JP2003218563A - 電気接続箱用配電ユニット及び電気接続箱 - Google Patents
電気接続箱用配電ユニット及び電気接続箱Info
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- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K7/00—Constructional details common to different types of electric apparatus
- H05K7/02—Arrangements of circuit components or wiring on supporting structure
- H05K7/026—Multiple connections subassemblies
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Abstract
を併用した配電回路をコンパクトな構造で容易に電気接
続箱に組付けできるようにする。 【解決手段】 電気接続箱ケース14の外側に露出する
ように配される放熱部材32の裏面に、入力端子用バス
バー34及び出力端子用バスバー36を含むユニット構
成用バスバーを絶縁層33を介して固着するとともにバ
スバー表面にFET40を実装する。さらに、FET4
0とは別のスイッチ手段であるリレースイッチ58をリ
レー基板56に実装し、このリレー基板56と前記FE
T40の駆動を制御する制御回路基板50とを両者が相
互略平行となる姿勢で放熱部材32の裏面に対向するよ
うに配置する。
Description
おいて車載電源からの配電回路を構成する配電ユニット
及び当該ユニットを具備した電気接続箱に関するもので
ある。
トに電力を分配する手段として、複数枚のバスバー基板
を積層することにより配電用回路を構成し、これにヒュ
ーズやリレースイッチを組み込んだ電気接続箱が一般に
知られている。
や高速スイッチング制御を実現すべく、前記リレーに代
えてFET等の半導体スイッチング素子を入力端子と出
力端子との間に介在させたものが開発されるに至ってい
る。
子は発熱量が比較的大きいため、その放熱をいかに効率
良く行うかが大きな課題となる。
−319708号公報には、電源に接続される入力端子
と複数の出力端子とを有し、かつ、各出力端子と前記入
力端子との間に半導体スイッチング素子が介在する配電
部と、回路構成用の金属製のバスバー及びその上に積層
される絶縁板を有し、前記配電部の各出力端子を複数の
車載負荷に接続するバスバー回路部とを備え、このバス
バー回路部におけるバスバーの一部と前記配電部の各出
力端子とが接続された状態でこれら配電部及びバスバー
回路部を共通のケースに組み込んだ電気接続箱が開示さ
れている。
は、放熱部材の裏側に入力端子用バスバー及び複数の出
力端子用バスバーが配設され、前記入力端子用バスバー
と各出力端子用バスバーとの間に両者の通電をオンオフ
する半導体スイッチング素子が介在し、この半導体スイ
ッチング素子の発する熱が前記放熱部材を通じて外部に
放出される構成となっている。
イッチング素子及びその放熱部材を含む配電部が配電ユ
ニットとしてバスバー基板から独立して構成されている
ので、各半導体スイッチング素子の冷却を一箇所で集中
的に効率良く行うことができる。
電ユニットでは、入力端子と出力端子との通電をオンオ
フするスイッチング手段が全て半導体スイッチング素子
で構成されているが、仕様によっては当該半導体スイッ
チング素子のみでスイッチング手段を賄いきれない場合
もあり、その場合には、従前から用いられているリレー
スイッチと半導体スイッチング素子とを併用する必要が
ある。
導体スイッチング素子に比べて大型であり、かかるリレ
ースイッチを従来と同様にバスバー基板に組み込むこと
は、バスバー基板の占有面積を大幅に増加させ、ひいて
は電気接続箱全体が大型化し、かつ、その組立作業が複
雑になるとともに、バスバー基板自体の構造も複雑とな
ってしまう不都合が生じる。
路におけるスイッチング手段として半導体スイッチング
素子とリレースイッチとをコンパクトな構造で併有する
ことができ、また電気接続箱への組付も容易な配電ユニ
ットを提供することを目的とし、また、当該配電ユニッ
トの具備によって電気接続箱の小型化及びそのバスバー
基板の構造の簡素化を図ることを目的とする。
の手段として、本発明は、車両の電気接続箱のケース内
に組み込まれて入力端子から出力端子への配電回路を構
成する配電ユニットであって、前記電気接続箱の外側に
露出するように配される放熱部材と、入力端子用バスバ
ー及び複数の出力端子用バスバーを含み、前記放熱部材
の裏面に絶縁層を介して固着される複数枚のユニット構
成用バスバーと、前記放熱部材の裏側で前記入力端子用
バスバー及び出力端子用バスバーの表面に実装され、前
記入力端子用バスバーから出力端子用バスバーへの配電
回路の途中に介在する半導体スイッチング素子と、これ
らの半導体スイッチング素子の駆動を制御する制御回路
基板と、この制御回路基板とは独立して設けられ、前記
ユニット構成用バスバーにより形成される配電回路とは
別の配電回路が組み込まれるとともにその配電回路中に
介在するリレースイッチが実装されたリレー基板とを備
え、かつ、このリレー基板及び前記制御回路基板が互い
に略平行な姿勢で前記放熱部材の裏面に対向するように
配置されているものである。
に絶縁層を介して入力端子用バスバー及び出力端子用バ
スバーが固着され、その表面に複数の半導体スイッチン
グ素子が実装されているので、これら半導体スイッチン
グ素子の冷却が前記放熱部材によって集中的に効率良く
行われるとともに、各半導体スイッチング素子の駆動制
御が制御回路基板に組み込まれた制御回路によって行わ
れる。
いた配電回路とは別に、リレースイッチを用いた配電回
路を保有するリレー基板を具備しているので、この配電
ユニットをそのまま車両の電気接続箱に組み込めば、当
該電気接続箱の本体側の回路(例えばバスバー基板によ
り構築される電力回路)は複雑にすることなく、スイッ
チング手段としてスイッチング素子、リレースイッチが
それぞれ介在した複数系統の配電回路を電気接続箱に容
易に組み込むことができる。また、前記制御回路基板及
びリレー基板が互いに略平行な姿勢で共通の放熱部材の
裏面に対向するように配置されているので、全体がコン
パクトにまとめられるとともに、前記放熱部材が電気接
続箱のケースの外側に向くようにケースに組み込むこと
により必然的に前記制御回路基板及びリレー基板がとも
にケースの裏側を向くこととなり、両基板がケース外部
から有効に保護される。
子と制御回路基板とを電気的に接続するには、例えば、
前記半導体スイッチング素子が接続されているユニット
構成用バスバーの一部が折り起こされて前記放熱部材の
裏面から立直する基板接続部を形成しており、この基板
接続部に前記制御回路基板が接続されている構成とした
ものが好適である。この構成によれば、ユニット構成用
バスバーの一部を折り起こすだけの簡単な構造で半導体
スイッチング素子と制御回路基板との電気的接続を行う
ことができる。
ば車両に搭載されている制御回路)と接続するには、例
えば、前記制御回路基板において前記放熱部材と反対側
の面に当該制御回路基板と外部回路とを接続するための
制御回路基板用コネクタが実装されている構成とするこ
とが、好ましい。この構成によれば、前記制御回路基板
用コネクタを利用して制御回路基板の制御回路と外部回
路とを容易に接続することができるとともに、当該制御
回路基板用コネクタが前記放熱部材と反対側の面に実装
されているために、制御回路基板と放熱部材裏面とを近
付けることが可能であり、その分、制御回路基板と半導
体スイッチング素子との接続距離を小さく抑えることが
できる。
電回路と外部回路とを接続するためのワイヤハーネスの
コネクタが結合されるリレー基板用コネクタが実装され
ていることが、より好ましい。この構成によれば、前記
リレー基板用コネクタを利用してリレー基板の配電回路
と外部回路とを容易に接続することができるとともに、
当該リレー基板用コネクタに接続されるワイヤハーネス
を通じて、リレースイッチの発する熱をユニット外へ有
効に放散することができる。すなわち、半導体スイッチ
ング素子の冷却は放熱部材を用いて、リレースイッチの
冷却は前記リレー基板用コネクタに接続されるワイヤハ
ーネスを通じて、それぞれ効率良く行うことができる。
ー基板用コネクタが前記リレースイッチと同じ側の面に
実装されている構成とすれば、前記リレー基板用コネク
タがリレースイッチと反対側の面に実装されている構成
に比べて、リレー基板全体の寸法(特に基板厚み方向の
寸法)を大幅に削減することができる。
裏面と対向する側の面に前記リレースイッチ及びリレー
基板用コネクタが実装されている構成とすれば、当該リ
レースイッチが放熱部材に近付くことにより、この放熱
部材の冷却機能を用いてリレースイッチ近傍の雰囲気温
度も有効に低下させることが可能になる。
板よりも放熱部材の裏面から大きく距離をおいて配置さ
れるとともに、前記制御回路基板において前記放熱部材
と反対側の面に当該制御回路基板と外部回路とを接続す
るためのコネクタが実装され、かつ、前記リレー基板が
前記放熱部材の裏面と対向する側の面に前記リレースイ
ッチ及びリレー基板用コネクタが実装されている構成と
することにより、前記制御回路基板用コネクタ、リレー
スイッチ、及びリレー基板用コネクタを全てコンパクト
に配置することができ、ユニット全体の寸法(特に放熱
部材及び各基板の厚み方向の寸法)を有効に削減するこ
とができる。
のバスバーを含むバスバー基板がケースに組み込まれた
電気接続箱において、そのケースに前記電気接続箱用配
電ユニットがその放熱部材が表側を向いて半導体スイッ
チング素子が裏側を向く状態で固定され、かつ、当該配
電ユニットの入力端子用バスバー及び出力端子用バスバ
ーが前記バスバー基板に電気的に接続されているもので
ある。
トを利用して、半導体スイッチング素子が介在する配電
回路とリレースイッチが介在する配電回路とを容易に導
入することができるとともに、前記半導体スイッチング
素子をケース外側に露出する放熱部材を用いて効率良く
冷却することができる。具体的には、電気接続箱のバス
バー基板から前記配電ユニットの入力端子用バスバーに
入力された電源が、前記放熱部材により一括冷却される
各半導体スイッチング素子及び出力端子用バスバーを通
じて前記バスバー基板へ還元され、例えば車載負荷に配
電されることとなる。
外壁に沿って設けられ、当該外壁にヒューズ素子を装着
するためのヒューズ装着部が形成されるとともに、前記
制御回路基板、リレー基板の少なくとも一方に実装され
た基板用コネクタが前記ヒューズ装着部と反対の側に指
向している構成とすることにより、前記ヒューズ装着部
とリレー基板用コネクタとの相互干渉を避けながら配電
ユニットを電気接続箱のケースにコンパクトに組み込む
ことが可能になる。
面に基づいて説明する。
に重ね合されるロアケース12及びアッパケース14
と、アッパケース14に装着されるケースカバー16と
を備えている。両ケース12,14及びケースカバー1
6は合成樹脂等の絶縁材料からなり、これらによって本
発明にかかるケース(絶縁ケース)が構成されている。
は、ともに上方に開口する有底容器状をなしている。す
なわち、ロアケース12がアッパケース14の底壁をさ
らに下方から覆った状態となっている。
板19が上下に並んだ状態で収納されている。バスバー
基板19は、多数本のバスバーと絶縁基板とが交互に積
層されたもので、電力回路を構成している。
に開口する複数のコネクタハウジング(図ではコネクタ
ハウジング18のみを図示;以下、「コネクタハウジン
グ18等」と称する。)が形成されている。これに対
し、前記バスバー基板19からは一部のバスバー端部2
0が下向きに突出して前記コネクタハウジングの上壁を
下向きに貫いており、当該バスバー端部20と前記コネ
クタハウジング18等とによって、外部コネクタと結合
可能なコネクタが構成されている。すなわち、前記コネ
クタハウジング18等に外部コネクタのハウジングが嵌
合されるとともに、当該外部コネクタの端子と前記バス
バー端部20とが嵌合することにより、前記外部コネク
タを介して外部回路(例えば電源回路や負荷側回路)と
バスバー基板19により構成された電力回路とが電気的
に接続されるようになっている。
ス14の上部に当該アッパケース14の開口を塞ぐよう
に装着されている。このケースカバー16には、バスバ
ー基板19上に配される複数のヒューズ嵌合部22,2
3が形成されている。
図1に二点鎖線で示すようなヒューズ素子26が嵌合可
能な形状を有している。各ヒューズ素子26は、その本
体から下方に突出する一対のヒューズ端子26aを有す
る一方、各ヒューズ嵌合部22,23は、前記各ヒュー
ズ端子26aが嵌入可能な端子嵌入部22a,23aを
それぞれ有している。
バスバー端部24が上向きに突出し、前記端子嵌入部2
2a内に挿入されている。そして、前記各端子嵌入部2
2aに嵌入されたヒューズ端子26aが前記バスバー端
部24と嵌合してバスバー基板19と電気的に接続され
るように構成されている。
続構造については後に詳述する。
ヒューズ嵌合部23に隣接する側壁には、配電ユニット
組付用の開口部15が形成されており、この開口部15
に配電ユニット30が嵌め込まれ、固定されている。
も示すように、放熱部材32と、入力端子用バスバー3
4と、複数本の出力端子用バスバー36及び基板接続用
バスバー38と、複数の半導体スイッチング素子(図例
ではパワーMOSFET40。以下、単に「FET4
0」と称する。)と、駆動制御基板50と、複数のリレ
ースイッチ58が実装されたリレー基板56とを備えて
いる。
外側面からケース外方へ複数枚の放熱フィン32aが突
設されている。この放熱部材32は、例えばアルミニウ
ム合金や銅合金のように熱伝導性の高い(もしくは比熱
の大きい)材料で全体が一体に形成されたもので、その
上縁が前記バスバー基板19の側縁(図1ではその奥行
き方向に延びる左側縁)と略平行となる姿勢であって、
かつ、放熱部材32の裏面(図1では右側面)が前記バ
スバー基板19に対して略直交する姿勢(図例では立直
する姿勢)で、前記アッパケース14に固定されてい
る。具体的には、前記放熱部材32の裏面寄りの部分に
凹溝32bが形成され、この凹溝32bに前記アッパケ
ース14の開口下縁部14aとケースカバー16の側壁
下端部とが嵌め込まれている。
部材32の裏面に絶縁層33を介して接着剤等で固着さ
れ、図3に示すように配列されている。
部(半導体スイッチング素子実装部)34aと入力端子
部34bとを有している。ドレイン接続部34aは、放
熱部材裏面に沿って水平方向に延び、その表面にはドレ
イン接続部34aの長手方向に沿って複数個(図例では
8個)のFET40の本体が並べられ、実装されてい
る。入力端子部34bは、前記ドレイン接続部34aの
片側端部(図3では左側端部)からケース内方に延び、
さらに図1及び図4に示すように上方に延びて前記バス
バー基板19に接続されている。
水平方向に延び、当該末端に図1及び図4に示すような
ボルト挿通孔34cが形成される一方、バスバー基板1
9から配電ユニット30側に向けて水平方向に電源入力
用バスバー25(図1)が突出し、その端部にもボルト
挿通孔25cが形成されている。ケースカバー16側に
おいては、上方に膨出するナット固定部61が形成さ
れ、このナット固定部61内にナット57が埋め込まれ
ており、前記入力端子部34b及び電源入力用バスバー
25に設けられたボルト挿通孔34c,25cに下側か
らボルト55が挿通され、前記ナット57にねじ込まれ
ることにより、このナット57に前記入力端子部34b
及び電源入力用バスバー25が固定されるとともに、こ
れら入力端子部34bと電源入力用バスバー25とが電
気的に接続されている。
スバー38は全体が短冊状をなし、放熱部材32の上縁
に沿う方向、換言すれば前記FET40の配列方向と平
行な方向に当該FET40と同数だけ交互に配列されて
いる。
が前記ドレイン接続部34aの直上方の位置に配される
一方、上端部は放熱部材32の上縁からさらに上方に突
出し、かつ、この端部には前述のヒューズ素子26のヒ
ューズ端子26aが圧入可能な二股フォーク状のヒュー
ズ接続端子36aが形成されている。
続用バスバー35が配設ユニット30側に向けて導出さ
れ、かつ、その端部が上方に折り曲げられており、当該
端部に前記ヒューズ接続端子36aと同様の(ヒューズ
端子26aが圧入可能な二股フォーク状の)ヒューズ接
続端子35aが形成されている。
ケースカバー16におけるヒューズ嵌入部23の端子嵌
入孔23a内に挿入されており、このヒューズ嵌入部2
3に嵌入されたヒューズ素子26の各ヒューズ端子26
aが前記ヒューズ接続端子36a,35aにそれぞれ圧
入されるようになっている。すなわち、両ヒューズ接続
端子36a,35aにまたがってヒューズ素子26が装
着され、このヒューズ素子26を媒介としてヒューズ接
続端子36a,35a同士が電気的に接続されるように
なっている。
必ずしも要しない。また、ヒューズ素子26を組付ける
場合にも、例えば前記ヒューズ素子26を全てバスバー
基板19側に組み込むようにしてもよい。
が前記ドレイン接続部34aの直上方の位置に配される
一方、上端部は放熱部材32の裏面からケース内方(図
1では右方)に折り起こされて基板接続用端子38aと
されている。
に固着される各バスバー34,36,38がそれぞれ単
一の金属板で形成されているが、配置によっては特定の
バスバーを複数の金属板で構成してこれらの金属板をジ
ャンピング線や溶接などの手段で接続するようにしても
よい。
に絶縁層33を形成する手段、及びこれに各バスバーを
固着させる手段も任意選択できる。例えば、放熱部材裏
面にシリコーン樹脂等からなる絶縁シートを貼着してそ
の上に前記バスバーを固着させてもよいし、絶縁性及び
熱伝導性に優れた接着剤を放熱部材裏面に塗布してユニ
ット構成用バスバーを貼着するようにしてもよい。
有し、この本体の側面からソース端子42及びゲート端
子44が含まれている。
面に露出するように配されており、これらFET40の
本体が前記入力端子用バスバー34のドレイン接続部3
4a上にはんだ付け等で実装されることにより、当該ド
レイン接続部34aに各FET40のドレインが電気的
に接続されている。また、FET40のソース端子42
はこれに対応する出力端子用バスバー36に、FET4
0のゲート端子44はこれに対応する基板接続用バスバ
ー38に、それぞれはんだ付け等によって実装されてい
る。すなわち、各FET40は、共通のドレイン接続部
34aと、各出力端子用バスバー36及び基板接続用バ
スバー38とにまたがって実装されている。
素子は前記パワーMOSFETに限らず、その他のトラ
ンジスタ(例えばIGBTや通常のバイポーラトランジ
スタ)やGTOをはじめとする各種サイリスタなど、ス
イッチング機能をもつ各種半導体素子を仕様に応じて適
用することが可能である。また、かかる半導体スイッチ
ング素子はパッケージ素子に限らず、例えば半導体チッ
プを直接実装したものであってもよい。
各端子との接続形態も特に問わず、例えば適所にワイヤ
ボンディングを用いるようにしてもよい。各半導体スイ
ッチング素子及び出力端子の個数や配列も適宜設定する
ことが可能であり、車両内における各電装品の配置や個
数等に応じて自由に定めればよい。
駆動を制御する制御回路が組み込まれたもので、例えば
プリント回路基板により構成することが可能である。こ
の制御回路基板50の適所には貫通孔が設けられ、この
貫通孔に前記各基板接続用バスバー38の基板接続用端
子38aが挿入され、はんだ付け等により接合されてい
る(図4)。これにより、当該基板接続用バスバー38
を介して制御回路基板50の制御回路に各FET40の
ゲート端子44が電気的に接続されるとともに、前記制
御回路基板50が放熱部材32の裏面に対向する姿勢で
設けられた状態となっている。
路と接続するための制御回路基板用コネクタ52,54
が実装されている。これらの制御回路基板用コネクタ5
2,54は、制御回路基板50において前記放熱部材3
2と反対側の面(ケース内側の面)に実装されている。
ット30では、配電回路の通電をオンオフするスイッチ
ング手段として、従来の電気接続箱でも用いられている
複数のリレースイッチ58が前記FET40と併用され
ている。
板40とは別に設けられたリレー基板56に実装されて
いる。このリレー基板56は、前記制御回路基板50と
ともに、当該制御回路基板50と略平行な姿勢で放熱部
材32の裏面に対向する位置に配されているが、当該制
御回路基板50よりも放熱部材32の裏面から大きく距
離をおいて配されている。そして、このリレー基板56
が前記放熱部材32の裏面と対向する側の面に、前記複
数のリレースイッチ56とリレー基板用コネクタ60と
が実装されている。このリレー基板用コネクタ60に
は、図4に示すようにね車載負荷へ電力を供給するため
のワイヤハーネス59に設けられた外部コネクタ59a
が結合されるようになっている。
板60はそれぞれ枠部材51A,51Bを介して放熱部
材32側に抱き込まれるように保持されている。
御回路基板50に電源を入力するための電源入力端子6
2と、前記リレー基板56に電源を入力するための電源
入力端子64とがともに前記バスバー基板19に向けて
突設されている。これに対してバスバー基板19側から
も前記電源入力用バスバー25と同様の電源入力用バス
バーが配電ユニット30側に向けて突設されており、当
該電源入力用バスバーと前記電源入力端子62,64と
が前記電源入力用バスバー25と入力端子部34aとの
接続と同じ構造(ナット固定部61に埋め込まれたナッ
ト57を用いた構造)によって接続されている。すなわ
ち、前記各電源入力端子62,64に図2及び図4に示
すようなボルト挿通孔が設けられ、同様に電源入力用バ
スバーにもボルト挿通孔が設けられ、各ボルト挿通孔に
挿通されたボルトがナット57にねじ込まれることによ
って各電源入力端子62,64と電源入力用バスバーと
の接続が行われている。
は、アッパケース14に形成された適当なコネクタハウ
ジング(例えばコネクタハウジング18)に結合された
外部コネクタよりバスバー基板19に入力される。この
電力は、バスバー基板19の電源入力用バスバー25か
らこれに入力端子部34bが接続されている入力端子用
バスバー34へ供給され、当該入力端子用バスバー34
のドレイン接続部34aに実装されているFET40の
ドレインに入力される。
のドレインに入力された電力が出力端子用バスバー36
からヒューズ素子26(ヒューズ嵌合部23に嵌入され
ているヒューズ素子26)を経由してバスバー基板19
のヒューズ接続用バスバー35に入力される。この電力
は、アッパケース14の適当なコネクタハウジングに結
合された外部コネクタから所定の電気的負荷(例えば車
載電装品)へ供給される。これに対してFET40がオ
フの場合には、そのドレインに電力が入力されても出力
端子用バスバー36には出力されない。すなわち、配電
回路は遮断される。
板50に組み込まれた制御回路により制御される。具体
的には、電気接続箱外の回路から送られる操作信号(例
えばスイッチ信号)が制御回路基板用コネクタ52,5
4を通じて制御回路基板50の制御回路に入力され、こ
の操作信号を受けた制御回路は、基板接続用バスバー3
8を通じて適当なFET40のゲート端子44に制御信
号を入力することにより、そのFET40におけるドレ
イン−ソース間の通電のオンオフ切換を制御する。
を経由して電源入力端子64からリレー基板56に入力
され、このリレー基板56に実装されたリレースイッチ
58及びリレー基板用コネクタ56さらにはワイヤハー
ネス59を通じて車両各部位に配電される。このリレー
基板56においても、前記リレースイッチ58のオンオ
フによって給電制御が行われる。
ー回路に組み込まれていた機械式のリレースイッチの一
部がFET40に置き換えられ、かつ、これらのFET
40が共通の放熱部材32に固着されたバスバー34,
36,38の表面に実装されているので、各FET40
の冷却を一括して効率良く行うことができる。さらに、
前記FET40と併用されるリレースイッチ58につい
ても、これをリレー基板56に実装して、当該リレー基
板56を前記FET40を制御するための制御回路基板
50と略平行な姿勢で当該基板50とともに放熱部材3
2の裏面に対向するように配置しているので、コンパク
トな構造でFET40の制御回路とリレー回路の双方を
組み込むことが可能であるとともに、前記リレースイッ
チ58の発する熱も、前記リレー基板56に実装された
リレー基板用コネクタ60からワイヤハーネス59を通
じてケース外部へ有効に放散させることができる。
対して表向きに組付けることにより、前記リレー基板5
6及び制御回路基板50はFET40とともに必然的に
裏向きに配置されることになるので、両基板56,50
およびFET40をケース外部から有効に保護すること
が可能である。
板50とを接続するための具体的な手段を問わず、例え
ば、両者を専用の配線材を介して接続するようにしても
よい。ただし、前記実施形態のように、FET40のゲ
ート端子44が実装されている基板接続用バスバー38
を折り起こして基板接続用端子38aを形成し、これに
制御回路基板50を接続するようにすれば、簡単な構造
でFET40と制御回路基板50との電気的接続を行う
ことができる。
52,54やリレー基板用コネクタ60の有無について
も仕様に応じて適宜選択すればよい。これらのコネクタ
を設ける場合にも、その配置は特に限定されないが、図
示のような配置をとることによって次のような効果を得
ることが可能になる。
用コネクタ52,54が放熱部材32と反対側の面に実
装されているために、制御回路基板50と放熱部材32
の裏面とを近付けることが可能であり、その分、制御回
路基板50とFET40との接続距離(図示の構造の場
合には基板接続用バスバー38の突出量)を小さく抑え
ることができる。
ネクタ60がリレースイッチ58と同じ側の面に実装さ
れているので、当該コネクタ60とリレースイッチ58
とが互いに反対側の面に実装されている構成に比べて、
リレー基板56全体の寸法(特に基板厚み方向の寸法)
を大幅に削減することができる。しかも、リレー基板5
6が放熱部材32の裏面と対向する側の面に前記リレー
スイッチ58及びリレー基板用コネクタ60が実装され
ているので、リレースイッチ58を放熱部材32に近付
けることができ、この放熱部材32の冷却機能を用いて
リレースイッチ近傍の雰囲気温度も有効に低下させるこ
とができる。
基板50よりも放熱部材の裏面から大きく距離をおいて
配置した上で前述のようなコネクタ52,54,60の
実装を行っているので、これらのコネクタを全てコンパ
クトに配置することができ、ユニット全体の寸法(特に
放熱部材及び各基板の厚み方向の寸法)を有効に削減す
ることができる。
板19がケースカバー16に沿って設けられ、そのケー
スカバー16にヒューズ素子26を装着するためのヒュ
ーズ装着部22が形成されるとともに、前記制御回路基
板用コネクタ52,54やリレー基板用コネクタ60が
前記ヒューズ装着部22と反対の側に指向しているの
で、ヒューズ装着部22と各コネクタ52,54,60
との相互干渉を避けながら配電ユニット30をアッパケ
ース14にコンパクトに組み込むことが可能になってい
る。
の裏面に絶縁層を介して入力端子用バスバー及び出力端
子用バスバーが固着され、その表面に複数の半導体スイ
ッチング素子が実装された配電ユニットであるので、こ
れら半導体スイッチング素子の冷却が前記放熱部材によ
って集中的に効率良く行われるとともに、各半導体スイ
ッチング素子の駆動制御が制御回路基板に組み込まれた
制御回路によって行われる。
いた配電回路とは別に、リレースイッチを用いた配電回
路を保有するリレー基板を具備し、このリレー基板を前
記制御回路基板と略平行な姿勢で当該制御回路基板とと
もに放熱部材の裏面に対向するように配置したものであ
るので、この配電ユニットをそのまま車両の電気接続箱
のケースに組み込むことにより、バスバー基板の構造は
複雑にすることなく、スイッチング手段としてスイッチ
ング素子が介在した配電回路とリレースイッチが介在し
た配電回路の双方を電気接続箱に容易に構築することが
できるとともに、前記両基板及び半導体スイッチング素
子をケース外部から有効に保護することができる効果が
ある。
正面図である。
バーの配列を示す一部断面側面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 車両の電気接続箱のケース内に組み込ま
れて入力端子から出力端子への配電回路を構成する配電
ユニットであって、前記電気接続箱の外側に露出するよ
うに配される放熱部材と、入力端子用バスバー及び複数
の出力端子用バスバーを含み、前記放熱部材の裏面に絶
縁層を介して固着される複数枚のユニット構成用バスバ
ーと、前記放熱部材の裏側で前記入力端子用バスバー及
び出力端子用バスバーの表面に実装され、前記入力端子
用バスバーから出力端子用バスバーへの配電回路の途中
に介在する半導体スイッチング素子と、これらの半導体
スイッチング素子の駆動を制御する制御回路基板と、こ
の制御回路基板とは独立して設けられ、前記ユニット構
成用バスバーにより形成される配電回路とは別の配電回
路が組み込まれるとともにその配電回路中に介在するリ
レースイッチが実装されたリレー基板とを備え、かつ、
このリレー基板及び前記制御回路基板が互いに略平行な
姿勢で前記放熱部材の裏面に対向するように配置されて
いることを特徴とする電気接続箱用配電ユニット。 - 【請求項2】 請求項1記載の電気接続箱用配電ユニッ
トにおいて、前記半導体スイッチング素子が接続されて
いるユニット構成用バスバーの一部が折り起こされるこ
とにより、前記放熱部材の裏面から立直する基板接続用
端子を形成しており、この基板接続用端子に前記制御回
路基板が接続されていることを特徴とする電気接続箱用
配電ユニット。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の電気接続箱用配
電ユニットにおいて、前記制御回路基板において前記放
熱部材と反対側の面に当該制御回路基板と外部回路とを
接続するための制御回路基板用コネクタが実装されてい
ることを特徴とする電気接続箱用配電ユニット。 - 【請求項4】 請求項1記載の電気接続箱用配電ユニッ
トにおいて、前記リレー基板にその配電回路と外部回路
とを接続するためのワイヤハーネスのコネクタが結合さ
れるリレー基板用コネクタが実装されていることを特徴
とする電気接続箱用配電ユニット。 - 【請求項5】 請求項4記載の電気接続箱用配電ユニッ
トにおいて、前記リレー基板に対して前記リレー基板用
コネクタが前記リレースイッチと同じ側の面に実装され
ていることを特徴とする電気接続箱用配電ユニット。 - 【請求項6】 請求項5記載の電気接続箱用配電ユニッ
トにおいて、前記リレー基板が前記放熱部材の裏面と対
向する側の面に前記リレースイッチ及びリレー基板用コ
ネクタが実装されていることを特徴とする電気接続箱用
配電ユニット。 - 【請求項7】 請求項5記載の電気接続箱用配電ユニッ
トにおいて、前記リレー基板が前記制御回路基板よりも
放熱部材の裏面から大きく距離をおいて配置されるとと
もに、前記制御回路基板において前記放熱部材と反対側
の面に当該制御回路基板と外部回路とを接続するための
制御回路基板用コネクタが実装され、かつ、前記リレー
基板が前記放熱部材の裏面と対向する側の面に前記リレ
ースイッチ及びリレー基板用コネクタが実装されている
ことを特徴とする配電ユニット。 - 【請求項8】 電力回路を構成する複数枚のバスバーを
含むバスバー基板がケースに組み込まれた電気接続箱に
おいて、そのケースに請求項1〜7のいずれかに記載の
電気接続箱用配電ユニットがその放熱部材が表側を向い
て半導体スイッチング素子が裏側を向く状態で固定さ
れ、かつ、当該配電ユニットの入力端子用バスバー及び
出力端子用バスバーが前記バスバー基板に電気的に接続
されていることを特徴とする電気接続箱。 - 【請求項9】 請求項8記載の電気接続箱において、前
記バスバー基板が前記ケースの外壁に沿って設けられ、
当該外壁にヒューズ素子を装着するためのヒューズ装着
部が形成されるとともに、前記制御回路基板、リレー基
板の少なくとも一方に実装された基板用コネクタが前記
ヒューズ装着部と反対の側に指向していることを特徴と
する電気接続箱。
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