JP2003209665A - 画像読取方法および画像記録読取装置 - Google Patents

画像読取方法および画像記録読取装置

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JP2003209665A
JP2003209665A JP2002007160A JP2002007160A JP2003209665A JP 2003209665 A JP2003209665 A JP 2003209665A JP 2002007160 A JP2002007160 A JP 2002007160A JP 2002007160 A JP2002007160 A JP 2002007160A JP 2003209665 A JP2003209665 A JP 2003209665A
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Toshitaka Agano
俊孝 阿賀野
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録用の電磁波の照射により放射線画像情報
が記録された放射線固体検出器から放射線画像情報に応
じた画像信号を読み取る放射線画像読取方法において、
放射線固体検出器の暗電流に起因する画像信号における
オフセットやゲインの補正を、より正確かつ簡易に行
う。 【解決手段】 遮光部材6が設けられた補正画素領域
を、読取画素のそれぞれに対して隣接するように設け、
補正手段25が、読取画素に応じた画像信号を読取画素
に隣接した補正画素領域に応じた補正領域信号に基づい
て補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用の電磁波の
照射により画像情報が記録された固体検出器から画像情
報に応じた画像信号を読み取る画像読取方法および上記
固体検出器を用いた画像記録読取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】今日、医療診断等を目的とする放射線撮
影において、放射線を検出して放射線画像情報を表す画
像信号を出力する放射線固体検出器を使用した放射線画
像記録読取装置が知られている。そして、この装置に使
用される検出器としては、種々のタイプのものが提案、
実用化されている。
【0003】例えば、放射線を電荷に変換する電荷生成
プロセスの面からは、放射線が照射されることにより蛍
光体から発せられた蛍光を光電変換素子で検出して得た
信号電荷を光電変換素子の蓄電部に一旦蓄積し、蓄積電
荷を画像信号(電気信号)に変換して出力する光変換方
式の放射線固体検出器(例えば特開昭59−21126
3号、特開平2−164067号、PCT国際公開番号
WO92/06501号、SPIE Vol.1443 M
edicalImaging V;ImagePhysi
cs(1991) ,p.108−119等)、或いは、放
射線が照射されることにより放射線導電体内で発生した
信号電荷を電荷収集電極で集めて蓄電部に一旦蓄積し、
蓄積電荷を電気信号に変換して出力する直接変換方式の
放射線固体検出器(MATERIAL PARAMET
ERS IN THICK HYDROGENATED A
MORPHOUS SILICONRADIATION
DETECTOS、Lawrence Berkele
y L.University of Californo
ia、Berkeley.CA 94720 Xerox
Parc.Palo Alto.CA 94304、Met
al/Amorphous Sillicon Muti
layer Radiaton Detectors、I
EE TRANSACTIONS ON NUCLEAR
SCIENCE.VOL.36.NO.2.APRIL 19
89、特開平1−216290号等)等がある。
【0004】また、蓄積された電荷を外部に読み出す電
荷読出プロセスの面からは、該蓄電部と接続されたTF
T(薄膜トランジスタ)を走査駆動して読み出すTFT
読出方式のものや、読取光(読取用の電磁波)を検出器
に照射して読み出す光読出方式のもの等がある。
【0005】また、本願出願人は、特開2000−10
5297号公報や特開2000−162726号公報に
おいて改良型直接変換方式の放射線固体検出器を提案し
ている。改良型直接変換方式の放射線固体検出器とは、
直接変換方式、且つ光読出方式のものであり、記録用の
放射線に対して透過性を有する第1の電極層、該第1の
電極層を透過した記録用の放射線の照射を受けることに
より光導電性(正確には放射線導電性)を呈する記録用
光導電層、第1の電極層に帯電される電荷と同極性の電
荷に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該電荷と逆
極性の電荷に対しては略導電体として作用する電荷輸送
層、読取用の電磁波の照射を受けることにより光導電性
(正確には電磁波導電性)を呈する読取用光導電層、読
取用の電磁波に対して透過性を有する第2の電極層を、
この順に積層して成るものであり、記録用光導電層と電
荷輸送層との界面(蓄電部)に、画像情報を担持する信
号電荷(潜像電荷)を蓄積するものである。
【0006】また、この改良型直接変換方式を含む光読
出方式においては、更に蓄電部に蓄積された信号電荷を
読み出す方式として、例えば読取光が照射される側の電
極である第2の電極層(以下読取電極という)を平板状
のものとし、この読取電極側にレーザ等のスポット状の
読取光を走査して信号電荷を検出する方式、或いは読取
電極を多数の線状電極を配列して成るストライプ電極と
し、ストライプ電極の長手方向すなわち各線状電極の長
手方向と略直角な方向を主走査方向とし長手方向を副走
査方向として、スポット状の読取光を主走査方向および
副走査方向に走査して信号電荷を検出する方式および前
記主走査方向に延びたライン光源を該ストライプ電極の
長手方向(すなわち副走査方向)に走査して信号電荷を
検出する方式の3つの方式がある。
【0007】また、上記のような放射線固体検出器にお
いては、蓄電部に蓄積された電荷を読み出す際、上記放
射線固体検出器は半導体を利用したものなので、蓄電部
に蓄積された電荷の量に応じた電流だけでなく暗電流ま
で読み出してしまう。この暗電流に起因して放射線固体
検出器から出力される画像信号に定常的なゲインやオフ
セットが含まれ正確な画像信号に基づく再生画像が得ら
れなかったり、再生画像の画質の劣化を招く問題を生じ
る。また、暗電流は温度によって変化したり、経時変化
を持つ場合もある。この問題を回避するため、本出願人
は、特開平7−072256号公報において、放射線画
像情報が記録された放射線固体検出器から読み出された
画像信号から放射線画像の記録されていない放射線固体
検出器から読み出された画像信号を差し引くことにより
上記オフセットやゲインを補正する方法を提案している
が、この場合、放射線画像情報の記録されていない放射
線固体検出器の読み取りが必要であるため、その分の手
間と時間が必要となる。また、特開平2000−174
982号公報および特開平2000−224377号公
報においては、放射線を検出しない不感画素を設け、こ
の不感画素に応じた画素信号を用いて上記オフセットや
ゲインを補正することにより、上記のように放射線画像
情報の記録されていない放射線検出器の読み取りを行う
ことなく上記オフセットやゲインを補正する方法が提案
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2000−174982号公報および特開平2000−
224377号公報においては、不感画素が、放射線固
体検出器における放射線画像情報が記録される領域外に
設けられていたり、放射線固体検出の端部に設けられた
りしていたので、不感画素が放射線画像情報が記録され
た画素から離れている場合には、これらの画素同志に同
じ暗電流が流れているとは考えにくく、正確な補正を行
うことが困難であった。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑み、固
体検出器の暗電流に起因する画像信号におけるオフセッ
トやゲインの補正を、より正確かつ簡易に行うことがで
きる画像読取方法および画像記録読取装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の画像読取
方法は、画像情報を担持した記録用の電磁波の照射によ
り発生した電荷を蓄積することにより画像情報を記録す
る固体検出器を用い、記録用の電磁波の照射により画像
情報が記録された固体検出器から画像情報に応じた画像
信号を画素毎に読み取るとともに、固体検出器における
記録用の電磁波の入射が抑制された補正領域から読み取
った補正領域信号に基づいて画像信号を補正する画像読
取方法において、補正領域を、画素単位の補正画素領域
とし、補正画素領域を、補正画素領域が記録用の電磁波
が照射される範囲に離散して分布するように複数設け、
補正画素領域以外の領域に位置する読取画素から読み取
った各画像信号を、各読取画素の近傍に位置する補正画
素領域から読み取った補正領域信号に基づいて補正する
ことを特徴とする。
【0011】ここで、上記「記録用の電磁波」とは、例
えば、放射線などを意味するが、放射線画像情報を担持
した放射線の照射によって蛍光体などから発せられた蛍
光なども含むものとする。
【0012】また、上記「記録用の電磁波の入射を抑制
する」とは、例えば、Cr、PbまたはWなどの遮光部
材などを設けて上記放射線を吸収して固体検出器に放射
線が入射するのを抑制したり、もしくは色素または顔料
などを含む遮光部材を設けて上記蛍光を吸収して固体検
出器に蛍光が入射するのを抑制したりするようにしても
よいし、放射線自体の強度を制御することにより固体検
出器への入射を抑制するようにしてもよい。
【0013】また、上記「補正領域を、画素単位の補正
画素領域とする」とは、補正領域を画素単位で構成する
ことを意味する。
【0014】また、「各読取画素の近傍に位置する補正
画素領域」とは、各読取画素に最も近い位置にある補正
画素領域であることが望ましい。
【0015】本発明の第2の画像読取方法は、画像情報
を担持した記録用の電磁波の照射により発生した電荷を
蓄積することにより画像情報を記録する固体検出器を用
い、記録用の電磁波の照射により画像情報が記録された
固体検出器から画像情報に応じた画像信号を画素毎に読
み取るとともに、固体検出器における補正領域から読み
取った記録用の電磁波の入射が抑制された補正領域信号
に基づいて画像信号を補正する画像読取方法において、
固体検出器における画素を補正領域と補正領域以外の読
取領域とに分割し、読取領域から読み取った読取領域信
号から画像信号を生成し、その生成した画像信号を、読
取領域と同じ画素に位置する補正領域から読み取った補
正領域信号を用いて補正することを特徴とする。
【0016】ここで、上記「固体検出器における画素を
補正領域と補正領域以外の読取領域とに分割する」と
は、固体検出器における1画素の領域を上記補正領域と
上記読取領域とに分割し、各領域からそれぞれ読取領域
信号と補正領域信号とを読み取ることができるようにす
ることをいう。例えば、ストライプ電極により画像信号
を読み取る形態の場合には、固体検出器における1画素
の領域を2本のストライプ電極で読み取るようにし、一
方のストライプ電極により補正領域に応じた補正領域信
号と読み取るものとし、他方のストライプ電極により読
取領域に応じた読取領域信号を読み取るようにすればよ
い。
【0017】また、上記「読取領域」をさらに複数に分
割してもよい。この場合には、複数に分割された領域に
応じた信号に基づいて読取領域に応じた読取領域信号を
算出するようにすればよい。例えば、TFTにより画像
信号を読み取る形態の場合には、カラー液晶パネル用の
露光マスクを用いることにより1画素の領域にR領域、
G領域およびB領域に応じた3つのTFTを構成し、2
つのTFTが読取領域に応じた読取領域信号を読み取り
ようにし、残りの1つのTFTが補正領域に応じた補正
領域信号を読み取るようにすればよい。この場合には、
上述したように2つのTFTから読み取られた信号から
読取領域信号を算出するようにすればよい。
【0018】本発明の第1の画像記録読取装置は、画像
情報を担持した記録用の電磁波の照射により発生した電
荷を蓄積することにより画像情報を記録する固体検出器
と、固体検出器に記録された画像情報に応じた画像信号
を画素毎に読み取るとともに、固体検出器における記録
用の電磁波の入射が抑制された補正領域から補正領域信
号を読み取る読取手段と、補正領域信号に基づいて画像
信号を補正する補正手段とを備えた画像記録読取装置に
おいて、補正領域が、画素単位の補正画素領域であり、
その補正画素領域が記録用の電磁波が照射される範囲に
離散して分布するように複数設けられ、補正手段が、補
正画素領域以外の領域に位置する読取画素から読み取っ
た各画像信号を、各読取画素の近傍に位置する補正画素
領域から読み取った補正領域信号に基づいて補正するも
のであることを特徴とするものである。
【0019】また、上記第1の画像記録読取装置におい
ては、各読取画素に補正画素領域が隣接するように補正
画素領域を設け、補正手段が、読取画素から読み取った
各画像信号を、各読取画素に隣接した補正画素領域から
読み取った補正領域信号に基づいて補正するようにする
ことができる。
【0020】ここで、上記「隣接する」とは、上下左右
の方向に隣接するだけでなく、斜め方向に角で隣接して
いるものも含むものとする。従って、1つの補正画素に
対しては最大8つの読取画素が隣接することになる。
【0021】また、補正手段が、補正画素領域の画像信
号を補正画素領域の近傍に位置する読取画素から読み取
った画像信号に基づいて算出するようにすることができ
る。
【0022】ここで、上記補正画素領域の画像信号の算
出に用いる読取画素に応じた画像信号は、補正領域信号
による補正後の画像信号であることが望ましいが、補正
前の画像信号でもよい。
【0023】本発明の第2の画像記録読取装置は、画像
情報を担持した記録用の電磁波の照射により発生した電
荷を蓄積することにより画像情報を記録する固体検出器
と、固体検出器に記録された画像情報に応じた画像信号
を画素毎に読み取るとともに、固体検出器における記録
用の電磁波の入射が抑制された補正領域から補正領域信
号を読み取る読取手段と、補正領域信号に基づいて画像
信号を補正する補正手段とを備えた画像記録読取装置に
おいて、固体検出器における画素が補正領域と補正領域
以外の読取領域とに分割され、読取手段が、読取領域か
ら読み取った読取領域信号から画像信号を生成するもの
であり、補正手段が、上記生成した画像信号を、読取領
域と同じ画素に位置する補正領域から読み取った補正領
域信号を用いて補正するものであることを特徴とするも
のである。
【0024】また、上記第2の画像記録読取装置におい
ては、記録用の電磁波を読取領域に集光する集光レンズ
を有するようにすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の第1の画像読取方法および画像
記録読取装置によれば、補正領域を、画素単位の補正画
素領域とし、補正画素領域を、補正画素領域が記録用の
電磁波が照射される範囲に離散して分布するように複数
設け、補正画素領域以外の領域に位置する読取画素から
読み取った各画像信号を、各読取画素の近傍に位置する
補正画素領域から読み取った補正領域信号に基づいて補
正するようにしたので、より正確かつ簡易に暗電流に起
因するオフセットやゲインなどを補正することができ
る。
【0026】また、上記第1の画像読取方法および画像
記録読取装置においては、各読取画素に補正画素領域が
隣接するように補正画素領域を設け、補正手段が、読取
画素から読み取った各画像信号を、各読取画素に隣接し
た補正画素領域から読み取った補正領域信号に基づいて
補正するようにした場合には、読取画素と補正画素とが
より近い位置に存在するので、より正確な補正を行うこ
とができる。
【0027】また、補正手段が、補正画素領域の画像信
号を補正画素領域の近傍に位置する読取画素から読み取
った画像信号に基づいて算出するようにするようにした
場合には、補正画素領域についても適当な画像信号が算
出されるので、補正画素領域を設けたことによる画質の
劣化を抑制することができる。
【0028】本発明の第2の画像読取方法および画像記
録読取装置によれば、固体検出器における画素を補正領
域と補正領域以外の読取領域とに分割し、読取領域から
読み取った読取領域信号から画像信号を生成し、その生
成した画像信号を、読取領域と同じ画素に位置する補正
領域から読み取った補正領域信号を用いて補正するよう
にしたので、より正確かつ簡易に暗電流に起因するオフ
セットやゲインなどを補正することができる。
【0029】また、上記第2の画像記録読取装置におい
ては、集光レンズを用いて読取領域に記録用の電磁波を
集光するようにした場合には、補正領域を設けたことに
よる画質の劣化を抑制することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明による
画像読取方法を実施する画像記録読取装置において用い
られる放射線固体検出器の概略図であり、図1(A)は
斜視図、図1(B)は検出器のX−Y断面図、図1
(C)はX−Z断面図である。
【0031】放射線固体検出器10は、放射線画像情報
を静電潜像として記録し、読取用の電磁波(以下読取光
と称す)で走査されることにより、前記静電潜像に応じ
た電流を発生するものであり、具体的には、記録用の放
射線(例えば、X線等、以下記録光という)に対して透
過性を有する第1の電極層1、記録光の照射を受けるこ
とにより導電性を呈する記録用光導電層2、第1の電極
層1に帯電される電荷(例えば負電荷)に対しては略絶
縁体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷(上述
の例においては正電荷)に対しては略導電体として作用
する電荷輸送層3、読取光の照射を受けることにより導
電性を呈する読取用光導電層4、読取光に対して透過性
を有する第2の電極層5を、この順に積層してなるもの
である。
【0032】ここで、上記放射線固体検出器10には、
図1に示すように第1の電極層1の上面に、該第1の電
極層1への記録光の入射を抑制する遮光部材6が設けら
れている。遮光部材6は、図1に示すように1画素の大
きさであり、この遮光部材6が設けられた画素を補正画
素領域という。図2に示すように、補正画素領域はその
周囲に遮光部材6の設けられてない画素(読取画素とい
う)が隣接するように設けられている。つまり、本実施
の形態では、補正画素領域が、第1の電極層1の全面に
9画素に1画素の割合で均一に設けられている。遮光部
材6としては記録光を吸収することにより記録光の入射
を抑制するものを用いることが望ましい。例えば、C
r、PbまたはWなどを含んだ部材などを利用すること
ができる。
【0033】また、第2の電極層5は、多数の線状電極
(図中の斜線部)がストライプ状に配列されて成るもの
である。各線状電極であるエレメント5aの間5bは読
取光を遮光するものとするのが好ましい。
【0034】次に、上記放射線固体検出器10に放射線
画像情報を記録する方法および記録された放射線画像情
報を読み取る方法について詳細に説明する。図3は、図
1に示した放射線固体検出器10を用いた放射線画像記
録読取装置の概略構成図を示すものである。
【0035】本放射線画像記録読取装置は、放射線固体
検出器10、電流検出手段20、補正手段25、記録光
照射手段30および読取光照射手段40からなり、記録
光照射手段30は記録光L1を被写体9に一様に爆射す
るものであり、読取光照射手段40は、ライン状に略一
様な読取光L2を第2の電極層5のエレメント5aと概
略直交させつつ、エレメント5aの長手方向(図中の矢
印方向)に走査露光するものである。
【0036】電流検出手段20は、第2の電極層5の各
エレメント5aにそれぞれ接続された多数の電流検出ア
ンプ21aを有しており、読取光L2の露光により各エ
レメント5aに流れる電流をエレメント5a毎に検出す
るものである。放射線固体検出器10の第1の電極層1
は、接続手段21bのB端子および電源21cの負極に
接続されており、電源21cの正極は接続手段21bの
A端子に接続されている。接続手段21bのC端子は各
電流検出アンプ21aに接続されている(図3
(B))。
【0037】補正手段25は、上記のようにして設けら
れた補正画素領域に応じた補正領域信号を用いて、補正
画素領域以外の読取画素の画像信号を補正するものであ
る。
【0038】電極層1の上面には被写体9が配設されて
おり、被写体9は記録光L1を透過する透過部9aと透
過しない遮光部9bが存在する。
【0039】まず、第1の電極層1とエレメント5aと
の間に直流電圧を印加し両電極層を帯電させる。これに
より、図4(A)に示すように第1の電極層1とエレメ
ント5aとの間にはUの字状の電界が形成される。
【0040】次に、記録光照射手段30から記録光L1
を被写体9に向けて一様に爆射する。記録光L1は被写
体9の透過部9aを透過し、さらに第1の電極層1をも
透過する。記録用光導電層2はこの透過した記録光L1
を受け導電性を呈するようになる。記録光L1によって
生成される負電荷および正電荷を、図面上では−または
+を丸で囲んで表すものとする。
【0041】記録用光導電層2中に生じた正電荷は、記
録用光導電層2中を第1の電極層1に向かって高速に移
動し、第1の電極層1と記録用光導電層2との界面で第
1の電極層1に帯電している負電荷と電荷再結合して消
滅する(図4(B))。一方、記録用光導電層2中に生
じた負電荷は記録用光導電層2中を電荷転送層3に向か
って移動する。電荷転送層3は第1の電極層1に帯電し
た電荷と同じ極性の電荷(本実施の形態では負電荷)に
対して絶縁体として作用するものであるから、記録用光
導電層2中を移動してきた負電荷は記録用光導電層2と
電荷転送層3との界面で停止し、電界分布に沿ってエレ
メント5aに集中して蓄積され(図4(B))、これによ
りエレメント5aを中心として放射線画像情報に応じた
静電潜像が記録されるようになる(図4(C))。蓄積
される電荷量は記録用光導電層2中に生じる負電荷の
量、即ち、記録光L1の被写体9を透過した光量によって
定まるものである。
【0042】一方、記録光L1は被写体9の遮光部9b
を透過しないから、放射線固体検出器10の遮光部9b
の下部にあたる部分は何ら変化を生じない(図4(A)〜
(C)を参照)。
【0043】また、被写体9の透過部9aを透過し、第
1の電極層1の上面に設けられた遮光部材6に入射した
記録光L1は大部分が遮光部材6に吸収され、わずかに
ではあるが遮光部材6を透過した記録光L1は上記と同
様に記録用光導電層2に入射される。従って、上記遮光
部材6の設けられた補正画素領域に応じた範囲にも電荷
が蓄積される。
【0044】次に、上記のように記録された放射線画像
情報を読み取る際には、まず、接続手段21bを放射線
固体検出器10の第1の電極層1側(B端子)に接続
し、第1の電極層1と第2の電極層5のストライプ電極
とを同電位にして電荷の再配列を行う(図5(A))。
その後、読取光照射手段40により読取光L2を走査露
光すると、読取光L2は第2の電極層5を透過し、この
透過した読取光L2が照射された読取用光導電層4は走
査露光に応じて正負の電荷が発生し導電性を呈するよう
になる(図5(B))。記録用光導電層2と電荷輸送層
3との界面と第2の電極層5との間には、蓄積電荷に応
じて電界が形成されている。また、電荷輸送層3は正電
荷に対しては導電体として作用するものであるから、読
取用光導電層4に生じた正電荷は蓄積電荷に引きつけら
れるように電荷輸送層3の中を急速に移動し、記録用光
導電層2と電荷輸送層3との界面で蓄積電荷と電荷再結
合し消滅する(図5(C))。一方、読取用光導電層4
に生じた負電荷は第2電極層5の正電荷と電荷再結合を
し消滅する(図5(C))。このとき、放射線固体検出
器10の第1の電極層1から電流検出アンプ21aを介
して第2の電極層5の各エレメント5aに電流Iが流れ
る。各電流検出アンプ21aにおいては、この電流Iに
よって積分コンデンサ21eが充電され、流れる電流量
に応じて積分コンデンサ21eに電荷が蓄積され、積分
コンデンサ21eの両端の電圧が上昇する。したがっ
て、走査露光中の画素と画素の間に接続手段21fをオ
ンして積分コンデンサ21eに蓄積された電荷を放電さ
せることにより、積分コンデンサ21eの両端には次々
と画素毎の蓄積電荷に対応して電圧の変化が観測される
こととなる。この電圧の変化は、放射線固体検出器10
に蓄積されていた各画素毎の電荷と対応するものである
から、電圧の変化を検出することによって放射線画像情
報を読み出すことができるようになる。
【0045】ここで、上記のようにして読み出された各
画素毎の信号は、それぞれ補正手段25に出力される。
補正手段25には、上記各画素毎の信号を記憶するメモ
リ(図示省略)が設けられており、このメモリに電流検
出アンプ21aからの出力に応じて各画素毎の信号が記
憶されていく。例えば、図3におけるe1〜enのエレ
メント5aから出力される信号をV1〜Vnとし、1ラ
イン目の読み取りにより出力された各画素の信号をV1
-1〜Vn-1、2ライン目の読み取りにより出力された
各画素の信号をV1-2〜Vn-2とすると、メモリには
図6に示されるように各画素の信号が記憶されていく。
【0046】ところで、本実施の形態では、上記のよう
に補正画素領域を設けているので、例えば、図6に示す
ように各画素の信号が記憶された場合には、斜線部で示
すV2-2、V5-2、V2-5およびV5-5が補正画素
領域に応じた補正領域信号となる。補正手段25は、こ
の補正領域信号を用いて、補正画素領域以外の読取画素
に応じた画像信号を補正する。この画像信号の補正に用
いられる補正領域信号は、その読取画素に隣接する補正
画素領域のものが用いられる。従って、図6に示すよう
に画像信号および補正領域信号が記憶されている場合に
は、画像信号V1-1、V1-2、V1-3、V2-1、V
2-3、V3-1、V3-2およびV3-3は、補正領域信
号V2-2を用いて補正される。また、画像信号V1-
4、V1-5、V1-6、V2-4、V2-6、V3-4、
V3-5およびV3-6は、補正領域信号V2-5を用い
て補正される。
【0047】補正の演算方法は、例えば、画像信号の値
から補正領域信号の値を差し引いたものに3/2を掛け
合わせたものを補正された画像信号とすればよい。この
補正の演算方法は以下のようにして求めたものである。
画像信号Dnの信号成分をD、ノイズ成分をD0、補正
領域信号Ddの信号成分をD’、ノイズ成分をD0とす
ると、補正領域信号の信号成分D’が画像信号Dの1/
3になると仮定すれば、下式(1)、(2)および
(3)を解くことにより下式(4)に求められる。
【0048】Dd=D0+D’ …(1) Dn=D0+D …(2) D’= (1/3)×D …(3) →D=(Dn−Dd)×3/2 …(4) 上記のようにして全ての読取画素に応じた画像信号につ
いて、補正画素領域に応じた補正領域信号を用いて補正
された信号を求めることができる。
【0049】また、補正手段25において、補正画素領
域に応じた画像信号をその周辺に位置する読取画素の補
正後の画像信号を用いて補間して求めるようにしてもよ
い。
【0050】上記第1の実施の形態の放射線画像記録読
取装置によれば、読取画素に補正画素領域が隣接するよ
うに補正画素領域を設け、補正手段25が、読取画素に
応じた画像信号を読取画素に隣接した補正画素領域に応
じた補正領域信号に基づいて補正するようにしたので、
より正確かつ簡易に暗電流に起因するオフセットやゲイ
ンなどを補正することができる。
【0051】また、補正手段25が、補正画素領域に応
じた画像信号をその周辺に位置する読取画素の補正後の
画像信号を用いて補間して求めるようにした場合には、
補正画素領域についても適当な画像信号が算出されるの
で、補正画素領域を設けたことによる画質の劣化を抑制
することができる。
【0052】次に、本発明の画像読取方法を実施する画
像記録読取装置の第2の実施の形態について説明をす
る。図7は本実施の形態において用いられる放射線固体
検出器の概略構成を示す図であり、図7(A)は斜視
図、図7(B)はXY断面図、図7(C)はXZ断面図
である。
【0053】放射線固体検出器50は、放射線画像情報
を静電潜像として記録し、読取用の電磁波(以下読取光
と称す)で走査されることにより、前記静電潜像に応じ
た電流を発生するものであり、具体的には、記録光L2
の励起により蛍光L4を発する蛍光体51、多数の平板
状のエレメント52aをストライプ状に配列してなる第
1ストライプ電極が形成された第1の電極層52、記録
光の照射を受けることにより導電性を呈する記録用光導
電層53、読取光の照射を受けることにより導電性を呈
する前露光用光導電層54、多数の平板状のエレメント
55aをストライプ状に配列してなる第2ストライプ電
極が形成された第2の電極層55を、この順に積層して
なるものである。記録用光導電層53と前露光用光導電
層54との間に蓄電部56が形成される。第1の電極層
52は蛍光L4を透過するものである。
【0054】ここで、本実施の形態においては、図7に
示すように1画素の領域を2本のエレメント55aで読
み取るように第2の電極層55が形成されている。そし
て、この2本のエレメント55aのうちエレメント55
bは読取領域信号を読み取るために用いられ、エレメン
ト55cは補正領域信号を読み取るために用いられる。
エレメント55cが読み取る補正領域に応じた第1の電
極層52の上面には遮光部材57が設けられている。遮
光部材57としては蛍光L4を吸収することにより蛍光
の記録用光電層53への入射を抑制するものを用いるこ
とが望ましい。例えば、Crや色素または顔料などを含
んだ部材などを利用することができる。
【0055】次に、上記放射線固体検出器50に放射線
画像情報を記録する方法および記録された放射線画像情
報を読み取る方法について詳細に説明する。図8および
図9は、図7に示した放射線固体検出器50を用いた本
発明の画像記録読取装置を適用した放射線画像記録読取
装置の概略構成図を示すものである。
【0056】本放射線画像記録読取装置は、放射線固体
検出器50、電流検出手段60、補正手段65、記録光
照射手段70および読取光照射手段80からなり、記録
光照射手段70は記録光L1を被写体9に一様に爆射す
るものであり、読取光照射手段80は、ライン状に略一
様な読取光L2を第2の電極層55のエレメント55a
と概略直交させつつ、エレメント55aの長手方向(図
中の矢印方向)に走査露光するものである。
【0057】電流検出手段60には、放射線固体検出器
50から外部に流れ出す放電電流を検出する電流検出ア
ンプ61、電源62、スイッチ63,64、スイッチ部
69およびスイッチ部68が設けられている。
【0058】スイッチ部69は、第1ストライプ電極の
エレメント52aの1つずつと各別に接続されたスイッ
チング素子69aを有している。各スイッチング素子6
9aの他方の端子は共通にスイッチ64のc端子に接続
されている。スイッチ部68は、第2ストライプ電極の
エレメント55aの1つずつと各別に接続されたスイッ
チング素子68aを有している。
【0059】電流検出アンプ部61は、電流検出アンプ
61dを多数有し、各電流検出アンプ61dは、オペア
ンプ61a、積分コンデンサ61bおよびスイッチ61
cから成る。各オペアンプ61aの非反転入力端子(+)
がスイッチ63のc端子に共通に接続され、反転入力端
子(一)が各別にスイッチ部68のスイッチング素子68
aに接続され、該スイッチング素子68aを介してそれ
ぞれ対応するエレメント55aに接続されている。
【0060】電源62の正極は、スイッチ63のb端子
とスイッチ64のa端子とに接続されている。電源62
の負極は、スイッチ63のa端子とスイッチ64のb端
子とに接続されている。
【0061】また、電流検出回路60には制御手段66
が設けられており、前露光光L3の照射の後に記録光L
2を放射線固体検出器50に照射する際には、該制御手
段66は、先ずスイッチ63,64の少なくとも一方を
何れの端子にも接続せず放射線固体検出器50と電源6
2とを切り離して、電圧の印加を停止させる。
【0062】また、制御手段66は、前露光光L3を照
射する際には、スイッチ63,64をともにa端子また
はb端子に接続し、オペアンプ61aのイマジナリーシ
ョートを介して、放射線固体検出器50に電源62から
電圧が印加されるようにする。なお、スイッチ63,6
4を、ともにa端子に接続した場合と、b端子に接続し
た場合とでは、放射線固体検出器50に印加される電圧
の極性が逆になる。また、必要に応じて、前露光光L3
を照射した後に、例えばa端子に接続していた状態から
b端子に接続変更する等、スイッチ63,64の接続を
逆接続して、前露光光L3を照射していたときとは逆極
性の電圧が放射線固体検出器50に印加されるようにす
る。
【0063】制御手段66からはスイッチ63,64並
びにスイッチ部68,69に制御信号がそれぞれ入力さ
れており、読取時には、制御手段66は、先ずスイッチ
63をa端子に接続してスイッチ64をb端子に接続
し、またはスイッチ63をb端子に接続してスイッチ7
4をa端子に接続されるようにする。また、制御手段6
6は、第1ストライプ電極のエレメント52aの1つずつ
をエレメント55aの長手方向に順次切り替えながら、
切り替えられたエレメント52aが各スイッチング素子
68aとオペアンプ61aのイマジナリショートを介し
て第2ストライプ電極の各エレメント55aと順次接続
されるように、第2ストライプ電極の工レメント55a
の1つずつをエレメント52aの長手方向に順次切り替
える。このスイッチ部68によるエレメント52aの長
手方向への順次切替えは主走査に対応し、スイッチ部6
9によるエレメント55aの長手方向への順次切替えは
副走査に対応する。図8においては、エレメント55a
に対して主走査方向の位置であるカラムの番号C1〜C
5を付し、エレメント52aに対して副走査方向の位置
である読出ラインの番号L1〜L5を付すものとする。
【0064】そして、電流検出アンプ61dはスイッチ
部68,69による切替接続によって放射線固体検出器
50から外部に流れ出す放電電流をエレメント52a,
55aの格子点について順次検出することにより、蓄電
部56に蓄積された電荷の量に応じたレベルの電気信号
を取得するものである。
【0065】次に、放射線固体検出器50に前露光光L
3を照射して蓄電部56に一様の電荷を蓄積し、その
後、放射線画像情報を静電潜像として記録し、さらに記
録された静電潜像を読み出す方法について説明する。
【0066】最初に、蓄電部56に一様の電荷を蓄積す
る一様電荷蓄積過程について、図10に示す電荷モデル
を参照して説明する。なお、蛍光体51および遮光部材
57は省略して示す。また、前露光光L3によって前露
光用光導電層54内に生成される負電荷および正電荷
を、図面上では一または+を丸で囲んで表すものとす
る。なお、図10においては遮光部材57を省略してい
る。
【0067】放射線検出器50の蓄電部56に一様の電
荷を蓄積する際には、先ずスイッチ63,64を共にa
側に切り替え、またスイッチ部68,69のスイッチン
グ素子68a,69aを全てオンにし、第1ストライプ
電極と第2ストライプ電極との間に電源62からオペア
ンプ61aを介して直流電圧を印加し、第1ストライプ
電極の全エレメント52aを正に帯電させ、第2ストラ
イプ電極の全エレメント55aを負に帯電させる(図1
0(A))。これにより、両電極間には所定の電界分布が
生じる。
【0068】次に、両電極間に電圧を印加した状態で、
第2の電極層55側から該電極層55の全面について略
一様強度の前露光光L3を照射する。前露光光L3は、
放射線固体検出器50の第2の電極層15を透過し、前
露光用光導電層54内で前露光光の光量に応じた量の正
負の電荷対を発生せしめる(図10(B))。
【0069】第1ストライプ電極と第2ストライプ電極
の間には所定の電界分布が生じているので、この電界分
布に応じて、発生した電荷対のうち、負電荷が蓄電部5
6の方へ移動する。一方、正電荷が第2の電極層55の
方へ移動し、第2ストライプ電極のエレメント55aに
帯電している負電荷と電荷再結合して消滅する。前露光
光L3を十分に照射すると、エレメント55aに帯電し
ていた全ての負電荷が、前露光用光導電層54内で発生
した正電荷と電荷再結合して消滅する。つまり、蓄電部
56において負電荷が一様電荷として蓄積され、エレメ
ント52aには正電荷が帯電された状態となる(図10
(C))。
【0070】次に、放射線画像情報を静電潜像として記
録する静電潜像記録過程について、図11に示す電荷モ
デルを参照して説明する。
【0071】放射線固体検出器50に静電潜像を記録す
る際には、先ずスイッチ63,64の少なくとも一方を
何れの端子にも接続せず放射線固体検出器50と電源6
2とを切り離して、放射線固体検出50への電圧の印加
を停止させる。なお、スイッチ63,64によらず、ス
イッチ部69の全スイッチング素子69aをオフにした
り、スイッチ部68の全スイッチング素子68aをオフ
にしてもよい(図11(A))。
【0072】次に、放射線L1を被写体9に爆射し、被
写体9の透過部9aを通過した被写体の放射線画像情報
を担持する記録光L2を放射線固体検出器50の蛍光体
51へ照射する。これにより、蛍光体51から、記録光
L2の励起により、記録光L2の線量に応じた光量の蛍
光L4が発せられる(図11(B))。蛍光体51から
発せられた蛍光L4は、第1の電極層52を透過し、記
録用光導電層53内で蛍光L4の光量に応じた量の正負
の電荷対を発生せしめる(図11(C))。
【0073】ここで、本実施の形態では、1画素の領域
が読取領域と補正領域とに分割されており、上述の通り
補正領域には遮光部材57が設けられている。従って、
補正領域に応じた蛍光体51の領域で生じた蛍光L4は
遮光部材57に吸収されるため、記録用光導電層53に
は遮光部材57によって吸収されなかった僅かな蛍光L
4のみが入射し、これに応じた正負の電荷対が発生する
ことになる。
【0074】第1ストライプ電極と蓄電部56との間に
は、各エレメント52aに帯電している正電荷と、蓄電
部56に蓄積された一様な負電荷との間で所定の電界分
布が生じている。したがって、この電界分布に応じて、
発生した電荷対のうち、負電荷が第1の電極層52の方
へ移動しストライプ電極のエレメント52aに帯電して
いる正電荷と電荷再結合して消滅する。また、正電荷が
蓄電部56の方へ移動し蓄積された負電荷と電荷再結合
して消滅する(図11(D)の左側部)。
【0075】一方、被写体9の非透過部9bに照射され
た放射線L1は被写体9を透過することがないので、そ
の部分に対応する第1ストライプ電極のエレメント52
aには正電荷が帯電し、蓄電部56には負電荷が帯電し
たまま残る(図11(C)の右側部)。
【0076】ところで、上述した説明では、エレメント
52aや蓄電部56に帯電している電荷を全て消滅させ
る分の電荷対が記録用光電層13内で発生するものとし
て説明したものであるが、実際に発生する電荷対の量
は、放射線固体検出器50に入射する蛍光L4の強度や
線量に応じたものとなる。つまり、放射線固体検出器5
0に蓄積されたまま残る電荷の量は、被写体9を透過し
放射線固体検出器50に入射した蛍光L4の強度や線量
が大きくなるほど減少することとなるので、前露光によ
って蓄電部56に蓄積せしめた一様電荷量から、この残
存電荷量を差し引いたものが静電潜像を担持することと
なる。換言すれぱ、静電潜像を担持する負電荷が潜像電
荷として蓄電部56に蓄積され、放射線固体検出器50
に静電潜像が記録されたこととなる。
【0077】ここで、本実施の形態では、1画素の領域
が読取領域と補正領域とに分割されており、上述の通り
補正領域には遮光部材57が設けられている。従って、
遮光部材57が設けられてない読取領域に応じた蓄積部
56に静電潜像を担持する負電荷が潜像電荷として蓄積
され、遮光部材57が設けられた補正領域に応じた蓄電
部56には、上記読取領域から読み出される読取領域信
号を補正するための補正領域信号に応じた負電荷が蓄積
されることになる。
【0078】次に、上記のようにして放射線固体検出器
50に記録された静電潜像を読み出す静電潜像読取過程
について、図12に示す電荷モデルを参照して説明す
る。
【0079】放射線固体検出器50から静電潜像を読み
取る際には、スイッチ63をa端子に接続してスイッチ
64をb端子に接続し、またはスイッチ63をb端子に
接続してスイッチ64をa端子に接続して、スイッチ部
69のスイッチング素子69aとスイッチ部68のスイ
ッチング素子68aとがオンしたときに、オペアンプ7
1aのイマジナリショートを介してエレメント52aが
エレメント55aと接続されるように準備する(図12
(A))。
【0080】次いで、スイッチ部69のスイッチング素
子69aのうちの第1ラインL1分のみをオンさせ、ス
イッチ部68のスイッチング素子68aを、エレメント
55aの配列方向(エレメント52aの長手方向)に、一
方の端から他方の端に向けて(カラムC1からC5方向
に)順次切り替えて1つずつオンさせて、オンしたスイッ
チング素子68aと接続されたエレメント55aと第1
ラインL1分のエレメント52aとを、オペアンプ71
aを介して順次接続する(図12(B))。この順次接
続は第1ラインL1における主走査に相当する。
【0081】この切替接続によって、エレメント52a
と各エレメント55aとが順次同電位となり、第1ライ
ンL1分のエレメント52aとオンしたスイッチング素
子68aと接続されたエレメント55aに対応する部分
すなわちエレメント12a,16aの格子点に蓄積して
いる負電荷との間で電荷再配列が行われる。つまり、接
続されたエレメント52aに帯電していた正電荷がオペ
アンプ61aを経由して第2の電極層55の方へ移動
し、対応する部分の蓄積部56とエレメント52aとの
間の容量Caおよび蓄積部56とエレメント55aとの
間の容量Cbの各大きさに応じて正電荷が再配分され
る。一方、蓄積部56に負電荷が帯電してない部分では
正電荷の移動はない。
【0082】電流検出アンプ部61の各電流検出アンプ
61dは、この正電荷の移動によって放射線固体検出器
50から流れ出す放電電流Idによって、電流検出アン
プ71dの出力部の電圧が変化するのを各エレメント5
5a毎に順次検出する。この電圧の変化は放射線固体検
出器50に蓄積されていた各画素毎の潜像電荷の量に応
じたものとなるので、スイッチ部68の順次切替えによ
って、主走査方向に次々と画素毎の潜像電荷に対応して
電圧の変化が観測されることとなり、第1ラインL1分
の画像信号が得られる。
【0083】ここで、本実施の形態では、1画素の領域
における読取領域に応じた読取領域信号は第2ストライ
プ電極のエレメント55bにより読み出され、補正領域
に応じた補正領域に応じた補正領域信号は第2ストライ
プ電極にエレメント55cから読み出される。エレメン
ト55bから読み出された読取領域信号およびエレメン
ト55cから読み出された補正領域信号はそれぞれ電流
検出アンプにより検出され、それぞれの電圧変化は補正
手段65に入力される。例えば、図9においてカラムC
1から読み出された信号は補正領域信号U1として補正
手段65に入力され、カラムC2から読み出された信号
は読取領域信号U2として補正手段65に入力される。
補正手段65は図13に示すような差分アンプ67を、
放射線固体検出器50における主走査方向についての画
素数分備えている。補正領域信号U1と読取領域信号U
2はこの差分アンプに入力され、差分アンプにおいてそ
の差が算出され、所定のゲインを掛け合わせた後、画像
信号T1として出力される。放射線固体検出器50のエ
レメント55b,55cから出力される信号は全て上記
のようにして補正手段65において補正されて画像信号
として出力される。上記所定のゲインは、例えば、読取
領域信号と補正領域信号とが第1の実施の形態における
数式(1)〜(3)のような関係である場合には、上記
差分に3/2を掛け合わせるようゲインを設定すればよ
い。
【0084】以下順に、例えぱ第2ラインL2のエレメ
ント52aと接続されたスイッチング素子69aのみを
オンさせ、他の読出ラインL1,L3,L4などのエレメ
ント52aと接続された各スイッチング素子69aをオ
フさせるなど、スイッチ部69のスイッチング素子69
aをエレメント55aの長手方向に順次切り替えて所望
の読出ライン分のみをオンさせ、上記第1ラインL1分
の作用と同様にスイッチ部68のスイッチング素子68
aを順次切り替えて当該読出ラインについての電流検出
を行なうことにより当該読出ラインの各画素毎の補正領
域信号と読取領域信号を得、補正手段65により補正し
て画像信号を得、副走査方向に全ライン分の画像信号の
算出を行なうことにより1枚分の静電潜像を表す画像信
号を得る、つまり放射線画像情報を読み取ることができ
る。
【0085】上記第2の実施の形態の放射線画像記録読
取装置によれば、放射線固体検出器50における画素を
補正領域と補正領域以外の読取領域とに分割し、読取領
域から読み取った読取領域信号から画像信号を生成し、
その生成した画像信号を、読取領域と同じ画素に位置す
る補正領域から読み取った補正領域信号を用いて補正す
るようにしたので、より正確かつ簡易に暗電流に起因す
るオフセットやゲインなどを補正することができる。
【0086】また、上記第2の実施の形態においては、
図14に示すように放射線固体検出器50における読取
領域に記録光が集光されて照射されるようにレンズ58
を設けるようにしてもよい。このようにレンズ58によ
り集光するようにした場合には、補正領域を設けたこと
による画質の劣化を抑制することができる。
【0087】また、上記第2の実施の形態においてはス
トライプ電極により潜像電荷を読み出す形態としたが、
TFTにより潜像電荷を読み出す形態とした場合には、
例えば、カラー液晶パネル用を作成する際の露光マスク
を用いて、図15に示すように1画素の領域に3つのト
ランジスタTr1,Tr2,Tr3を構成し、この3つ
のトランジスタのうちTr1およびTr3を読取領域信
号を読み出すために利用し、Tr2を補正領域信号を読
み出すために利用するようにしてもよい。この場合、放
射線画像情報を担持した記録光をフォトダイオードで検
出する形態のときは、Tr2が読み出す領域に応じたフ
ォトダイオードへの記録光の入射が抑制されるように遮
光部材57を設けるようにすればよい。また、放射線画
像情報を担持した記録光を光導電層で検出する形態のと
きには、Tr2が読み出す領域に応じた光導電層への記
録光の入射が抑制されるように遮光部材57を設けるよ
うにすればよい。
【0088】さらに、Tr1およびTr2を読取領域信
号読出用のトランジスタとし、Tr3を補正領域信号読
出用のトランジスタとした場合、もしくは、Tr2およ
びTr3を読取領域信号読出用のトランジスタとし、T
r1を補正領域信号読出用のトランジスタとした場合に
は、図14に示した形態と同様に、読取領域信号読出用
のトランジスタが読み出す領域に応じたフォトダイオー
ドまたは光導電層に記録光が集光されるようにレンズを
設けるようにしてもよい。
【0089】また、上記のように3つのトランジスタに
より1画素の信号を読み出す場合には、図15に示すよ
うに2つの読取領域信号読出用のトランジスタにより読
み出された信号を加算したものを読取領域信号として差
分アンプ90に入力し、一方、1つの補正領域信号読出
用のトランジスタにより読み出された信号を2倍したも
のを補正領域信号として差分アンプ90に入力し、上記
読取領域信号から補正領域信号を差し引いたものを画像
信号とすることにより補正を行うようにすればよい。さ
らに、上記差分アンプに所定のゲインを設定するように
してもよい。
【0090】また、上記第2の実施の形態においては、
蛍光体51内に遮光部材57を設けるようにしたが、図
16に示すように蛍光体51の上面に遮光部材57を設
けるようにしてもよい。
【0091】また、図17に示すように補正領域に応じ
た蛍光体51における領域全体51aに、例えば、色素
や顔料を含ませることにより放射線固体検出器50に照
射される蛍光を吸収して記録用光導電層53に入射され
る蛍光を抑制するようにしてもよい。
【0092】また、図18に示すように補正領域に応じ
た蛍光体51における領域に穴51bを設けて蛍光体5
1で発生する蛍光を減少させることにより記録用光導電
層53に入射される蛍光を抑制するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像記録読取装置の第1の実施の
形態を適用した放射線画像記録読取装置において使用さ
れる放射線固体検出器の斜視図(A)、XY断面図
(B)、YZ断面図(C)
【図2】図1に示す放射線固体検出器の平面図
【図3】本発明による画像記録読取装置の第1の実施の
形態を用いた放射線画像記録読取装置の概略構成図
【図4】図3に示す放射線画像記録読取装置を用いて放
射線画像情報を記録する方法を説明する図
【図5】図3に示す放射線画像記録読取装置を用いて記
録された放射線画像情報を読み取る方法を説明する図
【図6】図3に示す放射線画像記録読取装置により読み
出された画像信号を説明する図
【図7】本発明による画像記録読取装置の第2の実施の
形態を適用した放射線画像記録読取装置において使用さ
れる放射線固体検出器の斜視図(A)、XY断面図
(B)、YZ断面図(C)
【図8】本発明による画像記録読取装置の第2の実施の
形態を用いた放射線画像記録読取装置の概略構成図
【図9】本発明による画像記録読取装置の第2の実施の
形態を用いた放射線画像記録読取装置の概略構成図
【図10】図8に示す放射線画像記録読取装置を用いて
放射線固体検出器に一様電荷を蓄積する方法を説明する
【図11】図8に示す放射線画像記録読取装置を用いて
放射線画像情報を記録する方法を説明する図
【図12】図8に示す放射線画像記録読取装置を用いて
記録された放射線画像情報を読み取る方法を説明する図
【図13】図8に示す放射線画像記録読取装置の補正手
段における差分アンプを示す図
【図14】図8に示す放射線画像記録読取装置において
集光レンズを設けた形態を示す図
【図15】本発明の画像記録読取装置のその他の実施の
形態を用いた放射線画像記録読取装置の一部概略構成図
【図16】本発明の画像記録読取装置のその他の実施の
形態を用いた放射線画像記録読取装置の一部概略構成図
【図17】本発明の画像記録読取装置のその他の実施の
形態を用いた放射線画像記録読取装置の一部概略構成図
【図18】本発明の画像記録読取装置のその他の実施の
形態を用いた放射線画像記録読取装置の一部概略構成図
【符号の説明】
1,52 第1の電極層 2,53 記録用光導電層 3 電荷輸送層 4 読取用光導電層 5,55 第2の電極層 6,57 遮光部材 9 被写体 10,50 放射線固体検出器 20,60 電流検出手段 25,65 補正手段 30 記録光照射手段 40 読取光照射手段 54 前露光用光導電層 56 蓄電部 61 電流検出アンプ部 62 電源 63,64 スイッチ 66 制御手段 67 差分アンプ 68,69 スイッチ部
フロントページの続き Fターム(参考) 2H013 AB00 AB10 5B047 AA17 AB02 BB04 BC01 CB05 CB22 DA01 DA06 DC07 5C072 AA01 BA02 BA04 DA15 DA21 EA08 FA01 FB16 FB17 UA05 VA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を担持した記録用の電磁波の照
    射により発生した電荷を蓄積することにより前記画像情
    報を記録する固体検出器を用い、前記記録用の電磁波の
    照射により前記画像情報が記録された前記固体検出器か
    ら前記画像情報に応じた画像信号を画素毎に読み取ると
    ともに、前記固体検出器における前記記録用の電磁波の
    入射が抑制された補正領域から読み取った補正領域信号
    に基づいて前記画像信号を補正する画像読取方法におい
    て、 前記補正領域を、前記画素単位の補正画素領域とし、 該補正画素領域を、該補正画素領域が前記記録用の電磁
    波が照射される範囲に離散して分布するように複数設
    け、 該補正画素領域以外の領域に位置する読取画素から読み
    取った各画像信号を、各読取画素の近傍に位置する前記
    補正画素領域から読み取った補正領域信号に基づいて補
    正することを特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】 画像情報を担持した記録用の電磁波の照
    射により発生した電荷を蓄積することにより前記画像情
    報を記録する固体検出器を用い、前記記録用の電磁波の
    照射により前記画像情報が記録された前記固体検出器か
    ら前記画像情報に応じた画像信号を画素毎に読み取ると
    ともに、前記固体検出器における前記記録用の電磁波の
    入射が抑制された補正領域から読み取った補正領域信号
    に基づいて前記画像信号を補正する画像読取方法におい
    て、 前記固体検出器における前記画素を前記補正領域と該補
    正領域以外の読取領域とに分割し、 前記読取領域から読み取った読取領域信号から前記画像
    信号を生成し、 該生成した画像信号を、前記読取領域と同じ画素に位置
    する前記補正領域から読み取った補正領域信号を用いて
    補正することを特徴とする画像読取方法。
  3. 【請求項3】 画像情報を担持した記録用の電磁波の照
    射により発生した電荷を蓄積することにより前記画像情
    報を記録する固体検出器と、該固体検出器に記録された
    前記画像情報に応じた画像信号を画素毎に読み取るとと
    もに、前記固体検出器における前記記録用の電磁波の入
    射が抑制された補正領域から補正領域信号を読み取る読
    取手段と、前記補正領域信号に基づいて前記画像信号を
    補正する補正手段とを備えた画像記録読取装置におい
    て、 前記補正領域が、前記画素単位の補正画素領域であり、
    該補正画素領域が前記記録用の電磁波が照射される範囲
    に離散して分布するように複数設けられ、 前記補正手段が、前記補正画素領域以外の領域に位置す
    る読取画素から読み取った各画像信号を、各読取画素の
    近傍に位置する前記補正画素領域から読み取った補正領
    域信号に基づいて補正するものであることを特徴とする
    画像記録読取装置。
  4. 【請求項4】 画像情報を担持した記録用の電磁波の照
    射により発生した電荷を蓄積することにより前記画像情
    報を記録する固体検出器と、該固体検出器に記録された
    前記画像情報に応じた画像信号を画素毎に読み取るとと
    もに、前記固体検出器における前記記録用の電磁波の入
    射が抑制された補正領域から補正領域信号を読み取る読
    取手段と、前記補正領域信号に基づいて前記画像信号を
    補正する補正手段とを備えた画像記録読取装置におい
    て、 前記固体検出器における前記画素が前記補正領域と該補
    正領域以外の読取領域とに分割され、 前記読取手段が、前記読取領域から読み取った読取領域
    信号から前記画像信号を生成するものであり、 前記補正手段が、前記生成した画像信号を、前記読取領
    域と同じ画素に位置する前記補正領域から読み取った補
    正領域信号を用いて補正するものであることを特徴とす
    る画像記録読取装置。
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