JP2003218279A - 回路基板およびその製造方法 - Google Patents

回路基板およびその製造方法

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JP2003218279A
JP2003218279A JP2002014377A JP2002014377A JP2003218279A JP 2003218279 A JP2003218279 A JP 2003218279A JP 2002014377 A JP2002014377 A JP 2002014377A JP 2002014377 A JP2002014377 A JP 2002014377A JP 2003218279 A JP2003218279 A JP 2003218279A
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groove
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Takashi Wachi
高志 和知
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の反りを防止して、信頼性の高い回路基
板を提供する。 【解決手段】 基板10aの一方の面に半導体素子の搭
載部と半導体素子と電気的に接続される配線パターンが
設けられるとともに、基板10aの他方の面に外部接続
端子を接合するランド18が設けられ、ランド等の外部
に露出させる部位を除き基板の一方の面と他方の面とが
ソルダーレジスト16によって被覆された回路基板10
において、前記基板10aの片面あるいは両面のソルダ
ーレジスト16の表面に、基板の表面に達しない深さ
の、基板の反りを防止する溝20が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回路基板およびその
製造方法に関し、より詳細にはプリント基板における基
板の反りを抑えた回路基板およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】BGA(Ball Grid Array)パッケージ等
の半導体素子を搭載する回路基板には樹脂基板を基材と
するプリント基板が一般に使用されている。図7、8お
よび9は従来のプリント基板からなる回路基板の構成を
示す上面図、B−B線断面図および底面図である。図7
は、回路基板10の半導体素子を搭載する面を示し、1
2が半導体素子を搭載するダイアタッチ部、14が半導
体素子との間でワイヤボンディングされるボンディング
部である。図8に示すように、ダイアタッチ部12の表
面はソルダーレジスト16によって被覆され、基板10
aの半導体素子を搭載する一方の面では、ダイアタッチ
部12の周囲のボンディング部14が配置される領域の
み、基板10aの表面が枠状に露出している。
【0003】一方、図9は基板10aで外部接続端子を
接合する他方の面を示し、基板10aの表面にランド1
8が配置されている状態を示す。基板10aの他方の面
もソルダーレジスト16によって被覆されるが、外部接
続端子を接合するランド18が形成された部位について
は円形にランド18が露出する。
【0004】このように、従来の半導体素子を搭載する
回路基板では、基板10aの外面をソルダーレジスト1
6により被覆して基板10aの表面に形成された配線パ
ターン等を保護しているが、基板10aの一方の面と他
方の面のソルダーレジスト16の被覆面積がアンバラン
スとなる等の理由から、回路基板が反るという問題があ
った。とくに、最近の回路基板は、配線パターンが高密
度に形成されていることと、基板10aの厚さが薄く基
板10aの曲げ強度が低下していることから回路基板が
反りやすい。回路基板に反りが生じると、基板10aと
半導体素子との密着性が低下して基板10aから半導体
素子が剥離しやすくなるといった問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した回路基板の反
りを防止する方法としては、基板10aの一方の面と他
方の面を被覆するソルダーレジスト16の厚さを調節
し、ソルダーレジスト16のアンバランスを補うことに
よって反りを防止する方法や、基板の一方の面と他方の
面を被覆するソルダーレジスト16の被覆面積あるいは
被覆領域を調節して回路基板の反りを防止する方法が考
えられている(特開平9-172104号公報)。しかしなが
ら、基板10aの外面を被覆するソルダーレジスト16
の厚さを調節する方法による場合は、通常なされている
印刷法ではスクリーンの厚さによってソルダーレジスト
の厚さが規制されるため、数ミクロン程度の単位で厚さ
を調節することは困難であり、反り防止を目的として的
確にソルダーレジスト16の厚さを制御することが難し
いという問題がある。
【0006】また、基板10aの一方の面と他方の面に
おけるソルダーレジスト16の被覆面積あるいは被覆領
域を調節する方法として、従来は基板10aの表面にソ
ルダーレジスト16を被覆しない露出部を設けて基板1
0aの一方の面と他方の面におけるソルダーレジスト1
6の被覆面積あるいは被覆領域を調節している。しかし
ながら、基板10aの表面に露出部を設けることはソル
ダーレジスト16によって基板10aの表面を保護する
目的からは好ましくない。
【0007】そこで、本発明はこれらの課題を解決すべ
くなされたものであり、その目的とするところは、ソル
ダーレジストにより基板の表面を確実に被覆して保護す
ることができ、通常の回路基板の製造工程を利用して容
易に回路基板の反りを防止することができ、信頼性の高
い製品として提供することができる回路基板およびその
好適な製造方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために次の構成を備える。すなわち、基板の一方の
面に半導体素子の搭載部と半導体素子と電気的に接続さ
れる配線パターンが設けられるとともに、基板の他方の
面に外部接続端子を接合するランドが設けられ、ランド
等の外部に露出させる部位を除き基板の一方の面と他方
の面とがソルダーレジストによって被覆された回路基板
において、前記基板の片面あるいは両面のソルダーレジ
ストの表面に、基板の表面に達しない深さの、基板の反
りを防止する溝が設けられていることを特徴とする。ま
た、前記溝が、基板の対角線方向に設けられていること
は、平面形状が矩形状に形成される回路基板の場合に、
ソルダーレジストの収縮等によって生じる応力を緩和し
て効果的に基板の反りを防止することができる。なお、
本明細書でソルダーレジストという場合は、回路基板の
外面を被覆して保護する保護膜を形成するための材料あ
るいは保護膜をいうものとする。
【0009】また、基板の外表面がソルダーレジストに
より被覆され、ソルダーレジストの表面に基板の表面に
達しない深さの、基板の反りを防止する溝が設けられた
回路基板の製造方法であって、基板の表面を感光性を有
するソルダーレジストにより被覆し、前記ソルダーレジ
ストを露光および現像し、次いで、キュアを施して下層
のソルダーレジスト層を形成し、次に、前記下層のソル
ダーレジスト層の表面を感光性を有するソルダーレジス
トにより被覆し、当該ソルダーレジストを露光および現
像して、前記下層のソルダーレジスト層の表面にまで達
する深さの溝を有する上層のソルダーレジスト層を形成
することを特徴とする。また、前記下層のソルダーレジ
スト層を形成する際に、感光性を有するソルダーレジス
トを複数回に分けて被覆し、ソルダーレジストを被覆す
るごとに、露光および現像と、キュアを施して形成する
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面にしたがって詳細に説明する。図1、
2および3は、本発明に係る回路基板の一実施形態の構
成を示す平面図、A−A線断面図および底面図である。
本実施形態の回路基板は図7、8、9に示した従来の回
路基板における基本的な構成と変わるものではない。す
なわち、図1は回路基板10の半導体素子を搭載する面
を示し、12が半導体素子の搭載部であるダイアタッチ
部、14がボンディング部である。基板10aの表面
は、ダイアタッチ部12の周囲に枠状に露出する露出部
22を除いてソルダーレジスト16によって被覆されて
いる。また、図3に示すように、基板10aの他方の面
は、外部接続端子を接合するランド18が配置されてい
る個々の領域を除いてソルダーレジスト16によって被
覆されている。なお、回路基板10は基板10aの一方
の面に一端がボンディング部14に形成された配線パタ
ーンが形成されており、この配線パターンと基板10a
の他方の面に形成されたランド18とがビア19を介し
て電気的に接続している。
【0011】本実施形態の回路基板10において特徴的
な構成は、基板10aの一方の面および他方の面を被覆
するソルダーレジスト16の表面に回路基板10の反り
を防止する溝20を設けたことにある。図1に示す基板
10aの一方の面については、露出部22の外側に露出
部22を囲むように矩形の枠状に溝20aを設け、露出
部22のコーナー部と基板10aのコーナー部とを各々
結ぶ基板10aの対角線方向に溝20bを設けている。
溝20a、20bは基板10aの中心線に対して対称配
置となる。
【0012】図2に示すように、溝20はソルダーレジ
スト16の表面からソルダーレジスト16の厚さ方向の
中途位置にまで設けられ、溝20を設けた部位で基板1
0aの表面が露出しないように設けたことを特徴とす
る。なお、ボンディング部14が配置される露出部22
では、ソルダーレジスト16の厚さ方向の全体にわたっ
てソルダーレジスト16が除去され、露出部22の底面
でボンディング部14と基板10aの表面が露出する。
【0013】一方、図3に示す基板10aの他方の面に
ついては、基板10aの中央部に平面形状が矩形の枠状
に溝20cを設け、基板10aの対角線方向に溝20d
を設けている。これらの溝20c、20dも基板10a
の中心線に対して対称配置となる。なお、実施形態の回
路基板10では基板10aの中央部がランド18が配置
されていない領域となっていることから、この領域に平
面形状が矩形の枠状に溝20cを設け、ランド18が対
角線上に配置されていないことからランド18と干渉し
ない対角線方向に溝20dを設けている。
【0014】基板10aの他方の面に設ける溝20につ
いても、図2に示すように、ソルダーレジスト16の表
面からソルダーレジスト16の厚さ方向の中途位置にま
で設けられ、溝20を形成した部位で基板10aの表面
が露出しないように設けられている。なお、ランド18
を形成した部位については、ソルダーレジスト16が厚
さ方向の全体にわたって除去され、ランド18の表面が
露出する。
【0015】図1、3に示すように、本実施形態の回路
基板10では基板10aの一方の面と他方の面を各々被
覆するソルダーレジスト16の表面に、上述した溝20
を設けたことにより、ソルダーレジスト16が溝20に
よって複数の領域に分断され、図7、9に示すように、
ソルダーレジスト16が基板10aの広い領域にわたっ
て一体的に形成されていた場合と比較して、ソルダーレ
ジスト16が収縮等することによって生じる応力を効果
的に緩和することができ、回路基板10の反りを抑えて
回路基板10を平坦な状態に保持することが可能にな
る。
【0016】ソルダーレジスト16の表面に設ける溝2
0は、本実施形態で示すように、ソルダーレジスト16
をいくつかの領域に分断することによってソルダーレジ
スト16の収縮等により生じる応力を緩和させる作用を
有している。上述した実施形態では回路基板10の中心
線に対してダイアタッチ部12、ボンディング部14、
ランド18等が対称配置となっていることから、溝20
も回路基板10の中心線に対して対称配置となるように
設け、矩形状の基板10aについては対角線方向への反
りが生じやすいことから、対角線へ向けて溝20を形成
している。
【0017】もちろん、ソルダーレジスト16に設ける
溝20の配置は、上記実施形態の例に限らず適宜パター
ンに設定することができる。基板10aの一方の面に設
ける溝20のパターンと基板10aの他方の面に設ける
溝20のパターンは同一のパターンであっても相異する
パターンであってもよく、基板10aの両面に設けても
よいし、基板10aの片面のみに設けてもよい。また、
基板10aに形成される配線パターンの配置等によって
は回路基板10が必ずしも中心線に対して対称となるよ
うに反るとは限らないから、溝20を非対称的に配置す
ることももちろん可能である。また、回路基板10の製
品に応じて、溝20の配置間隔や配置本数を適宜選択す
ることができる。
【0018】ソルダーレジスト16に設ける溝20はソ
ルダーレジスト16を厚さ方向に貫通せず、ソルダーレ
ジスト16の表面側にのみ設けられるから、ソルダーレ
ジスト16に溝20を形成する際に、基板10aに形成
される配線パターンの配置等によって溝20の配置が制
限されず、ソルダーレジスト16によって基板10aが
被覆される領域部分においては任意のパターンに設ける
ことができるという利点がある。また、溝20の深さも
適宜調節することが可能であり、溝20の配置位置と深
さを調節することにより、回路基板の製品に応じて基板
の反りを最適に抑えることができるように溝20を設計
することが可能である。
【0019】以下に、実際の回路基板について、ソルダ
ーレジストに溝を設けた場合と溝を設けない場合につい
て反り量を測定した結果を示す。ガラスエポキシ材から
なる、厚さ0.1mm、長さ187.5mm、幅40.
0mm短冊状に形成され、27mm角のパッケージとな
る基板が6個連設された基板を試料とし、平らな定盤上
に試料を置いて、隙間ゲージにより最大の浮き高さを測
定した。基板の表面には図1に示す溝を設け、基板の裏
面には図3に示す溝を設けた。基板の表面で枠状に設け
た溝20aは17.0mm角、基板の裏面で枠状に設け
た溝20cは7.0mm角である。
【0020】表1はソルダーレジストに溝を設けた実施
形態の基板(サンプル数66)についての測定結果、表
2はソルダーレジストに溝を設けていない従来品(サン
プル数198)についての測定結果を示す。
【0021】
【表1】
【表2】
【0022】表1、2の測定結果によると、本実施形態
の基板についてはすべて基板の反り量が規格範囲内であ
ったのに対して、従来品の場合は一部規格外のものが生
じている。この測定結果はソルダーレジストに上述した
溝を設けることが、基板の反り防止に有効であることを
示す。
【0023】図4は、本発明に係る回路基板の製造方法
を示す。図4(a)は、基板10aの一方の面にダイアタ
ッチ部12とボンディング部14を形成し、基板10a
の他方の面にランド18を形成した状態を示す。図4で
は回路基板の構成を簡略化して示すため、ボンディング
部14とランド18のみを示すが、基板10aの両面に
は単層の配線層、あるいは電気的絶縁層を介して複数の
配線層が積層して形成されている。
【0024】図4(b)は、基板10aの表面をソルダー
レジスト16aによって被覆した状態を示す。ソルダー
レジスト16aは感光性の樹脂からなり、スクリーン印
刷法によって所定の厚さに塗布する。図4(c)は、基板
10aを被覆するソルダーレジスト16aを露光および
現像して、ボンディング部14が配置される部位とラン
ド18を露出させた状態を示す。感光性のソルダーレジ
スト16aに対して露光および現像操作を施して、ボン
ディング部14およびランド18を露出させる操作は、
従来の回路基板を製造する方法と同様である。
【0025】図4(d)は、上述した露光および現像操作
によりボンディング部14とランド18とをソルダーレ
ジスト16aから露出させた後、ソルダーレジスト16
aを加熱、キュアして硬化させ、次いで、基板10aの
両面をソルダーレジスト16bによって被覆した状態で
ある。ソルダーレジスト16bも感光性の樹脂からな
り、スクリーン印刷法によって基板10aに塗布するこ
とにより、ソルダーレジスト16aの外表面が被覆され
る。ソルダーレジスト16bを塗布することにより、先
の工程で形成したボンディング部14とランド18とが
露出する露出穴の内部にもソルダーレジスト16bが充
填される。
【0026】図4(e)は、基板10aの両面を被覆した
ソルダーレジスト16bに対し露光および現像操作を施
してボンディング部14およびランド18を露出させ、
同時に、ソルダーレジスト16bの表面に回路基板の反
り防止用としての溝20を形成した状態を示す。ソルダ
ーレジスト16bに施す露光操作は、ソルダーレジスト
16bの樹脂材がネガ型かポジ型かによって露光方法は
異なるが、現像によってボンディング部14およびラン
ド18が露出し、溝20が形成されるようにすればよ
い。下層のソルダーレジスト16aは、図4(c)に示す
工程において、加熱、キュアされて硬化しているから、
ソルダーレジスト16bを露光および現像することによ
り、ボンディング部14とランド18については外部に
露出するものの、溝20は下層のソルダーレジスト16
aの表面に達する位置で深さが規制され、溝20の内底
面で下層のソルダーレジスト16aの表面が露出する。
【0027】ソルダーレジスト16bを露光および現像
した後、加熱、キュアして上層のソルダーレジスト16
bを硬化させ、回路基板10の最外面のソルダーレジス
ト16の表面に反り防止用の溝20が形成された回路基
板を得る。本実施形態の回路基板の製造方法によれば、
ソルダーレジスト16の表面に形成する溝20の深さ
は、上層のソルダーレジスト16bの厚さによって決め
られる。したがって、上層のソルダーレジスト16bの
厚さを適宜調節することによって溝20の深さを調節す
ることができる。
【0028】ソルダーレジスト16の表面に形成する溝
20を設計する場合は、溝20の平面的なパターン、溝
20の幅および深さ寸法を設定することになる。本発明
に係る回路基板の製造方法では、感光性のソルダーレジ
スト16を使用して露光および現像によって溝20を形
成するから、溝20の平面的なパターンおよび幅寸法に
ついてはソルダーレジスト16に対する露光パターンを
選択することによって任意に設定することが可能であ
る。また、溝20の深さ寸法については、上述したよう
に、溝20を形成しようとするソルダーレジスト層の厚
さを調節することによって制御することができる。
【0029】図4に示した例は、上層のソルダーレジス
ト16bに溝20を形成した例であるが、溝20を形成
する際に、2層以上のソルダーレジスト層に連通させて
形成することも可能である。すなわち、溝20を形成し
た下層のソルダーレジスト層の表面に、さらにソルダー
レジストを塗布し、当該ソルダーレジストに対し露光す
る際に、下層のソルダーレジスト層に設けた溝20の配
置と同配置で露光することにより、積層したソルダーレ
ジスト層間で溝20を連通させて形成することができ
る。溝20の深さがある程度以上必要とするような場合
にはこのような方法が利用できる。
【0030】また、製品によっては基板の表面に形成す
るソルダーレジスト層をある程度厚く形成する場合があ
るが、このような場合には、何回かに分けてソルダーレ
ジストを印刷し、ソルダーレジスト層を積層して形成す
る。この場合、ボンディング部14あるいはランド18
等の外部に露出させる部分については、下層のソルダー
レジスト層に設ける露出穴と連通するように、各ソルダ
ーレジスト層を露光および現像すればよい。回路基板1
0の反り量は、基板10aを被覆するソルダーレジスト
層の厚さやソルダーレジスト層の層数によって変動する
から、これらのソルダーレジスト層の設計とともに、溝
20を設計するのがよい。
【0031】図5、6はソルダーレジスト16の表面に
形成する溝20の他のパターン例として、ソルダーレジ
スト16の表面に網目状に溝20を形成した例である。
図5は半導体素子を搭載する面側、図6はランド18を
形成した面側を示す。このように、ソルダーレジスト1
6の表面には適宜パターンで溝20を形成することがで
きる。
【0032】本発明は、基板の外面を被覆するソルダー
レジストの表面に基板の反り防止用として溝20を設け
ることを特徴とするものであり、基板に形成する配線パ
ターンやダイアタッチ部12、ボンディング部14、ラ
ンド18等の構成についてはとくに限定されるものでは
ない。上記実施形態では半導体素子とボンディング部1
4とをワイヤボンディングによって電気的に接続してい
るが、ワイヤボンディング接続以外の、フリップチップ
接続等によって半導体素子を搭載する回路基板について
もまったく同様に適用することができる。このように、
本発明は基板の外面をソルダーレジスト等の保護膜によ
って被覆する構成を有する回路基板について適用するこ
とができるものである。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る回路基板によれば、上述し
たように、基板の外表面を被覆するソルダーレジストの
表面に溝を設けることによって容易に基板の反りを防止
することができる。溝を形成した部分では基板の表面は
露出しないから、製品に応じて最適なパターンに溝を形
成して回路基板の反りを抑える設計とすることができ
る。また、本発明方法によれば、基板の表面にまで達し
ない深さに簡単に溝を形成することができる等の著効を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】回路基板の一実施形態の構成を示す平面図であ
る。
【図2】回路基板の断面図である。
【図3】回路基板の底面図である。
【図4】回路基板の製造方法を示す説明図である。
【図5】回路基板の他の実施形態の構成を示す平面図で
ある。
【図6】回路基板の底面図である。
【図7】従来の回路基板の構成を示す平面図である。
【図8】従来の回路基板の断面図である。
【図9】従来の回路基板の底面図である。
【符号の説明】
10 回路基板 10a 基板 12 ダイアタッチ部 14 ボンディング部 16、16a、16b ソルダーレジスト 18 ランド 20、20a、20b、20c、20d 溝 22 露出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一方の面に半導体素子の搭載部と
    半導体素子と電気的に接続される配線パターンが設けら
    れるとともに、基板の他方の面に外部接続端子を接合す
    るランドが設けられ、ランド等の外部に露出させる部位
    を除き基板の一方の面と他方の面とがソルダーレジスト
    によって被覆された回路基板において、 前記基板の片面あるいは両面のソルダーレジストの表面
    に、基板の表面に達しない深さの、基板の反りを防止す
    る溝が設けられていることを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】 前記溝が、基板の対角線方向に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の回路基板。
  3. 【請求項3】 基板の外表面がソルダーレジストにより
    被覆され、ソルダーレジストの表面に基板の表面に達し
    ない深さの、基板の反りを防止する溝が設けられた回路
    基板の製造方法であって、 基板の表面を感光性を有するソルダーレジストにより被
    覆し、前記ソルダーレジストを露光および現像し、次い
    で、キュアを施して下層のソルダーレジスト層を形成
    し、 次に、前記下層のソルダーレジスト層の表面を感光性を
    有するソルダーレジストにより被覆し、当該ソルダーレ
    ジストを露光および現像して、前記下層のソルダーレジ
    スト層の表面にまで達する深さの溝を有する上層のソル
    ダーレジスト層を形成することを特徴とする回路基板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 下層のソルダーレジスト層を形成する際
    に、感光性を有するソルダーレジストを複数回に分けて
    被覆し、ソルダーレジストを被覆するごとに、露光およ
    び現像と、キュアを施して形成することを特徴とする請
    求項3記載の回路基板の製造方法。
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