JP2003059894A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2003059894A
JP2003059894A JP2002093489A JP2002093489A JP2003059894A JP 2003059894 A JP2003059894 A JP 2003059894A JP 2002093489 A JP2002093489 A JP 2002093489A JP 2002093489 A JP2002093489 A JP 2002093489A JP 2003059894 A JP2003059894 A JP 2003059894A
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JP
Japan
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substrate
supplying
liquid
processing apparatus
chamber
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JP2002093489A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sugimoto
洋昭 杉本
Seiichiro Okuda
誠一郎 奥田
Takuya Kuroda
拓也 黒田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライエッチングによって生じたレジストに
由来する反応生成物の除去処理後に基板を確実に乾燥す
ることができる基板処理装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 基板処理装置1は、除去液供給手段63と
純水供給手段64とを有し、基板Wを収容する密閉チャン
バ86を有する。そして、基板Wに対して除去液を供給
し、純水を供給した後、前記基板を密閉チャンバ86へ
搬送する。密閉チャンバ86内では基板WにIPAが供給さ
れるとともに、密閉チャンバ86内の圧力が減じられ
る。これにより基板Wを確実に乾燥させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリンス液による処理
を受けた基板を乾燥させる基板処理装置に関する。
【0002】特に基板から有機物を除去する際、リンス
液による処理を受けた基板を乾燥させる基板処理装置に
関する。
【0003】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては半導体
ウエハなどの基板上に形成されたアルミニウムや銅など
の金属の薄膜(金属膜)が、パターン化されたレジスト
膜をマスクとしてエッチングされて半導体素子の配線と
される工程がある。このエッチング工程は例えばRIE
(Reactive Ion Etching/反応性
イオンエッチング)等の、ドライエッチングにより実行
される。
【0004】このようなドライエッチングで使用される
反応性イオンのパワーは極めて強いことから、金属膜の
エッチングが完了する時点においてはレジスト膜も一定
の割合で変化し、その一部がポリマー等の反応生成物に
変質して金属膜の側壁に堆積する。この反応生成物は後
続する処理に影響を与えることから除去される必要があ
る。
【0005】このため、従来、ドライエッチング工程の
後には、反応生成物を除去する作用を有する除去液を基
板に対して供給することにより、金属膜の側壁に堆積し
た反応生成物を除去した後、この基板を純水をはじめと
するリンス液で洗浄し、さらにこのリンス液を振り切り
乾燥するという反応生成物の除去処理を行っている。
【0006】また、この他にも有機物を除去する工程が
あり、有機物の除去液を基板に供給し、さらに該基板を
リンス液で洗浄する工程がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のパタ
ーンの微細化に伴い、基板に付着したリンス液は振切り
乾燥のみでは十分に除去できない場合がある。仮に基板
にリンス液が残存していると、薄膜や空気成分や空中の
汚染物質と残存したリンス液とが反応して、さらに汚染
物質が生成されたりするおそれがある。
【0008】よって、基板にリンス液を供給する処理が
ある場合、基板を確実に乾燥させる必要がある。
【0009】特に、基板が金属の薄膜を有すると、空気
中で金属とリンス液とが反応して不要な酸化物が生成さ
れるという問題が発生する。また、CVD等の真空条件
下で処理を行う処理工程が後続する場合には、基板に付
着したリンス液が処理に悪影響を及ぼす。
【0010】本発明の目的は基板にリンス液を供給する
処理がある場合、その基板を確実に乾燥させることであ
る。
【0011】より詳しくは、基板から有機物を除去する
処理において、最終的に基板をリンス液で処理した後に
その基板を確実に乾燥させることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は
基板を保持する基板保持手段と、基板保持手段に保持さ
れた基板に対して、基板に存在する反応生成物を除去す
るための除去液を供給する除去液供給手段と、基板保持
手段に保持された基板に対してリンス液を供給するリン
ス液供給手段と、基板保持手段に保持されている基板を
収容するチャンバと、前記チャンバ内の圧力を下げる減
圧手段とを備えたことを特徴とする基板処理装置であ
る。
【0013】請求項2に記載の発明は基板を保持する基
板保持手段と、基板保持手段に保持された基板に対し
て、基板に存在する反応生成物を除去するための除去液
を供給する除去液供給手段と、基板保持手段に保持され
た基板に対してリンス液を供給するリンス液供給手段
と、基板を収容するチャンバと、基板保持手段に保持さ
れた基板を前記チャンバに搬送する搬送手段と、前記チ
ャンバ内の圧力を下げる減圧手段と、を備えたことを特
徴とする基板処理装置である。
【0014】請求項3に記載の発明は請求項1または請
求項2に記載の基板処理装置において、基板に対して液
体の有機溶剤を供給する溶剤液供給手段を備えたことを
特徴とする基板処理装置である。
【0015】請求項4に記載の発明は請求項1または請
求項2に記載の基板処理装置において、前記チャンバ内
に霧状または気体の有機溶剤を供給する溶剤蒸気供給手
段を備えたことを特徴とする基板処理装置である。
【0016】請求項5に記載の発明は請求項1ないし請
求項4の何れかに記載の基板処理装置において、チャン
バ内の基板の温度を調節する温調手段を備えたことを特
徴とする基板処理装置である。
【0017】請求項6に記載の発明は基板を保持する基
板保持手段と、基板保持手段に保持された基板に対し
て、基板に存在する反応生成物を除去するための除去液
を供給する除去液供給手段と、基板保持手段に保持され
た基板に対してリンス液を供給するリンス液供給手段
と、リンス液が供給された後の基板に対して有機溶剤を
供給する溶剤供給手段とを備えたことを特徴とする基板
処理装置である。
【0018】請求項7に記載の発明は請求項6に記載の
基板処理装置において、基板の温度を調節する温調手段
を備えたことを特徴とする基板処理装置である。
【0019】請求項8に記載の発明は未処理の基板が載
置される搬入部と、未処理の基板にリンス液を供給する
リンス液供給手段と、リンス液供給手段を用いて処理さ
れた処理済みの基板が載置される搬出部とを備えた基板
処理装置であって、搬出部に設けられ、基板を収容する
搬出チャンバと、搬出チャンバ内の圧力を下げる減圧手
段とを備えたことを特徴とする基板処理装置である。
【0020】請求項9に記載の発明は請求項8に記載の
基板処理装置において、反応生成物を除去するための除
去液を供給する除去液供給手段を備えたことを特徴とす
る基板処理装置である。
【0021】請求項10に記載の発明は請求項1ないし
請求項7または請求項9の何れかに記載の基板処理装置
において、前記反応生成物はレジストが変質したもので
あることを特徴とする基板処理装置である。
【0022】請求項11に記載の発明は請求項10に記
載の基板処理装置において、前記レジストが変質した反
応生成物は、レジスト膜をマスクとしたドライエッチン
グによって生じたものであることを特徴とする基板処理
装置である。
【0023】請求項12に記載の発明は基板を保持する
基板保持手段と、基板保持手段に保持された基板に対し
て、基板に存在する有機物を除去するための除去液を供
給する除去液供給手段と、基板保持手段に保持された基
板に対してリンス液を供給するリンス液供給手段と、基
板保持手段に保持されている基板を収容するチャンバ
と、前記チャンバ内の圧力を下げる減圧手段とを備えた
ことを特徴とする基板処理装置である。
【0024】請求項13に記載の発明は基板を保持する
基板保持手段と、基板保持手段に保持された基板に対し
て、基板に存在する有機物を除去するための除去液を供
給する除去液供給手段と、基板保持手段に保持された基
板に対してリンス液を供給するリンス液供給手段と、基
板を収容するチャンバと、基板保持手段に保持された基
板を前記チャンバに搬送する搬送手段と、前記チャンバ
内の圧力を下げる減圧手段と、を備えたことを特徴とす
る基板処理装置である。
【0025】請求項14に記載の発明は請求項12また
は請求項13に記載の基板処理装置において、基板に対
して液体の有機溶剤を供給する溶剤液供給手段を備えた
ことを特徴とする基板処理装置である。
【0026】請求項15に記載の発明は請求項12また
は請求項13に記載の基板処理装置において、前記チャ
ンバ内に霧状または気体の有機溶剤を供給する溶剤蒸気
供給手段を備えたことを特徴とする基板処理装置であ
る。
【0027】請求項16に記載の発明は請求項12ない
し請求項15の何れかに記載の基板処理装置において、
チャンバ内の基板の温度を調節する温調手段を備えたこ
とを特徴とする基板処理装置である。
【0028】請求項17に記載の発明は基板を保持する
基板保持手段と、基板保持手段に保持された基板に対し
て、基板に存在する有機物を除去するための除去液を供
給する除去液供給手段と、基板保持手段に保持された基
板に対してリンス液を供給するリンス液供給手段と、リ
ンス液が供給された後の基板に対して有機溶剤を供給す
る溶剤供給手段とを備えたことを特徴とする基板処理装
置である。
【0029】請求項18に記載の発明は請求項17に記
載の基板処理装置において、基板の温度を調節する温調
手段を備えたことを特徴とする基板処理装置である。
【0030】請求項19に記載の発明は未処理の基板が
載置される搬入部と、未処理の基板にリンス液を供給す
るリンス液供給手段と、リンス液供給手段を用いて処理
された処理済みの基板が載置される搬出部とを備えた基
板処理装置であって、搬出部に設けられ、基板を収容す
る搬出チャンバと、搬出チャンバ内の圧力を下げる減圧
手段とを備えたことを特徴とする基板処理装置である。
【0031】請求項20に記載の発明は請求項19に記
載の基板処理装置において、有機物を除去するための除
去液を供給する除去液供給手段を備えたことを特徴とす
る基板処理装置である。
【0032】請求項21に記載の発明は請求項1ないし
請求項20の何れかに記載の基板処理装置において、前
記リンス液は純水である基板処理装置である。
【0033】請求項22に記載の発明は請求項1ないし
請求項20の何れかに記載の基板処理装置において、前
記リンス液は炭酸水、オゾン水、水素水の何れかである
基板処理装置である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下の各実施形態において、基板
とは半導体基板であり、より詳しくはシリコン基板であ
る。また、当該基板は薄膜を有する。該薄膜は金属膜ま
たは絶縁膜である。金属膜を構成する金属としては銅や
アルミニウム、チタン、タングステンおよび、これらの
混合物がある。絶縁膜としては前記金属の酸化膜や窒化
膜およびシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、有機絶縁
膜、低誘電体層間絶縁膜がある。なお、ここでいう薄膜
とは、薄膜が形成された基板に対して垂直方向の断面に
おいて高さ寸法が底部の長さより短いものはもちろん、
高さ寸法が底部の長さより長いものも含む。従って、基
板上で部分的に形成されている膜や配線など、基板に向
って見たとき線状や島状に存在するものも薄膜に含まれ
る。
【0035】この薄膜を、パターン化されたレジスト膜
をマスクとしてドライエッチングする工程を経た基板に
はドライエッチングによってレジストや薄膜に由来する
反応生成物であるポリマーが生成されている。
【0036】なお、ここでいうレジストとは感光性物質
であり、より詳しくは有機物を含む感光性物質である。
【0037】以下の各実施形態における基板処理とは前
記ポリマーが生成された基板からポリマーを除去するポ
リマー除去処理である。
【0038】また、以下、基板から脱落したポリマーを
汚染物質と表記する場合もある。
【0039】また、以下の各実施形態における除去液と
は有機物を除去する有機物除去液であり、反応生成物を
除去する反応生成物除去液である。またより詳しくはポ
リマー除去液である。除去液は薄膜に対して有機物を選
択的に除去する液であり、該除去液としては有機アルカ
リ液を含む液体、有機アミンを含む液体、フッ化アンモ
ン系物質を含む液体、無機酸を含む液体が使用できる。
【0040】その内、有機アルカリ液を含む液体として
はDMF(ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチ
ルスルホキシド)、ヒドロキシルアミンが挙げられる。
【0041】有機アミンを含む液体(有機アミン系の除
去液という。)としてはモノエタノールアミンと水とア
ロマティックトリオールとの混合溶液、2−(2−アミ
ノエトキシ)エタノールとヒドロキシアミンとカテコー
ルとの混合溶液、アルカノールアミンと水とジアルキル
スルホキシドとヒドロキシアミンとアミン系防食剤の混
合溶液、アルカノールアミンとグライコールエーテルと
水との混合溶液、ジメチルスルホキシドとヒドロキシア
ミンとトリエチレンテトラミンとピロカテコールと水の
混合溶液、水とヒドロキシアミンとピロガロールとの混
合溶液、2−アミノエタノールとエーテル類と糖アルコ
ール類との混合溶液、2−(2−アミノエトキシ)エタ
ノールとNとN−ジメチルアセトアセトアミドと水とト
リエタノールアミンとの混合溶液がある。
【0042】フッ化アンモン系物質を含む液体(フッ化
アンモン系除去液という。)としては、有機アルカリと
糖アルコールと水との混合溶液、フッ素化合物と有機カ
ルボン酸と酸・アミド系溶剤との混合溶液、アルキルア
ミドと水とフッ化アンモンとの混合溶液、ジメチルスル
ホキシドと2−アミノエタノールと有機アルカリ水溶液
と芳香族炭化水素との混合溶液、ジメチルスルホキシド
とフッ化アンモンと水との混合溶液、フッ化アンモンと
トリエタノールアミンとペンタメチルジエチレントリア
ミンとイミノジ酢酸と水の混合溶液、グリコールと硫酸
アルキルと有機塩と有機酸と無機塩の混合溶液、アミド
と有機塩と有機酸と無機塩との混合溶液、アミドと有機
塩と有機酸と無機塩との混合溶液がある。
【0043】無機酸の液を含む除去液(無機系除去液と
いう。)としては水と燐酸誘導体との混合溶液、フツ
酸、燐酸がある。
【0044】その他、ポリマー除去液としては1−メチ
ル−2ピロリドン、テトラヒドロチオフェン1.1−ジ
オキシド、イソプロパノールアミン、モノエタノールア
ミン、2−(2アミノエトキシ)エタノール、カテコー
ル、N−メチルピロリドン、アロマテイックジオール、
パークレン、フェノールを含む液体などがあり、より具
体的には、1−メチル−2ピロリドンとテトラヒドロチ
オフェン1.1−ジオキシドとイソプロパノールアミン
との混合液、ジメチルスルホシキドとモノエタノールア
ミンとの混合液、2−(2アミノエトキシ)エタノール
とヒドロキシアミンとカテコールとの混合液、2−(2
アミノエトキシ)エタノールとN−メチルピロリドンと
の混合液、モノエタノールアミンと水とアロマテイック
ジオールとの混合液、パークレンとフェノールとの混合
液などが挙げられる。
【0045】また、ここでいう有機溶剤は親水性の有機
溶剤であり、水溶性の有機溶剤である。
【0046】詳述すると、水と混合し、その混合物の沸
点を下げる液体である。ここではケトン類、エーテル
類、多価アルコールを使用することができる。例えば、
ケトン類としては、アセトン、ジエチルケトンが使用で
き、エーテル類としてはメチルエーテル、エチルエーテ
ルが使用でき、多価アルコールとしてはエチレングリコ
ールを使用することができる。なお、金属等の不純物の
含有量が少ないものが市場に多く提供されている点など
からすると、IPAを使用するのが最も好ましく、本実
施形態では、イソプロピルアルコール(IPA)が使用さ
れる。
【0047】<1、基板処理装置の第1実施形態> <1−1.全体構成>以下、本発明の基板処理装置の第
1実施形態について説明する。図1は基板処理装置1の上
面図である。基板処理装置1は搬入搬出部3と、回転処
理部5と、インタフェース7と、乾燥処理部9とを一列
に並べて配列した状態で有する。
【0048】搬入搬出部3は、未処理の基板Wを収容し
たキャリアCが載置される搬入部31と、処理済みの基
板Wを収容したキャリアCが載置される搬出部33と、
受渡し部35とを有する。
【0049】搬入部31はテーブル状の載置台を有し、
装置外の搬送機構によってキャリアCが2個、搬入され
る。キャリアCは例えば25枚の基板Wを水平姿勢で互い
に間隔を空けて垂直方向に並べた状態で保持する。
【0050】搬出部33もテーブル状の載置台を有し、
該載置台に2個のキャリアCが載置され、該2個のキャ
リアCは装置外の搬送機構によって搬出される。
【0051】受渡し部35は搬入部31、搬出部33の
キャリアCの並び方向に沿って移動し、かつキャリアC
に対して基板Wを搬入、搬出する搬入搬出機構37と、
第1受渡し台39とを有する。そして、搬入搬出機構3
7は第1受渡し台39に対して基板Wを授受する。
【0052】回転処理部5は搬入搬出部3に隣接し、基
板Wを収容して反応生成物の除去処理を施す回転処理ユ
ニット51と、受渡し台に対して基板Wを授受すると共
に、回転処理ユニット51に対して基板Wを授受する第
1基板搬送機構53とを有している。
【0053】回転処理ユニット51は搬入搬出部3のキ
ャリアCの並び方向と直交する方向において2つ並ぶこ
とで回転処理ユニット51の列を形成し、この回転処理
ユニット51の列がそれぞれ間隔を開けて合計2列、キ
ャリアCの並び方向に沿って並んでいる。そして、前記
回転処理ユニット51の列の間に第1基板搬送機構53
が設けられている。
【0054】回転処理ユニット51の詳細については後
述する。
【0055】第1基板搬送機構53は回転処理ユニット
51の列に沿って走行し、各回転処理ユニット51に対
して基板Wを授受するとともに、第1受渡し台39に対
して基板Wを授受する。また、第1基板搬送機構53は
後述の第2受渡し台71に対しても基板Wを授受する。
【0056】インタフェース7は回転処理部5に隣接し
て設けられ、基板Wが載置される第2受渡し台71を有
する。
【0057】乾燥ユニット91はインタフェース7に隣
接して設けられている。また、乾燥ユニット91は搬入
搬出部3のキャリアCの並び方向と直交する方向におい
て2つ並ぶことで乾燥ユニット91の列を形成し、この
乾燥ユニット91の列がそれぞれ間隔を開けて合計2
列、キャリアCの並び方向に沿って並んでいる。そし
て、前記乾燥ユニット91の列の間に第2基板搬送機構
93が設けられている。
【0058】乾燥ユニット91の詳細については後述す
る。
【0059】第2基板搬送機構93は乾燥ユニット91
の列に沿って走行し、各乾燥ユニット91に対して基板
Wを授受するとともに、第2受渡し台71に対して基板
Wを授受する。
【0060】<1−2.回転処理ユニット>次に図2に
従い回転処理ユニット51について説明する。なお、図
2は回転処理ユニット51の正面図である。
【0061】回転処理ユニット51は1枚の基板を水平
状態に保持して回転する基板保持手段61と、保持され
た基板Wの周囲を取り囲むカップ62と、保持された基
板Wに除去液を供給する除去液供給手段63と、保持さ
れた基板Wに純水を供給する純水供給手段64と、基板
保持手段61に保持されている基板Wを収容するチャン
バ65とを有する。
【0062】チャンバ65にはシャッタ59(図1参
照)が設けられており、第1基板搬送機構53がチャン
バ65内に基板Wを搬入または搬出する場合には開放さ
れ、それ以外のときは閉止されている。なお、チャンバ
65内は常に常圧の状態である。
【0063】基板保持手段61はチャンバ65外に設けら
れたモータ66とモータ66に駆動されることで、垂直
方向に配された軸を中心に回転するチャック67とを有
する。このチャック67は不図示の機構で昇降する。
【0064】また前記チャック67は基板Wの裏面のみ
に接触して該基板Wを吸着することで、該基板を保持す
る。
【0065】なお、基板保持手段61はチャンバ65内
に設けられているが、チャンバ65内は減圧されるわけ
ではない。本基板処理装置1において、内部が減圧され
るのは後述の密閉チャンバ86であるので、基板保持手
段61は密閉チャンバ86の外に設けられていることに
なる。
【0066】カップ62は上面視略ドーナツ型で中央の
開口にチャック67が通過可能な開口を有している。ま
た、カップ62は回転する基板Wから飛散する液体(例
えば除去液や純水)を捕集するとともに下部に設けられ
ている排液口68から捕集した液体を排出する。排液口
68にはドレン70へ通ずるドレン配管69が設けら
れ、該ドレン配管69の途中にはドレン配管69の管路
を開閉するドレン弁72が設けられている。
【0067】除去液供給手段63はチャンバ65外に設
けられたモータ73と、モータ73の回動によって回動
するアーム74とアーム74の先端に設けられ除去液を
下方に吐出する除去液ノズル75と、除去液ノズル75
に向って除去液を供給する除去液源76とを有する。ま
た、除去液ノズル75と除去液源76との間には管路が
設けられ、該管路には除去液弁77が設けられている。
なお、モータ73を昇降させることで除去液ノズル75
を昇降させる不図示の昇降手段が設けられている。
【0068】このモータ73を駆動することによって、
除去液ノズル75は基板Wの回転中心の上方の吐出位置
とカップ62外の待機位置との間で往復移動する。
【0069】純水供給手段64はチャンバ65外に設け
られたモータ78と、モータ78の回動によって回動す
るアーム79とアーム79に設けられ純水を下方に吐出
する純水ノズル81と、純水ノズル81に向って純水を
供給する純水源82とを有する。また、純水ノズル81
と純水源82との間には管路が設けられ、該管路には純
水弁83が設けられている。なお、モータ78を昇降さ
せることで純水ノズル81を昇降させる不図示の昇降手
段が設けられている。
【0070】このモータ78を駆動することによって、
純水ノズル81は基板Wの回転中心の上方の吐出位置と
カップ62外の待機位置との間で往復移動する。
【0071】<1−3.乾燥ユニット>図3は乾燥ユニ
ット91の正面図である。乾燥ユニット91はフレーム
85上に設けられた気密の密閉チャンバ86と、密閉チ
ャンバ内に上部が配され、温度調節機構を持つ温調プレ
ート87と、密閉チャンバ86内の圧力を低下させる減
圧手段90と、減圧された密閉チャンバ内の圧力を常圧
に戻す常圧開放手段40と、密閉チャンバ86内に有機
溶剤の蒸気を供給する溶剤蒸気供給手段80とを有す
る。なお減圧手段90はポンプ84とポンプ84と密閉
チャンバ86とを連通させている管路とを有する。
【0072】密閉チャンバ86にはシャッタ96が設け
られており、第2基板搬送機構が密閉チャンバ86内に
基板Wを搬入または搬出する場合には開放され、それ以
外のときは閉止されて密閉チャンバ86の気密性を保持
する。また、密閉チャンバ86の下部には排気口89が
設けられており、該排気口89は管路でポンプ84に通
じている。ポンプ84は密閉チャンバ86内の雰囲気を
排気することで密閉チャンバ86内の圧力を低下させ
る。
【0073】密閉チャンバ86内には温調プレート87
が突出している。温調プレート87は内部に加熱または
冷却機構を有しており、基板Wの温度を調節する。ま
た、温調プレート87には基板Wが載置されるピン88
が3本設けられており、第2基板搬送機構93との間で基
板Wを授受するときは上昇し、基板Wに乾燥処理を施す
ときは下降する。なお、ピン88が下降して乾燥処理を
施すときは、ピン88の頂部は温調プレート87の上面
よりも若干突出しており、基板Wと温調プレート87と
の間には微少な間隔が存在する。
【0074】溶剤蒸気供給手段80は密閉チャンバ86
内に溶剤蒸気(ここではIPA=イソプロピルアルコー
ル)を供給する溶剤蒸気供給ノズル92と、溶剤蒸気供
給ノズル92に対して溶剤蒸気を送り出す溶剤蒸気源9
5と、溶剤蒸気源95と溶剤蒸気供給ノズル92との間
の溶剤管路97に設けられた溶剤弁94とを有する。な
お、ここで言う溶剤蒸気とは微細な液滴から構成される
霧状の有機溶剤および、気体の有機溶剤の両方を含む。
このため溶剤蒸気源95は溶剤蒸気発生手段として、液
体のIPAに超音波を付与して溶剤蒸気を得る超音波気
化手段や液体のIPAを加熱して溶剤蒸気を得る加熱気
化手段や、液体のIPAに窒素などの不活性ガスの気泡を
通して溶剤蒸気を得るバブリング気化手段を含む。
【0075】密閉チャンバ86には不活性ガス(ここで
は窒素ガス)の供給源であるN2源99から導かれるガ
ス管路98が接続されている。また、ガス管路98の途
中にはガス管路98の流路を開閉するガス弁93が設け
られている。なお密閉チャンバ86内の圧力を常圧にす
る常圧開放手段40は前記ガス管路98とガス弁93と
N2源99とを有する。
【0076】<2、基板処理方法の第1実施形態>次に
前記基板処理装置1を用いた基板処理方法について説明
する。本基板処理方法は以下の除去液供給工程、純水供
給工程、液切り工程、乾燥工程からなる。
【0077】(2−1、搬入搬出部3から回転処理ユニ
ット51への基板搬送)まず、キャリアCに収容された
基板Wが搬入部31に搬入される。この基板Wは薄膜を
有し、該薄膜はパターン化されたレジスト膜をマスクと
してドライエッチングを施されている。これにより、該
基板Wにはレジスト膜や薄膜に由来する反応生成物が付
着している。
【0078】搬入部31のキャリアCから搬入搬出機構
37により基板Wが1枚取り出され、第1受渡し台39に
載置される。
【0079】第1受渡し台3に載置された基板Wは第1
基板搬送機構53により持ち出され、4つの回転処理ユ
ニット51のうちの所定の1つに搬入される。
【0080】回転処理ユニット51ではシャッタ59を
開放して第1基板搬送機構53が搬送してきた基板Wを
チャック67にて受取り保持する。
【0081】(2−2、回転処理ユニットでの処理)基
板Wを受けとった回転処理ユニット51では基板保持手
段61が基板を保持する。またドレン弁72は開放して
おく。
【0082】次に、基板保持手段61はモータ66を回
転させて基板Wを回転させる。
【0083】所定の回転数に達すると除去液供給工程が
実行される。除去液供給工程ではモータ73が回動して
待機位置にある除去液ノズル75が吐出位置に移動す
る。そして、除去液弁77を開放して除去液ノズル75
から基板Wに除去液を供給する。基板Wに供給された除
去液は基板Wの外に落下してカップ62にて集められ、
ドレン配管69を通じてドレン70に排出される。所定
時間、除去液を供給すると除去液弁77を閉止し、除去
液ノズル75を待機位置に戻す。
【0084】この除去液供給工程では基板Wに供給され
た除去液が基板上の反応生成物に作用するため、基板上
の反応生成物は基板から脱落しやすくなる。このため、
反応生成物は基板Wの回転や除去液の供給により、徐々
に基板W上から除去されていく。
【0085】次に純水供給工程が実行される。
【0086】純水供給工程ではモータ78が回動して待
機位置にある純水ノズル81が吐出位置に移動する。そ
して、純水弁83を開放して純水ノズル81から基板W
に純水を供給する。基板Wに供給された純水は基板Wの
外に落下してカップ62にて集められ、ドレン配管69
を通じてドレン70に排出される。所定時間、純水を供
給すると純水弁83を閉止し、純水ノズル81を待機位
置に戻す。
【0087】この純水供給工程では基板Wに供給された
純水が除去液や反応生成物などの汚染物質を基板W上か
ら洗い流す。
【0088】次に液切り工程が実行される。
【0089】液切り工程では基板Wを高速で回転させる
ことにより、基板W上にある液体を振切る。これによ
り、基板Wがほぼ乾燥する。
【0090】(2−3、回転処理ユニットから乾燥ユニ
ットへの基板搬送)回転処理ユニット51で処理が完了
すると、シャッタ59が開けられて第1基板搬送機構5
3によって基板Wが搬出される。そして、第1基板搬送
機構53は第2受渡し台71に基板Wを載置する。次
に、該基板Wは第2基板搬送機構93により第2受渡し台
71から持ち出され、いずれかの乾燥ユニット91に搬
入される。乾燥ユニット91ではシャッタ96を開放
し、第2基板搬送機構93は上昇した状態のピン88に
基板Wを載置する。そして、シャッタ96を閉止して密
閉チャンバ86の気密性を確保する。
【0091】(2−4、乾燥ユニットでの処理)続いて
乾燥ユニット91では乾燥処理を実行する。乾燥処理は
後述の温調工程、置換工程、減圧工程、ガス供給工程、
溶剤供給工程、常圧開放工程とを含む乾燥工程により実
行される。
【0092】まず、基板Wが密閉チャンバ86内に搬入さ
れる前に温調プレート87を乾燥温度にしておく。な
お、ここでの乾燥温度とは有機溶剤の発火点以下の温度
であり、ここでは有機溶剤としてIPAを使用している
ことを勘案して30度以上40度以下の温度に設定して
ある。また、基板Wが搬入されるよりも前に温調プレー
ト87の温調制御を行い、温調プレート87を所定の温
度にしているのでスループットの低下を防止できる。
【0093】そして、ピン88を下降させ基板Wと温調
プレート87とを近接させ、基板Wを加熱する温調工程
を実施する。
【0094】また、シャッタ96の閉止後、ポンプ84
を駆動して密閉チャンバ86内の雰囲気を排気するとと
もに、ガス弁93を開いて密閉チャンバ86内に窒素ガ
スを導入する。これにより、密閉チャンバ86内の雰囲
気を大気雰囲気から窒素雰囲気に置換する置換工程が実
行される。
【0095】次に、ポンプ84の駆動を続行しながら、
ガス弁93を閉じて密閉チャンバ86内への窒素ガスの
供給を停止することで、密閉チャンバ86内の圧力を減
じていく。これにより、密閉チャンバ86内の気圧を常
圧(101325Pa)よりも下げる減圧工程が実行さ
れる。ここでは密閉チャンバ86内の圧力が666.5
Pa〜6665Pa、好ましくは666.5Pa〜26
66Paにされる。
【0096】また、ガス弁93を閉じたとき以降に、ポ
ンプ84の駆動を続行しながら、溶剤弁94を開放す
る。これにより、溶剤蒸気ノズル92から密閉チャンバ
86内に有機溶剤を供給する溶剤供給工程を実行する。
所定時間、溶剤弁94を開放した後、溶剤弁94を閉止
する。
【0097】溶剤弁94の閉止以降、ポンプ84の駆動
を続行しながら、再びガス弁93を開放する。これによ
り、密閉チャンバ86を常圧に戻す常圧開放工程が実行
される。
【0098】また所定時間後、ガス弁93を開放した状
態で、ポンプ84の駆動を停止し、その後、ガス弁93
を閉止し、乾燥工程を終了する。
【0099】ここでは、温調工程によって基板Wが加熱
されるので、基板W上に残存する水分が蒸発しやすい。
しかも、減圧工程で基板W周囲の気圧が低下している。
このため、液体の沸点が低下するので、基板W上に残存
する純水がより容易に蒸発する。
【0100】さらに、減圧工程中に基板Wに有機溶剤の
蒸気が供給される。これにより、有機溶剤は基板W上に
残存する水分と混合する。この、水と有機溶剤との混合
物は水よりも沸点が低いため、容易に基板Wから蒸発
し、基板Wから水分を奪うことができる。しかも、温調
工程で基板Wが加熱され、かつ減圧工程で基板W周囲の
気圧が低下していることから、前記水と有機溶剤との混
合物は短時間で容易に蒸発する。従って、基板Wを極め
て確実に乾燥させることができる。
【0101】なお、上記乾燥工程を減圧工程と常圧開放
工程とで実行してもよい。
【0102】この場合は基板W周囲の気圧低下により、
基板Wに残存する水分の沸点が低下し、容易に水分が蒸
発して乾燥を実行できる。
【0103】また、上記乾燥工程を減圧工程と溶剤供給
工程と、常圧開放工程とで実行してもよい。
【0104】この場合は基板上の水と有機溶剤との混合
物が生成されるが、該混合物は水よりも沸点が低いため
容易に蒸発する。しかも基板W周囲の気圧低下により沸
点が低下しているのでさらに短時間で確実に水分を蒸発
させることができる。
【0105】また、上記乾燥工程を減圧工程と温調工程
と、常圧開放工程とで実行してもよい。
【0106】この場合は基板上の水分が温調工程で加熱
されているとともに周囲の気圧が低下していることから
該水分が短時間で確実に蒸発する。
【0107】また、上記乾燥工程を溶剤供給工程のみで
実行してもよい。
【0108】この場合は基板上の水と有機溶剤との混合
物が生成されるが、該混合物は水よりも沸点が低いため
容易に蒸発する。よって、短時間で確実に基板Wを乾燥
させることができる。
【0109】また、上記乾燥工程を温調工程と、溶剤供
給工程とで実行してもよい。
【0110】この場合は基板上の水と有機溶剤との混合
物が生成されるが、該混合物は水よりも沸点が低いため
容易に蒸発する。しかも温調工程によって該混合物が加
熱されているので該混合物が容易に沸点に達し蒸発す
る。これにより、短時間で確実に基板Wを乾燥させるこ
とができる。
【0111】(2−5、乾燥ユニットから搬出部への基
板搬送)乾燥ユニット91での乾燥処理が完了すれば、
基板処理が全て完了するので当該処理済みの基板Wを搬
出部33に向って搬送する。
【0112】これにはまず、乾燥ユニット91のピン8
8を上昇させるとともにシャッタ96を開放する。そし
て、第2基板搬送機構93で乾燥ユニット91から基板
Wを搬出する。次に第2基板搬送機構93は基板Wを第2
受渡し台71に載置する。
【0113】そして、第1基板搬送機構53が第2受渡し
台71上の基板Wを持ち出し、第1受渡し台39に載置
する。第1受渡し台39に載置された基板Wは搬入搬出
機構37によって持ち出され、搬出部33に載置されて
いるキャリアCに搬入される。
【0114】なお、第1受渡し台39および、第2受渡し
台71を例えば多段の載置台など、複数の基板載置手段
で構成すれば、処理済みの基板Wと未処理の基板Wとが
同時にインタフェース7に存在することができるのでス
ループットの低下を防止できる。
【0115】<3、基板処理装置の第2実施形態>次に
基板処理装置の第2実施形態について説明する。第2実施
形態に係る基板処理装置は図1に示す基板処理装置1か
らインタフェース7および乾燥処理部9を省略し、か
つ、回転処理部5の回転処理ユニット51を後述の回転
処理ユニット151に置き換えたものである。
【0116】図4は回転処理ユニット151を説明する
図である。回転処理ユニット151は回転処理ユニット
51が有する構成に加えて、溶剤液供給手段110また
は溶剤蒸気供給手段180を有する。また、温調手段1
87、密閉チャンバ165、減圧手段190、常圧開放
手段140も有する。なお、回転処理ユニット51と同
様の構成部分には同様の参照番号を付して説明を省略す
る。
【0117】密閉チャンバ165にはシャッタ59(図
1)と同様の位置に密閉シャッタ(不図示)が設けられ
ている。密閉シャッタは第1基板搬送機構53がチャン
バ65内に基板Wを搬入または搬出する場合には開放さ
れ、それ以外のときは閉止されている。これにより、密
閉チャンバ165の気密性を確保している。
【0118】温調手段187は基板Wの上方に設けら
れ、基板Wの温度を調節する手段である。温調手段18
7としては温風を基板Wに供給する温風供給手段、加熱
された窒素ガスを基板Wに供給する加熱窒素ガス供給手
段、赤外線等の光、または電磁波を基板Wに照射する照
射手段などが挙げられる。なお、温調手段187の代わ
りにチャック67に加熱手段を組込んで温調手段として
もよい。
【0119】溶剤液供給手段110は、液体の有機溶剤
(溶剤液という。)を基板Wに供給する手段であり、ア
ーム79に設けられ溶剤液を下方に吐出する溶剤液ノズ
ル112と、溶剤液ノズル112に向って溶剤液を供給
する溶剤液源114とを有する。また、溶剤液ノズル1
12と溶剤液源114との間には溶剤液管路115が設
けられ、溶剤液管路115には溶剤液弁113が設けら
れている。溶剤液ノズル112の先端は屈曲しており、
モータ78が駆動されたとき、基板Wの回転中心を通る
円弧上に溶剤液を供給する。
【0120】減圧手段190は密閉チャンバ165内の
雰囲気を排気するポンプ184を有する。
【0121】常圧開放手段140は密閉チャンバ165
内に不活性ガス(ここでは窒素ガス)を供給する手段を
有し、窒素ガスを送出するN2源199と、N2源199
と密閉チャンバ165とを連通するガス管路198と、
ガス管路198に設けられ、ガス管路198の流路を開
閉するガス弁193とを有する。
【0122】なお、本実施形態の基板処理装置では基板
保持手段61は減圧される密閉チャンバ165内にて基
板Wを保持している。
【0123】<4、基板処理方法の第2実施形態>第2
実施形態の基板処理装置を用いた基板処理方法について
説明する。なお、搬入搬出部3から回転処理ユニット1
51への基板Wの搬送については基板処理方法の第1実
施形態と同様であるので省略し、ここでは回転処理ユニ
ット151での処理につき説明する。
【0124】基板Wを受けとった回転処理ユニット15
1では基板保持手段61にて基板を保持するとともに密
閉シャッタを閉じて密閉チャンバ165の気密性を確保
する。また、ドレン弁72は開放しておく。
【0125】次に、基板保持手段61はモータ66を回
転させて基板Wを回転させる。
【0126】所定の回転数に達すると除去液供給工程が
実行される。除去液供給工程ではモータ73が回動して
待機位置にある除去液ノズル75が吐出位置に移動す
る。そして、除去液弁77を開放して除去液ノズル75
から基板Wに除去液を供給する。基板Wに供給された除
去液は基板Wの外に落下してカップ62にて集められ、
ドレン配管69を通じてドレン70に排出される。所定
時間、除去液を供給すると除去液ノズル75を待機位置
に戻す。
【0127】この除去液供給工程では基板Wに供給され
た除去液が基板上の反応生成物に作用するため、基板上
の反応生成物は基板から脱落しやすくなる。そして反応
生成物は基板Wの回転や除去液の供給により、徐々に基
板W上から除去されていく。
【0128】次に純水供給工程が実行される。
【0129】純水供給工程ではモータ78が回動して待
機位置にある純水ノズル81が吐出位置に移動する。そ
して、純水弁83を開放して純水ノズル81から基板W
に純水を供給する。基板Wに供給された純水は基板Wの
外に落下してカップ62にて集められ、ドレン配管69
を通じてドレン70に排出される。所定時間、純水を供
給すると純水ノズル81を待機位置に戻す。
【0130】この純水供給工程では供給された純水が、
除去液や反応生成物などの汚染物質を基板W上から洗い
流す。
【0131】次に液切り工程が実行される。
【0132】液切り工程では基板Wを高速で回転させ
る。これにより、基板W上にある液体が振切られ、振切
られた液体はドレン70へ排出される。これにより、基
板Wがほぼ乾燥する。
【0133】次に乾燥処理を実行する。
【0134】まず、温調手段187で基板Wを加熱する
温調工程を実行する。ここでは有機溶剤としてIPAを
使用していることを勘案して30度以上40度以下の温
度に加熱する。
【0135】次に、ポンプ184を駆動して密閉チャン
バ186内の雰囲気を排気する。
【0136】また、ポンプ184の駆動と同時にガス弁
193を開いて密閉チャンバ186内に窒素ガスを導入
する。これらにより、密閉チャンバ186内の雰囲気を
大気雰囲気から窒素雰囲気に置換する置換工程が実行さ
れる。
【0137】そして、ポンプ184の駆動を続行しなが
ら、ドレン弁72および、ガス弁193を閉じて密閉チ
ャンバ186内への窒素ガスの供給を停止することで、
密閉チャンバ186内の圧力を減じていく。これによ
り、密閉チャンバ186内の気圧を常圧(101325
Pa)よりも下げる減圧工程が実行される。ここでは密
閉チャンバ186内の圧力が666.5Pa〜6665
Pa、好ましくは666.5Pa〜2666Paにされ
る。
【0138】また、ガス弁193を閉じたとき以降に、
ポンプ184の駆動を続行しながら、モータ78を駆動
して溶剤液ノズル112を吐出位置に配置する。そし
て、溶剤液弁113を開放する。これにより、溶剤液ノ
ズル112から基板Wに有機溶剤を供給する溶剤供給工
程を実行する。所定時間、溶剤液弁113を開放した
後、溶剤液弁113を閉止する。
【0139】溶剤液弁113の閉止以降、ポンプ184
の駆動を続行しながら、再びガス弁193を開放する。
これにより、密閉チャンバ86を常圧に戻す常圧開放工
程が実行される。
【0140】また所定時間後、ガス弁193を開放した
状態で、ポンプ184の駆動を停止し、その後、ガス弁
193を閉止し、乾燥工程を終了する。
【0141】ここでは、温調工程によって基板Wが加熱
されるので、基板W上に残存する水分が蒸発しやすい。
しかも、減圧工程で基板W周囲の気圧が低下している。
このため、液体の沸点が低下するので、基板W上に残存
する純水がより容易に蒸発する。
【0142】さらに、減圧工程中に基板Wに有機溶剤の
蒸気が供給される。これにより、有機溶剤は基板W上に
残存する水分と混合する。この、水と有機溶剤との混合
物は水よりも沸点が低いため、容易に基板Wから蒸発
し、基板Wから水分を奪うことができる。しかも、温調
工程で基板Wが加熱され、かつ減圧工程で基板W周囲の
気圧が低下していることから、前記水と有機溶剤との混
合物は短時間で容易に蒸発する。従って、基板Wを極め
て確実に乾燥させることができる。
【0143】なお、上記乾燥工程を減圧工程と常圧開放
工程とで実行してもよい。
【0144】この場合は基板W周囲の気圧低下により、
基板Wに残存する水分の沸点が低下し、容易に水分が蒸
発して乾燥を実行できる。
【0145】また、上記乾燥工程を減圧工程と溶剤供給
工程と、常圧開放工程とで実行してもよい。
【0146】この場合は基板上の水と有機溶剤との混合
物が生成されるが、該混合物は水よりも沸点が低いため
容易に蒸発する。しかも基板W周囲の気圧低下により沸
点が低下しているのでさらに短時間で確実に水分を蒸発
させることができる。
【0147】また、上記乾燥工程を減圧工程と温調工程
と、常圧開放工程とで実行してもよい。
【0148】この場合は基板上の水分が温調工程で加熱
されているとともに周囲の気圧が低下していることから
該水分が短時間で確実に蒸発する。
【0149】また、上記乾燥工程を溶剤供給工程のみで
実行してもよい。
【0150】この場合は基板上の水と有機溶剤との混合
物が生成されるが、該混合物は水よりも沸点が低いため
容易に蒸発する。よって、短時間で確実に基板Wを乾燥
させることができる。
【0151】また、上記乾燥工程を温調工程と、溶剤供
給工程とで実行してもよい。
【0152】この場合は基板上の水と有機溶剤との混合
物が生成されるが、該混合物は水よりも沸点が低いため
容易に蒸発する。しかも温調工程によって該混合物が加
熱されているので該混合物が容易に沸点に達し蒸発す
る。これにより、短時間で確実に基板Wを乾燥させるこ
とができる。
【0153】以上の乾燥工程においては基板Wを停止さ
せた状態にしてもよいが回転させた方が好ましい。
【0154】また、液切り工程を省略して、純水供給工
程の直後に乾燥工程を実施してもよい。この場合は乾燥
工程中、基板Wを回転させることが好ましい。これによ
り、液切りを行いながら乾燥処理ができるからである。
【0155】また、本実施形態では溶剤液供給手段11
0を用いて溶剤供給工程を実施したが、次の溶剤蒸気供
給手段180でこれを実施してもよい。
【0156】溶剤蒸気供給手段180は基板Wの回転中
心の上方に設けられた溶剤蒸気ノズル192と溶剤蒸気
ノズル192に溶剤蒸気を送り出す溶剤蒸気源195
と、溶剤蒸気源195と溶剤蒸気供給ノズル192との
間の溶剤蒸気管路97に設けられた溶剤蒸気弁194と
を有する。なお、ここで言う溶剤蒸気とは微細な液滴か
ら構成される霧状の有機溶剤および、気体の有機溶剤の
両方を含む。このため溶剤蒸気源195は、溶剤蒸気発
生手段として、液体のIPAに超音波を付与して溶剤蒸
気を得る超音波気化手段や液体のIPAを加熱して溶剤
蒸気を得る加熱気化手段や、液体のIPAに窒素などの不
活性ガスの気泡を通して溶剤蒸気を得るバブリング気化
手段を含む。
【0157】そして、溶剤供給工程を実施するときは溶
剤蒸気弁194を開放して溶剤蒸気ノズル192から密
閉チャンバ165内に溶剤蒸気を供給する。なお、溶剤
蒸気供給手段180と溶剤液供給手段110とについて
は両方を設けてもよいし、何れか一方だけでもよい。
【0158】乾燥処理の完了した基板Wは第1基板搬送
機構53で持ち出され、第1受渡し台39に載置され
る。第1受渡し台39に載置された基板Wは搬入搬出機
構37によって搬出部33に載置されているキャリアC
に基板Wを搬入する。
【0159】<5、基板処理装置の第3実施形態>第3
実施形態の基板処理装置200は第1実施形態の基板処
理装置1からインタフェース7および乾燥処理部9を省
略し、かつ、搬出部33の構成を変化させたものであ
る。
【0160】基板処理装置200には、処理済みの基板
Wが収容されたキャリアCを、気密性が確保された状態
で取り囲む搬出チャンバ286が設けられている。搬出
チャンバ286には常圧開放手段240として、不活性
ガス供給手段241が接続され、またポンプを有する減
圧手段290が接続されている。
【0161】そして、この基板処理装置200では回転
処理ユニット51で除去液供給工程、純水供給工程、振
切り工程を受けた基板Wが搬出チャンバ286内のキャ
リアCに収容される。その後、減圧手段290で搬出チ
ャンバ286内の雰囲気を排気しながら不活性ガス供給
手段241で搬出チャンバ286内に不活性ガスとして
窒素ガスを供給する。これにより、搬出チャンバ286
内が窒素雰囲気に置換する置換工程が実行される。
【0162】その後、窒素ガスの供給を停止して搬出チ
ャンバ286内の雰囲気の排気を続行すると搬出チャン
バ286内の圧力が低下し、減圧工程が実行される。減
圧工程では搬出チャンバ286内の気圧を常圧(101
325Pa)よりも低くするが、ここでは666.5P
a〜6665Pa、好ましくは666.5Pa〜266
6Paにされる。
【0163】これにより、処理済みの基板Wに残存する
水分が蒸発し、確実に乾燥処理を行うことができる。な
お、キャリアCに最大収容枚数分の処理済み基板Wを収
容した後、置換工程、減圧工程を実施してもよいし、最
大収容枚数よりも少ない枚数の基板WしかキャリアCに
収容していない状態で置換工程、減圧工程を実施しても
よい。
【0164】このように、複数の基板Wを収容するキャ
リアC全体を取り囲んだ搬出チャンバ286内で乾燥処
理を行うので1枚ずつ乾燥するものに比べてスループッ
トが良くなる。
【0165】なお、搬出部233へのキャリアCの搬
入、搬出および、搬出部233内のキャリアCへの基板
Wの搬入、搬出は搬出チャンバ286に設けたシャッタ
(不図示)の開閉で行う。
【0166】(変形例)搬出チャンバ286を設けず
に、基板W若しくは基板Wを収容したキャリアCを収容
する密閉容器を用意してもよい。この密閉容器に基板W
若しくは基板Wを収容したキャリアCを収容し、装置外
の搬送機構で搬入搬出部3に搬入、搬出する。該密閉容
器には不活性ガス供給手段241との接続手段および、
減圧手段290との接続手段とを設け、搬出部233に
載置されたとき、不活性ガス供給手段241、減圧手段
290のそれぞれが密閉容器に接続される。これによ
り、密閉容器内の雰囲気を不活性ガスで置換したり、排
気して減圧したりすることができる。
【0167】また、密閉容器の搬入搬出機構37に向か
う面には搬入搬出時に基板Wが通過するためのシャッタ
を設ける。以上の構成により、搬出チャンバ286で行
うのと同様、窒素雰囲気への置換、密閉容器内の減圧が
でき、処理済みの基板Wに残存する水分が蒸発し、確実
に乾燥処理を行うことができる。
【0168】なお、インタフェース7および乾燥処理部
9を有する第1実施形態の基板処理装置1の搬出部33
を上記搬出部233のようにしてもよいし、第2実施形
態の基板処理装置の搬出部を上記搬出部233のように
してもよい。
【0169】また以上説明した基板処理装置では特に表
面に凹凸のパターンを有する基板を対象にした場合、効
果を奏する。凹凸パターン部分に残存する水分は液切り
工程だけでは除去しにくいからである。
【0170】また本発明の基板処理装置では絶縁膜を有
する基板を対象にした場合、特に効果を奏する。すなわ
ち、絶縁膜中に水分が残存すると、絶縁性が低くなり、
基板の品質が悪化するがこれを防止できる。
【0171】また、ポーラス膜を有する基板を対象にし
た場合、特に効果を奏する。ポーラス膜は多孔質膜であ
るがここには水分が残存しやすいからである。従って、
ポーラス膜を有する基板に純水を供給する純水供給手段
と、前記基板を収容するチャンバと、チャンバ内の圧力
を下げる減圧手段とを備えたことを特徴とする基板処理
装置とすればポーラス膜を有する基板を確実に乾燥でき
る。
【0172】なお、上述からポーラス膜からなる絶縁
膜、すなわち、多孔性絶縁膜を有する基板を対象にした
場合、本発明は極めて顕著な効果を奏することになる。
【0173】なお、除去液および純水が基板に対して供
給される場所を特定しなくてもよい。よって例えば、基
板を保持する基板保持手段と、基板保持手段に保持され
た基板に対して、基板に存在している反応生成物を除去
するための除去液を供給する除去液供給手段と、基板保
持手段に保持された基板に対して純水を供給する純水供
給手段と、純水の供給を受けた基板を収容するチャンバ
と、チャンバ内の圧力を下げる減圧手段とを備えたこと
を特徴とする基板処理装置としてもよい。この場合、チ
ャンバ内の基板に液体の有機溶剤を供給する溶剤液供給
手段を設けてもよい。また、チャンバ内の基板に霧状ま
たは気体の有機溶剤を供給する溶剤蒸気供給手段を設け
てもよい。また、チャンバ内の基板の温度を調節する温
調手段を設けてもよい。
【0174】また、上記実施形態における純水供給手段
は本発明に言うリンス液供給手段に該当する。
【0175】すなわち、上記実施形態では純水源82か
ら供給される純水を純水ノズル81から基板に供給して
いるが、純水源82をリンス液源とし、純水ノズル81
をリンス液ノズルとしてもよい。この場合、リンス液源
には前記純水のほか、二酸化炭素を溶解させた純水(炭
酸水)、オゾンを溶解させた純水(オゾン水)、水素を
溶解させた純水(水素水)その他イオンが溶解された純
水(イオン水)がリンス液として貯留される。
【0176】従って、上記実施形態における処理におい
て、純水の代わりに前記純水以外のリンス液を使用でき
る。よって、上述の純水供給工程はリンス液供給工程で
もある。
【0177】なお、純水以外のリンス液としては炭酸
水、オゾン水、水素水など加熱や減圧によって溶解して
いる成分が純水から離脱する液体が好ましい。
【0178】また、上記実施形態ではドライエッチング
工程を経た基板に対して、ドライエッチング時に生成さ
れた反応生成物であるポリマーを除去する処理を開示し
たが、本発明は基板からドライエッチング時に生成され
た反応生成物を除去することに限定されるものではな
い。
【0179】例えば、本発明はプラズマアッシングの際
に生成された反応生成物を基板から除去する場合も含
む。
【0180】特に、ドライエッチングを経てさらにアッ
シングを経た基板を対象とした場合に特に効果がある。
【0181】アッシングは例えば酸素プラズマ中に、パ
ターンエッチング後の、レジスト膜が付いた状態の基板
を配して行われるが、アッシングを経ると、より強固な
反応生成物が生成される。このため、ドライエッチング
とアッシングとを経た基板から反応生成物を除去する処
理を行う場合、本願発明によれば、よりスループットが
向上でき、また、コストを削減できる。
【0182】また、例えば、レジスト膜をマスクとして
不純物拡散処理を行った場合、薄膜上のレジスト膜が一
部、もしくは全部変質し反応生成物となるが、このよう
な反応生成物を除去する場合も含む。
【0183】よって、本発明は、必ずしもドライエッチ
ングとは限らない各種処理において、レジストに起因し
て生成された反応生成物を基板から除去する場合も含
む。
【0184】また、本発明ではレジストに由来する反応
生成物を基板から除去することに限らず、レジストその
ものを基板から除去する場合も含む。
【0185】例えば、薄膜形成済みの基板にレジストが
塗布されてレジスト膜が形成され、該レジスト膜に模様
(配線パターン等)が露光され、露光済みのレジスト膜
に現像処理が施され、さらに、現像されたレジスト膜が
形成するパターンをマスクとして利用し、レジストより
も下方に存在する薄膜(下層という。)に対して下層処
理が施された場合、下層処理の終了によって不要になっ
たレジストを除去する場合も含まれる。
【0186】より具体的に言うと、レジスト膜が現像さ
れた後、下層処理として例えばエッチング処理を行った
場合が含まれる。このときのエッチング処理が、基板に
エッチング液を供給して行うウエットエッチングである
か、RIEなどのドライエッチングであるかを問わず、エ
ッチング処理後はレジスト膜は不要になるのでこれを除
去する必要がある。このようなエッチング処理後のレジ
スト除去処理も含まれる。
【0187】また、レジストそのものを基板から除去す
るその他の形態としては、レジスト膜が現像された後、
下層に対して不純物拡散処理を行った場合がある。不純
物拡散処理後はレジスト膜は不要になるのでこれを除去
する必要があるが、このときのレジスト除去処理も含ま
れる。
【0188】なお、これらの場合、レジスト膜が変質し
て生じた反応生成物が存在すれば、不要になったレジス
ト膜を除去するのと同時に、反応生成物も同時に除去で
きるので、スループットが向上するとともに、コストを
削減できる。
【0189】例えば、前記下層に対するエッチング処理
において、ドライエッチングを施した場合はレジストに
由来する反応生成物も生成される。よって、ドライエッ
チング時に下層をマスクすることに供されたレジスト膜
そのもの、および、レジスト膜が変質して生じた反応生
成物も同時に除去できる。
【0190】また、前記下層に対して不純物拡散処理
(イオンインプランテーションなど。)を行った場合にも
レジストに由来する反応生成物が生成される。よって、
不純物拡散処理時に下層をマスクすることに供されたレ
ジスト膜そのもの、および、レジスト膜が変質して生じ
た反応生成物も同時に除去できる。
【0191】また、本発明はレジストに由来する反応生
成物やレジストそのものを基板から除去することに限ら
ず、レジストに由来しない有機物、例えば人体から発塵
した微細な汚染物質などを基板から除去することも含
む。
【0192】
【発明の効果】請求項1ないし請求項22の基板処理装置
によれば、基板を確実に乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板処理装置1の上面図である。
【図2】回転処理ユニット51を示す図である。
【図3】乾燥ユニット91を示す図である。
【図4】回転処理ユニット151を示す図である。
【図5】基板処理装置200の上面図である。
【符号の説明】
1,200 基板処理装置 3 搬入搬出部 5 回転処理部 7 インタフェース 9 乾燥処理部 31 搬入部 33 搬出部 35 受渡し部 37 搬入搬出機構 40 常圧開放手段 51、151 回転処理ユニット 53 第1基板搬送機構 61 基板保持手段 63 除去液供給手段 64 純水供給手段 80 溶剤蒸気供給手段 84 ポンプ 86 密閉チャンバ 87 温調プレート 90 減圧手段 91 乾燥ユニット 92 溶剤蒸気ノズル 110 溶剤液供給手段 140 常圧開放手段 165 密閉チャンバ 180 溶剤蒸気供給手段 187 温調手段 192 溶剤蒸気ノズル 240 常圧開放手段 241 不活性ガス供給手段 290 減圧手段 C キャリア W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 3/10 B08B 3/10 Z H01L 21/027 H01L 21/30 572B (72)発明者 黒田 拓也 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の 1 大日本スクリーン製造 株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA03 AB34 AB44 BB44 BB92 BB93 BB95 BB96 CC13 CD11 5F046 MA02 MA06 MA07 MA10

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を保持する基板保持手段と、 基板保持手段に保持された基板に対して、基板に存在す
    る反応生成物を除去するための除去液を供給する除去液
    供給手段と、 基板保持手段に保持された基板に対してリンス液を供給
    するリンス液供給手段と、 基板保持手段に保持されている基板を収容するチャンバ
    と、 前記チャンバ内の圧力を下げる減圧手段とを備えたこと
    を特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】基板を保持する基板保持手段と、 基板保持手段に保持された基板に対して、基板に存在す
    る反応生成物を除去するための除去液を供給する除去液
    供給手段と、 基板保持手段に保持された基板に対してリンス液を供給
    するリンス液供給手段と、 基板を収容するチャンバと、 基板保持手段に保持された基板を前記チャンバに搬送す
    る搬送手段と、 前記チャンバ内の圧力を下げる減圧手段と、を備えたこ
    とを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の基板処理
    装置において、 基板に対して液体の有機溶剤を供給する溶剤液供給手段
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の基板処理
    装置において、 前記チャンバ内に霧状または気体の有機溶剤を供給する
    溶剤蒸気供給手段を備えたことを特徴とする基板処理装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4の何れかに記載の
    基板処理装置において、 チャンバ内の基板の温度を調節する温調手段を備えたこ
    とを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】基板を保持する基板保持手段と、 基板保持手段に保持された基板に対して、基板に存在す
    る反応生成物を除去するための除去液を供給する除去液
    供給手段と、 基板保持手段に保持された基板に対してリンス液を供給
    するリンス液供給手段と、 リンス液が供給された後の基板に対して有機溶剤を供給
    する溶剤供給手段とを備えたことを特徴とする基板処理
    装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の基板処理装置において、 基板の温度を調節する温調手段を備えたことを特徴とす
    る基板処理装置。
  8. 【請求項8】未処理の基板が載置される搬入部と、 未処理の基板にリンス液を供給するリンス液供給手段
    と、 リンス液供給手段を用いて処理された処理済みの基板が
    載置される搬出部とを備えた基板処理装置であって、 搬出部に設けられ、基板を収容する搬出チャンバと、 搬出チャンバ内の圧力を下げる減圧手段とを備えたこと
    を特徴とする基板処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の基板処理装置において、 反応生成物を除去するための除去液を供給する除去液供
    給手段を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし請求項7または請求項9
    の何れかに記載の基板処理装置において、 前記反応生成物はレジストが変質したものであることを
    特徴とする基板処理装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の基板処理装置におい
    て、 前記レジストが変質した反応生成物は、レジスト膜をマ
    スクとしたドライエッチングによって生じたものである
    ことを特徴とする基板処理装置。
  12. 【請求項12】基板を保持する基板保持手段と、 基板保持手段に保持された基板に対して、基板に存在す
    る有機物を除去するための除去液を供給する除去液供給
    手段と、 基板保持手段に保持された基板に対してリンス液を供給
    するリンス液供給手段と、 基板保持手段に保持されている基板を収容するチャンバ
    と、 前記チャンバ内の圧力を下げる減圧手段とを備えたこと
    を特徴とする基板処理装置。
  13. 【請求項13】基板を保持する基板保持手段と、 基板保持手段に保持された基板に対して、基板に存在す
    る有機物を除去するための除去液を供給する除去液供給
    手段と、 基板保持手段に保持された基板に対してリンス液を供給
    するリンス液供給手段と、 基板を収容するチャンバと、 基板保持手段に保持された基板を前記チャンバに搬送す
    る搬送手段と、 前記チャンバ内の圧力を下げる減圧手段と、を備えたこ
    とを特徴とする基板処理装置。
  14. 【請求項14】請求項12または請求項13に記載の基
    板処理装置において、 基板に対して液体の有機溶剤を供給する溶剤液供給手段
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  15. 【請求項15】請求項12または請求項13に記載の基
    板処理装置において、 前記チャンバ内に霧状または気体の有機溶剤を供給する
    溶剤蒸気供給手段を備えたことを特徴とする基板処理装
    置。
  16. 【請求項16】請求項12ないし請求項15の何れかに
    記載の基板処理装置において、 チャンバ内の基板の温度を調節する温調手段を備えたこ
    とを特徴とする基板処理装置。
  17. 【請求項17】基板を保持する基板保持手段と、 基板保持手段に保持された基板に対して、基板に存在す
    る有機物を除去するための除去液を供給する除去液供給
    手段と、 基板保持手段に保持された基板に対してリンス液を供給
    するリンス液供給手段と、 リンス液が供給された後の基板に対して有機溶剤を供給
    する溶剤供給手段とを備えたことを特徴とする基板処理
    装置。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の基板処理装置におい
    て、 基板の温度を調節する温調手段を備えたことを特徴とす
    る基板処理装置。
  19. 【請求項19】未処理の基板が載置される搬入部と、 未処理の基板にリンス液を供給するリンス液供給手段
    と、 リンス液供給手段を用いて処理された処理済みの基板が
    載置される搬出部とを備えた基板処理装置であって、 搬出部に設けられ、基板を収容する搬出チャンバと、 搬出チャンバ内の圧力を下げる減圧手段とを備えたこと
    を特徴とする基板処理装置。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の基板処理装置におい
    て、 有機物を除去するための除去液を供給する除去液供給手
    段を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  21. 【請求項21】請求項1ないし請求項20の何れかに記
    載の基板処理装置において、前記リンス液は純水である
    基板処理装置。
  22. 【請求項22】請求項1ないし請求項20の何れかに記
    載の基板処理装置において、前記リンス液は炭酸水、オ
    ゾン水、水素水の何れかである基板処理装置。
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