JP3815727B2 - カバーシートの係止構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のラゲージルームの上面開口を蓋するトノカバー装置等に好適なカバーシートの係止構造に係り、カバーシートを取り付ける相手側に寸法バラツキが生じても、カバーシートを相手側に確実に係止できるカバーシートの係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、車両に設けられるカバーシートとしては、ラゲージルームの上面開口を蓋するトノカバー装置や、車室とラゲージルームとを仕切るパーティーション用カバーシート、あるいはサイドウインドウをシールするようにドアトリム内に収容されるウインドウシール用カバーシート等が知られている。
【0003】
ここで、従来例として、車両のラゲージルーム内に設けられるトノカバー装置について、図9,図10を基にその構成を説明する。図9に示すように、車両のリヤシート1とバックドア2との間に画成されるラゲージルーム3の上面開口を蓋するようにトノカバー装置4が設けられている。
【0004】
トノカバー装置4は、収容ボックス5内に巻取り収容され、ラゲージルーム3のリヤ側を覆うリヤ側カバーシート6と、ラゲージルーム3のフロント側を覆うフロント側カバーシート7から構成されている。
【0005】
また、最近では、リヤシート1の左右側を独立してリクライニング操作するため、図10に示すように、フロント側カバーシート7は、2分割され、それぞれ対応する巻取り軸に巻き取られる関係で、収容ボックス5内部には、リヤ側カバーシート6を巻き取る1本の巻取り軸5aと、フロント側カバーシート7をそれぞれ左右別個に巻き取る2本の巻取り軸5b,5cの3本の巻取り軸を備えた3軸タイプのトノカバー装置4が多用される傾向にある。
【0006】
そして、リヤ側カバーシート6は、収容ボックス5から引き出した後、引出し端縁の両側に突出する図示しないシャフトをリヤパーセルサイドのホルダに係着することにより、引出し状態を維持することができる。
【0007】
更に、フロント側カバーシート7は、収容ボックス5から引き出した後、リヤシート1におけるヘッドレスト1aのヘッドレストステイ1bを係止部として、フロント側カバーシート7の引出し端縁に設けた係止用ホルダ8を上記ヘッドレストステイ1bに係着することにより取り付けている。
【0008】
この係止用ホルダ8は、図11に示すように、フロント側カバーシート7の引出し端縁に設けられている軸7aにホルダベース8aがビス止め固定され、このホルダベース8aに一体に設けられているC字状のチャック部8bをヘッドレストステイ1bの外周にチャックすることにより、フロント側カバーシート7が相手側、すなわちリヤシート1側に取り付けられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の3軸タイプのトノカバー装置4におけるフロント側カバーシート7の係止構造は、フロント側カバーシート7の引出し端縁に設けられている係止用ホルダ8をリヤシート1のヘッドレストステイ1bに嵌着させることにより取り付けているが、リヤシート1の寸法バラツキ、あるいは車体取付時における取付バラツキ等が避けられず、これらのバラツキが大きい場合には、幅方向に±10mm程度あるため、この係止用ホルダ8におけるチャック部8bの係着力が弱まり、走行中の振動等により係止用ホルダ8がヘッドレストステイ1bから外れ易いという不具合が指摘されている。
【0010】
また、フロント側カバーシート7の引出し端縁に係止用ホルダ8をビス止め固定する際、リヤシート1側のヘッドレストステイ1bの位置に対して正確な位置決めをした後、取り付ける必要があり、係止用ホルダ8の取付作業性が非常に面倒なものとなり、作業性を低下させる大きな要因となっている。
【0011】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、収容ボックスに巻取り収容されるカバーシートの係止構造であって、カバーシートの引出し端縁を相手側に取り付ける際、相手側部品の寸法バラツキ、取付バラツキが生じても、強固な係止力が得られ、走行中の振動等によって外れることがなく、確実な係止力が得られるとともに、ホルダの取付作業を簡素化できるカバーシートの係止構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この出願の請求項1に記載の発明は、収容ボックスに引出し自在に巻取り収容されるカバーシートを引き出し、引出し端縁に設けた係止用ホルダを相手側の係止部に係着することにより、カバーシートを相手側に取り付けるカバーシートの係止構造において、前記係止用ホルダは、カバーシートの引出し端縁に設けた軸にスライド自在に装着される取付基部と、相手側の係止部を握持状に係止するチャック部を備え、係止用ホルダがカバーシートの幅方向に沿ってスライド自在であるとともに、前記カバーシートの軸の外周面と係止用ホルダの取付基部における軸受孔内周面には、相互に嵌合する凹凸面が設けられていることを特徴とする
【0013】
ここで、係止用ホルダは、合成樹脂の射出成形体からなり、カバーシートの取付部として、カバーシートの引出し端縁に沿って設けられている軸の軸端から差し込んで装着する。従って、軸に沿ってスライドできるように軸受孔(軸受部)を備えており、この軸受孔の上下側には、カバーシートの表裏側に沿って延在するフランジが設けられている。
【0014】
また、係止用ホルダの先端側は、ヘッドレストステイ等の係止部に係着するチャック部が形成されており、このチャック部としては、ヘッドレストステイの外形に略等しい円形内周縁を有するアーム状に形成されている。
【0015】
そして、請求項1に記載のカバーシートの係止構造によれば、係止用ホルダは、取付基部がカバーシートの引出し端縁の軸に沿ってカバーシートの幅方向に沿ってスライド自在であるため、相手側の係止部の位置に適切に対応するように幅方向に沿って微調整することができ、相手側の係止部における車幅方向の寸法バラツキや取付バラツキを簡単に吸収することができる。
【0016】
更に、係止用ホルダをカバーシートに取り付けるには、引出し端縁に設けた軸の軸端を取付基部の軸受孔に差し込むようにして取り付ければ、係止用ホルダをカバーシートに簡単に取り付けることができ、従来のような面倒な位置決め作業を廃止できる。
【0017】
前記カバーシートの引出し端縁に設けた軸には、収容ボックスに巻取り収容されるカバーシートの巻取り端を規制するとともに、係止用ホルダの幅方向に沿うスライドストローク量を規制するストッパが設けられていることが好ましい
【0018】
そして、上記カバーシートの係止構造によれば、カバーシートの引出し端縁の軸の端末に固定されるストッパは、カバーシートを収容ボックス内に巻取り収容する際、収容ボックスの巻取り口に当接して巻取り量を規制するとともに、係止用ホルダの幅方向に沿うスライドストローク量を規制することができる。
【0020】
そして、請求項1に記載のカバーシートの係止構造によれば、係止用カバーの軸受孔内面及びカバーシートの引出し端縁の軸外周面にそれぞれ対応する凹凸面が形成されているため、カバーシートの軸に対して係止用ホルダを凹凸面の嵌合力により所定位置で保持することができることから、不用意に係止用ホルダがカバーシートに対して左右方向にズレ込むことがない。
【0021】
この出願の請求項2に記載の発明は、収容ボックスに引出し自在に巻取り収容されるカバーシートを引き出し、引出し端縁に設けた係止用ホルダを相手側の係止部に係着することにより、カバーシートを相手側に取り付けるカバーシートの係止構造において、前記係止用ホルダは、カバーシートの引出し端縁に設けた軸にスライド自在に装着される取付基部と、相手側の係止部を握持状に係止するチャック部を備え、係止用ホルダがカバーシートの幅方向に沿ってスライド自在であるとともに、前記係止用ホルダの先端部には、相手側の係止部に係着するフックが設けられていることを特徴とする
【0022】
ここで、係止用ホルダの先端部分を相手側の係止部の外形に略等しいC字状のフックとすることができる。また、複数の嵌合部を並列させたフックとして形成することができる。
【0023】
そして、請求項2に記載のカバーシートの係止構造によれば、カバーシートの引出し端縁に取り付けた係止用ホルダの先端部分をフック形状としたため、カバーシートの巻取り力を相手側の係止部に作用させることができ、カバーシートの係着力を強化することができる。更に、複数の嵌合部を設けたフック形状に設定すれば、相手側係止部の幅方向に沿うバラツキを吸収することができる。
【0024】
前記収容ボックスに引出し自在に巻取り収容されるカバーシートを引き出し、引出し端縁に設けた係止用ホルダを相手側の係止部に係着することにより、カバーシートを相手側に取り付けるカバーシートの係止構造において、前記係止用ホルダは、カバーシートの引出し端縁に設けられる軸に固定されるベースと、このベースにホルダ部が相手側の係止部の捩れに対応して回動できるように取り付けられていることが好ましい
【0025】
そして、上記カバーシートの係止構造によれば、ベースに対してホルダ部を回動可能に取り付け、相手側の係止部の捩れに対応するようにホルダ部を回動操作できるため、相手側の係止部が捩れ変形しても、この変形にホルダ部が追従するため、係止力が低下することがない。
【0026】
この出願の請求項3に記載の発明は、収容ボックスに引出し自在に巻取り収容されるカバーシートを引き出し、引出し端縁に設けた係止用ホルダを相手側の係止部に係着することにより、カバーシートを相手側に取り付けるカバーシートの係止構造において、前記係止用ホルダは、カバーシートの引出し端縁に設けられる軸に固定されるベースと、このベースの先端部分に回動可能に取着されるホルダ部とから構成され、このホルダ部は、左右方向に回動でき、係止部における幅方向のバラツキを吸収できるようにしたことを特徴とする。
【0027】
そして、請求項3に記載のカバーシートの係止構造によれば、ホルダ部の取付部を支点として先端側を左右方向に回動操作することにより、相手側係止部における車幅方向のバラツキを吸収することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、3軸タイプのトノカバー装置におけるフロント側カバーシートに本発明を適用した実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
図1乃至図6は本発明の第1実施形態を示し、図1はトノカバー装置の全体図、図2は同トノカバー装置におけるフロント側カバーシートをリヤシート側に取り付けた状態を示す側断面図、図3は同トノカバー装置におけるフロント側カバーシートに取り付けた係止用ホルダを示す斜視図、図4は同トノカバー装置におけるフロント側カバーシートの取付状態を示す平面図である。
【0030】
図5,図6は本発明の第1実施形態の変形例を示すもので、図5は係止用ホルダとフロント側カバーシートの軸の関係を示す説明図、図6は係止用ホルダとヘッドレストステイとの関係を示す各説明図である。
【0031】
図7は本発明に係るカバーシートの係止構造に使用する係止用ホルダの第2実施形態を示すもので、(a)は係止用ホルダの斜視図、(b)は係止用ホルダの作用を示す説明図である。また、図8は本発明に係るカバーシートの係止構造に使用する係止用ホルダの第3実施形態を示すもので、図8(a)は係止用ホルダの斜視図、(b)は同係止用ホルダの作用を示す説明図である。
【0032】
図1乃至図6に沿って、本発明の第1実施形態について説明する。図1,図2において、トノカバー装置10は、リヤシート1と、図示しないバックドアとの間に画成されるラゲージルーム3の上面開口を蓋するように配設されている。このトノカバー装置10は、収容ボックス20と、この収容ボックス20に巻取り収容され、リヤ側に引き出されるリヤ側カバーシート30と、同様に収容ボックス20内に引出し自在に巻取り収容され、ラゲージルーム3のフロント側を覆うフロント側カバーシート40とから大略構成されている。
【0033】
更に、リヤシート1の左右側が独立してリクライニングされるため、フロント側カバーシート40は、40A,40Bに左右2分割され、各カバーシート40A,40Bが独立した巻取り軸(リヤ側カバーシート30の巻取り軸21、フロント側カバーシート40A,40Bの巻取り軸22a,22bで示す)により収容ボックス20内に巻取り収容されている。
【0034】
そして、本発明に係るカバーシートの係止構造は、このフロント側カバーシート40をリヤシート1側に係止する際の係止構造に特徴がある。すなわち、フロント側カバーシート40の引出し端縁に設けられている軸41に車幅方向に沿ってスライド自在に取り付けた係止用ホルダ50を介してリヤシート1側に固定することが特徴である。
【0035】
この係止用ホルダ50は、図3に示すように、PP樹脂等の汎用の合成樹脂の射出成形体から構成され、フロント側カバーシート40の引出し端縁に設けた軸41を抱き込むように取り付けられる取付基部51と、リヤシート1のヘッドレストステイ1bを握持状に係止するチャック部52とを備えている。
【0036】
すなわち、係止用ホルダ50をフロント側カバーシート40に取り付けるには、係止用ホルダ50の取付基部51に形成されている軸受孔51a内に軸41を差し込むことでフロント側カバーシート40に係止用ホルダ50を取り付けることができる。従って、係止用ホルダ50の取付基部51の軸受孔51a内にフロント側カバーシート40の軸41が挿通しており、更に、フロント側カバーシート40の表裏側にフランジ51b,51cがフロント側カバーシート40を挟持しているため、フロント側カバーシート40の引出し方向に力を加えても、係止用ホルダ50は抜け落ちることがない。
【0037】
また、係止用ホルダ50をフロント側カバーシート40の軸41に挿着した後、軸41の端末にストッパ42をビス等により固定すれば、係止用ホルダ50が軸41から脱落することがなく、かつ、軸41に係止用ホルダ50のスライドストロークを規制する凸部43を形成すれば、ストッパ42と凸部43との間で係止用ホルダ50を自在にスライド操作することができる。
【0038】
上記軸41は、本実施形態では、断面が円形状のものを使用したが、断面が角形状の軸41を採用しても良い。そして、角形状の軸41を使用すれば、係止用ホルダ50の保持強度をより強化でき、係止用ホルダ50の脱落をより確実に防止できる。
【0039】
従って、図4に示すように、収容ボックス20からフロント側カバーシート40を引き出し、フロント側カバーシート40の引出し端縁に取り付けた係止用ホルダ50のチャック部52をヘッドレストステイ1bに押し込めば、このチャック部52にヘッドレストステイ1bが握持され、フロント側カバーシート40をリヤシート1側に確実に係止固定できる。
【0040】
そして、この時、係止用ホルダ50は、図4中矢印方向にスライド自在であるため、例えば、リヤシート1やヘッドレスト1a、あるいはヘッドレストステイ1bの寸法バラツキ、取付バラツキにより、ヘッドレストステイ1bが左右側にズレ込んでも、それに対応して係止用ホルダ50の位置調整が正確に行なえるため、係止用ホルダ50におけるチャック部52の係着力を強固に維持でき、走行中の振動等によりフロント側カバーシート40が容易に脱落することがない。
【0041】
更に、係止用ホルダ50は、取付基部51の軸受孔51a内にフロント側カバーシート40の引出し端縁に設けた軸41を差し込むだけで、簡単に取り付けることができるため、従来のような面倒な位置決め作業が不要となり、係止用ホルダ50の取付作業性を高めることができる。
【0042】
次いで、図5は係止用ホルダ50の変形例を示すもので、図示するように、係止用ホルダ50の取付基部51に設けた軸受孔51aの内周面には、ギザ目加工等による凹凸面53が形成され、これと対応するように、フロント側カバーシート40における軸41の外周面にもギザ目加工等による凹凸面44が形成されている。
【0043】
このように、係止用ホルダ50をフロント側カバーシート40の軸41に嵌着する際、凹凸面53,44が噛み合うことにより、フロント側カバーシート40に係止用ホルダ50を堅固に保持することができる。従って、係止用ホルダ50を任意のスライド位置で確実に保持でき、係止用ホルダ50が容易に左右側にズレ込むことがなく、フロント側カバーシート40の確実な取り付けが期待できる。
【0044】
また、図6に示すように、係止用ホルダ50の先端部をチャック部52からフック54,55に替えても良い。図6(a)は、単一の嵌合部を有するフック54を示すもので、取付基部51の軸受孔51aがフロント側カバーシート40の軸41に挿着固定される点は同一である。
【0045】
そして、フック54をヘッドレストステイ1bに係止するには、矢印で示すように、引掛け操作することにより、フロント側カバーシート40に巻取り軸22の巻取り力が作用した際、この巻取り力が係着力として作用するため、より外れにくい係止用ホルダ50の構造が得られる。
【0046】
また、図6(b)に示すように、3箇所に嵌合部55a,55b,55cを備えるようなフック55の形状に設定すれば、リヤシート1側の車幅方向の寸法バラツキに対応して、各嵌合部55a,55b,55cを選択できることにより、リヤシート1の寸法バラツキを有効に吸収することができるとともに、フック55が外れにくいため、理想的なフロント側カバーシート40の係止構造が得られる。
【0047】
次いで、図7は、本発明の第2実施形態を示すもので、同様にトノカバー装置10における収容ボックス20から巻取り収容されるフロント側カバーシート40のリヤシートに対する係止構造に適用した具体例である。
【0048】
この第2実施形態においては、係止用ホルダ60は、フロント側カバーシート40の引出し端縁に設けられている軸41にビス止め固定されるベース61と、このベース61の取付片62に回動自在に取り付けられるホルダ部63とから構成されている。
【0049】
従って、図7(b)に示すように、取付片62に対してホルダ部63が軸支ピン64を基に矢印方向に回動できるため、例えば、リヤシート1のヘッドレストステイ1bが捩れ現象を起こした時でも、この捩れに対応してホルダ部63が追従し、ヘッドレストステイ1bの捩れ変形により着脱力が低下することがなく、捩れ現象に対して強固なフロント側カバーシート40の取付強度が期待できる。
【0050】
次いで、図8は、本発明の第3実施形態を示すもので、係止用ホルダ50を2部構成とした点は第2実施形態と同様である。すなわち、この第3実施形態においては、図8(a)に示すように、フロント側カバーシート40の引出し端縁に設けた軸41にビスを介して取り付けるベース61及び取付片62にホルダ部63が上下方向に取り付けられる軸支ピン64により回動自在に取り付けられている。
【0051】
従って、図8(b)に示すように、軸支ピン64を基にホルダ部63が矢印方向に先端が左右方向に揺れるように回動自在に取り付けられるため、相手側であるリヤシート1のヘッドレストステイ1bの車幅方向の寸法ズレに有効に対応することができる。
【0052】
このように、本発明に係るカバーシートの係止構造によれば、フロント側カバーシート40の引出し端縁の軸41にスライド自在に取り付けた係止用ホルダ50を採用するか、あるいは、軸41にベース61を取り付け、ベース61の取付片62に対してホルダ部63を回動自在にピン止めする係止用ホルダ60を採用することにより、フロント側カバーシート40を係止する相手側であるリヤシート1の取付バラツキ、寸法バラツキを有効に吸収することができ、走行中の振動等により外れることがなく、フロント側カバーシート40の確実な取付強度が得られる。
【0053】
尚、本実施形態では、トノカバー装置10におけるフロント側カバーシート40の係止構造に適用したが、リヤ側カバーシート30の係止構造に適用しても良い。更に、車室とラゲージルームとを区画するパーティーション用カバーシートの係止構造や、ドアトリム内に収容され、サイドウインドウをシールするウインドウシール用カバーシートの係止構造に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係るカバーシートの係止構造は、カバーシートの引出し端縁に設けた係止用ホルダにより相手側に係着するという構成であり、この係止用ホルダをカバーシートの引出し端縁の軸に沿って幅方向にスライド自在に取り付けるか、あるいは軸に取り付けたベースに対してホルダ部を回動自在に取り付けるという構成を採用したため、相手側部品の寸法バラツキ、取付バラツキを有効に吸収できるとともに、相手側部品の捩れ変形等にもホルダ部が有効に追従することから、走行中の振動によってもカバーシートの係止用ホルダが相手側の係止部から容易に脱落することがなく、カバーシートを長期に亘り確実に係着することができるという効果を有する。
【0055】
更に、カバーシートの引出し端縁の軸にスライド自在に取り付ける構造を採用すれば、係止用ホルダを軸に嵌め込むだけで済み、位置決め精度が要求されないため、係止用ホルダの取付作業性を高めることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカバーシートの係止構造をトノカバー装置に適用した実施形態を示す全体図である。
【図2】図1に示すトノカバー装置におけるフロント側カバーシートをリヤシートに取り付けた状態を示す側断面図である。
【図3】本発明に係るカバーシートの係止構造に使用する係止用ホルダの第1実施形態を示す斜視図である。
【図4】図1に示すトノカバー装置のフロント側カバーシートの作用を示す平面図である。
【図5】図3に示す係止用ホルダの変形例を示す説明図である。
【図6】図3に示す係止用ホルダの変形例(a)、(b)を示す各説明図である。
【図7】本発明を適用したトノカバー装置における係止用ホルダの第2実施形態を示す、(a)斜視図、(b)作用説明図である。
【図8】本発明を適用したトノカバー装置における係止用ホルダの第3実施形態を示す(a)斜視図、(b)作用説明図である。
【図9】従来のトノカバー装置の設置箇所を示す説明図である。
【図10】従来の3軸タイプのトノカバー装置の斜視図である。
【図11】従来のトノカバー装置における係止用ホルダを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 リヤシート
1a ヘッドレスト
1b ヘッドレストステイ
3 ラゲージルーム
10 トノカバー装置
20 収容ボックス
21 巻取り軸
22a,22b 巻取り軸
30 リヤ側カバーシート
40(40A,40B) フロント側カバーシート
41 軸
42 ストッパ
43 凸部
44 凹凸面
50 係止用ホルダ
51 取付基部
51a 軸受孔
51b,51c フランジ
52 チャック部
53 凹凸面
54,55 フック
60 係止用ホルダ
61 ベース
62 取付片
63 ホルダ部
64 軸支ピン

Claims (3)

  1. 収容ボックス(20)に引出し自在に巻取り収容されるカバーシート(40)を引き出し、引出し端縁に設けた係止用ホルダ(50)を相手側の係止部(1b)に係着することにより、カバーシート(40)を相手側に取り付けるカバーシートの係止構造において、
    前記係止用ホルダ(50)は、カバーシート(40)の引出し端縁に設けた軸(41)にスライド自在に装着される取付基部(51)と、相手側の係止部(1b)を握持状に係止するチャック部(52)を備え、係止用ホルダ(50)がカバーシート(40)の幅方向に沿ってスライド自在であるとともに、前記カバーシート(40)の軸(41)の外周面と係止用ホルダ(50)の取付基部(51)における軸受孔(51a)内周面には、相互に嵌合する凹凸面(44,53)が設けられていることを特徴とするカバーシートの係止構造
  2. 収容ボックス(20)に引出し自在に巻取り収容されるカバーシート(40)を引き出し、引出し端縁に設けた係止用ホルダ(50)を相手側の係止部(1b)に係着することにより、カバーシート(40)を相手側に取り付けるカバーシートの係止構造において、
    前記係止用ホルダ(50)は、カバーシート(40)の引出し端縁に設けた軸(41)にスライド自在に装着される取付基部(51)と、相手側の係止部(1b)を握持状に係止するチャック部(52)を備え、係止用ホルダ(50)がカバーシート(40)の幅方向に沿ってスライド自在であるとともに、前記係止用ホルダ(50)の先端部には、相手側の係止部(1b)に係着するフック(54,55)が設けられていることを特徴とするカバーシートの係止構造。
  3. 収容ボックス(20)に引出し自在に巻取り収容されるカバーシート(40)を引き出し、引出し端縁に設けた係止用ホルダ(60)を相手側の係止部(1b)に係着することにより、カバーシート(40)を相手側に取り付けるカバーシートの係止構造において、
    前記係止用ホルダ(60)は、カバーシート(40)の引出し端縁に設けられる軸(41)に固定されるベース(61)と、このベース(61)の先端部分に回動可能に取着されるホルダ部(63)とから構成され、このホルダ部(63)は、左右方向に回動でき、係止部(1b)における幅方向のバラツキを吸収できるようにしたことを特徴とするカバーシートの係止構造。
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