JP2003224415A - Rfid用トランスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法 - Google Patents

Rfid用トランスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法

Info

Publication number
JP2003224415A
JP2003224415A JP2002022742A JP2002022742A JP2003224415A JP 2003224415 A JP2003224415 A JP 2003224415A JP 2002022742 A JP2002022742 A JP 2002022742A JP 2002022742 A JP2002022742 A JP 2002022742A JP 2003224415 A JP2003224415 A JP 2003224415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna coil
trimming
resonance frequency
loop
inductance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002022742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3781109B2 (ja
Inventor
Takashi Tsuchida
隆 土田
Yasuhiro Ubukata
康弘 生方
Eiji Takahashi
英二 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2002022742A priority Critical patent/JP3781109B2/ja
Publication of JP2003224415A publication Critical patent/JP2003224415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3781109B2 publication Critical patent/JP3781109B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】RFID用トランスポンダのような共振回路を
備える装置の共振周波数を簡単かつ正確に調整すること
ができるRFID用トランスポンダのアンテナコイルの
構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方
法の提供。 【解決手段】チップコンデンサ7と1ターン以上のルー
プで構成されるアンテナコイル4とからなる共振回路と
ICチップと備えるラベル状やシート状のトランスポン
ダ2において、アンテナコイル4の最内周のループに経
路を短絡する複数のインダクタンス調整用トリミングラ
イン4aを設け、トリミングライン4aを順次切断する
ことにより、アンテナコイル4の長さを増減させて、イ
ンダクタンス又は共振周波数を所望の値に合わせ込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共振回路を構成す
るアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた
共振周波数の調整方法に関し、特に、実装されたICチ
ップに対して非接触でデータの読み書きを行うことを特
徴とするRFID(Radio Frequency Identification)
用トラスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナ
コイルを用いた共振周波数の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICチップを備えたトランスポン
ダとリーダ/ライタ(又はリーダ)との間でデータの交
信を行うRFIDシステムが普及している。このRFI
Dシステムは、トランスポンダ及びリーダ/ライタの各
々に備えたアンテナを用いてデータの交信を行うため、
トランスポンダをリーダ/ライタから数cm乃至数十c
m離しても通信可能であり、また、汚れや静電気等に強
いという長所から、工場の生産管理、物流の管理、入退
室管理等の様々な分野に利用されるようになってきてい
る。
【0003】このRFIDシステムでデータの通信を行
う場合、リーダ/ライタ、トランスポンダの双方のアン
テナの共振周波数をある程度の精度で送信するキャリア
周波数に合わせ込む必要がある。ここで、アンテナの共
振周波数f0は、アンテナコイルのインダクタンスLと
コンデンサのキャパシタンスCとを用いて次式のように
表される。
【0004】
【数1】
【0005】式1より、アンテナコイルのインダクタン
スL又はコンデンサのキャパシタンスCのいずれかを増
減させることにより共振周波数を所望の値に調整するこ
とができ、リーダ/ライタのアンテナの場合は、通常、
アンテナに実装したトリマコンデンサなどにより調整が
行われている。
【0006】一方、トランスポンダの場合は、そのサイ
ズが小さいことから各々のトランスポンダにトリマコン
デンサを実装することが困難な場合もあり、特に、シー
ト状やラベル状の様な厚さ数100μm程度のトランス
ポンダの場合は、ラベル上に作製されたフィルムコンデ
ンサをトリミングすることにより容量を変化させて共振
周波数を調整している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】フィルムコンデンサの
トリミングにより容量を変化させるためには、トランス
ポンダ内に大きな面積のフィルムコンデンサを形成する
必要がある。特に、小型トランスポンダの場合は、アン
テナコイルが小さくインダクタンスが小さくなることか
ら、所望の共振周波数を得るためには大型のトランスポ
ンダより大きなコンデンサ容量を必要とし、一定の容量
変化率を得るためのフィルムコンデンサの面積は更に大
きくなってしまい、トランスポンダの小型化の障害とな
ってしまう。
【0008】ここで、従来のトランスポンダの構造につ
いて、図12及び図13を参照して説明する。図12
は、従来のRFID用トランスポンダの基本構成を示す
回路図であり、図13は、小型のシート(ラベル)状ト
ランスポンダにおける共振回路のアンテナコイルとフィ
ルムコンデンサとの位置関係を示す平面図である。
【0009】図12に示すように、トランスポンダ2
は、共振回路を構成するアンテナコイル4及びコンデン
サと、データの記憶、演算を行うICチップ5とからな
り、大型のトランスポンダ2の場合は部品の取り付けス
ペースが大きいことから、コンデンサを固定容量を形成
するコンデンサ6aと容量の調整が可能なトリマコンデ
ンサ6bとで構成し、トリマコンデンサ6bを増減させ
ることにより共振周波数の調整を行っていた。
【0010】しかしながら、図13に示すようなシート
(ラベル)状のトランスポンダ2の場合は、トリマコン
デンサ6bを設けることは困難であり、アンテナコイル
4と同一平面状にフィルムコンデンサ6cを形成してい
るが、図13(a)に示すように、アンテナコイル4の
内部にフィルムコンデンサ6cを形成すると、容量変化
量は限定的であり、また渦電流損による損失の増加によ
りQ値が低下する原因となる。
【0011】また、図13(b)に示すように、アンテ
ナコイル4の外部にフィルムコンデンサ6cを形成する
場合、その分の面積増加を招いてしまう。そして、一定
共振周波数を維持する場合、トランスポンダ2の微小化
に伴ってインダクタンスが減少することにより、共振用
コンデンサの容量は増加し、容量に一定の変化率を与え
るためのトリミング用フィルムコンデンサの面積の増加
比率は無視できないほど大きくなり、トランスポンダ2
のサイズはフィルムコンデンサ6c(トリミング部分を
含む)の面積に律則されてしまう。
【0012】そこで、フィルムコンデンサ6cを用いず
に共振周波数の調整を行うために、アンテナコイル4側
で共振周波数を調整する方法が種々提案されている。例
えば、特開平4−321190号公報には、共振回路を
構成するアンテナコイルとして、基板の周辺部上にスパ
イラル状に形成された導体パターンからなる主コイル
と、それぞれ主コイルの対応する巻き線の導体パターン
と主コイルの一端とを電気的に接続すると共にこれらの
うち一つを残して他を切断することにより所望のインダ
クタンス特性を得るための複数の調整パターンとを設け
る構造が開示されている。
【0013】また、特開2000−285214号公報
には、共振回路を構成するアンテナから接続端子を複数
個引き出し、接続端子のうち少なくとも任意の1組を選
択接続することにより、アンテナの巻き数を決定し、イ
ンダクタンス値を調整する技術が開示されている。
【0014】上記公報記載の技術によれば、調整パター
ンの一つ又は接続端子の一組みを選択して、その経路の
みを接続又は他の経路を切断することにより、アンテナ
コイルの経路長を変えることができ、その結果、インダ
クタンスを増減させて共振周波数を調整することができ
るが、上記公報記載の方法では、予め設けられた経路の
一つを選択するため、インダクタンスの変化量を細かく
調整することができず、共振周波数を所望の値に正確に
合わせ込むことはできない。
【0015】すなわち、上記公報では、トランスポンダ
2に実装されるICチップ5の内部キャパシタンスの大
きなばらつきを補償するためにアンテナコイル4の巻き
数を選択しているが、選択可能な経路はトランスポンダ
2のサイズを維持する必要上、数多く形成することがで
きず、そのため共振周波数も粗い調整しか行うことがで
きない。また、実際のトランスポンダ2では、共振周波
数のずれを引き起こす要因として、共振回路を構成する
アンテナコイル4やコンデンサのパターン形成誤差や、
トランスポンダ2を取り付ける物品との相互作用等もあ
り、このような要因に起因する共振周波数のずれはIC
チップ5に起因するずれに比べて小さく、上記公報記載
の方法では、このようなずれを有効に調整することはで
きない。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その主たる目的は、RFID用トランスポ
ンダのような共振回路を備える装置の共振周波数を簡単
かつ正確に調整することができるRFID用トランスポ
ンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用
いた共振周波数の調整方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のRFID用トランスポンダは、アンテナコ
イルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID
用トランスポンダにおいて、1ターン以上のループで構
成される前記アンテナコイルの最内周のループに、該ル
ープの経路を短絡する複数のトリミング用配線が略平行
に形成され、前記トリミング用配線が順次切断されて、
前記アンテナコイルのインダクタンスが調整されるもの
である。
【0018】本発明においては、矩形形状のループに対
して、前記複数のトリミング用配線が、前記ループの対
向する辺を短絡するように形成される構成、又は、矩形
形状のループに対して、前記複数のトリミング用配線
が、前記ループの一辺と該一辺に隣り合う辺から分岐す
る配線とを短絡するように形成される構成とすることが
でき、前記分岐配線が、前記一辺に対して所定の角度で
傾斜するように形成される構成とすることもできる。
【0019】また、本発明においては、前記複数のトリ
ミング用配線が、該トリミング用配線1本当たりのイン
ダクタンス変化量が略一定になる間隔に形成される構
成、又は、前記複数のトリミング用配線の間隔又は前記
分岐配線の傾斜角が、前記トリミング用配線を順次切断
した時の前記アンテナコイルのインダクタンスの変化量
が略一定の値となるように設定される構成とすることが
できる。
【0020】また、本発明のRFID用トランスポンダ
は、アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を
備えたRFID用トランスポンダにおいて、1ターン以
上のループで構成される前記アンテナコイルの最外周の
ループに、始点と終点とが前記ループに接続される迂回
配線が複数形成され、各々の前記迂回配線の始点と終点
とを結ぶ領域の前記ループが順次切断されて、前記アン
テナコイルのインダクタンスが調整されるものである。
【0021】本発明においては、前記迂回配線が、迂回
経路長の異なる複数のグループからなる構成とすること
ができ、前記迂回配線が、コの字型又はU字型に形成さ
れていることが好ましい。
【0022】また、本発明のRFID用トランスポンダ
は、アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路
と、ICチップとを備えたRFID用トランスポンダに
おいて、前記アンテナコイルの両端子部から、前記IC
チップを実装する2本の配線が略平行に延在して形成さ
れ、前記ICチップの実装位置が前記配線上でスライド
されて、前記アンテナコイルのインダクタンスが調整さ
れるものである。
【0023】本発明の共振周波数の調整方法は、アンテ
ナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRF
ID用トランスポンダにおける共振周波数の調整方法で
あって、1ターン以上のループで構成される前記アンテ
ナコイルの最内周のループに、該ループの経路を短絡す
る複数のトリミング用配線を略平行に形成し、前記トリ
ミング用配線を前記ループの経路を最も短くする側から
順次切断することにより、前記アンテナコイルのインダ
クタンスを徐々に増加させて共振周波数を調整するもの
である。
【0024】また、本発明の共振周波数の調整方法は、
アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備え
たRFID用トランスポンダにおける共振周波数の調整
方法であって、1ターン以上のループで構成される前記
アンテナコイルの最外周のループに、始点と終点とが前
記ループに接続される迂回配線を複数形成し、各々の前
記迂回配線の始点と終点とを結ぶ領域の前記ループを順
次切断することにより、前記アンテナコイルのインダク
タンスを徐々に増加させて共振周波数を調整するもので
ある。
【0025】また、本発明の共振周波数の調整方法は、
アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路と、I
Cチップとを備えたRFID用トランスポンダにおける
共振周波数の調整方法であって、前記アンテナコイルの
両端子部に、前記ICチップを実装する2本の配線を略
平行に延在して形成し、前記ICチップの実装位置をず
らすことにより、前記アンテナコイルのインダクタンス
を徐々に変化させて共振周波数を調整するものである。
【0026】このように、本発明では、トランスポンダ
の共振周波数の調整をコンデンサの容量ではなく、アン
テナコイルのインダクタンスにより行うため、トリミン
グ用に形成されていた従来のフィルムコンデンサ部分の
面積を省略することができ、トランスポンダ全体の面積
の縮小化が可能となる。また、アンテナコイルの巻き数
を選択するのではなく、アンテナコイル内に形成したイ
ンダクタンス調整用トリミングラインを順次切断した
り、ICチップの実装位置を変えてアンテナコイルの長
さを増減させることによりインダクタンスを調整してい
るため、微調整が可能となり、共振周波数を所望の値に
正確に合わせ込むことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明に係るRFID用トランス
ポンダは、その好ましい一実施の形態において、チップ
コンデンサと1ターン以上のループで構成されるアンテ
ナコイルとからなる共振回路とICチップとを備え、ア
ンテナコイルの最内周のループに経路を短絡する複数の
トリミングラインを設けたり、アンテナコイルの最外周
のループに経路を迂回する複数のトリミングラインを設
ける構造、又は、アンテナコイルの両端子に接続される
ICチップ実装用配線を長く形成する構造により、アン
テナコイルのインダクタンスを調整して共振周波数を所
望の値に合わせ込むものである。
【0028】すなわち、アンテナコイルの最内周ループ
又は最外周ループに設けたインダクタンス調整用のトリ
ミングラインを順次切断することによりアンテナコイル
の長さを増減させて、インダクタンスを徐々に変化させ
ることができ、経路を選択する従来の方法に比べて正確
な調整が可能となる。また、トリミングラインの間隔の
広狭、トリミングラインの長さを適宜設定することによ
りインダクタンスの調整幅を任意に設定することがで
き、トリミングラインの間隔又は長さを所定の関係式に
従って設定することにより、トリミング1本当たりのイ
ンダクタンスの変化量を略一定にすることができ、切断
作業を容易にすることができる。更に、インダクタンス
調整用のトリミングラインに代えて、ICチップの実装
位置を調整可能とすることによっても、アンテナコイル
長を調整することができ、インダクタンスの微調整を実
現することができる。
【0029】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について説明する。
上述したように、コンデンサで共振周波数を調整するた
めには大きな面積のトリミング用フィルムコンデンサを
形成する必要があるため、本実施例では、アンテナコイ
ルで共振周波数の調整を行い、コンデンサとしてフィル
ムコンデンサに代えてチップコンデンサを用い、コイル
渦電流損によるQ値低下を防ぎ、かつ、トランスポンダ
のサイズの増大を防止している。また、共振周波数の微
調整を可能とするために、アンテナコイルの経路を選択
するのではなく、アンテナコイルに設けたインダクタン
ス調整用トリミングラインを順次切断し、また、ICチ
ップの実装位置をずらすことにより、インダクタンスを
徐々に変化させている。以下、具体的な構成について図
面を参照して説明する。
【0030】[実施例1]まず、本発明の第1の実施例
に係るRFID用トランスポンダのアンテナコイル構造
及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法に
ついて、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、R
FIDシステムの全体構成を模式的に示す図であり、図
2は、第1の実施例に係るRFID用トランスポンダの
構造の一例を示す平面図である。また、図3及び図4
は、本実施例の効果を説明するための図である。
【0031】図1に示すように、RFIDシステム1
は、リーダ/ライタ用アンテナ3aを用いてデータの交
信を行うリーダ/ライタ3と、ラベル型、シート型、ス
ティック型等の種々の形状のトランスポンダ2とからな
り、リーダ/ライタ3には、送受信信号を変換するため
の通信回路部と送受信信号をデコードするための演算処
理部とが接続されている。
【0032】また、図2に示すように、本実施例のトラ
ンスポンダ2は、1ターン以上のループから構成される
アンテナコイル4とチップコンデンサ7とからなる共振
回路とデータの記憶、演算処理を行うICチップ(図示
せず)とが設けられ、更に、アンテナコイル4の最内周
のループにはインダクタンス調整用のトリミングライン
4aが所定の間隔でループを短絡するように形成されて
いる。
【0033】なお、図では、アンテナコイル4は2ター
ンのループにより構成されているが、ループの数は任意
に設定することができる。また、インダクタンス調整用
トリミングライン4aを等間隔に10本(L1〜L1
0)設けた構成としているが、トリミングライン4aは
複数本であればよく、その間隔及び本数はインダクタン
ス(共振周波数)の調整幅及び調整精度に合わせて適宜
設定することができる。
【0034】トリミング前の段階では、アンテナコイル
4は実効的にチップコンデンサ7側の端子AからL1の
トリミングライン4aを通って端子Bに繋がる経路とな
るため、アンテナコイル4の長さは短く、アンテナコイ
ル4のインダクタンスは小さくなっている。そして、チ
ップコンデンサ7側(L1側)から、レーザ光を用いた
方法や機械的に配線パターンを切除する方法等により、
トリミング位置4bで順次トリミングライン4aを切断
していくことにより、アンテナコイル4の経路を徐々に
長くすることができ、その結果、アンテナコイル4のイ
ンダクタンスを徐々に大きく(共振周波数を徐々に小さ
く)することができる。
【0035】本実施例の効果を実証するため、図2のパ
ターンを持つPCB基板を製作し、トリミングライン4
aを順次切断したときの共振周波数の値及びその変化を
測定した。なお、本実施例では、アンテナコイル4の最
外周ループの寸法は、短辺側(図の上下方向)が約8m
m、長辺側(図の左右方向)が約40mm、最内周ルー
プの短辺側の間隔は3mm、インダクタンス調整用トリ
ミングライン4aの間隔は0.5mmとした。上記構造
のトランスポンダ2を用いて測定した結果を図3及び図
4に示す。
【0036】図3及び図4の横軸は、インダクタンス調
整用トリミングライン4aの切断本数を示し、例え
ば、”2”はL1とL2の2本のトリミングライン4a
を切断した状態を示している。また、図3の縦軸は、切
断本数に対応する共振周波数の値を示し、図4の縦軸
は、切断本数を増加させた時の共振周波数の変化量を示
している。
【0037】図3から分かるように、インダクタンス調
整用トリミングライン4aをトリミングするに従って、
共振周波数の値は徐々に減少しており、本実施例の構造
で共振周波数の微調整が可能であることが分かる。ま
た、図4から分かるように、トリミング本数の増加によ
る共振周波数の変化量は測定誤差を考慮すると一定の傾
きで減少しており、予めその傾きを求めておけば所望の
共振周波数に調整するための切断本数を容易に計算でき
ることが分かる。
【0038】このように、アンテナコイル4を形成する
ループの最内周にループを短絡するインダクタンス調整
用トリミングライン4aを複数本形成し、内側(L1
側)から順次切断することによって、アンテナコイル4
の経路を徐々に長くしてインダクタンスを徐々に増加さ
せる(共振周波数を減少させる)ことができる。従っ
て、従来例のようなアンテナコイルの経路を選択する方
法に比べてインダクタンスを微調整することができ、所
望の共振周波数より若干高めに共振周波数を設定してお
き、トリミングを行うことで共振周波数を正確に合わせ
込むことができる。
【0039】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例
に係るRFID用トランスポンダのアンテナコイル構造
及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法に
ついて、図5乃至図9を参照して説明する。図5は、第
2の実施例に係るRFID用トランスポンダの構造の一
例を示す平面図であり、図6及び図7は、本実施例の効
果を説明するための図である。また、図8及び図9は、
本実施例のアンテナコイルの他の構成を示す平面図であ
る。
【0040】前記した第1の実施例では、アンテナコイ
ル4最内周のループの対向する辺を短絡するようにイン
ダクタンス調整用トリミングライン4aを設けたが、特
に共振周波数の微調整を必要とする場合は、各々のトリ
ミングライン4aの間隔を狭める必要がある。しかしな
がら、トリミングライン4aの間隔が狭すぎるとトリミ
ングの作業性が悪化し、誤って余分なトリミングライン
4aを切断してしまうといった不具合が生じる可能性が
ある。
【0041】そこで、本実施例では、図5に示すよう
に、インダクタンス調整用トリミングライン4aを最内
周のループの角部に設け、トリミング一本当たりのアン
テナコイル有効面積の変化量を小さくすることにより、
アンテナコイルの形状(すなわち、アンテナコイル4の
対向する辺の間隔)に依存しない共振周波数の調整を可
能としている。このような構造とすることにより、トリ
ミングライン4aの間隔dがトリミングの物理的限界に
達していても、更に共振周波数の調整幅を小さくするこ
とが可能となる。
【0042】本実施例の効果を実証するため、図5のパ
ターンを持つPCB基板を製作し、トリミングライン4
aを順次切断したときの共振周波数の値及びその変化を
測定した。なお、本実施例では、アンテナコイル4の寸
法は第1の実施例と同様とし、インダクタンス調整用ト
リミングライン4aの各々の長さを2mm、間隔は0.
5mmとした。上記構造のトランスポンダを用いて測定
した結果を図6及び図7に示す。
【0043】図6から分かるように、インダクタンス調
整用トリミングライン4aをトリミングするに従って、
共振周波数は減少しており、かつ、その減少量は10本
のトリミングライン4aを切断しても0.25MHz程
度であり、0.7MHz程度である第1の実施例に比べ
て共振周波数の微調整が可能であることが分かる。ま
た、1カット当たりの変化量も図7に示すように0.3
MHz程度と極めて小さいことが分かる。
【0044】なお、第1の実施例で示した図2の構成又
は本実施例の図5の構成では、トリミングの本数が多く
なるに従って、図4及び図7に示すように、1カット当
たりのインダクタンスの変化幅は小さくなっている。こ
れは、インダクタンスがアンテナ線の直径やターン数、
アンテナの面積等に相関して変化するからであり、トリ
ミングライン4aを等間隔に設定してもインダクタンス
の変化量を一定にすることはできない。このような複雑
な形状のアンテナでは、インダクタンスの変化量を一定
にするトリミングライン4aの間隔を厳密に求めること
は困難であるが、単純化したモデルを考えると指針を得
ることができる。例えば、辺の長さがa、b(a>b)
の長方形のアンテナを考えた場合、アンテナの半径を
r、アンテナ線の直径をd、ターン数をN、ターン間隔
をsとした場合、インダクタンスLは次式で表される。
【0045】
【数2】
【0046】そこで、式2を参考にして、Lの変化量が
一定となるようにrを設定することにより、インダクタ
ンスの変化量が略一定となるトリミングライン4aの形
状を決定することができる。例えば、図8に示すように
インダクタンス調整用トリミングライン4cを台形構造
にすることによって、1カット当たりのインダクタンス
の変化量を略一定にすることも可能である。また、図9
に示すようにトリミングライン4dの外形は矩形形状と
し、各々のラインの間隔を式2に関係に従って変化させ
ることによっても同様にインダクタンスの変化量を略一
定に保つことができる。そして、インダクタンスの変化
量を一定にすることにより、所望の共振周波数に調整す
るために必要なカット数を簡単に計算することができ、
トリミング作業を更に容易にすることができる。
【0047】なお、図8及び図9では、ループの角部に
インダクタンス調整用トリミングライン4aを設ける場
合の構造について記載しているが、ループの対向する辺
を短絡するようにトリミングライン4aを形成する第1
の実施例の構造に対して、各々のトリミングライン4a
の間隔を変化させる図9の構造を適用することも可能で
ある。
【0048】[実施例3]次に、本発明の第3の実施例
に係るRFID用トランスポンダのアンテナコイル構造
及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法に
ついて、図10を参照して説明する。図10は、第3の
実施例に係るRFID用トランスポンダの構造の一例を
示す平面図である。
【0049】前記した第1及び第2の実施例では、アン
テナコイル4をトリミングライン4aで短絡させてアン
テナコイル4のインダクタンスを変化させたが、図10
に示すように、アンテナコイル4の端子A及びCに接続
されるチップコンデンサ7の接続配線を延長してICチ
ップ5を実装するための配線(トリミング調整用配線4
e)を長く形成して、ICチップ5の実装位置に自由度
を持たせておき、アンテナコイル4からの線路長を変化
させることによってインダクタンスを増減し、共振周波
数を調整することもできる。
【0050】具体的には、図の左側から右側にICチッ
プ5の実装位置をずらすことにより、アンテナコイル4
からの線長が増加し、インダクタンスを増加させること
ができる。これにより、式1の関係から共振周波数は減
少することになり、共振周波数の微調整が可能となる。
なお、トリミング調整用配線4eの形成位置は図の構成
に限定されず、アンテナコイル4の端子A及びCからI
Cチップ5までの距離が調整可能な構成であればよい。
【0051】[実施例4]次に、本発明の第4の実施例
に係るRFID用トランスポンダのアンテナコイル構造
及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法に
ついて、図11を参照して説明する。図11は、第4の
実施例に係るRFID用トランスポンダの構造の一例を
示す平面図である。
【0052】前記した第1及び第2の実施例では、アン
テナコイル4の最内周ループにインダクタンス調整用ト
リミングライン4aを設けたが、トランスポンダ2の形
状によっては最外周ループでトリミングを行う方が好ま
しい場合もある。そこで、図11に示すように、アンテ
ナコイル4の最外周ループの端子B近傍にコの字形状の
トリミングライン4fを複数形成し、初期状態で最外周
ループによって短絡しておく。そして、順次短絡部分
(トリミング位置4b)を切断することにより、アンテ
ナコイル4の経路長が増加してインダクタンスが増加
し、その結果、共振周波数を減少させることができる。
このような構造によっても、順次切断本数を増やすこと
によって共振周波数を微調整することができる。
【0053】更に、上記構造において、図に示すグルー
プ1とグループ2のように、迂回線長の異なるトリミン
グライン4aを複数種類作製しておくことによって、1
回のトリミングで変化するインダクタンスの量を調整す
ることができ、例えば、グループ1のトリミングライン
4aを切断することによって粗調整を行い、グループ2
のトリミングライン4aを切断することによって微調整
を行うといった調整方法が可能となり、より細かな調整
を実現することができる。
【0054】なお、上記各実施例では、RFID用トラ
ンスポンダに形成される共振回路の共振周波数の調整方
法について記載したが、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、任意のコイルの構造及びそのコイルを
用いたインダクタンスの調整に適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のRFID
用アンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた
共振周波数の調整方法によれば、下記記載の効果を奏す
る。
【0056】本発明の第1の効果は、トランスポンダの
Q値の損失や面積の増加を招くことなく、共振周波数の
微調整を実現することができるということである。
【0057】その理由は、アンテナコイルの最内周又は
最外周に、アンテナコイルの経路を短絡又は迂回するイ
ンダクタンス調整用のトリミングラインを複数本設けて
順次切断したり、ICチップの実装位置をずらすことに
より、アンテナコイルの経路長又はアンテナコイルの面
積を変化させてインダクタンス、すなわち共振周波数を
変化させることができるからであり、従来のように面積
の大きいフィルムコンデンサを設ける必要がなく、又、
アンテナコイルの経路を選択する方法に比べてインダク
タンスの変化量を制御することができるからである。
【0058】また、本発明の第2の効果は、所望の共振
周波数に設定するためのトリミング本数を容易に求める
ことができるということである。
【0059】その理由は、インダクタンス調整用トリミ
ングラインの形状又は各々のトリミングラインの間隔を
予め与えられた関係式に従って設定することにより、ト
リミングライン1本当たりのインダクタンス調整量を略
一定に維持することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】RFIDシステムの全体構成を模式的に示す図
である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るRFID用トラン
スポンダの構成を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係るRFID用トラン
スポンダを用いた共振周波数の調整方法の効果を示す図
であり、トリミング本数と共振周波数との関係を示す図
である。
【図4】本発明の第1の実施例に係るRFID用トラン
スポンダを用いた共振周波数の調整方法の効果を示す図
であり、トリミング本数と共振周波数の変化量との関係
を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るRFID用トラン
スポンダの構成を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るRFID用トラン
スポンダを用いた共振周波数の調整方法の効果を示す図
であり、トリミング本数と共振周波数との関係を示す図
である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るRFID用トラン
スポンダを用いた共振周波数の調整方法の効果を示す図
であり、トリミング本数と共振周波数の変化量との関係
を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係るRFID用トラン
スポンダの他の構成を示す平面図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係るRFID用トラン
スポンダの他の構成を示す平面図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係るRFID用トラ
ンスポンダの構成を示す平面図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係るRFID用トラ
ンスポンダの構成を示す平面図である。
【図12】従来のRFID用トランスポンダの構成を示
す回路図である。
【図13】従来のRFID用トランスポンダのアンテナ
コイル及びフィルムコンデンサの位置関係を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 RFID用システム 2 トランスポンダ 3 リーダ/ライタ 3a リーダ/ライタ用アンテナ 4 アンテナコイル 4a インダクタンス調整用トリミングライン(短絡経
路) 4b トリミング位置 4c インダクタンス調整用トリミングライン 4d インダクタンス調整用トリミングライン 4e インダクタンス調整用実装配線 4f インダクタンス調整用トリミングライン(迂回経
路) 5 ICチップ 6a コンデンサ 6b トリマコンデンサ 6c フィルムコンデンサ 7 チップコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 1/38 G06K 19/00 K (72)発明者 高橋 英二 東京都文京区小石川1−12−14 三菱マテ リアル株式会社RFID事業センター内 Fターム(参考) 5B035 AA03 BA03 BB09 CA08 CA23 5J046 AA01 AA02 AA09 AB11 PA07 5J047 AA01 AA02 AA09 AB11 EF04 EF05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンテナコイルとコンデンサとからなる共
    振回路を備えたRFID用トランスポンダにおいて、 1ターン以上のループで構成される前記アンテナコイル
    の最内周のループに、該ループの経路を短絡する複数の
    トリミング用配線が略平行に形成され、前記トリミング
    用配線が順次切断されて、前記アンテナコイルのインダ
    クタンスが調整されることを特徴とするRFID用トラ
    ンスポンダ。
  2. 【請求項2】矩形形状のループに対して、前記複数のト
    リミング用配線が、前記ループの対向する辺を短絡する
    ように形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    RFID用トランスポンダ。
  3. 【請求項3】矩形形状のループに対して、前記複数のト
    リミング用配線が、前記ループの一辺と該一辺に隣り合
    う辺から分岐する配線とを短絡するように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のRFID用トランス
    ポンダ。
  4. 【請求項4】前記分岐配線が、前記一辺に対して所定の
    角度で傾斜するように形成されていることを特徴とする
    請求項3記載のRFID用トランスポンダ。
  5. 【請求項5】前記複数のトリミング用配線が、該トリミ
    ング用配線1本当たりのインダクタンス変化量が略一定
    になる間隔に形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一に記載のRFID用トランスポン
    ダ。
  6. 【請求項6】前記複数のトリミング用配線の間隔又は前
    記分岐配線の傾斜角が、前記トリミング用配線を順次切
    断した時の前記アンテナコイルのインダクタンスの変化
    量が略一定の値となるように設定されていることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のRFID用
    トランスポンダ。
  7. 【請求項7】アンテナコイルとコンデンサとからなる共
    振回路を備えたRFID用トランスポンダにおいて、 1ターン以上のループで構成される前記アンテナコイル
    の最外周のループに、始点と終点とが前記ループに接続
    される迂回配線が複数形成され、各々の前記迂回配線の
    始点と終点とを結ぶ領域の前記ループが順次切断され
    て、前記アンテナコイルのインダクタンスが調整される
    ことを特徴とするRFID用トランスポンダ。
  8. 【請求項8】前記迂回配線が、迂回経路長の異なる複数
    のグループで構成されていることを特徴とする請求項7
    記載のRFID用トランスポンダ。
  9. 【請求項9】前記迂回配線が、コの字型又はU字型に形
    成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の
    RFID用トランスポンダ。
  10. 【請求項10】アンテナコイルとコンデンサとからなる
    共振回路と、ICチップとを備えたRFID用トランス
    ポンダにおいて、 前記アンテナコイルの両端子部から、前記ICチップを
    実装する2本の配線が略平行に延在して形成され、前記
    ICチップの実装位置が前記配線上でスライドされて、
    前記アンテナコイルのインダクタンスが調整されること
    を特徴とするRFID用トランスポンダ。
  11. 【請求項11】アンテナコイルとコンデンサとからなる
    共振回路を備えたRFID用トランスポンダにおける共
    振周波数の調整方法であって、 1ターン以上のループで構成される前記アンテナコイル
    の最内周のループに、該ループの経路を短絡する複数の
    トリミング用配線を略平行に形成し、前記トリミング用
    配線を前記ループの経路を最も短くする側から順次切断
    することにより、前記アンテナコイルのインダクタンス
    を徐々に増加させて共振周波数を調整することを特徴と
    する共振周波数の調整方法。
  12. 【請求項12】矩形形状のループに対して、前記複数の
    トリミング用配線を、前記ループの一辺と該一辺に隣り
    合う辺から分岐する配線とを短絡するように形成し、前
    記分岐配線の形成位置によって前記トリミング用配線の
    長さを調整することにより、共振周波数の微調整を行う
    ことを特徴とする請求項11記載の共振周波数の調整方
    法。
  13. 【請求項13】前記分岐配線を、前記一辺に対して所定
    の角度で傾斜するように形成し、前記前記トリミング用
    配線の長さを徐々に変化させることを特徴とする請求項
    12記載の共振周波数の調整方法。
  14. 【請求項14】前記複数のトリミング用配線の間隔又は
    前記分岐配線の傾斜角を、前記トリミング用配線を順次
    切断した場合における前記アンテナコイルのインダクタ
    ンスの変化量が略一定の値となるように設定し、所望の
    共振周波数に調整するための前記トリミング用配線の切
    断数を計算可能とすることを特徴とする請求項11乃至
    13のいずれか一に記載の共振周波数の調整方法。
  15. 【請求項15】アンテナコイルとコンデンサとからなる
    共振回路を備えたRFID用トランスポンダにおける共
    振周波数の調整方法であって、 1ターン以上のループで構成される前記アンテナコイル
    の最外周のループに、始点と終点とが前記ループに接続
    される迂回配線を複数形成し、各々の前記迂回配線の始
    点と終点とを結ぶ領域の前記ループを順次切断すること
    により、前記アンテナコイルのインダクタンスを徐々に
    増加させて共振周波数を調整することを特徴とする共振
    周波数の調整方法。
  16. 【請求項16】前記迂回配線を、迂回経路長の異なる複
    数のグループで構成し、インダクタンスの粗調整と微調
    整とを行うことを特徴とする請求項15記載の共振周波
    数の調整方法。
  17. 【請求項17】アンテナコイルとコンデンサとからなる
    共振回路と、ICチップとを備えたRFID用トランス
    ポンダにおける共振周波数の調整方法であって、 前記アンテナコイルの両端子部に、前記ICチップを実
    装する2本の配線を略平行に延在して形成し、前記IC
    チップの実装位置をずらすことにより、前記アンテナコ
    イルのインダクタンスを徐々に変化させて共振周波数を
    調整することを特徴とする共振周波数の調整方法。
JP2002022742A 2002-01-31 2002-01-31 Rfid用トランスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法 Expired - Fee Related JP3781109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002022742A JP3781109B2 (ja) 2002-01-31 2002-01-31 Rfid用トランスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002022742A JP3781109B2 (ja) 2002-01-31 2002-01-31 Rfid用トランスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005089849A Division JP2005259153A (ja) 2005-03-25 2005-03-25 Rfid用トランスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003224415A true JP2003224415A (ja) 2003-08-08
JP3781109B2 JP3781109B2 (ja) 2006-05-31

Family

ID=27745658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002022742A Expired - Fee Related JP3781109B2 (ja) 2002-01-31 2002-01-31 Rfid用トランスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3781109B2 (ja)

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005341224A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置およびその製造方法
JP2006053833A (ja) * 2004-08-13 2006-02-23 Fujitsu Ltd Rfidタグおよびその製造方法
JP2006067479A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Nhk Spring Co Ltd 非接触情報媒体
EP1686649A1 (en) * 2005-02-01 2006-08-02 Fujitsu Limited A meander line antenna
EP1686650A1 (en) * 2005-02-01 2006-08-02 Fujitsu Limited A meander line antenna
JP2006202174A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Nec Tokin Corp 非接触データキャリアおよびその製造方法
US7205947B2 (en) * 2004-08-19 2007-04-17 Harris Corporation Litzendraht loop antenna and associated methods
JP2007214754A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置
JP2007310898A (ja) * 2007-06-25 2007-11-29 Seiko Epson Corp 非接触型icモジュール及び非接触型icモジュールの製造方法
EP1912284A1 (en) * 2005-07-29 2008-04-16 Fujitsu Ltd. Rf tag and rf tag manufacturing method
KR100822240B1 (ko) 2006-08-07 2008-04-17 전자부품연구원 Rfid 태그
JP2009049685A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Alps Electric Co Ltd アンテナコイル
JP2009164923A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Panasonic Corp アンテナ装置およびその調整方法
JP2009200748A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Fujikura Ltd コイルアンテナ装置、非接触式電子カード及び携帯通信機器
JP2009253580A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Panasonic Corp アンテナ装置の調整方法、およびその製造方法
JP2010117932A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Dainippon Printing Co Ltd 非接触icタグ装置
JP2010117933A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Dainippon Printing Co Ltd 状態変化検知システム
WO2010110517A1 (en) * 2009-03-23 2010-09-30 Industry-University Cooperation Foundation Hanyang University Antenna using a reactive element
US7859480B2 (en) 2006-08-31 2010-12-28 Casio Hitachi Mobile Communications Co., Ltd. Antenna and portable electronic device
JP2011505103A (ja) * 2007-11-28 2011-02-17 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無給電アンテナを使用する無線電力範囲増大
JP2011040949A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Nagano Japan Radio Co アンテナ、送電装置、受電装置および非接触型電力伝送システム
JP4795346B2 (ja) * 2004-08-13 2011-10-19 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション セキュリティ・タグに使用するチューナブル・スパイラル・アンテナ
CN102254212A (zh) * 2010-05-10 2011-11-23 索尼公司 通讯介质、通讯设备及天线调整方法
KR101139316B1 (ko) 2009-03-23 2012-04-26 한양대학교 산학협력단 리액티브 소자를 이용한 안테나
KR101167751B1 (ko) 2005-01-12 2012-07-23 브리티쉬 텔리커뮤니케이션즈 파블릭 리미티드 캄퍼니 Rfid 트랜스폰더 보안 시스템 및 그 방법
WO2013111215A1 (ja) * 2012-01-26 2013-08-01 パナソニック株式会社 アンテナ装置及び携帯無線機
CN109820569A (zh) * 2019-03-19 2019-05-31 成都信息工程大学 一种具有电子标签的手术剪
CN111834736A (zh) * 2019-04-17 2020-10-27 日本航空电子工业株式会社 天线
JP7511009B2 (ja) 2019-12-28 2024-07-04 エイヴェリー デニソン リテール インフォメーション サービシズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 反応性ストラップとともに使うためのチューニングブロック方法及びシステム

Cited By (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005341224A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置およびその製造方法
JP2006053833A (ja) * 2004-08-13 2006-02-23 Fujitsu Ltd Rfidタグおよびその製造方法
JP4653440B2 (ja) * 2004-08-13 2011-03-16 富士通株式会社 Rfidタグおよびその製造方法
US7916032B2 (en) 2004-08-13 2011-03-29 Fujitsu Limited Radio frequency identification (RFID) tag and manufacturing method thereof
JP4795346B2 (ja) * 2004-08-13 2011-10-19 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション セキュリティ・タグに使用するチューナブル・スパイラル・アンテナ
US7205947B2 (en) * 2004-08-19 2007-04-17 Harris Corporation Litzendraht loop antenna and associated methods
JP2006067479A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Nhk Spring Co Ltd 非接触情報媒体
JP4482403B2 (ja) * 2004-08-30 2010-06-16 日本発條株式会社 非接触情報媒体
KR101167751B1 (ko) 2005-01-12 2012-07-23 브리티쉬 텔리커뮤니케이션즈 파블릭 리미티드 캄퍼니 Rfid 트랜스폰더 보안 시스템 및 그 방법
JP2006202174A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Nec Tokin Corp 非接触データキャリアおよびその製造方法
US7205954B2 (en) 2005-02-01 2007-04-17 Fujitsu Limited Meander line antenna
US7132999B2 (en) 2005-02-01 2006-11-07 Fujitsu Limited Meander line antenna
JP2006216999A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Fujitsu Ltd メアンダラインアンテナ
JP4663346B2 (ja) * 2005-02-01 2011-04-06 富士通株式会社 メアンダラインアンテナ
EP1686650A1 (en) * 2005-02-01 2006-08-02 Fujitsu Limited A meander line antenna
EP1686649A1 (en) * 2005-02-01 2006-08-02 Fujitsu Limited A meander line antenna
EP1912284A1 (en) * 2005-07-29 2008-04-16 Fujitsu Ltd. Rf tag and rf tag manufacturing method
EP1912284A4 (en) * 2005-07-29 2008-09-24 Fujitsu Ltd RF LABEL AND HF LABEL MANUFACTURING METHOD
US7548167B2 (en) 2005-07-29 2009-06-16 Fujitsu Limited RF tag and method of manufacturing the RF tag
JP2007214754A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置
KR100822240B1 (ko) 2006-08-07 2008-04-17 전자부품연구원 Rfid 태그
US7859480B2 (en) 2006-08-31 2010-12-28 Casio Hitachi Mobile Communications Co., Ltd. Antenna and portable electronic device
JP2007310898A (ja) * 2007-06-25 2007-11-29 Seiko Epson Corp 非接触型icモジュール及び非接触型icモジュールの製造方法
JP4661833B2 (ja) * 2007-06-25 2011-03-30 セイコーエプソン株式会社 非接触型icモジュール及び非接触型icモジュールの製造方法
US7876277B2 (en) * 2007-08-20 2011-01-25 Alps Electric Co., Ltd. Adjustable antenna coil
JP2009049685A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Alps Electric Co Ltd アンテナコイル
JP2013042540A (ja) * 2007-11-28 2013-02-28 Qualcomm Inc 無給電アンテナを使用する無線電力範囲増大
JP2011505103A (ja) * 2007-11-28 2011-02-17 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無給電アンテナを使用する無線電力範囲増大
EP2232636B1 (en) * 2007-11-28 2018-08-22 Qualcomm Incorporated Wireless power range increase using parasitic antennas
US8766483B2 (en) 2007-11-28 2014-07-01 Qualcomm Incorporated Wireless power range increase using parasitic antennas
JP2009164923A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Panasonic Corp アンテナ装置およびその調整方法
JP2009200748A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Fujikura Ltd コイルアンテナ装置、非接触式電子カード及び携帯通信機器
JP2009253580A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Panasonic Corp アンテナ装置の調整方法、およびその製造方法
JP2010117932A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Dainippon Printing Co Ltd 非接触icタグ装置
JP2010117933A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Dainippon Printing Co Ltd 状態変化検知システム
WO2010110517A1 (en) * 2009-03-23 2010-09-30 Industry-University Cooperation Foundation Hanyang University Antenna using a reactive element
KR101139316B1 (ko) 2009-03-23 2012-04-26 한양대학교 산학협력단 리액티브 소자를 이용한 안테나
JP2011040949A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Nagano Japan Radio Co アンテナ、送電装置、受電装置および非接触型電力伝送システム
CN102254212A (zh) * 2010-05-10 2011-11-23 索尼公司 通讯介质、通讯设备及天线调整方法
JP2011238016A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Sony Corp 非接触通信媒体、アンテナパターン配置媒体、通信装置及びアンテナ調整方法
WO2013111215A1 (ja) * 2012-01-26 2013-08-01 パナソニック株式会社 アンテナ装置及び携帯無線機
CN109820569A (zh) * 2019-03-19 2019-05-31 成都信息工程大学 一种具有电子标签的手术剪
CN109820569B (zh) * 2019-03-19 2023-08-29 成都信息工程大学 一种具有电子标签的手术剪
CN111834736A (zh) * 2019-04-17 2020-10-27 日本航空电子工业株式会社 天线
CN111834736B (zh) * 2019-04-17 2022-12-27 日本航空电子工业株式会社 天线
JP7511009B2 (ja) 2019-12-28 2024-07-04 エイヴェリー デニソン リテール インフォメーション サービシズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 反応性ストラップとともに使うためのチューニングブロック方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3781109B2 (ja) 2006-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003224415A (ja) Rfid用トランスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法
JP2007306601A (ja) Rfid用トランスポンダのアンテナコイル構造及び共振周波数の調整方法
TWI444900B (zh) 非接觸式通訊媒體、天線場型配置媒體、通訊設備及天線調整方法
JP3337865B2 (ja) 合成ループアンテナ
EP1772927B1 (en) Antenna unit and noncontact IC tag
JP5057786B2 (ja) タグ
US6600219B2 (en) Non-contact data carrier
JPH04321190A (ja) 非接触型携帯記憶装置のアンテナ回路
JP5928188B2 (ja) アンテナおよびrfidタグ
KR20080098412A (ko) Rfid태그, rfid태그의 제조 방법 및 rfid태그의 설치 방법
US10552724B2 (en) RFID tag and article having RFID tag attached thereto
EP1851822B1 (en) Transponder tuning method and a transponder
JP2005167327A (ja) 小型アンテナ及びそれを備えた無線タグ
JP2005259153A (ja) Rfid用トランスポンダのアンテナコイルの構造及び該アンテナコイルを用いた共振周波数の調整方法
US20100109874A1 (en) Tag Patch Antenna And RFID Tag Using Tag Patch Antenna
JP5965000B2 (ja) アンテナ装置および電子機器
JP6663015B2 (ja) 電気及び/又は電子モジュールを備えた調整可能なlc回路を有する無線周波数デバイス
CN102243721A (zh) 非接触通信介质、天线图案配置介质、通信设备及方法
JP2000285214A (ja) 非接触データキャリア
WO2005004044A1 (ja) アンテナ回路及び非接触型icカード
US10916822B2 (en) Antenna device and method for producing antenna device
US11095165B2 (en) RF power harvester
JP5895960B2 (ja) アンテナ装置及び可搬型電子機器
JP3111347B2 (ja) 近距離通信用アンテナ及びその製造方法
JP2003263620A (ja) Rfidタグ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060228

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees