JP2003210713A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003210713A
JP2003210713A JP2003005262A JP2003005262A JP2003210713A JP 2003210713 A JP2003210713 A JP 2003210713A JP 2003005262 A JP2003005262 A JP 2003005262A JP 2003005262 A JP2003005262 A JP 2003005262A JP 2003210713 A JP2003210713 A JP 2003210713A
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rolling
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パチンコ機等の遊技機において、興趣の飛躍的
な向上を図る。 【解決手段】パチンコ機1の遊技盤には、その略中央部
において可変表示装置が取着されている。可変表示装置
は、液晶表示部と、該液晶表示部を囲むようにして設け
られたセンターフレームとを有している。センターフレ
ームの下部にはステージ部材が取着されている。ステー
ジ部材は、上段ステージと下段ステージとを備えてい
る。そして、センターフレームの側部流路から導出され
る遊技球は、下段ステージへ案内され、連通路を介して
上段ステージへと誘導される。上下段両ステージにおい
て、遊技球は当該両ステージの湾曲形状によってその転
動速度を変化させながら転動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
遊技機の一種として、遊技盤に、遊技球の転動を許容す
るステージ等の転動遊技領域を有する中央装置等を備え
たパチンコ機が知られている。
【0003】このようなパチンコ機では、中央装置の下
方や転動遊技領域内等に作動口等が設けられており、遊
技球が作動口に入賞することに基づき、各種遊技状態、
例えば遊技者に有利な大当たり状態等が導出される。
【0004】転動遊技領域に案内される遊技球は、しば
らく転動遊技領域上で転動した後、遊技球の転動の仕方
によっては、入賞手段例えば作動口等へ入賞したりす
る。このため、遊技者は、転動遊技領域上における遊技
球の挙動に期待感を持って注目する。
【0005】上記パチンコ機の中には、転動遊技領域上
における遊技球の転動方向にランダム性を持たせ、その
遊技球の挙動により遊技者の興趣の向上を図ろうとして
いるものがある。
【0006】しかし、転動遊技領域という比較的限られ
たスペースの中では、単に遊技球の転動方向にランダム
性を持たせるだけでは、遊技球の動きが興趣の乏しいも
のとなってしまうおそれがあった。
【0007】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、遊技球の動きによって、興
趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目
的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必
要に応じてその作用等についても説明する。
【0009】手段1.遊技球が流下可能な流下遊技領域
に特定遊技部材を備え、当該特定遊技部材に前記遊技球
が転動可能な転動遊技領域を備えた遊技機であって、前
記転動遊技領域は、前記遊技球を加速する少なくとも1
つの加速部と、当該加速された遊技球を減速する少なく
とも1つの減速部とを備え、前記加速部の上端部へ案内
される遊技球のうち、所定転動速度以上の転動速度を有
する遊技球が前記減速部の上端部に到達可能となるよう
構成されていることを特徴とする遊技機。
【0010】上記手段1によれば、加速部及び減速部に
よって遊技球の転動速度が変化する。その結果、例えば
遊技球が平坦な転動遊技領域を転動し、その速度変化の
乏しい場合と比較して、遊技球の動作態様の多様化が図
られる。また、加速部の上端部へ案内される遊技球の有
する転動速度が十分なものであれば、その遊技球は減速
部の上端部へ到達でき、そうでないものは上端部に到達
できずに減速部を逆行する。つまり、案内される遊技球
の転動速度の違いによって、加速部及び減速部に関連す
る遊技球の動きが多様化される。結果として、遊技者に
とってのさらなる興趣の向上を図ることができる。な
お、前記加速部には前記遊技球が転動可能な加速面が含
まれ、前記減速部には前記遊技球が転動可能な減速面が
含まれる。
【0011】手段2.手段1において、前記転動遊技領
域は、前記遊技機に対して横方向へ延在する少なくとも
1つの特定転動面を備え、当該特定転動面に前記加速部
及び前記減速部が形成されていることを特徴とする遊技
機。
【0012】上記手段2によれば、遊技球は横方向に延
在する特定転動面に沿って、上述した減速部の上端部へ
到達するか否かの動作を行う。このため、遊技者にとっ
て遊技球の動きが見やすくなるとともに、遊技者から見
て遊技球の動きの幅が大きくなり、さらなら興趣の向上
を図ることができる。
【0013】手段3.遊技球が流下可能な流下遊技領域
に特定遊技部材を備え、当該特定遊技部材に前記遊技球
が転動可能な転動遊技領域を備えた遊技機であって、前
記転動遊技領域は、少なくとも1つの特定転動面を備
え、前記特定転動面は、前記遊技機に対して横方向へ延
在し、かつ、前記遊技機の正面から見て凹形状に湾曲す
るように構成されるとともに、前記特定転動面は、その
延在方向の一端部側に前記遊技球を加速する加速部と、
他端部側に前記加速部によって加速された遊技球を減速
する1つの減速部とを備え、前記加速部の上端部へ案内
される遊技球のうち、所定転動速度以上の転動速度を有
する遊技球が前記特定転動面に沿って前記減速部の上端
部に到達可能となるよう構成されていることを特徴とす
る遊技機。
【0014】上記手段3によれば、上記構成の特定転動
面によって遊技球の転動速度が変化する。その結果、例
えば遊技球が平坦な転動遊技領域を転動し、その速度変
化の乏しい場合と比較して、遊技球の動作態様の多様化
が図られる。また、加速部の上端部へ案内される遊技球
の有する転動速度が十分なものであれば、その遊技球は
減速部の上端部へ到達でき、そうでないものは上端部に
到達できずに減速部を逆行する。つまり、案内される遊
技球の転動速度の違いによって、加速部及び減速部に関
連する遊技球の動きが多様化される。結果として、遊技
者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。
なお、前記加速部には前記遊技球が転動可能な加速面が
含まれ、前記減速部には前記遊技球が転動可能な減速面
が含まれる。また、前記特定転動面は、少なくとも前記
延在方向における両端部より低位置となる部分が存在
し、前記遊技機の正面から見て全体として凹形状に湾曲
したものであればよい。従って、前記特定転動面には、
例えば略円弧状に湾曲したものや、その一部において起
伏部、段差部や溝部等が設けられることによって凹凸が
形成されたもの等が含まれる。
【0015】手段4.手段2又は手段3において、前記
転動遊技領域は、前記特定転動面より前記遊技球を排出
可能な排出部を備えていることを特徴とする遊技機。
【0016】上記手段4によれば、減速部の上端部に到
達できなかった遊技球は当該減速部を逆行し、加速部を
転動してくる後続の遊技球の妨げとなる可能性のある
が、上記手段4の構成とすれば、その遊技球を排出部か
ら排除することができ、遊技球の流れをより円滑にする
ことができる。
【0017】手段5.手段1乃至手段4のいずれかにお
いて、前記転動遊技領域は、前記遊技球を前記加速部の
上端部へ案内する少なくとも1つの誘導部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
【0018】上記手段5によれば、より多くの遊技球を
より確実に前記加速部の上端部へ案内し、上述した減速
部の上端部へ到達するか否かの動作をより多くの遊技球
により確実に行わせることができる。
【0019】手段6.手段5において、前記転動遊技領
域は、前記遊技球を前記誘導部へ案内する少なくとも1
つの誘導転動部を備えていることを特徴とする遊技機。
【0020】上記手段6によれば、遊技球を誘導部へよ
り確実にかつより多く案内することができ、ひいてはよ
り多くの遊技球をより確実に前記加速部の上端部へ案内
し、上述した減速部の上端部へ到達するか否かの動作を
より多くの遊技球に行わせることができる。また、前記
加速部に遊技球を案内する前段階に、誘導転動部上にお
ける遊技球の動きを遊技者に視認させ、さらなる興趣の
向上を図ることができる。
【0021】手段7.手段6において、前記遊技球を前
記誘導転動部へ案内する少なくとも1つの案内手段を設
けたことを特徴とする遊技機。
【0022】上記手段7によれば、遊技球を誘導転動部
へより確実にかつより多く案内することができ、ひいて
はより多くの遊技球をより確実に前記加速部の上端部へ
案内し、上述した減速部の上端部へ到達するか否かの動
作をより多くの遊技球に行わせることができる。なお、
前記案内手段には、前記遊技領域に配設される案内部材
(例えば釘やその他役物等)や、前記特定遊技部材に設
けられる案内部例えばワープ流路等が含まれる。
【0023】手段8.手段1乃至手段4のいずれかにお
いて、前記転動遊技領域は、前記遊技球を前記加速部の
上端部へ案内する少なくとも1つの誘導部と、前記遊技
球を前記誘導部へ案内する少なくとも1つの誘導転動部
とを備え、前記誘導転動部は、前記遊技機に対して横方
向へ延在し、かつ、前記遊技機の正面から見て凹形状に
湾曲するように構成され、前記誘導部は、前記誘導転動
部の横方向における両端部の少なくとも一方に連接され
るとともに、前記誘導転動部を転動してくる遊技球の転
動方向を変化させ、前記加速部の上端部へと案内するよ
う構成したことを特徴とする遊技機。
【0024】上記手段8によれば、遊技球を誘導部へよ
り確実にかつより多く案内することができ、ひいてはよ
り多くの遊技球をより確実に前記加速部の上端部へ案内
し、上述した減速部の上端部へ到達するか否かの動作を
より多くの遊技球に行わせることができる。また、誘導
転動部が凹形状に湾曲するように構成されていることか
ら当該誘導転動部における遊技球の転動速度にも変化が
加わり、さらなる興趣の向上を図ることができる。
【0025】手段9.手段8において、前記誘導部が設
けられている側とは反対側の前記誘導転動部の端部又は
端部近傍へ前記遊技球を案内する少なくとも1つの案内
手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0026】上記手段9によれば、遊技球を誘導転動部
へより確実にかつより多く案内することができ、ひいて
はより多くの遊技球をより確実に前記加速部の上端部へ
案内し、上述した減速部の上端部へ到達するか否かの動
作をより多くの遊技球に行わせることができる。誘導転
動部の一端部又はその近傍に案内される遊技球が、他端
部に向かって当該転動部のほぼ全域をその横方向へ転動
する。従って、より広範囲を動く遊技球が遊技者に視認
される。結果として、転動遊技領域を有効活用し、より
躍動感のある遊技球の動きを遊技者に視認させ、さらな
る興趣の向上を図ることができる。なお、前記案内手段
には、前記遊技領域に配設される案内部材(例えば釘や
その他役物等)や、前記特定遊技部材に設けられる案内
部例えばワープ流路等が含まれる。
【0027】手段10.手段1又は手段2において、前
記遊技球を前記加速部の上端部へ案内する少なくとも1
つの案内手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0028】上記手段10によれば、より多くの遊技球
をより確実に前記加速部の上端部へ案内し、上述した減
速部の上端部へ到達するか否かの動作をより多くの遊技
球に行わせることができる。なお、前記案内手段には、
前記遊技領域に配設される案内部材(例えば釘やその他
役物等)や、前記特定遊技部材に設けられる案内部例え
ばワープ流路等が含まれる。
【0029】手段11.遊技球が流下可能な流下遊技領
域に特定遊技部材を備え、当該特定遊技部材に前記遊技
球が転動可能な転動遊技領域を備えた遊技機であって、
前記転動遊技領域は、前記遊技機に対して横方向へ並行
して延在する第1転動部と第2転動部と、前記両転動部
の両端部においてそれぞれ当該両転動部を連通させる連
通路とを備え、前記第1転動部は、その左右両部に特定
転動面を備え、前記両特定転動面は、それぞれ前記遊技
機の正面から見て凹形状に湾曲するように構成されると
ともに、前記第1転動部の延在方向における外方側に前
記遊技球を加速する加速部と、内方側に前記加速部によ
って加速された遊技球を減速する減速部とを備え、前記
第2転動部から前記連通路を介して前記加速部の上端部
へ案内される遊技球のうち、所定転動速度以上の転動速
度を有する遊技球が前記特定転動面に沿って前記減速部
の上端部に到達可能となるよう構成されていることを特
徴とする遊技機。
【0030】上記手段11によれば、上記構成の特定転
動面によって遊技球の転動速度が変化する。その結果、
例えば遊技球が平坦な転動遊技領域を転動し、その速度
変化の乏しい場合と比較して、遊技球の動作態様の多様
化が図られる。また、加速部の上端部へ案内される遊技
球の有する転動速度が十分なものであれば、その遊技球
は減速部の上端部へ到達でき、そうでないものは上端部
に到達できずに減速部を逆行する。つまり、案内される
遊技球の転動速度の違いによって、加速部及び減速部に
関連する遊技球の動きが多様化される。結果として、遊
技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができ
る。なお、前記加速部には前記遊技球が転動可能な加速
面が含まれ、前記減速部には前記遊技球が転動可能な減
速面が含まれる。また、前記特定転動面は、少なくとも
前記延在方向における両端部より低位置となる部分が存
在し、前記遊技機の正面から見て全体として凹形状に湾
曲したものであればよい。従って、前記特定転動面に
は、例えば略円弧状に湾曲したものや、その一部におい
て起伏部、段差部や溝部等が設けられることによって凹
凸が形成されたもの等が含まれる。
【0031】手段12.手段11において、前記第2転
動部は、前記遊技機の正面から見て凹形状に湾曲するよ
うに構成されていることを特徴とする遊技機。
【0032】上記手段12によれば、第2転動部が凹形
状に湾曲するように構成されていることから当該転動部
における遊技球の転動速度にも変化が加わり、さらなる
興趣の向上を図ることができる。また、前記特定転動面
と同様に、前記第2転動部は、少なくとも前記延在方向
における両端部より低位置となる部分が存在し、前記遊
技機の正面から見て全体として凹形状に湾曲したもので
あればよい。従って、前記第2転動部には、例えば略円
弧状に湾曲したものや、その一部において起伏部、段差
部や溝部等が設けられることによって凹凸が形成された
もの等が含まれる。
【0033】手段13.手段11又は手段12におい
て、前記両特定転動面は、それぞれ当該特定転動面より
前記遊技球を排出可能な排出部を備えていることを特徴
とする遊技機。
【0034】上記手段13によれば、減速部の上端部に
到達できなかった遊技球などは当該減速部を逆行し、加
速部を転動してくる後続の遊技球の妨げとなる可能性の
あるが、上記手段13の構成とすれば、その遊技球を排
出部から排除することができ、遊技球の流れをより円滑
にすることができる。
【0035】手段14.手段11乃至手段13のいずれ
かにおいて、前記遊技機正面から見て、前記第1転動部
は奥側に設けられ、前記第2転動部は手前側に設けら
れ、前記第1転動部のほぼ全域が前記第2転動部より高
位置となるよう前記両転動部の境界部に特定段差部が設
けられていることを特徴とする遊技機。
【0036】上記手段14によれば、低位置となる第2
転動部から高位置となる第1転動部へ遊技球が自身の転
動に基づいて移動することとなる。このような遊技球の
動きは、従来のように高位置から低位置へ移動するよう
な遊技球の動きを予想している遊技者にとって、意外性
のあるものとなる。また、手前側に設けられた第2転動
部の大部分が第1転動部より低くなっているため、遊技
者にとって前記特定転動面における遊技球の動きが見や
すくなる。
【0037】手段15.手段11乃至手段14のいずれ
かにおいて、前記第2転動部の両端部近傍において、そ
れぞれ当該転動部の各端部又は各端部近傍へ前記遊技球
を案内する案内手段を設け、前記各端部に案内される遊
技球がそれぞれ他端部へ向かって前記第2転動部に沿っ
て転動できるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0038】手段15によれば、遊技球を第2転動部へ
より確実にかつより多く案内することができ、ひいては
より多くの遊技球をより確実に前記加速部の上端部へ案
内し、上述した減速部の上端部へ到達するか否かの動作
をより多くの遊技球に行わせることができる。第2転動
部の一端部又はその近傍に案内される遊技球が、他端部
に向かって当該転動部のほぼ全域をその横方向へ転動す
る。従って、より広範囲を動く遊技球が遊技者に視認さ
れる。結果として、転動遊技領域を有効活用し、より躍
動感のある遊技球の動きを遊技者に視認させ、さらなる
興趣の向上を図ることができる。さらに、相反する両方
向へ遊技球を転動させることができるように構成されて
いるため、遊技球の動きがより多様化し、さらなる興趣
の向上を図ることができる。なお、前記案内手段には、
前記遊技領域に配設される案内部材(例えば釘やその他
役物等)や、前記特定遊技部材に設けられる案内部例え
ばワープ流路等が含まれる。
【0039】手段16.手段7、手段9、手段10及び
手段15のいずれかにおいて、前記案内手段は、前記特
定遊技部材に設けられ、前記流下遊技領域を流下する遊
技球を前記特定遊技部材の少なくとも一部を介して案内
する案内部であることを特徴とする遊技機。なお、前記
「案内部」には、遊技球が特定遊技部材の上部,左右側
部や前面部等から当該遊技部材の内部や表面上等を通っ
て案内されるものが含まれる。また、その中には、「前
記特定遊技部材に設けられ、当該遊技部材の上部から、
前記流下遊技領域を流下する遊技球を導入し、該遊技球
を流下させ、前記転動遊技領域へと導出する球案内流
路」いわゆるワープ流路等が含まれる 手段17.手段1乃至手段16のいずれかにおいて、前
記減速部の上端部と前記加速部の上端部とが同じ又はほ
ぼ同じ高さ位置となるよう構成されていることを特徴と
する遊技機。
【0040】上記手段17によれば、上記両上端部が同
じ高さ位置となっているため、仮に遊技球が前記加速部
の上端部に無速度で設定され、加速部を転動していって
も、加速部及び減速部による摩擦抵抗や空気抵抗等によ
り、前記減速部の上端部に到達できない。すなわち、減
速部の上端部へぎりぎり到達せず当該減速部を逆行する
遊技球が加速部の上端部へと逆戻りしてしまうようなこ
ともない。結果として、遊技球の逆戻りを防止し、遊技
球の流れをより円滑にすることができる。
【0041】手段18.手段1乃至手段16のいずれか
において、前記減速部の上端部が、前記加速部の上端部
より高い位置となるよう構成されていることを特徴とす
る遊技機。
【0042】上記手段18によれば、減速部の上端部へ
到達できる遊技球の数がより少なくなる。このため、遊
技球が減速部の上端部へ到達するのに関連して遊技者に
対し抱かせ得るある種の達成感がより大きなものとな
り、興趣の向上を図ることができる。また、仮に遊技球
が減速部の上端部へ到達するのに関連して、遊技球が所
定の入賞手段に入賞しやすくなっている場合等において
は、遊技球が前記上端部へ到達する価値がより高まる。
結果として、減速部の上端部へ到達するか否かの遊技球
の動作に遊技者をより注目させ、さらなる興趣の向上を
図ることができる。
【0043】手段19.手段1乃至手段16のいずれか
において、前記減速部の上端部が、前記加速部の上端部
より低い位置となるよう構成されていることを特徴とす
る遊技機。
【0044】上記手段19によれば、減速部の上端部へ
到達できる遊技球の数がより多くなる。このため、遊技
球が減速部の上端部へ到達するというある種の達成感を
遊技者に抱かせる回数がより多くなり、興趣の向上を図
ることができる。また、仮に遊技球が減速部の上端部へ
到達するのに関連して、遊技球が所定の入賞手段に入賞
しやすくなっている場合等において、より多くの遊技球
が前記入賞手段に入賞できるようになる。結果として、
遊技者にとっての興趣の向上を図ることができる。
【0045】手段20.手段1乃至手段16のいずれか
において、前記加速部及び減速部の両上端部の高さ位置
関係は、前記加速部の上端部に案内される遊技球が前記
所定転動速度を有する場合において、当該遊技球が前記
減速部の上端部に無速度又はほぼ無速度で到達するよう
構成されていることを特徴とする遊技機。
【0046】上記手段20によれば、加速部の上端部に
案内される遊技球の転動速度が前記所定転動速度に近い
ものとなるよう構成しておくことにより、遊技球が減速
部の上端部に到達するか否かが微妙なものなり、遊技者
にとっての興趣がさらに向上する。なお、「前記高さ位
置関係は、少なくとも前記加速部及び減速部が前記遊技
球に及ぼす摩擦抵抗を加味して構成され」ていることと
してもよい。
【0047】手段21.手段1乃至手段20のいずれか
において、前記遊技球の入賞を許容する入賞手段と、当
該入賞手段へ向けて前記遊技球を導出する導出手段とを
備え、前記導出手段は、前記減速部の上端部に連接さ
れ、前記減速部の上端部に到達した遊技球を前記入賞手
段へ向けて導出可能に構成されていることを特徴とする
遊技機。
【0048】上記手段21によれば、減速部の上端部に
到達した遊技球は入賞手段へ向けて導出されることとな
る。従って、遊技球が前記上端部へ到達する価値がより
高まる。結果として、減速部の上端部へ到達するか否か
の遊技球の動作に遊技者をより注目させ、さらなる興趣
の向上を図ることができる。
【0049】手段22.手段21において、前記導出手
段は、断面凹形状をなし、前記減速部の上端部に到達し
た遊技球が当該導出手段に落下するよう構成されている
ことを特徴とする遊技機。
【0050】手段23.手段1乃至手段22のいずれか
において、前記加速部は、前記遊技球の転動方向に沿っ
て湾曲していることを特徴とする遊技機。
【0051】上記手段23によれば、遊技球の加速のさ
れ方が加速部の各部において異なっているため、遊技球
が湾曲していない加速部を転動する場合に比べて、遊技
球の転動速度の変化も多様化される。
【0052】手段24.手段1乃至手段23のいずれか
において、前記減速部は、前記遊技球の転動方向に沿っ
て湾曲していることを特徴とする遊技機。
【0053】上記手段24によれば、遊技球の減速のさ
れ方が減速部の各部において異なっているため、遊技球
が湾曲していない減速部を転動する場合に比べて、遊技
球の転動速度の変化も多様化される。
【0054】手段25.遊技球が流下可能な流下遊技領
域に特定遊技部材を備え、当該遊技部材に前記遊技球が
転動可能な転動遊技領域を備えた遊技機であって、前記
転動遊技領域は、少なくとも1つの特定転動面を備え、
前記特定転動面は、前記遊技機に対して横方向へ延在
し、かつ、前記遊技機の正面から見て凹形状に湾曲する
ように構成され、前記特定転動面の横方向の一端部に案
内される遊技球が、その転動速度を変化させつつ、前記
特定転動面に沿って当該特定転動面の他端部へ転動でき
るように構成したことを特徴とする遊技機。
【0055】上記手段25によれば、上記構成の特定転
動面が設けられることにより、転動遊技領域を転動する
遊技球の転動速度が変化するため、遊技球の動作態様が
多様化され、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図
ることができる。
【0056】手段26.遊技球が流下可能な流下遊技領
域に特定遊技部材と、前記遊技球の入賞を許容する入賞
手段とを備え、前記特定遊技部材に前記遊技球が転動可
能な転動遊技領域を備えた遊技機であって、前記転動遊
技領域は、少なくとも1つの特定転動面を備え、前記特
定転動面は、前記遊技機に対して横方向へ延在し、か
つ、前記遊技機の正面から見て凹形状に湾曲するように
構成され、前記特定転動面の横方向の一端部に、前記入
賞手段へ向けて前記遊技球を導出する導出手段を備え、
前記特定転動面の他端部に案内される遊技球がその転動
速度を変化させつつ前記特定転動面に沿って転動し、そ
のうち前記一端部を乗り越えた遊技球が前記導出手段か
ら導出されるように構成したことを特徴とする遊技機。
【0057】上記手段26によれば、上記構成の特定転
動面が設けられることにより、転動遊技領域を転動する
遊技球の転動速度が変化するため、遊技球の動作態様が
多様化され、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図
ることができる。また、前記特定転動面の一端部を乗り
越えた遊技球は入賞手段へ向けて導出されることとな
る。従って、遊技球が前記特定転動面の一端部を乗り越
えることの価値が高まる。結果として、前記特定転動面
の一端部を乗り越えるか否かの遊技球の動きに遊技者を
より注目させ、さらなる興趣の向上を図ることができ
る。
【0058】手段27.遊技球が流下可能な流下遊技領
域に特定遊技部材を備え、当該遊技部材に前記遊技球が
転動可能な転動遊技領域を備えた遊技機であって、前記
転動遊技領域の特定部位を前記遊技球が乗り越えられる
か否かが、当該遊技球の有する転動速度の違いに起因し
たものとなるように構成したことを特徴とする遊技機。
【0059】上記手段27によれば、遊技球の有する転
動速度が十分なものであれば、その遊技球は前記特定部
位を乗り越えることができ、そうでないものは乗り越え
ることができないというように、遊技球の転動速度の違
いによって遊技球の動きが多様化される。結果として、
遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができ
る。
【0060】手段28.手段1乃至手段27のいずれか
において、前記特定遊技部材は、識別情報を変動表示可
能な可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームによっ
て構成されていることを特徴とする遊技機。
【0061】手段29.手段1乃至手段28のいずれか
において、前記遊技機はパチンコ機であること。中で
も、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備
えておりそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の流下
遊技領域に発射させ、遊技球が流下遊技領域内の所定の
位置に配置された入賞手段としての作動口に入賞するこ
とに基づいて、所定条件が成立した場合には特別遊技価
値が付与される。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、パチンコ遊技機(以下、単
に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基
づいて詳細に説明する。
【0063】図1に示すように、パチンコ機1は、外枠
2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開
閉可能に支持された前面枠3とを備えている。
【0064】前面枠3の前面側には、ガラス扉枠4が開
閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠
4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5(図2参照)が
着脱可能に装着されている。
【0065】ガラス扉枠4の下部フレーム部分には、遊
技球B(図2参照)を貯留するための球受皿としての上
皿6が一体的に設けられている。また、前面枠3の前面
下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が
設けられている。下皿7の側方には、遊技球発射用ハン
ドル8が設けられている。ハンドル8は図示しない遊技
球発射装置に連結されており、遊技者がハンドル8を回
転させることにより、遊技球Bが遊技球発射装置から発
射される。
【0066】図2に示すように、遊技盤5には、ルータ
加工が施されることによって複数の開口部が形成されて
おり、各開口部には、普通入賞チャッカー11、可変入
賞装置12、入賞手段としての作動チャッカー13、可
変表示装置14、スルーチャッカー15等が配設されて
いる。
【0067】遊技盤5の一側部には、遊技球発射装置に
よって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する
内レール16a及び外レール16bが設けられている。
内レール16aの下端部付近において、遊技盤5には遊
技球Bを導出するアウト口17が形成されている。そし
て、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、この
アウト口17を通って図示しない球排出路へと案内され
る。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール16a
及び外レール16bによって囲まれ、可変表示装置14
等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な流下遊技
領域となっている。
【0068】さて、可変表示装置14は、液晶表示部2
0と、該液晶表示部20を囲むように設けられた特定遊
技部材としてのセンターフレーム21とを備えている。
【0069】液晶表示部20には、例えば左図柄列、中
図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図
柄列は識別情報としての複数の図柄によって構成されて
おり、これら図柄が各図柄列毎にスクロールするように
可変表示される。
【0070】より詳しくは、可変表示装置14の直下方
に設けられた作動チャッカー13に遊技球Bが入賞する
ことに基づいて、可変表示装置14の液晶表示部20の
図柄が可変表示される。そして、停止された図柄の組合
せが予め設定した特定の組合せとなった場合には特別遊
技価値が付与される。すなわち、大当たり状態が発生
し、可変入賞装置12の大入賞口が所定の開放状態とな
り(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球
Bが入賞しやすい状態になる。なお、可変入賞装置12
は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い
状態になっている。
【0071】また、周知のとおり、前記普通入賞チャッ
カー11、可変入賞装置12、作動チャッカー13に遊
技球Bが入賞することに基づいて、上皿6又は下皿7に
対し所定数の景品球が払い出される。また、遊技盤5に
は、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために
多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材
(役物)が配設されている。
【0072】次に、上述した可変表示装置14のセンタ
ーフレーム21について説明する。図3に示すように、
センターフレーム21は、遊技盤5の前面側に配設され
る装飾枠22と、その背面側において液晶表示部20を
取着可能なベース部23とを備えている。装飾枠22及
びベース部23は、それぞれ中央部が開口した枠体形状
をなし、それら開口部が前後方向に連通するように組付
けられている。従って、センターフレーム21は全体と
して枠体形状となっている。装飾枠22の周縁には、該
装飾枠22を遊技盤5に固定するためのネジ止め用孔9
0が形成されている。ベース部23の左右方向(長手方
向)の長さは、装飾枠22の左右方向の長さよりやや短
くなるよう構成されており、センターフレーム21の左
右両側部には、ベース部材23の側部外側及び装飾枠2
2の側部背面側を覆う側部カバー24が取着されてい
る。
【0073】ベース部材23の背面側には、液晶表示部
20の大きさに合わせた略矩形状の窓部25が形成され
ている。その窓部25周辺となるセンターフレーム21
の背面側(装飾枠22及びベース部23の背面側)に
は、図示しないLED等の電飾部材が各種基板とともに
取着されている。
【0074】また、装飾枠22の上部周縁は、略円弧状
に形成され、その中央部が左右両端部より高くなってい
る。当該上部周縁の前面側には外天井部26Aが設けら
れている。外天井部26Aの下方には、当該外天井部2
6Aに並行するように内天井部26Bが形成されてい
る。外天井部26Aと内天井部26Bとの間隔は少なく
とも遊技球Bが通過可能な大きさに構成されている。
【0075】外天井部26Aの頂部付近には、開口部2
7が形成されるとともに、該開口部27を左右に仕切る
仕切板28が設けられている。このように、装飾枠22
の上部には、遊技盤5上を流下してくる遊技球Bを開口
部27から導入し、左右両側方へ案内することのできる
上部流路29が形成されている(図3の点線部参照)。
【0076】外天井部26A及び内天井部26Bの先端
部(センターフレーム21の前面側)には、その略中央
部において、上部流路29を覆う中央装飾レンズ31が
取着されている。また、センターフレーム21の左右両
側部には、当該左右両側部の内側を覆うとともに、上部
流路29の左右両端部の前面側を覆う側部装飾レンズ3
2がそれぞれ取着されている。
【0077】また、上部流路29の左右端部近傍には、
遊技球Bを装飾枠22の背面側へ排出可能な図示しない
排出口がそれぞれ形成されている。これに合わせて、前
記側部カバー24の内側には、前記排出口と連通する側
部流路30が形成されている(図3の点線部参照)。従
って、前記排出口から排出される遊技球Bが側部流路3
0に沿って流下するよう構成されている。
【0078】側部カバー24の下端部側壁は、側部流路
30がセンターフレーム21の下部に向けて傾斜するよ
うに、略円弧状に形成されている。また、側部流路30
によって案内される遊技球Bをセンターフレーム21下
部の上面(内側面)へ導出するため、側部カバー24下
部及びその位置に対応するベース部23の左右両側部
は、センターフレーム21下部の上面に対して開口して
いる。なお、上部流路29及び側部流路30によって構
成される一連の流路は、本実施の形態における案内手段
としての球案内流路に相当し、いわゆるワープ流路と言
われるものである。すなわち、前記一連の流路は、セン
ターフレーム21に設けられる案内部にも相当する。
【0079】さて、センターフレーム21下部の上面に
は、ステージ部材40が取着されている。このステージ
部材40上に遊技球Bが転動可能な転動遊技領域が形成
されている。なお、前記転動遊技領域には、実際に遊技
球Bが転動可能な面のみならずステージ部材40の表面
全体、例えば後述する境界段差部57の壁面やガイド部
75の壁面等が含まれる。
【0080】ここで、ステージ部材40について図4乃
至図6を参照しつつ詳しく説明する。ステージ部材40
は、高低差のある上段ステージ41と下段ステージ42
とが一体形成されることで構成されている。
【0081】上段ステージ41は、本実施の形態におけ
る第1転動部に相当し、ステージ部材40の奥側におい
て、ステージ部材40の長手方向(パチンコ機1に対し
て横方向)に沿って延在している。
【0082】下段ステージ42は、本実施の形態におけ
る第2転動部又は誘導転動部に相当し、上段ステージ4
1の手前下側において、該上段ステージ41に並行する
よう形成されている。
【0083】上段ステージ41の遊技球転動面には、そ
の長手方向に沿って起伏が形成されている。詳しくは、
上段ステージ41の長手方向の中央には、上方に向け開
口し、遊技球Bが落下可能な導出手段としての導出溝4
6が形成されている。導出溝46の幅は、本実施の形態
においては遊技球Bの直径よりやや広くなっている。導
出溝46の底部は手前側ほど低くなるよう傾斜してい
る。また、導出溝46の手前側端部は、下段ステージ4
2側に開口している。従って、導出溝46に落下した遊
技球Bは下段ステージ42側に導出される。なお、セン
ターフレーム21が遊技盤5に配設された状態では、図
2に示すように、導出溝46は前記作動チャッカー13
の上方に位置する。
【0084】導出溝46の左右両側部にはそれぞれ第1
傾斜面43が形成されており、その左右両側部には凹部
44がそれぞれ形成されている。各第1傾斜面43はそ
れぞれ各凹部44へ向けて下方へ傾斜している。各凹部
44の長手方向の外側には、各凹部44へ向けて下方へ
傾斜する第2傾斜面45がそれぞれ形成されている。但
し、第1傾斜面43、凹部44及び第2傾斜面45の各
境界部はそれぞれ連続面又はほぼ連続面となっている。
従って、上段ステージ41の左右両側部には、それぞれ
パチンコ機1の正面から見て凹形状に湾曲した特定転動
面が形成されていることとなる。つまり、前記各特定転
動面は、上段ステージ41の長手方向における外方側に
遊技球Bを加速する加速部(加速面)と、内方側に遊技
球Bを減速する減速部(減速面)とを備えた構成となっ
ている。本実施の形態において、前記各加速部はそれぞ
れ第2傾斜面45と凹部44の一部により構成されてお
り、前記各減速部はそれぞれ第1傾斜面43と凹部44
の一部により構成されている。
【0085】本実施の形態においては、前記減速部の上
端部となる第1傾斜面43の上端部は、前記加速部の上
端部となる第2傾斜面45の上端部より低い位置となる
よう構成されている。なお、第1傾斜面43の上端部
は、本実施の形態における特定部位にも相当する。
【0086】また、両上端部の高さ位置関係は、第1傾
斜面43、凹部44及び第2傾斜面45が遊技球Bに及
ぼす摩擦抵抗や、空気抵抗等を加味して構成されてお
り、具体的には、第2傾斜面の上端部に案内される遊技
球Bが所定転動速度を有する場合において、当該遊技球
Bが第1傾斜面の上端部に無速度で到達するよう構成さ
れている。
【0087】一方、下段ステージ42は、パチンコ機1
の正面から見て凹形状に湾曲しており、全体としてその
長手方向の中央部が左右両端部より低くなっている。
【0088】下段ステージ42は、側部流路30から導
出される遊技球Bを転動させる転動路50を有する。転
動路50は、下段ステージ42の奥側において、上段ス
テージ41に沿って延在している。転動路50は、その
中央部、すなわち上記導出溝46の開口部に対応する位
置に、手前側がほんの少しだけ低い極めて緩やかな中央
傾斜面51を有する。中央傾斜面51の左右方向の長さ
は、導出溝46の左右方向の幅よりも長くなっている。
【0089】転動路50は、中央傾斜面51の左右両側
において、それぞれ中央傾斜面51に向かって略円弧状
に下方傾斜する滑走面52を有する。滑走面52は、側
部流路30の導出口付近の傾斜の略延長線上にくるよう
に構成されている(図9参照)。すなわち、側部流路3
0の導出口は、それぞれ転動路50の端部近傍に対応す
るように設けられており、側部流路30から導出される
遊技球Bは転動路50の端部近傍へと案内される。
【0090】また、下段ステージ42には、中央傾斜面
51の手前側において、遊技盤5へ向けて遊技球Bを排
出可能な排出凹部55が設けられている。さらに、排出
凹部55の両側方には、左右両滑走面52の手前側に対
応するように、転動路50へ向けて下方傾斜した傾斜部
56が設けられている。
【0091】さて、上段ステージ41と転動路50との
境界部分には、長手方向の大部分において境界段差部5
7が形成されている。境界段差部57は転動路50の奥
側端部より略鉛直方向へ延びるように構成されている。
境界段差部57は本実施の形態における特定段差部に相
当し、上段ステージ41は境界段差部57の上端部側に
位置する高位置の領域(境界段差部57より高位置の領
域)を含み、下段ステージ42は境界段差部57の下端
部側に位置する低位置の領域(境界段差部57より低位
置の領域)を含む。これにより、上段ステージ41と下
段ステージ42との高低差が遊技者に対して明示される
こととなる。
【0092】ここで転動路50、傾斜部56及び境界段
差部57との関係について図7を参照して説明する。転
動路50の幅は遊技球Bの直径より狭くなっている。転
動路50の幅と傾斜部56の傾斜角度との関係は、境界
段差部57の長手方向の少なくともその高さが遊技球B
の半径より高くなっている区間において、遊技球Bが転
動路50上を転動する際、当該遊技球Bが転動路50、
傾斜部56及び境界段差部57に略当接した状態となる
ように構成されている。これにより、遊技球Bはその進
行方向に対して横ぶれしにくくなり、遊技球Bの前記進
行方向への進行性が高まる。なお、これに限定されず、
転動路50の幅は少なくとも遊技球Bの直径より狭くな
っていればよい。このようにすれば、転動路の幅が遊技
球Bの直径より広くなっている場合に比べて、遊技球B
の横ぶれが少なくなり、遊技球Bの進行性が高まる。
【0093】また、上段ステージ41において、第1傾
斜面43及び第2傾斜面45が形成されている部位に対
応するように、遊技球Bが手前側に落下してしまうのを
防止する各種リブが境界段差部57から上方に向かって
突設されている。各リブの前壁面は境界段差部57の壁
面と面一となっている。
【0094】詳しくは、第1傾斜面43の手前側に対応
するように、前記導出溝46を挟んで両側において内リ
ブ60がそれぞれ設けられている。各内リブ60は、パ
チンコ機1の正面から見て略三角形状に形成されてい
る。その突出した一辺は、各内リブ60の左右方向にお
ける導出溝46側の端部(内側端部)として、当該導出
溝46の前面側の開口部周縁から略鉛直方向に延びるよ
うに形成されている。もう一辺は、前記内側端部の上端
部から、第1傾斜面43と凹部44との各境界部近傍へ
向けて傾斜している。この一辺は、略円弧状に形成さ
れ、その背面側にはテーパ面60aが形成されている
(図8参照)。
【0095】また、両第2傾斜面45の手前側に対応す
るように、外リブ61がそれぞれ設けられている。各外
リブ61は、パチンコ機1の正面から見て略三角形状に
形成されている。その突出した一辺は、各外リブ61の
左右方向における外側端部として、転動路50の左右両
端部とほぼ同位置において、略鉛直方向に切り立つよう
に形成されている。なお、前記左右両端部は後述する規
制側壁部76と相対向するように構成されており、各外
リブ61は本実施の形態における跳返り防止部に相当す
る。一方、もう一辺は、前記外側端部の上端部から、第
2傾斜面45と凹部44の各境界部近傍へ向けて略円弧
状に傾斜している。各外リブ61の周縁には、その前面
側において、テーパ面61aが形成されている。
【0096】凹部44は、手前側がほんの少しだけ低い
傾斜面となっている。当該部分の手前側には遊技球Bの
落下防止のリブが設けられていないため、ここからも下
段ステージ42側へ遊技球Bを排出可能となっている。
すなわち、凹部44が本実施の形態における排出部を構
成する。
【0097】なお、上段ステージ41と転動路50の長
手方向の両端部近傍においては、両者の高さ関係が逆転
している。すなわち、両端部近傍においては、上段ステ
ージ41より転動路50の方が高くなっている。従っ
て、この部分では、前記境界段差部57が形成されてお
らず、転動路50が各外リブ61の前面側にまで達して
いる。これに基づき、転動路50の両端部近傍において
は、当該転動路50の幅が各端部に向かうにつれ、各外
リブ61のテーパ面61aに沿って、上段ステージ41
側へ広がっていくように構成されている(図9参照)。
【0098】さらに、転動路50及び上段ステージ41
の両端部には、該転動路50と上段ステージ41とを連
通させ、遊技球Bを上段ステージ41へと誘導する誘導
部としての連通路70がそれぞれ形成されている。つま
り、連通路70は遊技球Bを第2傾斜面の上端部(前記
加速部の上端部)へ案内する。
【0099】各連通路70は、下段ステージ42と通じ
る入口部と上段ステージ41と通じる出口部とが同じ方
向を向くように構成されている。各連通路70は、転動
路50に隣接する上流部71と、上段ステージ41に隣
接する下流部72とから構成されている。上流部71及
び下流部72は補助転動部の底面部を構成する。各上流
部71は、遊技球Bを下流部72へ誘導可能なように、
下流部72側に向けて下方へ傾斜している。また、各下
流部72は、遊技球Bを上段ステージ41へ誘導可能な
ように、上段ステージ41側に向けて下方へ傾斜してい
る。
【0100】転動路50の両端部には、それぞれ遊技球
Bが各上流部71から転動路50側へ移動しにくいよう
に段差部73が形成されている。また、上流部71と下
流部72との境界部には、下流部72へ転動した遊技球
Bが再び上流部71へ逆戻りしにくいように、逆行防止
部としての段差部78が設けられている。
【0101】各上流部71の上流側(パチンコ機1の正
面から見て手前側)には、転動路50を転動してくる遊
技球Bを下流部72へ誘導するガイド部75がそれぞれ
設けられている。
【0102】図9に示すように、各ガイド部75は、連
通路70の上流側コーナー部分の側壁として設けられ、
略平面状に構成されている。各ガイド部75は、上流部
71が転動路50側ほど広く、ステージ部材40の端部
へ向かうにつれ狭くなるように、転動路50の長手方向
(転動路50を転動する遊技球Bの所定転動方向)に対
して傾斜している。すなわち、各ガイド部75は、転動
路50を転動してくる遊技球Bの進路を狭めていくよう
に構成されている。従って、各ガイド部75は、本実施
の形態における、転動路50から連通路70へ転動して
くる遊技球Bに対してその所定転動方向と交差する方向
への変化を加える作用部に相当する。
【0103】また、連通路70には、ステージ部材40
の外端部側において規制部としての規制側壁部76が設
けられている。規制側壁部76は、その壁面が転動路5
0を転動してくる遊技球Bの所定転動方向と相対向する
方向を向き、後述するように遊技球Bの所定転動方向へ
の動きを規制する役割を果たしている。
【0104】詳しくは、各上流部71は、転動路50側
の間口が遊技球Bの直径より広くなっており、ステージ
部材40端部側における上流部71の側面が遊技球Bの
直径より狭くなっている。これにより、遊技球Bが前記
側面に近づくにつれ、遊技球Bの一部が下流部72側へ
突き出していくよう構成されている。なお、転動路50
側の間口が遊技球Bの直径より広く、上流部71に係る
規制側壁部76の一部が遊技球Bの直径より狭くなるよ
うに構成されていれば、ガイド部75は略平面状ではな
く、例えば緩やかな略円弧状であってもよい。但し、略
円弧状のガイド部が設けられた場合には、ガイド部75
が設けられている場合と比較して、上流部の面積が大き
くなる。つまり、遊技球Bと前記ガイド部との間にでき
る隙間が多くなり、前記ガイド部の円弧形状の曲がり度
合いによっては、転動路50を転動してくる遊技球Bが
ガイド部の曲面に当たって、転動路50側へ跳ね返って
しまうおそれがある。このため、ガイド部としてはより
平面に近いものが好ましい。
【0105】また、ガイド部75は、連通路70の少な
くとも一部を遊技者に対して遮蔽するよう構成されてお
り、連通路70における遊技球Bの動きを遊技者に視認
困難とさせている。これにより、遊技者に対して遊技球
Bが見えない部分においてどのような動きをしているの
かという興味を抱かせるとともに、どのようにして低い
下段ステージ42から高い上段ステージ41へ遊技球B
が移動するのかと興味を抱かせ、さらなる興趣の向上を
図ることができる。さらに、遊技球Bの動きを遊技者に
視認困難とさせることが意外性のある演出となり、さら
なる興趣の向上を図ることができる。
【0106】各下流部72の下流側コーナー部分におけ
る下流側壁部79は、遊技球Bを円滑に上段ステージ4
1へ誘導できるように、その壁面が略円弧状(湾曲形
状)に形成されている。なお、下流側壁部79の壁面は
湾曲形状に限らず、略平面状のものでもよい。但し、下
流側コーナー部分では比較的遊技球の転動勢が弱くなる
おそれがあるため、遊技球Bの転動勢を極力低下させ
ず、円滑に遊技球Bを誘導するためには壁面が湾曲形状
になっている方がより好ましい。
【0107】また、各連通路70には、該連通路70の
底面部とステージ部材40の端部側の側壁部とが合わさ
る部分において、当該部分が面取りされたような誘導傾
斜面77が設けられている。誘導傾斜面77は、上流側
から下流側へ向かうにつれ、ステージ部材40内側方向
に緩やかに傾くように形成されている。
【0108】次に、上記のように構成されてなる本実施
の形態の作用及び効果について説明する。
【0109】本実施の形態によれば、遊技者の操作によ
り、遊技盤5上部に打ち込まれた遊技球Bは、センター
フレーム21上部の開口部27へと案内される場合があ
る。この開口部27から上部流路29へ案内された遊技
球Bは、該上部流路29及び側部流路30を通って、セ
ンターフレーム21下部へと案内される。
【0110】側部流路30から導出される遊技球Bは、
転動路50(滑走面52)の一端部近傍に案内される。
遊技球Bは、導出された勢いを保ちつつ、滑走面52を
滑走する。ここで、遊技球Bが側部流路30からまっす
ぐ導出されず、滑走面52の手前側へ外れそうになる場
合には、傾斜部56によって遊技球Bは滑走面52へ誘
導される。転動路50の奥側では、遊技球Bが奥側へ外
れてしまうのを境界段差部57が規制している。従っ
て、遊技球Bは、上述したように傾斜部56と境界段差
部57とにガイドされるように、転動路50を転動する
(図7参照)。
【0111】滑走面52を下りきった遊技球Bは中央傾
斜面51を通過する。ここで、当該遊技球Bは、側部流
路30及び滑走面52によって十分に加速されているた
め、中央傾斜面51において、その極めて緩やか傾斜に
沿って手前側に転動することがほとんどなく、中央傾斜
面51を通過することができる。
【0112】中央傾斜面51を通過した遊技球Bは、導
出された側とは異なる転動路50端部へ向かって、滑走
面52を上っていく。そして、遊技球Bは徐々に減速し
ていき、転動路50から連通路70(上流部71)へ案
内される。
【0113】遊技球Bが連通路70(上流部71)へ案
内されると、該遊技球Bはガイド部75の傾斜によって
下流部72側へ押しやられるように、その進行方向を下
流部72方向へと変化させる。ここで、上述したように
外リブ61にテーパ面61aが形成され、転動路50の
端部が下流部72側により開けた状態となっているた
め、遊技球Bが下流部72側へより案内されやすくなっ
ている。
【0114】そして、遊技球Bは、上流部71の傾斜に
沿って下流部72へ転動する。なお、本実施の形態で
は、誘導傾斜面77が設けられていることにより、遊技
球Bの転動速度を落とさずに、遊技球Bを比較的スムー
ズに下流部72へ誘導することができる。
【0115】このとき、比較的速い速度で転動してくる
遊技球Bは、誘導傾斜面77に乗り上がるように、その
転動方向を変化させていく。ここで、それ以上の速度で
遊技球Bが転動してきた場合には、遊技球Bが規制側壁
部76にぶつかり、遊技球Bの前記所定転動方向への動
きが規制される。また、遊技球Bが規制側壁部76にぶ
つかった場合には、転動路50側へ跳ね返ってしまうお
それがある。しかし、この場合上述したように遊技球B
の一部が下流部72側へ突き出した状態となっている。
つまり、遊技球Bの中心が転動路50の中心軸線の延長
線上から外れ、下流部72側へ移動している。このた
め、遊技球Bが跳ね返ってしまった場合でも、跳ね返っ
た遊技球Bが、直接、転動路50に向かって跳ね返るこ
とはほとんどなく、少なくとも上記外リブ61の外側端
部にぶつかるように跳ね返る。結果として、外リブ61
によって、転動路50へ逆戻りしてしまうような遊技球
Bの動作が規制される。
【0116】さて、遊技球Bは下流部72へ移動する
と、その傾斜面に沿って上段ステージ41に向けて転動
する。なお、本実施の形態では、下流側壁部79の円弧
形状によって、遊技球Bの転動方向を変化させ、遊技球
Bを比較的スムーズに上段ステージ41へ誘導すること
ができる。
【0117】遊技球Bは、上段ステージ41へ案内され
ると、上段ステージ41の長手方向中央部に向かって転
動する。すなわち、遊技球Bが連通路70を通過するこ
とにより、その転動方向が反転する。なお、遊技球Bが
連通路70を通過する際には、その転動方向がガイド部
75及び下流側壁部79によって、それぞれ略直交方向
へ変化させられることにより反転する。このため、面一
となった略円弧状の側壁部に沿って遊技球Bを反転させ
る場合に比べて、遊技球Bの転動勢を規制しつつより一
定なものとして、遊技球Bを上段ステージ41へ導出す
ることができる。
【0118】さて、上段ステージ41において、第2傾
斜面45の上端部へ案内された遊技球Bは、当該第2傾
斜面45に沿って転動する。ここで、遊技球Bは第2傾
斜面45によって加速され、その転動速度を速めながら
転動する。
【0119】第2傾斜面45を下りきった遊技球Bは凹
部44を転動する。ここで、当該遊技球Bは、第2傾斜
面45によって十分に加速されているため、凹部44に
おいて、その極めて緩やか傾斜に沿って手前側に転動す
ることがほとんどなく、凹部44を通過することができ
る。ここで、上記内リブ60のテーパ面60aが設けら
ていることにより、凹部44を通過した遊技球Bが内リ
ブ60にぶつかってしまった場合でも、該遊技球Bは第
1傾斜面43側へ跳ね返りやすくなっている。すなわ
ち、遊技球Bがより導出溝46方向へ案内されやすくな
っている。
【0120】凹部44を通過した遊技球Bは、第1傾斜
面43によってその転動速度が減速されつつ第1傾斜面
43を上っていく。ここで、第2傾斜面の上端部へ案内
された時点で、上記所定転動速度以上の転動速度を有す
る遊技球Bが第1傾斜面43の上端部に到達可能とな
る。
【0121】第1傾斜面43を上りきった遊技球Bは、
導出溝46に落下する。そして、導出溝46から排出さ
れる遊技球Bは、中央傾斜面51、排出凹部55を通っ
て、遊技盤5上へ排出される。上述したように、導出溝
46が作動チャッカー13の直上方に設けられているた
め、遊技球Bが導出溝46から作動チャッカー13に向
けて導出されることとなり、導出溝46から導出される
遊技球Bは比較的高い確率で作動チャッカー13に入賞
する。
【0122】一方、第1傾斜面43を上りきらない遊技
球Bは、当該第1傾斜面43を逆行し、凹部44の傾斜
に沿って、その手前側から下段ステージ42へ排出され
る。そして、中央傾斜面51、排出凹部55を通って、
遊技盤5上へ排出される。これにより、第1傾斜面43
を逆行してくる遊技球Bが、第2傾斜面45を転動して
くる後続の遊技球Bの妨げとならず、遊技球Bの流れを
円滑にすることができる。
【0123】また、遊技盤5上に植設されている釘によ
って、一部の遊技球Bは、上部流路29及び側部流路3
0を通らずとも、ジャンプしてステージ部材40上へと
案内される場合もある。そのうち勢いのある遊技球B等
は、転動路50に沿って転動し、上段ステージ41へ誘
導され、導出溝46に到達することもある。しかし、上
部流路29及び側部流路30を通らずに、ステージ部材
40へ案内された遊技球Bの多くはその転動速度が比較
的遅く、第2傾斜面の上端部へ案内された時点で、上記
所定転動速度を有しないため導出溝46に到達しない。
【0124】上述したように 本実施の形態において
は、第1傾斜面43の上端部が第2傾斜面45の上端部
より低い位置となるよう構成されているため、導出溝4
6へ到達できる遊技球Bの数が比較的多くなる。
【0125】以上詳述したように、上記加速部(第2傾
斜面45及び凹部44の一部)及び減速部(第1傾斜面
43及び凹部44の一部)によって遊技球Bの転動速度
が変化する。その結果、例えば遊技球Bが平坦な転動遊
技領域を転動し、その速度変化がない場合と比較して、
遊技球Bの動作態様の多様化が図られる。
【0126】また、上記加速部の上端部へ案内される遊
技球Bの有する転動速度が十分なものであれば、その遊
技球Bは上記減速部の上端部へ到達でき、そうでないも
のは上端部に到達できずに減速部を逆行する。つまり、
十分な転動速度を有する遊技球Bは導出溝46に到達
し、作動チャッカー13に入賞する確率が高まり、十分
でないものは導出溝46に到達できず、作動チャッカー
13に入賞する確率が低くなる。従って、遊技球Bの転
動速度の違いによって、加速部及び減速部に関連する遊
技球Bの動きが多様化されることとなり、結果として、
遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができ
る。
【0127】さらに、加速部の上端部に案内される遊技
球Bが上記所定転動速度を有する場合において、当該遊
技球Bが第1傾斜面43の上端部に無速度で到達するよ
う構成されているため、加速部の上端部に案内される遊
技球Bの転動速度が前記所定転動速度に近いものとなる
よう構成しておくことにより、遊技球Bが上記減速部の
上端部に到達するか否かが微妙なものなる。従って、減
速部の上端部を乗り越えることができるか否かの遊技球
Bの動きに遊技者をより注目させ、さらなる興趣の向上
を図ることができる。
【0128】尚、上述した実施の形態の記載内容に限定
されず、例えば次のように実施してもよい。
【0129】(a)上記実施の形態では、第2傾斜面4
5及び凹部44の一部により加速部が構成され、第1傾
斜面43と凹部44の一部により減速部が構成されてい
る。これに限らず、例えば凹部44を略平坦面として構
成し、第2傾斜面45だけで加速部が構成され、第1傾
斜面43だけで減速部が構成されるようにしてもよい。
【0130】(b)上記実施の形態では、第1傾斜面4
3の上端部が第2傾斜面45の上端部より低い位置とな
るよう構成されている。これに限らず、第1傾斜面43
の上端部と第2傾斜面45の上端部とが同じ高さ位置と
なるよう構成されていてもよいし、第1傾斜面43の上
端部が第2傾斜面45の上端部より高い位置となるよう
構成されていてもよい。このようすれば、第1傾斜面4
3の上端部へ到達し導出溝46へ落下する遊技球Bの数
がより少なくなり、ひいては作動チャッカー13へ入賞
する遊技球Bの数がより少なくなる。結果として、遊技
球Bが前記上端部へ到達することの価値がより高まり、
第1傾斜面の上端部へ到達するか否かの遊技球Bの動作
に遊技者をより注目させ、さらなる興趣の向上を図るこ
とができる。
【0131】(c)上記実施の形態では、センターフレ
ーム21に設けられた球案内流路いわゆるワープ流路
(上部流路29及び側部流路30)に沿って遊技球Bを
流下させ、ステージ部材40へと導出している。これに
限らず、例えば、案内手段として、センターフレーム2
1にその左右側部や前面部等からその内部へ遊技球Bを
導入しステージ部材40へと導出する球案内流路を設け
てもよい。また、センターフレーム21内部ではなく、
例えばその前面部に、当該前面部の表面上を通過させ、
ステージ部材40へと案内する案内部を設けてもよい。
また、センターフレーム21に球案内流路を設けず、例
えば特定の案内手段(案内部材)を遊技盤5上に設けて
もよい。また、遊技盤5上に配設された釘等により案内
手段が構成されるようにしてもよい。
【0132】(d)上記実施の形態では、センターフレ
ーム21の左右両側に球案内流路が設けられている。こ
れに限らず、センターフレーム21の片側だけに球案内
流路を設ける構成としてもよい。
【0133】(e)上記実施の形態では、下段ステージ
42に高低差が設けられ、遊技球Bの動作に上下方向の
変化が加わるよう構成されているが、これに限らず、遊
技球Bが下段ステージのほば全域を略水平に転動するよ
うに下段ステージを略平坦な構成としてもよい。
【0134】(f)下段ステージ42を設けず、例え
ば、ワープ流路(上部流路29及び側部流路30)によ
って導出される遊技球Bが直接上段ステージ41の左右
両端部(第2傾斜面45の上端部)へ案内されるように
構成してもよい。
【0135】(g)上記実施の形態では、上段ステージ
41の左右両側にそれぞれ上記特定転動面が設けられて
いるが、これに限らず、例えば上段ステージ41の片側
だけ特定転動面が設けられた構成としてもよい。
【0136】(h)上記特定転動面は、略円弧状に湾曲
した構成となっているが、これに限らず、その一部にお
いて起伏部、段差部や溝部等が設けられたものでもよ
い。
【0137】(i)上記実施の形態では、液晶表示部2
0の周囲を囲むセンターフレーム21を遊技部材とした
が、他の役物を囲むものを特定遊技部材としてもよい。
また、特定遊技部材としてステージ部材だけが設けられ
る構成としてもよい。
【0138】(j)上記実施の形態では、可変表示装置
14の表示部として液晶表示部20を採用している。し
かし、これに限らず、他にも、CRT、ドットマトリッ
クス、LED(エレクトロルミネッセンス)、蛍光表示
管等を可変表示装置14の表示部として用いてもよい。
【0139】(k)本発明は、上記実施の形態とは異な
るタイプのパチンコ機にも適用できる。従って、可変表
示装置14のないパチンコ機にも応用できる。また、本
発明は、パチンコ機以外にも雀球、アレンジボール等の
遊技機にも応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図
である。
【図2】一実施の形態における遊技盤を示す部分正面図
である。
【図3】センターフレームを示す斜視図である。
【図4】ステージ部材を示す斜視図である。
【図5】ステージ部材を示す平面図である。
【図6】ステージ部材を示す正面図である。
【図7】転動路、傾斜部及び境界段差部の関係を説明す
るための図5のK−K線部分断面図である。
【図8】内リブのテーパ面を説明する部分平面図であ
る。
【図9】連通路及びその近傍を説明するための部分平面
図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、5…流下遊技領域を有
する遊技盤、13…入賞手段としての作動チャッカー、
14…可変表示装置、20…液晶表示部、21…特定遊
技部材としてのセンターフレーム、22…装飾枠、23
…ベース部、24…側部カバー、26…外天井部、27
…開口部、28…仕切板、29…案内手段,案内部又は
球導出流路の一部を構成する上部流路、30…案内手
段,案内部又は球導出流路の一部を構成する側部流路、
31…中央装飾レンズ、32…側部装飾レンズ、40…
転動遊技領域を有するステージ部材、41…第1転動部
としての上段ステージ、42…第2転動部又は誘導転動
部としての下段ステージ、43…減速傾斜部を構成する
第1傾斜面、44…排出部を構成する凹部、45…加速
部を構成する第2傾斜面、46…導出手段としての導出
溝、50…転動路、51…中央傾斜面、52…滑走面、
55…排出凹部、56…傾斜部、57…特定段差部とし
ての境界段差部、60…内リブ、61…跳返り防止部と
しての外リブ、60a,61a…テーパ面、70…誘導
部としての連通路、71…上流部、72…下流部、75
…作用部としてのガイド部、76…規制部としての規制
側壁部、77…誘導傾斜面、78…逆行防止部としての
段差部、79…下流側壁部、B…遊技球。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が流下可能な流下遊技領域に特定
    遊技部材を備え、当該遊技部材に前記遊技球が転動可能
    な転動遊技領域を備えた遊技機であって、 前記転動遊技領域は、少なくとも1つの特定転動面を備
    え、 前記特定転動面は、前記遊技機に対して横方向へ延在
    し、かつ、前記遊技機の正面から見て凹形状に湾曲する
    ように構成され、 前記特定転動面の横方向の一端部に案内される遊技球
    が、その転動速度を変化させつつ、前記特定転動面に沿
    って当該特定転動面の他端部へ転動できるように構成し
    たことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技球が流下可能な流下遊技領域に特定
    遊技部材と、前記遊技球の入賞を許容する入賞手段とを
    備え、前記特定遊技部材に前記遊技球が転動可能な転動
    遊技領域を備えた遊技機であって、 前記転動遊技領域は、少なくとも1つの特定転動面を備
    え、 前記特定転動面は、前記遊技機に対して横方向へ延在
    し、かつ、前記遊技機の正面から見て凹形状に湾曲する
    ように構成され、 前記特定転動面の横方向の一端部に、前記入賞手段へ向
    けて前記遊技球を導出する導出手段を備え、 前記特定転動面の他端部に案内される遊技球がその転動
    速度を変化させつつ前記特定転動面に沿って転動し、そ
    のうち前記一端部を乗り越えた遊技球が前記導出手段か
    ら導出されるように構成したことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技球が流下可能な流下遊技領域に特定
    遊技部材を備え、当該遊技部材に前記遊技球が転動可能
    な転動遊技領域を備えた遊技機であって、 前記転動遊技領域の特定部位を前記遊技球が乗り越えら
    れるか否かが、当該遊技球の有する転動速度の違いに起
    因したものとなるように構成したことを特徴とする遊技
    機。
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