JP5542370B2 - X線ct装置およびx線ct装置の制御方法 - Google Patents

X線ct装置およびx線ct装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置およびX線CT装置の制御方法に関する。
従来、X線CT装置を用いた撮影法のひとつに「ゴー&リターンヘリカルスキャン」と呼ばれる撮影法がある。このゴー&リターンヘリカルスキャンとは、被検体が載置される天板を体軸方向に往復移動させながら、被検体を中心にX線管およびX線検出器を一定の方向に連続的に旋回移動させることで、被検体の特定範囲を連続的に撮影する方法である(例えば、特許文献1参照)。
かかるゴー&リターンヘリカルスキャンは、例えば、特定部位における血流の灌流状況を観察するパフュージョン検査などで用いられる。パフュージョン検査では、X線CT装置は、天板の往復移動を繰り返しながら、往路の収集データから再構成された画像と、復路の収集データから再構成された画像との差分画像を連続的に生成する。
特開平6−125889号公報
しかしながら、上述した従来のゴー&リターンヘリカルスキャンでは、以下で説明するように、生成される差分画像の画質が低下する場合があった。
ゴー&リターンヘリカルスキャンを行う場合、X線CT装置は、螺旋軌道で被検体に斜入するX線が体軸に対して垂直に入射していると仮定して画像を生成する。そのため、再構成された画像にアーティファクトが発生する場合がある。
また、ゴー&リターンヘリカルスキャンを行う場合、X線CT装置は、天板が移動する方向に順に画像の再構成を行う。したがって、画像再構成の方向を基準にした場合に、X線の螺旋軌道は、天板の往路と復路とで逆転することになる。この結果、被検体に対するX線の入射方向は、天板の往路と復路とで異なることになる。
ここで、被検体に対するX線の入射方向が異なると、再構成された画像におけるアーティファクトの現れかたも異なってくる。そのため、往路の画像と復路の画像との差分画像を生成した場合に、差分画像においてアーティファクトが相殺されずに残ってしまう場合がある。このアーティファクトによって、差分画像の画質が低下する場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被検体が載置される天板を体軸方向に往復移動させながら、被検体を中心にX線管およびX線検出器を旋回移動させる撮影が行われる場合に、往路の画像と復路の画像とから生成される差分画像の画質を向上させることができるX線CT装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、X線CT装置が、被検体が載置される天板を体軸方向に往復移動させる天板移動手段と、前記天板に載置された被検体を略中心にX線照射部およびX線検出部を旋回移動させる旋回移動手段と、前記被検体を透過したX線を検出して投影データを収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段によって収集された投影データから画像を再構成する画像再構成手段と、前記天板の往路と復路とでX線照射部およびX線検出部の旋回方向が反転するように、且つ、前記被検体に照射されるX線の軌道を往路と復路とで一致させるように、前記天板移動手段および前記旋回移動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、被検体が載置される天板を体軸方向に往復移動させる天板移動手段と、前記天板に載置された被検体を略中心にX線照射部およびX線検出部を旋回移動させる旋回移動手段とを備えたX線CT装置によって実行されるX線CT装置の制御方法であって、前記天板の往路と復路とでX線照射部およびX線検出部の旋回方向が反転するように、且つ、前記被検体に照射されるX線の軌道を往路と復路とで一致させるように、前記天板移動手段および前記旋回移動手段を制御するステップと、前記被検体を透過したX線を検出して投影データを収集するステップと、収集された投影データから画像を再構成するステップと、前記天板が往復移動される際に、当該天板の往路と復路とでX線照射部およびX線検出部の旋回方向が反転するように制御するステップとを含んだことを特徴とする。
発明によれば、被検体が載置される天板を体軸方向に往復移動させながら、被検体を中心にX線管およびX線検出器を旋回移動させる撮影が行われる場合に、往路の画像と復路の画像とから生成される差分画像の画質を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、本実施例1に係るX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は、従来のX線CT装置によるゴー&リターンヘリカルスキャンを説明するための図である。 図3は、本実施例1に係るX線CT装置によるゴー&リターンヘリカルスキャンを説明するための図である。 図4は、本実施例1に係るX線CT装置によるゴー&リターンヘリカルスキャンの処理手順を示すタイミングチャートである。 図5は、従来のX線CT装置によるヘリカルシャトルスキャンを説明するための図である。 図6は、本実施例2におけるX線CT装置によるヘリカルシャトルスキャンを説明するための図である。 図7は、本実施例2におけるX線CT装置によるヘリカルシャトルスキャンの処理手順を示すタイミングチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明に係るX線CT装置およびX線CT装置の制御方法の実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例によって本発明が限定されるものではない。
最初に、実施例1に係るX線CT装置の全体構成について説明する。図1は、本実施例1に係るX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施例1に係るX線CT装置100は、架台装置10と、寝台装置20と、コンソール装置30とを備える。
架台装置10は、被検体PにX線を照射して投影データを収集する。この架台装置10は、高電圧発生部11と、X線管12と、X線検出器13と、データ収集部14と、回転フレーム15と、架台駆動部16とを有する。
高電圧発生部11は、X線管12に高電圧を供給する。X線管12は、高電圧発生部11により供給される高電圧によりX線を発生する。X線検出器13は、被検体Pを透過したX線を検出する。データ収集部14は、X線検出器13によって検出されたX線をもとに投影データを生成する。
回転フレーム15は、X線管12とX線検出器13とを被検体Pを挟んで対向するように支持する。架台駆動部16は、回転フレーム15を回転させることによって、被検体Pを略中心にX線管12およびX線検出器13を旋回移動させる。
寝台装置20は、架台装置10の内外へ被検体Pを移動する。この寝台装置20は、天板21と寝台駆動部22とを有する。天板21は、撮影時に被検体Pが載置される板である。寝台駆動部22は、架台装置10に設けられた開口部を通して、被検体Pの体軸方向に天板21を往復移動させる。
コンソール装置30は、X線CT装置100の操作に関する各種指示を操作者から受け付け、受け付けた各種指示に基づいて、X線CT装置100全体を制御する。このコンソール装置30は、入力装置31と、表示装置32と、スキャン制御部33と、前処理部34と、投影データ記憶部35と、画像再構成処理部36と、画像データ記憶部37と、システム制御部38とを有する。
入力装置31は、マウスやキーボードなどを有し、X線CT装置100に対する指示を操作者から受け付ける。例えば、入力装置31は、撮影前に操作者から撮影条件を受け付ける。ここで操作者によって設定される各撮影プランには、例えば、X線の照射間隔、撮影時間、X線管へ供給される管電流などが含まれている。
表示装置32は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイを有し、各種情報を表示する。例えば、表示装置32は、後述する画像再構成処理部36によって再構成された画像データや、操作者から各種指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)などを表示する。
スキャン制御部33は、システム制御部38から送られる撮影条件に基づいて、高電圧発生部11、データ収集部14、架台駆動部16および寝台駆動部22をそれぞれ制御することによって、被検体PにX線を照射して投影データを収集する。
前処理部34は、データ収集部14によって生成された投影データに対して感度補正などの前処理を行う。投影データ記憶部35は、前処理部34によって前処理が施された投影データを記憶する。
画像再構成処理部36は、投影データ記憶部35によって記憶された投影データから画像データを再構成する。画像データ記憶部37は、画像再構成処理部36によって再構成された画像データを記憶する。
システム制御部38は、架台装置10、寝台装置20およびコンソール装置30が有する各部を制御することで、X線CT装置100の全体制御を行う。具体的には、システム制御部38は、入力装置31を介して撮影条件を受け付けた場合には、受け付けた撮影条件をスキャン制御部33に送る。また、システム制御部38は、入力装置31を介して画像表示要求を受け付けた場合には、画像再構成処理部36を制御して投影データから画像データを再構成させ、再構成された画像データを画像データ記憶部37から読み出して表示装置32に表示させる。
以上、本実施例1に係るX線CT装置100の全体構成について説明した。このような構成のもと、本実施例1では、スキャン制御部33が、寝台駆動部22によって天板21が往復移動される際に、天板21の往路と復路とでX線管12およびX線検出器13の旋回方向が反転するように架台駆動部16を制御する。
これにより、被検体に対するX線の入射方向が天板の往路と復路とで同じになるので、往路の収集データから再構成された画像と復路の収集データから再構成された画像との間でアーティファクトのばらつきが抑えられる。その結果、往路の画像および復路の画像から差分画像を生成した場合に、アーティファクトが相殺されるようになる。
したがって、本実施例1によれば、被検体が載置される天板を体軸方向に往復移動させながら、被検体を中心にX線管およびX線検出器を旋回移動させる撮影が行われる場合に、往路の画像と復路の画像とから生成される差分画像の画質を向上させることができる。
以下では、上述したスキャン制御部33の機能を中心に、本実施例1に係るX線CT装置100によるゴー&リターンヘリカルスキャンについて説明する。図2は、従来のX線CT装置によるゴー&リターンヘリカルスキャンを説明するための図である。また、図3は、本実施例1に係るX線CT装置100によるゴー&リターンヘリカルスキャンを説明するための図である。
図2に示すように、従来のX線CT装置は、ゴー&リターンヘリカルスキャンを行う場合、天板を一定の速度で往復移動しながら、X線管およびX線検出器を一定方向に連続的に旋回させる。そして、X線の照射位置が撮影範囲を超えた場合には、X線CT装置は、撮影範囲外に設定された加減速領域において、天板の移動速度を減速させ、天板の移動を停止させる。その後、X線CT装置は、天板の移動方向を反転させ、加減速領域において天板の移動速度を加速させる。
一方、本実施例1に係るX線CT装置100では、ゴー&リターンヘリカルスキャンを行う場合、スキャン制御部33が、図3に示すように、加減速領域において、天板21の移動速度を減速させるとともに、X線管12およびX線検出器13の旋回速度も減速させる。また、スキャン制御部33は、天板21、X線管12およびX線検出器13が停止した後に、天板21の移動方向を反転させるとともに、X線管12およびX線検出器13の旋回方向も反転させる。そして、スキャン制御部33は、加減速領域において、天板21の移動速度を加速させるとともに、X線管12およびX線検出器13の旋回速度も加速させる。
次に、上述したゴー&リターンヘリカルスキャンの処理手順について詳細に説明する。図4は、本実施例1に係るX線CT装置100によるゴー&リターンヘリカルスキャンの処理手順を示すタイミングチャートである。本実施例1に係るX線CT装置100では、まず、システム制御部38が、入力装置31を介して操作者からゴー&リターンヘリカルスキャンの開始指示を受け付けると、操作者によって設定された撮影条件をスキャン制御部33に送る。
スキャン制御部33は、撮影条件を受け付けると、架台駆動部16を制御してX線管球12およびX線検出器13の旋回を開始する(図4に示す「S11」)。また、スキャン制御部33は、天板21の移動が定速になりかつ天板21がスキャン開始位置に達するタイミングと、X線管球12の旋回がスキャン開始位置に達するタイミングとが一致するように、天板21の移動を開始させる(図4に示す「S12」)。
以降、スキャン制御部33は、X線管12の回転角度の位置データとなるエンコーダパルスをもとに生成されたデータ収集トリガ信号(View Trigger:VT)に同期させて、データ収集、X線の照射(X線ばく射)、天板21の移動(寝台スライド速度)、X線管12およびX線検出器13の旋回(架台ローテーション速度)をそれぞれ制御する。
まず、スキャン制御部33は、天板21の移動速度が安定速度に達し、かつ、天板21がスキャン開始位置に達した時点で、高電圧発生部11を制御してX線の照射を開始する。また、同時に、スキャン制御部33は、データ収集部14を制御してデータの収集を開始する(図4に示す「S13」参照)。
そして、スキャン制御部33は、撮影条件で設定されたスキャン終了位置に天板21が達した時点で、高電圧発生部11を制御してX線の照射を停止し、データ収集部14を制御してデータの収集を停止する(図4に示す「S14」参照)。これと同時に、スキャン制御部33は、寝台駆動部22を制御して天板21の移動速度を減速させるとともに、架台駆動部16を制御してX線管12およびX線検出器13の旋回速度を減速させる(図4に示す「S14」〜「S15」参照)。また、スキャン制御部33は、スキャン終了時のX線管12の旋回位置を記憶する。
その後、スキャン制御部33は、架台駆動部16を制御して、旋回方向を反転させたうえでX線管球12およびX線検出器13の旋回を開始する(図4に示す「S15」〜「S16」)。また、スキャン制御部33は、天板21の移動が定速になりかつ天板21がスキャン開始位置に達するタイミングと、X線管球12の旋回がスキャン終了時に記憶した旋回位置に達するタイミングとが一致するように、天板21の反転移動を開始させる(図4に示す「S17」)。
このように、スキャン制御部33が、X線管12の位置を往路のスキャン終了時と同じになるように調整したうえで復路のスキャンを開始することによって、往路におけるX線の螺旋軌道と復路におけるX線の螺旋軌道とを一致させることができる。
そして、スキャン制御部33は、天板21の移動速度が安定速度に達し、かつ、天板21がスキャン開始位置に達した時点で、高電圧発生部11を制御してX線の照射を開始する。また、同時に、スキャン制御部33は、データ収集部14を制御してデータの収集を開始する(図4に示す「S18」参照)。
以降、スキャン制御部33は、システム制御部38がスキャンの終了指示を受け付けるまで、上述した処理を繰り返す。
上述してきたように、本実施例1では、ゴー&リターンヘリカルスキャンが行われる場合に、寝台駆動部22が、被検体Pが載置される天板21を体軸方向に往復移動させ、架台駆動部16が、天板21に載置された被検体Pを中心にX線管12およびX線検出器13を旋回移動させる。そして、スキャン制御部33が、寝台駆動部22によって天板21が往復移動される際に、天板21の往路と復路とでX線管12およびX線検出器13の旋回方向が反転するように架台駆動部16を制御する。
これにより、被検体に対するX線の入射方向が天板の往路と復路とで同じになるので、往路の収集データから再構成された画像と復路の収集データから再構成された画像との間でアーティファクトのばらつきが抑えられる。その結果、往路の画像および復路の画像から差分画像を生成した場合に、アーティファクトが相殺されるようになる。したがって、本実施例1によれば、ゴー&リターンヘリカルスキャンにおいて、往路の画像と復路の画像とから生成される差分画像の画質を向上させることができる。
また、本実施例1では、スキャン制御部33が、天板21の往路の移動が終了した時点と復路の移動が開始する時点とでX線管12の位置が一致するように架台駆動部16を制御する。これにより、天板21の往路におけるX線の螺旋軌道と復路におけるX線の螺旋軌道とが一致するので、差分画像において、より正確にアーティファクトが相殺される。したがって、本実施例1によれば、差分画像の画質をさらに向上させることができる。
なお、上記実施例1では、ゴー&リターンヘリカルスキャンについて説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ゴー&リターンヘリカルスキャンと同様に、天板を体軸方向に往復移動させながらX線管およびX線検出器を連続的に旋回移動させる撮像法として、「ヘリカルシャトルスキャン」と呼ばれる撮像法もある。
ヘリカルシャトルスキャンでは、天板、X線管およびX線検出器が加速または減速している間もX線の照射およびデータ収集が行われる。このヘリカルシャトルスキャンについても本発明を同様に適用することができる。そこで、以下では、実施例2として、本発明をヘリカルシャトルスキャンに適用した場合について説明する。
なお、本実施例2におけるX線CT装置100の全体構成は図1に示したものと同様であり、スキャン制御部33によって行われる処理が異なるのみである。そこで、ここでは、本実施例2におけるスキャン制御部33の機能を中心に説明する。図5は、従来のX線CT装置によるヘリカルシャトルスキャンを説明するための図である。また、図6は、本実施例2におけるX線CT装置100によるヘリカルシャトルスキャンを説明するための図である。
図5に示すように、従来のX線CT装置は、ヘリカルシャトルスキャンを行う場合、ゴー&リターンヘリカルスキャンと同様に、天板を一定の速度で移動しながら、X線管およびX線検出器を一定方向に連続的に旋回させる。そして、X線の照射位置が撮影範囲内に設定された加減速領域に入ると、X線CT装置は、加減速領域において、天板の移動速度を減速させ、天板の移動を停止させる。その後に、X線CT装置は、天板の移動方向を反転させ、加減速領域において天板の移動速度を加速させる。
一方、本実施例2におけるX線CT装置100では、ヘリカルシャトルスキャンを行う場合、スキャン制御部33が、図6に示すように、加減速領域において、天板21の移動速度を減速させるとともに、X線管12およびX線検出器13の旋回速度も減速させる。また、スキャン制御部33は、天板21、X線管12およびX線検出器13が停止した後に、天板21の移動方向を反転させるとともに、X線管12およびX線検出器13の旋回方向も反転させる。そして、スキャン制御部33は、加減速領域において、天板21の移動速度を加速させるとともに、X線管12およびX線検出器13の旋回速度も加速させる。
次に、上述したヘリカルシャトスルキャンの処理手順について詳細に説明する。図7は、本実施例2におけるX線CT装置100によるヘリカルシャトルスキャンの処理手順を示すタイミングチャートである。本実施例2におけるX線CT装置100では、まず、システム制御部38が、入力装置31を介して操作者からヘリカルシャトルスキャンの開始指示を受け付けると、操作者によって設定された撮影条件をスキャン制御部33に送る。
スキャン制御部33は、撮影条件を受け付けると、寝台駆動部22を制御して天板21の移動を開始するとともに、架台駆動部16を制御してX線管12およびX線検出器13の旋回を開始する(図7に示す「S21」参照)。ここで、スキャン制御部33は、天板21の移動速度が安定速度に達するまでの時間とX線管12およびX線検出器13の旋回速度が安定速度に達するまでの時間とが一致するように、寝台駆動部22および架台駆動部16を制御する。
また、スキャン制御部33は、天板21の移動、ならびに、X線管12およびX線検出器13の旋回を開始すると同時に、高電圧発生部11を制御してX線の照射を開始し、データ収集部14を制御してデータの収集を開始する。ここで、スキャン制御部33は、X線管12およびX線検出器13の旋回速度に応じて、緩やかにX線の照射量が増えてゆくように高電圧発生部11を制御する。これにより、データ収集部14によって生成される投影データがオーバフローすることを防ぐことができる。
以降、スキャン制御部33は、X線管12の回転角度の位置データとなるエンコーダパルスをもとに生成されたデータ収集トリガ信号(View Trigger:VT)に同期させて、データ収集、X線の照射(X線ばく射)、天板21の移動(寝台スライド速度)、X線管12およびX線検出器13の旋回(架台ローテーション速度)をそれぞれ制御する。
まず、スキャン制御部33は、天板21の移動速度ならびにX線管12およびX線検出器13の旋回速度がそれぞれ安定速度に達した時点で、高電圧発生部11を制御してX線の照射量も所定量に安定させる(図7に示す「S22」参照)。
そして、スキャン制御部33は、撮影条件から算出された加減速領域にX線の照射位置が入った時点で、天板21の移動速度、ならびに、X線管12およびX線検出器13の旋回速度を減速させる(図7に示す「S23」参照)。ここで、スキャン制御部33は、X線管12およびX線検出器13の減速に応じて、緩やかにX線の照射量が減ってゆくように高電圧発生部11を制御する。これにより、データ収集部14によって生成される投影データがオーバフローすることを防ぐことができる。
そして、スキャン制御部33は、天板21、X線管12およびX線検出器13が停止した時点で、高電圧発生部11を制御してX線の照射を停止し、データ収集部14を制御してデータの収集を停止する(図7に示す「S24」参照)。
続いて、スキャン制御部33は、寝台駆動部22を制御して、移動方向を反転させたうえで天板21の移動を開始する。また、同時に、スキャン制御部33は、架台駆動部16を制御して、旋回方向を反転させたうえでX線管12およびX線検出器13の旋回を開始する(図4に示す「S25」参照)。なお、天板21の移動とX線管12およびX線検出器13の旋回とは同時に停止されるので、それぞれ、反転して移動および旋回を再開する位置は停止した位置と一致する。したがって、往路におけるX線の螺旋軌道と復路におけるX線の螺旋軌道とを一致させることができる。
ここで、スキャン制御部33は、天板21の移動、ならびに、X線管12およびX線検出器13の旋回が停止している時間が最短になるように、高電圧発生部11、データ収集部14、架台駆動部16および寝台駆動部22をそれぞれ制御する。
また、スキャン制御部33は、天板21の移動、ならびに、X線管12およびX線検出器13の旋回を開始すると同時に、高電圧発生部11を制御してX線の照射を開始し、データ収集部14を制御してデータの収集を開始する。ここで、スキャン制御部33は、前述したように、X線管12およびX線検出器13の旋回速度に応じて、緩やかにX線の照射量が増えてゆくように高電圧発生部11を制御する。
その後、天板21の移動速度、ならびに、X線管12およびX線検出器13の旋回速度がそれぞれ安定速度に達した時点で、スキャン制御部33は、高電圧発生部11を制御してX線の照射量も所定量に安定させる(図7に示す「S26」参照)。
以降、スキャン制御部33は、システム制御部38がスキャンの終了指示を受け付けるまで上記の処理を繰り返す。
上述してきたように、本実施例2では、ヘリカルシャトルスキャンが行われる場合に、寝台駆動部22が、被検体Pが載置される天板21を体軸方向に往復移動させ、架台駆動部16が、天板21に載置された被検体Pを中心にX線管12およびX線検出器13を旋回移動させる。そして、スキャン制御部33が、寝台駆動部22によって天板21が往復移動される際に、天板21の往路と復路とでX線管12およびX線検出器13の旋回方向が反転するように架台駆動部16を制御する。
これにより、被検体に対するX線の入射方向が天板の往路と復路とで同じになるので、実施例1と同様に、往路の収集データから再構成された画像と復路の収集データから再構成された画像との間でアーティファクトのばらつきが抑えられる。その結果、往路の画像および復路の画像から差分画像を生成した場合に、アーティファクトが相殺されるようになる。したがって、本実施例2によれば、ヘリカルシャトルスキャンにおいて、往路の画像と復路の画像とから生成される差分画像の画質を向上させることができる。
また、本実施例2では、スキャン制御部33が、X線管12およびX線検出器13の旋回速度に応じてX線の照射量が変化するように高電圧発生部11を制御する。したがって、本実施例2によれば、データ収集部14によって生成される投影データがオーバフローすることを防ぐことができる。
10 架台装置
11 高電圧発生部
12 X線管
13 X線検出器
14 データ収集部
15 回転フレーム
16 架台駆動部
20 寝台装置
21 天板
22 寝台駆動部
30 コンソール装置
31 入力装置
32 表示装置
33 スキャン制御部
34 前処理部
35 投影データ記憶部
36 画像再構成処理部
37 画像データ記憶部
38 システム制御部
100 X線CT装置

Claims (5)

  1. 被検体が載置される天板を体軸方向に往復移動させる天板移動手段と、
    前記天板に載置された被検体を略中心にX線照射部およびX線検出部を旋回移動させる旋回移動手段と、
    前記被検体を透過したX線を検出して投影データを収集するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段によって収集された投影データから画像を再構成する画像再構成手段と、
    前記天板の往路と復路とでX線照射部およびX線検出部の旋回方向が反転するように、且つ、前記被検体に照射されるX線の軌道を往路と復路とで一致させるように、前記天板移動手段および前記旋回移動手段を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記制御手段は、X線照射部およびX線検出部の旋回速度に応じてX線の照射量が変化するように制御することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記制御手段は、天板の往路の移動が終了した時点と復路の移動が開始する時点とで前記X線照射部の位置が一致するように前記旋回移動手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のX線CT装置。
  4. 前記制御手段は、前記往路におけるX線照射終了時の前記天板及び前記X線照射部の位置と、前記復路におけるX線照射開始時の前記天板及び前記X線照射部の位置とを一致させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  5. 被検体が載置される天板を体軸方向に往復移動させる天板移動手段と、前記天板に載置された被検体を略中心にX線照射部およびX線検出部を旋回移動させる旋回移動手段とを備えたX線CT装置によって実行されるX線CT装置の制御方法であって、
    前記天板の往路と復路とでX線照射部およびX線検出部の旋回方向が反転するように、且つ、前記被検体に照射されるX線の軌道を往路と復路とで一致させるように、前記天板移動手段および前記旋回移動手段を制御するステップと、
    前記被検体を透過したX線を検出して投影データを収集するステップと、
    収集された投影データから画像を再構成するステップ
    を含んだことを特徴とするX線CT装置の制御方法。
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