JP2011096941A - ブレイク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 円形等のワークの直径に対し、少しだけ大きな直径のダイシングリングを用いたリング部材でワークを保持した状態のままで、ワークのスクライブラインに沿って垂直な荷重を加えるようにしてブレイクすることが可能なブレイク装置を提供する。
【解決手段】
直線状の押圧面を有し、粘着テープ側からワークを押圧するブレイクバー36を備えた押圧機構22と、ブレイクバーの押圧力に抗してワークを支持するサポート部材46を備えたワーク支持機構23a,23bとが設けられ、ブレイクバーは、固定ブロック部37と可変ブロック部38a,38bとに分割され、可変ブロック部の押圧面を退避状態に変化させる押圧面調整機構が設けられ、ブレイクバーは分断対象のスクライブラインの長さに応じてブレイクバーの押圧面が調整された状態でワークを押圧する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体ウエハ等のワークを、チップ単位に分離するブレイク装置に関し、さらに詳細には、ダイシングリングのリング内に張られた粘着テープ上に固着させたワークを、ワーク上に刻設されたスクライブラインに沿ってチップ単位に分離するブレイク装置に関する。本発明で加工対象となるワークは、主としてシリコン等の半導体ウエハであるが、スクライブラインの長さがワーク上の位置によって変化する形状(例えば円形や楕円形等)の脆性材料からなるワークであれば、ガラス基板やセラミック基板であっても適用される。
半導体装置の生産工程では、円形の半導体ウエハ上に縦横に並べて多数個形成された方形のチップを、チップ単位に分離するダイシング工程が含まれる。
図20は、ダイシング工程でウエハを保持するリング部材10を示す図であり、図20(a)はその平面図、図20(b)は正面図である。リング部材10は粘着シート12とダイシングリング13とからなる。ウエハ11は裏面側が粘着シート12に貼り付けられている。そしてウエハ11の周囲に、粘着シート12が張られた状態で支持するためのダイシングリング13(ウエハリングともいう)が同じ粘着シート12に貼り付けてある。ダイシングリング13は厚さ1.5mm程度の金属製品である。
ダイシング工程では、リング部材10に固着されたウエハ11に対し、ダイシングソーやレーザビームを用いて縦横に複数条のスクライブライン11aが形成される。スクライブライン11aの長さは、ウエハ11の中央付近を横断するものは長く、周縁付近を横断するものは短くなる。そして、ウエハ11はリング部材10に貼り付けられた状態でウエハ11上の各スクライブライン11aに沿ってチップ単位に分離される。
ウエハ11をチップ単位に分離する際に用いるブレイク装置は、これまで、粘着シート12の裏側から球状のブレイクボールを転がして押圧する方法や(例えば特許文献1参照)、ウエハ11との接触面が直線状である線状押圧体(以後本明細書ではブレイクバーともいう)や、接触面が円柱の側面である棒状ローラを、スクライブライン11aに沿って押し当てて押圧する方法(例えば特許文献2参照)により、曲げモーメントを加えるようにしていた。
特開平10−74712号公報 特開2006−66539号公報
特許文献1に記載されるように押圧部材としてブレイクボールを用いる方法は、図21に示すように、ブレイクボール15を一定のピッチPでウエハ11上を正方向、逆方向に交互に折り返すように転動させて荷重を与える。その結果、ブレイクボール15が一条の軌跡を描くごとにスクライブラインが一条ずつ、あるいは、複数条ずつブレイクが行われることになる。
ブレイクボール15の一条の軌跡に対し一条ずつのブレイクを行うときは、すべてのスクライブラインの真上にブレイクボール15を転動させることができるので、それぞれのスクライブラインに垂直に荷重が加わり垂直なクラックが形成されるが、ウエハ上の全スクライブラインをブレイクするまでには相当長い距離を転動させる必要があり、処理に長い時間を要することになる。直径を大きくしたブレイクボール15でウエハをしならせ、一条の軌跡で複数条ずつブレイクを行うときは、処理時間を短縮できるが、複数条のスクライブラインずつブレイクすると、いずれかのスクライブラインについては真上ではなく少し離れた位置でブレイクボール15が転動されることになるため、真上を転動しないスクライブラインについては斜めに荷重が加わる結果、垂直にクラックを浸透させることが困難になりソゲが生じやすくなる。
また、特許文献2に記載されているように、押圧部材として図22に示すような棒状ローラ16や、図23に示すようなブレイクバー17(線状押圧体)を用い、これらを粘着シート12面に沿ってスライドさせながら押圧する方法では、処理速度については問題ないが、棒状ローラ16等がこれからブレイクしようとするスクライブラインの真下の位置に移動する前に、スクライブラインの斜め方向から荷重がかかった状態でブレイクされてしまうと、垂直方向にクラックが浸透しにくくなりソゲが生じやすいことになる。
また、別の問題として、押圧時に、ウエハ11が保持されるリング部材10のダイシングリング13(図20)に、棒状ローラ16やブレイクバー17とが衝突すると、ウエハ11を押圧することができなくなる。ダイシングリングのリング内径をaとすると、図20に示すように、押圧可能な面積を最も広くするには、棒状ローラ16やブレイクバー17の長手方向の幅をa/√2とすることになる。このときにブレイク可能なウエハ11の直径は、最大でもa/√2以下にする必要があった。
そのため、ウエハ11の直径に対し、十分に大きな直径の粘着シート12やダイシングリング13が必要になり、ひいてはブレイク装置自体も加工対象のウエハ11に対し全体的に大型化しなければならなかった。
そこで、本発明は加工対象である円形等のワーク(ウエハ等)の直径に対し、少しだけ大きな直径のダイシングリングを用いたリング部材でワークを保持した状態のままで、ワークのスクライブラインに沿って垂直な荷重を加えるようにしてブレイクすることが可能なブレイク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、次のような技術的手段を講じた。すなわち、本発明のブレイク装置は、ワーク上に形成された複数条のスクライブラインに沿ってワークを分断するブレイク装置であり、ワークを保持するための支持部材として、ダイシングリングとダイシングリングのリング内に張られた粘着テープとにより構成されるリング部材が用いられる。そして、ワークは、リング部材の粘着テープに貼り付けられた状態にしてある。なお、リング部材に貼り付けられるワークは、円形や楕円形のように、ワーク上に形成される複数条のスクライブラインの長さがワーク上の位置によって変化する形状である。
ブレイク装置には、直線状の押圧面を有し、分断対象のスクライブラインの真裏に沿ってリング部材の粘着テープ側からワークを押圧するブレイクバーを備えた押圧機構と、ワーク側に当接させ、ブレイクバーの押圧力に抗してワークを支持するサポート部材を備えたワーク支持機構とが設けられている。
ブレイクバーは、押圧面の長手方向に沿って固定ブロック部と可変ブロック部とに分割されるとともに、可変ブロック部の押圧面を固定ブロック部の押圧面よりも引き込ませた退避状態に変化させる押圧面調整機構が設けられている。
そして、ブレイクバーは分断対象のスクライブラインの長さに応じてブレイクバーの押圧面の長さが調整された状態でワークを押圧する。
すなわち、円形等のワークに複数条に形成されたスクライブラインの長さは、ワークの周縁近傍では短く、ワークの中央では長くなり、ワークの周縁近傍を分断する際にブレイクバーの押圧面がダイシングリングに衝突しやすい。それゆえ、周縁の短いスクライブラインを分断する際は、可変ブロック部の押圧面を引き込ませた退避状態にして固定ブロック部の押圧面だけでワークを押圧するようにし、周縁を分断する際にブレイクバーがダイシングリングに接触しないようにする。ワーク中央の長いスクライブラインを分断する際は、可変ブロック部の押圧面を固定ブロック部の押圧面に揃えた状態にして押圧する。
このようにして、ワーク上のスクライブラインの位置に応じて、ブレイクバーの可変ブロック部がダイシングリングに衝突しないように調整するようにして分断を行う。
なお、ワークを挟んでブレイクバーと反対側では、ワーク支持機構のサポート部材をワークに当接させるが、サポート部材は、ブレイクバーで押圧される一部領域の真裏近傍に対して当接するようにしてもよいし、ワーク全体に対して当接するようにしてもよい。これにより、ブレイクバーがワークの裏側の粘着テープを押圧したときに、粘着テープが押圧方向に大きく延伸されず、押圧前とほとんど同じ状態で分断されるので、分断予定位置のスクライブラインに対し精度のよい分断が行われる。
本発明によれば、ワーク上の位置により変化するスクライブラインの長さに応じて、ブレイクバーの可変ブロック部がダイシングリングに衝突しないように調整するようにして分断を行う。これにより、加工対象である円形等のワーク(ウエハ等)の径に対し、少しだけ大きなリング部材によってワークを保持した状態で、ワークのスクライブライン上に荷重を加えるようにして、ブレイクすることが可能になる。さらに、ワークを挟んでブレイクバーの反対側にサポート部材を当接させ、粘着テープの延伸を抑えるようにしているので、ブレイクバーをスクライブラインに沿って正確かつ垂直に押圧させることができ、垂直なクラックで分断できる。
上記発明において、ブレイクバーの可変ブロック部は、固定ブロック部の長手方向の両側でそれぞれ同数の単位ブロックに分割されるとともに、単位ブロックが固定ブロック部の両側で左右対称になるように取り付けられ、押圧面調整機構は左右対称の位置にある単位ブロックの対ごとにブロックバーの押圧面を変化させる調整を行うようにしてもよい。
可変ブロック部を複数のブロックに小さく分割することにより、ブレイクバーの長さを加工対象のスクライブラインの長さに応じて少しずつ調整することができるようになり、ダイシングリングの直径が同じであっても、ブレイクバーがダイシングリングに衝突することなく、より大きな直径のワークを貼り付けて分断することができる。
上記発明で、ブレイクバーの押圧面の最大長さLを、ダイシングリングのリング内径aに対し、次式の範囲にしてもよい。
a>L>a/√2
これにより、ワーク径がa/√2より大きいワークについても、最大径がブレイクバー長さLまでであれば分断することができるようになる。
上記発明において、サポート部材は、スクライブラインに沿ってスクライブラインを挟んだ左右両側の位置でそれぞれワークに当接させる一対のサポートバーからなり、一対のサポートバーはそれぞれ固定ブロック部と可変ブロック部とに分割されるとともに、可変ブロック部の当接面を固定ブロック部の当接面よりも引き込ませた退避状態に変化させる当接面調整機構が設けられるようにしてもよい。
サポート部材をスクライブラインに沿ってスクライブラインを挟んだ左右両側の位置でそれぞれワークに当接させる一対のサポートバーとすることにより、スクライブラインに沿ってブレイクバーが押圧される左右両側を支持することにより、スクライブライン上に正確に曲げモーメントが加わるようになり、垂直にクラックが浸透されやすくなる。
さらに、ワーク周縁の短いスクライブラインを分断する際は、サポートバーの可変ブロック部の押圧面を引き込ませた退避状態にして固定ブロック部の押圧面だけでワークを支持するようにし、周縁を分断する際にもサポートバーがダイシングリングに接触しないようにする。ワーク中央の長いスクライブラインを分断する際は、サポートバーの可変ブロック部の当接面を固定ブロック部の当接面に揃えた状態にする。これにより、ブレイクバーと同様に、ワーク上のスクライブラインの長さに応じて、サポートバーの可変ブロック部がダイシングリングに衝突しないように調整するようにして分断を行うことができる。
ここで、一対のサポートバーのそれぞれの可変ブロック部は、固定ブロック部の長手方向の両側でそれぞれ同数の単位ブロックに分割されるとともに、単位ブロックが固定ブロック部の両側で対をなして左右対称になるように取り付けられ、当接面調整機構は左右対称の位置にある単位ブロックの対ごとにサポートバーの当接面を変化させる調整を行うようにしてもよい。
サポートバーの可変ブロック部を複数の単位ブロックに小さく分割することにより、ブレイクバーと同様に、長さを少しずつ調整することができるようになり、ダイシングリングの直径が同じであっても、サポートバーがダイシングリングに衝突することなく、より大きな直径のワークを分断することができる。
また、サポート部材は、スクライブラインに沿って当接させるサポートバーからなり、サポートバーは固定ブロック部と可変ブロック部とに分割されるとともに、可変ブロック部の当接面を固定ブロック部の当接面よりも引き込ませた退避状態に変化させる当接面調整機構が設けられるようにしてもよい。
サポート部材をスクライブラインに沿ってワークに当接させるサポートバーとすることにより、スクライブラインに沿ってブレイクバーが押圧される真裏の位置を支持することにより、スクライブライン上に正確に押圧力が加わるようになり、垂直クラックで分断することができる。なお、この場合は、サポートバーを一つにすることができるが、一対のサポートバーをスクライブラインの左右両側に沿って当接させる場合に比べると、押圧力を少し強くする必要がある。
ワーク上のスクライブラインの長さに応じて、ダイシングリングと衝突しないようにサポートバーの可変ブロック部の長さを調整して分断を行うことができる点については同様である。
この場合においても、サポートバーの可変ブロック部は、固定ブロック部の長手方向の両側でそれぞれ同数の単位ブロックに分割されるとともに、単位ブロックが固定ブロック部の両側で左右対称になるように取り付けられ、当接面調整機構は左右対称の位置にある単位ブロックの対ごとにサポートバーの当接面を変化させる調整を行うようにしてもよい。
また、上記発明において、 ワーク上に形成された複数条のスクライブラインに対するブレイクの順序を設定する入力部を備え、ワーク搬送機構は、設定されたブレイクの順序に基づいて、ブレイクバーの押圧面と対向する位置に、順次分断対象のスクライブラインがくるようにリング部材の位置調整を行うようにしてもよい。
ワーク上に形成されたチップを取り出す際に、優先順がある場合でも、優先順に応じてスクライブラインを選択して分断することができる。
入力部は、設定可能なブレイクの順序の一つとして、ワーク上に形成された複数条のスクライブラインの並んだ順にブレイクを行う順送りモードを設けるようにしてもよい。
順送りモードを設定することにより、ワーク搬送機構は順次隣接するスクライブラインにブレイクバーの押圧面を合わせればよいので、位置調整の時間を短くすることができる。
入力部は、設定可能なブレイクの順序の一つとして、ワーク上に形成された複数条のスクライブラインに対し、最も周縁に近い左右のスクライブラインからブレイクを行い、順次一つ内側の左右のスクライブラインのブレイクを行い、最後に中央のスクライブラインのブレイクを行う外側優先モードを設けるようにしてもよい。
外側優先モードを設けることにより、すべてのブレイクを行うまでの時間は順送りモードよりも多少余分にかかるが、その一方で、ワークの左右両側の周縁に近い側のスクライブラインから順にブレイクを行うので、左右ほぼ均等にバランスよく分断を行うことができるようになり、粘着テープに張られたワークの重心の移動が小さくなり、より正確な位置での分断が可能になる。
入力部は、設定可能なブレイクの順序の一つとして、ワーク上に形成された複数条のスクライブラインに対し、ワークを二分するブレイクを行い、続いて四分するブレイクを行い、続いて八分するブレイクを行い、以後、分割された各ワークをそれぞれさらに等分割していく等分割モードを設けるようにしてもよい。
等分割モードを設けることにより、外側優先モードと同様に、すべてのブレイクを行うまでの時間は順送りモードよりも多少余分にかかるが、その一方で、ブレイクしようとするスクライブラインの左右の幅がほぼ均等になるので、バランスよくブレイクを行うことができるようになり、正確な位置でのブレイクが可能になる。
本発明のブレイク装置を用いてブレイクするワークを貼り付けたリング部材の一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるブレイク装置の押圧機構側からみた全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態であるブレイク装置のワーク支持機構側からみた全体構成を示す斜視図である。 図1のブレイク装置の正面図(押圧機構側)である。 図1のブレイク装置の背面図(ワーク支持機構側)である。 図1のブレイク装置の平面図である。 押圧機構の構成を示す図である。 ブレイクバーの構成を示す図である。 ブレイクバーの変形パターンを示す図である。 ブレイクバーの押圧面の幅方向の断面を示す図である。 ワーク支持機構の構成を示す図である。 サポートバーの構成を示す図である。 サポートバーの当接面の幅方向の断面を示す図である。 押圧機構22とワーク支持機構23a,23bの位置関係を示した図である。 押圧機構22とワーク支持機構23bの位置関係を示した図である。 リング部材10上のブレイク位置とブレイクバー36の押圧面のパターンとの関係を示す模式図である。 制御系のブロック図である。 順送りモードのブレイク順を示す図である。 外側優先モードでのブレイク順を示す図である。 等分割モードでのブレイク順を示す図である。 リング部材を示す図である。 ブレイクボールによるブレイク方法を示す図である。 棒状ローラによるブレイク方法を示す図である。 線状押圧体(ブレイクバー)によるブレイク方法を示す図である。
以下、本発明にかかるブレイク装置の詳細について図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、円形のウエハ上に刻設された複数条のスクライブラインに沿ってウエハをブレイクする場合を例に説明する。
(リング部材)
最初に、加工対象のウエハと、ウエハを保持させるリング部材との関係について説明する。図1は、ウエハを貼り付けた状態のリング部材の一例を示す平面図である。リング部材10は、粘着シート12とダイシングリング13とからなる。ダイシングリング13は厚さ1.5mm程度の金属製品である。ウエハ11は裏面側を粘着シート12に貼り付けて固着してある。
このリング部材10でブレイク可能なウエハ11の径Dは、ダイシングリング13の内径をaとしたときに、従来からブレイク可能な最大径であったa/√2よりも小径だけでなく、a/√2以上の大径であっても、後述するブレイクバーの最大長さL(ただしL<a)より小径であれば、ブレイクすることができる。
(ブレイク装置の構造)
次に、本発明のブレイク装置の構成について説明する。図2は本発明の一実施形態であるブレイク装置20を一方向(押圧機構側)からみた全体構成を示す斜視図である。また、図3はブレイク装置20を図1とは反対方向(ワーク支持機構側)からみた全体構成を示す図である。また、図4はブレイク装置20の正面図(押圧機構側)、図5は背面図(ワーク支持機構側)、図6は平面図である。
説明の便宜上、ブレイク装置20に対し、図中に示すように、装置の長手方向をX方向として互いに直交するXYZ方向を定めることとする。
ブレイク装置20は、主にベース21、押圧機構22、ワーク支持機構23a,23b、ワーク搬送機構24、カート25、エアプレート26からなる。
ベース21上の片側に押圧機構22とエアプレート26が支持され、他方側に一対のワーク支持機構23a,23bが支持される。押圧機構22とエアプレート26との中間にはワーク搬送機構24が支持される。
次に押圧機構22について説明する。図7は押圧機構22を示す図である。押圧機構22は台座31を介してベース21上に固定される。台座31の上には、垂直アーム32が固定してあり、これによりベースプレート33が鉛直(Y方向)に立つようにして固定してある。ベースプレート33上には2本のリニアガイド34が平行に取り付けてあり、リニアガイド34およびモータ(不図示)によって可動プレート35が前後方向(Z方向)にスライドできるように支持してある。可動プレート35には、ユニット化されたブレイクバー36が取り付けてあり、ブレイクバー36の先端が可動プレート35の片側端より外側に突出した位置にくるようにしてある。この先端部分がウエハ11を押圧する押圧面となる。
図8はブレイクバー36の構成を示す図であり、図8(a)は斜視図、図8(b)は正面図、図8(c)は平面図、図8(d)は側面図である。
ブレイクバー36は中央の固定ブロック37と、その左右両側の可変ブロック38a,38bとに分割してあり、さらに可変ブロック38a,38bはそれぞれ小さな単位ブロック39に分割してある。各単位ブロック39は、固定ブロック37と一体に固定してある支持部材37aによって支持される。各単位ブロック39は、圧空バルブを用いたエア作動による昇降機構40を備えており、昇降機構40はそれぞれの押圧面(各単位ブロック39の先端部分)の位置を、固定ブロック37の押圧面の位置よりも引き込ませた位置に退避させる押圧面調整機構71(図17)として働くようにしてある。また、単位ブロック39は固定ブロック37の左右両側で同数にするとともに対称に取り付けてあり、対称の位置にある単位ブロック39どうしが対(合計4対)となって退避動作を行うようにしてある。図9はブレイクバー36の押圧面の変形パターンを示す図である。単位ブロック39の位置変化により押圧面がP1〜P5の5パターンに変化できるようにしてある。
ブレイクバー36における固定ブロック37の押圧面の長手方向の寸法、および、単位ブロック39の押圧面の長手方向の寸法は、加工対象のウエハ11の大きさに応じて適宜設定される。本実施形態では、例えば、長手方向の長さを固定ブロック37は約100mm、単位ブロック39は約12.5mm(合計8本)にして、ブレイクバー36として最長の長さLが約200mmになるようにしてある。したがって、ブレイクバー36の長さLはパターンP1〜P5の変化に応じて約100mm、約125mm、約150mm、約175mm、約200mmになる。これにより、最大200mm(8インチ)のウエハ11がブレイクできるようにしてある。
図10はブレイクバー36(固定ブロック37および単位ブロック39)の押圧面の幅方向断面である。押圧面の幅方向の寸法は、先端が0.1μm〜3mm程度の先細形状にしてあり、狭い幅でウエハ11に接するようにして荷重が線状に集中してかかるようにしてある。
また、ブレイクバー36(固定ブロック37および単位ブロック39)には、押圧時に変形しにくい硬い材質を用いるのが好ましく、例えば工具鋼を用いている。
次に、ワーク支持機構23a,23bについて説明する。図11はワーク支持機構23a,23bの構成を示す図であり、図11(a)は斜視図、図11(b)は正面図である。ワーク支持機構23a,23bは、それぞれ台座41a,41bの上に搭載され、ボールネジおよびモータを用いたサポートバー駆動機構41dによって台座41a,41bがレール41c上を移動可能にしてある。
ワーク支持機構23a,23bでは、サポートバー46(図7のブレイクバー36に相当)以外については図7で説明した押圧機構22と同じ機構を採用している。したがって、サポートバー46以外のワーク支持機構23a,23bの各部については図7と同符号であるので説明を省略する。
図12はサポートバー46の構成を示す図であり、図12(a)は斜視図、図12(b)は正面図、図12(c)は平面図、図12(d)は側面図である。
サポートバー46は中央の固定ブロック47と、その左右両側の可変ブロック48a,48bとに分割してあり、さらに可変ブロック48a,48bはそれぞれ小さな単位ブロック49に分割してある。各単位ブロック49は固定ブロック47と一体に固定してある支持部材47aによって支持される。
各単位ブロック49は、圧空バルブを用いたエア作動による昇降機構50を備えており、昇降機構50はそれぞれの当接面(各単位ブロック49の先端部分)の位置を、固定ブロック47の当接面の位置よりも引き込ませた位置に退避させる当接面調整機構72(図17)として働くようにしてある。また、単位ブロック49は固定ブロック47の左右両側で同数にするとともに対称に取り付けてあり、対称の位置にある単位ブロック49どうしが対(合計4対)となって退避動作を行うようにしてある。
すなわち、図8のブレイクバー36の押圧面調整機構と同じ機構が、図12ではサポートバー46の当接面調整機構として働くようにしている。また、サポートバー46の単位ブロック49による変形パターンについてもブレイクバー36の変形パターンと同じP1〜P5(図9)である。
サポートバー46は、基本的にブレイクバー36と同じ寸法にしてあるが、ウエハ11に当接する先端部分の形状および材質が異なるようにしてある。
図13はサポートバー46(固定ブロック47および単位ブロック49)の幅方向断面である。サポートバー46の先端面は平面にしてある。ただし、これに限らず曲面であってもよい。サポートバー46の先端部分の材質は押圧時にウエハ11に対しソフトに接触するように弾性ゴムが用いてある。
次に、ワーク搬送機構24およびカート25について、再び図2〜図6を参照しながら説明する。ワーク搬送機構24は垂直に立てられた枠構造のフレーム61の上方と下方とに、カート25を支持するとともに搬送するためのリニアガイド62が設けてあり、リニアモータ(不図示)によってカート25が横方向(X方向)に移動されるようにしてある。カート25の中央には、リング部材10を取り付ける孔が形成してある。
カート25に取り付けられたリング部材10は、ワーク搬送機構24によって押圧機構22とワーク支持機構23a,23bとの間に搬送され、ウエハ11に刻設されたスクライブラインがブレイクバー36の真裏のブレイク位置にくるようにする。そして複数条のスクライブラインを次々にブレイクする際には、各スクライブラインが、順次、ブレイク位置にくるように位置調整が行われる。
位置調整は、カメラを採用した位置決め方法や機械的な位置決め方法等の周知の方法で行われる。例えば、予め、ウエハ11に刻設されたアライメントマークを装置20に取り付けたカメラ(不図示)で撮像し、画像処理によって位置決めするようにしてもよい。また、リング部材10にウエハ11が精度よく貼り付けられ、リング部材10が精度よくカート25に取り付けられている場合は、予め、ブレイク装置20に設定してある原点位置に対するカート25の位置座標に基づいて位置決めするようにしてもよい。
次に、エアプレート26について説明する。加工対象のウエハ11はリング部材10、カート25、ワーク搬送機構24によって垂直に立てた状態で支持されるようにしてあり、これらによる支持によってブレイク処理を行うことができる。しかしながら、リング部材10上で、ウエハ11は振動を受けやすい粘着シート12に貼り付けてあり、粘着シート12が振動すればウエハ11自体も影響を受ける。そのため、ウエハ11に刻設されたスクライブラインに沿って、より精度が高いブレイク処理を行うには、振動対策を行うことが望ましい。
そのため、本実施形態ではさらに押圧機構22の回りに、方形のエアプレート26を取り付けている。エアプレート26は、リング部材10と対向する位置に、多数のノズル穴が形成してあり、一部のノズル穴からは乾燥空気を吹き出させるとともに、一部のノズル穴で吸引することにより、カート25がブレイク位置にセットされたとき、非接触の状態で粘着シート12およびこれに貼り付けられたウエハ11が垂直に立った状態で安定するようにしてある。
次に、押圧機構22とワーク支持機構23a,23bとのブレイク時の位置関係について説明する。図14は、説明の便宜上、ワーク搬送機構24、カート25、エアプレート26を省略し、押圧機構22とワーク支持機構23a,23bの位置関係を示した図である。図14(a)に示すように、押圧機構22と、一対のワーク支持機構23a,23bとがリング部材10を挟んで対向している。
ブレイクバー36とサポートバー46(リング部材10の裏側)とは、高さ方向(Y方向)の位置が揃えてある。そして、サポートバー46の横方向(X方向)の位置は、サポートバー駆動機構41dにより調整され、図14(b)に示すように、ウエハ11のスクライブラインSを挟んで左右両側にわずかに離れた位置で当接するようにしてある。ブレイクバー36はスクライブラインSの真裏にくるようにしてある。これにより、ブレイクバー36がウエハ11を押圧すると、曲げモーメントがスクライブラインSに沿って対称に働くようになる。
また、サポートバー46の別の当接方法として、図15(a)に示すように、ワーク支持機構23aを退避させて(あるいはワーク支持機構23aを初めから搭載せず)、ワーク支持機構23bだけを使用してもよい。
この場合は、図15(b)に示すように、ウエハ11のスクライブラインSの真上に沿ってサポートバー46が当接するようにする。なお、ブレイクバー36はスクライブラインSの真裏にくるようにしてある。これにより、ブレイクバー36がウエハ11を押圧すると、サポートバー46の弾性力による変形によってウエハ11がしなり、曲げモーメントが加わるようになる。
(ブレイクパターン)
図16は、リング部材10上のブレイク位置と、ブレイクバー36の押圧面のパターンとの関係を示す模式図である。
スクライブラインが短い周縁については押圧面が短いパターンP1でブレイクし、順次、P2,P3,P4と変形させ、スクライブラインが最も長い中央では押圧面が長いパターンP5でブレイクすることにより、ブレイクバー36がダイシングリング13と衝突することなく、ウエハ11をブレイクすることができる。
(制御系)
次に、ブレイク装置20の制御系について説明する。図17はブレイク装置20の制御系を示すブロック図である。制御部70はCPU71、メモリ72、入力部73、表示部74を含むコンピュータからなる。これらは装置上あるいは装置近傍にコントロールユニット(不図示)として設けられる。カート搬送および位置決めを行うワーク搬送機構24、ウエハ11を安定させるエアプレート26、ブレイクバー36を押圧させる押圧機構22、ブレイクバー36の押圧面の長さを調整する押圧面調整機構71、サポートバー46を当接させるワーク支持機構23a,23b、サポートバーの長さを調製する当接面調整機構72の各部は、メモリ72に記憶させたプログラムやパラメータ、入力部73から入力したパラメータ、コマンドに基づいて制御され、動作状態が表示部74でモニタされる。
(ブレイク順序)
ブレイク装置20では、ウエハ11上に形成された複数条のスクライブラインをブレイクする際に、ブレイク順を入力部73から任意に設定してメモリ72に記憶させておくことにより(任意指定モードという)、記憶させたブレイク順で、各スクライブラインをブレイクすることができる。
そして、「任意指定モード」の他に、ブレイク順序の設定入力作業を容易にするため、「順送りモード」と、「外側優先モード」と、「等分割モード」とが用意してあり、モード選択の入力を行うことにより、選択できるようにしてある。
このうち、「順送りモード」を選択すると、図18においてブレイク順を示すように、ウエハ11の片側端から順に、次々にブレイクが行われる。この場合はスクライブラインの長さの変化に応じて、ブレイクバー36はP1、P2、P3、P4、P5、P4、P3、P2、P1の順で変化する。順送りモードでブレイクすることにより、ワーク搬送に要する時間を最小にできるので、処理時間を短くすることができる。
一方、「外側優先モード」を選択すると、図19においてブレイク順を示すように、ウエハ11の最も外側にある左右のスクライブラインのブレイクを行い、続いて、その次に外側にある左右のスクライブラインのブレイクを行い、以後、順次内側にある左右のスクライブラインのブレイクを行う。そして、最後に中央にある最も長いスクライブラインのブレイクを行う。この場合はスクライブラインの長さの変化に応じて、ブレイクバー36はP1、P2、P3、P4、P5の順に変化する。
外側優先モードでブレイクすることにより、ワーク搬送に要する時間は順送りモードより少し長くなるが、ウエハ11は、一部がブレイクされた状態のときでも左右対称に近い状態でブレイクが行われることになるので、ウエハ11の重心移動が小さくなり、より精度の高いブレイクが可能になる。
また、「等分割モード」を選択すると、図20においてブレイク順を示すように、ウエハ11の中央のスクライブライン(スクライブラインが偶数のときは中央に最も近いスクライブラインになる)で二分割したウエハ形状とし、続いて、二分割されたそれぞれの部分ウエハを、さらにそれぞれの中央のスクライブラインで二分割することで部分ウエハを四分するブレイクを行い、以後同様に、部分ウエハを八分、十六分、・・・していく等分割のブレイクを行う。この場合のブレイクバーの長さは、最初は中央にある最も長いスクライブラインをブレイクするのでP5になるが、以後は、次にブレイクするスクライブラインの長さに応じて変化する。
等分割モードでブレイクすることにより、その時点での部分ウエハの中央のスクライブラインで分割するので、左右両側の幅が均等であり、バランスよくブレイクを行うことができるようになり、正確な位置でのブレイクが可能になる。
以上は、一方向(Y方向)に並んだ複数条のスクライブラインをブレイクする場合について説明したが、格子状のスクライブライン、すなわち二方向(XY方向)に並んだ複数条のスクライブラインのブレイクを行う場合は、リング部材を90度回転して同じ動作を繰り返すようにする。その場合、カート25にリング部材10を90度回転させる回転機構を設けておけば、効率よく二方向のブレイクを行える。
また、上記実施形態では、4対の単位ブロック39はすべて同じ形状としたが、単位ブロックの長手方向の長さを、対ごとに変えたものにしてもよい。また、ワーク形状が非対称であるときは、対となる単位ブロックの長手方向の長さが異なるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ウエハ11を挟んでブレイクバー36の裏側を、1つまたは一対のサポートバー46を当接させるようにして支持するようにしたので正確なブレイクがなされるが、サポート側の形状には自由度があり、ウエハ11を支持できるサポート部材であればこれ以外の形状にしてもよい。例えば、サポートバー46に代えて、ウエハ11の全面で当接する平面状のサポート部材で支持するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、円形のウエハをブレイクしたが、ワーク形状は円形に限られない。ダイシングリングのリング内に貼り付け可能であり、長さが異なる複数条のスクライブラインが刻設されたワークであれば、例えば楕円形をはじめ他の形状であっても本発明を有効に利用できる。
また、上記実施形態では、リング部材10を垂直にして支持するようにしたが、リング部材10を水平に支持して加工する一般的な従来型のブレイク装置にしてもよい。
本発明のブレイク装置は、リング部材に貼り付けたウエハ等のブレイクに利用することができる。
10 リング部材
11 ウエハ
12 粘着テープ
13 ダイシングリング
20 ブレイク装置
22 押圧機構
23a,23b ワーク支持機構
24 ワーク搬送機構
25 カート
26 エアプレート
33 固定プレート
35 可動プレート
36 ブレイクバー
37 固定ブロック
38a,38b 可変ブロック
39 単位ブロック
40 昇降機構(押圧面調整機構71)
46 サポートバー
47 固定ブロック
48a,48b 可変ブロック
49 単位ブロック
50 昇降機構(当接面調整機構72)
61フレーム
62 リニアガイド
70 制御部
71 CPU
72 メモリ
73 入力部
74 表示部

Claims (11)

  1. ワークを保持するための支持部材として、ダイシングリングとダイシングリングのリング内に張られた粘着テープとにより構成されるリング部材が用いられ、
    前記ワークが前記リング部材の粘着テープに貼り付けられた状態で、ワーク上に形成された複数条のスクライブラインに沿ってワークを分断するブレイク装置であって、
    直線状の押圧面を有し、分断対象のスクライブラインの真裏に沿って粘着テープ側から前記ワークを押圧するブレイクバーを備えた押圧機構と、
    前記ワーク側に当接させ、前記ブレイクバーの押圧力に抗してワークを支持するサポート部材を備えたワーク支持機構とが設けられ、
    前記ブレイクバーは、押圧面の長手方向に沿って固定ブロック部と可変ブロック部とに分割されるとともに、可変ブロック部の押圧面を固定ブロック部の押圧面よりも引き込ませた退避状態に変化させる押圧面調整機構が設けられ、
    前記ブレイクバーは分断対象のスクライブラインの長さに応じてブレイクバーの押圧面が調整された状態でワークを押圧することを特徴とするブレイク装置。
  2. 前記ブレイクバーの可変ブロック部は、固定ブロック部の長手方向の両側でそれぞれ同数の単位ブロックに分割されるとともに、単位ブロックが固定ブロック部の両側で左右対称になるように取り付けられ、前記押圧面調整機構は左右対称の位置にある単位ブロックの対ごとにブレイクバーの押圧面を変化させる調整を行う請求項1に記載のブレイク装置。
  3. 前記ブレイクバーの押圧面の最大長さLを、ダイシングリングのリング内径aに対し、次式の範囲にしてある請求項1または請求項2のいずれかに記載のブレイク装置。
    a>L>a/√2
  4. 前記サポート部材は、スクライブラインに沿ってスクライブラインを挟んだ左右両側の位置でそれぞれワークに当接させる一対のサポートバーからなり、前記一対のサポートバーはそれぞれ固定ブロック部と可変ブロック部とに分割されるとともに、可変ブロック部の当接面を固定ブロック部の当接面よりも引き込ませた退避状態に変化させる当接面調整機構が設けられる請求項1〜請求項3のいずれかに記載のブレイク装置。
  5. 前記一対のサポートバーの可変ブロック部は、固定ブロック部の長手方向の両側でそれぞれ同数の単位ブロックに分割されるとともに、単位ブロックが固定ブロック部の両側で対をなして左右対称になるように取り付けられ、前記当接面調整機構は左右対称の位置にある単位ブロックの対ごとにサポートバーの当接面を変化させる調整を行う請求項4に記載のブレイク装置。
  6. 前記サポート部材は、スクライブラインに沿って当接させるサポートバーからなり、前記サポートバーは固定ブロック部と可変ブロック部とに分割されるとともに、可変ブロック部の当接面を固定ブロック部の当接面よりも引き込ませた退避状態に変化させる当接面調整機構が設けられる請求項1〜請求項3のいずれかに記載のブレイク装置。
  7. 前記サポートバーの可変ブロック部は、固定ブロック部の長手方向の両側でそれぞれ同数の単位ブロックに分割されるとともに、単位ブロックが固定ブロック部の両側で対をなして左右対称になるように取り付けられ、前記当接面調整機構は左右対称の位置にある単位ブロックの対ごとにサポートバーの当接面を変化させる調整を行う請求項6に記載のブレイク装置。
  8. ワーク上に形成された複数条のスクライブラインに対するブレイクの順序を設定する入力部を備え、
    前記ワーク搬送機構は、設定されたブレイクの順序に基づいて、ブレイクバーの押圧面と対向する位置に、順次分断対象のスクライブラインがくるようにリング部材の位置調整を行うことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のブレイク装置。
  9. 入力部は、設定可能なブレイクの順序の一つとして、ワーク上に形成された複数条のスクライブラインの並んだ順にブレイクを行う順送りモードを設けたことを特徴とする請求項8に記載のブレイク装置。
  10. 入力部は、設定可能なブレイクの順序の一つとして、ワーク上に形成された複数条のスクライブラインに対し、最も周縁に近い左右のスクライブラインからブレイクを行い、順次一つ内側の左右のスクライブラインのブレイクを行い、最後に中央のスクライブラインのブレイクを行う外側優先モードを設けたことを特徴とする請求項8に記載のブレイク装置。
  11. 入力部は、設定可能なブレイクの順序の一つとして、ワーク上に形成された複数条のスクライブラインに対し、ワークを二分するブレイクを行い、続いて四分するブレイクを行い、続いて八分するブレイクを行い、以後、分割された各ワークをそれぞれさらに等分割していく等分割モードを設けたことを特徴とする請求項8に記載のブレイク装置。
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