JP2003209116A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2003209116A JP2003209116A JP2002004208A JP2002004208A JP2003209116A JP 2003209116 A JP2003209116 A JP 2003209116A JP 2002004208 A JP2002004208 A JP 2002004208A JP 2002004208 A JP2002004208 A JP 2002004208A JP 2003209116 A JP2003209116 A JP 2003209116A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造プロセスを大きく変えることなく、縦型
バイポーラトランジスタの電気特性を容易に向上するこ
とができるようにする。 【解決手段】 レジストパターン53をマスクとして、
酸化シリコンからなる第2の絶縁膜22に対してエッチ
ングを行なう。これにより、第3のレジストパターン5
3の各開口部53aから、真性ベース層21Aの両端部
がそれぞれ露出する。続いて、再度、レジストパターン
53をマスクとして、例えば溶液の温度が約75℃で濃
度が約10%の水酸化アンモニウムの水溶液を用いたウ
エットエッチングによって、真性ベース層21Aの両端
部を除去することにより、N型エピタキシャル層13を
露出する外部ベース電極形成領域21aを形成する。こ
れにより、真性ベース層21Aは、その幅寸法がレジス
トパターン53の開口部53a同士の幅により決定され
て縮小される。
バイポーラトランジスタの電気特性を容易に向上するこ
とができるようにする。 【解決手段】 レジストパターン53をマスクとして、
酸化シリコンからなる第2の絶縁膜22に対してエッチ
ングを行なう。これにより、第3のレジストパターン5
3の各開口部53aから、真性ベース層21Aの両端部
がそれぞれ露出する。続いて、再度、レジストパターン
53をマスクとして、例えば溶液の温度が約75℃で濃
度が約10%の水酸化アンモニウムの水溶液を用いたウ
エットエッチングによって、真性ベース層21Aの両端
部を除去することにより、N型エピタキシャル層13を
露出する外部ベース電極形成領域21aを形成する。こ
れにより、真性ベース層21Aは、その幅寸法がレジス
トパターン53の開口部53a同士の幅により決定され
て縮小される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、基板面に垂直な方向に積層されたp
n接合面を有する縦型のバイポーラトランジスタの製造
方法に関する。
方法に関し、特に、基板面に垂直な方向に積層されたp
n接合面を有する縦型のバイポーラトランジスタの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ベース層にシリコンゲルマニウム
(SiGe)からなる混晶半導体を用いたバイポーラト
ランジスタが実現されるようになり、移動体通信機器等
のアナログ高周波装置の分野においても、ヒ化ガリウム
(GaAs)系のIII-V族化合物半導体に代えて、IV−
IV族からなるシリコン系半導体装置が用いられるように
なってきている。これに伴い、シリコン系のバイポーラ
トランジスタに対して、より一層の高周波特性の向上が
求められるようになり、半導体装置に対してもまたその
製造プロセスに対しても種々の工夫がなされている。
(SiGe)からなる混晶半導体を用いたバイポーラト
ランジスタが実現されるようになり、移動体通信機器等
のアナログ高周波装置の分野においても、ヒ化ガリウム
(GaAs)系のIII-V族化合物半導体に代えて、IV−
IV族からなるシリコン系半導体装置が用いられるように
なってきている。これに伴い、シリコン系のバイポーラ
トランジスタに対して、より一層の高周波特性の向上が
求められるようになり、半導体装置に対してもまたその
製造プロセスに対しても種々の工夫がなされている。
【0003】以下、従来のバイポーラトランジスタにつ
いて図面を参照しながら説明する。
いて図面を参照しながら説明する。
【0004】図7は従来の高周波用バイポーラトランジ
スタの断面構成を示している。
スタの断面構成を示している。
【0005】図7に示すように、シリコンからなる半導
体基板101には、それぞれが下部トレンチ部102a
及びその上に設けられた上部トレンチ部102bからな
る複数の素子分離領域102が選択的に形成されてい
る。半導体基板101における各素子分離領域102に
より区画された活性領域には、N型不純物を注入されて
なるN型の埋込みコレクタ層103が形成されている。
体基板101には、それぞれが下部トレンチ部102a
及びその上に設けられた上部トレンチ部102bからな
る複数の素子分離領域102が選択的に形成されてい
る。半導体基板101における各素子分離領域102に
より区画された活性領域には、N型不純物を注入されて
なるN型の埋込みコレクタ層103が形成されている。
【0006】埋込みコレクタ層103上には、N型シリ
コンからなるN型エピタキシャル層104が形成されて
いる。N型エピタキシャル層104の上には、P型の真
性ベース層106Aが選択成長により形成されている。
真性ベース層106Aの上には、N型のエミッタ引出部
107が、その側面を絶縁膜108により囲まれるよう
に形成されている。これにより、真性ベース層106A
の上部にはエミッタ引出部107との界面からN型不純
物が拡散してなるN型のエミッタ層106aが形成され
ている。
コンからなるN型エピタキシャル層104が形成されて
いる。N型エピタキシャル層104の上には、P型の真
性ベース層106Aが選択成長により形成されている。
真性ベース層106Aの上には、N型のエミッタ引出部
107が、その側面を絶縁膜108により囲まれるよう
に形成されている。これにより、真性ベース層106A
の上部にはエミッタ引出部107との界面からN型不純
物が拡散してなるN型のエミッタ層106aが形成され
ている。
【0007】N型エピタキシャル層104上における真
性ベース層106Aの周囲には、該真性ベース層106
Aの端部と電気的に接続された、P型の多結晶シリコン
からなる外部ベース電極106Bが形成されている。
性ベース層106Aの周囲には、該真性ベース層106
Aの端部と電気的に接続された、P型の多結晶シリコン
からなる外部ベース電極106Bが形成されている。
【0008】外部ベース電極106B及びエミッタ引出
部107は、それぞれ層間絶縁膜109に形成されたコ
ンタクト111を介して配線112と電気的に接続され
ており、埋込みコレクタ層103は、N型エピタキシャ
ル層104に注入により形成されたN型のコレクタ引出
層104a及び層間絶縁膜109に形成されたコンタク
ト111を介して配線112と電気的に接続されてい
る。
部107は、それぞれ層間絶縁膜109に形成されたコ
ンタクト111を介して配線112と電気的に接続され
ており、埋込みコレクタ層103は、N型エピタキシャ
ル層104に注入により形成されたN型のコレクタ引出
層104a及び層間絶縁膜109に形成されたコンタク
ト111を介して配線112と電気的に接続されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の高周波用バイポーラトランジスタは、エミッタ層1
06aと真性ベース層106Aとの接合部分から外部ベ
ース電極106Bまでの寸法が相対的に大きいため、キ
ャリアは、外部ベース電極106Bに達するまでの間
に、高抵抗なP型の真性ベース層106Aを走行するこ
とになる。このように、真性ベース層106Aの抵抗値
は比較的に高く、その上、キャリアの走行時間が長いた
め、再結合する確率も高くなるので、バイポーラトラン
ジスタの高周波特性を十分に向上することができないと
いう問題がある。
来の高周波用バイポーラトランジスタは、エミッタ層1
06aと真性ベース層106Aとの接合部分から外部ベ
ース電極106Bまでの寸法が相対的に大きいため、キ
ャリアは、外部ベース電極106Bに達するまでの間
に、高抵抗なP型の真性ベース層106Aを走行するこ
とになる。このように、真性ベース層106Aの抵抗値
は比較的に高く、その上、キャリアの走行時間が長いた
め、再結合する確率も高くなるので、バイポーラトラン
ジスタの高周波特性を十分に向上することができないと
いう問題がある。
【0010】また、真性ベース層106Aは、選択的な
エピタキシャル成長法により形成されており、通常、不
純物濃度が1×1018cm-3程度のP型の半導体層に覆
われている。このため、真性ベース層106Aと外部ベ
ース電極106Bとの接触抵抗が大きくなるので、これ
によっても、高周波特性を劣化させる要因となってい
る。
エピタキシャル成長法により形成されており、通常、不
純物濃度が1×1018cm-3程度のP型の半導体層に覆
われている。このため、真性ベース層106Aと外部ベ
ース電極106Bとの接触抵抗が大きくなるので、これ
によっても、高周波特性を劣化させる要因となってい
る。
【0011】本発明は、前記従来の問題を解決し、製造
プロセスを大きく変えることなく、電気特性を容易に向
上することができるようにすることを目的とする。
プロセスを大きく変えることなく、電気特性を容易に向
上することができるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、真性ベース層の端部を除去して、エミッ
タ層と外部ベース層との距離を小さくすることにより、
真性ベース層の抵抗値を実質的に低減する構成とする。
め、本発明は、真性ベース層の端部を除去して、エミッ
タ層と外部ベース層との距離を小さくすることにより、
真性ベース層の抵抗値を実質的に低減する構成とする。
【0013】具体的に、本発明に係る半導体装置の製造
方法は、半導体基板に第1導電型のコレクタ層を形成す
る工程と、コレクタ層の上に、第2導電型の真性ベース
層を形成する工程と、真性ベース層の上に絶縁膜を形成
した後、形成した絶縁膜に真性ベース層の端部を露出す
る開口部を形成する工程と、真性ベース層における開口
部からの露出部分を除去する工程と、開口部が埋まるよ
うに第2導電型の第1の半導体を形成することにより、
真性ベース層の端部と電気的に接続される第1の半導体
からなる外部ベース層を形成する工程と、真性ベース層
と接するエミッタ層を形成する工程とを備えている。
方法は、半導体基板に第1導電型のコレクタ層を形成す
る工程と、コレクタ層の上に、第2導電型の真性ベース
層を形成する工程と、真性ベース層の上に絶縁膜を形成
した後、形成した絶縁膜に真性ベース層の端部を露出す
る開口部を形成する工程と、真性ベース層における開口
部からの露出部分を除去する工程と、開口部が埋まるよ
うに第2導電型の第1の半導体を形成することにより、
真性ベース層の端部と電気的に接続される第1の半導体
からなる外部ベース層を形成する工程と、真性ベース層
と接するエミッタ層を形成する工程とを備えている。
【0014】本発明の半導体装置の製造方法によると、
第2導電型の単結晶半導体からなる真性ベース層におけ
る絶縁膜の開口部からの露出部分を除去し、その後、該
開口部が埋まるように第2導電型の第1の半導体を形成
することにより、真性ベース層の端部と電気的に接続さ
れる第1の半導体からなる外部ベース層を形成する。こ
れにより、真性ベース層から外部ベース層までの寸法が
短縮される。その上、開口部に充填されるように形成さ
れる第1の半導体からなる外部ベース層は、一般に多結
晶半導体からなる。この多結晶半導体は、単結晶半導体
と比べて高い不純物濃度を得られ易いため、ベース抵抗
を低減することが可能となる。これにより、バイポーラ
トランジスタからなる半導体装置の高周波特性を確実に
向上することができる。
第2導電型の単結晶半導体からなる真性ベース層におけ
る絶縁膜の開口部からの露出部分を除去し、その後、該
開口部が埋まるように第2導電型の第1の半導体を形成
することにより、真性ベース層の端部と電気的に接続さ
れる第1の半導体からなる外部ベース層を形成する。こ
れにより、真性ベース層から外部ベース層までの寸法が
短縮される。その上、開口部に充填されるように形成さ
れる第1の半導体からなる外部ベース層は、一般に多結
晶半導体からなる。この多結晶半導体は、単結晶半導体
と比べて高い不純物濃度を得られ易いため、ベース抵抗
を低減することが可能となる。これにより、バイポーラ
トランジスタからなる半導体装置の高周波特性を確実に
向上することができる。
【0015】本発明の半導体装置の製造方法において、
真性ベース層がシリコンとゲルマニウムとの合金を含む
ことが好ましい。このようにすると、真性ベース層のキ
ャリアの移動度が向上するため、半導体装置の高周波特
性をさらに向上することができる。
真性ベース層がシリコンとゲルマニウムとの合金を含む
ことが好ましい。このようにすると、真性ベース層のキ
ャリアの移動度が向上するため、半導体装置の高周波特
性をさらに向上することができる。
【0016】また、本発明の半導体装置の製造方法にお
いて、真性ベース層が炭素を含むシリコンとゲルマニウ
ムとの合金を含むことが好ましい。このようにしても、
半導体装置の高周波特性をさらに向上することができ
る。
いて、真性ベース層が炭素を含むシリコンとゲルマニウ
ムとの合金を含むことが好ましい。このようにしても、
半導体装置の高周波特性をさらに向上することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る半導体
装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0018】図1(a)〜図1(c)乃至図5(a)〜
図5(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置であ
るバイポーラトランジスタの製造方法の工程順の断面構
成を示している。
図5(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置であ
るバイポーラトランジスタの製造方法の工程順の断面構
成を示している。
【0019】まず、図1(a)に示すように、例えばシ
リコン(Si)単結晶からなるP型の半導体基板11に
おける活性領域にヒ素(As)等のN型不純物を選択的
にイオン注入し、続いて、注入された不純物イオンの活
性化のための熱処理を行なうことにより、活性領域の上
部にN型埋込みコレクタ層12を形成する。その後、例
えば、化学的気相成長(CVD)法により、半導体基板
11の上にN型埋込みコレクタ層12を含む全面にわた
って、N型エピタキシャル層13を成長する。続いて、
成長したN型エピタキシャル層13及び半導体基板11
におけるN型埋込みコレクタ層12の側方にその端部と
接するように、複数のトレンチ溝11aを形成する。続
いて、熱酸化により、形成した各トレンチ溝11aの底
部及び側部に熱酸化膜14aを形成する。
リコン(Si)単結晶からなるP型の半導体基板11に
おける活性領域にヒ素(As)等のN型不純物を選択的
にイオン注入し、続いて、注入された不純物イオンの活
性化のための熱処理を行なうことにより、活性領域の上
部にN型埋込みコレクタ層12を形成する。その後、例
えば、化学的気相成長(CVD)法により、半導体基板
11の上にN型埋込みコレクタ層12を含む全面にわた
って、N型エピタキシャル層13を成長する。続いて、
成長したN型エピタキシャル層13及び半導体基板11
におけるN型埋込みコレクタ層12の側方にその端部と
接するように、複数のトレンチ溝11aを形成する。続
いて、熱酸化により、形成した各トレンチ溝11aの底
部及び側部に熱酸化膜14aを形成する。
【0020】さらに、CVD法により、多結晶シリコン
膜を各トレンチ溝11aが充填されるように堆積し、堆
積した多結晶シリコン膜に対してエッチバックを行なう
ことにより、各トレンチ溝11aに、熱酸化膜14aと
その内側に充填された多結晶シリコンからなる充填部1
4bとにより構成される下部トレンチ形成部14Aを形
成する。
膜を各トレンチ溝11aが充填されるように堆積し、堆
積した多結晶シリコン膜に対してエッチバックを行なう
ことにより、各トレンチ溝11aに、熱酸化膜14aと
その内側に充填された多結晶シリコンからなる充填部1
4bとにより構成される下部トレンチ形成部14Aを形
成する。
【0021】次に、図1(b)に示すように、リソグラ
フィ法により、下部トレンチ形成部14Aをそれぞれ含
む第1開口部51aと、該第1開口部51a同士の間に
位置する第2開口部51bとを有する第1のレジストパ
ターン51を形成する。その後、形成した第1のレジス
トパターン51をマスクとして、N型エピタキシャル層
13に対してエッチングを行なって、該N型エピタキシ
ャル層13における各下部トレンチ形成部14Aの上側
に、その径が下部トレンチ形成部14Aの径よりも大き
く且つ浅いトレンチ溝13aをそれぞれ形成する。これ
により、各トレンチ溝13aの下側には、各下部トレン
チ形成部14Aから下部トレンチ部14Bが形成され
る。これと同時に、N型エピタキシャル層13における
下部トレンチ部14B同士の間の領域には、その底部が
N型埋込みコレクタ層12の上面と間隔が空く程度に浅
い絶縁部形成溝13bが形成される。
フィ法により、下部トレンチ形成部14Aをそれぞれ含
む第1開口部51aと、該第1開口部51a同士の間に
位置する第2開口部51bとを有する第1のレジストパ
ターン51を形成する。その後、形成した第1のレジス
トパターン51をマスクとして、N型エピタキシャル層
13に対してエッチングを行なって、該N型エピタキシ
ャル層13における各下部トレンチ形成部14Aの上側
に、その径が下部トレンチ形成部14Aの径よりも大き
く且つ浅いトレンチ溝13aをそれぞれ形成する。これ
により、各トレンチ溝13aの下側には、各下部トレン
チ形成部14Aから下部トレンチ部14Bが形成され
る。これと同時に、N型エピタキシャル層13における
下部トレンチ部14B同士の間の領域には、その底部が
N型埋込みコレクタ層12の上面と間隔が空く程度に浅
い絶縁部形成溝13bが形成される。
【0022】次に、図1(c)に示すように、第1のレ
ジストパターン51を除去した後、例えばCVD法によ
り、酸化シリコン(SiO2 )を各トレンチ溝13a及
び絶縁部形成溝13bが充填されるように堆積し、堆積
した酸化シリコンに対して、化学的機械的研磨(CM
P)法等により表面の平坦化を行なって、各下部トレン
チ部14Bの上側に、酸化シリコンからなる上部トレン
チ部15を形成する。この上部トレンチ部15及びその
下側に延びる下部トレンチ部14Bから第1の素子分離
領域16A及び第2の素子分離領域16Bがそれぞれ形
成される。また、絶縁部形成溝13bにも、酸化シリコ
ンからなる絶縁部17が同時に形成される。続いて、N
型エピタキシャル層13における絶縁部17と第1の素
子分離領域16Aとの間に、N型埋込みコレクタ層12
に達するように選択的にN型不純物を注入することによ
り、N型エピタキシャル層13にコレクタ引出部13c
を形成する。
ジストパターン51を除去した後、例えばCVD法によ
り、酸化シリコン(SiO2 )を各トレンチ溝13a及
び絶縁部形成溝13bが充填されるように堆積し、堆積
した酸化シリコンに対して、化学的機械的研磨(CM
P)法等により表面の平坦化を行なって、各下部トレン
チ部14Bの上側に、酸化シリコンからなる上部トレン
チ部15を形成する。この上部トレンチ部15及びその
下側に延びる下部トレンチ部14Bから第1の素子分離
領域16A及び第2の素子分離領域16Bがそれぞれ形
成される。また、絶縁部形成溝13bにも、酸化シリコ
ンからなる絶縁部17が同時に形成される。続いて、N
型エピタキシャル層13における絶縁部17と第1の素
子分離領域16Aとの間に、N型埋込みコレクタ層12
に達するように選択的にN型不純物を注入することによ
り、N型エピタキシャル層13にコレクタ引出部13c
を形成する。
【0023】次に、図2(a)に示すように、例えばC
VD法又は熱酸化法により、N型エピタキシャル層13
の上に第1の素子分離領域16A、コレクタ引出部13
c、絶縁部17及び第2の素子分離領域16Bを含む全
面にわたって、酸化シリコンからなる第1の絶縁膜18
を形成する。続いて、例えばCVD法により、第1の絶
縁膜18の上に多結晶シリコンからなる第1の半導体膜
19を堆積する。その後、リソグラフィ法により、第1
の半導体膜19の上に、絶縁部17と第2の素子分離領
域16Bとの間の領域に開口部52aを有する第2のレ
ジストパターン52を形成する。続いて、形成した第2
のレジストパターン52をマスクとして、第1の半導体
膜19及び第1の絶縁膜18に対して順次エッチングを
行なって、N型エピタキシャル層13の上にベース形成
領域20を決定する。
VD法又は熱酸化法により、N型エピタキシャル層13
の上に第1の素子分離領域16A、コレクタ引出部13
c、絶縁部17及び第2の素子分離領域16Bを含む全
面にわたって、酸化シリコンからなる第1の絶縁膜18
を形成する。続いて、例えばCVD法により、第1の絶
縁膜18の上に多結晶シリコンからなる第1の半導体膜
19を堆積する。その後、リソグラフィ法により、第1
の半導体膜19の上に、絶縁部17と第2の素子分離領
域16Bとの間の領域に開口部52aを有する第2のレ
ジストパターン52を形成する。続いて、形成した第2
のレジストパターン52をマスクとして、第1の半導体
膜19及び第1の絶縁膜18に対して順次エッチングを
行なって、N型エピタキシャル層13の上にベース形成
領域20を決定する。
【0024】次に、図2(b)に示すように、第2のレ
ジストパターン52を除去した後、例えばCVD法によ
り、N型エピタキシャル層13の上のベース形成領域2
0に、P型のシリコンからなる真性ベース層21Aを選
択的にエピタキシャル成長する。このとき、ベース形成
領域20の側方の領域に形成した第1の半導体膜19の
上にもP型のシリコン層21Bが成長する。このよう
に、ベース形成領域20の側方の領域にも、P型のシリ
コン層21Bのシード層として多結晶シリコンからなる
第1の半導体膜19を形成しておくことが好ましい。な
ぜなら、第1の半導体膜19を設けずに第1の絶縁膜1
8を露出しておくと、真性ベース層21Aを比較的に厚
く成長するような場合には、ベース形成領域20におけ
る選択成長性が破れて、第1の絶縁膜18の上に、P型
のシリコンが単結晶とならず多結晶状態で成長してしま
う。その結果、第1の絶縁膜18上に成長した多結晶状
態のシリコンがパーティクルとなって、真性ベース層2
1Aを汚染する虞があるからである。
ジストパターン52を除去した後、例えばCVD法によ
り、N型エピタキシャル層13の上のベース形成領域2
0に、P型のシリコンからなる真性ベース層21Aを選
択的にエピタキシャル成長する。このとき、ベース形成
領域20の側方の領域に形成した第1の半導体膜19の
上にもP型のシリコン層21Bが成長する。このよう
に、ベース形成領域20の側方の領域にも、P型のシリ
コン層21Bのシード層として多結晶シリコンからなる
第1の半導体膜19を形成しておくことが好ましい。な
ぜなら、第1の半導体膜19を設けずに第1の絶縁膜1
8を露出しておくと、真性ベース層21Aを比較的に厚
く成長するような場合には、ベース形成領域20におけ
る選択成長性が破れて、第1の絶縁膜18の上に、P型
のシリコンが単結晶とならず多結晶状態で成長してしま
う。その結果、第1の絶縁膜18上に成長した多結晶状
態のシリコンがパーティクルとなって、真性ベース層2
1Aを汚染する虞があるからである。
【0025】次に、図2(c)に示すように、CVD法
により、真性ベース層21A及びシリコン層21Bの上
に、酸化シリコンからなる第2の絶縁膜22を真性ベー
ス層21Aが埋まるように堆積する。
により、真性ベース層21A及びシリコン層21Bの上
に、酸化シリコンからなる第2の絶縁膜22を真性ベー
ス層21Aが埋まるように堆積する。
【0026】次に、図3(a)に示すように、リソグラ
フィ法により、第2の絶縁膜22の上に、真性ベース層
21Aにおける両端部の上側に開口部53aを有する第
3のレジストパターン53を形成する。続いて、形成し
た第3のレジストパターン53をマスクとして、酸化シ
リコンからなる第2の絶縁膜22に対してドライエッチ
ングを行なう。これにより、第3のレジストパターン5
3の各開口部53aから、真性ベース層21Aの両端部
がそれぞれ露出する。
フィ法により、第2の絶縁膜22の上に、真性ベース層
21Aにおける両端部の上側に開口部53aを有する第
3のレジストパターン53を形成する。続いて、形成し
た第3のレジストパターン53をマスクとして、酸化シ
リコンからなる第2の絶縁膜22に対してドライエッチ
ングを行なう。これにより、第3のレジストパターン5
3の各開口部53aから、真性ベース層21Aの両端部
がそれぞれ露出する。
【0027】次に、図3(b)に示すように、さらに、
第3のレジストパターン53をマスクとして、例えば溶
液の温度が約75℃で濃度が約10%の水酸化アンモニ
ウム(NH4OH)の水溶液を用いたウエットエッチング
によって、真性ベース層21Aの両端部を除去すること
により、N型エピタキシャル層13を露出する外部ベー
ス電極形成領域21aを形成する。これにより、真性ベ
ース層21Aは、その幅寸法が第3のレジストパターン
53の開口部53a同士の幅により決定されて縮小され
る。
第3のレジストパターン53をマスクとして、例えば溶
液の温度が約75℃で濃度が約10%の水酸化アンモニ
ウム(NH4OH)の水溶液を用いたウエットエッチング
によって、真性ベース層21Aの両端部を除去すること
により、N型エピタキシャル層13を露出する外部ベー
ス電極形成領域21aを形成する。これにより、真性ベ
ース層21Aは、その幅寸法が第3のレジストパターン
53の開口部53a同士の幅により決定されて縮小され
る。
【0028】次に、図3(c)に示すように、第3のレ
ジストパターン53を除去した後、例えばCVD法によ
り、第2の絶縁膜22の上に外部ベース電極形成領域2
1aを充填するように、P型の多結晶シリコンからなる
外部ベース電極形成層23Aを堆積する。続いて、CV
D法により、外部ベース電極形成層23Aの上に、酸化
シリコンからなる第3の絶縁膜24を堆積する。
ジストパターン53を除去した後、例えばCVD法によ
り、第2の絶縁膜22の上に外部ベース電極形成領域2
1aを充填するように、P型の多結晶シリコンからなる
外部ベース電極形成層23Aを堆積する。続いて、CV
D法により、外部ベース電極形成層23Aの上に、酸化
シリコンからなる第3の絶縁膜24を堆積する。
【0029】次に、図4(a)に示すように、リソグラ
フィ法により、第3の絶縁膜24の上に、真性ベース層
21Aにおける中央部の上側に開口部54aを有する第
4のレジストパターン54を形成する。続いて、形成し
た第4のレジストパターン54をマスクとして、酸化シ
リコンからなる第3の絶縁膜24に対してドライエッチ
ングを行なう。続いて、第4のレジストパターン54を
マスクとして、多結晶シリコンからなる外部ベース電極
形成層23Aに対してドライエッチングを行なう。これ
により、第4のレジストパターン54の開口部54aか
ら、真性ベース層21Aの上面の中央部が露出するエミ
ッタ引出部形成領域26aが形成される。
フィ法により、第3の絶縁膜24の上に、真性ベース層
21Aにおける中央部の上側に開口部54aを有する第
4のレジストパターン54を形成する。続いて、形成し
た第4のレジストパターン54をマスクとして、酸化シ
リコンからなる第3の絶縁膜24に対してドライエッチ
ングを行なう。続いて、第4のレジストパターン54を
マスクとして、多結晶シリコンからなる外部ベース電極
形成層23Aに対してドライエッチングを行なう。これ
により、第4のレジストパターン54の開口部54aか
ら、真性ベース層21Aの上面の中央部が露出するエミ
ッタ引出部形成領域26aが形成される。
【0030】次に、図4(b)に示すように、第4のレ
ジストパターン54を除去した後、例えばCVD法によ
り、第3の絶縁膜24の上に酸化シリコンからなる第4
の絶縁膜25を、エミッタ引出部形成領域26aに面す
る外部ベース電極形成層23A及び第3の絶縁膜24の
端面にサイドウォールを得られるように堆積する。続い
て、堆積した第4の絶縁膜25をドライエッチングによ
りエッチバックすることにより、再度、真性ベース層2
1Aの上面の第2の絶縁膜22が露出すると共に、該第
2の絶縁膜22における真性ベース層21Aの中央部が
エッチングされる。その結果、エミッタ引出部形成領域
26aは、外部ベース電極形成層23Aの端面との間に
サイドウォール状の第4の絶縁膜24を形成しながら、
該エミッタ引出部形成領域26aの容積を十分に確保す
ることができる。
ジストパターン54を除去した後、例えばCVD法によ
り、第3の絶縁膜24の上に酸化シリコンからなる第4
の絶縁膜25を、エミッタ引出部形成領域26aに面す
る外部ベース電極形成層23A及び第3の絶縁膜24の
端面にサイドウォールを得られるように堆積する。続い
て、堆積した第4の絶縁膜25をドライエッチングによ
りエッチバックすることにより、再度、真性ベース層2
1Aの上面の第2の絶縁膜22が露出すると共に、該第
2の絶縁膜22における真性ベース層21Aの中央部が
エッチングされる。その結果、エミッタ引出部形成領域
26aは、外部ベース電極形成層23Aの端面との間に
サイドウォール状の第4の絶縁膜24を形成しながら、
該エミッタ引出部形成領域26aの容積を十分に確保す
ることができる。
【0031】次に、図4(c)に示すように、例えばC
VD法により、第4の絶縁膜25の上にエミッタ引出部
形成領域26aが充填されるように、N型の多結晶シリ
コンからなるエミッタ引出部形成層26Aを堆積する。
続いて、堆積したエミッタ引出部形成層26Aに対して
急速熱処理(RTA)法等により熱処理を行なう。これ
により、真性ベース層21Aの上部には、該真性ベース
層21Aのエミッタ引出部形成層26Aとの界面からN
型不純物が拡散してなるN型のエミッタ層21bが形成
される。
VD法により、第4の絶縁膜25の上にエミッタ引出部
形成領域26aが充填されるように、N型の多結晶シリ
コンからなるエミッタ引出部形成層26Aを堆積する。
続いて、堆積したエミッタ引出部形成層26Aに対して
急速熱処理(RTA)法等により熱処理を行なう。これ
により、真性ベース層21Aの上部には、該真性ベース
層21Aのエミッタ引出部形成層26Aとの界面からN
型不純物が拡散してなるN型のエミッタ層21bが形成
される。
【0032】次に、図5(a)に示すように、リソグラ
フィ法により、エミッタ引出部形成層26Aの上に、真
性ベース層21Aの上側の領域を含むパターンを持つ第
5のレジストパターン55を形成する。続いて、形成し
た第5のレジストパターン55をマスクとして、エミッ
タ引出部形成層26A、第4の絶縁膜25及び第3の絶
縁膜24に対して、順次エッチングを行なうことによ
り、エミッタ引出部形成層26Aからエミッタ引出部2
6Bを形成する。
フィ法により、エミッタ引出部形成層26Aの上に、真
性ベース層21Aの上側の領域を含むパターンを持つ第
5のレジストパターン55を形成する。続いて、形成し
た第5のレジストパターン55をマスクとして、エミッ
タ引出部形成層26A、第4の絶縁膜25及び第3の絶
縁膜24に対して、順次エッチングを行なうことによ
り、エミッタ引出部形成層26Aからエミッタ引出部2
6Bを形成する。
【0033】次に、図5(b)に示すように、第5のレ
ジストパターン55を除去した後、外部ベース電極形成
層23Aにおける第2の素子分離領域16Bと絶縁部1
7との間の上側の領域を含むパターンを持つ第6のレジ
ストパターン56を形成する。続いて、形成した第6の
レジストパターン56をマスクとして、外部ベース電極
形成層23A、第2の絶縁膜22、シリコン層21B及
び第1の半導体膜19に対して順次エッチングを行なう
ことにより、外部ベース電極形成層23Aから外部ベー
ス電極23Bを形成する。
ジストパターン55を除去した後、外部ベース電極形成
層23Aにおける第2の素子分離領域16Bと絶縁部1
7との間の上側の領域を含むパターンを持つ第6のレジ
ストパターン56を形成する。続いて、形成した第6の
レジストパターン56をマスクとして、外部ベース電極
形成層23A、第2の絶縁膜22、シリコン層21B及
び第1の半導体膜19に対して順次エッチングを行なう
ことにより、外部ベース電極形成層23Aから外部ベー
ス電極23Bを形成する。
【0034】次に、図5(c)に示すように、第6のレ
ジストパターン56を除去した後、例えばCVD法によ
り、第1の絶縁膜18の上に、外部ベース電極23B及
びエミッタ引出部26Bを含む全面にわたって、オゾン
TEOS等の被覆率が高い酸化シリコンからなる層間絶
縁膜27を堆積する。続いて、堆積した層間絶縁膜27
の表面をCMP法等により平坦化する。その後、平坦化
された層間絶縁膜27に、それぞれタングステン(W)
等からなるコンタクト28A〜28Cを形成する。例え
ば、第1のコンタクト28Aはエミッタ引出部26B
と、第2のコンタクト28Bは外部ベース電極23B
と、第3のコンタクト28Cはコレクタ引出部13c
と、それぞれ電気的な接続を採る。続いて、スパッタ法
等により、層間絶縁膜27の上に、例えばアルミニウム
からなる金属膜を堆積し、所定のパターニングを行なっ
て、第1のコンタクト28Aと接続される第1の配線2
9A、第2のコンタクト28Bと接続される第2の配線
29B及び第3のコンタクト28Cと接続される第3の
配線29Cをそれぞれ形成する。
ジストパターン56を除去した後、例えばCVD法によ
り、第1の絶縁膜18の上に、外部ベース電極23B及
びエミッタ引出部26Bを含む全面にわたって、オゾン
TEOS等の被覆率が高い酸化シリコンからなる層間絶
縁膜27を堆積する。続いて、堆積した層間絶縁膜27
の表面をCMP法等により平坦化する。その後、平坦化
された層間絶縁膜27に、それぞれタングステン(W)
等からなるコンタクト28A〜28Cを形成する。例え
ば、第1のコンタクト28Aはエミッタ引出部26B
と、第2のコンタクト28Bは外部ベース電極23B
と、第3のコンタクト28Cはコレクタ引出部13c
と、それぞれ電気的な接続を採る。続いて、スパッタ法
等により、層間絶縁膜27の上に、例えばアルミニウム
からなる金属膜を堆積し、所定のパターニングを行なっ
て、第1のコンタクト28Aと接続される第1の配線2
9A、第2のコンタクト28Bと接続される第2の配線
29B及び第3のコンタクト28Cと接続される第3の
配線29Cをそれぞれ形成する。
【0035】以上説明したように、本実施形態による
と、図3(b)に示す工程において、比較的に高抵抗な
P型の真性ベース層21Aの端部を除去することによ
り、該真性ベース層21Aの幅寸法が小さくなるため、
真性ベース層21Aと比べて低抵抗な外部ベース電極2
3Bと接続される距離が短くなる。その結果、真性ベー
ス層21Aにおけるホールの走行距離が短縮されるた
め、ベース抵抗を実質的に低減することができる。
と、図3(b)に示す工程において、比較的に高抵抗な
P型の真性ベース層21Aの端部を除去することによ
り、該真性ベース層21Aの幅寸法が小さくなるため、
真性ベース層21Aと比べて低抵抗な外部ベース電極2
3Bと接続される距離が短くなる。その結果、真性ベー
ス層21Aにおけるホールの走行距離が短縮されるた
め、ベース抵抗を実質的に低減することができる。
【0036】その上、図3(b)に示したように、真性
ベース層21Aの端部を除去する工程は、従来の工程に
おける第3のレジストパターン53を変更も追加もする
ことなく、第2の絶縁膜22をエッチングした後に真性
ベース層21Aを選択的にエッチングする工程を追加す
るだけで実現することができる。
ベース層21Aの端部を除去する工程は、従来の工程に
おける第3のレジストパターン53を変更も追加もする
ことなく、第2の絶縁膜22をエッチングした後に真性
ベース層21Aを選択的にエッチングする工程を追加す
るだけで実現することができる。
【0037】(実施形態の一変形例)以下、本発明の実
施形態の一変形例に係る半導体装置の製造方法について
図面を参照しながら説明する。
施形態の一変形例に係る半導体装置の製造方法について
図面を参照しながら説明する。
【0038】図6は本発明の実施形態の一変形例に係る
半導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法の
一工程の断面構成を示している。図6において、図3
(a)に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号
を付すことにより説明を省略する。
半導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法の
一工程の断面構成を示している。図6において、図3
(a)に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号
を付すことにより説明を省略する。
【0039】図6は図3(a)に示した工程と同一の工
程であって、真性ベース層21Aの両端部を第3のレジ
ストパターン53をマスクとして露出する工程を示して
いる。本変形例においては、真性ベース層21Aを、シ
リコンゲルマニウム(SiGe)からなる下部半導体層
31aと、シリコン(Si)からなる上部半導体層31
bとの積層体により構成することを特徴とする。
程であって、真性ベース層21Aの両端部を第3のレジ
ストパターン53をマスクとして露出する工程を示して
いる。本変形例においては、真性ベース層21Aを、シ
リコンゲルマニウム(SiGe)からなる下部半導体層
31aと、シリコン(Si)からなる上部半導体層31
bとの積層体により構成することを特徴とする。
【0040】従って、図4(c)に示す、真性ベース層
21Aの上部にN型不純物が拡散してなるエミッタ層2
1bは、本変形例の場合には、シリコンからなる上部半
導体層31bに実質的に形成されることになる。
21Aの上部にN型不純物が拡散してなるエミッタ層2
1bは、本変形例の場合には、シリコンからなる上部半
導体層31bに実質的に形成されることになる。
【0041】また、本変形例において、図6に示す工程
に続いて行なう、真性ベース層21Aの両端部を除去す
る工程は、まず、開口部53aを有する第3のレジスト
パターン53をマスクとして、例えば溶液の温度が約7
5℃で濃度が約10%の水酸化アンモニウム(NH4O
H)水溶液を用いたウエットエッチングにより、真性ベ
ース層21Aの両端部における上部半導体層31bを除
去する。続いて、第3のレジストパターン53をマスク
として、例えば、フッ化水素(HF)、過酸化水素(H
2O2)及び酢酸(CH3COOH)とをそれぞれ1:2:
3の割合で混合した水溶液を用いたウエットエッチング
により、真性ベース層21Aの両端部における下部半導
体層31aを除去する。
に続いて行なう、真性ベース層21Aの両端部を除去す
る工程は、まず、開口部53aを有する第3のレジスト
パターン53をマスクとして、例えば溶液の温度が約7
5℃で濃度が約10%の水酸化アンモニウム(NH4O
H)水溶液を用いたウエットエッチングにより、真性ベ
ース層21Aの両端部における上部半導体層31bを除
去する。続いて、第3のレジストパターン53をマスク
として、例えば、フッ化水素(HF)、過酸化水素(H
2O2)及び酢酸(CH3COOH)とをそれぞれ1:2:
3の割合で混合した水溶液を用いたウエットエッチング
により、真性ベース層21Aの両端部における下部半導
体層31aを除去する。
【0042】このように、下部半導体層31aに、IV−
IV族からなる混晶半導体層を用いると、コレクタ層を形
成する単結晶シリコンからなるN型エピタキシャル層1
3と界面を持つことになる。このため、下部半導体層3
1aの両端部を除去する際に、混晶半導体と単結晶との
エッチングレートが異なることから、N型エピタキシャ
ル層13が実質的にエッチングストッパとなるので、真
性ベース層21Aの両端部の除去工程が極めて容易に行
なえる。
IV族からなる混晶半導体層を用いると、コレクタ層を形
成する単結晶シリコンからなるN型エピタキシャル層1
3と界面を持つことになる。このため、下部半導体層3
1aの両端部を除去する際に、混晶半導体と単結晶との
エッチングレートが異なることから、N型エピタキシャ
ル層13が実質的にエッチングストッパとなるので、真
性ベース層21Aの両端部の除去工程が極めて容易に行
なえる。
【0043】なお、下部半導体層31aは、SiGeに
限られず、これに代えて、炭化シリコンゲルマニウム
(SiGeC)又は炭化シリコン(SiC)を用いても
良い。
限られず、これに代えて、炭化シリコンゲルマニウム
(SiGeC)又は炭化シリコン(SiC)を用いても
良い。
【0044】また、真性ベース層21Aの両端部をN型
エピタキシャル層13を露出するまでエッチングする必
要は必ずしもない。例えば、シリコンからなり比較的に
高抵抗の上部半導体層31bのみを除去するだけでも、
ベース抵抗を低減する効果を得られる。
エピタキシャル層13を露出するまでエッチングする必
要は必ずしもない。例えば、シリコンからなり比較的に
高抵抗の上部半導体層31bのみを除去するだけでも、
ベース抵抗を低減する効果を得られる。
【0045】また、本実施形態及びその変形例において
は、酸化膜及び半導体層の形成並びにエッチング等に製
造プロセスを限定したが、上記の製造プロセスに限られ
るものではない。例えば、シリコン酸化膜を形成する酸
化膜形成プロセスには、熱酸化法又はCVD法でも良
く、エッチングプロセスには、ドライエッチ又はウェッ
トエッチでも良く、互換性が保たれるプロセスであれば
良い。
は、酸化膜及び半導体層の形成並びにエッチング等に製
造プロセスを限定したが、上記の製造プロセスに限られ
るものではない。例えば、シリコン酸化膜を形成する酸
化膜形成プロセスには、熱酸化法又はCVD法でも良
く、エッチングプロセスには、ドライエッチ又はウェッ
トエッチでも良く、互換性が保たれるプロセスであれば
良い。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置の製造方法によ
ると、比較的に高抵抗の真性ベース層から外部ベース層
までの寸法が短縮されるため、真性ベース層を走行する
電子の走行距離が短くなるので、ベース抵抗を低減する
ことができる。また、真性ベース層の両端部を除去する
工程は、従来の工程をほとんど変更する必要がない。こ
のように、製造工程をほとんど変更することなく、ベー
ス抵抗の低減が可能となり、高周波特性に優れるバイポ
ーラトランジスタの製造方法を実現することができる。
ると、比較的に高抵抗の真性ベース層から外部ベース層
までの寸法が短縮されるため、真性ベース層を走行する
電子の走行距離が短くなるので、ベース抵抗を低減する
ことができる。また、真性ベース層の両端部を除去する
工程は、従来の工程をほとんど変更する必要がない。こ
のように、製造工程をほとんど変更することなく、ベー
ス抵抗の低減が可能となり、高周波特性に優れるバイポ
ーラトランジスタの製造方法を実現することができる。
【図1】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
【図4】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
【図5】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
導体装置であるバイポーラトランジスタの製造方法を示
す工程順の構成断面図である。
【図6】本発明の実施形態の一変形例に係る半導体装置
であるバイポーラトランジスタの製造方法を示す工程順
の構成断面図である。
であるバイポーラトランジスタの製造方法を示す工程順
の構成断面図である。
【図7】従来の高周波用バイポーラトランジスタを示す
構成断面図である。
構成断面図である。
11 半導体基板
11a トレンチ溝
12 N型埋込みコレクタ層
13 N型エピタキシャル層
13a トレンチ溝
13b 絶縁部形成溝
13c コレクタ引出部
14a 熱酸化膜
14b 充填部
14A 下部トレンチ形成部
14B 下部トレンチ部
15 上部トレンチ部
16A 第1の素子分離領域
16B 第2の素子分離領域
17 絶縁部
18 第1の絶縁膜
19 第1の半導体膜
20 ベース形成領域
21A 真性ベース層
21a 外部ベース電極形成領域
21b エミッタ層
21B シリコン層
22 第2の絶縁膜
23A 外部ベース電極形成層
23B 外部ベース電極(外部ベース層)
24 第3の絶縁膜
25 第4の絶縁膜
26a エミッタ引出部形成領域
26A エミッタ引出部形成層
26B エミッタ引出部
27 層間絶縁膜
28A 第1のコンタクト
28B 第2のコンタクト
28C 第3のコンタクト
29A 第1の配線
29B 第2の配線
29C 第3の配線
31a 下部半導体層
31b 上部半導体層
51 第1のレジストパターン
51a 第1開口部
51b 第2開口部
52 第2のレジストパターン
52a 開口部
53 第3のレジストパターン
53a 開口部
54 第4のレジストパターン
54a 開口部
55 第5のレジストパターン
56 第6のレジストパターン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5F003 BA27 BB07 BB08 BC08 BE07
BF06 BG06 BM01 BP12 BP34
BP94 BS07
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板に第1導電型のコレクタ層を
形成する工程と、 前記コレクタ層の上に、第2導電型の真性ベース層を形
成する工程と、 前記真性ベース層の上に絶縁膜を形成した後、形成した
絶縁膜に前記真性ベース層の端部を露出する開口部を形
成する工程と、 前記真性ベース層における前記開口部からの露出部分を
除去する工程と、 前記開口部が埋まるように第2導電型の第1の半導体を
形成することにより、前記真性ベース層の端部と電気的
に接続される前記第1の半導体からなる外部ベース層を
形成する工程と、 前記真性ベース層と接するエミッタ層を形成する工程と
を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記真性ベース層は、シリコンとゲルマ
ニウムとの合金を含むことを特徴とする請求項1に記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記真性ベース層は、炭素を含むシリコ
ンとゲルマニウムとの合金を含むことを特徴とする請求
項1に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004208A JP2003209116A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 半導体装置の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004208A JP2003209116A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009541979A (ja) * | 2006-06-21 | 2009-11-26 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | デュアル・シャロー・トレンチ分離及び低いベース抵抗を有するバイポーラ・トランジスタ |
-
2002
- 2002-01-11 JP JP2002004208A patent/JP2003209116A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009541979A (ja) * | 2006-06-21 | 2009-11-26 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | デュアル・シャロー・トレンチ分離及び低いベース抵抗を有するバイポーラ・トランジスタ |
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