JP2004018096A - 板材の梱包材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な手数で的確な梱包を行うことができるうえに解包も簡単に行うことができ、しかも、梱包から後処理までのトータルコストを引き下げることができる板材の梱包材料を提供する。
【解決手段】被梱包板材の大きさより僅かに大きい受板11の片面周縁部に受板11に載せられる被梱包板材イの横ずれを防ぐ低隆堤部12の複数個を配設した段ボール製梱包受材1と、前記した受板11と略同形同大の段ボール製梱包覆材2とよりなるものとした。段ボール製梱包覆材2としては前記受板11と略同形同大の覆板21の周縁部に前記低隆堤部12に対応する切欠部22を配設し、各切欠部22が段ボール製梱包受材1に載せられる被梱包板材イの厚さより僅かに高く形成してある低隆堤部12に係合されるようにしたものが好ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】被梱包板材の大きさより僅かに大きい受板11の片面周縁部に受板11に載せられる被梱包板材イの横ずれを防ぐ低隆堤部12の複数個を配設した段ボール製梱包受材1と、前記した受板11と略同形同大の段ボール製梱包覆材2とよりなるものとした。段ボール製梱包覆材2としては前記受板11と略同形同大の覆板21の周縁部に前記低隆堤部12に対応する切欠部22を配設し、各切欠部22が段ボール製梱包受材1に載せられる被梱包板材イの厚さより僅かに高く形成してある低隆堤部12に係合されるようにしたものが好ましい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として大型の建築用化粧板やガラス板のような大型で破損し易い板材を保管、搬送するために使用する板材の梱包材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築用化粧板やガラス板等の破損し易い大型で板材を保管、搬送するには、全体を種々の緩衝材で巻き込んで梱包しているが、的確な梱包を行うためには多大な手数を要するうえに解包にも手数を要し、また、使用する梱包材の調達や解包後における梱包材の後処理のためのコストも嵩むなど種々の問題を有するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとするところは前記のような問題を解決し、簡単な手数で的確な梱包を行うことができるうえに解包も簡単に行うことができ、しかも、梱包から後処理までのトータルコストを引き下げることができる板材の梱包材料の開発が待望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記のような問題を解決するためになされた本発明の板材用梱包材料は、被梱包板材の大きさより僅かに大きい受板の片面周縁部に受板に載せられる被梱包板材の横ずれを防ぐ低隆堤部の複数個を所要の間隔をおいて配設した段ボール製梱包受材と、前記した受板と略同形同大の段ボール製梱包覆材とよりなることを特徴とするものを基本構成とする。そして、このような発明における段ボール製梱包覆材を、前記した受板と略同形同大の覆板の周縁部に前記低隆堤部に対応する切欠部を配設したものとして、各切欠部が段ボール製梱包受材に載せられる被梱包板材の厚さより僅かに高く形成してある低隆堤部に係合されるようにしたものを請求項2の発明とし、この発明においては、段ボール製梱包受材を四角形の受板の四隅に低隆堤部を配設したものとするとともに、段ボール製梱包覆材を四角形の覆板の四隅に切欠部を配設したものとした大型角板梱包用のものにおいて最も有効であり、これを請求項3の発明とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施形態として、図示する大型角板梱包用のものを挙げて説明する。
1は段ボール製梱包受材、2は段ボール製梱包覆材、イは被梱包板材である。前記した段ボール製梱包受材1は、定型の建築用化粧板などの梱包しようとする被梱包板材の大きさより僅かに大きさに裁断された縦長で四角形状をした受板11の片面四隅にこの受板11に載せられる被梱包板材の横ずれを防ぐ段ボールよりなる鍵形の低隆堤部12を配設したものである。なお、各低隆堤部12の高さは前記被梱包板材イの厚さより前記した段ボール製梱包覆材2の厚み分程度僅かに高いものとしてある。
【0006】
一方、前記した段ボール製梱包覆材2は、前記した段ボール製梱包受材1の受板11と略同形同大の覆板21の四隅に前記した低隆堤部12に対応する切欠部22を配設したものであって、段ボール製梱包受材1と段ボール製梱包覆材2とにより被梱包板材イを梱包したとき、各切欠部22が段ボール製梱包受材1に載せられた被梱包板材イの厚さより僅かに高く形成してある低隆堤部12に係合されるようにしてある。
【0007】
なお、前記段ボール製梱包受材1の受板11や段ボール製梱包覆材2は、通常の両面段ボールや複層段ボールで十分であるが、コルゲーターの段方向が相互に交差するように配置した複層段ボールを用いれば強度的により好ましいものとなり、また、前記した低隆堤部12や切欠部22の配置位置は受板11や覆板21の周縁であれば四隅に限られることがなく、さらに、低隆堤部12としては段ボール製梱包覆材2の四隅に切欠部22を配設した際に生ずる端材を用いて無駄をなくすなど、細部については前記したものに限られることがないことは勿論である。
【0008】
このように構成されたものは、先ず、段ボール製梱包受材1の大きい受板11上に被梱包板材イとしての建築用化粧板を、その四隅が受板11の片面四隅にある低隆堤部12に当たって横ずれが防がれた状態となるように嵌め込み載置する。次に、段ボール製梱包覆材2を被梱包板材イである建築用化粧板の表面に被せると、その四隅の切欠部21が被梱包板材イの厚さより僅かに高く形成してある低隆堤部12に係合されて位置決めされるから、その後は図3に示すように、全体をシュリンクフィルムにより梱包するか、合成樹脂テープ等の結束材で十字状などに結束するだけで被梱包板材イとしての建築用化粧板は段ボール製梱包受材1と段ボール製梱包覆材2との間に挟み込んで梱包されることとなる。
【0009】
そして、このように梱包された被梱包板材イとしての建築用化粧板は、前記した低隆堤部12により支えられて横ずれが阻まれることとなるから、脱落することがないことは勿論のこと、床面等に立て掛けられたときにも被梱包板材イとしての建築用化粧板が床面に接触することがなれることがなく、いずれの方向に置かれても段ボール材の緩衝特性により被梱包板材イとしての建築用化粧板は破損する虞がなく的確な梱包状態を得ることができる。また、解包作業もシュリンクフィルムや合成樹脂テープを外したうえ段ボール製梱包覆材2を外せばよい。このように簡単な梱包手順で的確な梱包を行うことができるうえに解包作業も簡単であり、まだ、梱包資材も段ボール製梱包受材1と段ボール製梱包覆材2の外は結束材を必要とするのみであり、さらに、解包の段ボール製梱包受材1と段ボール製梱包覆材2は回収してそのまま或いは再資源として活用できるので公害発生源となることがなく、梱包から後処理までのトータルコストを引き下げることが可能となる。
【0010】
【発明の効果】
本発明は前記の説明から明らかなように、被梱包板材の大きさより僅かに大きい受板の片面周縁部に受板に載せられる被梱包板材の横ずれを防ぐ低隆堤部の複数個を所要の間隔をおいて配設した段ボール製梱包受材と、前記した受板と略同形同大の段ボール製梱包覆材という2枚の段ボールよりなる梱包材料により建築用化粧板やガラス板等の破損し易い大型で板材を簡単な手数で的確に梱包できるうえに解包も簡単で、しかも、梱包から後処理までのトータルコストを引き下げることができる板材の梱包材料として業界にもたらすところ極めて大きいものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を態様を異にして示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 段ボール製梱包受材
2 段ボール製梱包覆材
11 受板
12 低隆堤部
21 覆板
22 切欠部
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として大型の建築用化粧板やガラス板のような大型で破損し易い板材を保管、搬送するために使用する板材の梱包材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築用化粧板やガラス板等の破損し易い大型で板材を保管、搬送するには、全体を種々の緩衝材で巻き込んで梱包しているが、的確な梱包を行うためには多大な手数を要するうえに解包にも手数を要し、また、使用する梱包材の調達や解包後における梱包材の後処理のためのコストも嵩むなど種々の問題を有するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとするところは前記のような問題を解決し、簡単な手数で的確な梱包を行うことができるうえに解包も簡単に行うことができ、しかも、梱包から後処理までのトータルコストを引き下げることができる板材の梱包材料の開発が待望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記のような問題を解決するためになされた本発明の板材用梱包材料は、被梱包板材の大きさより僅かに大きい受板の片面周縁部に受板に載せられる被梱包板材の横ずれを防ぐ低隆堤部の複数個を所要の間隔をおいて配設した段ボール製梱包受材と、前記した受板と略同形同大の段ボール製梱包覆材とよりなることを特徴とするものを基本構成とする。そして、このような発明における段ボール製梱包覆材を、前記した受板と略同形同大の覆板の周縁部に前記低隆堤部に対応する切欠部を配設したものとして、各切欠部が段ボール製梱包受材に載せられる被梱包板材の厚さより僅かに高く形成してある低隆堤部に係合されるようにしたものを請求項2の発明とし、この発明においては、段ボール製梱包受材を四角形の受板の四隅に低隆堤部を配設したものとするとともに、段ボール製梱包覆材を四角形の覆板の四隅に切欠部を配設したものとした大型角板梱包用のものにおいて最も有効であり、これを請求項3の発明とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施形態として、図示する大型角板梱包用のものを挙げて説明する。
1は段ボール製梱包受材、2は段ボール製梱包覆材、イは被梱包板材である。前記した段ボール製梱包受材1は、定型の建築用化粧板などの梱包しようとする被梱包板材の大きさより僅かに大きさに裁断された縦長で四角形状をした受板11の片面四隅にこの受板11に載せられる被梱包板材の横ずれを防ぐ段ボールよりなる鍵形の低隆堤部12を配設したものである。なお、各低隆堤部12の高さは前記被梱包板材イの厚さより前記した段ボール製梱包覆材2の厚み分程度僅かに高いものとしてある。
【0006】
一方、前記した段ボール製梱包覆材2は、前記した段ボール製梱包受材1の受板11と略同形同大の覆板21の四隅に前記した低隆堤部12に対応する切欠部22を配設したものであって、段ボール製梱包受材1と段ボール製梱包覆材2とにより被梱包板材イを梱包したとき、各切欠部22が段ボール製梱包受材1に載せられた被梱包板材イの厚さより僅かに高く形成してある低隆堤部12に係合されるようにしてある。
【0007】
なお、前記段ボール製梱包受材1の受板11や段ボール製梱包覆材2は、通常の両面段ボールや複層段ボールで十分であるが、コルゲーターの段方向が相互に交差するように配置した複層段ボールを用いれば強度的により好ましいものとなり、また、前記した低隆堤部12や切欠部22の配置位置は受板11や覆板21の周縁であれば四隅に限られることがなく、さらに、低隆堤部12としては段ボール製梱包覆材2の四隅に切欠部22を配設した際に生ずる端材を用いて無駄をなくすなど、細部については前記したものに限られることがないことは勿論である。
【0008】
このように構成されたものは、先ず、段ボール製梱包受材1の大きい受板11上に被梱包板材イとしての建築用化粧板を、その四隅が受板11の片面四隅にある低隆堤部12に当たって横ずれが防がれた状態となるように嵌め込み載置する。次に、段ボール製梱包覆材2を被梱包板材イである建築用化粧板の表面に被せると、その四隅の切欠部21が被梱包板材イの厚さより僅かに高く形成してある低隆堤部12に係合されて位置決めされるから、その後は図3に示すように、全体をシュリンクフィルムにより梱包するか、合成樹脂テープ等の結束材で十字状などに結束するだけで被梱包板材イとしての建築用化粧板は段ボール製梱包受材1と段ボール製梱包覆材2との間に挟み込んで梱包されることとなる。
【0009】
そして、このように梱包された被梱包板材イとしての建築用化粧板は、前記した低隆堤部12により支えられて横ずれが阻まれることとなるから、脱落することがないことは勿論のこと、床面等に立て掛けられたときにも被梱包板材イとしての建築用化粧板が床面に接触することがなれることがなく、いずれの方向に置かれても段ボール材の緩衝特性により被梱包板材イとしての建築用化粧板は破損する虞がなく的確な梱包状態を得ることができる。また、解包作業もシュリンクフィルムや合成樹脂テープを外したうえ段ボール製梱包覆材2を外せばよい。このように簡単な梱包手順で的確な梱包を行うことができるうえに解包作業も簡単であり、まだ、梱包資材も段ボール製梱包受材1と段ボール製梱包覆材2の外は結束材を必要とするのみであり、さらに、解包の段ボール製梱包受材1と段ボール製梱包覆材2は回収してそのまま或いは再資源として活用できるので公害発生源となることがなく、梱包から後処理までのトータルコストを引き下げることが可能となる。
【0010】
【発明の効果】
本発明は前記の説明から明らかなように、被梱包板材の大きさより僅かに大きい受板の片面周縁部に受板に載せられる被梱包板材の横ずれを防ぐ低隆堤部の複数個を所要の間隔をおいて配設した段ボール製梱包受材と、前記した受板と略同形同大の段ボール製梱包覆材という2枚の段ボールよりなる梱包材料により建築用化粧板やガラス板等の破損し易い大型で板材を簡単な手数で的確に梱包できるうえに解包も簡単で、しかも、梱包から後処理までのトータルコストを引き下げることができる板材の梱包材料として業界にもたらすところ極めて大きいものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を態様を異にして示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 段ボール製梱包受材
2 段ボール製梱包覆材
11 受板
12 低隆堤部
21 覆板
22 切欠部
Claims (3)
- 被梱包板材の大きさより僅かに大きい受板(11)の片面周縁部に受板(11)に載せられる被梱包板材の横ずれを防ぐ低隆堤部(12)の複数個を所要の間隔をおいて配設した段ボール製梱包受材(1) と、前記した受板(11)と略同形同大の段ボール製梱包覆材(2) とよりなることを特徴とする板材用梱包材。
- 段ボール製梱包覆材(2) が、前記した受板(11)と略同形同大の覆板(21)の周縁部に前記低隆堤部(12)に対応する切欠部(22)を配設したものであり、各切欠部(22)が段ボール製梱包受材(1) に載せられる被梱包板材の厚さより僅かに高く形成してある低隆堤部(12)に係合されるようにした請求項1に記載の板材用梱包材。
- 段ボール製梱包受材(1) が四角形の受板(11)の四隅に低隆堤部(12)を配設したものであり、段ボール製梱包覆材(2) が四角形の覆板(21)の四隅に切欠部(22)を配設したものである請求項2に記載の板材の梱包材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002180323A JP2004018096A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 板材の梱包材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002180323A JP2004018096A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 板材の梱包材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004018096A true JP2004018096A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31177490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002180323A Withdrawn JP2004018096A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 板材の梱包材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004018096A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101071410B1 (ko) | 2008-12-30 | 2011-10-07 | 주식회사 이에스디웍 | Lcd패널 보호용 간지 |
KR101107309B1 (ko) * | 2009-12-21 | 2012-01-20 | 주식회사 이에스디웍 | 단층구조의 lcd패널 보호용 간지 |
CN104495096A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-04-08 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 液晶面板包装箱 |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002180323A patent/JP2004018096A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101071410B1 (ko) | 2008-12-30 | 2011-10-07 | 주식회사 이에스디웍 | Lcd패널 보호용 간지 |
KR101107309B1 (ko) * | 2009-12-21 | 2012-01-20 | 주식회사 이에스디웍 | 단층구조의 lcd패널 보호용 간지 |
CN104495096A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-04-08 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 液晶面板包装箱 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |