JP2003210279A - 壁収納式折り畳み椅子 - Google Patents

壁収納式折り畳み椅子

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JP2003210279A
JP2003210279A JP2002011207A JP2002011207A JP2003210279A JP 2003210279 A JP2003210279 A JP 2003210279A JP 2002011207 A JP2002011207 A JP 2002011207A JP 2002011207 A JP2002011207 A JP 2002011207A JP 2003210279 A JP2003210279 A JP 2003210279A
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chair
wall
arm
storage recess
seat plate
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JP2002011207A
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Kazunori Nakagawa
一教 中川
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MATSUKINRII KK
Matsukinrii KK
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MATSUKINRII KK
Matsukinrii KK
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C9/00Stools for specified purposes
    • A47C9/06Wall stools ; Stools hingedly mounted against the wall

Landscapes

  • Special Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の壁収納式折り畳み椅子では、椅子本体が
格納される格納凹部の床からの高さHが高精度に決まら
ないと、使用時に各部に無理な力が掛かることがある。 【解決手段】格納凹部43に嵌め込まれる木枠3と、こ
の木枠3に固定されたベースプレート5と、格納凹部4
3を開閉する扉板27が取り付けられた脚25と腰掛け
用の座板26が取り付けられ一端部がベースプレート5
の支持軸7、9に各別に回動自在に支持され他端部が脚
25の上端部に回動自在に連結されて互いに平行リンク
を為すアーム23、24とを備えた椅子本体21を有
し、椅子本体21が格納位置から前下方へ回動できる最
大回動角度を105゜まで許容するストッパー13と脚
25の丈を調節するアジャスター30を設けた。従っ
て、高さHが多少高めでも引き出された椅子本体21の
脚25は確実に床45に着いて荷重は床に掛かり、座板
26の傾斜はアジャスター30で補正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁収納式折り畳み
椅子に関する。詳しくは、壁に設けた格納凹部を開閉す
る扉板と腰掛け用の座板とが互いに二つ折りに畳まれた
形で当該格納凹部に格納された格納位置と格納凹部から
前下方へ引き出されて座板がほぼ水平になった引出し位
置との間を移動される椅子本体を備えていて、この椅子
本体が引き出し位置に来たときはその脚が床に着くこと
を要する壁収納式折り畳み椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、住宅の玄関で靴を履いたり客を
待たせたりするときに使用するための椅子として、壁収
納式の折り畳み椅子がある。図6に、従来の壁収納式折
り畳み椅子の一例aを示す。同図において、bは例えば
玄関の壁を示す。この壁bには折り畳み椅子aを使用し
ない間これを格納しておくための格納凹部cが設けら
れ、この格納凹部cに折り畳み椅子aの図示しないベー
ス部材が固定される。
【0003】折り畳み椅子aは、互いに平行リンクを為
す第一アームd及び第二アームeとこれらに連結された
パイプ脚fを左右2本づつ備えていて、左右のパイプ脚
fには扉板gが取り付けられ、左右の第一アームdには
座板hが取り付けられている。第一アームdの一端寄り
位置と第二アームeの一端部は図示しないベース部材に
固定された上下2本の支持軸i、jに回動自在に支持さ
れ、また、これら第一アームdと第二アームeの他端部
はパイプ脚fの上端部にピンk、mを介して回動自在に
連結されている。支持軸iとjとピンkとmを結ぶ線で
平行四辺形が構成される。pはベース部材に取り付けら
れたストッパーを示し、第一アームdの一端部の回動軌
跡上に突き出るように位置している。
【0004】この折り畳み椅子aは、使用しないときは
二点鎖線で示すように折り畳んで格納凹部cに格納して
おく。この状態は図示しないローラーキャッチやマグネ
ットキャッチで保持される。使用するときは実線で示す
ように手前下方へ引き出す。すると、第一アームdの一
端部がストッパーpに当ってそれ以上回動するのを阻止
され、これと同時にパイプ脚fが床qに着いて座板hが
水平になる。このような折り畳み椅子aによれば、使用
しないときは壁bに格納しておくことができるため、玄
関の利用を妨げないで済む。尚、図示は省略してある
が、アームdやeの回動に適度な制動を掛けるためのダ
ンパーが設けられていて、それにより折り畳み椅子aの
出し入れを安全に行うことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の壁収納
式折り畳み椅子aには、設置するときの作業、特に、格
納凹部cを作る際に高い寸法精度が要求され、この精度
が多少でも狂うと椅子aや壁bを変形させたり破壊して
しまうという重大な問題があった。
【0006】即ち、折り畳み椅子aを引き出したとき、
パイプ脚fが床qに着かないと、座板hに腰掛けた人の
荷重が第一アームdを回動させる力として働いてしまう
ため、この第一アームdが曲がってしまったり、ストッ
パーpに無理な力が掛かって該ストッパーpやこれが取
り付けられているベース部材を変形させたり、場合によ
っては壁bに亀裂が生じたりするので、折り畳み椅子a
を引き出したときは、第一アームdの一端部がストッパ
ーpに当るのと同時又はその直前にパイプ脚fが床qに
着くという微妙なタイミングが必要になる。このような
タイミングを実現するには、アームdやeを支持してい
る図示しないベース部材の高さ位置が精度良く規定され
なければならないし、そのためには、先ず、格納凹部c
の床qからの標準高さHをmm単位で精度良く現出しな
ければならない。
【0007】ところが、壁qに格納凹部cを作る作業に
おいて、上記高さ高さHをmm単位で押えることは非常
に困難であるから、低過ぎた場合は適宜なスペーサーを
取り付けたり、高過ぎた場合は格納凹部cの底面を少し
づつ削ったりして寸法精度を出すという実に手間のかか
る作業を行わなければならない。勿論、このような手間
を掛けて寸法精度を出せば使用には問題無いが、現実に
は、それほど丁寧な作業は行われず、パイプ脚fが多少
浮いたままでも良しとされてしまったり、逆に、前記高
さ寸法Hが短めであるためにパイプ脚fが床qに着いて
はいても座板hが前上がりに傾斜する状態で良しとされ
てしまうことが珍しく無い。
【0008】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、椅子本体が格納される格納凹部の床
からの高さ寸法が多少ラフであっても、少なくとも各部
に無理な力が掛かることだけは確実に防止することがで
き、また、これに加えて座板を水平に補正することもで
きて引き出した椅子本体を理想的な形にすることを実現
できる新規な壁収納式折り畳み椅子を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した壁収納式折り畳み椅子は、壁に
設けた格納凹部に固定されるベース部材と、上記格納凹
部を開閉する扉板と腰掛け用の座板とが互いに二つ折り
に畳まれた形で少なくともその座板が前記格納凹部に格
納された格納位置と格納凹部から前下方へ引き出されて
座板がほぼ水平になった引出し位置との間を移動される
椅子本体とを有し、該椅子本体は、上記扉板が取り付け
られた脚と上記座板が取り付けられ一端部が上記ベース
部材に回動自在に支持され他端部が上記脚の上端部に回
動自在に連結されたアームとを備えた壁収納式折り畳み
椅子であって、椅子本体が格納位置から前下方へ回動で
きる最大回動角度を90゜超にしたことを特徴とするも
のである。
【0010】従って、この壁収納式折り畳み椅子によれ
ば、椅子本体は格納位置から90゜超の角度回動できる
ので、ベース部材が取り付けられる格納凹部の床からの
高さ寸法が多少低い場合は勿論多少高い場合であっても
脚が確実に床に着くことを保証でき、それによって、ア
ームやこれを支持しているベース部材等に無理な力が掛
かるのを確実に防止することができる。本発明を実施す
るに当たって最大回動角度をどの程度にするかは任意で
あり、適当な角度は当該折り畳み椅子のサイズによって
も異なるので一概には言えないが、上記高さ寸法に生じ
る誤差が常識的に見て大きくても10mm程度であると
すれば、この最大回動角度は100゜乃至110゜程度
あれば十分である。
【0011】請求項2に記載した壁収納式折り畳み椅子
は、請求項1に記載した壁収納式折り畳み椅子におい
て、椅子本体が格納位置から引き出されて行くときの最
大回動角度を規定するためのストッパーと、アームに連
係されたダンパーとを設け、該ダンパーには動作角度が
90゜超のものを用い、前記最大回動角度はダンパーの
動作角度より小さい角度に設定したことを特徴とするも
のである。
【0012】この発明によれば、椅子本体が少なくとも
格納位置から出て行くときはダンパーによる適度な制動
が掛かることで安全に引き出すことができ、しかも、椅
子本体の最大回転角が当該ダンパーの動作角度より小さ
くなっているために、ダンパーが破損するのを確実に防
止できる。この発明におけるダンパーとしては、例え
ば、動作角度が限定される揺動ダンパーや、動作角度が
限定されないロータリーダンパーなどが考えられる。一
例を挙げると、揺動ダンパーには動作角度110゜のも
のを使用し、前記最大回動角度は105゜に設定するこ
とが考えられる。
【0013】請求項3に記載した壁収納式折り畳み椅子
は、請求項1又は2に記載した壁収納式折り畳み椅子に
おいて、脚の下端部に高さ調節用のアジャスターを取り
付けたことを特徴とするものである。
【0014】このようにすると、椅子本体を引き出した
ときにその脚が床に着いてはいても座板に傾斜がある場
合は、アジャスターを操作して脚の実質的な丈を調節す
ることで座板をより水平な姿勢に補正することができ
る。即ち、このアジャスターを設けることにより、椅子
本体の最大回動角度を90゜超にしたことと相俟って、
格納凹部の高さ寸法が高めと低めを問わず多少ラフであ
っても、引き出した状態の椅子本体を、その脚が床に着
いて且つ座板が水平であるという理想的な形にすること
を実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る壁収納式折り畳み椅子1を図面に従って説明する。こ
の折り畳み椅子1は、壁に設けた格納凹部に嵌め込む木
枠3を備えたタイプのもので、この木枠3に固定された
左右(図1における左上方へ向かう方向を左側とし、左
下方へ向かう方向を前側とする)2つのベースプレート
5と、該ベースプレート5に回動自在に支持された椅子
本体21と、この椅子本体21の移動に適度な制動を掛
けるための揺動ダンパー15等から構成されている。
【0016】〔A.木枠、マグネットキャッチ〕(図1
〜図3、図5) 木枠3は、厚手の板材を縦長矩形を為すように組んで構
成されており、目的の壁に作った格納凹部43に嵌め込
んだ状態で釘やビスなどで取り付けられる。木枠3の上
框下面における左右両端寄りの位置にはマグネットキャ
ッチ33(図3参照)の本体33aがその磁気吸着面を
前方に向けた姿勢で取り付けられている。
【0017】〔B.ベースプレート、ストッパー、揺動
ダンパー〕(図1〜図5) 2つのベースプレート5とこれに取り付けられた各部材
どうしは互いに左右対称の向きで設けられているので、
これらの構造説明は左側のベースプレート5とこれに取
り付けられた部材についてだけ行う。ベースプレート5
は、比較的厚い金属板を前方から見てL字形を為すよう
に折り曲げて形成されており、木枠3の左下の隅角部に
ぴったり当てがった状態で該木枠3にビスで固定されて
いる。このベースプレート5の垂直部5aには、そのほ
ぼ中間位置に第一のアーム支持軸7が右方へ水平に突出
するように取り付けられると共に、この第一のアーム支
持軸7の真下に比較的短い第二のアーム支持軸9が右方
へ水平に突出するように取り付けられている。
【0018】ベースプレート5の水平部5bには、その
右端部にダンパー取付ステー11が固定されると共に、
その左端寄りの位置にストッパー13が取り付けられて
いる。ダンパー取付ステー11も前方から見てL字形を
しており、その垂直片に揺動ダンパー15が取り付けら
れている。この揺動ダンパー15には動作角度(回転軸
の回転許容角度)が110゜である規格のものを用いて
おり、その図示しない回転軸は第二のアーム支持軸9と
同軸上に位置している。ストッパー13は、椅子本体2
1を引き出すときの後述するアームの最大回動角を規定
するためのもので、左右方向から見て後側が開口したほ
ぼコ字形を為し、その上片13aは水平に対して後上が
りに45゜傾斜している(図5等参照)。
【0019】〔C.椅子本体〕(図1〜図5) 椅子本体21は、それぞれ左右2本づつ設けられた第一
アーム23と第二アーム24及び脚25と、座板26、
扉板27、アーム連結バー28及びダンパー連結腕29
などで構成されている。椅子本体21の各部の形状説明
は、図2及び図3に示す姿勢での形状について行う。
【0020】〔C−1.脚、アジャスター、扉板〕脚2
5は、金属の円筒管から成るもので、木枠3の縦寸法よ
り多少短く、その上端部に第一アーム連結孔25a(図
4等参照)が、それより多少下の位置に第二アーム連結
孔25bがそれぞれ形成されている。この脚25の下端
部にはアジャスター30が取り付けられている。このア
ジャスター30はネジ式のもので、そのナット部30a
が脚25の下端部に挿入され、このナット部30aにネ
ジ30bが螺合されており、ねじ30bの下端に足座3
0cが取り付けられている。従って、このネジ30bの
ナット部30aからの突出長を調節することで、脚25
の実質的な丈が調節される。
【0021】左右の脚25にはこれらに掛け渡すように
横長帯板状をしたステー31が上下2枚取り付けられて
おり、このステー31に前側から扉板27が固定されて
いる。該扉板27は格納凹部43の前面を開閉するため
のもので、木製の板材により形成され、横幅は木枠3の
前面開口の左右幅よりほんの少し短く、上下幅が上記前
面開口の上下幅よりある程度短い大きさになっていて、
後側から上記ステー31がネジで固定される。脚25に
対する扉板26の取付けは、アジャスター30のネジ3
0bがナット部30aに目一杯ねじ込まれた状態でも、
足座30cの底面が扉板27の下端より多少低いところ
に来るように位置決めして行われる。扉板27には、そ
の前面の上端近くに手掛け凹部27aが設けられ、ま
た、背面の上端部にはマグネットキャッチ33の鉄片3
3bが左右2つ取り付けられている。
【0022】〔C−2.第一アーム、座板〕第一アーム
23は脚25より稍短く、その上下両端部は左右2枚形
態になっている(図4参照)。このアーム23の下端部
は円板形に形成されてここに軸通し孔23aが形成さ
れ、上端部は稍前側へ傾斜するように屈曲してこの先端
部にも軸通し孔23bが形成されている。座板26は、
一辺が扉板27の左右幅とほぼ同じ長さの概ね正方形状
をしており、その前面の左右両端寄り位置に左右の第一
アーム23がビスなどで固定されている。
【0023】そして、第一アーム23は、その上端部が
脚25の上端部を挟んだ形で軸通し孔23bと脚25の
第一アーム連結孔25aにヒンジ軸32を通されること
で脚25と回動自在に連結され、下側の軸通し孔23a
に前記第一のアーム支持軸7が通されることで該アーム
支持軸7に回動自在に支持される。
【0024】〔C−3.第二アーム、アーム連結バー、
ダンパーとの連結〕第二アーム24は丸棒状のもので、
その上端部は挿入部24aとして直角に屈曲され、下端
部はアーム連結バー28に固定されている。アーム連結
バー28は、左右方向に長い帯板状を為し、その両端部
は上方から見てU字形を為すアーム取付部28aに加工
されると共に、このアーム取付部28aから先の部分は
前倒れに30゜傾斜した方向へ延びた取付腕28bにな
っていて、この取付腕28bの先端部に軸通し孔28c
が形成されている。
【0025】左右の第二アーム24の下端部は、アーム
連結バー28のアーム取付部28aに収まった状態でこ
のアーム取付部28aに溶接される。そして、第二アー
ム24の挿入部24aは脚25の第二アーム連結孔25
bに挿通されることで脚25に回動自在に連結され、ア
ーム連結バー28はその軸通し孔28cに前記第二のア
ーム支持軸9が挿通されることで該第二のアーム支持軸
9に回動自在に連結される。
【0026】第一のアーム支持軸7と第二のアーム支持
軸9との中心間距離は、第一アーム連結孔25aと第二
アーム連結孔25bとの中心間距離と一致している。ま
た、左右方向から見て、第一のアーム支持軸7と第二の
アーム支持軸9の中心どうしを結ぶ直線は、第一アーム
連結孔25aと第二アーム連結孔25bの中心どうしを
結ぶ直線と平行な方向へ延びている。従って、ヒンジ軸
32と第二アーム24の挿入部24aと第二のアーム支
持軸9と第一のアーム支持軸7は相互に平行四辺形の4
つの頂点を為すので、第一アーム23と第二アーム24
は互いに平行リンクを構成する。
【0027】〔C−4.椅子本体の格納と引き出し〕図
2及び図3に示すように、第一アーム23と第二アーム
24が垂直姿勢になったとき、扉板27が木枠3の前面
開口に重なってこの開口を塞ぎ、座板26は木枠3の内
側空間の後部に位置する。このときの椅子本体21の位
置が格納位置であり、座板26と扉板27とが丁度平行
に対向し合う形に折り畳まれる。椅子本体21が格納位
置に到達するのと同時にマグネットキャッチ33の鉄片
33bが本体33aのマグネットに当り、それによっ
て、椅子本体21が格納位置に保持される。
【0028】尚、前記アジャスター30は、そのネジ3
0bが調整範囲における丁度中間辺りの標準位置にある
とき(図3はこの状態を示してある)、足座30cがベ
ースプレート5の水平部5bよりほんの少し高いところ
にある。
【0029】この状態から扉板27の手掛け凹部27a
に手を掛けて手前に引っ張ると、椅子本体21が木枠3
の前下方へ引き出されて行き、脚25及び扉板27は垂
直姿勢のまま移動される。この方向への移動は、最大
で、第一アーム23が水平より15゜前下がりに傾斜し
たところで規制される。この規制を行う部材が前記スト
ッパー13である。即ち、図2を見て分かるように、ス
トッパー13はアーム連結バー28の取付腕28bのほ
ぼ真下に位置しており、図5に二点鎖線で示すように椅
子本体21が格納位置から丁度105゜前下方へ回動し
たところで取付腕28bがストッパー13の上片13a
に当接する。
【0030】〔C−5.ダンパーとの連結〕ダンパー連
結腕29は、上方から見てL字形をしており、その一方
の片がアーム連結バー28のアーム取付部28a近くに
固定され、他方の片の先端部が前記揺動ダンパー15の
回転軸に固定される。揺動ダンパー15は、その回転軸
が動作角度(110゜)における一端に来るのと同時に
椅子本体21が格納位置に到達するという関係になる姿
勢でダンパー取付ステー11に取り付けられる。従っ
て、揺動ダンパー15の回転軸は椅子本体21の移動に
伴って回転され、その回転時の負荷が椅子本体21の移
動を適度に制動する。壁収納式折り畳み椅子1は以上の
ように構成されている。
【0031】〔D.設置、使用方法等〕(図1、図3、
図5) 次に、壁収納式折り畳み椅子1の設置や使用方法を説明
する。 〔D−1.設置〕この折り畳み椅子1を設置するとき
は、目的の壁41に、木枠3ができるだけぴったり嵌る
必要最小限の大きさの格納凹部43を作る。このときの
墨線は、格納凹部43の底面43aが当該壁41の前下
方にある床45から基準高さH(図5参照)だけ高いと
ころに位置するように引く。この基準高さHは、アジャ
スター30のネジ30bが前記した標準位置にある状態
で、同図に実線で示す椅子本体21のように、座板26
が丁度水平になるところまで椅子本体21を引き出した
ときの、木枠3の底面と足座30cの底面との高低差寸
法である。墨線を引く際や、その墨線に沿っての加工に
よる基準高さHは精度良く出すのが勿論望ましいが、厳
格である必要は無く、多少の誤差が生じても差し支えな
い。
【0032】目的の格納凹部43を作ったら、その格納
凹部43に木枠3を嵌めてみて、椅子本体21を引き出
して脚25が床45に着くか否か、座板26が極端に傾
斜しないか等確認する。即ち、格納凹部43を作るとき
の基準高さHが精度良く出ていれば、座板26が丁度水
平になるのと同時にアジャスター30の足座30cが床
45に着き、標準高さHが低めであった場合は座板26
が水平になる前に足座30cが床に着き、標準高さHが
高めであった場合は座板26が前下がり気味になった状
態で足座30cが床45に着くか又は該足座30cが床
45に着かないので、これらの状況を確認する。
【0033】確認の結果、万が一、足座30cが床45
に着かない場合は、格納凹部43を作る際の寸法取りや
加工に常識的な誤差を超えた極端なミスがあったことに
他ならない。何故なら、足座30cが床45に着かない
ということは、座板26が水平に対して前下がり15゜
傾斜するまで、即ち、アーム連結バー28の取付腕28
bがストッパー13に当るまで椅子本体21を引き出し
ても足座30cが床45に着かないということであるか
ら、そのような事態は、格納凹部43を作る際に標準高
さHを例えば100mm余りも異常に高くしてしまった
ことに他ならないからである。
【0034】このような極端な場合を除き、標準高さH
の誤差が常識的な値であれば、椅子本体21を引き出す
ことによって足座30cが確実に床45に着くし、スト
ッパー13やダンパー15に無理な力が掛かることは決
して無い。即ち、この折り畳み椅子1では、椅子本体2
1の引出しが最大で格納位置から105゜回動するとこ
ろまで可能になっているので、標準高さHが仮に10m
m程度高かった場合であっても、椅子本体21が格納位
置から92゜ぐらい回動したところで足座30cが床4
5に着く。従って、アーム連結バー28がストッパー1
3に当ることは無いし、まして揺動ダンパー15の回転
軸が動作角の限界に達することも無いため、ストッパー
13や揺動ダンパー15に無理な力がかかることは有り
得ない。
【0035】座板26が水平で無くてそれが気になる場
合でも、アジャスター30のネジ30bを回して脚25
の実質的な丈を調整することにより座板26の水平を出
すことができるので、標準高さHを補正することは必ず
しも必要無い。例えば、標準高さHに5mm程度の誤差
があって座板26が水平に対して2〜3゜傾斜する場合
は、ネジ30bを5mm程度上げ下げすれば座板26を
水平に補正できるからである。
【0036】以上の確認の結果、座板26の傾きが極端
でなければ、格納凹部43の造作を可とし、その奥面を
適宜化粧すると共に、当該格納凹部43に木枠3を最終
的に嵌め込み、これを釘やビスなどで壁41の構造材例
えば間柱や胴縁にしっかり固定する。格納凹部43と木
枠3との間に隙間があるときは、これを化粧材やパテな
どで埋めると良い。
【0037】〔D−2.使用方法〕この折り畳み椅子1
は、基本的に、使うときだけ引き出し、使い終わったら
格納するというように使用する。使用する際、椅子本体
21を引き出したときの座板26に傾きがあってそれが
気になる場合、或いは座板26が水平であると却って使
い難い場合は、アジャスター30を操作して脚25の実
質的な丈を調節する。
【0038】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態に
おいては、ベース部材が固定される木枠を備えたものを
示したが、この木枠は施工業者等が用意するようにして
も良い。また、本発明は、住宅の玄関の壁に限らず、キ
ッチンその他の部屋の壁に取り付けることもできるし、
勿論、事業所や公共施設、乗り物その他における様々な
壁に取り付けることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、椅子本
体が格納される格納凹部の床からの高さ寸法が多少ラフ
であっても、少なくとも各部に無理な力が掛かることだ
けは確実に防止することができ、また、アジャスターを
設けた場合は座板を水平に補正することもできるので、
引き出した椅子本体を、その脚が床に着いて座板がほぼ
水平であるという理想的な形にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る壁収納式折り畳み椅
子を使用状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示す壁収納式折り畳み椅子の拡大正面図
である。
【図3】図2のA−A線に沿って切断した断面図であ
る。
【図4】図1に示す壁収納式折り畳み椅子の要部を分解
した斜視図である。
【図5】図2のB−B線に沿って切断した使用状態を示
す側面図である。
【図6】従来の壁収納式折り畳み椅子の一例を示す概略
側面図である。
【符号の説明】
1…壁収納式折り畳み椅子 5…ベース部材 13
…ストッパー 15…ダンパー 21…椅子本体 23…アーム
24…アーム 25…脚 26…座板 27…扉板 30…アジ
ャスター 41…壁 43…格納凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁に設けた格納凹部に固定されるベース部
    材と、上記格納凹部を開閉する扉板と腰掛け用の座板と
    が互いに二つ折りに畳まれた形で少なくともその座板が
    前記格納凹部に格納された格納位置と格納凹部から前下
    方へ引き出されて座板がほぼ水平になった引出し位置と
    の間を移動される椅子本体とを有し、該椅子本体は、上
    記扉板が取り付けられた脚と上記座板が取り付けられ一
    端部が上記ベース部材に回動自在に支持され他端部が上
    記脚の上端部に回動自在に連結されたアームとを備えた
    壁収納式折り畳み椅子であって、椅子本体が格納位置か
    ら前下方へ回動できる最大回動角度を90゜超にしたこ
    とを特徴とする壁収納式折り畳み椅子。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した壁収納式折り畳み椅子
    において、椅子本体が格納位置から引き出されて行くと
    きの最大回動角度を規定するためのストッパーと、アー
    ムに連係されたダンパーとを設け、該ダンパーには動作
    角度が90゜超のものを用い、前記最大回動角度はダン
    パーの動作角度より小さい角度に設定したことを特徴と
    する壁収納式折り畳み椅子。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した壁収納式折り畳
    み椅子において、脚の下端部に高さ調節用のアジャスタ
    ーを取り付けたことを特徴とする壁収納式折り畳み椅
    子。
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