JP4036098B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、遊技機の一種として、遊技盤面上における遊技球の挙動に起因して種々の遊技状態が導出されるパチンコ機が知られている。このようなパチンコ機で遊技を行う遊技者は、所定の遊技状態の導出を期待し、遊技盤面上の遊技球の挙動に期待感を持って注目する。
【0003】
近年、上記パチンコ機の遊技盤には、各種中央装置(例えば表示装置等)が配設され、これにより遊技球が動きうる遊技盤面上の遊技領域が狭められつつあった。このため、中央装置において、遊技者に遊技球の挙動を視認させ興趣の向上を図るため、ステージ等の球転動部を設けたパチンコ機も見受けられる。
【0004】
この中には、球転動部上において遊技球に所定態様で転動させ、興趣の向上を図っているものもあるが、その多くは、遊技球の動きによってはその動きの幅が広くなるものものの、全体として球転動部上を有効活用していなかった。このため、遊技球の挙動を楽しむ点においては、興趣が乏しくなってしまうおそれがあった。
【0005】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。
【0007】
手段1.遊技盤に、遊技球が転動可能な球転動部を備えた遊技機であって、
遊技球が前記球転動部の所定位置から当該所定位置に対する最遠部又は最遠部近傍へと転動できるように、当該遊技球の動きを規制しつつその転動方向を変化させる特定誘導手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【0008】
上記手段1によれば、特定誘導手段を備えることによって、偶然性に頼ることなく、より確実により数多くの遊技球を球転動部の所定位置からその最遠部又は最遠部近傍へと転動させることができる。つまり、遊技球が所定位置からのほぼ最長距離(又はほぼ最長距離)を移動することとなる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、球転動部をより有効活用するとともに、遊技球の転動態様によってはその動きに躍動感を与えることも可能となる。また、遊技球により長い距離を移動させ、その動きを遊技者により長く視認させることにより、さらなる興趣の向上を図ることができる。なお、前記「最遠部近傍」に代えて「ほぼ最遠部」としてもよい。
【0009】
手段2.遊技盤に、遊技球が転動可能な球転動部を備えた遊技機であって、
遊技球が、前記球転動部の左右方向一端部又は一端部近傍、かつ、前後方向一端部又は一端部近傍から、
前記球転動部の左右方向他端部側、かつ、前後方向他端部側へ転動できるように、
当該遊技球の動きを規制しつつその転動方向を変化させる特定誘導手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【0010】
上記手段2によれば、特定誘導手段を備えることによって、偶然性に頼ることなく、より確実により数多くの遊技球を球転動部の左右方向一端部又は一端部近傍かつ前後方向一端部又は一端部近傍から、球転動部の左右方向他端部側かつ前後方向他端部側へ転動させることができる。つまり、単に遊技球が、左右方向一端部又は一端部近傍から左右方向他端部側へ、又、前後方向一端部又は一端部近傍から前後方向他端部側へ転動する場合に比べて、より長い距離を移動することとなる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、球転動部をより有効活用するとともに、遊技球の転動態様によってはその動きに躍動感を与えることも可能となる。また、遊技球により長い距離を移動させ、その動きを遊技者により長く視認させることにより、さらなる興趣の向上を図ることができる。なお、前記「一端部近傍」に代えて「ほぼ一端部」としてもよい。
【0011】
手段3.遊技盤に、遊技球が転動可能な球転動部を備えた遊技機であって、
前記球転動部は、上方から見て略矩形状をなし、
遊技球が、前記球転動部の少なくとも一角部又は一角部近傍から、当該一角部の対角部へ転動できるように、
当該遊技球の動きを規制しつつその転動方向を変化させる特定誘導手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【0012】
上記手段3によれば、特定誘導手段を備えることによって、偶然性に頼ることなく、より確実により数多くの遊技球を球転動部の一角部又は一角部近傍からその最遠部にあたる対角部へ転動させることができる。つまり、遊技球が球転動部における最長部分(又はほぼ最長部分)となり得る部分を移動することとなる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、球転動部をより有効活用するとともに、遊技球の転動態様によってはその動きに躍動感を与えることも可能となる。また、遊技球により長い距離を移動させ、その動きを遊技者により長く視認させることにより、さらなる興趣の向上を図ることができる。なお、前記「一角部近傍」に代えて「ほぼ一角部」としてもよい。また、前記「対角部」に代えて「ほぼ対角部」としてもよい。
【0013】
手段4.遊技盤に、遊技球が転動可能な球転動部を備えた遊技機であって、
前記球転動部は、上方から見て略矩形状をなし、
遊技球が前記球転動部の少なくとも一対角線に沿って転動できるように、当該遊技球の動きを規制しつつその転動方向を変化させる特定誘導手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【0014】
上記手段4によれば、特定誘導手段を備えることによって、偶然性に頼ることなく、より確実により数多くの遊技球を球転動部の少なくとも一対角線に沿って転動させることができる。つまり、遊技球が球転動部における最長部分(又はほぼ最長部分)となり得る部分を移動することとなる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、球転動部をより有効活用するとともに、遊技球の転動態様によってはその動きに躍動感を与えることも可能となる。また、遊技球により長い距離を移動させ、その動きを遊技者により長く視認させることにより、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0015】
手段5.手段4において、前記遊技球が前記一対角線に沿って転動するとともに、前記球転動部の少なくとも一角部又は一角部近傍から、当該一角部の対角部へ移動できるようにしたことを特徴とする遊技機。なお、前記「一角部近傍」に代えて「ほぼ一角部」としてもよい。また、前記「対角部」に代えて「ほぼ対角部」としてもよい。
【0016】
手段6.手段1乃至手段5のいずれかにおいて、前記特定誘導手段は、前記球転動部に設けられた誘導部であって、
前記誘導部は、所定方向へ転動する遊技球の転動方向に、少なくとも前記所定方向と交差する方向への変化を加えるよう構成されていることを特徴とする遊技機。なお、前記誘導部には、球転動部に設けられた起伏部、凸部、凹部、溝部等が含まれる。
【0017】
手段7.手段1乃至手段5のいずれかにおいて、前記特定誘導手段は、前記球転動部に設けられた誘導部であって、
前記誘導部は、前記遊技機に対して左右方向へ転動する遊技球の転動方向に、少なくとも前後方向への変化を加えるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0018】
手段8.手段6又は手段7において、前記誘導部の長手方向の一端部が、前記球転動部における当該誘導部が設けられた部分の対角部又はその近傍へ向いていることを特徴とする遊技機。
【0019】
手段9.手段6乃至手段8のいずれかにおいて、前記誘導部は、その長手方向の所定区間において湾曲していることを特徴とすることを特徴とする遊技機。
【0020】
上記手段9によれば、遊技球の転動勢を比較的落とさずに、遊技球の転動方向を変化させることができる。結果として、遊技球により長い距離を転動させるとともに、より躍動感のある動きを行わせることも可能となる。なお、前記誘導部には、「前記遊技機に対して、その左右方向の所定区間において背面側へ湾曲し、少なくとも背面方向への変化を加えるもの」が含まれる。
【0021】
手段10.手段6乃至手段8のいずれかにおいて、前記誘導部は、その長手方向の所定区間における少なくとも一部分において屈曲していることを特徴とすることを特徴とする遊技機。
【0022】
上記手段10によれば、遊技球の規制力を強め、遊技球の転動勢を落としつつ、遊技球の転動方向を変化させることができる。結果として、遊技球が所定態様で転動しやすくなり、ひいては遊技者に対して遊技球の所定転動態様を視認させる機会を増やし、興趣の向上を図ることができる。なお、前記誘導部には、「前記遊技機に対して、その左右方向の所定区間において背面側へ屈曲し、少なくとも背面方向への変化を加えるもの」が含まれる。また、前記誘導部には、複数箇所で屈曲したものが含まれることとしてもよい。
【0023】
手段11.手段1乃至手段10のいずれかにおいて、前記球転動部の少なくとも一部が、前記遊技機の前後方向に対して、前記遊技盤面より前方へ突出していることを特徴とする遊技機。
【0024】
上記手段11によれば、球転動部を遊技盤面より前方へ突出させたため、遊技球の転動できる範囲を広げることができる。その結果、遊技球の動きの幅がさらに広がり、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。また、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0025】
手段12.手段11において、前記球転動部の突出部分の左右両端部の少なくとも一方から、前記遊技盤面上の遊技球を導入することができるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0026】
上記手段12によれば、球転動部の突出部分の左右両端部の少なくとも一方から、遊技盤面上の遊技球を導入することができるようになっているため、球転動部へ遊技球をより導入しやすい。結果として、転動部における遊技球の挙動を遊技者に視認させる機会を増やし、さらなる興趣の向上を図ることができる。また、前記遊技盤面上の遊技球を前記端部へ案内する案内手段を設けた構成としてもよい。
【0027】
手段13.手段1乃至手段5のいずれかにおいて、前記球転動部の少なくとも一部が、前記遊技機の前後方向に対して前記遊技盤面より前方へ突出し、
前記球転動部の突出部分の左右両端部の少なくとも一方から、前記遊技盤面上の遊技球を導入できるよう構成され、
前記特定誘導手段は、少なくとも前記突出部分に設けられ前記導入された遊技球を誘導可能な誘導部であることを特徴とする遊技機。
【0028】
上記手段13によれば、球転動部を遊技盤面より前方へ突出させたため、遊技球の転動できる範囲を広げることができる。さらに、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。前記遊技盤面上の遊技球を前記端部へ案内する案内手段を設けた構成としてもよい。なお、前記誘導部には、球転動部に設けられた起伏部、凸部、凹部、溝部等が含まれる。
【0029】
手段14.手段13において、前記誘導部は、その長手方向の一端部が前記球転動部における当該誘導部の設けられた部分の対角部又はその近傍へ向き、前記遊技機に対して左右方向へ転動する遊技球の転動方向に少なくとも背面方向への変化を加えるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0030】
手段15.手段14において、前記誘導部は、その長手方向の所定区間において背面側へ湾曲していることを特徴とすることを特徴とする遊技機。
【0031】
上記手段15によれば、遊技球の転動勢を比較的落とさずに、遊技球の転動方向を変化させることができる。結果として、遊技球により長い距離を転動させるとともに、より躍動感のある動きを行わせることも可能となる。
【0032】
手段16.手段14において、前記誘導部は、その長手方向の所定区間における少なくとも一部分において背面側へ屈曲していることを特徴とすることを特徴とする遊技機。
【0033】
上記手段16によれば、遊技球の規制力を強め、遊技球の転動勢を落としつつ、遊技球の転動方向を変化させることができる。結果として、遊技球が所定態様で転動しやすくなり、ひいては遊技者に対して遊技球の所定転動態様を視認させる機会を増やし、興趣の向上を図ることができる。また、前記誘導部には、複数箇所で屈曲したものが含まれることとしてもよい。
【0034】
手段17.手段13乃至手段16のいずれかにおいて、前記球転動部は、前記遊技機の正面から見て、下に凸となるよう略円弧状に湾曲し、
前記遊技球が前記球転動部の左右方向の略中央部に向けて転動可能なように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0035】
上記手段17によれば、遊技球が上記誘導部の作用によって上記態様で転動した後、さらに球転動部の左右方向の略中央部に向けて転動できるように構成されている。従って、遊技球が、新たな転動を続けて行うこととなり、上記各手段による効果がさらに高められる。
【0036】
手段18.手段17において、前記遊技盤には、前記球転動部の左右方向の略中央部の下方において、遊技球の入球可能な入球手段が配設され、
前記球転動部の突出部分には、前記入球手段の直上方に対応する位置において、上下方向に貫通しかつ遊技球が通過可能な落下孔が設けられ、
前記落下孔は、少なくともその左右方向の長さが遊技球複数個分の長さと同じ又はそれより長くなるよう構成され、
前記球転動部には、その左右方向の略中央部において、後方から前方へと下方へ傾斜し、かつ、前記落下孔へと遊技球を誘導可能な特定傾斜面が設けられ、
前記球転動部の左右方向の略中央部に向けて転動する遊技球が、前記特定傾斜面へ導かれた場合には、当該遊技球が前記特定傾斜面に沿って転動し、前記入球手段に入球可能となるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0037】
上記手段18によれば、上記構成とすることにより、落下する遊技球の位置が限定的なものとならず、その後の動きにランダム性が生まれる。従って、遊技球が入球手段へ入球するか否かを興味を持って注視する遊技者に対して、さらなるどきどき感を与えることができる。
【0038】
手段19.手段18において、前記誘導部によって転動方向が変化した遊技球が前記特定傾斜面を横断するよう構成されていることを特徴とする遊技機。 前上記手段19によれば、特定傾斜面を横断した遊技球がその後この特定傾斜面に沿って転動することとなる。このため、遊技球の転動態様が例えば所定方向に沿って往復動するような単調なものとはならず、転動態様の多様化が図られ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。
【0039】
手段20.手段1乃至手段19のいずれかにおいて、識別情報を変動表示可能な可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームを備え、
前記球転動部は、前記センターフレームにおいて、前記可変表示装置の表示部の前方かつ下方にあたる部分に設けられたステージ部であることを特徴とする遊技機。
【0040】
手段21.手段1乃至手段20のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であること。中でも、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えておりそのハンドル操作に応じて遊技球を遊技盤面上に発射させ、遊技球が遊技盤を流下し、遊技盤に配設された入球手段に入球することに基づいて、所定条件が成立した場合には特別遊技価値が付与される。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0042】
図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。
【0043】
前面枠3の前面側には、一対のガラス板G(図5参照)のはめ込まれたガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。
【0044】
ガラス扉枠4の下方には、遊技球Bを貯留するための球受皿としての上皿6が設けられている。また、前面枠3の前面下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が設けられている。下皿7の側方には、遊技球発射用ハンドル8が設けられている。ハンドル8は図示しない遊技球発射装置に連結されており、遊技者がハンドル8を回転させることにより、遊技球Bが遊技球発射装置から発射される。
【0045】
遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、入球手段としての作動チャッカー13、可変表示装置14、スルーチャッカー15等が配設されている。
【0046】
遊技盤5の一側部には、遊技球発射装置によって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する内レール16a及び外レール16bが設けられている。内レール16aの下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口17が形成されている。そして、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、このアウト口17を通って図示しない球排出路へと案内される。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール16a及び外レール16bによって囲まれ、可変表示装置14等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な遊技領域となっている。
【0047】
さて、可変表示装置14は、液晶表示部20と、該液晶表示部20を囲むように設けられた特定遊技部材としてのセンターフレーム21とを備えている。
【0048】
液晶表示部20には、例えば左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図柄列は識別情報としての複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールするように可変表示される。
【0049】
より詳しくは、可変表示装置14の下方に設けられた作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、可変表示装置14の液晶表示部20の図柄が可変表示される。そして、停止された図柄の組合せが予め設定した特定の組合せとなった場合には特別遊技価値が付与される。すなわち、大当たり状態が発生し、可変入賞装置12の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態になる。なお、可変入賞装置12は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。
【0050】
また、周知のとおり、前記普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、上皿6又は下皿7に対し所定数の景品球(遊技球B)が払い出される。また、遊技盤5には、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘K(図1,5参照、但し便宜上、図1では符号を省略する)が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。上記釘や風車等によって本実施の形態における案内手段が構成される。
【0051】
次に、上述した可変表示装置14のセンターフレーム21について説明する。図2乃至図5に示すように、センターフレーム21は、遊技盤5の前面側に配設される前ベース枠22と、遊技盤5の背面側に配設される後ベース枠23とを備えている。
【0052】
前ベース枠22及び後ベース枠23はそれぞれ中央部が開口した枠体形状をなし、両ベース枠22,23が組付けられることによって、センターフレーム21は全体として前後方向に貫通した枠体形状となっている。
【0053】
前ベース枠22の背面側には背壁部24が形成され、その中央部には略矩形状の窓部25が形成されている。後ベース枠23の背面側にも、背壁部26が形成され、その中央部には液晶表示部20に対応した略矩形状の窓部27が形成されている。窓部27周辺となるセンターフレーム21の背面側(前ベース枠22及び後ベース部23の背面側)には、図示しないLED等の電飾部材が各種基板とともに取着されている。
【0054】
後ベース枠23の前面側の開口周面部28は、下辺部を除き、前記窓部25と略同一形状に形成され、両ベース枠22,23が組付けられた状態では、窓部25及び開口周面部28の上辺部及び左右両側辺部がそれぞれ面一となる。なお、本実施の形態では、開口周面部28の下辺部が窓部25の下辺部より低位置となるように構成されている。これは後述する後方ステージ部材71を組付け易くするためであって、両下辺部が略同一形状となるように構成してもよい。
【0055】
前ベース枠22の上梁部30は、その上周縁部が略円弧状となっており、その左右方向の中央部が左右両端部より高くなっている。また、上周縁部の左右両側には、当該上周縁部より前面側に向けて突出する一対の左右天井部31,32がそれぞれ一体的に設けられている。なお、前ベース枠22の上梁部30、下梁部66、及び、左右両側辺部34,35の周縁部によって、遊技盤5の前面側に当接する基部としてのいわゆるフランジ部が構成される。
【0056】
上梁部30の前面側には上部流路部材36が取着されている。上部流路部材36は前ベース枠22の背面側よりネジ200,201により固定されている。上部流路部材36は、全体として上に凸となる略円弧形状をなし、その左右方向の中央部が左右両側部より高くなっている。上部流路部材36は、左右天井部31,32にほぼ並行するように形成された底部37と、底部37の前面側端部より上方へ延設された前面壁38とを有している。
【0057】
底部37の左右方向の中央部には、当該底部37を左右に仕切る仕切部39が設けられている。左右両天井部31,32と底部37との間隔、及び、上梁部30の前面と前面壁38との間隔は少なくとも遊技球Bが通過可能な大きさに構成されている。これにより、センターフレーム21の上部には、遊技盤5上を流下してくる遊技球Bを上梁部30の略中央部から導入し、左又は右側方へ案内することのできる上部流路40が形成される(図4参照)。
【0058】
なお、底部37は、左右天井部31,32とほぼ並行するように形成されているとはいっても、中央部から左右方向に向けて徐々にその傾斜角度が変化していくようには形成されておらず、その傾斜角度が段階的に変化していくように構成されている。詳しくは、中央部付近では比較的緩やかな傾斜面が続き、左右端部近傍において比較的傾斜のきつい傾斜面となっている。従って、傾斜の緩やかな部分が比較的多くなり、上部流路40へ導入された遊技球Bは、その転動速度が比較的速くならないように左右方向へと案内される。
【0059】
上梁部30の前面側には、上部流路部材36の下方において、図示しないLED用の第1レンズ41が設けられている。第1レンズ41の本体部は、上辺部の左右方向の長さより下辺部の長さが短くなった正面略台形状に形成されている。また、第1レンズ41の上部周辺の形状と、上部流路部材36の中央下部の形状とが略同一となっており、第1レンズ41は上部流路部材36の中央下部に背面側より嵌入されている。第1レンズ41の左右両端部に突起部41aが形成されるとともに、上部流路部材36の背面側には突起部41aに対応する図示しない受部が形成されている。従って、上部流路部材36により第1レンズ41が係止され、これにより第1レンズ41の前方及び下方への抜け落ちが防止されている。
【0060】
また、上記背壁部24の上辺部の前面側には、第1レンズ41の下方においてLED用の第2レンズ42が設けられている。第2レンズ42は、取付枠43とともに組付けられている。第2レンズ42は、複数のLED等に対応するように複数の箱形レンズ44(本実施の形態では4つ)が連接された構成となっている。取付枠43には各箱形レンズ44の形状に対応した複数の貫通孔45が形成されており、各箱形レンズ44が各貫通孔45に対し、取付枠43の背面側より嵌入されている。
【0061】
第2レンズ42の左右両端部に突起部42aが形成され、取付枠43の背面側には突起部42aに対応する図示しない受部が形成されている。これにより、取付枠43により第2レンズ42が係止される。さらに、取付枠43の左右両端部近傍に突起部43aがそれぞれ形成され、上梁部30には、突起部43aに対応するように前後方向に延びる溝46が設けられている。そして、突起部43aにが溝46へそれぞれ前面側より差し込まれることにより、取付枠43及び第2レンズ42が前ベース枠22に組付けられている。これにより、取付枠43ひいては第2レンズ42の下方への抜け落ちが防止されている。
【0062】
また、上部流路部材36の背面側に突起部43aに対応する図示しない受部が形成されている。これにより、上部流路部材36により取付枠43が係止され、取付枠43ひいては第2レンズ42の前方への抜け落ちが防止されている。
【0063】
さて、上記左右両側辺部34,35の内周面側には、一対の側部流路部材50,51がそれぞれ設けられている。側部流路部材50,51は、横方向の断面形状が凹型であって、左右両側辺部34,35の内周面に沿って上下方向に延びた形状となっている。側部流路部材50,51は、それぞれ凹型開口部が背面側を向いている。なお、左右両側辺部34,35の内周面には上下方向に沿って起伏が設けられており、当該起伏に対応するように側部流路部材50,51は波形に曲折した形状となっている。
【0064】
側部流路部材50,51には、上端部においてそれぞれ突片50a,51aが形成され、下端部において突片50b,51bがそれぞれ形成されている。また、上記上梁部30には、突片50a,51aに対応するように前後方向に延びる溝52が設けられ、同様に上記左右両側辺部34,35の下端部には突片50b,51bに対応する溝54が設けられている。そして、突片50a,51aが溝52へ、及び、突片50b,51bが溝54へそれぞれ前面側より差し込まれることにより、側部流路部材50,51が前ベース枠22に組付けられている。
【0065】
左右両側辺部34,35の前面側と側部流路部材50,51の前面側とが面一となっている。また、側部流路部材50,51の前面側には、「龍」の胴部を模した鱗模様が付されている。
【0066】
側部流路部材50,51の内側は、少なくとも遊技球Bが通過可能な大きさに構成されている。側部流路部材50,51は、その凹型開口部の端部が上記背壁部24の左右両側辺部にそれぞれ当接している。これにより、側部流路部材50,51及び背壁部24の左右両側部によって、遊技球Bを流下させる側部流路53がセンターフレーム21の左右両側部に形成される(図4、5参照)。
【0067】
側部流路部材50,51の上端部の前面側にはそれぞれ上開口部60が形成されている。上梁部30の前面側には、各上開口部60に対応するように、左右両端部近傍において傾斜部61が設けられている。各傾斜部61は、上部流路部材36の左右両端部から前記各上開口部60に向けて傾斜している。
【0068】
側部流路部材50,51の前面側上部には「龍」の頭部を模した肩カバー63,64がそれぞれ取着されている。各肩カバー63,64は、それぞれ各開口部60の前方、上部流路部材36の左右両端部、及び、傾斜部61を覆っている。なお、各肩カバー63,64には、それぞれ上部流路部材36側において、突起部63a,64aが形成され、上部流路部材36の背面側には各突起部63a,64aに対応する図示しない受部が形成されている。これにより、上部流路部材36により各肩カバー63,64が係止され、肩カバー63,64の前方への抜け落ちが防止される。各肩カバー63,64の背面側には、それぞれ図示しない係合部が形成され、当該各係合部はそれぞれ各上開口部60に係合されるようになっている。
【0069】
各肩カバー63,64の背面側には遊技球Bが通過可能な流路63b,64bが形成されている(図4参照)。この流路63b,64bの前面側の壁面は、上記傾斜部61とほぼ並行するように形成されている。流路63b,64bによって上部流路40と側部流路53とが、遊技球Bが通過可能に連通する。
【0070】
一方、側部流路部材50,51の下部には、相対向する面において、下開口部65が形成されている。これにより、前ベース枠22の下梁部66の上面部67へ側部流路53から遊技球Bが排出されるようになっている。
【0071】
上面部67は、左右方向に沿って湾曲しており、凹型の(下に凸となる)略円弧状となっている。その左右方向の略中央部には、遊技球Bを上記作動チャッカー13の方へ誘導可能な誘導溝68が形成されている。誘導溝68の左右両側部には前方へ傾斜した排出傾斜部69が形成されいる。
【0072】
下梁部66の上方には後方ステージ部材71が設けられている。後方ステージ部材71は、半透明の樹脂等により成形され、遊技球Bの転動を許容する後方ステージ部72と、上記上面部67上の遊技球Bを視認可能とする視認部73とを有する。
【0073】
後方ステージ部72は、左右方向に沿って湾曲しており、パチンコ機1の正面から見て凹型の略円弧状となっている。後方ステージ部72は、その左右両端部がそれぞれ上記左右両側辺部34,35に達するまで左右方向に拡がっている。また、後方ステージ部72の後端部は上記背壁部24の前面に当接している。
【0074】
なお、後方ステージ部72の左右両端部にはそれぞれ突片72aが形成され、これに対応するように、前ベース枠22においては、窓部25の左右両側辺の下端部に溝75がそれぞれ設けられ、後ベース枠23においては、開口周面部28の左右両側辺の下端部に溝76がそれぞれ設けられている。さらに、後方ステージ部72の後端部の略中央部には突片72bが形成され、これに対応するように、背壁部26には嵌入孔77が形成されている。そして、各突片72aがそれぞれ溝75,76へ前面側より差し込まれるとともに、突片72bが嵌入孔77に嵌合されることにより、後方ステージ部72が両ベース枠22,23に組付けられている。
【0075】
後方ステージ部72の左右方向の中央部には、前方に向けて下方へ比較的緩やかに傾斜した傾斜面78が設けられている。傾斜面78が本実施の形態における特定傾斜面を構成する。傾斜面78は比較的左右の幅が広く、その中央部には上記作動チャッカー13の方へ遊技球Bを誘導可能な誘導路79が形成されている。誘導路79の上流側の端部近傍には、その左右両側において一対の傾斜突部80,81が誘導路79に沿って設けられている。各傾斜突部80,81は、それぞれ誘導路79側に向けて上方へ傾斜している。各傾斜突部80,81の前後方向の幅は少なくとも遊技球Bの径より広くなっている。
【0076】
後方ステージ部72の左右両側部には、左右方向へ延在する一対のリブ82,83が設けられている。各リブ82,83の前後方向の位置は傾斜突部80,81の前面側端部に対応している。すなわち、背壁部26と各リブ82,83との間隔が遊技球Bの径より広くなっている。また、各リブ82,83の高さは、遊技球Bの転動速度によっては、遊技球Bが当該リブ82,83を乗り越えることができるような比較的低くなっている。
【0077】
さて、上記視認部73は、後方ステージ部72の前面側端部より下方へ延設されている。視認部73の前面は、下梁部66及び両側部流路部材50,51と略面一となるように構成されている。視認部73の下端部は、少なくとも左右両端部近傍において下梁部66と当接している。また、下端部の略中央部には誘導溝68及び排出傾斜部69に対応するように凹部85が形成されており、誘導溝68又は排出傾斜部69からの遊技球Bの導出又は排出を可能とする。
【0078】
後方ステージ部材71の前方には前方ステージ部材90が連接されている。前方ステージ部材90は、その上面に前方ステージ部93を有する。なお、図5に示すように、後方ステージ部72及び前方ステージ部93により構成される部分で、後述するクッション部91,92を除いた部分が上方から見て略矩形状になっている。従って、この部分が本実施の形態における球転動部を構成する。また、前方ステージ部93は、本実施の形態における球転動部の突出部分を構成する。
【0079】
前方ステージ部材90は、左右方向に沿って湾曲しており、全体として下に凸となる略円弧形状となっている。なお、本実施の形態では、前方ステージ部材90は樹脂により形成されている。
【0080】
前方ステージ部材90の前後方向の幅は少なくとも遊技球Bの径より広くなっている。前方ステージ部材90の左右両端部は、その左右方向における位置が上記左右両側辺部34,35の各左右端部とほぼ同じ位置となっている(若干、外方へ突出している)。本実施の形態では、上記視認部73の前後方向の位置が、遊技盤5の前面とほぼ同じ位置となっている。従って、前方ステージ部材90は、そのほぼ全体が遊技盤5面より前方へ突出した状態となっている。前方ステージ部材90の前端部は、前後方向に対して上記複数の釘Kの前端部とほぼ同位置まで達している。
【0081】
前方ステージ部材90の左右両端部には、それぞれ中空状のクッション部91,92が設けられている。クッション部91,92の中空部はその左右方向の断面形状が略平行四辺形状となっており、その上面部は当該前方ステージ部材90の中央部に向けて下方へ傾斜している。また、前方ステージ部材90の左右両端部は遊技盤5に対して開放されており、ここからクッション部91,92へ遊技球Bが導入可能となっている。
【0082】
両クッション部91,92に挟まれた前方ステージ部93は上記後方ステージ部72と略面一となっている。前方ステージ部93には、各クッション部91,92の左右方向の内側において特定誘導手段,誘導部としての一対の誘導リブ94,95が設けられている。誘導リブ94,95は、各クッション部91,92の前面側端部より前方ステージ部材90の背面方向に向けて湾曲し、その先端部近傍は後方ステージ部72の略対角線上にある上記リブ82,83の先端部近傍に向けて略直線状に延びている。つまり、誘導リブ94,95は、パチンコ機1に対して左右方向に転動する遊技球Bの転動方向に少なくとも左右方向と交差する方向(本実施の形態では背面側)への変化を加えるよう構成されている。
【0083】
さらに、前方ステージ部93には、その左右方向の中央部において落下孔97が設けられている。落下孔97の左右方向の長さは上記傾斜面78の左右方向の長さに対応している。なお、これらの左右方向の長さは、遊技球Bの複数個分の長さ又はそれ以上となるように構成されている。
【0084】
落下孔97の左右方向の中央部には、上下方向に沿って一対の仕切板98,99が上記誘導路79に対応して設けられている。一対の仕切板98,99によって、作動チャッカー13の直上方に誘導孔100が形成される。
【0085】
なお、前方ステージ部材90の背面側には図示しない一対の突起部が形成され、これに対応するように、上記視認部73には前記突起部が嵌入される一対の嵌入孔101,102が形成されている。これにより、前方ステージ部材90は後方ステージ部材71に組付けられている。また、前方ステージ部材90は前ベース部材22の背面側より上ネジ203,下ネジ204により固定されている。
【0086】
ここで、センターフレーム21の組付け順序について説明する。但し、センターフレーム21の背面側における図示しないLEDや基板等の組付けについては便宜上その説明を省略する。
【0087】
まず、第2レンズ42を取付枠43に組付けるとともに、この取付枠43を上梁部30下部に組付ける。また、下梁部66に後方ステージ部材71を組付ける。続いて、側部流路部材50,51を左右両側辺部34,35にそれぞれ組付ける。
【0088】
次に、肩カバー63,64をそれぞれ組付ける。そして、予め第1レンズ41を組付けた上部流路部材36を組付け、前ベース枠22の背面側からネジ止めする。また、前方ステージ部材90を後方ステージ部材71に組付け、前ベース部材22の背面側よりネジ止めする。そして最後に、前ベース枠22と後ベース枠23とを組付ける。
【0089】
次に、上記のように構成されてなる本実施の形態の作用及び効果について説明する。
【0090】
本実施の形態によれば、遊技者の操作により、遊技盤5上部に打ち込まれた遊技球Bは、センターフレーム21上部から上部流路40へ案内される場合がある。この遊技球Bは、当該上部流路40、流路63a(64a)及び側部流路53を通って、下梁部66の上面部67へ案内される。そして、遊技球Bは上面部67に沿って転動し、誘導溝68又は排出傾斜部69から遊技盤5へと導出される。このうち誘導溝68に沿って導出される遊技球Bは比較的高い確率で作動チャッカー13へと導かれる。なお、遊技者は、上面部67における遊技球Bの挙動を、視認部73を介して視認することができる。
【0091】
また、遊技盤5を流下する一部の遊技球Bは、上記釘K等によって、前方ステージ部材90へ案内される場合がある。詳しくは、センターフレーム21の左側(又は右側)を流下する遊技球Bが、前方ステージ部材90の左側(右側)端部よりクッション部91(92)へと案内される。この遊技球Bの流下してきた勢いは、ある程度クッション部91(92)によって吸収される。
【0092】
そして、この遊技球Bはクッション部91(92)の傾斜に沿って転動する。クッション部91(92)を通過すると、遊技球Bは前方ステージ部93を下りつつ、誘導リブ94(95)に沿って転動する。
【0093】
遊技球Bは、誘導リブ94(95)の上記形状に基づいて、その動きを規制されつつ転動方向を変化させていき、当該誘導リブ94(95)を通過すると、後方ステージ部72の略対角線上にあるリブ83(82)の先端部近傍に向けて転動していく。つまり、遊技球Bがステージ部(後方ステージ部72及び前方ステージ部93)の対角線に沿って転動する。換言すると、遊技球Bがステージ部の所定位置となる誘導リブ94(95)付近から、その最遠部又は最遠部近傍となるリブ83(82)付近へと転動すると言うことができる。また、遊技球Bが、ステージ部の左右方向一端部又は一端部近傍、かつ、前後方向一端部又は一端部近傍から、前記ステージ部の左右方向他端部側、かつ、前後方向他端部側へ転動するとも言える。さらに、遊技球Bが、ステージ部の少なくとも一角部又は一角部近傍から、当該一角部の対角部へ転動すると言うこともできる。
【0094】
ここで、遊技球Bは、クッション部91(92)及び前方ステージ部93の傾斜によって十分に加速されているため、傾斜面78及び誘導路79において、その緩やかな傾斜に沿って手前側に転動することがほとんどなく、傾斜面78及び誘導路79を通過することができる。
【0095】
遊技球Bは、傾斜面78及び誘導路79を通過すると、リブ83(82)の先端部の先から背壁部26へと到達する。また、遊技球Bは、傾斜面78及び誘導路79の形状によって、その転動方向を若干変えられてリブ83(82)に向かって転動していったとしても、リブ83(82)を乗り越え背壁部26へと到達することができることもある。
【0096】
背壁部26へと到達した遊技球Bは、当該背壁部26によって転動方向を後方ステージ部72の外方へと変化させられ、当該背壁部26に沿って開口周面部28の右側辺部(左側辺部)へと転動する。ここで、勢い余って背壁部26から前面側へ跳ね返ってくる遊技球Bも、リブ83(82)によって前面側への動きを規制されつつ、前記右側辺部(左側辺部)へと転動する。
【0097】
遊技球Bは、前記右側辺部(左側辺部)へと到達すると、当該右側辺部(左側辺部)で跳ね返ることによって(又は転動を停止させられ、後方ステージ部72の傾斜によって)、その転動方向を反転させる。
【0098】
そして、遊技球Bは、リブ83(82)によって前面側への動きを規制されつつ、後方ステージ部72の傾斜に沿って傾斜突部81(80)へ向けて転動する。
【0099】
遊技球Bは、傾斜突部81(80)へ到達すると、当該傾斜突部81(80)の傾斜によってその転動速度が減速されつつ、傾斜突部81(80)を上っていく。
【0100】
傾斜突部81(80)を上りきった遊技球Bは、誘導路79へ落下する。そして、遊技球Bは誘導路79に沿って転動し、誘導孔100を通過し、作動チャッカー13の方へと導かれる。上述したように誘導孔100が作動チャッカー13の直上方に設けられているため、遊技球Bは比較的高い確率で作動チャッカー13に入球する。
【0101】
一方、傾斜突部81(80)を上りきらない遊技球Bは、傾斜面78に沿って前面側へ転動し、落下孔97を通って遊技盤5上へ排出される。
【0102】
以上詳述したように、後方ステージ部72に加えて、前方ステージ部材90(前方ステージ部93)が設けられていることにより、遊技球Bの転動可能な領域が拡大される。
【0103】
さらに、前方ステージ部材90(前方ステージ部93)が、遊技盤5の前面及び前ベース枠22の左右両側辺部34,35の前面より突出するように設けられている。本実施の形態のようなパチンコ機等においては、可変表示装置14の奥側には液晶表示部20が設けられているため、後方ステージ部72を後方へ向けて拡張しようとすると、液晶表示部20を奥方へひかえなければならなかった。しかし、パチンコ機の背面側には各種制御装置等が設けられているため、奥方へひかえることは困難であり、仮にひかえることができたとしても、液晶表示部20が遊技者から遠ざかってしまうため、表示内容を遊技者が視認しづらくなってしまうおそれがあった。このような理由で、従来、ステージ部の前後方向への拡張は比較的困難であったが、上記構成とすることにより、前後方向へのステージ部の拡張を図ることができる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。さらに、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0104】
また、前方ステージ部材90が突出していることにより、作動チャッカー13の直上方に誘導孔100を形成することができる。これにより、例えば遊技球Bを水平方向に転動させ、作動チャッカー13等へ向けて落下させるような構成に比べて、より確実に遊技球Bを作動チャッカー13等へ導くことができる。
【0105】
また、遊技球Bが上記ステージ部(前方ステージ部93及び後方ステージ部72)の略対角線上を転動するように構成されている。つまり、遊技球Bは、ステージ部において移動可能なほぼ最長部分を移動することとなり、遊技球Bが単に左右方向や前後方向へ転動する場合に比べて、より長い距離を転動する。結果として、遊技球Bの動きの幅を広げ、ステージ部をより有効活用するとともに、遊技球の動きに躍動感を与えることも可能となる。また、遊技球Bにより長い距離を移動させ、その動きを遊技者により長く視認させることにより、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0106】
さらに、後方ステージ部材71と前方ステージ部材90とを別体とすることにより、ステージ部材の組付けが容易となり、ひいてはセンターフレーム21及びパチンコ機1の組付け作業の簡素化を図ることができる。また、ステージ部を樹脂等の型成形により製造する場合等においては、より複雑な構造を有するステージ部を形成することもできる。
【0107】
また、前方ステージ部材90の前端部は、上記複数の釘Kの前端部とほぼ同位置まで達している。従って、前方ステージ部材90の前端部とガラス板G等との間にできる隙間を少なくし、当該隙間に遊技球Bが挟まってしまうような不具合を極力防止することができる。また、ステージ部(前方ステージ部93及び後方ステージ部72)が比較的前方へ広がることとなり、さらに遊技球Bをステージ部へ導入しやすくなる。
【0108】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0109】
(a)上記実施の形態では、前方ステージ部材90の左右両端部は、その左右方向における位置が上記左右両側辺部34,35の各左右端部とほぼ同じ位置となっている(若干、外方へ突出している)。これに限らず、前方ステージ部材90の左右両端部が、センターフレーム21両側部の遊技領域を流下する遊技球Bの邪魔にならない程度、上記左右両側辺部34,35の各左右端部より外方へ突出した構成としてもよい。また、上記左右両側辺部34,35の各左右端部より若干引っ込んだ構成としてもよいが、ステージ部(球転動部)の領域を拡大する意味では可能な限り、左右方向へ延びているのが好ましい。
【0110】
(b)上記側部流路53の下開口部を、後方ステージ部72に向けて開口させ、この開口部に対応するように後方ステージ部72に上記誘導リブ94,95と同様の構成を有する誘導リブを設け、遊技球Bが後方ステージ部72の対角線上を転動する構成としてもよい。ここで、前記開口部を後方ステージ部72の奥側に設け、遊技球Bが奥側から前面側へ向けて、ステージ部72の対角線上を転動するように構成してもよい。
【0111】
(c)上部流路40、流路63a(64a)及び側部流路53のうち少なくとも1つを省略した構成としてもよい。
【0112】
(d)上記実施の形態に限らず、後方ステージ部材71と前方ステージ部材90とを一体形成した構成としてもよい。
【0113】
(e)上記実施の形態では、ステージ部(球転動部)を構成する後方ステージ部材71及び前方ステージ部材90がセンターフレーム21に組付けられている。これに限らず、ステージ部を有する各種ステージ部材だけが遊技盤5に設けられた構成としてもよい。
【0114】
(f)上記実施の形態では、特定誘導手段,誘導部として前方ステージ部材90に誘導リブ94,95が設けられている。しかし、特定誘導手段,誘導部はこれに限られるものではなく、これらには、ステージ部(球転動部)に設けられた起伏部、凸部、凹部、溝部等が含まれる。従って、遊技球Bの転動方向を変化させることのできる誘導溝や、誘導リブと誘導溝とを組み合わせたもの(例えば誘導リブ94,95の先端部に連接される誘導溝を後方ステージ部72に設けたもの)等でもよい。また、比較的浅い溝型の誘導部にすることにより、遊技球Bの他の転動動作にあまり影響を及ぼすことなく、後方ステージ部72の略対角線上全域にわたって誘導部を形成することも可能となり、遊技球Bに上記転動動作をより確実に行わせることができる。
【0115】
(g)上記実施の形態では、可変表示装置14の表示部として液晶表示部20を採用している。しかし、これに限らず、他にも、CRT、ドットマトリックス、LED(エレクトロルミネッセンス)、蛍光表示管等を可変表示装置14の表示部として用いてもよい。
【0116】
(h)上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機にも適用してもよい。従って、可変表示装置14のないパチンコ機にも応用できる。また、本発明は、パチンコ機以外にも雀球、アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。また、上記実施の形態では、作動チャッカー13が入球手段を構成しているが、入球手段はこれに限られるものではない。例えば、上記ステージ部の下方に設けられたスルーチャッカー等を遊技球Bが通過することに基づき、各種遊技状態が導出されるパチンコ機等においては、当該スルーチャッカー等が入球手段を構成する。
【0117】
(i)上記実施の形態に限らず、前方ステージ部材90が複数の部材により構成されていることとしてもよい。
【0118】
(j)上記実施の形態では、ステージ部(後方ステージ部72及び前方ステージ部93)が略矩形状に構成されているが、これに限らず、ステージ部(球転動部)が略楕円に構成されていることとしてもよい。
【0119】
(k)上記実施の形態では、遊技球Bが、誘導リブ94(95)の上記形状に基づいて、後方ステージ部72の略対角線上にあるリブ83(82)の先端部近傍に向けて転動していき、背壁部26を介して後方ステージ部72の奥側コーナー部分へと転動する。これに限らず、リブ83,82を省略したり、リブ82,83の左右方向の長さを短くする等して、直接的に遊技球Bが後方ステージ部72の奥側コーナー部分又はほぼコーナー部分に向けて転動していくように構成してもよい。
【0120】
(l)上記実施の形態では、遊技球Bが上記ステージ部の略対角線に沿って略直線的に転動していくように構成されている。これに限らず、後方ステージ部72の湾曲形状を変えたり、後方ステージ部72上に溝型の誘導部を形成する等して、遊技球Bの転動経路が波形状、ジグザグ状や円弧状等となるように構成してもよい。
【0121】
(m)上記実施の形態では、傾斜面78の中央部には作動チャッカー13の方へ遊技球Bを誘導可能な誘導路79が形成され、落下孔97の中央部には誘導路79に対応するように誘導孔100が形成されている。これに限らず、誘導路79及び誘導孔100を設けず、傾斜面78及び落下孔97のみを設けた構成としてもよい。こうすることにより、傾斜面78へ転動してくる遊技球Bのその後の動きにランダム性が生まれる。従って、遊技球Bが作動チャッカー13へ入球するか否かを興味を持って注視する遊技者に対して、さらなるどきどき感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】センターフレームを示す斜視図である。
【図3】センターフレームを示す分解斜視図である。
【図4】センターフレームを示す正面図である。
【図5】前方ステージ部,後方ステージ部等を説明するための図1におけるA−A線部分断面図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、5…遊技盤、13…入球手段としての作動チャッカー、14…可変表示装置、20…液晶表示部、21…特定遊技部材としてのセンターフレーム、22…前ベース枠、23…後ベース枠、30…上梁部、31,32…左右両天井部、36…上部流路部材、37…底部、38…前面壁、39…仕切部、40…上部流路、41…第1レンズ、42…第2レンズ、34,35…左右両側辺部、50,51…側部流路部材、53…側部流路、63,64…肩カバー、66…下梁部、68…誘導溝、69…排出傾斜部、71…後方ステージ部材、72…球転動部を構成する後方ステージ部、73…視認部、78…特定傾斜面としての傾斜面、79…誘導路、80,81…傾斜突部、82,83…リブ、90…前方ステージ部材、91,92…クッション部、93…球転動部を構成する前方ステージ部、94,95…誘導部,特定誘導手段としての誘導リブ、97…落下孔、98,99…仕切板、100…誘導孔、B…遊技球、G…ガラス板、K…釘。
Claims (1)
- 遊技盤において、識別情報を変動表示可能な可変表示装置と、当該可変表示装置の周囲を囲むようにして設けられたセンターフレームと、前記センターフレームにおける前記可変表示装置の表示部の前方かつ下方にあたる部分に配設され遊技球が転動可能なステージ部と、前記ステージ部の左右方向略中央部の下方に配設され遊技球が入球可能な入球手段とを備えた遊技機であって、
前記ステージ部は、
遊技機の正面から見て下に凸となるよう略円弧状に湾曲し、
上方から見て略矩形状をなし、
少なくとも一部が前記遊技盤面より前方へ突出し、当該突出部分の左右両端部から前記遊技盤面上の遊技球を導入可能に構成され、
前記突出部分における前記入球手段の直上方に対応する位置において設けられ、少なくとも左右方向の長さが遊技球複数個分の長さと同じ又はそれより長く、上下方向に貫通しかつ遊技球が通過可能な落下孔と、
前記落下孔の左右方向中央部において一対の仕切板によって形成された誘導孔と、
左右方向略中央部において前記落下孔の左右幅に対応した左右幅を有し、後方から前方へと下方へ傾斜しかつ前記落下孔へと遊技球を誘導可能な特定傾斜面と、
前記特定傾斜面の左右方向中央部において前後方向に沿って形成され、前記誘導孔に向けて遊技球を誘導可能な誘導路と、
ステージ後端部に沿って形成された背壁部と、
前記誘導路の後端部近傍の左右両側において設けられ、それぞれ前記誘導路側に向けて上方へ傾斜した左右一対の傾斜突部と、
ステージ後側の左右両側において、前記傾斜突部の前端部位置に対応して、前記背壁部と平行に左右方向へ延在する左右一対の後側のリブと、
前記突出部分の前記落下孔の左右両側において設けられた左右一対の誘導リブとを備え、
右前側の前記誘導リブは、その左端部近傍が前記ステージ部の対角部にある左後側の前記リブの右端部近傍に向けて略直線状に延び、
左前側の前記誘導リブは、その右端部近傍が前記ステージ部の対角部にある右後側の前記リブの左端部近傍に向けて略直線状に延び、
前記ステージ部の突出部分の左端部又は右端部から導入された遊技球が、左前側又は右前側の前記誘導リブによって転動方向を変化させ、前記特定傾斜面及び前記誘導路を横断しつつ前記ステージ部の右後側又は左後側の対角部へ転動するよう構成されるとともに、
右後側又は左後側の前記対角部へ転動した遊技球が、前記後側のリブと前記背壁部との間へ入り込み、その転動方向を反転させ、前記後側のリブ及び前記背壁部によって前後方向への動きを規制されつつ、前記ステージ部の傾斜に沿って前記傾斜突部に向けて転動するよう構成され、
前記傾斜突部を介して前記誘導路へ導かれた遊技球が、前記誘導路に沿って転動し、前記誘導孔を介して前記入球手段に入球可能となり、
前記特定傾斜面に沿って転動した遊技球が、前記落下孔を介して前記遊技盤面上へ排出されるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
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