JPH0411934Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、宅配便などに用いられる輸送用ダ
ンボール箱セツトに関するものである。

［従来の技術］ 従来、宅配便などに用いられる包装容器はセツ
トとして取り扱われておらず、段ボール箱、粘着
テープ、緊縛用紐などの包装用品が各々に別々に
取扱われ別々の店で売られていた。

［考案が解決しようとする問題点］ 上述のように、従来は、段ボール箱、粘着テー
プ、緊縛用紐などが別々に取扱われていたので、
荷物を発送しようとする人は、それらを各々に別
の店で購入しなければならず、はなはだ繁雑であ
ると共に、それら包装用品のうち１つでも手に入
らないと荷物を発送することができなくなつてし
まう欠点があつた。

この考案は、そのような従来の欠点を解消し、
荷物を発送しようとする際に、即座に完全な包装
をすることができる輸送用ダンボール箱セツトを
提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上述の問題点を解決するための、本考案による
輸送用ダンボール箱セツトは、折りたたまれた段
ボール箱と、その段ボール箱内に詰められるクツ
シヨンと、段ボール箱の蓋を固定する粘着テープ
と、段ボール箱の周囲に巻回される緊縛用紐と、
あて先等を記入する送付用伝票とを１つのセツト
として有することを特徴とする。

［作用］ 段ボール箱を組み立てて、その中に荷物を入
れ、〓間にクツシヨンを詰める。そして段ボール
箱の蓋を粘着テープで固定し、段ボール箱の周囲
に緊縛用紐を巻回して段ボール箱をしつかりと緊
縛する。また、送付用伝票にあて先等を記入す
る。このように、本考案の輸送用ダンボール箱セ
ツトにより、荷物発送に必要な最小限の用品がそ
ろえられる。

［実施例］ 本考案の一実施例について第１図ないし第５図
にもとづいて説明する。

第１図中１は折りたたまれた段ボール箱であ
る。第２図にその展開図が示されているように、
この段ボール箱１は、１枚の段ボール紙により形
成されており、１１は側壁、１２は蓋、１３は底
蓋である。

側壁１１は、１つおきに同寸法の長方形が形成
された連続する４つの長方形よりなる。１１ａは
長辺を形成する長方形、１１ｂは短辺を形成する
長方形である。側壁１１の両端にはのりしろ１４
が形成されている。そして、のりしろどうしを貼
着することにより、側壁１１が長方形の筒状に形
成される。また、短辺側の側壁１１ｂには、指か
け用の一対の孔１５が、組立後にあい対向するよ
うに穿設されている。

蓋１２は、側壁１１の上辺（第２図で左側の
辺）の折り曲げ部１０を底辺とする４つの台形状
に形成されている。したがつて、第１図に示され
るように蓋１２を側壁１１の内側に折り込んだと
きに、蓋１２が、隣りあう蓋や側壁１１と干渉せ
ず、蓋１２をスムーズに内側へ折り曲げることが
できると共に、内側からひき出すこともできる。
また、この４つの台形よりなる蓋１２は、隣りあ
う台形が、互いに僅かに間隔１４をあけて配置さ
れており、蓋１２の折り曲げ、引き出しが一層容
易に行えるようになつている。

底蓋１３は、粘着テープで固定しなくてもよい
ように形成に工夫がされている。まず、長辺側の
底蓋１３ａは長方形に近い台形に形成され、その
突端側に凹部１６が形成されている。そして、こ
の凹部の底１６ｃから折り曲げ端までの距離ｍが
短辺の長さｎの半分の寸法（ｍ＝0.5〓ｎ）であ
り、凹部１６の底の角部１６ｄがちょうど長辺の
中央（ｐ＝0.5〓ｑ）になるように形成されてい
る。したがつて、長辺側の底蓋１３ａを組み合わ
せると、第３図に示されるように各々の凹部の底
の角部１６ｄどうしが咬みあい、粘着テープの助
けを借りなくても、底蓋１３が充分な強度で固定
される。また、短辺側の底蓋１３ｂは、富士山状
の稜線１７を一方に有し、その大きくえぐられた
形状により、組立時に、隣り合う底蓋の下側へも
ぐり込ませるのが非常に容易になつている。

第１図にもどつて、２０は、段ボール箱１内に
詰められるクツシヨン、２１は、段ボール箱の蓋
を固定する３本の粘着テープであり、例えば裏紙
をはがして用いるタイプのものが用いられる。２
２は、段ボール箱１の周囲に巻回される例えば合
成樹脂製の緊縛用紐であり、箱のサイズにより２
本ないし４本程度が用いられる。２３は、その紐
２２を止める止め具である。２４は、あて先等を
記入する送付用伝票、２５は、荷物を包んで、水
等がかからないようにするビニール袋、２６はメ
ツセージを記入するメツセージカード、２７は取
扱説明書である。

第４図は、本実施例の輸送用ダンボール箱セツ
トがセツトとしてまとめられた状態を示してお
り、折りたたまれた段ボール箱１の内側に、クツ
シヨン２０、粘着テープ２１、止め具２２、ビニ
ール袋２５、メツセージカード２６及び取扱説明
書２７等が挟み込まれている。また、緊縛用紐２
２が段ボール箱１の長手方向に巻回され、その両
端部どうしが比較的低温の溶着により接合されて
いる。そして、その周囲は合成樹脂の透明薄膜２
８によりパツクされ、その透明薄膜２８と段ボー
ル箱１との間に送付用伝票２４が挟み込まれてい
る。

このように構成された本実施例のセツトによれ
ば、荷物を発送する際には、まず、段ボール箱１
を組み立てて、その中に荷物を入れ、〓間にクツ
シヨン２０を詰める。そして段ボール箱の蓋１２
を粘着テープ２１で固定し、段ボール箱１の周囲
に緊縛用紐２２を巻回して止め具２３で固定し、
段ボール箱を、しつかりと緊縛する。また、送付
用伝票２４にあて先等を記入する。このようにし
て包装が終了した状態が第５図に示されている。

［考案の効果］ この考案の輸送用ダンボール箱セツトによれ
ば、宅配便などの荷物発送に必要な最小限の用品
がセツトでそろつているので、荷物を発送しよう
とする際には、即座に、完全な包装を簡単に行う
ことができ、一般の人がいつでも安心して荷物を
発送することができる優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による輸送用ダンボ
ール箱セツトの各用品を示す斜視図、第２図はそ
の段ボール箱の展開図、第３図は段ボール箱を組
んだ状態の底面図、第４図は実施例の輸送用ダン
ボール箱セツトの斜視図、第５図は包装終了後の
状態を示す斜視図である。 １……段ボール箱、１２……蓋、２０……クツ
シヨン、２１……粘着テープ、２２……緊縛用
紐、２３……止め具、２４……送付用伝票。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 折りたたまれた段ボール箱と、その段ボール
   箱内に詰められるクツシヨンと、段ボール箱の
   蓋を固定する粘着テープと、段ボール箱の周囲
   に巻回される緊縛用紐と、あて先等を記入する
   送付用伝票とを１つのセツトとして有すること
   を特徴とする輸送用ダンボール箱セツト。 (2) 上記クツシヨン、粘着テープ、緊縛用紐及び
   送付用伝票が、折りたたまれた上記段ボール箱
   の内側又は外側に固定されている実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の輸送用ダンボール箱セ
   ツト。 (3) 上記段ボール箱の蓋が、側壁上辺の折り曲げ
   部を底辺とする台形に形成されている実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の輸送用ダンボール
   箱セツト。 (4) 上記段ボール箱の底蓋の突端側の辺に凹部が
   形成されており、組立時に、あい対向する底蓋
   の各々の凹部の底の角部どうしが咬みあうよう
   に形成されている実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の輸送用ダンボール箱セツト。