JP2004231230A - 梱包シートと梱包方法 - Google Patents
梱包シートと梱包方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004231230A JP2004231230A JP2003021953A JP2003021953A JP2004231230A JP 2004231230 A JP2004231230 A JP 2004231230A JP 2003021953 A JP2003021953 A JP 2003021953A JP 2003021953 A JP2003021953 A JP 2003021953A JP 2004231230 A JP2004231230 A JP 2004231230A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- packing
- book
- mount
- packed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Buffer Packaging (AREA)
- Packages (AREA)
- Wrappers (AREA)
Abstract
【構成】台紙6に緩衝シート8を貼付し、緩衝シート8に書籍4を置き、緩衝シート8の左右の折り返し部12,13を台紙6の縁に沿って両側から折り返して、書籍4を覆うように重ねる。折り返し部にバーコードやアドレスラベルなどの識別ラベル14を貼付し、全体をシュリンク包装する。
【効果】簡単かつ確実に書籍を梱包できる。
【選択図】 図1
【効果】簡単かつ確実に書籍を梱包できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の利用分野】
この発明は、書籍などの被梱包物を梱包するための梱包シートと、梱包方法とに関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
【特許文献1】特開平5−178364号公報
特許文献1は段ボール紙で書籍を梱包することを開示している。この文献では、段ボール紙を折り返して2枚に重ね、上側の1枚目の段ボール紙に書籍のサイズに応じたスリットを設ける。次にスリットを利用して1枚目の段ボール紙を拡げ、1枚目の段ボール紙と2枚目の段ボール紙との隙間に、書籍をセットする。スリットの外側の段ボール紙を2枚共折り返し、書籍の上で1枚目の段ボール紙の上に重ねて接着する。この結果、書籍は段ボール紙で包まれて梱包される。しかしながら特許文献1では、書籍のサイズに応じて段ボール紙にスリットを入れる必要があり、専用の製函機が必要になる。また堅い段ボール紙を折り返すのは手作業では難しく、専用の封函機が必要になる。
【0004】
【発明の課題】
この発明の基本的課題は、簡単に被梱包物を梱包でき、しかも被梱包物を確実に保護できる、梱包シートや梱包方法を提供することにある(請求項1〜3)。請求項2の発明での追加の課題は、梱包作業をさらに容易にすることにある。
【0005】
【発明の構成】
この発明の梱包シートは、被梱包物の平面サイズ以上のサイズの台紙と、該台紙に接着され、かつ台紙の幅の2倍以上の幅、あるいは台紙の長さの2倍以上の長さを備えた緩衝シートとからなり、被梱包物を前記台紙により保護すると共に前記緩衝シートにより覆うようにしたものである(請求項1)。
【0006】
好ましくは、前記緩衝シートを、実施的に前記台紙の幅または長さのいずれか1方向にのみ、台紙の両側に突き出すようにして、緩衝シートを両側から被梱包物上へ折り返して重ねて梱包できるようにする(請求項2)。ここに実質的にとは、台紙から2cm程度、より具体的には5mm程度、緩衝シートがはみ出しても、かまわないとの意味である。
【0007】
この発明の梱包方法では、被梱包物の平面サイズ以上のサイズの台紙と、該台紙に接着され、かつ台紙の幅または長さの2倍以上の幅あるいは長さを備えた緩衝シートとからなる梱包シートを用い、平面視で台紙からはみ出さないように被梱包物を梱包シート上にセットし、前記緩衝シートを折り返して被梱包物を覆い、次いで識別ラベルを梱包シート、例えば緩衝シートに貼付し、さらに梱包シートと被梱包物とをシュリンク包装する(請求項3)。
【0008】
梱包対象は例えば書籍とするが、これに限るものではない。緩衝シートは例えばエアキャップシートなどの、2層のフィルムの間に空気を封じ込んだシートとする。また緩衝シートは、内容物が見えないように、着色あるいは不透明にすることが好ましい。梱包シートのサイズは、被梱包物に合わせて複数用意しても、あるいは1種類のみとしても良い。緩衝シートと台紙(例えば段ボール紙)との接着は仮止め程度の強度にし、梱包体を受け取った消費者が台紙から梱包シートを簡単に外して、分別できるようにすることが好ましい。梱包体は例えばシュリンク包装で一体になっており、台紙と緩衝シートとの接着強度はさして高くする必要がない。
【0009】
【発明の作用と効果】
この発明の梱包シートでは、被梱包物を台紙と緩衝シートとにより保護できる。段ボール紙などの堅い台紙を用い、かつそのサイズを平面視で被梱包物のサイズ以上とすることにより、被梱包物の角が何かに当たって傷つくなどのことを防止できる。また被梱包物が折り曲げられたりすることも、台紙で防止できる。被梱包物の台紙と反対側の面は緩衝シートで覆われ保護され、汚れや擦り傷などを防止できる。被梱包物を梱包するには、緩衝シート上にあるいは台紙上に、平面視で台紙からはみ出さないように被梱包物をセットし、緩衝シートを折り返すと、被梱包物を台紙と緩衝シートで包んで保護できる。このため、簡単かつ確実に被梱包物を梱包して保護できる(請求項1)。
【0010】
請求項2の発明では、緩衝シートは実質的に台紙の長さ方向または幅方向のいずれか1方向でのみ、台紙から両側に突き出しているので、緩衝シートを台紙の両側で折り返し、被梱包物上で重ねると簡単に梱包できる。言い換えると、台紙の四方へ緩衝シートが突き出していないので、前記の方向に沿って台紙の両側で折り返せば良く、台紙の四周で折り返す必要がない。また台紙の両側に緩衝シートが突き出しているので、被梱包物上で緩衝シートを重ねることができ、台紙や被梱包物を持ち上げて、台紙の裏側で緩衝シートを重ねる必要がない。
【0011】
この発明の梱包方法では、被梱包物を梱包シートに対して所定の位置にセットし、台紙から突き出した緩衝シートを被梱包物上で重ねると、一応の梱包ができる。次にバーコードや配達上のアドレスなどを記載した識別ラベルを、例えば緩衝シート上に貼付し、これらの全体をシュリンク包装する(請求項3)。これらの工程は、被梱包物を梱包シートに対して所定の位置にセットする、緩衝シートを折り返して被梱包物上で重ねる、識別ラベルを貼付する、シュリンク包装することからなり、簡単かつ確実に梱包できる。
【0012】
【実施例】
図1〜図6に、実施例とその変形を示す。これらの図において、2は梱包シートで、4は被梱包物としての書籍であり、これ以外に例えばコンパクトディスクやミニディスクなどのディスク類、あるいはビデオテープなどのテープ類などを被梱包物としてもよい。梱包シート2は、段ボール紙などを用いた硬質の台紙6と、エアキャップシートなどを用いた着色した緩衝シート8とからなり、緩衝シート8はその平坦面側で接着部10により台紙6に接着されている。接着強度は後述のシュリンク包装を施すまでの間、台紙6から緩衝シート8が剥がれない程度のものでよく、緩衝シート8を台紙6に仮止めできればよい。このため、接着剤に澱粉や塩化ビニルなどの接着力の弱い接着剤を用いたり、あるいはホットメルト接着剤を点付けするのが好ましい。このように、緩衝シート8の台紙6への接着強度を仮止め程度にすることにより、梱包体20を受け取ったエンドユーザーが、紙類の台紙6と可燃ゴミとなる緩衝シート8とを簡単に分別できるようにする。
【0013】
緩衝シート8は、台紙6の長さ方向あるいは幅方向のいずれか1方向でのみ、台紙6の両側に突き出している。そして突き出す方向に沿っての長さで、緩衝シート8の長さを台紙6の長さの2倍以上とする。12,13は折り返し部で、台紙6の1方向の両側に設け、緩衝シート8が台紙6から外側に突き出した部分である。
【0014】
書籍4の梱包の過程を示すと、梱包シート2を適宜の位置にマニュアルあるいは自動でセットし、平面視で台紙6と重なり、かつ台紙6からはみ出さないように、書籍4を梱包シート2上にセットする。次いでマニュアルであるいは自動的に、両側の折り返し部12,13を例えば台地6の縁に沿って、言い換えると接着部10の外側の縁に沿って、書籍4を包むように折り返して、互いに重ねる。緩衝シート8はこの方向に沿って、台紙6の2倍以上のサイズを備えているので、書籍4上に折り返すと互いに重なる。14は識別ラベルで、書籍4の内容や配送先などを記述したバーコードをプリントしたもの、あるいは書籍4の配達先の郵便アドレスなどをプリントしたものなどとし、これらの双方をプリントしたものでもよい。そして識別ラベル14は、マニュアルであるいは自動的に、緩衝シート8の折り返し部12,13に貼り付ける。
【0015】
この段階で、緩衝シート8は書籍4上で重ねられているが、図1での書籍4の上下の端や、折り返し部12,13で緩衝シート8を互いに重ねた部分は、未だ封じられていない。次に識別ラベル14を貼り付けた梱包シート2を内部の書籍4と共に、図示しないシュリンク包装機に投入すると、シュリンクフィルムでこれらの全体を覆って、シュリンク包装することができる。このようにして得られた梱包体20を図2に示す。22はシュリンクフィルムである。
【0016】
梱包シート2のサイズ、特にその台紙6のサイズは、書籍4などの被梱包物のサイズに応じて複数用意してもよく、サイズを問わず兼用して、1種類のみとしてもよい。緩衝シート8はエンドユーザーのプライバシーの立場から、例えば着色して、内部の書籍などが見えないようにすることが好ましい。またシュリンク包装は、熱収縮フィルムの熱圧着を利用するが、一般にエアキャップシートは熱可塑性の樹脂を2枚重ねて、その間に空気層を設けたものであり、熱圧着が可能である。従ってシュリンク包装では、シュリンクフィルムを用いずに、図2のように折り重ねた緩衝シート8を、図2での台紙6の上端部と下端部並びに折り返し部12,13を重ねた位置で熱圧着して、シュリンク包装としてもよい。
【0017】
梱包シート2へ書籍4をセットする、折り返し部12,13を台紙6の縁に沿って折り返して重ねる、識別ラベル14を貼り付ける、シュリンク包装するなどの作業は、簡単に自動化できる。梱包シート2の位置決めは、例えば長方形状の台紙6を位置決めすればよく、書籍4のセットは、真空吸着機を備えた図示しない搬送手段などにより、書籍4を吸着して、所定の位置(台紙6上)に下ろせばよい。折り返し部12,13を折り返す作業は、台紙6の両側一対の折り返し部12,13を折り返すだけで、緩衝シート8の四周を折り返すのではないため、容易である。またこの作業では、台紙6の裏面まで緩衝シート8巻き込むようにするのではないため、台紙を持ち上げる必要が無い、従って、書籍4の表面を覆うように折り返せばよいため、作業は簡単である。折り返し部12,13の折り返し作業を自動化した例を図3に示すと、24,25はハンドで、折り返し部12,13を摩擦力や真空吸着などにより保持して、図の矢印方向に運動させて、書籍4を覆って重ねるようにする。
【0018】
図4に、梱包体20を書籍4の端部とシュリンクフィルム22との間で切断した姿を示す。書籍4は緩衝シート8に接触して、段ボール紙などの台紙6には接触しないので、台紙6と擦れて傷つく恐れがない。また台紙6は書籍4よりも平面視でのサイズが大きいので、機械的な力は台紙6が受け、特に書籍4の角が外部の堅いものに触れて傷つく恐れがない。さらに台紙6の裏面側が露出しているので、摩擦係数の大きい緩衝シート8に比べて、梱包位置からシュリンク包装機までの搬送が容易である。緩衝シート8は図4の下部に示すように、2枚の個別のフィルム26,27間に、空気層28を封じ込め、個別のフィルム26,27を複数個所で接着して、空気層28が動かないようにしたものである。
【0019】
実施例では、書籍4が緩衝シート8の凹凸のあるフィルム27側と接触するように配置した。しかしこの逆に、緩衝シート8の平坦なフィルム26側と台紙6との間に、書籍4を梱包してもよい。このような例を図5に示すと、30は新たな梱包体で、上記の点以外は図1〜図4の実施例と同様である。図5の変形例では、書籍4が台紙6と直接接触するので、台紙6との間で擦れる恐れがある。また書籍4は、緩衝シート8の平坦なフィルム26側と接触するので、凹凸のあるフィルム27と接触する場合に比べて擦れたりする恐れがある。
【0020】
図6に、実施例での梱包過程を示す。梱包シートを用意し、マニュアルあるいは自動で所定の位置にセットする。次にマニュアルあるいは自動により、書籍を梱包シート上にセットする。具体的には平面視で台紙と重なり、かつ台紙からはみ出さない位置にセットする。次いでマニュアルあるいは自動により、台紙の両側に突き出した一対の折り返し部を両側から折り返して、書籍上で重ねる。さらにマニュアルあるいは自動により識別ラベルを貼付し、その後シュリンク包装機でシュリンクフィルムなどを用いて包装すると、梱包が完成する。緩衝シートに貼り付けた識別ラベルがバーコードなどで配送先が読み難いため不便な場合、シュリンクフィルムの外側からラベラーなどにより、配達用の住所などをプリントしたラベルを貼り付ければよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の梱包方法を模式的に示す図
【図2】図1に続いて、シュリンク包装後の梱包体を示す図
【図3】緩衝シートの折り返し装置を模式的に示す図
【図4】書籍を梱包した梱包体の断面図
【図5】変形例の梱包体の断面図
【図6】実施例の梱包方法を示すフローチャート
【符号の説明】
2 梱包シート
4 書籍
6 台紙
8 緩衝シート
10 接着部
12,13 折り返し部
14 識別ラベル
20,30 梱包体
22 シュリンクフィルム
24,25 ハンド
26,27 個別のフィルム
28 空気層
【発明の利用分野】
この発明は、書籍などの被梱包物を梱包するための梱包シートと、梱包方法とに関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
【特許文献1】特開平5−178364号公報
特許文献1は段ボール紙で書籍を梱包することを開示している。この文献では、段ボール紙を折り返して2枚に重ね、上側の1枚目の段ボール紙に書籍のサイズに応じたスリットを設ける。次にスリットを利用して1枚目の段ボール紙を拡げ、1枚目の段ボール紙と2枚目の段ボール紙との隙間に、書籍をセットする。スリットの外側の段ボール紙を2枚共折り返し、書籍の上で1枚目の段ボール紙の上に重ねて接着する。この結果、書籍は段ボール紙で包まれて梱包される。しかしながら特許文献1では、書籍のサイズに応じて段ボール紙にスリットを入れる必要があり、専用の製函機が必要になる。また堅い段ボール紙を折り返すのは手作業では難しく、専用の封函機が必要になる。
【0004】
【発明の課題】
この発明の基本的課題は、簡単に被梱包物を梱包でき、しかも被梱包物を確実に保護できる、梱包シートや梱包方法を提供することにある(請求項1〜3)。請求項2の発明での追加の課題は、梱包作業をさらに容易にすることにある。
【0005】
【発明の構成】
この発明の梱包シートは、被梱包物の平面サイズ以上のサイズの台紙と、該台紙に接着され、かつ台紙の幅の2倍以上の幅、あるいは台紙の長さの2倍以上の長さを備えた緩衝シートとからなり、被梱包物を前記台紙により保護すると共に前記緩衝シートにより覆うようにしたものである(請求項1)。
【0006】
好ましくは、前記緩衝シートを、実施的に前記台紙の幅または長さのいずれか1方向にのみ、台紙の両側に突き出すようにして、緩衝シートを両側から被梱包物上へ折り返して重ねて梱包できるようにする(請求項2)。ここに実質的にとは、台紙から2cm程度、より具体的には5mm程度、緩衝シートがはみ出しても、かまわないとの意味である。
【0007】
この発明の梱包方法では、被梱包物の平面サイズ以上のサイズの台紙と、該台紙に接着され、かつ台紙の幅または長さの2倍以上の幅あるいは長さを備えた緩衝シートとからなる梱包シートを用い、平面視で台紙からはみ出さないように被梱包物を梱包シート上にセットし、前記緩衝シートを折り返して被梱包物を覆い、次いで識別ラベルを梱包シート、例えば緩衝シートに貼付し、さらに梱包シートと被梱包物とをシュリンク包装する(請求項3)。
【0008】
梱包対象は例えば書籍とするが、これに限るものではない。緩衝シートは例えばエアキャップシートなどの、2層のフィルムの間に空気を封じ込んだシートとする。また緩衝シートは、内容物が見えないように、着色あるいは不透明にすることが好ましい。梱包シートのサイズは、被梱包物に合わせて複数用意しても、あるいは1種類のみとしても良い。緩衝シートと台紙(例えば段ボール紙)との接着は仮止め程度の強度にし、梱包体を受け取った消費者が台紙から梱包シートを簡単に外して、分別できるようにすることが好ましい。梱包体は例えばシュリンク包装で一体になっており、台紙と緩衝シートとの接着強度はさして高くする必要がない。
【0009】
【発明の作用と効果】
この発明の梱包シートでは、被梱包物を台紙と緩衝シートとにより保護できる。段ボール紙などの堅い台紙を用い、かつそのサイズを平面視で被梱包物のサイズ以上とすることにより、被梱包物の角が何かに当たって傷つくなどのことを防止できる。また被梱包物が折り曲げられたりすることも、台紙で防止できる。被梱包物の台紙と反対側の面は緩衝シートで覆われ保護され、汚れや擦り傷などを防止できる。被梱包物を梱包するには、緩衝シート上にあるいは台紙上に、平面視で台紙からはみ出さないように被梱包物をセットし、緩衝シートを折り返すと、被梱包物を台紙と緩衝シートで包んで保護できる。このため、簡単かつ確実に被梱包物を梱包して保護できる(請求項1)。
【0010】
請求項2の発明では、緩衝シートは実質的に台紙の長さ方向または幅方向のいずれか1方向でのみ、台紙から両側に突き出しているので、緩衝シートを台紙の両側で折り返し、被梱包物上で重ねると簡単に梱包できる。言い換えると、台紙の四方へ緩衝シートが突き出していないので、前記の方向に沿って台紙の両側で折り返せば良く、台紙の四周で折り返す必要がない。また台紙の両側に緩衝シートが突き出しているので、被梱包物上で緩衝シートを重ねることができ、台紙や被梱包物を持ち上げて、台紙の裏側で緩衝シートを重ねる必要がない。
【0011】
この発明の梱包方法では、被梱包物を梱包シートに対して所定の位置にセットし、台紙から突き出した緩衝シートを被梱包物上で重ねると、一応の梱包ができる。次にバーコードや配達上のアドレスなどを記載した識別ラベルを、例えば緩衝シート上に貼付し、これらの全体をシュリンク包装する(請求項3)。これらの工程は、被梱包物を梱包シートに対して所定の位置にセットする、緩衝シートを折り返して被梱包物上で重ねる、識別ラベルを貼付する、シュリンク包装することからなり、簡単かつ確実に梱包できる。
【0012】
【実施例】
図1〜図6に、実施例とその変形を示す。これらの図において、2は梱包シートで、4は被梱包物としての書籍であり、これ以外に例えばコンパクトディスクやミニディスクなどのディスク類、あるいはビデオテープなどのテープ類などを被梱包物としてもよい。梱包シート2は、段ボール紙などを用いた硬質の台紙6と、エアキャップシートなどを用いた着色した緩衝シート8とからなり、緩衝シート8はその平坦面側で接着部10により台紙6に接着されている。接着強度は後述のシュリンク包装を施すまでの間、台紙6から緩衝シート8が剥がれない程度のものでよく、緩衝シート8を台紙6に仮止めできればよい。このため、接着剤に澱粉や塩化ビニルなどの接着力の弱い接着剤を用いたり、あるいはホットメルト接着剤を点付けするのが好ましい。このように、緩衝シート8の台紙6への接着強度を仮止め程度にすることにより、梱包体20を受け取ったエンドユーザーが、紙類の台紙6と可燃ゴミとなる緩衝シート8とを簡単に分別できるようにする。
【0013】
緩衝シート8は、台紙6の長さ方向あるいは幅方向のいずれか1方向でのみ、台紙6の両側に突き出している。そして突き出す方向に沿っての長さで、緩衝シート8の長さを台紙6の長さの2倍以上とする。12,13は折り返し部で、台紙6の1方向の両側に設け、緩衝シート8が台紙6から外側に突き出した部分である。
【0014】
書籍4の梱包の過程を示すと、梱包シート2を適宜の位置にマニュアルあるいは自動でセットし、平面視で台紙6と重なり、かつ台紙6からはみ出さないように、書籍4を梱包シート2上にセットする。次いでマニュアルであるいは自動的に、両側の折り返し部12,13を例えば台地6の縁に沿って、言い換えると接着部10の外側の縁に沿って、書籍4を包むように折り返して、互いに重ねる。緩衝シート8はこの方向に沿って、台紙6の2倍以上のサイズを備えているので、書籍4上に折り返すと互いに重なる。14は識別ラベルで、書籍4の内容や配送先などを記述したバーコードをプリントしたもの、あるいは書籍4の配達先の郵便アドレスなどをプリントしたものなどとし、これらの双方をプリントしたものでもよい。そして識別ラベル14は、マニュアルであるいは自動的に、緩衝シート8の折り返し部12,13に貼り付ける。
【0015】
この段階で、緩衝シート8は書籍4上で重ねられているが、図1での書籍4の上下の端や、折り返し部12,13で緩衝シート8を互いに重ねた部分は、未だ封じられていない。次に識別ラベル14を貼り付けた梱包シート2を内部の書籍4と共に、図示しないシュリンク包装機に投入すると、シュリンクフィルムでこれらの全体を覆って、シュリンク包装することができる。このようにして得られた梱包体20を図2に示す。22はシュリンクフィルムである。
【0016】
梱包シート2のサイズ、特にその台紙6のサイズは、書籍4などの被梱包物のサイズに応じて複数用意してもよく、サイズを問わず兼用して、1種類のみとしてもよい。緩衝シート8はエンドユーザーのプライバシーの立場から、例えば着色して、内部の書籍などが見えないようにすることが好ましい。またシュリンク包装は、熱収縮フィルムの熱圧着を利用するが、一般にエアキャップシートは熱可塑性の樹脂を2枚重ねて、その間に空気層を設けたものであり、熱圧着が可能である。従ってシュリンク包装では、シュリンクフィルムを用いずに、図2のように折り重ねた緩衝シート8を、図2での台紙6の上端部と下端部並びに折り返し部12,13を重ねた位置で熱圧着して、シュリンク包装としてもよい。
【0017】
梱包シート2へ書籍4をセットする、折り返し部12,13を台紙6の縁に沿って折り返して重ねる、識別ラベル14を貼り付ける、シュリンク包装するなどの作業は、簡単に自動化できる。梱包シート2の位置決めは、例えば長方形状の台紙6を位置決めすればよく、書籍4のセットは、真空吸着機を備えた図示しない搬送手段などにより、書籍4を吸着して、所定の位置(台紙6上)に下ろせばよい。折り返し部12,13を折り返す作業は、台紙6の両側一対の折り返し部12,13を折り返すだけで、緩衝シート8の四周を折り返すのではないため、容易である。またこの作業では、台紙6の裏面まで緩衝シート8巻き込むようにするのではないため、台紙を持ち上げる必要が無い、従って、書籍4の表面を覆うように折り返せばよいため、作業は簡単である。折り返し部12,13の折り返し作業を自動化した例を図3に示すと、24,25はハンドで、折り返し部12,13を摩擦力や真空吸着などにより保持して、図の矢印方向に運動させて、書籍4を覆って重ねるようにする。
【0018】
図4に、梱包体20を書籍4の端部とシュリンクフィルム22との間で切断した姿を示す。書籍4は緩衝シート8に接触して、段ボール紙などの台紙6には接触しないので、台紙6と擦れて傷つく恐れがない。また台紙6は書籍4よりも平面視でのサイズが大きいので、機械的な力は台紙6が受け、特に書籍4の角が外部の堅いものに触れて傷つく恐れがない。さらに台紙6の裏面側が露出しているので、摩擦係数の大きい緩衝シート8に比べて、梱包位置からシュリンク包装機までの搬送が容易である。緩衝シート8は図4の下部に示すように、2枚の個別のフィルム26,27間に、空気層28を封じ込め、個別のフィルム26,27を複数個所で接着して、空気層28が動かないようにしたものである。
【0019】
実施例では、書籍4が緩衝シート8の凹凸のあるフィルム27側と接触するように配置した。しかしこの逆に、緩衝シート8の平坦なフィルム26側と台紙6との間に、書籍4を梱包してもよい。このような例を図5に示すと、30は新たな梱包体で、上記の点以外は図1〜図4の実施例と同様である。図5の変形例では、書籍4が台紙6と直接接触するので、台紙6との間で擦れる恐れがある。また書籍4は、緩衝シート8の平坦なフィルム26側と接触するので、凹凸のあるフィルム27と接触する場合に比べて擦れたりする恐れがある。
【0020】
図6に、実施例での梱包過程を示す。梱包シートを用意し、マニュアルあるいは自動で所定の位置にセットする。次にマニュアルあるいは自動により、書籍を梱包シート上にセットする。具体的には平面視で台紙と重なり、かつ台紙からはみ出さない位置にセットする。次いでマニュアルあるいは自動により、台紙の両側に突き出した一対の折り返し部を両側から折り返して、書籍上で重ねる。さらにマニュアルあるいは自動により識別ラベルを貼付し、その後シュリンク包装機でシュリンクフィルムなどを用いて包装すると、梱包が完成する。緩衝シートに貼り付けた識別ラベルがバーコードなどで配送先が読み難いため不便な場合、シュリンクフィルムの外側からラベラーなどにより、配達用の住所などをプリントしたラベルを貼り付ければよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の梱包方法を模式的に示す図
【図2】図1に続いて、シュリンク包装後の梱包体を示す図
【図3】緩衝シートの折り返し装置を模式的に示す図
【図4】書籍を梱包した梱包体の断面図
【図5】変形例の梱包体の断面図
【図6】実施例の梱包方法を示すフローチャート
【符号の説明】
2 梱包シート
4 書籍
6 台紙
8 緩衝シート
10 接着部
12,13 折り返し部
14 識別ラベル
20,30 梱包体
22 シュリンクフィルム
24,25 ハンド
26,27 個別のフィルム
28 空気層
Claims (3)
- 被梱包物の平面サイズ以上のサイズの台紙と、該台紙に接着され、かつ台紙の幅の2倍以上の幅、あるいは台紙の長さの2倍以上の長さを備えた緩衝シートとからなり、被梱包物を前記台紙により保護すると共に前記緩衝シートにより覆うようにした、梱包シート。
- 前記緩衝シートを、実質的に前記台紙の幅または長さのいずれか1方向にのみ、台紙の両側に突き出すようにして、緩衝シートを両側から被梱包物上へ折り返して重ね梱包するようにしたことを特徴とする、請求項1の梱包シート。
- 被梱包物の平面サイズ以上のサイズの台紙と、該台紙に接着され、かつ台紙の幅または長さの2倍以上の幅あるいは長さを備えた緩衝シートとからなる梱包シートを用い、平面視で台紙からはみ出さないように被梱包物を梱包シート上にセットし、前記緩衝シートを折り返して被梱包物を覆い、次いで識別ラベルを梱包シートに貼付し、さらに梱包シートと被梱包物とをシュリンク包装するようにした、梱包方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021953A JP2004231230A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 梱包シートと梱包方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021953A JP2004231230A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 梱包シートと梱包方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004231230A true JP2004231230A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32951157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003021953A Pending JP2004231230A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 梱包シートと梱包方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004231230A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100926135B1 (ko) * | 2008-02-23 | 2009-11-11 | 주진욱 | 우표 및 지폐 보존싸개 및 그 제조방법과 그 제조장치 |
JP2011068366A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Kawakami Sangyo Co Ltd | 緩衝包装パック |
JP2011140334A (ja) * | 2010-01-08 | 2011-07-21 | Sekisui Film Kk | 包装体及び包装方法 |
KR101099144B1 (ko) | 2011-08-01 | 2011-12-27 | 이영근 | 포장용 박스에 삽입되어 사용되는 포장용 안전장치 |
JP2012017132A (ja) * | 2010-07-09 | 2012-01-26 | Sekisui Film Kk | 物品包装体及び物品包装方法 |
JP6585313B1 (ja) * | 2018-06-26 | 2019-10-02 | 日本包装機械株式会社 | 包装体と包装体の製造方法 |
JP2020138799A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | 株式会社ハナガタ | 緩衝材包装方法と緩衝材包装装置 |
-
2003
- 2003-01-30 JP JP2003021953A patent/JP2004231230A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100926135B1 (ko) * | 2008-02-23 | 2009-11-11 | 주진욱 | 우표 및 지폐 보존싸개 및 그 제조방법과 그 제조장치 |
JP2011068366A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Kawakami Sangyo Co Ltd | 緩衝包装パック |
JP2011140334A (ja) * | 2010-01-08 | 2011-07-21 | Sekisui Film Kk | 包装体及び包装方法 |
JP2012017132A (ja) * | 2010-07-09 | 2012-01-26 | Sekisui Film Kk | 物品包装体及び物品包装方法 |
KR101099144B1 (ko) | 2011-08-01 | 2011-12-27 | 이영근 | 포장용 박스에 삽입되어 사용되는 포장용 안전장치 |
JP6585313B1 (ja) * | 2018-06-26 | 2019-10-02 | 日本包装機械株式会社 | 包装体と包装体の製造方法 |
WO2020003368A1 (ja) * | 2018-06-26 | 2020-01-02 | 日本包装機械株式会社 | 包装体と包装体の製造方法 |
JP2020138799A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | 株式会社ハナガタ | 緩衝材包装方法と緩衝材包装装置 |
JP7289505B2 (ja) | 2019-03-01 | 2023-06-12 | 株式会社ハナガタ | 緩衝材包装方法と緩衝材包装装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6397989A (ja) | 物品に貼付する複式ラベル | |
JP3516539B2 (ja) | 包装袋 | |
JP2004231230A (ja) | 梱包シートと梱包方法 | |
US20230312226A1 (en) | Packaging For a Record, in Particular For Shipping | |
JP2001348055A (ja) | 集積包装製品 | |
CA2116915A1 (en) | Business form with transfer tape and repositional adhesive | |
JP7006224B2 (ja) | 包装材 | |
US5477310A (en) | Film package | |
JPH0427827Y2 (ja) | ||
JP3043701U (ja) | 記録媒体の包装体 | |
JP7340730B2 (ja) | 包材及び梱包体 | |
JP3234512U (ja) | 梱包材 | |
JP2019131284A (ja) | 包装材 | |
KR20230020727A (ko) | 직육면체 박스 외부보호용 에어캡 포장재 | |
JPH1111529A (ja) | 包装用緩衝体及びその製造方法 | |
JPS633957Y2 (ja) | ||
JPH052427Y2 (ja) | ||
JP2002087421A (ja) | 組立式包装箱 | |
JP2000062789A (ja) | 固定部材を具備する容器 | |
JP2006089077A (ja) | 輸送用物品収納ケース | |
JPH0199976A (ja) | 包装体 | |
JPH0441068Y2 (ja) | ||
JP3052203U (ja) | 記録媒体の包装体 | |
JP2578297Y2 (ja) | 箸付き弁当箱 | |
JP5445308B2 (ja) | 軟包装材、その製造方法及び包装体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051018 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080515 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080926 |