JP2003221252A - マザーガラス基板の切断用溝形成方法及びその装置 - Google Patents

マザーガラス基板の切断用溝形成方法及びその装置

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JP2003221252A JP2002022346A JP2002022346A JP2003221252A JP 2003221252 A JP2003221252 A JP 2003221252A JP 2002022346 A JP2002022346 A JP 2002022346A JP 2002022346 A JP2002022346 A JP 2002022346A JP 2003221252 A JP2003221252 A JP 2003221252A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マザーガラス基板を複数の基板に分割する際
の歩留まりをよくすることができるマザーガラス基板の
切断用溝形成方法を提供する。 【解決手段】 マザーガラス基板13を複数の基板に分
割するために、マザーガラス基板13には、カッター1
4によって切断用溝が形成される。カッター14の移動
方向(Y方向)におけるマザーガラス基板13の両端側
には、これに対して当接した状態でダミー部材23が並
設される。また、カッターは、マザーガラス基板13及
びダミー部材23に対して、前記両者の当接箇所を横切
るようにして移動かつ押接される。これによれば、例え
ば、ダミー部材23が並設されていない場合と比較し
て、カッター14がマザーガラス基板13の端部を通過
する際にマザーガラス基板13に対して与える衝撃が小
さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マザーガラス基板
を複数の基板に分割するために、前記マザーガラス基板
に対してカッターを用いて切断用溝を形成する切断用溝
形成方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、一枚のマザーガラス基板か
ら、複数枚の基板を分割形成するために、前記マザーガ
ラス基板に対してカッターを用いて切断用溝を形成する
ということが一般的に行われている。この分割作業にお
いては、前記カッターによって前記マザーガラス基板に
切断用溝が形成された後に、前記マザーガラス基板に外
力が付加されることで、前記切断用溝を境界として前記
マザーガラス基板が分割される。
【0003】このとき、分割形成された前記マザーガラ
ス基板の分割境界部分の形状を、前記切断用溝に沿った
精度の良好なものとするためには、前記切断用溝の深さ
は、前記マザーガラス基板の板厚に対して十分に確保さ
れるとともに、前記溝全長に亘って均一なものとされる
ことが望ましい。
【0004】前記切断用溝の形成工程では、前記マザー
ガラス基板の周縁部を廃材部(無効部分)として設定す
る場合があるが、歩留まりの向上を目的として、前記廃
材部を極力小さく設定したり、更には、前記廃材部を廃
止するとともに前記マザーガラス基板の全域を使用して
複数の基板を分割形成する場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記切
断用溝の形成工程において前記カッターを前記マザーガ
ラス基板に接触(当接)させる瞬間においては、この接
触時の衝撃により前記マザーガラス基板の前記接触箇所
にひび割れや欠け等の破損が生じ易くなるとともに、前
記切断用溝の深さのばらつきも大きくなり易くなる。つ
まり、前記廃材部が廃止された場合には、分割形成され
た複数の基板(有効部分)において、前述の破損や、前
記切断用溝の深さのばらつきに起因する外形形状の大き
なばらつきが生じやすくなる。これは、マザーガラス基
板を複数の基板に分割する際における歩留まり向上の阻
害要因となる。
【0006】一方、前記廃材部が設けられた場合には、
該廃材部において前記カッターを前記マザーガラス基板
に接触させることが可能となる。この場合、前記破損等
の発生点を前記廃材部内とすることが可能になるが、前
記廃材部の大きさが不足すると、分割形成される基板
(有効部分)側に対して前記廃材部側から前記破損等が
波及する虞がある。
【0007】また、前記カッターを前記マザーガラス基
板に接触させる瞬間における衝撃を和らげるために、前
記接触時において、前記マザーガラス基板に対する前記
カッターの押接力を加減した場合、この加減によって前
記切断用溝の深さのばらつきが大きくなるという不都合
がある。これらの不都合は、表示パネル用のガラス基板
のように、薄いガラス基板が採用された場合に大きく影
響する。
【0008】本発明の目的は、マザーガラス基板を複数
の基板に分割する際の歩留まりをよくすることができる
マザーガラス基板の切断用溝形成方法及びその装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、マザーガラス基板を複
数の基板に分割するために、前記マザーガラス基板に対
してカッターを用いて切断用溝を形成する切断用溝形成
方法を対象としている。この方法では、前記カッターの
移動方向における前記マザーガラス基板の少なくとも一
端側に対して当接した状態でダミー部材が並設される。
そして、前記カッターを、前記マザーガラス基板及び前
記ダミー部材に対して、前記両者の当接箇所を横切るよ
うにして移動かつ押接させるようにしている。
【0010】この発明によれば、カッターは、マザーガ
ラス基板及びダミー部材に対して、前記両者の当接箇所
を横切るようにして移動かつ押接される。そのため、例
えば、前記ダミー部材が並設されていない場合と比較し
て、前記カッターが前記マザーガラス基板の端部を通過
する際に前記マザーガラス基板に対して与える衝撃が小
さくなる。したがって、前記衝撃による前記マザーガラ
ス基板のひび割れ等の破損が抑止されるとともに切断用
溝の深さのばらつきが小さくなる。
【0011】また、前記衝撃を和らげるために、前記カ
ッターが前記マザーガラス基板の端部を通過する際にお
いて、前記マザーガラス基板に対する前記カッターの押
接力を加減する必要がなくなる。したがって、この加減
による前記切断用溝の深さのばらつきをなくすることが
可能になる。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記ダミー部材は、前記カッターの
移動方向における前記マザーガラス基板の両端側に対し
て当接した状態で並設されている。
【0013】この発明によれば、マザーガラス基板の端
部において、ダミー部材側から前記マザーガラス基板側
にカッターが侵入する箇所と、前記マザーガラス基板側
から前記ダミー部材側に離脱する箇所との両方での前記
破損抑止や切断用溝の深さのばらつきの抑制が可能にな
る。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の発明において、前記ダミー部材と前記マザ
ーガラス基板とは、それらの厚みが互いに同等に設定さ
れている。
【0015】この発明によれば、ダミー部材とマザーガ
ラス基板との当接箇所における段差がほぼ皆無となる。
そのため、例えば、前記段差が或る程度存在する場合と
比較して、カッターが前記当接箇所を通過する際に前記
マザーガラス基板に対して与える衝撃が小さくなる。
【0016】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれか一項に記載の発明において、前記ダミー部材
と前記マザーガラス基板とは、それらの硬さが互いに同
等に設定されている。
【0017】この発明によれば、ダミー部材とマザーガ
ラス基板との硬度差がほぼ皆無となる。そのため、例え
ば、前記硬度差が或る程度存在する場合と比較して、カ
ッターが前記当接箇所を通過する際に前記マザーガラス
基板に対して与える衝撃が小さくなる。
【0018】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか一項に記載の発明において、前記ダミー部材
には、前記カッターが押接されることによって溝が形成
される。前記ダミー部材は、形成後の前記溝に対する前
記カッターの押接を回避するために、前記マザーガラス
基板に対する当接位置がずらされる。
【0019】この発明によれば、ダミー部材において、
カッターの押接によって溝が形成された後に、この形成
された溝に対して前記カッターが押接されることがなく
なる。そのため、前記溝に対する前記カッターの押接に
よる前記ダミー部材の割れ等の破損がなくなる。
【0020】請求項6に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか一項に記載の発明において、前記ダミー部材
は、前記カッターをその移動方向にガイド可能なガイド
溝を備えている。また、前記ガイド溝は、前記カッター
の先端には当接しないように形成されている。
【0021】この発明によれば、カッターをその移動方
向にガイド可能なガイド溝は、前記カッターの先端には
当接しないように形成されている。そのため、例えばカ
ッターの先端がダミー部材に当接する場合に比較して、
ダミー部材の交換回数を大幅に減少させることが可能に
なる。
【0022】請求項7に記載の発明は、マザーガラス基
板を複数の基板に分割するために、前記マザーガラス基
板に対して切断用溝を形成する切断用溝形成装置を対象
としている。前記装置は、前記マザーガラス基板に押接
させることで前記切断用溝を形成可能なカッターと、前
記カッターを前記切断用溝の形成方向にガイド可能なガ
イド機構と、前記マザーガラス基板を載置可能なテーブ
ルとを備えている。前記テーブル上には、前記カッター
の移動方向における前記マザーガラス基板の少なくとも
一端側に対して当接した状態でダミー部材を並設可能な
ダミー部材並設部が設けられている。また、前記ガイド
機構は、前記マザーガラス基板、及び、前記ダミー部材
並設部に配置された前記ダミー部材に対して、前記両者
の当接箇所を横切るようにして前記カッターを移動かつ
押接させるように構成されている。
【0023】この発明によれば、カッターは、マザーガ
ラス基板及びダミー部材に対して、前記両者の当接箇所
を横切るようにして移動かつ押接される。そのため、例
えば、前記ダミー部材が並設されていない場合と比較し
て、前記カッターが前記マザーガラス基板の端部を通過
する際に前記マザーガラス基板に対して与える衝撃が小
さくなる。したがって、前記衝撃による前記マザーガラ
ス基板のひび割れ等の破損が抑止されるとともに切断用
溝の深さのばらつきが小さくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図3に従って説明する。図1に示すように、切断用溝
形成装置11は、図示しない基台上において水平方向に
スライド移動可能に搭載されたテーブル12を備えてい
る。テーブル12上のワーク搭載面12Aには、後述す
るマザーガラス基板13等が載置される。ワーク搭載面
12Aは、水平面とされている。
【0025】テーブル12の上方には、マザーガラス基
板13を複数の基板に分割するために、マザーガラス基
板13に対して切断用溝を形成するためのカッター14
を備えたヘッド部15が配設されている。ヘッド部15
は、スライダアーム16を介してスライダ17に連結固
定されている。
【0026】スライダ17は、前記基台に固設された略
円柱状のガイドバー18に対して、該ガイドバー18の
軸線方向に沿ってスライド移動可能に装着されている。
スライダ17は、図示しないエアシリンダによる駆動に
基づいて、前記軸線方向に移動され得るようになってい
る。また、ガイドバー18は、その軸線が水平方向に沿
って延在するように配置されている。すなわち、ヘッド
部15(カッター14)は、ワーク搭載面12Aと平行
なガイドバー18の軸線方向に沿って移動可能に構成さ
れている。ヘッド部15、スライダアーム16、スライ
ダ17、ガイドバー18等は、ガイド機構を構成してい
る。
【0027】本実施形態では、以下、ガイドバー18の
軸線方向をY方向ということにする。また、水平面に平
行でかつY方向に直行する方向をX方向ということにす
る。なお、テーブル12は、X方向及びY方向にスライ
ド移動可能であるとともに、水平面上において回転移動
され得るようになっている。以下、この回転移動におけ
る回転方向を、θ方向ということにする。テーブル12
は、図示しないアクチェータ(テーブルアクチェータ)
による駆動に基づいて、X方向、Y方向及びθ方向に移
動され得るようになっている。
【0028】ヘッド部15は、ヘッド部本体19、荷重
ウェイト20、及び、前記カッター14を支持するホル
ダ21を備えている。ホルダ21はロッド22(図2参
照)を介して荷重ウェイト20と一体的に連結固定され
ている。互いに一体的に連結固定された荷重ウェイト2
0及びホルダ21は、ヘッド部本体19に対して鉛直
(上下)方向にスライド移動可能に支持されている。荷
重ウェイト20及びホルダ21は、ヘッド部本体19に
設けられた図示しないアクチェータ(ヘッドアクチェー
タ)によって、鉛直上方に持ち上げられ得るようになっ
ている。
【0029】カッター14は、略円板状を呈しており、
前記ホルダ21において回動可能に支持されている。図
2は、カッター14をY方向に見た状態の模式正面図で
ある。カッター14は、X方向に平行な軸線を中心とし
て回動可能に支持されている。カッター14の外周部は
テーパ状に形成されており、その外周先端はダイヤモン
ドによって構成されている。カッター14は、マザーガ
ラス基板13に対して前記外周先端を押接させることで
前記切断用溝を形成可能な構成となっている。つまり、
前記切断用溝形成方向は、Y方向に一致する。
【0030】図1及び図3に示すように、テーブル12
の上面には、ダミー部材ストッパ部12Bが上方に向け
て突設されている。テーブル12の上面においてダミー
部材ストッパ部12Bと並設されたワーク搭載面12A
の中ほどには、前述のマザーガラス基板13が載置され
ている。マザーガラス基板13は、平面形状が長方形状
の透明なアルカリガラスからなっている。本実施形態で
は、マザーガラス基板13は、その長辺がX方向に、短
辺がY方向に沿うように配置されている。マザーガラス
基板13の板厚は、0.7mm程度に設定されている。
【0031】ワーク搭載面12A上において、Y方向に
おけるマザーガラス基板13の両端側には、平面形状が
マザーガラス基板13よりも細長い長方形状のダミー部
材23がそれぞれ並設されている。各ダミー部材23
は、マザーガラス基板13と同材質(すなわち硬さが同
じ)かつ同板厚とされている。各ダミー部材23は、マ
ザーガラス基板13の端部(Y方向を臨む端面)に対し
て当接した状態となっている。各ダミー部材23の長辺
の長さは、マザーガラス基板13のそれと比較して長く
設定されている。各ダミー部材23は、マザーガラス基
板13の前記端部に対して、X方向全域に亘って当接さ
れている。なお、図1では、図示の都合上、マザーガラ
ス基板13及びダミー部材23は、それらの板厚が実際
のものよりも大きい(厚い)状態で示されている。
【0032】ワーク搭載面12Aにおいて、Y方向にお
けるマザーガラス基板13の前記両端部よりも外側(Y
方向における外側)の領域は、ダミー部材23を載置
(並設)可能なダミー部材並設部として機能している。
【0033】切断用溝形成装置11において、カッター
14が前記アクチェータによって最高位置(鉛直方向に
おける最も高い位置)に持ち上げられた状態では、ワー
ク搭載面12A上に配置されたマザーガラス基板13及
びダミー部材23の上面とカッター14との間に隙間が
形成され得るようになっている。また、カッター14が
前記最高位置よりも低い位置に配置された状態では、カ
ッター14がテーブル12側(マザーガラス基板13や
ダミー部材23を含む)に当接し得るようになってい
る。前記アクチェータは、カッター14を上方に持ち上
げ可能であるが、下方にはカッター14に対して力を付
与しないように構成されている。すなわち、カッター1
4は、前記テーブル12側に当接するとともに静止した
状態では、荷重ウェイト20,ロッド22、ホルダ21
及びカッター14によって構成される部分の自重と等し
い大きさの力で以って、前記テーブル12側に押接され
る。カッター14の前記押接によってマザーガラス基板
13及びダミー部材23に形成される溝(マザーガラス
基板13においては切断用溝)の深さは、マザーガラス
基板13及びダミー部材23に対するカッター14の前
記押接力の大きさのばらつきが小さいほど、より均一な
ものになり得る。
【0034】マザーガラス基板13及び各ダミー部材2
3は、互いにY方向に並設された状態で、図示しない押
圧装置の押圧部と、ダミー部材ストッパ部12Bとによ
ってY方向に押圧された状態となっている。すなわち、
マザーガラス基板13と各ダミー部材23との当接箇所
には、互いの押圧による押圧力が作用している。これに
より、マザーガラス基板13の前記端部と各ダミー部材
23との間に隙間が発生し難くなっている。
【0035】テーブル12には、ワーク搭載面12Aに
開口するように吸引孔12Cが複数形成されている。マ
ザーガラス基板13及び各ダミー部材23は、それぞれ
に対応する吸引孔12Cを介して、図示しないバキュー
ム装置によって吸引力を受けることで、それぞれ、ワー
ク搭載面12Aに対して密着固定されるようになってい
る。
【0036】マザーガラス基板13の下方におけるワー
ク搭載面12A上には、複数のマーキング24が設けら
れている。マーキング24は、互いにY方向に並ぶよう
に離間して配置されたもの同士が一対となって、この対
状態のものが互いにX方向に所定間隔をおいて並ぶよう
に複数配置されている。この場合の所定間隔は、マザー
ガラス基板13から複数形成される基板の幅寸法と同一
に設定されている。
【0037】切断用溝形成装置11には、アーム25を
介してCCDカメラ26が設けられている。また、切断
用溝形成装置11には図示しない制御装置が搭載されて
おり、該制御装置は、CCDカメラ26によってマザー
ガラス基板13を通して撮影されたマーキング24を認
識できるようになっている。
【0038】前記制御装置は、複数のマーキング24の
うち、互いにY方向に並ぶように離間して配置された前
記一対のマーキング24上を通過する仮想直線を、前記
切断用溝を形成するための目標ラインLとして設定する
ようになっている。
【0039】前記制御装置は、前記目標ライン方向と、
カッター14の移動方向(ガイドバー18の軸線方向)
とを一致させるために、前記テーブルアクチェータの駆
動によってテーブル12をθ方向に移動させ得るように
なっている。また、前記制御装置は、カッター14をワ
ーク搭載面12Aの上方における所定位置に配置するた
めに、前記テーブルアクチェータの駆動によってテーブ
ル12をX及びY方向に移動させ得るようになってい
る。
【0040】一方、前記制御装置は、前記ヘッドアクチ
ェータの駆動によって、カッター14を、前記最高位置
と、これより下方であるとともに前記切断用溝の形成が
可能な位置との間で上下移動させ得るようになってい
る。また、前記制御装置は、前記エアシリンダの駆動に
よって、スライダ17すなわちカッター14をY方向に
所定の距離だけ移動させ得るようになっている。
【0041】次に、マザーガラス基板13に対して前記
切断用溝を形成するための切断用溝形成装置11の作用
等を説明する。まず、テーブル12のワーク搭載面12
A上において、マザーガラス基板13と、そのY方向に
おける両端側にそれぞれダミー部材23が載置される。
本実施形態では、マザーガラス基板13は、これを複数
の基板に分割するために、そのY方向における全域が有
効部分として使用される。つまり、マザーガラス基板1
3のY方向における両端部には、廃材部(無効部分)が
設けられない。
【0042】この状態から、マザーガラス基板13及び
各ダミー部材23は、前記押圧装置の作動により、前記
押圧装置の押圧部と、ダミー部材ストッパ部12Bとに
よってY方向に押圧される。
【0043】次に、マザーガラス基板13及び各ダミー
部材23は、前記バキューム装置による吸引力を吸引孔
12Cを介して受けることで、それぞれ、ワーク搭載面
12Aに対して密着固定される。
【0044】次に、CCDカメラ26によって撮影され
たマーキング24が、前記制御装置によって認識され
る。前記制御装置は、複数のマーキング24のうち、互
いにY方向に並ぶように離間して配置された前記一対の
マーキング24上を通過する仮想直線を、前記切断用溝
を形成するための目標ラインL(図3参照)として設定
する。そして、前記制御装置は、前記目標ライン方向
と、カッター14の移動方向とを一致させるために、前
記テーブルアクチェータの駆動によってテーブル12を
θ方向に移動させて位置調節を行う。
【0045】さらに、前記制御装置は、カッター14を
ワーク搭載面12Aの上方における所定位置に配置する
ために、前記テーブルアクチェータの駆動によってテー
ブル12をX及びY方向に移動させる。なお、この状態
では、カッター14が前記ヘッドアクチェータによって
前記最高位置に配置された状態となっている。この場合
の前記所定位置は、ダミー部材ストッパ部12B側と反
対側に配置された方のダミー部材23のY方向における
中間部においてX方向に延在する仮想中心線と、目標ラ
インLとの交点(上方から見た状態での交点)P1(図
3参照)の上方に設定されている。なお、交点P1は、
前記ダミー部材23の上面に設定されているものとす
る。
【0046】次に、前記制御装置は、前記ヘッドアクチ
ェータの駆動によって、カッター14を前記最高位置か
ら下方に移動させる。この動作により、カッター14は
ダミー部材23の上面において交点P1に当接される。
カッター14は、荷重ウェイト20及びカッター14自
身等の自重によって、交点P1に押接される。
【0047】次に、前記制御装置は、前記エアシリンダ
の駆動によって、カッター14を、Y方向であってマザ
ーガラス基板13側(ダミー部材ストッパ部12B側)
に移動させる。この移動及び前述のカッター14による
押接によって、前記ダミー部材23の上面には、目標ラ
インLに沿った溝が形成される。そして、カッター14
は、前記ダミー部材23とマザーガラス基板13との当
接箇所を横切るようにして移動される。このマザーガラ
ス基板13上において継続的に行われる前述同様のカッ
ター14の移動及び押接によって、マザーガラス基板1
3の上面には、目標ラインLに沿った前記切断用溝が形
成される。
【0048】その後さらに、カッター14は、マザーガ
ラス基板13と、ダミー部材ストッパ部12B側に配置
された方のダミー部材23との当接箇所を横切るように
して移動される。このダミー部材23上において継続的
に行われる前述同様のカッター14の移動及び押接によ
って、前記ダミー部材23の上面には、目標ラインLに
沿った前記切断用溝が形成される。
【0049】次に、前記制御装置は、ダミー部材ストッ
パ部12B側の前記ダミー部材23上の所定位置におい
てカッター14の前記移動を停止させるとともに、前記
ヘッドアクチェータの駆動によってカッター14を前記
最高位置に向けて上方に移動させる。この場合の前記所
定位置は、ダミー部材ストッパ部12B側に配置された
方のダミー部材23のY方向における中間部においてX
方向に延在する仮想中心線と、目標ラインLとの交点
(上方から見た状態での交点)P2(図3参照)に設定
されている。なお、交点P2は、前記ダミー部材23の
上面に設定されているものとする。
【0050】次に、前記制御装置は、前記エアシリンダ
の駆動によるY方向へのカッター14の移動、及び、前
記テーブルアクチェータの駆動によるX方向へのテーブ
ル12の移動によって、カッター14をワーク搭載面1
2Aの上方における所定位置に配置する。この場合の所
定位置は、既に形成された切断用溝に対応するマーキン
グ24とは別のマーキング24に対応する目標ラインL
と、ダミー部材ストッパ部12B側と反対側に配置され
た方のダミー部材23のY方向における中間部において
X方向に延在する仮想中心線との前述同様の交点の上方
に設定されている。マザーガラス基板13において必要
な切断用溝が1つのみである場合、前記制御装置は切断
用溝形成装置11における切断用溝形成のための制御を
終了させる。
【0051】同一のマザーガラス基板13において複数
の切断用溝が必要とされる場合、前記制御装置は、次
に、前記ヘッドアクチェータの駆動によってカッター1
4を下方に移動させて前記ダミー部材23上の前記交点
部分に当接させる。そして、前記制御装置は、次に、前
記エアシリンダの駆動によってカッター14をY方向で
あってダミー部材ストッパ部12B側に移動させる。こ
れにより、マザーガラス基板13上には、前述の切断用
溝とは別の切断用溝が、所定間隔をおいて形成される。
【0052】次に、前記制御装置は、前記エアシリンダ
の駆動によるY方向へのカッター14の移動、及び、前
記テーブルアクチェータの駆動によるX方向へのテーブ
ル12の移動によって、カッター14をワーク搭載面1
2Aの上方における所定位置に配置する。この場合の所
定位置は、既に形成された切断用溝に対応するマーキン
グ24とは別のマーキング24に対応する目標ラインL
と、ダミー部材ストッパ部12B側と反対側に配置され
た方のダミー部材23のY方向における中間部において
X方向に延在する仮想中心線との前述同様の交点の上方
に設定されている。
【0053】前述の動作(前述のカッター14を交点P
1の上方に配置するためのテーブル12のX,Y方向へ
の移動動作よりも後の動作)の繰り返しにより、必要な
本数の切断用溝が形成されたマザーガラス基板13は、
ワーク搭載面12Aから取り外される。このマザーガラ
ス基板13は、前記切断用溝と直交する方向に延在する
切断用溝を形成するために切断用溝形成装置に再度載置
されたり、外力の付加により複数の基板に分割されたり
する。
【0054】なお、前記マザーガラス基板13とは別の
マザーガラス基板13に切断用溝を形成する際など、前
述の各ダミー部材23を再利用する場合には、各ダミー
部材23において既に形成された前記溝に対するカッタ
ー14の押接を回避するために、各ダミー部材23は、
X方向にずらして配置される。すなわち、各ダミー部材
23は、マザーガラス基板13に対する当接位置がX方
向にずらされる。
【0055】本実施形態では、以下のような効果を得る
ことができる。 (1) Y方向におけるマザーガラス基板13の端部
(Y方向を臨む端面)に対して当接した状態でダミー部
材23を並設し、カッター14を、マザーガラス基板1
3及び各ダミー部材23に対して、前記両者の当接箇所
を横切るようにして移動かつ押接させるようにした。こ
れによれば、例えば、ダミー部材が並設されていない場
合と比較して、カッター14がマザーガラス基板13の
端部を通過する際にマザーガラス基板13に対して与え
る衝撃が小さくなる。したがって、前記衝撃によるマザ
ーガラス基板13のひび割れ等の破損が抑止されるとと
もに前記切断用溝の深さのばらつきが小さくなる。
【0056】また、前記衝撃を和らげるために、カッタ
ー14がマザーガラス基板13の端部を通過する際にお
いて、マザーガラス基板13に対するカッター14の押
接力を加減する必要がなくなる。したがって、この加減
による前記切断用溝の深さのばらつきが小さくなる。
【0057】(2) ダミー部材23は、Y方向におけ
るマザーガラス基板13の両端側に対して当接した状態
で並設されている。これによれば、マザーガラス基板1
3の端部において、ダミー部材23側からマザーガラス
基板13側にカッター14が侵入する箇所と、マザーガ
ラス基板13側からダミー部材23側に離脱する箇所と
の両方での前記破損抑止や切断用溝の深さのばらつきの
抑制が可能になる。
【0058】(3) ダミー部材23とマザーガラス基
板13とは、それらの厚みが互いに同一に設定されてい
る。これによれば、ダミー部材23とマザーガラス基板
13との当接箇所における段差がなくなる。そのため、
例えば、前記段差が存在する場合と比較して、カッター
14が前記当接箇所を通過する際にマザーガラス基板1
3に対して与える衝撃が小さくなる。
【0059】(4) ダミー部材23とマザーガラス基
板13とは、それらの硬さが互いに同一に設定されてい
る。これによれば、ダミー部材23とマザーガラス基板
13との硬度差がなくなる。そのため、例えば、前記硬
度差が存在する場合と比較して、マザーガラス基板及び
ダミー部材に形成される溝の深さの相互差がなくなる。
したがって、カッターが前記当接箇所を通過する際にマ
ザーガラス基板13に対して与える衝撃が小さくなる。
【0060】(5) ダミー部材23には、カッター1
4が押接されることによって溝が形成される。ダミー部
材23は、形成後の前記溝に対するカッター14の押接
を回避するために、マザーガラス基板13に対する当接
位置がずらされる。これによれば、ダミー部材23にお
いて、カッター14の押接によって溝が形成された後
に、この形成された溝に対してカッター14が押接され
ることがなくなる。そのため、前記溝に対するカッター
14の押接によるダミー部材23の割れ等の破損がなく
なる。
【0061】(6) カッター14は、該カッター14
や荷重ウェイト20等の自重により、マザーガラス基板
13に対して所定の荷重を付加可能に構成されている。
これによれば、切断用溝の深さのばらつきを抑えること
が容易になる。
【0062】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、以下の様態としてもよい。 ○ 前記実施形態では、各ダミー部材23において既に
形成された前記溝に対するカッター14の押接を回避す
るために、各ダミー部材23のマザーガラス基板13に
対する当接位置がX方向にずらされたが、このX方向へ
のずらしは必ずしも行われなくてもよい。
【0063】○ 前記実施形態では、同一のマザーガラ
ス基板13において複数の切断用溝が必要とされる場
合、前記制御装置は、カッター14を、交点P2側のダ
ミー部材23から上方に移動して離間させた後、交点P
1側のダミー部材23上に移動させ、これにカッター1
4を当接させた。これに対して、前記制御装置が、カッ
ター14を、交点P2側のダミー部材23から上方に移
動して離間させた後、該交点P2側のダミー部材23の
所定位置上に移動させ、これにカッター14を当接させ
るようにしてもよい。これによれば、マザーガラス基板
13及びダミー部材23から離間した状態でのカッター
14の移動距離が短くなる。
【0064】○ ダミー部材において、カッター14と
係合するとともに、該カッター14をその移動方向にガ
イド可能な溝(ガイド溝)を予め形成してもよい。この
場合、例えば、図4に示すように構成する。図4は、カ
ッター14の外周先端部及びダミー部材の一部を示す断
面図である。この図に示すように、ダミー部材23の上
面側には、カッター14と係合するとともに、該カッタ
ー14をその移動方向(図1及び図3におけるY方向)
にガイド可能なガイド溝30が形成されている。ガイド
溝30は、前記Y方向に延在するように形成されてい
る。ガイド溝30は、上方ほどその溝幅が広いテーパ状
に形成されている。ガイド溝30の上端の溝幅は、カッ
ター14の幅(図1及び図3のX方向における幅)より
も小さく形成されている。ガイド溝30の前記テーパ角
度は、カッター14の前記外周先端部のテーパ角度より
も小さく設定されている。すなわち、ガイド溝30は、
カッター14の先端には当接しないように形成されてい
る。カッター14は、そのテーパ面がガイド溝30の上
端に当接することでガイドされるとともに、ダミー部材
23とマザーガラス基板13との当接箇所を横切るよう
にしてダミー部材23側からマザーガラス基板13側へ
移動される。ガイド溝30の溝幅は、カッター14がマ
ザーガラス基板13に対して押接されることで形成され
る切断用溝の深さが適切なものとなる大きさに設定され
ている。これによれば、例えば、ダミー部材が並設され
ていない場合と比較して、カッター14がマザーガラス
基板13の端部を通過する際にマザーガラス基板13に
対して与える衝撃が小さくなる。また、ガイド溝30が
カッター14の先端には当接しないように形成されてい
るため、例えばカッターの先端がダミー部材に当接する
場合に比較して、ダミー部材の交換回数を大幅に減少さ
せることが可能になる。
【0065】○ ダミー部材とテーブルとを一体形成し
てもよい。この場合、例えば、図5に示すように構成す
る。図5における左右方向は、図1及び図3におけるY
方向に一致する。この図に示すように、テーブル31の
上面には、ダミー部材としてのダミー部32が上方に向
けて突設されている。テーブル31の上面においてダミ
ー部32と並設された水平なワーク搭載面33上には、
ダミー部32に当接された状態でマザーガラス基板13
が載置されている。ダミー部32の上面は、ワーク搭載
面33上に載置されたマザーガラス基板13の上面と同
一の平面を構成する。テーブル31は、マザーガラス基
板13と同じ材質によって形成されている。ワーク搭載
面33上において、マザーガラス基板13のダミー部3
2と反対側の領域には、前述同様のダミー部材23が、
マザーガラス基板13の端部に当接した状態で載置され
ている。
【0066】○ マザーガラス基板は、ノンアルカリガ
ラスからなるものであってもよい。 ○ ダミー部材は、マザーガラス基板と同一の材質によ
って形成されていなくてもよい。例えば、樹脂や、セラ
ミックなどによって形成されていてもよい。前記樹脂
は、ガラス繊維が配合されたものであってもよく、配合
されていないものでもよい。
【0067】○ ダミー部材は、必ずしもマザーガラス
基板と同等の硬さに設定されている必要はない。 ○ ダミー部材は、必ずしもマザーガラス基板と同等の
厚さに設定されている必要はない。
【0068】○ マザーガラス基板13は、その周縁部
において廃材部が多少設けられていてもよい。これによ
れば、マザーガラス基板13の平面形状精度やワーク搭
載面12A上での配置精度等を緩和することが可能にな
る。
【0069】○ 前記実施形態では、マーキング(2
4)をワーク搭載面12Aに設けたが、例えば、マザー
ガラス基板13に設けてもよい。 ○ カッター14の移動方向におけるマザーガラス基板
13の一方の端部側のみにダミー部材23が載置されて
いてもよい。
【0070】○ 前記実施形態では、カッター14をヘ
ッド部本体19に対して鉛直(上下)方向に移動可能に
設けるとともに、この方向への移動によってマザーガラ
ス基板13やダミー部材23とカッター14とを当接及
び離間させるようにした。これに対して、スライダアー
ム16側をガイドバー18側に対してガイドバー18の
軸線周りに回動可能に設けるとともに、この回動によっ
てマザーガラス基板13やダミー部材23とカッター1
4とを当接及び離間させるようにしてもよい。
【0071】○ 前記実施形態では、カッター14が回
転可能に設けられたが、回転可能に設けられていなくて
もよい。例えば、ヘッド部側に固定したダイヤモンドチ
ップ等をカッターとして用いてもよい。
【0072】○ 切断用溝形成装置11は、カッター1
4がマザーガラス基板13に対して付加する荷重が変更
され得るように構成されていてもよい。この場合、例え
ば、ヘッド部15において、荷重ウェイト20を、重量
の異なる他のウェイト部材に交換できるように構成す
る。これによれば、マザーガラス基板13における切断
用溝の深さ(目標値)を調節することが可能になる。
【0073】○ 前記制御装置による一連の動作制御の
うち、その一部または全部は、前記制御装置による自動
的な制御とされていなくてもよい。例えば、作業者の操
作によって行われるように構成されていてもよい。さら
に、テーブル12やカッター14の移動は、各種アクチ
ェータ等を用いることなく、作業者の手によって直接的
に行われてもよい。また、前記押圧装置による押圧およ
び前記バキューム装置による密着固定に代えて、それぞ
れ、作業者の手によって押圧および密着固定を行うよう
にしてもよい。
【0074】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 (1) 前記カッターは、前記マザーガラス基板に対し
て所定の荷重を付加可能に構成されている請求項7に記
載のマザーガラス基板の切断用溝形成装置。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜6に記
載の発明によれば、マザーガラス基板の切断用溝形成方
法において、マザーガラス基板を複数の基板に分割する
際の歩留まりをよくすることができる。また、請求項7
に記載の発明によれば、マザーガラス基板の切断用溝形
成装置において、マザーガラス基板を複数の基板に分割
する際の歩留まりをよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の切断用溝形成装置を示す模式斜視
図。
【図2】同じくカッターの概要を示す模式正面図。
【図3】同じくマザーガラス基板等が載置されたテーブ
ルの模式平面図。
【図4】別例のカッター及びダミー部材を示す模式部分
断面図。
【図5】マザーガラス基板等が載置された別例のテーブ
ルの模式側面図。
【符号の説明】
11…切断用溝形成装置、12,31…テーブル、12
A…ワーク搭載面(12Aの一部はダミー部材並設部を
構成する)、13…マザーガラス基板、14…カッタ
ー、15…ヘッド部、16…スライダアーム、17…ス
ライダ、18…ガイドバー(15,16,17及び18
はガイド機構を構成する)、23…ダミー部材、30…
ガイド溝。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マザーガラス基板を複数の基板に分割す
    るために、前記マザーガラス基板に対してカッターを用
    いて切断用溝を形成する切断用溝形成方法であって、 前記カッターの移動方向における前記マザーガラス基板
    の少なくとも一端側に対して当接した状態でダミー部材
    を並設し、前記カッターを、前記マザーガラス基板及び
    前記ダミー部材に対して、前記両者の当接箇所を横切る
    ようにして移動かつ押接させるようにしたマザーガラス
    基板の切断用溝形成方法。
  2. 【請求項2】 前記ダミー部材は、前記カッターの移動
    方向における前記マザーガラス基板の両端側に対して当
    接した状態で並設されている請求項1に記載のマザーガ
    ラス基板の切断用溝形成方法。
  3. 【請求項3】 前記ダミー部材と前記マザーガラス基板
    とは、それらの厚みが互いに同等に設定されている請求
    項1または2に記載のマザーガラス基板の切断用溝形成
    方法。
  4. 【請求項4】 前記ダミー部材と前記マザーガラス基板
    とは、それらの硬さが互いに同等に設定されている請求
    項1〜3のいずれか一項に記載のマザーガラス基板の切
    断用溝形成方法。
  5. 【請求項5】 前記ダミー部材には、前記カッターが押
    接されることによって溝が形成され、前記ダミー部材
    は、形成後の前記溝に対する前記カッターの押接を回避
    するために、前記マザーガラス基板に対する当接位置が
    ずらされる請求項1〜4のいずれか一項に記載のマザー
    ガラス基板の切断用溝形成方法。
  6. 【請求項6】 前記ダミー部材は、前記カッターをその
    移動方向にガイド可能なガイド溝を備え、前記ガイド溝
    は、前記カッターの先端には当接しないように形成され
    ている請求項1〜4のいずれか一項に記載のマザーガラ
    ス基板の切断用溝形成方法。
  7. 【請求項7】 マザーガラス基板を複数の基板に分割す
    るために、前記マザーガラス基板に対して切断用溝を形
    成する切断用溝形成装置であって、 前記マザーガラス基板に押接させることで前記切断用溝
    を形成可能なカッターと、前記カッターを前記切断用溝
    の形成方向にガイド可能なガイド機構と、前記マザーガ
    ラス基板を載置可能なテーブルとを備え、前記テーブル
    上には、前記カッターの移動方向における前記マザーガ
    ラス基板の少なくとも一端側に対して当接した状態でダ
    ミー部材を並設可能なダミー部材並設部が設けられ、前
    記ガイド機構は、前記マザーガラス基板、及び、前記ダ
    ミー部材並設部に配置された前記ダミー部材に対して、
    前記両者の当接箇所を横切るようにして前記カッターを
    移動かつ押接させるように構成されているマザーガラス
    基板の切断用溝形成装置。
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