JP3753620B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入賞口へ遊技球を導くために設けたパチンコ機のステージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
二つのステージを備えた従来のパチンコ機としては、以下に示すようなものが提案されている。
後方のステージと前方のステージとを備え、それぞれのステージに、遊技球を入賞口に誘導する排出口を設ける。この構成によりステージに飛入した遊技球が入賞口に入賞する確率は、まず後方のステージの排出口に誘導され、その後に前方のステージの排出口に誘導される遊技球の方が、前方のステージの排出口にのみ誘導された遊技球よりも高く設定されているという内容のものである(特開平9−276489号公報)。しかしながら、この発明に係るステージでは、遊技球を高い確率で入賞口に入賞させるためには、まず後方のステージに形成された排出口に遊技球を到達させることが必要であるにもかかわらず、後方のステージと前方のステージとはガード部材によって仕切られており、前方のステージと後方のステージ間の遊技球の転動は少ないため、前方のステージに飛入したほとんどの遊技球に対して高い入賞確率を期待することができず、遊技者は後方のステージを転動する遊技球のみにしか興趣を持たないという欠点があった。
【0003】
そこで、このような欠点を改善するために、本出願人は、後方のステージおよび前方のステージの両端部に、両ステージ間の遊技球の行き来を可能とするリターン路を設けた内容のものを提案している(特願平11−357118号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、二段構造のステージを有し両ステージに形成された誘導溝を通過したときに遊技球の入賞口への入賞確率が高くなるパチンコ機において、遊技者の遊技に対する興趣を高めるためには、ステージに飛入した遊技球の転動方向が不確定であり、全ての遊技球に対して後方のステージへの到達を期待できること、さらには遊技球が高い確率で後方ステージの誘導溝へ到達できること等が必要である。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ステージ上において遊技球の転動方向にバリエーションを持たせるとともに、入賞口への遊技球の入賞確率を高めることができ、遊技者が遊技に対して高い興趣を持って楽しむことができるパチンコ機の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技球が転動する曲面状の凹凸部を有した通路が左右方向に延在している後方ステージと、該後方ステージの通路に略平行して、一定の傾斜角度を有する通路が延在している前方ステージと、前記後方ステージの略中央部に前後方向に延びる第一の誘導溝と、前記前方ステージの略中央部に前記第一の誘導溝を延長するように前後方向に延びる第二の誘導溝と、前記前方ステージと前記後方ステージ間の一部分を仕切る仕切り壁と、前記前方ステージの左右両端部近傍に飛入した遊技球を前記後方ステージに誘導する仕切り壁を備え、前記第一の誘導溝は、前記後方ステージの通路を形成している曲面状の凸部と凸部の間に形成されていることを特徴とするものである。
【0007】
ステージ上の遊技球の通路に曲面状の凹凸を持たせることにより、通路上を転動する遊技球の勢いの違いにより転動方向にバリエーションを持たせる。また、前方ステージと後方ステージ間の一部を仕切る仕切り壁を設ける、即ち、両者間を遊技球が転動することができる仕切り壁のない部分を設けることにより、遊技球の転動方向にバリエーションを持たせることができる。また、前方ステージの両端部近傍に誘導壁を設けることにより、ステージの端部近傍に飛入した遊技球を後方ステージに転動させることができ、後方ステージの誘導溝への遊技球の到達する確率を高め、さらには入賞口への入賞確率を高める。
【0008】
また、誘導溝に沿って両側に曲面状の凸部を形成することにより、遊技球の勢いに応じて転動方向にバリエーションを持たせることができるとともに、遊技球が誘導溝によって誘導される確率を高める。
【0009】
また、請求項に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記仕切り壁の内、前記第一の誘導溝の近傍に設けられた壁の高さを他の壁の高さよりも高くしたこを特徴とするものである。誘導溝の近傍に設ける前方ステージと後方ステージ間を仕切る仕切り壁、即ち誘導溝の両側に形成した凸部の前部に設ける壁を高くすることにより、この壁が誘導溝への誘導壁として作用し遊技球を高い確率で誘導溝に到達させる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ機の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、パチンコ機の遊技盤の一形態を示す正面図である。このパチンコ機の基本的な動作は、遊技球が所定の入賞口へ入賞することに基づいて、表示装置の表示領域に表示されている図柄(数字や絵柄等)が所定時間変動表示動作を行い、特定の組合せの図柄で停止表示すると大入賞口が開放して、短時間で多くの賞球を得ることが可能となり、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり状態)が発生するという遊技内容のものである。
【0011】
遊技者は大当たり状態を獲得すべく表示装置の図柄を変動表示させようとして打ち球の強さを調節する。この図柄の変動表示は、表示装置の下方に配置される、いわゆる始動入賞口への遊技球の入賞により開始する。よって、遊技者にとっては、始動入賞口へ遊技球が入賞し易いパチンコ機であることが望ましい。始動入賞口への遊技球の入賞経路としては、遊技球が始動入賞口の周辺部に植設された遊技釘に衝突し跳ねて入賞する経路、あるいは表示装置の下部に設けられ、遊技球が転動可能な通路を有する、いわゆるステージに跳ね上がりその排出口から落下して入賞する経路等がある。したがって、遊技者にとっては、遊技球の跳ね方向を左右する植設された遊技釘の傾きとともに、ステージ上に跳ね上がった遊技球の転動方向を左右するステージの構造、即ちステージの排出口から落下する遊技球の始動入賞口への入賞確率を左右するステージの構造が遊技を行う際の重要なポイントとなる。
【0012】
図1に示すように、遊技盤1には、ハンドル(図示省略)操作によって発射装置から打出された遊技球を誘導する略円弧状の外レール2a及び内レール2bが設けられ、この二つのレール2aと2bによって囲まれた部分が遊技領域3を形成している。遊技盤1(遊技領域3)のほぼ中央には可変表示装置5が配置され、この可変表示装置5には、図柄の変動表示が行われる表示領域6が設けられている。また、可変表示装置5の上部左右には、LED7が二つずつ(合計四つ)設けられ、このLED7の点灯している数によって、可変表示装置5の変動表示を行う保留回数が表示される。
【0013】
可変表示装置5の下部にはステージ8(後述する)が配設され、ステージ8の下側には始動入賞口9が設けられている。始動入賞口9の下側には、表示領域6に特定の図柄が停止表示したときに継続して開放状態となる大入賞口10が設けられている。また、大入賞口10の左右両側には、一般入賞口11が設けられ、大入賞口10の下側には、はずれ球を回収するアウト口12が設けられている。更に、可変表示装置5の左右両側には、接触することで遊技球の方向及び速度を変化させる風車13が設けられている。尚、図1には示していないが、遊技領域3の全域には複数の遊技釘が植設されている。
遊技者のハンドル操作により遊技領域3に打出された遊技球は、遊技領域3を流下する。そして、遊技球の始動入賞口9への入賞に基づいて可変表示装置5の表示領域6に表示されている図柄が変動表示を開始する。
【0014】
図2に、本発明に係るパチンコ機のステージ8の一形態を示す。
ステージ8は、遊技球が転動可能な通路を有する部材であり、可変表示装置5の下部に設けられている。ステージ8は、概略、長手状の平板を湾曲させた形状からなり、長手方向の中央部を最低部として左右対称の構造を有している。詳しくは、遊技盤1の正面(遊技者)から見て奥側に設けられた、遊技球が転動する通路を左右方向に延在させた後方ステージ20と、遊技盤1の手前側に設けられた、同じく遊技球が転動する通路を左右方向に延在させた前方ステージ21と(前方ステージ21は後方ステージ20に平行して設けられている)から構成され、両ステージ20、21とも左右両端部に近づくほど高く、中央部に近づくほど低くなるように湾曲した形状を有している。したがって、ステージ8上の遊技球は湾曲形状による一定の傾斜角度に従い自動的にその中央部方向に転動するようになっている。
【0015】
また、後方ステージ20には、曲面状の凹凸部が形成されている。この実施の形態では、二つの凸部23、24とその間に挟まれた一つの凹部25が形成されている。この凹部25は、後方ステージ20の略中央部に前後方向へ延び、遊技球を後方ステージ20から前方ステージ21に誘導する誘導溝(以下、誘導溝25ともいう)として機能する。この曲面状の凹凸部23、24、25により、後方ステージ20を転動する遊技球の経路を変化に富んだものにすることができる。
【0016】
また、前方ステージ21の中央部には、曲面状の誘導溝26が形成されている。誘導溝26は、誘導溝25を延長するように延び、後方から前方に進むに従いその溝幅が徐々に広くなるように形成されている。誘導溝26の後部は誘導溝25の端部と連続して形成されており、誘導溝26の前部は遊技球をステージ8の外部に排出する排出口として機能している。尚、この形態においては、誘導溝25は、略遊技球1個が通過可能な幅に形成され、誘導溝26は、後方部が略遊技球1個が通過可能な幅に、前方部(排出口幅)が略遊技球が二個並んで通過可能な幅に形成されている。
【0017】
左右方向に延在する後方ステージ20と前方ステージ21間には、両者間を仕切るための仕切り壁27〜30が設けられている。仕切り壁27〜30は、それぞれ両ステージ間の一部分を仕切る壁であり、両ステージ間の遊技球の移動を妨害するとともに、後方ステージ上の遊技球を中央部方向へ誘導する機能も有している。但し、仕切り壁27〜30は両ステージ間の遊技球の移動を完全に妨ぐものではなく、その高さは、遊技球が前方ステージ21から後方ステージ20に、あるいは後方ステージ20から前方ステージ21に転動することができる高さ、即ち、遊技球の高さの1/5〜1/2の高さに形成されている。仕切り壁27、28は、遊技球が両ステージ間を転動しやすいように、両ステージとの結合部が曲面状に形成され連結されている。また、仕切り壁29、30は、後方ステージ20に形成されている凸部23、24の前部側に設けられており、遊技球を凹部25へ誘導する機能も有している。
【0018】
前方ステージ21の左右両端部近傍には、ステージ21上の端部近傍に飛入した遊技球を後方ステージ20方向に誘導する仕切り壁31、32が設けられている。仕切り壁31、32は略前後方向に延在し、その後部が仕切り壁27、28の端部と連続するように形成されている。ステージ8は、可変表示装置5の下部に取り付けられたとき、その両端部近傍(仕切り壁31、32よりも左右外側部分)においては、後方ステージ部分が前方ステージ部分よりも低くなる。このためため、前述したステージ8の湾曲形状による遊技球の転動方向と合わせて、ステージ21上の端部近傍に飛入した遊技球は、仕切り壁31、32に略沿うようにして後方ステージ20方向に誘導される。尚、遊技球は、例えば、図2に示す矢印aのように遊技釘35に衝突し跳ねてステージ8上に飛入する。
【0019】
前方ステージ21の前部には、仕切り壁33、34が設けられている。仕切り壁33、34は、誘導溝26の排出口部分を除いて、仕切り壁31、32の形成されている位置よりも内側部に、仕切り壁31、32の端部と連続するように設けられている。そして、仕切り壁33、34は、前方ステージ21と外部間の遊技球の移動を妨害するとともに、前方ステージ21上の遊技球を中央部方向へ誘導する機能を有している。ここで妨害とは、外部から前方ステージ21上への遊技球の飛入を邪魔すること、あるいは前方ステージ21上の遊技球が跳ね返りによって外部に転動するのを防ぐこと等をいう。また、仕切り壁33、34の背壁側は前方ステージ21と曲面状で連結されている。
【0020】
尚、ステージ8は、可変表示装置5の下部に取り付けられたとき、仕切り壁31、32よりも内側においては、前方ステージ21が後方ステージ20よりも低くなり、且つ、それぞれのステージ内で前方部分ほど低くなるように傾斜している。このため、前述したステージ8の湾曲形状による遊技球の転動方向と合わせて、ステージ8上の遊技球は中央部の前方方向に転動し、誘導溝26の前部(排出口)から外部に排出される。排出された遊技球は、排出口の下方に設けられた始動入賞口9に向かって落下し、始動入賞口9に入賞すると表示領域6の図柄が変動表示を開始する。
【0021】
図3から図4は、ステージ8の上面図であり、この図に基づいて、以下、ステージ上を転動した遊技球が排出口から始動入賞口へ落下する動作を説明する。
ここで、誘導溝26の排出口から排出された遊技球が高い確率で始動入賞口9に入賞するのは、遊技球が後方ステージ20に形成された誘導溝25に誘導され、前方ステージ21に形成された遊技溝26に転動し、さらに誘導溝26に誘導されて排出口から排出する転動経路を取ったときである。従って、遊技者にとってはステージ8に飛入した遊技球がより多く誘導溝25に到達することが望ましい。
【0022】
遊技盤3面上を流下し遊技釘35等に衝突して跳ねかえり、ステージ8上に飛入した遊技球の内、まず、ステージ8の端部近傍に飛入した遊技球は、ステージ8の有する傾斜に誘導され、あるいは傾斜および仕切り壁31に誘導され後方ステージ20方向に転動する(図3、矢印b方向)。尚、端部近傍に飛入した遊技球の内、その勢いによって仕切り壁31を乗り越えて前方ステージ21に達する遊技球もあるが、その動作については後述する。
【0023】
後方ステージ20に誘導された遊技球は、さらに後方ステージ20の傾斜に誘導され中央部方向に転動し、その転動する勢いの違いにより凸部23を乗り越えて転動する遊技球と、凸部23を乗り越えられずに仕切り壁27と仕切り壁29との間40を通過して前方ステージ21に転動する遊技球とに別れる。凸部23を乗り越えて転動した遊技球はさらにその勢いによって凸部24を乗り越える遊技球と、凸部24を乗り越えられずに、ステージ上の左右方向の転動を停止し、凹部(誘導溝)25によって前方に誘導され前方ステージ21に設けられた誘導溝26に転動する遊技球(矢印c方向)とに別れる。この誘導溝25に誘導され前方ステージ21の誘導溝26に転動する遊技球が、高い確率で始動入賞口9に入賞する。従って、遊技球を高い確率で始動入賞口9に入賞させるため、即ち、誘導溝25に遊技球を到達させるためには、後方ステージ20を中央部(誘導溝25)方向に転動させることが必要であり、ステージ8の端部近傍に飛入した遊技球を後方ステージ20方向に誘導する仕切り壁31を設けることは、遊技球の始動入賞口9への入賞確立を高める一つの要素となる。
【0024】
また、後方ステージ20と前方ステージ21間に設けた仕切り壁27と29のステージ前後方向の位置に関して、仕切り壁29を仕切り壁27よりも前方に設けたことで、ステージ8の端部から転動する遊技球を中央部に容易に到達できるようにしている。更に、仕切り壁29の高さを他の壁(例えば、仕切り壁27、仕切り壁31等)の高さよりも高く形成することにより、遊技球が仕切り壁29を乗り越えて前方ステージ21に転動するのを妨害し、遊技溝25に到達する確率を高めている。この仕切り壁29の高さは、より高いほど前方ステージ21に転動する遊技球を確実に妨害することができる。また、仕切り壁27、31の高さは、遊技球がその勢い(スピード)によっては前方ステージ21から仕切り壁27、31を乗り越えて後方ステージ21に到達可能なようにそれほど高くないことが好ましいのに対して、仕切り壁29の高さは、仕切り壁29が凸部23の前部に形成されており、遊技球が前方ステージ21側から仕切り壁29を乗り越えて後方ステージ20に到達することは困難なため、より高い方が遊技者にとって好ましい。
【0025】
凸部24を乗り越えた遊技球は、その転動する勢いにより後方ステージ20の有する傾斜を登って右端部方向に転動する遊技球と、転動する勢いが弱まり仕切り壁30と仕切り壁28との間41を通過して前方ステージ21に転動する遊技球とに別れる。後方ステージ20の右端部方向に転動した遊技球のそれ以後の動作は、遊技球が中央部方向に転動する場合の上述した動作と同様である。
【0026】
次に、前方ステージ21に飛入した遊技球、およびステージ端部近傍に飛入し、その勢いによって仕切り壁31を乗り越えて前方ステージ21に達した遊技球は、その転動の勢いおよび転動する方向の違いによって、例えば、図4に示すような経路(矢印d、e、f、g、h、i方向)を転動する。
ステージに飛入した遊技球が一定以上の転動する勢いを有する場合、図示する転動経路のうち矢印dあるいは矢印hに示す転動経路を取り得る。即ち、矢印dの転動経路のときは、遊技球は仕切り壁27と仕切り壁29との間40を通過して前方ステージ21から後方ステージ20へと転動する。一方、矢印hの転動経路のときは、遊技球は仕切り壁27を乗り越えて後方ステージ20へと転動する。それぞれ後方ステージ20に達した遊技球は、その転動する勢いの違いにより、凸部23を乗り越えて転動する遊技球と、凸部23を乗り越えられずに後方ステージ20の有する傾斜に誘導され、再び仕切り壁の間40を通過して前方ステージ21に逆戻りする遊技球とに別れる。凸部23を乗り越えて転動した遊技球はさらにその勢いによって凸部24を乗り越える遊技球と、凸部24を乗り越えられずに、ステージ上の左右方向の転動を停止し、凹部(誘導溝)25によって前方に誘導され前方ステージ21に設けられた誘導溝26に転動する遊技球(矢印c方向)とに別れる。遊技球は以上のような転動経路(矢印dの方向)を取ることから、仕切り壁27と仕切り壁29とを離隔させて形成し、両者間40を遊技球が転動できるようにすることにより、前方ステージ21を転動する遊技球を後方ステージ20へ到達させることができ、遊技球の始動入賞口9への入賞確立を高めることができる。尚、凸部24を乗り越えた遊技球の動作は、上述した遊技球の動作と同様である。
【0027】
また、ステージに飛入した遊技球が一定以上の転動する勢いを有する場合、図示する転動経路のうち矢印eから矢印fへと転動する経路、あるいは、さらに矢印fから矢印iへと転動する経路を取り得る。即ち、遊技球は前方ステージ21上を転動し誘導溝26を横切ってさらに右方向に転動する。あるいは、さらに仕切り壁32を乗り越えて後方ステージ20に到達する。矢印eから矢印fへと転動した遊技球は、前方ステージ21上を左右方向に何回か揺動した後に誘導溝26の排出口から外部に排出される。また、さらに矢印iへと転動した遊技球は、後方ステージ20を中央方向に転動する。
一方、前方ステージ21に飛入した遊技球の転動する勢いが弱い場合、図示する転動経路のうち矢印eから矢印gへと転動する経路を取り得る。即ち、遊技球は前方ステージ21上を右方向に転動するが、誘導溝26を越えることができず、誘導溝26の有する傾斜に誘導され排出口から外部に排出される。
【0028】
また、上述したようにステージの端部を後方に転動して、後方ステージ20上を左右方向に転動した後に仕切り壁27と29間を通過して前方ステージ21に転動した遊技球は、前方ステージ21の有する傾斜あるいは仕切り壁33に誘導され誘導溝26に転動し排出口から外部に排出される(矢印による経路の図示は省略する)。
以上のような経路を転動して、後方ステージ20の誘導溝25に誘導されることなく、誘導溝26のみに誘導され排出口からステージ8の外部に排出される遊技球は、誘導溝26の形状、即ち溝の幅が前方ほど広くなっている形状により始動入賞口9への入賞確率が低く設定されている。
【0029】
尚、上述した実施の形態においては、遊技釘等に跳ねた遊技球がステージ8の左側からステージ8上に飛入する場合について説明したが、ステージ8の右側からステージ8上に飛入する遊技球の場合にも同様の転動経路を取る。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係るパチンコ機によれば、ステージ全体に遊技球をステージの中央前部に転動させる形状を持たせ、さらに後方のステージ上に曲面状の凹凸部を形成したことにより、遊技球がその転動する勢いに応じてバリエーションに富んだ転動経路を取るので、遊技者はステージ上の変化に富んだ遊技球の動きを楽しむことができる。
【0031】
また、後方ステージと前方ステージの中央部の前後方向に誘導溝を設け、両誘導溝を連続させて形成したことにより、遊技球が後方ステージと前方ステージの両誘導溝に誘導されて排出口から排出されたときに、始動入賞口方向へ遊技球を確実に誘導させることができ、始動入賞口への入賞確率を高くすることができる。
【0032】
また、ステージの端部に飛入した遊技球を後方ステージ方向に誘導する仕切り壁を設けたことにより、確実に遊技球を後方ステージに誘導し、後方ステージに設けた誘導溝へ到達できる可能性を高めるとともに、始動入賞口への遊技球の入賞確率を高めることができる。
また、後方ステージと前方ステージ間に設ける仕切り壁をそれぞれ離隔させて形成したことにより、前方ステージに飛入した遊技球が仕切り壁の間を通って後方ステージに転動することが可能となり、後方ステージの誘導溝に到達できる遊技球の転動経路を増加させるとともに、始動入賞口への遊技球の入賞確率を高めることができる。
更に、後方ステージの誘導溝の両側に位置する凸部の前部に設けた仕切り壁を高くすることにより、仕切り壁を乗り越えて後方ステージから前方ステージに転動する遊技球を妨害し、後方ステージの誘導溝に遊技球を確実に誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、パチンコ機の遊技盤の一形態を示す正面図である。
【図2】本発明に係る、パチンコ機のステージの一形態を示す図である。
【図3】ステージ上に飛入した遊技球の転動経路を説明する図である。
【図4】ステージ上に飛入した遊技球の転動経路を説明する図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
5 可変表示装置
6 表示領域
8 ステージ
9 始動入賞口
20 後方ステージ
21 前方ステージ
23、24 凸部
25、26 誘導溝
27、28、29、30、31、32、33、34 仕切り壁
35 遊技釘

Claims (2)

  1. 遊技球が転動する曲面状の凹凸部を有した通路が左右方向に延在している後方ステージと、
    該後方ステージの通路に略平行して、一定の傾斜角度を有する通路が延在している前方ステージと、
    前記後方ステージの略中央部に前後方向に延びる第一の誘導溝と、
    前記前方ステージの略中央部に前記第一の誘導溝を延長するように前後方向に延びる第二の誘導溝と、
    前記前方ステージと前記後方ステージ間の一部分を仕切る仕切り壁と、
    前記前方ステージの左右両端部近傍に飛入した遊技球を前記後方ステージに誘導する仕切り壁を備え
    前記第一の誘導溝は、前記後方ステージの通路を形成している曲面状の凸部と凸部の間に形成されていることを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記仕切り壁の内、前記第一の誘導溝の近傍に設けられた壁の高さを他の壁の高さよりも高くしたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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