JP4691243B2 - 包装材及び包装構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、包装材及び包装構造に関し、詳しくは、被包装物を保管したり搬送したりする途中で、被包装物が損傷を受けないように包装するための紙系材料からなる包装材及び包装構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、浴室暖房乾燥機、ガス加熱調理器具などの被包装物を搬送や保管のために包装する場合、従来は、包装材として、ダンボール紙などの紙製ボード状材料からなる容器(ダンボール箱)や、被包装物の所定の部分とダンボール箱の内壁との隙間を埋めるためのパッド(発泡スチロールなどを所定の形状に成形した成形体)などが用いられている。このパッドは、ダンボール箱内に被包装物を固定したり、被包装物の重量がダンボール箱の底面などに集中して加わることを防止したりする機能を果たすとともに、外部より加わる衝撃から被包装物を保護する機能を果たしている。
【0003】
しかし、発泡スチロールなどの発泡樹脂からなるパッドは、使用後に、廃棄物として廃棄処理される際に公害を発生し易いという問題点がある。
【0004】
また、公害の問題のないダンボール紙などの紙系材料を用いて包装する場合、十分な耐衝撃性を確保しようとすると、ダンボール紙などの紙系材料を複雑な構造に加工することが必要になり、紙系材料の使用量の増大や、加工コストの増大を招くという問題点がある。
【0005】
本願発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、廃棄処理される際に公害を発生するおそれのある発泡樹脂を用いることなく、被包装物を容易かつ確実に包装することが可能な紙系材料からなる包装材及びそれを用いた包装構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明(請求項1)の包装材は、
他の部分より周辺側に突出した鍔部を備えた物品を含む被包装物を包装するのに用いられる紙系材料からなる包装材であって、
平面形状が略コ字状で、上面側に、前記物品の鍔部がはまり込んで支持される段部を備えており、被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆して保護する一対の端面側保持部材と、
底面部と、その周囲に形成された側壁部を備えた構造を有し、前記被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆するように配設された前記一対の端面側保持部材の下部外側に、前記側壁部がはまり込み、被包装物の底面を被覆して保護する底面側蓋部材と、
上面部と、その周囲に形成された側壁部を備えた構造を有し、前記被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆するように配設された前記一対の端面側保持部材の上面側の段部内に、前記側壁部がはまり込むように配設されて、前記鍔部を備えた物品の上面側を保護する上面側内蓋部材と、
上面部と、その周囲に形成された側壁部を備えた構造を有し、前記被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆するように配設された前記一対の端面側保持部材の上部外側に、前記側壁部がはまり込み、被包装物の上面側を被覆して保護する上面側外蓋部材と
を具備することを特徴としている。
【0007】
本願発明(請求項1)の包装材は、段部を備えた一対の端面側保持部材と、底面側蓋部材と、上面側内蓋部材と、上面側外蓋部材とを備えた構成を有しており、端面側保持部材の段部により被包装物を構成する物品の鍔部を支持するようにしているので、被包装物を構成する物品の鍔部が端面側保持部材の段部により支持され、包装後の被包装物(包装体)を積み重ねた場合の圧縮力に耐える強度(耐積み重ね強度)が向上するとともに、包装体の上部の包装構造が、上面側内蓋部材と上面側外蓋部材とからなる2重蓋構造となっているため、高い衝撃緩衝性を確保することが可能になり、信頼性が向上する。また、少ない包装部材点数で、鍔部を備えた物品を含む被包装物を容易に包装することが可能になるため、包装コストの低減を図ることが可能になる。
なお、本願発明において、被包装物本体とは、被包装物がその主要部を構成する部分と、部品や取り付け物品などを備えている場合における、前記主要部を意味する広い概念である。
また、本願発明(請求項1)の包装材においては、底面側蓋部材及び上面側外蓋部材の側壁部が、一対の端面側保持部材の上部及び下部の外側にはまり込むので、一対の端面側保持部材が、脱落しないように、被包装物の両端部に確実に配設されることになり、十分な信頼性が得られる。
【0008】
また、請求項2の包装材は、前記上面側内蓋部材と、前記鍔部を備えた物品の上面の間に形成される空間に、前記鍔部を備えた物品の上面を覆うように配設される、略シート状の被包装物本体上面保護部材を備えていることを特徴としている。
【0009】
上面側内蓋部材と、鍔部を備えた物品の上面の間に形成される空間に、鍔部を備えた物品の上面を覆うように配設される、略シート状の被包装物本体上面保護部材を備えた構成とした場合、被包装物がプレート状部材を備えている場合に、かかるプレート状部材を、略シート状の被包装物本体上面保護部材と上面側内蓋部材の間に、効率よく包装することが可能になる。
【0010】
また、本願発明(請求項3)の包装構造は、
他の部分より周辺側に突出した鍔部を備えた物品を含む被包装物を紙系材料からなる包装材を用いて包装するための包装構造であって、
平面形状が略コ字状で、上面側に、前記物品の鍔部がはまり込んで支持される段部を備えた一対の端面側保持部材が、被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を覆うように、被包装物本体の両端部に配設され、
底面部と、その周囲に形成され、前記一対の端面側保持部材の下部外側にはまり込む側壁部とを備えた底面側蓋部材が、前記被包装物の底面を覆うように配設され、
上面部と、その周囲に形成され、前記一対の端面側保持部材の上面側の段部内にはまり込む側壁部とを備えた上面側内蓋部材が、前記鍔部を備えた物品の上面を覆うように配設されているとともに、
上面部と、その周囲に形成され、前記一対の端面側保持部材の上部外側にはまり込む側壁部を備えた上面側外蓋部材が、前記被包装物の上面を覆うように配設されていること
を特徴としている。
【0011】
一対の端面側保持部材を被包装物本体の両端部に配設して、被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆、保護し、底面側蓋部材により被包装物の底面を被覆、保護し、上面側内蓋部材により鍔部を備えた物品の上面側を被覆、保護するとともに、上面側外蓋部材により被包装物の上面側を被覆、保護することにより、紙系材料からなる包装材を用いて、複雑な包装作業を必要とすることなく、衝撃緩衝性能に優れた、信頼性の高い包装を行うことが可能になる。
すなわち、被包装物を構成する物品の鍔部を端面側保持部材の段部により支持して、包装後の被包装物(包装体)を積み重ねた場合の圧縮力に耐える強度(耐積み重ね強度)を向上させることが可能になるとともに、包装体の上部の包装構造を、上面側内蓋部材と上面側外蓋部材とからなる2重蓋構造として、高い衝撃緩衝性を実現することが可能になり、さらに、少ない包装部材点数で、鍔部を備えた物品を含む被包装物を効率よく包装して、包装コストの低減を図ることが可能になる。
【0012】
また、請求項4の包装構造は、前記上面側内蓋部材と、前記鍔部を備えた物品の上面の間に形成される空間に、前記鍔部を備えた物品の上面を覆うように、略シート状の被包装物本体上面保護部材が配設され、該被包装物本体上面保護部材と前記上面側内蓋部材の間に、被包装物の一部を構成するプレート状部材が収容されていることを特徴としている。
【0013】
上面側内蓋部材と、鍔部を備えた物品の上面との間に形成される空間に、略シート状の被包装物本体上面保護部材を、鍔部を備えた物品の上面を覆うように配設し、被包装物本体上面保護部材と上面側内蓋部材の間に、被包装物の一部を構成するプレート状部材を収容するようにした場合、被包装物がプレート状部材を備えている場合に、このプレート状部材を、効率よく包装することが可能になる。
【0014】
また、請求項の包装構造は、前記被包装物が、
(a)前記鍔部を備えた物品に相当する乾燥器本体と、
(b)前記上面側内蓋部材と、前記略シート状の被包装物本体上面保護部材の間に形成される空間に収容される、被包装物の一部を構成するプレート状部材に相当する天井取り付け用グリル板と、
(c)前記鍔部を備えた物品と、前記底面側蓋部材の間に形成される空間に収容される、被包装物の一部を構成する換気ファン機構部と
を備えた浴室暖房乾燥機であることを特徴としている。
【0015】
本願発明の包装構造は、鍔部を備えた物品である乾燥器本体と、プレート状部材である天井取り付け用グリル板と、被包装物の一部を構成する換気ファン機構部とを備えた浴室暖房乾燥機の包装に適用した場合に、複雑な包装作業を必要とすることなく、衝撃緩衝性能に優れた、信頼性の高い包装を行うことが可能になり、特に有意義である。
【0016】
また、請求項の包装構造は、バンド状の締結部材により、前記底面側蓋部材と前記上面側外蓋部材の間に被包装物を保持、固定したことを特徴としている。
【0017】
バンド状の締結部材により、底面側蓋部材と上面側外蓋部材の間に被包装物を保持、固定することにより、特に外箱などを必要とすることなく、衝撃緩衝性能に優れた、信頼性の高い包装を経済的に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本願発明の一実施形態にかかる包装材の構成を示す分解斜視図、図2は該包装材を用いた浴室暖房乾燥器(被包装物)の包装構造を示す分解斜視図、図3は本願発明の一実施形態にかかる包装材を用いて浴室暖房乾燥器を包装した状態を示す断面図、図4は本願発明の一実施形態にかかる包装材を用いて浴室暖房乾燥器を包装し、バンド状の締結部材により、底面側蓋部材と上面側外蓋部材の間に被包装物を保持、固定した状態を示す斜視図、図5は被包装物を構成する換気ファン機構部の構成を示す分解斜視図である。
【0019】
この実施形態における被包装物は、図3に示すように、他の部分より周辺側(外周側)に突出した鍔部1を備えた物品(乾燥器本体)2と、プレート状部材である天井取り付け用グリル板3と、換気ファン機構部4とを備えた浴室暖房乾燥器であり、換気ファン機構部4は、図5に示すように、ファン機構部本体4a,部品を収容した部品箱4bなどを、底面パッド5、側面パッド6、天パッド7などを備えたダンボール紙製の容器8に収容した直方体形状の物品である。
【0020】
なお、この実施形態においては、鍔部1を備えた乾燥器本体2と直方体形状の物品である換気ファン機構部4が、被包装物本体9を構成している。
【0021】
また、この実施形態において用いられている包装材Aは、衝撃から被包装物を保護する衝撃緩衝機能を果たす紙系材料(この実施形態ではダンボール紙)からなる包装材であって、図1〜図3に示すように、平面形状が略コ字状で、上面側に、乾燥器本体2の鍔部1を支持する段部11を備えた構造を有し、被包装物本体9の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆して保護する一対の端面側保持部材12と、底面部13と、その周囲に形成された側壁部14を備えた構造を有し、被包装物本体9の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆するように配設された一対の端面側保持部材12の下部外側に、側壁部14がはまり込むように配設されて、被包装物の底面を被覆して保護する底面側蓋部材15と、上面部16と、その周囲に形成された側壁部17を備えた構造を有し、被包装物本体9の端面側及び両側面に回り込んだ部分を被覆するように配設された一対の端面側保持部材12の上面側の段部11内に、側壁部17がはまり込むように配設されて、乾燥器本体2の上面側を保護する上面側内蓋部材18と、この上面側内蓋部材18と、鍔部1を備えた乾燥器本体2の上面との間に形成される空間に、乾燥器本体2の上面を覆うように配設され、上面側内蓋部材18との間の空間に、被包装物の一部を構成する天井取り付け用グリル板(プレート状部材)3を収容できるようにする、略シート状の被包装物本体上面保護部材19と、上面部20と、その周囲に形成された側壁部21を備えた構造を有し、被包装物本体9の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆するように配設された一対の端面側保持部材12の上部外側に、側壁部21がはまり込むように配設されて、被包装物の上面側を被覆して保護する上面側外蓋部材22とを備えている。
【0022】
なお、この実施形態では、包装材Aを構成する一対の端面側保持部材12、底面側蓋部材15、上面側内蓋部材18、上面側外蓋部材22、被包装物本体上面保護部材19はいずれも、ダンボール紙に、切断加工、打ち抜き加工、折り曲げ加工、あるいは要部を接着する接着加工などを施すことにより形成されている。
【0023】
なお、端面側保持部材12の段部11も、ダンボール紙を折り曲げ加工することにより形成されている。また、被包装物本体上面保護部材19は、中央部に切り起こし加工を施すことにより、穴を形成しており、乾燥器本体2の上面側に突出部があるような場合に、該突出部を逃がすことができるように構成されている。
【0024】
次に、上記包装材Aを用いた浴室暖房乾燥器の包装構造について、図1〜5を参照しつつ説明する。
【0025】
まず、ファン機構部本体4a,部品を収容した部品箱4bなどを、底面パッド5、側面パッド6、天パッド7などを備えたダンボール紙製の容器8に収容した直方体形状の換気ファン機構部4(図5参照)上に、乾燥器本体2を積み重ねた被包装物本体9の両端側に、一対の端面側保持部材12が配設され、かつ、一対の端面側保持部材12の下部外側に、側壁部14がはまり込むように底面側蓋部材15が配設された状態とする。
【0026】
それから、端面側保持部材12の段部11にはまり込むように、被包装物本体上面保護部材19を配設し、この被包装物本体上面保護部材19の上に、プレート状部材である天井取り付け用グリル板3を載置する。
【0027】
次に、上面側内蓋部材18の側壁部17が、一対の端面側保持部材12の段部11内にはまり込むような態様で、上面側内蓋部材18を配設し、さらにその上から、上面側外蓋部材22を施し、一対の端面側保持部材12の上部外側に、側壁部21をはまり込ませることにより、被包装物の上面側を上面側外蓋部材22によって被覆する。
【0028】
その後、図4に示すように、バンド状の締結部材(この実施形態ではポリプロピレン製のバンド)23により、底面側蓋部材15と上面側外蓋部材22の間に被包装物を保持、固定する。
【0029】
この実施形態において用いた包装材Aは、鍔部1を支持する段部11を備えた一対の端面側保持部材12と、底面側蓋部材15と、上面側内蓋部材18と、被包装物本体上面保護部材19と、上面側外蓋部材22とを備えており、端面側保持部材12の段部11により乾燥器本体2の鍔部1を支持するとともに、上面側内蓋部材18と、被包装物本体上面保護部材19の間に、被包装物の一部を構成する天井取り付け用グリル板3を収容し、かつ、バンド状の締結部材23により、底面側蓋部材15と上面側外蓋部材22の間に被包装物を保持、固定するようにしているので、少ない部材点数で、被包装物を容易に包装することが可能になるとともに、被包装物本体9の鍔部1が端面側保持部材12の段部11により確実に支持されることから、包装後の被包装物(包装体)を積み重ねた場合の圧縮力に耐える強度(耐積み重ね強度)を向上させることが可能になり、さらに、包装体の上部の包装構造が、上面側内蓋部材18と上面側外蓋部材22からなる2重蓋構造となっているため、高い衝撃緩衝性を確保することが可能になる。また、少ない包装部材点数で、鍔部を備えた物品を含む被包装物を容易に包装することが可能になるため、包装コストの低減を図ることが可能になる。
【0030】
なお、上記実施形態では、包装材Aを構成する一対の端面側保持部材12、底面側蓋部材15、上面側内蓋部材18、上面側外蓋部材22、被包装物本体上面保護部材19をダンボール紙から形成した場合について説明したが、ダンボール紙以外の紙系材料を用いることも可能であり、例えば、古紙原料を解繊した後、バインダーを添加して所定の形状に成形した古紙ボードなどを用いることも可能である。
【0031】
また、上記実施形態では、被包装物が浴室暖房乾燥器である場合を例にとって説明したが、本願発明を適用することが可能な被包装物はこれに限られるものではなく、例えば、ガス加熱調理器その他の種々の被包装物(特に、他の部分より周辺側に突出した鍔部を備えた物品を含む被包装物)を包装する場合に広く本願発明を適用することが可能である。
【0032】
また、上記実施形態では、被包装物本体9の上面側に、端面側保持部材12の段部11にはまり込むように、被包装物本体上面保護部材19を配設し、この被包装物本体上面保護部材19と、上面側内蓋部材18の間に形成される空間に、プレート状部材である天井取り付け用グリル板3を載置するようにしているが、プレート状部材である天井取り付け用グリル板3を収容する必要がない場合には、被包装物本体上面保護部材19を備えていない構成とすることも可能である。
【0033】
また、上記実施形態では、バンド状の締結部材23により、底面側蓋部材15と上面側外蓋部材22の間に被包装物を保持、固定するようにしているが、バンド状の締結部材を用いることなく、ステープラーのような治具により包装材Aを構成する各部材を固定したり、あるいは全体を外箱に収容したりすることも可能である。
【0034】
本願発明はさらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、包装材を構成する一対の端面側保持部材、底面側蓋部材、上面側内蓋部材、上面側外蓋部材、被包装物本体上面保護部材などの具体的な形状や細部の構造などに関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0035】
【発明の効果】
上述のように本願発明(請求項1)の包装材は、段部を備えた一対の端面側保持部材と、底面側蓋部材と、上面側内蓋部材と、上面側外蓋部材とを備えた構成を有しており、端面側保持部材の段部により被包装物を構成する物品の鍔部を支持するようにしているので、被包装物を構成する物品の鍔部が端面側保持部材の段部により支持され、包装後の被包装物(包装体)を積み重ねた場合の圧縮力に耐える強度(耐積み重ね強度)が向上するとともに、包装体の上部の包装構造が、上面側内蓋部材と上面側外蓋部材とからなる2重蓋構造となっているため、高い衝撃緩衝性を確保することが可能になり、信頼性が向上する。また、少ない包装部材点数で、鍔部を備えた物品を含む被包装物を容易に包装することができるため、包装コストの低減を図ることができる。
【0036】
また、請求項2の包装材のように、上面側内蓋部材と、鍔部を備えた物品の上面の間に形成される空間に、鍔部を備えた物品の上面を覆うように配設される、略シート状の被包装物本体上面保護部材を備えた構成とした場合、被包装物がプレート状部材を備えている場合に、かかるプレート状部材を、略シート状の被包装物本体上面保護部材と上面側内蓋部材の間に、効率よく包装することが可能になり、有意義である。
【0037】
また、本願発明(請求項3)の包装構造は、一対の端面側保持部材を被包装物本体の両端部に配設して、被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆、保護し、底面側蓋部材により被包装物の底面を被覆、保護し、上面側内蓋部材により鍔部を備えた物品の上面側を被覆、保護するとともに、上面側外蓋部材により被包装物の上面側を被覆、保護するようにしているので、紙系材料からなる包装材を用いて、複雑な包装作業を必要とすることなく、衝撃緩衝性能に優れた、信頼性の高い包装を行うことができる。
すなわち、被包装物を構成する物品の鍔部を端面側保持部材の段部により支持して、包装後の被包装物(包装体)を積み重ねた場合の圧縮力に耐える強度(耐積み重ね強度)を向上させることが可能になるとともに、包装体の上部の包装構造を、上面側内蓋部材と上面側外蓋部材とからなる2重蓋構造として、高い衝撃緩衝性を実現することが可能になり、さらに、少ない包装部材点数で、鍔部を備えた物品を含む被包装物を効率よく包装して、包装コストの低減を図ることができる。
【0038】
また、請求項4の包装構造のように、上面側内蓋部材と、鍔部を備えた物品の上面との間に形成される空間に、略シート状の被包装物本体上面保護部材を、鍔部を備えた物品の上面を覆うように配設し、被包装物本体上面保護部材と上面側内蓋部材の間に、被包装物の一部を構成するプレート状部材を収容するようにした場合、被包装物がプレート状部材を備えている場合に、このプレート状部材を、効率よく包装することができるようになる。
【0039】
請求項のように、本願発明の包装構造を、鍔部を備えた物品である乾燥器本体と、プレート状部材である天井取り付け用グリル板と、被包装物の一部を構成する換気ファン機構部とを備えた浴室暖房乾燥機の包装に適用した場合、複雑な包装作業を必要とすることなく、衝撃緩衝性能に優れた、信頼性の高い包装を行うことが可能になり、特に有意義である。
【0040】
また、請求項の包装構造のように、バンド状の締結部材により、底面側蓋部材と上面側外蓋部材の間に被包装物を保持、固定することにより、特に外箱などを必要とすることなく、衝撃緩衝性能に優れた、信頼性の高い包装を経済的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の一実施形態にかかる包装材の構成を示す分解斜視図である。
【図2】 本願発明の一実施形態にかかる包装材を用いた浴室暖房乾燥器の包装構造を示す分解斜視図である。
【図3】 本願発明の一実施形態にかかる包装材を用いて浴室暖房乾燥器を包装した状態を示す断面図である。
【図4】 本願発明の一実施形態にかかる包装材を用いて浴室暖房乾燥器を包装し、バンド状の締結部材により、底面側蓋部材と上面側外蓋部材の間に被包装物を保持、固定した状態を示す斜視図である。
【図5】 本願発明の一実施形態における被包装物を構成する換気ファン機構部の構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
A 包装材
1 乾燥器本体の鍔部
2 鍔部を備えた物品(乾燥器本体)
3 天井取り付け用グリル板
4 換気ファン機構部
4a ファン機構部本体
4b 部品を収容した部品箱
5 底面パッド
6 側面パッド
7 天パッド
8 ダンボール紙製の容器
9 被包装物本体
11 段部
12 端面側保持部材
13 底面側蓋部材の底面部
14 底面側蓋部材の側壁部
15 底面側蓋部材
16 上面側内蓋部材の上面部
17 上面側内蓋部材の側壁部
18 上面側内蓋部材
19 被包装物本体上面保護部材
20 上面側外蓋部材の上面部
21 上面側外蓋部材の側壁部
22 上面側外蓋部材
23 バンド状の締結部材

Claims (6)

  1. 他の部分より周辺側に突出した鍔部を備えた物品を含む被包装物を包装するのに用いられる紙系材料からなる包装材であって、
    平面形状が略コ字状で、上面側に、前記物品の鍔部がはまり込んで支持される段部を備えており、被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆して保護する一対の端面側保持部と、
    底面部と、その周囲に形成された側壁部を備えた構造を有し、前記被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆するように配設された前記一対の端面側保持部材の下部外側に、前記側壁部がはまり込み、被包装物の底面を被覆して保護する底面側蓋部材と、
    上面部と、その周囲に形成された側壁部を備えた構造を有し、前記被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆するように配設された前記一対の端面側保持部材の上面側の段部内に、前記側壁部がはまり込むように配設されて、前記鍔部を備えた物品の上面側を保護する上面側内蓋部材と、
    上面部と、その周囲に形成された側壁部を備えた構造を有し、前記被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を被覆するように配設された前記一対の端面側保持部材の上部外側に、前記側壁部がはまり込み、被包装物の上面側を被覆して保護する上面側外蓋部材と
    を具備することを特徴とする包装材。
  2. 前記上面側内蓋部材と、前記鍔部を備えた物品の上面の間に形成される空間に、前記鍔部を備えた物品の上面を覆うように配設される、略シート状の被包装物本体上面保護部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の包装材。
  3. 他の部分より周辺側に突出した鍔部を備えた物品を含む被包装物を紙系材料からなる包装材を用いて包装するための包装構造であって、
    平面形状が略コ字状で、上面側に、前記物品の鍔部がはまり込んで支持される段部を備えた一対の端面側保持部材が、被包装物本体の両端面及び該両端面から両側面に回り込んだ部分を覆うように、被包装物本体の両端部に配設され、
    底面部と、その周囲に形成され、前記一対の端面側保持部材の下部外側にはまり込む側壁部とを備えた底面側蓋部材が、前記被包装物の底面を覆うように配設され、
    上面部と、その周囲に形成され、前記一対の端面側保持部材の上面側の段部内にはまり込む側壁部とを備えた上面側内蓋部材が、前記鍔部を備えた物品の上面を覆うように配設されているとともに、
    上面部と、その周囲に形成され、前記一対の端面側保持部材の上部外側にはまり込む側壁部を備えた上面側外蓋部材が、前記被包装物の上面を覆うように配設されていること
    を特徴とする包装構造。
  4. 前記上面側内蓋部材と、前記鍔部を備えた物品の上面の間に形成される空間に、前記鍔部を備えた物品の上面を覆うように、略シート状の被包装物本体上面保護部材が配設され、該被包装物本体上面保護部材と前記上面側内蓋部材の間に、被包装物の一部を構成するプレート状部材が収容されていることを特徴とする請求項3記載の包装構造。
  5. 前記被包装物が、
    (a)前記鍔部を備えた物品に相当する乾燥器本体と、
    (b)前記上面側内蓋部材と、前記略シート状の被包装物本体上面保護部材の間に形成される空間に収容される、被包装物の一部を構成するプレート状部材に相当する天井取り付け用グリル板と、
    (c)前記鍔部を備えた物品と、前記底面側蓋部材の間に形成される空間に収容される、被包装物の一部を構成する換気ファン機構部と
    を備えた浴室暖房乾燥機であることを特徴とする請求項記載の包装構造。
  6. バンド状の締結部材により、前記底面側蓋部材と前記上面側外蓋部材の間に被包装物を保持、固定したことを特徴とする請求項3〜記載の包装構造。
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