JP2004000442A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】パチンコ機等の遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図る。
【解決手段】パチンコ機1の遊技盤5には、その略中央部において可変表示装置14が取着されている。可変表示装置14は、液晶表示部20と、該液晶表示部20を囲むようにして設けられたセンターフレーム21とを有している。センターフレーム21の下部には、後方ステージ部材が取着されるとともに、後方ステージ部材の前方において前方ステージ部材が取着されている。前方ステージ部材は、遊技盤5及びセンターフレーム21の前面より突出している。そして、遊技盤5を流下する遊技球Bが前方ステージ部材の左右端部から導入され、後方ステージ部へと案内される。
【選択図】 図1
【解決手段】パチンコ機1の遊技盤5には、その略中央部において可変表示装置14が取着されている。可変表示装置14は、液晶表示部20と、該液晶表示部20を囲むようにして設けられたセンターフレーム21とを有している。センターフレーム21の下部には、後方ステージ部材が取着されるとともに、後方ステージ部材の前方において前方ステージ部材が取着されている。前方ステージ部材は、遊技盤5及びセンターフレーム21の前面より突出している。そして、遊技盤5を流下する遊技球Bが前方ステージ部材の左右端部から導入され、後方ステージ部へと案内される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種として、遊技盤面上における遊技球の挙動に起因して種々の遊技状態が導出されるパチンコ機が知られている。このようなパチンコ機で遊技を行う遊技者は、所定の遊技状態の導出を期待し、遊技盤面上の遊技球の挙動に期待感を持って注目する。
【0003】
近年、上記パチンコ機の遊技盤には、各種中央装置(例えば表示装置等)が配設され、これにより遊技球が動きうる遊技盤面上の遊技領域が狭められつつあった。このため、中央装置において、遊技者に遊技球の挙動を視認させ興趣の向上を図るため、ステージ等を設けたパチンコ機も見受けられる。中には、ステージとは別に、中央装置の前側において始動入賞口等の入球手段やそこへ遊技球を導く誘導部等より構成された特定遊技領域が設けられ、より多くの遊技球が始動入賞口へ向かいやすくなるように構成されたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−218901号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開2001−218901号公報の遊技機では、「ステージが更に手前へ延伸されたとして、該延伸された面が遊技盤の表面よりも手前に出た位置に、始動入賞口が配置されている」とあるが、中央装置の前側に前記特定遊技領域(始動入賞口等)が設けられているに過ぎず、実質的なステージと延伸された部分である前記特定遊技領域との関連性は薄い。つまり、前記遊技機では、前記特定遊技領域上を遊技球が始動入賞口へ向かって横方向へ転動し、ステージ上を遊技球が略前方へ向かって転動するというように、両者における遊技球の挙動には関連性がほとんどない。また、前記ステージ上における遊技球の挙動に関しては、前記特定遊技領域が設けられたか否かに関わらず、従来のステージだけのものと比較してその動きの幅にあまり変化が見受けられない。従って、たとえステージ前方付近において前記特定遊技領域が設けられたとしても、ステージとの関連性に乏しければ、ステージ上における遊技球の動きの幅を広げるという点においては効果が乏しい。
【0006】
また、ステージ上へ遊技球を案内するための案内部の少なくとも一部が遊技盤面よりも手前に出た遊技機がある。例えば、遊技球をステージ上へ流下させる案内流路の入り口部分が遊技盤面よりも手前に出た遊技機がある。しかし、前記案内部は遊技球をステージ上へ案内するという一義的な機能しか有していないため、上記同様にステージ上における遊技球の動きの幅を広げるという点や、遊技球の挙動を遊技者に視認させ興趣の向上を図る点においては効果が乏しい。
【0007】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ステージ等の特定球転動部上における遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。
【0009】
手段1.遊技盤に、遊技球が転動可能な特定球転動部を備えた遊技機であって、
前記特定球転動部の少なくとも一部を前記遊技盤面より前方へ突出させたことを特徴とする遊技機。
【0010】
上記手段1によれば、特定球転動部の少なくとも一部を遊技盤面より前方へ突出させたことにより、遊技球の転動できる範囲を広げることが可能となる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。また、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。さらに、特定球転動部の形状の変更が容易となり、様々な形状の特定球転動部を形成することができるようになる。なお、前記特定球転動部の突出には、当該特定球転動部を構成する構成部材の取付け部(例えばボス等の突部)のみの突出は含まれないものとする(以下の手段について同じ)。
【0011】
手段2.遊技盤に特定遊技部材を備えてなる遊技機であって、
前記特定遊技部材は、少なくとも一部が前記遊技盤面に配設される略枠形状の基部と、当該基部の上部において前記遊技盤面より前方へ突出する庇部と、遊技球の転動を許容し少なくとも一部が前記基部の両側辺部間における所定区間に配設される特定球転動部とを備え、
前記特定球転動部の少なくとも一部を前記遊技盤面より前方へ、かつ、前記基部より前方へ突出させたことを特徴とする遊技機。
【0012】
上記手段2によれば、特定球転動部の少なくとも一部を、遊技盤面より前方へ、かつ、基部より前方へ突出させたことにより、遊技球の転動できる範囲を広げることが可能となる。さらに、基部より前方へ突出させたことにより、基部の前面側の前方へも転動範囲を広げることが可能となる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。また、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。さらに、基部の形状にとらわれず特定球転動部の形状の変更が容易となり、様々な形状の特定球転動部を形成することができるようになる。なお、前記第2球転動部が複数の部材(離間した複数の部材)により構成されていることとしてもよい。
【0013】
手段3.手段1又は手段2において、前記特定球転動部は、前記遊技盤面より後方に位置する第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に位置する第2球転動部とにより構成されていることを特徴とする遊技機。
【0014】
手段4.手段3において、前記第1球転動部と第2球転動部とを別体としたことを特徴とする遊技機。
【0015】
上記手段4によれば、特定球転動部の組付けが容易となり、ひいては特定遊技部材及び遊技機の組付け作業の簡素化を図ることができる。また、特定球転動部を樹脂等の型成形により製造する場合等においては、より複雑な構造を有する特定球転動部を形成することもできる。
【0016】
手段5.手段1乃至手段4のいずれかにおいて、前記遊技盤面上には、複数の釘が配設され、前記遊技機の前後方向に対して、前記特定球転動部は前記釘の前端部とほぼ同位置まで突出していることを特徴とする遊技機。
【0017】
上記手段5によれば、遊技球の転動可能な範囲を比較的前方へ広げることが可能となる。また、遊技盤の前方にガラス板等が設けられいる場合等において、特定球転動部の前端部とガラス板等との間にできる隙間を少なくし、当該隙間に遊技球が挟まってしまうといった不具合を極力防止することができる。また、特定球転動部が比較的前方へ広がることとなり、遊技盤面上を流下する遊技球を特定球転動部へ導入しやすくなる。
【0018】
手段6.遊技盤に特定遊技部材を備えてなる遊技機であって、
前記特定遊技部材は、少なくとも一部が前記遊技盤面に配設される略枠形状の基部と、当該基部の上部において前記遊技盤面より前方へ突出する庇部と、遊技球の転動を許容し少なくとも一部が前記基部の両側辺部間における所定区間に配設される第1球転動部と、前記第1球転動部の前方において当該第1球転動部に連接される第2球転動部とを備え、
前記遊技機の前後方向に対して、前記第2球転動部が前記遊技盤面より前方に、かつ、前記基部より前方に位置するよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0019】
上記手段6によれば、第2球転動部を設けることにより、遊技球の転動できる範囲を広げることが可能となる。第2球転動部が遊技盤面より前方へ位置していることにより、さらにその効果は高まる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。さらに、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。さらに、基部の形状にとらわれず第2球転動部の形状の変更が容易となり、様々な形状の第2球転動部を形成することができるようになる。
なお、前記第2球転動部が複数の部材(離間した複数の部材)により構成されていることとしてもよい。
【0020】
手段7.手段6において、前記第1球転動部と第2球転動部とを別体としたことを特徴とする遊技機。
【0021】
上記手段7によれば、両球転動部の組付けが容易となり、ひいては特定遊技部材及び遊技機の組付け作業の簡素化を図ることができる。また、両球転動部を樹脂等の型成形により製造する場合等においては、より複雑な構造を有する遊技球の球転動部を形成することもできる。
【0022】
手段8.手段6又は手段7において、前記遊技盤面上には複数の釘が配設され、前記遊技機の前後方向に対して、前記第2球転動部の前端部は前記釘の前端部とほぼ同位置まで達していることを特徴とする遊技機。
【0023】
上記手段8によれば、遊技球の転動可能な範囲を比較的前方へ広げることが可能となる。また、遊技盤の前方にガラス板等が設けられている場合等において、球転動部の前端部とガラス板等との間にできる隙間を少なくし、当該隙間に遊技球が挟まってしまうような不具合を極力防止することができる。また、第2球転動部が比較的前方へ広がることとなり、遊技盤面上を流下する遊技球を第2球転動部へ導入しやすくなる。
【0024】
手段9.手段3乃至手段8のにおいて、前記第1球転動部と第2球転動部とは、少なくとも一部の転動面が略面一となるよう連接されていることを特徴とする遊技機。
【0025】
上記手段9によれば、両者の少なくとも一部の転動面が略面一に連接されていることから、遊技球が両者間を移動しやすく、さらに遊技球の動きの幅を広げることができる。
【0026】
手段10.手段3乃至手段9のいずれかにおいて、前記第1球転動部の左右方向の長さと、前記第2球転動部の左右方向の長さとを異ならせたことを特徴とする遊技機。
【0027】
上記手段10によれば、第1球転動部の左右方向の長さと、前記第2球転動部の左右方向の長さとを異ならせることにより、各球転動部の左右方向における遊技球の動作幅を異ならせることができ、遊技球の転動態様の多様化を図ることができる。
【0028】
手段11.手段3乃至手段9のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右方向の長さを、前記第1球転動部の左右方向の長さより長くしたことを特徴とする遊技機。
【0029】
上記手段11によれば、第2球転動部の左右方向の長さが、第1球転動部の左右方向の長さより長くなっているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面や前記基部より前方に位置していることから、特定遊技部材の大きさ(左右方向の長さ)等にとらわれることなく、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。
【0030】
手段12.手段3乃至手段9のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右方向の長さを、少なくとも第2球転動部と対応する位置における前記特定遊技部材の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上としたことを特徴とする遊技機。
【0031】
上記手段12によれば、第2球転動部の左右方向の長さが、特定遊技部材の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上となっているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面や前記基部より前方に位置していることから、特定遊技部材の大きさ(左右方向の長さ)等にとらわれることなく、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。
【0032】
手段13.手段3乃至手段9のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右方向の両端部が、少なくとも第2球転動部と対応する位置における前記特定遊技部材の左右両端部とほぼ同一位置又はそれより左右方向外側にそれぞれ位置していることを特徴とする遊技機。
【0033】
上記手段13によれば、第2球転動部の左右方向の両端部が、それぞれ特定遊技部材の左右両端部とほぼ同一位置又はそれより左右方向外側に位置しているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面や前記基部より前方に位置していることから、特定遊技部材の大きさ(左右方向の長さ)等にとらわれることなく、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。
【0034】
手段14.手段3乃至手段13のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右両端部の少なくとも一方から、前記遊技盤面上を流下する遊技球を導入することができるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0035】
上記手段14によれば、前記遊技盤面や前記基部より前方へ位置した第2球転動部の左右両端部の少なくとも一方から遊技球を導入することができるようになっているため、第2球転動部へ遊技球をより導入しやすい。結果として、球転動部へ案内される遊技球の数を増やすことにより、球転動部における遊技球の挙動を遊技者に視認させる機会を増やし、さらなる興趣の向上を図ることができる。また、前記遊技盤面上を流下する遊技球を前記端部へ案内する案内手段を設けた構成としてもよい。
【0036】
手段15.手段3乃至手段13のいずれかにおいて、前記特定遊技部材は、遊技球を第1球転動部の奥側へと導入可能な少なくとも1つの案内手段を備えていることを特徴とする遊技機。
【0037】
上記手段15によれば、案内手段を備えているため、第1球転動部へ遊技球をより導入しやすい。結果として、球転動部へ案内される遊技球の数を増やすことにより、球転動部における遊技球の挙動を遊技者に視認させる機会を増やし、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0038】
手段16.手段14において、前記導入された遊技球が、前記第1球転動部及び第2球転動部により構成される転動面の略矩形状部分において、当該略矩形状部分の左右方向に対して導入された側と反対側のほぼ端部で、かつ、その前後方向に対して奥側のほぼ端部へと転動可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
【0039】
上記手段16によれば、第1球転動部及び第2球転動部により構成される転動面の略矩形状部分において、第2球転動部へ導入される遊技球が、前記略矩形状の部分の略対角部分へ、例えば略対角線上を転動することにより導かれるようになっている。つまり、遊技球が略対角部分のより離れた位置まで導かれる。このため、遊技球が単に左右方向や前後方向へ転動する場合に比べて、より長い距離を転動することができる。その結果、遊技者に対して、より長く遊技球の挙動を視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0040】
手段17.手段16において、前記略矩形状部分に前記導入された遊技球を誘導可能な誘導部を設け、前記遊技球が前記略矩形状部分の略対角線上を転動できるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0041】
手段18.手段3乃至手段17のいずれかにおいて、前記遊技盤には、前記第2球転動部の下方において、遊技球の入球を許容する入球手段が配設され、
前記第2球転動部には、前記入球手段の直上方に対応する位置において、上下方向に貫通しかつ遊技球が通過可能な落下孔が設けられ、
前記落下孔は、少なくともその左右方向の長さが遊技球複数個分の長さと同じ又はそれより長くなるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0042】
上記手段18によれば、上記構成とすることにより、落下する遊技球の位置が限定的なものとならず、その後の動きにランダム性が生まれる。従って、遊技球が入球手段へ入球するか否かを興味を持って注視する遊技者に対して、さらなるどきどき感を与えることができる。
【0043】
手段19.手段18において、前記第1球転動部及び第2球転動部の少なくとも一方に前記落下孔へと遊技球を誘導する特定傾斜面を設けたことを特徴とする遊技機。
【0044】
上記手段19によれば、第1球転動部や第2球転動部に導入された遊技球が落下孔へ案内されやすくする。
【0045】
手段20.手段19において、前記第1球転動部は、遊技球を前記特定傾斜面へ誘導可能なように湾曲していることを特徴とする遊技機。
【0046】
手段21.遊技球が流下可能な遊技盤に、特定遊技部材と、遊技球の入球を許容する入球手段とを備えた遊技機であって、
前記特定遊技部材は、遊技球が転動可能な特定球転動部を備え、
前記特定球転動部は、前記遊技機の前後方向に対して、前記遊技盤面より前方へ突出するよう構成され、
前記遊技盤面より後方に位置する第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に位置する第2球転動部とを有し、
前記第1球転動部及び第2球転動部は、少なくとも一部の転動面が略面一となり、
前記特定球転動部は、前記遊技機の正面から見て、下に凸となる略円弧状に湾曲し、
前記第2球転動部の左右方向の長さが、前記第1球転動部の左右方向の長さより長くなるよう構成され、
前記入球手段が、前記第2球転動部の左右方向の略中央部の下方に位置するとともに、
前記第2球転動部には、前記入球手段の直上方に対応する位置において、上下方向に貫通した落下孔が設けられ、
前記第1球転動部には、その左右方向の略中央部において、後方から前方へと下方へ傾斜し、かつ、前記落下孔へと遊技球を誘導可能な特定傾斜面が設けられ、
さらに、前記第2球転動部の左右両端部の少なくとも一方から、前記遊技盤面上を流下する遊技球を導入することができるよう構成し、
前記第2球転動部に、誘導部を設け、前記導入された遊技球が前記特定球転動部の略矩形状部分の略対角線上を転動できるよう構成し、
当該遊技球が前記略対角線上を転動して、前記略矩形状部分の対角部へ導かれた後、前記第1球転動部の湾曲形状に沿って、前記特定傾斜面へ向かって転動可能に構成され、
前記特定傾斜面に導かれた遊技球が、当該特定傾斜面に沿って転動し、前記入球手段に入球可能となるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0047】
上記手段21によれば、遊技盤面より前方へ突出した第2球転動部により、遊技球の転動できる範囲が広がり、結果として、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。さらに、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。また、遊技球が特定球転動部の略対角線上を転動することにより、遊技球が単に左右方向や前後方向へ転動する場合に比べて、より長い距離を転動することが可能となり、その結果、遊技者に対して、より長く遊技球の挙動を視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。また、前記遊技盤を流下する遊技球を前記端部へ案内する案内手段を設けた構成としてもよい。
【0048】
手段22.手段2乃至手段21のいずれかにおいて、前記特定遊技部材は、識別情報を変動表示可能な可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームであって、前記球転動部は、前記センターフレームにおいて、前記可変表示装置の表示部の前方かつ下方にあたる部分に配設されるステージ部であることを特徴とする遊技機。
【0049】
手段23.遊技盤において、遊技球が転動可能な特定球転動部を備えた遊技機であって、
前記特定球転動部は、その一部が前記遊技盤面より前方に突出し、
前記特定球転動部のうちの前記遊技盤面より後方に位置する部分である第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に突出した部分である第2球転動部とが略面一となっていることを特徴とする遊技機。
【0050】
上記手段23によれば、特定球転動部の一部を遊技盤面より前方へ突出させたことにより、遊技球の転動できる範囲を広げることが可能となる。また、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができる。結果として、遊技球の動きの幅(特に前後方向への動きの幅)を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。さらに、第1球転動部と第2球転動部とが略面一となっているため、遊技球が両球転動部間をスムーズに移動できるようになる。従って、特定球転動部の構成によっては、例えば特定球転動部において遊技球の動きを不規則にするための複数の突起部等が設けられているような場合に比べて、よりダイナミックでかつスピード感のある遊技球の動き(特に前後方向への動きの変化)を遊技者に視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0051】
手段24.遊技盤に特定遊技部材を備えてなる遊技機であって、
前記特定遊技部材は、少なくとも一部が前記遊技盤面に配設される略枠形状の基部と、当該基部の上部において前記遊技盤面より前方へ突出する庇部と、遊技球が転動可能な特定球転動部とを備え、
前記特定球転動部は、その一部が前記遊技盤面より前方にかつ前記基部より前方に突出し、
前記特定球転動部のうちの前記遊技盤面より後方に位置しかつ前記基部の両側辺部間における所定区間に配設された部分である第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に突出した部分である第2球転動部とが略面一となっていることを特徴とする遊技機。
【0052】
上記手段24によれば、上記手段23と同様の効果を奏する。
【0053】
手段25.手段24において、前記第2球転動部の左右方向の長さを、少なくとも第2球転動部と対応する位置における前記特定遊技部材の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上としたことを特徴とする遊技機。
【0054】
上記手段25によれば、第2球転動部の左右方向の長さが、特定遊技部材の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上となっているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面や前記基部より前方に位置していることから、特定遊技部材の大きさ(左右方向の長さ)等にとらわれることなく、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。結果として、特定球転動部における遊技球の左右方向への動きの幅を広げることができる。
【0055】
手段26.手段24又は手段25において、前記特定遊技部材は、識別情報を変動表示可能な可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームであって、
前記球転動部は、前記センターフレームにおいて、前記可変表示装置の表示部の前方かつ下方にあたる部分に配設されるステージ部であることを特徴とする遊技機。
【0056】
手段27.手段23乃至手段26のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右方向の長さを、前記第1球転動部の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上としたことを特徴とする遊技機。
【0057】
上記手段27によれば、第2球転動部の左右方向の長さが、第1球転動部の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上となっているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面より前方に位置していることから、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。結果として、特定球転動部における遊技球の左右方向への動きの幅を広げることができる。
【0058】
手段28.手段23乃至手段27のいずれかにおいて、前記第2球転動部の前端部又はその近傍において、遊技球の前方へ動きを規制する特定規制部を前記前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けたことを特徴とする遊技機。
【0059】
上記手段28によれば、上記特定規制部が設けられることにより、特定球転動部上の遊技球が第2球転動部の前側より落下してしまうといった不具合の発生を低減することができる。さらに、特定規制部は第2球転動部の前端部ほぼ全域にわたって設けられているため、規制部が単に一部分だけに設けられたり、複数の規制部が不連続に設けられている場合に比べて、上記効果がさらに高められる。結果として、遊技球の落下を防ぐことによって、より多くの遊技球をより確実に特定球転動部において転動させるとともに、特定球転動部における遊技球の転動をより長く遊技者に対して視認させることが可能となり、さらなる興趣の向上を図ることができる。加えて、遊技盤の前方にガラス板等が設けられいる場合においては、遊技球が前記ガラス板等にぶつかってしまうといった不具合を極力防止することができる。
【0060】
手段29.手段23乃至手段28のいずれかにおいて、前記第1球転動部と第2球転動部とが一体形成され、両転動部の転動面が連続していることを特徴とする遊技機。
【0061】
上記手段29によれば、第1及び第2球転動部の転動面が連続形成された略面一なものとなっている。つまり、両転動部間において例えば段差等が形成されていないため、前記段差等によって遊技球が両転動部間をスムーズに転動できなくなるといった不具合が発生しにくくなる。
【0062】
手段30.手段23乃至手段29のいずれかにおいて、前記特定球転動部は、前記第1球転動部から前記第2球転動部に向かっての遊技球の転動、及び、前記第2球転動部から前記第1球転動部に向かっての遊技球の転動が共に許容されるように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0063】
上記手段30によれば、第1球転動部と第2球転動部とを遊技球が行き来(場合によっては往復動)することができる。このため、より複雑で面白味のある転動態様を導出できるとともに、遊技球が上記往復動するような場合には、遊技球が転動可能な距離や転動時間が比較的長くなる。結果として、遊技球の動きをより長く遊技者に視認させ、興趣の向上を図ることができる。
【0064】
手段31.手段23乃至手段30のいずれかにおいて、前記遊技盤面上より前記第2球転動部へ案内される遊技球を前記第1球転動部へ誘導可能な誘導部を設けたことを特徴とする遊技機。
【0065】
上記手段31によれば、上記誘導部を設けることにより、より多くの遊技球をより確実に第1転動部へ導くことができる。従って、遊技球に前後方向への動きの変化をつけることによって、より確実に遊技球の動きの幅を広げるとともに、特定球転動部の前後方向への広がりを遊技者に対して効果的に視認させ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0066】
手段32.手段23乃至手段31のいずれかにおいて、前記遊技盤には、前記第2球転動部の下方において、遊技球が入球可能な入球手段が配設され、
前記第2球転動部には、前記入球手段の直上方に対応する位置において、上下方向に貫通しかつ遊技球が通過可能な落下孔が設けられ、
前記落下孔は、少なくとも左右方向の長さが遊技球複数個分の長さと同じ又はそれより長くなるよう構成され、
前記特定球転動部は、前記第2球転動部から前記第1球転動部へ転動した遊技球が前記落下孔に向けて転動するように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0067】
上記手段32によれば、遊技球が第2球転動部から第1球転動部へと転動した後、当該遊技球が第2球転動部に設けられた落下孔に向けて転動する。そして、それら遊技球のうちいくつは落下孔を通過し、そのうちのいくつかは入球手段へ入球する。このように、遊技盤面上より第2球転動部に案内された遊技球が、第1球転動部へ転動し、さらに前記落下孔に向けて転動していくような動きをする場合には、遊技盤面上より第2球転動部に案内された遊技球がただ落下孔に向けて転動していくように構成されている場合と比較して、落下孔ひいては入球手段へ向かう過程における遊技球の動きが多様化するため、さらなる興趣の向上が図られる。さらに、落下孔を上記構成とすることにより、落下する遊技球の位置が限定的なものとならず、その後の動きにランダム性が生まれる。従って、遊技球が入球手段へ入球するか否かを興味を持って注視する遊技者に対して、さらなるどきどき感を与えることができる。
【0068】
手段33.手段23乃至手段32のいずれかにおいて、前記遊技盤面上には複数の釘が配設され、前記遊技機の前後方向に対して、前記特定球転動部は前記釘の前端部とほぼ同位置まで突出していることを特徴とする遊技機。
【0069】
上記手段33によれば、遊技球の転動可能な範囲を比較的前方へ広げることが可能となる。また、遊技盤の前方にガラス板等が設けられいる場合等において、特定球転動部の前端部とガラス板等との間にできる隙間を少なくし、当該隙間に遊技球が挟まってしまうといった不具合を極力防止することができる。また、特定球転動部が比較的前方へ広がることとなり、遊技盤面上を流下する遊技球を特定球転動部へ導入しやすくなる。
【0070】
手段34.手段1乃至手段33のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であること。中でも、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えておりそのハンドル操作に応じて遊技球を遊技盤面上に発射させ、遊技球が遊技盤を流下し、遊技盤に配設された入球手段に入球することに基づいて、所定条件が成立した場合には特別遊技価値が付与される。
【0071】
【発明の実施の形態】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0072】
図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。
【0073】
前面枠3の前面側には、一対のガラス板G(図5参照)のはめ込まれたガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。
【0074】
ガラス扉枠4の下方には、遊技球Bを貯留するための球受皿としての上皿6が設けられている。また、前面枠3の前面下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が設けられている。下皿7の側方には、遊技球発射用ハンドル8が設けられている。ハンドル8は図示しない遊技球発射装置に連結されており、遊技者がハンドル8を回転させることにより、遊技球Bが遊技球発射装置から発射される。
【0075】
遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、入球手段としての作動チャッカー13、可変表示装置14、スルーチャッカー15等が配設されている。
【0076】
遊技盤5の一側部には、遊技球発射装置によって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する内レール16a及び外レール16bが設けられている。内レール16aの下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口17が形成されている。そして、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、このアウト口17を通って図示しない球排出路へと案内される。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール16a及び外レール16bによって囲まれ、可変表示装置14等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な遊技領域となっている。
【0077】
さて、可変表示装置14は、液晶表示部20と、該液晶表示部20を囲むように設けられた特定遊技部材としてのセンターフレーム21とを備えている。
【0078】
液晶表示部20には、例えば左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図柄列は識別情報としての複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールするように可変表示される。
【0079】
より詳しくは、可変表示装置14の下方に設けられた作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、可変表示装置14の液晶表示部20の図柄が可変表示される。そして、停止された図柄の組合せが予め設定した特定の組合せとなった場合には特別遊技価値が付与される。すなわち、大当たり状態が発生し、可変入賞装置12の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態になる。なお、可変入賞装置12は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。
【0080】
また、周知のとおり、前記普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、上皿6又は下皿7に対し所定数の景品球(遊技球B)が払い出される。また、遊技盤5には、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘K(図1,5参照、但し便宜上、図1では符号を省略する)が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。上記釘や風車等によって本実施の形態における案内手段が構成される。
【0081】
次に、上述した可変表示装置14のセンターフレーム21について説明する。図2乃至図5に示すように、センターフレーム21は、遊技盤5の前面側に配設される前ベース枠22と、遊技盤5の背面側に配設される後ベース枠23とを備えている。
【0082】
前ベース枠22及び後ベース枠23はそれぞれ中央部が開口した枠体形状をなし、両ベース枠22,23が組付けられることによって、センターフレーム21は全体として前後方向に貫通した枠体形状となっている。
【0083】
前ベース枠22の背面側には背壁部24が形成され、その中央部には略矩形状の窓部25が形成されている。後ベース枠23の背面側にも、背壁部26が形成され、その中央部には液晶表示部20に対応した略矩形状の窓部27が形成されている。窓部27周辺となるセンターフレーム21の背面側(前ベース枠22及び後ベース部23の背面側)には、図示しないLED等の電飾部材が各種基板とともに取着されている。
【0084】
後ベース枠23の前面側の開口周面部28は、下辺部を除き、前記窓部25と略同一形状に形成され、両ベース枠22,23が組付けられた状態では、窓部25及び開口周面部28の上辺部及び左右両側辺部がそれぞれ面一となる。なお、本実施の形態では、開口周面部28の下辺部が窓部25の下辺部より低位置となるように構成されている。これは後述する後方ステージ部材71を組付け易くするためであって、両下辺部が略同一形状となるように構成してもよい。
【0085】
前ベース枠22の上梁部30は、その上周縁部が略円弧状となっており、その左右方向の中央部が左右両端部より高くなっている。また、上周縁部の左右両側には、当該上周縁部より前面側に向けて突出する一対の左右天井部31,32がそれぞれ一体的に設けられている。前ベース枠22の上梁部30、下梁部66、及び、左右両側辺部34,35によって本実施の形態における基部が構成される。
【0086】
上梁部30の前面側には上部流路部材36が取着されている。上部流路部材36は前ベース枠22の背面側よりネジ200,201により固定されている。上部流路部材36は、全体として上に凸となる略円弧形状をなし、その左右方向の中央部が左右両側部より高くなっている。上部流路部材36は、左右天井部31,32にほぼ並行するように形成された底部37と、底部37の前面側端部より上方へ延設された前面壁38とを有している。上記左右天井部31,32及び上部流路部材36等によって本実施の形態における庇部が構成される。
【0087】
底部37の左右方向の中央部には、当該底部37を左右に仕切る仕切部39が設けられている。左右両天井部31,32と底部37との間隔、及び、上梁部30の前面と前面壁38との間隔は少なくとも遊技球Bが通過可能な大きさに構成されている。これにより、センターフレーム21の上部には、遊技盤5上を流下してくる遊技球Bを上梁部30の略中央部から導入し、左又は右側方へ案内することのできる上部流路40が形成される(図4参照)。
【0088】
なお、底部37は、左右天井部31,32とほぼ並行するように形成されているとはいっても、中央部から左右方向に向けて徐々にその傾斜角度が変化していくようには形成されておらず、その傾斜角度が段階的に変化していくように構成されている。詳しくは、中央部付近では比較的緩やかな傾斜面が続き、左右端部近傍において比較的傾斜のきつい傾斜面となっている。従って、傾斜の緩やかな部分が比較的多くなり、上部流路40へ導入された遊技球Bは、その転動速度が比較的速くならないように左右方向へと案内される。
【0089】
上梁部30の前面側には、上部流路部材36の下方において、図示しないLED用の第1レンズ41が設けられている。第1レンズ41の本体部は、上辺部の左右方向の長さより下辺部の長さが短くなった正面略台形状に形成されている。また、第1レンズ41の上部周辺の形状と、上部流路部材36の中央下部の形状とが略同一となっており、第1レンズ41は上部流路部材36の中央下部に背面側より嵌入されている。第1レンズ41の左右両端部に突起部41aが形成されるとともに、上部流路部材36の背面側には突起部41aに対応する図示しない受部が形成されている。従って、上部流路部材36により第1レンズ41が係止され、これにより第1レンズ41の前方及び下方への抜け落ちが防止されている。
【0090】
また、上記背壁部24の上辺部の前面側には、第1レンズ41の下方においてLED用の第2レンズ42が設けられている。第2レンズ42は、取付枠43とともに組付けられている。第2レンズ42は、複数のLED等に対応するように複数の箱形レンズ44(本実施の形態では4つ)が連接された構成となっている。取付枠43には各箱形レンズ44の形状に対応した複数の貫通孔45が形成されており、各箱形レンズ44が各貫通孔45に対し、取付枠43の背面側より嵌入されている。
【0091】
第2レンズ42の左右両端部に突起部42aが形成され、取付枠43の背面側には突起部42aに対応する図示しない受部が形成されている。これにより、取付枠43により第2レンズ42が係止される。さらに、取付枠43の左右両端部近傍に突起部43aがそれぞれ形成され、上梁部30には、突起部43aに対応するように前後方向に延びる溝46が設けられている。そして、突起部43aにが溝46へそれぞれ前面側より差し込まれることにより、取付枠43及び第2レンズ42が前ベース枠22に組付けられている。これにより、取付枠43ひいては第2レンズ42の下方への抜け落ちが防止されている。
【0092】
また、上部流路部材36の背面側に突起部43aに対応する図示しない受部が形成されている。これにより、上部流路部材36により取付枠43が係止され、取付枠43ひいては第2レンズ42の前方への抜け落ちが防止されている。
【0093】
さて、上記左右両側辺部34,35の内周面側には、一対の側部流路部材50,51がそれぞれ設けられている。側部流路部材50,51は、横方向の断面形状が凹型であって、左右両側辺部34,35の内周面に沿って上下方向に延びた形状となっている。側部流路部材50,51は、それぞれ凹型開口部が背面側を向いている。なお、左右両側辺部34,35の内周面には上下方向に沿って起伏が設けられており、当該起伏に対応するように側部流路部材50,51は波形に曲折した形状となっている。
【0094】
側部流路部材50,51には、上端部においてそれぞれ突片50a,51aが形成され、下端部において突片50b,51bがそれぞれ形成されている。また、上記上梁部30には、突片50a,51aに対応するように前後方向に延びる溝52が設けられ、同様に上記左右両側辺部34,35の下端部には突片50b,51bに対応する溝54が設けられている。そして、突片50a,51aが溝52へ、及び、突片50b,51bが溝54へそれぞれ前面側より差し込まれることにより、側部流路部材50,51が前ベース枠22に組付けられている。
【0095】
左右両側辺部34,35の前面側と側部流路部材50,51の前面側とが面一となっている。また、側部流路部材50,51の前面側には、「龍」の胴部を模した鱗模様が付されている。
【0096】
側部流路部材50,51の内側は、少なくとも遊技球Bが通過可能な大きさに構成されている。側部流路部材50,51は、その凹型開口部の端部が上記背壁部24の左右両側辺部にそれぞれ当接している。これにより、側部流路部材50,51及び背壁部24の左右両側部によって、遊技球Bを流下させる側部流路53がセンターフレーム21の左右両側部に形成される(図4、5参照)。
【0097】
側部流路部材50,51の上端部の前面側にはそれぞれ上開口部60が形成されている。上梁部30の前面側には、各上開口部60に対応するように、左右両端部近傍において傾斜部61が設けられている。各傾斜部61は、上部流路部材36の左右両端部から前記各上開口部60に向けて傾斜している。
【0098】
側部流路部材50,51の前面側上部には「龍」の頭部を模した肩カバー63,64がそれぞれ取着されている。各肩カバー63,64は、それぞれ各開口部60の前方、上部流路部材36の左右両端部、及び、傾斜部61を覆っている。なお、各肩カバー63,64には、それぞれ上部流路部材36側において、突起部63a,64aが形成され、上部流路部材36の背面側には各突起部63a,64aに対応する図示しない受部が形成されている。これにより、上部流路部材36により各肩カバー63,64が係止され、肩カバー63,64の前方への抜け落ちが防止される。各肩カバー63,64の背面側には、それぞれ図示しない係合部が形成され、当該各係合部はそれぞれ各上開口部60に係合されるようになっている。
【0099】
各肩カバー63,64の背面側には遊技球Bが通過可能な流路63b,64bが形成されている(図4参照)。この流路63b,64bの前面側の壁面は、上記傾斜部61とほぼ並行するように形成されている。流路63b,64bによって上部流路40と側部流路53とが、遊技球Bが通過可能に連通する。
【0100】
一方、側部流路部材50,51の下部には、相対向する面において、下開口部65が形成されている。これにより、前ベース枠22の下梁部66の上面部67へ側部流路53から遊技球Bが排出されるようになっている。
【0101】
上面部67は、左右方向に沿って湾曲しており、凹型の(下に凸となる)略円弧状となっている。その左右方向の略中央部には、遊技球Bを上記作動チャッカー13の方へ誘導可能な誘導溝68が形成されている。誘導溝68の左右両側部には前方へ傾斜した排出傾斜部69が形成されている。
【0102】
下梁部66の上方には後方ステージ部材71が設けられている。後方ステージ部材71は、半透明の樹脂等により成形され、遊技球Bの転動を許容する後方ステージ部72と、上記上面部67上の遊技球Bを視認可能とする視認部73とを有する。後方ステージ部72は、本実施の形態における第1球転動部を構成する。
【0103】
後方ステージ部72は、左右方向に沿って湾曲しており、パチンコ機1の正面から見て凹型の略円弧状となっている。後方ステージ部72は、その左右両端部がそれぞれ上記左右両側辺部34,35に達するまで左右方向に拡がっている。また、後方ステージ部72の後端部は上記背壁部24の前面に当接している。
【0104】
なお、後方ステージ部72の左右両端部にはそれぞれ突片72aが形成され、これに対応するように、前ベース枠22においては、窓部25の左右両側辺の下端部に溝75がそれぞれ設けられ、後ベース枠23においては、開口周面部28の左右両側辺の下端部に溝76がそれぞれ設けられている。さらに、後方ステージ部72の後端部の略中央部には突片72bが形成され、これに対応するように、背壁部26には嵌入孔77が形成されている。そして、各突片72aがそれぞれ溝75,76へ前面側より差し込まれるとともに、突片72bが嵌入孔77に嵌合されることにより、後方ステージ部72が両ベース枠22,23に組付けられている。
【0105】
後方ステージ部72の左右方向の中央部には、前方に向けて下方へ比較的緩やかに傾斜した傾斜面78が設けられている。傾斜面78が本実施の形態における特定傾斜面を構成する。傾斜面78は比較的左右の幅が広く、その中央部には上記作動チャッカー13の方へ遊技球Bを誘導可能な誘導路79が形成されている。誘導路79の上流側の端部近傍には、その左右両側において一対の傾斜突部80,81が誘導路79に沿って設けられている。各傾斜突部80,81は、それぞれ誘導路79側に向けて上方へ傾斜している。各傾斜突部80,81の前後方向の幅は少なくとも遊技球Bの径より広くなっている。
【0106】
後方ステージ部72の左右両側部には、左右方向へ延在する一対のリブ82,83が設けられている。各リブ82,83の前後方向の位置は傾斜突部80,81の前面側端部に対応している。すなわち、背壁部26と各リブ82,83との間隔が遊技球Bの径より広くなっている。また、各リブ82,83の高さは、遊技球Bの転動速度によっては、遊技球Bが当該リブ82,83を乗り越えることができるような比較的低くなっている。
【0107】
さて、上記視認部73は、後方ステージ部72の前面側端部より下方へ延設されている。視認部73の前面は、下梁部66及び両側部流路部材50,51と略面一となるように構成されている。視認部73の下端部は、少なくとも左右両端部近傍において下梁部66と当接している。また、下端部の略中央部には誘導溝68及び排出傾斜部69に対応するように凹部85が形成されており、誘導溝68又は排出傾斜部69からの遊技球Bの導出又は排出を可能とする。
【0108】
後方ステージ部材71の前方には前方ステージ部材90が連接されている。前方ステージ部材90は、その上面に前方ステージ部93を有し、当該前方ステージ部93は本実施の形態における第2球転動部を構成する。従って、後方ステージ部72及び前方ステージ部93により、本実施の形態における特定球転動部が構成される。なお、図5に示すように、この特定球転動部は、後述するクッション部91,92を除いた部分が上方から見て略矩形状になっており、この部分が本実施の形態における「前記第1球転動部及び第2球転動部により構成される転動面の略矩形状部分」に相当する。
【0109】
前方ステージ部材90は、左右方向に沿って湾曲しており、全体として下に凸となる略円弧形状となっている。なお、本実施の形態では、前方ステージ部材90は樹脂により形成されている。
【0110】
前方ステージ部材90の前後方向の幅は少なくとも遊技球Bの径より広くなっている。前方ステージ部材90の左右両端部は、その左右方向における位置が上記左右両側辺部34,35の各左右端部とほぼ同じ位置となっている(若干、外方へ突出している)。本実施の形態では、上記視認部73の前後方向の位置が、遊技盤5の前面とほぼ同じ位置となっている。従って、前方ステージ部材90は、そのほぼ全体が遊技盤5面より前方へ突出した状態となっている。前方ステージ部材90の前端部は、前後方向に対して上記複数の釘Kの前端部とほぼ同位置まで達している。
【0111】
前方ステージ部材90の左右両端部には、それぞれ中空状のクッション部91,92が設けられている。クッション部91,92の中空部はその左右方向の断面形状が略平行四辺形状となっており、その上面部は当該前方ステージ部材90の中央部に向けて下方へ傾斜している。また、前方ステージ部材90の左右両端部は遊技盤5に対して開放されており、ここからクッション部91,92へ遊技球Bが導入可能となっている。
【0112】
両クッション部91,92に挟まれた前方ステージ部93は上記後方ステージ部72と略面一となっている。前方ステージ部93には、各クッション部91,92の左右方向の内側において誘導部としての一対の誘導リブ94,95が設けられている。誘導リブ94,95は、各クッション部91,92の前面側端部より前方ステージ部材90の背面方向に向けて湾曲し、その先端部近傍は後方ステージ部72の略対角線上にある上記リブ82,83の先端部近傍に向けて略直線状に延びている。
【0113】
さらに、前方ステージ部93には、その左右方向の中央部において落下孔97が設けられている。落下孔97の左右方向の長さは上記傾斜面78の左右方向の長さに対応している。なお、これらの左右方向の長さは、遊技球Bの複数個分の長さ又はそれ以上となるように構成されている。
【0114】
落下孔97の左右方向の中央部には、上下方向に沿って一対の仕切板98,99が上記誘導路79に対応して設けられている。一対の仕切板98,99によって、作動チャッカー13の直上方に誘導孔100が形成される。
【0115】
前方ステージ部93の前端部には、遊技球Bの前方へ動きを規制する特定規制部としての規制リブ93aが前記前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けられている。
【0116】
なお、前方ステージ部材90の背面側には図示しない一対の突起部が形成され、これに対応するように、上記視認部73には前記突起部が嵌入される一対の嵌入孔101,102が形成されている。これにより、前方ステージ部材90は後方ステージ部材71に組付けられている。また、前方ステージ部材90は前ベース部材22の背面側より上ネジ203,下ネジ204により固定されている。
【0117】
ここで、センターフレーム21の組付け順序について説明する。但し、センターフレーム21の背面側における図示しないLEDや基板等の組付けについては便宜上その説明を省略する。
【0118】
まず、第2レンズ42を取付枠43に組付けるとともに、この取付枠43を上梁部30下部に組付ける。また、下梁部66に後方ステージ部材71を組付ける。続いて、側部流路部材50,51を左右両側辺部34,35にそれぞれ組付ける。
【0119】
次に、肩カバー63,64をそれぞれ組付ける。そして、予め第1レンズ41を組付けた上部流路部材36を組付け、前ベース枠22の背面側からネジ止めする。また、前方ステージ部材90を後方ステージ部材71に組付け、前ベース部材22の背面側よりネジ止めする。そして最後に、前ベース枠22と後ベース枠23とを組付ける。
【0120】
次に、上記のように構成されてなる本実施の形態の作用及び効果について説明する。
【0121】
本実施の形態によれば、遊技者の操作により、遊技盤5上部に打ち込まれた遊技球Bは、センターフレーム21上部から上部流路40へ案内される場合がある。この遊技球Bは、当該上部流路40、流路63a(64a)及び側部流路53を通って、下梁部66の上面部67へ案内される。そして、遊技球Bは上面部67に沿って転動し、誘導溝68又は排出傾斜部69から遊技盤5へと導出される。このうち誘導溝68に沿って導出される遊技球Bは比較的高い確率で作動チャッカー13へと導かれる。なお、遊技者は、上面部67における遊技球Bの挙動を、視認部73を介して視認することができる。
【0122】
また、遊技盤5を流下する一部の遊技球Bは、上記釘K等によって、前方ステージ部材90へ案内される場合がある。詳しくは、センターフレーム21の左側(又は右側)を流下する遊技球Bが、前方ステージ部材90の左側(右側)端部よりクッション部91(92)へと案内される。この遊技球Bの流下してきた勢いは、ある程度クッション部91(92)によって吸収される。
【0123】
そして、この遊技球Bはクッション部91(92)の傾斜に沿って転動する。クッション部91(92)を通過すると、遊技球Bは前方ステージ部93を下りつつ、誘導リブ94(95)に沿って転動する。
【0124】
遊技球Bは、誘導リブ94(95)の上記形状に基づいて転動方向を変化させていき、当該誘導リブ94(95)を通過すると、後方ステージ部72の略対角線上にあるリブ83(82)の先端部近傍に向けて転動していく。
【0125】
ここで、遊技球Bは、クッション部91(92)及び前方ステージ部93の傾斜によって十分に加速されているため、傾斜面78及び誘導路79において、その緩やかな傾斜に沿って手前側に転動することがほとんどなく、傾斜面78及び誘導路79を通過することができる。
【0126】
遊技球Bは、傾斜面78及び誘導路79を通過すると、リブ83(82)の先端部の先から背壁部26へと到達する。また、遊技球Bは、傾斜面78及び誘導路79の形状によって、その転動方向を若干変えられてリブ83(82)に向かって転動していったとしても、リブ83(82)を乗り越え背壁部26へと到達することができることもある。
【0127】
背壁部26へと到達した遊技球Bは、当該背壁部26によって転動方向を後方ステージ部72の外方へと変化させられ、当該背壁部26に沿って開口周面部28の右側辺部(左側辺部)へと転動する。ここで、勢い余って背壁部26から前面側へ跳ね返ってくる遊技球Bも、リブ83(82)によって前面側への動きを規制されつつ、前記右側辺部(左側辺部)へと転動する。
【0128】
遊技球Bは、前記右側辺部(左側辺部)へと到達すると、当該右側辺部(左側辺部)で跳ね返ることによって(又は転動を停止させられ、後方ステージ部72の傾斜によって)、その転動方向を反転させる。
【0129】
そして、遊技球Bは、リブ83(82)によって前面側への動きを規制されつつ、後方ステージ部72の傾斜に沿って傾斜突部81(80)へ向けて転動する。
【0130】
遊技球Bは、傾斜突部81(80)へ到達すると、当該傾斜突部81(80)の傾斜によってその転動速度が減速されつつ、傾斜突部81(80)を上っていく。
【0131】
傾斜突部81(80)を上りきった遊技球Bは、誘導路79へ落下する。そして、遊技球Bは誘導路79に沿って転動し、誘導孔100を通過し、作動チャッカー13の方へと導かれる。上述したように誘導孔100が作動チャッカー13の直上方に設けられているため、遊技球Bは比較的高い確率で作動チャッカー13に入球する。
【0132】
一方、傾斜突部81(80)を上りきらない遊技球Bは、傾斜面78に沿って前面側へ転動し、落下孔97を通って遊技盤5上へ排出される。
【0133】
遊技球Bが前方へ向かって転動してくる際、勢い余って落下孔97等を飛び越してガラス板Gにぶつかってしまいそうな遊技球Bがあったとしても、当該遊技球Bは規制リブ93aによって前方への動きが規制され、落下孔97等から落下していく。
【0134】
以上詳述したように、後方ステージ部72に加えて、前方ステージ部材90(前方ステージ部93)が設けられていることにより、遊技球Bの転動可能な領域が拡大される。
【0135】
さらに、前方ステージ部材90(前方ステージ部93)が、遊技盤5の前面及び前ベース枠22の左右両側辺部34,35の前面より突出するように設けられている。本実施の形態のようなパチンコ機等においては、可変表示装置14の奥側には液晶表示部20が設けられているため、後方ステージ部72を後方へ向けて拡張しようとすると、液晶表示部20を奥方へひかえなければならなかった。しかし、パチンコ機の背面側には各種制御装置等が設けられているため、奥方へひかえることは困難であり、仮にひかえることができたとしても、液晶表示部20が遊技者から遠ざかってしまうため、表示内容を遊技者が視認しづらくなってしまうおそれがあった。このような理由で、従来、ステージ部(球転動部)の前後方向への拡張は比較的困難であったが、上記構成とすることにより、前後方向へのステージ部の拡張を図ることができる。さらに、後方ステージ部72と前方ステージ部93とが略面一となっているため、遊技球Bが両ステージ部間をスムーズに移動できるようになる。従って、上述したようなダイナミックでかつスピード感のある遊技球Bの動き(特に前後方向への動きの変化)を遊技者に視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0136】
また、前方ステージ部材90が突出していることにより、作動チャッカー13の直上方に誘導孔100を形成することができる。これにより、例えば遊技球Bを水平方向に転動させ、作動チャッカー13等へ向けて落下させるような構成に比べて、より確実に遊技球Bを作動チャッカー13等へ導くことができる。
【0137】
また、遊技球Bが上記ステージ部(前方ステージ部93及び後方ステージ部72)の略対角線上を転動するように構成されている。従って、遊技球Bが単に左右方向や前後方向へ転動する場合に比べて、より長い距離を転動することが可能となり、その結果、遊技者に対して、より長く遊技球Bの挙動を視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0138】
さらに、後方ステージ部材71と前方ステージ部材90とを別体とすることにより、ステージ部材の組付けが容易となり、ひいてはセンターフレーム21及びパチンコ機1の組付け作業の簡素化を図ることができる。また、ステージ部を樹脂等の型成形により製造する場合等においては、より複雑な構造を有するステージ部を形成することもできる。
【0139】
また、前方ステージ部材90の前端部は、上記複数の釘Kの前端部とほぼ同位置まで達している。従って、前方ステージ部材90の前端部とガラス板G等との間にできる隙間を少なくし、当該隙間に遊技球Bが挟まってしまうような不具合を極力防止することができる。また、ステージ部(前方ステージ部93及び後方ステージ部72)が比較的前方へ広がることとなり、さらに遊技球Bをステージ部へ導入しやすくなる。
【0140】
また、前方ステージ部93の前端部には、遊技球Bの前方へ動きを規制する特定規制部としての規制リブ93aが前記前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けられている。このため、遊技球Bがガラス板Gにぶつかってしまうといった不具合を極力防止することができる。さらに、規制リブ93aが一部分だけに設けられている場合等に比べて、上記効果がさらに高まる。
【0141】
また、誘導リブ94(95)を設けることにより、より多くの遊技球Bをより確実に後方ステージ部72へ導くことができる。従って、遊技球Bに前後方向への動きの変化をつけることによって、より確実に遊技球Bの動きの幅を広げるとともに、ステージ部の前後方向への広がりを遊技者に対して効果的に視認させ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0142】
誘導リブ94(95)によって後方ステージ部72へと導かれた遊技球Bは、再び前方ステージ部93へと導かれ、落下孔97等から落下していくというように、前方ステージ部93及び後方ステージ部72間を遊技球Bが行き来するため、前記効果がさらに高められる。
【0143】
また、前方ステージ部93に案内された遊技球Bがまっすぐ落下孔97等に向けて転動していくように構成されている場合と比較して、落下孔97等ひいては作動チャッカー13へ向かう過程における遊技球Bの動きが多様化するため、さらなる興趣の向上が図られる。
【0144】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0145】
(a)上記実施の形態では、前方ステージ部材90の左右両端部は、その左右方向における位置が上記左右両側辺部34,35の各左右端部とほぼ同じ位置となっている(若干、外方へ突出している)。これに限らず、前方ステージ部材90の左右両端部が、センターフレーム21両側部の遊技領域を流下する遊技球Bの邪魔にならない程度、上記左右両側辺部34,35の各左右端部より外方へ突出した構成としてもよい。また、上記左右両側辺部34,35の各左右端部より若干引っ込んだ構成としてもよいが、ステージ部の領域を拡大する意味では可能な限り、左右方向へ延びているのが好ましい。
【0146】
(b)上記側部流路53の下開口部を、前方ステージ部材90の左右両端部に向けて開口させた構成としてもよい。このようにすれば、センターフレーム21の左右側部からのみならず、センターフレーム21の上部からも遊技球Bを案内することができる。
【0147】
(c)上部流路40、流路63a(64a)及び側部流路53のうち少なくとも1つを省略した構成としてもよい。
【0148】
(d)上記実施の形態に限らず、後方ステージ部材71と前方ステージ部材90とを一体形成した構成としてもよい。また、これとは異なるステージ部材を採用してもよい。例えば、図6に示すように、センターフレーム250の下部にはステージ部材251が組付けられ、左右両側部にはそれぞれ側部流路部材252が組付けられている。ステージ部251の上面部が特定球転動部を構成し、このうち遊技盤面より後方に位置した部分が第1球転動部を構成し、遊技盤面より前方に突出した部分が第2球転動部を構成する。また、ステージ部251の前端部には、遊技球Bの前方へ動きを規制する特定規制部としての規制リブ251aが前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けられている。側部流路部材252はステージ部材251上面に向けて開口した開口部253を有する。ステージ部材251は、センターフレーム250のフランジ部254の前面側より突出しており、この突出部分の左右両端部はフランジ部254の左右端部と同等の位置まで達している。前記突出部分の左右両端部は遊技球Bを導入可能なように遊技盤に対し開放されている。また、ステージ部材251上面の略中央部には、落下孔255が形成され、その奥側には当該落下孔255に向けて傾斜した傾斜面256が形成されている。落下孔255の略中央部には誘導孔257が形成されている。これに対応するように傾斜面256の略中央部には誘導路258が形成されている。また、センタフレーム250の下部には、ステージ部材251の下方において、内転動部260が設けられており、その略中央部には誘導溝261が形成されている。ステージ部材251の下部には内転動部260の前面側を覆う視認部262が設けられ、視認部262の略中央部には凹部263が設けられている。そして、前記開口部253や前記突出分の端部より案内される遊技球はステージ部材251上面を転動した後、落下孔255又は誘導孔257に落下する。このうち、誘導孔257を通過した遊技球は、誘導溝261上へ落下し、誘導溝261に沿って図示しない入球手段へと導かれる。
【0149】
このように構成されてなる本実施の形態では、ステージ部材251に案内された遊技球は、ステージ部251上を前後方向へ往復動したり、左右方向へ往復動したりした後、落下孔255又は誘導孔257を通してステージ部251より排出される。前述したように遊技球が往復動するような場合には、遊技球が転動する距離や転動時間が比較的長くなり、結果として、遊技球の動きをより長く遊技者に視認させ、興趣の向上を図ることができる。また、前記第1球転動部に相当する部分と第2球転動部に相当する部分とが一体形成され、ステージ部251の転動面が連続していることにより、前記第1球転動部と第2球転動部との間に段差等が形成されず、両者間を遊技球がよりスムーズに転動できる。加えて、上記規制リブ251aがステージ部251の前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けられているため、ステージ部251の前側より遊技球が落下してしまうといった不具合の発生をより確実に低減することができる。さらに、より多くの遊技球をより長くステージ部251上において転動させ、ステージ部251における遊技球の転動をより長く遊技者に対して視認させることにより、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0150】
(e)上記実施の形態では、液晶表示部20の周囲を囲むセンターフレーム21を特定遊技部材としたが、他の役物を囲むものを特定遊技部材としてもよい。また、ステージ部を備えた各種ステージ部材だけが遊技盤5に設けられた構成としてもよい。
【0151】
(f)上記実施の形態では、可変表示装置14の表示部として液晶表示部20を採用している。しかし、これに限らず、他にも、CRT、ドットマトリックス、LED(エレクトロルミネッセンス)、蛍光表示管等を可変表示装置14の表示部として用いてもよい。
【0152】
(g)上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機にも適用してもよい。従って、可変表示装置14のないパチンコ機にも応用できる。また、本発明は、パチンコ機以外にも雀球、アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。また、上記実施の形態では、作動チャッカー13が入球手段を構成しているが、入球手段はこれに限られるものではない。例えば、上記ステージ部の下方に設けられたスルーチャッカー等を遊技球Bが通過することに基づき、各種遊技状態が導出されるパチンコ機等においては、当該スルーチャッカー等が入球手段を構成する。
【0153】
(h)上記実施の形態に限らず、前方ステージ部材90が複数の部材により構成されていることとしてもよい。
【0154】
(i)側部流路を後方ステージ部72の奥側に設け、遊技球Bが奥側から前面側へ向けて、前方ステージ部72の対角線上を転動するように構成してもよい。これらの場合、側部流路等が案内手段を構成することとなる。
【0155】
(j)上記実施の形態では、傾斜面78の中央部には作動チャッカー13の方へ遊技球Bを誘導可能な誘導路79が形成され、落下孔97の中央部には誘導路79に対応するように誘導孔100が形成されている。これに限らず、誘導路79及び誘導孔100を設けず、傾斜面78及び落下孔97のみを設けた構成としてもよい。こうすることにより、傾斜面78へ転動してくる遊技球Bのその後の動きにランダム性が生まれる。従って、遊技球Bが作動チャッカー13へ入球するか否かを興味を持って注視する遊技者に対して、さらなるどきどき感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】センターフレームを示す斜視図である。
【図3】センターフレームを示す分解斜視図である。
【図4】センターフレームを示す正面図である。
【図5】前方ステージ部,後方ステージ部等を説明するための図1におけるA−A線部分断面図である。
【図6】別の実施の形態におけるセンターフレームを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、5…遊技盤、13…入球手段としての作動チャッカー、14…可変表示装置、20…液晶表示部、21…特定遊技部材としてのセンターフレーム、22…前ベース枠、23…後ベース枠、30…基部を構成する上梁部、31,32…庇部を構成する左右両天井部、36…庇部を構成する上部流路部材、37…底部、38…前面壁、39…仕切部、40…上部流路、41…第1レンズ、42…第2レンズ、34,35…基部を構成する左右両側辺部、50,51…側部流路部材、53…側部流路、63,64…肩カバー、66…基部を構成する下梁部、68…誘導溝、69…排出傾斜部、71…後方ステージ部材、72…第1球転動部を構成する後方ステージ部、73…視認部、78…特定傾斜面としての傾斜面、79…誘導路、80,81…傾斜突部、82,83…リブ、90…前方ステージ部材、91,92…クッション部、93…第2球転動部を構成する前方ステージ部、93a…特定規制部としての規制リブ、第94,95…誘導部としての誘導リブ、97…落下孔、98,99…仕切板、100…誘導孔、B…遊技球、G…ガラス板、K…釘。
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種として、遊技盤面上における遊技球の挙動に起因して種々の遊技状態が導出されるパチンコ機が知られている。このようなパチンコ機で遊技を行う遊技者は、所定の遊技状態の導出を期待し、遊技盤面上の遊技球の挙動に期待感を持って注目する。
【0003】
近年、上記パチンコ機の遊技盤には、各種中央装置(例えば表示装置等)が配設され、これにより遊技球が動きうる遊技盤面上の遊技領域が狭められつつあった。このため、中央装置において、遊技者に遊技球の挙動を視認させ興趣の向上を図るため、ステージ等を設けたパチンコ機も見受けられる。中には、ステージとは別に、中央装置の前側において始動入賞口等の入球手段やそこへ遊技球を導く誘導部等より構成された特定遊技領域が設けられ、より多くの遊技球が始動入賞口へ向かいやすくなるように構成されたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−218901号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開2001−218901号公報の遊技機では、「ステージが更に手前へ延伸されたとして、該延伸された面が遊技盤の表面よりも手前に出た位置に、始動入賞口が配置されている」とあるが、中央装置の前側に前記特定遊技領域(始動入賞口等)が設けられているに過ぎず、実質的なステージと延伸された部分である前記特定遊技領域との関連性は薄い。つまり、前記遊技機では、前記特定遊技領域上を遊技球が始動入賞口へ向かって横方向へ転動し、ステージ上を遊技球が略前方へ向かって転動するというように、両者における遊技球の挙動には関連性がほとんどない。また、前記ステージ上における遊技球の挙動に関しては、前記特定遊技領域が設けられたか否かに関わらず、従来のステージだけのものと比較してその動きの幅にあまり変化が見受けられない。従って、たとえステージ前方付近において前記特定遊技領域が設けられたとしても、ステージとの関連性に乏しければ、ステージ上における遊技球の動きの幅を広げるという点においては効果が乏しい。
【0006】
また、ステージ上へ遊技球を案内するための案内部の少なくとも一部が遊技盤面よりも手前に出た遊技機がある。例えば、遊技球をステージ上へ流下させる案内流路の入り口部分が遊技盤面よりも手前に出た遊技機がある。しかし、前記案内部は遊技球をステージ上へ案内するという一義的な機能しか有していないため、上記同様にステージ上における遊技球の動きの幅を広げるという点や、遊技球の挙動を遊技者に視認させ興趣の向上を図る点においては効果が乏しい。
【0007】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ステージ等の特定球転動部上における遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。
【0009】
手段1.遊技盤に、遊技球が転動可能な特定球転動部を備えた遊技機であって、
前記特定球転動部の少なくとも一部を前記遊技盤面より前方へ突出させたことを特徴とする遊技機。
【0010】
上記手段1によれば、特定球転動部の少なくとも一部を遊技盤面より前方へ突出させたことにより、遊技球の転動できる範囲を広げることが可能となる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。また、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。さらに、特定球転動部の形状の変更が容易となり、様々な形状の特定球転動部を形成することができるようになる。なお、前記特定球転動部の突出には、当該特定球転動部を構成する構成部材の取付け部(例えばボス等の突部)のみの突出は含まれないものとする(以下の手段について同じ)。
【0011】
手段2.遊技盤に特定遊技部材を備えてなる遊技機であって、
前記特定遊技部材は、少なくとも一部が前記遊技盤面に配設される略枠形状の基部と、当該基部の上部において前記遊技盤面より前方へ突出する庇部と、遊技球の転動を許容し少なくとも一部が前記基部の両側辺部間における所定区間に配設される特定球転動部とを備え、
前記特定球転動部の少なくとも一部を前記遊技盤面より前方へ、かつ、前記基部より前方へ突出させたことを特徴とする遊技機。
【0012】
上記手段2によれば、特定球転動部の少なくとも一部を、遊技盤面より前方へ、かつ、基部より前方へ突出させたことにより、遊技球の転動できる範囲を広げることが可能となる。さらに、基部より前方へ突出させたことにより、基部の前面側の前方へも転動範囲を広げることが可能となる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。また、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。さらに、基部の形状にとらわれず特定球転動部の形状の変更が容易となり、様々な形状の特定球転動部を形成することができるようになる。なお、前記第2球転動部が複数の部材(離間した複数の部材)により構成されていることとしてもよい。
【0013】
手段3.手段1又は手段2において、前記特定球転動部は、前記遊技盤面より後方に位置する第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に位置する第2球転動部とにより構成されていることを特徴とする遊技機。
【0014】
手段4.手段3において、前記第1球転動部と第2球転動部とを別体としたことを特徴とする遊技機。
【0015】
上記手段4によれば、特定球転動部の組付けが容易となり、ひいては特定遊技部材及び遊技機の組付け作業の簡素化を図ることができる。また、特定球転動部を樹脂等の型成形により製造する場合等においては、より複雑な構造を有する特定球転動部を形成することもできる。
【0016】
手段5.手段1乃至手段4のいずれかにおいて、前記遊技盤面上には、複数の釘が配設され、前記遊技機の前後方向に対して、前記特定球転動部は前記釘の前端部とほぼ同位置まで突出していることを特徴とする遊技機。
【0017】
上記手段5によれば、遊技球の転動可能な範囲を比較的前方へ広げることが可能となる。また、遊技盤の前方にガラス板等が設けられいる場合等において、特定球転動部の前端部とガラス板等との間にできる隙間を少なくし、当該隙間に遊技球が挟まってしまうといった不具合を極力防止することができる。また、特定球転動部が比較的前方へ広がることとなり、遊技盤面上を流下する遊技球を特定球転動部へ導入しやすくなる。
【0018】
手段6.遊技盤に特定遊技部材を備えてなる遊技機であって、
前記特定遊技部材は、少なくとも一部が前記遊技盤面に配設される略枠形状の基部と、当該基部の上部において前記遊技盤面より前方へ突出する庇部と、遊技球の転動を許容し少なくとも一部が前記基部の両側辺部間における所定区間に配設される第1球転動部と、前記第1球転動部の前方において当該第1球転動部に連接される第2球転動部とを備え、
前記遊技機の前後方向に対して、前記第2球転動部が前記遊技盤面より前方に、かつ、前記基部より前方に位置するよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0019】
上記手段6によれば、第2球転動部を設けることにより、遊技球の転動できる範囲を広げることが可能となる。第2球転動部が遊技盤面より前方へ位置していることにより、さらにその効果は高まる。結果として、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。さらに、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。さらに、基部の形状にとらわれず第2球転動部の形状の変更が容易となり、様々な形状の第2球転動部を形成することができるようになる。
なお、前記第2球転動部が複数の部材(離間した複数の部材)により構成されていることとしてもよい。
【0020】
手段7.手段6において、前記第1球転動部と第2球転動部とを別体としたことを特徴とする遊技機。
【0021】
上記手段7によれば、両球転動部の組付けが容易となり、ひいては特定遊技部材及び遊技機の組付け作業の簡素化を図ることができる。また、両球転動部を樹脂等の型成形により製造する場合等においては、より複雑な構造を有する遊技球の球転動部を形成することもできる。
【0022】
手段8.手段6又は手段7において、前記遊技盤面上には複数の釘が配設され、前記遊技機の前後方向に対して、前記第2球転動部の前端部は前記釘の前端部とほぼ同位置まで達していることを特徴とする遊技機。
【0023】
上記手段8によれば、遊技球の転動可能な範囲を比較的前方へ広げることが可能となる。また、遊技盤の前方にガラス板等が設けられている場合等において、球転動部の前端部とガラス板等との間にできる隙間を少なくし、当該隙間に遊技球が挟まってしまうような不具合を極力防止することができる。また、第2球転動部が比較的前方へ広がることとなり、遊技盤面上を流下する遊技球を第2球転動部へ導入しやすくなる。
【0024】
手段9.手段3乃至手段8のにおいて、前記第1球転動部と第2球転動部とは、少なくとも一部の転動面が略面一となるよう連接されていることを特徴とする遊技機。
【0025】
上記手段9によれば、両者の少なくとも一部の転動面が略面一に連接されていることから、遊技球が両者間を移動しやすく、さらに遊技球の動きの幅を広げることができる。
【0026】
手段10.手段3乃至手段9のいずれかにおいて、前記第1球転動部の左右方向の長さと、前記第2球転動部の左右方向の長さとを異ならせたことを特徴とする遊技機。
【0027】
上記手段10によれば、第1球転動部の左右方向の長さと、前記第2球転動部の左右方向の長さとを異ならせることにより、各球転動部の左右方向における遊技球の動作幅を異ならせることができ、遊技球の転動態様の多様化を図ることができる。
【0028】
手段11.手段3乃至手段9のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右方向の長さを、前記第1球転動部の左右方向の長さより長くしたことを特徴とする遊技機。
【0029】
上記手段11によれば、第2球転動部の左右方向の長さが、第1球転動部の左右方向の長さより長くなっているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面や前記基部より前方に位置していることから、特定遊技部材の大きさ(左右方向の長さ)等にとらわれることなく、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。
【0030】
手段12.手段3乃至手段9のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右方向の長さを、少なくとも第2球転動部と対応する位置における前記特定遊技部材の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上としたことを特徴とする遊技機。
【0031】
上記手段12によれば、第2球転動部の左右方向の長さが、特定遊技部材の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上となっているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面や前記基部より前方に位置していることから、特定遊技部材の大きさ(左右方向の長さ)等にとらわれることなく、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。
【0032】
手段13.手段3乃至手段9のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右方向の両端部が、少なくとも第2球転動部と対応する位置における前記特定遊技部材の左右両端部とほぼ同一位置又はそれより左右方向外側にそれぞれ位置していることを特徴とする遊技機。
【0033】
上記手段13によれば、第2球転動部の左右方向の両端部が、それぞれ特定遊技部材の左右両端部とほぼ同一位置又はそれより左右方向外側に位置しているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面や前記基部より前方に位置していることから、特定遊技部材の大きさ(左右方向の長さ)等にとらわれることなく、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。
【0034】
手段14.手段3乃至手段13のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右両端部の少なくとも一方から、前記遊技盤面上を流下する遊技球を導入することができるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0035】
上記手段14によれば、前記遊技盤面や前記基部より前方へ位置した第2球転動部の左右両端部の少なくとも一方から遊技球を導入することができるようになっているため、第2球転動部へ遊技球をより導入しやすい。結果として、球転動部へ案内される遊技球の数を増やすことにより、球転動部における遊技球の挙動を遊技者に視認させる機会を増やし、さらなる興趣の向上を図ることができる。また、前記遊技盤面上を流下する遊技球を前記端部へ案内する案内手段を設けた構成としてもよい。
【0036】
手段15.手段3乃至手段13のいずれかにおいて、前記特定遊技部材は、遊技球を第1球転動部の奥側へと導入可能な少なくとも1つの案内手段を備えていることを特徴とする遊技機。
【0037】
上記手段15によれば、案内手段を備えているため、第1球転動部へ遊技球をより導入しやすい。結果として、球転動部へ案内される遊技球の数を増やすことにより、球転動部における遊技球の挙動を遊技者に視認させる機会を増やし、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0038】
手段16.手段14において、前記導入された遊技球が、前記第1球転動部及び第2球転動部により構成される転動面の略矩形状部分において、当該略矩形状部分の左右方向に対して導入された側と反対側のほぼ端部で、かつ、その前後方向に対して奥側のほぼ端部へと転動可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
【0039】
上記手段16によれば、第1球転動部及び第2球転動部により構成される転動面の略矩形状部分において、第2球転動部へ導入される遊技球が、前記略矩形状の部分の略対角部分へ、例えば略対角線上を転動することにより導かれるようになっている。つまり、遊技球が略対角部分のより離れた位置まで導かれる。このため、遊技球が単に左右方向や前後方向へ転動する場合に比べて、より長い距離を転動することができる。その結果、遊技者に対して、より長く遊技球の挙動を視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0040】
手段17.手段16において、前記略矩形状部分に前記導入された遊技球を誘導可能な誘導部を設け、前記遊技球が前記略矩形状部分の略対角線上を転動できるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0041】
手段18.手段3乃至手段17のいずれかにおいて、前記遊技盤には、前記第2球転動部の下方において、遊技球の入球を許容する入球手段が配設され、
前記第2球転動部には、前記入球手段の直上方に対応する位置において、上下方向に貫通しかつ遊技球が通過可能な落下孔が設けられ、
前記落下孔は、少なくともその左右方向の長さが遊技球複数個分の長さと同じ又はそれより長くなるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0042】
上記手段18によれば、上記構成とすることにより、落下する遊技球の位置が限定的なものとならず、その後の動きにランダム性が生まれる。従って、遊技球が入球手段へ入球するか否かを興味を持って注視する遊技者に対して、さらなるどきどき感を与えることができる。
【0043】
手段19.手段18において、前記第1球転動部及び第2球転動部の少なくとも一方に前記落下孔へと遊技球を誘導する特定傾斜面を設けたことを特徴とする遊技機。
【0044】
上記手段19によれば、第1球転動部や第2球転動部に導入された遊技球が落下孔へ案内されやすくする。
【0045】
手段20.手段19において、前記第1球転動部は、遊技球を前記特定傾斜面へ誘導可能なように湾曲していることを特徴とする遊技機。
【0046】
手段21.遊技球が流下可能な遊技盤に、特定遊技部材と、遊技球の入球を許容する入球手段とを備えた遊技機であって、
前記特定遊技部材は、遊技球が転動可能な特定球転動部を備え、
前記特定球転動部は、前記遊技機の前後方向に対して、前記遊技盤面より前方へ突出するよう構成され、
前記遊技盤面より後方に位置する第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に位置する第2球転動部とを有し、
前記第1球転動部及び第2球転動部は、少なくとも一部の転動面が略面一となり、
前記特定球転動部は、前記遊技機の正面から見て、下に凸となる略円弧状に湾曲し、
前記第2球転動部の左右方向の長さが、前記第1球転動部の左右方向の長さより長くなるよう構成され、
前記入球手段が、前記第2球転動部の左右方向の略中央部の下方に位置するとともに、
前記第2球転動部には、前記入球手段の直上方に対応する位置において、上下方向に貫通した落下孔が設けられ、
前記第1球転動部には、その左右方向の略中央部において、後方から前方へと下方へ傾斜し、かつ、前記落下孔へと遊技球を誘導可能な特定傾斜面が設けられ、
さらに、前記第2球転動部の左右両端部の少なくとも一方から、前記遊技盤面上を流下する遊技球を導入することができるよう構成し、
前記第2球転動部に、誘導部を設け、前記導入された遊技球が前記特定球転動部の略矩形状部分の略対角線上を転動できるよう構成し、
当該遊技球が前記略対角線上を転動して、前記略矩形状部分の対角部へ導かれた後、前記第1球転動部の湾曲形状に沿って、前記特定傾斜面へ向かって転動可能に構成され、
前記特定傾斜面に導かれた遊技球が、当該特定傾斜面に沿って転動し、前記入球手段に入球可能となるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0047】
上記手段21によれば、遊技盤面より前方へ突出した第2球転動部により、遊技球の転動できる範囲が広がり、結果として、遊技球の動きの幅を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。さらに、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができるため、さらなる興趣の向上を図ることができる。また、遊技球が特定球転動部の略対角線上を転動することにより、遊技球が単に左右方向や前後方向へ転動する場合に比べて、より長い距離を転動することが可能となり、その結果、遊技者に対して、より長く遊技球の挙動を視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。また、前記遊技盤を流下する遊技球を前記端部へ案内する案内手段を設けた構成としてもよい。
【0048】
手段22.手段2乃至手段21のいずれかにおいて、前記特定遊技部材は、識別情報を変動表示可能な可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームであって、前記球転動部は、前記センターフレームにおいて、前記可変表示装置の表示部の前方かつ下方にあたる部分に配設されるステージ部であることを特徴とする遊技機。
【0049】
手段23.遊技盤において、遊技球が転動可能な特定球転動部を備えた遊技機であって、
前記特定球転動部は、その一部が前記遊技盤面より前方に突出し、
前記特定球転動部のうちの前記遊技盤面より後方に位置する部分である第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に突出した部分である第2球転動部とが略面一となっていることを特徴とする遊技機。
【0050】
上記手段23によれば、特定球転動部の一部を遊技盤面より前方へ突出させたことにより、遊技球の転動できる範囲を広げることが可能となる。また、遊技者に対して、より近い位置で遊技球の転動を視認させることができる。結果として、遊技球の動きの幅(特に前後方向への動きの幅)を広げ、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。さらに、第1球転動部と第2球転動部とが略面一となっているため、遊技球が両球転動部間をスムーズに移動できるようになる。従って、特定球転動部の構成によっては、例えば特定球転動部において遊技球の動きを不規則にするための複数の突起部等が設けられているような場合に比べて、よりダイナミックでかつスピード感のある遊技球の動き(特に前後方向への動きの変化)を遊技者に視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0051】
手段24.遊技盤に特定遊技部材を備えてなる遊技機であって、
前記特定遊技部材は、少なくとも一部が前記遊技盤面に配設される略枠形状の基部と、当該基部の上部において前記遊技盤面より前方へ突出する庇部と、遊技球が転動可能な特定球転動部とを備え、
前記特定球転動部は、その一部が前記遊技盤面より前方にかつ前記基部より前方に突出し、
前記特定球転動部のうちの前記遊技盤面より後方に位置しかつ前記基部の両側辺部間における所定区間に配設された部分である第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に突出した部分である第2球転動部とが略面一となっていることを特徴とする遊技機。
【0052】
上記手段24によれば、上記手段23と同様の効果を奏する。
【0053】
手段25.手段24において、前記第2球転動部の左右方向の長さを、少なくとも第2球転動部と対応する位置における前記特定遊技部材の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上としたことを特徴とする遊技機。
【0054】
上記手段25によれば、第2球転動部の左右方向の長さが、特定遊技部材の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上となっているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面や前記基部より前方に位置していることから、特定遊技部材の大きさ(左右方向の長さ)等にとらわれることなく、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。結果として、特定球転動部における遊技球の左右方向への動きの幅を広げることができる。
【0055】
手段26.手段24又は手段25において、前記特定遊技部材は、識別情報を変動表示可能な可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームであって、
前記球転動部は、前記センターフレームにおいて、前記可変表示装置の表示部の前方かつ下方にあたる部分に配設されるステージ部であることを特徴とする遊技機。
【0056】
手段27.手段23乃至手段26のいずれかにおいて、前記第2球転動部の左右方向の長さを、前記第1球転動部の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上としたことを特徴とする遊技機。
【0057】
上記手段27によれば、第2球転動部の左右方向の長さが、第1球転動部の左右方向の長さとほぼ同一又はそれ以上となっているため、第2球転動部における遊技球の転動可能な範囲を左右方向へ広げることができる。また、第2球転動部が前記遊技盤面より前方に位置していることから、第2球転動部の左右方向の長さを比較的長いものとすることも可能となる。結果として、特定球転動部における遊技球の左右方向への動きの幅を広げることができる。
【0058】
手段28.手段23乃至手段27のいずれかにおいて、前記第2球転動部の前端部又はその近傍において、遊技球の前方へ動きを規制する特定規制部を前記前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けたことを特徴とする遊技機。
【0059】
上記手段28によれば、上記特定規制部が設けられることにより、特定球転動部上の遊技球が第2球転動部の前側より落下してしまうといった不具合の発生を低減することができる。さらに、特定規制部は第2球転動部の前端部ほぼ全域にわたって設けられているため、規制部が単に一部分だけに設けられたり、複数の規制部が不連続に設けられている場合に比べて、上記効果がさらに高められる。結果として、遊技球の落下を防ぐことによって、より多くの遊技球をより確実に特定球転動部において転動させるとともに、特定球転動部における遊技球の転動をより長く遊技者に対して視認させることが可能となり、さらなる興趣の向上を図ることができる。加えて、遊技盤の前方にガラス板等が設けられいる場合においては、遊技球が前記ガラス板等にぶつかってしまうといった不具合を極力防止することができる。
【0060】
手段29.手段23乃至手段28のいずれかにおいて、前記第1球転動部と第2球転動部とが一体形成され、両転動部の転動面が連続していることを特徴とする遊技機。
【0061】
上記手段29によれば、第1及び第2球転動部の転動面が連続形成された略面一なものとなっている。つまり、両転動部間において例えば段差等が形成されていないため、前記段差等によって遊技球が両転動部間をスムーズに転動できなくなるといった不具合が発生しにくくなる。
【0062】
手段30.手段23乃至手段29のいずれかにおいて、前記特定球転動部は、前記第1球転動部から前記第2球転動部に向かっての遊技球の転動、及び、前記第2球転動部から前記第1球転動部に向かっての遊技球の転動が共に許容されるように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0063】
上記手段30によれば、第1球転動部と第2球転動部とを遊技球が行き来(場合によっては往復動)することができる。このため、より複雑で面白味のある転動態様を導出できるとともに、遊技球が上記往復動するような場合には、遊技球が転動可能な距離や転動時間が比較的長くなる。結果として、遊技球の動きをより長く遊技者に視認させ、興趣の向上を図ることができる。
【0064】
手段31.手段23乃至手段30のいずれかにおいて、前記遊技盤面上より前記第2球転動部へ案内される遊技球を前記第1球転動部へ誘導可能な誘導部を設けたことを特徴とする遊技機。
【0065】
上記手段31によれば、上記誘導部を設けることにより、より多くの遊技球をより確実に第1転動部へ導くことができる。従って、遊技球に前後方向への動きの変化をつけることによって、より確実に遊技球の動きの幅を広げるとともに、特定球転動部の前後方向への広がりを遊技者に対して効果的に視認させ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0066】
手段32.手段23乃至手段31のいずれかにおいて、前記遊技盤には、前記第2球転動部の下方において、遊技球が入球可能な入球手段が配設され、
前記第2球転動部には、前記入球手段の直上方に対応する位置において、上下方向に貫通しかつ遊技球が通過可能な落下孔が設けられ、
前記落下孔は、少なくとも左右方向の長さが遊技球複数個分の長さと同じ又はそれより長くなるよう構成され、
前記特定球転動部は、前記第2球転動部から前記第1球転動部へ転動した遊技球が前記落下孔に向けて転動するように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0067】
上記手段32によれば、遊技球が第2球転動部から第1球転動部へと転動した後、当該遊技球が第2球転動部に設けられた落下孔に向けて転動する。そして、それら遊技球のうちいくつは落下孔を通過し、そのうちのいくつかは入球手段へ入球する。このように、遊技盤面上より第2球転動部に案内された遊技球が、第1球転動部へ転動し、さらに前記落下孔に向けて転動していくような動きをする場合には、遊技盤面上より第2球転動部に案内された遊技球がただ落下孔に向けて転動していくように構成されている場合と比較して、落下孔ひいては入球手段へ向かう過程における遊技球の動きが多様化するため、さらなる興趣の向上が図られる。さらに、落下孔を上記構成とすることにより、落下する遊技球の位置が限定的なものとならず、その後の動きにランダム性が生まれる。従って、遊技球が入球手段へ入球するか否かを興味を持って注視する遊技者に対して、さらなるどきどき感を与えることができる。
【0068】
手段33.手段23乃至手段32のいずれかにおいて、前記遊技盤面上には複数の釘が配設され、前記遊技機の前後方向に対して、前記特定球転動部は前記釘の前端部とほぼ同位置まで突出していることを特徴とする遊技機。
【0069】
上記手段33によれば、遊技球の転動可能な範囲を比較的前方へ広げることが可能となる。また、遊技盤の前方にガラス板等が設けられいる場合等において、特定球転動部の前端部とガラス板等との間にできる隙間を少なくし、当該隙間に遊技球が挟まってしまうといった不具合を極力防止することができる。また、特定球転動部が比較的前方へ広がることとなり、遊技盤面上を流下する遊技球を特定球転動部へ導入しやすくなる。
【0070】
手段34.手段1乃至手段33のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であること。中でも、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えておりそのハンドル操作に応じて遊技球を遊技盤面上に発射させ、遊技球が遊技盤を流下し、遊技盤に配設された入球手段に入球することに基づいて、所定条件が成立した場合には特別遊技価値が付与される。
【0071】
【発明の実施の形態】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0072】
図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。
【0073】
前面枠3の前面側には、一対のガラス板G(図5参照)のはめ込まれたガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。
【0074】
ガラス扉枠4の下方には、遊技球Bを貯留するための球受皿としての上皿6が設けられている。また、前面枠3の前面下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が設けられている。下皿7の側方には、遊技球発射用ハンドル8が設けられている。ハンドル8は図示しない遊技球発射装置に連結されており、遊技者がハンドル8を回転させることにより、遊技球Bが遊技球発射装置から発射される。
【0075】
遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、入球手段としての作動チャッカー13、可変表示装置14、スルーチャッカー15等が配設されている。
【0076】
遊技盤5の一側部には、遊技球発射装置によって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する内レール16a及び外レール16bが設けられている。内レール16aの下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口17が形成されている。そして、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、このアウト口17を通って図示しない球排出路へと案内される。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール16a及び外レール16bによって囲まれ、可変表示装置14等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な遊技領域となっている。
【0077】
さて、可変表示装置14は、液晶表示部20と、該液晶表示部20を囲むように設けられた特定遊技部材としてのセンターフレーム21とを備えている。
【0078】
液晶表示部20には、例えば左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図柄列は識別情報としての複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールするように可変表示される。
【0079】
より詳しくは、可変表示装置14の下方に設けられた作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、可変表示装置14の液晶表示部20の図柄が可変表示される。そして、停止された図柄の組合せが予め設定した特定の組合せとなった場合には特別遊技価値が付与される。すなわち、大当たり状態が発生し、可変入賞装置12の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態になる。なお、可変入賞装置12は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。
【0080】
また、周知のとおり、前記普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、上皿6又は下皿7に対し所定数の景品球(遊技球B)が払い出される。また、遊技盤5には、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘K(図1,5参照、但し便宜上、図1では符号を省略する)が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。上記釘や風車等によって本実施の形態における案内手段が構成される。
【0081】
次に、上述した可変表示装置14のセンターフレーム21について説明する。図2乃至図5に示すように、センターフレーム21は、遊技盤5の前面側に配設される前ベース枠22と、遊技盤5の背面側に配設される後ベース枠23とを備えている。
【0082】
前ベース枠22及び後ベース枠23はそれぞれ中央部が開口した枠体形状をなし、両ベース枠22,23が組付けられることによって、センターフレーム21は全体として前後方向に貫通した枠体形状となっている。
【0083】
前ベース枠22の背面側には背壁部24が形成され、その中央部には略矩形状の窓部25が形成されている。後ベース枠23の背面側にも、背壁部26が形成され、その中央部には液晶表示部20に対応した略矩形状の窓部27が形成されている。窓部27周辺となるセンターフレーム21の背面側(前ベース枠22及び後ベース部23の背面側)には、図示しないLED等の電飾部材が各種基板とともに取着されている。
【0084】
後ベース枠23の前面側の開口周面部28は、下辺部を除き、前記窓部25と略同一形状に形成され、両ベース枠22,23が組付けられた状態では、窓部25及び開口周面部28の上辺部及び左右両側辺部がそれぞれ面一となる。なお、本実施の形態では、開口周面部28の下辺部が窓部25の下辺部より低位置となるように構成されている。これは後述する後方ステージ部材71を組付け易くするためであって、両下辺部が略同一形状となるように構成してもよい。
【0085】
前ベース枠22の上梁部30は、その上周縁部が略円弧状となっており、その左右方向の中央部が左右両端部より高くなっている。また、上周縁部の左右両側には、当該上周縁部より前面側に向けて突出する一対の左右天井部31,32がそれぞれ一体的に設けられている。前ベース枠22の上梁部30、下梁部66、及び、左右両側辺部34,35によって本実施の形態における基部が構成される。
【0086】
上梁部30の前面側には上部流路部材36が取着されている。上部流路部材36は前ベース枠22の背面側よりネジ200,201により固定されている。上部流路部材36は、全体として上に凸となる略円弧形状をなし、その左右方向の中央部が左右両側部より高くなっている。上部流路部材36は、左右天井部31,32にほぼ並行するように形成された底部37と、底部37の前面側端部より上方へ延設された前面壁38とを有している。上記左右天井部31,32及び上部流路部材36等によって本実施の形態における庇部が構成される。
【0087】
底部37の左右方向の中央部には、当該底部37を左右に仕切る仕切部39が設けられている。左右両天井部31,32と底部37との間隔、及び、上梁部30の前面と前面壁38との間隔は少なくとも遊技球Bが通過可能な大きさに構成されている。これにより、センターフレーム21の上部には、遊技盤5上を流下してくる遊技球Bを上梁部30の略中央部から導入し、左又は右側方へ案内することのできる上部流路40が形成される(図4参照)。
【0088】
なお、底部37は、左右天井部31,32とほぼ並行するように形成されているとはいっても、中央部から左右方向に向けて徐々にその傾斜角度が変化していくようには形成されておらず、その傾斜角度が段階的に変化していくように構成されている。詳しくは、中央部付近では比較的緩やかな傾斜面が続き、左右端部近傍において比較的傾斜のきつい傾斜面となっている。従って、傾斜の緩やかな部分が比較的多くなり、上部流路40へ導入された遊技球Bは、その転動速度が比較的速くならないように左右方向へと案内される。
【0089】
上梁部30の前面側には、上部流路部材36の下方において、図示しないLED用の第1レンズ41が設けられている。第1レンズ41の本体部は、上辺部の左右方向の長さより下辺部の長さが短くなった正面略台形状に形成されている。また、第1レンズ41の上部周辺の形状と、上部流路部材36の中央下部の形状とが略同一となっており、第1レンズ41は上部流路部材36の中央下部に背面側より嵌入されている。第1レンズ41の左右両端部に突起部41aが形成されるとともに、上部流路部材36の背面側には突起部41aに対応する図示しない受部が形成されている。従って、上部流路部材36により第1レンズ41が係止され、これにより第1レンズ41の前方及び下方への抜け落ちが防止されている。
【0090】
また、上記背壁部24の上辺部の前面側には、第1レンズ41の下方においてLED用の第2レンズ42が設けられている。第2レンズ42は、取付枠43とともに組付けられている。第2レンズ42は、複数のLED等に対応するように複数の箱形レンズ44(本実施の形態では4つ)が連接された構成となっている。取付枠43には各箱形レンズ44の形状に対応した複数の貫通孔45が形成されており、各箱形レンズ44が各貫通孔45に対し、取付枠43の背面側より嵌入されている。
【0091】
第2レンズ42の左右両端部に突起部42aが形成され、取付枠43の背面側には突起部42aに対応する図示しない受部が形成されている。これにより、取付枠43により第2レンズ42が係止される。さらに、取付枠43の左右両端部近傍に突起部43aがそれぞれ形成され、上梁部30には、突起部43aに対応するように前後方向に延びる溝46が設けられている。そして、突起部43aにが溝46へそれぞれ前面側より差し込まれることにより、取付枠43及び第2レンズ42が前ベース枠22に組付けられている。これにより、取付枠43ひいては第2レンズ42の下方への抜け落ちが防止されている。
【0092】
また、上部流路部材36の背面側に突起部43aに対応する図示しない受部が形成されている。これにより、上部流路部材36により取付枠43が係止され、取付枠43ひいては第2レンズ42の前方への抜け落ちが防止されている。
【0093】
さて、上記左右両側辺部34,35の内周面側には、一対の側部流路部材50,51がそれぞれ設けられている。側部流路部材50,51は、横方向の断面形状が凹型であって、左右両側辺部34,35の内周面に沿って上下方向に延びた形状となっている。側部流路部材50,51は、それぞれ凹型開口部が背面側を向いている。なお、左右両側辺部34,35の内周面には上下方向に沿って起伏が設けられており、当該起伏に対応するように側部流路部材50,51は波形に曲折した形状となっている。
【0094】
側部流路部材50,51には、上端部においてそれぞれ突片50a,51aが形成され、下端部において突片50b,51bがそれぞれ形成されている。また、上記上梁部30には、突片50a,51aに対応するように前後方向に延びる溝52が設けられ、同様に上記左右両側辺部34,35の下端部には突片50b,51bに対応する溝54が設けられている。そして、突片50a,51aが溝52へ、及び、突片50b,51bが溝54へそれぞれ前面側より差し込まれることにより、側部流路部材50,51が前ベース枠22に組付けられている。
【0095】
左右両側辺部34,35の前面側と側部流路部材50,51の前面側とが面一となっている。また、側部流路部材50,51の前面側には、「龍」の胴部を模した鱗模様が付されている。
【0096】
側部流路部材50,51の内側は、少なくとも遊技球Bが通過可能な大きさに構成されている。側部流路部材50,51は、その凹型開口部の端部が上記背壁部24の左右両側辺部にそれぞれ当接している。これにより、側部流路部材50,51及び背壁部24の左右両側部によって、遊技球Bを流下させる側部流路53がセンターフレーム21の左右両側部に形成される(図4、5参照)。
【0097】
側部流路部材50,51の上端部の前面側にはそれぞれ上開口部60が形成されている。上梁部30の前面側には、各上開口部60に対応するように、左右両端部近傍において傾斜部61が設けられている。各傾斜部61は、上部流路部材36の左右両端部から前記各上開口部60に向けて傾斜している。
【0098】
側部流路部材50,51の前面側上部には「龍」の頭部を模した肩カバー63,64がそれぞれ取着されている。各肩カバー63,64は、それぞれ各開口部60の前方、上部流路部材36の左右両端部、及び、傾斜部61を覆っている。なお、各肩カバー63,64には、それぞれ上部流路部材36側において、突起部63a,64aが形成され、上部流路部材36の背面側には各突起部63a,64aに対応する図示しない受部が形成されている。これにより、上部流路部材36により各肩カバー63,64が係止され、肩カバー63,64の前方への抜け落ちが防止される。各肩カバー63,64の背面側には、それぞれ図示しない係合部が形成され、当該各係合部はそれぞれ各上開口部60に係合されるようになっている。
【0099】
各肩カバー63,64の背面側には遊技球Bが通過可能な流路63b,64bが形成されている(図4参照)。この流路63b,64bの前面側の壁面は、上記傾斜部61とほぼ並行するように形成されている。流路63b,64bによって上部流路40と側部流路53とが、遊技球Bが通過可能に連通する。
【0100】
一方、側部流路部材50,51の下部には、相対向する面において、下開口部65が形成されている。これにより、前ベース枠22の下梁部66の上面部67へ側部流路53から遊技球Bが排出されるようになっている。
【0101】
上面部67は、左右方向に沿って湾曲しており、凹型の(下に凸となる)略円弧状となっている。その左右方向の略中央部には、遊技球Bを上記作動チャッカー13の方へ誘導可能な誘導溝68が形成されている。誘導溝68の左右両側部には前方へ傾斜した排出傾斜部69が形成されている。
【0102】
下梁部66の上方には後方ステージ部材71が設けられている。後方ステージ部材71は、半透明の樹脂等により成形され、遊技球Bの転動を許容する後方ステージ部72と、上記上面部67上の遊技球Bを視認可能とする視認部73とを有する。後方ステージ部72は、本実施の形態における第1球転動部を構成する。
【0103】
後方ステージ部72は、左右方向に沿って湾曲しており、パチンコ機1の正面から見て凹型の略円弧状となっている。後方ステージ部72は、その左右両端部がそれぞれ上記左右両側辺部34,35に達するまで左右方向に拡がっている。また、後方ステージ部72の後端部は上記背壁部24の前面に当接している。
【0104】
なお、後方ステージ部72の左右両端部にはそれぞれ突片72aが形成され、これに対応するように、前ベース枠22においては、窓部25の左右両側辺の下端部に溝75がそれぞれ設けられ、後ベース枠23においては、開口周面部28の左右両側辺の下端部に溝76がそれぞれ設けられている。さらに、後方ステージ部72の後端部の略中央部には突片72bが形成され、これに対応するように、背壁部26には嵌入孔77が形成されている。そして、各突片72aがそれぞれ溝75,76へ前面側より差し込まれるとともに、突片72bが嵌入孔77に嵌合されることにより、後方ステージ部72が両ベース枠22,23に組付けられている。
【0105】
後方ステージ部72の左右方向の中央部には、前方に向けて下方へ比較的緩やかに傾斜した傾斜面78が設けられている。傾斜面78が本実施の形態における特定傾斜面を構成する。傾斜面78は比較的左右の幅が広く、その中央部には上記作動チャッカー13の方へ遊技球Bを誘導可能な誘導路79が形成されている。誘導路79の上流側の端部近傍には、その左右両側において一対の傾斜突部80,81が誘導路79に沿って設けられている。各傾斜突部80,81は、それぞれ誘導路79側に向けて上方へ傾斜している。各傾斜突部80,81の前後方向の幅は少なくとも遊技球Bの径より広くなっている。
【0106】
後方ステージ部72の左右両側部には、左右方向へ延在する一対のリブ82,83が設けられている。各リブ82,83の前後方向の位置は傾斜突部80,81の前面側端部に対応している。すなわち、背壁部26と各リブ82,83との間隔が遊技球Bの径より広くなっている。また、各リブ82,83の高さは、遊技球Bの転動速度によっては、遊技球Bが当該リブ82,83を乗り越えることができるような比較的低くなっている。
【0107】
さて、上記視認部73は、後方ステージ部72の前面側端部より下方へ延設されている。視認部73の前面は、下梁部66及び両側部流路部材50,51と略面一となるように構成されている。視認部73の下端部は、少なくとも左右両端部近傍において下梁部66と当接している。また、下端部の略中央部には誘導溝68及び排出傾斜部69に対応するように凹部85が形成されており、誘導溝68又は排出傾斜部69からの遊技球Bの導出又は排出を可能とする。
【0108】
後方ステージ部材71の前方には前方ステージ部材90が連接されている。前方ステージ部材90は、その上面に前方ステージ部93を有し、当該前方ステージ部93は本実施の形態における第2球転動部を構成する。従って、後方ステージ部72及び前方ステージ部93により、本実施の形態における特定球転動部が構成される。なお、図5に示すように、この特定球転動部は、後述するクッション部91,92を除いた部分が上方から見て略矩形状になっており、この部分が本実施の形態における「前記第1球転動部及び第2球転動部により構成される転動面の略矩形状部分」に相当する。
【0109】
前方ステージ部材90は、左右方向に沿って湾曲しており、全体として下に凸となる略円弧形状となっている。なお、本実施の形態では、前方ステージ部材90は樹脂により形成されている。
【0110】
前方ステージ部材90の前後方向の幅は少なくとも遊技球Bの径より広くなっている。前方ステージ部材90の左右両端部は、その左右方向における位置が上記左右両側辺部34,35の各左右端部とほぼ同じ位置となっている(若干、外方へ突出している)。本実施の形態では、上記視認部73の前後方向の位置が、遊技盤5の前面とほぼ同じ位置となっている。従って、前方ステージ部材90は、そのほぼ全体が遊技盤5面より前方へ突出した状態となっている。前方ステージ部材90の前端部は、前後方向に対して上記複数の釘Kの前端部とほぼ同位置まで達している。
【0111】
前方ステージ部材90の左右両端部には、それぞれ中空状のクッション部91,92が設けられている。クッション部91,92の中空部はその左右方向の断面形状が略平行四辺形状となっており、その上面部は当該前方ステージ部材90の中央部に向けて下方へ傾斜している。また、前方ステージ部材90の左右両端部は遊技盤5に対して開放されており、ここからクッション部91,92へ遊技球Bが導入可能となっている。
【0112】
両クッション部91,92に挟まれた前方ステージ部93は上記後方ステージ部72と略面一となっている。前方ステージ部93には、各クッション部91,92の左右方向の内側において誘導部としての一対の誘導リブ94,95が設けられている。誘導リブ94,95は、各クッション部91,92の前面側端部より前方ステージ部材90の背面方向に向けて湾曲し、その先端部近傍は後方ステージ部72の略対角線上にある上記リブ82,83の先端部近傍に向けて略直線状に延びている。
【0113】
さらに、前方ステージ部93には、その左右方向の中央部において落下孔97が設けられている。落下孔97の左右方向の長さは上記傾斜面78の左右方向の長さに対応している。なお、これらの左右方向の長さは、遊技球Bの複数個分の長さ又はそれ以上となるように構成されている。
【0114】
落下孔97の左右方向の中央部には、上下方向に沿って一対の仕切板98,99が上記誘導路79に対応して設けられている。一対の仕切板98,99によって、作動チャッカー13の直上方に誘導孔100が形成される。
【0115】
前方ステージ部93の前端部には、遊技球Bの前方へ動きを規制する特定規制部としての規制リブ93aが前記前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けられている。
【0116】
なお、前方ステージ部材90の背面側には図示しない一対の突起部が形成され、これに対応するように、上記視認部73には前記突起部が嵌入される一対の嵌入孔101,102が形成されている。これにより、前方ステージ部材90は後方ステージ部材71に組付けられている。また、前方ステージ部材90は前ベース部材22の背面側より上ネジ203,下ネジ204により固定されている。
【0117】
ここで、センターフレーム21の組付け順序について説明する。但し、センターフレーム21の背面側における図示しないLEDや基板等の組付けについては便宜上その説明を省略する。
【0118】
まず、第2レンズ42を取付枠43に組付けるとともに、この取付枠43を上梁部30下部に組付ける。また、下梁部66に後方ステージ部材71を組付ける。続いて、側部流路部材50,51を左右両側辺部34,35にそれぞれ組付ける。
【0119】
次に、肩カバー63,64をそれぞれ組付ける。そして、予め第1レンズ41を組付けた上部流路部材36を組付け、前ベース枠22の背面側からネジ止めする。また、前方ステージ部材90を後方ステージ部材71に組付け、前ベース部材22の背面側よりネジ止めする。そして最後に、前ベース枠22と後ベース枠23とを組付ける。
【0120】
次に、上記のように構成されてなる本実施の形態の作用及び効果について説明する。
【0121】
本実施の形態によれば、遊技者の操作により、遊技盤5上部に打ち込まれた遊技球Bは、センターフレーム21上部から上部流路40へ案内される場合がある。この遊技球Bは、当該上部流路40、流路63a(64a)及び側部流路53を通って、下梁部66の上面部67へ案内される。そして、遊技球Bは上面部67に沿って転動し、誘導溝68又は排出傾斜部69から遊技盤5へと導出される。このうち誘導溝68に沿って導出される遊技球Bは比較的高い確率で作動チャッカー13へと導かれる。なお、遊技者は、上面部67における遊技球Bの挙動を、視認部73を介して視認することができる。
【0122】
また、遊技盤5を流下する一部の遊技球Bは、上記釘K等によって、前方ステージ部材90へ案内される場合がある。詳しくは、センターフレーム21の左側(又は右側)を流下する遊技球Bが、前方ステージ部材90の左側(右側)端部よりクッション部91(92)へと案内される。この遊技球Bの流下してきた勢いは、ある程度クッション部91(92)によって吸収される。
【0123】
そして、この遊技球Bはクッション部91(92)の傾斜に沿って転動する。クッション部91(92)を通過すると、遊技球Bは前方ステージ部93を下りつつ、誘導リブ94(95)に沿って転動する。
【0124】
遊技球Bは、誘導リブ94(95)の上記形状に基づいて転動方向を変化させていき、当該誘導リブ94(95)を通過すると、後方ステージ部72の略対角線上にあるリブ83(82)の先端部近傍に向けて転動していく。
【0125】
ここで、遊技球Bは、クッション部91(92)及び前方ステージ部93の傾斜によって十分に加速されているため、傾斜面78及び誘導路79において、その緩やかな傾斜に沿って手前側に転動することがほとんどなく、傾斜面78及び誘導路79を通過することができる。
【0126】
遊技球Bは、傾斜面78及び誘導路79を通過すると、リブ83(82)の先端部の先から背壁部26へと到達する。また、遊技球Bは、傾斜面78及び誘導路79の形状によって、その転動方向を若干変えられてリブ83(82)に向かって転動していったとしても、リブ83(82)を乗り越え背壁部26へと到達することができることもある。
【0127】
背壁部26へと到達した遊技球Bは、当該背壁部26によって転動方向を後方ステージ部72の外方へと変化させられ、当該背壁部26に沿って開口周面部28の右側辺部(左側辺部)へと転動する。ここで、勢い余って背壁部26から前面側へ跳ね返ってくる遊技球Bも、リブ83(82)によって前面側への動きを規制されつつ、前記右側辺部(左側辺部)へと転動する。
【0128】
遊技球Bは、前記右側辺部(左側辺部)へと到達すると、当該右側辺部(左側辺部)で跳ね返ることによって(又は転動を停止させられ、後方ステージ部72の傾斜によって)、その転動方向を反転させる。
【0129】
そして、遊技球Bは、リブ83(82)によって前面側への動きを規制されつつ、後方ステージ部72の傾斜に沿って傾斜突部81(80)へ向けて転動する。
【0130】
遊技球Bは、傾斜突部81(80)へ到達すると、当該傾斜突部81(80)の傾斜によってその転動速度が減速されつつ、傾斜突部81(80)を上っていく。
【0131】
傾斜突部81(80)を上りきった遊技球Bは、誘導路79へ落下する。そして、遊技球Bは誘導路79に沿って転動し、誘導孔100を通過し、作動チャッカー13の方へと導かれる。上述したように誘導孔100が作動チャッカー13の直上方に設けられているため、遊技球Bは比較的高い確率で作動チャッカー13に入球する。
【0132】
一方、傾斜突部81(80)を上りきらない遊技球Bは、傾斜面78に沿って前面側へ転動し、落下孔97を通って遊技盤5上へ排出される。
【0133】
遊技球Bが前方へ向かって転動してくる際、勢い余って落下孔97等を飛び越してガラス板Gにぶつかってしまいそうな遊技球Bがあったとしても、当該遊技球Bは規制リブ93aによって前方への動きが規制され、落下孔97等から落下していく。
【0134】
以上詳述したように、後方ステージ部72に加えて、前方ステージ部材90(前方ステージ部93)が設けられていることにより、遊技球Bの転動可能な領域が拡大される。
【0135】
さらに、前方ステージ部材90(前方ステージ部93)が、遊技盤5の前面及び前ベース枠22の左右両側辺部34,35の前面より突出するように設けられている。本実施の形態のようなパチンコ機等においては、可変表示装置14の奥側には液晶表示部20が設けられているため、後方ステージ部72を後方へ向けて拡張しようとすると、液晶表示部20を奥方へひかえなければならなかった。しかし、パチンコ機の背面側には各種制御装置等が設けられているため、奥方へひかえることは困難であり、仮にひかえることができたとしても、液晶表示部20が遊技者から遠ざかってしまうため、表示内容を遊技者が視認しづらくなってしまうおそれがあった。このような理由で、従来、ステージ部(球転動部)の前後方向への拡張は比較的困難であったが、上記構成とすることにより、前後方向へのステージ部の拡張を図ることができる。さらに、後方ステージ部72と前方ステージ部93とが略面一となっているため、遊技球Bが両ステージ部間をスムーズに移動できるようになる。従って、上述したようなダイナミックでかつスピード感のある遊技球Bの動き(特に前後方向への動きの変化)を遊技者に視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0136】
また、前方ステージ部材90が突出していることにより、作動チャッカー13の直上方に誘導孔100を形成することができる。これにより、例えば遊技球Bを水平方向に転動させ、作動チャッカー13等へ向けて落下させるような構成に比べて、より確実に遊技球Bを作動チャッカー13等へ導くことができる。
【0137】
また、遊技球Bが上記ステージ部(前方ステージ部93及び後方ステージ部72)の略対角線上を転動するように構成されている。従って、遊技球Bが単に左右方向や前後方向へ転動する場合に比べて、より長い距離を転動することが可能となり、その結果、遊技者に対して、より長く遊技球Bの挙動を視認させることができ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0138】
さらに、後方ステージ部材71と前方ステージ部材90とを別体とすることにより、ステージ部材の組付けが容易となり、ひいてはセンターフレーム21及びパチンコ機1の組付け作業の簡素化を図ることができる。また、ステージ部を樹脂等の型成形により製造する場合等においては、より複雑な構造を有するステージ部を形成することもできる。
【0139】
また、前方ステージ部材90の前端部は、上記複数の釘Kの前端部とほぼ同位置まで達している。従って、前方ステージ部材90の前端部とガラス板G等との間にできる隙間を少なくし、当該隙間に遊技球Bが挟まってしまうような不具合を極力防止することができる。また、ステージ部(前方ステージ部93及び後方ステージ部72)が比較的前方へ広がることとなり、さらに遊技球Bをステージ部へ導入しやすくなる。
【0140】
また、前方ステージ部93の前端部には、遊技球Bの前方へ動きを規制する特定規制部としての規制リブ93aが前記前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けられている。このため、遊技球Bがガラス板Gにぶつかってしまうといった不具合を極力防止することができる。さらに、規制リブ93aが一部分だけに設けられている場合等に比べて、上記効果がさらに高まる。
【0141】
また、誘導リブ94(95)を設けることにより、より多くの遊技球Bをより確実に後方ステージ部72へ導くことができる。従って、遊技球Bに前後方向への動きの変化をつけることによって、より確実に遊技球Bの動きの幅を広げるとともに、ステージ部の前後方向への広がりを遊技者に対して効果的に視認させ、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0142】
誘導リブ94(95)によって後方ステージ部72へと導かれた遊技球Bは、再び前方ステージ部93へと導かれ、落下孔97等から落下していくというように、前方ステージ部93及び後方ステージ部72間を遊技球Bが行き来するため、前記効果がさらに高められる。
【0143】
また、前方ステージ部93に案内された遊技球Bがまっすぐ落下孔97等に向けて転動していくように構成されている場合と比較して、落下孔97等ひいては作動チャッカー13へ向かう過程における遊技球Bの動きが多様化するため、さらなる興趣の向上が図られる。
【0144】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0145】
(a)上記実施の形態では、前方ステージ部材90の左右両端部は、その左右方向における位置が上記左右両側辺部34,35の各左右端部とほぼ同じ位置となっている(若干、外方へ突出している)。これに限らず、前方ステージ部材90の左右両端部が、センターフレーム21両側部の遊技領域を流下する遊技球Bの邪魔にならない程度、上記左右両側辺部34,35の各左右端部より外方へ突出した構成としてもよい。また、上記左右両側辺部34,35の各左右端部より若干引っ込んだ構成としてもよいが、ステージ部の領域を拡大する意味では可能な限り、左右方向へ延びているのが好ましい。
【0146】
(b)上記側部流路53の下開口部を、前方ステージ部材90の左右両端部に向けて開口させた構成としてもよい。このようにすれば、センターフレーム21の左右側部からのみならず、センターフレーム21の上部からも遊技球Bを案内することができる。
【0147】
(c)上部流路40、流路63a(64a)及び側部流路53のうち少なくとも1つを省略した構成としてもよい。
【0148】
(d)上記実施の形態に限らず、後方ステージ部材71と前方ステージ部材90とを一体形成した構成としてもよい。また、これとは異なるステージ部材を採用してもよい。例えば、図6に示すように、センターフレーム250の下部にはステージ部材251が組付けられ、左右両側部にはそれぞれ側部流路部材252が組付けられている。ステージ部251の上面部が特定球転動部を構成し、このうち遊技盤面より後方に位置した部分が第1球転動部を構成し、遊技盤面より前方に突出した部分が第2球転動部を構成する。また、ステージ部251の前端部には、遊技球Bの前方へ動きを規制する特定規制部としての規制リブ251aが前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けられている。側部流路部材252はステージ部材251上面に向けて開口した開口部253を有する。ステージ部材251は、センターフレーム250のフランジ部254の前面側より突出しており、この突出部分の左右両端部はフランジ部254の左右端部と同等の位置まで達している。前記突出部分の左右両端部は遊技球Bを導入可能なように遊技盤に対し開放されている。また、ステージ部材251上面の略中央部には、落下孔255が形成され、その奥側には当該落下孔255に向けて傾斜した傾斜面256が形成されている。落下孔255の略中央部には誘導孔257が形成されている。これに対応するように傾斜面256の略中央部には誘導路258が形成されている。また、センタフレーム250の下部には、ステージ部材251の下方において、内転動部260が設けられており、その略中央部には誘導溝261が形成されている。ステージ部材251の下部には内転動部260の前面側を覆う視認部262が設けられ、視認部262の略中央部には凹部263が設けられている。そして、前記開口部253や前記突出分の端部より案内される遊技球はステージ部材251上面を転動した後、落下孔255又は誘導孔257に落下する。このうち、誘導孔257を通過した遊技球は、誘導溝261上へ落下し、誘導溝261に沿って図示しない入球手段へと導かれる。
【0149】
このように構成されてなる本実施の形態では、ステージ部材251に案内された遊技球は、ステージ部251上を前後方向へ往復動したり、左右方向へ往復動したりした後、落下孔255又は誘導孔257を通してステージ部251より排出される。前述したように遊技球が往復動するような場合には、遊技球が転動する距離や転動時間が比較的長くなり、結果として、遊技球の動きをより長く遊技者に視認させ、興趣の向上を図ることができる。また、前記第1球転動部に相当する部分と第2球転動部に相当する部分とが一体形成され、ステージ部251の転動面が連続していることにより、前記第1球転動部と第2球転動部との間に段差等が形成されず、両者間を遊技球がよりスムーズに転動できる。加えて、上記規制リブ251aがステージ部251の前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けられているため、ステージ部251の前側より遊技球が落下してしまうといった不具合の発生をより確実に低減することができる。さらに、より多くの遊技球をより長くステージ部251上において転動させ、ステージ部251における遊技球の転動をより長く遊技者に対して視認させることにより、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0150】
(e)上記実施の形態では、液晶表示部20の周囲を囲むセンターフレーム21を特定遊技部材としたが、他の役物を囲むものを特定遊技部材としてもよい。また、ステージ部を備えた各種ステージ部材だけが遊技盤5に設けられた構成としてもよい。
【0151】
(f)上記実施の形態では、可変表示装置14の表示部として液晶表示部20を採用している。しかし、これに限らず、他にも、CRT、ドットマトリックス、LED(エレクトロルミネッセンス)、蛍光表示管等を可変表示装置14の表示部として用いてもよい。
【0152】
(g)上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機にも適用してもよい。従って、可変表示装置14のないパチンコ機にも応用できる。また、本発明は、パチンコ機以外にも雀球、アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。また、上記実施の形態では、作動チャッカー13が入球手段を構成しているが、入球手段はこれに限られるものではない。例えば、上記ステージ部の下方に設けられたスルーチャッカー等を遊技球Bが通過することに基づき、各種遊技状態が導出されるパチンコ機等においては、当該スルーチャッカー等が入球手段を構成する。
【0153】
(h)上記実施の形態に限らず、前方ステージ部材90が複数の部材により構成されていることとしてもよい。
【0154】
(i)側部流路を後方ステージ部72の奥側に設け、遊技球Bが奥側から前面側へ向けて、前方ステージ部72の対角線上を転動するように構成してもよい。これらの場合、側部流路等が案内手段を構成することとなる。
【0155】
(j)上記実施の形態では、傾斜面78の中央部には作動チャッカー13の方へ遊技球Bを誘導可能な誘導路79が形成され、落下孔97の中央部には誘導路79に対応するように誘導孔100が形成されている。これに限らず、誘導路79及び誘導孔100を設けず、傾斜面78及び落下孔97のみを設けた構成としてもよい。こうすることにより、傾斜面78へ転動してくる遊技球Bのその後の動きにランダム性が生まれる。従って、遊技球Bが作動チャッカー13へ入球するか否かを興味を持って注視する遊技者に対して、さらなるどきどき感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】センターフレームを示す斜視図である。
【図3】センターフレームを示す分解斜視図である。
【図4】センターフレームを示す正面図である。
【図5】前方ステージ部,後方ステージ部等を説明するための図1におけるA−A線部分断面図である。
【図6】別の実施の形態におけるセンターフレームを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、5…遊技盤、13…入球手段としての作動チャッカー、14…可変表示装置、20…液晶表示部、21…特定遊技部材としてのセンターフレーム、22…前ベース枠、23…後ベース枠、30…基部を構成する上梁部、31,32…庇部を構成する左右両天井部、36…庇部を構成する上部流路部材、37…底部、38…前面壁、39…仕切部、40…上部流路、41…第1レンズ、42…第2レンズ、34,35…基部を構成する左右両側辺部、50,51…側部流路部材、53…側部流路、63,64…肩カバー、66…基部を構成する下梁部、68…誘導溝、69…排出傾斜部、71…後方ステージ部材、72…第1球転動部を構成する後方ステージ部、73…視認部、78…特定傾斜面としての傾斜面、79…誘導路、80,81…傾斜突部、82,83…リブ、90…前方ステージ部材、91,92…クッション部、93…第2球転動部を構成する前方ステージ部、93a…特定規制部としての規制リブ、第94,95…誘導部としての誘導リブ、97…落下孔、98,99…仕切板、100…誘導孔、B…遊技球、G…ガラス板、K…釘。
Claims (7)
- 遊技盤において、遊技球が転動可能な特定球転動部を備えた遊技機であって、
前記特定球転動部は、その一部が前記遊技盤面より前方に突出し、
前記特定球転動部のうちの前記遊技盤面より後方に位置する部分である第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に突出した部分である第2球転動部とが略面一となっていることを特徴とする遊技機。 - 遊技盤に特定遊技部材を備えてなる遊技機であって、
前記特定遊技部材は、少なくとも一部が前記遊技盤面に配設される略枠形状の基部と、当該基部の上部において前記遊技盤面より前方へ突出する庇部と、遊技球が転動可能な特定球転動部とを備え、
前記特定球転動部は、その一部が前記遊技盤面より前方にかつ前記基部より前方に突出し、
前記特定球転動部のうちの前記遊技盤面より後方に位置しかつ前記基部の両側辺部間における所定区間に配設された部分である第1球転動部と、前記遊技盤面より前方に突出した部分である第2球転動部とが略面一となっていることを特徴とする遊技機。 - 前記第1球転動部と第2球転動部とが一体形成され、両転動部の転動面が連続していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
- 前記第2球転動部の前端部又はその近傍において、遊技球の前方へ動きを規制する特定規制部を前記前端部の左右方向ほぼ全域にわたって設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
- 前記遊技盤面上より前記第2球転動部へ案内される遊技球を前記第1球転動部へ誘導可能な誘導部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機。
- 前記遊技盤には、前記第2球転動部の下方において、遊技球が入球可能な入球手段が配設され、
前記第2球転動部には、前記入球手段の直上方に対応する位置において、上下方向に貫通しかつ遊技球が通過可能な落下孔が設けられ、
前記落下孔は、少なくとも左右方向の長さが遊技球複数個分の長さと同じ又はそれより長くなるよう構成され、
前記特定球転動部は、前記第2球転動部から前記第1球転動部へ転動した遊技球が前記落下孔に向けて転動するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の遊技機。 - 前記遊技盤面上には複数の釘が配設され、前記遊技機の前後方向に対して、前記特定球転動部は前記釘の前端部とほぼ同位置まで突出していることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の遊技機。
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