JP2003231568A - 包装材及び包装構造 - Google Patents

包装材及び包装構造

Info

Publication number
JP2003231568A
JP2003231568A JP2002031887A JP2002031887A JP2003231568A JP 2003231568 A JP2003231568 A JP 2003231568A JP 2002031887 A JP2002031887 A JP 2002031887A JP 2002031887 A JP2002031887 A JP 2002031887A JP 2003231568 A JP2003231568 A JP 2003231568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaged
packaging
packaging material
wrapping material
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002031887A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Inoue
光治 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002031887A priority Critical patent/JP2003231568A/ja
Publication of JP2003231568A publication Critical patent/JP2003231568A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
  • Cartons (AREA)
  • Buffer Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部材点数が少なく、かつ、段ボール紙から形
成された包装材とシュリンク包装材を用いて確実な包装
を行うことが可能な信頼性の高い包装材及び該包装材を
用いた包装構造を提供する。 【解決手段】 段ボール紙を用いて一体に形成され、平
面形状がガス給湯器(被包装物)Aの平面形状よりも大
きく、かつ、ガス給湯器Aの下部A1が嵌入する凹部1
aを備えた下部包装材1と、同じく、段ボール紙を用い
て一体に形成され、平面形状がガス給湯器Aの平面形状
よりも大きく、かつ、ガス給湯器Aの上部A2が嵌入す
る凹部2aを備えた上部包装材2と、ガス給湯器Aに下
部包装材1及び上部包装材2が配設された包装構造体1
0を覆い、加熱されることにより収縮して下部包装材1
及び上部包装材2をガス給湯器Aに係合させ、下部包装
材1及び上部包装材2をガス給湯器Aと一体に保持する
シュリンク包装材3とを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ガス給湯器など
の被包装物を包装する際に用いられる包装材及び該包装
材を用いて被包装物を包装する場合の包装構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、ガス給湯器などの被包装物を搬送や保管のために包
装する場合、従来は、段ボール紙などの紙製ボード状材
料からなる容器(段ボール箱)や、被包装物の所定の部
分と段ボール箱の内壁との隙間を埋めるためのパッド
(例えば、発泡スチロールなどを所定の形状に成形した
成形体)などからなる包装材を用いて包装を行ってい
る。なお、パッドは、段ボール箱内に被包装物を固定し
たり、被包装物の重量が段ボール箱の底面部などに集中
して加わることを防止したりする機能を果たすととも
に、外部より加わる衝撃から被包装物を保護する機能を
果たしている。
【0003】図7は、従来の包装材を用いて被包装物
(ガス給湯器)を包装した包装構造の一例を示す分解斜
視図である。この包装構造では、被包装物(ガス給湯
器)Aを包装するための包装材として、ガス給湯器Aの
両端側を保持するとともに、外部からの衝撃からガス給
湯器Aを保護する機能を果たす発泡スチロールなどから
なる一対の緩衝パッド60a,60bと、緩衝パッド6
0a,60bにより両端部が保持された状態のガス給湯
器Aを収納する段ボール紙製の包装用ケース本体61と
を備えた包装材が用いられている。
【0004】そして、ガス給湯器Aを、一対の緩衝パッ
ド60a,60bにより保持した状態で、包装用ケース
本体61に収納した後、包装用ケース本体61の蓋61
aを閉じ、テープなどを用いて包装用ケース本体61を
封止することによりガス給湯器Aの包装が行われてい
る。
【0005】しかし、上記従来の包装構造においては、
発泡スチロールなどの樹脂からなる緩衝パッド60a,
60bが用いられており、これらの部材は、使用後に、
廃棄物として処理(例えば燃焼処理)される際に公害
(例えば有害ガスの発生など)を引き起こし易いという
問題点がある。そのため、公害問題や環境問題を軽減す
るため、樹脂などの包装材を減らすことに対する要求が
高まっている。
【0006】また、上記従来の包装構造においては、段
ボール紙製の包装用ケース本体61、発泡スチロールな
どからなる2つの緩衝パッド60a,60bなどを必要
とし、包装材を構成する部品点数が多くなってコストの
増大を招くという問題点があるばかりでなく、異なる材
料からなる複数種類の部品を管理しなければならないた
め、管理上の負担も大きくなるという問題点がある。
【0007】本願発明は、上記背景に鑑みてなされたも
のであり、部材点数が少なく、かつ、段ボール紙から形
成された包装部材とシュリンク包装材を用いて確実な包
装を行うことが可能な信頼性の高い包装材及び該包装材
を用いた包装構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の包装材は、(a)段ボール紙
を用いて一体に形成された下部包装材であって、平面形
状が被包装物の平面形状よりも大きく、かつ、被包装物
の下部が嵌入する凹部を備え、被包装物の下部を嵌入さ
せた場合に、周縁部が被包装物の平面領域から外側に突
出した状態となって、下面側及び側面側からの衝撃に対
して被包装物を保護する下部包装材と、(b)段ボール紙
を用いて一体に形成された上部包装材であって、平面形
状が被包装物の平面形状よりも大きく、かつ、被包装物
の上部が嵌入する凹部を備え、被包装物の上部を嵌入さ
せた場合に、周縁部が被包装物の平面領域から外側に突
出した状態となって、上面側及び側面側からの衝撃に対
して被包装物を保護する上部包装材と、(c)被包装物に
下部包装材及び上部包装材が配設された包装構造体の少
なくとも主要部を覆い、加熱されることにより収縮して
下部包装材及び上部包装材を被包装物に係合させ、下部
包装材及び上部包装材を被包装物と一体に保持するシュ
リンク包装材とを具備することを特徴としている。
【0009】本願発明(請求項1)の包装材は、段ボー
ル紙を用いて一体に形成され、平面形状が被包装物の平
面形状よりも大きく、かつ、被包装物の下部が嵌入する
凹部を備えた下部包装材と、同じく、段ボール紙を用い
て一体に形成され、平面形状が被包装物の平面形状より
も大きく、かつ、被包装物の上部が嵌入する凹部を備え
た上部包装材と、被包装物に下部包装材及び上部包装材
が配設された包装構造体の少なくとも主要部を覆い、加
熱されることにより収縮して下部包装材及び上部包装材
を被包装物に係合させ、下部包装材及び上部包装材を被
包装物と一体に保持するシュリンク包装材とを備えてい
るので、被包装物に下部包装材及び上部包装材を配設し
た包装構造体の少なくとも主要部をシュリンク包装材に
より覆い、熱収縮させるだけで、下部包装材及び上部包
装材を被包装物に係合した状態に確実に保持することが
可能になる。したがって、単一の材料(段ボール紙)か
らなる2つの部材(下部包装材及び上部包装材)を被包
装物に取り付け、これをシュリンク包装材で被覆し、シ
ュリンク包装材を熱収縮させるだけで、信頼性の高い包
装を行うことが可能になる。すなわち、下部包装材、上
部包装材及びシュリンク包装材の合計3つの部材のみで
容易に包装を行うことが可能になり、包装工程の簡略化
と包装信頼性の向上を図ることが可能になる。
【0010】なお、シュリンク包装材とは、加熱するこ
とにより収縮する機能を有する包装材であって、ポリオ
レフィン系材料からなる、いわゆる「ポリシュリンクフ
ィルム」として広く用いられているシート状材料などが
例示されるが、その他にも、加熱することにより収縮す
る機能を備えた種々の材料を用いることが可能である。
【0011】また、請求項2の包装材は、前記被包装物
がガス給湯器であることを特徴としている。
【0012】本願発明の包装材を用いてガス給湯器を包
装することにより、経済性と包装信頼性を両立させて、
バランスのよい包装を行うことが可能になる。
【0013】また、請求項3の包装材は、前記下部包装
材及び前記上部包装材が、それぞれ、段ボール紙を加工
することにより形成され、一面側が開口した構造を有す
る箱状部と、段ボール紙を折り曲げ加工及び/又は積み
重ね加工することにより形成され、前記箱状部内に配設
される緩衝部とを一体化することにより形成されたもの
であることを特徴としている。
【0014】下部包装材及び上部包装材を、段ボール紙
を加工することにより形成された箱状部と、段ボール紙
を折り曲げ加工及び/又は積み重ね加工することにより
形成され、箱状部内に配設される緩衝部とを一体化する
ことにより形成するようにした場合、複雑な工程を必要
とすることなく、単一の材料から、緩衝信頼性が高く、
取扱性にも優れた包装材を構成することが可能になる。
【0015】また、請求項4の包装材は、前記箱状部が
一枚の段ボール紙から形成されており、かつ、前記箱状
部を構成する側壁部のうち、少なくとも互いに対向する
一対の側壁部が、前記一枚の段ボール紙の一部を折り曲
げ加工することにより形成された複数層構造を有してい
ることを特徴としている。
【0016】下部包装材あるいは上部包装材を構成する
箱状部を、一枚の段ボール紙から形成し、かつ、箱状部
を構成する側壁部のうち、少なくとも互いに対向する一
対の側壁部を、一枚の段ボール紙の一部を折り曲げ加工
して複数層構造とすることにより、箱状部の強度を向上
させることが可能になり、ひいては、全体としての包装
信頼性を向上させることが可能になる。
【0017】また、請求項5の包装材は、前記箱状部と
前記緩衝部が、接着剤及び/又は結束部材により一体化
されていることを特徴としている。
【0018】箱状部と緩衝部を、接着剤により接着し、
あるいは、ステープルなどの結束部材により一体化する
ようにした場合、箱状部と緩衝部とが一体化した下部包
装材及び上部包装材を、それぞれ容易かつ確実に形成す
ることが可能になり、取扱性や緩衝性に優れた包装材を
提供することが可能になる。
【0019】また、請求項6の包装構造は、請求項1〜
5のいずれかに記載の包装材を用いた包装構造であっ
て、被包装物の下部が前記下部包装材の凹部に嵌入し、
かつ、被包装物の上部が前記上部包装材の凹部に嵌入す
るような態様で、前記下部包装材及び前記上部包装材が
被包装物の下部及び上部に配設され、前記シュリンク包
装材が、被包装物に前記下部包装材及び前記上部包装材
が配設された包装構造体の少なくとも主要部を覆うよう
に配設され、かつ、熱収縮することにより、前記下部包
装材及び前記上部包装材が被包装物に係合した状態で、
被包装物と一体に保持されていることを特徴としてい
る。
【0020】本願発明(請求項6)の包装構造において
は、請求項1〜5のいずれかに記載の包装材が用いられ
ており、下部包装材が被包装物の下部に配設され、上部
包装材が被包装物の上部に配設された包装構造体の少な
くとも主要部を覆うようにシュリンク包装材が配設さ
れ、かつ、熱収縮することにより、下部包装材及び上部
包装材が被包装物に係合した状態で、被包装物と一体に
保持された構造を有しているので、単一の材料(段ボー
ル紙)からなる2つの部材(下部包装材及び上部包装
材)と、シュリンク包装材の合計3つの部材により、信
頼性の高い包装を実現することが可能になる。
【0021】また、請求項7の包装構造は、前記下部包
装材と前記上部包装材の間に位置する被包装物の中間部
位と、該中間部位に対向する熱収縮後のシュリンク包装
材とが互いに離間し、両者の間に隙間が形成されている
ことを特徴としている。
【0022】下部包装材と上部包装材の間に位置する被
包装物の中間部位と、該中間部位に対向する熱収縮後の
シュリンク包装材とが互いに離間し、両者の間に隙間が
形成されるようにした場合、保管中や搬送中などに包装
体が他の部材などと接触したような場合にも、被包装物
の損傷を防止することが可能になり、さらに信頼性の高
い包装を行うことが可能になる。
【0023】また、請求項8の包装構造は、前記シュリ
ンク包装材の上から、前記下部包装材及び前記上部包装
材を被包装物に押し付けるような態様でバンド状の結束
部材が掛け渡され、結束されていることを特徴としてい
る。
【0024】被包装物に下部包装材、上部包装材を配設
し、シュリンク包装材を熱収縮させた状態で、シュリン
ク包装材の上から、下部包装材及び上部包装材が被包装
物に押し付けられるようにバンド状の結束部材を掛け渡
し、結束することにより、さらに信頼性の高い包装を実
現することが可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0026】図1は本願発明の一実施形態にかかる包装
材を用いたガス給湯器(被包装物)の包装構造を示す斜
視図、図2はその要部を示す分解斜視図である。
【0027】この実施形態における被包装物は、ガスを
燃料とする給湯器(ガス給湯器)Aであり、このガス給
湯器は、包装ライン等の製造工場におけるわずかな移
動、保管作業及び運搬車両による運搬時の積み込み・荷
下ろし作業等において、作業者が持ち運ぶことができる
ような重量(例えば、10〜30kg)の製品である。
【0028】そして、このガス給湯器Aを包装するため
の包装材は、図1に示すように、段ボール紙を折り曲げ
加工及び積み重ね加工して一体化した緩衝性を有する下
部包装材1と、同じく、段ボール紙を折り曲げ加工及び
積み重ね加工して一体化した緩衝性を有する上部包装材
2と、被包装物であるガス給湯器Aに下部包装材1及び
上部包装材2が配設された包装構造体10を覆うように
配設され、加熱されることにより収縮して、下部包装材
1及び上部包装材2がガス給湯器Aに係合し、ガス給湯
器Aと一体となった状態に保持するシュリンク包装材3
(図1)の3つの部材から構成されている。
【0029】下部包装材1は、平面形状がガス給湯器A
の平面形状よりも大きく、かつ、ガス給湯器Aの下部A
1(図2)が嵌入する凹部1aを備え、ガス給湯器Aの
下部A1を嵌入させた場合に、周縁部がガス給湯器Aの
平面領域から外側に突出した状態となって、下面側及び
側面側からの衝撃に対してガス給湯器Aを保護する機能
を果たすように構成されている。
【0030】なお、この下部包装材1は、図3(a),
(b)に示すように、一枚の段ボール紙31を折り曲げ加
工することにより形成された一面側が開口した箱状部1
1と、段ボール紙32を折り曲げ加工した緩衝部12a
及び段ボール紙33を積み重ね加工して一体化した緩衝
材12bとを一体化することにより形成されている。箱
状部11と緩衝部12a,12bは、接着剤により接着
され、一体化されている。なお、本願発明においては、
ステープルなどの結束部材により箱状部11と緩衝部1
2a,12bを一体化するように構成することも可能で
ある。
【0031】また、この実施形態において、下部包装材
1を構成する箱状部11は、図3(a),(b)に示すよう
に、一枚の段ボール紙31から形成されており、かつ、
箱状部11を構成する側壁部のうち、互いに対向する一
対の側壁部11a,11bが、一枚の段ボール紙31の
一部31aを折り曲げ加工することにより形成された複
数層構造を有している。
【0032】また、上部包装材2は、下部包装材1と同
様、平面形状がガス給湯器Aの平面形状よりも大きく、
かつ、ガス給湯器Aの上部A2(図2)が嵌入する凹部
2aを備え、ガス給湯器Aの上部A2を嵌入させた場合
に、周縁部がガス給湯器Aの平面領域から外側に突出し
た状態となって、上面側及び側面側からの衝撃に対して
ガス給湯器Aを保護する機能を果たす。
【0033】なお、この上部包装材2も、図4に示すよ
うに、一枚の段ボール紙41を折り曲げ加工することに
より形成された一面側が開口した箱状部21と、段ボー
ル紙42を積み重ね加工することにより形成された緩衝
部22とを一体化することにより形成されており、箱状
部21と緩衝部22は、接着剤により接着され、一体化
されている。なお、ステープルなどの結束部材により箱
状部21と緩衝部22を一体化するように構成すること
も可能である。
【0034】また、この実施形態において、上部包装材
2も、上述の下部包装材1と同様に箱状部21が、一枚
の段ボール紙41から形成されており、かつ、箱状部2
1を構成する側壁部のうち、互いに対向する一対の側壁
部21a,21bが、一枚の段ボール紙41の一部(図
示せず)を折り曲げ加工することにより形成された複数
層構造を有している。なお、この実施形態においては、
上部包装材2の一対の側壁部21a,21bには、取り
扱いを容易にするための手掛け孔21cが形成されてい
る。
【0035】また、シュリンク包装材3(図1)として
は、ポリオレフィン系材料からなる、いわゆる「ポリシ
ュリンクフィルム」として広く知られている樹脂シート
が用いられている。ただし、シュリンク包装材3として
は、その他にも、加熱することにより収縮する機能を備
えた種々の樹脂シートを用いることが可能である。
【0036】シュリンク包装材3は、袋状のものや筒状
のものなど種々のものを用いることが可能であり、ま
た、全体を被覆して、内部が密閉状態となるように包装
することも可能であり、また、主要部を被覆して、内部
は密閉状態とはならないが、下部包装材1及び上部包装
材2が、ガス給湯器Aに対して所定の位置に確実に保
持、固定されるような態様で包装するように構成するこ
とも可能である。
【0037】次に、上述のように構成された包装材を用
いてガス給湯器Aを包装する方法について説明する。ま
ず、図5に示すように、上述のように構成された包装材
の、下部包装材1及び上部包装材2を、それぞれの凹部
1a,2a(図2,3,4など)に、ガス給湯器Aの下
部A1及び上部A2が嵌入するような態様で、ガス給湯
器Aに取り付ける。それから、下部包装材1がガス給湯
器Aの下部A1に取り付けられ、上部包装材2がガス給
湯器Aの上部A2に取り付けられた状態の包装構造体1
0を、シュリンク包装材3(図1)により被覆した後、
所定の温度(例えば、200℃)に加熱し、図1に示す
ように、シュリンク包装材3を収縮させる。これによ
り、図1に示すように、下部包装材1及び上部包装材2
がガス給湯器Aの下部A1及び上部A2に固定され、か
つ、内部がシュリンク包装材3により密閉された状態の
包装体Bが得られる。
【0038】なお、この実施形態では、図1に示すよう
に、下部包装材1と上部包装材2の間に位置するガス給
湯器Aの中間部位A3と、該中間部位A3に対向する熱
収縮後のシュリンク包装材3とが互いに離間し、両者の
間に隙間Gが形成されるように構成されている。
【0039】この包装体Bにおいては、下部包装材1が
ガス給湯器Aの下部A1に取り付けられ、上部包装材2
がガス給湯器Aの上部A2に取り付けられた状態の包装
構造体10を覆うようにシュリンク包装材3が配設さ
れ、かつ、加熱処理されることにより熱収縮して、下部
包装材1及び上部包装材2が、ガス給湯器Aに係合した
状態でガス給湯器Aと一体に保持された構造を有してい
るので、単一の材料(段ボール紙)からなる2つの部材
(下部包装材1及び上部包装材2)と、シュリンク包装
材3の合計3つの部材で、信頼性の高い包装を実現する
ことができる。
【0040】また、図1に示すように、下部包装材1と
上部包装材2の間に位置するガス給湯器Aの中間部位A
3と、該中間部位A3に対向する熱収縮後のシュリンク
包装材3とが互いに離間し、両者の間に隙間が形成され
ているので、保管中や搬送中などに包装体Bが他の部材
などと接触したような場合にも、ガス給湯器Aの損傷を
防止することが可能になり、より信頼性の高い包装を行
うことが可能になる。
【0041】なお、上記実施形態では、シュリンク包装
材3により下部包装材1及び上部包装材2を、ガス給湯
器Aに係合した状態でガス給湯器Aと一体に保持、固定
するようにした場合について説明したが、本願発明にお
いては、図6に示すように、さらに、シュリンク包装材
3の上から、下部包装材1及び上部包装材2をガス給湯
器Aに押し付けるような態様でポリエチレン製のバンド
状の結束部材4を掛け渡して結束するように構成するこ
とも可能である。図6に示すように、ガス給湯器Aに下
部包装材1、上部包装材2を配設し、シュリンク包装材
3を熱収縮させた状態で、シュリンク包装材3の上から
バンド状の結束部材4を掛け渡して結束することによ
り、さらに信頼性の高い包装を実現することが可能にな
る。
【0042】また、上記実施形態では、被包装物がガス
給湯器である場合を例にとって説明したが、本願発明の
包装材及び包装構造は、ガス給湯器以外の被包装物を包
装する場合にも適用することが可能である。
【0043】また、上記実施形態では、シュリンク包装
材により、全体を被覆して、内部が密閉状態となるよう
に包装しているが、主要部を被覆して、内部は密閉状態
とはならないが、各包装材は被包装物に対して所定の位
置に確実に保持、固定されるような態様で包装すること
も可能である。
【0044】また、本願発明において、下部包装材、及
び上部包装材の具体的な形状に特別の制約はなく、被包
装物の形状に応じて、種々の形状とすることが可能であ
る。
【0045】本願発明はさらにその他の点においても上
記実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内に
おいて、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0046】
【発明の効果】上述のように本願発明(請求項1)の包
装材は、段ボール紙を用いて一体に形成され、平面形状
が被包装物の平面形状よりも大きく、かつ、被包装物の
下部が嵌入する凹部を備えた下部包装材と、同じく、段
ボール紙を用いて一体に形成され、平面形状が被包装物
の平面形状よりも大きく、かつ、被包装物の上部が嵌入
する凹部を備えた上部包装材と、被包装物に下部包装材
及び上部包装材が配設された包装構造体の少なくとも主
要部を覆い、加熱されることにより収縮して下部包装材
及び上部包装材を被包装物に係合させ、下部包装材及び
上部包装材を被包装物と一体に保持するシュリンク包装
材とを備えているので、被包装物に下部包装材及び上部
包装材を配設した包装構造体の少なくとも主要部をシュ
リンク包装材により覆い、熱収縮させるだけで、下部包
装材及び上部包装材を被包装物に係合した状態に確実に
保持することが可能になる。したがって、単一の材料
(段ボール紙)からなる2つの部材(下部包装材及び上
部包装材)を被包装物に取り付け、これをシュリンク包
装材で被覆し、シュリンク包装材を熱収縮させるだけ
で、信頼性の高い包装を行うことができる。すなわち、
下部包装材、上部包装材及びシュリンク包装材の合計3
つの部材のみで容易に包装を行うことが可能になり、包
装工程の簡略化と包装信頼性の向上を図ることが可能に
なる。
【0047】また、請求項2の発明のように、本願発明
の包装材を用いてガス給湯器を包装することにより、経
済性と包装信頼性を両立させて、バランスのよい包装を
行うことが可能になる。
【0048】また、請求項3の包装材のように、下部包
装材及び上部包装材を、段ボール紙を加工することによ
り形成された箱状部と、段ボール紙を折り曲げ加工及び
/又は積み重ね加工することにより形成され、箱状部内
に配設される緩衝部とを一体化することにより形成する
ようにした場合、複雑な工程を必要とすることなく、単
一の材料から、緩衝信頼性が高く、取扱性にも優れた包
装材を構成することが可能になる。
【0049】また、請求項4の包装材のように、下部包
装材あるいは上部包装材を構成する箱状部を、一枚の段
ボール紙から形成し、かつ、箱状部を構成する側壁部の
うち、少なくとも互いに対向する一対の側壁部を、一枚
の段ボール紙の一部を折り曲げ加工して複数層構造とす
るようにした場合、箱状部の強度を向上させることが可
能になり、ひいては、全体としての包装信頼性を向上さ
せることが可能になる。
【0050】また、請求項5の包装材のように、箱状部
と緩衝部を、接着剤により接着し、あるいは、ステープ
ルなどの結束部材により一体化するようにした場合、箱
状部と緩衝部とが一体化した下部包装材及び上部包装材
を、それぞれ容易かつ確実に形成することが可能にな
り、取扱性や緩衝性に優れた包装材を提供することがで
きるようになる。
【0051】また、本願発明(請求項6)の包装構造に
おいては、請求項1〜5のいずれかに記載の包装材が用
いられており、下部包装材が被包装物の下部に配設さ
れ、上部包装材が被包装物の上部に配設された包装構造
体の少なくとも主要部を覆うようにシュリンク包装材が
配設され、かつ、熱収縮することにより、下部包装材及
び上部包装材が被包装物に係合した状態で、被包装物と
一体に保持された構造を有しているので、単一の材料
(段ボール紙)からなる2つの部材(下部包装材及び上
部包装材)と、シュリンク包装材の合計3つの部材によ
り、信頼性の高い包装を実現することができる。
【0052】また、請求項7の包装構造のように、下部
包装材と上部包装材の間に位置する被包装物の中間部位
と、該中間部位に対向する熱収縮後のシュリンク包装材
とが互いに離間し、両者の間に隙間が形成されるように
した場合、保管中や搬送中などに包装体が他の部材など
と接触したような場合にも、被包装物の損傷を防止する
ことが可能になり、さらに信頼性の高い包装を行うこと
ができる。
【0053】また、請求項8の包装構造のように、被包
装物に下部包装材、上部包装材を配設し、シュリンク包
装材を熱収縮させた状態で、シュリンク包装材の上か
ら、下部包装材及び上部包装材が被包装物に押し付けら
れるようにバンド状の結束部材を掛け渡し、結束するこ
とにより、さらに信頼性の高い包装を実現することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる包装材を用いた
ガス給湯器(被包装物)の包装構造を示す斜視図であ
る。
【図2】本願発明の一実施形態にかかる包装材を用いた
ガス給湯器(被包装物)の包装構造の要部を示す分解斜
視図である。
【図3】(a)は本願発明の包装材の下部包装材を構成す
る箱状部の構造を示す斜視図、(b)は本願発明の包装材
を構成する下部包装材の構造を示す斜視図である。
【図4】本願発明の包装材を構成する上部包装材の構造
を示す斜視図である。
【図5】本願発明の一実施形態にかかる包装材を用いて
包装を行う工程で、下部包装材と上部包装材をガス給湯
器に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】本願発明の包装構造の他の例を示す図であっ
て、シュリンク包装材の上から、ポリエチレン製のバン
ド状の結束部材を掛け渡し、結束した状態を示す斜視図
である。
【図7】従来の包装材を用いて被包装物(ガス給湯器)
を包装した包装構造の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
A ガス給湯器(被包装物) A1 ガス給湯器の下部 A2 ガス給湯器の上部 A3 ガス給湯器の中間部位 B 包装体 G 隙間 1 下部包装材 1a 下部包装材の凹部 2 上部包装材 2a 上部包装材の凹部 3 シュリンク包装材 4 バンド状の結束部材 10 包装構造体 11,21 箱状部 11a,11b,21a,21b 箱状部の一対の
側壁部 12a 段ボール紙を折り曲げ加工した緩衝部 12b 段ボール紙を積み重ね加工した緩衝部 21 箱状部 21c 手掛け孔 22 緩衝部 31,41 一枚の段ボール紙 31a 一枚の段ボール紙の一部 32,33,42 段ボール紙
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月12日(2002.2.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 包装材及び包装構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 71/08 B65D 85/68 Z 85/68 81/06 102Z Fターム(参考) 3E037 AA20 BA07 BB03 BC02 CA04 CA05 3E060 AA03 AB20 BB01 BC02 CA01 CA12 CA23 CC12 CC19 CC70 CD04 CD12 CG02 CG10 DA11 DA26 DA30 EA06 EA17 3E066 AA03 BA05 CA04 CB03 DB01 FA02 FA13 GA05 HA01 JA04 JA09 JA13 KA08 MA01 MA09 NA41 3E067 AA11 AB99 AC01 BA10B BA18C BB02B BB14C CA01 DA03 EC28 EC29 ED04 FA04 FB01 FC01 GD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)段ボール紙を用いて一体に形成された
    下部包装材であって、平面形状が被包装物の平面形状よ
    りも大きく、かつ、被包装物の下部が嵌入する凹部を備
    え、被包装物の下部を嵌入させた場合に、周縁部が被包
    装物の平面領域から外側に突出した状態となって、下面
    側及び側面側からの衝撃に対して被包装物を保護する下
    部包装材と、 (b)段ボール紙を用いて一体に形成された上部包装材で
    あって、平面形状が被包装物の平面形状よりも大きく、
    かつ、被包装物の上部が嵌入する凹部を備え、被包装物
    の上部を嵌入させた場合に、周縁部が被包装物の平面領
    域から外側に突出した状態となって、上面側及び側面側
    からの衝撃に対して被包装物を保護する上部包装材と、 (c)被包装物に下部包装材及び上部包装材が配設された
    包装構造体の少なくとも主要部を覆い、加熱されること
    により収縮して下部包装材及び上部包装材を被包装物に
    係合させ、下部包装材及び上部包装材を被包装物と一体
    に保持するシュリンク包装材とを具備することを特徴と
    する包装材。
  2. 【請求項2】前記被包装物がガス給湯器であることを特
    徴とする請求項1記載の包装材。
  3. 【請求項3】前記下部包装材及び前記上部包装材が、そ
    れぞれ、段ボール紙を加工することにより形成され、一
    面側が開口した構造を有する箱状部と、段ボール紙を折
    り曲げ加工及び/又は積み重ね加工することにより形成
    され、前記箱状部内に配設される緩衝部とを一体化する
    ことにより形成されたものであることを特徴とする請求
    項1又は2記載の包装材。
  4. 【請求項4】前記箱状部が一枚の段ボール紙から形成さ
    れており、かつ、前記箱状部を構成する側壁部のうち、
    少なくとも互いに対向する一対の側壁部が、前記一枚の
    段ボール紙の一部を折り曲げ加工することにより形成さ
    れた複数層構造を有していることを特徴とする請求項3
    記載の包装材。
  5. 【請求項5】前記箱状部と前記緩衝部が、接着剤及び/
    又は結束部材により一体化されていることを特徴とする
    請求項3又は4記載の包装材。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の包装材を
    用いた包装構造であって、 被包装物の下部が前記下部包装材の凹部に嵌入し、か
    つ、被包装物の上部が前記上部包装材の凹部に嵌入する
    ような態様で、前記下部包装材及び前記上部包装材が被
    包装物の下部及び上部に配設され、 前記シュリンク包装材が、被包装物に前記下部包装材及
    び前記上部包装材が配設された包装構造体の少なくとも
    主要部を覆うように配設され、かつ、熱収縮することに
    より、前記下部包装材及び前記上部包装材が被包装物に
    係合した状態で、被包装物と一体に保持されていること
    を特徴とする包装構造。
  7. 【請求項7】前記下部包装材と前記上部包装材の間に位
    置する被包装物の中間部位と、該中間部位に対向する熱
    収縮後のシュリンク包装材とが互いに離間し、両者の間
    に隙間が形成されていることを特徴とする請求項6記載
    の包装構造。
  8. 【請求項8】前記シュリンク包装材の上から、前記下部
    包装材及び前記上部包装材を被包装物に押し付けるよう
    な態様でバンド状の結束部材が掛け渡され、結束されて
    いることを特徴とする請求項6又は7記載の包装構造。
JP2002031887A 2002-02-08 2002-02-08 包装材及び包装構造 Withdrawn JP2003231568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002031887A JP2003231568A (ja) 2002-02-08 2002-02-08 包装材及び包装構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002031887A JP2003231568A (ja) 2002-02-08 2002-02-08 包装材及び包装構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003231568A true JP2003231568A (ja) 2003-08-19

Family

ID=27775164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002031887A Withdrawn JP2003231568A (ja) 2002-02-08 2002-02-08 包装材及び包装構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003231568A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014129041A1 (ja) * 2013-02-25 2014-08-28 株式会社岩田レーベル 破瓶防止機能を備えた瓶容器
CN108750387A (zh) * 2018-06-19 2018-11-06 广东美的厨房电器制造有限公司 燃气灶的包装结构、燃气灶具及其包装方法
CN109775135A (zh) * 2019-03-19 2019-05-21 珠海格力电器股份有限公司 包装结构

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014129041A1 (ja) * 2013-02-25 2014-08-28 株式会社岩田レーベル 破瓶防止機能を備えた瓶容器
JP5931271B2 (ja) * 2013-02-25 2016-06-08 株式会社岩田レーベル 破瓶防止機能を備えた瓶容器
EP2937292A4 (en) * 2013-02-25 2016-08-10 Iwata Label Co Ltd BOTTLE CONTAINER WITH BOTTLE BREAK PREVENTION FUNCTION
CN108750387A (zh) * 2018-06-19 2018-11-06 广东美的厨房电器制造有限公司 燃气灶的包装结构、燃气灶具及其包装方法
CN109775135A (zh) * 2019-03-19 2019-05-21 珠海格力电器股份有限公司 包装结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100314979B1 (ko) 벤 자국을 낸 u자 형태의 포장 부재
JPH1029616A (ja) 物品の搬送用容器
CA2149939C (en) Packaging for fragile articles
US4098400A (en) Returnable packaging system
JP2003231568A (ja) 包装材及び包装構造
JP7422500B2 (ja) 包装体およびその製造方法
KR960702410A (ko) 컴팩트 디스크 포장용기
JP4683754B2 (ja) 包装構造
JP2003175965A (ja) 包装材及び包装構造
JP2004231230A (ja) 梱包シートと梱包方法
JP2003237820A (ja) 包装材及び包装方法
JP2000185762A (ja) 包装体及び包装方法
JP2007084102A (ja) 包装容器および包装形態
RU2344980C2 (ru) Упаковка для изделия
JP2005280807A (ja) 包装材および包装構造
JP5288194B2 (ja) 包装システム
JP2003165592A (ja) パネルの包装方法及びパネル包装材
WO2006007616A3 (de) Transport- und/oder lagerpaket
JP3645538B2 (ja) バルク包装方法及びバルク包装用セパレートシート
JP4691243B2 (ja) 包装材及び包装構造
JP2002337843A (ja) スリーブ包装体
JP3052459U (ja) 電子機器類の包装容器
JP2004244073A (ja) ガラス板用梱包体
JP3010858U (ja) 梱包材
JP2004018096A (ja) 板材の梱包材料

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510