JP2003219513A - 電動車両 - Google Patents

電動車両

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JP2003219513A
JP2003219513A JP2002074942A JP2002074942A JP2003219513A JP 2003219513 A JP2003219513 A JP 2003219513A JP 2002074942 A JP2002074942 A JP 2002074942A JP 2002074942 A JP2002074942 A JP 2002074942A JP 2003219513 A JP2003219513 A JP 2003219513A
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の坂道発進を考えた場合、電磁ブレーキ
を開放未了のまま発進するとブレーキの引き摺りが起こ
る。また、電磁ブレーキが開放してから発進すると車両
が坂を下がり好ましくない。 【解決手段】 図(a)において、方向速度レバーを倒
し、中立範囲から前進側に切換わるP2点に方向速度レ
バーが達したら(b)において、電磁ブレーキ開放に要
する時間t1と短絡ブレーキ解消に要する時間t2との
経過を待って、制御信号出力を10%(走行開始レベ
ル)以上にして、車両を走行させる。時間t1の間は
(d)に示す通りに短絡ブレーキを作動させ、時間t2
の間は(b)に示す通りに制御信号出力を10%(走行
開始レベル)に保って、坂道で車両が下がることを防止
する。 【効果】 従って、ブレーキの引き摺りを解消し、車両
が坂を下がることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電動車両の起動時制
御に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、特開平3−98404号公報
「小型電動車」に示される電動車は、同公報の第1図に
示され通りに、モータ6とモータ駆動回路18(符号は
公報記載のまま。)と電磁ブレーキ20と電磁ブレーキ
駆動回路19とを備え、同公報の第2頁左上欄第6行〜
第13行の記載「この検出機構が電流が流れていること
を検出したならば電磁ブレーキが制動状態を解除された
と判断して、次に、電動モータに動作指令を発する。
(発明の効果)したがって、必ず電磁ブレーキへの通電
を確認して制動解除されることをもとに、電動モータを
作動させるので、ブレーキの引き摺りによる電動モータ
の過負荷現象を防止できる。」によれば、電磁ブレーキ
の制動を解除した後に電動モータを動作させるというも
のである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】登り坂で電磁ブレーキ
を掛けた状態から、発進するところのいわゆる「坂道発
進」を考えると、上記公報の技術では、ブレーキ解除か
ら電動モータのパワーが十分に発生するまでの間に、車
両が後退することになり、乗り心地は良くない。 【0004】これを避けるためにモータ通電と同時にブ
レーキを解除しようとすると、ブレーキの解除未了のう
ちに電動モータが回りはじめ、いわゆるブレーキの引き
摺り現象が発生し、ブレーキ及び電動モータを傷める要
因となり好ましくない。 【0005】そこで、本発明の目的はブレーキの引き摺
り並びに坂道における後退を効果的に防止することので
きる電動車両を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、前進、中立、後進を指定することのでき
る方向速度制御部材の操作に基づいて電動モータで走行
し、非走行時には電磁ブレーキでパーキングブレーキな
どの静止時制動を掛けることのできる電動車両におい
て、この電動車両は、前記方向速度制御部材が中立から
前進又は後進に切換わったとの情報を受けるステップ
と、前記電磁ブレーキの開放を開始すると共に電動モー
タの回路を短絡ブレーキモードに切換え且つこれを前記
電磁ブレーキが制動状態から開放状態に切換わるのに要
する時間に相当する時間t1だけ継続するステップと、
電動モータの制御信号を車速ゼロ相当出力に保ちなが
ら、電動モータの回路を前記方向速度制御部材が指定す
る前進モード又は後進モードに切換え且つこれを電動モ
ータの回路切換えに要する時間に相当する時間t2だけ
継続するステップと、時間t2が経過したら電動モータ
の制御信号出力の増加を容認し前記方向速度制御部材に
対応して電動モータを走行状態にするステップと、から
なる制御を実施する制御部を備えていることを特徴とす
る。 【0007】電磁ブレーキが制動状態から開放状態に切
換わるのに要する時間に相当する時間t1とは、電磁ブ
レーキが制動状態から開放状態に切換わるのに要する時
間は実測したとしても機械的要素のばらつきから電磁ブ
レーキ毎に差がでる。そこで、実測値の平均値などに基
づいて人為的に定めた値を使用する。そのため、相当す
る時間と表現した。時間t2についても同様である。 【0008】走行に先立って電磁ブレーキを制動状態か
ら開放状態にするが、この際に短絡ブレーキを作動させ
ることで、車両の移動を防止する。次に短絡ブレーキを
解消するときには、制御部から車速ゼロ相当の制御信号
を出力させ、電動モータに走行直前の出力を発生させ
る。これにより、坂道発進での後退などを防止すること
ができる。 【0009】そして、電磁ブレーキの開放に要する時間
t1と短絡ブレーキ回路の解消に要する時間t2とが経
過した電動モータを走行状態にすることにより、ブレー
キの引き摺り現象の発生を防止すると共に電動モータの
回路に使用する素子の容量アップを抑えることができ
る。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向
に従い、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号
の向きに見るものとする。 【0011】図1は本発明に係る除雪機の平面図であ
り、電動車両としての除雪機10は、機体11にエンジ
ン12を搭載し、機体11の前部に作業部としてのオー
ガ13及びブロア14を装備し、機体11の左右にクロ
ーラ15L,15Rを配置し、機体11の後部に操作盤
16を配置した車両であり、作業者が操作盤16の後か
ら連れ歩く歩行型作業機である。以下、要部を詳細に説
明する。なお、操作盤16は図2で詳しく説明する。 【0012】エンジン12の出力の一部で、発電機17
を回し、得た電力を操作盤16の下方に配置したバッテ
リ(図4の符号43参照)に供給すると共に、後述する
左右の走行モータに供給する。エンジン12の出力の残
部は、電磁クラッチ18及びベルト19を介して作業部
としてのブロア14及びオーガ13の回転に充てる。オ
ーガ13は地面に積もった雪を中央に集める作用をな
し、この雪を受け取ったブロア14はシュータ21を介
して雪を機体11の周囲の所望の位置へ投射する。22
はオーガハウジングであり、オーガ13を囲うカバー部
材である。 【0013】左のクローラ15Lは、駆動輪23Lと遊
動輪24Lとに巻き掛けたものであり、本発明では駆動
輪23Lは左の走行モータ25Lで正逆転させる。右の
クローラ15Rも、駆動輪23Rと遊動輪24Rとに巻
き掛けたものであり、本発明では駆動輪23Rは右の走
行モータ25Rで正逆転させる。 【0014】従来の除雪機では1個のエンジン(ガソリ
ンエンジン又はジーゼルエンジン)で作業部系(オーガ
回転系)と走行系(クローラ駆動系)とを賄っていた
が、本発明ではエンジン12で作業部系(オーガ回転
系)を駆動し、電動モータ(走行モータ25L,25
R)で走行系(クローラ駆動系)を駆動するようにした
ことを特徴とする。細かな走行速度の制御、旋回制御及
び前後進切替制御は電動モータが適当であり、一方、急
激な負荷変動を受ける作業部系はパワーのある内燃機関
が適当であるとの考えに基づいて、そのようにした。 【0015】図2は図1の2矢視図であり、操作盤16
には、操作箱27の手前の側面にメインスイッチ28、
エンジンチョーク29、クラッチ操作ボタン31などを
備え、操作箱27の上面に、投雪方向調節レバー32、
オーガハウジング姿勢調節レバー33、走行系に係る方
向速度制御部材としての方向速度レバー34、作業部系
に係るエンジンスロットルレバー35を備え、操作箱2
7の右にグリップ36R及び右旋回操作レバー37Rを
備え、操作箱27の左にグリップ36L、左旋回操作レ
バー37L及び走行準備レバー38を備える。 【0016】左右旋回操作レバー37L,37Rはブレ
ーキレバーに近似するが、後述するとおりに完全な制動
効果は得られない。操作することで走行モータ25L,
25Rの回転を落として機体をターンさせることに使用
するため、ブレーキレバーと言わずに旋回操作レバーと
呼ぶことにした。 【0017】メインスイッチ28はメインキーを差込
み、回すことでエンジンを始動することのできる周知の
スイッチである。エンジンチョーク29は引くことで混
合気の濃度を高めることができる。投雪方向調節レバー
32は、シュータ(図1の符号21)方向を変更すると
きに操作するレバーであり、オーガハウジング姿勢調節
レバー33はオーガハウジング(図1の符号22)の姿
勢を変更するときに操作するレバーである。その他の部
材の作用は、図4で説明する。 【0018】図3は図2の3矢視図であり、左旋回操作
レバー37Lを握ることにより、ポテンショメータ39
Lのアーム39aの角度を想像線の位置まで回転するこ
とができる。ポテンショメータ39Lはアーム39aの
回転位置に応じた電気情報を発する機器である。 【0019】また、走行準備レバー38はスイッチ手段
42に作用する部材であり、スプリング41の引き作用
により、図の状態(フリー状態)になればスイッチ手段
42はオンになる。作業者の左手で走行準備レバー38
を図時計回りに下げれば、スイッチ手段42はオフとな
る。このように、走行準備レバー38が握られているか
否かはスイッチ手段42で検出することができる。 【0020】図4は本発明に係る除雪機の制御系統図で
あり、操作盤に内蔵若しくは付設した制御部44内の機
器及びそこから延びる情報伝達経路を示すが、概ね四角
は機器、丸はドライバーを示す。そして、想像線枠で囲
ったエンジン12、電磁クラッチ18、ブロア14及び
オーガ13が作業部系45であり、その他は走行系とな
る。43はバッテリである。なお、制御部44内に破線
で指令の流れを便宜上示したが、これはあくまでも参考
的記載に過ぎない。 【0021】先ず、作業部系の作動を説明する。メイン
スイッチ28にキーを差込み、回してスタートポジショ
ンにすることにより、図示せぬセルモータの回転により
エンジン12を始動させる。エンジンスロットルレバー
35は図示せぬスロットルワイヤでスロットルバルブ4
8に繋がっているので、エンジンスロットルレバー35
を操作することでスロットルバルブ48の開度を制御す
ることができる。これにより、エンジン12の回転数を
制御することができる。 【0022】走行準備レバー38を握ると共に、クラッ
チ操作ボタン31を操作することにより、作業者の意志
で電磁クラッチ18を接続し、ブロア14及びオーガ1
3を回すことができる。なお、走行準備レバー38を離
すかクラッチ操作ボタン31を操作するかの何れかによ
り、電磁クラッチ18を断状態にすることができる。 【0023】次に走行系の作動を説明をする。本発明の
除雪機は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブ
レーキとして、左右の電磁ブレーキ51L,51Rを備
えており、これらの電磁ブレーキ51L,51Rは、駐
車中は制御部44の制御により、ブレーキ状態にある。
そこで、次の手順で電磁ブレーキ51L,51Rを開放
する。 【0024】メインスイッチ28がスタートポジション
にあること及び走行準備レバー38が握られていること
の2つの条件が満たされ、方向速度レバー34を前進又
は後進(図5で説明する。)に切換えると、電磁ブレー
キ51L,51Rは開放(非ブレーキ)状態になる。 【0025】図5は本発明で採用した方向速度レバーの
作用説明図であり、方向速度レバー34は、作業者の手
で、矢印,の如く往復させることができ、「中立範
囲」より「前進」側へ倒せば車両を前進させることがで
き、且つ「前進」領域においては、Lfが低速前進、H
fが高速前進となるように、速度制御も行える。同様
に、「中立範囲」より「後進」側へ倒せば車両を後進さ
せることができ、且つ「後進」領域においては、Lrが
低速後進、Hrが高速後進となるように、速度制御も行
える。この例では、図の左端に付記した通りに、後進の
最高速が0V(ボルト)、前進の最高速が5V、中立範
囲が2.3V〜2.7Vになるようにポテンショメータ
でポジションに応じた電圧を発生させる。1つのレバー
で前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、
方向速度レバー34と名付けた。 【0026】図4に戻って、方向速度レバー34の位置
情報をポテンショメータ49から得た制御部44は、左
右のモータドライバー52L,52Rを介して左右の走
行モータ25L,25Rを回し、走行モータ25L,2
5Rの回転速度を回転センサ53L,53Rで検出し
て、その信号に基づいて回転速度を所定値になるように
フィードバック制御を実行する。この結果、左右の駆動
輪23L,23Rが所望の方向に、所定の速度で回り、
走行状態となる。 【0027】走行中の制動は次の手順で行う。本発明で
はモータドライバー52L,52Rに回生ブレーキ回路
54L,54Rを含む。 【0028】バッテリから電動モータへ電気エネルギー
を供給することで、電動モータは回転する。一方、発電
機は回転を電気エネルギーに変換する手段である。そこ
で、本発明では電気的切換えにより、走行モータ25
L,25Rを発電機に変え、発電させるようにした。発
電電圧がバッテリ電圧より高ければ、電気エネルギーは
バッテリ43へ蓄えることができる。これが回生ブレー
キの作動原理である。 【0029】左旋回操作レバー37Lの握りの程度をポ
テンショメータ39Lで検出し、この検出信号に応じて
制御部44は左の回生ブレーキ回路54Lを作動させ
て、左の走行モータ25Lの速度を下げる。右旋回操作
レバー37Rの握りの程度をポテンショメータ39Rで
検出し、この検出信号に応じて制御部44は右の回生ブ
レーキ回路54Rを作動させて、右の走行モータ25R
の速度を下げる。すなわち、左旋回操作レバー37Lを
握ることで左旋回させることができ、右旋回操作レバー
37Rを握ることで右旋回させることができる。 【0030】そして、次の何れかにより走行を停止する
ことができる。方向速度レバー34を中立位置に戻す。
走行準備レバー38を離す。メインスイッチ28をオフ
位置に戻す。 【0031】この停止は短絡ブレーキ回路55L,55
Rを用いて実行する。短絡ブレーキ回路55Lは、文字
通り走行モータ25Lの両極を短絡させる回路であり、
この短絡により走行モータは急制動状態になる。短絡ブ
レーキ回路55Rも同様であるから説明を省略する。 【0032】停止後にメインスイッチ28をオフ位置に
戻せば、電磁ブレーキ51L,51Rがブレーキ状態と
なり、パーキングブレーキを掛けたことと同じになる。 【0033】図6(a),(b)は本発明で採用した電
動モータの回路図及びモード表である。(a)におい
て、走行モータ25Lの制御回路56Lのハイフレーム
(回路の上半分)を電源58に結線し、ローフレーム
(回路の下半分)をアース59に落とし、左ハイフレー
ムにEドライブ素子61、左ローフレームにFドライブ
素子62を配置し、右ハイフレームにGドライブ素子6
3、右ローフレームにHドライブ素子64を配置し(E
〜Hは便宜上添えた。)、これらのE〜Hドライブ素子
61〜64にダイオード65〜68をバイパス回路とし
て付設する。E〜Hドライブ素子61〜64は図示せぬ
ドライバで電気的にオン、オフ制御を行う。走行モータ
25Rも同様であり、図示及び説明を省略する。 【0034】前記E〜Hドライブ素子61〜64は、F
ETと称する電界効果型トランジスタが好適である。普
通のトランジスタが電流で働く、低いインピーダンス素
子であるのに対して、FETは電圧で働く、高いインピ
ーダンス素子である。インピーダンスが高いため、図の
様な回路56Lに介在させるのに適した素子であると言
える。しかし、FETは電子部品としては動作が鈍く、
動作時間が長くなるという欠点を有する。この動作時間
に相当する時間をt2とする。この時間t2は後の説明
で使用する。 【0035】(b)は走行モータの回路におけるモード
表であり、左にモード名、その右にE〜Hドライブ素子
の状態をON又はOFFで示した。第1行の短絡ブレー
キモードでは、Fドライブ素子とHドライブ素子とをO
Nにし、Eドライブ素子とGドライブ素子とをOFFに
する。(a)において電源58と走行モータ25Lとは
分離し、ローフレーム側に短絡回路を形成する。これに
より、走行モータ25Lに急制動が掛る。この状態を短
絡ブレーキと言う。 【0036】第2行の前進モードでは、Eドライブ素子
とHドライブ素子とをONにし、Fドライブ素子とGド
ライブ素子とをOFFにする。(a)において電流はE
ドライブ素子61、走行モータ25L、Hドライブ素子
64の順で流れるため、走行モータは正転回転する。第
3行の後進モードはその逆であるから、逆転回転する第
4行のフリーモードでは、E〜Hドライブ素子のすべて
をOFFにした。走行モータに電流が流れないため、空
転自在となる。 【0037】図7(a)〜(e)は本発明の作用を説明
するタイムチャートであり、横軸は全て時間軸である。
(a)では縦軸は方向速度レバーのポジションを示し、
中立位置中心にあった方向速度レバーを横軸のP1点で
前進側へ人為的に移動を開始したとする。横軸のP2点
で中立範囲と前進範囲との境目(図5の2.7V参照)
を過ぎる。以降、方向速度レバーを継続して移動させた
ことを示す。 【0038】(b)では縦軸は走行モータの制御信号出
力を示す。この制御信号出力はPI制御ならPI出力、
PID制御ならPID出力に相当する。本実施例では、
フルスケール100%のうち、下10%、上10%をカ
ットした10〜90%の範囲で走行制御を行う。(a)
のP2点までは方向速度レバーが中立範囲にあるため、
(b)での制御信号出力は10%未満の5%に設定す
る。制御信号出力は0でもよいが、5%に設定すれば断
線等の故障を検出するのに便利である。すなわち、5%
で正常、5%未満で断線と識別することが可能となる。 【0039】そして、本発明では、横軸のP2点から更
に時間t1だけ経過したP3点で制御信号出力を10%
で増加するようにした。時間t1は電磁ブレーキが開放
開始から開放完了するまで開放所要時間である。ただ
し、電磁ブレーキが制動状態から開放状態に切換わるの
に要する時間を実測したとしても機械的要素のばらつき
から電磁ブレーキ毎に差がでる。そこで、時間t1に、
実測値の平均値などに基づいて人為的に定めた値を使用
する。そのため、相当する時間と表現した。時間t2に
ついても同様である。 【0040】なお、時間t1は電磁ブレーキの大きさや
構造によって変化するが、概ね数ms〜数十msに設定
する。時間t2も同様に概ね数ms〜数十msに設定す
る。 【0041】さらに、(b)において、P3点から時間
t2経過したP4点から、制御信号出力を増加に転ずる
ようにした。(a)で方向速度レバーが中立範囲から抜
けるP2点に達したら、直ちに(b)で制御信号出力を
10%以上に増加してもよさそうであるが、本発明では
敢えて待ち時間(t1+t2)を設けたことを特徴とす
る。 【0042】(c)は電磁ブレーキの作動状態を示し、
P2点までは、(a)の方向操作レバーが中立範囲にあ
るため、制御部の指令により電磁ブレーキは制動状態に
ある。P2点で制御部は電磁ブレーキを開放を開始する
ので、曲線は斜めに上り、開放へ向う。P3点で電磁ブ
レーキは開放を完了する。すなわち、P2点からP3点
まで時間が電磁ブレーキの開放に要する時間t1に合致
する。 【0043】(d)はモータ回路のモード変化を示す図
であり、P2点までは制御部の指令によりモータ回路は
フリーモード(図6(b)参照)にする。このフリーモ
ードではモータは空転自在である。P2点からP3点ま
での間は制御部の指令で短絡ブレーキモード(図6
(b)参照)にする。(c)においてP2点〜P3点間
で電磁ブレーキを開放するため、代りに(d)で短絡ブ
レーキを効かせることにした。これで、走行モータは制
動状態になる。 【0044】(e)では縦軸は走行速度を示す。(b)
で制御信号出力が10%を超えた時点(P4)と同じP
4で、(e)では走行速度が0を超えて走行状態になる
ことを示す。すなわち、本発明では(b)に示した時間
t1及び時間t2の待ち時間を設定したことを特徴とす
る。 【0045】時間t1を設けたので、電磁ブレーキが制
動状態にあるうちに電動モータを作動状態にするという
不都合が発生することを防止することができる。これ
で、引き摺りを防止することができ、電磁ブレーキの寿
命を延ばすことができる。また、時間t2を設けたの
で、短絡ブレーキモードから現実にモータを回転させる
までに時間を稼ぐことができる。これにより、図6
(a)に示したドライブ素子61〜64にかかる電気的
な負担を軽減することができ、ドライブ素子61〜64
の長寿命化若しくは小型化が図れる。 【0046】もう一つ重要なことは、(e)において、
P2点〜P3点間では電動モータに対する制御信号出力
が5%((b)参照)であるため、短絡ブレーキ状態で
はあるものの電動モータにおいてトルクは発生していな
い。これに対して、P3点〜P4点間では電動モータに
対する制御信号出力が10%((b)参照)であり、回
路が前進モードであるため、始動直前の小さなトルクが
発生している。そのため、P3点〜P4点間では短絡ブ
レーキの代わりに電動モータで外力に対向する力(走行
させるには至らぬ小さなトルク)を発生させる。この結
果、P3点〜P4点間でも坂道を車両が下がる虞れはな
い。 【0047】次に、除雪機の走行系を始動させるときの
制御方法を説明する。図8は本発明に係る走行開始制御
フロー図であり、ST××はステップ番号を示す。 ST01:停止時の設定を列挙した。すなわち、メイン
スイッチはスタート位置にあり、走行準備レバーがオン
位置にあり、方向速度レバーが中立位置にあり、電動モ
ータ制御信号出力が5%(図7(b)参照)であり、モ
ータ回路はフリーモード(図6(b)参照)であること
が前提となる。 【0048】ST02:方向速度レバー(図4の符号3
4)が前進又は後進であるか否かを調べる。NOであれ
ば、リターンさせることで制御は行わない。YESであ
れば、ST03に進む。 ST03:以上の条件が満たされれば、制御部は電磁ブ
レーキ(図4の符号51L,51R)の開放を開始す
る。ただし、電磁ブレーキは開放完了まではある程度の
時間が必要である。 【0049】ST04:制御部は同時にモータ回路を短
絡ブレーキモード(図6(b)参照)に切換える。 ST05:制御部に内蔵する第1タイマを始動させる。 ST06:第1タイマのカウント時間T1が、電磁ブレ
ーキの開放に要する時間t1に達したか否かを調べる。
達したらST07に進む。 【0050】ST07:制御部はモータ回路を前進モー
ド又は後進モードに切換える。前進か後進かは方向速度
レバーに従う。 ST08:同時に制御部は電動モータ制御信号出力を1
0%(図7(b)P3点参照)に変更する。 ST09:制御部に内蔵する第2タイマを始動させる。 ST10:第2タイマのカウント時間T2が、短絡ブレ
ーキ解消に要する時間t2に達したか否かを調べる。達
したらST011に進む。 ST11:制御部は電動モータ制御信号出力を、方向速
度レバーのポジションに応じて出力まで増加する(図7
(b)のP4点以降)。これで、車両は走行を開始す
る。 【0051】すなわち、本発明方法は、前進、中立、後
進を指定することのできる方向速度制御部材の操作に基
づいて電動モータで走行し、非走行時には電磁ブレーキ
でパーキングブレーキなどの静止時制動を掛けることの
できる電動車両において、この電動車両は、方向速度制
御部材が中立から前進又は後進に切換わったとの情報を
受けるステップ(図8のST02)と、電磁ブレーキの
開放を開始する(図8のST03)と共に電動モータの
回路を短絡ブレーキモードに切換え(図8のST04)
且つこれを電磁ブレーキが制動状態から開放状態に切換
わるのに要する時間に相当する時間t1だけ継続(図8
のST06)するステップと、電動モータの制御信号を
車速ゼロ相当出力(図8のST08)に保ちながら、電
動モータの回路を前記方向速度制御部材が指定する前進
モード又は後進モードに切換え(図8のST07)且つ
これを電動モータの回路切換えに要する時間に相当する
時間t2だけ継続(図8のST10)するステップと、
時間t2が経過したら電動モータの制御信号出力の増加
を容認し方向速度制御部材に対応して電動モータを走行
状態にするステップ(図8のST11)と、からなる制
御を実施する制御部を備えていることを特徴とする。 【0052】尚、本発明を適用する電動車両は除雪機に
限るものではなく、電動運搬車、電動ゴルフカートなど
の電動車であれば種類は任意である。 【0053】また、実施例の除雪機は左右の走行モータ
を備えるが、1個の走行モータで左右の駆動輪を駆動す
る形式の電動車両に本発明を適用することは差支えな
い。さらには、方向速度レバーは、実施例では1本であ
ったが、複数本でその役割を分担させてもよい。そし
て、方向速度制御部材はレバー、ダイヤル、スイッチ又
は同等品であればよい。 【0054】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、走行に先立って電磁ブレーキを制
動状態から開放状態にするが、この際に短絡ブレーキを
作動させることで、車両の移動を防止する。次に短絡ブ
レーキを解消するときには、制御部から車速ゼロ相当の
制御信号を出力させ、電動モータに走行直前の出力を発
生させる。これにより、坂道発進での後退などを防止す
ることができる。そして、電磁ブレーキの開放に要する
時間t1と短絡ブレーキ回路の解消に要する時間t2と
が経過した電動モータを走行状態にすることにより、ブ
レーキの引き摺り現象の発生を防止すると共に電動モー
タの回路に使用する素子の容量アップを抑えることがで
きる。従って、請求項1によれば、ブレーキの引き摺り
を解消し、車両が坂を下がることを防止できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る除雪機の平面図 【図2】図1の2矢視図 【図3】図2の3矢視図 【図4】本発明に係る除雪機の制御系統図 【図5】本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図 【図6】本発明で採用した電動モータの回路図及びモー
ド表 【図7】本発明の作用を説明するタイムチャート 【図8】本発明に係る走行開始制御フロー図 【符号の説明】 10…電動車両(除雪機)、25L,25R…電動モー
タ(走行モータ)、34…方向速度制御部材(方向速度
レバー)、44…制御部、51L,51R…電磁ブレー
キ、55L,55R…短絡ブレーキ回路、56L…モー
タの制御回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 前進、中立、後進を指定することのでき
    る方向速度制御部材の操作に基づいて電動モータで走行
    し、非走行時には電磁ブレーキでパーキングブレーキな
    どの静止時制動を掛けることのできる電動車両におい
    て、 この電動車両は、前記方向速度制御部材が中立から前進
    又は後進に切換わったとの情報を受けるステップと、 前記電磁ブレーキの開放を開始すると共に電動モータの
    回路を短絡ブレーキモードに切換え且つこれを前記電磁
    ブレーキが制動状態から開放状態に切換わるのに要する
    時間に相当する時間t1だけ継続するステップと、 電動モータの制御信号を車速ゼロ相当出力に保ちなが
    ら、電動モータの回路を前記方向速度制御部材が指定す
    る前進モード又は後進モードに切換え且つこれを電動モ
    ータの回路切換えに要する時間に相当する時間t2だけ
    継続するステップと、 時間t2が経過したら電動モータの制御信号出力の増加
    を容認し前記方向速度制御部材に対応して電動モータを
    走行状態にするステップと、からなる制御を実施する制
    御部を備えていることを特徴とする電動車両。
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