JPH0441068Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、例えば、フロツピーデスクなどの被
包装物を包装する包装ケースに関する。

（従来の技術） 従来、フロツピーデスクなどの包装ケースとし
ては、実開昭60−43580号公報に示されるものが
知られている。この包装ケースは、保持台板の両
側縁部に指示板部を相対して折曲可能に形成し、
上記保持台板の一端縁部に、係止部を設けた保持
板部を折曲可能に形成するとともに、保持台板の
他端縁部に蓋板部を折曲可能に形成し、この蓋板
部に、先端側の接着部および上記保持板部の係止
部に係合する係止片を形成する切取線を設けたも
のである。そして、被包装物の郵送時や運搬時に
は、保持台板上に被包装物を載置し、この被包装
物の両側を支持板部で覆い、さらに保持板部で被
包装物を覆つて挾持するとともに、蓋板部の接着
部を保持板部上に接着して被包装物を保護し、開
封時には切取線から接着部を残して蓋板部を開
き、開封後は蓋板部の係止片を保持板部の係止部
に係脱自在として保管用のケースとしても使用で
きるようにしたものである。

（考案が解決しようとする問題点） 上記の包装ケースによると、フロツピーデスク
などの被包装物を簡単に包装できるとともに開封
も容易にでき、郵送時や運搬時に被包装物を確実
に保護することができるが、保持台板上を被覆す
る保持板部のたわみなどにより、保持台板の両側
の保持板部と保持板部との間に〓間が生じること
があり、この〓間が生じた場合は、郵送時に他の
葉書などが侵入し、混乱をまねくことがある。

本考案は、上述のような問題を解決しようとす
るもので、保持台板の両側の支持板部と保持板部
との間に〓間を生ぜず、郵送時に混乱を生じない
ようにすることを目的とするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案は、被包装物を保持する保持台板２の両
側縁部に支持板部５を相対して折曲可能に形成
し、上記保持台板２の一端縁部に、係止部１０を
設けた保持板部９を折曲可能に形成するととも
に、保持台板２の他端縁部に蓋板部１８を折曲可
能に形成し、この蓋板部１８に、先端側の接着部
１９および上記保持板部９の係止部１０に係合す
る係止片２０を形成する切取線２１，２２を設け
た包装ケース１において、上記保持板部９の両側
中間部に上記蓋板部１８の接着部１９の両端が位
置する切欠部１４を形成し、上記蓋板部１８の接
着部１９を上記保持板部９上に接着するととも
に、接着部１９のの両端を上記保持板部９の両側
の切欠部１４を介して上記両側の保持板部５上に
接着するものである。

（作用） 本考案は、被包装物の郵送時や運搬時には、保
持台板２上に被包装物を載置し、この被包装物の
両側を支持板部５で覆い、さらに保持板部９で被
包装物を覆つて挾持し、かつ、蓋板部１８の接着
部１９を保持板部９上に接着するとともに、接着
部１９の両端を保持板部９の両側の切欠部１４を
通して両側の支持板部５上に接着し、保持板部９
の両側を支持板部５上に接着させて被包装物を保
護する。また、開封時には切取線２１，２２から
接着部１９を残して蓋板部１８を開き、開封後は
蓋板部１８の係止片２０を保持板部９の係止部１
０に係脱自在として保管用のケースとして使用す
る。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

１は段ボール、厚紙などで一体に形成された包
装ケースで、フロツピーデスクなどの被包装物を
保持する四角形状の保持台板２を有し、この保持
台板２の両側縁部に２重の折込線３，４を介して
支持板部５が相対して折曲可能に形成され、この
支持板部５は折込線３，４で折曲げることにより
上記保持台板２上に間〓をあけて重合される。

上記支持板部５の端部が臨む上記保持台板２の
一端縁部に２重の折込線７，８を介して保持板部
９が折曲可能に形成され、この保持板部９の先端
側に凹状の係止部１０がその両側から先端に向つ
て拡がる円状縁１１によつて形成されているとと
もに、係止部１０の両側に折込線１２が形成され
ている。また、上記保持板部９の一側縁部に半円
形の切欠凹部１３が形成されているとともに、保
持板部９の両側縁部の中間部に角状の切欠部１４
が形成されており、保持板部９は折込線７，８で
折曲げることにより上記保持台板２上に重合した
上記支持板部５の上面に重合する。

上記保持台板２の他端縁部に２重の折込線１
６，１７を介して蓋板部１８が折曲可能に形成さ
れ、この蓋板部１８に、先端側に接着部１９と中
央付近に上記保持板部９の係止部１０に係合する
係止片２０とをミシン目状の切取線２１，２２に
よつて形成する切取板部２３が設けられ、かつ、
上記接着部１９と切取板部２３との間のミシン目
状の切取線２２の両端には切目２４が形成され、
接着部１９の両端を切り離しており、この接着部
１９の両端が上記保持板部９の両側の切欠部１４
に位置するようになつている。また、上記接着部
１９には蓋板部１８を上記保持板部９の外面に接
着固定する保護紙付の粘着テープ２５が取付けら
れ、上記係止片２０には上記保持板部９の係止部
１０に係入しやすいように折込線２６が形成され
ている。

上記保持台板２には保持台板２とほぼ同形状の
フロツピーデスク等を収納する透明な例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン樹脂などで形成した袋
２９が粘着テープ３０によつて開口部を蓋板部１
８側にして固定されている。

このような構成において、フロツピーデスクな
どを包装する場合には、まず、フロツピーデスク
などを袋２９内に収納して保持台板２上に載置
し、ついで、第３図に示すように、保持台板２の
両側縁部に形成された支持板部５をそれぞれ折込
線３，４から相対して折曲げて袋２９上に重合
し、被包装物の両側を支持板部５で覆い、さらに
保持板部９を折込線７，８から折曲げて袋２９上
に重合し、被包装物を保持板部９で覆つて挾持す
る。ついで、第４図に示すように、蓋板部１８を
折込線１６，１７から折曲げて保持板部９上に重
合し、接着部１９の保護紙を剥した粘着テープ２
５によつて蓋板部１８を保持板部９の外面に接着
固定するとともに、接着部１９の両端、すなわ
ち、切目２４によつて切り離されている両端の外
端部を保持板部９の切欠部１４を通して両側の支
持板部５上に接着固定し、保持板部９の両側を支
持板部５上に密着させる。

そして、このフロツピーデスク等を収納した包
装ケース１を郵送したり、運搬したりする。この
際、接着部１９は保持板部９上から切欠部１４を
介して両側の支持板部５上に接着固定され、両側
の支持板部５と保持板部９とは両側の中間部で接
合されているので、両側の支持板部５と保持板部
９との間が開くようなことがなく、したがつて、
包装ケース１を郵送するような場合に、保持台板
２と保持板部９との間の〓間から他の葉書などが
侵入するのを防止することができる。

また、包装ケース１からフロツピーデスクなど
を取出す場合は、保持板部９の一側縁部に形成さ
れた切欠凹部１３に指を挿入し、この切欠凹部１
３の上部に位置する蓋板部１８の切取板部２３の
縁部を指で挾み、蓋板部１８から引き剥すように
すれば、接着部１９を残して切取板部２３はミシ
ン目状の切取線２１，２２に沿つて切取られる。
したがつて、接着部１９が離反した蓋板部１８は
折込線１６，１７を中心に開閉可能となり、蓋板
部１８側に開口した袋２９からフロツピーデスク
等を容易に取出すことができる。

また、第６図に示すように、切取板部２３を蓋
板部１８から切取ることにより形成された係止片
２０を保持板部９の係止部１０から内側に挿入係
合することにより、蓋板部１８は閉塞状態を保持
される。そのため、この包装ケース１をフロツピ
ーデスク等の保管用のケースとして使用すること
ができる。また、係止片２０を折込線２６から折
曲げることにより、係止片２０の係止部１０への
挿入を容易にすることができる。また、蓋板部１
８の切取板部２３を切取ることによつて、保持板
部９に接着固定されたままの接着部１９は包装ケ
ース１の補強材として機能する。

また、包装ケース１の保持台板２の表面には、
第５図に示すように、郵便番号や郵送先および郵
送元を表示し、切手を貼着する枠や行線を印刷し
ておいてもよく、また、そのようなものを印刷し
た紙を貼着してもよい。

また、袋２９は帯電防止フイルム或いは磁気防
止フイルムで成形することによりフロツピーデス
ク等の包装保管に好都合である。

なお、保持板部９における折込線１２および係
止片２０における折込線２６を設けることによ
り、係止片２０の係脱が容易となるが、これら折
込線１２，２６はなくてもよい。

〔考案の効果〕

本考案による包装ケースは、保持台板の周縁に
形成された各支持板部、保持板部および蓋板部を
被包装物に重合するとともに接着することにより
包装し、また、郵送および運搬後に開封するとき
蓋板部の一部を切取線に沿つて切離すとともに係
止片を同時に形成し、蓋板部を係止部に係合固定
して保管用のケースとして用いるものであるが、
包装の際、接着部は保持板部上から切欠部を介し
て両側の支持板部上に接着固定され、両側の支持
板部と保持板部とは両側の中間部で接合されてい
るので、両側の支持板部と保持板部との間が開く
ようなことがなく、したがつて、包装ケースを郵
送するような場合に、保持台板と保持板部との間
の〓間から他の葉書などが侵入するのを防止する
ことができ、かつ、両側が開くことがないので、
被包装物を安全に保護することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の包装ケースの一実施例を示す
展開平面図、第２図は同上一部を切り欠いた展開
斜視図、第３図および第４図は同上組立状態を示
す斜視図、第５図は同上裏面の斜視図、第６図は
同上保管時の斜視図である。 １……包装ケース、２……保持台板、５……支
持板部、９……保持板部、１０……係止部、１４
……切欠部、１８……蓋板部、１９……接着部、
２０……係止片、２１，２２……切取線、２４…
…切目。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 保持台板の両側縁部に支持板部を相対して折
   曲可能に形成し、上記保持台板の一端縁部に、
   係止部を設けた保持板部を折曲可能に形成する
   とともに、保持台板の他端縁部に蓋板部を折曲
   可能に形成し、この蓋板部に、先端側の接着部
   および上記保持板部の係止部に係合する係止片
   を形成する切取線を設けた包装ケースにおい
   て、 上記保持板部の両側中間部に上記蓋板部の接
   着部の両端が位置する切欠部を形成し、 上記蓋板部の接着部を上記保持板部上に接着
   するとともに、接着部の両端を上記保持板部の
   両側の切欠部を介して上記両側の支持板部上に
   接着することを特徴とする包装ケース。 (2) 蓋板部の接着部を形成する切取線は、両端に
   切目を有して、接着部の両端を切り離している
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の包装ケース。