JP2003220202A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2003220202A
JP2003220202A JP2003005254A JP2003005254A JP2003220202A JP 2003220202 A JP2003220202 A JP 2003220202A JP 2003005254 A JP2003005254 A JP 2003005254A JP 2003005254 A JP2003005254 A JP 2003005254A JP 2003220202 A JP2003220202 A JP 2003220202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game ball
rolling
game
specific
gaming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003005254A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Kubo
和則 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2003005254A priority Critical patent/JP2003220202A/ja
Publication of JP2003220202A publication Critical patent/JP2003220202A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】パチンコ機等の遊技機において、興趣の飛躍的
な向上を図る。 【解決手段】パチンコ機1の遊技盤には、その略中央部
において可変表示装置が取着されている。可変表示装置
は、液晶表示部と、該液晶表示部を囲むようにして設け
られたセンターフレームとを有している。センターフレ
ームの下部にはステージ部材が取着されている。ステー
ジ部材は、上段ステージと下段ステージとを備えてい
る。そして、センターフレームの側部流路から導出され
る遊技球は、下段ステージへ案内され、当該下段ステー
ジを通って上段ステージへと誘導される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
遊技機の一種として、遊技盤に、遊技球の転動を許容す
るステージ等の転動遊技領域を有する中央装置等を備え
たパチンコ機が知られている。
【0003】このようなパチンコ機では、中央装置の下
方や転動遊技領域内等に作動口等が設けられており、遊
技球が作動口に入賞することに基づき、各種遊技状態、
例えば遊技者に有利な大当たり状態等が導出される。
【0004】転動遊技領域に案内される遊技球は、しば
らく転動遊技領域上で転動した後、遊技球の転動の仕方
によっては、作動口等へ入賞したりする。従って、遊技
者は、転動遊技領域上における遊技球の挙動に期待感を
持って注目する。
【0005】このため、上述したようなパチンコ機の中
には、遊技球に所定動作を行わせ、興趣の向上を図ろう
としているものもある。これらのパチンコ機では、遊技
球に所定動作を行わせるため、転動遊技領域上にリブ等
の仕切部材を突設し、遊技球の動きを規制している。
【0006】しかし、例えば遊技機の正面から見て仕切
部材が転動遊技領域の横方向に沿って比較的長く延在す
るように設けられた場合など、仕切部材が設けられる位
置や向き、その区間の長さ等によっては、遊技者に遊技
球の動きを見づらくさせてしまうおそれがあった。その
結果、遊技球の挙動を楽しむという点においては、遊技
者にとっての興趣を阻害してしまうおそれがあった。
【0007】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、遊技球の動きによって、興
趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目
的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必
要に応じてその作用等についても説明する。
【0009】手段1.遊技球が流下可能な遊技領域に、
前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材
を備えた遊技機であって、前記転動遊技領域は、前記遊
技機の正面から見て、少なくとも横方向へ延在し、か
つ、手前側から奥側へ向けて下方へ傾斜する特定傾斜部
と、前記特定傾斜部の奥側において、当該傾斜部の少な
くとも一区間に沿って延在し、かつ、当該傾斜部の傾斜
に基づく遊技球の流下を規制する特定球受部とを備え、
前記遊技球が前記特定球受部に沿って転動できるよう構
成したことを特徴とする遊技機。
【0010】上記手段1によれば、特定傾斜部と特定球
受部とを設けることによって、遊技球の動きを規制しつ
つ、当該遊技球を特定球受部に沿って転動させることが
できる。従って、遊技者は、特定球受部に沿って横方向
へ転動する遊技球の動きを特定傾斜部が設けられた手前
側から見ることができる。結果として、遊技球に所定動
作を行わせるとともに、その動きの視認性を高め、遊技
者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。
【0011】手段2.手段1において、前記特定球受部
は、前記特定傾斜部に対応する側壁部として構成され、
その壁面が略鉛直方向に沿って、又は、略鉛直方向より
手前側に傾くように形成されていることを特徴とする遊
技機。
【0012】上記手段2によれば、特定球受部が略鉛直
方向に沿って、又は、略鉛直方向より手前側に傾くよう
に形成されていることにより、例えば特定球受部が略鉛
直方向より奥側へ傾くように構成されている場合に比
べ、より確実に特定傾斜部の傾斜に基づく遊技球の流下
を規制し、当該遊技球を特定球受部に沿って転動させる
ことができる。
【0013】手段3.遊技球が流下可能な遊技領域に、
前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材
を備えた遊技機であって、前記転動遊技領域は、前記遊
技機の正面から見て、少なくとも横方向へ延在し、か
つ、前記遊技球の転動を許容する特定転動面と、前記特
定転動面の手前側かつその延在方向の少なくとも一区間
において、当該転動面に向けて下方へ傾斜する特定傾斜
部と、前記特定転動面の奥側かつその延在方向の少なく
とも一区間において、当該転動面に沿って延在する特定
側壁部とを備え、前記遊技球が前記特定転動面に沿って
転動できるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0014】上記手段3によれば、特定転動面の側部に
特定傾斜部と特定側壁部とを設けることによって、遊技
球の動きを規制しつつ、当該遊技球を横方向へ転動させ
ることができる。従って、遊技者は、特定転動面に沿っ
て横方向へ転動する遊技球の動きを特定傾斜部が設けら
れた手前側から見ることができる。結果として、遊技球
に所定動作を行わせるとともに、その動きの視認性を高
め、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることが
できる。
【0015】手段4.手段3において、前記特定傾斜部
及び特定側壁部によって挟まれる前記特定転動面の前後
方向の幅は、前記遊技球の直径より狭くなるよう構成さ
れていることを特徴とする遊技機。
【0016】上記手段4によれば、特定転動面の前後方
向の幅を遊技球の直径より狭くすることにより、例えば
前記幅が遊技球の直径より広くなっている場合に比べ
て、前記幅方向に対する遊技球の動きの幅が小さくな
る。結果として、遊技球の所定方向への進行性が高ま
り、より確実に遊技球を所定方向へ転動させることがで
きる。
【0017】手段5.手段3又は手段4において、前記
特定転動面の延在方向の少なくとも一区間において、前
記遊技球が前記特定転動面、前記特定傾斜部及び特定側
壁部のいずれか2つ以上に当接するよう構成したことを
特徴とする遊技機。
【0018】上記手段5によれば、遊技球が特定転動
面、特定側壁部及び特定傾斜部のいずれか2つ以上に当
接するように構成されている。従って、前記特定転動面
の前後幅方向における遊技球の動きがより確実に規制さ
れる。その結果、遊技球の所定方向への進行性がより高
まる。
【0019】手段6.手段3乃至手段5のいずれかにお
いて、前記特定傾斜部は、前記特定転動面に向けて、そ
の傾斜角度が徐々に緩やかとなる断面略円弧状に構成さ
れていることを特徴とする遊技機。
【0020】上記手段6によれば、特定傾斜部は、特定
転動面に向けて、その傾斜角度が徐々に緩やかになって
いくよう断面略円弧状に形成されている。つまり、特定
転動面から離れるにつれ、その傾斜角度が徐々に急にな
っている。これにより、遊技球が特定転動面を外れて特
定傾斜部上へ乗り上げていっても、当該傾斜部から外部
へ飛び出してしまうようなことは少なくなる。結果とし
て、より確実に遊技球を特定転動面に沿って転動させる
ことができる。なお、前記特定転動面及び特定傾斜部
は、その間に境界部ができないよう面一で連続するよう
に構成されていてもよい。
【0021】手段7.手段3乃至手段6のいずれかにお
いて、前記特定転動面は、その延在方向の略中央部がそ
の両端部より低位置となる略円弧状に構成されているこ
とを特徴とする遊技機。
【0022】上記手段7によれば、特定転動面が略円弧
状に構成されることによって、高低差が形成されてい
る。これにより、遊技球が単に高低差のない平面上を転
動する場合に比べて、遊技球の動きに上下方向の変化が
加わり、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0023】手段8.手段3乃至手段7のいずれかにお
いて、前記遊技球が前記特定転動面の延在方向の少なく
とも一端部近傍へ案内されるよう構成するとともに、当
該遊技球が前記特定転動面の他端部へ向けて転動するよ
う構成したことを特徴とする遊技機。
【0024】上記手段8によれば、特定転動面の一端部
近傍に案内される遊技球が、他端部に向かって該転動面
のほぼ全域をその延在方向へ転動する。従って、より広
範囲を動く遊技球が遊技者に視認される。結果として、
転動遊技領域を有効活用し、より躍動感のある遊技球の
動きを遊技者に視認させ、さらなる興趣の向上を図るこ
とができる。
【0025】手段9.手段8において、前記遊技球が前
記特定転動面の両端部に案内されるよう構成し、前記特
定転動面は、前記案内される遊技球がそれぞれ他端部へ
向かって転動できるよう構成されていることを特徴とす
る遊技機。
【0026】上記手段9によれば、特定転動面は、相反
する両方向へ遊技球を転動させることができるよう構成
されている。従って、遊技球の動きが多様化され、さら
なる興趣の向上を図ることができる。
【0027】手段10.手段8又は手段9において、前
記転動遊技領域は、前記特定転動面の少なくとも一部よ
り高位置となる上段特定遊技領域を備え、前記上段特定
転動領域は、前後方向に対して前記特定側壁部の奥側
に、かつ、上下方向に対して前記特定側壁部の上端部側
に設けられ、前記特定転動面へ前記案内される遊技球が
自身の転動に基づいて、前記上段特定転動領域へ移動す
るように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0028】上記手段10によれば、特定転動面上に案
内される遊技球が、当該特定転動面から上段特定遊技領
域へと移動する。このような遊技球の動きは、従来のよ
うに高位置から低位置へ移動するような遊技球の動きを
予想している遊技者にとって、意外性のあるものとな
る。結果として、遊技者に意外性のある遊技球の挙動を
視認させ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図る
ことができる。
【0029】手段11.手段3乃至手段10のいずれか
において、前記特定転動面へ前記遊技球を案内する少な
くとも1つの案内手段を設けたことを特徴とする遊技
機。
【0030】上記手段11によれば、案内手段を設ける
ことによって、遊技球が所定動作を行うためのより良い
位置に遊技球を案内することができる。なお、前記案内
手段には、前記遊技領域に配設される案内部材や、前記
遊技部材に設けられる案内部例えばワープ流路等が含ま
れる。
【0031】手段12.手段1又は手段2において、前
記遊技球が前記特定傾斜部の延在方向の少なくとも一端
部近傍へ案内されるよう構成するとともに、当該遊技球
が前記特定傾斜部の他端部へ向けて転動するよう構成し
たことを特徴とする遊技機。
【0032】上記手段12によれば、特定傾斜部の一端
部近傍に案内される遊技球が、他端部に向かってそのほ
ぼ全域を転動する。従って、より広範囲を動く遊技球が
遊技者に視認される。結果として、転動遊技領域を有効
活用し、より躍動感のある遊技球の動きを遊技者に視認
させ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0033】手段13.手段12において、前記遊技球
が前記特定傾斜部の両端部に案内されるよう構成し、前
記案内される遊技球がそれぞれ前記特定傾斜部の他端部
へ向かって転動できるよう構成したことを特徴とする遊
技機。
【0034】手段13によれば、相反する両方向へ遊技
球を転動させることができるよう構成されている。従っ
て、遊技球の動きが多様化され、さらなる興趣の向上を
図ることができる。
【0035】手段14.手段12又は手段13におい
て、前記転動遊技領域は、少なくとも前記特定傾斜部の
下端部位置より高位置となる上段特定遊技領域を備え、
前記上段特定転動領域は、前後方向に対して前記特定球
受部の奥側に、かつ、上下方向に対して前記特定球受部
の上端部側に設けられ、前記特定転動面へ前記案内され
る遊技球が自身の転動に基づいて、前記上段特定転動領
域へ移動するように構成されていることを特徴とする遊
技機。
【0036】上記手段14によれば、特定転動面上に案
内される遊技球が、当該特定転動面から上段特定遊技領
域へと移動する。このような遊技球の動きは、従来のよ
うに高位置から低位置へ移動するような遊技球の動きを
予想している遊技者にとって、意外性のあるものとな
る。結果として、遊技者に意外性のある遊技球の挙動を
視認させ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図る
ことができる。
【0037】手段15.手段1、手段2、手段12乃至
手段14のいずれかにおいて、前記特定傾斜部へ前記遊
技球を案内する少なくとも1つの案内手段を設けたこと
を特徴とする遊技機。
【0038】上記手段15によれば、案内手段を設ける
ことによって、遊技球が所定動作を行うためのより良い
位置に遊技球を案内することができる。なお、前記案内
手段には、前記遊技領域に配設される案内部材や、前記
遊技部材に設けられる案内部例えばワープ流路等が含ま
れる。
【0039】手段16.遊技球が流下可能な遊技領域
に、前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技
部材を備えた遊技機であって、前記転動遊技領域上に案
内される遊技球が、前記遊技機の正面から見て前記転動
遊技領域の手前側に設けられた特定傾斜部によって、前
方向への動きが規制されつつ横方向へ転動し、当該遊技
球の転動経路の少なくとも一部より高位置にある上段特
定転動領域へ、自身の転動に基づいて移動できるよう構
成したことを特徴とする遊技機。
【0040】上記手段16によれば、転動遊技領域上に
案内される遊技球が、少なくとも自身の転動に基づいて
低位置から高位置へと移動する。このような遊技球の動
きは、従来のように高位置から低位置へ移動するような
遊技球の動きを予想している遊技者にとって、意外性の
あるものとなる。また、特定傾斜面によって遊技球の動
きを規制しているため、遊技者にとって遊技球の動きが
手前側から見やすくなる。結果として、遊技球に意外性
のある動きを行わせるとともに、その動きの視認性を高
め、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることが
できる。
【0041】手段17.遊技球が流下可能な遊技領域
に、前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技
部材を備えた遊技機であって、前記転動遊技領域に、前
記遊技機の正面から見て、横方向へ延在しかつ凹状に湾
曲した前記特定転動面と、前記特定転動面の奥側におい
て、当該転動面の少なくとも一部より高位置となる上段
特定転動領域とを設けるとともに、前記特定転動面の手
前側の少なくとも一部において特定傾斜部を設けること
によって、当該転動面の少なくとも一端部近傍へ案内さ
れる遊技球が、前方向への動きが規制されつつ前記特定
転動面に沿って当該転動面の他端部に向かって転動し、
当該他端部から所定の連通路を介して前記上段特定遊技
領域へ転動できるよう構成したことを特徴とする遊技
機。
【0042】上記手段17によれば、転動遊技領域上に
案内される遊技球が、少なくとも自身の転動に基づいて
低位置から高位置へと移動する。このような遊技球の動
きは、従来のように高位置から低位置へ移動するような
遊技球の動きを予想している遊技者にとって、意外性の
あるものとなる。また、特定傾斜面によって遊技球の動
きを規制しているため、遊技者にとって遊技球の動きが
手前側から見やすくなる。結果として、遊技球に意外性
のある動きを行わせるとともに、その動きの視認性を高
め、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることが
できる。
【0043】手段18.手段17において、前記遊技球
を前記特定転動面の一端部へ案内する少なくとも1つの
案内手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0044】上記手段18によれば、案内手段を設ける
ことによって、遊技球が所定動作を行うためのより良い
位置に遊技球を案内することができる。なお、前記案内
手段には、前記遊技領域に配設される案内部材や、前記
遊技部材に設けられる案内部例えばワープ流路等が含ま
れる。
【0045】手段19.手段11、手段15、手段18
のいずれかにおいて、前記案内手段は、前記遊技部材に
設けられ、当該遊技部材の少なくとも一部を介して、前
記遊技領域を流下する遊技球を前記誘導路上へと案内す
る案内部であることを特徴とする遊技機。なお、前記
「案内部」には、遊技球が遊技部材の上部、左右側部や
前面部等から当該遊技部材の内部や表面上等を通って案
内されるものが含まれる。また、その中には、「前記遊
技部材に設けられ、当該遊技部材の上部から、前記遊技
領域を流下する遊技球を導入し、該遊技球を流下させ、
前記特定転動面上へと導出する球案内流路」いわゆるワ
ープ流路等が含まれる。
【0046】手段20.手段1乃至手段19のいずれか
において、前記遊技部材は、識別情報を変動表示可能な
可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームによって構
成されていることを特徴とする遊技機。
【0047】手段21.手段1乃至手段20のいずれか
において、前記遊技機はパチンコ機であること。中で
も、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備
えておりそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技
領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配
置された作動口に入賞することに基づいて、所定条件が
成立した場合には特別遊技価値が付与される。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、パチンコ遊技機(以下、単
に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基
づいて詳細に説明する。
【0049】図1に示すように、パチンコ機1は、外枠
2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開
閉可能に支持された前面枠3とを備えている。
【0050】前面枠3の前面側には、ガラス扉枠4が開
閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠
4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5(図2参照)が
着脱可能に装着されている。
【0051】ガラス扉枠4の下部フレーム部分には、遊
技球B(図2参照)を貯留するための球受皿としての上
皿6が一体的に設けられている。また、前面枠3の前面
下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が
設けられている。下皿7の側方には、遊技球発射用ハン
ドル8が設けられている。ハンドル8は図示しない遊技
球発射装置に連結されており、遊技者がハンドル8を回
転させることにより、遊技球Bが遊技球発射装置から発
射される。
【0052】図2に示すように、遊技盤5には、ルータ
加工が施されることによって複数の開口部が形成されて
おり、各開口部には、普通入賞チャッカー11、可変入
賞装置12、作動口としての作動チャッカー13、可変
表示装置14、スルーチャッカー15等が配設されてい
る。
【0053】遊技盤5の一側部には、遊技球発射装置に
よって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する
内レール16a及び外レール16bが設けられている。
内レール16aの下端部付近において、遊技盤5には遊
技球Bを導出するアウト口17が形成されている。そし
て、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、この
アウト口17を通って図示しない球排出路へと案内され
る。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール16a
及び外レール16bによって囲まれ、可変表示装置14
等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な遊技領域
となっている。
【0054】さて、可変表示装置14は、液晶表示部2
0と、該液晶表示部20を囲むように設けられた遊技部
材としてのセンターフレーム21とを備えている。
【0055】液晶表示部20には、例えば左図柄列、中
図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図
柄列は識別情報としての複数の図柄によって構成されて
おり、これら図柄が各図柄列毎にスクロールするように
可変表示される。
【0056】より詳しくは、可変表示装置14の直下方
に設けられた作動チャッカー13に遊技球Bが入賞する
ことに基づいて、可変表示装置14の液晶表示部20の
図柄が可変表示される。そして、停止された図柄の組合
せが予め設定した特定の組合せとなった場合には特別遊
技価値が付与される。すなわち、大当たり状態が発生
し、可変入賞装置12の大入賞口が所定の開放状態とな
り(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球
Bが入賞しやすい状態になる。なお、可変入賞装置12
は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い
状態になっている。
【0057】また、周知のとおり、前記普通入賞チャッ
カー11、可変入賞装置12、作動チャッカー13に遊
技球Bが入賞することに基づいて、上皿6又は下皿7に
対し所定数の景品球が払い出される。また、遊技盤5に
は、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために
多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材
(役物)が配設されている。
【0058】次に、上述した可変表示装置14のセンタ
ーフレーム21について説明する。図3に示すように、
センターフレーム21は、遊技盤5の前面側に配設され
る装飾枠22と、その背面側において液晶表示部20を
取着可能なベース部23とを備えている。装飾枠22及
びベース部23は、それぞれ中央部が開口した枠体形状
をなし、それら開口部が前後方向に連通するように組付
けられている。従って、センターフレーム21は全体と
して枠体形状となっている。装飾枠22の周縁には、該
装飾枠22を遊技盤5に固定するためのネジ止め用孔9
0が形成されている。
【0059】ベース部23の左右方向(長手方向)の長
さは、装飾枠22の左右方向の長さよりやや短くなるよ
う構成されており、センターフレーム21の左右両側部
には、ベース部材23の側部外側及び装飾枠22の側部
背面側を覆う側部カバー24が取着されている。
【0060】ベース部材23の背面側には、液晶表示部
20の大きさに合わせた略矩形状の窓部25が形成され
ている。その窓部25周辺となるセンターフレーム21
の背面側(装飾枠22及びベース部23の背面側)に
は、図示しないLED等の電飾部材が各種基板とともに
取着されている。
【0061】また、装飾枠22の上部周縁は、略円弧状
に形成され、その中央部が左右両端部より高くなってい
る。当該上部周縁の前面側には外天井部26Aが設けら
れている。外天井部26Aの下方には、内天井部26B
が外天井部26Aに並行するように形成されている。外
天井部26Aと内天井部26Bとの間隔は少なくとも遊
技球Bが通過可能な大きさに構成されている。
【0062】外天井部26Aの頂部付近には、開口部2
7が形成されるとともに、該開口部27を左右に仕切る
仕切板28が設けられている。このように、装飾枠22
の上部には、遊技盤5上を流下してくる遊技球Bを開口
部27から導入し、左右両側方へ案内することのできる
上部流路29が形成されている(図3の点線部参照)。
【0063】外天井部26A及び内天井部26Bの先端
部(センターフレーム21の前面側)には、その略中央
部において、上部流路29を覆う中央装飾レンズ31が
取着されている。また、センターフレーム21の左右両
側部には、当該左右両側部の内側を覆うとともに、上部
流路29の左右両端部の前面側を覆う側部装飾レンズ3
2がそれぞれ取着されている。
【0064】また、上部流路29の左右端部近傍には、
遊技球Bを装飾枠22の背面側へ排出可能な図示しない
排出口がそれぞれ形成されている。これに合わせて、前
記側部カバー24の内側には、前記排出口と連通する側
部流路30が形成されている(図3の点線部参照)。従
って、前記排出口から排出される遊技球Bが側部流路3
0に沿って流下するよう構成されている。
【0065】側部カバー24の下端部側壁は、側部流路
30がセンターフレーム21の下部に向けて傾斜するよ
うに、略円弧状に形成されている。また、側部流路30
によって案内される遊技球Bをセンターフレーム21下
部の上面(内側面)へ導出するため、側部カバー24下
部及びその位置に対応するベース部23の左右両側部
は、センターフレーム21下部の上面に対して開口して
いる。なお、上部流路29及び側部流路30によって構
成される一連の流路は、本実施の形態における案内手段
としての球案内流路に相当し、いわゆるワープ流路と言
われるものである。すなわち、前記一連の流路は、セン
ターフレーム21に設けられる案内部にも相当する。
【0066】さて、センターフレーム21下部の上面に
は、ステージ部材40が取着されている。このステージ
部材40上に遊技球Bが転動可能な転動遊技領域が形成
されている。なお、前記転動遊技領域には、実際に遊技
球Bが転動可能な面のみならずステージ部材40の表面
全体、例えば後述する境界段差部57の壁面やガイド部
75の壁面等が含まれる。
【0067】ここで、ステージ部材40について図4乃
至図6を参照しつつ詳しく説明する。ステージ部材40
は、高低差のある上段ステージ41と下段ステージ42
とが一体形成されることで構成されている。
【0068】上段ステージ41は、本実施の形態におけ
る上段特定遊技領域に相当し、ステージ部材40の奥側
において、ステージ部材40の長手方向(横方向)に沿
って延在している。
【0069】下段ステージ42は、本実施の形態におけ
る下段特定遊技領域に相当し、上段ステージ41の手前
下側において、該上段ステージ41に並行するよう形成
されている。
【0070】上段ステージ41の遊技球転動面には、そ
の長手方向に沿って起伏が形成されている。詳しくは、
長手方向の略中央部には凸部43が形成されており、そ
の左右両側には凹部44がそれぞれ形成されている。さ
らに、各凹部44の長手方向の外側には、各凹部44へ
向けて遊技球Bが転動するような上部傾斜面45がそれ
ぞれ形成されている。但し、凸部43、凹部44及び上
部傾斜面45は、各境界部にほとんど段差がなく、ほぼ
連続した起伏となっている。
【0071】凸部43の頂部(上段ステージ41の中
央)には、上方に向け開口し、遊技球Bが落下可能な導
出溝46が形成されている。本実施の形態における導出
溝46の幅は、遊技球Bの直径よりやや広くなってい
る。導出溝46の底部は手前側ほど低くなるよう傾斜し
ている。また、導出溝46の手前側端部は、下段ステー
ジ42側に開口している。従って、導出溝46に落下し
た遊技球Bは下段ステージ42側に導出される。なお、
センターフレーム21が遊技盤5に配設された状態で
は、図2に示すように、導出溝46は前記作動チャッカ
ー13の上方に位置する。
【0072】一方、下段ステージ42は、側部流路30
から導出される遊技球Bを転動させる特定転動面として
の転動路50を有する。転動路50は、下段ステージ4
2の奥側において、上段ステージ41に沿って延在して
いる。
【0073】転動路50は、パチンコ機1の正面から見
て、全体としてその長手方向の中央部が左右両端部より
低くなった略円弧状に形成されている。すなわち、凹状
に湾曲している。また、転動路50は、その中央部、す
なわち上記導出溝46の開口部に対応する位置に、手前
側がほんの少しだけ低い極めて緩やかな中央傾斜面51
を有する。中央傾斜面51の左右方向の長さは、導出溝
46の左右方向の幅よりも長くなっている。
【0074】転動路50は、中央傾斜面51の左右両側
において、それぞれ中央傾斜面51に向かって略円弧状
に下方傾斜する滑走面52を有する。滑走面52は、側
部流路30の導出口付近の傾斜の略延長線上にくるよう
に構成されている(図9参照)。すなわち、側部流路3
0の導出口は、それぞれ転動路50の端部近傍に対応す
るように設けられており、側部流路30から導出される
遊技球Bは転動路50の端部近傍へと案内される。
【0075】また、下段ステージ42には、中央傾斜面
51の手前側において、遊技盤5へ向けて遊技球Bを排
出可能な排出凹部55が設けられている。さらに、排出
凹部55の両側方には、それぞれ左右両滑走面52の手
前側に対応するように、転動路50へ向けて下方傾斜し
た特定傾斜部としての傾斜部56が設けられている。
【0076】さて、上段ステージ41と転動路50との
境界部分には、長手方向の大部分において境界段差部5
7が形成されている。境界段差部57は、その壁面が転
動路50の奥側端部より略鉛直方向へ延びるように構成
されている。境界段差部57は本実施の形態における特
定側壁部に相当し、上段ステージ41は境界段差部57
の上端部側に位置する高位置の領域(境界段差部57よ
り高位置の領域)を含み、下段ステージ42は境界段差
部57の下端部側に位置する低位置の領域(境界段差部
57より低位置の領域)を含む。これにより、上段ステ
ージ41と下段ステージ42との高低差が遊技者に対し
て明示されることとなる。
【0077】ここで転動路50、傾斜部56及び境界段
差部57との関係について図7を参照して説明する。転
動路50の幅は遊技球Bの直径より狭くなっている。転
動路50の幅と傾斜部56の傾斜角度との関係は、境界
段差部57の長手方向の少なくともその高さが遊技球B
の半径より高くなっている区間において、遊技球Bが転
動路50上を転動する際、当該遊技球Bが転動路50、
傾斜部56及び境界段差部57に略当接した状態となる
ように構成されている。これにより、遊技球Bはその進
行方向に対して横ぶれしにくくなり、遊技球Bの前記進
行方向への進行性が高まる。なお、これに限定されず、
転動路50の幅は少なくとも遊技球Bの直径より狭くな
っていればよい。このようにすれば、転動路の幅が遊技
球Bの直径より広くなっている場合に比べて、遊技球B
の横ぶれが少なくなり、遊技球Bの進行性が高まる。
【0078】また、上段ステージ41において、凸部4
3及び上部傾斜面45が形成されている部位に対応する
ように、遊技球Bが手前側に落下してしまうのを防止す
る各種リブが境界段差部57から上方に向かって突設さ
れている。各リブの前壁面は、境界段差部57の壁面と
面一に構成されている。
【0079】詳しくは、凸部43の手前側に対応するよ
うに、前記導出溝46を挟んで両側において内リブ60
がそれぞれ設けられている。各内リブ60は、パチンコ
機1の正面から見て略三角形状に形成されている。その
突出した一辺は、各内リブ60の左右方向における導出
溝46側の端部(内側端部)として、当該導出溝46の
前面側の開口部周縁から略鉛直方向に延びるように形成
されている。もう一辺は、前記内側端部の上端部から、
凸部43と凹部44との各境界部近傍へ向けて傾斜して
いる。この一辺は、略円弧状に形成され、その背面側に
はテーパ面60aが形成されている(図8参照)。
【0080】また、両上部傾斜面45の手前側に対応す
るように、外リブ61がそれぞれ設けられている。各外
リブ61は、パチンコ機1の正面から見て略三角形状に
形成されている。その突出した一辺は、各外リブ61の
左右方向における外側端部として、転動路50の左右両
端部とほぼ同位置において、略鉛直方向に切り立つよう
に形成されている。もう一辺は、前記外側端部の上端部
から、上部傾斜面45と凹部44の各境界部近傍へ向け
て略円弧状に傾斜している。各外リブ61の周縁には、
その前面側において、テーパ面61aが形成されてい
る。
【0081】凹部44は、手前側がほんの少しだけ低い
傾斜面となっている。当該部分の手前側には遊技球Bの
落下防止のリブが設けられていないため、ここからも下
段ステージ42側へ遊技球Bを導出可能となっている。
【0082】なお、上段ステージ41と転動路50の長
手方向の両端部近傍においては、両者の高さ関係が逆転
している。すなわち、両端部近傍においては、上段ステ
ージ41より転動路50の方が高くなっている。従っ
て、この部分では、前記境界段差部57が形成されてお
らず、転動路50が各外リブ61の前面側にまで達して
いる。これに基づき、転動路50の両端部近傍において
は、当該転動路50の幅が各端部に向かうにつれ、各外
リブ61のテーパ面61aに沿って、上段ステージ41
側へ広がっていくように構成されている(図9参照)。
【0083】さらに、転動路50及び上段ステージ41
の両端部には、該転動路50と上段ステージ41とを連
通させ、遊技球Bを上段ステージ41へと誘導する誘導
手段としての連通路70がそれぞれ形成されている。各
連通路70は、転動路50に隣接する上流部71と、上
段ステージ41に隣接する下流部72とから構成されて
いる。各上流部71は、遊技球Bを下流部72へ誘導可
能なように、下流部72側に向けて下方へ傾斜してい
る。また、各下流部72は、遊技球Bを上段ステージ4
1へ誘導可能なように、上段ステージ41側に向けて下
方へ傾斜している。
【0084】転動路50の両端部には、それぞれ遊技球
Bが各上流部71から転動路50側へ移動しないように
段差部73が形成されている。また、上流部71と下流
部72との境界部には、下流部72へ転動した遊技球B
が再び上流部71へ逆戻りしないように、図示しない段
差部が設けられている。
【0085】各上流部71の上流側(パチンコ機1の正
面から見て手前側)には、転動路50を転動してくる遊
技球Bを下流部72へ誘導するガイド部75がそれぞれ
設けられている。
【0086】図9に示すように、各ガイド部75は、連
通路70の上流側コーナー部分の側壁として設けられ、
略平面状に構成されている。各ガイド部75は、上流部
71が転動路50側ほど広く、ステージ部材40の端部
へ向かうにつれ狭くなるように、転動路50の長手方向
に対して傾斜している。すなわち、各ガイド部75は、
転動路50を転動してくる遊技球Bが直進不能なよう
に、その転動方向の領域を狭めていくよう構成されてい
る。従って、各ガイド部75は、本実施の形態におけ
る、転動路50を転動してくる遊技球Bが連通路70に
沿って転動可能なように自身の転動に基づいてその転動
方向を変化させる方向変化手段に相当する。
【0087】詳しくは、各上流部71は、転動路50側
の間口が遊技球Bの直径より広くなっており、ステージ
部材40端部側における上流部71の側面が遊技球Bの
直径より狭くなっている。これにより、遊技球Bが前記
側面に近づくにつれ、遊技球Bの一部が下流部72側へ
突き出していくよう構成されている。なお、転動路50
側の間口が遊技球Bの直径より広く、ステージ部材40
端部側の側面が遊技球Bの直径より狭くなるように構成
されていれば、ガイド部75は略平面状ではなく、例え
ば緩やかな略円弧状であってもよい。但し、略円弧状の
ガイド部が設けられた場合には、ガイド部75が設けら
れている場合と比較して、上流部の面積が大きくなる。
つまり、遊技球Bと前記ガイド部との間にできる隙間が
多くなり、前記ガイド部の円弧形状の曲がり度合いによ
っては、転動路50を転動してくる遊技球Bがガイド部
の曲面に当たって、転動路50側へ跳ね返ってしまうお
それがある。このため、ガイド部としてはより平面に近
いものが好ましい。
【0088】各下流部72の下流側コーナー部分の側壁
は、遊技球Bを円滑に上段ステージ41へ誘導できるよ
うに、略円弧状に形成されている。
【0089】また、各連通路70には、該連通路70の
底面部とステージ部材40の端部側の側壁部とが合わさ
る部分において、当該部分が面取りされたような誘導傾
斜面77が設けられている。誘導傾斜面77は、上流側
から下流側へ向かうにつれ、ステージ部材40内側方向
に緩やかに傾くように形成されている。
【0090】次に、上記のように構成されてなる本実施
の形態の作用及び効果について説明する。
【0091】本実施の形態によれば、遊技者の操作によ
り、遊技盤5上部に打ち込まれた遊技球Bは、センター
フレーム21上部の開口部27へと案内される場合があ
る。この開口部27から上部流路29へ案内された遊技
球Bは、該上部流路29及び側部流路30を通って、セ
ンターフレーム21下部へと案内される。
【0092】側部流路30から導出される遊技球Bは、
転動路50(滑走面52)の一端部近傍に案内される。
遊技球Bは、導出された勢いを保ちつつ、滑走面52を
滑走する。ここで、遊技球Bが側部流路30からまっす
ぐ導出されず、滑走面52の手前側へ外れそうになる場
合には、傾斜部56によって遊技球Bは滑走面52へ誘
導される。転動路50の奥側では、遊技球Bが奥側へ外
れてしまうのを境界段差部57が規制している。従っ
て、遊技球Bは、上述したように傾斜部56と境界段差
部57とにガイドされるように、転動路50を転動する
(図7参照)。
【0093】滑走面52を下りきった遊技球Bは中央傾
斜面51を通過する。ここで、当該遊技球Bは、側部流
路30及び滑走面52によって十分に加速されているた
め、中央傾斜面51において、その極めて緩やか傾斜に
沿って手前側に転動することがほとんどなく、中央傾斜
面51を通過することができる。
【0094】中央傾斜面51を通過した遊技球Bは、導
出された側とは異なる転動路50端部へ向かって、滑走
面52を上っていく。そして、遊技球Bは徐々に減速し
ていき、転動路50から連通路70(上流部71)へ案
内される。
【0095】遊技球Bが連通路70(上流部71)へ案
内されると、該遊技球Bはガイド部75の傾斜によって
下流部72側へ押しやられるように、その進行方向を下
流部72方向へと変化させる。ここで、上述したように
外リブ61にテーパ面61aが形成され、転動路50の
端部が下流部72側により開けた状態となっているた
め、遊技球Bが下流部72側へより案内されやすくなっ
ている。
【0096】そして、遊技球Bは、上流部71の傾斜に
沿って下流部72へ転動する。なお、本実施の形態で
は、誘導傾斜面77が設けられていることにより、遊技
球Bの転動速度を落とさずに、遊技球Bを比較的スムー
ズに下流部72へ誘導することができる。
【0097】このとき、比較的速い速度で転動してくる
遊技球Bは、誘導傾斜面77に乗り上がるように、その
転動方向を変化させていく。ここで、それ以上の速度で
遊技球Bが転動してきた場合には、遊技球Bがステージ
部材40端部側における上流部71の側面にぶつかり、
転動路50側へ跳ね返ってしまうおそれがある。しか
し、遊技球Bが前記側面にぶつかる際には、上述したよ
うに遊技球Bの一部が下流部72側へ突き出した状態と
なっている。つまり、遊技球Bの中心が転動路50の中
心軸線の延長線上から外れ、下流部72側へ移動してい
る。このため、遊技球Bが跳ね返ってしまった場合で
も、跳ね返った遊技球Bが、直接、転動路50に向かっ
て跳ね返ることはほとんどなく、少なくとも上記外リブ
61の外側端部にぶつかるように跳ね返る。結果とし
て、外リブ61によって、転動路50へ逆戻りしてしま
うような遊技球Bの動作が規制される。
【0098】さて、遊技球Bは下流部72へ移動する
と、その傾斜面に沿って上段ステージ41に向けて転動
する。なお、本実施の形態では、下流部72の下流側コ
ーナー部分の円弧形状によって、遊技球Bの転動方向を
変化させ、遊技球Bを比較的スムーズに上段ステージ4
1へ誘導することができる。
【0099】遊技球Bは、上段ステージ41へ案内され
ると、上部傾斜面45に沿って、上段ステージ41の長
手方向中央部に向かって転動する。すなわち、遊技球B
が連通路70を通過することにより、その転動方向が反
転する。
【0100】凹部44を通過し、凸部43を上りきった
遊技球Bは、導出溝46に落下する。そして、導出溝4
6から排出される遊技球Bは、中央傾斜面51、排出凹
部55を通って、遊技盤5上へ排出される。ここで、上
記内リブ60のテーパ面60aが設けらていることによ
り、凹部44を通過した遊技球Bが内リブ60にぶつか
ってしまった場合でも、該遊技球Bは凸部43側へ跳ね
返りやすくなっている。すなわち、遊技球Bがより導出
溝46方向へ案内されやすくなっている。
【0101】また、凸部43を上りきらない遊技球B
は、凹部44の傾斜に沿って、その手前側から下段ステ
ージ42へ排出される。そして、中央傾斜面51、排出
凹部55を通って、遊技盤5上へ排出される。
【0102】上述したように、導出溝46が作動チャッ
カー13の直上方に設けられているため、該導出溝46
から導出される遊技球Bは比較的高い確率で作動チャッ
カー13に入賞しやすい。
【0103】また、遊技盤5上に植設されている釘によ
って、一部の遊技球Bは、上部流路29及び側部流路3
0を通らずとも、ジャンプしてステージ部材40上へと
案内される場合もある。そのうち勢いのある遊技球B等
は、転動路50に沿って転動し、上段ステージ41へ誘
導されることもある。
【0104】以上詳述したように、転動路50の側部に
傾斜部56と特定側壁部とを設けることによって、遊技
球Bの動きを規制しつつ、当該遊技球Bを横方向へ転動
させることができる。従って、遊技者は、転動路50に
沿って横方向へ転動する遊技球Bの動きを傾斜部56が
設けられた手前側から見ることができる。結果として、
遊技球Bに所定動作を行わせるとともに、その動きの視
認性を高め、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図
ることができる。
【0105】また、転動路50の両端部に案内される遊
技球Bが、それぞれ異なる方向へ向かって、当該転動路
50のほぼ全域を転動できるよう構成されていることか
ら、より広範囲を動き、より躍動感のある遊技球Bの動
きを遊技者に視認させるとともに、ステージ部材40の
転動遊技領域を有効活用し、遊技球Bの動きを多様化す
ることができる。
【0106】また、側部流路30から導出される遊技球
Bが、自身の転動に基づいて、低位置(下段ステージ4
2)から高位置(上段ステージ41)へと所定の高低差
を移動する。このような遊技球Bの動きは、従来のよう
に高位置から低位置へ移動するような遊技球Bの動きを
予想している遊技者にとって、意外性のあるものとな
る。また、従来のように奥側が高く手前側が低い転動遊
技領域を奥側から手前側へ転動するような遊技球Bの動
きを見慣れている遊技者にとって、本実施の形態のよう
に手前側から奥側へ移動するような遊技球の動きは新鮮
なものとなる。結果として、遊技者に意外性のある遊技
球Bの挙動を視認させ、遊技者にとってのさらなる興趣
の向上を図ることができる。
【0107】このように遊技球B自身の転動に基づいて
高低差を移動させれば、磁石やばね仕掛け等を利用する
比較的大がかりな機構を備えなくとも、遊技球Bをより
高位置に移動させることができる。結果として、上述し
たような機構を備える必要がなく、装置の大型化、生産
コストの増大、組付け工程の複雑化、部品点数の増大や
故障しやすくなる等といった不具合の発生を防止するこ
とができる。また、遊技球B自身の転動に基づいて高低
差を移動させているため、ばね仕掛け等を利用して遊技
球Bを移動させる場合に比べて、より確実に遊技球Bを
移動させることができる。
【0108】また、上部流路29及び側部流路30によ
って構成される一連の流路(球案内流路)によって、遊
技球Bがステージ部材40へ案内されるように構成され
ている。このため、遊技球Bをよりスムーズにステージ
部材40へ案内することができる。従って、遊技球Bの
運動エネルギーの減少を極力少なくし、より運動エネル
ギーをもった遊技球Bをステージ部材40へ案内できる
ため、より確実に遊技球Bが高位置へ移動できるように
なる。また、遊技球Bをより高位置へと移動させること
が可能となるとともに、より躍動感のある遊技球Bの動
きを遊技者に視認させ、さらなる興趣の向上を図ること
ができる。
【0109】尚、上述した実施の形態の記載内容に限定
されず、例えば次のように実施してもよい。
【0110】(a)上記転動路50を設けない構成とし
てもよい。例えば下段ステージ42の手前側のほぼ全域
に渡って特定傾斜部を設け、当該傾斜部の傾斜に基づく
遊技球Bの流下を特定球受部としての境界段差部57に
よって規制しつつ、遊技球Bを境界段差部57に沿って
転動させるようにしてもよい。このとき、下段ステージ
42に排出凹部55を設けず、上記導出溝46の手前側
を下段ステージ42側に開口させずに、ステージ部材4
0の下方へ遊技球Bを落下させ、作動チャッカー13へ
誘導するようにしてもよい。
【0111】(b)上記実施の形態又は上記(a)にお
いて、境界段差部57の壁面が略鉛直方向に沿ったもの
ではなく、略鉛直方向より手前側に傾くように形成され
ていてもよいし、略鉛直方向より奥側へ傾くように形成
されていてもよい。但し、境界段差部57が略鉛直方向
に沿って、又は、略鉛直方向より手前側に傾くように形
成されている方が、境界段差部57が略鉛直方向より奥
側へ傾くように構成されているよりも、より確実に遊技
球Bの前後方向へのぶれを防止することができる。
【0112】(c)上記実施の形態では、転動路50の
少なくとも一区間において、遊技球Bが転動路50、傾
斜部56及び境界段差部57に略当接した状態となるよ
うに構成されている。これに限らず、遊技球Bが転動路
50、傾斜部56及び境界段差部57のいずれか2つに
当接する構成としてもよい。
【0113】(d)傾斜部56は、転動路50に向け
て、その傾斜角度が徐々に緩やかとなる断面略円弧状に
構成されていてもよい。このようにすれば、遊技球Bが
転動路50を外れて傾斜部56へ乗り上げていっても、
当該傾斜部56から外部へ飛び出してしまうような不具
合を低減することができる。結果として、より確実に遊
技球Bを転動路50に沿って転動させることができる。
ここで、転動路50及び傾斜部56は、その間に境界部
ができないよう面一で連続するように構成されていても
よい。
【0114】(e)上記実施の形態では、センターフレ
ーム21に設けられた球案内流路いわゆるワープ流路
(上部流路29及び側部流路30)に沿って遊技球Bを
流下させ、ステージ部材40へと導出している。これに
限らず、例えば、案内手段として、センターフレーム2
1にその左右側部や前面部等からその内部へ遊技球Bを
導入しステージ部材40へと導出する球案内流路を設け
てもよい。また、センターフレーム21内部ではなく、
例えばその前面部に、当該前面部の表面上を通過させ、
ステージ部材40へと案内する案内部を設けてもよい。
また、センターフレーム21に球案内流路を設けず、例
えば特定の案内手段(案内部材)を遊技盤5上に設けて
もよい。
【0115】(f)上記実施の形態では、センターフレ
ーム21の左右両側に球案内流路が設けられている。こ
れに限らず、センターフレーム21の片側だけに球案内
流路を設ける構成としてもよい。
【0116】(g)上記実施の形態では、下段ステージ
42に高低差が設けられ、遊技球Bの動作に上下方向の
変化が加わるよう構成されているが、これに限らず、遊
技球Bが下段ステージのほば全域を略水平に転動するよ
うに下段ステージを構成してもよい。
【0117】(h)上記実施の形態では、液晶表示部2
0の周囲を囲むセンターフレーム21を遊技部材とした
が、他の役物を囲むものを遊技部材としてもよい。ま
た、遊技部材としてステージ部材だけが設けられる構成
としてもよい。
【0118】(i)上記実施の形態では、可変表示装置
14の表示部として液晶表示部20を採用している。し
かし、これに限らず、他にも、CRT、ドットマトリッ
クス、LED(エレクトロルミネッセンス)、蛍光表示
管等を可変表示装置14の表示部として用いてもよい。
【0119】(j)本発明は、上記実施の形態とは異な
るタイプのパチンコ機にも適用できる。従って、可変表
示装置14のないパチンコ機にも応用できる。また、本
発明は、パチンコ機以外にも雀球、アレンジボール等の
遊技機にも応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図
である。
【図2】一実施の形態における遊技盤を示す部分正面図
である。
【図3】センターフレームを示す斜視図である。
【図4】ステージ部材を示す斜視図である。
【図5】ステージ部材を示す平面図である。
【図6】ステージ部材を示す正面図である。
【図7】転動路、傾斜部及び境界段差部の関係を説明す
るための図5のK−K線部分断面図である。
【図8】内リブのテーパ面を説明する部分平面図であ
る。
【図9】連通路及びその近傍を説明するための部分平面
図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、5…遊技領域を有する
遊技盤、13…作動チャッカー、14…可変表示装置、
20…液晶表示部、21…遊技部材としてのセンターフ
レーム、22…装飾枠、23…ベース部、24…側部カ
バー、26A…外天井部、26B…内天井部、27…開
口部、28…仕切板、29…案内手段,案内部又は球導
出流路の一部を構成する上部流路、30…案内手段,案
内部又は球導出流路の一部を構成する側部流路、31…
中央装飾レンズ、32…側部装飾レンズ、40…転動遊
技領域を有するステージ部材、41…上段特定遊技領域
としての上段ステージ、42…下段特定遊技領域として
の下段ステージ、43…凸部、44…凹部、45…上部
傾斜面、46…導出溝、50…特定転動面としての転動
路、51…中央傾斜面、52…滑走面、55…排出凹
部、56…特定傾斜部としての傾斜部、57…特定側壁
部としての境界段差部、60…内リブ、61…外リブ、
60a,61a…テーパ面、70…誘導手段としての連
通路、71…上流部、72…下流部、75…方向変化手
段としてのガイド部、77…誘導傾斜面、B…遊技球。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が流下可能な遊技領域に、前記遊
    技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材を備え
    た遊技機であって、 前記転動遊技領域上に案内される遊技球が、前記遊技機
    の正面から見て前記転動遊技領域の手前側に設けられた
    特定傾斜部によって、前方向への動きが規制されつつ横
    方向へ転動し、 当該遊技球の転動経路の少なくとも一部より高位置にあ
    る上段特定転動領域へ、自身の転動に基づいて移動でき
    るよう構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技球が流下可能な遊技領域に、前記遊
    技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材を備え
    た遊技機であって、 前記転動遊技領域に、前記遊技機の正面から見て、横方
    向へ延在しかつ凹状に湾曲した前記特定転動面と、 前記特定転動面の奥側において、当該転動面の少なくと
    も一部より高位置となる上段特定転動領域とを設けると
    ともに、 前記特定転動面の手前側の少なくとも一部において特定
    傾斜部を設けることによって、 当該転動面の少なくとも一端部近傍へ案内される遊技球
    が、前方向への動きが規制されつつ前記特定転動面に沿
    って当該転動面の他端部に向かって転動し、当該他端部
    から所定の連通路を介して前記上段特定遊技領域へ転動
    できるよう構成したことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技球を前記特定転動面の一端部へ
    案内する少なくとも1つの案内手段を設けたことを特徴
    とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技部材は、識別情報を変動表示可
    能な可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームによっ
    て構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の遊技機。
JP2003005254A 2003-01-14 2003-01-14 遊技機 Withdrawn JP2003220202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003005254A JP2003220202A (ja) 2003-01-14 2003-01-14 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003005254A JP2003220202A (ja) 2003-01-14 2003-01-14 遊技機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001388344A Division JP2003180984A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003220202A true JP2003220202A (ja) 2003-08-05

Family

ID=27751557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003005254A Withdrawn JP2003220202A (ja) 2003-01-14 2003-01-14 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003220202A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005131060A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Moriso:Kk 弾球遊技機
JP2016073799A (ja) * 2016-01-12 2016-05-12 株式会社三共 遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005131060A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Moriso:Kk 弾球遊技機
JP2016073799A (ja) * 2016-01-12 2016-05-12 株式会社三共 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004024549A (ja) 遊技機
JP2012147895A (ja) 遊技機の遊技領域構造
JP5256388B2 (ja) 弾球遊技機
JP4591813B2 (ja) 遊技機
JP2003220202A (ja) 遊技機
JP2002355387A (ja) 弾球遊技機
JP2003180985A (ja) 遊技機
JP2003220208A (ja) 遊技機
JP2003199899A (ja) 遊技機
JP2003210711A (ja) 遊技機
JP2002153639A (ja) 弾球遊技機
JP2003220203A (ja) 遊技機
JP2003210721A (ja) 遊技機
JP2003180984A (ja) 遊技機
JP2004057394A (ja) 弾球遊技機
JP7300737B2 (ja) 遊技機
JP2003210713A (ja) 遊技機
JP2003210712A (ja) 遊技機
JP4036098B2 (ja) 遊技機
JP2003190452A (ja) 遊技機
JP7054901B2 (ja) 遊技機
JP2004000442A (ja) 遊技機
JP2006247089A (ja) 遊技機
JP6924921B2 (ja) 遊技機
JP2003210710A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040106

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040301

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040311