JP2014155602A - 波付硬質合成樹脂管の切断方法及びナイフ - Google Patents

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祐介 北村
Takashi Shimizu
隆 清水
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Abstract

【課題】切粉を発生させず、ほとんどバリが生じない綺麗な切断面を得るとともに、波付硬質合成樹脂管を容易かつ良好に切断する。
【解決手段】外面に山部と谷部とが繰返し連続的に形成され内部にケーブルを収容して保護する波付硬質合成樹脂管を、刃身20の長手方向に沿って連続する波状の刃21を備えたナイフ10を用いて切断する。ここで、ナイフ10の連続する波状の刃21のピッチは、6mm以上とし、刃21の高さは、前記ピッチの1/4以上とした。また、ナイフ10の波状の各刃21は、長さ方向における頂部から刃元側の谷部までの長さをAとし、長さ方向における頂部から刃先側の谷部までの長さをBとして、A:B=1:2〜4の関係にあるものとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、外面に山部と谷部とが繰返し連続的に形成され内部にケーブルを収容して保護する波付硬質合成樹脂管の切断方法及びこの切断方法に用いられるナイフに関するものである。
例えば電線用ケーブルを地中に埋設するに際しては、十分な剛性及び耐久性を有し、内部に電線用ケーブルを収容して保護する電線用ケーブル管が用いられる。ここで、電線用ケーブルを地中に埋設するために用いられる電線用ケーブル管は、JIS規格C3653「電力用ケーブルの地中埋設の施工方法」に規定されており、その一つとして、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等を主体とした硬質の合成樹脂によって形成されると共に外面に山部と谷部とが繰返し連続的に形成された波付硬質合成樹脂管がある。
前記波付硬質合成樹脂管の施工作業においては、波付硬質合成樹脂管を所望の寸法にするために切断することが行なわれているが、その切断に際し、地中埋設管のような断面が比較的大きい管に対しては、手持ちの切断工具(例えば特許文献1参照)では切断できない。このような地中埋設管の場合は、鋸状の刃物(例えば特許文献2参照)や凹凸のない直線状の刃を備える電気工事用ナイフ(例えば特許文献3参照)で対応していた。しかし、波付硬質合成樹脂管は硬質であるが故に、前記凹凸のない直線状の刃を持つ電気工事用ナイフでは刃が硬質合成樹脂管の外面上を滑ってしまい、そのために刃先を食い込ませるのは非常に困難で良好に切断することはできなかった。よって、波付硬質合成樹脂管の切断にあたっては、一般に、鋸状の刃物を用いて行なっている。
特開2005−118253号公報 特開2005−186632号公報 特開2009−100930号公報
しかし、鋸状の刃物は、被切断物との面接触による抵抗を小さくするために刃が左右交互に外側に曲がって飛び出している「あさり」が形成されており、これによって鋸の厚み以上の太さで切断する。このため、この鋸状の刃物で波付硬質合成樹脂管を切断すると、切粉が発生する。波付硬質合成樹脂管の施工現場でこのように切粉が発生すると、切粉を掃除しなければならず煩わしかった。また、合成樹脂である切粉が切断時の摩擦熱によって溶けて鋸の刃に付着し、刃を詰まらせることもあり、刃詰まりを直す作業を強いられることがあった。さらに、鋸で波付硬質合成樹脂管を切断すると、その切断面は粗く、大きなバリを生じることがある。ここで、波付硬質合成樹脂管は、電線用ケーブルを収容して保護するものであり、切断面に大きなバリが生じていると電線用ケーブルを傷付けてしまう虞があることから、バリを除去して切断面を綺麗に仕上げなければならず、その作業も煩雑であった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、切粉を発生させず、ほとんどバリが生じない綺麗な切断面が得られるとともに、波付硬質合成樹脂管を容易かつ良好に切断できる波付硬質合成樹脂管の切断方法及びナイフの提供を課題とする。
請求項1の波付硬質合成樹脂管の切断方法は、外面に山部と谷部とが繰返し連続的に形成され、内部にケーブルを収容して保護する波付硬質合成樹脂管を切断する方法であって、刃身の長手方向に沿って連続する波状の刃を備えたナイフを用いることで前記波付硬質合成樹脂管を切断するものである。ここで、「波状」とは、被切断物に向けて弧状に膨出する形状や、弧状に凹む形状であり、さらには直線的な山形をなすものも含まれる。そして、本発明の「ナイフ」は、鋸のように「あさり」が形成された刃で削るものではなく、被切断物を裂くように切断するものである。
請求項2の波付硬質合成樹脂管の切断方法は、特に、波付硬質合成樹脂管が、JIS規格C3653「電力用ケーブルの地中埋設の施工方法」の附属書1または附属書3の規格に適合する地中埋設管である。
請求項3の波付硬質合成樹脂管の切断方法は、特に、ナイフの連続する波状の刃のピッチが、6mm以上であり、刃の高さは、前記ピッチの1/4以上である。
請求項4の波付硬質合成樹脂管の切断方法は、頂部の一側または両側の周辺部が被切断物に向けて弧状に膨出している。ここで、「頂部の一側の周辺部」とは、頂部側の部分において、頂部を基点とした刃先側または刃元側に隣接する周辺部をいい、「頂部の両側の部分」とは、頂部側の部分において、頂部を基点とした刃先側及び刃元側に隣接する周辺部をいう。
請求項5の波付硬質合成樹脂管の切断方法は、ナイフの波状の各刃において、長さ方向における頂部から刃元側の谷部までの長さをAとし、長さ方向における頂部から刃先側の谷部までの長さをBとして、
A:B=1:2〜4の関係にある。
請求項6の波付硬質合成樹脂管の切断方法は、ナイフの波状の各刃において、頂部から刃先側の谷部へと結ぶ直線の角度が、刃の高さ方向に対して刃先側に50〜75°である。
請求項7の波付硬質合成樹脂管の切断方法は、ナイフの波状の各刃において、頂部から刃元側の谷部へと結ぶ直線の角度が、刃の高さ方向に対して刃元側に20〜55°である。
請求項8の波付硬質合成樹脂管の切断方法は、特に、ナイフの刃身の表裏両面に刃が形成されている。
請求項9のナイフは、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の波付硬質合成樹脂管の切断方法に用いられるものである。
請求項1、2に記載の切断方法及び請求項9に記載のナイフでは、連続する波状の刃を備えたナイフによって波付硬質合成樹脂管を切断するため、該管が硬質なものであっても、該管の外面に引掛かり易く、容易かつ良好に切断することができる。加えて、本願発明のナイフの刃は、鋸の刃の「あさり」のように左右交互に外側に曲がって飛び出すものではなく、鋸の刀身の厚み以上の太さで切断するものではないから、切断によって切粉を発生させず、しかも、ほとんどバリのない綺麗な切断面となるように切断することができる。
また、請求項3〜7の発明は、連続する波状の刃の形態を具体的に限定したことにより、波付硬質合成樹脂管の外面に適度に引掛かり良好な切れ味をもつナイフを、的確に実現することができる。
また、請求項8の発明では、刃身の表裏両面に刃が形成されているため、右利き左利きの利き手を選ばずに使用することができる。しかも、片刃であると、硬質な樹脂製品を切断する際に刃が傾く傾向があり、波付硬質合成樹脂管を切断すると、その切断面が斜めになる虞があるが、両刃であれば、刃が傾き難く、波付硬質合成樹脂管の軸に対して直角な切断面を容易に得ることができる。
本発明に係るナイフの一例を示す平面図である。 図1に示したナイフにおける刃の部分の拡大図である。 図1に示したナイフにおける刃の部分の拡大図である。 本発明に係るナイフを用いて切断される丸型の波付硬質合成樹脂管を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明に係るナイフを用いて切断される角型の波付硬質合成樹脂管を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 ナイフの別例を示す刃身部分の平面図である。 ナイフの別例を示す刃身部分の平面図である。
本発明に係る波付硬質合成樹脂管の切断方法及びナイフの実施形態としての一例を以下に説明する。
前記波付硬質合成樹脂管の施工作業において該管を切断するには、図1に示すようなナイフ10を用いて行なう。ここで、波付硬質合成樹脂管としては、JIS規格C3653「電力用ケーブルの地中埋設の施工方法」の附属書1の規格に適合し、電線用ケーブルを地中に埋設するにあたって電線用ケーブルを収容して保護するものとして使用可能なものを例示することができ、これを図4に示す。この波付硬質合成樹脂管60は、断面形状が円形をなす丸型のものに形成されているとともに、外面に山部61と谷部62とが繰返し連続的に形成され、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等を主体とした硬質の合成樹脂によって形成されている。
次に、図1に示したナイフ10の詳細を説明する。
ナイフ10は、刃身20と柄30とを備えてなり、刃身20の一方の下側縁には、刃身20の長手方向に沿って連続する波状の刃21が設けられている。刀身20は、本例では、全長が約200mmに形成されている。なお、ナイフ10は、本例では、刀身20が柄30に折畳み可能な折畳み式のナイフとしている。但し、ナイフ10は、刃身20が柄30に固定的に一体化されたものであってもよく、また、刃身20の刃元から延出するように、刃身20と同一素材によって柄10が形成されたナイフ10としてもよい。
さらに、このナイフ10では、刃21が刃身20の表裏両面に設けられており、両刃のナイフとなっている。また、ナイフ10は、図1に示すように、ナイフ10を手前に引いたときに外れにくくすべく、長さ方向に沿った下側縁における刃先側先端から所定距離、本実施形態では約10mm離間した部分は、刃21がなく切断機能を有しない部分となっている。そして、刃先側先端の垂直部分についても、他の物体に突き当たったときに先端部が曲がらないようにすべく、刃21がなく切断機能を有しない部分となっている。但し、ナイフ10は、これに限定されるものではない。
次に、刃21の詳細について説明する。
図2に示すように、波状の各刃21において、隣り合う二つの刃21の頂部23や谷部24の間隔、すなわち「ピッチP」は、切断物への食い付き及びその後の切断が良好となるように、6mm以上に設定されている。ここで、ピッチPが大き過ぎると、刃21が引掛かり難くなるため、15mm以下、より具体的には10mm以下が好適であり、本例のナイフ10では、ピッチを9mmとしてある。なお、ピッチPが6mmより小さいと、波状の凹凸が細かすぎるので、刃21は波付硬質合成樹脂管60の外面に引掛かり難くなる。
また、谷部24から頂部23までの寸法、すなわち「刃の高さH」は、刃21の切れ味においてピッチPと密接な関係があり、小さ過ぎると切断効率が悪い。種々実証したところ、刃21の高さHは、ピッチPの1/4以上であるのが望ましい。一方、刃21の高さHが大き過ぎると現実的でなく、ピッチPの1/1程度が限度であるため、上限については、ピッチPの3/4以下、より具体的には1/2以下が好適であり、本例のナイフ10では、ピッチPの1/3として3mmの高さHとしてある。
さらに、波状の刃21の一つ一つの刃先22は、頂部23の一側である刃先側の周辺部すなわち図2及び図3に示す刃先22bが被切断物である波付硬質合成樹脂管60に向けて円弧状に膨出している。そして、頂部23の他側である刃元側の周辺部すなわち図2及び図3に示す刃先22aは円弧状に凹んでおり、頂部23を中心として刃先側と刃元側とは非対称形状としている。これは、ナイフ10の操作に際して押しと引きとで力の入り具合に差異があるためであり、波状の刃21において、切断方向に力を入れ易い押し操作において切れ刃として機能する部分である頂部23から刃先側の部分の刃先22bを緩やかな傾斜角度とし、切断方向に力を入れ難い引き操作において切れ刃として機能する部分である頂部23から刃元側の部分の刃先22aを急な傾斜角度とすることで、使い勝手を良くするためである。今、長さ方向における頂部23から刃元側の谷部24までの長さを「A」とし、長さ方向における頂部23から刃先側の谷部までの長さを「B」として、「A:B=1:1.5〜5」、より具体的には「A:B=1:2〜4」の関係とするのが好適であり、本例では、「A:B=1:2.5」としてあり、A=約2.6mm、B=約6.4mmとしてある。
また、波状の刃21は、頂部23から刃先側や刃元側への刃先22のラインが曲線状であり、刃先21の傾斜角度は一律でないが、図3に示すように、頂部23と谷部24とを結ぶ直線によって、頂部23から刃先側の谷部24までの刃先22の角度C、頂部23から刃元側の谷部24までの刃先22の角度Dとして傾斜角度を説明する。
頂部23から刃先側の谷部24までは、刃身20の長手方向と直交する方向、すなわち「刃21の高さH方向」に対する角度Cとして、刃先側に40〜80°、より具体的には50〜75°で傾斜しているのが好適であり、本例では、65°としてある。
一方、頂部23から刃元側の谷部24までは、刃身20の長手方向と直交する方向、すなわち「刃21の高さH方向」に対する角度Dとして、刃元側に10〜60°、より具体的には20〜55°で傾斜しているのが好適であり、本例では、39°としてある。
なお、波状の刃21は、回転している波形の砥石に刀身20の下側縁を押し当てて研削することにより形成される。本実施形態の、刃21が表裏両面に設けられたナイフ10では、同一の砥石を使用して研削することも可能であり、押し当てる角度を逆にしたり、砥石を逆転させるなどすることにより他方の裏面側も研削することができる。
次に、このように形成された本実施形態のナイフ10及びこれを用いた波付硬質合成樹脂管60の切断方法の作用を説明する。
このナイフ10は、連続する波状の刃を備えているので、波付合成樹脂管が硬質なものであっても、直線的な刃に比べて滑りが生じ難く該管の外面に適度に引掛かり食い込み易い。このため、ナイフ10は、軟質の合成樹脂製品を直線状の刃を持つカッターで切断するように、容易かつ良好に切断することができる。加えて、鋸の刃の「あさり」のように左右交互に外側に曲がって飛び出すものとは異なり、鋸の刀身の厚み以上の太さで切断するものではないから、切断によって切粉を発生させず、しかも、ほとんどバリのない綺麗な切断面となるように切断することができ、切断後の端面処理が不要となり或いは簡単なものとなる。
また、連続する波状の刃の形態を具体的に限定したことにより、滑りが生じ難く、また、良好な切れ味をもつナイフを的確に実現することができる。特に、刃の高さHをピッチPの1/4以上と大きくしたことにより、切れ味が大きく向上した。
さらに、ナイフ10は、刃21が刃身20の表裏両面に形成された両刃のものであるため、右利き用、左利き用といったように利き手を選ぶことなく使用することができる。また、片刃であると、硬質な樹脂製品を切断する際に刃が傾く傾向があり、切断方向に対して刃21に傾く力が加わり、傾斜した切断面となりがちであるが、両刃であることから、切断方向に対して刃21に傾く力は加わらず、波付硬質合成樹脂管60の軸に対して直角な切断面を容易に得ることができる。
以上、本発明に係る波付硬質合成樹脂管60の切断方法及びナイフ10を説明したが、本発明は、上述の例に限られるものではない。
例えば、上記実施形態において、波状の刃21は、図2、3に示すように、各図の左側を刃先側とし、右側を刃元側とした形状に形成されているが、逆に、各図の左側を刃元側、右側を刃先側とした形状に形成してもよい。
また、上記実施形態の波状の刃21は、頂部23を中心として刃先側と刃元側とを非対称形状としているが、対称形状とすることもできる。このとき、頂部23の一側の刃先側の周辺部と反対側の刃元側の周辺部との両方が波付硬質合成樹脂管60に向けて円弧状に膨出したものとしてもよく、この場合、押し引きの方向性は特に問わないものとなる。
更に、上記実施形態の波状の刃21は、波付硬質合成樹脂管60に向けて円弧状に膨出した部分と円弧状に凹んだ部分とが連結された形状に形成されているが、必ずしもこの形状に限定されるものではなく、円弧状に膨出した形状のみで、あるいは円弧状に凹んだ形状のみで形成してもよく、さらには直線的な山形のみの形状で形成することを妨げるものでもない。但し、円弧状に凹んだ形状や直線的な山形の形状の場合は、波付硬質合成樹脂管60の外面に引掛かり過ぎることがあり、適度な引掛かりの点について言えば、円弧状に膨出した形状のものが望ましい。
そして、上記実施形態では、長さ方向における頂部23から刃元側の谷部までの長さAと、長さ方向における頂部23から刃先側の谷部までの長さBとの比率や、頂部23から刃先側の谷部へと結ぶ直線の角度C、及び頂部23から刃元側の谷部へと結ぶ直線の角度Dを上記実施形態の値としているが、本発明を実施する場合には、必ずしもこれらの値に限定する必要はない。
また、刃身20に設ける連続する波状の刃21の形態を、刃渡りの全長に渡って一律なものとせず、二種類或いはそれ以上の種類の形態の刃21を複合させたものとしてもよい。例えば、図6及び図7に示すように、一つ一つの刃21が大きな大刃40と一つ一つの刃21が小さな小刃50とで構成するようにしてもよい。ここで、大刃40については勿論、小刃50においてもピッチPは6mm以上に形成されている。
図6に示すナイフ10は、刃先側を小刃50とし、刃元側を大刃40としたものである。このようなナイフ10では、小刃50によって切断開始時に切断物の表面に刃21を食い付かせ、その後、力が入れ易く切断操作し易い大刃40によって切断作業を効率よく進めることができる。
一方、図7に示すナイフ10は、刃先側を大刃40とし、刃元側を小刃50としたものである。このようなナイフ10では、刃21が食付き難い切断物に対して、刃元側の小刃50によって力を入れて切断物の表面に刃21を食い付かせることができる。
また、一つ一つの刃21について大刃40と小刃50とを交互に設けたりすることもできる。
あるいは、刃21は、波状の刃と直線状の刃とを複合させることもできる。すなわち、波状の刃の部分で波付硬質合成樹脂管60の外面に食い付かせ、直線状の刃の部分で切断するものとしてもよい。
要するところ、刃21は、被切断物である波付硬質合成樹脂管の種類、径、材質、硬度等の性状に応じて最適な形状のものあるいは複合したものを用いればよい。
なお、上述のように、複数種類の形態の刃21を複合させる場合においては、全ての形態の刃21について、刃21のピッチP、刃21の高さH、刃21の頂部23を中心とした刃先側と刃元側とでの長さ(A,B)の比率、刃先21の傾斜角度(C,D)の要件を上述で例示した要件に合致させるようにするのが好適ではあるが、これに限られるものではない。例えば、複数種類の形態の刃21のうち、少なくとも一種類の刃21が上述の要件を満たしていれば、この条件を満たす刃21によって波付硬質合成樹脂管60を良好に切断することができることもあるからである。
加えて、本実施形態の刃21は、刃身20の表裏両面に設けられており、両刃のナイフとなっているが、刀身20の片面のみに設けてもよい。
また、刃21は、図1に示すように、刀身20の一方の下側縁に長手方向に沿って設けているが、反対側である他方の上側縁にも設けて、剣のように刃身20の上下両側縁に設けることも有効である。この場合、一側面の刃21については一つ一つの刃を大きな大刃40とし、他側面の刃21については一つ一つの刃を小さな小刃50とすることで、小刃50側と大刃40側とを、切断の切込み開始とその後とで使い分けたり、切断物の種類によって使い分けたりすることができる。
さらに、本実施形態では、波付硬質合成樹脂管として、JIS規格C3653の附属書1の規格に適合する断面形状が円形をなす丸型の地中埋設管を例示したが、図5に示すように、JIS規格C3653の附属書3の規格に適合する断面形状が四角形等をなす角型の地中埋設管であって硬質で外面に山部71と谷部72とが繰返し連続的に形成された波付硬質合成樹脂管70の切断にも使用することができる。
また、波付硬質合成樹脂管としては、地中に埋設されるものばかりでなく、硬質合成樹脂により形成された波付管であればよく、本発明は、建築物の壁裏、床下や天井裏に配管されるもの、コンクリート構造物のコンクリートに埋設されるもの等にも同様に適用することができる。具体的には、例えば、JIS規格C8411の合成樹脂製可撓性電線管に適合するCD管、PF管と呼ばれる電線管にも適用することができる。
10 ナイフ
20 刃身
21 刃
22 刃先
23 頂部
24 谷部
30 柄
40 大刃
50 小刃
60、70 波付硬質合成樹脂管

Claims (9)

  1. 外面に山部と谷部とが繰返し連続的に形成され、内部にケーブルを収容して保護する波付硬質合成樹脂管の切断方法であって、
    刃身の長手方向に沿って連続する波状の刃を備えたナイフを用いることで前記波付硬質合成樹脂管を切断することを特徴とする波付硬質合成樹脂管の切断方法。
  2. 前記波付硬質合成樹脂管は、JIS規格C3653「電力用ケーブルの地中埋設の施工方法」の附属書1または附属書3の規格に適合する地中埋設管であることを特徴とする請求項1に記載の波付硬質合成樹脂管の切断方法。
  3. 前記ナイフの連続する波状の刃のピッチは、6mm以上であり、刃の高さは、前記ピッチの1/4以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の波付硬質合成樹脂管の切断方法。
  4. 前記ナイフの波状の刃は、頂部の一側または両側の周辺部が被切断物に向けて弧状に膨出していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の波付硬質合成樹脂管の切断方法。
  5. 前記ナイフの波状の各刃において、長さ方向における頂部から刃元側の谷部までの長さをAとし、長さ方向における頂部から刃先側の谷部までの長さをBとして、
    A:B=1:2〜4
    の関係にあることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の波付硬質合成樹脂管の切断方法。
  6. 前記ナイフの波状の各刃において、頂部から刃先側の谷部へと結ぶ直線の角度は、刃の高さ方向に対して刃先側に50〜75°であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の波付硬質合成樹脂管の切断方法。
  7. 前記ナイフの波状の各刃において、頂部から刃元側の谷部へと結ぶ直線の角度は、刃の高さ方向に対して刃元側に20〜55°であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の波付硬質合成樹脂管の切断方法。
  8. 前記ナイフは、刃身の表裏両面に刃が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の波付硬質合成樹脂管の切断方法。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の波付硬質合成樹脂管の切断方法に用いられることを特徴とするナイフ。
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