JP2003235835A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JP2003235835A
JP2003235835A JP2002039077A JP2002039077A JP2003235835A JP 2003235835 A JP2003235835 A JP 2003235835A JP 2002039077 A JP2002039077 A JP 2002039077A JP 2002039077 A JP2002039077 A JP 2002039077A JP 2003235835 A JP2003235835 A JP 2003235835A
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ray
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fluoroscopic
imaging
image
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JP2002039077A
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Katsuo Takahashi
克夫 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体の体厚が極端に変化する部位であって
も、少ない被曝量で鮮明な一定画像を提供することが可
能なX線診断装置を提供すること。 【解決手段】 Cアーム16を例えば患者の体軸(Z
軸)方向に沿って移動させながらX線を曝射し、X線透
視と透視条件の決定を行う。撮影条件は、例えば予め設
定された対応テーブルを参照しながら、各X線曝射位置
毎に決定された各透視条件に基づいて決定される。X線
撮影では、透視条件に基づいて決定された撮影条件によ
ってX線曝射に関する制御が実行され、診断画像が取得
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線診断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】X線診断装置は、被験者の体内を透過し
たX線の強弱を濃淡画像として表示する画像装置であ
り、その種類は、診断・治療等の目的に応じて種々のも
のが存在する。透過したX線像を可視化する手法は、大
きく分けて撮影と透視の二つの方法に分けられる。透視
を利用したX線診断装置は、収集したX線画像をテレビ
ジョンのモニタにリアルタイムに動画として表示するこ
とができ、即時性に優れている。また、撮影を利用した
X線診断装置は、強度のX線照射によりフィルムに写し
込まれたX線像を、高い空間分解能と鮮鋭度にて提供す
ることが可能である。
【0003】このようなX線透視及びX線撮影が可能な
X線診断装置において、DSA(Digital Subtraction
Angiography)と呼ばれる血管造影剤透視・撮影方法あ
る。このDSAは、血管造影画像(コントラスト像)か
ら造影前の背景画像(マスク像)を減算し、造影された
血管のみを表示するX線透視・撮影方法である。特に、
造影剤が高濃度の塊(ボーラス)となるように被検体に
注入し、当該塊の血管内の移動を追跡してコントラスト
像を得る手法は、ボーラスチェースDSAと呼ばれる。
また、撮影系を体軸中心に回転させながら注入した造影
剤の移動を追跡しコントラスト像を得る手法は、回転D
SAと呼ばれる。
【0004】このように撮影系の移動を伴うDSAにお
いて、適切な輝度や解像度による鮮明なX線画像を取得
するためには、X線管の管電圧や管電流、X線照射時間
を適宜制御する必要がある。撮影位置毎に造影剤量や被
検体の体厚は異なり、それに伴った条件設定が必要だか
らである。従来のX線透視及びX線撮影においては、試
験的なX線曝射、又は事前の透視診断における所定位置
でのX線曝射に基づいてX線管の管電圧や管電流等を制
御したり、検出手段の後段に設置されたフォトマルチプ
ライアやTVカメラからの信号を利用するABC(Au
to Brightness Control)又はA
EC(Auto Exposure Control)
によって、X線管の管電圧や管電流等を制御している。
【0005】しかしながら、例えば腰部から脚部にかけ
ての下肢の検査等特定の部位の診断においては、被検体
の体厚が極端に変化するため、ABCやAEC等の従来
の技術では、鮮明な一定画像を提供することができな
い。例えば、ABCではX線透視及びX線撮影において
フィードバック制御を行うため、好適な撮影条件等によ
る画像取得は数枚後に実行され効率的ではない。また、
AECではX線曝射時間の制御を行うため、被検体の体
厚が極端に変化する部位に対応させることは困難であ
る。さらに、X線テスト曝射を行う場合には、患者に透
視・撮影以外のX線を照射することとなり、好ましくな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
鑑みてなされたもので、被検体の体厚が極端に変化する
部位であっても、少ない被曝量で鮮明な一定画像を提供
することが可能なX線診断装置を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のような手段を講じている。
【0008】請求項1に記載の発明は、被検体を搭載す
る寝台と、前記被検体に対してX線を曝射するX線発生
手段と、前記X線発生手段からのX線を検出するX線検
出手段と、が設けられた支持器と、前記寝台に対する前
記支持器の相対的位置を移動させる移動機構と、前記移
動機構により第1の方向に沿って前記支持器の相対的位
置を移動させながら、前記被検体に対してX線を曝射し
X線透視画像を取得する場合、当該X線曝射に関する透
視条件を決定する透視条件透視条件決定手段と、前記移
動機構により第2の方向に沿って前記支持器を相対的位
置を移動させながら、前記被検体に対してX線を曝射し
X線撮影画像を撮影する場合の当該X線曝射に関する撮
影条件を、前記透視条件に基づいて決定する撮影条件撮
影条件決定手段と、前記撮影条件に基づいて、前記X線
発生手段を制御する制御手段とを具備することを特徴と
するX線診断装置である。
【0009】このような構成によれば、被検体の体厚が
極端に変化する部位であっても、少ない被曝量で鮮明な
一定画像を提供することが可能なX線診断装置を実現す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。なお、以下の説明において、略同一の
機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を
付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0011】図1は、本実施形態に係るCアーム構造の
X線診断装置10の外観を示した図である。図1に示す
ように、X線診断装置10は、装置本体11、X線発生
部12、X線検出器15、寝台21、Cアーム部16か
らなる。
【0012】Cアーム16の一端にはX線発生部12
が、他端にはX線検出器15が設けられており、双方を
対向配置させて固定保持する構造になっている。Cアー
ム16の背面または側面にはレールが設けられており、
このレールに沿って当該Cアーム16はスライド可能に
なっている。
【0013】Cアーム16の一端に設けられたX線発生
部12は、被検体Pに対しX線を曝射するX線管球と、
当該X線管球から曝射されたX線をコリメートするX線
絞り装置を有している。X線管球は、X線を発生する真
空管であり、図示していない高電圧発生装置で発生され
た高電圧により電子を加速させ、ターゲットに衝突させ
ることでX線を発生させる。
【0014】Cアーム16の他端に設けられたX線検出
器15は、例えばI.I.(イメージ・インテンシファ
イア)と光学系とによって構成されている。X線検出器
15は、I.I.によって被検者を透過したX線情報を
光学情報に変換し、光学系によってこの光学情報を光学
レンズで集光する。なお、I.I.以外の検出装置とし
ては、X線平面検出器が挙げられる。このX線検出器
は、被検体を透過したX線を光電膜に当てることで電子
正孔を生成し、これを半導体スイッチにおいて蓄積し、
電気信号として読み出すことでX線信号を検出するもの
である。本X線診断装置においては、いずれの検出器を
使用する構成であってもよい。
【0015】寝台21は、被検体Pと搭載するための天
板と、天板を支える脚とからなる。天板は鉛直方向及び
水平方向に移動可能となっており、これにより被検体P
は適当な撮影位置に配置される。
【0016】図2は、X線診断装置本体11内の概略構
成を示したブロック図である。図2に示すように、装置
本体11は、高電圧発生部13、X線制御部14、位置
センサー30、ポジション記憶媒体34、透視条件記憶
媒体36、撮影条件記憶媒体38、CPU40、モータ
42、機械制御部44、光学系46、露光タイマー制御
部48、輝度制御部50、画像信号処理部52、画像表
示モニタ54、画像記憶媒体56を具備している。
【0017】高電圧発生部13は、X線制御部14から
供給される電圧を昇圧/整流して、X線発生部12に直
流電源を供給する装置である。
【0018】X線制御部14は、X線発生部12に供給
する電圧又は電流等、X線曝射時間に関する制御を行
う。
【0019】位置センサー30は、例えば光学的検出
器、或いは各移動方向に関する機械制御部44に対応す
るように設けられた機械的な検出器、或いは磁気方式、
刷子式、あるいは光電式等となる、いわゆるアブソリュ
ートエンコーダ等を使用することができる。また、位置
センサー30は、ロータリエンコーダあるいはリニアエ
ンコーダの何れの形態であってもよい。
【0020】ポジション記憶媒体34は、Cアームのポ
ジションに関する情報を、機械制御部44によって求め
られた位置情報に対応付けて記憶する。
【0021】透視条件記憶媒体36は、透視におけるX
線発生部12のX線管電圧、X線管電流に関する条件
(以下、「透視条件」と称する。)を位置情報と対応付
けて記憶する。ここで「位置情報」とは、Cアーム16
の寝台21(或いは被検体)に対する相対的位置を把握
するための情報であり、例えば各方向に関する基準点か
らの距離、或いは回転角度等である。
【0022】撮影条件記憶媒体38は、撮影におけるX
線発生部12のX線管電圧、X線管電流、撮影時間(露
光時間)に関する条件(以下、「撮影条件」と称す
る。)を位置情報と対応付けて記憶する。
【0023】対応テーブル記憶媒体39は、透視条件と
撮影条件とを対応付けた対応テーブルを記憶する。後述
するX線撮影においては、この対応テーブルに基づいて
透視条件から撮影条件が決定される。
【0024】CPU40は、X線透視画像データの収集
に関する制御、及び収集した画像データの画像処理に関
する制御を行う中央処理装置である。CPU40は、対
応テーブルを参照することにより、所定の位置毎の透視
条件から当該位置における撮影条件を求めて撮影条件記
憶媒体38に送信する。また、CPU40は、X線撮影
において記憶媒体38から撮影条件を読み出し、機械制
御部44から受信した位置情報と対応する撮影条件に従
ってX線曝射に関する制御を行う。
【0025】モータ42は、機械制御部44からの駆動
信号に基づいて、Cアーム16を体軸方向に沿って平行
移動、或いは被検体を中心として回転移動させ、被検体
Pを中心として回転移動させる。
【0026】機械制御部44は、モータ42に送信した
駆動信号と位置センサー30からの情報とから、Cアー
ム16と被検体Pとの相対的な位置に関する情報を検出
し、その情報をCPU40に送信する。
【0027】また、機械制御部44は、モータ42に送
信した駆動信号と位置センサー30からの情報とから、
Cアーム16のポジショニングに関する情報を検出し、
CPU40に送信する。なお、各位置情報は、フレーム
毎の画像に付属され、属性情報としても管理される。
【0028】光学系46は、I.I.の出力蛍光面から
入力した光学像を撮像素子にて撮像し、テレビ信号とし
て出力する。
【0029】露光タイマー制御部48は、被検体を透過
したX線を電気信号に変換し、この電気信号の積分値が
一定に達した場合にX線を遮断するホトタイマ等の露光
タイマを自動制御する。この露光タイマの情報に基づい
て、例えば撮影時間を自動制御することにより、フィル
ム濃度を一定に維持することができる。
【0030】輝度制御部50は、光学系46からの信号
を入力し、X線透視又は撮影画像中の基準領域に関する
平均輝度が適切な輝度となるように、X線条件を再設定
しX線制御部14にフィードバックする。
【0031】画像信号処理部52は、光学系46からの
信号に基づいてX線画像データを生成し、例えばキャリ
ブレーション等所定の処理を施してマスク像、コントラ
スト像、サブトラクション像等を生成する。これらの画
像は、画像記憶媒体56に記憶される。
【0032】画像表示モニタ54は、画像信号処理部5
2により生成された画像データを表示する。
【0033】画像記憶媒体56は、画像信号処理部52
によって得られたX線画像を記憶する。なお、ポジショ
ン記憶媒体34、透視条件記憶媒体36、撮影条件記憶
媒体38、画像記憶媒体56の形態は、例えばPROM
(EPROM、EEPROM、Flash、EPRO
M)、DRAM、SRAM、SDRAM等のその他のI
Cメモリ、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディス
ク、半導体記憶装置等が考えられる。
【0034】操作部60は、キーボードや各種スイッ
チ、マウス等を備えた入力装置である。具体的には、X
線曝射スイッチ、Cアーム移動方向・移動速度制御スイ
ッチ、画像収集方向入力スイッチ、撮影領域、X線曝射
位置間隔等を入力・設定するためのインタフェースが設
けられている。
【0035】上記構成を有するX線診断装置10では、
少ない線量のX線を被検体に連続的に曝射してX線動画
像を得るX線透視と、このX線透視の場合よりも多い線
量のX線を被検体に単発的に曝射してX線静止画像を得
るX線撮影とが可能である。また、造影剤を使用して効
果的にX線透視やX線撮影を行うDSA術式も可能であ
る。このDSA術式には、大きく分けて次の様なボーラ
スチェースDSA、回転DSAとがある。
【0036】(ボーラスチェースDSA)ボーラスチェ
ースDSAとは、造影剤が高濃度の塊(ボーラス)とな
るように被検体に注入し、この塊の血管内の移動を追跡
してコントラスト像を取得する撮影形態である。このボ
ーラスチェースDSAでは、通常図3に示すように、撮
影系(X線発生手段12及びX線検出手段が設けられた
Cアーム16)が、被検体の体軸方向(Z軸方向)に沿
って移動する。この移動は、マスク像収集とコントラス
ト収集とで同一方向となる場合もあり、逆方向となる場
合もある。また、例えばコントラスト像収集での移動に
おいて、撮影者の意志等により任意のタイミングにて任
意の位置で撮影系を停止させることもある。
【0037】(回転DSA)一方、回転DSAとは、当
該被検体に注入した造影剤の移動を追跡してコントラス
ト像を取得する場合に、撮影系を図4に示すように被検
体の体軸中心に回転させるものである。通常、マスク像
を往路A、コントラスト像を復路Bにて撮影する。この
往路Aと復路Bとから動脈に関するDSA画像は十分に
得られるが、静脈等に関するDSA等を撮影する場合に
は、さらに往路Cによるコントラスト像撮影を行う場合
がある。この回転DSAにおいても、例えばコントラス
ト像収集での移動において、撮影者の意志等により任意
のタイミングにて任意の位置で撮影系を停止させる場合
がある。
【0038】次に、被検体Pの腰部から脚部にかけての
撮影、すなわち下肢の撮影における、上記X線診断装置
10の動作を図5、図6を参照しながら説明する。な
お、以下においては、説明を簡単にするためボーラスチ
ェースDSAを例とする。
【0039】図5は、ボーラスチェースDSAにおける
マスク像(ライブ像)取得における一連の処理を示した
フローチャートである。図5において、まず操作部60
からの操作者の入力を受けて、撮影領域、画像取得間隔
等の設定を行う(ステップS1)。撮影領域は、例えば
始点と終点の位置を入力することで設定され、画像取得
間隔は、例えばZ軸方向に1cm間隔とといった具合
に、画像取得の間隔距離を入力することで設定される。
【0040】次に、Cアーム16を始点に移動させ(ス
テップS2)、通常の手法、例えばABC(Auto
Brightness Control)又はAEC
(Auto Exposure Control)等に
よって最適な透視条件を決定するとともに、透視画像を
取得する(ステップS3)。ステップS3において決定
された透視条件は、「位置Z1における透視条件」とい
った具合に、位置情報と対応付けて透視条件記憶媒体3
6に自動的に記憶される(ステップS4)。
【0041】次に、各透視位置における透視条件から撮
影条件が決定される(ステップS5)。すなわち、CP
U40は、記憶媒体39に格納された対応テーブルを参
照して、ステップS2において取得した透視条件から撮
影条件を決定し、位置情報と対応付けて撮影条件記憶媒
体38に記憶する。
【0042】上記ステップS2〜S5までの処理は、ス
テップS1において設定した取得間隔毎に実行され、終
点での透視が終了したと判断された場合には、X線撮影
処理に移行する(ステップS7)。
【0043】図6(a)は、ステップS2〜S6までの
処理により、所定の距離間隔にて実行されるX線透視画
像収集を説明するための概念図である。同図において、
円形は取得されたX線透視画像のROIを意味する。ま
た、Zi(i=1,2,・・・)は各ROIのZ方向の
位置の中心位置を表しており、等間隔となっている。
【0044】X線撮影は、X線透視の復路、又はX線透
視と同一の方向による経路(往路)等に沿って実行され
る。すなわち、CPU40は、機械制御部44を制御す
ることでCアーム16をX線透視の始点、又は終点に移
動させ(ステップS7)、当該位置について決定された
撮影条件を記憶媒体38から読み出して、当該撮影条件
に基づいてX線制御部14を制御してX線撮影を実行す
る(ステップS8)。このステップS7及びS8の処理
は、ステップS1において設定した取得間隔毎に実行さ
れ、終点(始点)での撮影が終了したと判断された場合
には、X線撮影処理を終了する。
【0045】ステップS7、S8の処理により、図6
(a)に示すX線透視が行われた位置Zi(i=1,
2,・・・)毎に決定された好適な撮影条件に基づいて
X線撮影が実行され、マスク像が収集される。
【0046】また、造影剤注入後同様の処理によって図
6(b)に示すコントラスト像を取得することができ
る。こうして取得された各位置(部位)毎のコントラス
ト像からマスク像を差し引くことで、図6(c)に示し
た各位置(部位)毎のサブトラクション像を得ることが
できる。
【0047】以上述べた構成によれば、以下の効果を得
ることができる。
【0048】上記X線診断装置10は、所定の間隔毎に
透視条件及び撮影条件を決定する構成となっている。従
って、被検体の体厚が極端に変化する部位であっても、
最適な透視条件及び撮影条件にてX線透視及びX線撮影
を行うことができる。その結果、診断精度の向上、及び
高品質な一定画像を提供することができる。
【0049】上記X線診断装置10では、透視条件の決
定と共に撮影条件が決定されるので、作業の効率化を図
ることができる。その結果、操作者及び患者への負担を
軽減することができる。また、X線透視及びX線撮影
は、設定した位置又は間隔距離にて自動的に実行され
る。従って、マニュアル操作によりX線透視又はX線撮
影位置決定をする必要がなく、作業負担の軽減及び画像
・診断の精度向上を図ることが出来る。
【0050】従来では、撮影条件を決定するために、X
線のテスト曝射を行う場合があった。これに対し、上記
X線診断装置10では、透視条件の決定と共に撮影条件
が決定されるので、患者の余分なX線被曝をなくすこと
ができる。
【0051】以上、本発明を実施形態に基づき説明した
が、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各
種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら
変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するもの
と了解される。例えば以下に示す(1)、(2)のよう
に、その要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0052】(1)上記実施形態では、ボーラスチェー
スDSA術式を例として説明した。しかし、同様の技術
的思想は、回転DSAにも適用可能である。この場合、
X線透視及びX撮影におけるX線曝射開始位置及び終了
位置等は、患者を中心としたCアーム回転角度等にて管
理することができる。
【0053】(2)上記実施形態では、X線透視及びX
撮影におけるX線曝射タイミングを、患者の体軸(Z
軸)に沿ったCアーム移動位置や患者を中心としたCア
ーム回転角度にて管理する構成であった。これに対し、
「Cアームを所定速度にて移動させながら1秒毎に透視
/撮影」といった具合に、時間によってX線透視及びX
撮影におけるX線曝射タイミングを管理する構成であっ
てもよい。
【0054】また、各実施形態は可能な限り適宜組み合
わせて実施してもよく、その場合組合わせた効果が得ら
れる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含
まれており、開示される複数の構成要件における適宜な
組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実
施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削
除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた
課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果
の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が
削除された構成が発明として抽出され得る。
【0055】
【発明の効果】以上本発明によれば、被検体の体厚が極
端に変化する部位であっても、少ない被曝量で鮮明な一
定画像を提供することが可能なX線診断装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態に係るCアーム構造のX線
診断装置10の外観を示した図である。
【図2】図2は、X線診断装置本体11内の概略構成を
示したブロック図である。
【図3】図3は、ボーラスチェースDSA術式を説明す
るための図である。
【図4】図4は、回転DSA術式を説明するための図で
ある。
【図5】図5は、ボーラスチェースDSAにおいて本X
線診断装置10が実行する処理を示したフローチャート
である。
【図6】図6(a)、(b)、(c)は、本X線診断装
置10が実行するボーラスチェースDSAによって収集
される、各部位毎のマスク像、コントラスト像、サブト
ラクション像を示した図である。
【符号の説明】
10…X線診断装置 11…X線診断装置本体 12…X線発生部 13…高電圧発生部 14…X線制御部 15…X線検出器 16…Cアーム 21…寝台 30…位置センサー 34…ポジション記憶媒体 36…透視条件記憶媒体 38…撮影条件記憶媒体 39…対応テーブル記憶媒体 40…CPU 42…モータ 44…機械制御部 46…光学系 48…露光タイマー制御部 50…輝度制御部 52…画像信号処理部 54…画像表示モニタ 56…画像記憶媒体 60…操作部
フロントページの続き Fターム(参考) 4C093 AA07 AA16 CA01 CA02 CA08 CA34 DA02 EA12 EB02 EB13 EB17 EC16 EC21 EC28 EC33 EC52 ED06 ED07 FA13 FA16 FA19 FA43 FA44 FA54 FA55 FD01 FF34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体を搭載する寝台と、 前記被検体に対してX線を曝射するX線発生手段と、前
    記X線発生手段からのX線を検出するX線検出手段と、
    が設けられた支持器と、 前記寝台に対する前記支持器の相対的位置を移動させる
    移動機構と、 前記移動機構により前記支持器の相対的位置を移動させ
    ながら、前記被検体に対してX線を曝射しX線透視画像
    を取得する場合、当該X線透視に関する透視条件を決定
    する透視条件決定手段と、 前記移動機構により前記X線透視の方向に沿って前記支
    持器を相対的位置を移動させながら、前記被検体に対し
    てX線を曝射し撮影画像を取得する場合の当該X線撮影
    に関する撮影条件を、前記透視条件に基づいて決定する
    撮影条件決定手段と、 前記撮影条件に基づいて、前記X線発生手段を制御する
    制御手段と、 を具備することを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】前記相対的位置を検出する位置検出手段を
    さらに具備し、 前記透視条件決定手段は、前記位置検出手段によって検
    出された、前記X線透視画像取得のためのX線透視にお
    ける相対的位置毎に前記透視条件を決定し、 前記撮影条件決定手段は、前記相対的位置毎に決定され
    た前記透視条件に基づいて、前記相対的位置毎に前記撮
    影条件を決定し、 前記制御手段は、前記撮影条件に基づいて、前記相対的
    位置毎に前記X線発生手段を制御すること、 を特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  3. 【請求項3】前記支持器の移動速度を検出する速度検出
    手段をさらに具備し、 前記透視条件決定手段は、前記速度検出手段によって検
    出された、前記X線透視画像取得のためのX線透視にお
    ける基準時点からの時刻毎に前記透視条件を決定し、 前記撮影条件決定手段は、前記基準時点からの時刻毎に
    決定された前記透視条件に基づいて、前記基準時点から
    の時刻毎に前記撮影条件を決定し、 前記制御手段は、前記撮影条件に基づいて、前記基準時
    点からの時刻毎に前記X線発生手段を制御すること、 を特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  4. 【請求項4】前記X線透視の方向及び前記X線撮影の方
    向は、前記寝台の長手方向に沿っていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項記載のX線
    診断装置。
  5. 【請求項5】前記X線透視の方向及び前記X線撮影の方
    向は、前記寝台を軸とした回転方向に沿っていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項記
    載のX線診断装置。
  6. 【請求項6】透視条件と撮影条件と対応付けた対応テー
    ブルを記憶する記憶手段をさらに具備し、 前記撮影条件決定手段は、前記対応テーブルに基づいて
    前記撮影条件を決定すること、 を特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の
    X線診断装置。
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