、傾斜状態に支持された焼成品Wを順次
水平状態にしてベルトコンベア30へ送り出すものであ
る。焼成品コンベア28の構造は、先に説明した瓦素地
コンベアと同一であるため説明を援用する。
【0062】(移載手段32)移載手段32は、焼成用
治具コンベア18の焼成品Wを焼成品コンベア28へ移
載するためのものであり、その構造は先に説明した移載
手段22と同一であるため説明を援用する。
【0063】次に、この実施の形態に係る瓦素地Wの移
載装置10による瓦素地Wの移載について説明する。ま
ず、未焼成の瓦素地Wはベルトコンベア20により瓦素
地コンベア16へ順次送り込まれる。瓦素地コンベア1
6へ送り込まれた瓦素地Wは、瓦素地コンベア16の支
持体40により水平状態から傾斜状態に姿勢を制御され
る。そして、支持体40に支持された瓦素地は、瓦素地
コンベア16上で傾斜状態を保って列設される。
【0064】次に、予め瓦素地コンベア16の上方に待
機している移載手段22は、駆動モータ102の作動に
よりクランク機構を介して昇降フレーム92を下降させ
る。このとき、昇降フレーム92に設けられた把持具9
4の挟持板112は瓦素地Wの幅より長い間隔を保って
開放されており、把持具94が瓦素地Wを把持する位置
まで下降すると、昇降フレーム92の下降は停止する。
【0065】次いで、把持具94のエアシリンダ114
が作動し、リンク機構116を介して開放されていた一
対の挟持板112、112が瓦素地Wの両側面を挟持す
る。この実施の形態では、このとき、把持具94の挟持
板112により、一括して8枚の瓦素地Wが挟持される
が、挟持板112の内側に設けられた緩衝材118によ
り瓦素地Wは損傷を受けたり、脱落することがない。
【0066】把持具94が瓦素地Wを把持すると、昇降
用の駆動モータ102を作動させ、瓦素地Wを把持した
状態で昇降フレーム92を上昇させる。
【0067】昇降フレーム92の上昇とともに支持体変
位機構72を作動させ、瓦素地コンベア16のコンベア
部38を水平方向であって支持体40の背面側(図4に
おいて右向き)へ移動させる。かくして、瓦素地Wは支
持体40の干渉を受けることなく、瓦素地Wは支持体4
0から無理なく抜き出すことができる。
【0068】すなわち、把持具94により把持された瓦
素地Wを抜き出すようにして上昇させるとき、瓦素地コ
ンベア16の支持体40が瓦素地Wに干渉しないよう
に、瓦素地Wの裏面側に向けて支持体40が水平方向へ
変位されることに負うている。
【0069】具体的には、昇降フレーム92に設けられ
た押圧杆108がカム板58の被押圧杆62を昇降フレ
ーム92の下降とともに押圧される。被押圧杆62は押
圧杆108の押圧によりカム板58を下降させるため、
コンベア部38に設けられた案内ローラ60の規制によ
りガイドレール54を介し、被ガイド体52に対して昇
降フレーム92の下降距離に対応する距離だけを水平方
向へ変位される。
【0070】昇降フレーム92の下降が停止すると、コ
ンベア部38の変位は停止するが、瓦素地Wが把持具9
4により把持される。瓦素地Wが把持されると、昇降フ
レーム92は上昇する。昇降フレーム92の上昇ととも
に支持体変位機構42のエアシリンダ63が作動され、
昇降フレーム92の上昇と合わせてコンベア部38を復
帰させるように水平方向へ変位させる。
【0071】昇降フレーム92の上昇による瓦素地Wの
上昇と、支持体変位機構42による瓦素地コンベア16
のコンベア部38が水平方向の移動が継続され、瓦素地
Wの尻Sが支持体40と干渉しない位置まで瓦素地Wが
上昇するとともに、カム板58が上昇し案内ローラ60
の規制によりコンベア部38は原位置に復帰する。
【0072】一方、把持された瓦素地Wは、走行用の駆
動モータ100の作動を受けて移動台車が90が焼成用
治具コンベア18の上方へ向けて移動される。
【0073】焼成用治具コンベア18の上方に達した瓦
素地Wは停止される。焼成用コンベア18上には走行台
車72に載置された焼成用治具120が待機しており、
このとき、走行台車72はストッパ76により固定され
ている。次に、移載手段22の昇降フレーム92が昇降
用の駆動モータ102の作動により下降し、把持された
瓦素地Wは焼成用治具120に向けて下降する。昇降フ
レーム92の下降に伴い、昇降フレーム92の押圧杆1
10が焼成用治具コンベア18に設けられた被押圧杆8
8を押圧する。
【0074】被押圧杆88が押圧されることによりカム
板84が下降する。このため、変位フレーム74に設け
られた案内ローラ86は、下降するカム板84のガイド
溝82に規制され、案内ローラ86の規制により変位フ
レーム74は水平方向へ変位する。
【0075】したがって、走行台車72に載置された焼
成用治具120は支持体124の背面側へ向けて水平方
向へ変位する。一方、下降する瓦素地Wは、昇降フレー
ム92の下降に伴って水平方向へ変位する焼成用治具1
20の支持体124に干渉しないように支持体124間
に挿入される。このように、焼成用治具120の支持体
124は、支持体124の背面側へ向けて移動される。
【0076】そして、下降する瓦素地Wが焼成用治具1
20の受台122に当接したとき昇降フレーム92の下
降が停止する。昇降フレーム92の下降が停止するとと
もに、変位フレーム74の変位も停止され、把持具94
の挟持板112、112が開放されて、瓦素地Wの挟持
状態を解除する。把持具94による瓦素地Wの把持が解
除されると、昇降フレーム92は昇降して上方へ復帰
し、次いで移動台車90が走行して瓦素地コンベア16
の上方へ移動し、次の瓦素地Wの把持に備える。
【0077】一方、変位フレーム74のストッパ76が
解除され、焼成用治具120を載置した走行台車72は
焼成用治具コンベア18上において搬送可能な状態とな
り、焼成用治具コンベア18の作動により治具積込手段
24へ向けて搬送される。そして、焼成用治具コンベア
18に設けられた復帰用のエアシリンダ89によりカム
板84が上昇され変位フレーム74は原位置へ変位して
復帰する。なお、焼成用治具120上の焼成品Wを焼成
用治具コンベア18から焼成品コンベア28へ移載する
場合、移載手段32により移載手段22と同様に行われ
る。
【0078】この実施の形態に係る移載装置では、瓦素
地Wの昇降に対応させて瓦素地コンベア16の支持体4
0または焼成治具の支持体124を水平方向に変位させ
ることができる。とくに、瓦素地Wの昇降と瓦素地列設
手段の水平方向の制御を関連付けるための具体的手段と
して、移載手段22の昇降フレーム92に設けられた押
圧杆108、110が被押圧杆62、88を押圧して夫
々の支持体40、124を変位させるようにした支持体
変位機構42または治具変位機構64としているから、
昇降フレーム92の昇降は直接的に支持杆40、124
へ反映され、支持体40、124の水平方向への変位を
図ることができる。したがって、瓦素地Wが支持体4
0、124に干渉することなく、瓦素地Wの支持杆40
からの抜出や支持体124への挿入が確実となる。
【0079】また、把持された瓦素地Wは把持具94の
把持と昇降フレーム94による昇降のみの制御となるた
め、移載手段22の構造および操作が簡単となる。この
ように、この実施の形態に係る移載装置10によれば、
移載手段22が数値制御を必要としないので、移載装置
10の構造、制御および操作が簡単となり、装置全体の
コストを抑制することができるほか、傾斜状態にある瓦
素地を一括にまとめて正確に移載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る瓦素地の移載装置を備えた焼
成ラインの概略を示す平面図である。
【図2】移載装置の正面図である。
【図3】移載装置における焼成治具コンベアと移載手段
を示した側面図である。
【図4】移載装置における瓦素地コンベアと移載手段を
示した側面図である。
【図5】実施の形態に係る焼成用治具の一部を分解して
示す斜視図である。
【図6】実施の形態に係る焼成用治具の使用状態を示す
側面図である。
【図7】焼成用治具への瓦素地の移載を示す説明図であ
る。
【図8】焼成用治具への瓦素地の移載を示す説明図であ
る。
【図9】焼成用治具への瓦素地の移載を示す説明図であ
る。
【図10】焼成用治具への瓦素地の移載を示す説明図で
ある。
【符号の説明】 10 移載装置 12 焼成台車 14 走行経路 16 瓦素地コンベア 18 焼成用治具コンベア 20 ベルトコンベア 22 移載手段 24 治具積込手段 26 治具積降手段 28 焼成品コンベア 30 ベルトコンベア 32 移載手段 34 機台(瓦素地コンベアの) 36 変位フレーム(瓦素地コンベアの) 38 コンベア部 40 支持体(瓦素地コンベアの) 42 支持体変位機構 44 無端チェーン 46 スプロケット 48 スラット 52 被ガイド体(瓦素地コンベアの) 54 ガイドレール(瓦素地コンベアの) 56 ガイド溝(瓦素地コンベアの) 58 カム板(瓦素地コンベアの) 60 案内ローラ(瓦素地コンベアの) 62 被押圧杆(瓦素地コンベアの) 63 エアシリンダ(復帰用) 64 治具変位機構 66 機台(焼成用治具コンベアの) 68 搬送ローラ 72 走行台車 74 変位フレーム(焼成用治具コンベアの) 76 ストッパ 78 被ガイド体(焼成用治具コンベアの) 80 ガイドレール(焼成用治具コンベアの) 82 ガイド溝(焼成用治具コンベアの) 84 カム板(焼成用治具コンベアの) 86 案内ローラ(焼成用治具コンベアの) 88 被押圧杆(焼成用治具コンベアの) 89 エアシリンダ(復帰用) 90 移動台車 92 昇降フレーム 94 把持具 96 車輪 98 門形フレーム 100 駆動モータ(走行用) 102 駆動モータ(昇降用) 104 被ガイド部材 106 ガイド軸 108 押圧杆(瓦素地コンベア側) 110 押圧杆(焼成用治具コンベア側) 112 挟持板 114 エアシリンダ(挟持板開閉用) 116 リンク機構 118 緩衝部材 120 焼成用治具 122 受台 124 支持体 126 差込部 128 開口部 130 前方突起 132 後方突起 134 中間突起 136 支持面 S 尻 L 焼成ライン W 瓦素地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜状態の支持体を連設した第1の瓦素
    地列設手段が備えられるとともに、第1の瓦素地列設手
    段の傍らに第2の瓦素地列設手段が設けられ、 第1の瓦素地列設手段の支持体により傾斜状態に支持さ
    れた複数枚の瓦素地を一括して把持し、 把持した瓦素地を第1の瓦素地列設手段の支持体から上
    昇させるとともに、水平方向に向けて第1の瓦素地列設
    手段の支持体を変位させつつ瓦素地を一括して該支持体
    間から抜き出し、 第1の瓦素地列設手段から第2の瓦素地列設手段へ瓦素
    地を移載することを特徴とする瓦素地の移載方法。
  2. 【請求項2】 第1の瓦素地列設手段が備えられるとも
    に、傾斜状態の支持体を連設した第2の瓦素地列設手段
    が第1の瓦素地列設手段の傍らに設けられ、 第1の瓦素地列設手段により列設された複数枚の瓦素地
    を一括して把持し、 第2の瓦素地列設手段の支持体の上方へ移動させ、 第2の瓦素地列設手段の支持体に向けて下降させるとと
    もに、水平方向へ向けて第2の瓦素地列設手段を支持体
    を変位させつつ瓦素地を一括して該支持体間に傾斜状態
    で挿入し、 第1の瓦素地列設手段から第2の瓦素地列設手段へ瓦素
    地を移載することを特徴とする瓦素地の移載方法。
  3. 【請求項3】 傾斜状態の支持体を連設した第1の瓦素
    地列設手段が備えられるともに、第1の瓦素地列設手段
    の傍らに第2の瓦素地列設手段が設けられ、 第1の瓦素地列設手段と第2の瓦素地列設手段の上方に
    おいて水平方向に往復移動自在な移動台車と、 移動台車に対して昇降自在な昇降フレームと、 複数枚の瓦素地を一括して把持する把持具とからなる移
    載手段が備えられ、 一方、水平方向へ第1の瓦素地列設手段の支持体を変位
    させる第1の変位機構が備えられたことを特徴とする瓦
    素地の移載装置。
  4. 【請求項4】 第1の瓦素地列設手段が備えられるとも
    に、傾斜状態の支持体を連設した第2の瓦素地列設手段
    が第1の瓦素地列設手段の傍らに設けられ、 第1の瓦素地列設手段と第2の列設手段の上方において
    水平方向に往復移動自在な移動台車と、 移動台車に対して昇降自在な昇降フレームと、 複数枚の瓦素地を一括して把持する把持具とからなる移
    載手段が備えられ、 一方、水平方向へ第2の瓦素地列設手段の支持体を変位
    させる第2の変位機構が備えられたことを特徴とする瓦
    素地の移載装置。
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