JP3053878U - サイドノック式シャープペン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】当初は斬新さがあり珍しがれていたが、今では
斬新さが無くなり、ノックがペン軸の基端から単に胴周
に移動しただけの感覚のものと成っており、需要者に対
してアピール度が低下している。 【解決手段】本考案は、透明のペン軸と、ペン軸に内装
させたコイルスプリングを用いた芯の繰出手段と、ペン
軸に形成した開口部と、開口部に枢動支点部を介して枢
動可能に装着させた押圧子と、押圧子の接触部とテーパ
ー面を介して接触する摺動子とを備え、押圧子を押圧す
ることにより摺動子が摺動しコイルスプリングを圧縮し
て芯を繰り出すタイプのサイドノック式シャープペンに
おいて、摺動子の基端側のペン軸内に対象物を収納する
と共に、摺動子のテーパー面に、又は、押圧子に摺動運
動に不規則運動を与える突部又は段部を形成したもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はユニークなサイドノック式シャープペンに関するものであり、更に詳 細には、摺動子の基端側のペン軸内に収納した対象物が押圧子をノックする度に 跳ね上がるユニークなサイドノック式シャープペンに関するものである。

【０００２】

【従来技術】

従来、シャープペンのノックはペン軸の基端に突出させていたが、近年に成り 、ペン軸の胴周方向にノックするサイドノック式シャープペンが開発され市場に 出ている。

【０００３】

【解決しようとする課題】

然し乍、当初は斬新さがあり珍しがれていたが、今では斬新さが無くなり、ノ ックがペン軸の基端から単に胴周に移動しただけの感覚のものと成っており、需 要者に対してアピール度が低下している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前述の課題に鑑みて、鋭意研鑽の結果、透明のペン軸と、ペン軸に 内装させたコイルスプリングを用いた芯の繰出手段と、ペン軸に形成した開口部 と、開口部に枢動支点部を介して枢動可能に装着させた押圧子と、押圧子の接触 部とテーパー面を介して接触する摺動子とを備え、押圧子を押圧することにより 摺動子が摺動しコイルスプリングを圧縮して芯を繰り出すタイプのサイドノック 式シャープペンにおいて、摺動子の基端側のペン軸内に対象物を収納すると共に 、摺動子のテーパー面に、又は、押圧子に摺動運動に不規則運動を与える突部又 は段部を形成したものである。

【０００５】 従って、本考案の目的は、押圧子を押圧する度にペン軸内の摺動子の基端側に 収納した対象物が跳ね上がる意外性を有したユニークなサイドノック式シャープ ペンを提供することを目的とするものである。

【０００６】

【考案の作用】

本考案の作用は、サイドノック式シャープペンの押圧子の接触部と摺動子が接 触するテーパー面に、又は、押圧子の接触部に突部又は段部を形成したことによ って、押圧子をノックする度に摺動子の摺動に不規則運動を与えるため、シャー プペンの先端に内装されているコイルスプリングの弾性の作用により透明のペン 軸の基端側に挿入した対象物が跳ね上がるものである。

【０００７】

【実施例】

以下、実施例の図面により、本考案のサイドノック式シャープペンを具体的に 説明する。

【０００８】 図１は本考案のサイドノック式シャープペンの実施例の説明のための側面図で あり、図２は本考案のサイドノック式シャープペンの実施例のノック時の説明の ための側面図であり、図３は本考案のサイドノック式シャープペンの次実施例の 説明のための側面図である。

【０００９】 本考案はユニークなサイドノック式シャープペンに関するものであり、更に詳 細には、摺動子５の基端側のペン軸１内に収納した対象物Ａが押圧子４をノック する度に跳ね上がるユニークなサイドノック式シャープペンに関するものであり 、請求項１に記載のサイドノック式シャープペンは、無色透明又は有色透明のペ ン軸１と、該ペン軸１の先端辺に内装させたコイルスプリング２ａを用いた芯２ ｂの繰出手段２と、前記ペン軸１の胴周に形成した開口部３と、該開口部３に枢 動支点部４ａを介して枢動可能に装着させた押圧子４と、該押圧子４の接触部４ ｂとテーパー面５ａを介して接触するペン軸１内に摺動自在に挿入した摺動子５ とを備え、前記押圧子４を軸方向に押圧することにより摺動子５が摺動しコイル スプリング２ａを圧縮して芯２ｂを繰り出すタイプのサイドノック式シャープペ ンにおいて、前記摺動子５の基端側のペン軸１内に対象物Ａを収納すると共に、 前記テーパー面５ａに摺動子５の摺動運動に不規則運動を与える突部又は段部５ ｂを形成したものである。

【００１０】 更に、請求項２に記載のサイドノック式シャープペンは、無色透明又は有色透 明のペン軸１と、該ペン軸１の先端辺に内装させたコイルスプリング２ａを用い た芯２ｂの繰出手段２と、前記ペン軸１の胴周に形成した開口部３と、該開口部 ３に枢動支点部４ａを介して枢動可能に装着させた押圧子４と、該押圧子４の接 触部４ｂとテーパー面５ａを介して接触するペン軸１内に摺動自在に挿入した摺 動子５とを備え、前記押圧子４を軸方向に押圧することにより摺動子５が摺動し コイルスプリング２ａを圧縮して芯２ｂを繰り出すタイプのサイドノック式シャ ープペンにおいて、前記摺動子５の基端側のペン軸１内に対象物Ａを収納すると 共に、前記押圧子４に摺動子５の摺動運動に不規則運動を与える突部又は段部４ ｃを形成したものである。

【００１１】 即ち、本考案のサイドノック式シャープペンのペン軸１は、無色透明、又は、 淡い着色をした有色透明の合成樹脂で両端を開口させた筒状に形成されたもので あり、基端の開口は消しゴム１ａと携帯するときポケット等の縁に係着するクリ ップ１ｂによって閉蓋されており、先端には中心に芯２ｂを貫通させる芯挿通孔 を備えた先細り形状の先端部材１ｃを螺着しているものである。

【００１２】 そして、ペン軸１の先端辺にはシャープペンの芯２ｂを繰り出す繰出手段２を 内装しており、該繰出手段２にはコイルスプリング２ａを用いているもので、後 述する摺動子５に延設された芯チャック体、チャックリング等の杆部の外周に捲 着されるコイルスプリング２ａを有しているものである。

【００１３】 次いで、開口部３はペン軸１の人が筆記するときに人さし指の先が位置する辺 の胴周の長手方向に沿って矩形状に穿設されているものであり、枢動支点部４ａ は矩形状の開口部３の基端側と押圧子４の端部を枢動可能に係止させているもの であり、押圧子４は図示するように先端側を嵩高く形成し、ノックを容易として いるものである。

【００１４】 そして、摺動子５はペン軸１内を自在に摺動できるもので、前記押圧子４の接 触部４ａが枢動する際に接触するテーパー面５ａを形成しているものであり、つ まり、押圧子４を軸方向に押して枢動させることによって、接触部４ａと接触し ているテーパー面５ａが押され、テーパー面５ａが押されることによって摺動子 ５は先端方向にコイルスプリング２ａの弾性に抗して摺動させられ、芯２ｂの繰 出手段２によつて、芯２ｂを繰り出すものである。

【００１５】 ところが、本考案のサイドノック式シャープペンは押圧子４を枢動させて接触 部４ａで押圧するテーパー面５ａに摺動運動に不規則運動を与える突部又は段部 ５ｂを形成しているもので、押圧子４を押圧すると一定の傾斜のテーパー面５ａ によって一定のスピードで摺動していた摺動子５の突部又は段部５ｂを押圧子４ の接触部４ａが乗り越えることで不規則運動が発生し、瞬間的に摺動子５がコイ ルスプリング２ａにショックを与え、そのショックによるコイルスプリング２ａ の反動が摺動子５に伝わるもので、後述する対象物Ａが跳ね上がるものである。

【００１６】 更に、本考案の次実施例のサイドノック式シャープペンは、図３に図示する如 く、押圧子４を枢動させてテーパー面５ａを押圧する接触部４ａに摺動運動に不 規則運動を与える突部又は段部４ｃを形成しているもので、押圧子４を押圧する と一定の傾斜のテーパー面５ａによって一定のスピードで摺動していた摺動子５ に押圧子４に形成した突部又は段部４ｃが乗り越えることで不規則運動が発生し 、瞬間的に摺動子５がコイルスプリング２ａにショックを与え、そのショックに よるコイルスプリング２ａの反動が摺動子５に伝わるもので、後述する対象物Ａ が跳ね上がるものである。

【００１７】 そして、跳ね上がる対象部Ｓはペン軸１の摺動子５の基端側に収納されており 、対象物Ａとはペン軸１に収納可能なもので、例えば、プリクラを筒状に捲着し たもの、ビーズ、ボール、マスコット等、構造上跳ね上がるとその動きがユニー クに見えるものが好適なものである。

【００１８】

【考案の効果】

以上の如く構成した本考案のサイドノック式シャープペンは、押圧子を押圧、 つまり、ノックすることにより、その都度、ペン軸に収容した対象物が跳ね上が るものであり、通常の筆記具として使用している時、ノックすると対象物が跳ね 上がりユニークなシャープペンとなり、販売促進用、或いは、需要者の注目をひ くもので、極めて有意義な効果を奏する考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案のサイドノック式シャープペンの
実施例の説明のための側面図である。

【図２】図２は本考案のサイドノック式シャープペンの
実施例のノック時の説明のための側面図である。

【図３】図３は本考案のサイドノック式シャープペンの
次実施例の説明のための側面図である。

【符号の簡単な説明】

１ ペン軸 １ａ 消しゴム １ｂ クリップ １ｃ 先端部材 ２ 繰出手段 ２ａ コイルスプリング ２ｂ 芯 ３ 開口部 ４ 押圧子 ４ａ 枢動支点部 ４ｂ 接触部 ４ｃ 突部又は段部 ５ 摺動子 ５ａ テーパー面 ５ｂ 突部又は段部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】無色透明又は有色透明のペン軸と、該ペン
   軸の先端辺に内装させたコイルスプリングを用いた芯の
   繰出手段と、前記ペン軸の胴周に形成した開口部と、該
   開口部に枢動支点部を介して枢動可能に装着させた押圧
   子と、該押圧子の接触部とテーパー面を介して接触する
   ペン軸内に摺動自在に挿入した摺動子とを備え、前記押
   圧子を軸方向に押圧することにより摺動子が摺動しコイ
   ルスプリングを圧縮して芯を繰り出すタイプのサイドノ
   ック式シャープペンにおいて、前記摺動子の基端側のペ
   ン軸内に対象物を収納すると共に、前記摺動子のテーパ
   ー面に摺動子の摺動運動に不規則運動を与える突部又は
   段部を形成したことを特徴とするサイドノック式シャー
   プペン。
2. 【請求項２】無色透明又は有色透明のペン軸と、該ペン
   軸の先端辺に内装させたコイルスプリングを用いた芯の
   繰出手段と、前記ペン軸の胴周に形成した開口部と、該
   開口部に枢動支点部を介して枢動可能に装着させた押圧
   子と、該押圧子の接触部とテーパー面を介して接触する
   ペン軸内に摺動自在に挿入した摺動子とを備え、前記押
   圧子を軸方向に押圧することにより摺動子が摺動しコイ
   ルスプリングを圧縮して芯を繰り出すタイプのサイドノ
   ック式シャープペンにおいて、前記摺動子の基端側のペ
   ン軸内に対象物を収納すると共に、前記押圧子に摺動子
   の摺動運動に不規則運動を与える突部又は段部を形成し
   たことを特徴とするサイドノック式シャープペン。