JPH07130727A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JPH07130727A
JPH07130727A JP5300960A JP30096093A JPH07130727A JP H07130727 A JPH07130727 A JP H07130727A JP 5300960 A JP5300960 A JP 5300960A JP 30096093 A JP30096093 A JP 30096093A JP H07130727 A JPH07130727 A JP H07130727A
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wafer
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wafers
heat treatment
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光寛 南部
Masanori Tateyama
正規 建山
Yuji Yoshimoto
裕二 吉本
Hideaki Goto
英昭 後藤
Tomoko Ishimoto
朋子 石本
Nariaki Iida
成昭 飯田
Hidetami Yaegashi
英民 八重樫
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体の塗布処理と加熱処理を連続して行
い、製品歩留まりの向上及びスループットの向上を図
る。 【構成】 ウエハ搬送アーム21により搬送される被処
理体であるウエハWを枚葉処理によりSOG溶液を塗布
する塗布処理部20と、塗布後の複数枚のウエハWをウ
エハボート41にて保持して加熱炉31内に搬送すると
共に加熱処理する熱処理部30との間に、インターフェ
イス部40を配置する。インターフェイス部40に、ウ
エハボート41に対してウエハWを搬入及び搬出する搬
入・搬出機構44を設ける。これにより、塗布処理部の
枚葉処理と熱処理部のバッチ処理の形態に対応させてウ
エハWを搬送させることができ、製品歩留まりの向上及
びスループットの向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被処理体の表面に塗
布膜を形成する処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程にお
いて、例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)等の
被処理体の表面上にフォトリソグラフィー技術を用いて
所定の回路パターンの転写を行っている。
【0003】また、近年の回路パターンの集積度の向上
に伴い、回路配線の多層化が進んでおり、このような多
層配線構造においては、下層配線の凹凸を可及的に少な
くすることが肝要であり、そのため、下層配線と上層配
線との間を相互に絶縁するための層間絶縁膜を平坦化す
るための技術が必要である。
【0004】そこで、従来では、層間絶縁膜を形成する
際の平坦化技術として、塗布ガラス[SOG;Spin On
Glass]を用いる方法が知られている。このSOG膜塗
布方法は、膜となる成分(例えばシラノール化合物(S
i(OH)4))と溶媒(例えばエチルアルコール)と
を混合した処理液(溶液)を被処理体であるウエハ上に
塗布し、熱処理で溶媒を蒸発させ重合反応を進めて絶縁
膜を形成する技術である。具体的には、まず、ウエハを
スピンチャック上に載置させて、ウエハを回転(200
0〜6000rpm)させながら、ウエハ上にSOGの
溶液を滴下して塗布してSOG膜を形成する。次に、プ
レヒート工程で100〜140℃の温度下で熱処理する
ことによって溶媒を蒸発した後、加熱装置内にウエハを
搬入して約400〜450℃の温度下で熱処理すること
により、SOG膜をシロキサン結合している。また、S
OG膜を多層に形成する場合には、ウエハ上にSOG溶
液を塗布して溶媒を蒸発する工程を繰り返して行った後
に、塗布後のウエハを加熱装置内に搬入して熱処理する
か、あるいは、ウエハ上にSOG溶液を塗布して溶媒を
蒸発した後、加熱装置内に搬入して熱処理を行う工程を
繰り返して多層のSOG膜を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウエハ表面
にSOG溶液を塗布する塗布処理工程においては、上述
したように、ウエハを回転させながらウエハ表面にSO
G溶液を滴下して拡散させるスピンコート法によって1
枚のウエハごとにSOG溶液を塗布する枚葉処理が行わ
れている。また、塗布後のウエハを加熱処理する熱処理
工程においては、作業能率の面で複数枚のウエハをウエ
ハボートのような保持手段にて保持すると共に加熱装置
内に搬入して行うバッチ処理が適している。そのため、
従来では枚葉処理の塗布処理工程とバッチ処理の熱処理
工程とをそれぞれ別の装置で行っている。
【0006】しかしながら、塗布処理工程と熱処理工程
とを別の装置で行うことは、設置スペースを広くする必
要があるばかりか、塗布処理後に一旦塗布装置の外に被
処理体を搬送した後に熱処理装置に搬入するため、処理
効率の低下を招くという問題あった。更には、塗布処理
後に被処理体を大気に晒すと、塗布面に有機物や微細な
ごみ等が付着して歩留まりの低下をきたす虞れがあり、
これを解決するためには塗布処理後の被処理体の管理に
細心の注意を施す必要がある。
【0007】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、被処理体の塗布処理と加熱処理を連続して行うこと
を可能とし、製品歩留まりの向上とスループットの向上
を図れるようにした処理装置を提供しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の処理装置は、枚葉処理により被処
理体に処理液を塗布する塗布処理部と、上記処理液を塗
布後の複数枚の被処理体を保持手段にて保持して加熱装
置内に搬送し加熱処理する熱処理部と、上記塗布処理部
と熱処理部間、上記被処理体を搬送するインターフェイ
ス部とを具備し、上記インターフェイス部に、上記保持
手段に対して上記被処理体を搬入及び搬出する搬入・搬
出機構を設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、この発明の第2の処理装置は、枚葉
処理により被処理体に処理液を塗布する塗布処理部と、
上記処理液を塗布後の複数枚の被処理体を保持手段にて
保持して加熱装置内に搬送し加熱処理する熱処理部と、
上記塗布処理部と熱処理部間、上記被処理体を搬送する
インターフェイス部とを具備し、上記インターフェイス
部に、上記保持手段に対して上記被処理体を搬入及び搬
出する搬入・搬出機構を設け、上記保持手段に被処理体
を搬入する際、保持手段が保有できる枚数に満たない
時、不足枚数分ダミー用被処理体を搬入することを特徴
とするものである。
【0010】この発明において、上記インターフェイス
部には少なくとも保持手段に対して被処理体を搬入及び
搬出する搬入・搬出機構を設けられていれば、塗布処理
部の枚葉処理と熱処理部のバッチ処理とを相互に変換す
ることが可能であるが、好ましくは被処理体を正確に保
持手段に搬入するための位置決め機構を設ける方がよ
い。
【0011】また、上記保持手段に搬入されるダミー用
被処理体の搬入形態は任意でよいが、好ましくは被処理
体の搬入・搬出機構を用いる方がよい。この場合、ダミ
ー用被処理体の収容部は保持手段に近接すべくインター
フェイス部内に設ける方が好ましい。
【0012】また、上記保持手段は1つであっても差し
支えないが、好ましくは複数個配設して、熱処理部内に
搬送される保持手段にて保持される被処理体の熱処理中
に他に保持手段に対して被処理体の搬入又は搬出を行え
るようにする方がよい。このように複数の保持手段を配
設する場合には、ダミー用被処理体の収容部を複数配設
することによりダミー用被処理体の補充又は回収を効率
よく行える点で好ましい。この補充用収容部はインター
フェイス部内に配設してもよく、あるいはインターフェ
イス以外に配設してもよい。
【0013】
【作用】上記のように構成されるこの発明の処理装置に
よれば、塗布処理部で枚葉処理により塗布処理された被
処理体をインターフェイス部の搬入・搬出機構によって
保持手段に所定枚数搬入し、そして、被処理体を保持し
た保持手段を熱処理部の加熱装置内に搬入して適宜温度
下で被処理体をバッチ処理により加熱処理することがで
きる。加熱処理された被処理体は再びインターフェイス
部内に搬送され、搬入・搬出機構によって保持手段から
一枚ずつ搬出されて外部に取り出されるか、あるいは、
再度、塗布処理工程に搬送されて塗布処理が施される。
したがって、被処理体の塗布処理と加熱処理をインター
フェイス部を介して連続して行うことができるので、ス
ループットの向上が図れ、また、塗布処理された被処理
体は外部の大気に晒されることがないので、被処理体に
有機物や微細ごみ等が付着することがなく、製品歩留ま
りの向上を図ることができる。
【0014】また、保持手段に被処理体を搬入する際、
保持手段が保有できる枚数に満たない時、不足枚数分だ
けダミー用被処理体を搬入することにより、常時保持手
段が保有可能な枚数分の被処理体及びダミー用被処理体
を保持手段にて保持して熱処理することができるので、
被処理体の熱処理を均一に行うことができ、塗布膜の均
一化を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下にこの発明の実施例を添付図面に基いて
詳細に説明する。ここでは、この発明の処理装置をSO
G塗布・加熱装置に適用した場合について説明する。図
1はSOG塗布・加熱装置の概略平面図、図2はその概
略斜視図が示されている。
【0016】上記SOG塗布・加熱装置は、被処理体例
えば半導体ウエハW(以下にウエハという)を搬入又は
搬出するロード・アンロード部10と、搬送手段である
ウエハ搬送アーム21により搬送されるウエハWを枚葉
処理により処理液としてのSOG溶液をウエハWに塗布
する塗布処理部20と、SOG溶液を塗布後の複数枚の
ウエハWをウエハボート41(保持手段)にて収納保持
して加熱装置である加熱炉31内に搬送し加熱処理する
熱処理部30と、塗布処理部20と熱処理部30間、ウ
エハWを搬送するインターフェイス部40とで主要部が
構成されている。
【0017】上記ロード・アンロード部10は、未処理
のウエハWを収容するウエハカセット11と、処理後の
ウエハWを収容するウエハカセット12を載置台13上
に直線状に載置し、これらウエハカセット11,12の
開口側にX,Y,Z(上下)方向に移動自在なウエハ搬
送用ピンセット14を配設してなる。このように構成さ
れるロード・アンロード部10において、ピンセット1
4によってウエハカセット11から取り出された未処理
のウエハWは、中央部付近の受渡し位置に搬送されて塗
布処理部20の搬送手段であるウエハ搬送アーム21に
受け渡されて塗布処理が施される。また、塗布及び加熱
処理されたウエハWがウエハ搬送アーム21に保持され
て上記受渡し位置まで搬送されると、その処理済のウエ
ハWをピンセット14にて受け取って処理済用ウエハカ
セット12内にウエハWを搬送し収納するようになって
いる。
【0018】上記塗布処理部20は、X方向に伸びる搬
送路22に沿って移動自在でかつY方向,θ方向及びZ
方向に昇降可能なウエハ搬送アーム21を具備してな
り、搬送路22に関して対向する一方の側には塗布前の
ウエハWを所定の温度まで冷却するクーリング機構23
と、塗布後のウエハWを所定温度(例えば100〜14
0℃)まで加熱してSOG溶液中の溶媒を蒸発する多段
に複数個積層されたベーク機構24とを配設し、また、
対向する他方の側にはクーリング機構23で冷却された
ウエハWの表面に処理液としてのSOG溶液を供給例え
ば滴下して塗布する塗布機構25と、SOG溶液等の薬
品タンク(図示せず)を収容する収容室26とを配設し
てなる。
【0019】この場合、塗布機構25は、ウエハWを保
持回転するスピンチャック25aの外周側にカップ25
bを周設してなり、カップ25bの外側にSOG溶液供
給ノズル25cとウエハWの周辺部分のSOGを溶解除
去するためのサイドリンス用ノズル25dを配設し、こ
れらノズル25c,25dをスキャンアーム25eにて
ウエハWの上面側に搬送し得るように構成されている。
なお、クーリング機構23の上部に、例えば塗布前のウ
エハ表面に付着する有機物をオゾン(O3)によって分
解し灰化除去するためのUV(Ultraviolet)照射装置
27を設けることも可能である。
【0020】上記インターフェイス部40は、図3及び
図4に示すように、ほぼ密閉された箱状の室42内に、
塗布処理部20から搬送されたウエハWを受け取る位置
決め機構43と、この位置決め機構43によって位置決
めされたウエハWを受け取ってウエハボート41に搬入
又はウエハボート41からウエハWを搬出する搬入・搬
出機構44と、複数(図面では3個の場合を示す)のウ
エハボート41を取り外し可能に載置すると共に1つの
ダミー用被処理体例えばダミーウエハ用ボート45を立
設固定しY方向に往復移動可能なボートライナー46と
を配設してなる。
【0021】この場合、位置決め機構43は、図5ない
し図7に示すように、同一円周上に3個のウエハ保持ピ
ン43aを有すると共に、中心点に関して対向する位置
に内周部分が円弧状のセンタリングガイド43bを有す
るアライメントステージ43cと、アライメントステー
ジ43cの中心部に配設されウエハWの下面を真空吸着
して保持するチャック43dと、ウエハWのオリフラ
(オリエンテーションフラット:Orientation Flat)位
置検出用センサ43eとで構成されており、チャック4
3dはステッピングモータ43fによって水平方向に回
転(自転)可能に形成されると共に、ステッピングモー
タ43fをモータ取付板43gに装着するエアシリンダ
43hによってアライメントステージ43cの上方に出
没可能に形成されている。
【0022】このように構成される位置決め機構43に
おいて、アライメントステージ43c上にウエハWが搬
送されると、ウエハWはエアシリンダ43hの作動によ
り上昇していたチャック43bによって保持され、ウエ
ハWをウエハ保持ピン43aの上方へ持ち上げた状態で
ステッピングモータ43fが駆動してウエハWを水平方
向へ回転させ、このときオリフラ位置検出用センサ43
eによってウエハWのオリフラWaの位置を検出し、そ
の検出信号に基いてステッピングモータ43fがオリフ
ラWaの端部から所定の回転角正回転又は逆回転した後
停止することにより、ウエハWのオリフラWaの向きを
一定方向例えばボートライナー41側になるように位置
決めすることができる。そして、エアシリンダ43hの
作動によってチャック43dが下降してセンタリングガ
イド43bによってセンタリング(中心合せ)が行われ
る。
【0023】また、上記搬入・搬出機構44は、図1、
図3及び図4に示すように、インターフェイス部40の
Y方向に敷設されたガイドレール47に沿って移動自在
な移動体44aと、この移動体44aに対して図示しな
い昇降装置によって昇降可能に装着される昇降台44b
と、この昇降台44b上に回転軸44cをもつて回転さ
れる搬送基台44dと、搬送基台44d上に装着されて
θ方向に回転すると共に水平面上で伸縮移動可能なアー
ム44eとで構成されている。この場合、アーム44e
は、ウエハWを保持する段付舌片44fと、この段付舌
片44fの基部側の両端に設けられる一対の内周側が円
弧状の位置決め片44gとで構成されている。また、搬
送基台44dの先端側の両側面には取付部材に取付けら
れ、ウエハWの周縁の一部の左右両側に位置するように
互いに離間して設けられた発光部48aと受光部48b
とからなるマッピングセンサ48が上記アーム44eと
は独立して進退自在に設けられており、このマッピング
センサ48によってウエハボート41に収容されたウエ
ハWの有無を検出し得るようになっている。このマッピ
ングセンサ48によってウエハWの有無を検出するに
は、発光部48aと受光部48bをウエハボート41内
のウエハWの周縁部の一部がその間に入る位置まで前進
させた後、搬送基台44dを連続的にウエハボート41
の最上段から最下段、あるいは最下段から最上段のレベ
ルまで降下あるいは上昇させることによって光ビームの
遮断・透過の状態により各段のウエハWの有無とウエハ
Wの高さ位置を高速に検出することができる。
【0024】上記ボートライナー46は、図8及び図9
に示すように、Y方向に沿って配設された一対のリニア
ガイド49に摺動可能に装着されるボートステージ46
aをステッピングモータ46bとボールネジ46cとか
らなるボールネジ機構46dによってY方向に一定量移
動可能に形成されている。このボートステージ46aの
上面には、1つのダミーウエハ用ボート45と3つのウ
エハボート41を載置するための石英製の固定ピン46
eがそれぞれ同心円状に4つ突設されており、これら固
定ピン46e上にウエハボート41及びダミーウエハ用
ボート45が載置されるようになっている。
【0025】上記のように、ウエハボート41とダミー
ウエハ用ボート45とを隣接して配設することによっ
て、上記搬入・搬出機構44によってウエハWをウエハ
ボート41内に搬入する際、ウエハボート41の上部及
び下部にダミーウエハWdを迅速に搬入することができ
る。具体的には、ウエハボート41には例えば60枚の
ウエハWが収容されるようになっており、例えば最大5
0枚のウエハWをウエハボート41内に収容し、この5
0枚のウエハWの上部及び下部にそれぞれ5枚ずつのダ
ミーウエハWdを収容して、合計60枚収容した状態で
ウエハボート41を熱処理部30にて熱処理し得るよう
になっている。このようにウエハボート41内の上部及
び下部にダミーウエハWdを配設する一つの理由は、ウ
エハWを加熱処理する際の上部及び下部と中間部との温
度状態が相違し、例えば上部と下部に位置するウエハの
温度が中間部に位置するウエハの温度より低くなり加熱
処理にばらつきが生じてしまい、均一な加熱処理が施せ
なくなるのを防止して均一な加熱処理を行えるようにす
るためである。したがって、ウエハボート41が保有で
きる最大枚数のウエハWを加熱処理する場合には、上部
及び下部にそれぞれ5枚ずつ計10枚のダミーウエハW
dを配置して、中間部に50枚のウエハWを配置する。
また、中間部に配置されるウエハWの枚数が何らかの理
由で不足しウエハボート41が保有するはずのウエハW
の枚数(50枚)に満たない場合は、搬入・搬出機構4
4によってその不足分をダミーウエハ用ボート45から
取出し補充して、常時、ウエハボート41内をウエハW
とダミーウエハWdとで60枚に満しておくことによ
り、均一な加熱処理を行うことができる。このように6
0枚に満たしておく理由は、例えば、不足箇所の雰囲気
が他の正常に収容されている雰囲気とは異なり、乱気流
が発生するなど、処理の均一性に悪影響を与えるためで
ある。なお、ウエハボート41の上部及び下部に搬入さ
れるダミーウエハWdは例えば、予め不足枚数が判明し
ている場合にウエハWの搬入前に自動的に搬入し常備し
ておけばウエハWを搬入する際のダミーウエハWdの搬
入の手間を省くことができる。
【0026】上記ボートライナー46のボートステージ
46a上に載置されるウエハボート41は、図10及び
図11に示すように、上下に対峙する上部基板41aと
下部基板41bとの間に、長手方向に適宜間隔をおいて
60個のウエハ保持溝41cを刻設した4本のウエハ保
持棒41dを介在してなり、下部基板41bの下方面側
に固着して設けられた筒部41eに上記固定ピン46e
の上端に載置されるフランジ部41fを周設してなる。
このように構成されるウエハボート41は全て石英製の
部材にて形成されており、ウエハWとの接触部例えばウ
エハ保持溝41c及び固定ピン46eとの接触部におい
てウエハWの材料や石英以外の金属等のパーティクルが
発生しないように考慮されている。
【0027】また、上記ボートステージ46aにおける
ウエハボート載置用の固定ピン46eの外側近傍位置に
は、ウエハボート41の有無を検出するボート有無検出
センサ50とウエハボート41の正規位置からのずれを
検出するボートずれ検出センサ51がボートステージ4
6上面に配置されて、ウエハボート41の有無とずれが
検出され得るようになっている。これらセンサ50,5
1は例えば光反射型のフォトセンサにて形成されてお
り、ボート有無検出センサ50は上方に位置するウエハ
ボート41のフランジ部41fの存在を反射光が有るこ
とを確認することによってウエハボート41が載置され
ていることを認識することができ、また、ボートずれ検
出センサ51は、ウエハボート41のフランジ部41f
の外周縁に設けられた切欠41gを認識する(反射光が
無いことを確認し認識する)ことによってウエハボート
41の正常位置を知らせ、切欠41gがずれている場
合、反射光が有ることを確認することによってウエハボ
ート41が正常位置からずれたことを知らせる機能を有
する。なお、上記ウエハボート41の有無の検出には、
例えば、光透過型のフォトインターラプター(フォトセ
ンサ)を使用し、ウエハボート41が載ると下方に移動
するボート接触部のシャフト先端部によって遮光するこ
とによりウエハボート41の有りを検出するようにして
もよい。ボート接触部はボート無しの時にはバネにより
上方位置にあるようにしておく(図示せず)。
【0028】また、ボートステージ46aにおけるウエ
ハボート載置用の固定ピン46eのウエハ搬入・搬出機
構44側近傍位置には、適宜間隔をおいて一対のウエハ
ボート41の転倒防止用ピン52が立設されている(図
10及び図13参照)。この転倒防止用ピン52はウエ
ハボート41等が傾斜し、接触しても破損しないような
部材例えばステンレス鋼製部材にて形成されており、ウ
エハボート41とは接触しない範囲で可及的に近接する
位置に立設されて、通常時にはウエハボート41と接触
しないようになっている。このように転倒防止用ピン5
2を通常時にはウエハボート41と接触させないように
したのは接触によるごみの発生を防止するようにしたた
めである。
【0029】なお、ダミーウエハ用ボート45は、図1
2に示すように、上下に対峙する上部基板45aと下部
基板45bとの間に、長手方向に適宜間隔をおいて例え
ば60個のダミーウエハ保持溝45cを刻設した一対の
保持板45dを介在してなり、図13に示すように、固
定ピン46e上に下部基板45bを載置した状態で固定
シャフト(図示せず)をもって下部基板45bがボート
ステージ46aに固定される。
【0030】また、上記ボートステージ46aの上部に
は、図13に示すように、ウエハボート41及びダミー
ウエハ用ボート45を包囲するようにフレーム53が架
設されており、このフレーム53の上部横桁53aにお
ける各ウエハボート41及びダミーウエハ用ボート45
のウエハ搬入・搬出機構44側中心部と、上部横桁53
aに対向するボートステージ46aに、それぞれ発光部
54aと受光部54bとからなる光透過型のウエハ飛出
し検出センサ54が取り付けられている。上記発光部5
4aと受光部54bは、配置位置を上下逆に設けてもよ
い。このように、各ウエハボート41及びダミーウエハ
用ボート45の載置位置にウエハ飛び出し検出センサ5
4を取り付けることにより、上記搬入・搬出機構44に
よってウエハボート41、ダミウエハ用ボート45に搬
入されるウエハWやダミーウエハWd が正確にボート4
1,45内に搬入されずに外部に突出した状態を検出す
ることができ、その検出信号を受けて例えばアラーム
(図示せず)を鳴らして、ウエハが正確にボート41,
45内に搬入されていないのを自動的に作業員に知らせ
ることができる。
【0031】また、このウエハ飛出し検出センサ54の
他に、図14に示すように、ウエハ飛出し検出センサ5
4の発光部54a及び受光部54bの前方側に、又はこ
の代りにそれぞれ直線状の光を発する発光部55a及び
微細センサ素子を直線状に配列した受光部55bからな
るラインセンサ55を取り付けることによってウエハ
W,Wdの飛出し距離を検出することができる。また、
図15に示すように、フレーム53の左右縦桁53bの
対向する位置にウエハボート41、ダミーウエハ用ボー
ト45に収容されるウエハW、ダミーウエハWdの枚数
(例えば60枚)分の発光部56aと受光部56bとか
らなる光透過型の飛出し位置検出センサ56を取り付け
て、左右方向から検出することによって、飛び出したウ
エハW,Wdの位置を特定することができる。 なお、各
ボート毎に同様に飛出し位置検出センサ56を取り付け
ることも可能である。このように、ラインセンサ55と
飛出し位置検出センサ56とを取り付けることによって
どのボート41,45内のどのウエハW,Wdが何mm飛
び出しているかを検出することができる。
【0032】飛び出しているウエハW,Wdをボート4
1,45内に押込む手段として例えば上記搬入・搬出機
構44のアーム44eを使用することができる。すなわ
ち、アーム44eの段付舌片44fの基部側の段部44
hを少し高く形成して、通常のウエハWの搬入時には、
図16(a)に示すように、段付舌片44f上に保持さ
れた状態でウエハWをウエハボート41内に搬入し、ま
た、ウエハWが飛び出している場合には、図16(b)
に示すように、ウエハWを段付舌片44f上には保持せ
ずにアーム44eをボート41,45内に前進させるこ
とによってこの段部44hで当接させウエハW,Wdを
押込むことができる。 なお、ラインセンサ55によっ
てウエハWの飛出し距離が検出されているので、アーム
44eが移動する際、飛出したウエハWとアーム44e
との衝突や接触を防止することができる。上記押込み
は、ウエハWを段付舌片44f上に保持した状態で押込
んでもよい。
【0033】上記実施例ではフレーム53の左右縦桁5
3bに飛出し位置検出センサ56を取り付けてウエハW
の飛出し位置を検出しているが、必ずしもこのようにす
る必要はなく、搬入・搬出機構44のアーム44eの下
部の搬送基台44dに設けられたマッピングセンサ48
を利用してウエハWの飛出し位置を検出することも可能
である。すなわち、マッピングセンサ48の発光部48
aと受光部48bをウエハボート41内の正規位置に収
容されているウエハWの周縁接線部(具体的にはオリフ
ラ部)がその間に入る位置まで前進させた後、搬送基台
44dをウエハボート41の最上段から最下段のレベル
まで降下又は最下段から最上段のレベルまで上昇させる
ことによって飛び出したウエハWの位置を検出すること
ができる。飛び出している場合には、発光部48aから
発せられた光ビームがウエハWによって遮断される。
【0034】上記インターフェイス部40の室42に
は、図4に示すように、天井部における位置決め機構4
3及び搬入・搬出機構44の上方部位に給気口57が設
けられており、この給気口57に連結する給気ダクト5
8にフィルタ59を介して給気ファン60が配設されて
いる。また、床部における位置決め機構43の下方部位
には排気口61が設けられており、この排気口61に接
続する排気ダクト62中には、図4の紙面に対して直交
する方向(Y方向)に1個又は適宜間隔をおいて複数個
の排気ファン63が配設されている。この排気ファン6
3はインターフェイス室42の側壁に設けられた出入口
64に取り付けられたドア65の開閉に伴ってON,O
FF動作するマグネット式スイッチ66によって駆動、
停止されるようになっており、ドア65の開放時にマグ
ネット式スイッチ66が動作して排気ファン63が自動
的に停止し得るようになっている。このように、室42
の天井部に給気ファン60を配設し床部に排気ファン6
3を配設し、給気能力を排気能力よりも大に設定してお
くことによって、通常時には室42内に清浄化された空
気をダウンフローして室内を微弱な陽圧状態にすること
ができ、ドア65を開放するときにはスイッチ66が作
動して排気ファン63が停止し、室内の圧力を更に高め
て外部から室内に流れ込む空気をなくして室内へのごみ
の侵入を防止することができる。
【0035】また、インターフェイス室42の天井部に
おけるボートライナー46の上方部位には、除湿空気導
入口67が設けられており、この除湿空気導入口67に
連結する除湿空気供給ダクト68にフィルタ69(UL
PAフィルタ)を介して外部より除湿空気供給ダクト6
9aが配設されている。フィルタ69の上流側に除湿空
気供給ファン70を設けてもよい。なお、除湿空気導入
口67と給気口57との間にはカーテン71が垂下され
て両口間を仕切り、天井部側においてダウンフローの空
気と除湿空気とが混合するのを防止している。なお、給
気口側と除湿空気導入口側とをカーテン71にて区画す
る他の理由は、作業員が室内に入って、機器や部品の保
守・点検や交換作業を行う際の頭上の危険を防止するよ
うにしたためである。このように構成することにより、
除湿空気導入口67から室内に供給された除湿空気は下
方に向って集中して流れ排気ファン63によって排気口
61から排出されるので、図4に破線の矢印で示すよう
に、ウエハボート41に搬入されたウエハWの前方(周
囲)に集中してなめるように(沿うように、あるいは覆
うように)流れてウエハWの表面と接触し、ウエハ表面
に塗布されたSOG膜が吸湿により劣化するのを防止す
べく一定の湿度に維持することができる。したがって、
除湿能力は比較的小さいものでよく大型の除湿器を配置
することなくウエハボート41に搬入されたウエハWの
湿度を一定の状態に維持することができる。
【0036】なお、図4に想像線で示すように、上記除
湿空気導入口67と排気口61側とを循環ダクト72に
て接続し、この循環ダクト72に空気清浄器73及び除
湿器74を介設することによってインターフェイス室4
2内に除湿空気を循環して供給することができる。この
場合、更に除湿器を小型のものにすることが可能とな
る。
【0037】一方、上記熱処理部30は、図1及び図1
7に示すように、開口窓75を介してインターフェイス
部40に連通しており、この熱処理部30内には、断面
逆U字状の石英製プロセスチューブ32の外周にヒータ
33を囲繞した縦型加熱炉31(加熱装置)と、この加
熱炉31の下方に配置されて、上記ウエハボート41を
プロセスチューブ32内に搬入するボートエレベータ3
4と、インターフェイス部40のボートライナー46と
ボートエレベータ34との間でウエハボート41を受け
渡すボート移送機構35とを具備してなる。
【0038】この場合、上記プロセスチューブ32の開
口下端にはマニホールド36が接続して設けられおり、
このマニホールド36には、プロセスチューブ32内に
所定の処理用ガスを導入するガス導入管(図示せず)
と、処理後のガスを排気する排気管(図示せず)がそれ
ぞれ接続されている。また、ボートエレベータ34には
マニホールド36と当接してプロセスチューブ32内を
密閉状態に維持する蓋体37が設けられており、この蓋
体37の上部に保温筒38が搭載されている。
【0039】上記ボート移送機構35は、図18に示す
ように、ボールネジ等の昇降手段35aによって昇降す
る昇降基台35bと、この昇降基台35bの上部にθ方
向に回転自在に装着される回転駆動部35cと、回転駆
動部35cの上面に設けられたガイド溝35dに沿って
移動自在な先端部がU字状のボート載置アーム35eと
で構成されている。このように構成されるボート移送機
構35は、開口窓75に移動されたボートライナー46
のボートステージ46aのウエハボート41を受け取っ
てボートエレベータ34上に搬送してボートエレベータ
34上に受け渡すか、あるいは、ボートエレベータ34
上の加熱処理後のウエハWを収容したウエハボート41
を受け取ってボートライナー46のボートステージ46
a上に移送してボートステージ46a上に受け渡すこと
ができる。
【0040】次に、この発明の処理装置の動作態様につ
いて説明する。まず、ロード・アンロード部10のピン
セット14を未処理のウエハWを収容するウエハカセッ
ト11の前まで移動してウエハカセット11からウエハ
Wを受け取って受渡し位置まで搬送する。受渡し位置に
搬送されたウエハWは塗布処理部20のウエハ搬送アー
ム21によって受け取られた後、クーリング機構23に
搬送されて所定の温度に冷却される。そして、再びウエ
ハ搬送アーム21によって受け取られて塗布機構25ま
で搬送され、塗布機構25のスピンチャック25a上に
載置される。
【0041】スピンチャック25a上に載置されたウエ
ハWがスピンチャック25aと共に回転すると、SOG
溶液供給ノズル25cがスキャンアーム25eによって
保持されてウエハW上に移動してSOG溶液を滴下す
る。このとき、ウエハWは高速回転(2000〜600
0rpm)しているので、遠心力によってSOG溶液は
ウエハWの中心部から周縁部に向って拡散してウエハ上
にSOG膜が形成される。SOG膜が形成された後、ウ
エハW上にサイドリンス供給ノズル25dが移動してウ
エハWはリンス液によって周辺部のSOG膜が溶解除去
される。このようにして塗布処理が行われたウエハWは
再びウエハ搬送アーム21によって受け取られてベーク
機構24に搬送され、ここで約100〜140℃の温度
で加熱されてSOG溶液中の溶媒(例えばエチルアルコ
ール)が蒸発される。このベーク機構24によるプレベ
ーク工程が終了したウエハWは、再びウエハ搬送アーム
21によって受け取られてインターフェイス部側に搬送
されて位置決め機構43に移される。
【0042】位置決め機構43に載置されたウエハW
は、エアシリンダ43hの作動によってチャック43d
がウエハWを真空吸着したまま上昇してウエハWが上方
へ持ち上げられた状態でステッピングモータ43fが駆
動してウエハWは水平方向へ回転(自転)され、このと
きオリフラ位置検出用センサ43eによってウエハWの
オリフラWaの例えば端部の位置が検出され、その検出
信号に基いてステッピングモータ43fがオリフラWa
の端部から所定の回転角正回転あるいは逆回転した後停
止することにより、ウエハWのオリフラWaの向きが一
定方向例えば搬入・搬出機構44側に向くように位置決
めされる。そして、チャック43dを下降させてアライ
メントステージ43c上のウエハ保持ピン43aによっ
て保持されると共に、センタリングガイド43bによっ
てセンタリング(中心位置決め)が行われる。そして、
所定の方向に位置決めされたウエハWは、搬入・搬出機
構44のアーム44eによって受け取られた後、ボート
ライナー46上に載置された空のウエハボート41内に
整列された状態で搬入される。したがって、ウエハWは
オリフラWaの向きが搬入・搬出機構44側に向いた状
態でウエハボート41内に収容される。このようにして
ウエハボート41には塗布処理部20で枚葉処理された
ウエハWが順次一枚ずつ搬入されて、ウエハボート41
に所定枚数のウエハWが搬入される。ウエハボート41
の所有する枚数(例えば60枚)に満たない不足部分に
はダミーウエハ用ボート45に収容されているダミーウ
エハWdが搬入・搬出機構44のアーム44eによって
ウエハボート41内に搬入される。
【0043】ウエハボート41に所定枚数のウエハWと
ダミーウエハWdが搬入されると、ボートライナー46
が移動してこのウエハボート41は開口窓75の正面位
置に移動される。すると、熱処理部30のボート移送機
構35のボート載置アーム35eがウエハボート41の
下に侵入してウエハボート41を載置支持して受け取っ
た後、ウエハボート41をボートエレベータ34の上に
移送してボートエレベータ34上にウエハボート41を
載置する。次に、ボートエレベータ34が上昇して、ウ
エハボート41を加熱炉31のプロセスチューブ32内
に搬入する。そして、加熱炉31によってウエハWを約
400℃の温度で加熱することによりウエハW表面に塗
布されたSOG膜が熱処理例えば焼き締めされる。な
お、このウエハWが熱処理されている間、別のウエハボ
ート41には上述と同様な手順で別のウエハWが搬入さ
れる。
【0044】加熱炉31での加熱処理が行われた後、ボ
ートエレベータ34が下降してウエハボート41が加熱
炉31の下方に取り出されると、前述と逆の動作によっ
てボート移送機構35のボート載置アーム35eがウエ
ハボート41の下部に侵入してウエハボート41を受け
取った後、ボートライナー46のボート載置位置に移動
してボートライナー46上にウエハボート41を受け渡
す。ウエハボート41を受け取った後、ボートライナー
46は移動して別のウエハボート41を開口窓75の正
面位置に移動して上述と同様にボート移送機構35によ
ってウエハボート41をボートエレベータ34に搬送し
て加熱炉31内に搬入し熱処理を開始する一方、加熱処
理されたウエハWは搬入・搬出機構44のアーム44e
によってウエハボート41から一枚ずつ搬出されて位置
決め機構43を経由して塗布処理部20のウエハ搬送ア
ーム21に受け取られた後、ロード・アンロード部10
のピンセット14によって処理済み用ウエハカセット1
2内に収容されて、処理工程が終了する。
【0045】したがって、3個のウエハボート41を用
いることによって、ウエハボート41へのウエハWの搬
入、ウエハボート41に搬入されたウエハWの加熱処理
及びウエハボート41からの加熱処理後のウエハWの搬
出を各50枚ずつ同時的に行うことができ、150枚の
ウエハWのSOG塗布処理と加熱処理を連続的に行うこ
とができる。
【0046】なお、上記実施例では、ウエハWの表面に
SOG膜を一度塗りする場合について説明したが、複数
塗りする場合には、ウエハ上にSOG溶液を塗布して溶
媒を蒸発する工程を繰り返して行った後に、ウエハWを
インターフェイス部40に搬送して、塗布後のウエハW
を加熱炉31内に搬入して熱処理するか、あるいは、ウ
エハW上にSOG溶液を塗布して溶媒を蒸発した後、加
熱炉31内に搬入して熱処理を行う工程を繰り返してウ
エハW上に多層のSOG膜を形成することができる。
【0047】また、上記実施例では、ダミーウエハ用ボ
ート45をインターフェイス部40のボートライナー4
6上に1個載置した場合について説明したが、このダミ
ーウエハ用ボート45を更にインターフェイス部40に
(図示なし)、あるいは、図1に想像線で示すように、
ロード・アンロード部10にダミーウエハを収容するウ
エハカセット45aを設けておけば、不足したダミーウ
エハWdを補充することができると共に、ウエハボート
41からダミーウエハWdを回収してダミーウエハ用ボ
ート45に収容することができる。また、ロード・アン
ロード部10側から上記ウエハカセット45a内のダミ
ーウエハWdを搬出してダミーウエハ用ボート45に補
充したり逆にウエハカセット45aに回収したりするこ
ともできる。
【0048】なお、上記実施例ではこの発明の処理装置
を半導体ウエハのSOG塗布・加熱装置に適用した場合
について説明したが、被処理体はウエハ以外の例えばL
CD基板等にも適用でき、SOG溶液以外の処理液を被
処理体に塗布した後、加熱処理するものにも適用できる
ことは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の処理
装置は上記のように構成されているので、以下のような
効果が得られる。
【0050】1)被処理体の塗布処理と加熱処理を一貫
して連続処理することができるので、スループットの向
上が図れ、しかも、塗布処理された被処理体は外部の大
気に晒されることがないので、吸湿や、有機物や微細ご
み等が付着することがなく、製品歩留まりの向上を図る
ことができる。
【0051】2)保持手段に被処理体を搬入する際、被
処理体の枚数が保持手段が保有できる枚数に満たない場
合でも、不足部分にダミー用被処理体を搬入することに
より、常時保持手段が保有する枚数の被処理体及びダミ
ー用被処理体を保持手段にて保持して熱処理することが
できるので、被処理体の熱処理を均一に行うことがで
き、塗布膜の均一化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理装置の一例の概略平面図であ
る。
【図2】この発明の処理装置の一例の概略斜視図であ
る。
【図3】この発明におけるインターフェイス部の平面図
である。
【図4】インターフェイス部の縦断面図である。
【図5】この発明における位置決め機構の平面図であ
る。
【図6】位置決め機構の断面図である。
【図7】位置決め機構の側面図である。
【図8】この発明におけるボートライナーの一部を断面
で示す平面図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】この発明におけるボートライナーと保持手段
の取付け状態を示す分解斜視図である。
【図11】保持手段の一部を断面で示す側面図及びその
B−B断面図である。
【図12】この発明におけるダミーウエハ用ボートの一
部を断面で示す側面図及びそのC−C断面図である。
【図13】この発明における保持手段に搬入されたウエ
ハの飛出し検出センサの取付け状態を示す正面図であ
る。
【図14】ウエハ飛出し検出センサの他に飛出し距離検
出センサを取付けた状態の側面図である。
【図15】ウエハの飛出し位置検出センサとウエハ押込
み手段を示す斜視図である。
【図16】ウエハの保持手段への搬入状態と押込み状態
を示す説明図である。
【図17】この発明における熱処理部の概略断面図であ
る。
【図18】この発明における保持手段の移送機構を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 ロード・アンロード部 20 塗布処理部 21 ウエハ搬送アーム(搬送手段) 23 クーリング機構 24 ベーク機構 25 塗布機構 30 熱処理部 31 加熱炉(加熱装置) 34 ボートエレベータ 35 ボート移送機構 40 インターフェイス部 41 ウエハボート(保持手段) 43 位置決め機構 44 搬入・搬出手段 45 ダミーウエハ用ボート(保持手段) W 半導体ウエハ(被処理体) Wd ダミーウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/31 21/68 A (72)発明者 吉本 裕二 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 後藤 英昭 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 石本 朋子 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 飯田 成昭 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 八重樫 英民 東京都新宿区西新宿2丁目3番1号 東京 エレクトロン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枚葉処理により被処理体に処理液を塗布
    する塗布処理部と、 上記処理液を塗布後の複数枚の被処理体を保持手段にて
    保持して加熱装置内に搬送し加熱処理する熱処理部と、 上記塗布処理部と熱処理部間、上記被処理体を搬送する
    インターフェイス部とを具備し、 上記インターフェイス部に、上記保持手段に対して上記
    被処理体を搬入及び搬出する搬入・搬出機構を設けたこ
    とを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 枚葉処理により被処理体に処理液を塗布
    する塗布処理部と、 上記処理液を塗布後の複数枚の被処理体を保持手段にて
    保持して加熱装置内に搬送し加熱処理する熱処理部と、 上記塗布処理部と熱処理部間、上記被処理体を搬送する
    インターフェイス部とを具備し、 上記インターフェイス部に、上記保持手段に対して上記
    被処理体を搬入及び搬出する搬入・搬出機構を設け、 上記保持手段に被処理体を搬入する際、保持手段が保有
    できる枚数に満たない時、不足枚数分ダミー用被処理体
    を搬入することを特徴とする処理装置。
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