JP3700080B2 - 焼成用治具の支持体の傾斜制御装置 - Google Patents

焼成用治具の支持体の傾斜制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、瓦素地を載せるための焼成用治具に植設された支持体の傾斜状態を制御する焼成用治具の支持体の傾斜制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、F形粘土瓦の瓦素地Wは、図11に示されるような耐火性材料で製造された焼成用治具22に載置されて焼成されることがあった。
この焼成用治具22は被焼成物である瓦素地Wの下面(尻)を受承する受台24と、被焼成物の裏面を支持する支持体26から構成されていた。
受台24に備えられた支持体26は、正面から見て団扇状の形態であって受台24に傾斜状態に差し込まれていた。
したがって、瓦素地Wの尻を受台24で受承させるとともに瓦素地Wの裏面を支持体26にもたせ掛けるように支持させることにより、瓦素地Wを傾斜状態に列設するようにしたものであった。
【0003】
ところが、焼成用治具22に瓦素地Wを列設するために、いわゆる把持具などにより焼成用治具22の各支持体26間に瓦素地Wを挿入させるが、瓦素地Wの挿入時に瓦素地Wが支持体26の上端に衝突することがあった。
【0004】
瓦素地Wが支持体26に衝突する原因は、瓦素地Wに生じた反りなどの変形、あるいは支持体26に生じた反りなどの変形によるものであった。
その他に、図11に示されるような支持体26の傾斜状態のばらつきによる支持体26の間隔の不均一性も衝突の原因となっていた(支持板26の傾斜状態のばらつきは図面上実線と二点鎖線により表されている)。
【0005】
通常、瓦素地Wが支持体26に衝突した場合、瓦素地Wを把持している把持具が移載のための作動を停止するように図られているが、把持具の停止のみならず、一連の生産設備全体を停止せざるを得ないことが多く、瓦製品の生産性を大きく阻害するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明が解決しようとする課題は、瓦素地を焼成用治具へ移載する際に、支持体に生じた反りなどの変形、支持体の傾斜状態のばらつきなどにより、移載される瓦素地が焼成用治具の支持体に衝突する点にある。
【0007】
この発明の目的は、瓦素地が焼成用治具の支持体に衝突することを抑制し、瓦素地をより確実に焼成用治具に列設させることができる焼成用治具の支持体の傾斜制御装置の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記の目的を達成するため、請求項1記載の焼成用治具の支持体の傾斜制御装置は、瓦素地を傾斜状態で支持する支持体を備えた焼成用治具が設けられ、焼成用治具の少なくとも一側から支持体へ向けて進退自在な押圧体が備えられ、支持体の背面を押圧体を介して押圧する押圧手段が備えられたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の焼成用治具の支持体の傾斜制御装置は、瓦素地を傾斜状態で支持する支持体を備えた焼成用治具が設けられ、焼成用治具の支持体の背面に向けて下降する押圧体が備えられ、押圧体の下降に対応させて焼成用治具を支持体の背面側へ向けて水平移動させる水平移動手段が備えられたことを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明は、上記の構成であるから、瓦素地の移載前に、押圧手段を作動させることにより、押圧体が支持体の背面を押圧することができ、各支持体の互いの間隔を等しくかつ同じ傾斜角度に保つことができる。
【0011】
請求項1記載の発明は以下の効果を奏する。
焼成用治具の支持体は、瓦素地の移載前に押圧手段および押圧体により支持体の背面から押圧され、各支持体が同じ傾斜角度に保たれ、支持体の傾斜状態のばらつきが解消され、各支持体間の間隔が正規の状態に制御されるので、移載する瓦素地をより確実に挿入できる。
したがって、支持体の傾斜状態のばらつきに起因する瓦素地と焼成用治具の支持体との衝突が解消され、瓦製品の生産性の低下を大幅に抑制することができる。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、上記の構成であるから、瓦素地の移載前に、押圧体を下降させ、押圧体が下降されたとき、水平移動手段により焼成用治具は支持体の背面に向けて移動され、その結果、押圧体が支持体の背面を押圧することができ、各支持体の互いの間隔を等しくかつ同じ傾斜角度に保つことができる。
【0013】
請求項2記載の発明は以下の効果を奏する。
焼成用治具の支持体は、瓦素地の移載前に水平移動手段および下降する押圧体により支持体の背面から押圧され、各支持体が同じ傾斜角度に保たれるから、支持体の傾斜状態のばらつきが解消され、各支持体間の間隔が正規の状態に制御され、移載する瓦素地をより確実に挿入できる。
したがって、支持体の傾斜状態のばらつきに起因する瓦素地と焼成用治具の支持体との衝突が解消され、瓦製品の生産性の低下を大幅に抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1は実施の形態に係る焼成用治具の支持体の傾斜制御装置を示す側面図、図2は同装置の正面図、図3および図4は焼成用治具の支持体の傾斜制御を示す説明図、図5は発明の別の実施の形態に係る焼成用治具の支持体の傾斜制御装置を示す側面図、図6は同装置の正面図、図7ないし図10は焼成用治具の支持体の傾斜制御を示す説明図、図11は支持体の不適切な傾斜状態を示す側面図である。
【0015】
この実施の形態に係る焼成用治具の支持体の傾斜制御装置10は、焼成用治具22を搬送する焼成用治具コンベア12の両側に備えられている。
該傾斜制御装置10は好適な例として焼成用治具コンベア12の両側に夫々設けられたもので、少なくとも焼成用治具コンベア12の一側に備えられていることが必要である(図1、図2を参照)。
【0016】
なお、瓦素地WはF形粘土瓦の桟瓦のためのものである。
焼成用治具コンベア12の機台14には多数の搬送ローラ16が備えられており、焼成用治具22を搭載した走行台車18が搬送ローラ16上を走行できるように図られている。
走行台車18は焼成用治具22を水平状態に搭載しているほか、焼成用治具コンベア12の機台14に備えられたストッパ(図示せず)により、所定の位置で停止できるようにされている。
【0017】
焼成用治具22は従来から知られた公知のものであり、瓦素地Wを焼成するための耐火材料から製造されたもので、瓦素地Wの尻を支持する受台24と、瓦素地Wの裏面を支持する支持体26から構成されている。
図示の実施の形態は、8枚の瓦素地Wを支持できるように8個の支持体26が設けられている例である。
【0018】
また、受台24に差し込まれた支持体26は常態で水平面と70度の傾斜角度を保つことができるほか、支持体26が受台24に差し込まれた状態で支持体26の背面を押圧すると支持体26の傾斜角度が90度付近まで制御できるように図られている。
【0019】
一方、焼成用治具コンベア12の機台14には、ストッパにより停止される走行台車18上の焼成用治具22に対応させて、焼成用治具22の支持体26の傾斜制御装置10が備えられている。
【0020】
傾斜制御装置10は、焼成用治具コンベア12の機台14の両側において、焼成用治具22に向けて往復移動自在な第1の移動体28、第1の移動体28の駆動源である第1のエアシリンダ30、第1の移動体28に対して前後方向に往復移動自在の第2の移動体32、第2の移動体32の駆動源である第2のエアシリンダ34、第2の移動体32に設けられ、焼成用治具22の支持体26に対応させて設けられた押圧体36から基本的に構成されている(図1、図2を参照)。
【0021】
第1の移動体28は、機台14に設けられた第1レール38により往復移動自在に図られており、機台14に設けられた第1のエアシリンダ30のロッド40端は、第1の移動体28に軸着されている。
第1のエアシリンダ30の作動により、第1の移動体28は焼成用治具22に向けて往復移動を可能としている。
【0022】
第1の移動体28には前後方向に亘って第2レール42が取り付けられており、第2レール42に対して、第2の移動体32が前後方向に往復移動自在に備えられている。
第1の移動体32に備えられた第2のエアシリンダ34のロッド44の端は、第2の移動体32と軸着されている。
【0023】
この実施の形態における第2のエアシリンダ34は、押圧手段に相当するものであり、第2のエアシリンダ34の作動により、第2の移動体32が第1の移動体28に対して直角方向に向けて往復移動を可能としている。
【0024】
第2の移動体32には、機台14の中心方向へ向けた押圧体36が焼成用治具22の支持体26に対応するように設けられている。
押圧片36は焼成用治具22の支持体26の背面の中央付近を押圧するためのものであり、この実施の形態では、焼成用治具22の支持体26の数と同数の8個が取り付けられている。
また、互いの押圧片36の間隔は焼成用治具22の支持体26の間隔と同じものとなっている。
【0025】
次に、この支持体の傾斜制御装置10による支持体26の傾斜制御について説明する。
空の焼成用治具22を搭載した走行台車18がストッパにより焼成用治具コンベア12の所定の位置で停止される。
このとき、焼成用治具22の支持体26のうち、焼成用治具22の受台24に対して正規の傾斜状態に保たれていない支持体26が存在するものとする。
【0026】
また、第1のエアシリンダ30および第2のエアシリンダ34のロッド40、44は夫々後退しているものとする。
まず、第1のエアシリンダ30が作動し、第1のエアシリンダ30のロッド40が前進して第1の移動体28を焼成用治具22へ向けて移動させる。
第1の移動体28が焼成用治具22へ向けて移動されると第2の移動体32に設けられた各押圧体36は各支持体26の背面の中央付近を臨む位置に移動する(図3を参照)。
【0027】
次いで、押圧手段である第2のエアシリンダ34が作動し、第2のエアシリンダ34のロッド44が前進する。
第2のエアシリンダ34のロッド44の前進とともに第2の移動体32が第1の移動体28に対して移動するとともに、押圧体36は支持体26の背面に当接して押圧する。
【0028】
このとき、支持体26の受台24に対する傾斜角度が小さい場合では、押圧体36が支持体26の中央付近を押圧することにより、各支持体26の傾斜状態と同じ状態になるように支持体26の傾斜を制御する。
この実施の形態では、押圧前の正規の状態の支持体26の傾斜角度が70度(図4において二点鎖線で表されている)であり、押圧体36の押圧により支持体26の傾斜角度が75度(図4において実線で表されている)となるように設定されている。
【0029】
そして、押圧体36により各支持体26の傾斜角度が75度となって揃ったとき、押圧体36は各支持体26の傾斜状態を正規に保持させる。
次いで、図示しない把持具等により把持された瓦素地Wが各支持体26間へ挿入され、焼成用治具22に瓦素地Wが移載される。
【0030】
焼成用治具22への瓦素地Wの移載が完了すると、第2のエアシリンダ34のロッド44が後退し、第2の移動体32が原位置へ復帰し、押圧体36は支持体26の裏面から離れる。
【0031】
次いで、第1のエアシリンダ30のロッド40端が後退し、第1の移動体28は焼成用治具22から隔離され、押圧片36が支持体26と干渉しない位置へ復帰する。
なお、瓦素地Wの尻が支持体26間に挿入された時点で押圧体36による支持体26の傾斜制御を解除してもよい。
支持体26間に瓦素地Wの尻が挿入されておれば、その後の瓦素地Wの移載時に瓦素地Wと支持体26とが衝突することがないためである。
【0032】
傾斜制御装置10の作動が終了すると、ストッパは解除され、瓦素地Wを列設した焼成用治具22は走行台車20の走行とともに次工程へ送られる。
【0033】
このように、この発明の実施の形態に係る傾斜制御装置10は、押圧手段および押圧体36により支持体26の背面の中央付近を押圧し、支持体26の傾斜状態のばらつきを解消するから、焼成用治具22の各支持体26は適切な傾斜状態となる。
したがって、移載される瓦素地Wは各支持体26間により確実に挿入されやすくなり、支持体26の傾斜状態のばらつきに起因する瓦素地Wと焼成用治具22の支持体26との衝突が解消され、瓦製品の生産性を低下を大幅に抑制することができる。
【0034】
次に図5〜図10を参照して発明の別の実施の形態に係る焼成用治具の支持体の傾斜制御装置50を説明する。
この実施の形態に係る焼成用治具の支持体の傾斜制御装置50は、焼成用治具22を搬送する焼成用治具コンベア52に備えられた水平移動手段62と、瓦素地Wの把持具64に備えられた押圧ローラ66から構成されている。
【0035】
なお、瓦素地Wは、先に説明した実施の形態と同様にF形粘土瓦の桟瓦用のものである。
また、焼成用治具22は先の実施の形態において説明したものと同じものであり、瓦素地Wの下端(尻)を支持する受台24と、瓦素地Wの裏面を支持する支持体26から構成されている。
【0036】
焼成用治具コンベア52の機台54上に、ガイドレール80が設けられている。
ガイドレール80上には、ガイド部材78を介して移動体68が機台54に対して水平方向へ移動自在に設けられている。
移動体68は詳細を追って説明する水平移動手段62の一部を構成するものであり、移動体68には、前後一対のスプロケット56、56が2組備えられている。
【0037】
前後一対のスプロケット56、56には無端チェーン58が掛装され、焼成用治具22を搭載した走行台車60が無端チェーン58上を走行できるように図られている。
焼成用治具22が水平方向に搭載された走行台車60は、水平移動手段62に設けられたストッパ(図示せず)により、所定の位置で停止される。
【0038】
さらに、焼成用治具コンベア52の機台54には、ストッパにより停止される走行台車60上の焼成用治具22に対応させて、焼成用治具22をストッパとともに水平移動させることができる水平移動手段62が備えられている。
水平移動手段62は、焼成用治具コンベア52の機台54に対して水平移動自在な移動体68、移動体68に設けられたストッパ、カムローラ70、カムローラ70を規制する昇降自在な板カム72、板カム72の被ガイド体74、板カム72から上方へ向けて設けられた被押圧杆76から基本的に構成されている。
【0039】
図示しないストッパは、移動体68の上面に設けられており、焼成用治具コンベア52上の焼成用治具22を所定の位置で停止させることができる。
【0040】
昇降自在な板カム72には略くの字状に湾曲されたガイド溝82が設けられており、このガイド溝82には連結杆71を介して移動体68に設けられたカムローラ70が嵌装されている。
したがって、昇降自在な板カム72が降下されることにより、板カム72のガイド溝82に嵌装されているカムローラ70はガイド溝82の規制を受けつつガイド溝82の設定に誘導され、連結杆71を介して移動体68の水平方向の移動を制御する。
【0041】
なお、機台54に垂直方向に設けられた被ガイド体74は、板カム72に対して摺動自在に設けられることにより、板カム72が昇降できるように図られている。 また、板カム72には上方に向けて被押圧杆76が設けられることにより、追って説明する昇降自在な把持具64の下降作用を被押圧杆76に及ぼし、被押圧杆76を介して板カム72を駆動するようにしている。
【0042】
したがって、把持具64に設けられた押圧杆86が下降することにより、被押圧杆76を押圧し、板カム72が降下する。
このように、この実施の形態では、把持具64の下降作用を利用した水平移動手段62が採用されている。
【0043】
次に、押圧ローラ66について説明する。
押圧ローラ66は押圧体の一形態であって好ましい例である。
ストッパにより停止される走行台車60上の焼成用治具22の上方には、把持具64が昇降自在に設けられている。
把持具64を構成する一対の開閉自在な挟持板84、84が焼成用治具22に向けて垂設され、その下端付近には内側に向けて突設された部材を介して回動自在な7個の押圧ローラ66が設けられている。
【0044】
これらの押圧ローラ66は把持具64の下降に追従して下降するものであるが、先に説明した水平移動手段62の作用により、焼成用治具22が支持体26の背面に向けて水平移動すると、押圧ローラ66が支持体26の背面に当接し、支持体26を押圧することができるように図られている。
【0045】
押圧ローラ66の上方であって、両側の挟持板84、84の内側には瓦素地Wを両側から挟持した際に傷を付けないようにするため、緩衝部材88,88が夫々設けられている。
また、押圧ローラ66と緩衝部材88との間には把持された瓦素地Wの落下防止のため、係止爪90が内側に向けて把持具64に張設されている。
【0046】
この実施の形態の該装置50では、常態で70度の傾斜角度を保っている支持体26の傾斜角度を75度程度まで制御できるようにしている。
【0047】
なお、この実施の形態の該装置50では、7個の押圧ローラ66により7枚の支持体26の傾斜角度を制御するようにしているが、焼成用治具22の他側の支持体26の傾斜角度の制御は瓦素地Wの挿入時に必要性がないためしないように図られている。
【0048】
この実施の形態では、瓦素地Wの把持具64に押圧ローラ66が設けられていることから、支持体26の傾斜制御を行い、引き続いて瓦素地Wの焼成用治具22への挿入を行うことができるように図られている。
【0049】
次に、この実施の形態に係る焼成用治具の支持体の傾斜制御装置50による支持体26の傾斜制御について説明する。
空の焼成用治具22を搭載した走行台車60がストッパにより、焼成用治具コンベア52の所定の位置で停止される。
このとき、焼成用治具22の支持体26には、傾斜状態が正規でないものが存在するものとする。
【0050】
瓦素地Wを把持した把持具64が焼成用治具22の上方に移動する。
次に、把持具64が焼成用治具22に向けて降下する。
把持具64が下降することにより、把持具64に設けられた押圧ローラ66が下降し、押圧ローラ66が焼成用治具22の支持体26に接近する。
【0051】
他方、把持具64に設けられた押圧杆86も下降することにより、板カム72に支承された昇降自在な被押圧杆76に当接する。
引き続き把持具64が下降することにより、押圧杆86も下降し、さらに被押圧杆76を押圧する。
【0052】
被押圧杆76が押圧されることにより、板カム72が下降し、板カム72のガイド溝82の形状に従ってカムローラ70が誘導される。
板カム72の上下方向の運動がガイド溝82により誘導されるその結果、カムローラ70は水平方向の運動に変化される。
そこで、連結杆71を介してカムローラ70に連結された移動体68は他側に向けて水平方向に移動する。
【0053】
移動体68が他側に向けて移動することにより、焼成用治具22は走行台車60とともに水平方向に移動される(図8を参照)。
焼成用治具22の水平方向への移動と押圧ローラ66の下降に伴い、押圧ローラ66は支持体26の背面に徐々に接近し、遂に当接する。
【0054】
把持具64の下降に追従して前記したように、移動体68は板カム72やガイド溝82などの制御により、さらに水平方向に移動されるから、この移動に伴い焼成用治具22もさらに移動する。
【0055】
このとき、焼成用治具22は水平方向へ移動するものの、支持体26の背面は徐々に下降する押圧ローラ66により押圧され、正規の傾斜角度に比較して傾斜角度がやや小さかったものが、徐々に調整されその角度が大きくなる(図8を参照)
【0056】
そして、他側の支持体26を除き、全ての支持体26の傾斜角度が押圧ローラ66の制御により正規の75度に確保される。
支持体26の傾斜角度を75度に確保した状態を保ちつつ、把持具64をさらに下降させることにより、瓦素地Wの下端(尻)が支持体26間に挿入される(図9を参照)。
【0057】
次いで、把持具64により把持された瓦素地Wの全体が各支持体26間へ挿入され、瓦素地Wは焼成用治具22へ移載される。
このとき、押圧ローラ66は支持体26から開放され、支持体26は押圧ローラ66による規制の解除を受け、瓦素地Wおよび支持体26の自重により常態(傾斜角度70度)に復帰している。
【0058】
そして、空の把持具64が上昇し、次の瓦素地Wの移載と焼成用治具22の支持体26の傾斜状態の制御に備えられる。
該装置50の作動が終了すると、ストッパは解除され、瓦素地Wを列設した焼成用治具22は走行台車60の走行とともに次工程へ送られる。
【0059】
このように、焼成用治具の支持体26は、瓦素地の移載前に押圧手段および押圧ローラ66により支持体26の背面の上端から中央付近を押圧されることにより、各支持体26を正規の同じ傾斜角度に保つことができるから、支持体の傾斜状態のばらつきを解消できる。
したがって、各支持体26間の間隔を正規の状態に制御できるので、移載する瓦素地Wをより確実に挿入できる。
また、支持体26の傾斜状態のばらつきに起因する瓦素地Wと焼成用治具22の支持体26との衝突が解消され、瓦製品の生産性の低下を大幅に抑制することができる

【0060】
そして、この実施の形態の支持体の傾斜制御装置50によれば、押圧ローラ66による支持体26の傾斜制御に引き続いて瓦素地の焼成用治具22への移載が実施されるから、一連の作業が短時間となる。
また、押圧ローラ66により支持体26に対する傾斜制御は円滑となり、支持体26を損傷させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る焼成用治具の支持体の傾斜制御装置を示す側面図である。
【図2】同装置の正面図である。
【図3】支持体の傾斜制御を示す説明図である。
【図4】支持体の傾斜制御を示す説明図である。
【図5】別の実施の形態に係る焼成用治具の支持体の傾斜制御装置を示す側面図である。
【図6】別の同装置の正面図である。
【図7】焼成用治具の支持体が傾斜制御される前の状態を示す説明図である。
【図8】焼成用治具の支持体が傾斜制御されている状態を示す説明図である。
【図9】傾斜制御された支持体間に瓦素地が挿入されている状態を示す説明図である。
【図10】焼成用治具に瓦素地が移載された状態を示す説明図である。
【図11】支持体の不適切な傾斜状態の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
10 支持体の傾斜制御装置
12 焼成用治具コンベア
14 機台
16 搬送ローラ
18 走行台車
22 焼成用治具
24 受台
26 支持体
28 第1の移動体
30 第1のエアシリンダ
32 第2の移動体
34 第2のエアシリンダ
36 押圧体
38 第1レール
40 ロッド(第1のエアシリンダ)
42 第2レール
44 ロッド(第2のエアシリンダ)
50 支持体の傾斜制御装置
52 焼成用治具コンベア
54 機台
56 スプロケット
58 無端チェーン
60 走行台車
62 水平移動手段
64 把持具
66 押圧ローラ
68 移動体
70 カムローラ
71 連結杆
72 板カム
74 被ガイド体
76 被押圧体
78 ガイド部材
80 ガイドレール
82 カム溝
84 挟持板
86 押圧体
88 緩衝部材
90 係止爪

Claims (2)

  1. 瓦素地を傾斜状態で支持する支持体を備えた焼成用治具が設けられ、
    焼成用治具の少なくとも一側から支持体へ向けて進退自在な押圧体が備えられ、
    支持体の背面を押圧体を介して押圧する押圧手段が備えられたことを特徴とする焼成用治具の支持体の傾斜制御装置。
  2. 瓦素地を傾斜状態で支持する支持体を備えた焼成用治具が設けられ、
    焼成用治具の支持体の背面に向けて下降する押圧体が備えられ、
    押圧体の下降に対応させて焼成用治具を支持体の背面側へ向けて水平移動させる水平移動手段が備えられたことを特徴とする焼成用治具の支持体の傾斜制御装置。
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