JP2003237473A - カバーシートの係止構造 - Google Patents

カバーシートの係止構造

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JP2003237473A
JP2003237473A JP2002040669A JP2002040669A JP2003237473A JP 2003237473 A JP2003237473 A JP 2003237473A JP 2002040669 A JP2002040669 A JP 2002040669A JP 2002040669 A JP2002040669 A JP 2002040669A JP 2003237473 A JP2003237473 A JP 2003237473A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーシートの引出し端縁に設けた係止用ホ
ルダを相手側部品に係着して取り付けるカバーシートの
係止構造であって、相手側部品の寸法バラツキ、取付バ
ラツキを吸収して、カバーシートを確実に取り付ける。 【解決手段】 フロント側カバーシート40の引出し端
縁に設けた軸41に係止用ホルダ50をスライド自在に
取り付け、相手側であるヘッドレストステイ1bに先端
のチャック部52を係着する際、係止用ホルダ50を車
幅方向にスライド調整して取付位置を自由に変えること
によりヘッドレストステイ1bのバラツキを確実に吸収
して、確実な取り付けを図る。また、係止用ホルダ60
を軸41に取り付けるベース61に対してホルダ部63
を軸支ピン64により回動自在に取り付け、車幅方向の
寸法バラツキ、取付バラツキ、あるいはヘッドレストス
テイ1bの捩れに対応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のラゲージ
ルームの上面開口を蓋するトノカバー装置等に好適なカ
バーシートの係止構造に係り、カバーシートを取り付け
る相手側に寸法バラツキが生じても、カバーシートを相
手側に確実に係止できるカバーシートの係止構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、車両に設けられるカバーシートと
しては、ラゲージルームの上面開口を蓋するトノカバー
装置や、車室とラゲージルームとを仕切るパーティーシ
ョン用カバーシート、あるいはサイドウインドウをシー
ルするようにドアトリム内に収容されるウインドウシー
ル用カバーシート等が知られている。
【0003】ここで、従来例として、車両のラゲージル
ーム内に設けられるトノカバー装置について、図9,図
10を基にその構成を説明する。図9に示すように、車
両のリヤシート1とバックドア2との間に画成されるラ
ゲージルーム3の上面開口を蓋するようにトノカバー装
置4が設けられている。
【0004】トノカバー装置4は、収容ボックス5内に
巻取り収容され、ラゲージルーム3のリヤ側を覆うリヤ
側カバーシート6と、ラゲージルーム3のフロント側を
覆うフロント側カバーシート7から構成されている。
【0005】また、最近では、リヤシート1の左右側を
独立してリクライニング操作するため、図10に示すよ
うに、フロント側カバーシート7は、2分割され、それ
ぞれ対応する巻取り軸に巻き取られる関係で、収容ボッ
クス5内部には、リヤ側カバーシート6を巻き取る1本
の巻取り軸5aと、フロント側カバーシート7をそれぞ
れ左右別個に巻き取る2本の巻取り軸5b,5cの3本
の巻取り軸を備えた3軸タイプのトノカバー装置4が多
用される傾向にある。
【0006】そして、リヤ側カバーシート6は、収容ボ
ックス5から引き出した後、引出し端縁の両側に突出す
る図示しないシャフトをリヤパーセルサイドのホルダに
係着することにより、引出し状態を維持することができ
る。
【0007】更に、フロント側カバーシート7は、収容
ボックス5から引き出した後、リヤシート1におけるヘ
ッドレスト1aのヘッドレストステイ1bを係止部とし
て、フロント側カバーシート7の引出し端縁に設けた係
止用ホルダ8を上記ヘッドレストステイ1bに係着する
ことにより取り付けている。
【0008】この係止用ホルダ8は、図11に示すよう
に、フロント側カバーシート7の引出し端縁に設けられ
ている軸7aにホルダベース8aがビス止め固定され、
このホルダベース8aに一体に設けられているC字状の
チャック部8bをヘッドレストステイ1bの外周にチャ
ックすることにより、フロント側カバーシート7が相手
側、すなわちリヤシート1側に取り付けられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の3
軸タイプのトノカバー装置4におけるフロント側カバー
シート7の係止構造は、フロント側カバーシート7の引
出し端縁に設けられている係止用ホルダ8をリヤシート
1のヘッドレストステイ1bに嵌着させることにより取
り付けているが、リヤシート1の寸法バラツキ、あるい
は車体取付時における取付バラツキ等が避けられず、こ
れらのバラツキが大きい場合には、幅方向に±10mm
程度あるため、この係止用ホルダ8におけるチャック部
8bの係着力が弱まり、走行中の振動等により係止用ホ
ルダ8がヘッドレストステイ1bから外れ易いという不
具合が指摘されている。
【0010】また、フロント側カバーシート7の引出し
端縁に係止用ホルダ8をビス止め固定する際、リヤシー
ト1側のヘッドレストステイ1bの位置に対して正確な
位置決めをした後、取り付ける必要があり、係止用ホル
ダ8の取付作業性が非常に面倒なものとなり、作業性を
低下させる大きな要因となっている。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、収容ボックスに巻取り収容されるカバーシ
ートの係止構造であって、カバーシートの引出し端縁を
相手側に取り付ける際、相手側部品の寸法バラツキ、取
付バラツキが生じても、強固な係止力が得られ、走行中
の振動等によって外れることがなく、確実な係止力が得
られるとともに、ホルダの取付作業を簡素化できるカバ
ーシートの係止構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この出願の請求項1に記載の発明は、収容ボックス
に引出し自在に巻取り収容されるカバーシートを引き出
し、引出し端縁に設けた係止用ホルダを相手側の係止部
に係着することにより、カバーシートを相手側に取り付
けるカバーシートの係止構造において、前記係止用ホル
ダは、カバーシートの引出し端縁に設けた軸にスライド
自在に装着される取付基部と、相手側の係止部を握持状
に係止するチャック部を備え、係止用ホルダがカバーシ
ートの幅方向に沿ってスライド自在であることを特徴と
する。
【0013】ここで、係止用ホルダは、合成樹脂の射出
成形体からなり、カバーシートの取付部として、カバー
シートの引出し端縁に沿って設けられている軸の軸端か
ら差し込んで装着する。従って、軸に沿ってスライドで
きるように軸受孔(軸受部)を備えており、この軸受孔
の上下側には、カバーシートの表裏側に沿って延在する
フランジが設けられている。
【0014】また、係止用ホルダの先端側は、ヘッドレ
ストステイ等の係止部に係着するチャック部が形成され
ており、このチャック部としては、ヘッドレストステイ
の外形に略等しい円形内周縁を有するアーム状に形成さ
れている。
【0015】そして、請求項1に記載のカバーシートの
係止構造によれば、係止用ホルダは、取付基部がカバー
シートの引出し端縁の軸に沿ってカバーシートの幅方向
に沿ってスライド自在であるため、相手側の係止部の位
置に適切に対応するように幅方向に沿って微調整するこ
とができ、相手側の係止部における車幅方向の寸法バラ
ツキや取付バラツキを簡単に吸収することができる。
【0016】更に、係止用ホルダをカバーシートに取り
付けるには、引出し端縁に設けた軸の軸端を取付基部の
軸受孔に差し込むようにして取り付ければ、係止用ホル
ダをカバーシートに簡単に取り付けることができ、従来
のような面倒な位置決め作業を廃止できる。
【0017】この出願の請求項2に記載の発明は、前記
カバーシートの引出し端縁に設けた軸には、収容ボック
スに巻取り収容されるカバーシートの巻取り端を規制す
るとともに、係止用ホルダの幅方向に沿うスライドスト
ローク量を規制するストッパが設けられていることを特
徴とする。
【0018】そして、請求項2に記載のカバーシートの
係止構造によれば、カバーシートの引出し端縁の軸の端
末に固定されるストッパは、カバーシートを収容ボック
ス内に巻取り収容する際、収容ボックスの巻取り口に当
接して巻取り量を規制するとともに、係止用ホルダの幅
方向に沿うスライドストローク量を規制することができ
る。
【0019】この出願の請求項3に記載の発明は、前記
カバーシートの軸の外周面と係止用ホルダの取付基部に
おける軸受孔内周面には、相互に嵌合する凹凸面が設け
られていることを特徴とする。
【0020】そして、請求項3に記載のカバーシートの
係止構造によれば、係止用カバーの軸受孔内面及びカバ
ーシートの引出し端縁の軸外周面にそれぞれ対応する凹
凸面が形成されているため、カバーシートの軸に対して
係止用ホルダを凹凸面の嵌合力により所定位置で保持す
ることができることから、不用意に係止用ホルダがカバ
ーシートに対して左右方向にズレ込むことがない。
【0021】この出願の請求項4に記載の発明は、前記
係止用ホルダの先端部には、相手側の係止部に係着する
フックが設けられていることを特徴とする。
【0022】ここで、係止用ホルダの先端部分を相手側
の係止部の外形に略等しいC字状のフックとすることが
できる。また、複数の嵌合部を並列させたフックとして
形成することができる。
【0023】そして、請求項4に記載のカバーシートの
係止構造によれば、カバーシートの引出し端縁に取り付
けた係止用ホルダの先端部分をフック形状としたため、
カバーシートの巻取り力を相手側の係止部に作用させる
ことができ、カバーシートの係着力を強化することがで
きる。更に、複数の嵌合部を設けたフック形状に設定す
れば、相手側係止部の幅方向に沿うバラツキを吸収する
ことができる。
【0024】この出願の請求項5に記載の発明は、収容
ボックスに引出し自在に巻取り収容されるカバーシート
を引き出し、引出し端縁に設けた係止用ホルダを相手側
の係止部に係着することにより、カバーシートを相手側
に取り付けるカバーシートの係止構造において、前記係
止用ホルダは、カバーシートの引出し端縁に設けられる
軸に固定されるベースと、このベースにホルダ部が相手
側の係止部の捩れに対応して回動できるように取り付け
られていることを特徴とする。
【0025】そして、請求項5に記載のカバーシートの
係止構造によれば、ベースに対してホルダ部を回動可能
に取り付け、相手側の係止部の捩れに対応するようにホ
ルダ部を回動操作できるため、相手側の係止部が捩れ変
形しても、この変形にホルダ部が追従するため、係止力
が低下することがない。
【0026】この出願の請求項6に記載の発明は、収容
ボックスに引出し自在に巻取り収容されるカバーシート
を引き出し、引出し端縁に設けた係止用ホルダを相手側
の係止部に係着することにより、カバーシートを相手側
に取り付けるカバーシートの係止構造において、前記係
止用ホルダは、カバーシートの引出し端縁に設けられる
軸に固定されるベースと、このベースの先端部分に回動
可能に取着されるホルダ部とから構成され、このホルダ
部は、左右方向に回動でき、係止部における幅方向のバ
ラツキを吸収できるようにしたことを特徴とする。
【0027】そして、請求項6に記載のカバーシートの
係止構造によれば、ホルダ部の取付部を支点として先端
側を左右方向に回動操作することにより、相手側係止部
における車幅方向のバラツキを吸収することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、3軸タイプのトノカバー装
置におけるフロント側カバーシートに本発明を適用した
実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0029】図1乃至図6は本発明の第1実施形態を示
し、図1はトノカバー装置の全体図、図2は同トノカバ
ー装置におけるフロント側カバーシートをリヤシート側
に取り付けた状態を示す側断面図、図3は同トノカバー
装置におけるフロント側カバーシートに取り付けた係止
用ホルダを示す斜視図、図4は同トノカバー装置におけ
るフロント側カバーシートの取付状態を示す平面図であ
る。
【0030】図5,図6は本発明の第1実施形態の変形
例を示すもので、図5は係止用ホルダとフロント側カバ
ーシートの軸の関係を示す説明図、図6は係止用ホルダ
とヘッドレストステイとの関係を示す各説明図である。
【0031】図7は本発明に係るカバーシートの係止構
造に使用する係止用ホルダの第2実施形態を示すもの
で、(a)は係止用ホルダの斜視図、(b)は係止用ホ
ルダの作用を示す説明図である。また、図8は本発明に
係るカバーシートの係止構造に使用する係止用ホルダの
第3実施形態を示すもので、図8(a)は係止用ホルダ
の斜視図、(b)は同係止用ホルダの作用を示す説明図
である。
【0032】図1乃至図6に沿って、本発明の第1実施
形態について説明する。図1,図2において、トノカバ
ー装置10は、リヤシート1と、図示しないバックドア
との間に画成されるラゲージルーム3の上面開口を蓋す
るように配設されている。このトノカバー装置10は、
収容ボックス20と、この収容ボックス20に巻取り収
容され、リヤ側に引き出されるリヤ側カバーシート30
と、同様に収容ボックス20内に引出し自在に巻取り収
容され、ラゲージルーム3のフロント側を覆うフロント
側カバーシート40とから大略構成されている。
【0033】更に、リヤシート1の左右側が独立してリ
クライニングされるため、フロント側カバーシート40
は、40A,40Bに左右2分割され、各カバーシート
40A,40Bが独立した巻取り軸(リヤ側カバーシー
ト30の巻取り軸21、フロント側カバーシート40
A,40Bの巻取り軸22a,22bで示す)により収
容ボックス20内に巻取り収容されている。
【0034】そして、本発明に係るカバーシートの係止
構造は、このフロント側カバーシート40をリヤシート
1側に係止する際の係止構造に特徴がある。すなわち、
フロント側カバーシート40の引出し端縁に設けられて
いる軸41に車幅方向に沿ってスライド自在に取り付け
た係止用ホルダ50を介してリヤシート1側に固定する
ことが特徴である。
【0035】この係止用ホルダ50は、図3に示すよう
に、PP樹脂等の汎用の合成樹脂の射出成形体から構成
され、フロント側カバーシート40の引出し端縁に設け
た軸41を抱き込むように取り付けられる取付基部51
と、リヤシート1のヘッドレストステイ1bを握持状に
係止するチャック部52とを備えている。
【0036】すなわち、係止用ホルダ50をフロント側
カバーシート40に取り付けるには、係止用ホルダ50
の取付基部51に形成されている軸受孔51a内に軸4
1を差し込むことでフロント側カバーシート40に係止
用ホルダ50を取り付けることができる。従って、係止
用ホルダ50の取付基部51の軸受孔51a内にフロン
ト側カバーシート40の軸41が挿通しており、更に、
フロント側カバーシート40の表裏側にフランジ51
b,51cがフロント側カバーシート40を挟持してい
るため、フロント側カバーシート40の引出し方向に力
を加えても、係止用ホルダ50は抜け落ちることがな
い。
【0037】また、係止用ホルダ50をフロント側カバ
ーシート40の軸41に挿着した後、軸41の端末にス
トッパ42をビス等により固定すれば、係止用ホルダ5
0が軸41から脱落することがなく、かつ、軸41に係
止用ホルダ50のスライドストロークを規制する凸部4
3を形成すれば、ストッパ42と凸部43との間で係止
用ホルダ50を自在にスライド操作することができる。
【0038】上記軸41は、本実施形態では、断面が円
形状のものを使用したが、断面が角形状の軸41を採用
しても良い。そして、角形状の軸41を使用すれば、係
止用ホルダ50の保持強度をより強化でき、係止用ホル
ダ50の脱落をより確実に防止できる。
【0039】従って、図4に示すように、収容ボックス
20からフロント側カバーシート40を引き出し、フロ
ント側カバーシート40の引出し端縁に取り付けた係止
用ホルダ50のチャック部52をヘッドレストステイ1
bに押し込めば、このチャック部52にヘッドレストス
テイ1bが握持され、フロント側カバーシート40をリ
ヤシート1側に確実に係止固定できる。
【0040】そして、この時、係止用ホルダ50は、図
4中矢印方向にスライド自在であるため、例えば、リヤ
シート1やヘッドレスト1a、あるいはヘッドレストス
テイ1bの寸法バラツキ、取付バラツキにより、ヘッド
レストステイ1bが左右側にズレ込んでも、それに対応
して係止用ホルダ50の位置調整が正確に行なえるた
め、係止用ホルダ50におけるチャック部52の係着力
を強固に維持でき、走行中の振動等によりフロント側カ
バーシート40が容易に脱落することがない。
【0041】更に、係止用ホルダ50は、取付基部51
の軸受孔51a内にフロント側カバーシート40の引出
し端縁に設けた軸41を差し込むだけで、簡単に取り付
けることができるため、従来のような面倒な位置決め作
業が不要となり、係止用ホルダ50の取付作業性を高め
ることができる。
【0042】次いで、図5は係止用ホルダ50の変形例
を示すもので、図示するように、係止用ホルダ50の取
付基部51に設けた軸受孔51aの内周面には、ギザ目
加工等による凹凸面53が形成され、これと対応するよ
うに、フロント側カバーシート40における軸41の外
周面にもギザ目加工等による凹凸面44が形成されてい
る。
【0043】このように、係止用ホルダ50をフロント
側カバーシート40の軸41に嵌着する際、凹凸面5
3,44が噛み合うことにより、フロント側カバーシー
ト40に係止用ホルダ50を堅固に保持することができ
る。従って、係止用ホルダ50を任意のスライド位置で
確実に保持でき、係止用ホルダ50が容易に左右側にズ
レ込むことがなく、フロント側カバーシート40の確実
な取り付けが期待できる。
【0044】また、図6に示すように、係止用ホルダ5
0の先端部をチャック部52からフック54,55に替
えても良い。図6(a)は、単一の嵌合部を有するフッ
ク54を示すもので、取付基部51の軸受孔51aがフ
ロント側カバーシート40の軸41に挿着固定される点
は同一である。
【0045】そして、フック54をヘッドレストステイ
1bに係止するには、矢印で示すように、引掛け操作す
ることにより、フロント側カバーシート40に巻取り軸
22の巻取り力が作用した際、この巻取り力が係着力と
して作用するため、より外れにくい係止用ホルダ50の
構造が得られる。
【0046】また、図6(b)に示すように、3箇所に
嵌合部55a,55b,55cを備えるようなフック5
5の形状に設定すれば、リヤシート1側の車幅方向の寸
法バラツキに対応して、各嵌合部55a,55b,55
cを選択できることにより、リヤシート1の寸法バラツ
キを有効に吸収することができるとともに、フック55
が外れにくいため、理想的なフロント側カバーシート4
0の係止構造が得られる。
【0047】次いで、図7は、本発明の第2実施形態を
示すもので、同様にトノカバー装置10における収容ボ
ックス20から巻取り収容されるフロント側カバーシー
ト40のリヤシートに対する係止構造に適用した具体例
である。
【0048】この第2実施形態においては、係止用ホル
ダ60は、フロント側カバーシート40の引出し端縁に
設けられている軸41にビス止め固定されるベース61
と、このベース61の取付片62に回動自在に取り付け
られるホルダ部63とから構成されている。
【0049】従って、図7(b)に示すように、取付片
62に対してホルダ部63が軸支ピン64を基に矢印方
向に回動できるため、例えば、リヤシート1のヘッドレ
ストステイ1bが捩れ現象を起こした時でも、この捩れ
に対応してホルダ部63が追従し、ヘッドレストステイ
1bの捩れ変形により着脱力が低下することがなく、捩
れ現象に対して強固なフロント側カバーシート40の取
付強度が期待できる。
【0050】次いで、図8は、本発明の第3実施形態を
示すもので、係止用ホルダ50を2部構成とした点は第
2実施形態と同様である。すなわち、この第3実施形態
においては、図8(a)に示すように、フロント側カバ
ーシート40の引出し端縁に設けた軸41にビスを介し
て取り付けるベース61及び取付片62にホルダ部63
が上下方向に取り付けられる軸支ピン64により回動自
在に取り付けられている。
【0051】従って、図8(b)に示すように、軸支ピ
ン64を基にホルダ部63が矢印方向に先端が左右方向
に揺れるように回動自在に取り付けられるため、相手側
であるリヤシート1のヘッドレストステイ1bの車幅方
向の寸法ズレに有効に対応することができる。
【0052】このように、本発明に係るカバーシートの
係止構造によれば、フロント側カバーシート40の引出
し端縁の軸41にスライド自在に取り付けた係止用ホル
ダ50を採用するか、あるいは、軸41にベース61を
取り付け、ベース61の取付片62に対してホルダ部6
3を回動自在にピン止めする係止用ホルダ60を採用す
ることにより、フロント側カバーシート40を係止する
相手側であるリヤシート1の取付バラツキ、寸法バラツ
キを有効に吸収することができ、走行中の振動等により
外れることがなく、フロント側カバーシート40の確実
な取付強度が得られる。
【0053】尚、本実施形態では、トノカバー装置10
におけるフロント側カバーシート40の係止構造に適用
したが、リヤ側カバーシート30の係止構造に適用して
も良い。更に、車室とラゲージルームとを区画するパー
ティーション用カバーシートの係止構造や、ドアトリム
内に収容され、サイドウインドウをシールするウインド
ウシール用カバーシートの係止構造に適用することがで
きる。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るカバー
シートの係止構造は、カバーシートの引出し端縁に設け
た係止用ホルダにより相手側に係着するという構成であ
り、この係止用ホルダをカバーシートの引出し端縁の軸
に沿って幅方向にスライド自在に取り付けるか、あるい
は軸に取り付けたベースに対してホルダ部を回動自在に
取り付けるという構成を採用したため、相手側部品の寸
法バラツキ、取付バラツキを有効に吸収できるととも
に、相手側部品の捩れ変形等にもホルダ部が有効に追従
することから、走行中の振動によってもカバーシートの
係止用ホルダが相手側の係止部から容易に脱落すること
がなく、カバーシートを長期に亘り確実に係着すること
ができるという効果を有する。
【0055】更に、カバーシートの引出し端縁の軸にス
ライド自在に取り付ける構造を採用すれば、係止用ホル
ダを軸に嵌め込むだけで済み、位置決め精度が要求され
ないため、係止用ホルダの取付作業性を高めることがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカバーシートの係止構造をトノカ
バー装置に適用した実施形態を示す全体図である。
【図2】図1に示すトノカバー装置におけるフロント側
カバーシートをリヤシートに取り付けた状態を示す側断
面図である。
【図3】本発明に係るカバーシートの係止構造に使用す
る係止用ホルダの第1実施形態を示す斜視図である。
【図4】図1に示すトノカバー装置のフロント側カバー
シートの作用を示す平面図である。
【図5】図3に示す係止用ホルダの変形例を示す説明図
である。
【図6】図3に示す係止用ホルダの変形例(a)、
(b)を示す各説明図である。
【図7】本発明を適用したトノカバー装置における係止
用ホルダの第2実施形態を示す、(a)斜視図、(b)
作用説明図である。
【図8】本発明を適用したトノカバー装置における係止
用ホルダの第3実施形態を示す(a)斜視図、(b)作
用説明図である。
【図9】従来のトノカバー装置の設置箇所を示す説明図
である。
【図10】従来の3軸タイプのトノカバー装置の斜視図
である。
【図11】従来のトノカバー装置における係止用ホルダ
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 リヤシート 1a ヘッドレスト 1b ヘッドレストステイ 3 ラゲージルーム 10 トノカバー装置 20 収容ボックス 21 巻取り軸 22a,22b 巻取り軸 30 リヤ側カバーシート 40(40A,40B) フロント側カバーシート 41 軸 42 ストッパ 43 凸部 44 凹凸面 50 係止用ホルダ 51 取付基部 51a 軸受孔 51b,51c フランジ 52 チャック部 53 凹凸面 54,55 フック 60 係止用ホルダ 61 ベース 62 取付片 63 ホルダ部 64 軸支ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容ボックス(20)に引出し自在に巻
    取り収容されるカバーシート(40)を引き出し、引出
    し端縁に設けた係止用ホルダ(50)を相手側の係止部
    (1b)に係着することにより、カバーシート(40)
    を相手側に取り付けるカバーシートの係止構造におい
    て、 前記係止用ホルダ(50)は、カバーシート(40)の
    引出し端縁に設けた軸(41)にスライド自在に装着さ
    れる取付基部(51)と、相手側の係止部(1b)を握
    持状に係止するチャック部(52)を備え、係止用ホル
    ダ(50)がカバーシート(40)の幅方向に沿ってス
    ライド自在であることを特徴とするカバーシートの係止
    構造。
  2. 【請求項2】 前記カバーシート(40)の引出し端縁
    に設けた軸(41)には、収容ボックス(20)に巻取
    り収容されるカバーシート(40)の巻取り端を規制す
    るとともに、係止用ホルダ(50)の幅方向に沿うスラ
    イドストローク量を規制するストッパ(42)が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載のカバーシー
    トの係止構造。
  3. 【請求項3】 前記カバーシート(40)の軸(41)
    の外周面と係止用ホルダ(50)の取付基部(51)に
    おける軸受孔(51a)内周面には、相互に嵌合する凹
    凸面(44,53)が設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のカバーシートの係止構造。
  4. 【請求項4】 前記係止用ホルダ(50)の先端部に
    は、相手側の係止部(1b)に係着するフック(54,
    55)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載のカバーシートの係止構造。
  5. 【請求項5】 収容ボックス(20)に引出し自在に巻
    取り収容されるカバーシート(40)を引き出し、引出
    し端縁に設けた係止用ホルダ(60)を相手側の係止部
    (1b)に係着することにより、カバーシート(40)
    を相手側に取り付けるカバーシートの係止構造におい
    て、 前記係止用ホルダ(60)は、カバーシート(40)の
    引出し端縁に設けられる軸(41)に固定されるベース
    (61)と、このベース(61)にホルダ部(63)が
    相手側の係止部(1b)の捩れに対応して回動できるよ
    うに取り付けられていることを特徴とするカバーシート
    の係止構造。
  6. 【請求項6】 収容ボックス(20)に引出し自在に巻
    取り収容されるカバーシート(40)を引き出し、引出
    し端縁に設けた係止用ホルダ(60)を相手側の係止部
    (1b)に係着することにより、カバーシート(40)
    を相手側に取り付けるカバーシートの係止構造におい
    て、 前記係止用ホルダ(60)は、カバーシート(40)の
    引出し端縁に設けられる軸(41)に固定されるベース
    (61)と、このベース(61)の先端部分に回動可能
    に取着されるホルダ部(63)とから構成され、このホ
    ルダ部(63)は、左右方向に回動でき、係止部(1
    b)における幅方向のバラツキを吸収できるようにした
    ことを特徴とするカバーシートの係止構造。
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