JPH0451159Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は帳票類を封入するとともに、配送する
ために荷作りした品物（以下、荷物という）に貼
り付けて使用する配送荷物貼着用封筒に関し、特
に、運送会社、デパート、スーパー等で、配送を
依頼された品物に関する納品伝票等の帳票類を封
入するとともに、配送先をはじめとする配送業務
に必要な各種事項を表示して、荷物に貼り付けて
使用する配送荷物貼着用封筒に関する。

従来の技術 従来のこの種封筒にあつては、通常の郵便封筒
と同様、一端に開口部を有し、この開口部から各
種帳票類を挿入したうえ、前記開口部を封緘する
一方、配送先等の必要事項を記入して、配送すべ
き荷物に貼着していた。

考案が解決しようとする問題点 したがつて、従来の配送荷物貼着用封筒にあつ
ては、荷物への貼着作業に先立つて、帳票類を挿
入した後に必ず封緘作業を行わなければならず、
大量の荷物を取り扱う場合には、前述の封緘作業
が極めて煩雑で、作業効率が劣るという欠点があ
つた。

本考案はこのような欠点を解消した配送荷物貼
着用封筒を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 封筒上紙と封筒下紙とが、例えば四周縁で接着
されて封筒となり、前記封筒下紙の前記封筒上紙
との対向面とは反対側の面には剥離紙が粘着剤に
よつて剥離自在に接着される一方、前記剥離紙と
前記封筒下紙とには前記封筒内に帳票類を挿入す
るための挿入口が設けられたものである。

作 用 帳票類を封筒内に挿入した後、剥離紙を剥離
し、封筒を封筒下紙において荷物の適所、例えば
品物を収めたダンボール箱に貼着すれば、挿入口
は、前記ダンボール箱によつて閉塞されるので、
封筒の封緘作業をする必要がない。

実施例 以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。

ここにおいて、第１図は封筒の表面図、第２図
は封筒の裏面図、第３図は第１図のＡ−Ａ線断面
図、第４図は帳票を挿入したうえダンボール箱に
貼着した状態を示す断面図、第５図は他の実施例
を示す断面図である。

第１図乃至第３図に示したように、封筒１は、
封筒上紙２とこれと同一大の封筒下紙３とが、糊
等の綴じ手段４により互いの四周縁において綴じ
合わされてなり、前記封筒下紙３の前記封筒上紙
２の対向面とは反対側の全面には粘着剤５を介し
て剥離紙６が剥離自在に接着されている。そし
て、前記封筒上紙２、前記封筒下紙３及び前記剥
離紙６の両側端にはそれぞれ、綴じ合わせ部分の
外側に沿つて、切り取り用ミシン目７，８，９を
境にして移送孔１０，１１（封筒下紙３について
は図示せず）を有するマージナル部１２，１３，
１４が設けられている。

第１図及び第３図に示したように、封筒上紙２
の一方の切り取り用ミシン目７の近傍には、これ
と平行に伸びる切り取り用ミシン目１５が設けら
れ、この切り取り用ミシン目１５が、封筒１内に
封入される帳票類、例えば納品書１６（第４図参
照）の取り出し口となるものである。また、第１
図で明らかなように、封筒上紙２の表面には、配
送先の住所、名称を記入するための配送先記入欄
１７と、配送する品物の名称、数量、規格を記入
する配送品情報記入欄１８が設けられるととも
に、配送元の会社名を示す「○○○株式会社」の
文字及び封筒内に封入される帳票類を示す「納品
書在中」の文字があらかじめ印刷されている。

第２図及び第３図に示したように、封筒下紙３
と剥離紙６における切り取り用ミシン目１５より
も内側に対応する部分には、挿入口を構成するス
リツト１９，２０が前記切り取り用ミシン目１５
に沿つて伸びるよう形成されている。

上述した構成の封筒１を使用するに先立つて、
まず、図示していないが、第１図の上下方向に連
続する連続用紙となつている封筒１を、同じく図
示していないコンピユータに連繋されたプリンタ
のトラクタピンに各移送孔１０，１１を係合させ
て移送しつつ、封筒上紙２の配送先記入欄１７と
配送品情報記入欄１８とに、前記プリンタによつ
て所定事項を印字する。続いて、好ましくは、切
り取り用ミシン目７，８，９で各マージナル部１
２，１３，１４を切り離す。

そして、スリツト１９，２０から納品書１６を
封筒１内に挿入し、剥離紙６を剥離して粘着剤５
を露出させ、この粘着剤５によつて、第４図に示
したように、封筒１を荷物の適所、例えば品物を
納めたダンボール箱２１の適所に貼着する。する
と、封筒下紙３のスリツト１９はダンボール箱２
１によつて閉塞される一方、前記スリツト１９以
外に封筒１には開口部分が存在しないので、前記
封筒１は封着状態となり、納品書１６は前記封筒
１内に封入された状態となる。

一方、荷物を受領した配送先では、切り取り用
ミシン目１５で封筒上紙２を破断することによ
り、封筒１内の納品書１６を取り出すことができ
る。この際、封筒１をダンボール箱２１から剥ぎ
取り、スリツト１９から納品書１６を取り出すこ
とも可能である。

次ぎに、第５図に基づき本考案の他の実施例を
説明する。

本実施例は、封筒１の上位側に複数枚の控票２
２を重ね合わせ、一端側を封筒１に綴じ合わせる
とともに、綴じ合わせ部分の内側に切り取り用ミ
シン目２３を設ける一方、前記各控票２２への配
送情報記入が、封筒上紙２の表面側の対応する各
記入欄１７，１８（第１図参照）へ複写記入でき
るような複写構造を備えて構成したものである。
他の構成は、上述した実施例と同一であるからそ
の説明は省略する。

本実施例では、あらかじめ封筒１内に封入する
帳票を控票２２の中に組み入れておけば、封筒１
と封入用の帳票との対応が確実に行えるものであ
る。また、控票２２は、発送元控、運賃請求控等
として構成してもよいものである。

なお、本考案は上述した実施例に限定されるも
のではなく、例えば、封筒１は単片状態としてマ
ージナル部１２，１３，１４を設けなくてもよ
く、切り取り用ミシン目１５も常に設ける必要は
ない。また、スリツト１９，２０を設ける位置
は、図示のものに限定されず、封筒１のサイズ、
形状に鑑み任意の位置に形成すればよいものであ
る。さらに、剥離紙６の一部に剥離しない部分を
形成しておくと、この部分はダンボール箱２１に
貼着されないので、封筒１をダンボール箱２１か
ら剥ぎ取る際に、指をかけることができ、剥ぎ取
り作業が容易となる。さらにまた、封筒上紙２の
表面に印刷、印字等の手段で表示される事項は、
適宜変更可能であることはもちろんである。

効 果 以上説明したところで明らかなように、本考案
によれば、剥離紙を剥離したうえ荷物の適所に貼
着すれば、封筒は封着状態となるので、煩雑な封
緘作業を行う必要がなく、配送作業の効率が向上
するという効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の好適な実施例を示し、第１図は封
筒の表面図、第２図は封筒の裏面図、第３図は第
１図のＡ−Ａ線断面図、第４図は帳票を挿入した
うえダンボール箱に貼着した状態を示す断面図、
第５図は他の実施例を示す断面図である。 １……封筒、２……封筒上紙、３……封筒下
紙、４……綴じ手段、５……粘着剤、６……剥離
紙、１５……切り取り用ミシン目、１９，２０…
…スリツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 封筒上紙と封筒下紙とが接着されて封筒とな
   り、前記封筒下紙の前記封筒上紙との対向面とは
   反対側の面には剥離紙が粘着剤によつて剥離自在
   に接着される一方、前記剥離紙と前記封筒下紙と
   には前記封筒内に帳票類を挿入するための挿入口
   が設けられたことを特徴とする配送荷物貼着用封
   筒。