JP2003222092A - 撹拌伝熱装置 - Google Patents

撹拌伝熱装置

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ケーシング内に供給される粉粒体等の被処理物
の撹拌、伝熱及び移送の際に生成される汚泥残渣等の不
純物質のケーシング内部から外部への漏洩を防止し、ケ
ーシング内の両端面に滞留する被処理物をケーシング内
方に押出し、ケーシング内から適切かつ円滑に処理済み
製品等を排出する撹拌伝熱装置を提供する。 【解決手段】ケーシング1内に外形略円柱状の4つの中
空軸(8bで例示)が該ケーシング1の長手方向に回転
自在に水平方向に横置され、当該中空軸の両端部は軸受
部9a、9bにより回転可能に支持されている。前記中
空軸後端に於けるケーシング1の下部や側部等には排出
口が適宜数設置されており、当該ケーシング1の一端面
及び/又は他端面の内壁部分に於ける中空軸の部分に
は、第1シール板132及び/又は第2シール板131
をその表面が当該ケーシング1内方に向けて傾斜させて
互いが90°間隔で配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシング内に複
数の中空軸を平行かつ回転可能に隔置すると共に各中空
軸に複数の中空状の撹拌板を傾斜させて配置し、更に、
該中空軸の前端及び/又は後端にシール板を配置するこ
とにより、上記ケーシング内に供給された被処理物が撹
拌伝熱装置の外部に漏洩することを防止する技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の撹拌伝熱装置としては、
例えば、外周がジャケット構造とされた略水平のケーシ
ング内に平行に隔置された複数の回転軸と、これらの回
転軸上に隔置された撹拌板を有し、この回転軸及び撹拌
板を中空として、それらの内部と上記ジャケット内に熱
交換媒体を通過させて当該撹拌伝熱装置内に供給された
粉粒体や粘着性の高い汚泥等の被処理物を撹拌しながら
加熱又は冷却する装置が知られている。そして、当該撹
拌伝熱装置に於いて、単位容量当りの伝熱面積を大きく
し、かつ、撹拌効果を向上させるために、上記回転軸を
2軸ないし多数軸として一方の軸上の各撹拌板を他方の
軸上の隣接する撹拌板の間に部分的に入り込むように隔
置した構成もすでに採用されている。
【0003】ところで、従来の技術に示すように、前記
撹拌板は、前記回転軸の長手方向軸線に直角の平面に対
して傾斜させて当該回転軸の前端から後端まで一列に配
置する構成であり、また、当該回転軸の前端及び/又は
後端にシール板等を具備していないものであった。とこ
ろで、当該技術によれば、該撹拌伝熱装置の供給口から
供給された被処理物を効果的に撹拌しながら加熱又は冷
却し、更に移送するに際し、当該被処理物をケーシング
内で処理する工程に於いて該ケーシング内に油粕や汚泥
残渣等固液に拘らず灰汁や極微粒子又は塵埃等各種不純
物質やケーキ等の残渣等が残留しかつ発生するものであ
る。
【0004】また、従来の技術に於ける撹拌板は、掻上
げ羽根が存在しないものや、撹拌板の後縁に小さな掻上
げ羽根を配置した構成であり、また、当該回転軸の前端
及び/又は後端にシール板等を具備していないものであ
った。ところで、当該技術によれば、この小さな掻上げ
羽根により該撹拌伝熱装置の供給口から供給された被処
理物をケーシング内部に掻き込み、当該撹拌板の撹拌動
作を助長して当該被処理物の移送をするに際し、当該被
処理物をケーシング内で処理する工程に於いて該ケーシ
ング内に油粕や汚泥残渣等固液に拘らず灰汁や極微粒子
又は塵埃等各種不純物質やケーキ等の残渣等が残留しか
つ発生するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術に於ける撹
拌伝熱装置は叙上の構成であるので、次の課題が存在す
るものである。従来の技術によれば、撹拌伝熱装置の供
給口から供給された被処理物は撹拌されながら加熱又は
冷却されつつ当該装置内を移送され、排出口から処理済
みの製品や乾燥品として取出されるが、前記ケーシング
内に生成した油粕や汚泥残渣等固液に拘らず灰汁や極微
粒子又は塵埃等各種不純物質やケーキ等の残渣等が前記
中空軸の前端部又は後端部に於いて、中空軸外周部とケ
ーシングとの隙間等から軸シール部を介して外部へ漏洩
するという問題点があった。また、従来の技術に於いて
は、ケーシングの前端外面又は後端外面に於ける前記中
空軸の前端部分又は後端部分にグランドボックス等によ
るシール部材を備えたものがあるが、特にケーシングの
前端部内壁には高水分含有被処理物の品温が上昇して液
状となり流体物が流れ出し、ケーシングの外部への流出
を完全に防止することは困難であるという問題点があっ
た。
【0006】また、従来の技術に於いて、回転軸の前端
及び/又は後端にシール板を具備していないので、回転
軸の後端に移送された被処理物が撹拌、伝熱及び移送さ
れて処理される工程中に於いて、ケーシング内に一連に
配設した撹拌板が中空軸軸線方向への傾斜が小さい場合
やその他被処理物の種類によっては、当該被処理物が当
該回転軸前端方向に跳ね返り又はケーシング内の前端部
分に滞留することがあり、撹拌や移送効果も低下すると
いう問題点も存した。更に、ケーシング前方から後方に
移送された当該被処理物が排出口近傍やケーシング等の
後端内壁や底部に固化されて滞留することや、該被処理
物がケーシング内壁や底部に押込まれ当該ケーシング内
壁や底部を磨耗させて亀裂や穴開き等の損傷が惹起さ
れ、ひいてはジャケットへ流過される熱交換媒体例えば
スチームや温水又は冷水等がケーシング側に漏洩すると
いう現象を誘発する問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、叙上の背景の
下になされたもので、第一の目的としては、供給口から
供給された粉粒体や汚泥等の被処理物をケーシング内で
撹拌、伝熱又は移送等処理する工程に際し、生成される
固液状態の汚泥残渣等又は灰汁や極微粒子又は塵埃等各
種不純物質やケーキ等の残渣等が当該ケーシングと中空
軸との隙間から軸シール部を介してケーシングの前端部
又は後端部の外部に漏れること、及びケーシングの磨耗
により発生した亀裂部や穴開き箇所から前記汚泥残渣等
が流出することを防止することである。本発明の第二の
目的としては、供給口から供給された被処理物をケーシ
ング内の前方から後方に円滑に移送すること、及び、ケ
ーシングの後端内壁部や底部に当該固液状態の汚泥残渣
等の不純物質を固化して残留させることなく、ケーシン
グやケース体の後端下部又は側部等に配設した排出口か
ら被処理物を完全かつ円滑に排出することである。
【0008】本発明はこのような目的を達成するために
次の構成、手段を採用した。請求項1記載の発明によれ
ば、供給口と排出口を有する略水平方向のケーシング
と、該ケーシングの長手方向に回転自在に平行に隔置さ
れた複数の中空軸と、該中空軸上に於ける一方及び他方
中空軸上に互いに傾斜させて隔置された複数の中空状の
撹拌板と、前記中空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交
換媒体を通過させる装置とを備えた撹拌伝熱装置であっ
て、前記中空軸の少なくともいずれか一つの後端にシー
ル板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装置である。
このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、撹拌伝
熱装置の供給口から供給された被処理物はケーシング内
で撹拌しながら加熱又は冷却されつつ当該装置のケーシ
ング内を移送され、排出口から処理済みの製品や乾燥品
として取出されるが、前記ケーシング内に発生した油粕
や固液状態の汚泥残渣等各種不純物質やケーキの残渣等
が前記中空軸の後端部に於いて、中空軸外周部とケーシ
ングとの隙間で前記シール板に閉塞かつ押戻され又は除
去され、軸シール部を介して外部へ流出することを防止
する作用を奏する。
【0009】請求項2記載の発明によれば、供給口と排
出口を有する略水平方向のケーシングと、該ケーシング
の長手方向に回転自在に平行に隔置された複数の中空軸
と、該中空軸上に於ける一方及び他方中空軸上に互いに
傾斜させて隔置された複数の中空状の撹拌板と、前記中
空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交換媒体を通過させ
る装置とを備えた撹拌伝熱装置であって、前記中空軸の
少なくともいずれか一つの前端に第1シール板及び後端
に第2シール板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装
置である。このように構成された撹拌伝熱装置に於いて
は、供給口から供給された被処理物はケーシング内で撹
拌しながら伝熱又は冷却され、更に移送されるに際し、
当該被処理物をケーシング内で処理する工程に於いて発
生する油粕や固液状態の汚泥残渣、灰汁や極微粒子又は
塵埃等各種不純物質等やケーキ等の残渣等が、前記中空
軸の前端部及び後端部の当該中空軸外周部とケーシング
との隙間で前記第1シール板及び第2シール板により閉
塞かつ押戻され又は除去され、軸シール部を介して外部
に流出することを防止すること、及び前記第1シール板
によりケーシング内に於ける中空軸前端部分の被処理物
をケーシング内方への撹拌かつ移送を助長すること、更
に、前記第2シール板によりケーシング内に於ける中空
軸後端部分の被処理物をケーシング内方に押出し、かつ
処理済みの被処理物やケーキ等を適切に排出口から排出
することを助長する作用を奏する。
【0010】請求項3記載の発明によれば、前記シール
板がブラケットによって前記中空軸の前端及び/又は後
端に所望数個周設されたことを特徴とする請求項1又は
2記載の撹拌伝熱装置である。このように構成された撹
拌伝熱装置に於いては、シール板を中空軸の前端及び/
又は後端にアークによる溶接等の溶接手段や簡単な固着
方法で容易にケーシングの外表面に堅固に取付けること
ができるので、当該シール板の耐久性の向上を図り、ま
た、供給口から供給された被処理物の供給量や種類又は
性質に対応して中空軸に所望数個を合理的に周設するこ
とができる作用を奏する。
【0011】請求項4記載の発明によれば、前記シール
板が前記ケーシングの前端又は後端の内壁面に隣接して
前記中空軸に配置したことを特徴とする請求項1、2又
は3記載の撹拌伝熱装置である。このように構成された
撹拌伝熱装置に於いては、前記シール板を前記ケーシン
グの前端部内壁又は後端部内壁に隣接させたので、請求
項1、2又は3記載の発明の特異な作用に加えて、更に
シール効果を高めて油粕や固液状態の汚泥残渣やケーキ
等の残渣をケーシングの外部に漏洩することを防止する
こと、しかも、前記シール板がケーシングの前端部内壁
面又は後端部内壁面若しくは底部に滞留や固化した被処
理物又はケーキ類等を除去する撹拌板としての機能を併
有し、この部分の撹拌板や垂直撹拌板を不要とすること
もできる作用を奏する。
【0012】請求項5記載の発明によれば、前記シール
板の表面が前記中空軸軸線方向に対し所定角度を前記ケ
ーシング内方向に傾斜させて配置したことを特徴とする
請求項1、2、3又は4記載の撹拌伝熱装置である。こ
のように構成された撹拌伝熱装置に於いては、請求項
1、2、3又は4記載の発明の特異な作用に加えて、所
定角度傾斜したシール板の表面によって適切にかつ合理
的方法で被処理物のケーシング内方への移送を更に助長
し、かつ、処理済みの被処理物やケーキ等を排出口から
適切に排出することを更に助長する作用を奏する。
【0013】請求項6記載の発明によれば、前記シール
板の表面の所定傾斜角度が略30°であることを特徴と
する請求項5記載の撹拌伝熱装置である。このように構
成された撹拌伝熱装置に於いては、ケーシング内の中空
軸の前端部及び/又は後端部にシール板を最適角度に傾
斜させて周設したので、中空軸のより少ない回転エネル
ギーでケーシング内の被処理物を効率的にケーシング内
に押込み、移送し又は押出しすること及び固液状態の汚
泥残渣等不純物質をケーシングの外部へ流出することを
防止するシール機能を効果的とする作用を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る撹拌伝熱装置の実施
の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【発明の実施の形態1】図1ないし図4は本発明に係る
撹拌伝熱装置の実施の形態1を示すものであり、これに
ついて説明する。
【0015】本実施の形態1に於いて、Aは撹拌伝熱装
置であり、上部カバー1c及びケーシング1を備えてい
て、該ケーシング1の外周には、例えばディンプルプレ
ートジャケット等ジャケット2を複数個長手方向に備え
ている。該ジャケット2の外周がケース体3を構成し、
このケース体3の所定部位に当該ジャケット側面への熱
交換媒体入口4aを設け図1及び図3に示す熱交換媒体
Pが流通可能となっている。そして、熱交換媒体Pはジ
ャケット側面からの熱交換媒体出口4bに排出してい
る。また、図3に示すように、ケーシング1、ジャケッ
ト2及びケース体3の底面側部は後述する4つの撹拌板
13を包囲するように波状に形成している。前記ケーシ
ング1は外形略直方体状の箱型で構成しており、その長
手方向一端(前端)側が他端(後端)側よりも僅かに高
くなるように傾斜する等略水平方向に配置されている。
尚、ジャケット2とケース体3の間に断熱材等を介在さ
せて当該撹拌伝熱装置の放熱を最小限にする機能を具備
している。
【0016】当該ケーシング1の一方の上部には図1に
示すように、粉粒体や汚泥物質等の被処理物を連続的に
供給可能な供給口5が設けられている。当該ケーシング
1の他の下部や側部には堰板を介して被処理物を連続的
に排出可能な一つないし複数個の排出口7が設けられて
いる。前記ケーシング1の一端(前端)側が他端(後
端)側よりも僅かに高くなるように傾斜して配置した場
合は、前記供給口5はケーシング1の一端(前端)側上
部中央に、又、前記排出口7はケーシング1の他端(後
端)側下部又は側部近傍にそれぞれ配置することが被処
理物を撹拌、伝熱処理及び移送することから望ましいも
のである。尚、排出口7は図1及び図3に示すようにそ
の開口部6に遠隔自動制御可能な自動昇降装置7bによ
って動作する堰7aを設け、これを制御することにより
被処理物又は製品の排出量を調整する。また、堰7aは
ハンドル7cを回転することによって手動昇降すること
もできる。図中、7dは被処理物や製品を外部に取出す
開放閉止可能な開閉扉である。
【0017】前記ケーシング1内には図2に示すよう
に、例えば、同径同長の外形略円柱状の4つの中空軸8
a、8b、8c、8dが該ケーシング1の長手方向に沿
わせて回転自在に平行に隔置すること、すなわち、水平
方向に並列となるように横置されている。当該中空軸8
a〜8dの両端部は、ケーシング1の一端面1a、他端
面1bから密封状態に突設され、軸受部9a、9bによ
り回転可能に支持されている。前記中空軸8a〜8dの
一端(前端)部は互いに噛合う歯車機構10及びモータ
11が取り付けられており、当該歯車機構10やモータ
11等で前記中空軸8a〜8dの回転駆動手段12を構
成している。当該回転駆動手段12により中空軸8a〜
8dは互いに等しい回転数で回転するものであって、図
3に示すように互いに隣接する中空軸8a及び8bは逆
向きの回転方向T1、T2に、互いに隣接する中空軸8
c及び8dは逆向きの回転方向T3、T4にそれぞれ回
転する。
【0018】前記中空軸8a〜8dの外周には、図2及
び図3に示すように外形略円盤状を形成した一連の中空
状の撹拌板13を設けている。該中空状の撹拌板13は
図2に示すように互いに傾斜させて隔置されており、し
かも、前記中空軸8a、8b間に於いては、一方の中空
軸8aの長手軸線方向に隣接する中空状の撹拌板13、
13の中央に他方の中空軸8bの中空状の撹拌板13が
位置するように長手軸線方向に向けて互い違いに配置し
ている。また、当該中空状の撹拌板13は断面形状が図
示するように矩形に形成するほか、外周側に向かうに従
いその厚さが次第に小さくなる、三角形ないし山形やそ
の他の形状、例えばくさび形、菱形、逆三角形等各種の
形状であってもよい。また、前記撹拌板13は内部が中
空状とされており、当該中空状の撹拌板13に中空軸8
a〜8dの中空部8eから供給された熱交換媒体Pが行
き渡るように構成されている。また、前記各撹拌板1
3、13は図3に示すように、周方向にそれぞれが例え
ば30°の角度で開口した一対の切欠部13A、13B
が長手方向軸線を挟んで互いに反対方向に対称にかつ各
中空軸8a〜8dの長手方向に隣接する撹拌板13、1
3同士でその位相を90°ずらすようにして形成されて
おり、該切欠部13Aの回転方向T1〜T4側を向く端
面の外周部には小さい羽根13Cが設けられている。
【0019】前記本発明に係る撹拌伝熱装置Aの両端側
は図4(a)、(b)に示す構造であり、図4(a)は
前記図2に示す中空軸8bの他端(後端)側についての
長手方向軸線に対して垂直方向からみた要部を拡大した
側面図である。また、図4(b)は前記図2に示す中空
軸8bの一端(前端)側についての長手方向軸線に対し
て垂直方向からみた要部を拡大した側面図である。前記
中空軸8bの他端(後端)側は軸受部9bを介して中空
軸への熱交換媒体導入管14及び中空軸からの熱交換媒
体導出管15にそれぞれ接続している。そして、前記撹
拌板13が中空状であるので、図4(b)に示すよう
に、一つの中空状の撹拌板13と中空軸8bの間は、ノ
ズルを備えた導入導出管16、17により熱交換媒体P
を流過できるよう連結されている。而して、前記中空軸
8b内に前記中空軸への熱交換媒体導入管14から導入
されたスチームや温水、冷水等の熱交換媒体Pが中空状
の撹拌板13に導入され、更に前記導入導出管16、1
7を介して中空軸8bに排出されると共に、前記中空軸
からの熱交換媒体導出管15を介して排出される。この
ように熱交換作用を行なうことにより、供給口5から供
給された被処理物は撹拌され伝熱処理される。
【0020】図4中、18、19はケーシング1内をシ
ールするグランドボックス、9a、9bは前記した軸受
部である。また、20はロータリージョイントであり、
回転する中空軸8b内に熱交換媒体Pを漏洩させずに導
入及び導出するものである。21aは駆動側のシャフト
であり、前記回転駆動手段12に連結されて中空軸8b
の一端(前端)に連結し、該回転駆動手段12の動作に
より回転させる。また、21bは従動側シャフトであ
り、中空軸8bの他端(後端)に連結している。ここに
於いて、該グランドボックス18、19は図4(a)、
(b)に示すようにいわゆるシール部材を構成し、前記
中空軸8bの段差部(軸部)8fに軸着している。前記
一端(前端)のグランドボックス18の内部構造は省略
してあるが、他端(後端)の該グランドボックス19
は、図4(a)に示すように、筒部19aと該筒部19
aに介装されたグランドパッキン19b及び受部19c
で構成されている。また、該グランドボックス18、1
9は前記ケーシング1の前端壁及び後端壁の軸穴(図示
せず)に篏入してある。尚、前記中空軸8b及びその一
端(前端)及び他端(後端)の構造は、他の3つの中空
軸8a、8c、8dについても同一であり、その説明は
省略する。
【0021】前記中空軸8a〜8dの他端(後端)に於
けるケーシング1やジャケット2またはケース体3の下
部や側部等の近傍部位には排出口7が適宜数設置されて
おり、当該排出口7近傍に於ける中空軸8a〜8dの部
分には図2及び図4(a)に示すように複数個すなわち
2〜3枚の前記中空状の撹拌板13、13、13を傾斜
させることなく中空軸長手方向軸線に対して略垂直方向
に配置している。しかも、該撹拌板13、13、13の
表裏面は平面状に形成されるものである。
【0022】131はシール板であって、図4(a)で
は中空軸8bのシール板131を例示してあるが、図2
及び図4(a)に示すように前記ケーシング1内に於け
る前記中空軸8a〜8dの後端にそれぞれ固定されてい
る。該シール板131は図5(a)、(b)に示すよう
に、図5(a)、(b)は中空軸8aのシール板131
を例示してあるが、該中空軸8a〜8dのすべて又は少
なくともその一つに外周部8gに所望数、例えば4個を
互いに90°の間隔を置いて周設している。ここで図5
(a)は図2に示す中空軸8aの他端(後端)部分を拡
大した平面図であって、図5(b)は図5(a)の右側
面図を示している。また、当該シール板131は図5
(a)に示すように、中空軸8aの径方向に延在してあ
って、中空軸軸線O方向に対し所定角度θ1すなわち好
適な実施例では略30°傾斜させて配置している。そし
て、該シール板131の表面131aは所定の幅と長さ
を有してあって前記ケーシング1の内方向に向けて配置
する。131bはブラケットであり、前記シール板13
1の裏面131cからこれを支持し、その下端面を中空
軸8aの外周部8gにアーク溶接手段による溶着等で固
定している。そして、該シール板131を中空軸8aに
固定した際、該シール板131により中空軸8aの外周
部8gの面とケーシング1の他端(後端)1bの内面
(軸穴面)との隙間の全部又は一部を閉塞するように設
置することが望ましい。このような構成をすることによ
り、被処理物の処理工程に伴い生成される被処理物の固
液残渣や不純物質等又はケーキ類の残渣等がケーシング
1から外部へ漏洩することを完全に防止できる。
【0023】このように、当該シール板131によりケ
ーシング1の前端から移送された被処理物等は、該ケー
シング1の他端(後端)内壁部分に於いて図5(a)に
示す矢印F1方向の押圧力作用によりケーシング1の内
方に押返され、適切にケーシング1の他端(後端)近傍
の外側等に設けた排出口7へ排出される。
【0024】また、前記本実施の形態1の好適な具体例
としては、前記ケーシング1内に於ける中空軸8a〜8
dの他端(後端)部分の中空軸長手方向軸線に対して略
垂直方向に配置した複数個の前記撹拌板13、13、1
3の後端部位や中空軸長手方向軸線に対して傾斜した前
記撹拌板13の後端部位、つまりケーシング1の後端や
他端面1bの内壁面に最も隣接した位置に於ける前記中
空軸8aの外周にシール板131を固定することであ
る。尚、上記のシール板131は中空軸8aに設置する
場合であるが、中空軸8b〜8dについても同一のシー
ル板131を設置するものであるので、その説明は省略
する。
【0025】次に、図2に基づき、前記撹拌板13と前
記排出口7の配置関係について詳述する。図2に示す撹
拌伝熱装置Aの排出口7は当該撹拌伝熱装置Aの他端
(後端)部の左右側部であって、ケース体3等に2個配
置した例を示すものである。そして、該排出口7は位置
的には中空軸8a及び8dに隣接しており、その好適例
として該中空軸8d部分で説明すると、該排出口7の開
口部6幅に相当する水平幅長Bと略同一軸長Cの中空軸
8dの軸長部分に於ける3個の中空状の撹拌板13、1
3、13を長手方向軸線すなわち中空軸長に対して略垂
直方向に配置している。また、本実施の形態では、前記
と同様に中空軸8b、8cに有する中空状の撹拌板13
に於いても中空軸長に対して略垂直に配置した例を示し
ている。
【0026】
【発明の実施の形態2】本発明に係る撹拌伝熱装置の実
施の形態2は、前記ケーシング1内に於ける前記中空軸
8a〜8dの前端に第1シール板を、後端に第2シール
板をそれぞれ固定した撹拌伝熱装置の技術を示すもので
ある。
【0027】前記第2シール板は前述した本発明に係る
撹拌伝熱装置の実施の形態1に備えたシール板131と
同一構造及び配置構成であるので、その説明を省略し、
図6(a)、(b)に基づき第1シール板132につい
て詳述する。第1シール板132は図2及び図6
(a)、(b)に示すように、図6(a)、(b)は中
空軸8aの第1シール板132を例示してあるが、前記
ケーシング1内に於ける前記中空軸8aの一端(前端)
にそれぞれ固定されている。該第1シール板132は中
空軸8a〜8dのすべて又は少なくとも一つに外周部8
gに所望数、例えば図示するように、4個を互いに90
°間隔を置いて周設している。そして該第1シール板1
32の設置数は被処理物の排出量や種類、材質により変
更できる。ここで図6(a)は図2に示す中空軸8aの
一端(前端)部分を拡大した表面図であって、図6
(b)は図6(a)の右側面図を示している。また、当
該第1シール板132は図6(a)に示すように、中空
軸8aの径方向に延在してあって、中空軸軸線方向Oに
対し所定角度θ2、すなわち好適な実施例では略30°
傾斜させて配置している。そして、該第1シール板13
2の表面132aは、前記ケーシング1の他端面1b内
壁部位に滞留する被処理物が後端面1bのそれに比較し
少量であることから、前記シール板131又は後述する
第2シール板131の幅より若干広くかつ長さを短く設
定してあって、前記ケーシング1の内方向に向けて配置
してある。132bはブラケットであり、前記第1シー
ル板132の裏面132cからこれを支持し、その下端
を中空軸8aの外周部8gにアーク溶接等により固定し
ている。そして、該第1シール板131を中空軸8aの
一端(後端)面に固定した際、該第1シール板132に
より中空軸8aの外周部8gの面とケーシング1との隙
間の全部又は一部を閉塞するように設置することが望ま
しい。このような構成とすることにより、高水分含有被
処理物が品温上昇により液状化しグランドボックス18
を通ってケーシング1の外部へ漏洩することを防止でき
る。
【0028】このように当該第1シール板132により
ケーシング1の一端(前端)内壁へ跳ね返され又は滞留
した被処理物は、図6(a)に示す矢印F2方向の押圧
力作用によりケーシング1の内方に適切に押込むことが
できる。また、本実施の形態2の好適な実施例として
は、前記ケーシング1内に於ける中空軸8a〜8dの一
端(前端)部分の中空軸8a〜8d上に配置した最前端
の前記撹拌板13の前端部位、つまりケーシング1の前
端面や一端面1aの内壁面に最も隣接した位置に於ける
前記中空軸8aの外周に第1シール板132を固定する
ことである。尚、上記の第1シール板132は中空軸8
aに設置する場合であるが、中空軸8b〜8dについて
も同一の第1シール板132を設置するものであるの
で、その説明は省略する。
【0029】尚、上記本実施の形態2に於ける第2シー
ル板131は、前記実施の形態1に於けるシール板13
1と同一機能及び構造を有しており、同一番号を付しそ
の説明を省略する。また、本発明の当該実施の形態2は
前記の実施例に限定されるものではなく、前記ケーシン
グ1内に於ける中空軸8a〜8dの一端(前端)にのみ
シール板又は第1シール板132を配置した構成として
も適用されるものである。
【0030】次に本発明に係る撹拌伝熱装置の実施の形
態1及び2について、その動作を説明する。
【0031】供給口5から供給された粉粒体や汚泥等の
被処理物は、例えば別置した当該撹拌伝熱装置Aの制御
盤等をスイッチオン操作することにより、駆動回転手段
12を駆動し、中空軸8a〜8dを例えば4〜15(r
pm)の回転速度で動作させる。そして、中空軸への熱
交換媒体導入管14からスチームや温水又は冷水等の熱
交換媒体Pが当該中空軸8a〜8dの中空部8eを介し
て撹拌板13の中空状内に導入される。そして、前記ケ
ーシング1内に供給された被処理物は、前記中空軸8a
〜8dの長手軸線方向に対して傾斜して一連に配置され
た撹拌板13、13……によって撹拌される。一方、ケ
ース本体3に配管されたジャケット側面への熱交換媒体
入口4aから前記熱交換媒体Pが流通され、ジャケット
2の貫通孔又は凹部に流入し、ケーシング1を介して前
述した中空軸8a〜8dの中空部8e及び前記撹拌板1
3の中空状内に導入された熱交換媒体Pの動作と併せて
ケーシング1内部の被処理物を加熱又は伝熱させる。
【0032】而して、当該被処理物は傾斜された一連の
撹拌板13、13……によりケーシング1の一端(前
端)から他端(後端)に押付けられつつ移送される。し
かし、ケーシング1内の被処理物の処理工程に於いて被
処理物が中空軸8a〜8d前方への跳ね返りや滞留する
ことがあるので、かかる場合、前記シール板又は第1シ
ール板132表面部がケーシング1内へ、前記した図6
(b)に示す矢印F2方向の押圧力により押込まれ当該
被処理物を円滑にケーシング1内方に移送する。また、
前記ケーシング1内で被処理物を処理する工程に於いて
生成した固液状態の汚泥残渣等不純物質やケーキの残渣
等は、前記ケーシング1の一端(前端)内壁面や一端面
1aと中空軸8a〜8dの一端(前端)の外周面の隙間
が該シール板や第1シール板132により閉塞され、当
該中空軸8a〜8dの外周面8gや周部からケーシング
1の外部へ漏洩することを防止できる。そして、当該ケ
ーシング1内の被処理物がケーシング1の後端まで移送
した際、当該被処理物は前記第2シール板131又は実
施の形態1に於ける中空軸の他端(後端)のシール板1
31の表面131aにより前記撹拌板13、13の動作
により押込まれることなく、該ケーシング1の内方向に
前記図5(a)の矢印F1方向の押圧力により押返さ
れ、処理済みの被処理物や製品又は乾燥品又はケーキは
適切に排出口から排出される。そして、前記ケーシング
1内で被処理物を処理する工程に於いて生成した固液汚
泥残渣等不純物質やケーキの残渣等は、前記ケーシング
1の他端(後端)内壁面や他端面1bと中空軸8a〜8
dの他端(後端)の隙間がシール板や第2シール板13
1により閉塞され、当該中空軸8a〜8dの外周面や周
部からケーシング1の外部へ漏洩することを防止でき
る。また、前記シール板131、132はケーシング1
内の被処理物の種類や性質等により適宜変更可能であ
り、第1シール板132及び第2シール板131として
中空軸8a〜8dの前後端のいずれか一方のみのシール
板として設置しても本発明の目的を達成するものであ
る。
【0033】また、前記第1シール板132及び/又は
第2シール板131の前記ケーシング1の一端(前端)
面1a及び/又は他端(後端)面1bの内壁に隣接に配
置する構成とすれば、当該第1、第2シール板132及
び131の周縁部がケーシング1と中空軸8a〜8dと
の隙間部分を閉塞かつ被覆するので、当該ケーシング1
内で被処理物の処理工程に於いて生成される固液の汚泥
残渣等不純物質等又はケーキの残渣がケーシング1の一
端他端(前後端)から外部への漏洩することを、前記グ
ランドボックス18、19等の機能と併せて、より完全
に防止する機能を備えることとなる。更に、前記シール
板131、132のシール効果を向上させて前記シール
部材としてのグランドボックス18、19等の構成部品
を削減することもできる。
【0034】前記したように当該撹拌伝熱装置Aの、例
えば別置した制御盤によるスイッチオン動作を継続する
限り、供給口5から供給された被処理物は自動的に適宜
に撹拌されかつ加熱又は伝熱及び移送される。そしてケ
ーシング1の他端(後端)に設置した開口部6から製品
又は乾燥品又はケーキ等として排出口7に備えた開閉扉
7dを開放することにより自由に取出すことができる。
また、被処理物の排出量は、その開口部6に遠隔自動制
御可能な自動昇降装置7bによって動作する堰7aを設
け、これを制御することにより被処理物又は製品の排出
量を調整する。また、堰7aはハンドル7cを回転する
ことによって手動昇降することもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る撹拌伝熱装置は叙上の構
成、動作を備えるので次の効果がある。
【0036】請求項1記載の発明によれば、供給口と排
出口を有する略水平方向のケーシングと、該ケーシング
の長手方向に回転自在に平行に隔置された複数の中空軸
と、該中空軸上に於ける一方及び他方中空軸上に互いに
傾斜させて隔置された複数の中空状の撹拌板と、前記中
空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交換媒体を通過させ
る装置とを備えた撹拌伝熱装置であって、前記中空軸の
少なくともいずれか一つの後端にシール板を配置したこ
とを特徴とする撹拌伝熱装置を提供する。このように構
成された撹拌伝熱装置に於いては、撹拌伝熱装置の供給
口から供給された被処理物はケーシング内で撹拌しなが
ら加熱又は冷却されつつ当該装置のケーシング内の他端
に移送される際、当該シール板によりケーシング内方へ
押返す作用を働かせ、排出口から適切かつ円滑に処理済
みの製品や乾燥品として取出すことができる効果があ
る。また、前記ケーシング内に発生した油粕や固液状態
の汚泥残渣等各種不純物質やケーキの残渣等が前記中空
軸の後端部に於いて、中空軸外周部とケーシングとの隙
間で前記シール板により閉塞かつ押戻され又は除去され
るので、これが軸シール部を介してケーシングの外部へ
流出することを防止する効果がある。
【0037】請求項2記載の発明によれば、供給口と排
出口を有する略水平方向のケーシングと、該ケーシング
の長手方向に回転自在に平行に隔置された複数の中空軸
と、該中空軸上に於ける一方及び他方中空軸上に互いに
傾斜させて隔置された複数の中空状の撹拌板と、前記中
空軸及び中空状の撹拌板の内部に熱交換媒体を通過させ
る装置とを備えた撹拌伝熱装置であって、前記中空軸の
少なくともいずれか一つの前端に第1シール板及び後端
に第2シール板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装
置を提供する。このように構成された撹拌伝熱装置に於
いては、供給口から供給された被処理物はケーシング内
で撹拌しながら伝熱又は冷却され、更に移送されるに際
し、当該被処理物をケーシング内で処理する工程に於い
て発生する油粕や固液状態の汚泥残渣、灰汁や極微粒子
又は塵埃等各種不純物質等やケーキ等の残渣等が、前記
中空軸の前端部及び後端部の当該中空軸外周部とケーシ
ングとの隙間で前記第1シール板及び第2シール板によ
り閉塞かつ押戻され又は除去されるので、これが軸シー
ル部を介して外部に流出することを防止すること、及び
前記第1シール板によりケーシング内に於ける中空軸前
端部分の被処理物をケーシング内方への撹拌かつ移送を
助長すること、更に、前記第2シール板によりケーシン
グ内に於ける中空軸後端部分の被処理物をケーシング内
方に押出し、かつ処理済みの被処理物やケーキ等を適切
に排出口から排出することを助長する効果がある。
【0038】請求項3記載の発明によれば、前記シール
板がブラケットによって前記中空軸の前端及び/又は後
端に所望数個周設されたことを特徴とする請求項1又は
2記載の撹拌伝熱装置を提供する。このように構成され
た撹拌伝熱装置に於いては、シール板を中空軸の前端及
び/又は後端にアークによる溶接等の溶接手段や簡単な
固着方法で容易にケーシングの外表面に堅固に取付ける
ことができるので、当該シール板の耐久性の向上を図
り、また、供給口から供給された被処理物の供給量や種
類又は性質に対応して中空軸に所望数個を合理的に周設
することができる効果がある。
【0039】請求項4記載の発明によれば、前記シール
板が前記ケーシングの前端又は後端の内壁面に隣接して
前記中空軸に配置したことを特徴とする請求項1、2又
は3記載の撹拌伝熱装置を提供する。このように構成さ
れた撹拌伝熱装置に於いては、前記シール板を前記ケー
シングの前端部内壁又は前端面部位若しくは後端部内壁
又は後端面部位に隣接させたので、請求項1、2又は3
記載の発明の特異な効果に加えて、更にシール効果を高
めて油粕や固液状態の汚泥残渣やケーキ等の残渣をケー
シングの外部に漏洩することを防止すること、しかも、
前記シール板がケーシングの前端部内壁面又は後端部内
壁面に滞留や固化した被処理物又はケーキ類等を除去す
る撹拌板としての機能を併有し、排出口からの処理済み
製品を排出することの更なる円滑化を図り、もって、ケ
ーシング底部に残留するケーキ類の残渣等を大幅に削減
してこの部分の撹拌板や垂直撹拌板を不要とすることも
できる効果がある。
【0040】請求項5記載の発明によれば、前記シール
板の表面が前記中空軸軸線方向に対し所定角度を前記ケ
ーシング内方向に傾斜させて配置したことを特徴とする
請求項1、2、3又は4記載の撹拌伝熱装置を提供す
る。このように構成された撹拌伝熱装置に於いては、請
求項1、2、3又は4記載の発明の特異な効果に加え
て、所定角度傾斜したシール板の表面によって適切にか
つ合理的方法で被処理物のケーシング内方への移送を更
に助長し、かつ、処理済みの被処理物やケーキ等を排出
口から適切に排出することを更に助長する効果がある。
【0041】請求項6記載の発明によれば、前記シール
板の表面の所定傾斜角度が略30°であることを特徴と
する請求項5記載の撹拌伝熱装置を提供する。このよう
に構成された撹拌伝熱装置に於いては、ケーシング内の
中空軸の前端部及び/又は後端部にシール板の表面を最
適角度に傾斜させて周設したので、中空軸のより少ない
回転エネルギーでケーシング内の被処理物を効率的にケ
ーシング内に押込み、移送し又は押出しすること及び固
液状態の汚泥残渣等不純物質をケーシングの外部へ流出
することを防止するシール機能をより一層向上させる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撹拌伝熱装置の全体概要を示す要
部を切欠した側面図である。
【図2】本発明に係る撹拌伝熱装置を示すものであっ
て、ケーシングの内部構造を示す平面図である。
【図3】本発明に係る撹拌伝熱装置を示すものであっ
て、前記図2に於ける矢視D−D方向の断面図である。
【図4】本発明に係る撹拌伝熱装置の両端部分要部断面
図であって、(a)は図2に於ける中空軸長手方向軸線
に対して垂直方向の他端(後端)部分の要部拡大断面
図、(b)は図2に於ける中空軸長手方向軸線に対して
垂直方向の一端(前端)部分の要部拡大断面図である。
【図5】本発明に係る撹拌伝熱装置のケーシング内に於
ける中空軸の他端(後端)に周設したシール板、第2シ
ール板の説明のための図面であって、(a)は図2に示
す中空軸8aの他端(後端)部の概要拡大図、(b)は
(a)の右側面図である。
【図6】本発明に係る撹拌伝熱装置のケーシング内に於
ける中空軸の一端(前端)に周設した第1シール板の説
明のための図面であって、(a)は図2に示す中空軸8
aの一端(前端)部の概要拡大図、(b)は(a)の右
側面図である。
【符号の説明】
A 撹拌伝熱装置 B 排出口の開口部幅に相当する水平幅
長 C 上記Bと略同一の軸長 P 熱交換媒体 T1〜T4 中空軸の回転方向 1 ケーシング 1a ケーシングの一端面 1b ケーシングの他端面 1c ケーシングの上部カバー 2 ジャケット 3 ケース体 4a ジャケット側面への熱交換媒体入口 4b ジャケット側面からの熱交換媒体出
口 5 供給口 6 排出口開口部 7 排出口 7a 堰 7b 自動昇降装置 7c ハンドル 7d 開閉扉 8a〜8d 中空軸 8e 中空部 8f 段差部 8g 外周部 9a、9b 軸受部 10 歯車機構 11 モータ 12 回転駆動手段 13 中空状の撹拌板 13A、13B 撹拌板の切欠部 13C 撹拌板に備えた小さい羽根 14 中空軸への熱交換媒体導入管 15 中空軸からの熱交換媒体導出管 16、17 導入導出管 18、19 グランドボックス 19a 筒部 19b グランドパッキン 19c 受部 20 ロータリージョイント 21a 駆動側シャフト 21b 従動側シャフト 131 第2シール板(シール板) 132 第1シール板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F26B 23/10 F26B 23/10 Z 25/04 25/04 Fターム(参考) 3L113 AA06 AB06 AC05 AC15 AC16 AC58 AC67 AC77 BA36 BA37 DA19 4D059 AA00 AA07 BD12 BD15 BJ03 BJ07 BJ14 BJ17 CB11 CB14 4G037 CA05 DA01 EA03 4G078 AA13 AA22 AB20 BA01 BA07 DA01 DC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給口と排出口を有する略水平方向のケー
    シングと、該ケーシングの長手方向に回転自在に平行に
    隔置された複数の中空軸と、該中空軸上に於ける一方及
    び他方中空軸上に互いに傾斜させて隔置された複数の中
    空状の撹拌板と、前記中空軸及び中空状の撹拌板の内部
    に熱交換媒体を通過させる装置とを備えた撹拌伝熱装置
    であって、前記中空軸の少なくともいずれか一つの後端
    にシール板を配置したことを特徴とする撹拌伝熱装置。
  2. 【請求項2】供給口と排出口を有する略水平方向のケー
    シングと、該ケーシングの長手方向に回転自在に平行に
    隔置された複数の中空軸と、該中空軸上に於ける一方及
    び他方中空軸上に互いに傾斜させて隔置された複数の中
    空状の撹拌板と、前記中空軸及び中空状の撹拌板の内部
    に熱交換媒体を通過させる装置とを備えた撹拌伝熱装置
    であって、前記中空軸の少なくともいずれか一つの前端
    に第1シール板及び後端に第2シール板を配置したこと
    を特徴とする撹拌伝熱装置。
  3. 【請求項3】前記シール板がブラケットによって前記中
    空軸の前端及び/又は後端に所望数個周設されたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の撹拌伝熱装置。
  4. 【請求項4】前記シール板が前記ケーシングの前端又は
    後端の内壁面に隣接して前記中空軸に配置したことを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の撹拌伝熱装置。
  5. 【請求項5】前記シール板の表面が前記中空軸軸線方向
    に対し所定角度を前記ケーシング内方向に傾斜させて配
    置したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の
    撹拌伝熱装置。
  6. 【請求項6】前記シール板の表面の所定傾斜角度が略3
    0°であることを特徴とする請求項5記載の撹拌伝熱装
    置。
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