JPH07101463A - 包装体及びその包装装置 - Google Patents

包装体及びその包装装置

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JPH07101463A
JPH07101463A JP25056793A JP25056793A JPH07101463A JP H07101463 A JPH07101463 A JP H07101463A JP 25056793 A JP25056793 A JP 25056793A JP 25056793 A JP25056793 A JP 25056793A JP H07101463 A JPH07101463 A JP H07101463A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作で確実に開封できる包装体を提供
する。 【構成】 内容物2の表面がフィルム状の包装材3によ
って筒状に被覆されている包装体1であって、前記包装
材の両端部は合掌状態に重ね合わされて合掌片4・5を
形成し、該合掌片はその一方が他方よりも長く形成され
ていると共に、内容物を取り巻く包装材本体6に近づく
基部において第1の易開封シールLが施されており、さ
らに、前記長短の合掌片を長い方の合掌片が表層となる
ように前記包装材本体の表面に折り畳むことにより形成
される長短の合掌片と包装材本体とからなる少なくとも
3層のフィルムに対して、短い方の合掌片の自由端近傍
において少なくとも短い方の合掌片と包装材本体との層
間で第2の易開封シールMが施されていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物の表面がフィル
ム状の包装体によって筒状に被覆されている包装体およ
びそれを製造する包装装置に係わり、更に詳しくは、易
開封シールにより接合されている包装材を、包装体の使
用に際して内容物から剥がしやすくした改良に関する。
【0002】
【従来の技術】易開封シール(イージーピールとなるシ
ール)を施した従来の筒状包装体として、例えば、実開
昭48ー67079号公報には、塩化ビニリデン系包装
材の両端部を包装材の内面と外面が対向するように重ね
合わせ、所謂封筒合わせにしてフィルム重複部を形成
し、この重複部を易開封シールして、角型薄チーズを包
装した包装形態が示されている。
【0003】ところで、この角型薄チーズ包装体におい
ては、フィルム重複部の表面フィルムを指で摘んで引き
上げて易開封シールを剥がすと、重複部の内面フィルム
がチーズに密着しているため、内面フィルムを剥がす場
合に指先がチーズに接触して非衛生的であり、さらにチ
ーズを痛めることもある等の問題点がある。そして、か
かる問題点を指摘して、実公平4ー49116号公報に
は、表面フィルムを剥がした時に内面フィルムが表面フ
ィルムと共に立ち上がるように、包装材の両端部を合掌
状態に重ね合わせて形成したフィルム重複部の一方を他
方よりも長くしておき、該重複部の基部において易開封
シールすると共に、長い方が表層となるように重複部を
包装材本体の表面に折り畳んだスライス状食品の包装体
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
スライス状食品の包装体においては、当該公報の第6図
に示されているように、立ち上がった表面フィルムと内
面フィルムを接合している易開封シールを引き剥がす際
に、両手の動作が必要であり、開封作業は包装体をテー
ブル等の上に置いた状態で行なわれることとなる。
【0005】本発明者等は、上記事情に鑑み、片手で包
装体を持ったまま、他方の手で開封作業が行なえ、且つ
角型薄チーズ包装体のように内面フィルムが内容物に密
着する、のではなく逆に内面フィルムが摘み易いように
その先端部で立ち上がる構造を有する包装体を鋭意検討
して、本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の包装体
は、内容物の表面がフィルム状の包装体によって筒状に
被覆されている包装体であって、前記包装材の両端部は
合掌状態に重ね合わされて合掌片を形成し、該合掌片は
その一方が他方よりも長く形成されていると共に、内容
物を取り巻く包装材本体に近づく基部において第1の易
開封シールが施されており、さらに、前記長短の合掌片
を長い方の合掌片が表層となるように前記包装材本体の
表面に折り畳むことにより形成される長短の合掌片と包
装材本体とからなる少なくとも3層のフィルムに対し
て、短い方の合掌片の自由端近傍に置いて少なくとも短
い方の合掌片と包装材本体との層間で第2の易開封シー
ルが施されていることを特徴とするものである。
【0007】そして、本発明の包装体は、好ましくは、
筒状となっている包装材の軸方向の側面では、内容物が
露出している形態か、或いは包装材がピロー形態に折り
込まれ、該ピロー部分に易開封シールが施されている形
態とされ、これらの包装体は内容物が偏平状となっって
被覆されていることが好ましい。更に、上記の内容物が
露出している包装形態の場合、包装体を複数まとめて包
装フィルムで気密に二次包装することが好ましく、特
に、上記の偏平状包装体においては、包装体の複数を多
段に重ねて包装フィルムで気密に二次包装するのがよ
い。
【0008】本発明の包装体では、短い方の合掌片の自
由端近傍での第2の易開封シールは、短い方の合掌片と
包装材本体との層間に形成されてさえいれば、長短の合
掌片間には必ずしも必要ない。何故ならば、後述する開
封動作の説明から明らかなように、開封状態は、第2の
易開封シールで長短の合掌片間に設けられるシールの有
無に関係なく、むしろシールしない方が開封は確実と言
える。もっとも、第2の易開封シールで長短の合掌片間
がシールされていない包装体は、後述の包装装置との関
係で、それを製造することが容易でなく(第1の易開封
シールと第2の易開封シールとの間隔を十分開けること
も必要である)、また二次包装時や輸送の段階などで包
装体に加わる外力や振動により、第1の易開封シールが
剥がれる危険性の高いものである。従って、第2の易開
封シールは、長短の合掌片と包装材本体とからなる3層
のフィルム全層に渡って設けられることが好ましい。
【0009】なお、上述のように、開封状態が第2の易
開封シールでの長短の合掌片間のシールの有無に関係な
いので、本明細書では発明の作用効果等の記載にあたっ
て、上記好ましい第2の易開封シールを有する包装体に
ついてのみ記述することとする。
【0010】一方、本発明の包装装置は、長尺なフィル
ム状の包装材を筒状に成形すると共に、包装材の両端部
を合掌状態に重ね合わせる第1の成形部材と、前記合掌
状態に重ね合わされた合掌片を、筒状に形成された包装
材本体に近づく基部において易開封シールする第1のシ
ール手段と、この第1のシール手段の後段に設けられ
て、前記合掌片を包装材本体の表面に折り畳むための第
2の成形部材と、この第2の成形部材により折り畳まれ
て形成される合掌片と包装材本体とからなる少なくとも
3層のフィルムを易開封シールする第2のシール手段
と、この第2のシール手段により易開封シールされた包
装材本体の内部に内容物を充填する充填手段と、内容物
が充填された包装材を搬送する搬送手段と、この搬送手
段により連続的に送り出される連続包装体を所定の長さ
に切断する切断手段とからなることを特徴とするもので
ある。
【0011】ここで、前記搬送手段は、フィルム送りロ
ーラ、及び/又は、包装材をその内部に充填された内容
物と共に圧延することによって偏平状に成形する圧延ロ
ーラであることが好ましく、更に、搬送手段と切断手段
の間には、好ましくは、搬送手段により連続的に送り出
される連続包装体を幅方向に間欠的にしごいて内容物が
排除された狭窄部を形成すると共に該狭窄部を易開封シ
ールするしごき並びにシール手段、或いは連続包装体を
冷却する冷却手段が設けられる。
【0012】
【作用】かかる本発明によれば、平面状の包装材を筒状
に成形するに際して、包装材端部の重ね合わせ構造は、
内容物と接触している包装材本体を内層、この包装材本
体から折り返される包装材の一端部(前記短い方の合掌
片)を中間層、及び包装材の他端部(前記長い方の合掌
片)を外層とする少なくとも3層の積層構造となってい
る。そして、このような重ね合わせ構造に対して適用さ
れる易開封シールはと言うと、第1の易開封シール(図
1のシール線L)が包装材本体から包装材の一端部への
前記折り返し点の近傍で、外層フィルムと中間層フィル
ムとをシールして設けられ、第2の易開封シール(図1
のシール線M)が中間層フィルムの自由端の近傍で、好
ましくは内層、中間層そして外層の3層フィルムを重ね
てシールして設けられている。
【0013】上記シール線を有する包装体において、長
めに形成されている外層フィルムの自由端を摘んで開封
動作を開始すると、後に詳述するが、まず、第2の易開
封シールでの応力の集中のため、外層フィルムと中間層
フィルムの間でのみシールが剥がれ、中間層フィルムと
内層フィルムの間のシールはそのまま残る。更に開封動
作を進めると、第2の易開封シールでは内層フィルムと
中間層フィルムの間がシールされていないので、シール
を剥がす力により中間層フィルムが持ち上げられ、それ
と連続している内層フィルムを内容物から剥がすときの
摘み代が形成される。
【0014】従って、図4に基づき後述するように、片
手で包装体を持ったまま、他方の手で開封操作が行な
え、特に内容物が食品の場合には、食品に直接手を触れ
ることなく食することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の包装体の実施例を図面に基づ
き説明する。図1は本発明の包装体の第一実施例を示す
外観斜視図、図2は図1の包装体の要部を拡大して示す
正面図、図3は包装材の開封状態を説明するための図2
に対応する正面図、図4は包装体の開封動作を説明する
ための説明図、図5は本発明の第二実施例を示す外観斜
視図、更に図6は図1の包装体の多数を多段に重ねて、
包装フィルムで気密に包装して得られた二次包装体の斜
視図である。
【0016】図1中の符号1は、第一実施例に係わる包
装体を示し、この包装体1は、偏平状の内容物2の主た
る表面8a・8b(図2参照)を含む4つの表面が、フ
ィルム状の包装材3によって筒状に被覆されており、筒
状となっている包装材3の軸方向Zの側面7・7では内
容物2が露出しているものである。そして、包装材3の
両端部は合掌状態に重ね合わされて合掌片4・5を形成
し、この合掌片4・5はその一方が他方よりも長く形成
されており、且つ内容物2を取り巻く包装材本体6に近
づく基部(前記折り返し部と同義)9において易開封シ
ール(シール線L)されている。さらに、合掌片4・5
は長い方の合掌片4が表層となるように包装材本体6の
表面に折り畳まれ、それによって形成される長短の合掌
片4・5と包装材本体6とからなる少なくとも3層のフ
ィルムは、短い方の合掌片5の自由端近傍において易開
封シール(シール線M)されている。なお、上記合掌状
態の重ね合わせとは、包装材本体6の内面と連続してい
る面同志が対向するように、合掌片4・5を重ねること
である。
【0017】そして、図5は第二実施例に係わる包装体
を示し、この包装体40と上述の包装体1との違いは、
包装体40では、筒状となっている包装材3の軸方向Z
の側面7・7において内容物2が露出していず、包装材
3がピロー形態に折り込まれ、該ピロー部分41・41
に易開封シールとなるシール線42・42が形成されて
いることである。なお、包装体が前記側面でも包装材に
よって被覆されている他の包装形態を示せば、その部分
で包装材をしごいて内容物が排除された偏平部分を形成
し、その偏平部分の包装材を溶断シールしたものが挙げ
られる。
【0018】本発明で用いられる包装材を例示するなら
ば、塩化ビニリデンと塩化ビニルとの共重合体を2軸延
伸して得られるフィルム、延伸ポリプロピレンフィル
ム、ポリエチレンフィルム等が挙げられる。また、本発
明の包装材によって被覆される内容物は、チーズやバタ
ーなどの練状乳製品、ハム、ソーセージ、クリーム、ジ
ャム等の食品に限らず、湿布用シートなどであってもよ
く、これらの内容物の断面形状は、図1のように偏平な
矩形に限らず、円形、楕円、矩形、その他の形状であっ
てもよい。
【0019】包装体1では、筒状となっている包装材3
の側面7・7では内容物が露出しており、包装形態とし
てこれで十分とは言えない場合が多い。そこで、図1の
ように包装材が内容物を外気から十分に保護していない
時などには、図6に示すように、包装体の多数を多段に
重ねて、包装フィルムで気密に二次包装することが好ま
しい。この二次包装体50は、包装フィルム51を合掌
合わせに重ねて、縦シール線52により筒状に成形し、
その中に多段に重ねた包装体1・・1を充填した後、被
包装物を挟んで両側で包装フィルム51をガゼット形式
に折り込み、該ガゼット部分53に横シール線54を形
成したものである。
【0020】上述のように、包装体1単独は、包装体4
0と比べるまでもなく、内容物によっては不十分な包装
形態である。それにも拘わらず、包装体1が採用される
理由は、それが製造し易く、低コストであることに加え
て、ピロー部分41・41の張り出しがないため、箱詰
め等が容易なことである。それでは、包装体1における
包装材3の役割はと言うと、二次包装体50の中で内
容物同志のくっつきを防止すること、二次包装体50
を開封した後の内容物の変質や劣化を遅らせること、
内容物に直接触れることなく扱うことを可能にすること
等を挙げることができる。このような包装材3の役割故
に、包装材3は内容物の主たる表面8a・8bを被覆す
るように配置されるのが好ましい。
【0021】以上のように本発明によれば、平面状の包
装材を筒状に形成するに際して、包装材端部の重ね合わ
せ部の構造は、内容物と接触している包装材本体を内
層、この包装材本体から折り返される包装材の一端部と
しての短い合掌片を中間層、及び包装材の他端部として
の長い合掌片を外層とする少なくとも3層の積層構造と
なっている。そして、このような重ね合わせ構造に対し
て適用される易開封シールはと言うと、第一のシール線
Lが前記折り返し点の近傍で、長い合掌片と短い合掌片
とをシールして設けられ、その第二のシール線Mが短い
合掌片の自由端の近傍で、長短の合掌片と包装材本体の
3層フィルムを重ねてシールして設けられている。ここ
で、長い合掌片の長さは、その自由端とシール線Mとの
間隔が指で摘める程度であるように設定されるのが好ま
しい。
【0022】次に、本発明の包装体の使用方法につい
て、図3及び4に基づいて説明する。シール線L・Mを
有する包装体1を一方の手(図では左手)で持ち、長い
合掌片4の自由端付近を他方の手(図では右手)で摘ん
で開封動作を開始する(図4(a))。まず、図4
(a)から右手を上方に移動すると、長い合掌片4がシ
ール線Mを頂点に鋭角に屈曲し、この頂点に開封応力が
集中するため、長短の合掌片4・5の間でのみシールが
剥がれ、短い合掌片5と包装材本体6のシールはそのま
ま残る(図3(a))。
【0023】本発明で好ましく採用されるイージーピー
ルのためのシール手段は、熱板、高周波或いは超音波等
による熱溶着手段であり、該熱溶着手段を用いれば、開
封応力が集中した層間で選択的に剥離するようにシール
することができる。なお、短い合掌片と包装材料本体間
のシール強度を長短の合掌片間よりも強くして、この選
択剥離性をより確実にしてもよい。
【0024】さらに開封動作を進めると、シール線Lで
は短い合掌片5と包装材本体6の層間がシールされてい
ないので、開封力により短い合掌片5が持ち上げられ、
それと連続している包装材本体6を内容物から剥がすと
きの摘み代が形成される(図3(b)及び(c)、図4
(b))。
【0025】そして、開封動作の第二段階は、右手に上
記摘み代を持ち替え、右手を下方に移動して、包装材本
体6を内容物から剥がすことである(図4(c))。こ
のような開封動作であるから、片手で包装体を持ったま
ま他方の手で開封作業が行なえ、且つ内容物に直接触れ
ることなく、内容物が食品なら上から順次食することが
できる。
【0026】このような開封動作を良好に行なわしめる
には、シール線Mの位置は短い合掌片の自由端のできる
だけ近傍に、さらにシール線Lの位置は包装材本体から
短い合掌片への折り返し点の近傍として、シール線Lと
Mの間隔をある程度確保することが好ましい。また、シ
ール線L・Mを含む包装材の前記重ね合わせ構造の位置
は、包装体の中央部でも、図1のようにどちらかに偏っ
ていてもよい。
【0027】次に、本発明の包装装置の一実施例を図面
に基づき説明する。図7は本発明の包装装置の一実施例
を示す平面図、図8は図7の包装装置の包装部と冷却部
を示す正面図、図9は図8の包装部を拡大して示す外観
斜視図、図10は包装部で用いられる(a)第1の成形
部材及び(b)第2の成形部材の断面図、図11は包装
材の成形状態を示す図で、(a)は第1のシール手段に
よりシール線が形成された直後の包装材の断面図、
(b)は第2のシール手段によりシール線が形成された
直後の包装材の断面図である。
【0028】図7中の符号10は、本実施例に係わる包
装装置を示し、この包装装置10は、包装材3を筒状に
形成しつつ内容物2を充填する包装部11と、包装部1
1から連続的に送り出される連続包装体1aを冷却する
冷却部12と、冷却された連続包装体1aを乾燥する乾
燥部13と、乾燥部の後段に配設される連続包装体1a
を所定長さに切断する切断部14と、さらに切断された
包装体1を二次包装する二次包装部15とから構成さ
れ、図1のごとき包装体を製造し、それを二次包装する
装置である。
【0029】以下、包装装置10を更に詳細に説明す
る。まず、包装部11は、図8及び9に示すように、ほ
ぼ垂直に構成されており、包装材3を上から下に走行し
ながら包装材3の成形と内容物2の充填を行なうもので
ある。原反ロールに巻かれた長尺なフィルム状の包装材
3は、第1の成形部材16の働きにより筒状に形成され
ると共に、包装材3の両端部が合掌状態に重ね合わせら
れ、更に、第1のシール手段17の作用によりこの合掌
状態に重ね合わされた合掌片4・5に対して、筒状の包
装材本体6に近づく基部において易開封シールが実行さ
れる。続いて、第2の成形部材18が前記のシールされ
た合掌片4・5を包装材本体6の表面に折り畳んだ後、
この第2の成形部材18の作用により折り畳まれて形成
される合掌片4・5と包装材本体6とからなる3層のフ
ィルムに対して、第2のシール手段19による易開封シ
ールが実行され、連続包装体1aが形成される。
【0030】ここで、前記第1の成形部材16は、図9
及び図10(a)に示すように、金属板材が円筒状に形
成された胴部16aを有しており、包装材3はこの胴部
16aの傾斜したガイド縁に沿って導かれて成形され
る。さらに、第1の成形部材16には、胴部16aを構
成している金属板材の両端部が胴部16aから外方に垂
直に延びて、わずかな隙間を介して平行に対峙する一対
の合掌ガイド片16b・16cが形成されている。この
合掌ガイド片16b・16cは、包装材3の両端部を前
記隙間の間に引き込んで重ね合わせるものであり、それ
によって包装材本体6の内面と連続している面同志が対
向する合掌状態に合わされた合掌片4・5が形成される
(図10(a))。そして、本実施例では、前記隙間の
間に引き込まれる包装材の両端部の長さが異なるように
調整される。
【0031】さらに、前記第2の成形部材18は、図9
及び図10(b)に示すように、金属板材によってほぼ
円筒形状に成形されており、その内径寸法が前記胴部1
6aの内径寸法とほぼ同じである胴部18cを有してい
る。さらに、第2の成形部材18は、胴部18cから延
びて、包装材3の一端部を包装材本体6の外面に折り返
して折り目を付ける折り目片18aと、包装材3の他端
部および折り目を付けられた一端部を包装材本体6の外
面に沿うように倒す、即ち重ねて畳むための重ね片18
bとから構成される。このように、本発明の第2の成形
部材18は、合掌状態の合掌片を折り畳む機能を有して
いる。なお、本例では長い方の合掌片bん4が外側に位
置するように折り畳まれる。
【0032】本発明の第1の成形部材及び第2の成形部
材の断面形状は、本実施例のような円形に限らず、矩形
その他の形状であってもよい。なお、第2の成形部材は
包装材本体の外径寸法を決定し、その位置決めを行ない
得る限り、例えば棒材を筒状に配列した構成などであっ
てもよい。
【0033】前記第1のシール手段17及び第2のシー
ル手段19は、シールすべきフィルムの重ね合わせ部を
挟圧して設けられ、本実施例では、アンビルとホーンに
よる超音波溶着が適用されている。シールが実行される
前記重ね合わせ部は、第1のシール手段17では図11
(a)のL位置、第2のシール手段19では図11
(b)のM位置である。超音波溶着以外に、一対の高周
波電極による高周波溶着や熱板によるヒートシールなど
の他の熱溶着手段を採用することもできる。
【0034】続いて、上記した成形部材とシール手段の
働きにより筒状に成形された連続包装体1aに対して、
その内部に、本実施例では加熱され流動性が高められた
内容物2が、包装部11の上部に設けられた充填ポンプ
31により所定量づつスタッファノズル20を通して充
填される。内容物の充填は、コンベア等の機械的手段を
用いて行なってもよく、その場合には包装部11は水平
に構成されるのがよい。
【0035】上記充填手段の後段には、内容物が充填さ
れた包装材を搬送する搬送手段が配置される。該搬送手
段としての送りローラ21・21は、定速にて回転する
一対のローラであり、スタッファノズル20の先端部よ
りも下方に位置しており、内容物2が充填された連続包
装体1aの表面に圧接して、それをローラの動力により
図9で下方に一定の速度で搬送する。
【0036】本実施例では、送りローラ21・21の下
方に圧延ローラ22・22と吸着コンベア23が設けら
れている。圧延ローラ22・22は、得るべき包装体1
の厚みに対応した所定の間隔をもって対向して配設され
た一対の幅広のローラであり、内容物2が充填された連
続包装体1aがその間隙を通過することで連続包装体1
aを偏平状に圧延するものである。この圧延ローラ22
・22には、圧延後の連続包装体1aの厚みを検出する
厚み検出器(図示せず)が設けられており、これにより
前記充填ポンプ31が制御される。一方、吸着コンベア
23は、圧延された連続包装体1aを真空吸着した状態
で後段の冷却部まで、偏平な形状を保って導くものであ
る。
【0037】上記の圧延ローラ22・22は連続包装体
1aの断面形状を変更するものである。従って、本発明
の第一及び第二の成形部材の断面形状と同じ断面形状の
製品(本発明の包装体)を製造するにあたっては、圧延
ローラ22・22のような形状変更部材は用いられずと
もよい。また、矩形の包装体を製造する時などには、圧
延ローラを動力駆動とし、送りローラ21・21などに
代えて本発明の搬送手段としてもよい。
【0038】なお、本発明の包装装置において、前記搬
送手段の後段に連続包装体を幅方向に間欠的にしごいて
内容物が排除された狭窄部を形成すると共に該狭窄部を
易開封シールするしごき並びにシール手段(図示せず)
を設けて、図5の如き、筒状となっている包装材の軸方
向の側面で包装材がピロー形態に折り込まれ、該ピロー
部分に易開封シールが施されている形態の包装体を製造
するようにしてもよい。
【0039】続いて、包装部以外の包装装置10の構成
を説明する。冷却部12は、加熱された内容物2が充填
された連続包装体1aを搬送しながら連続して冷却する
ためのものであり、チラー水等の冷媒W中に配設された
ガイドローラ24・24によりガイドされて、連続包装
体1aが所定の時間冷媒W中に滞留するように走路長が
設定される。このため、ガイドローラ24・24を多段
に設けるのも好ましい。また、連続包装体1aのシール
が施された面をローラーの外側にするのがよい。
【0040】乾燥部13は、冷却された連続包装体1a
を水平に搬送しながら、その表面に熱風を吹き付けて、
表面に付着した水滴を除去するものである。
【0041】連続包装体1aを製品の長さ寸法に切断す
る切断部14は、連続包装体1aを所定の長さ(例え
ば、製品の単位長の整数倍)に切断する第1の切断手段
25と、このように切断された包装体1bを吸盤等の真
空吸着装置を用いてマガジン内に所定個数段積みする積
層手段26と、この段積みされた包装体1bを製品単位
の長さに切断する第2の切断手段27とを備えている。
【0042】ここで、第1の切断手段25は、連続包装
体1aの搬送速度に同期して移動させられ、距離Dを移
動したのち切断位置に復帰する切断刃(エアーシリンダ
ー等により駆動される)28を備えており、連続包装体
1aをその搬送速度に合わせて切断する。そして、積層
手段26は、切断された包装体1bを吸着して、図7の
矢印イの方向に往復運動することにより、包装体1bを
待機しているマガジンに順次積層する。
【0043】さらに、マガジンに所定個数段積みされた
包装体1bは、マガジンと共に長さ方向に間欠移動さ
れ、マガジンの停止時に、超音波カッター29を備えた
第2の切断手段27により、一括して製品単位の長さに
切断される。この段積み数は、例えば箱詰めして最終製
品とする場合には、一箱内に収納される包装体の最大個
数に設定される。
【0044】そして、製品単位の長さに切断された包装
体1bは、バケットコンベアー30により二次包装部1
5に移送され、そこで図6に示すような包装フィルムで
気密に包装された二次包装体50とされる。この二次包
装部15は、包装フィルム51を筒状に成形すると共
に、その両端部を合掌合わせに重ねる成形筒(図示せ
ず)と、前記合掌合わせのフィルム重畳部に縦シール線
52を形成する第1の溶着装置(図示せず)と、形成さ
れた筒体の中に包装体1bを充填するバケットコンベア
ー30と、さらに包装体1bの両側で包装フィルム51
をガゼット形式に折り込みながら該ガゼット部分53に
横シール線54を成形する第1の溶着装置(図示せず)
とから構成される。無論、図5に示す包装体40では、
このような二次包装はなされなくてもよい。
【0045】上記した実施例によれば、開封しやすい包
装構造を有する包装体と、それを連続して確実に製造す
る包装装置が得られる。しかし、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではなく、内容物の種類や最終製品
の形態に基づき種々変更可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明の包装体によれ
ば、包装材を開封する際に、表面の長い合掌片を剥がす
と自然に短い合掌片が持ち上げられ、それと連続してい
る包装材本体を内容物から剥がすときの摘み代が形成さ
れる。従って、片手で包装体を持ったまま他方の手で開
封作業が行なえ、且つ内容物に直接触れることなく、内
容物が食品なら上から順次食することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体の第一実施例を示す外観斜視図
である。
【図2】図1の包装体の要部を拡大して示す正面図であ
る。
【図3】包装材の開封状態を説明するための図2に対応
する正面図である。
【図4】包装体の開封動作を説明するための説明図であ
る。
【図5】本発明の包装体の第二実施例を示す外観斜視図
である。
【図6】図1の包装体の多数を多段に重ねて、包装フィ
ルムで気密に包装して得られた二次包装体の斜視図であ
る。
【図7】本発明の包装装置の一実施例を示す平面図であ
る。
【図8】図7の包装装置の包装部と冷却部を示す正面図
である。
【図9】図8の包装部を拡大して示す外観斜視図であ
る。
【図10】図7の包装装置の包装部で用いられる(a)
は第1の成形部材の、(b)は第2の成形部材の断面図
である。
【図11】包装材の成形状態を示す図で、(a)は第1
のシール手段によりシール線が形成された直後の包装材
の断面図、(b)は第2のシール手段によりシール線が
形成された直後の包装材の断面図である。
【符号の説明】
1・40;包装体 2;内容物 3;包装材 4・5;合掌片 10;包装装置 11;包装部 12;冷却部(冷却手段) 14;切断部(切断手段) 15;二次包装部 16;第1の成形部材 17;第1のシール手段 18;第2の成形部材 19;第2のシール手段 50;二次包装体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 包装体及びその包装装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物の表面がフィル
ム状の包装体によって筒状に被覆されている包装体およ
びそれを製造する包装装置に係わり、更に詳しくは、易
開封シールにより接合されている包装材を、包装体の使
用に際して内容物から剥がしやすくした改良に関する。
【0002】
【従来の技術】易開封シール(イージーピールとなるシ
ール)を施した従来の筒状包装体として、例えば、実開
昭48ー67079号公報には、塩化ビニリデン系包装
材の両端部を包装材の内面と外面が対向するように重ね
合わせ、所謂封筒合わせにしてフィルム重複部を形成
し、この重複部を易開封シールして、角型薄チーズを包
装した包装形態が示されている。
【0003】ところで、この角型薄チーズ包装体におい
ては、フィルム重複部の表面フィルムを指で摘んで引き
上げて易開封シールを剥がすと、重複部の内面フィルム
がチーズに密着しているため、内面フィルムを剥がす場
合に指先がチーズに接触して非衛生的であり、さらにチ
ーズを痛めることもある等の問題点がある。そして、か
かる問題点に鑑み、実公平4ー49116号公報は、長
い方の表面フィルムを摘み上げると、もう一方の摘み片
となる中間層フィルムが表面フィルムと共に立ち上がる
ように、包装材の両端部を合掌状態に重ね合わせて形成
したフィルム重複部の一方を他方よりも長くしておき、
該重複部の基部において易開封シールすると共に、長い
方が表層となるように重複部を包装材本体の表面に折り
畳んだスライス状食品の包装体提案ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
スライス状食品の包装体においては、当該公報の第6図
に示されているように、立ち上がった表面フィルムと
間層フィルムを接合している易開封シールを引き剥がす
際に、どうしても両手の動作が必要であり、開封作業は
包装体をテーブル等の上に置いた状態で行なわれること
となる。
【0005】本発明者等は、上記事情に鑑み、片手で包
装体を持ったまま、他方の手を使って開封作業が行な
え、且つ角型薄チーズ包装体のように内面フィルムが内
容物に密着する、のではなく逆に内面フィルムが摘み易
いようにその先端部で立ち上がる構造を有する包装体を
鋭意検討して、本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の包装体
は、内容物の表面がフィルム状の包装体によって筒状に
被覆されている包装体であって、前記包装材の両端部は
合掌状態に重ね合わされて合掌片を形成し、前記合掌片
はその一方が他方よりも長く形成されていると共に、
長短の合掌片には、内容物を取り巻く包装材本体に近づ
く基部において第1の易開封シールが施されており、さ
らに、前記長短の合掌片を長い方の合掌片が表層となる
ように前記包装材本体の表面に折り畳むことにより形成
される長短の合掌片と包装材本体とからなる少なくとも
3層のフィルムに対して、短い方の合掌片の自由端近傍
において少なくとも短い方の合掌片と包装材本体との層
間で第2の易開封シールが施されていることを特徴とす
るものである。
【0007】そして、本発明の包装体は、好ましくは、
筒状となっている包装材の軸方向の側面では、内容物が
露出している形態か、或いは包装材がピロー形態に折り
込まれ、該ピロー部分に易開封シールが施されている形
態とされ、これらの包装体は内容物が偏平状となっって
被覆されていることが好ましい。更に、上記の内容物が
露出している包装形態の場合、包装体を複数まとめて包
装フィルムで気密に二次包装することが好ましく、特
に、上記の偏平状包装体においては、包装体の複数を多
段に重ねて包装フィルムで気密に二次包装するのがよ
い。
【0008】本発明の包装体では、短い方の合掌片の自
由端近傍での第2の易開封シールは、短い方の合掌片と
包装材本体との層間に形成されてさえいれば、長短の合
掌片間には必ずしも必要ない。何故ならば、後述する開
封動作の説明から明らかなように、開封状態は、第2の
易開封シールで長短の合掌片間に設けられるシールの有
無に関係なく、むしろシールしない方が開封に限れば
実と言える。もっとも、第2の易開封シールで長短の合
掌片間がシールされていない包装体は、後述の包装装置
との関係で、それを製造することが容易でなく(第1の
易開封シールと第2の易開封シールとの間隔を十分開け
ることも必要である)、また二次包装時や輸送の段階な
どで包装体に加わる外力や振動により、第1の易開封シ
ールが剥がれる危険性の高いものである。すなわち、第
2の易開封シールは第1の易開封シールを補強する役割
を担っている。従って、第2の易開封シールは、長短の
合掌片と包装材本体とからなる3層のフィルム全層に渡
って設けられることが好ましい。
【0009】なお、上述のように、開封状態が第2の易
開封シールでの長短の合掌片間のシールの有無に関係な
いので、本明細書では発明の作用効果等の記載にあたっ
て、上記好ましい第2の易開封シールを有する包装体に
ついてのみ記述することとする。
【0010】一方、本発明の包装装置は、長尺なフィル
ム状の包装材を筒状に成形すると共に、包装材の両端部
を合掌状態に重ね合わせる第1の成形部材と、前記合掌
状態に重ね合わされた合掌片を、筒状に形成された包装
材本体に近づく基部において易開封シールする第1のシ
ール手段と、この第1のシール手段の後段に設けられ
て、前記合掌片を包装材本体の表面に折り畳むための第
2の成形部材と、この第2の成形部材により折り畳まれ
て形成される合掌片と包装材本体とからなる少なくとも
3層のフィルムを易開封シールする第2のシール手段
と、この第2のシール手段により易開封シールされた包
装材本体の内部に内容物を充填する充填手段と、内容物
が充填された包装材を搬送する搬送手段と、この搬送手
段により連続的に送り出される連続包装体を所定の長さ
に切断する切断手段とからなることを特徴とするもので
ある。
【0011】ここで、前記搬送手段は、フィルム送りロ
ーラ、及び/又は、包装材をその内部に充填された内容
物と共に圧延することによって偏平状に成形する圧延ロ
ーラであることが好ましく、更に、搬送手段と切断手段
の間には、好ましくは、搬送手段により連続的に送り出
される連続包装体を幅方向に間欠的にしごいて内容物が
排除された狭窄部を形成すると共に該狭窄部を易開封シ
ールするしごき並びにシール手段、或いは連続包装体を
冷却する冷却手段が設けられる。
【0012】
【作用】かかる本発明によれば、平面状の包装材を筒状
に成形する際の、包装材の幅方向の端部でのフィルム
重ね合わせ構造は、内容物と接触している包装材本体を
内層、この包装材本体から折り返される包装材の一端部
(前記短い方の合掌片)を中間層、及び包装材の他端部
(前記長い方の合掌片)を層とする少なくとも3層の
積層構造となっている。そして、このような重ね合わせ
構造に対して適用される易開封シールはと言うと、第1
の易開封シール(図のシール線L)が包装材本体から包
装材の一端部への前記折り返し点の近傍で、層フィル
ムと中間層フィルムとが易開封シールとなるように設け
られ、第2の易開封シール(図のシール線M)が中間層
フィルムの自由端の近傍で、好ましくは内層、中間層そ
して層の3層フィルムの重ね合わせに対して設けられ
ている。
【0013】上記シール線を有する包装体において、長
めに形成されている表層フィルムの自由端を摘んで開封
動作を開始すると、後に詳述するが、まず、第2の易開
封シールでの応力の集中のため、層フィルムと中間層
フィルムの間でのみシールが剥がれ、中間層フィルムと
内層フィルムの間のシールはそのまま残る。更に開封動
作を進めると、第の易開封シールでは内層フィルムと
中間層フィルムの間がシールされていないので、第1の
易開封シールを剥がす力により中間層フィルムが第2の
易開封シールを支点として持ち上げられ、それと連続し
ている内層フィルムを内容物から剥がすときの摘み代が
形成される。
【0014】従って、片手で包装体を持ったまま、他方
の手で開封操作が行なえ、特に内容物が食品の場合に
は、食品に直接手を触れることなく食することが可能と
なる(図4参照)
【0015】
【実施例】以下、本発明の包装体の実施例を図面に基づ
き説明する。図1は本発明の包装体の第一実施例を示す
外観斜視図、図2は図1の包装体の要部を拡大して示す
正面図、図3は包装の開封操作を説明するための図2
に対応する正面図、図4は包装体の開封操作を説明する
ための説明図、図5は本発明の包装体の第二実施例を示
す外観斜視図、更に図6は図1の包装体の多数を多段に
重ねて、包装フィルムで気密に包装して得られた二次包
装体の斜視図である。
【0016】図1中の符号1は、第一実施例に係わる包
装体を示し、この包装体1は、偏平状の内容物2の主た
る表面8a・8b(図2参照)を含む4つの表面が、フ
ィルム状の包装材3によって筒状に被覆されており、筒
状となっている包装材3の軸方向(長さ方向)Zの側面
7・7では内容物2が露出しているものである。包装材
3の幅方向の両端部は合掌状態に重ね合わされて合掌片
4・5が形成され、この合掌片4・5はその一方が他方
よりも長く形成されており、且つ内容物2を取り巻く包
装材本体6に近づく基部(前記折り返し点近傍と同義)
9において易開封シール(本発明の第1の易開封シール
としてのシール線L)が施されている。さらに、合掌片
4・5は長い方の合掌片4が表層となるように包装材本
体6の表面に折り畳まれ、それによって形成される長短
の合掌片4・5と包装材本体6とからなる少なくとも3
層のフィルムは、短い方の合掌片5の自由端近傍におい
て易開封シール(本発明の第2の易開封シールとしての
シール線M)されている。なお、上記合掌状態の重ね合
わせとは、包装材本体6の内面と連続している面同志が
対向するように、合掌片4・5を重ねることである。
【0017】さらに、図5は第二実施例に係わる包装体
を示し、この包装体40と上述の包装体1との違いは、
包装体40では、筒状となっている包装材3の軸方向Z
の側面7・7において内容物2が露出していず、包装材
3がピロー形態に折り込まれ、該ピロー部分41・41
に易開封シールとなるシール線42・42が形成されて
いることである。なお、包装体が側面7・7で包装材に
よって被覆されている他の包装形態を示せば、その部分
で包装材をしごいて内容物が排除された偏平部分を形成
し、その偏平部分の包装材を溶断シールしたものが挙げ
られる。
【0018】本発明で用いられる包装材を例示するなら
ば、塩化ビニリデンと塩化ビニルとの共重合体を2軸延
伸して得られるフィルム、延伸ポリプロピレンフィル
ム、ポリエチレンフィルム等が挙げられる。また、本発
明の包装材によって被覆される内容物は、チーズやバタ
ーなどの練状乳製品、ハム、ソーセージ、クリーム、ジ
ャム等の食品に限らず、湿布用シートなどであってもよ
く、これらの内容物の断面形状は、図1のように偏平な
矩形に限らず、円形、楕円、矩形、その他の形状であっ
てもよい。
【0019】包装体1では、筒状となっている包装材3
の側面7・7で内容物が露出しており、包装形態として
これで十分とは言えない場合が多い。そこで、包装材が
内容物を外気から十分に保護していない時などには、図
6に示すように、包装体の多数を多段に重ねて、包装フ
ィルムで気密に二次包装することが好ましい。この二次
包装体50は、包装フィルム51を合掌合わせに重ね
て、縦シール線52により筒状に成形し、その中に多段
に重ねた包装体1・・1を充填した後、被包装物を挟ん
で両側で包装フィルム51をガゼット形式に折り込み、
該ガゼット部分53に横シール線54を形成したもので
ある。
【0020】上述のように、包装体1単独は、包装体4
0と比べるまでもなく、内容物によっては不十分な包装
形態である。それにも拘わらず、包装体1が採用される
理由は、それが製造し易く、低コストであることに加え
て、ピロー部分41・41の張り出しがないため、箱詰
め等が容易なことである。それでは、包装体1における
包装材3の役割はと言うと、二次包装体50の中で内
容物同志のくっつきを防止すること、二次包装体50
を開封した後の内容物の変質や劣化を遅らせること、
内容物に直接触れることなく扱うことを可能にすること
等を挙げることができる。このような包装材3の役割故
に、包装体1は、内容物の主たる表面8a・8bを含む
表面が包装材3によって筒状に被覆されていることが好
ましい。
【0021】次に、本発明の包装体の使用方法につい
て、図3及び4に基づいて説明する。シール線L・Mを
有する包装体1を一方の手(図では左手)で持ち、長い
合掌片4の自由端付近を他方の手(図では右手)で摘ん
で開封動作を開始する(図4(a))。まず、図4
(a)の状態から右手を上方に移動すると、長い合掌片
4がシール線Mを頂点に鋭角に屈曲し、この頂点に開封
応力が集中するため、長短の合掌片4・5の間でのみシ
ールが剥がれ、短い合掌片5と包装材本体6のシールは
そのまま残る(図3(a))。
【0022】さらに開封をシール線Lまで進めると、長
い合掌片4により短い合掌片と包装材本体6とが引っ張
られるところが、シール線Lでは短い合掌片5と包装材
本体6の層間がシールされていないので、シール線Lを
剥がす力により短い合掌片5がシール線Mを支点として
持ち上げられ(この時通常、短い合掌片5と包装材本体
6とが剥離してループが形成される)、それと連続して
いる包装材本体6を内容物から剥がすときの摘み代が形
成される(図3(b)及び(c)、図4(b))。
【0023】そして、開封動作の第二段階は、右手
記摘み代持ち替え、右手を下方に移動して、包装材本
体6を内容物から剥がすことである(図4(c))。こ
のような開封動作であるから、片手で包装体を持ったま
ま他方の手で開封作業が行なえ、且つ内容物に直接触れ
ることなく、内容物が食品なら上から順次食することが
できる。
【0024】このような開封動作を良好に行なわしめる
には、長い合掌片4の長さは、その自由端とシール線M
との間隔が指で摘める程度であるように、またシール線
LとMの間隔は、前記ループが形成されるのに十分であ
り、且つ持ち上がったループが摘み代となる程度の距離
に設定されるのがよい。さらに、シール線Mを形成する
位置は短い合掌片の自由端のできるだけ近傍に、さらに
シール線Lを形成する位置はできるだけ前記折り返し点
の近傍として、シール線LとMの間隔をある程度確保す
ることが好ましい。また、シール線L・Mを含む包装材
の前記重ね合わせ構造の位置は、包装体の中央部でも、
図1のようにどちらかに偏っていてもよい。
【0025】ここで、封筒合わせでフィルム重複部を形
成し、そこに易開封シールが形成されている実開昭48
ー67079号公報に記載されるような包装体の開封に
ついて述べる。同公報の包装体でも、フィルム重複部の
表面フィルムを指で摘んで引き上げて易開封シールを剥
がすと、内面フィルムが一時的に持ち上がることがあ
る。しかし、その持ち上がり状態の支点となり、且つ持
ち上がり状態を固定する本発明の第2のシール(シール
線M)がなく、またループが形成されることもないの
で、持ち上がり状態はすぐに元に戻り、内面フィルムは
再び内容物に密着してしまう。
【0026】本発明で好ましく採用されるイージーピー
ルのためのシール手段は、熱板、高周波或いは超音波等
による熱溶着手段であり、該熱溶着手段を用いれば、開
封応力が集中した層間で選択的に剥離するようにシール
することができる。なお、短い合掌片と包装材料本体間
のシール強度を長短の合掌片間よりも強くして、この選
択剥離性をより確実にしてもよい。
【0027】次に、包装体1を製造する包装装置を図面
に基づき説明する。図7は本発明の包装装置の一実施例
を示す平面図、図8は図7の包装装置の包装部と冷却部
を示す正面図、図9は図8の包装部を拡大して示す外観
斜視図、図10は包装部で用いられる(a)第1の成形
部材及び(b)第2の成形部材の断面図、図11は包装
材の成形状態を示す図で、(a)は第1のシール手段に
よりシール線が形成された直後の包装材の断面図、
(b)は第2のシール手段によりシール線が形成された
直後の包装材の断面図である。
【0028】図7中の符号10は、本実施例に係わる包
装装置を示し、この包装装置10は、包装材3を筒状に
形成しつつ内容物2を充填する包装部11と、包装部1
1から連続的に送り出される連続包装体1aを冷却する
冷却部12と、冷却された連続包装体1aを乾燥する乾
燥部13と、乾燥部の後段に配設される連続包装体1a
を所定長さに切断する切断部14と、さらに切断され
造された包装体を二次包装する二次包装部15とから構
成され、図1のごとき包装体を製造し、それを二次包
装する装置である。
【0029】以下、包装装置10を更に詳細に説明す
る。まず、包装部11は、図8及び9に示すように、ほ
ぼ垂直に構成されており、包装材3を上から下に走行し
ながら包装材3の成形と内容物2の充填を行なうもので
ある。原反ロールに巻かれた長尺なフィルム状の包装材
3は、第1の成形部材16の働きにより筒状に形成され
ると共に、包装材3の両端部が合掌状態に重ね合わせら
れ、更に、第1のシール手段17の作用によりこの合掌
状態に重ね合わされた合掌片4・5に対して、筒状の包
装材本体6に近づく基部において易開封シール(シール
線L)が実行される。続いて、第2の成形部材18がシ
ール線Lが形成された合掌片4・5を包装材本体6の表
面に折り畳んだ後、この第2の成形部材18の作用によ
り折り畳まれて形成される合掌片4・5と包装材本体6
とからなる3層のフィルムに対して、第2のシール手段
19による易開封シール(シール線M)が実行され、連
続包装体1aが形成される。
【0030】記第1の成形部材16は、図9及び図1
0(a)に示すように、金属板材が円筒状に形成された
胴部16aを有しており、包装材3はこの胴部16aの
傾斜したガイド縁に沿って導かれて成形される。さら
に、第1の成形部材16には、胴部16aを構成してい
る金属板材の両端部が胴部16aから外方に垂直に延び
て、わずかな隙間を介して平行に対峙する一対の合掌ガ
イド片16b・16が形成されている。この合掌ガイ
ド片16b・16cは、包装材3の両端部を前記隙間の
間に引き込んで重ね合わせるものであり、それによって
包装材本体6の内面と連続している面同志が対向する合
掌状態に合わされた合掌片4・5が形成される(図10
(a))。そして、本実施例では、前記隙間の間に引き
込まれる包装材の両端部の長さが異なるように調整され
る。
【0031】一方、前記第2の成形部材18は、図9及
び図10(b)に示すように、金属板材によってほぼ円
筒形状に成形されており、その内径寸法が前記胴部16
aの内径寸法とほぼ同じである胴部18cを有してい
る。さらに、第2の成形部材18は、胴部18cから延
びて、包装材3の一端部を包装材本体6の外面に折り返
して折り目を付ける折り目片18aと、包装材3の他端
部および折り目を付けられた一端部を包装材本体6の外
面に沿うように倒す、即ち重ねて畳むための重ね片18
bとから構成される。このように、第2の成形部材18
は、合掌状態の合掌片4・5を折り畳む機能を有してい
る。なお、本例では長い方の合掌片4が外側に位置する
ように折り畳まれる。
【0032】本発明の第1の成形部材及び第2の成形部
材の断面形状は、本実施例のような円形に限らず、矩形
その他の形状であってもよい。なお、第2の成形部材は
包装材本体の外径寸法を決定し、その位置決めを行ない
得る限り、例えば棒材を筒状に配列した構成などであっ
てもよい。
【0033】前記第1のシール手段17及び第2のシー
ル手段19は、シールすべきフィルムの重ね合わせ部を
挟圧して設けられ、本実施例では、アンビルとホーンに
よる超音波溶着が適用されている。シールが実行される
フィルムの重ね合わせ部は、第1のシール手段17では
図11(a)のL位置、第2のシール手段19では図1
1(b)のM位置である。超音波溶着以外に、一対の高
周波電極による高周波溶着や熱板によるヒートシールな
どの他の熱溶着手段を採用することもできる。
【0034】続いて、成形部材とシール手段の働きによ
り筒状に成形された連続包装体1aに対して、その内部
に、本実施例では加熱され流動性が高められた内容物2
が、包装部11の上部に設けられた充填ポンプ31によ
り所定量づつスタッファノズル20を通して充填され
る。内容物の充填は、コンベア等の機械的手段を用いて
行なってもよく、その場合には包装部11は水平に構成
されるのがよい。
【0035】上記包装及び充填手段の後段には、内容物
が充填された包装材を搬送する搬送手段が配置される。
該搬送手段としての送りローラ21・21は、定速にて
回転する一対のローラであり、スタッファノズル20の
先端部よりも下方に位置しており、内容物2が充填され
た連続包装体1aの表面に圧接して、それをローラの動
力により図9で下方に一定の速度で搬送する。
【0036】本実施例では、送りローラ21・21の下
方に圧延ローラ22・22と吸着コンベア23が設けら
れている。圧延ローラ22・22は、包装体1の厚みに
対応した所定の間隔をもって対向して配設された一対の
幅広のローラであり、内容物2が充填された連続包装体
1aがその間隙を通過することで連続包装体1aを偏平
状に圧延するものである。この圧延ローラ22・22に
は、圧延後の連続包装体1aの厚みを検出する厚み検出
器(図示せず)が設けられており、これにより前記充填
ポンプ31が制御される。一方、吸着コンベア23は、
圧延された連続包装体1aを真空吸着した状態で後段の
冷却部まで、偏平な形状を保って導くものである。
【0037】上記の圧延ローラ22・22は連続包装体
1aの断面形状を変更するものである。従って、第一及
び第二の成形部材の断面形状と同じ断面形状の製品を
造するにあたっては、圧延ローラ22・22のような形
状変更部材は用いられずともよい。また、矩形断面の包
装体を製造する時などには、圧延ローラを動力駆動と
し、送りローラ21・21などに代えて本発明の搬送手
段としてもよい。
【0038】なお、本発明の包装装置において、前記搬
送手段の後段に連続包装体を幅方向に間欠的にしごいて
内容物が排除された狭窄部を形成すると共に該狭窄部
を易開封シールするしごき並びにシール手段(図示せ
ず)を設けて、筒状となっている包装材の軸方向の側
面で包装材がピロー形態に折り込まれ、該ピロー部分に
易開封シールが施されている図5の如き形態の包装体を
製造するようにしてもよい。
【0039】以下、包装部以外の包装装置10の構成を
説明する。冷却部12は、加熱された内容物2が充填さ
れた連続包装体1aを搬送しながら連続して冷却するた
めのものであり、チラー水等の冷媒W中に配設されたガ
イドローラ24・24によりガイドされて、連続包装体
1aが所定の時間冷媒W中に滞留するように走路長が設
定される。このため、ガイドローラ24・24を多段に
設けるのも好ましい。なお、連続包装体1aの搬送は、
シールが施された面がガイドローラーの外側となるよう
に行なわれるのがよい
【0040】乾燥部13は、冷却された連続包装体1a
を水平に搬送しながら、その表面に熱風を吹き付けて、
表面に付着した水滴を除去するものである。
【0041】連続包装体1aを製品の長さ寸法に切断す
る切断部14は、連続包装体1aを所定の長さ(例え
ば、製品の単位長の整数倍)に切断する第1の切断手段
25と、このように切断された包装体1bを吸盤等の真
空吸着装置を用いてマガジン内に所定個数段積みする積
層手段26と、この段積みされた包装体1bを製品単位
の長さに切断する第2の切断手段27とを備えている。
【0042】ここで、第1の切断手段25は、連続包装
体1aの搬送速度に同期して移動させられ、距離Dを移
動したのち切断位置に復帰する切断刃(エアーシリンダ
ー等により駆動される)28を備えており、連続包装体
1aをその搬送速度に合わせて切断する。そして、積層
手段26は、切断された包装体1bを吸着して、図7の
矢印イの方向に往復運動することにより、包装体1bを
待機しているマガジンに順次積層する。
【0043】さらに、マガジンに所定個数段積みされた
包装体1bは、マガジンと共に長さ方向に間欠移動さ
れ、マガジンの停止時に、超音波カッター29を備えた
第2の切断手段27により、一括して製品単位の長さに
切断される。この段積み数は、例えば袋詰めして二次包
とする場合には、一内に収納される包装体の袋詰め
個数に設定される。
【0044】そして、製品単位の長さに切断された段積
の包装体1は、バケットコンベアー30により二次包
装部15に移送され、そこで図6に示すような包装フィ
ルムで気密に包装された二次包装体50とされる。この
二次包装部15は、包装フィルム51を筒状に成形する
と共に、その両端部を合掌合わせに重ねる成形筒(図示
せず)と、この合掌合わせのフィルム重畳部に縦シール
線52を形成する第1の溶着装置(図示せず)と、形成
された筒体の中に包装体1を充填するバケットコンベア
ー30と、さらに包装体1の両側で包装フィルム51を
ガゼット形式に折り込みながら該ガゼット部分53に横
シール線54を成形する第の溶着装置(図示せず)と
から構成される。無論、図5に示す包装体40では、
のような二次包装をするのではなく、そのまま箱詰め
するだけでも良い
【0045】上記した本発明によれば、開封しやすい包
装構造を有する包装体と、それを連続して確実に製造す
る包装装置が提供される。しかし、本発明は上記の実施
例に限定されるものではなく、内容物の種類や最終製品
の形態に基づき種々変更可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明の包装体によれ
ば、包装材を開封する際に、表面の長い合掌片を剥がす
と自然にその下の短い合掌片が持ち上げられ、それと連
続している包装材本体を内容物から剥がすときの摘み代
が形成される。従って、片手で包装体を持ったまま他方
の手で開封作業が行なえ、且つ内容物に直接触れること
なく、内容物が食品なら上から順次食することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体の第一実施例を示す外観斜視図
である。
【図2】図1の包装体の要部を拡大して示す正面図であ
る。
【図3】包装の開封操作を説明するための図2に対応
する正面図である。
【図4】包装体の開封操作を説明するための説明図であ
る。
【図5】本発明の包装体の第二実施例を示す外観斜視図
である。
【図6】図1の包装体の多数を多段に重ねて、包装フィ
ルムで気密に包装して得られた二次包装体の斜視図であ
る。
【図7】本発明の包装装置の一実施例を示す平面図であ
る。
【図8】図7の包装装置の包装部と冷却部を示す正面図
である。
【図9】図8の包装部を拡大して示す外観斜視図であ
る。
【図10】図7の包装装置の包装部で用いられる(a)
は第1の成形部材の、(b)は第2の成形部材の断面図
である。
【図11】包装材の成形状態を示す図で、(a)は第1
のシール手段によりシール線が形成された直後の包装材
の断面図、(b)は第2のシール手段によりシール線が
形成された直後の包装材の断面図である。
【符号の説明】 1・40;包装体 2;内容物 3;包装材 4・5;合掌片 10;包装装置 11;包装部 12;冷却部(冷却手段) 14;切断部(切断手段) 15;二次包装部 16;第1の成形部材 17;第1のシール手段 18;第2の成形部材 19;第2のシール手段 50;二次包装体
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物の表面がフィルム状の包装材によ
    って筒状に被覆されている包装体であって、前記包装材
    の両端部は合掌状態に重ね合わされて合掌片を形成し、
    該合掌片はその一方が他方よりも長く形成されていると
    共に、内容物を取り巻く包装材本体に近づく基部におい
    て第1の易開封シールが施されており、さらに、前記長
    短の合掌片を長い方の合掌片が表層となるように前記包
    装材本体の表面に折り畳むことにより形成される長短の
    合掌片と包装材本体とからなる少なくとも3層のフィル
    ムに対して、短い方の合掌片の自由端近傍において少な
    くとも短い方の合掌片と包装材本体との層間で第2の易
    開封シールが施されていることを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】 筒状となっている包装材の軸方向の側面
    では内容物が露出している請求項1に記載の包装体。
  3. 【請求項3】 筒状となっている包装材の軸方向の側面
    で包装材がピロー形態に折り込まれ、該ピロー部分に易
    開封シールが施されている請求項1に記載の包装体。
  4. 【請求項4】 偏平状の内容物であって、その主たる表
    面を含む表面が包装材によって筒状に被覆されている請
    求項1乃至3のいずれかに記載の包装体。
  5. 【請求項5】 請求項2の包装体が複数まとめて包装フ
    ィルムで気密に包装されている2次包装体。
  6. 【請求項6】 請求項4の包装体の複数が多段に重ねら
    れ、包装フィルムで気密に包装されている2次包装体。
  7. 【請求項7】 長尺なフィルム状の包装材を筒状に形成
    すると共に、包装材の両端部を合掌状態に重ね合わせる
    第1の成形部材と、前記合掌状態に重ね合わされた合掌
    片を、筒状に形成された包装材本体に近づく基部におい
    て易開封シールする第1のシール手段と、この第1のシ
    ール手段の後段に設けられて、前記合掌片を包装材本体
    の表面に折り畳むための第2の成形部材と、この第2の
    成形部材に寄り折り畳まれて形成される合掌片と包装材
    本体とからなる少なくとも3層のフィルムを易開封シー
    ルする第2のシール手段と、この第2のシール手段によ
    り易開封シールされた包装材本体の内部に内容物を充填
    する充填手段と、内容物が充填された包装材を搬送する
    搬送手段と、この搬送手段により連続的に送り出される
    連続包装体を所定長さに切断する切断手段とからなるこ
    とを特徴とする包装装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送手段がフィルム送りローラであ
    る請求項7に記載の包装装置。
  9. 【請求項9】 前記搬送手段が包装材をその内部に充填
    された内容物と共に圧延することによって偏平状に成形
    し、且つ包装材を搬送する圧延ローラである請求項7に
    記載の包装装置。
  10. 【請求項10】 包装材をその内部に充填された内容物
    と共に偏平状に圧延する圧延ローラが、フィルム送りロ
    ーラの後段に設けられている請求項8に記載の包装装
    置。
  11. 【請求項11】 前記搬送手段と切断手段の間に、搬送
    手段により連続的に送り出される連続包装体を幅方向に
    間欠的にしごいて内容物が排除された狭窄部を形成する
    と共に該狭窄部を易開封シールするしごき並びにシール
    手段が設けられている請求項7乃至10のいずれかに記
    載の包装装置。
  12. 【請求項12】 前記搬送手段と切断手段との間に、搬
    送手段により連続的に送り出される連続包装体を冷却す
    る冷却手段が設けられている請求項7乃至10のいずれ
    かに記載の包装装置。
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