JP2003217986A - 積層型電気二重層キャパシタ - Google Patents

積層型電気二重層キャパシタ

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論 堀越
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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    • Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/13—Energy storage using capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置効率を改善した積層型電気二重層キャパ
シタを提供するにある。 【解決手段】 片面に活性炭電極を接着した集電極板２
間にゲル電解質膜４を挟み込みそれらの外周部にはシー
ル機能を有するパッキン３を挟んで積層し、更にこれら
をエンドプレート１で両側から締め付けて密閉構造のキ
ャパシタユニットとし、前記エンドプレート１には皿ネ
ジ９の頭が収まる座ぐり加工を施し、前記エンドプレー
ト１間にネジ穴付きスペーサ８を入れ、前記エンドプレ
ート１を前記皿ネジ９で前記スペーサ８に螺着すること
により、両側から締め付けを行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型電気二重層
キャパシタに関する。詳しくは、設置効率を改善するよ
うに改良したものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の積層型電気二重層キャパシタ（以
後キャパシタと呼称する）は、図３に示すように、片面
に活性炭電極を接着した２枚の集電極板２の間に、アル
ミ箔基材の両面に活性炭電極を接着した分極電極（中間
電極）５とセパレータの機能を有するゲル電解質膜４を
交互に重ねて挟み込んだバイポーラ構造となっており、
対向した活性炭電極に挟まれるゲル電解質膜４の最小単
位をセルと呼称する。
【０００３】活性炭電極、集電極の外周部には内部の電
解質が漏れ出さないように、シール機能を有するゴムパ
ッキン３を挟んで積層している。このパッキン３は同時
に分極電極５同士が触れないようにする絶縁の機能も兼
ねている。更に、図４に示すように、必要な耐電圧分の
セル（１セル耐電圧２．５Ｖ程度）を積み重ねてユニッ
ト本体１０とし、最後にエンドプレート１で両側から締
め付けることにより密閉構造を保ち、セル内部に加圧力
を加え、キャパシタユニットとして組み立てる。
【０００４】積層型キャパシタユニットは、集電極板２
の端子部（集電端子）２ａにリード線を取り付ければ、
ユニット内で直列接続となり、（１セル耐電圧）×（セ
ル積層数）だけの耐電圧を持つことになる。この積層型
キャパシタユニットは、一般的な巻き取り方式を用いた
同一容量のキャパシタと比較してケーブル等を必要とせ
ず、コンパクトに耐電圧が高く設計できるため設置体積
を小さくすることができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の積層型
電気二重層キャパシタユニットは、図５に示すように、
セル間の加圧とパッキン３のシール力を得るために、ユ
ニット両面をエンドプレート１ａ，１ｂで挟み絶縁スペ
ーサ６を介してボルト７で締め付けている。分極電極５
は分極基材５ａの両面に活性炭電極５ｂを接着した構造
である。上面のエンドプレート１ａにはキリ穴が開いて
おり、その穴に絶縁スペーサ６を取り付け、締め付けボ
ルト７を通している。
【０００６】一方、下面のエンドプレート１ｂにはネジ
穴が開いており、このネジ穴に締め付けボルト７を螺着
して締め付けを行い、キャパシタユニットの加圧及びシ
ールを行っている。このような積層型キャパシタユニッ
トには、エンドプレート１ａ，１ｂの上面及び下面に締
め付けボルト７が突き出すことになり、複数のキャパシ
タユニットを並べた場合、突き出たボルト部分がそのま
まデッドスペースとなってしまい、体積エネルギー密度
を低下させてしまうという問題があった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項１に係る積層型電気二重層キャパシタは、片
面に活性炭電極を接着した２枚の集電極板間にゲル電解
質膜を挟み込みそれらの外周部にはシール機能を有する
パッキンを挟んで積層し、更にこれらをエンドプレート
で両側から締め付けて密閉構造のキャパシタユニットと
し、前記エンドプレートには皿ネジの頭が収まる座ぐり
加工を施し、前記エンドプレート間にネジ穴付きスペー
サを入れ、前記エンドプレートを前記皿ネジで前記スペ
ーサに螺着することにより、両側から締め付けを行うこ
とを特徴とする。
【０００８】上記課題を解決する本発明の請求項２に係
る積層型電気二重層キャパシタは、請求項１に記載した
前記キャパシタユニットに絶縁被覆を施してそのまま複
数積み重ねて固定しキャパシタモジュールとしたことを
特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】〔実施例１〕本発明の一実施例に
係る積層型電気二重層キャパシタを図１に示す。本実施
例は、体積エネルギー密度を向上させた設置効率改善型
キャパシタユニットである。尚、従来技術と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略する。図１に示すよう
に、セル間の加圧力及びシール力を得るために、従来と
同じくアルミニウムのエンドプレート１１を用いてユニ
ット両面の締め付けを行う。エンドプレート１１には皿
ネジ９の頭が収まるように座ぐり加工を施しておく。
【００１０】エンドプレート１１間のパッキン３には、
樹脂製スペーサ８を通す穴を開けておく。樹脂製スペー
サ８はキャパシタに用いている電解液で劣化しない材質
で、かつ強度、絶縁性が要求され、入手しやすいＰＰＳ
（ポリフェニレン・サルファイド）製が適している。ま
た、樹脂製スベーサ８にはネジ穴加工が施されており、
ユニットの幅よりもやや短くしておく。皿ネジ９の長さ
は、ユニットを両側から締め付けた時お互いに接触しな
い長さのものを選択する。
【００１１】エンドプレート１１間のパッキン３に樹脂
製スペーサ８を挿入し、エンドプレート１１で両側から
挟み込み、エンドプレート１１を貫通して皿ネジ９をス
ペーサ８にねじ込むことにより、締め付けを行う。本実
施例では、スペーサ外形８ｍｍに対して、直径４ｍｍの
ネジ穴が開いたエンドプレート１１を使用した。このよ
うな締め付け構造としたキャパシタユニットは、エンド
プレート１１の座ぐり穴に皿ネジ９の頭が納まるため、
皿ネジ９がエンドプレート１１から突出しなくなる。そ
のため、端子部以外は完全な立方体（キュービクル）形
状となり、ユニットの体積エネルギー密度が向上する。
【００１２】このように説明したように本実施例では、
エンドプレート１１から締め付けボルトである皿ネジ９
が突出しない構造とすることで、完全なキュービクル形
状とする事ができ、ユニットの体積エネルギー密度が向
上する。具体的には、本実施例では、体積エネルギー密
度を３０％向上させることができた。また、キャパシタ
ユニット両面に用いるエンドプレート１１を同一のもの
とすることかでき、部品種類の削除によりコストダウン
が図れる。
【００１３】〔実施例２〕本発明の第２の実施例を図２
（ａ）（ｂ）に示す。本実施例は、上記キャパシタユニ
ットを複数設置する場合である。即ち、図２（ａ）に示
すように、キャパシタユニット２０に感電・短絡防止用
の熱収縮チューブ２１を被せて恒温層（図示省略）に入
れ、加熱してチューブ２１を収縮させ密着させる。熱収
縮チューブ２１は、キャパシタユニット２０にダメージ
与えない８０℃以下で収縮する塩化ビニール製が適して
いる。このような絶縁被覆を施したキャパシタユニット
２０をそのまま必要な数量積み重ね、図２（ｂ）に示す
ように、樹脂バンド２２で縛り固定してキャパシタモジ
ュールとする。
【００１４】このキャパシタモジュールを簡単な金属ア
ングルで組んだラック（図示省略）に入れ機器内で固定
する。このように説明したように本実施例では、キャパ
シタユニット２０に熱収縮チューブ２１による絶縁被覆
を施して、そのまま積み重ね樹脂バンド２２により固定
することで、従来よりも大幅にユニット設置効率が向上
し、より少ないスペースに同一性能のキャパシタシステ
ムを収めることが可能となる。具体的には、本実施例で
は、ユニットの設置スペースを従来に比較して２５％低
減させることができた。
【００１５】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明では、エンドプレートから締め付けボ
ルトが突出しない構造とすることで、完全なキュービク
ル形状とする事ができ、ユニットの体積エネルギー密度
が向上する。また、ユニット両面に用いるエンドプレー
トを同一のものとすることかでき、部品種類の削除によ
りコストダウンが図れる。更に、上記キャパシタユニッ
トに絶縁被覆を施して、そのまま積み重ね固定すること
で、従来よりも大幅にユニット設置効率が向上し、より
少ないスペースに同一性能のキャパシタシステムを収め
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係る設置効率改善型キャパ
シタユニットを示す断面図である。
【図２】本発明の第２の実施例に係るキャパシタモジュ
ールを示す構成図である。
【図３】積層型キャパシタユニットを示す基本構成図で
ある。
【図４】キャパシタユニットの締め付け構造図である。
【図５】従来のキャパシタユニットの断面図である。
【符号の説明】
１，１ａ，１ｂ，１１ エンドプレート ２ 集電極板 ３ ゴムパッキン ４ ゲル電解質膜 ５ 分極電極 ６ 絶縁スペーサ ７ 締め付けボルト ８ 樹脂製スペーサ ９ 皿ネジ １０ ユニット本体 ２０ キャパシタユニット ２１ 熱収縮チューブ ２２ 樹脂バンド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 片面に活性炭電極を接着した２枚の集電
    極板間にゲル電解質膜を挟み込みそれらの外周部にはシ
    ール機能を有するパッキンを挟んで積層し、更にこれら
    をエンドプレートで両側から締め付けて密閉構造のキャ
    パシタユニットとし、前記エンドプレートには皿ネジの
    頭が収まる座ぐり加工を施し、前記エンドプレート間に
    ネジ穴付きスペーサを入れ、前記エンドプレートを前記
    皿ネジで前記スペーサに螺着することにより、両側から
    締め付けを行うことを特徴とする積層型電気二重層キャ
    パシタ。
  2. 【請求項２】 前記キャパシタユニットに絶縁被覆を施
    してそのまま複数積み重ねて固定しキャパシタモジュー
    ルとしたことを特徴とする請求項１記載の積層型電気二
    重層キャパシタ。
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