JP2003231388A - サイドノック式シャ−プペンシル - Google Patents

サイドノック式シャ−プペンシル

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JP2003231388A
JP2003231388A JP2003022969A JP2003022969A JP2003231388A JP 2003231388 A JP2003231388 A JP 2003231388A JP 2003022969 A JP2003022969 A JP 2003022969A JP 2003022969 A JP2003022969 A JP 2003022969A JP 2003231388 A JP2003231388 A JP 2003231388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動子に対する押圧方向への力は、摺動子を
傾かせる方向への力となり、また、その傾かせる力はサ
イドノック釦を押圧するに従って増す。そして、摺動子
の傾きによって前記中継パイプと三割チャックとの連結
部を屈折せしめてしまうことになる。 【解決手段】 軸筒の内部に芯繰り出し機構を配置する
とともに、軸筒の側壁にノック駒を径方向に対し押圧可
能に配置し、このノック駒の押圧動作により前記芯繰り
出し機構を前後動せしめ、これらの動作によって芯を軸
筒より繰り出すサイドノック式シャ−プペンシルにあっ
て、前記ノック駒の近傍に少なくとも1つの芯受け部を
設け、その芯受け部に芯が通過する芯挿通孔を形成する
とともに、前記芯受け部の両側に芯挿通孔の断面積より
も大きな断面積を有する空間部を形成したサイドノック
式シャ−プペンシル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸筒の内部に芯繰り出
し機構を配置するとともに、軸筒の側壁にノック駒を径
方向に対し押圧可能に配置し、このノック駒の押圧動作
により前記芯繰り出し機構を前後動せしめ、これらの動
作によって芯を軸筒より繰り出すサイドノック式シャ−
プペンシルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サイドノック式シャ−プペンシルの1例
として、特許文献1が知られている。そして、その要旨
を、「外筒軸内に、口金を下端に備えており外筒軸より
短尺な内筒を移動可能に収容し、上記口金を外筒軸の下
端より突出し及び引退させる役目を果たす内部機構戻し
ばね及び適宜の係止手段を設け、上記外筒軸の把持指頭
附近に外窓孔及び上記内筒の外窓孔に対応する部分に内
窓孔をそれぞれ設け、上記内筒内に芯ケ−スと中継パイ
プと三割チャックとが一体になるよう収容し、上記内筒
内より突出した三割チャックの外側でかつ口金の内側に
締め具を設け、上記内筒内に三割チャックを芯先き方向
に移動させ得かつばねにより復帰する摺動子を設け、上
記外窓孔内に摺動子の上端傾斜面を下方に押し得るサイ
ドノック釦及び上記芯ケ−スの上端に三割チャックを芯
先き方向に押し得るノックカバ−をそれぞれ設けたこと
を特徴とするヘッド及びサイドノック式シャ−プペンシ
ル。」とするものである。つまり、芯ケ−スに蓄えられ
た芯は、中継パイプの上端部によって1本ごと分離さ
れ、前記中継パイプを通過し三割チャックへと導かれる
ものであり、三割チャックに把持された芯は、サイドノ
ック釦の径方向への押圧作用によって摺動子並びに三割
チャックが前進し、繰り出されるものである。
【0003】
【特許文献1】実開昭55−171577号(実用新案
登録請求の範囲、第1図)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、サイドノッ
ク式シャ−プペンシルで芯繰り出し操作を行うと、つま
り、サイドノック釦を押圧すると、摺動子には前進方向
への力だけではなく、勿論、サイドノック釦を押圧した
方向へも力が作用する。そして、この摺動子に対する押
圧方向への力は、摺動子を傾かせる方向への力となり、
また、その傾かせる力はサイドノック釦を押圧するに従
って増す。そして、摺動子の傾きによって前記中継パイ
プと三割チャックとの連結部を屈折せしめてしまうこと
になる。ここで、芯の繰り出しの不良が発生する。つま
り、芯が前記屈折によって閊えてしまい繰り出せなくな
ったり、繰り出し量が少なくなってしまうのである。
【0005】また、近年において消費者は、低価格な製
品を望むようになってきている。企業においても、人件
費などが高くなり、製品にかかる費用を低減しなければ
ならないようになってきている。ボ−ルペンやシャ−プ
ペンシルなどの筆記具も例外ではなく、上記のようなサ
イドノック式シャ−プペンシルも安価に製作することを
強いられるようになってきた。ここで、安価に製作する
方法としては、2つの部品を1つの部品に一体的に成形
するとか、また、組み立て方法を簡単にするとか、部品
点数を削減するなどが考えられる。しかし、2つの部品
を1つの部品に成形することは、部品自体は安価に製作
できるものの、部品の形状によっては成形する金型装置
が複雑となり高価なものとなってしまう場合があった。
そこで、採られるのが、部品点数の削減である。部品点
数を削減すれば組み立ても簡単なものとなる。しかし、
単に部品点数を削減したのでは、必要な機能が失われて
しまう。例えば、上記した例で云うならば、芯ケ−スや
中継パイプを削減してしまうと、芯は摺動子を超えばね
部分に入り込み芯が三割チャックに把持せず芯が繰り出
せなかったり、また、サイドノック釦を押圧した際に芯
を折損してしまうという問題点がでてくる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり軸筒の内部に芯繰り出し機構
を配置するとともに、軸筒の側壁にノック駒を径方向に
対し押圧可能に配置し、このノック駒の押圧動作により
前記芯繰り出し機構を前後動せしめ、これらの動作によ
って芯を軸筒より繰り出すサイドノック式シャ−プペン
シルにあって、前記ノック駒の近傍に少なくとも1つの
芯受け部を設け、その芯受け部に芯が通過する芯挿通孔
を形成するとともに、前記芯受け部の両側に芯挿通孔の
断面積よりも大きな断面積を有する空間部を形成したこ
とを要旨とするものである。
【0007】
【実施例】図1〜図6に第1実施例を示し説明する。軸
筒1の側壁には、透孔2が形成されており、その透孔2
にはガイド突起3が形成されている。また、透孔2に
は、断面形状がコ字型のノック駒4が軸筒1に対して垂
直方向の径方向に移動可能に取り付けられている。その
ノック駒4の側面には、前記ガイド突起3と係合し摺動
するガイド溝5が形成されている。また、ノック駒4に
は、後述する芯繰り出し機構を前進せしめる傾斜面部6
も形成されている。また、その傾斜面部6の反対側に
も、傾斜面部6と平行な傾斜面部7が形成されている。
さらに、ノック駒4のノック面部8の反対側の端部両側
面には、軸筒1からの脱落を防止する係合爪9が形成さ
れている。
【0008】前記軸筒1の前方には、コイルスプリング
などの弾撥部材10によって後方に付勢された芯の貯蔵
を行なう芯タンク11が配置されている。この芯タンク
11には、少なくとも2本以上の複数本の芯が蓄えられ
るものである。そして、その芯タンク11の中間部に
は、前記ノック駒4が位置している。また、芯タンク1
1の前方には、チャックリング12を被嵌したチャック
体13が固定されている。云うまでもなく、チャック体
13は、芯の解放、把持を行なうものであり、チャック
リング12はチャック体13の開閉を行なうものであ
る。そして、これらの構成により、芯繰り出し機構を構
成している。前記芯タンク11の中間部には、係合部材
14が固定されており、その係合部材14には、斜め方
向に傾斜溝15が形成されている。そして、この傾斜溝
15に前記ノック駒4が摺動自在に嵌まり込んでいる。
つまり、前記ノック駒4の傾斜面部6と傾斜面部7とに
より、ノック駒4の係合部が形成され、前記係合部材1
4の係合溝が係合部の係合受部となっている。尚、前記
断面がコ型のノック駒4は、係合部材14に対して遊挿
しても良いが、若干圧入ぎみに挿着しても良い。不使用
時におけるノック駒4の振れや軸筒1からの脱落を防止
することができる。
【0009】尚、軸筒1の透孔2にガイド溝を形成し、
そのガイド溝に係合するガイド突起をノック駒4の側面
に形成しても良い。また、そのガイド溝やガイド突起の
形状は、図示したように角状であっても良く、円弧状で
あっても良く、角と円弧の組み合わせの形状であっても
良い。要は、互いの係合関係を満足し、ノック駒の軸筒
長手方向に対する振れが防止できる形状であれば良いも
のである。また、参照符号18は、前記軸筒1の前端に
螺着された先部材であるが、前記軸筒1に一体的に成形
してもよい。その先部材18の内側には、芯の後退を防
止する芯戻り止め部材19が圧入されており、先端には
芯を保護するステンレスパイプなどの芯保護管20が圧
入されているが、何れも先部材18と一体的に成形して
もよい。
【0010】次ぎに、動作について説明すると、ノック
駒4を径方向に垂直に押圧すると、ノック駒4の傾斜面
部6が傾斜溝15を摺動しながら係合部材14を前方に
押圧する。そして、この押圧動作により、芯タンク11
並びにチャック体13が前進し(図5、図6参照)、芯
保護管20より芯が突出される。尚、本例のようなもの
においては、ノック駒の側面を軽く内側に撓ませ軸筒に
組み付けることができるため、その組み立てが容易であ
る。
【0011】次ぎに、ノック駒の変形例を図7に示し説
明する。係合部材14の傾斜溝15に係合する係合部2
1をノック駒22の内壁面に突状に形成したものであ
る。勿論、この係合部21は傾斜した状態で形成されて
いる。このように、ノック駒の内壁面に係合部を形成す
ることにより、軸筒1(透孔2)のガイド溝5に係合す
るノック駒22のガイド突起23を長く形成することが
でき、前例に比し、ノック駒の振れを防止することがで
きる。また、本例の構成に加え、軸筒1内面で透孔2の
後方に縮径部24を形成し、その縮径部24によって構
成される面部25に前記ノック駒22の後端面26を当
接させ摺らせるようにすると、更なるノック駒22の振
れ防止が図れる(図8参照)。
【0012】尚、軸筒にガイド溝やガイド突起を形成し
た例においては、図9に示すように、ガイド溝やガイド
突起を形成したガイド部材27を別部材として軸筒に嵌
め込んでも良い。また、ノック駒の振れを更に防止する
方法として、前例の構成に加え、ノック駒の表面に天然
ゴムやシリコ−ンゴムなどの弾性皮膜を形成したり、ま
た、ノック駒と軸筒との間にコイルスプリングや、互い
が反発し合うような磁石などの弾撥部材を介在させても
良い。
【0013】図10〜図12に第2実施例を示し説明す
る。軸筒1の側壁には、透孔2が形成されており、その
透孔2には、断面形状がコ字型のノック駒28が軸筒1
に対して垂直方向の径方向に移動可能に取り付けられて
いる。そのノック駒28の側壁29の中間部には、切欠
き部30が形成されており、また、ノック駒28の側壁
29の前端部には、前部傾斜面31が形成されている。
そして、これら、切欠き部30と前部傾斜面31とによ
って形成されるノック駒28の側壁が第1の係合部32
となっている。また、前記切欠き部30の後方面にも後
部傾斜面33が形成されており、この後部傾斜面33と
ノック駒28の後端部34によって形成される、ノック
駒28の側壁が第2の係合部35となっている。符号3
6は、ノック駒28の底面部の側面に形成された係合爪
であり、軸筒1からの脱落を防止している。
【0014】前記軸筒1の前方には、コイルスプリング
などの弾撥部材10によって後方に付勢された複数の芯
の貯蔵を行なう芯タンク37が配置されている。その芯
タンク37の前方には、チャックリング12を被嵌した
チャック体13が固定されている。 また、前記芯タン
ク37の中間部には、係合部材38が前記芯タンク37
と一体に形成されているが、別部材で構成しても良い。
尚、別部材で構成する場合には、芯タンク37と係合部
材38とを圧入したり、凹凸嵌合させたり、また、接着
などするしてお互いの固定状態が保たれるようにする。
前記係合部材38の中間部には、切欠き部39が形成さ
れており、その切欠き部39より前方が、前記ノック駒
28の第1の係合部32と係合する第1の係合受部40
となっている。その第1の係合受部40の後端には、中
間傾斜面41が形成されており、前記第1の係合部32
の前方傾斜面31と係合している。また、前記係合受部
38の切欠き部39より後方が、前記ノック駒28の第
2の係合部35と係合する第2の係合受部42となって
いる。その第2の係合受部42の後端には、後端傾斜面
43が形成されており、前記ノック駒28の第2の係合
部35の中間傾斜面33と係合している。ここで、更に
詳述すると、前記ノック駒28の第1の係合部32は、
係合部材38の切欠き部39に挟み込まれた状態で位置
しており、また、係合部材38の第2の係合受部42
は、前記ノック駒28の第1の係合部32と第2の係合
部35により挟み込まれた状態で位置している。
【0015】尚、ノック駒28の第1の係合部32、並
びに、第2の係合部35に形成されている前方傾斜面3
1や中間傾斜面33の形状を湾曲形成しても良い。摺動
抵抗が少なくなり、押圧し易くなるものである。また、
前記第1実施例の変形例のように、ノック駒44の第1
の係合部45と第2の係合部46をノック駒の内壁面に
形成すると共に、係合部材47には、ノック駒44の第
1の係合部45と第2の係合部46とが係合する傾斜し
た溝状の係合受部48、49を形成しても良い。ノック
駒44の第1の係合部45や第2の係合部46を隠すこ
とができ、見栄えの良い製品を提供することができる。
【0016】次ぎに、動作について説明すると、ノック
駒28を径方向に垂直に押圧すると、ノック駒28の前
方傾斜面31並びに中間傾斜面33が、係合部材38の
中間傾斜面41並びに後端傾斜面43を押圧摺動しなが
ら係合部材38を前方に押圧する。この押圧動作によ
り、芯タンク37並びにチャック体13が前進(図12
参照)し芯が繰り出される。
【0017】次に、本発明に付加価値を付けた例を図1
4、15に示し説明する。後方に消しゴムの突出量を可
変できる棒状体繰り出し装置を取り付けた例である。そ
の棒状体繰り出し装置について説明する。軸筒1の後端
内面(後方部1a)は、図15に示すよう十角形状に形
成されているが、四角形であっても良く、また、楕円形
状であっても良い。非円形状であれば良いものである。
また、その後方部1aには、前方部に外形が十角形の嵌
入部50aを有する棒状体案内部材50が嵌入してい
る。つまり、軸筒1と棒状体案内部材50とは、互いに
回転不能に嵌入している。また、棒状体案内部材50の
後方には、対向する側に案内溝50bが形成されてお
り、その案内溝50bは後端部が連結され、更に鍔部5
0cが形成されている。また、棒状体案内部材50に
は、外筒51が外嵌しており、その外筒51の内壁面に
は、螺旋溝51aが形成されている。そして、前記外筒
51は、一端を前記鍔部50cに係止され、他端をOリ
ングなどの固定部材52で係止され、挟み込まれた状態
で、前記棒状体案内部材50に取り付けられている。
【0018】符号53は、消しゴム54bを挾持する棒
状体受け部材であり、その棒状体受け部材53の側面に
は、係合突部53aが形成されており、前記案内溝50
bを介して螺旋溝51aに係合している。作用について
説明すると、前記外筒51を軸筒1(棒状体案内部材5
0)に対して相対的に回転させると、前記棒状体受け部
材53が螺旋溝51aによって図中上方に移動する。こ
の移動によって、消しゴム54bが突出する。消しゴム
54bを収納したいときには、前記外筒を逆に回転させ
れば良い。前記第1例に示したように、芯タンクに芯の
繰り出しを行なう押圧機構を取り付けることにより、前
述した棒状体繰り出し装置を取り付けても、軸全体が長
くなることがない。ちなみに、従来技術に示したような
サイドノック式のシャ−プペンシルに、前述の棒状体繰
り出し装置を取り付けると、軸全体がかなり長くなって
しまい使用しずらくなってしまうものである。押圧機構
であるリンク要素が、チャック機構であるリ−ドチャッ
クの位置に付いているためである。言い替えると、芯ケ
−スの前方に形成されている芯を一本ごと分離する芯受
け部より前方にリンク要素が位置しているためである。
ちなみに、第1例においては、芯受け部の後方であっ
て、芯タンクの中間部に押圧機構(ノック駒やスライド
部材)が位置している。
【0019】図16、図17に第3実施例を示し説明す
る。ノック駒の振れを防止するために、前記第1実施
例、第2実施例のノック駒と透孔との嵌挿状態に改良を
施した例である。前記第2実施例の参照符号を基に説明
すると、ノック駒28の下方(係合爪36の近傍)は、
横断面方向から見て幅が広く形成されており、透孔2に
対して圧入状態になっている。この幅が広い部分が圧入
部54となっている。一方、ノック駒28の上方は、幅
が狭く形成されており、その幅は透孔2の幅よりも狭く
形成されている。この幅の狭い部分が非圧入部55とな
っている。そして、ノック駒28を押圧したときには、
その押圧過程で、ノック駒28と透孔2との間に隙間S
が生じるようになっている。次に、動作について説明す
ると、透孔2に対して圧入状態にあるノック駒28を指
などで径方向に垂直に押圧すると、ノック駒28の前部
傾斜面31並びに中間傾斜面33が、係合部材38の中
間傾斜面41並びに後端傾斜面43を押圧摺動しながら
係合部材38を前方に押圧する。この押圧動作の過程
で、前記透孔2に対するノック駒28の圧入作用が解除
され隙間Sが形成されると共に、芯タンク37並びにチ
ャック体13が前進し芯が繰り出される。
【0020】次に、前記第3実施例の変形例を図18〜
図19に示し説明する。前記係合部材38の切欠き部3
9の断面形状を上方が拡開した台形状(台形部56)に
形成すると共に、コ字型のノック駒28の内面の断面形
状も台形状(台形部57)にした例である。また、図1
8に示すように、非押圧動作時においては、係合部材3
8の台形部56がノック駒28の台形部57の下端を押
し広げ、透孔2に対して圧入状態になるように設定され
ている。次に作用について説明する。圧入状態にあるノ
ック駒28を押圧すると、ノック駒28の台形部57の
中間部、次いで上方部が、前記係合部材38の台形部5
6の上方に位置するようになり、拡開されていたノック
駒28の台形部57の下方は縮径する方向に復帰する。
この復帰動作は、係合部材38の台形部56の下方が縮
径しているためによってもなされている。このノック駒
28の台形部57の復帰により、前記透孔2との圧入状
態が解除され、ノック駒28の側面と透孔2との間に隙
間Sが生じることとなる。圧入状態が解除される時期に
ついて詳述すると、ノック駒28の台形部57の中間部
が、前記係合部材38の台形部56の上端部に達する前
に圧入状態が解除されるようになっている。
【0021】図20〜図24に第4実施例を示し説明す
る。軸筒1の前方の握る部分(筆記の際の把持部)に
は、ロ−レット状のあるいは、比較的柔軟性のある塗料
や液状ゴム部材などを塗布し固化させたグリップ部58
が形成されているが、別部材の筒状のゴムグリップなど
を嵌挿しても良い。グリップ部58を形成することによ
り、また、ゴムグリップなどを取り付けることにより筆
記による疲れ、指の痛みなどを緩和させるのである。ま
た、前記グリップ部58の後方で軸筒1の側壁には、透
孔2が形成されており、その透孔2には、断面形状がコ
字型のノック駒28が軸筒1に対して垂直方向の径方向
に移動可能に取り付けられている。このノック駒28
は、前記第2実施例のノック駒と略同様な構成をしてい
るので、その説明を省略する。尚、前記軸筒1の後方に
は、クリップ59が形成されたキャップ60が着脱自在
に嵌合しているが、クリップ59のみを軸筒1と一体成
形などしても良い。
【0022】前記軸筒1の前方には、コイルスプリング
などの弾撥部材61によって後方に付勢されたスライド
部材62が配置されている。そのスライド部材62の前
方には、チャックリング12を被嵌したチャック体13
が固定されている。前記スライド部材62の中間部に
は、係合部38が前記スライド部材62と一体に形成さ
れているが、別部材で構成しても良い。尚、別部材で構
成する場合には、スライド部材62と係合部(材)38
とを圧入したり、凹凸嵌合させたり、また、接着などす
るしてお互いの固定状態が保たれるようにする。また、
この係合部材38も前記第2実施例の係合部材と略同様
な構成をしているので、その説明を省略する。
【0023】前記スライド部材62の後方には、芯が2
〜3本程度入る芯導入孔63が形成されており、その芯
導入孔63の後端には、軸筒1の内径と略同径の外径を
有する芯受け部材64が圧入されているが、スライド部
材62と一体的に形成しても良い。その芯受け部材64
の内側は、芯が落下しやすいようにロ−ト状に形成され
ており、そのロ−ト状部65の下端には、前記芯導入孔
63へ芯を導く芯挿通孔66が形成されている。つま
り、芯受け部材64を境に軸筒1の後方内側は、芯タン
ク部67となっていて、芯挿通孔66により芯が1本づ
つ芯導入孔63へと落下するのである。また、前記スラ
イド部材62の前方には、前記芯導入孔63と連設して
芯の直径(外径)と略同径の孔68と、チャック圧入孔
69とが形成されているが、前記孔68を芯導入孔63
の内径ともしくは、チャック圧入孔69の内径と同径に
形成しチャック体13の後端に形成されている孔13a
を芯の直径と同径にしても良い。
【0024】次に、この第4実施例の作用について説明
すると、芯導入孔を芯の直径よりも大きく形成するの
で、射出成形などにより成形する場合には、コアピンも
湾曲しずらく、また、断面の形状が非円形状であっても
成形品自体が湾曲しずらく真っ直な芯導入孔が形成され
る。また、ノック駒28をグリップ部58の後方であっ
てクリップ59の前方に配置しているので、筆記中にお
ける不慮のノック駒の押圧動作を防止することができ
る。次ぎに、動作について説明する。複数本の芯を芯タ
ンク部67に挿入すると、芯受け部材64の芯挿通孔6
6によって芯は、1本分離し芯導入孔63並びに、孔6
8を経てチャック体13へと導かれる。ここで、芯が多
少湾曲していても、或は、成形などによりスライド部材
62が多少湾曲していても、芯導入孔63が芯の外径よ
り大きく形成されているので、芯は閊えることなくスム
−ズにチャック体13へと導かれる。ここで、ノック駒
28を径方向に垂直に押圧すると、ノック駒28の前方
傾斜面31並びに中間傾斜面33が、係合部材38の中
間傾斜面41並びに後端傾斜面43を押圧摺動しながら
係合部材38を前方に押圧する。この押圧動作により、
スライド部材62並びにチャック体13が前進し芯が繰
り出される。
【0025】尚、図示はしないが、チャック体の芯把持
部から芯受け部までの長さを、使用する芯の長さよりも
大きくとることにより、先行している芯の後端に後続す
る1本の芯を除いて、その他の多数の芯が先行している
芯の後端に接触しなくなるので、先行している芯は、ス
ム−ズにチャック体の把持部に挿通(落下)する。ま
た、先行している芯の後端には前記1本の芯が後続して
いるので、先行している芯の使用(減少)に従って後続
する芯もスム−ズに前進し繰り出される。また、前例に
おいては安価に製作するためにスライド部材を一体成形
したが、曲がりなどを防止するために分割して成形、つ
まり、スライド部材62を2部材で構成しても良い(第
5実施例;図25参照)。2部材から構成することによ
り、チャック体が圧入される部材の材質と係合受部が形
成される部材の材質とを特性に合わせて選択することも
できる。尚、2部材で構成する場合には、単なる面接触
でも良いが、図26に示すように互いが位置決めできる
ように凹凸嵌合部Xなどを形成するようにすると良い。
また、スライド部材を2部材とすることにより、チャッ
ク体のスライド部材への圧入距離のばらつきを修正する
ことができ、圧入距離のばらつきによる芯の把持力の低
下を防止することができる。また、ノック駒の押圧距離
が増えるので押圧した感覚が良好に認識できる。
【0026】図27〜図29に第6実施例を示し説明す
る。軸筒70の側壁には、長手方向に透孔71が形成さ
れていて、その透孔71には、断面形状がコ字型のノッ
ク駒72が軸筒70の径方向に対して、そのノック駒7
2の後端部を支点とし回転可能に取り付けられている。
その取り付け方法としては、図示例のものにおいては、
ノック駒72の後端(以下、図面上方を後方といい、下
方を前方という。)に凹部73を形成し、その凹部73
を透孔71の一端部(後端部)に嵌合させ、また、ノッ
ク駒72の前端に突部74を形成し、その突部74を透
孔71の他端部(前端部)に係合させることによって取
り付けているが、この例に限ったものでなくても良い。
例えば、ノック駒72が軸筒70の径方向に対して平行
に移動するようにしても良い。前記軸筒70の前方に
は、中継ぎ部材75を介して先部材76が螺着されてい
る。その先部材76の内側には、芯の後退を防止する芯
戻り止め部材77が圧入されており、また、先部材76
の先端には、芯を保護するステンレスパイプなどの芯保
護管78が圧入されている。
【0027】前記中継ぎ部材75には、コイルスプリン
グなどの弾撥部材79によって後方に付勢されたスライ
ド部材80が配置されている。そして、そのスライド部
材80の前方には、チャックリング81を被嵌したチャ
ック体82が固定されている。云うまでもなく、チャッ
ク体82は、芯の解放、把持を行なうものであり、チャ
ックリング81はチャック体の開閉を行なうものであ
る。一方、前記スライド部材80の後方は、複数の芯が
蓄えられる芯タンク部83となっており、その芯タンク
部83は軸筒70の内側でもある。つまり、軸筒70自
体が芯タンク83ともなっている。
【0028】次に、スライド部材80について詳述す
る。スライド部材80の後端には、傾斜面84が形成さ
れており、その傾斜面84は前記ノック駒72の前端の
底面85に当接している。また、スライド部材80の後
方の断面形状は、図28に示すように円形状をしてお
り、また、軸筒70の内径と略同径の外径に形成されて
いる。略同径と云っても、スライド部材80が移動でき
る程度で、且つ、使用する芯が通過しない程度の隙間は
有している。具体的には、一般的に呼ばれている0.5
mm(JIS(日本工業規格) S6013における呼
び直径が0.5mmの鉛芯は、その許容範囲が0.55
mm〜0.58mmである)の芯を使用するのであれ
ば、軸筒1とスライド駒9との間に生じる隙間は、0.
1mm〜0.3mm程度である。また、0.2mmの芯
を使用するのであれば、その隙間は0.05mm〜0.
1mm程度に設定すれば良く、その隙間の量は使用する
芯によって適宜選択可能である。さらに、前記スライド
部材80の長手方向中心部には、チャック体82に芯を
導く芯挿通孔86が形成されている。以上の基本構成を
とることにより、本発明は、軸筒70自体を芯タンク8
3とすることができ、また、軸筒70(芯タンク83)
の芯を良好にチャック体13に導けるに到った。
【0029】以下、変形例をいくつか挙げ詳述する。第
1例は、スライド部材80の後方の断面形状を変えたも
のである。図29に示すものは、スライド部材80を略
四角形状に形成すると共に、その角部を取り除き軸筒7
0の内壁面に摺動させたものであるが、スライド部材と
軸筒内壁面との形状を逆転させても良い。勿論、スライ
ド部材80と軸筒70との間に生じる隙間87は、使用
する芯の直径よりも小さいものである。また、図30に
示すものは、スライド部材80の表面に微小な突起(縦
リブ)88を形成し、軸筒70の内壁面を摺動させたも
のであるが、前例と同様にスライド部材と軸筒内壁面と
の形状を逆転させても良い。つまり、スライド部材の断
面形状を円形状に形成し、軸筒の内壁面に微小な突起を
形成しいても良い。この例も、突起88の高さは、使用
する芯の直径よりも小さくしているものである。何れの
例もスライド部材の軸筒に対する摺動抵抗を減少させた
ものである。また、図31に示すものは、軸筒70の内
形を六角形に形成すると共に、スライド部材80の外形
も六角形に形成したものである。このように、例示した
以外にも種々の形状が採用可能である。
【0030】第2例は、断面が円形状のスライド部材や
前記第1例のスライド部材の軸筒70に対する回転を確
実に防止したものである。スライド部材80の傾斜面8
4の外側面に係合部89を形成し、その係合部89をノ
ック駒72の側面に面接触させたものである(図32、
図33参照)。つまり、ノック駒72によりスライド部
材80の回転を防止している。また、後述する図43、
図45に示すように、スライド部材の底部に突部を形成
すると共に、その突部が係合する摺動溝を軸筒の内壁面
に形成し、回転防止を図ってもよい。
【0031】第3例は、スライド部材の芯挿通孔に芯を
入り込み易くした例である。図35に示すように、スラ
イド部材80の芯挿通孔86の上端部を円錐状(円錐部
86a)に形成しても良いし、また、図34乃至図37
に示すように、傾斜面84の上端部から内面の中心(芯
挿通孔86)に向かって順次縮径するを傾斜面部90を
形成しても良い。
【0032】第4例は、図38に示す例であり、スライ
ド部材に芯が入り込みやすいようにしたものである。ス
ライド部材80の後方部で軸筒70の内壁面には、段部
91が形成されており、後方に向けて小径部92となっ
ている。スライド部材80の後端周縁部93にひっかか
る芯を防止するのである。以上の例においては、スライ
ド部材の傾斜面に芯が当接するので、芯に含まれている
芯油が前記傾斜面に付着し、よって、ノック駒の傾斜面
(スライド部材)に対する押圧動作(摺動動作)を良好
にもならしめるものである。また、特に、第4例のよう
に、スライド部材に直接芯受けを部を形成しているもの
は、軸筒全体の長さを短く形成することもできる。ま
た、図39に示すように、ノック駒72の後方にあたる
軸筒70の内側に芯が1本しか入り込まない孔94が形
成された規制部95を形成しても良く、図40に示すよ
うに、ノック駒72の後端に芯が1本しか入り込まない
孔96が形成された規制部97を形成しても良い。芯が
スライド部材80の後部に溜ることがないので、芯を良
好に芯挿通孔86に導くことができる。つまり、規制部
95や規制部97が実質的な芯受け部となり、その後方
が芯タンク部となるのである。
【0033】以上の例においては、中継ぎ部材を有する
ものについて本発明を適用したが、図41に示すように
軸筒の先端に先部材を直接取り付けると共に、芯繰り出
し機構を軸筒の前方部に取り付けても良い。さらなる低
価格化が図れるものである。また、ノック駒を押圧した
際に、そのノック駒の前端の角部などで芯を折らないよ
うに、切欠き部98や傾斜面99あるいは丸み部などを
形成しても良い(図42参照)。前記切欠き部98の長
さは、勿論、芯が通り抜けない程度の長さである。
【0034】次に、前記ノック駒後端に形成された規制
部の変形例を種々挙げ説明する。第1例は、図43に示
す例であり、規制部100を前記図40に示す例とは反
対側、つまり、規制部100が軸筒70に嵌まり込まな
いように、透孔71に位置するように形成したものであ
る。また、図44に示すように、軸筒70の透孔71の
後方には、規制部100が嵌挿し得る大形孔101が形
成されている。ノック駒72を透孔71並びに大形孔1
01から挿入することにより、軸筒70に組み付け可能
とし、組立の簡素化を図ったものである。また、前記ノ
ック駒72の後端には、係止突起102形成されてお
り、その係止突起102が軸筒70の内壁面に係合する
ことにより、軸筒70から脱落を防止している。また、
スライド部材80の底面部には、突起103が形成され
ており、その突起103が軸筒1の内壁面に形成されて
いる溝部104に係合し、スライド部材80の軸筒70
に対する回転が阻止されている(図45参照)。
【0035】図46は、ノック駒72の軸筒70の径方
向への回転移動の支点を変えたものであり、ノック駒7
2の規制部105の断面形状を三角形状とすると共に、
軸筒70の内面に段部106を形成し、その段部106
に規制部105の後端の一部を係合させたものである。
そして、この係止箇所をノック駒72の支点とし、回転
移動させたのである(図47参照)。以上、規制部を設
けた例においては、芯がスライド部材80と軸筒70と
の間や弾撥部材10に入り込まないように、前記スライ
ド部材80の外径を軸筒70の内径と略同径してある
が、特に限定されるものではない。尚、軸筒70の後方
に、その軸筒70自体を芯タンクとする構成にしてある
ので、従来技術に示されるように芯タンクを別部材とし
て構成する必要がなく、低価格化も図れる。更に、ノッ
ク駒の後部に芯受け部が形成されているので、ノック駒
の前後方向が明確であり、ノック駒を軸筒に挿着すると
き、誤って前後逆さまに挿着(組み立てて)しまうこと
がない。また、ノック駒の前後方向が明確なので、すば
やく方向を判断することができ、よって、組立も容易に
すばやくできることから生産性が向上する。
【0036】第2例は、図48、図49に示す例であ
り、規制部107の芯挿通孔109をスリット状にした
例である。軸筒70側壁には、長手方向に透孔71が形
成されていて、その透孔71には、断面形状がコ字型の
ノック駒72が軸筒70の径方向に対して、そのノック
駒72の後端部を支点とし回転移動可能に取り付けられ
ている。また、ノック駒72の後端部には、軸筒70の
内径と略同径の外径を有する若干く型の規制部107
(芯受け部)が一体的に形成されている。略同径と云っ
ても、嵌合状態であっても良く、芯が通過しない程度の
隙間を有していても良い。そして、その規制部107に
よって軸筒70の中間部に壁が形成され、規制部107
より後方(図中上方)が芯タンク108となっている。
また、規制部107の中心には、スリット状の芯挿通孔
109が形成されているが、芯が芯挿通孔109に向か
って落下しやすいように、芯挿通孔109の後方に傾斜
面を形成しても良い。また、前記規制部107の下端
(ノック駒が形成されている側と対向する端部)にも傾
斜面110が形成されている。これは、ノック駒72を
押圧したときに、規制部107の下端の端部が軸筒70
の内側面に接触しないようにしたものである。また、ノ
ック駒72の前端と後端には、それぞれ突起112、1
13が形成されており、その突起112、113が透孔
71の前端、並びに、後端部内面114、115に係合
することにより、軸筒70からの飛び出し(脱落)を防
止している。
【0037】図50は、スライド部材の軸筒に対する回
転防止を図った例であり、軸筒の内側の断面形状を略四
角形に形成すると共に、スライド部材11の断面形状も
四角形に形成したものである。これにより、ノック駒7
2の規制部115の形状も四角形状に形成したものであ
る。また、スリット109が位置する軸筒70の内側に
突部116を形成し、その突部に係合する溝部117を
スライド部材80に形成しても回転防止が図れる(図5
1、図52参照)。
【0038】次に、ノック駒の軸筒に対する組立の容易
性を図った例を挙げ説明する。図53は、ノック駒72
の後方にスリット118を形成することにより、突起1
13に弾性力を持たせ、軸筒70の透孔71にノック駒
72を挿着し易くする(図54参照)と共に、挿着した
後においては、長手方向に対するガタをも防止したもの
である。尚、前記スリット118をノック駒72の前方
にも形成し、突起112にも弾性力を持たせても良い
し、また、ノック駒72の前方のみに形成し、突起11
2のみに弾性力を持たせても良い。さらに、突起113
は、図55に示すように、ノック駒72の内側方向に向
けて形成しても良い。このように、突起やスリットの位
置は適宜選択可能である。図56、図57に示すノック
駒72の変形例は、軸筒70の透孔71に係合する突起
113を後方に向けて形成することにより、非押圧状態
においてはノック駒72とスライド部材80とが接触し
ない例である。つまり、ノック駒72を軸筒から脱落す
る方向に力が常に作用している例であるが、突起112
の係合により脱落はしないものである。そして、ノック
駒72を脱落する方向に付勢することにより、ノック駒
72の振れが防止されるとともに、チャック体のスライ
ド部材への圧入距離のばらつきを修正することができ、
圧入距離のばらつきによる芯の把持力の低下を防止する
ことができる。また、ノック駒の押圧距離が増えるので
押圧した感覚が良好に認識できる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、軸筒の内部に芯繰り出し機構
を配置するとともに、軸筒の側壁にノック駒を径方向に
対し押圧可能に配置し、このノック駒の押圧動作により
前記芯繰り出し機構を前後動せしめ、これらの動作によ
って芯を軸筒より繰り出すサイドノック式シャ−プペン
シルにあって、前記ノック駒の近傍に少なくとも1つの
芯受け部を設け、その芯受け部に芯が通過する芯挿通孔
を形成するとともに、前記芯受け部の両側に芯挿通孔の
断面積よりも大きな断面積を有する空間部を形成したの
で、安価に製作できながら、本来の性能を落すことなく
良好な繰り出し操作が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す要部縦半断面図。
【図2】ノック駒と係合部の係合関係を示す要部斜視
図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図1に相当する軸筒を示す要部斜視図。
【図5】ノック駒の押圧状態を示す要部縦半断面図。
【図6】図5に相当するB−B線断面図。
【図7】ノック駒の他の例を示す斜視図。
【図8】軸筒の他の例を示す横断面図。
【図9】ガイド部材を示す斜視図。
【図10】本発明の第2実施例を示す縦半断面図。
【図11】ノック駒と係合部の係合関係を示す要部斜視
図。
【図12】ノック駒の押圧状態を示す要部縦半断面図。
【図13】ノック駒の他の例を示す斜視図。
【図14】本発明の他の使用例を示す縦断面図。
【図15】図14に相当するC−C線断面図。
【図16】本発明の第3実施例を示す横断面図。
【図17】図16に相当するノック駒の押圧状態を示す
横断面図。
【図18】第3実施例の変形例を示す横断面図。
【図19】図18に相当するノック駒の押圧状態を示す
横断面図。
【図20】本発明の第4実施例を示す横断面図。
【図21】ノック駒と係合部の係合関係を示す要部斜視
図。
【図22】スライド部材を示す縦半断面図。
【図23】図20に相当するD−D線断面図。
【図24】図23に相当するノック駒の押圧状態を示す
横断面図。
【図25】スライド部材の変形例を示す縦断面図(第5
実施例)。
【図26】スライド部材の他の変形例を示す縦断面図。
【図27】本発明の第6実施例を示す要部縦断面図。
【図28】図27に相当するE−E線断面図。
【図29】図27に相当する変形例を示す横断面図。
【図30】図27に相当する他の変形例を示す横断面
図。
【図31】図27に相当する他の変形例を示す横断面
図。
【図32】スライド部材の他の変形例を示す縦断面図。
【図33】図32に相当するF矢視図。
【図34】スライド部材の更に他の変形例を示す縦断面
図。
【図35】図33に相当するG矢視図。
【図36】スライド部材の更に他の変形例を示す縦断面
図。
【図37】図34に相当するH矢視図。
【図38】軸筒の変形例を示す要部縦断面図。
【図39】軸筒の他の変形例を示す要部縦断面図。
【図40】ノック駒の変形例を示す要部縦断面図。
【図41】図27に相当する変形例を示す要部縦断面
図。
【図42】ノック駒の変形例を示す要部縦断面図。
【図43】ノック駒の他の変形例を示す要部縦断面図。
【図44】軸筒の変形例を示す要部外観図。
【図45】スライド部材と軸筒との係合関係を示す横断
面図。
【図46】ノック駒の更に他の変形例を示す要部縦断面
図。
【図47】図46に相当するノック駒の押圧状態を示す
横断面図。
【図48】ノック駒の更に他の変形例を示す要部縦断面
図。
【図49】図48に相当するI−I線断面図。
【図50】図49に相当する変形例を示す横断面図。
【図51】スライド部材と軸筒との係合関係を示す横断
面図。
【図52】図51に相当するJ−J線断面図。
【図53】ノック駒の更に他の変形例を示す斜視図。
【図54】図53のノック駒を取り付けた状態を示す要
部縦断面図。
【図55】ノック駒の更に他の変形例を示す斜視。
【図56】ノック駒の更に他の変形例を取り付けた状態
を示す要部縦断面図。
【図57】図56のノック駒を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 軸筒 2 透孔 3 ガイド突起 4 ノック駒 5 ガイド溝 6 傾斜面部 7 傾斜面部 8 ノック面部 9 係合爪 10 弾撥部材 11 芯タンク 12 チャックリング 13 チャック体 13a 孔 14 係合部材 15 傾斜溝 18 先部材 19 芯戻り止め部材 20 芯保護管 21 係合部 22 ノック駒 23 ガイド突起 24 縮径部 25 面部 26 後端面 27 ガイド部材 28 ノック駒 29 側壁 30 切欠き部 31 前部傾斜面 32 第1の係合部 33 後部傾斜面 34 後端部 35 第2の係合部 36 係合爪 37 芯タンク 38 係合部材 39 切欠き部 40 第1の係合受部 41 中間傾斜面 42 第2の係合受部 43 後端傾斜面 44 ノック駒 45 第1の係合部 46 第2の係合部 47 係合部材 48 傾斜した溝状の係合受部 49 傾斜した溝状の係合受部 50 棒状体案内部材 51 外筒 52 固定部材 53 棒状体受け部材 54 圧入部 55 非圧入部 56 台形部 57 台形部 58 グリップ部 59 クリップ 60 キャップ 61 弾撥部材 62 スライド部材 63 芯導入孔 64 芯受け部材 65 ロ−ト状部 66 芯挿通孔 67 芯タンク部 68 孔 69 チャック圧入孔 70 軸筒 71 透孔 72 ノック駒 73 凹部 74 突部 75 中継ぎ部材 76 先部材 77 芯戻り止め部材 78 芯保護管 79 弾撥部材 80 スライド部材 81 チャックリング 82 チャック体 83 芯タンク部 84 傾斜面 85 底面 86 芯挿通孔 87 隙間 88 微小な突起(縦リブ) 89 係合部 90 円錐部 91 段部 92 小径部 93 後端周縁部 94 孔 95 規制部 96 孔 97 規制部 98 切欠き部 99 傾斜面 100 規制部 101 大形孔 102 係止突起 103 突起 104 溝部 105 規制部 106 段部 107 規制部 108 芯挿通孔 109 芯が芯挿通孔 110 傾斜面 112 突起 113 突起 114 後端部内面 115 後端部内面 116 突部 117 溝部 118 スリット X 凹凸嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平7−100763 (32)優先日 平成7年3月31日(1995.3.31) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−127173 (32)優先日 平成7年4月27日(1995.4.27) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−155306 (32)優先日 平成7年5月30日(1995.5.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−336159 (32)優先日 平成7年11月30日(1995.11.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−336163 (32)優先日 平成7年11月30日(1995.11.30) (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒の内部に芯繰り出し機構を配置する
    とともに、軸筒の側壁にノック駒を径方向に対し押圧可
    能に配置し、このノック駒の押圧動作により前記芯繰り
    出し機構を前後動せしめ、これらの動作によって芯を軸
    筒より繰り出すサイドノック式シャ−プペンシルにあっ
    て、前記ノック駒の近傍に少なくとも1つの芯受け部を
    設け、その芯受け部に芯が通過する芯挿通孔を形成する
    とともに、前記芯受け部の両側に芯挿通孔の断面積より
    も大きな断面積を有する空間部を形成したことを特徴と
    するサイドノック式シャ−プペンシル。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のサイドノック式シャ
    −プペンシルにあって、前記ノック駒を軸筒の側壁に径
    方向に垂直押圧可能に配置し、そのノック駒にノック駒
    の動作方向に対して斜め方向に係合部を形成するととも
    に、前記芯繰り出し機構には、この係合部と係合する係
    合受部を形成し、その係合部が係合受部に対して、或い
    は、係合受部が係合部に対して挟み込まれた状態で摺動
    自在に係合したことを特徴とするサイドノック式シャ−
    プペンシル。たことを特徴とするシャ−プペンシル。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載のサイドノック式シャ
    −プペンシルにあって、前記係合部並びに係合受部を少
    なくとも2つ以上形成したことを特徴とするサイドノッ
    ク式シャ−プペンシル。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜請求項3の何れかに記載
    のサイドノック式シャ−プペンシルにあって、前記ノッ
    ク駒を軸筒の側壁に径方向に垂直押圧可能に配置しする
    とともに、前記軸筒に対する圧入部と非圧入部とをノッ
    ク駒に形成し、その圧入部はノック駒の軸筒に没入して
    いる部分に形成され、一方、非圧入部はノック駒の軸筒
    から露出している部分に形成されていることを特徴とす
    るサイドノック式シャ−プペンシル。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜請求項4の何れかに記載
    のサイドノック式シャ−プペンシルにあって、前記軸筒
    の前方部には別部材、或いは、凹凸部を形成することに
    よってグリップ部を形成し、一方、軸筒の後方部にはク
    リップを配置し、また、前記グリップ部の後方であって
    クリップの前方に前記ノック駒を配置したことを特徴と
    するサイドノック式シャ−プペンシル。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜請求項5の何れかに記載
    のサイドノック式シャ−プペンシルにあって、前記芯受
    け部材に形成される芯挿通孔の直径を芯が1本通過し得
    る程度の直径となしたことを特徴とするサイドノック式
    シャ−プペンシル。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜請求項5の何れかに記載
    のサイドノック式シャ−プペンシルにあって、前記ノッ
    ク駒の作用を芯繰り出し機構に伝達するスライド部材を
    芯繰り出し機構に配置し芯繰り出し機構の一部となし、
    そのスライド部材に芯挿通孔を形成するとともに、スラ
    イド部材の外径と前記軸筒との間に生じる隙間を芯の外
    径よりも小さくしたことを特徴とするサイドノック式シ
    ャ−プペンシル。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のサイドノック式シャ−プ
    ペンシルであって、スライド部材の内面に中心に向かっ
    て順次縮径する傾斜面を形成し、その傾斜面と芯挿通孔
    とを連設したことを特徴とするサイドノック式シャ−プ
    ペンシル。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜請求項8の何れかに記載
    のサイドノック式シャ−プペンシルにあって、前記ノッ
    ク駒の後方部に軸筒の内径と略同径の外径を有する芯受
    け部を形成するとともに、その芯受け部に芯が通過する
    芯挿通孔を形成したことを特徴とするサイドノック式シ
    ャ−プペンシル。
  10. 【請求項10】 前記請求項1〜請求項9の何れかに記
    載のサイドノック式シャ−プペンシルにあって、前記ノ
    ック駒の後方部に軸筒の内径と略同径の外径を有する芯
    受け部を一体的に形成するとともに、その芯受け部に芯
    が通過するスリット状の芯挿通孔を形成したことを特徴
    とするサイドノック式シャ−プペンシル。
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