JP4027012B2 - 車両の電気接続箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載されるバッテリー等の電源に複数の車載負荷を電気的に接続するための車両の電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に設けられる電気接続箱としては、金属製のバスバーと絶縁板とが交互に積層されてなるバスバー基板を具備し、このバスバー基板によって構成されたバスバー回路を通じて、車載電源(例えばバッテリー)を多数の車載負荷(電装品)に接続するものが一般に知られている。さらに、前記バスバー基板には、機械式のリレーブロックが組み込まれ、前記車載電源と各負荷との間の通電をその途中で適宜オン/オフ切換できるように構成されている。
【0003】
図7は、前記機械式リレーを電気接続箱に組み付けるための構造の一例を示したものである。図において、絶縁ケース101の内部にバスバー基板102が収納され、このバスバー基板102を構成するバスバーの端部が上向きに折り起こされることにより複数のタブ端子103が形成されており、各タブ端子103には中継端子105が装着されるようになっている。一方、絶縁ケース101には、その外面から外向きに突出するリレー用のコネクタハウジング部104が一体に形成され、このハウジング部104内に、前記各タブ端子103及び中継端子105が裏側(図では下側)から挿入される複数の端子収容室104aが形成されている。そして、これらの端子収容室104aにリレーブロック106の各端子が挿入されることにより、これらリレーブロック106の各端子が各中継端子105を介して各タブ端子103に接続されるとともに、当該リレーブロック106が絶縁ケース101の外面に装着されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の電気接続箱では、前記バスバー基板102上にリレーブロック106を組み込む必要があるが、このリレーブロック106は機械式であり、しかも、車載バッテリーに直接接続される大電流仕様のものであるから、その構造は必然的に大型のものとなる。
【0005】
一方、バスバー基板102側においては、その適所に前記リレーブロック106を介在させるスペースが必要であり、その分バスバー基板102の面積が増大するとともに、構造が複雑となる。しかも、前記リレーブロック106をバスバー基板102に接続するのに当該基板から複数(図例では3つ)のタブ端子103を互いに近接した位置で起立させる必要があることから、バスバー同士が互いに干渉しないように余裕をもったレイアウト設計をしなければならず、場合によってはバスバーの積層数を増やす必要が生じる。
【0006】
以上の理由により、従来の電気接続箱では、その小型化及び構造の簡素化が困難とされており、その抜本的な対策が重要課題となっている。
【0007】
さらに、前記従来構造では、車両のグレード等に応じて使用電流の変更すなわちリレー容量の変更をする場合、その変更に応じてリレーブロック106の大きさが変わるため、このリレーブロック106を接続するための複数のタブ端子103同士の間隔や形成位置を変えなければならない。すなわち、前記従来構造では、バスバー基板102で構成された回路中にリレーブロック106が混在しているため、仕様変更などに応じて大きさの異なるリレーブロック106を使用する場合には、そのリレーブロック106に応じてバスバー基板102全体の設計変更をしなければならず、汎用性が低いという欠点もある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑み、小型かつ簡素な構造で電源と各負荷との電気的接続を行うことができ、また汎用性にも優れた電気接続箱を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、車両に搭載された電源に複数の車載負荷を接続するための車両の電気接続箱であって、前記電源に接続される入力端子と複数の出力端子とを有し、かつ、各出力端子と前記入力端子との間に半導体スイッチング素子が介在する配電部と、回路構成用の金属製のバスバー及びその上に積層される絶縁板を有し、前記配電部の各出力端子を複数の車載負荷に接続するバスバー回路部とを備え、このバスバー回路部におけるバスバーの一部と前記配電部の各出力端子とが接続された状態でこれら配電部及びバスバー回路部が共通のケースに組み込まれているものである。
【0010】
この構成によれば、バスバー回路部に接続される配電部の各半導体スイッチング素子が、従来の電気接続箱におけるリレーブロックの機能を果たすので、このリレーブロックの省略は勿論のこと、当該リレーブロックをバスバー基板に取付けるための端子構造をもバスバー回路部から省略することができ、このバスバー回路部の構成は飛躍的に簡素化される。しかも、前記配電部は入力端子と各出力端子との間に小さな半導体スイッチング素子を介在させたものであり、機械式のリレーブロックに比べて小型、軽量な構成となっている。従って、本発明にかかる電気接続箱は従来の電気接続箱に比べて小型かつ簡素な構造で電源と各負荷との電気的接続を行うことが可能である。
【0011】
また、この電気接続箱では、前記配電部とバスバー回路部とが相互独立しているので、従来のようにバスバー回路中にリレーブロックが混在する構成に比べ、次のような利点がある。
【0012】
▲1▼ 例えば使用電流の変更などに伴って半導体スイッチング素子を代えなければならない場合、バスバー回路部側の回路に変更がなければこのバスバー回路部に共通のものを使用することが可能である。すなわち、仕様変更の内容によっては、バスバー回路部側の設計変更をすることなく配電部の交換のみで対応が可能であり、汎用性が高い。
【0013】
▲2▼ 配電部に用いられる各半導体スイッチング素子は、比較的発熱量の高いものが一般的であり、その放熱、冷却を要する場合が多々存在し得る。ここで、従来のようにリレーブロック106がバスバー回路中に混在する構造では、そのリレーブロック106を半導体スイッチング素子に単純に置き換えても、バスバー回路中に分散配置された各半導体スイッチング素子の発する熱をケース外部に有効に放散させることが非常に難しく、これが半導体スイッチング素子の導入の大きな妨げとなっていたが、本発明にかかる構造では、バスバー回路部に接続すべき複数の半導体スイッチング素子が当該バスバー回路部とは独立した配電部に集中配置されているため、各半導体スイッチング素子の冷却処理を当該配電部において一括して行うことが可能である。
【0014】
具体的には、前記配電部に、各半導体スイッチング素子と熱伝達可能に接続される放熱部材が設けられるとともに、この放熱部材が前記ケースの外面に露出するように当該ケースに配電部が組み込まれている構成とすることにより、各半導体スイッチング素子の放熱、冷却を配電部側で一括して効率良く行うことができる。
【0015】
例えば、前記配電部に、その入力端子と電気的につながり、前記各半導体スイッチング素子の入力側通電端子が電気的に接続された状態でこれらの半導体スイッチング素子が実装されるドレイン接続板が設けられ、このドレイン接続板に前記放熱部材が熱伝達可能に接続されている構成とすることも可能である。このような構成にすれば、前記ドレイン接続板を用いて、各半導体スイッチング素子の入力側通電端子を共通の入力端子に対して電気的に一括接続できるとともに、ケース外面に露出する放熱部材に熱的に一括接続することができる。従って、簡素な構造で、回路構成の簡素化と効率の高い冷却とを実現できる。
【0016】
ここで、前記ドレイン接続板は、前記入力端子と電気的につながるものであればよく、両者を別部材で構成して例えば溶接などで機械的かつ電気的に接続するようにしてもよいが、これら入力端子及びドレイン接続板を同じ1枚の金属板から形成することにより、部品点数をさらに減らして車両の電気接続箱の構造をさらに簡素化し、また薄型化することができる。
【0017】
本発明において、配電部の各出力端子とバスバー回路部との具体的な接続構造は、種々設定が可能である。例えば、前記バスバー回路部が、前記バスバー及び絶縁板が交互に複数層重ねられることにより構成されている場合には、その最下面のバスバーが下方に露出することになるので、その一部に前記配電部の出力端子を接続することにより、簡単な構造で配電部とバスバー回路部との連携ができる。
【0018】
前記配電部の各出力端子と前記バスバーの一部とは例えばワイヤボンディングなどで接続するようにしてもよいが、これらが直接重ねられた状態で接続された構造とすれば、より確実な接続ができる。また、溶接といった簡便な手段をとることが可能であり、これにより接続部分の機械的な強度も十分に確保できる。
【0019】
また、前記配電部の各出力端子が同じ向きに突出する状態で一方向に配列される一方、前記バスバー回路部の周縁部に前記各出力端子の配列方向と平行な方向に複数の配電部接続用バスバーが配列され、これらのバスバーと前記各出力端子とが接続された状態で、配電部及びバスバー回路部が互いに隣接する位置に配置された構成とすれば、配電部の各出力端子とバスバー回路部の各バスバーとを最短経路で結んでこれら配電部及びバスバー回路部をケース内にコンパクトに収めることが可能になる。
【0020】
さらに、前記配電部における各出力端子の配列方向と平行な方向に各半導体スイッチング素子が配列され、各半導体スイッチング素子の出力側通電端子が各出力端子に直結されている構成とすれば、配電部自体も小型化できる。
【0021】
さらに、出力端子のみならず、前記配電部の各出力端子及び入力端子が同じ向きに突出する状態で一方向に配列される一方、前記バスバー回路部の周縁部に前記各出力端子及び入力端子の配列方向と平行な方向に複数の配電部接続用バスバーが配列され、これらのバスバーと前記各出力端子及び入力端子とが接続されることにより、その入力端子がバスバー回路部を介して前記電源に接続されるように構成すれば、配電部と外部回路との入出力をすべて前記バスバー回路部を通じて一括して行うことが可能になり、回路の合理化とともに、配電部自体の小型化も一層進められる。
【0022】
この電気接続箱では、前記各半導体スイッチング素子の通電を制御するための回路が必要であるが、この回路の配設場所は種々設定可能であり、配電部に設けてもよいし、それ以外の場所に設けることも可能である。例えば、前記ケース内に前記バスバー回路部を通じて外部の車載電子ユニットと接続される制御回路基板が組み込まれる場合、この制御回路基板に、前記配電部の各半導体スイッチング素子の通電制御端子と電気的に接続されて当該半導体スイッチング素子の通電制御を行う通電制御回路を組み込むようにすれば、通電制御用の回路基板を特別に追加することなく、簡素な構造で半導体スイッチング素子の通電制御を行うことができる。
【0023】
さらに、前記制御回路基板の通電制御回路と前記配電部に設けられている各半導体スイッチング素子の通電制御端子とが前記バスバー回路部を経由して電気的に接続されるようにすることも可能であり、このようなバスバー回路部の活用で、前記通電制御回路と配電部との接続構造も簡素化できる。
【0024】
具体的に、前記配電部に前記各半導体スイッチング素子の通電制御端子と接続される制御用端子が設けられるとともに、これら制御用端子及び前記各出力端子が交互に並びかつ同じ向きに突出する状態で一方向に配列される一方、前記バスバー回路部の周縁部に前記各出力端子及び制御用端子の配列方向と平行な方向に複数の配電部接続用バスバーが配列され、これらのバスバーと前記各出力端子及び制御用端子とが接続された状態で、配電部及びバスバー回路部が互いに隣接する位置に配置されている構成とすれば、その隣接配置によって電気接続箱全体の小型化を図りながら、その半導体スイッチング素子の通電制御端子及び出力側通電端子とバスバー回路部との接続を的確に行うことができる。
【0025】
さらに、前記配電部及びバスバー回路部の並び方向と略平行に前記制御回路基板を配設することにより、より一層の小型化が進められる。
【0026】
この場合、前記制御回路基板の少なくとも一部が前記配電部と重なるように当該制御回路基板が配設される(すなわち配電部寄りに制御回路基板が配置される)とともに、前記ケースに、前記制御回路基板を収納する基板収納部と前記バスバー回路部を外部回路と接続するためのコネクタ部とが並べて形成されている構成とすれば、前記制御回路基板の収納空間とコネクタ部の配設空間とを合理的に配置することができ、より一層の小型化を図ることができる。
【0027】
また、前記各出力端子及び制御用端子の配列方向と平行な方向に各半導体スイッチング素子が配列され、各半導体スイッチング素子の出力側通電端子及び通電制御端子がそれぞれ各出力端子及び制御用端子に直結されている構成とすることにより、配電部自体の小型化も図ることができる。
【0028】
本発明において、配電部における端子の具体的なレイアウトは特に問わないが、これらの端子を金属板で構成して略同一平面上に配置するようにすれば、配電部の厚みをきわめて小さくすることができ、ひいては電気接続箱全体のコンパクト化、薄型化に寄与し得る。
【0029】
なお、「同一平面上に配列されている」とは、必ずしも全端子の全部分が同一平面上に並んでいるもの、すなわち全端子が平板状のものに限定する趣旨ではなく、入力端子または出力端子が一部前記「同一平面」から逸脱する形状を有するものも含む趣旨である。例えば、基本的に同一平面に並んでいる入力端子または出力端子の一部が折り曲げられて接続用のタブを形成したり、端子の端部が複数列にわたって突出する形状であったりするものでもよい。
【0030】
さらに、前記各端子を樹脂モールドにより一体化することも可能であり、この樹脂モールドで配電部ケースを構成することにより、部品点数の少ない構造で各端子の配列を確実に固定することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
まず、この実施の形態にかかる車両の電気接続箱の回路構成を図1を参照しながら説明する。
【0033】
この電気接続箱にかかる回路は、車載電源(図ではバッテリー)に接続される配電部PDと、バスバー基板で構成されたバスバー回路部JBと、制御回路基板18とで構成されている。
【0034】
配電部PDは、前記バッテリーに接続される入力端子10と、複数(図例では3つ)の出力端子12と、同数の制御用端子17とを有し、各出力端子12と前記入力端子10との間にそれぞれ半導体スイッチング素子(図例ではパワーMOSFET14。以下、単に「FET」と称する。)が介在している。詳しくは、各FET14の入力側通電端子(ドレイン)が共通の入力端子10に接続され、各FET14の出力側通電端子(ソース)がこれに対応する出力端子12に接続され、各FET14の通電制御端子(ゲート)がこれに対応する制御用端子17に接続されている。
【0035】
なお、前記出力端子12の個数は、車両における配電対象の場所や種類に応じて適宜設定すればよい。図例では、配電対象がIG系負荷(ワイパー、ウインドウォッシャー、ヒータ等)、Acc系負荷(シガライター、オーディオ、アクセサリー)、+B系負荷(テールランプ、パネルランプ等)の3つのグループに分類され、各グループごとにFET14及び出力端子12が具備されている。
【0036】
バスバー回路部JBは、金属板からなるバスバー層と絶縁板からなる絶縁層とが交互に複数層重ね合わされたバスバー基板により構成され、その基板周縁部には、前記配電部PDの入力端子10に接続される入力端子接続用バスバー(配電部接続用バスバー)30と、出力端子12に接続される出力端子接続用バスバー(配電部接続用バスバー)32と、制御用端子17に接続される制御用端子接続用バスバー37とが設けられている。また、前記バスバーの適所には、外向きに突出する外部接続用タブ34及び制御回路基板接続用タブ36が形成され、前記外部接続用タブ34が電気接続箱外部の回路に接続され、制御回路基板接続用タブ36が制御回路基板18に接続されるようになっている。
【0037】
さらに、バスバー回路部JBの回路途中部分には、ヒューズブロックからなるヒューズ部16が組み込まれるようになっている。
【0038】
このバスバー回路部JBの行う回路接続は次の通りである。
【0039】
▲1▼ 配電部PDの入力端子10及び他のバッテリー直結型車載負荷を車載バッテリーに接続する(図1上段部参照)。
【0040】
▲2▼ 配電部PDの各出力端子12をヒューズ部16を介して対応する車載負荷に接続する。
【0041】
▲3▼ 配電部PDの各制御用端子17と、制御回路基板18に操作信号を入力する外部回路と、制御回路基板18から制御信号が出力される外部回路とを当該制御回路基板18に接続する。
【0042】
制御回路基板18に組み込まれる制御回路は、前記バスバー回路部JBを経由して入力される操作信号に基づき、同じくバスバー回路部JBを経由して、もしくは直接に、車載電子制御ユニット(例えばドア制御ユニットやランプ制御ユニット)に制御信号を送り、その制御を行う。
【0043】
さらに、この制御回路基板18には、前記制御回路に加え、前記各FET14のオンオフ切換を制御する制御回路が組み込まれている。この制御回路は、前記バスバー回路部JBを経由して入力される操作信号に基づき、同じくバスバー回路部JBを経由して各FET14のゲート端子(通電制御端子)に制御信号を入力し、そのドレイン−ソース間の通電のオンオフ切換を制御する。
【0044】
次に、この図1の回路を実現する車両の電気接続箱の具体的な構造を、図2〜図6を参照しながら説明する。
【0045】
図2及び図3に示すように、前記配電部PD及びバスバー回路部JBは水平方向に並設され、共通のケース40に組み込まれている。
【0046】
配電部PDの具体的構造を図4〜図6に示す。この配電部PDでは、その配電回路を構成する導体がすべて金属板から構成され、これらの金属板がその板厚方向と直交する同一平面上に配されるとともに、樹脂モールドによって一体化されている。
【0047】
図示のように、入力端子10、複数(図例では3本)の出力端子12及び制御用端子17は、短冊状に形成され、全て同じ向きに突出する(後述のバスバー回路部JBに向かって突出する)状態で横一列に配列されている。具体的には、出力端子12及び制御用端子17が交互に配列され、その外側に入力端子10が配列されている。
【0048】
これらの端子10,12,17の奥側(図4では左側)には、その端子配列方向に延びるドレイン接続板(導体板)20が配され、このドレイン接続板20及び入力端子10が同じ1枚の金属板で構成されている。すなわち、ドレイン接続板20と入力端子10とは一体につながっている。そして、このドレイン接続板20上に各端子の配列方向と平行に複数(図例では3つ)のFET14が並べて実装されている。
【0049】
各FET14の端子のうち、入力側通電端子であるドレイン端子14dはチップ本体の裏面に露出するように形成され、出力側通電端子であるソース端子14s及び通電制御端子であるゲート端子14gは前記チップ本体の側面から同じ向きに突出している。そして、前記各出力端子12及び制御用端子17の配列及びピッチに対応する配列及びピッチでドレイン接続板20上に各FET14が一列に配され、これらFET14のドレイン端子14dが前記ドレイン接続板20に直接接触する状態で当該ドレイン接続板20上にFET14が溶接等(例えば半田付け)によって実装されるとともに、各FET14のソース端子14s及びゲート端子14gがそれぞれ出力端子12及び制御用端子17の後端に半田付けなどの手段で電気的に接続されている。
【0050】
なお、前記制御回路に各FET14のゲート電圧を上げる昇圧回路を含ませるようにしてもよい。また、この昇圧回路を制御回路基板18とは別に構成して当該制御回路基板18と各FET14のゲート端子14gとの間に介在させる(例えばドレイン接続板20上に配設する)ようにしてもよい。
【0051】
配電部PDの製造は、1枚の金属板から前記各端子10,12,17及びドレイン接続板20が相互に小幅のつなぎ部分でつながれた形状の原板を打ち抜いた後、その打ち抜いた金属板を樹脂モールドしてから前記つなぎ部分を切断するという方法によって行われている。そして、その樹脂モールドが配電部PDのケース22を構成している。
【0052】
このケース22は、図6にも示すように、前記ドレイン接続部20を上下に開放する形状を有し、その上側空間に各FET14が配設されている。また、各端子10,12,17はケース22の側壁を貫通してケース22の外側に水平向きに突出している。
【0053】
前記ケース22の下側空間には、これを覆うようにして放熱部材24が装着されている。
【0054】
この放熱部材24は、例えばアルミニウム合金や銅合金のように熱伝導性の高い(もしくは比熱の大きい)材料で全体が一体に形成されており、この放熱部材24の下面(配電部外方に露出する面)には、互いに平行な直線状の多数枚のフィン25が形成されている。
【0055】
前記放熱部材24の上面には、前記FET14の配列方向と平行な方向に延びる台部26が上向きに突出する形状に形成されている。そして、この台部26の上面に前記ドレイン接続板20の裏面がシリコーン等からなる絶縁シート28を介して熱伝達可能に接続されている。
【0056】
なお、本発明では配電部PDの具体的な構造を問わず、各端子の配列も自由に設定が可能である。例えば、各端子10,12,17は必ずしも同一平面上に配さなくてもよく、上下複数段にわたって配置してもよい。ただし、前記のように略同一平面上に各端子を配置すれば、配電部PDの薄型化が可能であり、かつ、これらを樹脂モールドで一体化することにより、簡素な構造で取扱容易な配電部PDを構築できる。
【0057】
バスバー回路部JBは、金属板からなる回路構成用導体であるバスバーBBと、その上に配される絶縁板IBとが交互に複数層重ね合わされたバスバー基板により構成されている。従って、このバスバー基板の最下面には最下層のバスバーが露出している。
【0058】
そして、この基板最下面における基板の一端部(前記配電部PCに近接する側の端部)に、配電接続用バスバーである前記入力端子接続用バスバー30、出力端子接続用バスバー32、及び制御用端子接続用バスバー37が、配電部PD側の入力端子10、出力端子12、及び制御用端子17の配列と同じ配列で並べられ、各バスバー30,32,37にそれぞれ入力端子10、出力端子12、制御用端子17が下方から重ね合わされた状態でそのバスバーと端子とが溶接により固定されている。これにより、前記配電部PDとバスバー基板とがその基板厚み方向と直交する方向に横並びに隣接した位置に配され、かつ、その端部同士が相互連結された状態となっている。
【0059】
また、各バスバーの端部は上側もしくは下側に適当に折り起こされ、これにより外部接続用タブ34及び制御回路基板接続用タブ36が形成されており、そのうちの制御回路基板接続用タブ36が制御回路基板18に接続されている。
【0060】
制御回路基板18は、前記配電部PD及びバスバー回路部JBの並び方向と略平行な状態で、当該配電部PDとバスバー回路部JBとに跨るようにこれらの上方に配置されている。すなわち、制御回路基板18の一部分が配電部PDに重なり、残りの部分がバスバー回路部JBの配電部寄りの端部に重なるような位置に当該制御回路基板18が配設されている。
【0061】
この制御回路基板18の適所には、回路接続用のスルーホール19が設けられている。一方、前記バスバー回路部JBの各回路基板接続用タブ36は、配電部PCに近い側の領域(すなわち制御回路基板18と重なる領域)に集中配置され、かつ、全て上向きに折り起こされている。そして、これらの回路基板接続用タブ36に中継端子38が連結され、かつ、これらの中継端子38が前記各スルーホール19を貫通する状態で半田付けされることにより、制御回路基板18の回路とバスバー回路部JBとの回路接続が行われている。
【0062】
この電気接続箱のケース40は、前記配電部PD及びバスバー回路部JBを一括して収容する大きさを有し、このケース下面から下方に配電部PDにおける放熱部材24のフィン25が露出している。また、配電部PD側の部分の上面には、さらに前記制御回路基板18を収納するための基板収納部44が突設されている。
【0063】
また、同じくケース40の上面であって前記基板収納部44と並ぶ部分や、ケース40の下面には、ケース内外を連通するコネクタハウジング部42が形成され、各コネクタハウジング部42内に前記バスバー回路部JBの各外部接続用タブ34が突出することにより、外部接続用コネクタOCが構成されている。すなわち、前記外部接続用タブ34によって外部接続用コネクタOCのコネクタ端子が構成され、コネクタハウジング部42によって外部接続用コネクタOCのハウジングが構成されており、各外部接続用コネクタOCに電気接続箱外部のワイヤハーネスに設けられたコネクタが接続されることにより、バスバー回路部JBが外部回路に接続されるようになっている。
【0064】
また、前記外部接続用コネクタOCに加え、前記ヒューズ部16を構成するヒューズボックスが適宜装着されるヒューズ装着部43が形成され、このヒューズ装着部43にもバスバーが突出しており、このハウジング部43に前記ヒューズボックスが装着されることにより、前記バスバー回路部JB内に適宜ヒューズ部16が組み込まれるようになっている。
【0065】
次に、この電気接続箱の作用を説明する。
【0066】
図略の車載バッテリーから出力される電力は、適当な外部接続用コネクタJBの外部接続用タブ34からバスバー回路部JB内に導入され、さらに入力端子接続用バスバー30及び入力端子10を通じて各FET14のドレイン端子14dに分配される。FET14がオンの場合には、そのドレイン端子14dに入力された電力が出力端子12及び出力端子接続用バスバー32を通じてバスバー回路部JB内に供給され、このバスバー回路部JBからその外部接続用タブ34を通じて車載負荷に分配される。
【0067】
一方、外部回路から送られる操作信号(例えばスイッチ信号)はバスバー回路部JBを通じて制御回路基板18の制御回路に入力される。制御回路は、その操作信号に応じ、同じくバスバー回路部JBを通じて各FET14のゲート端子14gに制御信号を入力し、そのFET14におけるドレイン−ソース間の通電のオンオフ切換を制御する。FET14がオフに切換えられたときには、このFET14のソース端子14sに接続されているバスバー回路への給電が遮断される。
【0068】
以上示した車両の電気接続箱では、従来はバスバー回路に組み込まれていた機械式のリレースイッチがFET14に置き換えられ、かつ、これらのFET14が配電部PDとして独立かつ集中的に配置されているので、バスバー回路部JBの構造は飛躍的に簡略化且つ小型化されるとともに、FET14の冷却処理も容易であり、これらに共通の放熱部材24を熱的に接続してケース40の外部に露出させることにより、効率の高い冷却ができる。また、使用電流の変更などによりFET14を交換しなければならない場合でも、バスバー回路部JBは設計変更せずに配電部PDの交換のみで対処することも可能であり、汎用性に優れている。
【0069】
なお、本発明の実施形態は以上のものに限られず、例として次のような形態をとることも可能である。
【0070】
・配電部PDにおいて使用する半導体スイッチング素子は前記パワーMOSFETに限らず、その他のトランジスタ(例えばIGBTや通常のバイポーラトランジスタ)やGTOをはじめとする各種サイリスタなど、スイッチング機能をもつ各種半導体素子を仕様に応じて適用することが可能である。また、かかる半導体スイッチング素子はパッケージ素子に限らず、例えば半導体チップを直接実装したものであってもよい。半導体スイッチング素子と各端子との接続形態も特に問わず、例えば適所にワイヤボンディングを用いるようにしてもよい。
【0071】
さらに、本発明では各半導体スイッチング素子及び出力端子の個数や配列も適宜設定することが可能であり、車両内における各電装品の配置や個数等に応じて自由に定めればよい。
【0072】
・前記実施形態では、配電部PDにおいてドレイン接続板20と入力端子10とが同じ1枚の金属板から形成されたものを示したが、これらを別部材として溶接などの手段で接続するようにしてもよい。また、前記ドレイン接続板20を用いずに各半導体スイッチング素子の入力側通電端子を個別に入力端子に接続することも可能である。ただし、前記実施形態の構造により、各半導体スイッチング素子と入力端子との電気的接続と、各半導体スイッチング素子の冷却とを同じドレイン接続板20を用いて効率良く行うことができ、配電部PDを飛躍的に小型化できる効果が得られる。
【0073】
・本発明では、各出力端子を配電部PDから例えば上向きに突出させ、バスバー回路部JBのバスバーに対して下方から接続するようにすることも可能である。ただし、前記実施形態のように、各出力端子12を同じ向きに突出する状態で一方向に配列し、バスバー回路部JBの周縁部に前記各出力端子の配列方向と平行な方向に複数の出力端子接続用バスバーを配列され、これらのバスバーと前記各出力端子とが接続された状態で、配電部及びバスバー回路部が互いに隣接する位置に配置された構成とすれば、配電部PDとバスバー回路部JBとを略同一平面上でかつ最接近させた状態で配置することができ、電気接続箱全体の著しい小型化を図ることができる。
【0074】
・本発明では、配電部PDの各端子10,12,17とバスバー回路部JBの各配電部接続用バスバー30,32,37との接続手段についても適宜設定が可能であり、例えば配電部PD及びバスバー回路部JBをケース40内にリジッドに固定して前記接続をワイヤボンディングなどのフレキシブルな構造で接続することも可能である。ただし、前記実施形態のように端子−バスバーを直接重ね合わせて溶接で接続するようにすれば、部品点数の少ない簡素な構造で高い接続信頼性を確保することが可能であり、また、接続部分の機械的強度も高く保持できる。
【0075】
・本発明では、配電部PDの例えば入力端子10を出力端子12とは別の向きに突出させてこの入力端子10に外部回路が直接接続されるようにすることも可能である。ただし、前記のように入力端子10も出力端子12と同じ向きに突出させて入力端子がバスバー回路部を介して前記電源に接続されるように構成すれば、配電部と外部回路との入出力をすべて共通のバスバー回路部JBを通じて一括して行うことが可能になり、回路の合理化とともに、配電部自体の小型化も一層進めることができる。また、配電部PDと電源との接続と、配電部PDを介さない車載負荷と電源との接続の双方を、共通のバスバー回路部JBを用いて一括して行い得る利点もある。
【0076】
・本発明では、配電部PDにおける各半導体スイッチング素子の通電制御をするための制御回路を前記制御回路基板18とは別に配電部PDに組み込むようにすることも可能である。また、制御回路基板18に半導体スイッチング素子のオンオフ制御用回路を組み込む場合でも、その制御回路と配電部PDにおける各半導体スイッチング素子とをバスバー回路部JBを介さずに直接接続することも可能である。
【0077】
・前記実施形態では、バスバーBBと絶縁板IBとが複数層重ね合わされることによりバスバー基板が構成されたものを示したが、本発明にかかるバスバー回路部JBは、単一枚のバスバー及び絶縁板で構成されたものであってもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上のように本発明は、従来の電気接続箱にあってバスバー回路中に混在していたリレーブロックに代えて半導体スイッチング素子を具備するとともに、これらの半導体スイッチング素子を集約してバスバー回路部とは独立した配電部を構築し、この配電部の各出力端子をバスバー回路部の適当なバスバーに接続するようにしたものであるので、従来の電気接続箱に比べて小型かつ簡素な構造で電源と各負荷との電気的接続を行うことができ、かつ、汎用性の高い電気接続箱を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる車両の電気接続箱の回路図である。
【図2】前記電気接続箱の一部断面正面図である。
【図3】前記電気接続箱の一部断面底面図である。
【図4】前記電気接続箱に組み込まれる配電部の平面図である。
【図5】前記配電部の斜視図である。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】従来の電気接続箱におけるリレーブロックの取付構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
PD 配電部
JB バスバー回路部
BB バスバー
IB 絶縁板
10 入力端子
12 出力端子
14 FET(半導体スイッチング素子)
14d ドレイン端子(入力側接続端子)
14s ソース端子(出力側通電端子)
14g ゲート端子(通電制御端子)
18 制御回路基板
20 ドレイン接続板(導体板)
24 放熱部材
25 フィン
30 入力端子接続用バスバー(配電部接続用バスバー)
32 出力端子接続用バスバー(配電部接続用バスバー)
34 外部接続用タブ
36 回路基板接続用タブ
37 制御用端子接続用バスバー(配電部接続用バスバー)
40 ケース

Claims (19)

  1. 車両に搭載された電源に複数の車載負荷を接続するための車両の電気接続箱であって、前記電源に接続される入力端子と複数の出力端子とを有し、かつ、各出力端子と前記入力端子との間に半導体スイッチング素子が介在する配電部と、回路構成用の金属製のバスバー及びその上に積層される絶縁板を有し、前記配電部の各出力端子を複数の車載負荷に接続するバスバー回路部とを備え、このバスバー回路部におけるバスバーの一部と前記配電部の各出力端子とが接続された状態でこれら配電部及びバスバー回路部が共通のケースに組み込まれていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  2. 請求項1記載の車両の電気接続箱において、前記バスバー回路部は、前記バスバー及び絶縁板が交互に複数層重ねられることにより構成され、その最下面のバスバーの一部に前記配電部の出力端子が接続されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  3. 請求項1または2記載の車両の電気接続箱において、前記配電部の各出力端子と前記バスバーの一部とが直接重ねられた状態で接続されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  4. 請求項3記載の車両の電気接続箱において、前記配電部の各出力端子と前記バスバーの一部とが溶接により接続されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両の電気接続箱において、前記配電部に、各半導体スイッチング素子と熱伝達可能に接続される放熱部材が設けられるとともに、この放熱部材が前記ケースの外面に露出するように当該ケースに配電部が組み込まれていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  6. 請求項5記載の車両の電気接続箱において、前記配電部に、その入力端子と電気的につながり、前記各半導体スイッチング素子の入力側通電端子が電気的に接続された状態でこれらの半導体スイッチング素子が実装されるドレイン接続板が設けられ、このドレイン接続板に前記放熱部材が熱伝達可能に接続されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  7. 請求項6記載の車両の電気接続箱において、前記ドレイン接続板及び入力端子が同じ1枚の金属板から形成されたものであることを特徴とする車両の電気接続箱。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の車両の電気接続箱において、前記配電部の各出力端子が同じ向きに突出する状態で一方向に配列される一方、前記バスバー回路部の周縁部に前記各出力端子の配列方向と平行な方向に複数の配電部接続用バスバーが配列され、これらのバスバーと前記各出力端子とが接続された状態で、配電部及びバスバー回路部が互いに隣接する位置に配置されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  9. 請求項8記載の車両の電気接続箱において、前記配電部における各出力端子の配列方向と平行な方向に各半導体スイッチング素子が配列され、各半導体スイッチング素子の出力側通電端子が各出力端子に直結されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  10. 請求項8または9記載の車両の電気接続箱において、前記配電部の各出力端子及び入力端子が同じ向きに突出する状態で一方向に配列される一方、前記バスバー回路部の周縁部に前記各出力端子及び入力端子の配列方向と平行な方向に複数の配電部接続用バスバーが配列され、これらのバスバーと前記各出力端子及び入力端子とが接続されることにより、その入力端子がバスバー回路部を介して前記電源に接続されるように構成されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の車両の電気接続箱において、前記ケース内に前記バスバー回路部を通じて外部の車載電子ユニットと接続される制御回路基板が組み込まれるとともに、この制御回路基板に、前記配電部の各半導体スイッチング素子の通電制御端子と電気的に接続されて当該半導体スイッチング素子の通電制御を行う通電制御回路が組み込まれていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  12. 請求項11記載の車両の電気接続箱において、前記制御回路基板の通電制御回路と前記配電部に設けられている各半導体スイッチング素子の通電制御端子とが前記バスバー回路部を経由して電気的に接続されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  13. 請求項12記載の車両の電気接続箱において、前記配電部に前記各半導体スイッチング素子の通電制御端子と接続される制御用端子が設けられるとともに、これら制御用端子及び前記各出力端子が交互に並びかつ同じ向きに突出する状態で一方向に配列される一方、前記バスバー回路部の周縁部に前記各出力端子及び制御用端子の配列方向と平行な方向に複数の配電部接続用バスバーが配列され、これらのバスバーと前記各出力端子及び制御用端子とが接続された状態で、配電部及びバスバー回路部が互いに隣接する位置に配置されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  14. 請求項11〜13のいずれかに記載の車両の電気接続箱において、前記配電部及びバスバー回路部の並び方向と略平行な状態で前記制御回路基板が配設されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  15. 請求項14記載の車両の電気接続箱において、前記制御回路基板の少なくとも一部が前記配電部と重なるように当該制御回路基板が配設されるとともに、前記ケースに、前記制御回路基板を収納する基板収納部と前記バスバー回路部を外部回路と接続するためのコネクタ部とが並べて形成されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  16. 請求項11〜15のいずれかに記載の車両の電気接続箱において、前記各出力端子及び制御用端子の配列方向と平行な方向に各半導体スイッチング素子が配列され、各半導体スイッチング素子の出力側通電端子及び通電制御端子がそれぞれ各出力端子及び制御用端子に直結されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  17. 請求項11〜16のいずれかに記載の車両の電気接続箱において、前記配電部の各出力端子、入力端子、及び各制御用端子が同じ向きに突出する状態で一方向に配列される一方、前記バスバー回路部の周縁部に前記各出力端子、入力端子、及び制御用端子の配列方向と平行な方向に複数の配電部接続用バスバーが配列され、これらのバスバーと前記各出力端子、入力端子、及び制御用端子とが接続されることにより、その入力端子がバスバー回路部を介して前記電源に接続されるように構成されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載の車両の電気接続箱において、前記配電部の各端子が金属板で形成され、かつ、略同一平面上に配置されていることを特徴とする車両の電気接続箱。
  19. 請求項18記載の車両の電気接続箱において、前記各端子が略同一平面上に配置された状態で樹脂モールドにより一体化され、この樹脂モールドにより配電部ケースが構成されるとともに、このケースから前記各端子が前記バスバー回路部側に突出していることを特徴とする車両の電気接続箱。
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