JPH0879627A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JPH0879627A
JPH0879627A JP6212454A JP21245494A JPH0879627A JP H0879627 A JPH0879627 A JP H0879627A JP 6212454 A JP6212454 A JP 6212454A JP 21245494 A JP21245494 A JP 21245494A JP H0879627 A JPH0879627 A JP H0879627A
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ray
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bed
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JP6212454A
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Shinichiro Kagaya
伸一郎 加賀谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮像系と被検体とが相対的に移動可能なX線
診断装置において、X線診断画像のボケを低減したX線
診断装置を提供すること。 【構成】 被検体に所定量のX線をばく射して被検体の
画像を得る撮像手段(1、3、5、6)が搭載された支
持手段(16)と、前記寝台と前記支持手段の少なくと
も一方を移動する移動手段(18、19)と、前記寝台
と前記支持手段の少なくとも一方の移動方向・速度を検
出する動き検出手段(9a、9b)と、1フレーム周期
の間に少なくとも2回のX線ばく射を行うように前記X
線ばく射手段を制御するX線制御手段(2)と、前記寝
台と前記支持手段との相対的な移動による前記X線ばく
射毎の画像の移動量を演算して、画像を補正する手段
(10、11)と、前記補正画像を加算する画像加算手
段(12)と、前記加算画像を表示する画像表示手段
(15)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線診断装置、特に被
検体と撮像系とが相対的に移動可能なX線診断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】パルスX線等を用いて人体を透視・撮影
するX線診断装置が知られている。このX線診断装置を
用いて、血管に造影剤を注入して血管の状態を観察する
血管造影検査が行われている。この血管造影検査におい
て、例えば、下肢の血管造影を行う時には、広い範囲の
血流を追わなくてはならない場合がある。この場合に
は、X線管−イメージインテンシファイア系(以下、
「X線撮像系」と称する)と被検体とを相対的に移動さ
せて透視・撮影するテーブル移動撮影等の手技が行われ
ている。
【0003】図4は、従来のX線診断装置の概略構成を
示す図である。X線管1は、X線制御部2に制御されて
被検体17にX線をばく射する。イメージインテンシフ
ァイア5は被検体17を透過したX線を光学像に変換す
る。撮像部6(例えば、CCDからなる)は、この光学
像をTV映像信号に変換し、A/D変換器7は、このT
V映像信号をデジタル信号に変換する。デジタル変換さ
れた画像信号は、画像メモリ8に一時的に保存され、そ
の後、画像処理部13に所定のタイミングで出力され
る。画像処理部13で画像調整処理を施されたデジタル
画像データは、D/A変換器14によってTV映像信号
に変換され、画像表示部15によって表示される。
【0004】また、支持器駆動部18は、X線管1と、
イメージインテンシファイア5と、撮像部6とを含むX
線撮像系を搭載する支持器16(以下、「X線撮像系」
のみと称する場合もある)を所定の方向及び速度で移動
させ、寝台駆動部19は、寝台を所定の方向及び速度で
移動させる。寝台・支持器駆動制御部20は、支持器駆
動部18及び寝台駆動部19の駆動制御をする。
【0005】上記の構成において、X線撮像系(支持器
16)と被検体17との間に相対的動きがある場合の、
透視画像のボケ発生について説明する。テーブル移動撮
影は、X線ばく射中に、寝台・支持器駆動制御部20か
らの信号によって寝台駆動部19が寝台を駆動しながら
行われる。
【0006】図5は、従来の画像収集時のX線パルスと
収集画像とのタイミング関係を示す。従来のX線診断装
置では、1回のばく射で1枚の被検体のX線透視・撮影
画像(以下、単に「X線診断画像」と称する)を収集し
ている。図5に示すように、1枚のX線診断画像を得る
ための1回のばく射時間(すなわちパルス幅)は、所定
の時間Tが必要である。すなわち時刻t1 におけるばく
射でX線診断画像F1が得られ、時刻t2 におけるX線
ばく射でX線診断画像F2 が得られる。このようにし
て、1回のばく射毎に1枚の被検体のX線診断画像F
1 、F2 、F3 、…が得られる。この場合において、X
線パルス幅に相当する時間Tの間に、支持器16と寝台
4とが相対的に移動する(例えば、支持器16は固定さ
れていて、寝台4が移動する場合)と、イメージインテ
ンシファイア5には、寝台4の移動による被検体17の
動きを含む透過X線が入力する。このことにより、得ら
れるX線診断画像は、X線のばく射中に寝台4の動きに
対応して徐々にずれていくので、得られたX線診断画像
にボケが生じることになる。これは、一般の可視光によ
る写真撮影における画像のブレによるボケと同じ種類の
ものである。
【0007】支持器16と被検体17との相対移動に起
因するX線診断画像のボケを防止するには、次のような
方法が考えられる。まず、X線パルス幅を縮める(すな
わちできる限り時間Tを短くする)方法がある。しか
し、単にX線パルス幅を縮めるのみではX線量が不足
し、所望の明るさ及びコントラストを有する画像が得ら
れない。
【0008】そこで、X線パルス幅を縮めると同時に、
X線パルス高を高くする(すなわちX線のばく射量を多
くする)、又は、X線検出器の感度を高くする、更に
は、画像処理方法を改善するという方法も考えられる。
しかし、これらの方法では、X線発生器及び/或いはX
線検出器等の性能の限界があるので、採用することは困
難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来
は、撮像系と被検体とが相対的に移動している場合に
は、イメージインテンシファイアにはそれらの動きを含
む透過X線が入射されるので、X線診断画像にボケが生
じるという問題がある。本発明は、撮像系と被検体とが
相対的に移動可能なX線診断装置において、X線診断画
像のボケを低減したX線診断装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。本発明のX線
診断装置は、被検体を搭載する寝台と、前記寝台に搭載
された被検体に所定量のX線をばく射するX線ばく射手
段と前記被検体を通過したX線を可視光に変換する変換
手段と可視光に変換された前記被検体の画像を画像信号
に変換する撮像手段とを搭載する支持手段と、前記寝台
及び前記支持手段の少なくとも一方を移動する移動手段
と、前記寝台及び前記支持手段の少なくとも一方の移動
方向と移動速度とを検出する動き検出手段と、1枚の前
記被検体の画像を得るための1周期の間に少なくとも2
回のX線ばく射を行うように前記X線ばく射手段を制御
するX線制御手段と、前記1周期の最初のX線ばく射で
得られた第1画像と重なるように、前記寝台と前記支持
手段との相対的な移動によるそれ以降のX線ばく射で得
られた少なくとも1枚の第2画像の前記第1画像に対す
る移動方向と移動量とを補正する補正量演算手段と、前
記補正量演算手段によって得られた前記第2画像の移動
方向と移動量とに基づいて前記第2画像を補正する画像
補正手段と、前記第1画像と補正後の前記第2画像とを
加算する画像加算手段と、前記加算された画像を表示す
る画像表示手段とを備えた。
【0011】上記の構成において、前記X線ばく射手段
は、1フレーム周期中のばく射時間の合計が所望のX線
量になるようなX線パルスのパルス幅、かつ、前記X線
パルスのばく射間隔が前記撮像手段の受光面の蓄積電荷
移動に係る時間間隔と同じ又はそれ以上である時間間隔
で前記被検体にX線をばく射するようにした。
【0012】更に、前記X線ばく射手段は、少なくとも
2回のばく射によって得られた少なくとも2つの前記被
検体の画像が重複する部分以外の非共通領域へのX線ば
く射を防ぐX線絞りを有する。
【0013】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。本発明によれば、X線透視・撮影時に、X線パルス
高を従来通りとし、例えば、パルス幅を従来の1/2と
して、従来の1フレーム周期内で2回のX線ばく射を行
う。そして、1フレーム周期で得られる2枚の画像のう
ち1枚について、2回のX線パルスのばく射タイミング
における撮像系と被検体との相対的な動きに合わせて画
素移動することによって位置補正して、残りの1枚に重
ねる。従って、X線透視・撮影時において、X線ばく射
時に撮像系と被検体との間に相対的な動きがある場合で
あっても、フレーム周期は従来通りであり、X線量が不
足することなく、画像ノイズが低減され、動きボケの少
ないX線診断画像が得られる。
【0014】更に、X線パルス幅を短くして、動きボケ
を低減しているので、X線診断画像の分解能、解像度が
向上する。X線ばく射時に、撮像系と被検体との相対的
動きを止める必要性が減るので、例えば、DSA(ディ
ジタル・サブトラクション・アンギオグラフィ)の場
合、マスク画像とコントラスト画像との間の透視位置再
現の精度が向上する。
【0015】加えて、本発明によれば、重ね合わせる2
枚の画像間において、非共通領域には、X線絞りを用い
てX線をばく射しないようにし、共通領域のみにX線を
ばく射するので、X線ばく射量が減る。
【0016】また、X線ばく射時に、X線撮像系と被検
体との相対的動きを止める必要性がなくなるので、シス
テム制御に関する負担及び動きを止めるという機械的負
担が減る。
【0017】
【実施例】図面参照して本発明の実施例を説明する。本
発明では、被検体17を搭載した寝台とX線撮像系とが
相対的に移動するX線診断装置において、1画像収集時
間におけるX線のパルス幅を短くして、X線を複数回ば
く射し、そのばく射毎に移動量の補正を行って、画像の
ボケを低減するようにしている。この場合、例えば、X
線パルス幅が通常の1回のばく射の1/2であれば、ば
く射回数を2回とすれば、X線ばく射中に寝台(或いは
X線撮像系)が相対的に移動した画像のブレが1/2に
なるので、画像のボケが低減される。以下の説明では、
説明の便宜上、X線パルスの幅を通常の1/2とし、ば
く射回数を2回とした場合を説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例に係るX線診断
装置の概略構成を示す図である。図4と同じ部分には、
同じ符号を付してある。本発明のX線診断装置は、X線
管1と、X線制御器2と、X線絞り3と、寝台4と、イ
メージインテンシファイア5と、撮像部6と、A/D変
換器7と、第1画像メモリ8aと、第2画像メモリ8b
と、第1動き検出器9aと、第2動き検出器9bと、補
正量演算部10と、画像補正部11と、画像加算部12
と、画像処理部13と、D/A変換器14と、画像表示
部15と、支持器駆動部18と、寝台駆動部19と、寝
台・支持器駆動制御部20とを有する。
【0019】上記のX線管1と、X線絞り3と、イメー
ジインテンシファイア5と、撮像部6は、支持器16に
搭載されており、この支持器16と寝台4は独立に移動
可能である。
【0020】X線管1は、X線を被検体17にばく射す
る。X線制御器2は、X線管1からばく射されるX線の
出力を調整する。X線絞り3は、X線のばく射野を調整
する。
【0021】寝台4は、被検体17を搭載する。イメー
ジインテンシファイア5は、被検体17と寝台4とを透
過したX線を光学像に変換する。
【0022】撮像部6は、例えば、CCDカメラからな
り、イメージインテンシファイア5で変換された光学像
をTV映像信号に変換する。A/D変換器7は、撮像部
6で変換されたTV映像信号をデジタル信号変換する。
【0023】第1画像メモリ8a及び第2画像メモリ8
bは、それぞれ、デジタル変換された画像信号を一時的
に保存する。第1動き検出器9a及び第2動き検出器9
bは、それぞれ、支持器16及び寝台4の移動方向及び
移動速度を検出する。
【0024】補正量演算部10は、第1動き検出器9a
及び第2動き検出器9bの出力値とX線制御器2から出
力されるX線パルス間隔時間値とに基づいて2回目のX
線ばく射で得られた画像の移動量補正値を演算する。
【0025】画像補正部11は、第2画像メモリ8bに
一時記憶された画像と補正量演算部10から出力された
移動量補正値に基づいて、2回目のX線ばく射で得られ
た画像の位置を補正し、修正画像を出力する。
【0026】画像加算部12は、第1画像メモリ8a
と、画像補正部11からの出力画像とを加算する。画像
処理部13は、画像加算部12で加算処理された画像に
対して、例えば、ウィンドウ処理、アフィン変換処理等
の処理を施す。
【0027】D/A変換器14は、画像処理部13で画
像処理されたデジタル画像をアナログTV映像信号に変
換する。画像表示部15は、アナログTV映像信号に変
換された画像信号を表示する。
【0028】支持器駆動部18は、X線管1と、イメー
ジインテンシファイア5と、撮像部6とを含むX線撮像
系を搭載する支持器16を所定の方向及び速度で移動さ
せる。
【0029】寝台駆動部19は、寝台を所定の方向及び
速度で移動させる。寝台・支持器駆動制御部20は、支
持器駆動部18及び寝台駆動部19の駆動制御をする。
【0030】上記のように構成された本発明のX線診断
装置の動作を図1及び図2を参照して説明する。以下の
説明において、撮像部6としてCCDカメラを用い、C
CD駆動方式としてプログレッシブ走査でフレーム・ト
ランスファ(FT)方式を用いるものとして説明する。
【0031】支持器16と被検体17との間に相対的動
きがある場合、一般的に、ボケを低減するためには、X
線パルス時間幅Tを短くすることが考えられる。しか
し、単純にパルス時間幅Tを短くするだけでは、X線量
が不足してしまう。また、X線パルス時間幅Tを短くす
るのに対応してX線量を多くする(すなわちX線のパル
ス高を高くする)ことも考えられるが、大容量のX線発
生装置を要求されるので、現実的ではない。従って、本
発明は、パルス幅を従来の1/2とし、そして、2分割
した分だけ2回ばく射し、それぞれの画像を加算するこ
とによって、ボケを減少させ、装置能力も従来のままと
した。
【0032】例えば、図4及び図5の従来のX線診断装
置では、1周期TC (以下、便宜上「1フレーム周期」
と称する)の間隔で時間幅TのX線パルスを1回ばく射
している。この場合は、1フレーム周期TC 毎に、それ
ぞれ1枚ずつの被検体のX線診断画像(F1 、F2 、F
3 、…)が得られる。
【0033】本発明では、X線制御器2によってX線管
1をコントロールして、X線管1から出力されるX線
を、例えば図2のようにパルス時間幅T′を従来のパル
ス幅Tの半分(すなわちT/2)とし、次のパルスを発
生するまでの時間Ti (以下、「X線パルスばく射繰り
返し時間」と称する)をFT方式CCD駆動方式におけ
る後述するフレームトランスファ時間Tt とパルス幅
T′(=T/2)との和(すなわち、Tt +T/2)と
等しくして、1フレーム周期内に2回のX線ばく射を行
う。このX線ばく射の回数は、上記のように2回に限ら
ない。本発明では、CCDの性能の許す限りX線パルス
のパルス幅を短くしても良い。これにより、X線ばく射
中の支持器6と被検体17との相対的な移動によるX線
診断画像のボケが低減できる。
【0034】上記の条件でばく射され、支持器16と被
検体17が相対的に移動している状況下で被検体17及
び寝台4を透過したX線はイメージインテンシファイア
5に入射して可視光に変換され、光学系を経由して、撮
像部6に入射する。
【0035】そして、X線パルスP1a及びP1bからそれ
ぞれX線診断画像F1a及びF1bが得られる。撮像部6か
ら出力されたX線診断画像は、A/D変換器7によって
デジタル信号に変換され、X線診断画像F1a及びF1b
それぞれ第1画像メモリ8a及び第2画像メモリ8bへ
入力される。
【0036】一方、第1動き検出器9a及び第2動き検
出器9bは、寝台4と支持器16のそれぞれの移動方向
及び移動速度を検出し、補正量演算部10へ出力する。
また、X線制御器2は、X線パルスばく射繰り返し時間
i を補正量演算部10へ出力する。
【0037】補正量演算部10は、支持器16と被検体
17とが相対的に移動している状況で、X線診断画像F
1aに対して、X線パルスばく射繰り返し時間Ti 分移動
して得られたX線診断画像F1b間に生じる位置的ずれ量
を長さ(すなわち画素数)として予測し、X線診断画像
1bのX線診断画像F1aに対する移動量補正値Zを算出
して、画像補正部11に出力する。一方で、補正量演算
部10は、この移動量補正値Zにより、図3のように、
X線診断画像F1a及びF1bの間の非共通領域(すなわ
ち、双方のX線診断画像が重なり合わない部分)を予め
予測演算し、その演算結果をX線制御器2に出力して、
X線ばく射時に、X線制御器2が非共通領域にX線絞り
3を挿入することによりX線ひばく量が低減される。
【0038】そして、第1画像メモリ8aに格納されて
いたX線診断画像F1aは、直接画像加算部12に出力さ
れ、第2画像メモリ8bに格納されていたX線診断画像
1bは、画像補正部11に出力される。画像補正部11
は、X線診断画像F1bの収集時刻がX線診断画像F1a
収集時刻と等価になるように位置補正(例えば、画素の
平行移動)を行い、位置補正後のX線診断画像F1b′を
画像加算部12へ出力する。画像加算部12は、X線診
断画像F1aとX線診断画像F1b′とを画素値加算してX
線診断画像F1 ′を生成する。
【0039】上記の手順を図3を参照して、より具体的
に説明する。図3において、例えば、X線診断画像F1a
が時刻t1aに、X線診断画像F1bが時刻t1bに、画像収
集が開始されたものとする。
【0040】補正量演算部10は、X線パルスばく射繰
り返し時間Ti =(t1b−t1a)における、支持器16
と被検体17との相対的な移動方向と移動速度とから撮
像部6の受光面上における被検体の画像の移動量を演算
する。更に、補正量演算部10は、X線診断画像F1a
基準として考えれば良いので、X線パルスばく射繰り返
し時間Ti における支持器16と被検体17との相対的
な移動量をX線診断画像F1bについて補正してX線診断
画像F1b′とすることにより、X線診断画像F1b′の収
集時刻を疑似的に時刻t1aに収集が開始されたX線診断
画像とみなすことができる。なお、図3において斜線部
は、X線診断画像F1aとX線診断画像F1bとが重複しな
い部分であって、診断の用に供さない部分(非共通領
域)であるので、X線ばく射の必要がない。従って、こ
の部分をX線制御器2によってX線絞り3を制御して、
ばく射を避けることにより、X線ばく射量を低減するこ
とができる。
【0041】以下、全く同様の手順でTC 間隔でX線診
断画像F2 ′、F3 ′、…が得られる。上記のように本
発明によって得られるX線診断画像F1 ′、F2 ′、F
3 ′、…を、図5に示す従来方法によって得られるX線
診断画像F1 、F2 、F3 、…と比較する。
【0042】本発明及び従来共に1フレーム周期TC
間に1枚のX線診断画像を得ているが、X線診断画像1
枚当たりにばく射されるX線量は、本発明では重ね合わ
せる2枚のX線診断画像の非共通領域にはX線ばく射し
ていないので、本発明による方がばく射量は少ない。ま
た、本発明によるX線診断画像F1 ′では、2回ばく射
の場合には、X線パルス幅が従来の1/2となっている
ので、X線ばく射時間内における支持器16と被検体1
7との相対的移動によって生じるボケ量が1/2に低減
されている。なお、本発明では、1フレーム周期TC
間に2回のX線ばく射によってX線診断画像F1a及びX
線診断画像F1bを得て、これを加算して、X線診断画像
1 ′を得ているが、X線診断画像の収集時刻の違いに
よる透視X線診断画像F1a及びF1bの位置的ずれは、上
述のように、F1b→F1b′へと補正されているので、問
題は生じない。
【0043】また、本発明では2枚のX線診断画像を加
算して1枚のX線診断画像を得ているので、同じパルス
高及び同じパルス幅で得た1枚のX線診断画像に対し、
X線診断画像に発生するノイズも低減される。
【0044】本実施例は、撮像部6として、CCD駆動
方式に、プログレッシブ走査で、かつフレームトランス
ファ(FT)方式を用いることを前提にしているが、類
似の駆動方式では、他にフレーム・インターライン・ト
ランスファ(FIT)方式等があり、それらを採用して
も良い。
【0045】以下、FT方式について説明する。図2に
は、FT方式のCCD駆動方式の説明図が付加されてい
る。X線パルス幅T′は1回当たりのX線のばく射時
間、X線パルスばく射繰り返し時間Ti は、X線パルス
1aの開始から次のX線パルスP1bの開始までの時間、
時間TC は、1フレーム周期(すなわち、結果的に1枚
のX線診断画像を得るサイクル時間)、フレームトラン
スファ時間Tt は、CCDの蓄積電荷移動(フレームト
ランスファ)時間、画像信号読出し時間Tr はCCDか
らのX線診断画像信号の読取り時間である。
【0046】FT方式では、CCDの受光面は、面Aの
みである。X線ばく射後に面A全体の蓄積電荷は、面B
にフレームトランスファ時間Tt で移動される。その
後、面Bから走査線1ラインづつ順次面Bの画像信号
(すなわち電荷)が読み出され、画像信号読出し時間T
r で面B全体の情報が読み出される。なお、このような
FT方式では、面Aの蓄積電荷を面Bに移動すると、す
ぐに次のX線ばく射を面Aに行うことができるという利
点がある。すなわち、X線パルスばく射繰り返し時間T
i は、CCDのフレームトランスファ時間Tt に依存
し、 Ti =>Tt +T′ を満たす時間間隔Ti でX線をばく射できることにな
る。
【0047】また、 TC =>2(Tt +Tr ) かつ、 Tr <=T′+Tt を満たせば、1フレーム周期TC で2回のX線ばく射が
可能であり、その場合には2枚のX線診断画像を得るこ
とができる。
【0048】なお、CCDの性能から決まるTi を最小
限にすることは、移動量補正値Zが少なくて済む利点を
生む。本発明は、上記実施例に限定されるものではな
い。
【0049】上記の実施例において、前記寝台及び前記
支持器をそれぞれ移動する駆動部を備えたが、いずれか
一方に駆動部を備えても良い。すなわち、寝台と支持器
の両者を共に移動させる必要はなく、例えば、前記寝台
のみを移動させたり、前記支持器のみを移動させたりす
ることで、寝台と支持器とを相対的に移動させても良
い。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々変形
して実施できるのは勿論である。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。本発明によれば、X線透視・撮影時に、X線パルス
高を従来通りとし、例えば、パルス幅を従来の1/2と
して、従来の1フレーム周期内で2回のX線ばく射を行
う。そして、1フレーム周期で得られる2枚のX線診断
画像のうち1枚について、2回のX線パルスのばく射タ
イミングにおける撮像系と被検体との相対的な動きに合
わせて画素移動することによって位置補正して、残りの
1枚に重ねる。従って、X線透視・撮影時において、X
線ばく射時に撮像系と被検体との間に相対的な動きがあ
る場合であっても、フレーム周期は従来通りであり、X
線量が不足することなく、画像ノイズが低減され、動き
ボケの少ないX線診断画像が得られる。
【0051】更に、X線パルス幅を短くして、動きボケ
を低減しているので、X線診断画像の分解能、解像度が
向上する。X線ばく射時に、撮像系と被検体との相対的
動きを止める必要性が減るので、例えば、DSA(ディ
ジタル・サブトラクション・アンギオグラフィ)の場
合、マスク画像とコントラスト画像との間の透視位置再
現の精度が向上する。
【0052】加えて、本発明によれば、重ね合わせる2
枚のX線診断画像間において、非共通領域には、X線絞
りを用いてX線をばく射しないようにし、共通領域のみ
にX線をばく射するので、X線ばく射量が減る。
【0053】また、X線ばく射時に、X線撮像系と被検
体との相対的動きを止める必要性がなくなるので、シス
テム制御に関する負担及び動きを止めるという機械的負
担が減る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るX線診断装置の概略
構成を示す図。
【図2】 本発明に適用されるFT方式のCCD駆動方
式の説明図。
【図3】 本発明において非共通領域をマスクしてX線
をばく射する様子を示す図。
【図4】 従来のX線診断装置の概略構成を示す図。
【図5】 従来のX線診断画像収集時のX線パルスと収
集画像とのタイミング関係を示す図。
【符号の説明】
1…X線管、2…X線制御器、3…X線絞り、4…寝
台、5…イメージインテンシファイア、6…撮像部、7
…A/D変換器、8…画像メモリ、8a…第1画像メモ
リ、8b…第2画像メモリ、9a…第1動き検出器、9
b…第2動き検出器、10…補正量演算部、11…画像
補正部、12…画像加算部、13…画像処理部、14…
D/A変換器、15…画像表示部、16…支持器、17
…被検体、18…支持器駆動部、19…寝台駆動部、2
0…寝台・支持器駆動制御部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体を搭載する寝台と、 前記寝台に搭載された被検体に所定量のX線をばく射す
    るX線ばく射手段と、前記被検体を通過したX線を可視
    光に変換する変換手段と、可視光に変換された前記被検
    体の画像を画像信号に変換する撮像手段とを搭載する支
    持手段と、 前記寝台及び前記支持手段の少なくとも一方を移動する
    移動手段と、 前記寝台及び前記支持手段の少なくとも一方の移動方向
    と移動速度とを検出する動き検出手段と、 1枚の前記被検体の画像を得るための1周期の間に少な
    くとも2回のX線ばく射を行うように前記X線ばく射手
    段を制御するX線制御手段と、 前記1周期の最初のX線ばく射で得られた第1画像と重
    なるように、前記寝台と前記支持手段との相対的な移動
    によるそれ以降のX線ばく射で得られた少なくとも1枚
    の第2画像の前記第1画像に対する移動方向と移動量と
    を補正する補正量演算手段と、 前記補正量演算手段によって得られた前記第2画像の移
    動方向と移動量とに基づいて前記第2画像を補正する画
    像補正手段と、 前記第1画像と補正後の前記第2画像とを加算する画像
    加算手段と、 前記加算された画像を表示する画像表示手段と、を備え
    たことを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 前記X線ばく射手段は、1フレーム周期
    中のばく射時間の合計が所望のX線量になるようなX線
    パルスのパルス幅、かつ、前記X線パルスのばく射間隔
    が前記撮像手段の受光面の蓄積電荷移動に係る時間間隔
    と同じ又はそれ以上である時間間隔で前記被検体のX線
    をばく射することを特徴とする請求項1記載のX線診断
    装置。
  3. 【請求項3】 前記X線ばく射手段は、少なくとも2回
    のばく射によって得られた少なくとも2つの前記被検体
    の画像が重複する部分以外の非共通領域へのX線ばく射
    を防ぐX線絞りを有することを特徴とする請求項1記載
    のX線診断装置。
JP6212454A 1993-09-14 1994-09-06 X線診断装置 Pending JPH0879627A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003235835A (ja) * 2002-02-15 2003-08-26 Toshiba Corp X線診断装置

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