JP2003236266A - 刃 物 - Google Patents
刃 物Info
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- JP2003236266A JP2003236266A JP2002038439A JP2002038439A JP2003236266A JP 2003236266 A JP2003236266 A JP 2003236266A JP 2002038439 A JP2002038439 A JP 2002038439A JP 2002038439 A JP2002038439 A JP 2002038439A JP 2003236266 A JP2003236266 A JP 2003236266A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B26—HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
- B26B—HAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B26B9/00—Blades for hand knives
- B26B9/02—Blades for hand knives characterised by the shape of the cutting edge, e.g. wavy
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Food-Manufacturing Devices (AREA)
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Abstract
5aを挟む前後両側にわたり延設されて凸部の頂上部5
aで互いに連続する前側の斜刃先7と後側の斜刃先8と
を含む凸刃先6を形成している。刃縁部には、凸部の頂
上部5aを結ぶ刃縁線Lに対する後側斜刃先8の傾斜角
度θ8を刃縁線Lに対する前側斜刃先7の傾斜角度θ7
よりも大きく設定した引切り領域Aと、凸部の頂上部5
aを結ぶ刃縁線Lに対する前側斜刃先7の傾斜角度θ7
を刃縁線Lに対する後側斜刃先8の傾斜角度θ8よりも
大きく設定した押切り領域Bとを、刃縁線Lの方向へ配
設した。 【効果】被切断物に関する条件に応じて、押し切り動作
及び引き切り動作や引切り領域A及び押切り領域Bを使
い分けることにより、被切断物に対する切れ味を向上さ
せることができる。
Description
縁部に凹部と凸部とを互いに連続させて交互に形成した
刃物において、その刃縁部の形態の改良に関するもので
ある。
載の刃においては、刃縁部に凹部と凸部とが互いに連続
して交互に形成されている。この凹部は、凸部の頂上部
を結ぶ刃縁線に対し直交し且つ凹部の谷底部を通る特定
線対称線に対し対称形状をなす刃先を有している。この
凸部は、凸部の頂上部を結ぶ刃縁線に対し直交し且つ凸
部の頂上部を通る特定線対称線に対し対称形状をなす刃
先を有している。
いては、凹部及び凸部でそれぞれ対称形状をなす刃先が
波形状をなすように連続しているので、往復切断動作時
に被切断物に対し与えられる切断機能が変化しない。そ
のため、一つの切断特性しか得ることができない。例え
ば、被切断物が滑り易い表面層を有する場合と、被切断
物が滑りにくい表面層を有する場合とでは、刃縁部の最
適な形態が異なるため、刃縁部が一つの形態しか有して
いない場合、刃縁部が滑り易い表面層に対し滑ったり滑
りにくい表面層に対し引っ掛かったりして、切れ味が悪
くなるおそれがある。
を持たせて、被切断物に対する切れ味を向上させること
を目的としている。
形態の図面(図1、図2(a)及び図3に示す第一実施
形態、図2(b)に示す第一実施形態の別例、図4
(a)に示す第二実施形態、図4(b)に示す第三実施
形態)の符号を援用して本発明を説明する。
対応)この発明にかかる刃物(例えばパン切りナイフ等
の調理刃物)は、下記のように構成されている。
部(4)と凸部(5)とを互いに連続させて交互に形成
している。この刃縁部(3)には、凸部(5)の頂上部
(5a)を挟む前後両側にわたり延設されて凸部(5)
の頂上部(5a)で互いに連続する前側の斜刃先(7)
と後側の斜刃先(8)とを含む凸刃先(6)を形成して
いる。この前側斜刃先(7)の形態(形状や大きさ)と
後側斜刃先(8)の形態(形状や大きさ)とを互いに異
なるものにした。この場合、「互いに異なる形態」と
は、図2に示すように、凸部(5)の頂上部(5a)を
結ぶ刃縁線(L)に対し直交し且つこの頂上部(5a)
を通る特定線対称線に対し対称形状にないものをいう。
請求項1の発明では、形態が互いに異なる前側斜刃先
(7)と後側斜刃先(8)とを有する凸刃先(6)によ
り、往復切断動作時に被切断物(P)に対し与えられる
切断機能が変化し、刃縁部(3)に対し複数の切断特性
を持たせることができる。その切断特性の適宜利用によ
り、被切断物(P)に対する切れ味を向上させることが
できる。
の別例に対応) この発明にかかる刃物(例えばパン切りナイフ等の調理
刃物)は、下記のように構成されている。
部(4)と凸部(5)とを互いに連続させて交互に形成
している。この刃縁部(3)には、凸部(5)の頂上部
(5a)を挟む前後両側にわたり延設されて凸部(5)
の頂上部(5a)で互いに連続する前側の斜刃先(7)
と後側の斜刃先(8)とを含む凸刃先(6)を形成して
いる。この凸刃先(6)の形態(形状や大きさ)が異な
る複数の領域(A,C,B)を、前記凸部(5)の頂上
部(5a)を結ぶ刃縁線(L)の方向で互いに並設し
た。請求項2の発明では、凸刃先(6)の形態が異なる
複数の領域(A,C,B)により、切断動作時に被切断
物(P)に対し与えられる切断機能が変化し、刃縁部
(3)に対し複数の切断特性を持たせることができる。
その切断特性の適宜利用により、被切断物(P)に対す
る切れ味を向上させることができる。
(7)の形態と後側斜刃先(8)の形態とを各種特定し
たので、切断特性が向上し、請求項1または請求項2の
発明の効果をより一層発揮させることができる。
または請求項2の発明にかかる前側斜刃先(7)と前記
後側斜刃先(8)とが、それぞれ、円弧刃先を含む曲線
状の形態を有している。
または請求項2の発明を前提とし、凸部(5)の頂上部
(5a)を結ぶ刃縁線(L)に対する前側斜刃先(7)
の傾斜角度(θ7)と、この刃縁線(L)に対する後側
斜刃先(8)の傾斜角度(θ8)とのうち、一方の斜刃
先(7,8)の傾斜角度(θ7,θ8)を他方の斜刃先
(8,7)の傾斜角度(θ8,θ7)よりも大きく設定
した。
求項2の発明(第一実施形態の別例にかかる発明を除
く)を前提として下記のように構成されている。前記凸
部(5)の頂上部(5a)を結ぶ刃縁線(L)に対する
前記前側斜刃先(7)の傾斜角度(θ7)と、この刃縁
線(L)に対する前記後側斜刃先(8)の傾斜角度(θ
8)とのうち、一方の斜刃先(7,8)の傾斜角度(θ
7,θ8)を他方の斜刃先(8,7)の傾斜角度(θ
8,θ7)よりも大きく設定している。他方の斜刃先
(8,7)の傾斜角度(θ8,θ7)よりも傾斜角度
(θ7,θ8)を大きく設定した一方の斜刃先(7,
8)では、凹部(4)及び凸部(5)よりも外側に曲率
中心を有する円弧刃先(7a,8a)を含む。一方の斜
刃先(7,8)の傾斜角度(θ7,θ8)よりも傾斜角
度(θ8,θ7)を小さく設定した他方の斜刃先(8,
7)では、凹部(4)及び凸部(5)よりも内側に曲率
中心を有する円弧刃先(8a,7a)を含む。
の発明にかかる一方の斜刃先(7,8)の円弧刃先(7
a,8a)における曲率半径(R7,R8)を他方の斜
刃先(8,7)の円弧刃先(8a,7a)における曲率
半径(R8,R7)よりも小さく設定した。
の別例に対応) この発明にかかる刃物(例えばパン切りナイフ等の調理
刃物)は、下記のように構成されている。
部(4)と凸部(5)とを互いに連続させて交互に形成
している。この刃縁部(3)には、凸部(5)の頂上部
(5a)を挟む前後両側にわたり延設されて凸部(5)
の頂上部(5a)で互いに連続する前側の斜刃先(7)
と後側の斜刃先(8)とを含む凸刃先(6)を形成して
いる。前記刃縁部(3)には、凸部(5)の頂上部(5
a)を結ぶ刃縁線(L)に対する後側斜刃先(8)の傾
斜角度(θ8)をこの刃縁線(L)に対する前側斜刃先
(7)の傾斜角度(θ7)よりも大きく設定した第一領
域(引切り領域A)と、凸部(5)の頂上部(5a)を
結ぶ刃縁線(L)に対する前側斜刃先(7)の傾斜角度
(θ7)をこの刃縁線(L)に対する後側斜刃先(8)
の傾斜角度(θ8)よりも大きく設定した第二領域(押
切り領域B)とを、この刃縁線(L)の方向へ配設し
た。
り動作と引き切り動作とのうち、いずれか一方の動作の
みを繰り返す場合と、それらの動作を交互に繰り返す場
合とがある。また、この各動作で、刃縁部(3)の第二
領域(押切り領域B)と第一領域(引切り領域A)との
うち、いずれか一方の領域(A,B)のみを利用する
か、両方の領域(A,B)を利用する。例えば、被切断
物(P)に関する所定条件に応じて、被切断物(P)に
対し押し切りを行う際には、押切り領域(B)で傾斜角
度(θ7)の大きい前側斜刃先(7)により被切断物
(P)の表面層を切断し、同じく引き切りを行う際に
は、引切り領域(A)で傾斜角度(θ8)の大きい後側
斜刃先(8)により被切断物(P)の表面層を切断す
る。また、被切断物(P)に関する所定条件に応じて、
被切断物(P)に対し押し切りを行う際には、引切り領
域(A)で傾斜角度(θ7)の小さい前側斜刃先(7)
により被切断物(P)の表面層を切断し、同じく引き切
りを行う際には、押切り領域(B)で傾斜角度(θ8)
の小さい後側斜刃先(8)により被切断物(P)の表面
層を切断する。従って、請求項7の発明では、被切断物
(P)に関する条件に応じて、上記各動作や領域(A,
B)を使い分けることにより、被切断物(P)に対する
切れ味を向上させることができる。
応) この発明は、請求項7の発明を前提として下記のように
構成されている。前記第一領域(A)の後側斜刃先
(8)及び前記第二領域(B)の前側斜刃先(7)で
は、凹部(4)及び凸部(5)よりも外側に曲率中心を
有する円弧刃先(8a,7a)を含む。前記第一領域
(A)の前側斜刃先(7)及び前記第二領域(B)の後
側斜刃先(8)では、凹部(4)及び凸部(5)よりも
内側に曲率中心を有する円弧刃先(7a,8a)を含
む。前記第一領域(A)の後側斜刃先(8)及び前記第
二領域(B)の前側斜刃先(7)の円弧刃先(8a,7
a)における曲率半径(R8,R7)を前記第一領域
(A)の前側斜刃先(7)及び前記第二領域(B)の後
側斜刃先(8)の円弧刃先(7a,8a)における曲率
半径(R7,R8)よりも小さく設定した。請求項8の
発明では、凸刃先(6)の形態を特定したので、切断特
性が向上して請求項7の発明の効果をより一層発揮させ
ることができる。
て下記のように構成されている。
との間で刃縁部(3)には、第一領域(A)の斜刃先
(7,8)と第二領域(B)の斜刃先(7,8)とにそ
れぞれ連続する斜刃先(7,8)を有する第三領域(中
間領域C)を設定した。請求項9の発明では、第三領域
(C)の斜刃先(7,8)により、傾斜角度(θ7,θ
8)などの形態が互いに異なる第一領域(A)の斜刃先
(7,8)と第二領域(B)の斜刃先(7,8)とを滑
らかに連続させることができる。
項の発明を前提として下記のように構成されている。
で、凸刃先(6)は、凸部(5)の頂上部(5a)で前
側斜刃先(7)と後側斜刃先(8)とが互いに交差した
尖端状に形成されている。
項の発明、または第10の発明を前提として下記のよう
に構成されている。
部(4a)を挟む前後両側にわたり延設されて凹部
(4)の谷底部(4a)で互いに連続する前側の斜刃先
(7)と後側の斜刃先(8)とを含む凹刃先(9)を形
成した。
成されている。前記凹刃先(9)は、凹部(4)の谷底
部(4a)で凹部(4)及び凸部(5)よりも外側に曲
率中心を有する円弧刃先(12)を有している。その円
弧刃先(12)で前側斜刃先(7)と後側斜刃先(8)
とを互いに連続させている。
かる刃物としてのパン切りナイフについて図1、図2
(a)及び図3を参照して説明する。
うに、柄1に取着された刀身2において腹側には波形状
の刃縁部3が延設されている。この刃縁部3には複数の
凹部4と複数の凸部5とが互いに連続して交互に形成さ
れている。この各凸部5には凸刃先6が形成されてい
る。この各凸刃先6は、凸部5の頂上部5aを挟む前後
両側にわたり延設されて凸部5の頂上部5aで互いに連
続する前側の斜刃先7と後側の斜刃先8とを含む。この
各凹部4には凹刃先9が形成されている。この各凹刃先
9は、凹部4の谷底部4aを挟む前後両側にわたり延設
されて凹部4の谷底部4aで互いに連続する前記前側斜
刃先7と前記後側斜刃先8とを含む。
示すように、各凸刃先6及び各凹刃先9の形態が互いに
異なる領域(第一領域である引切り領域Aと第二領域で
ある押切り領域Bとそれらの領域A,B間の第三領域で
ある中間領域C)が、各凸部5の頂上部5aを結ぶ刃縁
線Lの方向で互いに並設されている。前記引切り領域A
は刀身2の基端側に配設され、前記押切り領域Bは刀身
2の先端側に配設され、前記中間領域Cはこの引切り領
域A及び押切り領域Bとの間の境界部で一つの凸部5か
らなる。この引切り領域A及び押切り領域Bにおいて
は、互いに隣接する両凸部5の頂上部5a間で刃縁線L
の方向の間隔WA5,WB5が共に等しくなっており、
互いに隣接する両凹部4の谷底部4a間で刃縁線Lの方
向の間隔WA4,WB4が共に等しくなっているととも
に間隔WA5,WB5にも等しくなっている。前記中間
領域Cでは、一つの凸部5の頂上部5aを挟む両凹部4
の谷底部4a間において前記刃縁線Lの方向の間隔WC
4が、上記間隔WA5,WB5及び上記間隔WA4,W
B4にほぼ等しくなっている。しかし、この中間領域C
と前記引切り領域A及び押切り領域Bとの間の境界部に
おいては、互いに隣接する両凸部5の頂上部5a間で刃
縁線Lの方向の間隔WAC5,WBC5が上記間隔WA
5,WB5及び上記間隔WA4,WB4よりも大きくな
っている。
5,16においては、前記腹側の刃縁部3に対し反対側
になる背側からほぼ平行に腹側へ延びる側面15a,1
6aと、この側面15a,16aから刃縁部3へ向けて
所定角度で傾斜する側面15b,16bとを有してい
る。この刃縁部3においては、刀身2の両側面15b,
16bのうち片側の側面16bにのみ斜状の刃付け面1
0が30〜40度の刃付け角度で形成され、前記各凸刃
先6及び各凹刃先9の形態と同様な形態の区画線10a
がそれらと平行に形成されている。
7の形態と後側斜刃先8の形態とは、下記*のように互
いに異なる。 * 前記引切り領域Aにおいては、前記刃縁線Lに対す
る後側斜刃先8の傾斜角度θ8がこの刃縁線Lに対する
前側斜刃先7の傾斜角度θ7(<θ8)よりも大きく設
定されている。この傾斜角度θ8は、凸部5の頂上部5
aと凹部4の谷底部4aとを結ぶ傾斜線M8(後側斜刃
先8にほぼ沿う直線)が刃縁線Lに対しなす角度であ
る。この傾斜角度θ7は、凸部5の頂上部5aと凹部4
の谷底部4aとを結ぶ傾斜線M7(前側斜刃先7にほぼ
沿う直線)が刃縁線Lに対しなす角度である。一方、前
記押切り領域Bにおいては、前記刃縁線Lに対する前側
斜刃先7の傾斜角度θ7がこの刃縁線Lに対する後側斜
刃先8の傾斜角度θ8(<θ7)よりも大きく設定され
ている。また、前記中間領域Cでは、前記刃縁線Lに対
する前側斜刃先7の傾斜角度θ7とこの刃縁線Lに対す
る後側斜刃先8の傾斜角度θ8(=θ7)とが互いに等
しく設定されている。
前記押切り領域Bの前側斜刃先7では、凹部4及び凸部
5よりも外側に曲率中心を有する曲率半径R8,R7
(図示せず)の円弧刃先8a,7aを含む。前記引切り
領域Aの前側斜刃先7及び前記押切り領域Bの後側斜刃
先8では、凹部4及び凸部5よりも内側に曲率中心を有
する曲率半径R8,R7の円弧刃先8a,7aを含む。
この引切り領域Aの後側斜刃先8及び押切り領域Bの前
側斜刃先7の円弧刃先8a,7aにおける曲率半径R
8,R7は、この引切り領域Aの前側斜刃先7及び押切
り領域Bの後側斜刃先8の円弧刃先8a,7aにおける
曲率半径R8,R7よりも小さく設定されている。引切
り領域A及び押切り領域Bにおいて各凸刃先6は、凸部
5の頂上部5aで前側斜刃先7と後側斜刃先8とが尖端
11により互いに交差するように形成されている。引切
り領域A及び押切り領域Bにおいて凹刃先9は、凹部4
の谷底部4aで凹部4及び凸部5よりも外側に曲率中心
を有する曲率半径R12(図示せず)の円弧刃先12を
有し、その円弧刃先12で前側斜刃先7と後側斜刃先8
とが互いに連続している。前記中間領域Cにおいて凸刃
先6は、凸部5の頂上部5aで凹部4及び凸部5よりも
内側に曲率中心を有する曲率半径R13(図示せず)の
円弧刃先13を有し、その円弧刃先13で前側斜刃先7
と後側斜刃先8とが互いに連続している。この中間領域
Cと前記引切り領域A及び押切り領域Bとの間の境界部
において凹刃先9は、凹部4の谷底部4aで凹部4及び
凸部5よりも外側に曲率中心を有する曲率半径R14
(図示せず)の円弧刃先14を有し、その円弧刃先14
で前側斜刃先7と後側斜刃先8とが互いに連続してい
る。
身2の刃縁部3を使用者から離す方向へ押しながら切断
する押し切り動作と、刀身2の刃縁部3を使用者に近付
ける方向へ引きながら切断する引き切り動作とのうち、
いずれか一方の動作のみを繰り返す場合と、それらの動
作を交互に繰り返す場合とがある。また、この各動作
で、刃縁部3の押切り領域Bと引切り領域Aとのうち、
いずれか一方の領域A,Bのみを利用するか、両方の領
域A,Bを利用する。いずれにしても、被切断物Pに関
する条件に応じて、上記各動作や領域A,Bを使い分け
ることができる。
フランスパンなどの場合、図3(a)に示すように刀身
2の刃縁部3の押切り領域Bを被切断物Pの表面層に当
てがうか、または、図3(b)に示すように刀身2の刃
縁部3の引切り領域Aを被切断物Pの表面層に当てがう
ことが、使用上好ましい。図3(a)に示す状態から押
し切りを行う際には、押切り領域Bで傾斜角度θ7の大
きい前側斜刃先7がまず被切断物Pの表面層を切断す
る。図3(b)に示す状態から引き切りを行う際には、
引切り領域Aで傾斜角度θ8の大きい後側斜刃先8がま
ず被切断物Pの表面層を切断する。一方、他の被切断物
Pによっては、押し切りにおいては引切り領域Aで傾斜
角度θ7の小さい前側斜刃先7が切断し、引き切りにお
いては押切り領域Bで傾斜角度θ8の小さい後側斜刃先
8が切断することが、使用上好ましい場合もある。その
後は、適宜、各動作及び領域A,Bで被切断物Pを切断
することができる。切断終了時において、前記押し切り
の際には図3(c)に示すように引切り領域Aで傾斜角
度θ7の小さい前側斜刃先7が調理板Qに向かって移動
し、前記引き切りの際には図3(d)に示すように押切
り領域Bで傾斜角度θ8の小さい後側斜刃先8が調理板
Qに向かって移動することが、使用上好ましい。
は、前記引切り領域Aの前側斜刃先7及び後側斜刃先8
並びに前記押切り領域Bの前側斜刃先7及び後側斜刃先
8は共に、凹部4及び凸部5よりも外側に曲率中心を有
する曲率半径R7,R8の円弧刃先7a,8aを含む。
2の刃縁部3の全体が前記押切り領域Bの前側斜刃先7
及び後側斜刃先8と同一の形態になっている。図4
(b)に示す第三実施形態では、刀身2の刃縁部3の全
体が前記引切り領域Aの前側斜刃先7及び後側斜刃先8
と同一の形態になっている。
刃物や調理刃物以外の刃物に応用してもよい。
フを示す正面図であり、(b)は同じく背面図であり、
(c)は同じく刀身の断面図である。
正面図であり、(b)は第一実施形態の別例にかかるパ
ン切りナイフにおいてその刃縁部を示す部分拡大正面図
である。
切断動作を示す作用説明図である。
フを示す正面図であり、(b)は第三実施形態にかかる
パン切りナイフを示す正面図である。
部の頂上部、6…凸刃先、7…前側斜刃先、8…後側斜
刃先、7a…前側斜刃先の円弧刃先、8a…後側斜刃先
の円弧刃先、θ7…前側斜刃先の傾斜角度、θ8…後側
斜刃先の傾斜角度、R7…円弧刃先の曲率半径、R8…
円弧刃先の曲率半径、L…刃縁線、A…引切り領域(第
一領域)、B…押切り領域(第二領域)、C…中間領域
(第三領域)。
Claims (9)
- 【請求項1】 刀身に延設した刃縁部には凹部と凸部と
を互いに連続させて交互に形成し、この刃縁部には、凸
部の頂上部を挟む前後両側にわたり延設されて凸部の頂
上部で互いに連続する前側の斜刃先と後側の斜刃先とを
含む凸刃先を形成した刃物において、この前側斜刃先の
形態と後側斜刃先の形態とを互いに異なるものにしたこ
とを特徴とする刃物。 - 【請求項2】 刀身に延設した刃縁部には凹部と凸部と
を互いに連続させて交互に形成し、この刃縁部には、凸
部の頂上部を挟む前後両側にわたり延設されて凸部の頂
上部で互いに連続する前側の斜刃先と後側の斜刃先とを
含む凸刃先を形成した刃物において、この凸刃先の形態
が異なる複数の領域を、前記凸部の頂上部を結ぶ刃縁線
の方向で互いに並設したことを特徴とする刃物。 - 【請求項3】 前記前側斜刃先と前記後側斜刃先とは、
それぞれ、円弧刃先を含む曲線状の形態を有しているこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の刃物。 - 【請求項4】 前記凸部の頂上部を結ぶ刃縁線に対する
前記前側斜刃先の傾斜角度とこの刃縁線に対する前記後
側斜刃先の傾斜角度とのうち、一方の斜刃先の傾斜角度
を他方の斜刃先の傾斜角度よりも大きく設定したことを
特徴とする請求項1または請求項2に記載の刃物。 - 【請求項5】 前記凸部の頂上部を結ぶ刃縁線に対する
前記前側斜刃先の傾斜角度とこの刃縁線に対する前記後
側斜刃先の傾斜角度とのうち、一方の斜刃先の傾斜角度
を他方の斜刃先の傾斜角度よりも大きく設定し、他方の
斜刃先の傾斜角度よりも傾斜角度を大きく設定した一方
の斜刃先では凹部及び凸部よりも外側に曲率中心を有す
る円弧刃先を含み、一方の斜刃先の傾斜角度よりも傾斜
角度を小さく設定した他方の斜刃先では凹部及び凸部よ
りも内側に曲率中心を有する円弧刃先を含むことを特徴
とする請求項1または請求項2に記載の刃物。 - 【請求項6】 一方の斜刃先の円弧刃先における曲率半
径を他方の斜刃先の円弧刃先における曲率半径よりも小
さく設定したことを特徴とする請求項5に記載の刃物。 - 【請求項7】 刀身に延設した刃縁部には凹部と凸部と
を互いに連続させて交互に形成し、この刃縁部には、凸
部の頂上部を挟む前後両側にわたり延設されて凸部の頂
上部で互いに連続する前側の斜刃先と後側の斜刃先とを
含む凸刃先を形成した刃物において、前記刃縁部には、
凸部の頂上部を結ぶ刃縁線に対する後側斜刃先の傾斜角
度をこの刃縁線に対する前側斜刃先の傾斜角度よりも大
きく設定した第一領域と、凸部の頂上部を結ぶ刃縁線に
対する前側斜刃先の傾斜角度をこの刃縁線に対する後側
斜刃先の傾斜角度よりも大きく設定した第二領域とを、
この刃縁線の方向へ配設したことを特徴とする刃物。 - 【請求項8】 前記第一領域の後側斜刃先及び前記第二
領域の前側斜刃先では凹部及び凸部よりも外側に曲率中
心を有する円弧刃先を含み、前記第一領域の前側斜刃先
及び前記第二領域の後側斜刃先では凹部及び凸部よりも
内側に曲率中心を有する円弧刃先を含み、前記第一領域
の後側斜刃先及び前記第二領域の前側斜刃先の円弧刃先
における曲率半径を前記第一領域の前側斜刃先及び前記
第二領域の後側斜刃先の円弧刃先における曲率半径より
も小さく設定したことを特徴とする請求項7に記載の刃
物。 - 【請求項9】 前記第一領域と前記第二領域との間で刃
縁部には、第一領域の斜刃先と第二領域の斜刃先とにそ
れぞれ連続する斜刃先を有する第三領域を設定したこと
を特徴とする請求項7または請求項8に記載の刃物。
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