JP2000185762A - 包装体及び包装方法 - Google Patents

包装体及び包装方法

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JP2000185762A JP10363997A JP36399798A JP2000185762A JP 2000185762 A JP2000185762 A JP 2000185762A JP 10363997 A JP10363997 A JP 10363997A JP 36399798 A JP36399798 A JP 36399798A JP 2000185762 A JP2000185762 A JP 2000185762A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的重量物であっても良好な取り扱い性を
確保しつつ被包装物の保護性の向上及び包装作業の容易
化を図り得る包装体を提供する。 【解決手段】 給湯器1を包装対象とし、その上下端部
に発泡スチロール製緩衝材21及び段ボール製外装材2
2を組み合わせた保護トレイ2をそれぞれ外嵌させる。
保護トレイの周縁を給湯器の周囲よりも所定量突出した
ものとする。熱収縮性を有する袋状のフィルム3により
両保護トレイ及び給湯器の全体を覆い、熱収縮させるこ
とにより両保護トレイと給湯器とを一体に保持させる。
フィルムの膜厚を給湯器の自重相当以上の耐荷重強度を
有するように設定して上側保護トレイの両側を把持すれ
ば持ち運び得るようにする。給湯器の中間部位1cと、
フィルムの中間部31との間に隙間を開けて緩衝性の向
上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス燃焼機器類も
しくは電気機器類等の一定形状を有する固体物を対象と
してシュリンク包装技術を応用した包装体及び包装方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の固体物を被包装物と
する包装体としては、一般に発泡スチロール(ポリスチ
レンフォーム)製の緩衝材と、段ボール製の矩形状梱包
箱とを併用したものが知られている。このものでは、上
記被包装物の外面形状に対応する内面形状と、梱包箱の
内面形状に対応する外面形状とを有するように成形され
た緩衝材を用意し、この緩衝材を上記被包装物に対し外
嵌させた状態で上記梱包箱内に収納させている。
【0003】一方、このような包装体では、梱包箱が被
包装物の全外面を覆うものであるため、被包装物を開梱
した後に大量の廃棄物が発生する上に過剰包装になりか
ねないことになる。このため、廃棄物の低減化及び省資
源化の観点から例えば図14に示すような簡易梱包も包
装体として用いられている。これは、被包装物101の
上端部と下端部とに緩衝材102,102,…を介在さ
せた状態の段ボール製梱包トレイ103,103を外嵌
させる一方、被包装物101の上下端部間の中間部位を
露出させたままの半包装状態にし、この状態で両梱包ト
レイ103,103の外周囲に例えばPPバンド(ポリ
プロピレンバンド)等の結束紐104,104を掛け渡
して緊結することにより被包装物101及び両梱包トレ
イ103,103を互いに結束したものである。このも
のでは、被包装物101の中間部位が露出した状態にな
るため、防塵性、防滴性の確保の観点から被包装物10
1を極薄(例えば15μm厚)のポリエチレンフィルム
製袋(以下、「ポリ袋」と略称する)105内に入れて
全体を覆った状態にし、この状態の袋の外側から上記梱
包トレイを外嵌するようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記半包装
状態のものをPPバンドにより結束した簡易包装の場合
には、製品の包装ライン等の製造工場における横持ち
(わずかな移動)、保管作業及び運搬車両による運搬時
の積み込み・荷下ろし作業等において、作業者はPPバ
ンドに手を掛けて包装体を持ち運ぶ傾向にある。この場
合には、PPバンドを介して段ボール製の梱包トレイや
緩衝材に対し被包装物の自重が局部的に作用する結果、
その梱包トレイに打痕が生じたり緩衝材にへたりが生じ
たりして初めは緊結状態にあったPPバンドに遊びが生
じ外見上は弛んだ状態になってしまうことになる。この
ため、製品としての被包装物の包装体として見映えの悪
化を招く上にそのPPバンドが半包装状態の梱包トレイ
から外れるおそれも生じることになる。その一方で、被
包装物が比較的重量物(例えば10〜25kgの物)で
あると、作業者による被包装物の運搬・移動のために何
らかの手掛かりは必要になる。
【0005】しかも、上下の両梱包トレイ間に位置する
被包装物の中間部位は極薄のポリ袋に収納されているだ
けで緩衝材等により保護されていないため、他の物体と
のわずかな接触・衝突により被包装物の外表面に傷・凹
みが生じるおそれがある。
【0006】さらに、被包装物の表面保護のためにその
被包装物をポリ袋に収納しているが、被包装物の自重が
作業者により容易に取り扱い得る程度の軽量のものであ
れば問題は生じないが、その被包装物が一人の作業者で
はやや困難な程度(例えば10〜25kg程度)の重量
物になると、上記のポリ袋への装入作業に多大な手間を
要することになる。
【0007】本発明は、このこのような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、比較的重
量物であっても良好な取り扱い性を確保しつつ被包装物
の保護性の向上及び包装作業の容易化を図り得る包装体
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被包装物の両端部に対しそれぞれ保護部
材を外嵌させ、その保護部材の周端を上記被包装物の外
周囲から所定量張り出した突出状態にし、この状態で両
保護部材を含めて両保護部材間に熱収縮性のフィルムを
被せてシュリンク包装するようにしたものである。
【0009】具体的には、第1の発明は、包装体とし
て、被包装物の一方向両側の各端部に対し外嵌され周縁
が上記各端部を構成する周縁よりも全周にわたり上記一
方向に直交する方向に突出した一対の保護部材と、この
一対の保護部材及び上記被包装物の全体を密閉状態で覆
う熱収縮性の袋状フィルムとを備えるものとし、上記袋
状フィルムを熱収縮させて上記両保護部材の外表面にそ
れぞれ密着させることにより上記一対の保護部材と被包
装物とを一体に保持させることを基本特定事項とするも
のである。
【0010】また、第2の発明は、包装体として、被包
装物の外表面が熱収縮性のフィルムにより覆われてなる
包装体を前提として、上記被包装物の一方向両側の各端
部に対し外嵌され周縁が上記各端部を構成する周縁より
も全周にわたり上記一方向に直交する方向に突出した一
対の保護部材と、この一対の保護部材及び上記被包装物
の外周囲を覆う熱収縮性の筒状フィルムとを備えるもの
とし、上記筒状フィルムを熱収縮させて上記両保護部材
の外表面にそれぞれ密着させることにより上記一対の保
護部材と被包装物とを一体に保持させることを特定事項
とするものである。
【0011】さらに、第3の発明は、上記の包装体に対
し持ち運び用の手掛け部をフィルム自体に形成するため
の包装方法に係るものであり、まず、被包装物の一方向
両側の各端部に対し、周縁が上記各端部を構成する周縁
よりも全周にわたり上記一方向に直交する方向に突出し
た保護部材を外嵌し、次に、少なくとも上記両側の保護
部材間の外周囲を熱収縮性の袋状フィルムにより連続し
て覆い、上記フィルムを上記両保護部材の外表面にそれ
ぞれ密着させるように熱収縮させる際に、上記両側の保
護部材間の位置であって一側の保護部材に隣接する位置
のフィルムを部分的に被包装物側に押圧した状態にして
熱収縮を行うようにすることを特定事項とするものであ
る。
【0012】ここで、「被包装物」としては、本発明を
適用する上で形状が一定の固体物であればいずれのもの
にも適用可能であるが、比較的重量物(例えば10〜2
5kg程度)でかつ表面を保護する必要のある製品・商
品に適用するのが好適なのものとなる。具体的には、例
えば給湯器等のガス燃焼機器や、電気機器等の金属製の
筐体内に収納されたものが挙げられる。なお、形状の如
何は問わない。
【0013】「熱収縮性のフィルム」としては、加熱も
しくは加熱後の冷却により収縮性を発揮するものであれ
ばよく、また、熱収縮後も柔軟性を有するものが好まし
い。例えば、ポリオレフィン系を主体にしたものが挙げ
られ、より具体的には、低密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の内のいずれ
か一種の単層もしくは複数種を積層した積層フィルム、
または、これらの樹脂組成物からなるフィルムが挙げら
れる。また、上記フィルムとしては、不透明のものでも
よいが、中身の被包装物が視覚により確認し得るように
半透明もしくは透明のものが好ましい。そして、このフ
ィルムの熱収縮前の形状として「袋状」のものを採用す
る場合には、シート状のフィルム材料で被包装物の周囲
を覆った後に開いた三方の端縁同士をヒートシールによ
り熱溶着して密閉すればよい。「筒状」のものを採用す
る場合には、同様にシート状のフィルム材料で被包装物
の周囲を覆った後に一方の端縁同士のみを上記と同様に
熱溶着して両端が開口した筒状のものにすればよい。
【0014】「保護部材」とは、それ自体で形状を保持
して外力を受けて弾性変形、塑性変形もしくは弾塑性変
形することにより被包装物を保護するという緩衝機能を
有しているものであり、発泡スチロール成形品により構
成するのが一般的である。その他、古紙もしくはパルプ
を所定の圧縮強度を有するように圧縮成形した紙系緩衝
材を用いてもよく、これを用いることにより用済み後に
焼却処理等をしても発泡スチロールを用いる場合と比べ
大気環境への悪影響を防止し得る。また、上記の発泡ス
チロールもしくは紙系緩衝材等の緩衝材に加え、それら
を覆うように形成された紙製もしくはプラスチック製の
段ボール材料等からなる外装材を組み合わせて「保護部
材」を構成するのが好ましい。この場合には、上記緩衝
材を被包装物の角部等の必要な部位のみを保護する小片
状のものにすることにより、緩衝材自体の使用量の低減
化が図られる。
【0015】上記の第1または第2の発明の場合には、
被包装物の全体を覆うことなく被包装物の両端部の保護
部材で足りることになり、保護部材の低減化・省資源化
が図られる。これを前提として、袋状もしくは筒状の熱
収縮性フィルムによりシュリンク包装しているため、従
来のポリ袋への装入作業を省略することが可能になり、
包装作業の省力化が図られる。また、被包装物はその全
体が保護部材及びフィルムにより覆われるため、防塵性
及び防滴性の確保が図られる。しかも、従来は外部に露
出していた保護部材もフィルムにより覆われるため、保
護部材が雨に濡れることによるへたりもしくは劣化等の
発生も防止し得る。これにより、包装品質に対する信頼
性の向上が図られる。その上、熱収縮後のフィルム自体
が柔軟性を有している一方、保護部材の周端縁が被包装
物の両端部の周縁よりも外方に突出して張り出した状態
になっているため、両保護部材を上下位置に配置した状
態では上側の保護部材の側面下端部にフィルムの外側か
ら手を掛ければ被包装物を容易に運搬・移動させ得るこ
とになる。つまり、熱収縮後のフィルムにより両保護部
材と被包装物とが一体に保持されて、被包装物自体の自
重が両保護部材間を結ぶフィルムによって支えられるこ
とになる。加えて、上記両保護部材間であって保護部材
により覆われていない被包装物の中間部位の外面もフィ
ルムにより覆われ、しかも、そのフィルムが熱収縮によ
り張りを持った状態となっているため、たとえ外部から
の物体のわずかな衝突等が生じても、上記中間部位の被
包装物に傷・凹み等の発生も防止し得ることになる。
【0016】被包装物の保護性という観点からは、上記
の第1または第2の発明において、両保護部材間に掛け
渡された熱収縮後のフィルムの内面と、上記被包装物の
中間部位の外面とを互いに離して隙間を形成された状態
にすることが好ましい。これにより、上記の衝突等が生
じてもフィルムに上記隙間の分だけの変形しろが確保さ
れることになり、上記中間部位の傷・凹み等の防止とい
う保護性のより確実な向上が図り得ることになる。
【0017】被包装物の取り扱い上の観点からは、上記
の第1または第2の発明において、フィルムとして、少
なくとも被包装物の両端部を結ぶ方向の引張強度が被包
装物の自重相当以上の値を有するように設定することが
好ましい。これにより、上述の如く上側保護部材の下端
部に手を掛けて運搬等する場合において、被包装物がた
とえ重量物であっても、その被包装物の自重をフィルム
により確実に支持してその運搬等の作業を確実に行い得
ることになる。例えば、フィルムとして低密度ポリエチ
レンフィルム材料を用いる場合には、自重20kgの瞬
間式給湯器を被包装物とすれば熱収縮前の膜厚が80μ
m程度以上のものを用いれば安全率を見込んでも十分に
上記被包装物を支持することができる。
【0018】同様に、被包装物の取り扱い上の観点か
ら、上記第1または第2の発明において、フィルムを被
せる前に、両保護部材を被包装物に対しそれぞれ押し付
けるように結束紐、例えばPPバンド等により互いに結
束し、この状態でフィルムを被せて熱収縮させるように
することが好ましい。これにより、フィルムを被せる作
業において、両保護部材と被包装物とが互いにばらけず
に両者の相対移動も確実に阻止された状態になっている
ため、フィルムを被せる作業を容易にかつ確実に行い得
ることになる。しかも、上述の如く上側保護部材の下端
部を持って被包装物を運搬等する場合にも、被包装物の
自重がフィルムに加え結束紐によっても支持されるため
運搬等の作業を作業者の心理上も安心感を持ってより一
層確実に行い得ることになる。この際、上記の結束紐が
受け持つ耐荷重の分だけフィルムの膜厚の低減化が可能
になり、フィルム材料自体の低減化及びコスト低減化が
図られることになる。また、上記の結束紐は両保護部材
間に対し緊張した状態、つまり一直線状に掛け渡される
ことになるため、その外側に位置するフィルムがたとえ
熱収縮して被包装物の中間部位側に弓なりに凹もうとし
ても上記結束紐により制限されることになる。このた
め、被包装物の中間部位と、フィルムとの間の隙間が結
束紐のない場合と比べより幅広くなり、外部からの他物
体との衝突等に対する保護機能・緩衝機能をより一層向
上させることが可能になる。さらに、完成した包装体の
フィルムをたとえ剥がした後であっても、被包装物と両
保護部材とは結束紐により一体に保持されているため、
その返品のための搬送作業及び熱収縮性フィルムを用い
た再シュリンク包装作業を容易かつ迅速に行い得ること
になる。
【0019】この際、第2の発明において、筒状フィル
ムを熱収縮させて形成される窓部が両端の保護部材に位
置するようにし、かつ、上記の結束紐がこの窓部に臨ん
で外部に露出するようにすることにより、被包装物の横
持ち等のわずかな距離の持ち運びの際に、上記の窓部か
ら露出する結束紐を掴めばその作業を容易に行い得る。
もちろん、結束紐を掴む際には作業者の安全作業上の観
点から軍手等の作業手袋を着用することが必要となる。
【0020】また、第1の発明または第2発明におい
て、上記の上側保護部材の各側面近傍位置、好ましく
は、下端部位置に運搬用の手掛け部を形成することによ
り、上記の被包装物の運搬等の取り扱い性を格段に向上
させることが可能になる。手掛け部としては、上記保護
部材に手掛け孔を形成する、または、その保護部材の下
端縁に下方に開口するような切欠部を形成するようにす
ればよい。この場合には、その手掛け孔もしくは切欠部
に対面するフィルムを手で突き破るかそのフィルムの柔
軟性を利用して手を差し込むようにすればよい。また、
他の手掛け部としては、上記位置にあるフィルム自体を
熱変形により凹ませて外側方に開口する袋状の凹部を形
成するようにしてもよい。この場合には、上記第3の発
明の如く特定位置のフィルムを被包装物の側に部分的に
押圧した状態で熱収縮させるようにすれば、上記の袋状
の凹部を手掛け部として容易に形成することが可能にな
る。この押圧した状態にするには、押し型を用いてフィ
ルム部分を押し込むようにすればよく、また、押し型の
代わりに吹き出しノズル等を用いて局部的に熱風を上記
フィルム部分に吹き付けるようにしてもよい。このよう
な凹部をフィルムに形成することにより、上記の如くフ
ィルムを突き破ることなく、容易に手を内方に差し込ん
で上記保護部材の下端縁を持って被包装物の運搬等を行
うことが可能になる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、第1及び第2の発
明における包装体によれば、比較的重量物であっても良
好な取り扱い性を確保しつつ被包装物の保護性の向上及
び包装作業の容易化を図ることができる。
【0022】すなわち、保護部材をも含めて防塵性及び
防滴性の確保による保護を図ることができ、包装品質に
対する信頼性の向上を図ることができる。しかも、被包
装物の自重相当分の耐荷重をフィルムに担わせることに
より、保護部材にフィルムの外側から手を掛ければ被包
装物を容易に運搬・移動させることができる。この取り
扱い性についての効果は手掛け部を形成することによ
り、格段に増大させることができる。その上に、熱収縮
後のフィルムと、被包装物の中間部位との間に隙間が形
成されるようにすることにより、被包装物に対する緩衝
機能・保護機能の増大を図ることができる。
【0023】また、両保護部材と被包装物とを結束紐に
より互いに結束した状態でフィルムを被せて熱収縮させ
ることにより、フィルムを被せる作業の容易化、持ち運
びの際の作業の容易化、被包装物の支持の確実化、及
び、上記隙間の存在に基づく緩衝機能・保護機能のより
一層の向上等を図ることができる。
【0024】また、第3の発明における包装方法によれ
ば、上記包装体における手掛け部としてフィルム自体に
袋状の凹部を容易に形成することができ、フィルムによ
る密閉性を維持しつつ持ち運び等の作業における取り扱
い性の向上を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0026】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態に係る包装体を示し、1は被包装物としての製
品、2,2はそれぞれ保護部材としての保護トレイ、3
は熱収縮性を有するフィルムである。以下、各図面の上
下を包装体及び被包装物の上下として説明を行う。ま
た、各図に示すフィルム3は図示の関係上、その肉厚を
誇張して図示している。
【0027】上記製品1は瞬間式給湯器であり、図2に
示すように所定の厚みを有して上下方向に縦長とされた
金属製筐体1aにより収容されたものである。なお、同
図中1bは筐体1aのフロントカバーであり、このフロ
ントカバー1bはビス止め等により筐体1aと一体化さ
れている。
【0028】各保護トレイ2は、図2に加え図3にも示
すように、緩衝材21,21と、外装材22とが互いに
組み合わされて構成されている。各緩衝材21は底壁部
と周囲の側壁部とからなり、発泡スチロール成形により
上記製品1の上端部もしくは下端部の外面形状に合致し
た内面形状と、外装材の内面形状に合致した外面形状と
を有するように形成されている。特に、上記製品1の隅
角外表面に密着する部位が厚肉(例えば50mm程度)
とされて製品1の保護と、その製品1の側面から上記各
保護トレイ2の周端が所定量突出するようにされてい
る。また、上記外装材22は所定肉厚の段ボールにより
一方のみが開口した箱形に形成されたものである。そし
て、この外装材22の内部に上記緩衝材21,21を内
嵌させて保護トレイ2とし、この保護トレイ2を製品1
の上端部及び下端部のそれぞれに外嵌させて半包装状態
にされる。この半包装状態では両保護トレイ2,2間に
位置する製品1の上下中間部位1c(図1,図3参照)
は露出した状態とされている。なお、上記の緩衝材21
は、本実施形態では2分割のものを示すが、これに限ら
ず、保護の重要度、組み付けの容易性等に応じて1もし
くは複数個に分割すればよい。
【0029】上記フィルム3は熱収縮前の状態では袋状
にされて、上記の半包装状態のものの全体、すなわち、
六面の全てを覆って内部に密閉状態にした状態にされて
いる。そして、このフィルム3が熱収縮されて上記半包
装状態の両保護トレイ2,2の外面に密着し(図1,図
3参照)、かつ、両保護トレイ2,2間の上下中間部3
1が製品1側に吸引されて弓なりに緊張した状態にされ
る。その際、上記上下中間部31の内面は、製品1の中
間部1cの外面とは接触せずに両者間に隙間S(図3に
のみ示す)が残るようにされている。また、上記フィル
ム3の材質及び膜厚の選定は、特に、製品1の自重を考
慮し、その自重よりも上記フィルム3の上下中間部31
の許容引張荷重が大になるように行う。その際、所定値
の安全率を見込むようにする。自重値に対する材質及び
膜厚の具体例は上述の通りである。
【0030】次に、上記フィルム3を用いた包装方法に
ついて図4を参照しながら説明すると、前工程として、
上下各側に設置された2つのロールからシート状フィル
ム材料4,4を上下から相対向させて延ばして重ね合わ
された両先端縁を横向きヒートシール装置5により熱溶
着させる。なお、この横向きヒートシール装置5は上下
方向に移動可能な上側の可動型と、下側の固定型とから
なり、包装ラインに沿って前後両側の2箇所で熱溶着す
ると同時に2箇所の熱溶着部の中央位置で上記の重ね合
わされたフィルム材料を切断し、その後、上記可動型が
上方に待避するようになっている。
【0031】第1工程において、製品1に両保護トレイ
2,2が外嵌された半包装物Mを図示省略のローラコン
ベア等の搬送手段により上記熱溶着されたフィルム材料
4,4まで搬送させ、そのフィルム材料4,4を巻き込
みながら横向きヒートシール装置5を通過させる。そし
て、通過後に上記半包装物Mの背後まで巻き込まれた上
下の両フィルム材料4,4を下動させた可動型と固定型
とで挟み付けて熱溶着すると同時に切断する。これによ
り、半包装物Mは左右両側方に開口する筒状のフィルム
3aにより覆われた状態になる。なお、図4中30,3
0,…はそれぞれ線状の溶着部である。
【0032】第2工程においては、上記筒状のフィルム
3aの両側開口を左右両側にそれぞれ配設された縦向き
ヒートシール装置6,6により熱溶着すると同時に切断
する。なお、この各縦向きヒートシール装置6は一部構
成の図示を省略しているが上記横向きヒートシール装置
5と向きが異なるだけで同じ構成を有している。これに
より、半包装物Mはその全体が袋状のフィルム3bによ
り覆われて密閉された状態になる。
【0033】第3工程においては、上記の袋状のフィル
ム3bに覆われた半包装物Mをシュリンクトンネル7に
入れて通過過程において所定時間加熱した後、外部空間
に取り出す。上記シュリンクトンネル7は、図示省略の
ファンヒーターからの熱風が内部に吹き込まれて内部雰
囲気が所定温度(例えば150℃)の加熱環境とされた
ものである。ここにおいて、例えば、80μmの低密度
ポリエチレンフィルム材料を用いる場合であると、15
0℃の温度条件で20sec程度の間で加熱すればよ
い。なお、上記シュリンクトンネル7の入り口及び出口
には、図示を省略しているが、加熱環境を一定に保持す
るために垂れ幕もしくは開閉シャッター等が付設されて
いる。
【0034】最後に第4工程として、シュリンクトンネ
ル7から出されたものを自然空冷もしくはファン8よる
送風等の促進冷却等によりフィルム3bを冷却する。こ
れにより、そのフィルム3bが収縮して図1もしくは図
3に示すように熱収縮後のフィルム3となる。
【0035】そして、以上の各工程が順次搬送されてく
る半包装物Mについて三方(三箇所)ずつの熱溶着が繰
り返され、包装体が順次完成する。
【0036】<第2実施形態>図5は第2実施形態の包
装体を示し、この第2実施形態は熱収縮性フィルム3と
して筒状のものを用いたものである。なお、この第2実
施形態のその他の構成は第1実施形態と同様であるた
め、第1実施形態と同じ構成要素については第1実施形
態と同じ符号を付してその詳細の説明を省略する。
【0037】以下、図6に基づいて包装方法を説明しな
がら、図5の包装体について説明する。
【0038】この第2実施形態では、前工程として、包
装ラインの左右両側にそれぞれ設置されたロールからシ
ート状フィルム材料4,4を左右から相対向させて延ば
して重ね合わされた両先端縁を縦向きヒートシール装置
9により熱溶着させる。なお、この縦向きヒートシール
装置9は左右方向に移動して開閉する一対の可動型から
なり、包装ラインに沿って前後両側の2箇所で熱溶着す
ると同時に2箇所の熱溶着部の中央位置で上記の重ね合
わされたフィルム材料を切断し、その後、上記両可動型
が左右に開いて待避するようになっている。
【0039】第1工程において、半包装物Mを図示省略
のローラコンベア等の搬送手段により上記熱溶着された
フィルム材料4,4まで搬送させ、そのフィルム材料
4,4を巻き込みながら縦向きヒートシール装置9を通
過させる。そして、通過後に上記半包装物Mの背後まで
巻き込まれた左右の両フィルム材料4,4を一対の可動
型で挟み付けて熱溶着すると同時に切断する。これによ
り、半包装物Mは上下両側方に開口する筒状のフィルム
3cにより覆われた状態になり、各保護トレイ2の端面
22aが上記フィルム3cの開口に臨んだ状態となる。
【0040】そして、第2工程において上記の袋状のフ
ィルム3cに覆われた半包装物Mをシュリンクトンネル
7に入れ、第1実施形態の第3工程と同様に通過過程に
おいて所定時間加熱した後、外部空間に取り出す。ここ
において、例えば、80μmの低密度ポリエチレンフィ
ルム材料を用いる場合であると、第1実施形態と同様に
150℃の温度条件で20sec程度の間で加熱すれば
よい。
【0041】最後に第3工程として、シュリンクトンネ
ル7から出されたものを自然空冷もしくはファン8よる
送風等の促進冷却等によりフィルム3cを冷却する。こ
れにより、そのフィルム3cが収縮して図5に示すよう
に熱収縮後のフィルム3となる。以上の各工程が順次搬
送されてくる半包装物Mについて一方(一箇所)ずつの
熱溶着が繰り返され、包装体が順次完成する。
【0042】そして、筒状フィルム3cの各開口部が熱
収縮すると、その開口部周辺のフィルム部分が図5に示
すように各保護トレイ2の端面22aに密着して窓部3
2が形成されることになる。
【0043】この第2実施形態の場合、保護トレイ2の
上面が窓部32の部分だけ露出することになるものの、
保護トレイ2の他の部分及び製品1は全てフィルム3に
より覆われ、しかも、第1実施形態と同様の作用・効果
が得られる。その上、本第2実施形態では、筒状のフィ
ルム3c(図6参照)のままで熱収縮させるため、第1
実施形態の場合と比べ、使用するフィルム材料の低減化
及び熱溶着作業の低減化を図ることができる。
【0044】なお、以上の第2実施形態の場合には、窓
部32が各保護トレイ2の端面22aに位置することに
なるが、このほかに図7に示すように窓部32が被包装
物1の側面に位置することになるようにしてもよい。こ
の場合であっても、防塵性の点で多少劣ることになるも
のの、その他の作用・効果は他の形態のものと同様に得
ることができる。
【0045】<第3実施形態>図8及び図9は第3実施
形態を示し、この第3実施形態は第2実施形態のものに
対し両保護トレイ2,2と製品1とを互いに結束する結
束紐としてのPPバンド9,9を追加し、かつ、そのP
Pバンド9,9を特定位置に配置するようにしたもので
ある。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同
じ構成要素については、第1実施形態のものと同じ符号
を付してその詳細な説明を省略する(以下の各実施形態
について同じ)。
【0046】本実施形態における包装手順は、まず、両
保護トレイ2,2を製品1に対しそれぞれ外嵌させた状
態で、その上下方向の外周囲に1本または2本以上(図
例では2本)のPPバンド9,9を掛け渡しそれぞれ緊
結した上で両端を溶着する。この際、上記各PPバンド
9の結束位置を各保護トレイ2のやや中央寄りの位置に
設定する。つまり、後述の窓部32から各PPバンド9
が露出することになるように位置設定する。次に、この
状態にしたものを半包装物Mとして第2実施形態と同様
工程(図6参照)により筒状フィルム3cを被せ、シュ
リンクトンネル7内で加熱した後、冷却させる。
【0047】これにより、上記筒状フィルム3cが熱収
縮して窓部32が各保護トレイ2の端面22a上に形成
された状態で各保護トレイ2に密着することになる。こ
の熱収縮後の状態では、製品1の中間部位1cの外側に
位置するフィルム3の中間部31が熱収縮により製品1
の側に弓なりに吸引される傾向となっても、緊張状態で
一直線状に掛け渡された両PPバンド9,9により阻止
されることになる。このため、上記中間部位1cと、中
間部31との間の間隔、つまり隙間Sの幅が第1もしく
は第2実施形態の場合よりも大きくなり、外部の他の物
体との衝突等の際の製品1に対する保護機能・緩衝機能
をより増大させることができる。この際、PPバンド9
の引張強度の方がフィルム3のそれよりも格段に強いた
め、フィルム3の熱収縮力を受けてPPバンド9がたと
え撓んだとしても、その撓み量はわずかなものに抑えら
れる。
【0048】また、両PPバンド9,9が各窓部32か
ら外部に露出することになるため、工場内、運搬時、現
場等でのわずかな移動作業の際に窓部32位置のPPバ
ンド9,9に手を掛ければ、製品1を含め包装体全体を
容易に持ち運ぶことができることになる。なお、上記の
如くPPバンド9,9に手を掛ける際には軍手等の作業
手袋の着用が前提となる。
【0049】<第4実施形態>図10は第4実施形態を
示し、この第4実施形態は必要最小限の包装機能を保持
しつつ使用するフィルム材料の低減化を図るものであ
る。
【0050】本実施形態においては、保護トレイ2aと
して、四隅の各隅角部の外表面に面取り部23が形成さ
れたものを用いる。この各面取り部23は、第1〜第3
実施形態で用いる保護トレイ2の各端面22aの四隅に
おける2つの稜角と、上下方向に延びる1つの稜角との
交点位置の各隅角部を所定請求の範囲にわたり斜めにカ
ットすることにより形成したものである。
【0051】そして、上記の保護トレイ2aを製品1の
両端部にそれぞれ外嵌させたものを半包装物Mとして第
2実施形態と同様工程(図6参照)により筒状フィルム
3cを被せ、シュリンクトンネル7内で加熱した後、冷
却させる。この際、シート状フィルム材料4,4の上下
幅寸法を、上記半包装物Mの両保護トレイ2a,2a間
の上下方向に対する高さと同一寸法、もしくは、その高
さに上下各側にそれぞれわずかな寸法(例えば10〜5
0mm程度)ずつ加えた寸法に設定する。つまり、熱収
縮させるに際し、各保護トレイ2aの端面22aに密着
させる巻き込み代をゼロもしくはわずかな寸法(上記の
例では10〜50mm)に設定する。
【0052】この場合、上記筒状フィルム3cが上下方
向に熱収縮しても、熱収縮後のフィルム3の上下方向の
各端縁33は4つの面取り部23,23,…のそれぞれ
に密着して各保護トレイ2aの端面22aからの抜け落
ちが阻止された状態となる。上記の各面取り部23がな
い第1〜第3実施形態の保護トレイ2の場合には、平面
方向の周長が上下方向に対し端面22aの周長と同一に
なり、フィルムの上下方向への熱収縮力に対する抵抗が
あまり作用せず、収縮の態様はフィルム本来の収縮率に
委ねられることになる。これに対し、本実施形態の場合
には、上記の各面取り部23の存在により、上記周長が
端面22a位置(面取り部の始端位置)から各面取り部
23の終端位置まで上下方向に対し徐々に大きくなるよ
うに変化することになる。このため、フィルム3の上下
方向に対する熱収縮力に対する抑止力(抵抗力)が作用
して、たとえ巻き込み代がゼロもしくはわずかな寸法で
あっても、熱収縮後のフィルム3の各端縁33が各面取
り部23の位置に密着して止まることになると考えられ
る。
【0053】本実施形態の場合には、使用するフィルム
材料4の量を可及的に低減させることができる上に、そ
のフィルム材料4の膜厚等を第1実施形態で例示した如
く製品1の自重相当以上の耐荷重強度を有するように設
定することにより上側保護トレイ2aの下端部に手を掛
ければ包装体全体の持ち運びも容易に行うことができる
ことになる。
【0054】<第5実施形態>図11は第5実施形態を
示し、本第5実施形態は第1実施形態のものに手掛け部
34を形成したものである。
【0055】この手掛け部34は、図12に示すように
保護トレイ2の左右両側面(図11及び図12には一側
のみ示す)の下端部下方位置にそれぞれフィルム3自体
を製品1側に凹ませて外方に開口する有底袋状の凹部と
なしたものである。
【0056】このような手掛け部34を形成するには、
シュリンクトンネル(図4参照)を通過させて外部に出
た直後の加熱されたフィルム3に対し押し型装置10の
押し型10aを押し付け、熱収縮が上記押し型10aの
形状に沿って生じるようにすればよい。そして、冷却後
に上記押し型10aを後退させれば、上記の手掛け部3
4が形成されることになる。
【0057】上記の押し型装置10は、上記の凹部の内
面形状に略対応した外面形状を有する押し型10aと、
この押し型10aをフィルム3に対し進退させるシリン
ダ等のアクチュエータ10bとを備えたものである。
【0058】本第5実施形態の場合には、製品1を完全
密封した状態で持ち運びのための手掛け部34を形成す
ることができ、これにより、第1実施形態による作用・
効果に加え、運搬等における良好な取り扱い性を確保し
つつフィルム3による製品1の保護を完全なものにする
ことができる。
【0059】なお、上記の手掛け部34の形成方法とし
ては、上記の他に、押し型10aによる押圧をシュリン
クトンネル7(図4参照)の入り口から通過させる前に
袋状フィルム3bに対し行い、押圧させた状態でシュリ
ンクトンネル7による加熱と、その後の冷却とを行うよ
うにしてもよい。また、シュリンクトンネル7による加
熱直後に押圧を行う場合、上記の押し型装置10を用い
ずに押し型10aのみを用いて作業者が手作業により押
圧を行うようにしてもよい。
【0060】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
〜第5実施形態に限定されるものではなく、その他種々
の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第3
実施形態では、PPバンド9による結束を第2実施形態
の筒状フィルム3を用いたものに適用しているが、これ
に限らず、第1実施形態の袋状フィルム3を用いたもの
に適用してもよい。この場合でも、PPバンド9による
結束を施す作用・効果として、第3実施形態と同様のも
のを得ることができる。
【0061】また、上記第4実施形態では、フィルム材
料の低減化を目的として第2実施形態の筒状フィルム3
を用いる場合を前提としているが、これに限らず、フィ
ルム3による耐荷重強度の増大を目的として第1実施形
態の袋状フィルム3を用いる場合に適用してもよい。こ
の場合には、面取り部23により発揮されるフィルム3
と各保護トレイ2aとの上下方向に対する相対的なずれ
抵抗を利用してフィルム3の耐荷重強度の増大を図り得
る。
【0062】さらに、上記第5実施形態では、手掛け部
34としてフィルム3自体に形成した袋状の凹部により
構成しているが、これに限らず、例えば図13に示すよ
うに保護トレイ2の外装材22の下端縁位置に上方に凹
となる切欠部24を形成することにより、この切欠部2
4を手掛け部としてもよい。この場合には、フィルム3
の柔軟性を利用してフィルム3を手で切欠部24の側に
押し込み、その延びたフィルム部分の外側から切欠部2
4に手を掛けて包装体の持ち運びを行うことができる。
また、上記の切欠部24以外にも、保護トレイ2の両側
面位置に手が掛け得る程度の大きさの手掛け孔を形成す
るようにしてもよい。この場合には、手掛け孔として、
外装材22のみ、もしくは、外装材22及び緩衝材21
の双方に対し外方に開口する凹孔もしくは貫通孔を形成
すればよい。さらに、手掛け孔を予め形成しておかず
に、その手掛け孔に沿って上記の外装材22等にミシン
目を予め形成しておき、持ち運びの際に作業者が手で上
記ミシン目位置を突き破らせることにより手掛け孔が形
成されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】フィルムを省略した分解斜視図である。
【図3】図1の包装体の縦断面図である。
【図4】第1実施形態の包装方法の原理を示す斜視図で
ある。
【図5】第2実施形態を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態の包装方法の原理を示す斜視図で
ある。
【図7】第2実施形態の他の態様を示す図5対応図であ
る。
【図8】第3実施形態を示す斜視図である。
【図9】図8の包装体の縦断面図である。
【図10】第4実施形態を示す斜視図である。
【図11】第5実施形態を示す斜視図である。
【図12】図11の手掛け部の部分を主体にした部分断
面図である。
【図13】他の実施形態を示す部分斜視図である。
【図14】従来の包装体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 製品(被包装物) 1c 中間部位(被包装物の中間部位) 2,2a 保護トレイ(保護部材) 3 フィルム 9 PPバンド(結束紐) 23 面取り部 24 切欠部(手掛け部) 32 窓部 34 手掛け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 亮 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 3E051 AA04 AB06 BA01 CA08 DA07 EA03 GA09 HA02 HA07 HE01 JA06 KA03 KA08 KB01 LA04 LA08 LA09 LB03 3E067 AA11 AB99 AC01 BA10B BA12C BB02B BB14C BB15C BB16C BB17C CA01 EA27 EC28 EC29 ED04 EE11 FB01 GD03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物の一方向両側の各端部に対し外
    嵌され周縁が上記各端部を構成する周縁よりも全周にわ
    たり上記一方向に直交する方向に突出した一対の保護部
    材と、 この一対の保護部材及び上記被包装物の全体を密閉状態
    で覆う熱収縮性の袋状フィルムとを備え、 上記袋状フィルムが熱収縮されて上記両保護部材の外表
    面にそれぞれ密着することにより上記一対の保護部材と
    被包装物とが一体に保持されていることを特徴とする包
    装体。
  2. 【請求項2】 被包装物の一方向両側の各端部に対し外
    嵌され周縁が上記各端部を構成する周縁よりも全周にわ
    たり上記一方向に直交する方向に突出した一対の保護部
    材と、 この一対の保護部材及び上記被包装物の外周囲を両端が
    開口した状態で覆う熱収縮性の筒状フィルムとを備え、 上記筒状フィルムが熱収縮されて上記両保護部材の外表
    面にそれぞれ密着することにより上記一対の保護部材と
    被包装物とが一体に保持されていることを特徴とする包
    装体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 両保護部材間に位置する被包装物の中間部位と、この中
    間部位に相対向する熱収縮後のフィルムとが互いに離れ
    て間に隙間が形成されていることを特徴とする包装体。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 被包装物の両端部を結ぶ方向のフィルムの引張強度とし
    て、その被包装物の自重相当以上の耐荷重強度を有する
    ように設定されていることを特徴とする包装体。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、 両保護部材は被包装物に対しそれぞれ押し付けられるよ
    うに掛け渡された結束紐により互いに結束され、 フィルムは上記結束紐を内包するよう被せられているこ
    とを特徴とする包装体。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2において、 各保護部材の最外側の隅角部外表面には、その隅角部の
    互いに直交する3つの稜角にそれぞれ頂点が位置する略
    三角形の面取り部が形成され、 この面取り部に対しフィルムが熱収縮により密着されて
    いることを特徴とする包装体。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2において、 少なくとも一方の保護部材の側面であって、一対の保護
    部材を結ぶ方向に直交する方向の両側の各側面近傍位置
    には、運搬用の手掛け部が形成されていることを特徴と
    する包装体。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 手掛け部は保護部材に予め形成された手掛け孔であるこ
    とを特徴とする包装体。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 手掛け部は保護部材の端縁位置に予め形成された切欠部
    であることを特徴とする包装体。
  10. 【請求項10】 請求項7において、 手掛け部は保護部材の端縁に隣接する位置のフィルムが
    部分的に熱変形により凹まされて形成された袋状の凹部
    であることを特徴とする包装体。
  11. 【請求項11】 請求項1または請求項2において、 保護部材は、一方のみに開口した有底の箱形状の外装材
    と、内面形状が被包装物の各端部の外面形状に対応しか
    つ外面形状が上記外装材の内面形状に対応する緩衝材と
    の組み合わせにより構成されていることを特徴とする包
    装体。
  12. 【請求項12】 請求項2において、 両保護部材は筒状フィルム内においてその筒状フィルム
    の両端開口に臨むように配置されていることを特徴とす
    る包装体。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 両保護部材は被包装物に対しそれぞれ押し付けられるよ
    うに掛け渡された結束紐により互いに結束され、 上記結束紐は筒状フィルムの両端開口が熱収縮して形成
    される両窓部に臨んで外部に露出するように配置されて
    いることを特徴とする包装体。
  14. 【請求項14】 被包装物の一方向両側の各端部に対
    し、周縁が上記各端部を構成する周縁よりも全周にわた
    り上記一方向に直交する方向に突出した保護部材を外嵌
    し、 少なくとも上記両側の保護部材間の外周囲を熱収縮性の
    袋状フィルムにより連続して覆い、 上記フィルムを上記両保護部材の外表面にそれぞれ密着
    させるように熱収縮させる際に、 上記両側の保護部材間の位置であって一側の保護部材に
    隣接する位置のフィルムを部分的に被包装物側に押圧し
    た状態にして熱収縮を行うようにすることを特徴とする
    包装方法。
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