JPH052428Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、書類、レコード盤、フロツピーデ
イスク、光デイスク、写真等を収納し郵送等の移
送および開封後も保管できるようにした構成の包
装用ケースに関する。

従来の技術 従来、書類、レコード盤、フロツピーデイス
ク、光デイスク、写真等を移送または保管等をす
る際には、封筒や厚紙の台紙で挟んで包装してい
たが包装する量が多量のばあい、作業が非常に煩
雑になり大変手間がかかるものであつた。特に包
装用ケースの場合それらを分類、整理等して管理
することは、大変な時間を要するものであつた。

考案が解決しようとする問題点 この考案は、上記の点に鑑みて、書類、レコー
ド盤、フロツピーデイスク、光デイスク、写真等
を内包し封緘をし移送できるようにするととも
に、開封後の保管の際にも分類、整理等をしなが
ら管理、取扱が簡単にできる包装用ケースを目的
とするものである。

問題点を解決すめための手段 この考案は、上記目的を達成するために、次の
構成からなるものである。

表面板と裏面板を連接するとともに、この連接
する表面板または裏面板の両側部に接着部を有す
る側部綴片を折曲可能に連接して形成する外包本
体と、前記表面板と裏面板の連接方向端縁部の少
なくとも一方側に内容物を保持する少なくとも一
枚の内包板を連接部で折曲可能に連接し、この連
接部または内包板の側縁部に色によりケースを識
別するためのカラー表示部を設け、内包板が連接
する外包本体から内包板を分離する切取部を前記
連接部にかかつてまたは、外包本体に設けたこと
を特徴とする包装用ケース。

実施例 次にこの考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図は、この考案の包装用ケースをフロツピ
ーデイスクの包装ケースとして実施した包装用ケ
ース１の展開状態を示す説明図、第２図イ，ロ
は、この考案の包装用ケース１の包装状態の表と
裏を示す説明図である。

この包装用ケース１は、表面板３、裏面板５、
内包板１１，１２がそれぞれ連接部１３，１３′，
１３″を介して連接している。また、表面板３に
は、包装用ケース１の両側を覆う側部綴片９が連
接部１４を介して両側に設けられている。側部綴
片９，９にはあらかじめ両面接着テープ１９が接
着されて接着部７を構成しており、剥離紙２１が
覆われた状態になつている。

裏面板５と内包板１１の連接部１３′を含む付
近は、包装用ケース１の開封時に切取る切取部１
５として構成されている。この切取部は、切取が
容易なようにあらかじめミシン目１７，１７′と
ミシン目１７より切取るための指かけ部３１が打
抜きにより切欠かれている。また、内包板が取出
しやすくするために表面板３にも切取部１６がミ
シン目１７″を境に構成されているが、この切取
部１６は最初から取出されてあつてよいものであ
る。

連接部は１３，１３′，１３″，１４は、内包板
１１，１２、裏面板５、表面板３が順次折りたた
まれ、最後に側部綴片９，９が折りたたまれて包
装される関係から包装用ケース１を構成する板の
厚さ分、その幅が順次増加して構成されている。
折りまげ部２３は、あらかじめ型押しにより折り
線が形成され折りまげ易くなつている。

第２図に示すように包装用ケース１には、移送
するための発送先記入欄４と受取先記入欄６を有
する移送先表示部８が設けられてなるとともに、
包装用ケース１の側縁部には、色によりケースを
識別するためのカラー表示部１０を有してなるも
のである。このカラー表示部１０は、色を付す位
置が異なるよう数ケ所に区切られ、この区切られ
た位置に所望の色が付されて識別されるようにな
つている。使用例として、発信会社、部署、人あ
るいは受取会社、部署、人によつて異なる位置ま
たは色を付してカラー表示部１０を構成して識別
したり、収納物の内容にあわせて、普通便、速達
便、航空便等の移送手段によつて、異なる位置ま
たは色を付してカラー表示部１０を構成されたり
もする。

または、発信先、受取先によつて色の表示位置
を異なる位置で収納物または移送手段等をカラー
で表示する等の組合わせであつてもよいものであ
る。

内包板１２には、静電シールド適性に優れた袋
３３が開港部３４が包装用ケース１の外側に位置
して貼り付けられている。この袋３３は、ポリエ
チレンに導電性のカーボンまたは炭酸カルシユウ
ムが混合されるか、またはポリエチレン等の樹脂
に金属材を蒸着コーテイングしてなる静電シール
ド材からなるシートにより製袋されている。

次に、この包装用ケース１の包装手順を説明する
と、第３図イに示すように袋３３の開口部３４を
開き、フロツピーデイスクＦを矢印方向に挿入
し、袋３３の開口部を折りたたみ、第３図ロ，ハ
に示す手順で内包板１２，１１、裏面板５を順次
たたみ込んで、側部綴片９を接着部の剥離紙２１
を取り除き折りたたんで裏面板５の外面に接着
し、第２図イ，ロに示すように包装されるもので
ある。

次に、この第２図に示された包装された包装用
ケース１の開封手順を説明すると包装用ケース１
の指かけ部３１に指をかけ、ミシン目１７を切り
除き、次に第４図イに示すミシン目１７′より切
取部１５を切り除けば第４図ロに示すように内包
板１１，１２は包装用ケース１の本体より分離し
ているので簡単に引き出すことができる。その際
第１図、第３図で示された表面板３の切取部１６
もミシン目１７″に沿つて取去つてしまえば、包
装用ケース１の外包本体２は、この内包板１１，
１２のケースとして取り出しやすい凹欠部を形成
できる。次に内包板１１，１２を開けば袋３３か
らフロツピーデイスクを簡単に取り出せる。

内包板１１，１２には、綴じ合わせおよび引き
離しが容易にできる仮綴じ部３５がその内包板１
１，１２の端部付近に有しているので、フロツピ
ーデイスクは内包板１１，１２により挟まれて保
護される保護ケースとして使用できるが、第５図
に示すように内包板１１，１２を内包板１１と１
２の連接部１３側を外側にして包装用ケース１の
本体に収納すれば、さらに丈夫な保管用ケースと
して活用できるものである。

また、開封の際、切取部１５を切り除いてしま
つたので、カラー表示部１０も包装用ケース１よ
り除去されてしまうことになるが、第４図ロ、第
５図に示されるように内包板１１，１２の側縁部
にカラー表示部１０を設けておくことにより内容
物の保管の際にも分類、整理をして行なえる。

第６図は他の実施例を示す物で、第１図と同様
フロツピーデイスクの包装用ケース１０１の展開
状態の説明図である。第７図イ，ロは、第６図の
包装用ケース１０１の包装状態を示す表と裏を示
す説明図である。

この包装用ケース１０１は、表面板１０３、裏
面板１０５、内包板１１１，１１２がそれぞれ連
接部１１３，１１３′，１１３″を介して連接して
いる。また、表面板１０３には、包装用ケース１
０１の両側を覆う側部綴片１０９が連接部１１４
を介して両側に設けられている。側部綴片１０
９，１０９にはあらかじめ両面接着テープ１１９
が接着されており、剥離紙１２１が覆われた状態
になつている。

裏面板１０５には、包装用ケース１０１の開封
時に内包板１１１，１１２を包装用ケース１０１
の外包本体１０２より分離する切取部１１５が設
けられている。この切取部１１５は、切取が容易
なようにあらかじめミシン目１１７，１１７′切
出しのためのつまみ片部１３１が突出して設けら
れている。

連接部は１１３，１１３′，１１３″，１１４
は、内包板１１１，１１２、裏面板１０５、表面
板１０３が順次折りたたまれ、最後に側部綴片１
０９，１０９が折りたたまれて包装される関係か
ら包装用ケース１０１を構成する板の厚さ分、そ
の幅が順次増加して構成されている。折りまげ部
１１３は、あらかじめ型押しにより折り線が形成
され折りまげ易くなつている。

第７図にも示すように、包装用ケース１０１の
表面には往復移送用の発送先記入欄１０４、受取
先記入欄１０６とが往復を意味する←→印をはさ
んで移送先表示部１０８として設けられている。
この包装用ケース１０１の側部には、第２図と同
様のカラー表示部１１０が設けられている。内包
板１１２には、第１図と同様の袋１３３が設けら
れている。

この包装用ケース１０１は、第１図と同様であ
るので省略する。

第８図にしたがつて、この包装用ケース１０１
の開封状態を説明すると、この包装された包装用
ケース１０１の開封手順は、包装用ケース１０１
の裏面板１０５から突出したつまみ片１３１に指
をかけ、ミシン目１１７，１１７′を切り除き、
次に第４図に示すように切取部１１５を切り除け
ば第５図に示すように内包板１１１，１１２は、
裏面板１０５の１部で構成される蓋１４０が付い
た状態で包装用ケース１０１の本体より分離して
いるので簡単に引き出すことができる。次に蓋１
４０を開き内包板１１１，１１２を開けば袋１３
３からフロツピーデイスクを簡単に取り出せる。

蓋１４０の内面端部と内包板１１２の外面端部
には、綴じ合わせおよび引き離しが容易にできる
マジツクテープがその内包板１１１，１１２の端
部付近に有しているので、フロツピーデイスクは
内包板１１１，１１２により挟まれて保護される
保護ケースとして使用できる。また第５図でもわ
かるように蓋４０付き内包板１１１，１１２は外
包本体１０２の本体に収納すれば、さらに丈夫な
保管用ケースとして活用できるものである。

尚、包装用ケースは、上記実施例では、薄型の
箱状のものとしての実施例であるが、封筒状のも
のであつてもよいものである。

考案の効果 以上述べた如く、この考案によれば、包装用ケ
ースの表面板と裏面板の少なくとも一方側に内包
板が連接する連接部または内包板の側縁部にカラ
ー表示部を設けたのでたとえ多量の移送の際に
も、発送先、または、収納物の内容にあわせて、
または普通便、速達便、航空便等の移送手段にあ
わせて、分類、整理をおこないながらきわめて迅
速、確実な処理ができるとともに、それらの整
理、保管もきわめてスムースに行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の包装用ケースの展開状態
の説明図、第２図は第１図の包装用ケースの包装
状態の表と裏を示す説明図、第３図イ，ロ，ハ
は、第１図の包装用ケースの包装手順を示す説明
図。第４図イ，ロは、第２図の包装された包装用
ケースの開封手順を示す説明図、第５図は、包装
用ケースを保管用ケースとして用いる場合の使用
説明図、第６図は他の実施例を示す包装用ケース
の展開状態の説明図、第７図イ，ロは第６図の包
装用ケースの包装状態を示す表と裏を示す説明
図、第８図イ，ロは第７図の包装された包装用ケ
ースの開封手順を示す説明図。 １，１０１は包装用ケース、８，１０８は移送
先表示部、１０，１１０はカラー表示部、Ｆはフ
ロツピーデイスク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面板と裏面板を連接するとともに、この連接
   する表面板または裏面板の両側部に接着部を有す
   る側部綴片を折曲可能に連接して形成する外包本
   体と、前記表面板と裏面板の連接方向端縁部の少
   なくとも一方側に内容物を保持する少なくとも一
   枚の内包板を連接部で折曲可能に連接し、この連
   接部または内包板の側縁部に色によりケースを識
   別するためのカラー表示部を設け、内包板が連接
   する外包本体から内包板を分離する切取部を前記
   連接部にかかつてまたは、外包本体に設けたこと
   を特徴とする包装用ケース。