JP5167161B2 - 脆性材料基板のブレイク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、脆性材料基板のブレイク装置、特に、分断溝が形成されたガラス板等の脆性材料基板を分断するための脆性材料基板のブレイク装置に関する。
ガラス板等の脆性材料基板を分断する場合は、一般に、超硬合金や焼結ダイヤモンドで形成されたスクライビングホイールや、先端にダイヤモンドチップを有するガラス切り工具によってガラス板に分断溝(スクライブライン)を形成し、その両側を折り曲げることによって分断するようにしている。特に大型のガラス板を折り曲げる際には、例えば、特許文献1あるいは特許文献2に示されるようなブレイク装置が用いられる。
特許文献1に示される装置は、第1の製品テーブル及び第2の製品テーブルが、そのエッジ部が一定の角度を持つようにスライドテーブル及び傾動テーブルに配置されている。そして、両面がスクライブされたガラス板がテーブルに載置され、第1のクランプバーと第2のクランプバーでガラス板が押圧されて固定される。このような状態で第2の製品テーブルを回動させると、クランプバーを押圧点としてガラス板のスクライブラインに対して剪断力と引張力が作用し、ガラス板が左右2つに分断される。
また、特許文献2に示された装置では、ブレイクバーを分断溝に沿って押圧することにより、ガラス板を左右2つに分断している。
再公表特許2003/002471号公報 特開平7−276174号公報
特許文献1では、以上のように、ガラス板を分断するための従来のブレイク装置は、スライドテーブル及び傾動テーブルを有するとともに、ガラス板を保持するためのクランプバー等の機構を有している。そして、単純に傾動テーブルを傾動させただけでは、ガラス板の分断面にかじりが生じるので、他方のテーブルをスライドさせたり、傾動テーブルの回動支点をずらしたりする必要がある。
以上から明らかなように、従来のブレイク装置は、構造が大型するだけではなく、複雑な機構を必要とし、安価に構成できないという問題がある。
また、特許文献2では、ブレイクバーに対して分断溝に沿って均等な荷重をかけることが困難であり、分断不良が生じやすい。
本発明の課題は、ガラス板等の脆性材料基板を分断するための装置を、小型かつ安価に実現することにある。
請求項1に係る脆性材料基板のブレイク装置は、分断溝が形成された脆性材料基板を分断溝に沿って分断するための装置であって、ベース台と、1対のプライヤと、を備えている。1対のプライヤは、ベース台に支持され、分断溝が形成された脆性材料基板の分断溝の両端部を把持して分断溝の両端に分断荷重を作用させ、脆性材料基板を分断する。
ここで、本件発明において、分断溝とは脆性材料基板のスクライブに通常使用されるスクライビングホイール及びレーザ等の照射による熱応力を利用して形成されるスクライブラインや、砥石を用いたダイシング加工によって形成される分断用の切り欠き溝を含み、分断によって脆性材料基板を分離するためのガイドラインとなるものを意味する。
また、本件発明において、分断とは脆性材料の主面に形成されたスクライブラインや切欠き溝に沿って脆性材料基板を分離するための加工工程を意味する。
さらに、本件発明において、脆性材料基板とは、建材用ガラス、自動車用窓ガラス、FPD等のガラス回路基板、焼結材料のセラミックス、単結晶シリコン、半導体ウエハ、セラミック基板、サファイヤ基板、石材等が含まれる。
この装置では、分断溝が形成されたガラス板等の脆性材料基板を1対のプライヤで把持し、分断荷重を作用させることで脆性材料基板が分断される。より詳細には、この装置では、分断溝が形成された脆性材料基板の分断溝の両端がそれぞれプライヤで把持される。そして、プライヤにより、脆性材料基板の一方の面が支持されるとともに、他方の面に押圧力が加えられる。この押圧力により、脆性材料基板は折り曲げられ、分断溝の両端からクラックが生じて分断される。
このような装置では、従来装置のようにテーブルを傾動させる等の複雑な構成及び機構が不要で、1対のプライヤを設けるだけで良く、構成が簡単となる。したがって、安価な装置を実現できる。
請求項2に係る脆性材料基板のブレイク装置は、請求項1の装置において、1対のプライヤは、脆性材料基板の分断溝が形成された方向と直交する方向に脆性材料基板に対して相対的に移動可能である。
大型の脆性材料基板を分断する場合、1枚の基板に複数の分断溝が形成される場合がある。そこで、この装置では、1対のプライヤを脆性材料基板に対して分断溝と直交する方向に相対的に移動可能としている。このため、複数の分断溝が形成されている場合でも、各分断溝に対して1対のプライヤで順に分断荷重を作用させて分断することができる。
請求項3に係る脆性材料基板のブレイク装置は、請求項1又は2の装置において、1対のプライヤは脆性材料基板の分断溝が形成された方向に移動可能である。
ここでは、1対のプライヤが分断溝が形成された方向にも移動可能であるので、基板のサイズ等によってプライヤを適切な位置に調整することができ、種々の基板に対して良好な分断を行うことができる。
請求項4に係る脆性材料基板のブレイク装置は、請求項1から3のいずれかの装置において、1対のプライヤのそれぞれは、第1チャック及び第2チャックを有している。第1チャックは脆性材料基板の第1面を押圧するための押圧体を先端部に有する。第2チャックは、押圧体に対向しかつ押圧体に対して相対的に接近、離反自在に配置され、脆性材料基板の第2面を受ける受け部を有する。そして、第2チャックの受け部は、分断溝と交差する方向に所定の長さで延びガラス板より低剛性の弾性変形可能な弾性プレートと、弾性プレートの長手方向両端部を第2チャックに対して支持する弾性プレート支持部と、を有し、第1チャックの押圧体は脆性材料基板に対して分断溝の溝幅よりも広い分布荷重を作用させるための押圧部を有している。
この装置では、分断溝が形成された脆性材料基板は、第2チャックの受け部によって支持され、第1チャックの押圧体によって押圧されて折り曲げられて分断される。このとき、脆性材料基板の一方の表面は受け部の弾性プレートによって覆われており、また脆性材料基板の他方の表面は、分断溝を含む所定の幅で押圧体により分布荷重を受ける。
このようなチャックを有するプライヤによって脆性材料基板を分断すると、脆性材料基板に分布荷重が作用して分断されることになる。このため、従来の工具を用いた場合に比較してゆっくりした速度で脆性材料基板を分断することができ、脆性材料基板の分断面の品質が向上する。
以上のような本発明では、従来のブレイク装置に比較して、小型かつ低コストで装置を実現することができる。
本発明の一実施形態によるガラス板の搬送・分断装置の外観斜視図。 前記装置のプライヤヘッドの模式図。 前記プライヤヘッドのチャック部分の構成図。 図3の側面図。 前記装置の動作を説明するためのフローチャート。
[全体構成]
図1は本発明の一実施形態によるブレイク装置を有するガラス板の搬送・分断装置の概略外観斜視図である。この装置は、ガラス板Gの搬送、分断溝(スクライブライン)の形成及び分断(ブレイク)を実行可能な装置であり、ベース台1と、スクライブテーブル2と、スクライブヘッド3と、ブレイクテーブル4と、1対のプライヤ5と、を備えている。なお、以下の説明では、図1に示すように、ベース台1の1つの辺に沿った方向(ガラス板の搬送方向と直交する方向)をX軸方向、水平面内でX軸方向に直交する方向(ガラス板の搬送方向)をY軸方向、高さ(鉛直)方向をZ軸方向と定義する。
[ベース台]
ベース台1はY軸方向に長い直方体形状であり、X軸方向の両端部にY軸方向に沿って形成された1対のガイドレール10を有している。この1対のガイドレール10はベース台1のY軸方向の長さとほぼ同じ長さを有している。
[スクライブテーブル]
スクライブテーブル2は、ベース台1の一方側の一部に形成されている。このスクライブテーブル2の表面には、3列のボールトランスファー12が配置されており、ガラス板GをX及びY軸方向に自在に移動させることが可能となっている。
また、このスクライブテーブル2には、複数の位置決めピン13,14,15が設けられている。具体的には、Y軸方向においてベース台1の長手方向のほぼ中央部に、2つの第1位置決めピン13が配置されている。この第1位置決めピン13は、上下方向に移動自在であり、スクライブテーブル2に載置されたガラス板Gの搬送方向下流側の端面に当接可能な位置決め位置と、ガラス板Gの移動の妨げにならない退避位置と、を取り得る。また、2つの第1位置決めピン13とY軸方向において対向するように2つの第2位置決めピン14が配置されている。この第2位置決めピン14は、上下方向に移動自在であり、スクライブテーブル2に載置されたガラス板Gの搬送方向上流側の端面に当接可能な位置決め位置と、ガラス板Gの移動の妨げにならない退避位置と、を取り得る。また、第2位置決めピン14は、上昇した位置決め位置においてY軸方向に沿って移動することも可能であるように構成されている。さらに、このスクライブテーブル2には、X軸方向の両端部にそれぞれ2本(計4本)の第3位置決めピン15が配置されている。この第3位置決めピン15は、X軸方向に沿って移動自在であり、スクライブテーブル2に載置されたガラス板Gの端面に当接してガラス板GをX軸方向に沿って移動させたり、あるいは位置決めしたりすることが可能となっている。
[スクライブヘッド]
スクライブヘッド3は、スクライブテーブル2に載置されたガラス板Gの下方に配置されている。そして、このスクライブヘッド3はX軸方向に延びるスクライブガイド20に沿ってX軸方向に移動自在となっている。スクライブヘッド3の上部には、ガラス板に分断溝を形成するためのスクライビングホイール21が設けられている。また、スクライブヘッド3と上下方向に対向して、支持バー22が配置されている。支持バー22は、門型フレーム23に固定されたシリンダ24によって上下方向に移動が可能である。より具体的には、支持バー22は、シリンダ24によって、ガラス板Gにスクライブラインを形成する際にガラス板Gを上方から押圧する押圧位置と、ガラス板Gが搬送される際にガラス板Gから上方に離れた退避位置と、の間で移動させられる。なお、図1では、門型フレーム24をベース台1に支持する支持部は省略している。
なお、スクライブヘッド3は、サーボモータやリニアサーボモータ等によって駆動するようにしても良い。
[ブレイクテーブル]
ブレイクテーブル4は、ベース台1の他方側の一部に、すなわちスクライブヘッド3、スクライブガイド20及び支持バー22を挟んでスクライブテーブル2とY軸方向において逆側に形成されている。このブレイクテーブル4にはスクライブヘッド3によってスクライブラインが形成されたガラス板Gが載置され、ここでガラス板Gの分断が実行される。なお、図示していないが、このブレイクテーブル4上に搬送コンベアが設けられており、分断されたガラス板Gがこの搬送コンベアによって搬出されるようになっている。
[プライヤ]
1対のプライヤ5は、それぞれガイドレール10に沿ってY軸方向に移動自在である。1対のプライヤ5は、それぞれ同様の構成であり、図1及び図2に示すように、ガイドレール10にY軸方向に移動自在に係合する第1移動体30と、第1移動体30に対してX軸方向に移動自在に係合する第2移動体31と、プライヤヘッド32と、を有している。このような構成により、プライヤヘッド32は、X軸方向及びY軸方向の両方向に移動自在である。
プライヤヘッド32は、図2に模式化して示すように、上チャック35と下チャック36とを有している。上チャック35は、加圧シリンダ37のロッド先端に装着されており、加圧シリンダ37によって上下方向に移動可能である。また、下チャック36は、受け側シリンダ38のロッド先端に装着されており、受け側シリンダ38によって上下方向に移動可能である。
以上のような構成により、上下のチャック35,36によってガラス板GのX軸方向の両端を把持して、スクライブテーブル2とブレイクテーブル4との間でY軸方向にガラス板Gを搬送可能である。また、同様に、上下のチャック35,36によってガラス板GのX軸方向の両端を把持し、ブレイクテーブル4に載置されたガラス板Gのスクライブラインの両端に分断荷重を作用させて、ガラス板Gを分断することが可能である。
<チャック>
次に各チャック35,36について図3及び図4を用いて詳細に説明する。
上チャック35は先端部に押圧体40を有している。押圧体40は、ガラス板Gを上方から押圧するために設けられた部分であって、図3及び図4で示すように、押圧部としての押圧プレート40aと、押圧プレート支持部40bと、を有している。なお、図4は、図3の右側面図である。
押圧プレート40aは、スクライブラインが形成されたガラス板Gに対して、スクライブラインの溝幅よりも広い範囲で分布荷重を作用させるためのものであり、X軸方向とY軸方向に所定の幅を有している。この押圧プレート40aは、ガラスより高い剛性を有するステンレス材あるいはSK(工具鋼)材等で形成されるのが好ましいが、特にこれらの材質に限定されるものではない。なお、この実施形態では、押圧プレート40aのY軸方向の幅は、後述する第2チャック36の受け部の幅よりも短く形成されている。
押圧プレート支持部40bは、押圧プレート40aを加圧シリンダ37のロッド先端部に支持するためのものである。この押圧プレート支持部40bは、押圧プレート40aの上面から上方に延びる3つのプレート状部分を有している。
加圧シリンダ37のロッド先端部には連結部材42が固定されている。連結部材42には、押圧プレート支持部40bの3つのプレート状部分に挿入される取付部42aが形成されている。そして、押圧プレート支持部40bと取付部42aに形成された貫通孔を通過する連結ピン43により、連結部材42と押圧プレート支持部40bとが、すなわち加圧シリンダ37のロッドと押圧体40とが連結されている。
なお、押圧体40は、連結ピン43を介して連結部材42と回動自在に連結されており、押圧プレート40aの接触面全面をガラス板Gの表面に面接触させることができるので、後述する弾性プレート46との間でガラス板Gを確実にチャックすることができる。
下チャック36は先端部に受け部45を有している。受け部45は、弾性プレート46と、弾性プレート支持部47と、を有している。
弾性プレート46は、Y軸方向に所定の長さで延び、ガラス板Gより低剛性の弾性変形可能な部材である。この実施形態では、弾性プレート46はY軸方向において押圧プレート40aより長く、X軸方向において押圧プレート40aとほぼ同じ長さに形成されている。また、この弾性プレート46はポリアセタール、塩化ビニル、ポリエチルケトン等の樹脂で形成されるのが好ましいが、特にこれらの材質に限定されるものではない。
弾性プレート支持部47は、弾性プレート46の長手方向両端部を受け側シリンダ38に対して支持するものであり、支持軸48と、1対の支持部材49と、を有している。支持軸48は、弾性プレート46とほぼ同じ長さを有している。ここで、受け側シリンダ38のロッド先端には連結部材50が固定されており、支持軸48はこの連結部材50に形成された受け部支持孔50aを貫通している。1対の支持部材49はほぼ矩形のプレート部材であり、その上面が弾性プレート46の両端部に固定されている。また、1対の支持部材49には貫通孔が形成されており、支持軸48が貫通している。
1対の支持部材49の上面において、X軸方向の外側の端部には、ガラス板Gの端面が当接するストッパ52が設けられている。このストッパ52にガラス板Gの端面を当接させることにより、ガラス板Gとプライヤヘッド32(チャック35,36)の相対的な位置決めを行うことが可能である。
なお、連結部材50には、Y軸方向に受け部支持孔50aに貫通するネジ孔が形成されている。そしてこのネジ孔にネジ部材51を螺合し、その先端で支持軸48を押圧している。
[動作]
次に図5のフローチャートを用いて、ガラス板の搬送及び分断動作について説明する。本装置とは別の自動搬送装置あるいは手作業によってガラス板Gがベース台1に搬入されると、ステップS1のガラス板セット処理を実行する。すなわち、このステップS1では、ベース台1の一端側に1対のプライヤ5(具体的には第1移動体30)をガイドレール10に沿って移動させ、この1対のプライヤ5のプライヤヘッド32の上下のチャック35,36(以下、単にプライヤヘッド32と記す)で、ベース台1に搬入されたガラス板Gの両端を把持する。この場合は、加圧シリンダ37及び受け側シリンダ38には比較的低圧のエアを送り、低圧でガラス板Gをチャック(以下、低圧チャックと記す)する。そして、プライヤヘッド32によりガラス板Gをチャックした状態で、ガラス板Gを位置決めピン13〜15が配置されたスクライブテーブル2上に移動させる。
次にステップS2では、位置決めピン13〜15を用いてプリアライメント処理を実行する。ここでは、プライヤヘッド32によるガラス板Gのチャックを解除した状態で、以下の処理を実行する。すなわち、まず、第1位置決めピン13及び第2位置決めピン14を、ガラス板Gの端面が当接可能な位置決め位置に突出させる。そして、第2位置決めピン14によってガラス板Gの端面を第1位置決めピン13側に押すとともに、左右の第3位置決めピン15を互いに近づけるように移動させて、ガラス板GのX軸方向の位置決めを行う。このように、ガラス板Gの4つの端面に各位置決めピン13〜15を当接させることによって、ガラス板Gが基準位置に載置されたことになる。
次にステップS3では、すべての位置決めピン13〜15を退避させ、再度プライヤヘッド32によってガラス板Gを把持してスクライブ位置に搬送する。
プライヤヘッド32によってガラス板Gを把持するガラス板Gにおけるチャックの位置は、ガラス板Gの搬送方向におけるガラス板Gの先頭の両端が好ましいが、搬送するガラス板Gの大きさ等に応じて適宜設定が可能である。
なお、このスクライブ位置への搬送は、ステップS2による基準位置からのプライヤヘッド32の移動距離によって設定される。すなわち、プライヤヘッド32の第1移動体30は図示しないサーボモータによってY軸方向に移動させられるので、サーボモータの回転数を検出して制御することにより、ガラス板Gの移動距離を精度良く制御して、ガラス板Gを正確にスクライブ位置に移動させることができる。
ガラス板Gがスクライブ位置へ移動させられると、ステップS4でスクライブ動作を実行する。すなわち、スクライブヘッド3をX軸方向に移動させて、ガラス板下面にスクライブラインを形成する。このとき、シリンダ24を駆動して支持バー22を下降させ、この支持バー22によりガラス板Gの上面を押圧しておく。そして、1本のスクライブラインが形成された後は、支持バー22を上昇させてガラス板Gから退避させる。
次にステップS5では、予定された本数のスクライブラインが形成されたか否かを判断する。大型のガラス板の場合、1枚のガラス板に複数のスクライブラインを形成する場合があるので、予定された本数のスクライブラインが形成されるまで、ステップS3からステップS5を繰り返し実行する。
予定された本数のスクライブラインが形成されると、ステップS5からステップS6に移行する。ステップS6では、プライヤヘッド32によるガラス板Gのチャックを一旦解除し、最初に形成されたスクライブラインが上チャック35の押圧プレート40aのY軸方向の中央に位置するように、プライヤヘッド32によってガラス板Gを把持する。なお、ここでのプライヤヘッド32によるガラス板Gの把持は、低圧チャックによって行う。
次にステップS7では、プライヤヘッド32をブレイクテーブル5まで移動させ、ガラス板Gをブレイク位置に位置させる。
ガラス板Gをブレイク位置に移動させた後、ステップS8においてプライヤヘッド32によってガラス板Gを分断する。すなわち、加圧シリンダ37及び受け側シリンダ38に、比較的高いエア圧を供給し、加圧シリンダ37によってガラス板Gを押圧する。ここでのエア圧は、プライヤヘッド32によってガラス板Gを把持し、搬送する場合の低圧チャック時よりも高い圧力である。これにより、ガラス板Gはスクライブラインに沿って分断される。分断されたガラス板は、ステップS10によって次の工程に搬出される。
ステップS9では、すべてのスクライブラインについて分断処理を行ったか否かを判断する。すべてのスクライブラインについての分断処理が完了していない場合は、ステップS6に戻り、最も端のスクライブラインが上チャック35の押圧プレート40aのY軸方向の中央に位置するように、プライヤヘッド32によってガラス板Gを把持する。なお、前述のように、ここでのプライヤヘッド32によるガラス板Gの把持は、低圧チャックによる把持に切り換える。
以上のステップS6からステップS9の処理を繰り返し実行し、すべてのスクライブラインについての分断処理が完了した場合は、分断処理を終了する。
ここで、ステップS8における分断時の作用について詳細に説明する。
プライヤヘッド32による分断処理において、押圧プレート40aはY軸方向に所定の幅を有しているので、スクライブラインが形成された個所に分布荷重が作用することになる。しかも、分断処理の際に押圧プレート40aは変形しないので、押圧プレート40aの幅にわたって均一な分布荷重が作用することになる。
また、ガラス板Gの下面は弾性プレート46で覆われており、前述のような均一な分布荷重がスクライブラインの周辺に作用すると、ガラス板Gの変形に伴って弾性プレート46も変形する。そして、スクライブラインに沿って両端部からクラックが生じ、ガラス板Gが分断されることになる。
以上のようなガラス分断動作に際して、ガラス板Gの上面からスクライブラインを含む所定の領域に均一な分布荷重を作用させ、さらにガラス板Gの下面を弾性プレート46で覆っているので、クラックの進行速度が従来の場合に比較して遅くなる。すなわち、従来のように一瞬にして弾け割れるような分断ではなく、クラックがゆっくり進行していく。このため、ガラス板Gの分断面が良好になり、しかも両側のガラス分断面同士が干渉してガラス分断面に欠けや割れが生じるのを抑えることができ、ガラス分断面の品質を向上させて歩留まりを向上させることができる。
[特徴]
この装置では、1対のプライヤヘッド32によってスクライブラインの両端に分断荷重を作用させ、ガラス板の分断を行うので、傾動テーブル等の構成を備えた従来のブレイク装置に比較して、小型かつ安価に装置を構成することができる。
また、1対のプライヤヘッド32によって、ガラス板Gの搬送及び分断を行うので、従来装置のように搬送、スクライブラインの形成及び分断を、それぞれ別の装置によって行う場合に比較して、システム全体を小型化できるとともに、システムの構築のためのコストを低く抑えることができる。
プライヤヘッド32はY軸方向だけではなくX軸方向にも移動可能であるので、ガラス板のサイズ等によってプライヤヘッド32を適切な位置に調整することができ、各種のガラス板に対して良好な分断を行うことができる。
プライヤヘッド32に押圧体と受け部とを有するチャック35,36を設け、比較的広い面積部分でガラス板を把持し、搬送するので、搬送時にガラス板とプライヤヘッド32とがずれる等の不具合を防止できる。特に、押圧プレート40aは連結部材42に対して回動自在に連結され、また、受け部45には、ガラス板より低剛性の弾性変形可能な弾性プレート46を設けているので、ガラス板を確実に保持して搬送することが可能となる。また、分断時においては、ガラス板に分布荷重を作用させて分断しているので、従来の工具を用いた場合に比較してゆっくりした速度でガラス板を分断することができ、ガラス板の分断面の品質が向上する。
[他の実施形態]
(a) 前記実施形態では、プライヤヘッド32の下チャック36に弾性プレート46を有する受け部45を設けたが、プライヤヘッド32の各チャック35,36の構成は前記実施形態に限定されるものではない。また、プライヤヘッドの各チャックを駆動するための構成についても種々の変形が可能であり、前記実施形態の構成に限定されるものではない。
(b) 第1〜第3の位置決めピンは、それぞれ1つであっても良い。
(c) 前記実施形態では、1対のプライヤ5を設けたが、2対以上のプライヤを設けても良い。
(d) プライヤヘッド32の上下のチャック35,36を駆動するための構成は、前記実施形態のようなエアシリンダに限定されない。サーボモータやラック&ピニオン機構等を利用して駆動するようにしてもよい。
(e) 前記実施形態では、スクライブテーブル2上でガラス板Gに分断溝を形成した後、このガラス板Gをプライヤヘッド32の高圧チャック動作によってブレイクテーブル4上で分断を行ったが、スクライブテーブル2上でガラス板Gに分断溝を形成したガラス板GをY軸におけるガラス板Gの搬送方向上流側に戻し、プライヤヘッド32の高圧チャック動作によってスクライブテーブル2上で分断を行うことも可能である。このような場合には、ブレイクテーブル4をベース台1から省略することができる。
1 ベース台
4 ブレイクテーブル
5 プライヤ
32 プライヤヘッド
35 上チャック
36 下チャック
40 押圧体
40a 押圧プレート
40b 押圧プレート支持部
45 受け部
46 弾性プレート
47 弾性プレート支持部

Claims (4)

  1. 分断溝が形成された脆性材料基板を分断溝に沿って分断するための脆性材料基板のブレイク装置であって、
    ベース台と、
    前記ベース台に支持され、分断溝が形成された脆性材料基板の分断溝の両端部を把持して分断溝の両端に分断荷重を作用させ、脆性材料基板を分断するための1対のプライヤと、
    を備えた脆性材料基板のブレイク装置。
  2. 前記1対のプライヤは、脆性材料基板の分断溝が形成された方向と直交する方向に脆性材料基板に対して相対的に移動可能である、請求項1に記載の脆性材料基板のブレイク装置。
  3. 前記1対のプライヤは脆性材料基板の分断溝が形成された方向に移動可能である、請求項1又は2に記載の脆性材料基板のブレイク装置。
  4. 前記1対のプライヤのそれぞれは、
    脆性材料基板の第1面を押圧するための押圧体を先端部に有する第1チャックと、
    前記押圧体に対向しかつ前記押圧体に対して相対的に接近、離反自在に配置され、脆性材料基板の第2面を受ける受け部を有する第2チャックと、
    を備え、
    前記第2チャックの受け部は、前記分断溝と交差する方向に所定の長さで延び脆性材料基板より低剛性の弾性変形可能な弾性プレートと、前記弾性プレートの長手方向両端部を前記第2チャックに対して支持する弾性プレート支持部と、を有し、
    前記第1チャックの押圧体は脆性材料基板に対して前記分断溝の溝幅よりも広い分布荷重を作用させるための押圧部を有している、
    請求項1から3のいずれかに記載のガラス板の搬送・分断装置。
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