JP2003209241A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2003209241A
JP2003209241A JP2002006150A JP2002006150A JP2003209241A JP 2003209241 A JP2003209241 A JP 2003209241A JP 2002006150 A JP2002006150 A JP 2002006150A JP 2002006150 A JP2002006150 A JP 2002006150A JP 2003209241 A JP2003209241 A JP 2003209241A
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charge transfer
semiconductor substrate
transfer
conversion element
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JP2002006150A
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Noriaki Suzuki
鈴木  教章
Kazuaki Ogawa
和明 小川
Toru Hachitani
透 蜂谷
Sadaji Yasuumi
貞二 安海
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆる重ね合わせ転送電極構造を有する電
荷転送素子とマイクロレンズとを備えたCCD型の固体
撮像素子では、光電変換素子の高集積化に伴ってマイク
ロレンズの焦点位置が光電変換素子から遠のき、感度の
低下をもたらす。 【解決手段】 電荷転送素子の各転送電極を、主電極層
と、当該主電極層の側面上に形成された副電極層とによ
って構成すると共に、各転送電極の上面を同一の平面上
にほぼ位置させることによって、実用上十分な電荷転送
効率を確保しつつ、光電変換素子とマイクロレンズとの
距離を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に複数本の信
号線が配置された半導体装置とその製造方法、および、
前記の半導体装置に含まれる固体撮像素子とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板の一表面に、MOS(金属−
酸化物−半導体)型電界効果トランジスタ、電荷結合素
子(CCD)等の能動素子や、光電変換素子、容量素子
等の受動素子を形成し、これらの素子同士を配線によっ
て電気的に接続することにより、あるいは、これらの素
子に信号線を接続して外部から所定の信号を供給するこ
とにより、所望の機能を備えた半導体装置を得ることが
できる。
【0003】例えば、半導体基板の一表面に、多数個の
光電変換素子と、これらの光電変換素子に蓄積された電
荷を読み出して転送する1種類または2種類の電荷転送
素子と、電荷転送素子から出力される電荷を検出して増
幅する電荷検出回路とを形成することにより、固体撮像
素子を得ることができる。固体撮像素子は、従来より、
リニア・イメージセンサとして、あるいはエリア・イメ
ージセンサとして、広く利用されている。
【0004】CCD型の固体撮像素子では、上記の電荷
転送素子がCCDによって構成される。CCDは、半導
体基板の一表面にチャネルを形成し、その上に電気的絶
縁膜を介して複数の電極(以下、「転送電極」とい
う。)を並列に配置することによって得ることができ
る。CCDの電荷転送効率を高めるためには、隣り合う
転送電極同士をできるだけ近づけて配置することが望ま
れる。
【0005】このため、固体撮像素子で電荷転送素子と
して利用されるCCDでは、一般に、いわゆる重ね合わ
せ転送電極構造がとられている。この構造では、1本お
きに選択された転送電極それぞれの線幅方向の縁部が、
隣り合う光電変換素子同士の平面視上の間において、こ
の転送電極に隣り合う他の転送電極の線幅方向の縁部に
重なる。
【0006】近年、特にエリア・イメージセンサとして
利用される固体撮像素子では、高解像度化を図るために
光電変換素子の高集積化が進められており、それに伴っ
て個々の光電変換素子のサイズが低減している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】エリア・イメージセン
サとして利用される固体撮像素子、特に単板式の固体撮
像素子では、一般に、個々の光電変換素子の上方にパッ
シベーション膜および有機平坦化膜を介してマイクロレ
ンズを1個ずつ配置し、このマイクロレンズによって集
光効率を高めている。リニア・イメージセンサとして利
用される固体撮像素子においても、必要に応じて、個々
の光電変換素子の上方に有機平坦化膜を介してマイクロ
レンズが1個ずつ配置される。
【0008】これらのマイクロレンズは、例えば、透明
樹脂(フォトレジストを含む。)層をフォトリソグラフ
ィ法等によって所定形状に区画した後、熱処理によって
各区画の透明樹脂層を溶融させ、表面張力によって角部
を丸め込ませた後に冷却することによって得られる。1
つの区画が1つのマイクロレンズに成形される。これら
のマイクロレンズのサイズは、光電変換素子の高集積化
に伴って、低下の一途を辿っている。
【0009】上述の方法でサイズの小さなマイクロレン
ズを作製すると、その焦点位置が所望の位置よりも上方
(マイクロレンズ側)になりやすい。マイクロレンズの
焦点位置を所望の位置にするためには、マイクロレンズ
と、これに対応する光電変換素子との距離を短くするこ
とが望まれる。
【0010】しかしながら、いわゆる重ね合わせ転送電
極構造のCCDによって固体撮像素子用の電荷転送素子
を構成すると、上記の距離を短くし難い。
【0011】CCDを単層電極構造にすれば、すなわ
ち、1つの導電膜をパターニングしてCCD用の転送電
極を形成すれば、上記の距離を短くすることができる。
【0012】ただし、フォトリソグラフィ技術を利用し
て1つの導電膜をパターニングして転送電極を形成する
と、隣り合う転送電極間の距離が比較的長くなる。実用
上十分な電荷転送効率を有する単層電極構造のCCDを
得るためには、隣り合う転送電極間の距離を例えば0.
2μm程度ないしはそれよりも短くすることが望まれ
る。
【0013】勿論、高度なフォトリソグラフィ技術を利
用すれば、隣り合う転送電極間の距離を0.13μm程
度にまで短縮することが可能である。所望の電荷転送効
率を有する単層電極構造のCCDを得ることが可能であ
る。しかしながら、製造コストの上昇を招く。
【0014】本発明の目的は、光電変換素子の上方にマ
イクロレンズを配置する場合でも、このマイクロレンズ
と光電変換素子との距離を短くすることが容易であり、
製造コストも比較的低い固体撮像素子を提供することで
ある。
【0015】本発明の他の目的は、光電変換素子の上方
にマイクロレンズを配置する場合でも、このマイクロレ
ンズと光電変換素子との距離を短くすることが容易であ
り、製造コストを比較的低く抑えることが容易な固体撮
像素子の製造方法を提供することである。
【0016】本発明の更に他の目的は、短い間隔で配置
された複数本の信号線を備え、特に固体撮像素子とした
場合には、光電変換素子の上方にマイクロレンズを配置
したとしても、このマイクロレンズと光電変換素子との
距離を短くすることが容易であり、製造コストも比較的
低い半導体装置を提供することである。
【0017】本発明の更に他の目的は、短い間隔で配置
された複数本の信号線を備え、特に固体撮像素子とした
場合には、光電変換素子の上方にマイクロレンズを配置
したとしても、このマイクロレンズと光電変換素子との
距離を短くすることが容易であり、製造コストを比較的
低く抑えることが容易な半導体装置の製造方法を提供す
ることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、(I) 半導体基板と、(II)前記半導体基板の一表面に
複数行、複数列に亘って行列状に配置された多数個の光
電変換素子と、(III) 1列の光電変換素子列に1つずつ
対応して前記半導体基板の一表面に形成され、各々が、
対応する光電変換素子列に沿って延在する第1電荷転送
チャネルと、(IV)1行の光電変換素子行に少なくとも1
本ずつ対応して前記半導体基板の一表面上に電気的絶縁
膜を介して配置され、各々が、(i) 前記第1電荷転送チ
ャネルの各々と平面視上交差して配置された第1主電極
層と、(ii)該第1主電極層の側面上に形成された第1副
電極層とを有し、隣り合うもの同士が互いに間隔をあけ
て配置された複数本の第1転送電極と、(V) 前記半導体
基板の一表面に形成され、前記第1電荷転送チャネルの
各々と電気的に接続可能な第2電荷転送チャネルと、(V
I)前記半導体基板の一表面上に電気的絶縁膜を介して配
置され、各々が前記第1電荷転送チャネルの各々と平面
視上交差する第2転送電極とを備えた固体撮像素子が提
供される。
【0019】本発明の他の観点によれば、(I) 半導体基
板と、(II)前記半導体基板の一表面に少なくとも1列に
配置された多数個の光電変換素子と、(III) 1列の光電
変換素子列に1つずつ対応して前記半導体基板の一表面
に形成され、各々が、対応する光電変換素子列に沿って
延在する電荷転送チャネルと、(IV)1つの電荷転送チャ
ネルに1群ずつ対応して前記半導体基板の一表面上に電
気的絶縁膜を介して配置され、各群が、互いに間隔をあ
けて配置された複数本の転送電極によって構成されると
共に、該転送電極の各々が、(i) 対応する電荷転送チャ
ネルと平面視上交差して配置された主電極層と、(ii)該
主電極層の側面上に形成された副電極層とを有する転送
電極群とを備えた固体撮像素子が提供される。
【0020】本発明の更に他の観点によれば、(I) 半導
体基板と、(II)前記半導体基板の一表面に複数行、複数
列に亘って行列状に配置された多数個の光電変換素子
と、(III) 1列の光電変換素子列に1つずつ対応して配
置され、各々が、対応する光電変換素子の各々からの電
荷の読み出し、および該電荷の転送を行うことができる
第1の電荷転送素子と、(IV)前記第1の電荷転送素子の
各々と電気的に接続可能な第2の電荷転送素子と、(V)
前記第1の電荷転送素子の全て、および前記第2の電荷
転送素子から電気的に分離されて該第1の電荷転送素子
の各々および該第2の電荷転送素子を平面視上覆い、前
記光電変換素子それぞれの上方に開口部を1つずつ有す
る光遮蔽膜と、(VI)シリコン酸化物系材料によって形成
されて前記光遮蔽膜および前記開口部を平面視上覆い、
平坦な上面を有する層間絶縁膜と、(VII) 前記層間絶縁
膜上に配置されたパッシベーション膜とを備えた固体撮
像素子が提供される。
【0021】本発明の更に他の観点によれば、(I) 半導
体基板と、(II)前記半導体基板の一表面に少なくとも1
列に配置された多数個の光電変換素子と、(III) 1列の
光電変換素子列に1つずつ対応して配置された電荷転送
素子と、(IV)シリコン酸化物系材料によって形成されて
前記電荷転送素子の全てを平面視上覆い、平坦な上面を
有する層間絶縁膜と、(V) 前記層間絶縁膜上に配置され
たパッシベーション膜とを備えた固体撮像素子が提供さ
れる。
【0022】本発明の更に他の観点によれば、(I) 半導
体基板と、(II)前記半導体基板の一表面に少なくとも1
列に配置された多数個の光電変換素子と、(III) 1列の
光電変換素子列に1つずつ対応して配置され、各々が、
(i) 前記半導体基板の一表面に形成されて、対応する光
電変換素子列に沿って延在する電荷転送チャネルと、(i
i)前記半導体基板の一表面上に電気的絶縁膜を介し配置
されて、前記電荷転送チャネルと平面視上交差する複数
本の転送電極とを有する電荷転送素子とを備えた固体撮
像素子の製造方法であって、(A)前記半導体基板の一
表面に、所定数の前記電荷転送チャネルを形成する工程
と、(B)前記半導体基板の一表面に前記電気的絶縁膜
を形成し、その上に第1の導電層を形成する工程と、
(C)前記第1の導電層をパターニングして、隣り合う
もの同士が互いに間隔をあけて配置され、各々が別々の
転送電極の一部を構成する複数の主電極層を形成する工
程と、(D)前記主電極層の各々を覆う第2の導電層を
形成する工程と、(E)前記第2の導電層をパターニン
グして、前記主電極層それぞれの側面上に副電極層を形
成する工程と、(F)前記半導体基板の一表面に、前記
電荷転送チャネルの1本に1列ずつ対応させて光電変換
素子列を形成する工程とを含む固体撮像素子の製造方法
が提供される。
【0023】本発明の更に他の観点によれば、(I) 半導
体基板と、(II)前記半導体基板の一表面に形成された電
気的絶縁膜と、(III) 前記電気的絶縁膜上に配置され、
各々が、(i) 主導電層と、(ii)該主導電層の側面上に形
成された副導電層とを有し、隣り合うもの同士が互いに
間隔をあけて配置された複数本の信号線とを備えた半導
体装置が提供される。
【0024】本発明の更に他の観点によれば、複数本の
信号線を備えた半導体装置の製造方法であって、(A)
半導体基板の一表面に電気的絶縁膜を形成する工程と、
(B)前記電気的絶縁膜上に第1の導電層を形成する工
程と、(C)前記第1の導電層をパターニングして、信
号線を構成する主導電層を複数箇所に形成する工程と、
(D)前記主導電層の各々を覆う第2の導電層を形成す
る工程と、(E)前記第2の導電層をパターニングし
て、前記主導電層それぞれの側面上に副導電層を形成す
る工程とを含む半導体装置の製造方法が提供される。
【0025】電荷転送チャネルの上方に電気的絶縁膜を
介して配置される転送電極の各々を、上述した主電極層
と副電極層とによって構成することにより、たとえ主電
極層の各々をフォトリソグラフィ技術を利用して形成し
た場合でも、隣り合う転送電極間の距離を短くすること
ができる。
【0026】実用上十分な電荷転送効率を有する電荷転
送素子を備え、光電変換素子の上方にマイクロレンズを
配置する場合でも当該マイクロレンズと光電変換素子と
の距離を容易に短くすることができる固体撮像素子を、
比較的低い製造コストの下に得ることが可能になる。光
電変換素子を高集積化した場合でも、マイクロレンズの
焦点位置を所望の位置にすることが容易になる。
【0027】また、層間絶縁膜をパッシベーション膜の
下地層とする場合に、この層間絶縁膜をシリコン酸化物
系材料によって形成してその上面を平坦化すると、パッ
シベーション膜の膜厚をほぼ均一にすることができると
共に、パッシベーション膜上に有機平坦化膜を形成する
必要がなくなる。
【0028】その結果として、光電変換素子の上方にマ
イクロレンズを配置する場合でも、マイクロレンズと光
電変換素子との距離を容易に短くすることが可能にな
り、光電変換素子を高集積化した場合でも、マイクロレ
ンズの焦点位置を所望の位置にすることが容易になる。
また、屈折率の高い材料によってパッシベーション膜を
形成したとしても、このパッシベーション膜での光の屈
折がほぼ一様になることから、より多くの光を光電変換
素子へ入射させることが容易になる。
【0029】なお、本明細書でいう「シリコン酸化物系
材料」とは、シリコン酸化物(スピンオンガラスを含
む。)、ボロホスホシリケートガラス(BPSG)、ホ
スホシリケートガラス(PSG)、およびボロシリケー
トガラス(BSG)の総称である。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、第1の実施例による固体
撮像素子100での光電変換素子10、第1の電荷転送
素子(以下、「垂直電荷転送素子」という。)20、読
出しゲート30、第2の電荷転送素子(以下、「水平電
荷転送素子」という。)40、および電荷検出回路50
の平面配置を概略的に示す。同図においては図示を省略
しているが、個々の光電変換素子10の上方には、所定
の層を介してマイクロレンズが1個ずつ配置されてい
る。
【0031】図示の固体撮像素子100はエリア・イメ
ージセンサとして利用される固体撮像素子であり、この
固体撮像素子100では、半導体基板1の一表面に多数
個の光電変換素子10が複数行、複数列に亘って画素ず
らし配置されている。エリア・イメージセンサとして利
用される実際の固体撮像素子での光電変換素子10の総
数は、例えば数10万個〜数100万個である。
【0032】ここで、本明細書でいう「画素ずらし配
置」とは、奇数番目に当たる光電変換素子列中の各光電
変換素子に対し、偶数番目に当たる光電変換素子列中の
光電変換素子の各々が、光電変換素子列内での光電変換
素子のピッチの約1/2、列方向にずれ、奇数番目に当
たる光電変換素子行中の各光電変換素子に対し、偶数番
目に当たる光電変換素子行中の光電変換素子の各々が、
光電変換素子行内での光電変換素子のピッチの約1/
2、行方向にずれ、光電変換素子列の各々が奇数行また
は偶数行の光電変換素子のみを含むような、多数個の光
電変換素子の配置を意味する。「画素ずらし配置」は、
多数個の光電変換素子を複数行、複数列に亘って行列状
に配置する際の一形態である。
【0033】上記の「光電変換素子列内での光電変換素
子のピッチの約1/2」とは、1/2を含む他に、製造
誤差、設計上もしくはマスク製作上起こる画素位置の丸
め誤差等の要因によって1/2からはずれてはいるもの
の、得られる固体撮像素子の性能およびその画像の画質
からみて実質的に1/2と同等とみなすことができる値
をも含むものとする。上記の「光電変換素子行内での光
電変換素子のピッチの約1/2」についても同様であ
る。
【0034】個々の光電変換素子10は例えば埋込型の
pnフォトダイオードによって構成され、平面視上、例
えば八角形を呈す。光電変換素子10に光が入射する
と、この光電変換素子10に電荷が蓄積される。
【0035】個々の光電変換素子10に蓄積された電荷
を電荷検出回路50へ転送するために、1つの光電変換
素子列に1つずつ、この光電変換素子列に沿って垂直電
荷転送素子20が配置される。
【0036】各垂直電荷転送素子20はCCDによって
構成され、例えば8相の駆動信号φV1〜φV8によっ
て駆動されて、電荷転送を行う。図1には、8相の駆動
信号V1〜φV8のうちの4つ駆動信号φV1、φV
3、φV5およびφV7を、読出しパルスが重畳される
タイミングの違いからそれぞれA、Bの2種類に更に分
けて供給する際の配線例を示す。
【0037】光電変換素子10から垂直電荷転送素子2
0への電荷の読出しを制御するために、1つの光電変換
素子10に1つずつ、読出しゲート30が隣接配置され
る。個々の読出しゲート30は、半導体基板1に形成さ
れた読出しゲート用チャネル領域(図示せず。)と、こ
のチャネル領域を平面視上覆っている第1転送電極25
aの一領域とを含む。図1においては、読出しゲート3
0の位置を判りやすくするために、各読出しゲート30
にハッチングを付してある。
【0038】第1転送電極25aに読出しパルス(電位
は例えば15V程度)を供給すると、この第1転送電極
25aに対応する光電変換素子10の各々から、各垂直
電荷転送素子20へ電荷が読み出される。光電変換素子
10から垂直電荷転送素子20への電荷の読出しは、光
電変換素子行単位で行われる。
【0039】光電変換素子行単位で各垂直電荷転送素子
20へ読み出された電荷は、各垂直電荷転送素子20に
よって同じ位相の下に水平電荷転送素子40へ転送され
る。
【0040】水平電荷転送素子40もCCDによって構
成され、例えば2相の駆動信号φH1〜φH2によって
駆動されて、各垂直電荷転送素子20から受け取った電
荷を電荷検出回路50へ順次転送する。
【0041】電荷検出回路50は、水平電荷転送素子4
0から転送された電荷を検出して信号電圧を生成し、こ
の信号電圧を増幅して画素信号を生成する。この画素信
号が固体撮像素子100の出力となる。
【0042】以下、固体撮像素子100の特徴部分の1
つである垂直電荷転送素子20の構成について、詳述す
る。
【0043】図1に示すように、各垂直電荷転送素子2
0は、半導体基板1に形成された1本の第1電荷転送チ
ャネル23(以下、「垂直電荷転送チャネル23」とい
うことがある。)と、半導体基板1上に第1の電気的絶
縁膜(図示せず。)を介して形成されて光電変換素子列
方向DV に並存する5種類の第1転送電極25a〜25
eとを有する。
【0044】垂直電荷転送チャネル23の各々は、例え
ばn型チャネルによって構成される。個々の垂直電荷転
送チャネル23は、対応する光電変換素子列に沿って蛇
行しつつ、1本のチャネル全体としては光電変換素子列
方向DV に延在する。
【0045】各光電変換素子行の下流側に第1転送電極
25aが1本ずつ配置され、上流側に第1転送電極25
bが1本ずつ配置され、最も下流の第1転送電極25a
の下流側に3本の第1転送電極25c〜25eがこの順
番で並列に配置される。これらの第1転送電極25a〜
25eは、いずれも、垂直電荷転送チャネル23の各々
を平面視上横切る。個々の第1転送電極25a〜25e
は、全ての垂直電荷転送素子20について、その一部を
構成する。
【0046】なお、本明細書では、光電変換素子10か
ら電荷検出回路50へ転送される電荷の移動を1つの流
れとみなして、個々の部材等の相対的な位置を、必要に
応じて「何々の上流」、「何々の下流」等と称して特定
するものとする。
【0047】図2は、図1に示したII−II線に沿った断
面での第1転送電極25a、25bの構成および配置を
概略的に示す。
【0048】同図に示すように、これらの第1転送電極
25a、25bは、半導体基板1の一表面上に第1の電
気的絶縁層5を介して配置される。
【0049】個々の第1転送電極25aは、帯状を呈す
る第1主電極層25aMと、第1主電極層25aMの側
面に形成され、肩が丸まった断面形状を有する第1副電
極層25aSとを有する。第1転送電極25bについて
も同様である。第1転送電極25bにおける第1主電極
層を参照符号25bMで示し、第1副電極層を参照符号
25bSで示す。
【0050】第1主電極層25aM、25bMは、例え
ばポリシリコン(ドナーまたはアクセプタが添加された
ポリシリコンを含む。以下同じ。)や、アルミニウム、
タングステン、チタン等の金属、あるいはタングステン
シリサイド等の金属シリサイドによって形成される。
【0051】第1副電極層25aS、25bSについて
も同様である。第1主電極層25aM、25bMをポリ
シリコンで形成した場合には、例えば後述する方法によ
って、金属シリサイド製の第1副電極層25aS、25
bSを形成することができる。第1主電極層25aM、
25bMおよび第1副電極層25aS、25bSをポリ
シリコンで形成した場合には、これらの電極層上に金属
シリサイド層を形成することもできる。金属シリサイド
の例としては、コバルトシリサイド、クロムシリサイ
ド、ニッケルシリサイド、タングステンシリサイド、チ
タンシリサイド、モリブデンシリサイド、タンタルシリ
サイド等が挙げられる。
【0052】第1転送電極25a、25bは、いずれ
も、隣り合う他の第1転送電極25a、25bから例え
ば0.1μm程度離れている。第1転送電極25a、2
5bそれぞれの上面は、同一の平面上にほぼ位置する。
各第1転送電極25a、25bは、電気的絶縁膜(例え
ば熱酸化膜)IFによって覆われる。
【0053】第1の電気的絶縁層5を、例えば膜厚が1
0〜70nm程度のシリコン酸化膜と、膜厚が20〜8
0nm程度のシリコン窒化膜と、膜厚が5〜50nm程
度のシリコン酸化膜とをこの順番で半導体基板1上に積
層した積層膜(以下、「ONO膜」という。)で形成し
た場合には、第1副電極層25aS、25bSを形成す
る際にONO膜における上層のシリコン酸化膜と中層の
シリコン窒化膜とを局所的に除去してもよい。図2は、
この例を示す。
【0054】例えば、隣り合う第1転送電極間に電荷転
送チャネルが形成されている領域では、第1転送電極の
作製過程で電荷転送チャネルのポテンシャルが変化する
ことがある。隣り合う第1転送電極間の下方でのポテン
シャルと第1転送電極の下方でのポテンシャルとの間に
差異が生じることがある。この差異を緩和ないし解消す
るためには、隣り合う第1転送電極間の下方に所定の導
電型を有する不純物を添加することが望まれる。隣り合
う第1転送電極間において第1の電気的絶縁膜5を薄肉
化すると、この部分を介してその下方に不純物を注入し
やすくなる。
【0055】図2には示されていないが、第1転送電極
25c〜25dの各々も、上述した第1転送電極25
a、25bと同様に、帯状を呈する第1主電極層と、こ
の第1主電極層の側面上に形成され、肩が丸まった断面
形状を有する第1副電極層とを有する。各第1転送電極
25c〜25eも、電気的絶縁膜(例えば熱酸化膜)に
よって覆われる。
【0056】これらの第1転送電極25c〜25eも、
隣り合う他の第1転送電極から例えば0.1μm程度離
れている。第1転送電極25c〜25eそれぞれの上面
は、第1転送電極25a、25bの上面と同一の平面上
にほぼ位置する。
【0057】上述した構成を有する第1転送電極25a
〜25eは、例えば次のようにして作製することができ
る。以下の説明は、図1または図2で用いた参照符号を
引用しつつ行う。
【0058】図3(A)〜図3(E)は、それぞれ、第
1転送電極25a〜25eの製造工程を概念的に示す。
【0059】まず、半導体基板1の一表面に垂直電荷転
送チャネル23や、後述するチャネルストップ、水平電
荷転送チャネル等の不純物添加領域を所定箇所に形成
し、その上に第1の電気的絶縁層5および素子分離絶縁
膜(図示せず。)を形成する。第1の電気的絶縁層5
は、光電変換素子10、垂直電荷転送素子20、および
水平電荷転送素子40を形成しようとする領域に配置さ
れ、その周囲に素子分離絶縁膜が配置される。
【0060】図3(A)に示すように、主電極層の材料
として用いる第1の導電層110を第1の電気的絶縁層
5上に堆積させ、その上に、後述する第2の導電層のエ
ッチング(以下、「RIE」と略記する。)の際にエッ
チングストッパとして機能する層(以下、「ストッパ
層」という)115を堆積させる。ポリシリコンによっ
て第1の導電層110を形成する場合、その膜厚は例え
ば0.4μm程度にすることができる。ストッパ層11
5としては、例えば膜厚0.05μm程度のシリコン窒
化膜を用いることができる。
【0061】図3(B)に示すように、所定箇所にスリ
ット状の開口部OPを有するレジストマスク120をス
トッパ層115上に形成し、このレジストマスク120
をエッチングマスクとして用いてストッパ層115およ
び第1の導電層110をエッチングする。第1転送電極
用の主電極層EMが得られる。
【0062】レジストマスク120は、例えば、フォト
レジスト層の所定箇所をフォトリソグラフィによって露
光し、その後に現像処理を施すことによって作製するこ
とができる。開口部OPの幅は、例えば0.3μm程度
にすることができる。主電極層EMを形成した後に、レ
ジストマスク120を除去する。
【0063】図3(C)に示すように、副電極層の材料
として用いる第2の導電層125を、ストッパ層115
上および第1の電気的絶縁層5の露出面上に堆積させ
る。主電極層EM上での第2の導電層125の膜厚は、
隣り合う2つの主電極層EM間の距離の1/2未満にす
ることが好ましい。
【0064】隣り合う主電極層EMの間隔が狭いときに
は、第2の導電層125の膜厚が主電極層EM上で相対
的に厚くなり、隣り合う主電極層EM間の第1の電気的
絶縁層5上で相対的に薄くなりやすくなる。図3(C)
は、この例を示す。
【0065】第1の導電層110をポリシリコンで形成
した場合には、第2の導電層125の堆積に先立って、
主電極層EMの表面に形成された自然酸化膜を例えば気
相フッ酸処理によって除去する。
【0066】あるいは、第2の導電層125を堆積させ
た後、もしくは後述する副電極層ESを形成した後に、
リン等のドナーを第2の導電層125もしくは副電極層
ESから主電極層EMにかけて拡散させる。この場合、
第2の導電層125もポリシリコンで形成することが好
ましい。
【0067】図3(D)に示すように、ストッパ層11
5をエッチングストッパとして利用してRIE等の異方
性エッチングを行い、各主電極層EMの側面上にのみ第
2の導電層125を残す。主電極層EMの側面に残った
第2の導電層125が副電極層ESとなり、主電極層E
Mと副電極層ESとを有する第1転送電極が得られる。
副電極層ESは、肩が丸まった断面形状を有する。
【0068】このとき、第2の導電層125をRIEに
よってパターニングすることから、マイクロローディン
グ効果が発現しにくい。第2の導電膜125を所望形状
にパターニングしやすい。
【0069】RIEによって第2の導電層125をエッ
チングする場合、RIEで使用するエッチングガスは、
第2の導電層125の材料に応じて適宜選択される。例
えば、第2の導電層125をポリシリコンによって形成
した場合には、塩素ガスを用いてRIEを行うことがで
きる。第2の導電層125をタングステンによって形成
した場合には、例えば六フッ化硫黄(SF6 )ガスまた
はテトラフルオロメタン(CF4 )ガスを用いてRIE
を行うことができる。
【0070】第1の電気的絶縁層5がONO膜によって
構成されている場合には、図2に示したように、ONO
膜における上層のシリコン酸化膜と中層のシリコン窒化
膜とを第2の導電層125のエッチング時に局所的に除
去してもよい。第2の導電層125の膜厚が主電極層E
M上で相対的に厚く、隣り合う主電極層EM間の第1の
電気的絶縁層5上で相対的に薄ければ、第2の導電層1
25のエッチング時に、ONO膜での上層のシリコン酸
化膜と中層のシリコン窒化膜とを隣り合う主電極層EM
間において容易に除去することができる。
【0071】例えばn型不純物添加領域によって電荷転
送チャネルを形成した場合には、第2の導電層125の
エッチングによって、隣り合う第1転送電極間の下方に
おいて電荷転送チャネルのポテンシャルが深くなり、こ
こに電荷溜まりが形成されることがある。このような場
合には、隣り合う第1転送電極間に平面視上介在する第
1の電気的絶縁層5を介して硼素等のp型不純物を電荷
転送チャネルに注入して、第1転送電極の下方での電荷
転送チャネルのポテンシャルと、隣り合う第1転送電極
間の下方での電荷転送チャネルのポテンシャルとをほぼ
同じにすることが好ましい。
【0072】転送電極の形成後に光電変換素子10を形
成する場合には、一般に、光電変換素子10の形成に先
立って、当該光電変換素子10を形成しようとする領域
において半導体基板1の表面を露出させ、ここに新たな
シリコン酸化膜(例えば熱酸化膜)が形成される。隣り
合う第1転送電極間に平面視上介在する第1の電気的絶
縁層5を第2の導電層125のエッチング時に薄肉化し
ておけば、その後に光電変換素子10を作成する場合で
も、光電変換素子10を形成しようとする領域上に、上
記のシリコン酸化膜を形成しやすくなる。
【0073】図3(E)に示すように、ストッパ層11
5を除去する。例えば、ストッパ層115としてシリコ
ン窒化膜を用いた場合には、熱リン酸によってこのスト
ッパ層115(シリコン窒化膜)を除去することができ
る。
【0074】図示の方法によって第1転送電極25a〜
25eを作製すると、第2の導電膜125の膜厚にほぼ
相当する膜厚(主電極層EMの側面上での膜厚)を有す
る副電極層ESが主電極層EMの側面上に形成されるこ
とから、たとえ、フォトリソグラフィ技術を利用して前
述のように0.3μm程度の間隔で各主電極層EMを形
成した場合でも、最終的に得られる第1転送電極25a
〜25e同士の間隔を容易に0.3μm未満にすること
ができる。第2の導電層125の膜厚は、フォトリソグ
ラフィ技術を利用したパターニング精度よりも更に高精
度に制御しやすい。複数の第1転送電極25a〜25e
を所望の間隔の下に配置しやすい。
【0075】隣り合う第1転送電極同士の間隔を概ね
0.2μm以下にすれば、実用上十分な電荷転送効率を
有する垂直電荷転送素子20を得ることが可能である。
隣り合う第1転送電極同士の間隔を概ね0.1μm以下
にすれば、例えば垂直駆動信号φV1〜φV8それぞれ
のハイレベルを0(ゼロ)V、ローレベルを−8Vにし
て各垂直電荷転送素子20を駆動させる場合でも、実用
上十分な電荷転送効率を容易に得ることができる。
【0076】第1転送電極25a〜25eを上述のよう
に構成することにより、個々の光電変換素子10の上方
に1個ずつマイクロレンズを配置する場合でも、第1転
送電極をいわゆる重ね合わせ転送電極構造としたときに
比べて、マイクロレンズと光電変換素子10との距離を
容易に短くすることができる図4および図5は、図1に
おいて図示を省略したマイクロレンズも含めた固体撮像
素子100の断面構造を概略的に示す。図4は、図1に
示したIV−IV線に沿った断面を示し、図5は図1に示し
たII−II線に沿った断面を示す。これらの図に示した構
成要素のうち、既に図1または図2に示した構成要素に
ついては図1または図2で用いた参照符号と同じ参照符
号を付してその説明を省略する。
【0077】これらの図に示すように、半導体基板1
は、例えばn型シリコン基板1aと、その一表面に形成
されたp- 型不純物添加領域1bとを有する。以下の説
明においては、同じ導電型を有する不純物添加領域間で
の不純物濃度の大小を区別するために、不純物濃度が相
対的に低いものから順番に、p- 型、p型、p+ 型、あ
るいはn- 型、n型、n+ 型と表記する。
【0078】光電変換素子10は、例えば、p- 型不純
物添加領域1bの所定箇所にn型不純物添加領域10a
を設け、このn型不純物添加領域10a上にp+ 型不純
物添加領域10bを設けることによって形成された埋込
型のフォトダイオードによって構成される。n型不純物
添加領域10aは、電荷蓄積領域として機能する。
【0079】各光電変換素子10(n型不純物添加領域
10a)における図4での右側縁部に沿って、p型不純
物添加領域30aが1つずつ配置される。このp型不純
物添加領域30aは、読出しゲート30用のチャネル領
域(以下、「チャネル領域30a」という。)として利
用される。
【0080】必要に応じて、個々の垂直電荷転送チャネ
ル23の下方にも、p型不純物添加領域23aが配置さ
れる。
【0081】チャネル領域30aが形成されている箇所
を除き、チャネルストップ領域CSが各光電変換素子1
0の平面視上の周囲、各垂直電荷転送チャネル23の平
面視上の周囲および後述する水平電荷転送チャネル43
(後掲の図6参照)の平面視上の周囲に形成される。こ
のチャネルストップ領域CSは、例えばp+ 型不純物添
加領域によって構成される。
【0082】各不純物添加領域は、例えば、所望の不純
物のイオン注入と、その後のアニールとによって形成す
ることができる。p- 型不純物添加領域1bはエピタキ
シャル成長法によって形成することもできる。各光電変
換素子10は、垂直電荷転送素子20を作製する前に形
成することもできるし、垂直電荷転送素子20を作製し
た後に形成することもできる。
【0083】各垂直電荷転送素子20、水平電荷転送素
子40(図1参照)、および各光電変換素子10の上方
には、第2の電気的絶縁膜60、光遮蔽膜65、層間絶
縁膜70、パッシベーション膜75、第1の平坦化膜8
0、色フィルタアレイ85、および第2の平坦化膜90
がこの順番で順次形成される。第2の平坦化膜90上
に、前述したマイクロレンズ95が配置される。
【0084】第2の電気的絶縁層60は、例えばシリコ
ン酸化物によって形成されて、光遮蔽膜65とその下の
第1転送電極25a〜25eとの電気的な分離を十分な
ものとする。
【0085】光遮蔽膜65は、タングステン、アルミニ
ウム、クロム、チタン、モリブデン等の金属材料や、こ
れらの金属の2種以上からなる合金材料によって形成さ
れて各垂直電荷転送素子20および水平電荷転送素子4
0を覆い、光電変換素子10以外の領域で無用の光電変
換が行われるのを防止する。この光遮蔽膜65は、個々
の光電変換素子10の上方に開口部65aを1つずつ有
する。個々の光電変換素子10表面において開口部65
a内に平面視上位置する領域が、この光電変換素子10
における光入射面となる。
【0086】垂直電荷転送素子20の駆動信号が供給さ
れる配線や水平電荷転送素子40の駆動信号が供給され
る配線を、光遮蔽膜65の材料とは異なる材料によって
形成する場合には、図4および図5に示したように、層
間絶縁膜70が形成される。この層間絶縁膜70は、例
えばシリコン酸化膜によって構成されて、第1転送電極
25a〜25eと前記の配線との短絡、および水平電荷
転送素子40を構成する転送電極と前記の配線との短絡
を防止する。前記の配線を光遮蔽膜65の材料と同じ材
料によって形成する場合には、層間絶縁膜70を省略す
る代わりに第2の電気的絶縁膜60を厚膜化して、当該
第2の電気的絶縁層を層間絶縁膜として利用することも
可能である。
【0087】パッシベーション膜75は、例えばシリコ
ン窒化膜等によって構成されて、その下の部材を保護す
る。
【0088】第1の平坦化膜80はフォトレジスト等の
有機材料によって形成されて、色フィルタアレイ85を
形成するための平坦面を提供する。
【0089】色フィルタアレイ85は、カラー撮影用の
固体撮像素子に配置される。白黒撮影用の固体撮像素子
では、色フィルタアレイを省略することができる。カラ
ー撮影用の単板式固体撮像素子では、原色系または補色
系の色フィルタアレイが利用される。図4においては2
個の緑色フィルタ85Gが示されており、図5において
は1個の青色フィルタ85Bと1個の赤色フィルタ85
Rとが示されている。
【0090】第2の平坦化膜90はフォトレジスト等の
有機材料によって形成されて、マイクロレンズ95を形
成するための平坦面を提供する。
【0091】マクロレンズ95は、1つの光電変換素子
10に1つずつ対応して配置される。これらのマイクロ
レンズ95は、例えば前述したように、透明樹脂(フォ
トレジストを含む。)層をフォトリソグラフィ法等によ
って所定形状に区画した後、熱処理によって各区画の透
明樹脂層を溶融させ、表面張力によって角部を丸め込ま
せた後に冷却することによって得られる。1つの区画が
1つのマイクロレンズ95に成形される。
【0092】図4および図5から容易に理解されるよう
に、光電変換素子10の上面と、この光電変換素子10
に対応するマイクロレンズ95の下面との間には、比較
的多くの層が介在する。ここに介在する層の数は、光電
変換素子10の集積度を高めても変わらない。
【0093】光電変換素子10の高集積化によって個々
の光電変換素子10のサイズ(平面視上のサイズ)が小
さくなると、マイクロレンズ95のサイズも小さくなる
ことから、前述の方法でマイクロレンズを作製したとき
にその焦点が所望の位置よりも上方(マイクロレンズ9
5側)になりやすい。
【0094】しかしながら、第1転送電極25a〜25
eを前述のように構成すると、第1転送電極をいわゆる
重ね合わせ転送電極構造とした場合に比べて、光電変換
素子10の上面と第1転送電極25a〜25eの上面と
の最大較差を小さくすることができる。光電変換素子1
0の上面と、この光電変換素子10に対応するマイクロ
レンズ95の下面との距離を比較的短くすることができ
る。
【0095】このため、光電変換素子10のサイズを小
さくしても、マイクロレンズ95の焦点位置を所望の位
置に制御しやすい。
【0096】また、第1転送電極をいわゆる重ね合わせ
転送電極構造とした場合に比べて、光電変換素子10の
周囲に形成される段差、特に光電変換素子行方向に形成
される段差が低くなることから、半導体基板1表面に対
する入射角の大きな光も、光電変換素子10に入射しや
すくなる。
【0097】これらの理由から、固体撮像素子100の
感度の低下を抑制しつつ、光電変換素子10の高集積化
によって固体撮像素子100の解像度を向上させやすく
なる。また、固体撮像素子100を利用した撮像装置で
は、撮像光学系のF値に応じて固体撮像素子100の感
度が大きく変動することも抑制される。
【0098】一般に、垂直電荷転送素子20を構成する
第1転送電極25a〜25eと、水平電荷転送素子40
を構成する転送電極(以下、「第2転送電極」とい
う。)とは、同じ工程で作製される。第1転送電極25
a〜25eの構成を前述の構成にする際には、第2転送
電極も同様の構成にすることが好ましい。
【0099】図6は、第2転送電極の構成を第1転送電
極25a〜25eと同様の構成にした水平電荷転送素子
40の一例(以下、「水平電荷転送素子40A」とい
う。)を概略的に示す。同図には、電荷検出回路50の
具体的構成の一例も併記する。
【0100】同図に示した構成要素のうち、既に図1に
示した構成要素については図1で用いた参照符号と同じ
参照符号を付してその説明を省略する。
【0101】図示の水平電荷転送素子40Aは、半導体
基板1に形成された1本の第2電荷転送チャネル43
(以下、「水平電荷転送チャネル43」という。)と、
この水平電荷転送チャネル43を平面視上横断する2種
類の第2転送電極45a〜45bとを有する。
【0102】水平電荷転送チャネル43は、例えば、n
型不純物添加領域43aとn- 型不純物添加領域43b
とを、下流側から上流側に向かってこの順番で繰り返し
配置した構成を有する。1個の垂直電荷転送素子20
に、n型不純物添加領域43aとn- 型不純物添加領域
43bとが2つずつ対応する。図6においては、n型不
純物添加領域43aとn- 型不純物添加領域43bとを
判りやすくするために、n型不純物添加領域43aにハ
ッチングを付してある。
【0103】1個の垂直電荷転送素子20あたり、2種
類の第2転送電極45a〜45bがこの順番で下流側か
ら上流側に向かって1本ずつ配置される。1本の第2転
送電極45aまたは45bは、1つのn型不純物添加領
域43aと、その上流側に配置された1つのn- 型不純
物添加領域43bとを平面視上覆う。
【0104】第2転送電極45aの各々は水平駆動信号
φH2の供給を受け、第2転送電極45bの各々は水平
駆動信号φH1の供給を受ける。各第2転送電極45b
は、垂直電荷転送素子20から水平電荷転送素子40A
への電荷の転送を制御するゲート電極としても機能す
る。
【0105】これらの第2転送電極45a〜45bは、
それぞれ、図2を用いて説明した第1転送電極25a、
25bと同様に、帯状を呈する主電極層(以下、「第2
主電極層」という。)と、この第2主電極層の側面上に
形成され、肩が丸まった断面形状を有する副電極層(以
下、「第2副電極層」ということがある。)とを有す
る。各第2転送電極45a〜45bの上面は、同一の平
面上にほぼ位置する。
【0106】個々の第2転送電極45a〜45bは、例
えばシリコン酸化膜(熱酸化膜)によって構成された電
気的絶縁膜によって覆われる。
【0107】水平電荷転送素子40Aを上述のように構
成すると、その製造過程で必要となるフォトマスクの枚
数を、当該水平電荷転送素子40をいわゆる重ね合わせ
転送電極構造にするに場合に比べて、1枚減らすことが
できる。
【0108】水平電荷転送素子40Aは、2相の水平駆
動信号φH1、φH2によって駆動されて、垂直電荷転
送素子20の各々から受け取った電荷を電荷検出回路5
0へ順次転送する。
【0109】電荷検出回路50は、水平電荷転送素子4
0Aの出力端に接続された出力ゲート51と、出力ゲー
ト51に隣接して半導体基板1に形成されたフローティ
ングディフュージョン領域52(以下、「FD領域5
2」と略記する。)と、このFD領域52に電気的に接
続されたフローティングディフュージョンアンプ53
(以下、「FDA53」と略記する。)と、FD領域5
2に隣接して配置されたリセットゲート54と、リセッ
トゲート54に隣接して半導体基板1に形成されたドレ
イン領域55とを有する。FD領域52と、リセットゲ
ート54と、ドレイン領域55とは、リセットトランジ
スタを構成する。
【0110】出力ゲート51は、直流電圧VOGの供給を
受けて、水平電荷転送素子40AからFD領域52への
電荷転送を行う。
【0111】FDA53は、水平電荷転送素子40Aか
らFD領域52に転送された電荷をFD領域52の電位
変動に基づいて検出して信号電圧を生成し、この信号電
圧を増幅して画素信号を生成する。この画素信号が、固
体撮像素子100からの出力となる。
【0112】FDA53によって検出された後の電荷、
あるいは、FDA53によって検出する必要のない電荷
は、リセットゲート54を介してドレイン領域55へ掃
き出され、例えば電源電圧VDDに吸収される。リセット
ゲート54の動作は、駆動信号φRSによって制御され
る。
【0113】次に、第2の実施例による固体撮像素子に
ついて説明する。
【0114】図7は、第2の実施例による固体撮像素子
150の断面構造を概略的に示す。同図に示した構成要
素のうち、既に図5に示した構成要素と共通するものに
ついては図5で用いた参照符号と同じ参照符号を付し
て、その説明を省略する。ただし、層間絶縁膜には新た
な参照符号70Aを付してある。
【0115】図7と図5との対比から明らかなように、
固体撮像素子150は、(i) 層間絶縁膜70Aおよびパ
ッシベーション膜75が平坦な上面を有する点、および
(ii)第1の平坦化膜80が省略されている点で、第1の
実施例による固体撮像素子100と構成上大きく異な
る。
【0116】層間絶縁膜70Aは、例えばシリコン酸化
物系材料、すなわち、BPSG、PSG、BSG、また
はシリコン酸化物(スピンオンガラスを含む。)によっ
て形成される。この層間絶縁膜70Aは、図5に示した
層間絶縁膜70よりも若干厚く、光電変換素子10の中
央部上方での膜厚が例えば1μm程度である。
【0117】層間絶縁膜70Aの平坦化は、リフロー、
エッチバック、ケミカルメカニカルドリリング等によっ
て行うことができる。スピンオンガラスによって層間絶
縁膜70Aを形成する場合、光電変換素子10の集積度
がある程度高ければ、特に平坦化の処理を行わなくて
も、その上面を平坦化することが可能である。
【0118】層間絶縁膜70Aを平坦化することによ
り、その上に形成されるパッシベーション膜75も自ず
と平坦化される。図5に示した第1の平坦化膜80を省
略して、パッシベーション膜75上に色フィルタアレイ
85、第2の平坦化膜90、およびマイクロレンズ95
を順次形成することができる。
【0119】図5に示した層構成にする場合に比べて、
光電変換素子10の上面と、この光電変換素子10に対
応するマイクロレンズ95の下面との距離を短くするこ
とができる。光電変換素子10のサイズを小さくしたと
きでも、マイクロレンズ95の焦点位置を更に容易に制
御することができる。
【0120】図5に示した層構成にした場合と同様に、
半導体基板1表面に対する入射角の大きな光も、光電変
換素子10に入射しやすい。さらに、パッシベーション
膜75の膜厚がほぼ一定であることから、このパッシベ
ーション膜75での光の屈折がほぼ一様になり、より多
くの光を光電変換素子10へ入射させることが可能にな
る。
【0121】図示の固体撮像素子150では、前述した
固体撮像素子100に比べて、感度の低下を抑制しつ
つ、光電変換素子10の高集積化によって解像度を向上
させやすい。また、固体撮像素子150を利用した撮像
装置では、固体撮像素子100を利用した撮像装置に比
べて、撮像光学系のF値に応じて感度が大きく変動する
ことが抑制される。
【0122】いわゆる重ね合わせ転送電極構造の垂直電
荷転送素子を備えた固体撮像素子について、層間絶縁膜
の平坦化に伴う感度および水平シェーディング率の変化
を検証すると共に、撮像光学系のF値と感度との関係を
検証した。
【0123】図8は、検証に用いた固体撮像素子200
(以下、「被験品」という。)での光電変換素子10、
垂直電荷転送素子20、読出しゲート30、水平電荷転
送素子40、および電荷検出回路50の平面配置を概略
的に示す。図8においては図示を省略しているが、個々
の光電変換素子10の上方には赤色、緑色、または青色
の色フィルタが1つずつ配置され、その上にマイクロレ
ンズが1個ずつ配置されている。被験品では、光電変換
素子行の数よりも光電変換素子列の数の方が多く、光電
変換素子列方向の幅よりも光電変換素子行方向の幅の方
が広い。
【0124】図9は、図8において図示を省略したマイ
クロレンズまで含めた被験品の断面構造を概略的に示
す。同図は、図8に示したIX−IX線に沿った断面に相当
する。
【0125】これらの図に示した固体撮像素子200
は、垂直電荷転送素子20がいわゆる重ね合わせ転送電
極構造を有している点で、図1または図4に示した固体
撮像素子100と大きく異なる。固体撮像素子200に
ついては、第1転送電極の各々に図4で用いた参照符号
に100を加えた新たな参照符号を付す以外は、図1ま
たは図4で用いた参照符号と同じ参照符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0126】図8および図9に示すように、固体撮像素
子200では、第1転送電極125aの線幅方向の縁部
が、その隣の第1転送電極125bの線幅方向の縁部に
重なっている。層間絶縁膜70Aは、光電変換素子10
の中央部上方での膜厚が約1.7μmのBPSG膜によ
って形成され、パッシベーション膜75は膜厚が約0.
2μmのシリコン窒化膜によって形成されている。
【0127】個々の光電変換素子10上において光遮蔽
膜65に形成されている開口部65aは、平面視上、ほ
ぼ矩形を呈し、その大きさは概ね0.8×1.0μmで
ある。個々の光電変換素子10の上面からマイクロレン
ズ95の下面までの距離は約3.5μmである。各マイ
クロレンズ95は、平面視上、ほぼ矩形を呈し、その大
きさは概ね2.85×2.85μmである。
【0128】比較のため、(i) 図4に示した第1の平坦
化膜80を有している点、ならびに(ii)層間絶縁膜およ
びパッシベーション膜それぞれの上面に下地の凹凸が反
映されている点をそれぞれ除いた他の構成が被験品と同
様である固体撮像素子(以下、「対照品」という。)を
用意した。
【0129】この対照品では、光電変換素子の中央部上
方での膜厚が約0.7μmのBPSG膜によって層間絶
縁膜が形成され、光電変換素子の中央部上方での膜厚が
約0.2μmのシリコン窒化膜によってパッシベーショ
ン膜が形成されている。第1の平坦化膜は、光電変換素
子の中央部上方での膜厚が約2.0μmのフォトレジス
ト層によって形成され、光電変換素子の上面からマイク
ロレンズの下面までの距離は約4.5μmである。
【0130】図10は、色温度5100°Kの白色光に
対する被験品の感度を、対照品の感度を1としたときの
相対値で示す。感度は、被験品および対照品のいずれに
ついても、赤色画素、緑色画素、および青色画素ごとに
測定した。
【0131】ここで、赤色画素とは、上方に赤色の色フ
ィルタが配置された光電変換素子を意味し、緑色画素と
は、上方に緑色の色フィルタが配置された光電変換素子
を意味し、青色画素とは、上方に青色の色フィルタが配
置された光電変換素子を意味する。
【0132】同図から明らかなように、被験品では、赤
色画素、緑色画素、および青色画素のいずれの感度も、
対照品の感度より10%以上高い。
【0133】図11は、被験品の水平シェーディング率
を、対照品の水平シェーディング率を1としたときの相
対値で示す。
【0134】水平シェーディング率は、被験品および対
照品のいずれについても、均一光を照射したときに電荷
検出回路50から出力される1フレーム分の画素信号の
値を測定し、下式により、赤色画素、緑色画素、および
青色画素ごとに算出した。
【0135】
【数1】
【0136】同図から明らかなように、被験品では、赤
色画素、緑色画素、および青色画素のいずれの水平シェ
ーディング率も、対照品より20%以上低い。
【0137】図12は、固体撮像素子を用いた撮像装置
での撮像光学系のF値と被験品および対照品の感度との
関係を、F値が8のときの各々の感度を1としたときの
相対値で示す。
【0138】同図から明らかなように、被験品では、対
照品に比べて、感度のF値依存性が低い。
【0139】被験品での感度の向上、水平シェーディン
グ率の低下、および撮像光学系のF値に対する感度の依
存性の低下は、いずれも、(i) 第1の平坦化膜80を省
略したことに伴う光電変換素子10−マイクロレンズ9
5間の距離の短縮によって、マイクロレンズ95の焦点
の位置が光電変換素子10に近づき、光電変換素子10
への入射光量が増加したこと、および(ii)層間絶縁膜7
0Aの平坦化に伴うパッシベーション膜75の膜厚の均
一化により、パッシベーション膜で不所望の方向に屈折
してしまう光が低減し、光電変換素子10への入射光量
が増加したことによるものであると推察される。
【0140】いわゆる重ね合わせ転送電極構造の垂直電
荷転送素子を備えた被験品(固体撮像素子200)にお
いて上述した効果が得られたことから、図7に示した第
2の実施例による固体撮像素子150では、感度の向
上、水平シェーディング率の低下、および撮像光学系の
F値に対する感度の依存性の低下が更に期待される。
【0141】あるいは、光電変換素子10の集積度を更
に高めた場合でも、感度の低下、水平シェーディング率
の増加、および撮像光学系のF値に対する感度の依存性
の増加をそれぞれ抑制しやすくなるものと期待される。
【0142】次に、第3の実施例による固体撮像素子に
ついて説明する。
【0143】図13は、第3の実施による固体撮像素子
での光電変換素子、電荷転送素子、読出しゲート、電荷
検出回路、および掃き出しドレインの平面配置を概略的
に示す。同図に示した構成要素のうち、構成上、図1ま
たは図6に示した構成要素と共通するものについては、
図1または図6で用いた参照符号と同じ参照符号を付し
てその説明を省略する。
【0144】同図に示す固体撮像素子300は、白黒お
よびカラー撮影用のリニア・イメージセンサとして利用
される固体撮像素子であり、この固体撮像素子300で
は、半導体基板1の一表面に多数個の光電変換素子10
が4列に亘って配置される。
【0145】個々の光電変換素子10に1つずつ対応し
て、半導体基板1に読出しゲート用のチャネル領域が形
成される。1列の光電変換素子列に対応する読出しゲー
ト用のチャネル領域の各々は、半導体基板1上に電気的
絶縁膜を介して配置された1本の読出しゲート電極33
5によって平面視上覆われて、読出しゲート30を構成
する。各読出しゲート30の動作は、読出しゲート電極
335に供給される駆動信号φR1、φR2、φR3、
またはφR4によって制御される。図13においては、
読出しゲート30の位置を判りやすくするために、個々
の読出しゲート30にハッチングを付してある。
【0146】1列の光電変換素子列に1つずつ、この光
電変換素子列に沿って電荷転送素子40Bが配置され
る。個々の電荷転送素子40Bは、例えば、1つ光電変
換素子10あたり4本の転送電極を有し、図6に示した
第2転送電極45bに代えて例えば同図に示した第2転
送電極45aと同様の形状を有する転送電極を有する2
相駆動型のCCDによって構成される。
【0147】電荷転送素子40Bの各々は、読出しゲー
ト30を介して、対応する光電変換素子10に電気的に
接続可能である。各電荷転送素子40Bの出力端に、電
荷検出回路50が1つずつ接続される。
【0148】1列の光電変換素子列に1つずつ、この光
電変換素子列に沿ってドレイン領域360が配置され
る。個々のドレイン領域360は、例えば、半導体基板
1に形成されたn+ 型不純物添加領域によって構成され
る。1つのドレイン領域360と、これに対応する光電
変換素子列との間には、チャネル領域が介在する。この
チャネル領域は、半導体基板1上に電気的絶縁膜を介し
て配置された1本の掃き出しゲート電極365によって
平面視上覆われて、掃き出しゲートを構成する。各掃き
出しゲートの動作は、掃き出しゲート電極365に供給
される駆動信号φD1、φD2、φD3、またはφD4
によって制御される。
【0149】図示の固体撮像素子300では、上側の3
列の光電変換素子列に蓄積された電荷に基づいて、カラ
ー画像用の画素信号が生成される。1列の光電変換素子
列の上方に赤色の色フィルタが配置され、他の1列の光
電変換素子列の上方に緑色の色フィルタが配置され、残
りの1列の光電変換素子列の上方に青色の色フィルタが
配置される。これらの光電変換素子列に対応する各電荷
転送素子40Bは、2相の駆動信号φ1、φ2によって
駆動されて、対応する各光電変換素子10から読み出し
た電荷を電荷検出回路50へ転送する。
【0150】残りの1列の光電変換素子列に蓄積された
電荷は、白黒画像用の画素信号の生成に使用される。こ
の光電変換素子列の上方には、例えば、カラー撮影に使
用される色フィルタに相当する単色の着色層、または、
この着色層に代わる透明層が配置される。当該光電変換
素子列に対応する電荷転送素子40Bは、2相の駆動信
号φ3,φ4によって駆動されて、対応する各光電変換
素子10から読み出した電荷を電荷検出回路50へ転送
する。
【0151】リニア・イメージセンサとして使用される
固体撮像素子では、多くの場合、光遮蔽膜が設けられな
い。また、多くの場合、固体撮像素子の上方に集光素子
が配置されない。光遮蔽膜やマイクロレンズは、必要に
応じて設けられる。マイクロレンズに代えて、1列の光
電変換素子列に1個ずつシリンドリカルレンズが配置さ
れることもある。
【0152】このため、エリア・イメージセンサとして
使用される固体撮像素子に比べれば、リニア・イメージ
センサとして使用される固体撮像素子では、光電変換素
子の上面と集光素子の下面との距離を短縮させることが
必要となるケースは少ない。
【0153】しかしながら、電荷転送素子を構成する転
送電極を例えば図6に示した第2転送電極45a〜45
bと同様の構成にすれば、個々の光電変換素子の上方に
1個ずつマイクロレンズを配置したときに、前述した第
1の実施例による固体撮像素子100と同様の効果を得
ることができる。
【0154】また、製造コストを低減させることが容易
になる。例えば、フォトリソグラフィ技術を利用して重
ね合わせ転送電極構造をなす転送電極を形成するために
は、第1層目の転送電極を作製する工程と第2層目の転
送電極を作製する工程とのそれぞれにおいて別々に、導
電層のパターニングに必要な所定形状のマスクを用意す
ることが必要になる。
【0155】これに対して、転送電極を前述した第2転
送電極45a〜45bと同様の構成にすれば、これらの
転送電極の作製に必要なマスクの枚数を1枚減らすこと
ができる。
【0156】さらに、図7に示したように層間絶縁膜を
平坦化すれば、その後の工程において下地パターン依存
性を考慮することなく所望の層を形成することができる
他、第1の平坦化膜を省略することもできるので、歩留
まりを向上させやすい。
【0157】これらの理由から、製造コストを低減させ
ることが容易になる。同様のことが、第1の実施例によ
る固体撮像素子100や第2の実施例による固体撮像素
子150等、エリア・イメージとして使用される固体撮
像素子についてもいえる。
【0158】次に、第4の実施例による半導体装置につ
いて説明する。
【0159】図14は、第4の実施例による半導体装置
の断面構造を概略的に示す。同図に示す半導体装置40
0は、p型半導体基板401と、p型半導体基板401
の一表面に形成されて第1および第2の活性領域40
3、406を画定するフィールド酸化膜410と、活性
領域403に配置されたpチャネルMOS型電界効果ト
ランジスタ(以下、このトランジスタを「pチャネルM
OSFET」と略記する。)420と、活性領域406
に配置されたnチャネルMOS型電界効果トランジスタ
(以下、このトランジスタを「nチャネルMOSFE
T」と略記する。)430と、フィールド酸化膜410
上に配置された複数本の信号線450と、これらを覆う
層間絶縁膜460とを有する。
【0160】第1の活性領域403はn型ウェル領域に
よって構成され、その中には、p型の第1ドレイン領域
421とp型の第1ソース領域422とが間隔をあけて
形成される。例えばポリシリコンによって形成された第
1ゲート電極425が、第1活性領域403上に第1ゲ
ート絶縁膜427を介して配置される。第1ドレイン領
域421、第1ソース領域422、第1ゲート絶縁膜4
27、および第1ゲート電極425は、pチャネルMO
SFET420を構成する。
【0161】第2の活性領域406はp型ウェル領域に
よって構成され、その中には、n型の第2ドレイン領域
431とn型の第2ソース領域432とが間隔をあけて
形成される。例えばポリシリコンによって形成された第
2ゲート電極435が、第2活性領域406上に第2ゲ
ート絶縁膜437を介して配置される。第2ドレイン領
域431、第2ソース領域432、第2ゲート絶縁膜4
37、および第2ゲート電極435は、nチャネルMO
SFET430を構成する。
【0162】第1ドレイン領域421と第2ドレイン領
域431とは、層間絶縁膜460および第1ゲート電極
427を貫通して第1ドレイン領域421に接する第1
コンタクトプラグP1と、層間絶縁膜460および第2
ゲート電極437を貫通して第2ドレイン領域431に
接する第2コンタクトプラグP2と、第1上層配線47
0とによって電気的に接続される。pチャネルMOSF
ET420とnチャネルMOSFET430とは、相補
型のMOS型電界効果トランジスタ440を構成する。
【0163】第1ソース領域422は、層間絶縁膜46
0および第1ゲート電極427を貫通する第3コンタク
トプラグによって第2上層配線471に接続され、第2
ソース領域432は、層間絶縁膜460および第2ゲー
ト電極437を貫通する第4コンタクトプラグによって
第3上層配線472に接続される。
【0164】信号線450の各々は、図2に示した第1
転送電極25a、25bと同様に、帯状を呈する主電極
層450Mと、主電極層450Mの側面に形成され、肩
が丸まった断面形状を有する副電極層450Sとを有す
る。各信号線450は、それぞれが別々の電気的絶縁膜
IFによって覆われる。
【0165】図示の半導体装置400では、たとえ主電
極層450Mの各々を0.3μm程度の間隔の下に形成
したとしても、隣り合う信号線450同士の間隔を容易
に0.2μm程度ないしは更に小さくことができ、前記
の間隔を0.1μm程度ないしは更に小さくすることも
容易である。比較的低い製造コストの下に集積度を高め
ることが容易である。
【0166】以上、実施例による固体撮像素子について
説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではない。
【0167】特に、電荷転送素子を構成する転送電極の
構成および配置をそれぞれ除いた他の構成は、種々変更
可能である。
【0168】例えば、エリア・イメージとして使用され
る固体撮像素子は、多数個の光電変換素子を複数行、複
数列に亘って正方行列状に配置したものであってもよ
い。ここで、「正方行列状」とは、行数と列数とが異な
る場合を含む。
【0169】また、エリア・イメージとして使用される
固体撮像素子で垂直電荷転送素子として利用する電荷転
送素子は、1行の光電変換素子行に1本、または3本以
上の転送電極を有するものであってもよい。水平電荷転
送素子として利用する電荷転送素子は、1つの垂直電荷
転送素子あたり2本以上の転送電極を配置することによ
って構成可能である。
【0170】垂直電荷転送素子や水平電荷転送素子を何
相の駆動信号で駆動するかは、1行の光電変換素子行に
対応する転送電極の数、または1つの垂直電荷転送素子
に対応する転送電極の数や、垂直電荷転送素子または水
平電荷転送素子の駆動方法等に応じて、適宜選定可能で
ある。リニア・イメージセンサとして利用される固体撮
像素子での電荷転送素子についても同様である。
【0171】リニア・イメージセンサとして使用される
固体撮像素子での光電変換素子列の数は、その用途に応
じて適宜選定可能である。
【0172】転送電極の製造方法は、図3(A)〜図3
(E)を用いて説明した方法に限定されるものではな
く、主電極層および副電極層それぞれの材料に応じて適
宜選定される。
【0173】例えば、図15(A)〜図15(E)は、
主電極層EMをポリシリコンで形成し、副電極層ESを
金属シリサイドで形成する際の製造工程を概念的に示
す。これらの図に示した構成要素のうち、図3(A)〜
図3(E)に示した構成要素と共通するものについては
図3(A)〜図3(E)で用いた参照符号と同じ参照符
号を付してその説明を省略する。
【0174】まず、図15(A)および図15(B)に
示すように、図3(A)、図3(B)に示した工程と同
様の工程を行って第1の導電層110をパターニング
し、主電極層EMを形成する。このとき、第1の導電層
110上には、図3(A)、図3(B)に示したストッ
パ層115に代えて、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜
等の第2の電気的絶縁層115Aを堆積させる。第2の
電気的絶縁層115Aは、エッチングストッパとしての
機能を有していてもよいし、有していなくてもよい。主
電極層EMを形成した後に、レジストマスク120を除
去する。
【0175】図15(C)に示すように、副電極層の材
料として用いる第2の導電層130を、第2の電気的絶
縁層115A上および第1の電気的絶縁層5の露出面上
に堆積させる。
【0176】第2の導電層130は、例えばコバルト、
クロム、ニッケル、タングステン、チタン、モリブデ
ン、タンタル等、シリサイドとなり得る金属によって形
成される。第2の導電層130の膜厚は、隣り合う2つ
の主電極層EM間の距離の1/2未満にすることが好ま
しい。
【0177】第1の導電層110をポリシリコンで形成
した場合には、第2の導電層125の堆積に先立って、
主電極層EMの表面に形成された自然酸化膜を例えば気
相フッ酸処理によって除去することが好ましい。
【0178】この後、第2の導電層130に短時間アニ
ール装置(RTA)等を用いて熱処理を施す。この熱処
理は、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中
で行う。熱処理条件は、第2の導電層130を何によっ
て形成したかに応じて適宜選定される。
【0179】上記の熱処理によって、主電極層EMと第
2の導電層130とが直接接している領域上においての
み、主電極層EM側から熱処理条件に応じた範囲に亘っ
て第2の導電層130がシリサイドになる。他の箇所に
おいては第2の導電層130はシリサイドにならない。
いわゆるサリサイド(セルフアラインシリサイド)であ
る。
【0180】図15(D)に示すように、シリサイドに
ならなかった第2の導電層130をアンモニア、過酸化
水素等を用いて除去し、各主電極層EMの側面上にの
み、シリサイド化された第2の導電層130を残す。シ
リサイド化された第2の導電層130が副電極層ESと
なる。主電極層EMと副電極層ESとを有する転送電極
が得られる。
【0181】図15(E)に示すように、第2の電気的
絶縁層115Aを除去する。例えば、第2の電気的絶縁
層115Aとしてシリコン窒化膜を用いた場合には、熱
リン酸によって当該第2の電気的絶縁層115Aを除去
することができる。
【0182】副電極層ESを形成した後、必要に応じ
て、副電極層ESに短時間アニール装置等を用いて熱処
理を施し、その導電性を向上させる。この熱処理は、窒
素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中で行い、
その条件は、副電極層ESの組成に応じて適宜選定され
る。当該熱処理は、図15(E)に示した工程を行う前
に実施することもできるし、図15(E)に示した工程
を行った後に実施することもできる。
【0183】第2の電気的絶縁膜115Aを省略すれ
ば、主電極層EM上にも金属シリサイド層を形成するこ
とができる。
【0184】なお、金属シリサイドによって構成された
副電極層ESは、サリサイド技術を利用して形成する他
に、図3に示した第2の導電層125として金属シリサ
イド相を堆積することによっても形成することができ
る。
【0185】実施例による固体撮像素子ではパッシベー
ション膜が配置されているが、パッシベーション膜を省
略することも可能である。
【0186】図2、図3(A)〜図3(E)、および図
15(A)〜図15(E)を用いて説明した転送電極の
構成および配置は、固体撮像素子以外の種々の半導体装
置においても、信号線の構成および配置として適用する
ことができる。この構成および配置を利用して信号線を
形成すれば、半導体装置の集積度を向上させることが可
能になる。
【0187】その他、種々の変更、改良、組み合わせ等
が可能であることは、当業者に自明であろう。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的低い製造コストの下に、小さなピッチで複数の信
号線を半導体基板上に形成することが容易になる。比較
的低い製造コストの下に半導体装置の集積度を向上させ
ることが可能になる。
【0189】また、この信号線を電荷転送素子の転送電
極として利用すれば、個々の光電変換素子の上方にマイ
クロレンズが1つずつ配置されたCCD型の固体撮像素
子でのマイクロレンズと光電変換素子との距離を比較的
低い製造コストの下に短くすることが容易になる。CC
D型の固体撮像素子の感度の低下を抑制しつつ、解像度
を向上させることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による固体撮像素子での光電変換
素子、第1の電荷転送素子、読出しゲート、第2の電荷
転送素子および電荷検出回路の平面配置を示す概略図で
ある。
【図2】図1に示したII−II線に沿った断面での第1転
送電極の構成および配置を示す概略図である。
【図3】図3(A)〜図3(E)は、それぞれ、第1転
送電極の製造工程の一例を示す概念図である。
【図4】図1に示したIV−IV線に沿った断面を示す概略
図である。
【図5】図1に示したII−II線に沿った断面を示す概略
図である。
【図6】第2転送電極の構成および配置を図2に示した
第1転送電極の構成および配置と同様にした水平電荷転
送素子の一例を示す概略図である。
【図7】第2の実施例による固体撮像素子の断面構造を
示す概略図である。
【図8】層間絶縁膜の平坦化に伴う効果を検証するため
に用いた固体撮像素子での光電変換素子、垂直電荷転送
素子、読出しゲート、水平電荷転送素子、および電荷検
出回路の平面配置を示す概略図である。
【図9】図8に示したIX−IX線に沿った断面を示す概略
図である。
【図10】図8に示した固体撮像素子での赤色画素、緑
色画素、および青色画素それぞれの感度を、対照品での
赤色画素、緑色画素、および青色画素それぞれの感度を
1としたときの相対値で示すグラフである。
【図11】図8に示した固体撮像素子での赤色画素、緑
色画素、および青色画素それぞれの水平シェーディング
率を、対照品での赤色画素、緑色画素、および青色画素
それぞれの水平シェーディング率を1としたときの相対
値で示すグラフである。
【図12】図8に示した固体撮像素子の感度と撮像光学
系のF値との関係を、F値が8のときの感度を1とした
ときの相対値で示すグラフである。
【図13】第3の実施による固体撮像素子での光電変換
素子、電荷転送素子、読出しゲート、電荷検出回路、お
よび掃き出しドレインの平面配置を示す概略図である。
【図14】第4の実施例による半導体装置での信号線の
構成および配置を概略的に示す断面図である。
【図15】図15(A)〜図15(E)は、それぞれ、
転送電極の主電極層をポリシリコンで形成し、副電極層
を金属シリサイドで形成する際の製造工程の一例を示す
概念図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、 10…光電変換素子、 20…第1
の電荷転送素子、 23…第1の電荷転送チャネル(垂
直電荷転送チャネル)、 25a〜25e…第1転送電
極、 25aM、25bM、EM…主電極層、 25a
S、25bS、ES…副電極層、 30…読出しゲー
ト、 40、40A…第2の電荷転送素子、 40B…
電荷転送素子、 43…第2の電荷転送素子(水平電荷
転送素子)、 45a〜45b…第2転送電極、 50
…電荷検出回路、 65…光遮蔽膜、 70、70A…
層間絶縁膜、 75…パッシベーション膜、 80…第
1の平坦化膜、 95…マイクロレンズ、 100、1
50、200、300…固体撮像素子、 110…第1
の導電層、 125、130…第2の導電。
フロントページの続き (72)発明者 小川 和明 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会社内 (72)発明者 蜂谷 透 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会社内 (72)発明者 安海 貞二 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA01 AB01 BA10 CA02 CA32 DA18 DD04 DD09 DD12 FA06 FA07 GB04 GC07 GD04 GD07 5C024 CX37 CX41 CY47 EX43 EX52 GY01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の一表面に複数行、複数列に亘って行列
    状に配置された多数個の光電変換素子と、 1列の光電変換素子列に1つずつ対応して前記半導体基
    板の一表面に形成され、各々が、対応する光電変換素子
    列に沿って延在する第1電荷転送チャネルと、 1行の光電変換素子行に少なくとも1本ずつ対応して前
    記半導体基板の一表面上に電気的絶縁膜を介して配置さ
    れ、各々が、(i) 前記第1電荷転送チャネルの各々と平
    面視上交差して配置された第1主電極層と、(ii)該第1
    主電極層の側面上に形成された第1副電極層とを有し、
    隣り合うもの同士が互いに間隔をあけて配置された複数
    本の第1転送電極と、 前記半導体基板の一表面に形成され、前記第1電荷転送
    チャネルの各々と電気的に接続可能な第2電荷転送チャ
    ネルと、 前記半導体基板の一表面上に電気的絶縁膜を介して配置
    され、各々が前記第1電荷転送チャネルの各々と平面視
    上交差する第2転送電極とを備えた固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 さらに、 前記第1転送電極の各々および前記第2転送電極の各々
    から電気的に分離されて該第1転送電極の各々および該
    第2転送電極の各々を平面視上覆い、前記光電変換素子
    それぞれの上方に開口部を1つずつ有する光遮蔽膜と、 シリコン酸化物系材料によって形成されて前記光遮蔽膜
    と前記開口部の各々とを平面視上覆い、平坦な上面を有
    する層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜上に配置されたパッシベーション膜とを
    備えた請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記第2転送電極の各々が、(i) 前記第
    2電荷転送チャネルと平面視上交差して配置された第2
    主電極層と、(ii)該第2主電極層の側面上に形成された
    第2副電極層とを有する請求項1または請求項2に記載
    の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 隣り合う第1転送電極同士が、幅0.1
    μm以下の間隔をあけて配置される請求項1〜請求項3
    のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 半導体基板と、 前記半導体基板の一表面に少なくとも1列に配置された
    多数個の光電変換素子と、 1列の光電変換素子列に1つずつ対応して前記半導体基
    板の一表面に形成され、各々が、対応する光電変換素子
    列に沿って延在する電荷転送チャネルと、 1つの電荷転送チャネルに1群ずつ対応して前記半導体
    基板の一表面上に電気的絶縁膜を介して配置され、各群
    が、互いに間隔をあけて配置された複数本の転送電極に
    よって構成されると共に、該転送電極の各々が、(i) 対
    応する電荷転送チャネルと平面視上交差して配置された
    主電極層と、(ii)該主電極層の側面上に形成された副電
    極層とを有する転送電極群とを備えた固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 さらに、 シリコン酸化物系材料によって形成されて前記転送電極
    群の全てを平面視上覆い、平坦な上面を有する層間絶縁
    膜と、 前記層間絶縁膜上に配置されたパッシベーション膜とを
    備えた請求項5に記載の固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 隣り合う転送電極同士が、幅0.1μm
    以下の間隔をあけて配置される請求項5または請求項6
    に記載の固体撮像素子。
  8. 【請求項8】 半導体基板と、 前記半導体基板の一表面に複数行、複数列に亘って行列
    状に配置された多数個の光電変換素子と、 1列の光電変換素子列に1つずつ対応して配置され、各
    々が、対応する光電変換素子の各々からの電荷の読み出
    し、および該電荷の転送を行うことができる第1の電荷
    転送素子と、 前記第1の電荷転送素子の各々と電気的に接続可能な第
    2の電荷転送素子と、 前記第1の電荷転送素子の全て、および前記第2の電荷
    転送素子から電気的に分離されて該第1の電荷転送素子
    の各々および該第2の電荷転送素子を平面視上覆い、前
    記光電変換素子それぞれの上方に開口部を1つずつ有す
    る光遮蔽膜と、 シリコン酸化物系材料によって形成されて前記光遮蔽膜
    および前記開口部を平面視上覆い、平坦な上面を有する
    層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜上に配置されたパッシベーション膜とを
    備えた固体撮像素子。
  9. 【請求項9】 半導体基板と、 前記半導体基板の一表面に少なくとも1列に配置された
    多数個の光電変換素子と、 1列の光電変換素子列に1つずつ対応して配置された電
    荷転送素子と、 シリコン酸化物系材料によって形成されて前記電荷転送
    素子の全てを平面視上覆い、平坦な上面を有する層間絶
    縁膜と、 前記層間絶縁膜上に配置されたパッシベーション膜とを
    備えた固体撮像素子。
  10. 【請求項10】 (I) 半導体基板と、(II)前記半導体基
    板の一表面に少なくとも1列に配置された多数個の光電
    変換素子と、(III) 1列の光電変換素子列に1つずつ対
    応して配置され、各々が、(i) 前記半導体基板の一表面
    に形成されて、対応する光電変換素子列に沿って延在す
    る電荷転送チャネルと、(ii)前記半導体基板の一表面上
    に電気的絶縁膜を介し配置されて、前記電荷転送チャネ
    ルと平面視上交差する複数本の転送電極とを有する電荷
    転送素子とを備えた固体撮像素子の製造方法であって、
    (A)前記半導体基板の一表面に、所定数の前記電荷転
    送チャネルを形成する工程と、(B)前記半導体基板の
    一表面に前記電気的絶縁膜を形成し、その上に第1の導
    電層を形成する工程と、(C)前記第1の導電層をパタ
    ーニングして、隣り合うもの同士が互いに間隔をあけて
    配置され、各々が別々の転送電極の一部を構成する複数
    の主電極層を形成する工程と、(D)前記主電極層の各
    々を覆う第2の導電層を形成する工程と、(E)前記第
    2の導電層をパターニングして、前記主電極層それぞれ
    の側面上に副電極層を形成する工程と、(F)前記半導
    体基板の一表面に、前記電荷転送チャネルの1本に1列
    ずつ対応させて光電変換素子列を形成する工程とを含む
    固体撮像素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 さらに、(G)前記電荷転送素子の全
    てと前記光電変換素子の各々とを平面視上覆い、平坦な
    上面を有する層間絶縁膜をシリコン酸化物系材料を用い
    て形成する工程と、(H)前記層間絶縁膜上にパッシベ
    ーション膜を形成する工程とを含む請求項10に記載の
    固体撮像素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 さらに、(I)前記工程(F)に続い
    て、前記転送電極の各々から電気的に分離されて該転送
    電極の各々を平面視上覆い、前記光電変換素子それぞれ
    の上方に開口部を1つずつ有する光遮蔽膜を形成する工
    程を含む請求項10または請求項11に記載の固体撮像
    素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板と、 前記半導体基板の一表面に形成された電気的絶縁膜と、 前記電気的絶縁膜上に配置され、各々が、(i) 主導電層
    と、(ii)該主導電層の側面上に形成された副導電層とを
    有し、隣り合うもの同士が互いに間隔をあけて配置され
    た複数本の信号線とを備えた半導体装置。
  14. 【請求項14】 複数本の信号線を備えた半導体装置の
    製造方法であって、(A)半導体基板の一表面に電気的
    絶縁膜を形成する工程と、(B)前記電気的絶縁膜上に
    第1の導電層を形成する工程と、(C)前記第1の導電
    層をパターニングして、信号線を構成する主導電層を複
    数箇所に形成する工程と、(D)前記主導電層の各々を
    覆う第2の導電層を形成する工程と、(E)前記第2の
    導電層をパターニングして、前記主導電層それぞれの側
    面上に副導電層を形成する工程とを含む半導体装置の製
    造方法。
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