JP2003229655A - 回路基板部品、回路基板部品の製造方法及びカメラ - Google Patents

回路基板部品、回路基板部品の製造方法及びカメラ

Info

Publication number
JP2003229655A
JP2003229655A JP2002024958A JP2002024958A JP2003229655A JP 2003229655 A JP2003229655 A JP 2003229655A JP 2002024958 A JP2002024958 A JP 2002024958A JP 2002024958 A JP2002024958 A JP 2002024958A JP 2003229655 A JP2003229655 A JP 2003229655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder
soldering
circuit board
board component
paste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002024958A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshijiro Suzuki
喜治郎 鈴木
Hiroyuki Kobayashi
宏至 木林
Takeshi Kuzuhara
豪 葛原
Takuro Masuda
拓朗 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2002024958A priority Critical patent/JP2003229655A/ja
Publication of JP2003229655A publication Critical patent/JP2003229655A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半田付け工程における半田ボールの発生を防
止し、また手付け半田工程を併用した場合の半田付け不
良の発生を防止し、回路基板部品の信頼性を向上できる
回路基板部品、製造方法及びカメラを提供することを目
的とする。 【解決手段】 この回路基板部品は、回路基板上に形成
された半田ランド部61と、回路基板上で半田ランド部
に半田付けにより取り付けられる電極部45を有する電
子部品41と、を備え、電子部品の電極部と半田ランド
部とが重複する重複部の面積をAとし、重複部にほぼ均
一の厚さで形成されるペースト状半田の面積をBとした
とき、0.25≦B/A≦0.5を満たす。また、手半
田付け工程で使用する半田の融点をフローまたはリフロ
ー半田付け工程で使用する半田の融点よりも低くするこ
とで、手付け半田工程時に半田ごてが当たっても、フロ
ーまたはリフロー半田付け部が不測に融けることはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田ボールや半田
付け不良の発生を防止し信頼性を高めた回路基板部品、
回路基板部品の製造方法及びこの回路基板部品を備える
カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銅箔によるパターンが形成された
回路基板に各種の電子部品を実装するためにリフロー半
田付けを行う場合、半田量が多すぎたりすると、半田が
小球のボール状になってはじける半田ボール現象が生じ
ることがある。リフロー工程で発生する半田ボールは、
電子部品から出ているリード部(ICの脚部のようなも
の)の半田付け部での発生は少なく、平坦な電極を持つ
電子部品の半田付け部で多く発生し、電子部品の周囲に
付着し易い。
【0003】半田ボールが発生すると、回路基板上の銅
箔パターンや電子部品のリード端子等に付着し、短絡等
の不具合が生じることがあり、電子部品を実装した後の
回路基板の信頼性が低下してしまう。また、回路基板を
各種機器に実装した後に半田ボールが脱落すると、機器
自体に悪影響を及ぼしてしまい、好ましくない。更に、
回路基板の半田付け工程後に半田ボールを除去すること
は、面倒でありまた余分な手間がかかり製造コストが上
昇してしまう。
【0004】また、回路基板に電子部品を実装する場
合、通常、リフロー半田を用いたリフロー半田付け工
程、または、フロー半田を用いたフロー半田付け工程に
より半田付けされる。しかし、コンデンサ等の熱に弱い
部分を有する電子部品や、フローまたはリフロー半田付
け工程で無用な半田が付いてしまう電源スイッチ等の金
属部品等は、手付け用のフラックス入り糸半田を用いた
手付け半田工程により取り付けられる。
【0005】このようなフローまたはリフロー半田付け
工程、及び手付け半田工程により回路基板の半田付けを
行う場合、通常、手付け半田工程はフローまたはリフロ
ー半田付け工程による半田付けが行われた後、フローま
たはリフロー半田付け工程により部品を取り付けた状態
で行われる。また、近年、基板は小型化されて部品も高
密度に配置されて手付け半田部に近接してフローまたは
リフロー半田付け部が配置される場合がある。このよう
な場合、手付け半田工程時にフロー(リフロー)半田付
け部にも半田ごてが当たって、フロー(リフロー)半田
付け部が融けてしまって、半田付け不良が発生してしま
うおそれがあり、電子部品を実装した後の回路基板の信
頼性が低下してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題に鑑み、半田付け工程における半田ボールの発
生を防止し、また、手付け半田工程を併用した場合の半
田付け不良の発生を防止し、電子部品を実装した後の回
路基板部品の信頼性を向上させることのできる回路基板
部品及び回路基板部品の製造方法を提供することを目的
とする。また、かかる回路基板を備えるカメラを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による回路基板部品は、回路基板上に形成さ
れた半田ランド部と、前記回路基板上で前記半田ランド
部に半田付けにより取り付けられる電極部を有する電子
部品と、を備える回路基板部品であって、前記電子部品
の電極部と前記半田ランド部とが重複する重複部の面積
をAとし、前記重複部にほぼ均一の厚さで形成されるペ
ースト状半田の面積をBとしたとき、式(1)を満たす
ことを特徴とする。
【0008】0.25≦B/A≦0.5・・・(1)
【0009】この回路基板部品によれば、面積比B/A
が上限以下であると、ペースト状半田から半田ボールが
発生し電子部品の周囲に付着する可能性が低くなる。ま
た、面積比B/Aが下限以上であると、ペースト状半田
の上に電子部品を載せた後、ペースト状半田を融かして
半田付けを行うまでの間のペースト状半田による電子部
品の保持力が充分となり、電子部品が正規位置からずれ
難くなり、電子部品が正規位置で半田付けされ、また、
半田付け後の接着強度を充分確保でき、電子部品の剥が
れが起き難くなる。
【0010】上述の面積比B/Aは式(2)を満たすこ
とが好ましく、上述の効果を一層効果的に得ることがで
きる。
【0011】0.3≦B/A≦0.45・・・(2)
【0012】また、前記ペースト状半田の厚さが100
乃至180μmの範囲内にあることが好ましい。ペース
ト状半田の厚さが上限を超えると、上記式(1)の条件
を満たしても、ペースト状半田から電子部品の周囲で半
田ボールが発生する可能性が高くなるが、上限以下であ
ることにより半田ボールが発生する可能性が低くなる。
また、下限を下回ると、ペースト状半田による電子部品
の保持力が弱くなってしまうが、下限以上であると、ペ
ースト状半田の上に電子部品を載せた後、ペースト状半
田を融かして半田付けを行うまでの間のペースト状半田
による電子部品の保持力が充分となり、電子部品が正規
位置からずれ難くなり、電子部品が正規位置で半田付け
される。
【0013】また、前記ペースト状半田の厚さが110
乃至160μmの範囲内にあることが更に好ましく、上
述の効果を一層効果的に得ることができる。
【0014】また、本発明による回路基板部品の製造方
法は、回路基板上に形成された半田ランド部にペースト
状半田を塗布する工程と、前記ペースト状半田が塗布さ
れた前記半田ランド部に電子部品をその電極部が重複す
るように載せる工程と、前記回路基板を高温雰囲気中で
半田付けする工程と、を含む回路基板部品の製造方法で
あって、前記電子部品の前記電極部と前記半田ランド部
とが重複する重複部の面積をAとし、前記重複部に塗布
されるペースト状半田の面積をBとしたとき、上記式
(1)を満たすことを特徴とする。
【0015】この回路基板部品の製造方法によれば、面
積比B/Aが上限以下であると、半田付け工程でペース
ト状半田から半田ボールが発生し電子部品の周囲に付着
する可能性が低くなる。また、面積比B/Aが下限以上
であると、ペースト状半田の上に電子部品を載せた後、
ペースト状半田を融かして半田付けを行うまでの間のペ
ースト状半田による電子部品の保持力が充分となり、電
子部品が正規位置からずれ難くなり、電子部品が正規位
置で半田付けされ、また、半田付け後の接着強度を充分
確保でき、電子部品の剥がれが起き難くなる。
【0016】上述の面積比B/Aは上記式(2)を満た
すことが好ましく、上述の効果を一層効果的に得ること
ができる。
【0017】また、前記ペースト状半田の厚さが100
乃至180μmの範囲内にあることが好ましい。ペース
ト状半田の厚さが上限を超えると、上記式(1)の条件
を満たしても、半田付け工程でペースト状半田から電子
部品の周囲で半田ボールが発生する可能性が高くなる
が、上限以下であることにより半田ボールが発生する可
能性が低くなる。また、下限以上であると、ペースト状
半田の上に電子部品を載せた後、ペースト状半田を融か
して半田付けを行うまでの間のペースト状半田による電
子部品の保持力が充分となり、電子部品が正規位置から
ずれ難くなり、電子部品が正規位置で半田付けされる。
【0018】また、前記ペースト状半田の厚さが110
乃至160μmの範囲内にあることが更に好ましく、上
述の効果を一層効果的に得ることができる。
【0019】また、本発明による別の回路基板部品は、
自動半田付け工程により半田付けされた自動半田付け部
と、手作業により半田付けされた手半田付け部とを有す
る回路基板部品において、前記手半田付け部に使用され
ている半田の成分と、前記自動半田付け部に使用されて
いる半田の成分とが異なることを特徴とする。
【0020】この回路基板部品によれば、手半田付け部
の半田の成分と、自動半田付け部の半田の成分とが異な
るので、自動半田付け工程後に手半田付け部が形成され
ても、手付け半田工程時に半田ごて等の半田付け手段が
自動半田付け部に当たっても、自動半田付け部が融けて
しまうことがなく、電子部品を実装した回路基板部品の
信頼性を向上できる。また、手半田付け部と自動半田付
け部とが接近しても半田付け工程時に問題が生じないの
で、電子部品を比較的高密度に実装できる。自動半田付
け工程としては、フロー半田付け工程またはリフロー半
田付け工程がある。
【0021】具体的には、前記手半田付け部に使用され
ている半田の融点が、前記自動半田付け部に使用されて
いる半田の融点よりも低いことにより、手付け半田工程
時に半田ごて等の半田付け手段が自動半田付け部に当た
っても、自動半田付け部が融けてしまうことがなく、電
子部品を実装した回路基板部品の信頼性を向上できる。
【0022】この場合、前記手半田付け部に使用されて
いる半田の融点と、前記自動半田付け部に使用されてい
る半田の融点との温度差が5度以上であることが好まし
く、15度以上であることが更に好ましい。上記温度差
が5度以上であると、手付け半田工程時に半田ごて等の
半田付け手段が自動半田付け部に当たっても、自動半田
付け部を融かしてしまう可能性が低くなり、15度以上
であると、この効果が更に増す。
【0023】また、前記手半田付け部に使用されている
半田がSn−Ag系の半田であり、前記自動半田付け部
に使用されている半田がSn−Cu系の半田であること
が好ましい。
【0024】また、前記手半田付け部に使用されている
半田がSn−Zn系の半田であり、前記自動半田付け部
に使用されている半田がSn−Cu系またはSn−Ag
系の半田であることが好ましい。
【0025】また、前記手半田付け部に使用されている
半田がSn−Bi系の半田であり、前記自動半田付け部
に使用されている半田がSn−Zn系、Sn−Cu系ま
たはSn−Ag系の半田であることが好ましい。
【0026】なお、上述の各半田は、いずれも鉛フリー
半田であり、上記回路基板部品が廃棄処分されても鉛汚
染のおそれがなく、環境汚染の防止対策に寄与できる。
【0027】また、本発明による回路基板部品の製造方
法は、フロー半田付け工程またはリフロー半田付け工程
により半田付けを行う第1の半田付け工程と、手作業に
より半田付けを行う第2の半田付け工程と、を含み、前
記第1の半田付け工程で使用する半田の成分と、前記第
2の半田付け工程で使用する半田の成分とが異なること
を特徴とする。
【0028】この回路基板部品の製造方法によれば、手
半田付け工程(第1の半田付け工程)で使用する半田の
成分と、自動半田付け工程(第2の半田付け工程)で使
用する半田の成分とが異なるので、自動半田付け工程後
に手付け半田工程を行っても、手付け半田工程時に半田
ごて等の半田付け手段が自動半田付け部に当たっても、
自動半田付け部が融けてしまうことがなく、電子部品を
実装した回路基板部品の信頼性を向上できる。また、手
半田付け部と自動半田付け部とが接近しても半田付け工
程時に問題が生じないので、電子部品を比較的高密度に
実装できる。
【0029】具体的には、前記手半田付け工程で使用す
る半田の融点が、前記自動半田付け工程で使用する半田
の融点よりも低いことにより、手付け半田工程時に半田
ごて等の半田付け手段が自動半田付け部に当たっても、
自動半田付け部が融けてしまうことがなく、電子部品を
実装した回路基板部品の信頼性を向上できる。
【0030】この場合、前記手半田付け工程で使用する
半田の融点と、前記自動半田付け工程で使用する半田の
融点との温度差が5度以上であることが好ましく、15
度以上であることが更に好ましい。上記温度差が5度以
上であると、手付け半田工程時に半田ごて等の半田付け
手段が自動半田付け部に当たっても、自動半田付け部を
融かしてしまう可能性が低くなり、15度以上である
と、この効果が更に増す。
【0031】また、前記手半田付け工程で使用する半田
がSn−Ag系の半田であり、前記自動半田付け工程で
使用する半田がSn−Cu系の半田であることが好まし
い。
【0032】また、前記手半田付け工程で使用する半田
がSn−Zn系の半田であり、前記自動半田付け工程で
使用する半田がSn−Cu系またはSn−Ag系の半田
であることが好ましい。
【0033】また、前記手半田付け工程で使用する半田
がSn−Bi系の半田であり、前記自動半田付け工程で
使用する半田がSn−Zn系、Sn−Cu系またはSn
−Ag系の半田であることが好ましい。
【0034】また、本発明によるカメラは、上述のよう
な面積比B/Aを満たす回路基板部品を備えることを特
徴とする。このカメラによれば、回路基板上に実装され
た電子部品の周囲に半田ボールが発生し難いので、回路
基板上で短絡等を防止でき、また脱落する半田ボールも
ないので、回路基板部品が組み込まれたカメラの信頼性
を向上できる。
【0035】また、本発明による別のカメラは、上述の
ような手半田付け部の半田の成分と自動半田付け部の半
田の成分とが異なるようにした回路基板部品を備えるこ
とを特徴とする。このカメラによれば、手付け半田工程
時に自動半田付け部が融けてしまうことがなく半田付け
不良のない回路基板部品を組み込むので、カメラの信頼
性を向上できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明による第1及び第2
の実施の形態について図面を用いて説明する。 〈第1
の実施の形態〉
【0037】第1の実施の形態による回路基板部品及び
その製造方法について図1〜図4を参照して説明する。
【0038】図1は第1の実施の形態による回路基板上
に形成された半田ランド部を含む配線パターンの一部を
拡大して示す平面図であり、図2は図1の回路基板に半
田付けで実装される電子部品を概略的に示す斜視図であ
り、図3は図1の回路基板に図2の電子部品を半田付け
のために載せた状態を示す側断面図(a)及び半田付け
後の状態を示す側断面図(b)であり、図4は図1の回
路基板に図2の電子部品を半田付けのために載せたとき
の状態を更に拡大して示す平面図である。
【0039】図1に示すように、回路基板50には、所
定の電気回路を構成するように所定形状の銅箔の配線パ
ターン51,52,53がプリントされている。配線パ
ターン51は電子部品41を半田付けするための半田ラ
ンド部61が矩形状に露出するよう形成されており、半
田ランド部61等以外は図3(a)のようにレジスト層
51aで覆われて絶縁されている。配線パターン52,
53にも、図1のように電子部品41,42を半田付け
するための半田ランド部62,71,72が同様にそれ
ぞれ形成されている。
【0040】電子部品41は、図2に示すように、略矩
方体状に構成され、両端に導電体による電極部43,4
4が形成されている。電極部43は、下面電極45と側
面電極46とを含み、電極部44も同様に構成されてい
る。電子部品42も同様の電極部を有する。なお、電子
部品41,42は、抵抗素子、コンデンサ素子、インダ
クタンス素子、トランジスタ素子等であってよい。
【0041】図1の回路基板50に図2の電子部品41
をリフロー式で半田付けする工程について説明する。ま
ず、印刷法、即ち、半田ランド部61,62等の上に載
せるペースト状半田の形状に対応した開口を設けた薄い
金属板を回路基板50に重ねてペースト状半田の塗布を
行うことにより、図1の回路基板50の半田ランド部6
1,62にペースト状半田をほぼ均一の厚さになるよう
に塗布し、図1,図3(a)のように、厚さが100〜
180μmの範囲内、好ましくは110〜160μmの
範囲内のペースト半田層55を形成する。
【0042】次に、電子部品41を半田ランド部61,
62に対し位置決めして載置する。このとき、電子部品
41は、図3(a)のように半田ランド部61の上のペ
ースト半田層55の上に載る状態となるが、電極部43
の下面電極45が半田ランド部61の一部と重複するよ
うに位置決められる。半田ランド部62でも同様に電子
部品41の電極部44の下面電極に対し位置決められ
る。
【0043】図4により上述の半田ランド部における半
田ペーストの塗布面積と半田ランド部と電子部品の電極
との重複面積との関係について説明する。図3(a)の
ように半田ランド部61に形成されたペースト状半田層
55の上に電子部品41を載せたとき、半田ランド部6
1と電子部品41の下面電極45とが重複する重複部5
7が図4のハッチングで示すように略矩形状に形成され
るが、この重複部57の面積をAとする。
【0044】また、上述のペースト状半田層55の半田
ランド部61への塗布時に、ペースト状半田層55は重
複部57内では部分的に形成されており、重複部57内
でのペースト状半田層55の面積をBとする。図4で
は、ペースト状半田層55が重複部57内の略三角形状
の部分55aに部分的に形成されている。
【0045】上述の面積A,Bは、図4の重複部57及
びペースト状半田層55において、面積比B/Aが式
(1)を満たすように設定され、また、好ましくは式
(2)を満たすように設定される。別の半田ランド部6
1でも同様に設定され、また電子部品42でも同様に設
定される。 0.25≦B/A≦0.5・・・(1) 0.3≦B/A≦0.45・・・(2)
【0046】次に、上述のようにして電子部品41,4
2が位置決められた回路基板50を高温窒素雰囲気炉中
に導入し、回路基板50上の半田ランド部61と下面電
極45との間でペースト状半田層55を融かす。これに
より、ペースト状半田層55は融けて図3(b)のよう
に、半田付け部56を形成する。このとき、電子部品4
1の下面と回路基板の表面との間の隙間51bが狭くな
り、半田付け部56を挟んで半田ランド部61と下面電
極45とが接近するとともに、半田付け部56が電子部
品41の側端面の側面電極46にも形成され、電極部4
3の下面電極45及び側面電極46の大部分に形成され
る。
【0047】次に、回路基板50を高温窒素雰囲気炉か
ら出して、冷却後、所定の外観検査や定格検査等を行う
ことで、電子部品41,42が実装された回路基板部品
を得ることができる。
【0048】上述のペースト状半田塗布工程及び電子部
品載置工程における重複部57の面積Aと、重複部57
内のペースト状半田層55の部分55aの面積Bとの面
積比B/Aが、0.5好ましくは0.45以下である
と、ペースト状半田層55が融けるとき、半田が飛び散
って半田ボールが発生し電子部品41の周囲に付着する
可能性が低くなる。また、面積比B/Aが0.25好ま
しくは0.3以上であると、ペースト状半田層55の上
に電子部品41を載せた後、ペースト状半田層55を融
かして高温窒素雰囲気炉に入れて半田付けを行うまでの
間のペースト状半田層55による電子部品41の保持力
が充分となり、電子部品41が半田ランド部61上の正
規位置からずれ難くなり、電子部品41が正規位置で半
田付けされ、また、半田付け後の電子部品接着強度を充
分確保でき、電子部品41の剥がれが起き難くなる。
【0049】また、ペースト半田層55の厚さが180
μmを超えると、上記式(1)の条件を満たしても、半
田付け工程でペースト状半田層55から電子部品41の
周囲で半田ボールが発生する可能性が高くなるが、18
0μm好ましくは160μm以下であることで半田ボー
ルが発生する可能性が低くなる。また、100μm好ま
しくは110μm以上であると、ペースト状半田層55
の上に電子部品41を載せた後、ペースト状半田層55
を融かして半田付けを行うまでの間のペースト状半田層
55による電子部品41の保持力が充分となり、電子部
品41が正規位置からずれ難くなり、電子部品41が正
規位置で半田付けされる。
【0050】以上のように回路基板50において半田ボ
ールの発生を防止できるので、回路基板50上の銅箔パ
ターンや電子部品のリード端子等に付着し、短絡等の不
具合が生じることはなく、電子部品を実装し完成した回
路基板部品の信頼性を向上できる。また、回路基板の半
田付け工程後に半田ボールを除去することが不要であ
り、余分なコストがかからず、製造コストの上昇はな
い。また、回路基板部品を各種機器に実装した後に半田
ボールが脱落することもないので、機構部分に半田ボー
ルが入り込んで作動不良が発生したり、機器自体に悪影
響を及ぼすことはなく、機器の信頼性を向上できる。特
に、フィルムを使用するカメラにおいては、半田ボール
がフィルムの通路内に入り込んでしまうと、フィルム傷
を発生してしまうが、このような事故も未然に防止でき
る。
【0051】〈第2の実施の形態〉
【0052】次に、第2の実施の形態による回路基板部
品及びその製造方法を図5〜図8を参照して説明する。
【0053】図5は本実施の形態によるストロボ電気回
路基板を示す斜視図であり、図6は図5の回路基板を製
造するフロー半田付け工程を含む製造工程を示すフロー
チャートであり、図7は図5のストロボ電気回路基板に
よるストロボ発光装置を内部に含む簡易カメラの分解斜
視図であり、図8は図7のストロボ発光装置のストロボ
電気回路の回路図である。
【0054】図5のストロボ電気回路基板(以下、「回
路基板」ともいう。)29は、銅箔による所定パターン
が形成されたプリント基板に各種の電子部品E2,E3
等が実装されており、図8のようなストロボ電気回路を
構成できる。
【0055】図5に示すように、回路基板29の裏面2
9aには、ストロボ充電開始用の電気スイッチ30が設
けられている。電気スイッチ30は、回路基板29上の
2つの電極に接続するように分離パターンに形成された
2つの固定接点31と、回路基板29上の別の電極に接
続するように半田付け部35で取り付けられたりん青銅
からなり両固定接点31に接触できる可動接点32とか
ら構成されている。また、回路基板29の裏面29aに
は、実装された電子部品E2,E3等のために多数の半
田付け部28が形成されている。
【0056】図1のように、ストロボ電気回路基板29
には、電子部品E2,E3等を半田付けした後に、上記
可動接点32、ストロボ発光する放電管E7、ストロボ
発光のために充電するメインコンデンサE4等が手作業
により半田付けされて取り付けられる。これにより、カ
メラのためのストロボ発光装置E1を構成する。
【0057】次に、図5の回路基板29の製造工程につ
いて図6を参照して説明する。まず、回路基板29に電
子部品E2,E3等をそのリードから挿入するようにし
て取り付け(S11)、その電子部品E2,E3等のリ
ードが取り付けられた回路基板29の電極にフラックス
を塗布する(S12)。次に、回路基板29を電極側の
裏面29aを下にして、融点218℃の鉛フリー半田で
あるSn−3.0Ag−0.5Cuが溶解している高温
の半田槽の上部を通過させる。半田槽から吹き出る半田
で回路基板29の電極と電子部品E2,E3等のリード
とを自動的に半田付けする(S13)。このフロー半田
付け工程S13で、図5のように回路基板29の電極と
電子部品E2,E3等のリードとの間で多数の半田付け
部28を形成し、回路基板29に電子部品E2,E3等
が電気的に接続される。
【0058】次に、回路基板29の裏面29aにおい
て、図5のように、可動接点32を手作業による半田付
けで電極に半田付け部35を形成して取り付け、また放
電管E7を取り付けてから放電管E7のリード部36a
を手作業による半田付けで電極に半田付け部36を形成
して取り付け、更に、メインコンデンサE4の一対のリ
ード部37aを手作業による半田付けで電極に半田付け
部37を形成して取り付ける(S14)。
【0059】上記手作業による半田付け工程S14で
は、融点189℃の鉛フリー半田であるSn−8Zn−
3Biからなるフラックス入り糸半田を半田ごてで融か
しながら半田付けを行うが、この手作業用糸半田は、フ
ロー半田付け工程S13で使用した鉛フリー半田(融点
218℃)よりも融点が29℃低い。
【0060】次に、回路基板29の半田付け部等につい
て外観検査し(S15)、更に所定の定格検査やファン
クション検査を行うことで、ストロボ電気回路基板29
が完成する。
【0061】以上のように、回路基板29では、電子部
品E2,E3等がフロー半田付け工程S13で自動的に
半田付けが行われて多数の半田付け部28が形成される
一方、多数の半田付け部28の形成後に、コンデンサE
4等の熱に弱い部分を有する電子部品、及びフロー半田
付け工程で無用な半田が付いてしまう電源スイッチ30
の可動接点32や放電管E7の比較的太線のリード部3
6a等の金属部品が手作業による手半田付け工程S14
で取り付けられる。このとき、手半田付け工程S14に
よる各半田付け部35,36,37は、回路配置の関係
からフロー半田付け工程S13による多数の半田付け部
28の内の数カ所の半田付け部28aに接近しており、
手半田付け工程で半田ごてが近くの半田付け部28aに
当たっても、上述のように手半田付け工程で使用する糸
半田はその融点がフロー半田付け工程で使用する半田よ
りも低いので、その近くの半田付け部28aが融ける前
に手半田付け作業を完了でき、近くの半田付け部28a
が不測に融けてしまうことがなく、また、半田付け部3
5、36、37と近傍の半田付け部28aとの間に半田
が載ってしまい短絡を生じることもない。このようにし
て、半田付け不良を未然に防止できるので、各種電子部
品E2,E3,E4や金属部品32,36a等を実装し
た回路基板29の信頼性を向上できる。
【0062】また、フロー半田付け工程S13で使用す
る半田及びフロー半田付け工程S14で使用する半田
は、上述のものに限定されず、他の種類を用いてもよ
い。例えば、上述の半田を含む下記の半田を使用でき、
融点の温度差が5℃以上、好ましくは15℃以上になる
ように適宜組み合わせて用いることができるが、これは
例示であり、他の半田を組み合わせて用いてもよいこと
は勿論である。なお、両工程で使用する半田は、いずれ
も鉛フリー半田であるので、回路基板や機器類が廃棄処
分されても、鉛による環境汚染が発生せず、環境汚染防
止対策に寄与できる。 Sn−Cu系;Sn−0.7Cu(融点227℃) Sn−Ag系:Sn−3.0Ag−0.5Cu(融点2
18℃) Sn−Zn系:Sn−8Zn−3Bi(融点189℃) Sn−Bi系:Sn−58Bi(融点139℃)
【0063】また、上述のフロー半田付け工程の代わり
にリフロー半田付け工程を適用してもよく、リフロー半
田付け工程の後に手作業による半田付け工程を実行して
も同様の効果を得ることができる。
【0064】次に、図7により上述のストロボ発光装置
E1が組み込まれるカメラについて説明する。図7のカ
メラは、写真用フィルム(以下、単に、フィルムとい
う)が予め装填された状態で市販に供されるレンズ付き
フィルムユニットであり、ユーザによるフィルム装填操
作や巻き戻し操作を不要とした簡易カメラ1である。
【0065】簡易カメラ1は3つのブロックからなり、
ユニット本体11の前後から、前カバー12および後カ
バー13を組み付けて構成してある。ユニット本体11
の中央には、撮影枠14が形成してあり、また、撮影枠
14を基準として、その一方の側には、パトローネ収納
室15が、他方の側には、フィルムロール収納室16が
設けてある。パトローネ収納室15にはフィルムを収納
するためのパトローネを装愼してあり、フィルムロール
収納室16にはスプールに巻き付けたフィルムを収納し
てある。フィルムは、巻き上げノブの巻き上げ操作に伴
って作動される巻き上げ機構21を介して、かつ、撮影
操作に対応して、1駒分づつパトローネに巻き取られ
る。
【0066】なお、使用されるパトローネやフィルムと
しては、通常用いられる国際標準規格ISO1007で
規定された135mmフィルムカートリッジ(パトロー
ネ)及び通常の135mmフィルムであるが、これに代
えて、特開平3−126029号公報、特開平2−27
2538号公報および特開平3−179342号公報に
開示の如く、内部に収納されるフィルムをカートリッジ
の回転軸を回転させることによってカートリッジ外に送
りだす事が可能なカートリッジ、及び特開平7−219
146号公報に開示されているようなフィルムを使用す
ることもできる。
【0067】また、レンズ付きフィルムユニット1はス
トロボ装置E1を備え、ストロボ装置E1の回路基板2
9はフィルムロール収納室16の前側に組み付けてあ
る。回路基板29の上方部に設けられた放電管E7は、
組み立て完了時において前カバー12のストロボ発光窓
23に対向する位置にある。また、撮影枠14の前方に
設けられた撮影レンズLは前カバー12の撮影レンズ部
22に対応した位置にある。
【0068】回路基板29の下方位置のメインコンデン
サE4が回路基板29の回路に接続して取り付けてあ
り、電池E5がリードプレートE6によって回路基板2
9の回路に接続している。放電管E7は、電池E5から
メインコンデンサE4に充電された電流によって発光す
る。
【0069】ストロボ用スイッチE8が前カバー12の
ストロボ発光窓23の下方に設けられている。ストロボ
用スイッチE8は、スライド式スイッチに構成されてお
り、ストロボ撮影時に、外部に引き出すようにして操作
することで図5の回路基板29上の可動接点32が固定
接点31に当接し電気スイッチ30がオンし、引き戻す
と、可動接点32が弾性で固定接点31から離れ電気ス
イッチ30がオフになるように構成されている。簡易カ
メラ1は、ストロボ発光窓23,撮影レンズ部22,フ
ァインダFD、カウンタ(図示省略)、ストロボ充電完
了表示部(図示省略)等の撮影機能に必要な箇所に対応
してそれぞれ開口を形成しかつ所望のデザイン等を施し
た紙製の外装体(図示省略)で覆われている。
【0070】次に、図8により上述のストロボ発光装置
E1のストロボ電気回路について説明する。図8に示す
ストロボ電気回路はストロボ発光管Xeの点灯とインジ
ケータランプNeの点滅発光を行う。なお、図8のスト
ロボ発光管Xeは図5,図7の発光管E7に対応し、ま
た図8のメインスイッチMSWは、図5、図7に示す電
気スイッチ30に対応し、電気スイッチ30は上述のよ
うにカメラ1のストロボ用スイッチ(ストロボ充電開始
スイッチ)E8によりオン・オフされる。
【0071】図8のストロボ電気回路において、電池E
5は図5,図7の電気スイッチ30に開閉される2極単
投式の常開型メインスイッチMSWの一方のスイッチ接
点SW1(電源スイッチ)を介して、昇圧回路VSに接
続されている。この昇圧回路VSは、発振トランジスタ
Q,1次巻線W1,2次巻線W2及び帰還巻線となる3
次巻線W3を有する発振トランスTR1と抵抗R1とに
より構成されており、電源BTから供給される直流電流
によって発振動作を行い、直流電流を高圧交流に変換す
る。昇圧回路VS中の抵抗R1は、昇圧回路VSを流れ
る電流を制御しており、発振トランスTR1が3次巻線
W3を備えた本形態例では、抵抗R1の値が1KΩ〜2
00KΩの範囲に設定されている。
【0072】昇圧回路VSは、ダイオードDを介してメ
インコンデンサ(電解コンデンサ)E4に接続されてお
り、昇圧回路VSから供給される交流電流はダイオード
Dで整流してメインコンデンサE4に充電される。メイ
ンコンデンサE4の陰極(−)及び陽極(+)は、スト
ロボ発光管(キセノン管)Xeの陰極K,陽極Aに接続
されていて、ストロボ発光管Xeに放電電流を供給する
ようになっている。
【0073】ストロボ発光管Xeの格子Gには、点灯回
路が接続されている。この点灯回路は、抵抗R2,トリ
ガコンデンサTC,トリガスイッチTSWと、1次巻線
W11及び2次巻線W12を有するトリガコイルTR2
により構成されており、ストロボ発光管Xeの格子Gと
メインコンデンサE4の陰極(−)及び陽極(+)と
が、抵抗R2とトリガスイッチTSW及びトリガコイル
TR2にて接続されている。
【0074】この点灯回路では、カメラ1側のシャッタ
動作に連動してトリガスイッチTSWが閉じると、トリ
ガコンデンサTCに蓄積されている電荷がトリガコイル
TR2の1次巻線W11に瞬間電流として流れ、この瞬
間電流によって2次巻線W12に生じるパルス状電圧が
ストロボ発光管Xeの格子Gに与えられ、ストロボ発光
管Xeが点灯する。上述の点灯回路には警告回路ALが
接続されていて、メインコンデンサE4への充電の完了
表示とストロボ用スイッチE8(図7)の切り忘れを警
告するようになっている。この警告回路ALは、抵抗R
2及びトリガスイッチTSWの相互接続点と、メインス
イッチMSWの他方のスイッチ接点SW2との間に配設
されるもので、抵抗R3とインジケータランプNeの直
列回路、及びこの直列回路と並列に接続された点灯回路
と兼用のトリガコンデンサTCとを有しており、メイン
スイッチMSWを閉じると、抵抗R2を介してメインコ
ンデンサE4の両端間に接続され、インジケータランプ
Neが点滅発光してストロボ充電の完了表示と警告とを
行う。
【0075】次に、このように構成された図8のストロ
ボ電気回路の作動を説明する。まず、カメラ1のストロ
ボ用スイッチE8をスライドさせると、図5,図7の電
気スイッチ30がオンすることで、図8のメインスイッ
チMSWが閉じ、メインスイッチMSWの一方のスイッ
チ接点SW1を介して、電源BTに昇圧回路VSが接続
される。これにより、発振トランジスタQが動作して、
発振トランスTR1の1次巻線W1に電流が流れ、更に
2次巻線W2に高圧電流が流れる。2次巻線W2の高圧
交流はダイオードDで整流され、メインコンデンサE4
に充電される。
【0076】また、警告回路ALは、メインスイッチM
SWの他方のスイッチ接点SW2を介してメインコンデ
ンサE4の陽極(+)に接続され、メインコンデンサE
4の陰極(−)と陽極(+)の間と同じ電圧が抵抗R2
と警告回路ALの両端に印加されるので、警告回路AL
のトリガコンデンサTCにも充電が開始される。そし
て、トリガコンデンサTCの充電電圧が、抵抗R3とイ
ンジケータランプNeの直列回路に印加され、トリガコ
ンデンサTCの充電電圧が所定電圧に達すると、インジ
ケータランプNeの放電開始、即ち、インジケータラン
プNeが点灯する。この時、メインコンデンサE4の充
電電圧は、ストロボ発光に必要な所定電圧に達してい
る。トリガコンデンサTCの充電電圧は、インジケータ
ランプNeの点灯により低下して行き、ある程度低下す
るとインジケータランプNeは放電を停止して消灯す
る。これにより、トリガコンデンサTCに再び充電が行
なわれ、充電電圧が高くなるとインジケータランプNe
が再放電して点灯する。インジケータランプNeは、こ
のようにして点灯と消灯とを繰り返し、メインコンデン
サE4の充電完了を点滅発光で表示する。
【0077】そして、インジケータランプNeが点滅発
光したのち、シャッタレリーズボタン10を押してシャ
ッタを作動すると、トリガスイッチTSWが閉じて、メ
インコンデンサE4の電荷がトリガコイルTR2の1次
巻線W11を通して放電され、トリガコイルTR2の2
次巻線W12に高電圧が発生して、ストロボ発光管Xe
が点灯し、ストロボ撮影が行われる。またストロボ撮影
終了後は、ストロボ用スイッチE8(図7)をオフに
し、メインスイッチMSWを開にすることにより、警告
回路ALを含めたストロボ電気回路の全体が動作停止
し、インジケータランプの点滅も停止する。
【0078】上述のように、簡易カメラ1には、フロー
半田付け工程で半田付けしたストロボ電気回路基板29
に各種部品36a、32,E4を手半田付け工程で半田
付けしたストロボ発光装置E1が組み込まれるが、両半
田付け工程を用いたことによる半田付け不良を回路基板
29で未然に防止でき、回路基板29の信頼性が向上す
るので、カメラ自体の信頼性をも向上させることができ
る。
【0079】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、本発明の構成を適用できる回路基板部品
は、カメラのストロボ用電気回路基板に限定されず、他
の回路基板であってもよく、更に、カメラ以外の機器用
の回路基板であってもよいことは勿論である。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、半田付け工程における
半田ボールの発生を防止し、また、手付け半田工程を併
用した場合の半田付け不良の発生を防止し、電子部品を
実装した回路基板部品の信頼性を向上させることのでき
る回路基板部品及び回路基板部品の製造方法を提供でき
る。また、かかる回路基板を備え信頼性を向上できるカ
メラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による回路基板上に形成され
た半田ランド部を含む配線パターンの一部を拡大して示
す平面図である。
【図2】図1の回路基板に半田付けで実装される電子部
品を概略的に示す斜視図である。
【図3】図1の回路基板に図2の電子部品を半田付けの
ために載せた状態を示す側断面図(a)及び半田付け後
の状態を示す側断面図(b)である。
【図4】図1の回路基板に図2の電子部品を半田付けの
ために載せたときの状態を更に拡大して示す平面図であ
る。
【図5】第2の実施の形態によるストロボ電気回路基板
を示す斜視図である。
【図6】図5のストロボ電気回路基板の製造工程を示す
フローチャートである。
【図7】図5のストロボ電気回路基板部品を内部に含む
簡易カメラの分解斜視図である。
【図8】図5のストロボ電気回路の回路図である。
【符号の説明】
1 カメラ 28 フロー半田付け工程による半田付
け部 29 ストロボ電気回路基板、回路基板 30 電気スイッチ 32 可動接点 35,36,37 手半田付け工程による半田付け部 36a,37a リード部 E4 メインコンデンサ E7 放電管 41,42 電子部品 43,44 電極部 45 下面電極 46 側面電極 50 回路基板 51〜53 配線パターン 55 ペースト状半田層 56 半田付け部 57 重複部 55a 重複部におけるペースト状半田層
の部分 61,62 半田ランド部 71,72 半田ランド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛原 豪 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 増田 拓朗 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 5E319 AA03 AB01 AB06 AC02 BB05 CC23 CC33 CC54 CD06 CD41 GG03

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板上に形成された半田ランド部
    と、前記回路基板上で前記半田ランド部に半田付けによ
    り取り付けられる電極部を有する電子部品と、を備える
    回路基板部品であって、 前記電子部品の電極部と前記半田ランド部とが重複する
    重複部の面積をAとし、前記重複部にほぼ均一の厚さで
    形成されるペースト状半田の面積をBとしたとき、次式
    を満たすことを特徴とする回路基板部品。 0.25≦B/A≦0.5
  2. 【請求項2】 次式を満たすことを特徴とする請求項1
    に記載の回路基板部品。 0.3≦B/A≦0.45
  3. 【請求項3】 前記ペースト状半田の厚さが100乃至
    180μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の回路基板部品。
  4. 【請求項4】 前記ペースト状半田の厚さが110乃至
    160μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1,
    2または3に記載の回路基板部品。
  5. 【請求項5】 回路基板上に形成された半田ランド部に
    ペースト状半田を塗布する工程と、前記ペースト状半田
    が塗布された前記半田ランド部に電子部品をその電極部
    が重複するように載せる工程と、前記回路基板を高温雰
    囲気中で半田付けする工程と、を含む回路基板部品の製
    造方法であって、 前記電子部品の前記電極部と前記半田ランド部とが重複
    する重複部の面積をAとし、前記重複部に塗布されるペ
    ースト状半田の面積をBとしたとき、次式を満たすこと
    を特徴とする回路基板部品の製造方法。 0.25≦B/A≦0.5
  6. 【請求項6】 次式を満たすことを特徴とする請求項5
    に記載の回路基板部品の製造方法。 0.3≦B/A≦0.45
  7. 【請求項7】 前記ペースト状半田がほぼ均一の厚さに
    塗布され、その厚さが100乃至180μmの範囲内で
    あることを特徴とする請求項5または6に記載の回路基
    板部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ペースト状半田がほぼ均一の厚さに
    塗布され、その厚さが110乃至160μmの範囲内で
    あることを特徴とする請求項5,6または7記載の回路
    基板部品の製造方法。
  9. 【請求項9】 自動半田付け工程により半田付けされた
    自動半田付け部と、手作業により半田付けされた手半田
    付け部とを有する回路基板部品において、 前記手半田付け部に使用されている半田の成分と、前記
    自動半田付け部に使用されている半田の成分とが異なる
    ことを特徴とする回路基板部品。
  10. 【請求項10】 前記手半田付け部に使用されている半
    田の融点が、前記自動半田付け部に使用されている半田
    の融点よりも低いことを特徴とする請求項9に記載の回
    路基板部品。
  11. 【請求項11】 前記手半田付け部に使用されている半
    田の融点と、前記自動半田付け部に使用されている半田
    の融点との温度差が5度以上であることを特徴とする請
    求項10に記載の回路基板部品。
  12. 【請求項12】 前記手半田付け部に使用されている半
    田がSn−Ag系の半田であり、前記自動半田付け部に
    使用されている半田がSn−Cu系の半田であることを
    特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の回
    路基板部品。
  13. 【請求項13】 前記手半田付け部に使用されている半
    田がSn−Zn系の半田であり、前記自動半田付け部に
    使用されている半田がSn−Cu系またはSn−Ag系
    の半田であることを特徴とする請求項9乃至11のいず
    れか1項に記載の回路基板部品。
  14. 【請求項14】 前記手半田付け部に使用されている半
    田がSn−Bi系の半田であり、前記自動半田付け部に
    使用されている半田がSn−Zn系、Sn−Cu系また
    はSn−Ag系の半田であることを特徴とする請求項9
    乃至11のいずれか1項に記載の回路基板部品。
  15. 【請求項15】 前記自動半田付け部は、フロー半田付
    け工程によるフロー半田付け部、またはリフロー半田付
    け工程によるリフロー半田付け部であることを特徴とす
    る請求項9乃至14のいずれか1項に記載の回路基板部
    品。
  16. 【請求項16】 フロー半田付け工程またはリフロー半
    田付け工程により半田付けを行う第1の半田付け工程
    と、手作業により半田付けを行う第2の半田付け工程
    と、を含み、 前記第1の半田付け工程で使用する半田の成分と、前記
    第2の半田付け工程で使用する半田の成分とが異なるこ
    とを特徴とする回路基板部品の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第2の半田付け工程で使用する半
    田の融点が、前記第1の半田付け工程で使用する半田の
    融点よりも低いことを特徴とする請求項16に記載の回
    路基板部品の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第1の半田付け工程で使用する半
    田の融点と、前記第2の半田付け工程で使用する半田の
    融点との温度差が5度以上であることを特徴とする請求
    項17に記載の回路基板部品の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の半田付け工程で使用する半
    田がSn−Ag系の半田であり、前記第1の半田付け工
    程で使用する半田がSn−Cu系の半田であることを特
    徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の回
    路基板部品の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の半田付け工程で使用する半
    田がSn−Zn系の半田であり、前記第1の半田付け工
    程で使用する半田がSn−Cu系またはSn−Ag系の
    半田であることを特徴とする請求項16乃至18のいず
    れか1項に記載の回路基板部品の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記第2の半田付け工程で使用する半
    田がSn−Bi系の半田であり、前記第1の半田付け工
    程で使用する半田がSn−Zn系、Sn−Cu系または
    Sn−Ag系の半田であることを特徴とする請求項16
    乃至18のいずれか1項に記載の回路基板部品の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の回路基板部品を備えることを特徴とするカメラ。
  23. 【請求項23】 請求項9乃至15のいずれか1項に記
    載の回路基板部品を備えることを特徴とするカメラ。
JP2002024958A 2002-02-01 2002-02-01 回路基板部品、回路基板部品の製造方法及びカメラ Withdrawn JP2003229655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024958A JP2003229655A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 回路基板部品、回路基板部品の製造方法及びカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024958A JP2003229655A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 回路基板部品、回路基板部品の製造方法及びカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003229655A true JP2003229655A (ja) 2003-08-15

Family

ID=27747258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002024958A Withdrawn JP2003229655A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 回路基板部品、回路基板部品の製造方法及びカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003229655A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018034190A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社タムラ製作所 はんだ組成物および電子基板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018034190A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社タムラ製作所 はんだ組成物および電子基板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003229655A (ja) 回路基板部品、回路基板部品の製造方法及びカメラ
EP1083458A2 (en) Lens-fitted film unit with strobe circuit
US6061531A (en) One-time use camera with strobe circuit baseboard
JP2005099202A (ja) ストロボ装置及びその再使用方法
JPH05129769A (ja) ストロボ用プリント配線板
JP2003229032A (ja) 回路基板及びこの回路基板を含むカメラ
JP2000347257A (ja) ストロボ装置及びその製造方法
KR19990044979A (ko) 내장형 전기 플래시를 구비한 일회용 카메라
JPH10294539A (ja) プリント基板の配線構造
JP3773150B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット用ストロボ装置
JP2001209095A (ja) ストロボユニット、及びその製造方法
JPH1165028A (ja) レンズ付きフィルムユニット
JPH10241967A (ja) 複合化トランス及びストロボ回路並びにレンズ付きフイルムユニット
JPH10254029A (ja) ストロボ装置
JP2862220B2 (ja) ストロボ装置
JP2000241856A (ja) ストロボ装置
JP3317598B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3317591B2 (ja) ストロボユニット及びこれを内蔵したレンズ付きフイルムユニット
JP2003295263A (ja) ストロボ装置
JPH08122867A (ja) レンズ付きフイルムユニット用ストロボ装置
JPH10161225A (ja) カメラの情報写し込み装置
JPH0954362A (ja) ストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法
JPH09113970A (ja) ストロボ内蔵レンズ付きフィルムユニット、及びダイヤフラム型スイッチ
JP3553677B2 (ja) ストロボ内蔵型レンズ付きフイルムユニット
JPH10232433A (ja) ストロボユニット、及びストロボ内蔵レンズ付きフィルムユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041108

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070528