JP2003234341A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2003234341A
JP2003234341A JP2002271471A JP2002271471A JP2003234341A JP 2003234341 A JP2003234341 A JP 2003234341A JP 2002271471 A JP2002271471 A JP 2002271471A JP 2002271471 A JP2002271471 A JP 2002271471A JP 2003234341 A JP2003234341 A JP 2003234341A
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英行 谷口
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武司 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除去液を使用した有機物の除去処理時に光を
触媒とした悪影響を防止することができる基板処理装置
を提供する。 【解決手段】 ポリマー等の有機物が付着した基板Wは
チャンバ65内に収容され、除去液ノズル75から除去
液が供給されて有機物の除去処理が行われる。チャンバ
65は、光を透過しない遮光材料を用いて構成されてい
る。また、除去処理時には、チャンバ65に基板Wを搬
出入するための搬出入口58がシャッタ59によって閉
鎖されており、チャンバ65への光が遮光されている。
また、ランプ15は消灯され、装置外部からチャンバ6
5内を確認するための観察窓21も閉鎖されている。よ
って、有機物の除去処理時にはチャンバ65内を暗室に
することができ、除去液を使用した有機物の除去処理時
に光を触媒とした悪影響を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、液晶
表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光
ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)に付
着した有機物、例えばレジスト膜をマスクとして基板の
表面に存在する薄膜をドライエッチングすることによっ
て生成されたポリマーを除去液によって除去する基板処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最先端デバイスの配線には銅が使用され
ることが多い。銅は、従来のアルミニウムに比較して比
抵抗が低く、エレクトロマイグレーションが起きにくい
等のメリットがあるためである。その一方で、銅配線は
パターンニング技術が難しく、現在では一般にダマシン
法によって形成されている。
【0003】ダマシン法の一工程に、レジスト膜をマス
クとして層間絶縁膜(SiO2やlow−k膜)をエッ
チングする工程がある。このときのエッチングの手法と
しては、例えばRIE(Reactive Ion E
tching/反応性イオンエッチング)等の、ドライ
エッチングが用いられる。
【0004】このようなドライエッチングで使用される
反応性イオンのパワーは極めて強いことから、エッチン
グが完了する時点においてはレジスト膜も一定の割合で
変化し、その一部がポリマー等の反応生成物に変質して
層間絶縁膜の側壁に堆積する。図11は、エッチングに
よって生成したポリマーが付着した様子を示す図であ
る。銅の下部配線層203の上に層間絶縁膜201と絶
縁膜バリア層202とが交互に積層されている。エッチ
ングによって配線部が形成され、その部分における層間
絶縁膜201の側壁にポリマー210が堆積付着してい
る。
【0005】ポリマー210の如き反応生成物は後続す
るレジスト除去工程では除去されないことから、レジス
ト除去工程を実行する前または後に、この反応生成物を
除去する必要がある。このため、従来、ドライエッチン
グ工程の後またはレジスト除去工程の後には、反応生成
物を除去する作用を有する除去液を基板に対して供給す
ることにより、層間絶縁膜の側壁に堆積した反応生成物
を除去した後、この基板を純水で洗浄し、さらにこの純
水を振り切り乾燥する反応生成物の除去処理を行ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、このような除去液を使用した除去処理時に外
部から進入した光が触媒として作用し、銅の下部配線層
203を腐食することがあった。図12は、除去液を使
用した除去処理時に銅の下部配線層203が腐食された
様子を示す図である。このような腐食部分が生じると銅
の配線構造に悪影響を及ぼすことが考えられる。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、除去液を使用した有機物の除去処理時に光を触
媒とした悪影響を防止することができる基板処理装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板に付着した有機物を、該有
機物の除去液によって除去する基板処理装置において、
有機物の除去を行うための処理室と、前記処理室内にて
基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された
基板に前記除去液を供給する除去液供給手段と、を備
え、少なくとも前記除去液によって有機物の除去処理を
行っている間は、前記処理室内を暗室としている。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る基板処理装置において、少なくとも前記除去液に
よって有機物の除去処理を行っている間は、この基板処
理装置における前記処理室を含む所定の遮光領域内を暗
室としている。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2に係る基板処理装置において、基板を収容する
キャリアから前記処理室まで、あるいは前記遮光領域を
暗室化する場合には前記キャリアから前記遮光領域まで
の基板の搬送路に、その搬送路を介して前記処理室内に
進入する光を遮光するための遮光手段を設け、少なくと
も前記除去液によって基板を処理している間は、前記遮
光手段によって前記搬送路を遮光している。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項1または
請求項2に係る基板処理装置において、基板を収容する
キャリアから前記処理室まで、または前記遮光領域を暗
室化する場合には前記キャリアから前記遮光領域までの
基板の搬送路に、その搬送路を介して前記処理室内また
は前記遮光領域内に進入する光を遮光するための遮光手
段を、基板の搬送方向の幅よりも大きな間隔をあけて多
段に設け、少なくとも前記除去液によって基板を処理し
ている間は、前記遮光手段によって前記搬送路を遮光し
ている。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項1に係る
基板処理装置において、前記処理室に、前記処理室に対
して基板を搬出入するための搬出入口と、前記搬出入口
から前記処理室内に進入する光を遮光するための遮光手
段と、を設け、少なくとも前記除去液によって基板を処
理している間は、前記遮光手段によって前記搬出入口を
遮光している。
【0013】また、請求項6の発明は、請求項2から請
求項4のいずれかに係る基板処理装置において、前記遮
光領域内に、前記処理室である第1の処理室と、前記有
機物の除去とは異なる処理を行う第2の処理室と、前記
第1の処理室と前記第2の処理室との間で基板の搬送を
行う基板搬送機構と、を備えている。
【0014】また、請求項7の発明は、請求項2に係る
基板処理装置において、所定位置に配置されたキャリア
に対し、基板の搬入および搬出を行う搬入搬出機構を備
えた搬入搬出部と、前記処理室を収容し、その内部空間
が前記遮光領域とされる処理部と、前記搬入搬出部と前
記処理部との間に介設され、前記搬入搬出部と前記処理
部との間で基板の受渡しを行う基板受渡し機構を備えた
中継部と、を備え、前記搬入搬出部と前記中継部との間
に設けられる基板搬出入用の第1のゲート部に、その第
1のゲート部を介して前記中継部内に進入する光を遮光
する第1の遮光手段を設け、前記中継部と前記処理部と
の間に設けられる基板搬出入用の第2のゲート部に、そ
の第2のゲート部を介して前記処理部内に進入する光を
遮光する第2の遮光手段を設けている。
【0015】また、請求項8の発明は、請求項7に係る
基板処理装置において、前記処理部は、前記処理室であ
る第1の処理室と、前記有機物の除去とは異なる処理を
行う第2の処理室と、前記第1の処理室と前記第2の処
理室との間で基板の搬送を行う基板搬送機構と、を備え
ている。
【0016】また、請求項9の発明は、請求項8に係る
基板処理装置において、前記第2の処理室では、前記第
1の処理室にて有機物の除去が行われた基板に対して乾
燥処理が行われるものである。
【0017】また、請求項10の発明は、請求項1に係
る基板処理装置において、所定位置に配置されたキャリ
アに対し、基板の搬入および搬出を行う搬入搬出機構を
備えた搬入搬出部と、前記処理室を収容する処理部と、
前記搬入搬出部と前記処理部との間に介設され、前記搬
入搬出部と前記処理部との間で基板の受渡しを行う基板
受渡し機構を備えた中継部と、を備え、前記搬入搬出部
と前記中継部との間に設けられる基板搬出入用のゲート
部に、そのゲート部から前記中継部を介して前記処理部
内に進入する光を遮光する第1の遮光手段を設け、前記
処理室の基板搬出入用の搬出入口に、その搬出入口を介
して前記処理室内に進入する光を遮光する第2の遮光手
段を設けている。
【0018】また、請求項11の発明は、請求項1に係
る基板処理装置において、前記処理室を、所定の処理部
内に収容し、前記処理部の基板搬出入用の搬出入口に、
その搬出入口を介して前記処理室内に進入する光を遮光
する第1の遮光手段を設け、前記処理室の基板搬出入用
の搬出入口に、その搬出入口を介して前記処理室内に進
入する光を遮光する第2の遮光手段を設けている。
【0019】また、請求項12の発明は、請求項7から
請求項11のいずれかに係る基板処理装置において、前
記第1の遮光手段および前記第2の遮光手段は、開閉式
の遮光手段であり、その両方が同時には開かないように
開閉制御されるものである。
【0020】また、請求項13の発明は、請求項1から
請求項12のいずれかに係る基板処理装置において、前
記処理室に、その内部を観察するための観察窓を設けて
いる。
【0021】また、請求項14の発明は、請求項13に
係る基板処理装置において、前記処理室の内部に照明手
段を設けるとともに、前記観察窓が開放されているとき
には前記照明手段が能動状態とされ、前記観察窓が閉鎖
されているときには前記照明手段が非能動状態とされる
ものである。
【0022】また、請求項15の発明は、請求項14に
係る基板処理装置において、少なくとも前記除去液によ
って基板を処理している間は、前記観察窓の開放を禁止
する窓開放禁止手段をさらに備えている。
【0023】また、請求項16の発明は、請求項14ま
たは請求項15記載の基板処理装置において、少なくと
も前記観察窓が開放されている間は、前記除去液供給手
段からの前記除去液の供給を禁止する除去液供給禁止手
段をさらに備えている。
【0024】また、請求項17の発明は、請求項1から
請求項16のいずれかに記載の基板処理装置において、
基板に付着した前記有機物は、基板上に形成されたレジ
スト膜が変質して生じた反応生成物であるものである。
【0025】また、請求項18の発明は、請求項17に
係る基板処理装置において、前記反応生成物は、前記レ
ジスト膜をマスクとして基板の表面に存在する薄膜をド
ライエッチングすることによって生成されたポリマーで
あるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0027】以下の各実施形態において、基板とは半導
体基板であり、より詳しくはシリコン基板である。ま
た、当該基板は薄膜を有する。該薄膜は金属膜または絶
縁膜である。金属膜を構成する金属としては銅やアルミ
ニウム、チタン、タングステンおよび、これらの混合物
がある。絶縁膜としては前記金属の酸化膜や窒化膜およ
びシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、有機絶縁膜、低誘
電体層間絶縁膜がある。なお、ここでいう薄膜とは、薄
膜が形成された基板に対して垂直方向の断面において高
さ寸法が底部の長さより短いものはもちろん、高さ寸法
が底部の長さより長いものも含む。従って、基板上で部
分的に形成されている膜や配線など、基板に向って見た
とき線状や島状に存在するものも薄膜に含まれる。
【0028】この薄膜を、パターン化されたレジスト膜
をマスクとしてドライエッチングする工程を経た基板に
はドライエッチングによってレジストや薄膜に由来する
反応生成物であるポリマーが生成されている。
【0029】以下の各実施形態における基板処理とは前
記ポリマーが生成された基板からポリマーを除去するポ
リマー除去処理である。
【0030】また、以下、基板から脱落したポリマーを
汚染物質と表記する場合もある。
【0031】また、以下の実施形態における除去液とは
ポリマー除去液である。ポリマー除去液はポリマーのみ
を選択的に除去する液であり、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド等、有機アミンを含む有機アミン
系除去液、フッ化アンモンを含むフッ化アンモン系除去
液、無機系の除去液がある。
【0032】有機アミン系の除去液としてはモノエタノ
ールアミンと水とアロマティックトリオールとの混合溶
液、2−(2−アミノエトキシ)エタノールとヒドロキ
シアミンとカテコールとの混合溶液、アルカノールアミ
ンと水とジアルキルスルホキシドとヒドロキシアミンと
アミン系防食剤の混合溶液、アルカノールアミンとグラ
イコールエーテルと水との混合溶液、ジメチルスルホキ
シドとヒドロキシアミンとトリエチレンテトラミンとピ
ロカテコールと水の混合溶液、水とヒドロキシアミンと
ピロガロールとの混合溶液、2−アミノエタノールとエ
ーテル類と糖アルコール類との混合溶液、2−(2−ア
ミノエトキシ)エタノールとNとN−ジメチルアセトア
セトアミドと水とトリエタノールアミンとの混合溶液が
ある。
【0033】フッ化アンモン系の除去液としては、有機
アルカリと糖アルコールと水との混合溶液、フッ素化合
物と有機カルボン酸と酸・アミド系溶剤との混合溶液、
アルキルアミドと水とフッ化アンモンとの混合溶液、ジ
メチルスルホキシドと2−アミノエタノールと有機アル
カリ水溶液と芳香族炭化水素との混合溶液、ジメチルス
ルホキシドとフッ化アンモンと水との混合溶液、フッ化
アンモンとトリエタノールアミンとペンタメチルジエチ
レントリアミンとイミノジ酢酸と水の混合溶液、グリコ
ールと硫酸アルキルと有機塩と有機酸と無機塩の混合溶
液、アミドと有機塩と有機酸と無機塩との混合溶液、ア
ミドと有機塩と有機酸と無機塩との混合溶液がある。
【0034】無機系の除去液としては水と燐酸誘導体と
の混合溶液がある。
【0035】また、ここでいう有機溶剤は親水性の有機
溶剤であり、水溶性の有機溶剤である。詳述すると、水
と混合し、その混合物の沸点を下げる液体である。ここ
ではケトン類、エーテル類、多価アルコールを使用する
ことができる。例えば、ケトン類としては、アセトン、
ジエチルケトンが使用でき、エーテル類としてはメチル
エーテル、エチルエーテルが使用でき、多価アルコール
としてはエチレングリコールを使用することができる。
なお、金属等の不純物の含有量が少ないものが市場に多
く提供されている点などからすると、イソプロピルアル
コール(IPA)を使用するのが最も好ましく、本実施
形態では、IPAが使用される。
【0036】<第1実施形態> <1.全体構成>図1は本発明の第1実施形態に係る基
板処理装置1の平面図である。基板処理装置1は、搬入
搬出部3と、回転処理部5と、インタフェース7と、乾
燥処理部9とを一列に並べて配列した状態で有する。
【0037】搬入搬出部3は、未処理の基板Wを収容し
たキャリアCが載置される搬入部31と、処理済みの基
板Wを収容したキャリアCが載置される搬出部33と、
受渡し部35とを有する。
【0038】搬入部31はテーブル状の載置台を有し、
装置外の搬送機構によってキャリアCが2個、搬入され
る。キャリアCは例えば25枚の基板Wを水平姿勢で互
いに間隔を空けて垂直方向に並べた状態で保持する。搬
出部33もテーブル状の載置台を有し、該載置台に2個
のキャリアCが載置され、該2個のキャリアCは装置外
の搬送機構によって搬出される。
【0039】受渡し部35は搬入部31、搬出部33の
キャリアCの並び方向に沿って移動し、かつキャリアC
に対して基板Wを搬入、搬出する搬入搬出機構37と、
第1受渡し台39とを有する。搬入搬出機構37は、図
示を省略する搬入搬出用アームを備え、水平方向に沿っ
た移動の他に鉛直方向を軸とする回転動作や鉛直方向に
沿った昇降動作や該搬入搬出用アームの進退動作を行う
ことができる。これにより、搬入搬出機構37はキャリ
アCに対して基板Wの搬出入を行うとともに、第1受渡
し台39に対して基板Wを授受する。
【0040】回転処理部5は搬入搬出部3に隣接して設
けられ、基板Wを収容して反応生成物の除去処理を施す
4つの回転処理ユニット51と、第1受渡し台39およ
び第2受渡し台71に対して基板Wを授受するととも
に、4つの回転処理ユニット51に対して基板Wを授受
する第1基板搬送機構53とを有している。
【0041】回転処理ユニット51は搬入搬出部3のキ
ャリアCの並び方向と直交する方向に沿って2つ並ぶこ
とで回転処理ユニット51の列を形成し、この回転処理
ユニット51の列が間隔を開けて合計2列、キャリアC
の並び方向に沿って並んでいる。そして、前記回転処理
ユニット51の列と列との間隔に第1基板搬送機構53
が設けられている。なお、回転処理ユニット51の詳細
についてはさらに後述する。
【0042】第1基板搬送機構53は、搬送アーム53
aを備えるとともに、水平方向に沿った移動、鉛直方向
を軸とする回転動作、鉛直方向に沿った昇降動作および
搬送アーム53aの進退動作を行うことができる。これ
により、第1基板搬送機構53は、回転処理ユニット5
1の列と列との間隔に沿って走行し、各回転処理ユニッ
ト51に対して基板Wを授受するとともに、第1受渡し
台39に対して基板Wを授受する。また、第1基板搬送
機構53は後述の第2受渡し台71に対しても基板Wを
授受する。
【0043】インタフェース7は回転処理部5と乾燥処
理部9とに挟み込まれるようにして設けられ、基板Wが
載置される第2受渡し台71を有する。
【0044】乾燥処理部9はインタフェース7に隣接し
て設けられ、基板Wを収容して乾燥処理を行う4つの乾
燥ユニット91と、第2受渡し台71に対して基板Wを
授受するとともに、4つの乾燥ユニット91に対して基
板Wを授受する第2基板搬送機構93とを有している。
【0045】乾燥ユニット91は搬入搬出部3のキャリ
アCの並び方向と直交する方向において2つ並ぶことで
乾燥ユニット91の列を形成し、この乾燥ユニット91
の列が間隔を開けて合計2列、キャリアCの並び方向に
沿って並んでいる。そして、前記乾燥ユニット91の列
と列との間隔に第2基板搬送機構93が設けられてい
る。なお、乾燥ユニット91の詳細についてはさらに後
述する。
【0046】第2基板搬送機構93は、搬送アーム93
aを備えるとともに、水平方向に沿った移動、鉛直方向
を軸とする回転動作、鉛直方向に沿った昇降動作および
搬送アーム93aの進退動作を行うことができる。これ
により、第2基板搬送機構93は、乾燥ユニット91の
列と列との間隔に沿って走行し、各乾燥ユニット91に
対して基板Wを授受するとともに、第2受渡し台71に
対して基板Wを授受する。
【0047】<2.回転処理ユニット>次に図2に従い
回転処理ユニット51について説明する。なお、図2は
回転処理ユニット51の構成を示す図である。
【0048】回転処理ユニット51は、1枚の基板Wを
水平状態に保持して回転する基板保持手段61と、保持
された基板Wの周囲を取り囲むカップ62と、保持され
た基板Wに除去液を供給する除去液供給手段63と、保
持された基板Wに純水を供給する純水供給手段64と、
基板保持手段61に保持されている基板Wを収容するチ
ャンバ65とを有する。また、回転処理ユニット51
は、チャンバ65に対して基板を搬出入するための搬出
入口58から進入する光を遮光するためのシャッタ59
と、チャンバ65の内部を照明するランプ15と、チャ
ンバ65の内部を観察するための観察窓21とを備えて
いる。なお、カップ62は不図示の機構で昇降する。
【0049】チャンバ65は、基板Wを収容して反応生
成物の除去処理を行うための処理室である。チャンバ6
5は、光を透過しない遮光材料によって構成されてい
る。チャンバ65の側壁(第1基板搬送機構53側の側
壁)には、チャンバ65に対して基板Wを搬出入するた
めの搬出入口58が設けられている。なお、チャンバ6
5内は常に常圧の状態である。なお、チャンバ65内の
雰囲気は不図示の排気機構によって、装置外の所定の排
気ダクトへ排出されている。このため、処理液のミスト
や蒸気などを含んだ雰囲気がチャンバ65から漏出する
ことが防止されている。
【0050】また、チャンバ65にはシャッタ59が設
けられている。シャッタ59は、図2中矢印AR21に
て示すように、シャッタ開閉機構57によって昇降自在
とされている。シャッタ開閉機構57がシャッタ59を
上昇させているときには、シャッタ59が搬出入口58
を閉鎖する。シャッタ59も光を透過しない遮光材料に
よって構成されており、シャッタ59が搬出入口58を
閉鎖しているときには、搬出入口58からチャンバ65
の内部に進入する光を遮光することができる。一方、シ
ャッタ開閉機構57がシャッタ59を下降させていると
きには、搬出入口58が開放される。搬出入口58が開
放されているときには、第1基板搬送機構53が搬出入
口58からチャンバ65内に基板Wを搬入または搬出す
ることができる。なお、後述するように、少なくとも除
去液によって反応生成物の除去処理を行っている間は、
シャッタ59によって搬出入口58を閉鎖するようにし
ている。
【0051】基板保持手段61は、チャンバ65の外部
に設けられたモータ66と、モータ66に駆動されるこ
とによって垂直方向に沿った軸を中心に回転するチャッ
ク67とを有する。
【0052】なお、基板保持手段61はチャンバ65内
に設けられているが、チャンバ65内は減圧されるわけ
ではない。本基板処理装置1において、内部が減圧され
るのは後述の密閉チャンバ86であるので、基板保持手
段61は密閉チャンバ86の外に設けられていることに
なる。
【0053】カップ62は上面視略ドーナツ型で中央の
開口にチャック67が通過可能な開口を有している。ま
た、カップ62は回転する基板Wから飛散する液体(例
えば除去液や純水)を捕集するとともに下部に設けられ
ている排液口68から捕集した液体を排出する。排液口
68にはドレン70へ通ずるドレン配管69が連通接続
され、該ドレン配管69の途中にはドレン配管69の管
路を開閉するドレン弁72が設けられている。ドレン弁
72を開放することによって、排液口68からドレン7
0へと液体を排出することができる。
【0054】除去液供給手段63はチャンバ65の外部
に設けられたモータ73と、モータ73によって回動す
るアーム74と、アーム74の先端に設けられ除去液を
下方に吐出する除去液ノズル75と、除去液ノズル75
に向って除去液を供給する除去液源76とを有する。ま
た、除去液ノズル75と除去液源76とは管路によって
連通接続され、該管路には除去液弁77が設けられてい
る。なお、モータ73を昇降させることで除去液ノズル
75を昇降させる不図示の昇降手段が設けられている。
【0055】このモータ73を駆動することによって、
除去液ノズル75は基板Wの回転中心の上方の吐出位置
とカップ62外の待機位置との間で往復移動する(図1
参照)。
【0056】純水供給手段64は、チャンバ65の外部
に設けられたモータ78と、モータ78によって回動す
るアーム79と、アーム79の先端に設けられ純水を下
方に吐出する純水ノズル81と、純水ノズル81に向っ
て純水を供給する純水源82とを有する。また、純水ノ
ズル81と純水源82は管路によって連通接続され、該
管路には純水弁83が設けられている。なお、モータ7
8を昇降させることで純水ノズル81を昇降させる不図
示の昇降手段が設けられている。
【0057】このモータ78を駆動することによって、
純水ノズル81は基板Wの回転中心の上方の吐出位置と
カップ62外の待機位置との間で往復移動する。
【0058】チャンバ65の側壁(第1基板搬送機構5
3と反対側の側壁)には、チャンバ65の内部を観察す
るための観察窓21が設けられている。また、チャンバ
65には観察窓21を開閉するための観察扉22が設け
られている。観察扉22は図2中矢印AR22にて示す
ように開閉可能とされており、観察扉22が図中実線位
置にあるときは観察窓21が開放状態とされ、図中二点
差線位置にあるときは観察窓21が閉鎖状態とされる。
観察扉22も光を透過しない遮光材料によって構成され
ており、観察扉22が観察窓21を閉鎖しているときに
は、観察窓21からチャンバ65の内部に進入する光を
遮光することができる。
【0059】一方、観察扉22が観察窓21を開放して
いるときには、オペレータが観察窓21からチャンバ6
5の内部を観察することができる。なお、チャンバ65
には開閉ロック機構23が設けられている。開閉ロック
機構23は、観察窓21が閉鎖されているときに観察扉
22を図中二点差線位置に固定する機能、すなわち観察
窓21の開放を禁止する機能を有する。具体的には、例
えば観察扉22がステンレス製であるときには電磁石を
作動させて観察窓21の開放を禁止するようにすれば良
い。また、開閉ロック機構23は、機械的に観察窓21
の開放を禁止するようにしても良い。
【0060】また、開閉ロック機構23には、光センサ
ーが内蔵されており、観察窓21の開閉状態を検出する
ことができる。
【0061】また、チャンバ65の内側天井部分には、
チャンバ65の内部を照明するランプ15が設けられて
いる。ランプ15を点灯させた状態にて観察窓21を開
放することにより、ダミーランニング等の際にオペレー
タは観察窓21からチャンバ65の内部を観察すること
ができ、例えば除去液ノズル75から基板Wの回転中心
に正確に除去液が吐出されているか否かを確認すること
ができる。
【0062】さらに、回転処理ユニット51はチャンバ
65の外部にコントローラ19を備えている。コントロ
ーラ19は、少なくともシャッタ開閉機構57、ランプ
15、開閉ロック機構23および除去液弁77と電気的
に接続されており、これらの動作を制御する。その具体
的な制御態様についてはさらに後述する。また、コント
ローラ19に、モータ66,73,78等を制御させて
回転処理ユニット51全体の動作を管理させるようにし
ても良い。
【0063】<3.乾燥ユニット>図3は乾燥ユニット
91の構成を示す図である。乾燥ユニット91はフレー
ム85上に設けられた気密の密閉チャンバ86と、密閉
チャンバ86内に上部が配され、温度調節機構を持つ温
調プレート87と、密閉チャンバ86内の圧力を低下さ
せる減圧手段90と、減圧された密閉チャンバ86内の
圧力を常圧に戻す常圧開放手段40と、密閉チャンバ8
6内に有機溶剤の蒸気を供給する溶剤蒸気供給手段80
とを有する。なお減圧手段90はポンプ84と、ポンプ
84と密閉チャンバ86とを連通させている管路とを有
する。
【0064】密閉チャンバ86にはシャッタ96が設け
られており、第2基板搬送機構93が密閉チャンバ86
内に基板Wを搬入または搬出する場合には開放され、そ
れ以外のときは閉止されて密閉チャンバ86の気密性を
保持する。また、密閉チャンバ86の下部には排気口8
9が設けられており、該排気口89は管路でポンプ84
に通じている。ポンプ84は密閉チャンバ86内の雰囲
気を排気することで密閉チャンバ86内の圧力を低下さ
せる。
【0065】密閉チャンバ86内には温調プレート87
が突出して設けられている。温調プレート87は内部に
加熱または冷却機構を有しており、基板Wの温度を調節
する。また、温調プレート87には基板Wが載置される
ピン88が3本設けられており、第2基板搬送機構93
との間で基板Wを授受するときは上昇し、基板Wに乾燥
処理を施すときは下降する。なお、ピン88が下降して
乾燥処理を施すときは、ピン88の頂部は温調プレート
87の上面よりも若干突出しており、基板Wと温調プレ
ート87との間には微少な間隔が存在する。
【0066】溶剤蒸気供給手段80は密閉チャンバ86
内に溶剤蒸気(ここではIPA=イソプロピルアルコー
ル)を供給する溶剤蒸気供給ノズル92と、溶剤蒸気供
給ノズル92に対して溶剤蒸気を送り出す溶剤蒸気源9
5と、溶剤蒸気源95と溶剤蒸気供給ノズル92とを連
通接続する溶剤管路97に設けられた溶剤弁94とを有
する。なお、ここで言う溶剤蒸気とは微細な液滴から構
成される霧状の有機溶剤および、気体の有機溶剤の両方
を含む。このため溶剤蒸気源95は溶剤蒸気発生手段と
して、液体のIPAに超音波を付与して溶剤蒸気を得る
超音波気化手段や液体のIPAを加熱して溶剤蒸気を得
る加熱気化手段や、液体のIPAに窒素などの不活性ガ
スの気泡を通して溶剤蒸気を得るバブリング気化手段を
含む。
【0067】密閉チャンバ86には不活性ガス(ここで
は窒素ガス)の供給源であるN2源99から導かれるガ
ス管路98が連通接続されている。また、ガス管路98
の途中にはガス管路98の流路を開閉するガス弁93が
設けられている。なお密閉チャンバ86内の圧力を常圧
にする常圧開放手段40は前記ガス管路98とガス弁9
3とN2源99とを有する。
【0068】<4.処理内容>次に前記基板処理装置1
を用いた基板処理方法について説明する。本基板処理方
法は以下の除去液供給工程、純水供給工程、液切り工
程、乾燥工程からなる。
【0069】まず、キャリアCに収容された基板Wが搬
入部31に搬入される。この基板Wは薄膜を有し、該薄
膜はパターン化されたレジスト膜をマスクとしてドライ
エッチングを施されている。これにより、該基板Wには
レジスト膜や薄膜に由来する反応生成物(ポリマー)が
付着している(図11参照)。
【0070】搬入部31のキャリアCから搬入搬出機構
37により基板Wが1枚取り出され、第1受渡し台39
に載置される。第1受渡し台39に載置された基板Wは
第1基板搬送機構53により持ち出され、4つの回転処
理ユニット51のうちの所定の1つに搬入される。回転
処理ユニット51ではシャッタ59を下降させて搬出入
口58を開放し、第1基板搬送機構53が搬送してきた
基板Wをチャック67にて受取り保持する。基板Wを受
けとった回転処理ユニット51では基板保持手段61が
基板を保持する。またドレン弁72は開放しておく。
【0071】次に、基板保持手段61はモータ66を回
転させて基板Wを回転させる。そして、基板Wが所定の
回転数に達すると除去液供給工程が実行される。除去液
供給工程ではモータ73が回動して待機位置にある除去
液ノズル75が吐出位置に移動する。そして、除去液弁
77を開放して除去液ノズル75から基板Wに除去液を
供給する。基板Wに供給された除去液は基板Wの外に落
下してカップ62にて集められ、ドレン配管69を通じ
てドレン70に排出される。所定時間、除去液を供給す
ると除去液弁77を閉止し、除去液ノズル75を待機位
置に戻す。
【0072】この除去液供給工程では基板Wに供給され
た除去液が基板上の反応生成物に作用するため、基板上
の反応生成物は基板から脱落しやすくなる。このため、
反応生成物は基板Wの回転や除去液の供給により、徐々
に基板W上から除去されていく。
【0073】また、除去液供給工程では、少なくとも除
去液によって反応生成物の除去処理を行っている間は、
コントローラ19がシャッタ開閉機構57を制御してシ
ャッタ59によって搬出入口58を閉鎖するとともに、
ランプ15を消灯する。さらに、少なくとも除去液によ
って反応生成物の除去処理を行っている間は、コントロ
ーラ19が開閉ロック機構23を制御して観察窓21の
開放を禁止するようなインターロックをかけている。こ
のため、少なくとも除去液によって基板上の反応生成物
の除去処理を行っている間は、シャッタ59によって搬
出入口58が遮光されるとともに、観察窓21も遮光さ
れることとなり、チャンバ65内が暗室とされている。
【0074】従って、基板処理装置1では、除去液を使
用した反応生成物の除去処理時に光を触媒とした悪影響
を防止することができるのである。
【0075】また、少なくとも除去液によって反応生成
物の除去処理を行っている間は、観察窓21の開放を禁
止するようなインターロックがかけられているため、オ
ペレータが不用意に観察窓21を開けようとしても観察
窓21が開放されることはなく、チャンバ65への遮光
は維持されることとなり、光を触媒とした悪影響を確実
に防止することができる。
【0076】一方、これとは逆に、少なくとも観察窓2
1が開放されている間は、基板Wへの除去液供給を禁止
するようにしている。具体的には、観察窓21が開放さ
れていることを検知した開閉ロック機構23からその旨
の信号をコントローラ19が受信している間は、コント
ローラ19が除去液弁77を閉鎖して除去液ノズル75
からの除去液の供給を禁止するようなインターロックを
かけている。従って、観察窓21が開放されてチャンバ
65内に光が進入している状態で除去処理が行われるこ
とがなく、除去処理時の光を触媒とした悪影響を防止す
ることができる。
【0077】また、同様に、少なくともランプ15が点
灯している間は、基板Wへの除去液供給を禁止するよう
にしている。具体的には、ランプ15が点灯している間
は、コントローラ19が除去液弁77を閉鎖して除去液
ノズル75からの除去液の供給を禁止するようなインタ
ーロックをかけている。従って、ランプ15が点灯して
チャンバ65内が照明されている状態で除去処理が行わ
れることがなく、除去処理時の光を触媒とした悪影響を
防止することができる。
【0078】さらに、観察窓21の開閉とランプ15の
点灯消灯が連動するようにされている。すなわち、観察
窓21はダミーランニング等の際にオペレータがチャン
バ65の内部を観察するために設けられているものであ
り、観察窓21が開放されているときにはチャンバ65
内部を照明して視認可能とする必要がある。逆に、観察
窓21が閉鎖されているときはチャンバ65内部の照明
は不要であり、特に反応生成物の除去処理中は照明を行
ってはならない。従って、観察窓21が開放されている
ときにはコントローラ19がランプ15を点灯(能動状
態)するようにし、観察窓21が閉鎖されているときに
はコントローラ19がランプ15を消灯(非能動状態)
するように制御しているのである。
【0079】次に純水供給工程が実行される。純水供給
工程ではモータ78が回動して待機位置にある純水ノズ
ル81が吐出位置に移動する。そして、純水弁83を開
放して純水ノズル81から基板Wに純水を供給する。基
板Wに供給された純水は基板Wの外に落下してカップ6
2にて集められ、ドレン配管69を通じてドレン70に
排出される。所定時間、純水を供給すると純水弁83を
閉止し、純水ノズル81を待機位置に戻す。
【0080】この純水供給工程では基板Wに供給された
純水が除去液や溶解された反応生成物などの汚染物質を
基板W上から洗い流す。
【0081】次に液切り工程が実行される。液切り工程
では基板Wを高速で回転させることにより、基板W上に
ある液体を振切る。これにより、基板Wがほぼ乾燥す
る。
【0082】回転処理ユニット51で処理が完了する
と、シャッタ59を下降させて搬出入口58を開放し、
第1基板搬送機構53によって基板Wが搬出される。そ
して、第1基板搬送機構53は第2受渡し台71に基板
Wを載置する。次に、該基板Wは第2基板搬送機構93
により第2受渡し台71から持ち出され、いずれかの乾
燥ユニット91に搬入される。乾燥ユニット91ではシ
ャッタ96を開放し、第2基板搬送機構93は上昇した
状態のピン88に基板Wを載置する。そして、シャッタ
96を閉止して密閉チャンバ86の気密性を確保する。
【0083】続いて乾燥ユニット91では乾燥処理を実
行する。乾燥処理は後述の温調工程、置換工程、減圧工
程、ガス供給工程、溶剤供給工程、常圧開放工程とを含
む乾燥工程により実行される。
【0084】まず、基板Wが密閉チャンバ86内に搬入
される前に温調プレート87を乾燥温度にしておく。な
お、ここでの乾燥温度とは有機溶剤の発火点以下の温度
であり、ここでは有機溶剤としてIPAを使用している
ことを勘案して30度以上40度以下の温度に設定して
ある。また、基板Wが搬入されるよりも前に温調プレー
ト87の温調制御を行い、温調プレート87を所定の温
度にしているのでスループットの低下を防止できる。
【0085】そして、ピン88を下降させ基板Wと温調
プレート87とを近接させ、基板Wを加熱する温調工程
を実施する。
【0086】また、シャッタ96の閉止後、ポンプ84
を駆動して密閉チャンバ86内の雰囲気を排気するとと
もに、ガス弁93を開いて密閉チャンバ86内に窒素ガ
スを導入する。これにより、密閉チャンバ86内の雰囲
気を大気雰囲気から窒素雰囲気に置換する置換工程が実
行される。
【0087】次に、ポンプ84の駆動を続行しながら、
ガス弁93を閉じて密閉チャンバ86内への窒素ガスの
供給を停止することで、密閉チャンバ86内の圧力を減
じていく。これにより、密閉チャンバ86内の気圧を常
圧(101325Pa)よりも下げる減圧工程が実行さ
れる。ここでは密閉チャンバ86内の圧力が666.5
Pa〜6665Pa、好ましくは666.5Pa〜26
66Paにされる。
【0088】また、ガス弁93を閉じたとき以降に、ポ
ンプ84の駆動を続行しながら、溶剤弁94を開放す
る。これにより、溶剤蒸気ノズル92から密閉チャンバ
86内に有機溶剤を供給する溶剤供給工程を実行する。
所定時間、溶剤弁94を開放した後、溶剤弁94を閉止
する。
【0089】溶剤弁94の閉止以降、ポンプ84の駆動
を続行しながら、再びガス弁93を開放する。これによ
り、密閉チャンバ86を常圧に戻す常圧開放工程が実行
される。また所定時間後、ガス弁93を開放した状態
で、ポンプ84の駆動を停止し、その後、ガス弁93を
閉止し、乾燥工程を終了する。
【0090】ここでは、温調工程によって基板Wが加熱
されるので、基板W上に残存する水分が蒸発しやすい。
しかも、減圧工程で基板W周囲の気圧が低下している。
このため、液体の沸点が低下するので、基板W上に残存
する純水がより容易に蒸発する。
【0091】さらに、減圧工程中に基板Wに有機溶剤の
蒸気が供給される。これにより、有機溶剤は基板W上に
残存する水分と混合する。この、水と有機溶剤との混合
物は水よりも沸点が低いため、容易に基板Wから蒸発
し、基板Wから水分を奪うことができる。しかも、温調
工程で基板Wが加熱され、かつ減圧工程で基板W周囲の
気圧が低下していることから、前記水と有機溶剤との混
合物は短時間で容易に蒸発する。従って、基板Wを極め
て確実に乾燥させることができる。
【0092】なお、上記乾燥工程を減圧工程と常圧開放
工程とで実行してもよい。この場合は基板W周囲の気圧
低下により、基板Wに残存する水分の沸点が低下し、容
易に水分が蒸発して乾燥を実行できる。
【0093】また、上記乾燥工程を減圧工程と溶剤供給
工程と、常圧開放工程とで実行してもよい。この場合は
基板上の水と有機溶剤との混合物が生成されるが、該混
合物は水よりも沸点が低いため容易に蒸発する。しかも
基板W周囲の気圧低下により沸点が低下しているのでさ
らに短時間で確実に水分を蒸発させることができる。
【0094】また、上記乾燥工程を減圧工程と温調工程
と、常圧開放工程とで実行してもよい。この場合は基板
上の水分が温調工程で加熱されているとともに周囲の気
圧が低下していることから該水分が短時間で確実に蒸発
する。
【0095】また、上記乾燥工程を溶剤供給工程のみで
実行してもよい。この場合は基板上の水と有機溶剤との
混合物が生成されるが、該混合物は水よりも沸点が低い
ため容易に蒸発する。よって、短時間で確実に基板Wを
乾燥させることができる。
【0096】また、上記乾燥工程を温調工程と、溶剤供
給工程とで実行してもよい。この場合は基板上の水と有
機溶剤との混合物が生成されるが、該混合物は水よりも
沸点が低いため容易に蒸発する。しかも温調工程によっ
て該混合物が加熱されているので該混合物が容易に沸点
に達し蒸発する。これにより、短時間で確実に基板Wを
乾燥させることができる。
【0097】乾燥ユニット91での乾燥処理が完了すれ
ば、基板処理が全て完了するので当該処理済みの基板W
を搬出部33に向って搬送する。
【0098】これにはまず、乾燥ユニット91のピン8
8を上昇させるとともにシャッタ96を開放する。そし
て、第2基板搬送機構93で乾燥ユニット91から基板
Wを搬出する。次に第2基板搬送機構93は基板Wを第
2受渡し台71に載置する。
【0099】そして、第1基板搬送機構53が第2受渡
し台71上の基板Wを持ち出し、第1受渡し台39に載
置する。第1受渡し台39に載置された基板Wは搬入搬
出機構37によって持ち出され、搬出部33に載置され
ているキャリアCに搬入される。
【0100】なお、第1受渡し台39および第2受渡し
台71を例えば多段の載置台など、複数の基板載置手段
で構成すれば、処理済みの基板Wと未処理の基板Wとが
同時にインタフェース7に存在することができるのでス
ループットの低下を防止できる。
【0101】<5.第1実施形態の変形例>以上、本発
明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の
例に限定されるものではない。例えば、上記実施形態に
おいては、レジスト膜をマスクとして基板の表面に存在
する薄膜をドライエッチングするドライエッチング工程
を経た基板に対して、ドライエッチング時に生成された
反応生成物であるポリマーを除去することを開示した
が、本発明はドライエッチング時に生成されたポリマー
が存在する基板から前記ポリマーを除去することに限定
されるものではない。
【0102】例えば、本発明はプラズマアッシングの際
に生成されたポリマーを基板から除去する場合も含む。
よって、本発明は、必ずしもドライエッチングとは限ら
ない各種処理において、レジストに起因して生成された
ポリマーを基板から除去する場合も含む。
【0103】また、本発明は、ドライエッチングや、プ
ラズマアッシングによる処理で生成されるポリマーだけ
を除去することに限定されるものではなく、レジストに
由来する各種反応生成物を基板から除去する場合も含
む。
【0104】また、本発明ではレジストに由来する反応
生成物を基板から除去することに限らず、レジストその
ものを基板から除去する場合も含む。
【0105】例えば、レジストが塗布され、該レジスト
に配線パターン等の模様が露光され、該レジストが現像
され、該レジストの下層に対して下層処理(例えば下層
としての薄膜に対するエッチング)が施された基板を対
象とし、下層処理が終了して、不要になったレジスト膜
を除去する場合も含まれる。
【0106】なお、この場合、不要になったレジスト膜
を除去するのと同時に、レジスト膜が変質して生じた反
応生成物があればこれも同時に除去できるので、スルー
プットが向上するとともに、コストを削減できる。例え
ば、上記下層処理において、下層である薄膜に対してド
ライエッチングを施した場合は反応生成物も生成され
る。よって、ドライエッチング時に下層をマスクするこ
とに供されたレジスト膜そのもの、および、レジスト膜
が変質して生じた反応生成物も同時に除去できる。
【0107】また、本発明はレジストに由来する反応生
成物やレジストそのものを基板から除去することに限ら
ず、レジストに由来しない有機物、例えば人体から発塵
した微細な汚染物質などを該有機物の除去液によって基
板から除去することも含む。
【0108】また、上記実施形態においては、コントロ
ーラ19によるインターロック、すなわちソフトウェア
によるインターロックをかけるようにしていたが、これ
に限らず電気回路を用いたハードウェアによるインター
ロックをかけるようにしても良い。
【0109】また、上記実施形態においては、乾燥ユニ
ット91にて最終の乾燥処理を行うようにしていたが、
乾燥ユニット91は必須のものではなく、例えば回転処
理ユニット51に減圧機能を付与して該回転処理ユニッ
ト51にて最終の乾燥処理を行うようにしても良い。ま
た、回転処理ユニット51において純水による洗浄処理
を行うときにも、チャンバ65内を暗室にするようにし
ても良い。すなわち、本発明に係る基板処理装置は、ポ
リマー等の有機物を除去液を使用して除去する装置であ
って、少なくとも除去液によってそのような有機物の除
去処理を行っている間は、除去処理を行う処理室を暗室
にする形態のものであれば良い。
【0110】<第2実施形態>図4は本発明の第2実施
形態に係る基板処理装置の平面的構成を示す図であり、
図5は図4の基板処理装置の縦断面的構成を示す図であ
る。本実施形態に係る基板処理装置101が前述の第1
実施形態に係る基板処理装置1と大きく異なる点は、
回転処理部5および乾燥処理部9を収容する処理部10
3と、搬入搬出部3との間に中継部105を介設した
点、中継部105の両側にシャッタ107,109を
設けた点、乾燥処理部9を回転処理部5の上側に配置
し、インタフェース7を省略した点、および乾燥処理
部9の構成を変更した点のみであり、それ以外の部分に
ついてはほぼ同一の構成であり、互いに対応する部分に
は同一の参照符号を付して説明を省略する。なお、本実
施形態では、搬入搬出部3に設けられていた前述の受渡
し台39が省略され、中継部105の後述する基板受渡
し機構119がその受渡し台39の機能を担っている。
【0111】この基板処理装置101は、キャリアCと
して透明性の高いFOUPカセットが使用されることを
想定したものであり、図4の矢印Aで示すように、その
透明性の高いキャリアCを介して、基板処理装置101
の基板の搬送路内に進入した光が、その搬送路を介して
遮光領域である処理部103内に進入するのをシャッタ
107,109により防止する。
【0112】処理部103は、図4および図5に示すよ
うに、その内部を遮光する容体111内に、前述の4つ
の回転処理ユニット51と、前述の基板搬送機構53
と、4つの乾燥ユニット113と、複数(例えば、2
つ)の温度調節ユニット115とを備えている。回転処
理ユニット51は、第1実施形態と同様に基板搬送機構
53の両側に2つずつ配設されている。乾燥ユニット1
13は、回転処理ユニット51の上側における中継部1
05から見て奥側の領域に、基板搬送機構53を挟んで
左右に2つずつ2段重ねで配設されている。温度調節ユ
ニット115は、回転処理ユニット51の上側における
中継部105から見て手前側の領域に、基板搬送機構5
3を挟んで左右に分散して配設されている。なお、処理
部103内に設けられる回転処理ユニット51、乾燥ユ
ニット113および温度調節ユニット115等の設置数
や配置位置等は、図4および図5の構成に限定するもの
でなく、多様な構成が採用可能である。
【0113】回転処理ユニット51の構成、機能および
動作は、前述の第1実施形態の場合と同様である。基板
搬送機構53は、前述の第1実施形態に係る構成と同様
であるが、本実施形態では、処理部103と中継部10
5との間の基板Wの受渡し、および各ユニット51,1
13,115間の基板Wの搬送を行うようになってい
る。
【0114】乾燥ユニット113は、回転処理ユニット
51によるポリマー除去処理後の基板Wに対して乾燥処
理を行うためのものであり、そのチャンバ内に温度調節
機構を持つ温調プレート113aを備えて構成されてい
る。そして、基板搬送機構53により温調プレート11
3a上にセットされた基板Wを温調プレート113aに
より昇温し、基板Wに付着している水分等を蒸発させて
乾燥する。なお、乾燥ユニット113の代わりに、前述
の第1実施形態に係る乾燥ユニット91を備えるように
してもよい。
【0115】温度調節ユニット115は、乾燥ユニット
113による乾燥処理後の基板Wの温度調節(より具体
的には冷却)を行うためのものであり、そのチャンバ内
に温度調節のための温調プレート115aを備えて構成
されている。そして、基板搬送機構53により温調プレ
ート115a上にセットされた基板Wに対して温調プレ
ート115aにより温度調節を行う。
【0116】中継部105は、図4に示すように、搬入
搬出部3と処理部103との間に介設され、その内部を
遮光する容体117内に、この中継部105と搬入搬出
部3および処理部103との間で基板Wの受渡しを行う
基板受渡し機構119を備えている。この基板受渡し機
構119の詳細な構成については後述する。
【0117】搬入搬出部3と中継部105との間の隔壁
部121には、図4および図6に示すように、基板Wの
搬出入のための開口部(ゲート部)123が設けられて
いる。その開口部123には、その開口部123を介し
て中継部105内に進入する光を遮光するシャッタ10
7が設けられている。シャッタ107で開口部123を
閉鎖することにより、開口部123を介して中継部10
5内に進入する光を遮光して中継部105内を暗室化す
ることができる。
【0118】また、中継部105と処理部103との間
の隔壁部125には、図4および図6に示すように、基
板Wの搬出入のための開口部(ゲート部)127が設け
られている。その開口部127には、その開口部127
を介して処理部103内に進入する光を遮光するシャッ
タ109が設けられている。シャッタ109で開口部1
27を閉鎖することにより、開口部127を介して処理
部103内に進入する光を遮光して処理部103内を暗
室化することができる。
【0119】ここで、開口部123と開口部127との
間の距離は、基板Wの搬送方向の幅よりも大きく設定さ
れており、基板Wが後述する中継部105の基板受渡し
機構119に載置されている状態で、両方の開口部12
3,127をシャッタ107,109により閉鎖できる
ようになっている。そこで、本実施形態では、開口部1
23,127の少なくともいずれか一方が、シャッタ1
07,109により閉鎖されている状態を保持すること
により、処理部103内の暗室状態を保持するようにな
っている。
【0120】シャッタ107,109は、図7および図
8に示すように、シャッタ開閉機構であるエアシリンダ
131,133により昇降駆動されて開口部123,1
27を開閉する。開口部123,127の左右の外縁部
および上方の外縁部には、シャッタ107,109の左
右縁部を保持するとともに、および閉鎖位置にあるシャ
ッタ107,109の上側縁部を保持する保持部13
4,135が設けられている。この保持部134,13
5によって、シャッタ107,109が昇降移動可能に
保持されるとともに、閉鎖時に開口部123,127の
周囲から光が進入するのが確実に防止される。
【0121】エアシリンダ131,133は、コントロ
ーラ19によって制御される駆動部136から供給され
る駆動用のエアによって駆動される。コントローラ19
は、駆動部136を介してエアシリンダ131,133
を駆動することにより、シャッタ107,109を開閉
する。エアシリンダ131,133には、シャッタ10
7,109が閉鎖位置(上昇位置)および開放位置(下
降位置)にあることを検知するための、検知スイッチ
(例えば、フォトマイクロセンサ)137,139が設
けられている。コントローラ19は、この検知スイッチ
137,139からの信号により、シャッタ107が閉
鎖位置または開放位置にあることを検知する。
【0122】中継部105の基板受渡し機構119は、
図6および図9に示すように、スライドテーブル141
と、スライドテーブル141を駆動する駆動機構143
とを備えている。スライドテーブル141は、中継部1
05内における搬入搬出部3側の開口部123の内側近
傍の第1の受渡し位置(図6に示す位置)と、処理部1
03側の開口部127の内側近傍の第2の受渡し位置
(図9に示す位置)との間で、駆動機構143によって
往復駆動される。コントローラ19は、駆動機構143
を介してスライドテーブル141を駆動制御する。な
お、本実施形態では、スライドテーブル141の第2の
受渡し位置を中継部105内における開口部127の内
側近傍に設定したが、スライドテーブル141の一部又
は全体が開口部127を介して処理部103内に進入可
能な構成とし、スライドテーブル141の一部又は全体
が処理部103内に進入した位置(第2の受渡し位置)
で、スライドテーブル141と基板搬送機構53との間
で基板Wの受渡しが行われるようにしてもよい。
【0123】スライドテーブル141には、基板Wを支
持する複数のピン(例えば、基板Wのエッジを保持する
エッジホールドピン)141aが突設されている。ここ
で、本実施形態ではキャリアCとしてFOUPカセット
が採用されているため、搬入搬出機構37の搬入搬出用
アーム37a(図6参照)は、規格化されたFOUPカ
セット内の構成に対応した形状とされている。このた
め、スライドテーブル141のピン141aの配列等の
構成も、基板Wの受渡しの際にアーム37aと干渉しな
い構成とされている。
【0124】次に、この基板処理装置101の動作、特
に、中継部105を介した基板Wの受渡し動作およびシ
ャッタ107,109の開閉動作について説明する。
【0125】基板Wが搬入搬出機構3から処理部103
に搬送される際には、まず図6に示すように、スライド
テーブル141が第1の受渡し位置に位置されるととも
に、シャッタ109により開口部127が閉鎖された状
態でシャッタ107により開口部123が開放され、搬
入搬出機構37の搬入搬出用アーム37aによってキャ
リアCから取り出された基板Wが、開口部123を介し
て基板受渡機構119のスライドテーブル141に受渡
される。その受渡しは、基板Wが、搬入搬出アーム37
aによってスライドテーブル141のピン141a上に
載置されることにより行われる。
【0126】続いて、図9に示すように、シャッタ10
7により開口部123が閉鎖された後、シャッタ109
により開口部127が開放されるとともに、スライドテ
ーブル141が第1の受渡し位置から第2の受渡し位置
に移動され、スライドテーブル141上の基板Wが、開
口部127を介して基板搬送機構53の搬送アーム53
aによって受け取られる。搬送アーム53aによって基
板Wが処理部103内に取り込まれると、シャッタ10
9によって開口部127が閉鎖される。
【0127】処理部103内に取り込まれた基板Wは、
基板搬送機構53によって回転処理ユニット51内に送
り込まれ、回転処理ユニット51にて第1実施形態と同
様なポリマー除去処理が施される。ポリマー除去処理が
終了すると、基板Wは、基板搬送機構53によって、回
転処理ユニット51内から取り出されて、乾燥ユニット
113に送り込まれ、乾燥ユニット113の温調プレー
ト113aによって昇温されて、付着している水分等が
蒸発されて乾燥される。乾燥処理が終了すると、基板W
は、基板搬送機構53によって、乾燥ユニット113内
から取り出されて、温度調節ユニット115に送り込ま
れ、温度調節ユニット115の温調プレート115aに
より温度調節処理が行われる。温度調節処理が終了する
と、基板Wは、基板搬送機構53により処理部103か
ら送り出される。
【0128】基板Wが処理部103から搬入搬出機構3
に搬送される際には、まず図9に示すように、スライド
テーブル141が第2の受渡し位置に位置されるととも
に、シャッタ107により開口部123が閉鎖された状
態でシャッタ109により開口部127が開放され、基
板Wが開口部127を介し基板搬送機構53の搬送アー
ム53aによって基板受渡機構119のスライドテーブ
ル141上に載置されて受渡される。
【0129】続いて、図6に示すように、シャッタ10
9により開口部127が閉鎖された後、シャッタ107
により開口部123が開放されるとともに、スライドテ
ーブル141が第2の受渡し位置から第1の受渡し位置
に移動され、スライドテーブル141上の基板Wが、開
口部123を介して搬入搬出機構37の搬入搬出用アー
ム37aによって受け取られる。搬入搬出用アーム37
aによって基板Wが搬入搬出部3内に取り込まれると、
シャッタ107によって開口部123が閉鎖される。受
け取られた基板Wは、搬入搬出機構37によってキャリ
アC内に収容される。
【0130】以上のように、本実施形態によれば、処理
部103と搬入搬出部3との間に中継部105を設ける
とともに、搬入搬出部3と中継部105との間のゲート
部である開口部123にシャッタ107を設け、中継部
105と処理部103との間のゲート部である開口部1
27にシャッタ109を設けたため、基板Wをキャリア
Cと処理部103との間で搬送する過程において、シャ
ッタ107,109の少なくともいずれか一方が必ず閉
鎖状態となるように開閉制御することにより、処理部1
03および回転処理ユニット51のチャンバ65内を確
実に暗室化し、チャンバ65内等で光を触媒とした悪影
響が生じるのを防止することができる。
【0131】これによって、本実施形態のようにキャリ
アCとして透明性の高いFOUPカセットを使用した場
合であっても、FOUPカセットを介して装置101内
の基板Wの搬送路中に進入した光が、その搬送路を介し
て処理部103内に進入するのを確実に防止することが
できる。
【0132】また、このシャッタ107,109により
キャリアCの交換中でも処理部103内を確実に遮光で
きる。
【0133】さらに、回転処理ユニット51を収容する
処理部103内が暗室化されるため、ポリマー除去を行
う回転処理ユニット51から乾燥処理を行う乾燥ユニッ
ト113に基板Wを搬送する際に、仮にポリマー除去の
ための除去液が基板Wに付着していた場合であっても、
基板Wに付着した除去液が原因となって光を触媒とした
悪影響が生じるのを防止することができる。
【0134】また、シャッタ107,109により開口
部123,127を閉鎖することにより、搬入搬出部3
と中継部105との間、および中継部105と処理部1
03との間での気流の回り込み等を防止できる。
【0135】<第2実施形態の変形例>この第2実施形
態の変形例として、処理部103内の遮光はシャッタ1
07,109に確保されているため、回転処理ユニット
51のシャッタ59については、ポリマー除去処理時の
処理液の飛散や、ユニット51内の雰囲気管理等の点で
問題がない場合には省略してもよい。
【0136】他の変形例として、処理部103内におけ
る回転処理ユニット51のチャンバ65以外の領域につ
いては遮光の必要がない場合には、シャッタ107を省
略し、残された2つのシャッタ59,109によってチ
ャンバ65内の遮光を行うようにしてもよい。この場合
も、シャッタ59,109は、同時には開かないように
開閉制御される。あるいは、シャッタ107の代わりに
シャッタ109を省略しても、残りの2つのシャッタ5
9,107により同様な効果が得られる。
【0137】さらに他の変形例として、図10に示すよ
うに、中継部105を省略して搬入搬出部3に受渡し台
39を復活させるとともに、搬入搬出部3と処理部10
3との間の隔壁部125に設けられる開口部(ゲート
部)127に前述の第2実施形態と同様なシャッタ10
9を設け、そのシャッタ109とチャンバ65のシャッ
タ59とによりチャンバ65内の遮光を確保するように
してもよい。この場合も、シャッタ59,109は、同
時には開かないように開閉制御される。
【0138】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、少なくとも除去液によって有機物の除去処理
を行っている間は、処理室内を暗室とするため、除去液
を使用した有機物の除去処理時に光を触媒とした悪影響
を防止することができる。
【0139】請求項2の発明によれば、少なくとも除去
液によって有機物の除去処理を行っている間は、処理室
を含む所定の遮光領域内を暗室とするため、除去液を使
用した有機物の除去処理時に光を触媒とした悪影響を防
止することができる。
【0140】請求項3の発明によれば、少なくとも前記
除去液によって基板を処理している間は、遮光手段によ
って搬送路を介して処理室内に進入する光を遮光するた
め、処理時の処理室内の遮光が維持され、除去液を使用
した有機物の除去処理時に光を触媒とした悪影響を確実
に防止することができる。
【0141】これによって、キャリアとして透明性の高
いFOUPカセットを使用した場合であっても、FOU
Pカセットを介して装置内の基板の搬送路中に進入した
光が、有機物除去処理中に搬送路を介して処理室に進入
するのを確実に防止することができる。
【0142】請求項4の発明によれば、少なくとも前記
除去液によって基板を処理している間は、遮光手段によ
って搬送路を介して処理室内または遮光領域内に進入す
る光を遮光するため、処理時の処理室内または遮光領域
内の遮光が維持され、除去液を使用した有機物の除去処
理時に光を触媒とした悪影響を確実に防止することがで
きる。
【0143】また、基板の搬送路に遮光手段を基板の搬
送方向の幅よりも大きな間隔をあけて多段に設ける構成
であるため、基板が搬送路内を搬送される過程で、多段
に設けられた遮光手段のうちの少なくもいずれか一つを
必ず遮光状態とすることができる。その結果、処理室内
または遮光領域内を確実に暗室化することができる。
【0144】これによって、キャリアとして透明性の高
いFOUPカセットを使用した場合であっても、FOU
Pカセットを介して装置内の基板の搬送路中に進入した
光が搬送路を介して処理室に進入するのを確実に防止す
ることができる。
【0145】請求項5の発明によれば、少なくとも除去
液によって基板を処理している間は、遮光手段によって
搬出入口を遮光するため、処理時の処理室内の遮光が維
持され、除去液を使用した有機物の除去処理時に光を触
媒とした悪影響を確実に防止することができる。
【0146】請求項6の発明によれば、有機物除去を行
う第1の処理室から第2の処理室に基板を搬送する際
に、仮に有機物除去のための除去液が基板に付着してい
た場合であっても、遮光領域内を暗室とすることによ
り、基板に付着した除去液が原因となって光を触媒とし
た悪影響が生じるのを防止することができる。
【0147】請求項7の発明によれば、処理室を収容す
る処理部と搬入搬出部との間に中継部を設けるととも
に、搬入搬出部と中継部との間の搬出入用の第1のゲー
ト部に第1の遮光手段を設け、中継部と処理部との間の
第2のゲート部に第2の遮光手段を設けたため、基板を
キャリアと処理部との間で搬送する過程において、第1
および第2の遮光手段の少なくともいずれか一方を必ず
遮光状態とすることができ、処理室を収容する処理部内
を確実に暗室化することができる。
【0148】請求項8の発明によれば、有機物除去を行
う第1の処理室から第2の処理室に基板を搬送する際
に、仮に有機物除去のための除去液が基板に付着してい
た場合であっても、処理部内を暗室とすることにより、
基板に付着した除去液が原因となって光を触媒とした悪
影響が生じるのを防止することができる。
【0149】請求項9の発明によれば、有機物除去を行
う第1の処理室から乾燥処理を行う第2の処理室に基板
を搬送する際に、仮に有機物除去のための除去液が基板
に付着していた場合であっても、処理部内を暗室とする
ことにより、基板に付着した除去液が原因となって光を
触媒とした悪影響が生じるのを防止することができる。
【0150】請求項10の発明によれば、処理室を収容
する処理部と搬入搬出部との間に中継部を設けるととも
に、搬入搬出部と中継部との間の搬出入用のゲート部に
第1の遮光手段を設け、処理室の基板搬出入用の搬出入
口に第2の遮光手段を設けたため、基板をキャリアと処
理室との間で搬送する過程において、第1および第2の
遮光手段の少なくともいずれか一方を必ず遮光状態とす
ることができ、処理室内を確実に暗室化することができ
る。
【0151】また、中継部を設けた分だけ、装置の設備
を内蔵するためのスペースを拡大できる。
【0152】請求項11の発明によれば、処理室を収容
する処理部の基板搬出入用の搬出入口に第1の遮光手段
を設け、処理室を収容する処理部の基板搬出入用の搬出
入口に第2の遮光手段を設けたため、基板を処理部の外
部と処理室内との間で搬送する過程において、第1およ
び第2の遮光手段の少なくともいずれか一方を必ず遮光
状態とすることができ、処理室内を確実に暗室化するこ
とができる。
【0153】請求項12に記載の発明によれば、第1の
遮光手段および第2の遮光手段が、その両方が同時には
開かないように開閉制御されるため、処理部内または処
理室内を確実に暗室化することができる。
【0154】請求項13の発明によれば、処理室に、そ
の内部を観察するための観察窓を設けるため、オペレー
タが必要に応じて処理室内を確認することができる。
【0155】請求項14の発明によれば、観察窓が開放
されているときには照明手段が能動状態とされ、観察窓
が閉鎖されているときには照明手段が非能動状態とされ
るため、処理室内を確認する必要があるときのみ処理室
内が照明されることとなる。
【0156】請求項15の発明によれば、少なくとも除
去液によって基板を処理している間は、観察窓の開放を
禁止するため、処理時の処理室内の遮光が維持され、除
去液を使用した有機物の除去処理時に光を触媒とした悪
影響を確実に防止することができる。
【0157】請求項16の発明によれば、少なくとも観
察窓が開放されている間は、除去液供給手段からの除去
液の供給を禁止するため、処理室内に光が進入している
ときに除去液を使用した有機物の除去処理が行われて光
を触媒とした悪影響が生じるのを防止することができ
る。
【0158】請求項17の発明によれば、基板に付着し
た前記有機物が、基板上に形成されたレジスト膜が変質
して生じた反応生成物であり、除去液を使用した反応生
成物の除去処理時に光を触媒とした悪影響を防止するこ
とができる。
【0159】請求項18の発明によれば、反応生成物
が、レジスト膜をマスクとして基板の表面に存在する薄
膜をドライエッチングすることによって生成されたポリ
マーであり、除去液を使用したポリマーの除去処理時に
光を触媒とした悪影響を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の平
面図である。
【図2】図1の基板処理装置の回転処理ユニットの構成
を示す図である。
【図3】図1の基板処理装置の乾燥ユニットの構成を示
す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る基板処理装置の平
面的構成を示す図である。
【図5】図4の基板処理装置の縦断面的構成を示す図で
ある。
【図6】図4の基板処理装置の中継部周辺の構成を示す
断面図である。
【図7】図4の基板処理装置のシャッタ周辺の構成を示
す図である。
【図8】図7の要部断面図である。
【図9】図4の基板処理装置の中継部周辺の構成を示す
断面図である。
【図10】図4の基板処理装置の変形例を示す図であ
る。
【図11】エッチングによって生成したポリマーが付着
した様子を示す図である。
【図12】除去液を使用した除去処理時に銅の下部配線
層が腐食された様子を示す図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置 3 搬入搬出部 5 回転処理部 7 インタフェース 9 乾燥処理部 15 ランプ 19 コントローラ 21 観察窓 23 開閉ロック機構 37 搬入搬出機構 51 回転処理ユニット 53 基板搬送機構 58 搬出入口 59 シャッタ 61 基板保持手段 63 除去液供給手段 65 チャンバ 91 乾燥ユニット 101 基板処理装置 103 処理部 105 中継部 107,109 シャッタ 113 乾燥ユニット 115 温度調節ユニット 119 基板受渡し機構 123,127 開口部 C キャリア W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 一樹 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 谷口 英行 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 吉田 武司 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 川上 重典 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 5F004 AA08 EA10 FA08 5F031 CA02 CA05 CA07 FA01 FA02 FA04 FA07 FA11 FA12 FA15 GA48 MA23 MA32 NA08 NA09 NA20 5F046 CD01 CD05 MA02 MA06 MA07 MA10

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に付着した有機物を、該有機物の除
    去液によって除去する基板処理装置であって、 有機物の除去を行うための処理室と、 前記処理室内にて基板を保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された基板に前記除去液を供給する
    除去液供給手段と、を備え、 少なくとも前記除去液によって有機物の除去処理を行っ
    ている間は、前記処理室内を暗室とすることを特徴とす
    る基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板処理装置において、 少なくとも前記除去液によって有機物の除去処理を行っ
    ている間は、この基板処理装置における前記処理室を含
    む所定の遮光領域内を暗室とすることを特徴とする基板
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の基板処
    理装置において、 基板を収容するキャリアから前記処理室まで、あるいは
    前記遮光領域を暗室化する場合には前記キャリアから前
    記遮光領域までの基板の搬送路に、その搬送路を介して
    前記処理室内に進入する光を遮光するための遮光手段を
    設け、 少なくとも前記除去液によって基板を処理している間
    は、前記遮光手段によって前記搬送路を遮光することを
    特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の基板処
    理装置において、 基板を収容するキャリアから前記処理室まで、または前
    記遮光領域を暗室化する場合には前記キャリアから前記
    遮光領域までの基板の搬送路に、その搬送路を介して前
    記処理室内または前記遮光領域内に進入する光を遮光す
    るための遮光手段を、基板の搬送方向の幅よりも大きな
    間隔をあけて多段に設け、 少なくとも前記除去液によって基板を処理している間
    は、前記遮光手段によって前記搬送路を遮光することを
    特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記処理室に、 前記処理室に対して基板を搬出入するための搬出入口
    と、 前記搬出入口から前記処理室内に進入する光を遮光する
    ための遮光手段と、を設け、 少なくとも前記除去液によって基板を処理している間
    は、前記遮光手段によって前記搬出入口を遮光すること
    を特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2から請求項4のいずれかに記載
    の基板処理装置において、 前記遮光領域内に、 前記処理室である第1の処理室と、 前記有機物の除去とは異なる処理を行う第2の処理室
    と、 前記第1の処理室と前記第2の処理室との間で基板の搬
    送を行う基板搬送機構と、を備えることを特徴とする基
    板処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の基板処理装置におい
    て、 所定位置に配置されたキャリアに対し、基板の搬入およ
    び搬出を行う搬入搬出機構を備えた搬入搬出部と、 前記処理室を収容し、その内部空間が前記遮光領域とさ
    れる処理部と、 前記搬入搬出部と前記処理部との間に介設され、前記搬
    入搬出部と前記処理部との間で基板の受渡しを行う基板
    受渡し機構を備えた中継部と、を備え、 前記搬入搬出部と前記中継部との間に設けられる基板搬
    出入用の第1のゲート部に、その第1のゲート部を介し
    て前記中継部内に進入する光を遮光する第1の遮光手段
    を設け、 前記中継部と前記処理部との間に設けられる基板搬出入
    用の第2のゲート部に、その第2のゲート部を介して前
    記処理部内に進入する光を遮光する第2の遮光手段を設
    けることを特徴とする基板処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の基板処理装置において、 前記処理部は、 前記処理室である第1の処理室と、 前記有機物の除去とは異なる処理を行う第2の処理室
    と、 前記第1の処理室と前記第2の処理室との間で基板の搬
    送を行う基板搬送機構と、を備えることを特徴とする基
    板処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の基板処理装置において、 前記第2の処理室では、前記第1の処理室にて有機物の
    除去が行われた基板に対して乾燥処理が行われることを
    特徴とする基板処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の基板処理装置におい
    て、 所定位置に配置されたキャリアに対し、基板の搬入およ
    び搬出を行う搬入搬出機構を備えた搬入搬出部と、 前記処理室を収容する処理部と、 前記搬入搬出部と前記処理部との間に介設され、前記搬
    入搬出部と前記処理部との間で基板の受渡しを行う基板
    受渡し機構を備えた中継部と、を備え、 前記搬入搬出部と前記中継部との間に設けられる基板搬
    出入用のゲート部に、そのゲート部から前記中継部を介
    して前記処理部内に進入する光を遮光する第1の遮光手
    段を設け、 前記処理室の基板搬出入用の搬出入口に、その搬出入口
    を介して前記処理室内に進入する光を遮光する第2の遮
    光手段を設けることを特徴とする基板処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の基板処理装置におい
    て、 前記処理室を、所定の処理部内に収容し、 前記処理部の基板搬出入用の搬出入口に、その搬出入口
    を介して前記処理室内に進入する光を遮光する第1の遮
    光手段を設け、 前記処理室の基板搬出入用の搬出入口に、その搬出入口
    を介して前記処理室内に進入する光を遮光する第2の遮
    光手段を設けることを特徴とする基板処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項7から請求項11のいずれかに
    記載の基板処理装置において、 前記第1の遮光手段および前記第2の遮光手段は、開閉
    式の遮光手段であり、その両方が同時には開かないよう
    に開閉制御されることを特徴とする基板処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12のいずれかに
    記載の基板処理装置において、 前記処理室に、その内部を観察するための観察窓を設け
    ることを特徴とする基板処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の基板処理装置におい
    て、 前記処理室の内部に照明手段を設けるとともに、 前記観察窓が開放されているときには前記照明手段が能
    動状態とされ、前記観察窓が閉鎖されているときには前
    記照明手段が非能動状態とされることを特徴とする基板
    処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の基板処理装置におい
    て、 少なくとも前記除去液によって基板を処理している間
    は、前記観察窓の開放を禁止する窓開放禁止手段をさら
    に備えることを特徴とする基板処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15記載の基
    板処理装置において、 少なくとも前記観察窓が開放されている間は、前記除去
    液供給手段からの前記除去液の供給を禁止する除去液供
    給禁止手段をさらに備えることを特徴とする基板処理装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項1から請求項16のいずれかに
    記載の基板処理装置において、 基板に付着した前記有機物は、基板上に形成されたレジ
    スト膜が変質して生じた反応生成物であることを特徴と
    する基板処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の基板処理装置におい
    て、 前記反応生成物は、前記レジスト膜をマスクとして基板
    の表面に存在する薄膜をドライエッチングすることによ
    って生成されたポリマーであることを特徴とする基板処
    理装置。
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