JP2003221062A - 包装材料原反シートの製造方法、及び包装材料原反シート - Google Patents

包装材料原反シートの製造方法、及び包装材料原反シート

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JP2003221062A
JP2003221062A JP2002017576A JP2002017576A JP2003221062A JP 2003221062 A JP2003221062 A JP 2003221062A JP 2002017576 A JP2002017576 A JP 2002017576A JP 2002017576 A JP2002017576 A JP 2002017576A JP 2003221062 A JP2003221062 A JP 2003221062A
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Naoto Shirai
直人 白井
Tomotake Kamiya
智毅 神谷
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Howa Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低い製造コストで効率良く包装
材料を製造することができる包装材料原反シート、及び
包装材料原反シートの製造方法を提供することを課題と
する。 【解決手段】 長尺のシートを順次供給するとともに、
所定間隔を有して並列配置された長尺の二条のカットテ
ープ同士を所定周期で接離させつつ順次供給し、該接離
による二条のカットテープの軌跡を維持したまま、前記
シート上の長手方向に該二条のカットテープを順次貼着
した後に、二条のカットテープ同士が接近する近接部の
二条のカットテープが少なくとも切断されるように、近
接部のシートを切り込んで所定形状の把持片を形成し、
該切り込み部分を覆うように、保護シートを把持片とと
もに該把持片周辺のシートに貼着してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被包装物を包装する
包装材料を製造するための包装材料原反シート、及び包
装材料原反シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、饅頭やおにぎりなどの被包装
物を包装した包装材料の開封を容易に行えるように、所
定の大きさのシートに一本のカットテープがライン状に
貼着された包装材料が周知であるが、この包装材料で
は、開封した際に、開口がライン状となるため、この開
口から食品が取り出しにくいと言う問題があり、食品を
容易に取り出すべく、幅広の開口を形成し得るように構
成されたカットテープを備えた包装材料が提案されてい
る。
【0003】例えば、図3に示す如く、長軸方向の外周
端の一部に把持用の突片が形成され、短軸方向の内径d
が饅頭などの外径と略同等、或いはそれよりやや小さく
された輪郭が楕円形の平面視ドーナツ状のカットテープ
51が、所定の大きさに設定されたシート52に貼着さ
れ、前記突片50の輪郭に沿ってシート52を切り込ん
で把持片53が形成されたものがある。
【0004】かかる包装材料で食品Fを包装し、該食品
Fを食すべく包装材料を開封するには、突片50ととも
に、該突片50が貼着された把持片53を引っ張ること
で、ドーナツ状をなしたカットテープ51の外周端に沿
ってシート52が切断されて幅広の開口が形成されて開
封された状態となる。したがって、開口が幅広な状態を
なしているので、該開口から食品を容易に取り出すこと
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の包装材料等は、事前にカットテープ51を所定の形
状、すなわち、シート52に形成させる開口形状に対応
した形状に形成しておき、該事前に形成されたカットテ
ープ51を、所定の大きさのシート52に貼着しなけれ
ばならない。このため、事前にカットテープ51を形成
しておく等といった工程が製造工数を多くしてしまい、
製造効率が低くなるといった問題があった。また、製造
効率が低いために製造コストも高くなるという問題もあ
った。
【0006】そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、低
い製造コストで効率良く包装材料を製造することができ
る包装材料原反シート、及び包装材料原反シートの製造
方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明にかかる包装材料原反シートの製造方法は、請求
項1記載の如く、被包装物を取り出すべく、幅広の開口
を形成させるカットテープが、前記被包装物を包囲する
所定の大きさのシートに貼着されてなる包装材料を製造
するための包装材料原反シートの製造方法であって、長
尺のシートを順次供給するとともに、所定間隔を有して
並列配置された長尺の二条のカットテープ同士を所定周
期で接離させつつ順次供給し、該接離による二条のカッ
トテープの軌跡を維持したまま、前記シート上の長手方
向に該二条のカットテープを順次貼着した後に、二条の
カットテープ同士が接近する近接部の二条のカットテー
プが少なくとも切断されるように、近接部のシートを切
り込んで所定形状の把持片を形成し、該切り込み部分を
覆うように、保護シートを把持片とともに該把持片周辺
のシートに貼着してなることを特徴とする。なお、ここ
で接近とは、二条のカットテープ同士が、単に接近する
場合のみならず、交差する場合も含む。また、被包装物
とは、包装材料で包装されるものであって、おにぎりや
饅頭などの塊状の食品だけなく、この種の包装材料で包
装される食品以外のものも含むものである。
【0008】上記製造方法によれば、長尺の二条のカッ
トテープを長手方向に供給しつつ互いに所定周期で接離
させることで得られる軌跡上に、二条のカットテープの
それぞれを維持させた状態で連続供給されるシートに貼
着するので、二条のカットテープ同士が互いに接近した
複数の近接部を、二条のカットテープの接離周期とシー
ト及びカットテープの供給スピードとの相関関係に対応
する間隔を有してシートの長手方向に形成し、且つ各近
接部間で二条のカットテープ同士を所定間隔(開封に必
要とされる開口の大きさに対応した間隔)で離間させた
状態で、該カットテープを連続的にシートに貼着するこ
とができる。その上、把持片の形成及びシートの切り込
み部を塞ぐ保護シートの貼着も、上述したカットテープ
の貼着工程の後段で連続的にすることができるので、包
装材料を製造するための包装材料原反シートを連続的に
製造することができ、製造効率を向上させることができ
る。したがって、製造工数などの観点から、被包装物を
取り出すための開口を幅広な状態で形成し得るシート状
の包装材料を製造するための包装材料原反シートを低い
製造コストで提供することができる。
【0009】また、この包装材料原反シートで被包装物
を包装する包装材料を製造する際には、長尺の包装材料
原反シートを引き出しながら所定長さで適宜切断するだ
けで包装材料を製造することができる。したがって、包
装材料原反シートの製造ライン上で適宜切断すれば、一
連の製造ラインで幅広な開口を形成し得る包装材料を製
造することができる。これにより、最終製品である包装
材料の製造効率を向上させることができ、これにより製
造コストを低くすることができる。
【0010】また、請求項2記載の如く、前記近接部で
二条のカットテープ同士が交差するように、二条のカッ
トテープ同士を所定周期で接離させてもよい。このよう
にすれば、カットテープ同士の交差(重なり)部分の幅
(カットテープの幅と略同等の幅)の必要最小限の(小
さな)把持片を形成することができる。したがって、把
持片及び把持片上に貼着される保護シートを小さなもの
とすることができ、見た目良好な包装材料を製造し得る
包装材料原反シートとすることができる。また、保護シ
ートを小さなものとすることができるので、該保護シー
トが大きなシート等を切断して形成されれば、保護シー
トを製造するためのシートの使用量を削減することがで
きる。従って、材料コストをも低くすることができる。
【0011】そして、上記課題を解決すべくなされた本
発明にかかる包装材料原反シートは、請求項3記載の如
く、被包装物を取り出すべく、幅広の開口を形成させる
カットテープが、前記被包装物を包囲するシートに貼着
されてなる包装材料を製造するための包装材料原反シー
トであって、長尺な二条のカットテープが、長手方向に
所定間隔で互いに接近した複数の近接部を形成し、且つ
隣接する近接部間で二条のカットテープ同士が所定間隔
で離間した離間部を形成して長尺なシートの長手方向に
貼着され、前記複数の近接部のうち所定位置の近接部に
おけるカットテープが少なくとも切断されるように、シ
ートが切り込まれて所定形状の把持片が形成されるとと
もに、該シートの切り込み部分を塞ぐように、把持片及
び該把持片近傍のシートに保護シートが貼着されてなる
ことを特徴とする。
【0012】上記構成の包装材料原反シートによれば、
包装材料が連続的に形成された状態をなしているので、
包装材料原反シートを適宜切断すれば、被包装物を包装
する包装材料とすることができ、これにより、包装材料
の製造効率の向上を図ることができる。したがって、低
コストの包装材料を提供することができる。そして、包
装材料原反シートを適宜切断して製造された包装材料
は、把持片を引っ張るだけで、所定間隔を有する二条の
カットテープに沿ってシートが切断されるので、該シー
トに幅広の開口を形成することができ、この包装材料で
包装された被包装物を、開口を介して容易に取り出すこ
とができる。
【0013】また、請求項4記載の如く、前記二条のカ
ットテープのそれぞれが、対称な波形形状をなして貼着
されてもよい。このようにすれば、包装材料原反シート
を適宜切断して製造される包装材料は、波形形状をなし
たカットテープの一部分が、所定の大きさのシートに貼
着された状態となる。すなわち、包装材料は、二条のカ
ットテープのそれぞれが湾曲状をなして、所定長さに切
断されたシートに貼着された状態をなし、この包装材料
で被包装物を包み込むように包装すれば、この包装を開
封する際に、湾曲状をなした二条のカットテープのそれ
ぞれの離間した位置で最大の開口を形成することがで
き、容易に被包装物を取り出すことができる。
【0014】さらに、請求項5記載の如く、前記近接部
は、二条のカットテープ同士が交差してもよい。このよ
うにすれば、二条のカットテープの重なり部分近傍を切
断して該重なり部分の幅に対応した幅の狭い小さな把持
片を形成することができるので、被包装物を見栄え良く
包装することができる。その上、上記のように把持片が
小さくされるので、シートの切り込みを少なくすること
ができ、これにより、切り込み部分を塞ぐ保護シートの
大きさも小さくすることができる。よって、材料コスト
なども軽減されるので、低コストの包装材料を提供する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる包装材料原
反シートの一実施形態について図面を参酌しつつ説明す
る。
【0016】まず、本実施形態にかかる包装材料原反シ
ートの製造方法について説明すると、包装材料原反シー
トの製造には、カットテープ貼着装置が使用される。か
かるカットテープ貼着装置は、ロール状にした長尺のシ
ートを軸心周りに回転可能なように軸支するシート装着
部と、一方の面(以下、内面という)に接着剤が塗布さ
れ、且つロール状にした長尺の一対のカットテープのそ
れぞれを、軸心周りに回転可能に軸支するカットテープ
装着部と、該カットテープ装着部から下方に引き出され
たカットテープの引き出し方向と直交方向に該カットテ
ープを互いに接離させる接離用機構部と、該接離用機構
部の下方に配置され、前記接離用機構部によって互いに
接離されたカットテープが接離した際に軌跡上を維持し
たまま、一時的に転移される転移ローラと、該転移ロー
ラの下方に配置され、シート装着部から引き出したシー
ト、及び転移ローラに転移されたカットテープを前記転
移ローラと共に狭持する狭持用ローラとで構成されてい
る。なお、カットテープに塗布された接着剤は、接着力
が後述するカットテープの転移ローラに対する溶着の溶
着力より大きなものが採用されている。
【0017】前記接離用機構部は、一対の往復動体を備
えており、該往復動体同士が、カットテープの引き出し
方向に対して略直交方向に逆位相で往復動するように構
成されている。かかる往復動体は、カットテープの引き
出し量に応じて往復動の速度が変更されるように構成さ
れている。なお、本実施形態における一対の往復動体の
それぞれは、同期を取った状態で、一往復動毎の速度が
高速と低速とに交互に切り替わるように設定されてお
り、また往復動の速度が低速となった際に、往復動の距
離が、高速時よりも短くなるように設定されている。さ
らに、往復動体は、往復方向と直交方向に回転可能に設
けられた両鍔が形成されたガイドローラを備えており、
該ガイドローラの両鍔間にカットテープ装着部から引き
出されたカットテープが配置されるように構成されてい
る。
【0018】前記転移ローラは、内部にヒーターが設け
られており、軸心周りの外周面を加熱し得るように構成
され、カットテープ装着部から引き出したカットテープ
を、接着剤が塗布された面の反対面(以下、外面とい
う)が転移ローラの外周面に当接するように、前記往復
動体のガイドローラを介して転移ローラの外周面上に配
置し、カットテープの裏面がヒーターによって加熱され
た外周面に一時的に溶着し得るように構成されている。
なお、転移ローラにカットテープを確実に転移させるべ
く、軸回りの外周面が転移ローラの外周面に当接し、且
つ転移ローラと並列配置された補助ローラが設けられて
いる。補助ローラについて説明すると、かかる補助ロー
ラは、カットテープを転移ローラに押しつけて転移ロー
ラの外周面から浮き上がるのを防止して、加熱されて温
度が高くなった転移ローラの外周面に接したカットテー
プの外面を溶着状態となり易くし、確実に転移ローラに
カットテープを転移させるべく設けられたものである。
【0019】上記構成のカットテープ貼着装置によりシ
ートにカットテープを貼着するには、シート装着部から
引き出したシートを転移ローラと狭持用ローラとで狭持
させるとともに、カットテープ装着部から引き出したカ
ットテープをガイドローラを介して補助ローラと転移ロ
ーラとの間に配置し、転移ローラの外周面に一時的に溶
着させる。そして、狭持用ローラと転移ローラとを回転
させると、狭持されたシート及び溶着されたカットテー
プが転移ローラ及び狭持用ローラにより順次送られてい
く。また、この動作と同時に、カットテープが所定長さ
送られた際に、二条のカットテープが交差するように、
往復動体のそれぞれは、一往復毎に速度が高速と低速と
に交互に切り換わりながら軸方向に往復動している。換
言すれば、往復動体は、二条のカットテープ同士を軸方
向に接離させるように往復動して、該二条のカットテー
プが所定位置で交差するように動作する。
【0020】そして、転移ローラに一時的に溶着された
カットテープは、転移ローラ及び狭持用ローラによって
狭持されつつ順次送られる。この際に、カットテープの
内面の接着剤の接着力が転移ローラに溶着している溶着
力より大きいため、転移ローラの外周面で溶着状態であ
るカットテープが、転移ローラと挟持ローラとで挟持さ
れて該カットテープと同時に送られるシートの一方の面
に、転移し、接離軌跡に対応して波形形状をなした状
態、すなわち、シート上のカットテープは、二条のカッ
トテープの一定の供給速度での供給と、一対の往復動体
の一往復毎における速度の高速と低速との切り換え、及
び平行軸上での一対の往復動体の逆位相の往復動との相
関関係にあるカットテープの軌跡を維持した状態で、一
定の供給速度で供給され長尺のシートに貼着される。
【0021】つまり、二条のカットテープは、図1に示
す如く、該カットテープC,C同士が交差した近接部A
を、シートS及びカットテープCの供給速度と往復動体
の往復動の速度(低速)との相関関係にある間隔(以
下、長手間隔という)L1と、シートS及びカットテー
プCの供給速度と往復動体の往復動の速度(高速)との
相関関係にある間隔(以下、短手間隔という)L2とを
交互に有してシートSの長手方向に形成している。ま
た、前記長手間隔L1を有して形成された近接部A,B
間における二条のカットテープC,C間の間隔は、一対
の往復動体の所定の往復距離の半分の距離(往路または
復路の距離)と略同等の間隔が最大となるように、一方
の近接部Aから徐々に拡大されて最大間隔W1を有する
離間部が形成され、該離間部から他方の近接部Bに縮小
され、前記短手間隔L2を有して形成された近接部A,
B間における二条のカットテープC,C間の最大間隔W
2は、一対の往復動体の所定距離の往復距離の半分の距
離(往路または復路の距離)より狭くなっている。
【0022】そして、カットテープ貼着装置で、シート
Sに二条のカットテープC,Cが貼着された後に、近接
部B付近を、刃型が所定半径を有する略半円状をなした
カッターにより、近接部Bの長手間隔側にシートSとの
接続部分を有するように、シートSとともに二条のカッ
トテープC,Cを切断して、半円状をなした開封用の把
持片1を形成する。なお、把持片1は、長手間隔L1を
有して形成された隣接する近接部A,Bのうち、一方の
近接部Bに形成されており、本実施形態における把持片
1は、隣接する近接部Aを飛ばして次の近接部B近傍に
(近接部Aを一つずつ飛ばした状態で)形成されてい
る。その後、把持片1より大きく設定された保護シート
2を把持片1及び該把持片1が形成された近傍のシート
SにおけるカットテープCが貼着された面に対して裏面
に貼着して包装材料原反シートが完成する。なお、完成
した包装材料原反シートは、運搬、保管を考慮してロー
ル状にされるのが一般的である。
【0023】そして、上記方法により製造された包装材
料原反シートから包装材料を製造して饅頭などの被包装
物を包装する場合、例えば饅頭を包装する包装ラインに
設けられた包装材料原反シート収納部に、ロール状にさ
れた包装材料原反シートが軸心回りに回転可能な状態で
収納され、包装材料原反シート収納部から包装材料原反
シートを引き出して長手方向で所定長さに適時切断して
包装材料を製作する。なお、本実施形態における包装材
料原反シートの切断位置は、把持片1及び保護シート2
を交わして短手間隔L2を有した近接部A,B間とされ
ている。
【0024】そして、包装ライン上で切断された形成さ
れた包装材料は、包装ライン上で保護シート2を上側に
位置させて饅頭を包装する位置まで搬送される。かかる
饅頭を包装する位置には、包装材料の上面と対向配置さ
れる包装用ガイド体が設けられるとともに、被包装物で
ある饅頭が包装材料の下方に位置して待機している。こ
こで、包装用ガイド体とは、包装材料で饅頭の包囲させ
るものであり、具体的には、板材に饅頭の外径よりやや
大きな穴が穿孔されたジグ的なものである。
【0025】そして、饅頭の包装位置に達した包装材料
を持ち上げるように、下方に位置した饅頭を包装材料側
に持ち上げ、且つ包装材料とともに、包装用ガイドの穴
に饅頭を通過させる。この状態で、シート状であった包
装材料が、饅頭の上部の形状に沿うように変形する。こ
のように変形した包装材料の外周端部同士を寄せ集め、
この寄せ集めた部分を接着テープで止めたり、熱シール
したりすることにより、図2(イ)に示す如く、饅頭の
外周面が包装材料によって完全に包囲されて包装材料に
よる包装(いわゆる、突き上げ包装)が完了する。
【0026】このように包装された饅頭を食す場合、図
2(ロ)に示す如く、保護テープをシートSから引き剥
がせば、把持片1が保護シート2に貼着されたままとな
る。つまり、シートSと同一面上にあった把持片1が起
きあがった状態となるので、保護シート2に貼着された
ままとなる。
【0027】さらに、この状態で把持片1及び保護シー
ト2をカットテープCの長手方向に引っ張ると、カット
テープCに沿ってシートSが切断される。したがって、
上述の様なカットテープCの配置により、徐々に拡大し
たのちに、徐々に縮小する開口が形成される。これによ
り、開口の拡大された部分が幅広な状態をなり、饅頭を
食す者が饅頭を容易に取り出すことができるのである。
したがって、饅頭を食す者が包装材料の外周端部を寄せ
集めて熱シールされた部分を無理矢理あける必要がなく
なり、饅頭の形を崩すなどといったことを防止すること
ができる。
【0028】以上のように、幅広な開口を形成し得る包
装材料を製造する包装材料原反シートを製造する際に、
シートSを供給しつつカットテープCを貼着させ、さら
に把持片1の形成及び保護テープの貼着を一連の製造工
程で連続的に行うので製造効率を向上させることができ
る。したがって、製造効率の向上により製造コストの削
減、すなわち低コスト化が可能となった。
【0029】また、二条のカットテープC,C同士を交
差させて近接部Bを形成するようにしたので、小さな切
り込みで二条のカットテープC,Cを同時に切断するこ
とができ、把持片1を形成するための切り込み加工の工
数を減らすことができる。したがって、小さな刃物で把
持片1を形成することができ、製造効率、製造コストの
両面においても向上させることができる。また、上述の
如く、二条のカットテープC,Cを所定間隔を有して交
差させるようにしたことで、シートSに二条のカットテ
ープC,Cが順次貼着されて完成した包装材料原反シー
トを、保管性、運搬性などの観点から棒状の芯の周りに
巻き回してロール状にする際に、完成した包装材料原反
シートが芯の軸心方向に蛇行するのを防止することがで
き、シートSの両端の揃ったロールにすることができ
る。
【0030】また、二条のカットテープC,Cを交差さ
せて近接部Bを形成し、少なくとも該近接部Bのカット
テープCを切断すれば、把持片1を形成することができ
るので、この把持片1の大きさを小さくすることができ
る。したがって、この把持片1を形成すべく切り込んだ
部分を塞ぐように貼着される保護シート2の大きさも小
さくすることができ、材料コストの低減も図ることがで
きる。
【0031】短手間隔L2を有して近接部A,Bを形成
させたので、この近接部A,B間を切断して包装材料を
製造することができ、この包装材料を用いて上述した突
き上げ包装すれば、包装材料の外周端部を寄せ集めてこ
の部分を熱シールなどをして完全に包装した際に、把持
片1の把持が阻害されないように、該把持片1を確実に
露呈させることが出来る。つまり、包装材料の外周端部
を寄せ集めてこの部分を熱シールなどした際に、把持片
1までもが熱シールされるといった事態を防止すること
ができる。
【0032】また、かかる包装材料で被包装物を突き上
げ包装すれば、二条のカットテープの間隔が最大となる
部分が、外周端部を寄せ集めた際に、この寄せ集めた部
分の近傍に位置することなく、二条のカットテープの最
大間隔と対応した開口を形成することができる。
【0033】また、保護シート2が、切り込み部分を塞
ぐようにシートSに貼着されているので、食品を包装し
た際に、外部の空気や湿気が内部に入らず、食品を衛生
上好ましい状態で包装することができる。
【0034】尚、本発明の包装用シートの製造方法、及
び包装用シートは、上記実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
【0035】本実施形態において、包装材料原反シート
から製造された包装材料は、食品を突き上げ包装による
包装に用いられたが、かかる包装材料は、突き上げ包装
にのみ使用されるものではなく、例えば、シート状の包
装材料を筒状にすべく、包装材料の両側端部を重ね合わ
せて当該部分を熱シールするとともに、この筒状をなし
た包装材料に被包装物を内装した状態で、両端開口部を
熱シールして食品を包装する、いわゆる、ピロー包装で
採用されることも可能である。
【0036】本実施形態において、近接部A,B間の間
隔を長手間隔と短手間隔の二種の間隔を交互に有して近
接部A,Bを形成するようにしたが、必ずしも二種の間
隔とする必要はなく、近接部A,Bは全て均等な間隔で
形成してももちろんよい。この場合、本実施形態におけ
る往復動体の往復動の速度を一往復毎に高速と低速とを
切換える必要はなく、往復動体を一定の速度、且つ一定
の移動量で往復動させればよい。
【0037】また、本実施形態において、短手間隔を有
する近接部A,B間の二条のカットテープC,C間隔を
長手間隔を有する近接部A,B間の二条のカットテープ
C,C間隔よりも狭くしたが、必ずしも狭くする必要は
ない。この場合、本実施形態における往復動体の移動量
を一定にすればよい。
【0038】本実施形態において、把持片1を直列状態
で形成された複数の近接部A,Bのうち、一つずつ飛ば
した位置に位置する近接部B近傍に形成したが、全ての
近接部近傍に形成しても勿論よい。また、被包装体の長
さなどに対応させるように、複数の近接部A,Bのう
ち、二つずつ飛ばした位置、或いはそれ以上の数の近接
部A,Bを飛ばした位置に位置する近接部A,B近傍に
把持片1を形成してもよい。
【0039】また、本実施形態において、二条のカット
テープC,C同士を接近させた際に交差するようにした
が、必ずしも二条のカットテープC,C同士を交差させ
る必要はなく、二条のカットテープC,Cが接近して形
成する近接部A,Bは、二条のカットテープC,C同士
が極めて接近した状態、或いは重ね合わさった状態など
であってもよい。
【0040】また、本実施形態における包装材料原反シ
ートは、一枚の長尺のシートSに二条のカットテープ
C,Cを貼着するようにしたが、シートSのカットテー
プCが貼着された面側に、このシートSの幅の略半分の
幅を有する長尺の一対の分割シートを面一に並列配置し
た状態で対向配置し、長手の各端部同士を熱シールして
シートSの略中央に分割シートでスリットを形成させた
ものでもよい。このようにすれば、包装材料原反シート
を所定長さに切断して包装材料を製造し、該包装材料の
シートSと分割シートとの間にシート状食品、例えば、
海苔などを介在させることができる。したがって、海苔
などをシートSと分割シートとの間に介在させた状態
で、おにぎりなどを包装すれば、海苔が湿気るのを防止
した状態でおにぎりなどを包装することができる。
【0041】
【発明の効果】以上の如く、本発明にかかる包装材料原
反シートの製造方法の効果として、長尺の二条のカット
テープを長手方向に供給しつつ互いに所定周期で接離さ
せることで得られる軌跡上に、二条のカットテープのそ
れぞれを維持させた状態で供給されるシートに連続的に
貼着させ、且つ開封時に容易に開封させる把持片の形
成、及び把持片を形成すべくシートの切り込み部分を覆
う保護シートの貼着をも連続に行うようにしたので、開
封時に被包装物を取り出す開口を幅広にすることができ
る包装材料を製造するための包装材料原反シートの生産
性を向上させることができる。これに伴って、生産コス
トも低くすることができる。したがって、この包装材料
原反シートによって製造される最終的に必要な包装材料
の生産効率も向上され、包装材料の生産コストを低くす
ることができる。
【0042】また、本発明にかかる包装材料原反シート
の効果として、かかる包装材料原反シートは、包装材料
が連続的に形成たされ状態をなしているので、包装材料
原反シートを適宜切断すれば、被包装物を包装する包装
材料とすることができ、これにより、包装材料の製造効
率の向上を図ることができる。したがって、低コストの
包装材料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる包装材料原反シー
トの一部分の斜視図を示す。
【図2】同実施形態にかかる包装材料原反シートによっ
て製造された包装材料及び該包装材料で包装された被包
装物であって、(イ)は、被包装物を包装材料で完全に
包装した状態を示し、(ロ)は、被包装物を包装した包
装材料を開封した状態を示す。
【図3】従来の包装材料を示す。
【符号の説明】
1…把持片、2…保護シート、S…シート、A,B…近
接部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物を取り出すべく、幅広の開口を
    形成させるカットテープが、前記被包装物を包囲する所
    定の大きさのシートに貼着されてなる包装材料を製造す
    るための包装材料原反シートの製造方法であって、長尺
    のシートを順次供給するとともに、所定間隔を有して並
    列配置された長尺の二条のカットテープ同士を所定周期
    で接離させつつ順次供給し、該接離による二条のカット
    テープの軌跡を維持したまま、前記シート上の長手方向
    に該二条のカットテープを順次貼着した後に、二条のカ
    ットテープ同士が接近する近接部の二条のカットテープ
    が少なくとも切断されるように、近接部のシートを切り
    込んで所定形状の把持片を形成し、該切り込み部分を覆
    うように、保護シートを把持片とともに該把持片周辺の
    シートに貼着してなることを特徴とする包装材料原反シ
    ートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記近接部で二条のカットテープ同士が
    交差するように、二条のカットテープ同士を所定周期で
    接離させてなる請求項1記載の包装材料原反シートの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 被包装物を取り出すべく、幅広の開口を
    形成させるカットテープが、前記被包装物を包囲するシ
    ートに貼着されてなる包装材料を製造するための包装材
    料原反シートであって、長尺な二条のカットテープが、
    長手方向に所定間隔で互いに接近した複数の近接部を形
    成し、且つ隣接する近接部間で二条のカットテープ同士
    が所定間隔で離間した離間部を形成して長尺なシートの
    長手方向に貼着され、前記複数の近接部のうち所定位置
    の近接部におけるカットテープが少なくとも切断される
    ように、シートが切り込まれて所定形状の把持片が形成
    されるとともに、該シートの切り込み部分を塞ぐよう
    に、把持片及び該把持片近傍のシートに保護シートが貼
    着されてなることを特徴とする包装材料原反シート。
  4. 【請求項4】 前記二条のカットテープのそれぞれが、
    対称な波形形状をなして貼着されてなる請求項3記載の
    包装材料原反シート。
  5. 【請求項5】 前記近接部は、二条のカットテープ同士
    が交差してなる請求項3又は4記載の包装材料原反シー
    ト。
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