JP7300737B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本開示は、遊技機に関する。
従来の遊技機として、球受位置と、その球受位置よりも遊技球を受け止め難い退避位置と、に変化する球受部材を有しているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、このような球受部材として、球受位置に配置されると、流下してきた遊技球を一側方に誘導するように設計されているものが知られている。
特開2020-192143号公報(図4,5)
ところで、球受部材の他側方に、遊技球の通路を設ける場合がある。この構成では、球受部材が球受位置に配置されていても、遊技球が横にぶれながら流下してきたとき等に、球受部材から他側方に遊技球が跳ねる可能性がある。このため、球受部材が遊技球を一側方へより確実に誘導することが可能な技術の開発が求められている。
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、流下してきた遊技球を一側方に誘導可能な球受位置と、前記球受位置よりも遊技球を受け止め難い退避位置と、に変化可能な球受部材と、前記球受部材の他側方に設けられて遊技球が進入可能な側方通路と、を備えた遊技機であって、遊技球が前記球受位置の前記球受部材により前記側方通路に誘導されることを規制する規制部を備え、前記球受位置の前記球受部材に向かって遊技球を流下させる流下路が、遊技球が転動する転動路が下方に曲がってなり、前記規制部には、前記流下路を前後に挟む1対の対向部のうち少なくとも一方の前記対向部から前記流下路内に突出し、前記流下路のうち下方に曲がるコーナー部の外縁に沿って曲がって延びるコーナー張出部が設けられている遊技機である。
請求項1の発明では、遊技球が球受位置の球受け部材により側方通路に誘導されることが、規制部により規制されるので、球受部材により遊技球を一側方へより確実に誘導することが可能となる。
本開示の一実施形態に係る遊技機の正面図 遊技盤及び表示画面の正面図 遊技領域の右側領域の拡大正断面図 遊技領域の右上部分の拡大正断面図 前後曲がり流下路周辺の図3におけるA-A線断面図 第2始動ユニットの正断面図 球受部材が球受位置に配置されたときの第2始動ユニットの正断面図 第2始動口ユニットの前方斜視図 第2始動口ユニットの後側対向部の前方斜視図 第2始動口ユニットの前側対向部の後方斜視図 第2始動口ユニットの図6におけるB-B線断面図 第2始動口ユニットの転動壁周辺の図10におけるC-C線拡大断面図
図1に示すように、本開示の一実施形態に係る遊技機10は、パチンコ遊技機であって、前面枠10Zの内側に設けられた窓部10Wを通して、遊技盤11の前側に形成された遊技領域R(図2参照)が視認可能になっている。
図1に示すように、前面枠10Zのうち窓部10Wよりも下側には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には、発射ハンドル29が備えられている。そして、発射ハンドル29が回動操作されると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域Rに向けて弾き出される。
図2に示すように、遊技領域Rは、発射された遊技球が進入して流下可能になっていて、包囲壁12により囲まれている。包囲壁12は、遊技盤11の前面から突出し、遊技領域Rから外側に遊技球が飛び出すことを規制している。詳細には、包囲壁12は、上側ガイドレール12Aと、下側ガイドレール12Bと、緩衝部材26とを有する。上側ガイドレール12Aは、上側に凸となる円弧状に湾曲し、遊技領域Rの上部の外縁に沿って設けられる。下側ガイドレール12Bは、上方に開口した横倒しの略C字状に形成され、遊技領域Rの左部、下部及び右部の外縁に沿って設けられる。上側ガイドレール12Aの右側の末端部は、下側ガイドレール12Bの右上の末端部に対して遊技球1~2個分上方にずれて配置され、それら末端部の間は、上述の緩衝部材26(例えば樹脂製のもの)で閉塞されている。上側ガイドレール12Aの左側の末端部は、下側ガイドレール12Bの左上の末端部に対して、遊技球1~2個分の隙間をあけて上方にずれて配置され、それら末端部の隙間により、遊技領域Rの左上部に、遊技球が遊技領域Rに進入するための進入口25が形成されている。
なお、包囲壁12の上側ガイドレール12Aの左側の末端部からは、遊技領域Rの左側部分の外縁に沿って円弧状の発射球案内壁24Aが延長されている。そして、この発射球案内壁24Aと下側ガイドレール12Bの左側部分との間に、図示しない発射装置から発射された遊技球が下側から通過する発射経路24が形成されていて、発射経路24の上端部が、上述の進入口25と連絡している。
遊技盤11には、遊技盤11の後側に配置された表示装置の表示画面13Gを視認可能にする表示開口11Kが形成されている。表示開口11Kの開口縁部には、表示画面13Gを囲むように配置された表示装飾枠23が取り付けられている。表示装飾枠23の内縁部は、遊技盤11よりも前側に突出し、遊技領域R内の遊技球の表示画面13G側(内側)への進入を規制する進入規制壁23Aになっている。表示装飾枠23は、例えば樹脂製になっている。なお、表示画面13Gには、遊技に関する種々の演出が表示される。
遊技領域Rには、表示装飾枠23の左側と下側とに、遊技球が流下可能な左側流下領域R2と下側流下領域R4とがそれぞれ形成されている。また、表示装飾枠23の右上部には、包囲壁12(詳細には、上側ガイドレール12A)に沿って円弧状に延びた上側円弧壁23Eが備えられ、この上側円弧壁23Eと上側ガイドレール12Aとの間に、遊技球が1つずつ通れる幅の円弧状案内通路22が形成されている。さらに、遊技領域Rのうち表示装飾枠23より右側部には、円弧状案内通路22と下側流下領域R4との間を連絡する右側流下領域R3が設けられている。なお、遊技領域Rのうち、進入口25が設けられると共に、上側ガイドレール12Aと表示装飾枠23との間に位置する左上部には、円弧状案内通路22の右側に配置され、上側ガイドレール12A側から流下してきた遊技球を受け止めて左下方に案内可能で、障害釘を有さない左上釘無領域R1が形成されている。この左上釘無領域R1は、表示装飾枠23のうち遊技盤11の前面に敷設された部分から前方に突出した樹脂突部21を有している。例えば、樹脂突部21は、複数設けられ、本実施形態の例では、横並びに2つ設けられている。そして、各樹脂突部21の両側方には、遊技球が流下可能な通路が形成されている。
表示装飾枠23の左右方向中央の下方には、第1の始動口14が設けられ、第1の始動口14の左側には、包囲壁12(詳細には、下側ガイドレール12B)に沿って一般入賞口20が複数設けられている。また、第1の始動口14の左下側には、センター大入賞口15が設けられている。
遊技領域Rのうち表示装飾枠23の右側の右側流下領域R3には、始動ゲート18が設けられ、始動ゲート18の下側には、第2の始動口17が設けられている。下側流下領域R4の右端部、即ち、第2の始動口17の下側には、転動路49Tを上面に有するサイドブロック49が設けられている。サイドブロック49には、転動路49Tの途中に開口するサイド大入賞口16が設けられている。
遊技領域Rの下端部には、遊技球を遊技領域Rの外側に排出するためのアウト口19が設けられている。上述した各始動口14,17及び各入賞口15,16,20の何れにも入賞しなかった遊技球は、アウト口19に全て取り込まれ、図示しない球回収装置に回収される。なお、遊技領域Rには、遊技球の流下方向を変更するための障害釘が多数植設されている。
次に、遊技領域Rの上述した各部位についてさらに詳説する。一般入賞口20は、遊技球が1つずつ入ることが可能な大きさで常時開放されている。一般入賞口20への入球があると、所定の賞球が上皿26に払い出される。
始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄当否判定(以下、適宜、普図判定という。)が行われる。普図判定の判定結果は、図示しない普通図柄表示装置にて、普通図柄が変動表示されてから停止表示されることで報知される。
第1の始動口14は、上方に常時開放されていて、遊技球が1つずつ入球可能になっている。第2の始動口17は、右側に開口していて、遊技球が1つずつ入球可能になっている。第2の始動口17は、通常は遊技球が入球困難になっていて、上述の普図判定で当りになると、遊技球が入球可能となる。具体的には、第2の始動口17の右側方には、流下してきた遊技球を第2の始動口17側に(左側に)誘導可能な球受部材17Tが設けられている。球受部材17Tは、左下がりになった上面を有すると共に、前後にスライド可能となっている。球受部材17Tは、遊技領域R内に突出して遊技球を上面で受け、第2の始動口17側(左側)に誘導可能な球受位置と、その球受位置よりも遊技球を受け止め難い退避位置(本実施形態では、遊技領域Rより後側に移動した位置)と、に変化可能となっている。球受部材17Tは、通常は、退避位置に配置され、上述の普図判定で当りとなると、所定期間だけ球受位置に配置され、遊技球が第2の始動口17に入球可能となる。
各始動口14,17に遊技球が入球すると、特別図柄当否判定(以下、適宜、特図判定という。)が行われる。また、各始動口14,17に遊技球が入球すると、例えば、所定個数の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。
特図判定の判定結果は、図示しない特別図柄表示装置にて表示されると共に、表示装置の表示画面13Gにおいて特別図柄(例えば、「0」~「9」の数字の表したもの)の組み合わせで表示される。具体的には、表示画面13Gでは、第1~第3の特別図柄が、変動表示(例えば上下方向にスクロール表示)されてから、特図判定の判定結果を示す組み合わせで停止表示され、その組み合わせによって判定結果が報知されるという判定報知演出が行われる。
本実施形態では、特図判定の判定結果には、大当り、小当り、外れ、がある。特図判定の判定結果が、大当り(1種大当り)の場合には、センター大入賞口15が開放される大当り遊技が実行される。また、特図判定の判定結果が、小当りの場合には、サイド大入賞口16が開放される小当り遊技が実行される。特図判定の判定結果が外れの場合には、大当り遊技と小当り遊技の何れでもない通常遊技が続く。なお、本実施形態では、第1の始動口14への遊技球の入球に基づく特図判定(第1の特図判定)と、第2の始動口17への遊技球の入球に基づく特図判定(第2の特図判定)と、では、大当りとなる確率は同じであり、小当りとなる確率は第2の特図判定の方が高くなっている。
サイドブロック49の転動路49Tは、左下がりに傾斜し、流下してきた遊技球を遊技領域R(下側流下領域R4)の左右方向中央側に転動させることが可能となっている。転動路49Tの一部は、前後にスライド可能な可動蓋部16Tからなる。そして、上述の小当り遊技が実行されると、可動蓋部16Tが後退し、転動路49T上にサイド大入賞口16が、例えば所定期間だけ開口し、サイド大入賞口16に遊技球が入球可能となる。
サイド大入賞口16の奥側(下側)には、サイド大入賞口16に入賞した遊技球が入球可能な図示しないV入賞口が設けられている。詳細には、例えば、サイド大入賞口16に入球した遊技球が流下する排出流路は、途中で2股に分岐していて、一方の分岐路にV入賞口が設けられている。また、この排出流路の分岐部分には、排出流路を流下してきた遊技球を、V入賞口を有する分岐路と他方の分岐路の何れかに振り分ける図示しない振分部材が備えられている。なお、例えば、小当り遊技として、この振分部材が、V入賞口に遊技球が入球し易くなる配置となる入球容易小当りと、振分部材が入球容易小当りのときよりもV入賞口に遊技球が入球し難い配置となる入球困難小当りと、が設けられていてもよい。例えば、第1の特図判定で小当りとなった場合よりも第2の特図判定で小当りとなった場合の方が、入球容易小当りになり易くなっていてもよい。
このV入賞口に遊技球が入球した場合には、大当り(2種大当り)となり、センター大入賞口15が開放される大当り遊技が実行される。このように、本実施形態の遊技機10には、大当り遊技が実行される条件として、上述の特図判定で当りとなること(1種大当り)と、特図判定で小当りとなってさらに遊技球をV入賞口に入球させること(2種大当り)、との2つが設けられている。
センター大入賞口15は、右側に開口し、センター大入賞口15の右側には球受部材15Tが設けられている。球受部材15Tは、遊技盤11から前側に突出する突出位置と、遊技盤11の前面よりも後側に退避する待機位置と、に前後にスライド可能となっている。通常は、球受部材15Tは待機位置に配置されていて、センター大入賞口15には、遊技球が入球困難となっている。一方、大当りとなって大当り遊技が実行されると、球受部材15Tが突出位置に配置されて、球受部材15Tの左下がりになった上面を案内にして、センター大入賞口15に遊技球が入球可能となる。
本実施形態の遊技機10では、通常の遊技状態においては、普通図柄の当否判定が当たりとなる確率は低く設定されていて、上述の大当たり遊技後に、普通図柄の当否判定が当たりとなる確率が高くなる時短遊技に突入可能となっている。具体的には、特図判定の大当りには、大当り遊技後の遊技状態が時短遊技になる時短付き大当りと、大当り遊技後の遊技状態が通常の遊技状態となる通常大当りとが、設けられている。そして、本実施形態の遊技機10では、通常の遊技状態においては、左側流下領域R2を流下するように遊技球を打ち出す、所謂、「左打ち」を行い、時短遊技中においては、始動ゲート18が設けられた右側流下領域R3を流下するように遊技球を打ち出す、所謂、「右打ち」を行う、というように、遊技状態に合わせて2種類の打ち方を遊技者に提供可能になっている。なお、時短遊技は、例えば、第1と第2の始動口14,17への入賞回数が、所定回数に達するか、或いは、その時短遊技中に大当たり遊技へ移行した場合に終了する。
なお、通常状態から時短状態への切替タイミングが、大当り遊技の終了時以外に設けられていてもよい。例えば、この切替タイミングが、第1又は第2の特図判定の判定報知において予め定められた特別図柄が確定停止表示された場合に、その判定報知の終了時となっていてもよいし、大当り遊技終了から予め設定された規定回数だけ外れの判定報知が連続して行われた場合に、その判定報知の終了時となっていてもよい。
<基幹流下路、第1流下路及び第2流下路について>
上述の時短遊技に突入した場合等に、右打ちされると、遊技領域Rの上部で左上釘無領域R1と右側流下領域R3とを連絡する上述の円弧状案内通路22に遊技球が進入する。ここで、円弧状案内通路22の下流側端部(右側の末端部)からは、右側流下領域R3の基幹流下路28が下側に延びていて、円弧状案内通路22により円弧状に案内されてきた遊技球は、例えば緩衝部材26に衝突してから、右側流下領域R3の基幹流下路28を流下する。基幹流下路28へは、円弧状案内通路22を通過した遊技球が全て進入する。円弧状案内通路22及び基幹流下路28は、遊技球が通過可能な通路が分岐していない連続した一本道の通路となっていると共に、遊技球が1個ずつ通れる太さになっている。図3に示すように、基幹流下路28の下流側端部からは、遊技球が流下可能な後述の第1流下路41と第2流下路42が分岐している。
基幹流下路28には、遊技球の流下路が略コの字状又は略C字状に曲がる曲がり流下路が形成されている。本実施形態の例では、この曲がり流下路として、前後方向で曲がる前後曲がり流下路30と、左右方向で曲がる横曲がり流下路35と、が設けられている。横曲がり流下路35は、前後曲がり流下路30の下端から連続していて、遊技球を右側に流下させてから左側に流下させる。横曲がり流下路35の下端部は、基幹流下路28の下端部になっていて、第1流下路41と第2流下路42への分岐部35Aと連絡している。なお、上述の曲がり流下路の略コの字状や略C字状とは、水平方向から見ての形状であり、前側から見ての形状に限られるものではない。
図5に示すように、前後曲がり流下路30は、基幹流下路28のうち上流側の流下路から後側に張り出してなり、遊技盤11の前面に形成された開口部11Uに受容されている。本実施形態の例では、前後曲がり流下路30は、遊技盤11の開口部11Uと、遊技盤11に前側から対向する前側対向壁30Wとの間の空間により構成されている。このように、前後曲がり流下路30が開口部11Uに受容されることで、前後曲がり流下路30が前後方向で嵩張ることを抑制でき、前後方向でのコンパクト化を図ることが可能となる。
なお、図4に示すように、前後曲がり流下路30の右側には、包囲壁12に近接配置された右側障害突部33が設けられている。右側障害突部33は、表示装飾枠23の前面から突出すると共に、左上方を向いた湾曲凹面33Aを上面に有し、その湾曲凹面33Aで上流側からの遊技球を受けて、左側に配置された前後曲がり流下路30の上端部に誘導する。なお、前後曲がり流下路30には、このように左側に誘導された遊技球を後側に誘導する三角リブ32Aが形成されている。三角リブ32Aは、進入規制壁23Aから右側に突出し、後側に向かって徐々に突出量が小さくなるようになっている。
また、図4及び図5に示すように、前後曲がり流下路30には、上流からの遊技球を上面で受けて後側に誘導する前側障害突部31が、前側対向壁30Wから後側に突出している。前側障害突部31の上面は、後下がりに傾斜している。そして、前側障害突部31により後側に誘導された遊技球は、開口部11Uの内面のうち下部に設けられた前下がりの傾斜面により前側に誘導され、前後曲がり流下路30の下端に配置された右下がり傾斜壁34上に到達する。なお、前側障害突部31の下側にも、進入規制壁23Aから右側に突出した三角リブ32Bが設けられている。三角リブ32Bは、三角リブ32Aと同様の形状をなし、前側に誘導されて右下がり傾斜壁34上に案内された遊技球を、右側へと誘導し易くすることができる。
図4に示すように、横曲がり流下路35には、上述の右下がり傾斜壁34と、側方誘導突部36とが設けられている。右下がり傾斜壁34は、表示装飾枠23から遊技領域R内に張り出し、進入規制壁23Aから右下がりに延びている。側方誘導突部36は、表示装飾枠23から前側に突出し、右側流下領域R3のうち右下がり傾斜壁34よりも右下に配置されている。側方誘導突部36は、右下がり傾斜壁34から右下に流下した遊技球を左側に誘導可能になっている。具体的には、側方誘導突部36は、左下がりになった球受け面36Aで遊技球を受けて左側に誘導し、横曲がり流下路35の下端部に誘導する。右下がり傾斜壁34と側方誘導突部36は、例えば、樹脂で構成され、表示装飾枠23に一体形成されている。本実施形態では、側方誘導突部36は、包囲壁12に近接配置され、側方誘導突部36の右側には、遊技球が通過可能な通路は設けられておらず、側方誘導突部36の上面に流下した遊技球は、全て左側に誘導される。なお、側方誘導突部36のうち球受け面36Aの左端からは、略真下に延びた左側面36Bが形成されている。
上述のように、基幹流下路28の下端部(詳細には横曲がり流下路35の下端部)は、第1流下路41と第2流下路42へと分岐する分岐部35Aと連絡している。本実施形態では、基幹流下路28を通過した遊技球は、第1流下路41と第2流下路42の何れかに振り分けられる。第1流下路41は、遊技球が1個ずつ通れる大きさを有し、側方誘導突部36の球受け面36Aの左端部から下側に延びている。本実施形態では、第1流下路41は、上述の始動ゲート18に向かって下方に直線状に延び、始動ゲート18に遊技球を案内する。第2流下路42は、第1流下路41の左隣に入口を有し、遊技球が1個ずつ通れる大きさを有すると共に、側方誘導突部36の球受け面36Aからの遊技球が、第1流下路41の入口を飛び越えると入球可能になっている。第2流下路42は、第1流下路41と並行して下側に延び、第2流下路42の下流側端部が第1流下路41に左側から合流している。第1流下路41において第2流下路42が合流する合流部41Gには、遊技球が進入可能な右側方通路45が右側から連通している。また、合流部41Gのうち、第2流下路42の下流側端部よりも下側には、遊技球が進入可能な左側方通路46が左側から連通している。これら右側方通路45、左側方通路46は、始動ゲート18の側方を通過し、遊技球を始動ゲート18には到達させないように構成されている。一方、始動ゲート18の下方には、始動ゲート18を通過した遊技球を第2の始動口17へと案内可能なゲート下流流下路47が設けられている(図6参照)。
図4に示すように、右側流下領域R3では、第1流下路41と第2流下路42を形成するための複数の障害釘が遊技盤11に植設されている。具体的には、第1流下路41は、側方誘導突部36から下側に連なった障害釘K8~K13の列と、その左側に配置されて下方に連なった障害釘K1~K5の列との間に形成されている。障害釘K8~K13の列は、左側に凸となるように円弧状に湾曲した列になっていて、障害釘K8~K11の列が左下に延び、障害釘K11~K13の列は、下方に略直線状に延びている。なお、障害釘K8は、側方誘導突部36の左側面36Bの略真下に配置されている。障害釘K1~K5の列は、直線状に配置され、障害釘K1~K4の列は、第1流下路41と第2流下路42を仕切っている。従って、障害釘K1~K4の列のうち最も上方の障害釘K1は、第1流下路41と第2流下路42との入口の間に配置されて、流下してきた遊技球に衝突し、その遊技球を第1流下路41と第2流下路42とに振り分ける。第1流下路41の入口は、側方誘導突部36と障害釘K1との間に形成され、遊技球が1個ずつ通過可能となっている。図4に示すように、本実施形態の例では、障害釘K1は、側方誘導突部36の球受け面36Aの斜め下方への延長面Eに対して、遊技球0.5個分以下の間隔をあけて下方に配置されている。なお、本実施形態の例では、障害釘K1の上端は、球受け面36Aの下端よりも、遊技球の1個分以下だけ下方に配置されている。
右側流下領域R3のうち障害釘K1よりも左上には、進入規制壁23Aに近接配置された障害釘K0が配置されている。障害釘K0は、障害釘K1との間に、遊技球が1個ずつ通過可能な間隔をあけて第2流下路42の入口を形成する。障害釘K0は、上述の球受け面36Aの延長面Eよりも上側に配置されている。本実施形態では、第1流下路41の入口は、第2流下路42の入口よりも大きくなっている。
第2流下路42は、障害釘K1~K4と進入規制壁23Aとの間に形成されている。右側流下領域R3のうち障害釘K4よりも左下には、障害口K4との間に、遊技球が1個ずつ通過可能な間隔をあけて障害釘K6,K7がそれぞれ配置されている。障害釘K6は、進入規制壁23Aに近接配置され、障害釘K7は、障害釘K6に対して右下に近接配置されている。そして、障害釘K6,K7により、第2流下路42を流下してきた遊技球を、第1流下路41に誘導することができ、第2流下路42が第1流下路41に合流する。
障害釘K11,K12の間は、遊技球が1個ずつ通過可能な間隔になっていて、上述の右側方通路45の入口を形成している。ここで、障害釘K12は、第2流下路42のうち第1流下路41に合流する下端部の延長線上に、配置されている。詳細には、本実施形態では、障害釘K12は、障害釘K6,K7の上面の接線の延長線Sに対して上側に配置され、かつその延長線Sとの距離が、遊技球1個分未満になっている。これにより、第2流下路42から第1流下路41の合流部41Gに合流してきた遊技球を、障害釘K12に衝突させ易くすることが可能となり、右側方通路45に進入することを抑制することが可能となる。そして、第2流下路42を流下してきた遊技球を、始動ゲート18に向かわせ易くすることが可能となる。また、障害釘K5,K7の間は、遊技球が1個ずつ通過可能な間隔になっていて、左側方通路46の入口を形成している。本実施形態の例では、K11とK12との間隔、K0とK1との間隔、及び、K5とK7の間隔は、略同じになっている。なお、障害釘K8~K11の列のうち隣り合う障害釘同士の間は、遊技球が通過できないように近接配置されていると共に、障害釘K12,K13の間も近接配置されている。また、障害釘K1~K4の列のうち隣り合う障害釘同士の間も、遊技球が通過できないように近接配置されている。なお、本開示において、二つのものが「近接配置」されているとは、それらの間隔が遊技球が通過できない間隔であることを意味する。
本実施形態の遊技機10における基幹流下路28、第1流下路41及び第2流下路42についての説明は、以上である。
本実施形態の遊技機10では、右打ちされて円弧状案内通路22からの一本道を通過してきた遊技球が、側方誘導突部36の球受け面36A上に流下すると、球受け面36Aにより、一側方(左側)に誘導される。そして、発射されてきた遊技球の勢いが弱ければ、遊技球を第1流下路41に進入させ易くなり、遊技球の勢いが強ければ、遊技球を第2の流下路に進入させることが可能となる。従って、遊技球を、第1流下路41と第2流下路42の何れに進入させるかを、遊技球の発射操作の加減により調整可能に見せることが可能となり、趣向性の向上を図ることが可能となる。特に、右打ちされた遊技球の通路の最初の分岐部35Aが、右側流下領域R3のうち上側部分に配置されるので、遊技球を第1流下路41と第2流下路42の何れに進入させるかを、遊技球の発射操作の加減により調整可能により見せ易くすることが可能となり、趣向性をより向上させることが可能となる。
また、遊技球の進入により、賞球が払い出されるか又は当否判定が行われる特定進入領域が設けられ、この特定進入領域(本実施形態の例では、始動ゲート18の内側部分)に遊技球が第1流下路41により案内される。従って、遊技者に対して第1流下路41を狙う意欲を高めさせることが可能となり、趣向性の向上を図ることが可能となる。また、遊技球が始動ゲート18に到達すれば、さらにゲート下流流下路47により第2の始動口17に案内されるので、第1流下路41を狙う意欲をさらに高めさせることが可能となり、趣向性の向上がさらに図られる。
本実施形態では、第2流下路42が第1流下路41に合流するので、第1流下路41に遊技球が入らなかった場合でも、第2球流下路を流下する遊技球に興味を引き付けることが可能となる。また、第1流下路41に第2流下路42が合流する合流部41Gに側方から連通する右側方通路45、左側方通路46が設けられるので、合流部で球詰まりが発生することを抑制可能となる。なお、基幹流下路28を流下した遊技球が全て始動ゲート18に入ってしまうと、実質的に始動ゲート18の開口幅が大きくなるため、規則等で始動ゲート18の開口幅が定められている場合には、規則を満たさなくなるおそれがある。これに対し、本実施形態では、右側方通路45、左側方通路46に入った遊技球は、始動ゲート18に到達しないので、基幹流下路28を通過した遊技球が全て始動ゲート18を通過するわけではなくなり、規則を満たすことができる。
また、第1流下路41が、始動ゲート18に向かって下方に直線状に延びるので、遊技球を第1流下路41に入れた方が、遊技球を第2流下路42に入れた場合よりも、遊技球を右側方通路45、左側方通路46に入り難くすることができ、始動ゲート18に進入させ易くすることが可能となる。これにより、遊技者に対して第1流下路41を狙う意欲を高めさせることが可能となる。また、第1流下路41が下方に直線状に延びるので、第1流下路41に入った遊技球をスムーズに流下させることが可能となる。しかも、遊技球が衝突可能な障害釘K12が、第2流下路42のうち第1流下路41に合流する下端部の延長線上に設けられるので、障害釘K12を、第2流下路42を流下してきた遊技球に衝突させ易くすることが可能となり、遊技球を第1流下路41内で流下させ易くすることが可能となる。
本実施形態では、第1流下路41が、第2流下路42よりも大きい入口を有するので、遊技球を第1流下路41に入り易くすることが可能となる。従って、基幹流下路28が第1流下路41と第2流下路42に分岐する部分でも球流れをスムーズにすることが可能となる。このように、本実施形態によれば、第1流下路41と第2流下路42の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら流下路41,42への分岐部分での球流れをスムーズにすることが可能となる。
本実施形態では、曲がり流下路30,35により、発射された遊技球の勢いを弱めることが可能となり、遊技球を第2流下路42よりも第1流下路41に進入させ易くすることが可能となる。これにより、第1流下路41と第2流下路42の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら流下路41,42への分岐部分での球流れをスムーズにすることが可能となる。また、前後曲がり流下路30が前後方向で曲がっているので、前側から見ている遊技者に、遊技球の流下路が曲がっていないように見せ易くすることが可能となる。これにより、遊技者に第1流下路41と第2流下路42の何れにも遊技球が進入可能に見せることが可能となり、遊技球の発射操作に対する趣向性の向上を図ることが可能となる。また、前後曲がり流下路30が後側に張り出した構成になっているので、前側から見たときに前後曲がり流下路30をより目立ち難くすることが可能となる。これにより、遊技者に第1流下路41と第2流下路42の何れにも遊技球が進入可能に見せることが一層可能となり、遊技球の発射操作に対するさらなる趣向性の向上を図ることが可能となる。しかも、本実施形態では、連続した前後曲がり流下路30と横曲がり流下路35により、遊技球の勢いを弱めることが容易となり、遊技球を第1流下路41に進入させ易くすることが可能となる。これにより、第1流下路41と第2流下路42の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら流下路41,42への分岐部分での球流れをさらにスムーズにすることが可能となる。また、このように遊技球の勢いを弱めることが可能となることで、分岐部35Aでの遊技球のイレギュラーな弾みを抑制することが可能となる。
本実施形態では、第1流下路41の入口が遊技球が1つずつ通過可能な大きさであると共に、障害釘K1の上端が、球受け面36Aの斜め下方への延長面Eに対して下方に配置されている。従って、遊技球が第2流下路42にも進入可能に見せることが可能となり、遊技球の発射操作に対する趣向性の向上を図ることが可能となる。しかも、障害釘K1の上端と、球受け面36Aの延長面Eとの上下方向の間隔が、遊技球0.5個分以下となっているので、第1流下路41に遊技球を進入させ易くすることが可能となり、第1流下路41と第2流下路42の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら流下路41,42への分岐部分での球流れをさらにスムーズにすることが可能となる。
また、障害釘K1との間に第2流下路42の入口を遊技球が1つずつ通過可能な大きさに形成する障害釘K0が備えられ、この障害釘K0が、球受け面36Aの延長面Eよりも上側に配置される。これにより、この障害釘K0がない場合よりも球受け面36A上を跳ねてきた遊技球を第2流下路42に進入させにくくすることが可能となり、第1流下路41に進入させ易くすることが可能となる。これにより、第1流下路41と第2流下路42の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら流下路41,42への分岐部分での球流れをさらにスムーズにすることが可能となる。
<第2始動口ユニットについて>
図2及び図3に示すように、遊技盤11のうち進入規制壁23Aの右側部分には、始動ゲート18と第2の始動口17を備えた第2始動口ユニット50が前側から取り付けられている。第2始動口ユニット50は、前後に対向する前側対向部51(図8参照)と後側対向部52とを備え、それらの間に右側流下領域R3の一部を形成する。
第2始動口ユニット50の前側対向部51からは、遊技球の通路を形成するための複数の区画壁51Aが、後側に突出している(図10参照)。図6に示すように、始動ゲートの下方からは、始動ゲート18を通過した遊技球を下側の第2の始動口17へと案内するゲート下流流下路47が延びている。ゲート下流流下路47は、遊技球が1個ずつ通れる大きさをなし、ゲート下流流下路47には、始動ゲート18の下側近傍で、右側方通路45が右側から合流している。ゲート下流流下路47は、右側方通路45の合流部から左下に延び、その下端部で、遊技球を右側に転動させる転動路61と連絡されている。そして、転動路61が下方に湾曲することで、球受位置の球受部材17Tへと遊技球を流下させる湾曲流下路60が形成されている。
図9に示すように、球受部材17Tは、球受位置と退避位置とに移動可能に後側対向部52に支持されている。図6に示すように、球受部材17Tが退避位置に配置されているときには、湾曲流下路60から流下した遊技球は、球受部材17Tの前方を落下し、右下流下路59を流下してサイドブロック49へと案内される(図6参照)。右下流下路59には、始動ゲート18の左側を通過する上述の左側方通路46が、球受部材17Tの下側で合流する。なお、第2始動口ユニット50には、左側方通路46を蛇行させる突条46D,46Tが(図6及び図10参照)、それぞれ前側対向部51と後側対向部52から突出し、左側方通路46の延在方向で交互に配置されている。
図7に示すように、球受部材17Tが球受位置に配置されているときには、後側対向部52から前側に突出し、湾曲流下路60から流下した遊技球は、球受部材17Tの左下がりの上面に受け止められて、左側へと誘導され、第2の始動口17へと入球する。ここで、球受位置の球受部材17Tの右側には、右下流下路59に連通する側方通路59Aが形成される。そのため、球受部材17Tが球受位置に配置されていても、遊技球が横ぶれしながら流下してきたとき等に、球受部材17Tから右側に遊技球が跳ねる可能性がある。この場合、遊技球が左側に誘導されることを想定していた遊技者を落胆させることとなり、趣向性の低下につながるという問題がある。これに対し、遊技球の流下路を、蛇行させる等して、遊技球の流下する勢いを弱くするように構成することが考えられるが、この場合、遊技球の勢いが弱すぎると、磁石などで遊技球を引き付けることが容易となり、不正し易くなるという問題がある。そのため、遊技球の勢いを維持しつつ、遊技球の横ぶれを抑制することが求められる。
これに対し、本実施形態の遊技機10では、遊技球が球受位置の球受部材17Tにより側方通路59Aに誘導されることを規制する規制部が設けられている。この規制部として、本実施形態では、コーナー張出部62,63と、側方突部65とを備えている。
コーナー張出部62,63は、湾曲流下路60のコーナー部に沿った円弧状をなしている(図9及び図10参照)。一方のコーナー張出部62は、後側に配置され、後側対向部52から湾曲流下路60側に(前側に)張り出している。他方のコーナー張出部63は、前側に配置され、前側対向部51から湾曲流下路60側に(後側に)張り出している。前側のコーナー張出部63と後側のコーナー張出部62との前後方向の間隔は、遊技球1個分よりも狭くなっている。なお、図11に示すように、前側のコーナー張出部63は、後側のコーナー張出部62よりも湾曲流下路60内への張出量が大きくなっている。また、例えば、コーナー張出部62,63の表面は、膨出した曲面形状をなしていて、遊技球と、膨出した曲面で接触できるようになっている。
本実施形態では、コーナー張出部62,63は、略同心に配置され、前側のコーナー張出部63が、後側のコーナー張出部62に対して前後方向で重なりかつ小径になっている(図7参照)。なお、図10に示すように、前側対向部51の後面のうち前側のコーナー張出部63の下端部からは、上方に直線状に延長された直線突部63Sが延びている。また、前側対向部51の後面のうち前側のコーナー張出部63の途中位置からは、前側のコーナー張出部63の内側に傾斜突部63Pが延びている。傾斜突部63Pは、前側のコーナー張出部63から離れるに従って徐々に前側対向部51からの突出量が小さくなるように後面が傾斜した構成になっている。
図7に示すように、上述の側方突部65は、後側対向部52の前面のうち球受部材17Tの右側に形成されていて、本実施形態では、上下方向に延びた直線状をなしている。側方突部65は、前側から見ると、湾曲流下路60の湾曲天井壁60Tが下方に延長された位置に配置されている。なお、前側対向部51のうち側方突部65に前方から対向する部分には、前側突部69が設けられていて、前側突部69は、湾曲天井壁60Tから下方に延長されかつ側方突部65よりも短くなっている。なお、側方突部65の下方には、左斜め下方に延びると共に上側に膨出するように湾曲した湾曲突部69D,69Tが、互いに前後に対向配置されている(図9及び図10参照)。これら湾曲突部69D,69Tは、それぞれ前側対向部51と後側対向部52とから互いの対向方向内側に向かって突出し、右下流下路59を流下する遊技球を左斜め下に案内可能となっている。
図7及び図9に示すように、後側対向部52の前面には、後側のコーナー張出部62の下端部に対してその内側で略平行になったガイド突部64が形成されている。例えば、ガイド突部64の表面は、膨出した曲面形状になっている。
本実施形態では、コーナー張出部62,63又は側方突部65により、遊技球が球受位置の球受部材17Tによって側方通路59Aに誘導されることを規制することができるので、球受部材17Tにより遊技球を左側(第2の始動口17側)により確実に誘導することが可能となる。
また、本実施形態では、コーナー張出部62,63が設けられるので、湾曲流下路60を流下してきた遊技球の進路を、湾曲流下路60のコーナー部に沿って下方に安定して曲げることが可能となり、遊技球の横ぶれを抑制することが可能となる。これにより、球受部材17Tに流下した遊技球が跳ねて側方通路59Aに進入することをより抑えることが可能となる。特に、コーナー張出部62,63が設けられることで、遊技球が湾曲流下路60の湾曲天井壁60Tに衝突し難くなり、湾曲天井壁60Tで跳ね返って横ぶれすることを抑制できる。例えば、湾曲天井壁60Tと遊技球が衝突しないような距離だけ、コーナー張出部62,63を湾曲天井壁60Tから離して配置してもよい。また、コーナー張出部62の下端部に対して内側で略平行になってガイド突部64が設けられることで、コーナー張出部62とガイド突部64の間で遊技球を下方に案内することができ、遊技球の横ぶれをより抑制することが可能となる。また、コーナー張出部62,63の表面が膨出した曲面になっていることで、遊技球との接触面が曲面となり、スムーズに遊技球を誘導することが可能となる。
ここで、図7及び図9に示すように、本実施形態では、球受位置の球受部材17Tに受け止められて、球受部材17T上を左側に転動する遊技球を減速可能な干渉突部66,67が設けられている。本実施形態の例では、干渉突部66,67は、2つ設けられ、一方の干渉突部66は、後側に配置され、後側対向部52の前面から張り出している。他方の干渉突部67は、前側に配置され、前側対向部51の後面から張り出している。図7に示すように、前側の干渉突部67は、後側の干渉突部66に対して第2の始動口17側(下流側)にずれて配置されている。このように、干渉突部66,67が、球受部材17Tに沿って互い違いに配置されることで、球受位置の球受部材17T上を転動する遊技球を蛇行させることが可能となり、遊技球を容易に減速させることが可能となっている。これにより、遊技球のイレギュラーの跳ね返り等を抑えることが可能となり、第2の始動口17への遊技球の取り込みをスムーズにすることが可能となる。なお、後側の干渉突部66は、ガイド突部64の真下の近傍に配置されている。従って、遊技球を、ガイド突部64とコーナー張出部62の間を通って球受部材17T上に流下したときから減速させることが可能となっている。
図10及び図12に示すように、湾曲流下路60の(転動路61の)転動壁61Aの右下の末端には、切欠き部61Kが形成されている。切欠き部61Kは、転動壁61Aにおける後側に寄って配置されている。切欠き部61Kにより、転動壁61Aの右下末端から流下する遊技球を、後側に寄せ易くすることが可能となり、後側対向部52から突出した球受部材17T上により乗せやすくすることが可能となる。
また、上述のように、コーナー張出部62,63が、略同心に配置され、前側のコーナー張出部63が、後側のコーナー張出部62に対して前後方向で重なりかつ小径になっているので、これによっても、遊技球をより後側に寄せ易くすることが可能となり、後側対向部52から突出した球受部材17Tの上に遊技球を乗せ易くすることが可能となる。しかも、前側のコーナー張出部63の途中位置から延びた傾斜突部63Pによっても、遊技球を後側にさらに寄せ易くすることが可能となる。このように遊技球を後側に寄せ易くすることで、干渉突部66,67のうち上流側に配置されて後側対向部52から突出した干渉突部66に遊技球を接触させ易くすることができ、遊技球をより減速させ易くすることが可能となる。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態において、始動ゲート18が配置されていた位置に、遊技球の入球により賞球が払い出される入賞口(例えば、一般入賞口20等)が設けられていてもよいし、当否判定が行われる始動領域(例えば、第2の始動口17等)が設けられていてもよい。
(2)側方誘導突部36が、遊技球を右側に誘導する構成であってもよい。この場合、第1流下路41の右側に第2流下路42を配置すればよい。
(3)第1流下路41と第2流下路42の他に、分岐部35Aで基幹流下路28から分岐する分岐路があってもよい。例えば、第2流下路の左側に第3流下路があってもよい。
(4)第1流下路41と第2流下路42が並行していたが、それらが下方に向かうにつれて離れるように配置されていてもよい。また、第1流下路と第2流下路が合流しなくてもよい。
(5)合流部41Gにおいて、右側方通路45と左側方通路46の何れか一方のみ設けられていてもよいし、何れも設けられていなくてもよい。
(6)第1流下路41よりも第2流下路42の方が入口が大きくてもよいし、それらの入口が同じ大きさであってもよい。また、第1流下路41又は第2流下路42が、遊技球2個ずつ通過可能であってもよい。
(7)障害釘K1の上端が、延長面Eに対して、下方に遊技球0.5個分よりも離れていてよい。また、障害釘K0が、延長面Eの延長上に配置されていてもよいし、延長面Eの下側に配置されていてもよい。
(8)側方誘導突部36の球受け面36Aの代わりに、左下がりに延びる列を作るように連なった複数の障害釘の列が設けられていてもよい。この障害釘の列によっても、流下してきた遊技球を、一側方(例えば左側)に誘導することができる。
(9)右下がり傾斜壁34の代わりに、右下がりに延びる列を作るように連なった複数の障害釘の列が設けられていてもよい。
(10)障害釘K1~K4の列、障害釘K8~K11の列、又は、障害釘K6,K7の列が、障害釘で構成されなくてもよく、例えば、遊技盤11又は表示装飾枠23から突出して連続した樹脂部材で構成されていてもよい。この場合、障害釘K8~K11の列の代わりの樹脂部材が、側方誘導突部36と一体であってもよい。
(11)上記実施形態において、発射された遊技球を基幹流下路28に案内する案内通路が、円弧状であったが、これに限定されるものではなく、湾曲形状等であってもよい。
(12)上記実施形態において、コーナー張出部62,63のうち何れか一方のみが設けられていてもよいし、何れも設けられていなくてもよい。後者の場合であっても、側方突部65により、球受部材17上の遊技球が右側の側方通路59Aに進入することを抑制できる。また、側方突部65が、前側対向部51から張り出していてもよい。また、コーナー張出部62,63のうち何れかが設けられていれば、側方突部65が設けられていなくてもよい。
(13)上記実施形態では、コーナー張出部62,63が、略同心であったが、中心がずれていてもよい。また、コーナー張出部62,63同士が、前後方向から見て重なっていたが、重なっていなくてもよい。また、コーナー張出部62,63の径が同じであってもよいし、前側のコーナー張出部63が、後側のコーナー張出部63よりも大径であってもよい。
(14)コーナー張出部62,63の少なくとも一方が、円弧状でなくてもよく、例えば、右斜め下に延びる直線状の突条であってもよい。
(15)上記実施形態では、コーナー張出部62,63が、前側対向部51又は後側対向部52から突出していたが、これに限定されるものではなく、例えば、遊技盤11のうち湾曲流下路60より右側の部分に固定された別の部材から左側に延びた突部を形成し、その突部により遊技球の側方通路59Aへの進入が規制されてもよい。
(16)上記実施形態では、球受部材17Tが、前後方向に移動したが、横方向に沿って移動してもよく、例えば、第2の始動口17側の退避位置から右斜め上に移動して球受位置に配置されてもよい。
(17)上記実施形態では、ガイド突部64が、後側対向部52から突出していたが、前側対向部51から後側に突出していてもよい。また、ガイド突部64が設けられていなくてもよい。
(18)上記実施形態では、干渉突部66,67が、前側対向部51と後側対向部52とから1つずつ突出していたが、複数ずつ突出していてもよいし、前側対向部51と後側対向部52のうち一方から1つ突出し、他方から複数突出していてもよい。また、干渉突部66,67が設けられていなくもよい。
(19)側方突部65が、センター大入賞口15の球受部材15Tに対して、センター大入賞口15と反対側(右側)に配置されてもよい。これにより、球受部材15Tから右側に遊技球が向かうことを抑制することができる。また、遊技球が入球すると、当否判定が行われるか又は賞球が払い出される入球部を、球受部材17Tの一側方に配置して、球受位置の球受部材17Tにより一側方に遊技球を誘導する構成とした場合、この一側方は、左側であってもよいし、右側であってもよい。なお、この場合、上記入球部が、球受部材の一側方に配置されていなくてもよい。
<付記>
以下、上述した実施形態から抽出される特徴群A~Bについて、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
(特徴群A)
特徴群Aは、遊技機に関し、「従来の遊技機として、球受位置と、その球受位置よりも遊技球を受け止め難い退避位置と、に変化する球受部材を有しているものが知られている(例えば、特開2020-192143号公報(図4,5)参照)。また、このような球受部材として、球受位置に配置されると、流下してきた遊技球を一側方に誘導するように設計されているものが知られている。」という背景技術について、「ところで、球受部材の他側方に、遊技球の通路を設ける場合がある。この構成では、球受部材が球受位置に配置されていても、遊技球が横にぶれながら流下してきたとき等に、球受部材から他側方に遊技球が跳ねる可能性がある。このため、球受部材が遊技球を一側方へより確実に誘導することが可能な技術の開発が求められている。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[特徴A1]
流下してきた遊技球を一側方に誘導可能な球受位置と、前記球受位置よりも遊技球を受け止め難い退避位置と、に変化可能な球受部材と、
前記球受部材の他側方に設けられて遊技球が進入可能な側方通路と、を備えた遊技機であって、
遊技球が前記球受位置の前記球受部材により前記側方通路に誘導されることを規制する規制部を備えた遊技機。
特徴A1では、遊技球が球受位置の球受け部材により側方通路に誘導されることが、規制部により規制されるので、球受部材により遊技球を一側方へより確実に誘導することが可能となる。
[特徴A2]
前記球受位置の前記球受部材により一側方に誘導された遊技球が入球し、その入球により、当否判定が行われるか又は賞球が払い出される特定入球口を備えた、特徴A1に記載の遊技機。
[特徴A3]
前記球受位置の前記球受部材に向かって遊技球を流下させる流下路を前後に挟み、前記規制部が少なくとも一方から張り出した前側対向部と後側対向部を備え、
前記球受部材は、前記球受位置のときに前記後側対向部から前側に突出し、前記退避位置のときに前記球受位置よりも後側に配置される、特徴A1又は特徴A2に記載の遊技機。
[特徴A4]
前記流下路は、遊技球が転動する転動路が下方に曲がってなり、
前記規制部は、前記流下路のうち下方に曲がるコーナー部に沿った形状のコーナー張出部を有している、特徴A3に記載の遊技機。
特徴A4では、コーナー張出部が設けられるので、流下路を流下してきた遊技球の進路を、流下路のコーナー部に沿って下方に安定して曲げることが可能となり、遊技球の横ぶれを抑制することが可能となる。これにより、球受部材に流下した遊技球が跳ねて側方通路に進入することをより抑えることが可能となる。
[特徴A5]
前記前側対向部又は前記後側対向部から前記流下路側に張り出し、前記コーナー張出部の下端部に対してそのコーナー張出部の内側で略平行になったガイド突部を備える、特徴A4に記載の遊技機。
特徴A5では、コーナー張出部の下端部に対して内側で略平行になってガイド突部が設けられることで、コーナー張出部とガイド突部の間で遊技球を下方に案内することができ、遊技球の横ぶれをより抑制することが可能となる。
[特徴A6]
前記コーナー張出部は、前記前側対向部と前記後側対向部とからそれぞれ張り出して略同心の円弧状をなし、
前側の前記コーナー張出部は、後側の前記コーナー張出部に対して、前後方向で重なりかつ小径になっている、特徴A4又はA5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、遊技球をより後側に寄せ易くすることが可能となり、後側対向部52から突出した球受部材17Tの上に遊技球を乗せ易くすることが可能となる。
[特徴A7]
前記規制部は、前記球受部材の他側方に配置された側方突部を有する、特徴A3からA6の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴A7では、側方突部により、遊技球が球受位置の球受部材によって側方通路に誘導されることを規制することができるので、球受部材により遊技球を一側方へより確実に誘導することが可能となる。
[特徴A8]
前記前側対向部又は前記後側対向部から前記流下路側に張り出し、前記球受位置の前記球受部材上を転動する遊技球を減速可能な干渉突部を備える特徴A3からA7の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴A8によれば、球受部材上の遊技球を減速させることが可能となる。
[特徴A9]
前記干渉突部は、前記前側対向部と前記後側対向部とからそれぞれ互い違いに張り出し、前記遊技球を蛇行させることが可能になっている、特徴A8に記載の遊技機。
特徴A9によれば、遊技球を容易に減速させることが可能となる。
(特徴群B)
特徴群Bは、遊技機に関し、「従来の遊技機として、発射されて流下し始めた遊技球が、流下路の分岐部分で、遊技球の発射速度とは無関係に2つの分岐路に交互に振り分けられるものが知られている(例えば、特開2016-129847号公報(段落[0142]等)。」という背景技術について、「上述した従来の遊技機では、遊技球の発射操作に対する趣向性が低かった。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[特徴B1]
発射されてきた遊技球を、遊技球が流下可能な遊技領域の上側外縁に沿って右側に案内する案内通路と、
前記案内通路の下流側端部を含む一本道の通路を通過してきた遊技球を、一側方に誘導可能な側方誘導部と、
前記側方誘導部の前記一側方側の端部から下側に延びた第1の球流下路と、
遊技球が前記側方誘導部から前記第1の球流下路の入口を飛び越えると進入可能な第2の球流下路と、を備えた遊技機。
特徴B1では、発射されてきた遊技球の勢いが弱ければ、遊技球を第1の球流下路に進入させ易くなり、遊技球の勢いが強ければ、遊技球を第2の球流下路に進入させることが可能となる。従って、遊技球を、第1と第2の球流下路の何れに進入させるかを、遊技球の発射操作の加減により調整可能に見せることが可能となり、趣向性の向上を図ることが可能となる。
[特徴B2]
前記第1の球流下路により遊技球が案内され、遊技球が進入すると、賞球が払い出されるか又は当否判定が行われる特定進入領域が設けられている、特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2では、遊技球の進入により、賞球が払い出されるか又は当否判定が行われる特定進入領域が設けられ、この特定進入領域に遊技球が第1の球流下路により案内される。従って、遊技者に対して第1の球流下路を狙う意欲を高めさせることが可能となり、趣向性の向上を図ることが可能となる。
[特徴B3]
遊技球の入球により第1の当否判定が実行される特定入球口を備え、
前記特定進入領域は、遊技球の進入により、前記特定入球口が入球可能になるか否かが判定される第2の当否判定が実行される領域であり、
前記特定進入領域に到達した遊技球を、前記特定入球口に案内可能な特定流下路を備える、特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3では、遊技球が特定進入領域に到達すれば、さらに特定入球口に案内されるので、第1の球流下路を狙う意欲をさらに高めさせることが可能となり、趣向性の向上がさらに図られる。
[特徴B4]
前記第1の球流下路には、前記第2の球流下路が合流する合流部が設けられ、
前記合流部に側方から連通して遊技球が進入可能に構成され、前記特定進入領域に遊技球が到達しないように構成された側方通路と、を備える、特徴B2又はB3に記載の遊技機。
特徴B4では、第1の球流下路に第2の球流下路が合流する合流部に側方から連通する側方通路が設けられるので、合流部で球詰まりが発生することを抑制可能となる。また、第2の球流下路が第1の球流下路に合流するので、第1の球流下路に遊技球が入らなかった場合でも、第2球流下路を流下する遊技球に興味を引き付けることが可能となる。
[特徴B5]
前記第1の球流下路は、前記特定進入領域に向かって下方に直線状に延び、
前記第2の球流下路は、前記第1の球流下路と並行し、前記第1の球流下路に側方から合流する、特徴B4に記載の遊技機。
特徴B5では、第1の球流下路が、特定進入領域に向かって下方に直線状に延びるので、遊技球を第1の球流下路に入れた方が、遊技球を第2の球流下路に入れた場合よりも、遊技球を側方通路に入り難くすることができ、特定進入領域に進入させ易くすることが可能となる。これにより、遊技者に対して第1の球流下路を狙う意欲を高めさせることが可能となる。また、第1の球流下路が下方に直線状に延びるので、第1の球流下路に入った遊技球をスムーズに流下させることが可能となる。
[特徴B6]
前記合流部において、前記第2の球流下路のうち前記第1の球流下路に合流する下端部の延長線上に、遊技球が衝突可能な規制部が設けられている、特徴B4又はB5に記載の遊技機。
特徴B6では、遊技球が衝突可能な規制部が、第2の球流下路のうち第1の球流下路に合流する下端部の延長線上に設けられるので、規制部を、第2の球流下路を流下してきた遊技球に衝突させ易くすることが可能となり、遊技球を第1の球流下路内で流下させ易くすることが可能となる。
[特徴B7]
前記第1の球流下路は、前記第2の球流下路よりも大きい入口を有する、特徴B1からB6の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴B7では、第1の球流下路が、第2の球流下路よりも大きい入口を有するので、遊技球を第1の球流下路に入り易くすることが可能となる。従って、遊技球の流下路が第1と第2の球流下路に分岐する部分でも球流れをスムーズにすることが可能となる。このように、本発明によれば、第1と第2の球流下路の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら球流下路への分岐部分での球流れをスムーズにすることが可能となる。
[特徴B8]
前記側方誘導部の上流には、略コの字状又は略C字状に曲がる曲がり流下路が設けられている、特徴B1からB7の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴B8では、曲がり流下路により、発射された遊技球の勢いを弱めることが可能となり、遊技球を第2の球流下路よりも第1の球流下路に進入させ易くすることが可能となる。これにより、第1と第2の球流下路の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら球流下路への分岐部分での球流れをスムーズにすることが可能となる。
[特徴B9]
前記曲がり流下路として、前後方向で曲がった前後曲がり流下路が設けられている、特徴B8に記載の遊技機。
特徴B9では、曲がり流下路が前後方向で曲がっているので、前側から見ている遊技者に、流下路が曲がっていないように見せ易くすることが可能となる。これにより、遊技者に第1と第2の球流下路の何れにも遊技球が進入可能に見せることが可能となり、遊技球の発射操作に対する趣向性の向上を図ることが可能となる。
[特徴B10]
前記前後曲がり流下路は、上流側の遊技球の流下路から後側に張り出してなり、遊技盤の前面に形成された開口部に受容されている、特徴B9に記載の遊技機。
特徴10では、遊技盤の前側のスペースのコンパクト化を図ることが可能となる。また、曲がり流下路が後側に張り出した構成になっているので、前側から見たときに曲がり流下路をより目立ち難くすることが可能となる。これにより、遊技者に第1と第2の球流下路の何れにも遊技球が進入可能に見せることが一層可能となり、遊技球の発射操作に対するさらなる趣向性の向上を図ることが可能となる。
[特徴B11]
前記曲がり流下路として、前記前後曲がり流下路と、その前後曲がり流下路の下端から連続し、左右方向で曲がる横曲がり流下路と、が設けられている、特徴B9又はB10に記載の遊技機。
特徴B11では、連続した前後曲がり流下路と横曲がり流下路により、遊技球の勢いを弱めることが容易となり、遊技球を第1の球流下路に進入させ易くすることが可能となる。これにより、第1と第2の球流下路の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら球流下路への分岐部分での球流れをさらにスムーズにすることが可能となる。
[特徴B12]
前記側方誘導部に設けられ、前記一側方側に下るように傾斜して、流下してきた遊技球を受ける球受け面と、
前記第1の球流下路と前記第2の球流下路との入口の間に配置され、衝突した遊技球をそれら流下路に振り分け可能であると共に、前記第1の球流下路の入口を遊技球が1つずつ通過可能な大きさにする振分障害部と、を備え、
前記振分障害部の上端が、前記球受け面の斜め下方への延長面に対して、遊技球0.5個分以下の間隔をあけて下方に配置されている、特徴B1からB11の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴B12では、第1の球流下路の入口が遊技球が1つずつ通過可能な大きさであると共に、振分障害部の上端が、球受け面の斜め下方への延長面に対して下方に配置されている。従って、遊技球が第2の球流下路にも進入可能に見せることが可能となり、遊技球の発射操作に対する趣向性の向上を図ることが可能となる。しかも、振分障害部の上端と、球受け面の延長面との上下方向の距離が、遊技球0.5個分以下となっているので、第1の球流下路に遊技球を進入させ易くすることが可能となり、第1と第2の球流下路の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら球流下路への分岐部分での球流れをさらにスムーズにすることが可能となる。
[特徴B13]
前記振分障害部との間に前記第2の球流下路の入口を遊技球が1つずつ通過可能な大きさに形成する障害釘を備え、
前記障害釘は、前記球受け面の前記延長面よりも上側に配置される、特徴B1からB12の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴B13では、振分障害部との間に第2の球流下路の入口を遊技球が1つずつ通過可能な大きさに形成する障害釘が備えられ、この障害釘が、球受け面の延長面よりも上側に配置される。これにより、この障害釘がない場合よりも球受け面上を跳ねてきた遊技球を第2の球流下路に進入させにくくすることが可能となり、第1の球流下路に進入させ易くすることが可能となる。これにより、第1と第2の球流下路の何れにも遊技球が進入可能に見せつつも、それら球流下路への分岐部分での球流れをさらにスムーズにすることが可能となる。
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
10 遊技機
17T 球受部材
18 始動ゲート
30 前後曲がり流下路
35 横曲がり流下路
36 側方誘導突部
36A 球受け面
41 第1流下路
41G 合流部
42 第2流下路
45 右側方通路
46 左側方通路
51 前側対向部
52 後側対向部
59A 側方通路
61 転動路
62 コーナー張出部
63 コーナー張出部
64 ガイド突部
65 側方突部
66 干渉突部
67 干渉突部
E 延長面
R 遊技領域

Claims (2)

  1. 流下してきた遊技球を一側方に誘導可能な球受位置と、前記球受位置よりも遊技球を受け止め難い退避位置と、に変化可能な球受部材と、
    前記球受部材の他側方に設けられて遊技球が進入可能な側方通路と、を備えた遊技機であって、
    遊技球が前記球受位置の前記球受部材により前記側方通路に誘導されることを規制する規制部を備え、
    前記球受位置の前記球受部材に向かって遊技球を流下させる流下路が、遊技球が転動する転動路が下方に曲がってなり、
    前記規制部には、前記流下路を前後に挟む1対の対向部のうち少なくとも一方の前記対向部から前記流下路内に突出し、前記流下路のうち下方に曲がるコーナー部の外縁に沿って曲がって延びるコーナー張出部が設けられている遊技機。
  2. 前記球受位置の前記球受部材は、一方の前記対向部から突出し、
    前記コーナー張出部は、前記1対の対向部からそれぞれ張り出して略同心の円弧状をなし、
    他方の前記コーナー張出部は、一方の前記コーナー張出部に対して、前後方向で重なりかつ小径になっている請求項1に記載の遊技機。
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