JP2003207912A - 電子写真感光体、該電子写真感光体用塗布液及び該電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体、該電子写真感光体用塗布液及び該電子写真感光体の製造方法

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JP2003207912A
JP2003207912A JP2002003361A JP2002003361A JP2003207912A JP 2003207912 A JP2003207912 A JP 2003207912A JP 2002003361 A JP2002003361 A JP 2002003361A JP 2002003361 A JP2002003361 A JP 2002003361A JP 2003207912 A JP2003207912 A JP 2003207912A
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photoreceptor
titanyl phthalocyanine
phthalocyanine pigment
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coating liquid
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Kazumasa Watanabe
一雅 渡邉
Takeo Oshiba
武雄 大柴
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で、湿度が変化しても感度が一定な感
光体、該感光体用塗布液及び該感光体の製造方法を提
供。 【解決手段】 Y型チタニルフタロシアニン顔料とコロ
イダルシリカとを含有することを特徴とする電子写真感
光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体(以
下、単に感光体とも云う)に属する。詳しくは高感度
で、湿度が変化しても感度が一定な感光体、該感光体用
塗布液及び該感光体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発達にともない電子写
真を利用した複写機やプリンターの使用頻度が益々高ま
っており、高感度な感光体が次々に発表されている。な
かでもCu−Kα特性X線(波長1.541Å)に対す
るブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを
有するY型チタニルフタロシアニン顔料は高感度な電荷
発生化合物として知られ、学会報告(織田ら、電子写真
学会誌、29(3)、250(1990)等)もされて
いる。
【0003】さらに、下記文献ではY型チタニルフタロ
シアニン顔料の製造時、Y型チタニルフタロシアニン顔
料を乾燥した不活性ガス中で脱水処理すると光量子効率
が低下することが報告されている。この顔料を常湿環境
(例えば、25℃、50%RH)に放置して水を再吸収
させると再び光量子効率が上がることから、Y型チタニ
ルフタロシアニン顔料は水を含んだ結晶であり、水分子
が光によって生成した励起子のホールとエレクトロンと
の乖離を促進し、これが高い光量子効率を示す原因の一
つと推定している(Y.Fujimaki:IS&T’
s 7th International Congr
ess on Advance inNonimpac
t Printing Technologies,P
aper Summaries,269(199
1))。
【0004】前記Y型チタニルフタロシアニン顔料を電
荷発生化合物として用いると、使用環境、特に湿度の変
化により感度特性が変化するという問題が有り、改善す
る必要がある。
【0005】湿度の変化による感度特性の変化を改善す
る対策として、電荷発生層に有機保湿剤(例えば、アル
キルジオールやポリアルキレングリコール)或いは有機
帯電防止剤等を添加することが提案されている(特開平
5−313389号公報、特開平5−333577号公
報、特開平6−118675号公報)。しかしながら、
これらの有機保湿剤或いは有機帯電防止剤では感光体の
残留電位が繰り返し使用で上昇しがちである上に、有機
溶媒に溶解し易いという欠点がある。これらの有機保湿
剤或いは有機帯電防止剤が有機溶媒に溶解し易いと、円
形スライドホッパーやスプレー塗布で中間層、電荷発生
層、電荷輸送層等を順次塗布する製造方法では、新塗布
液が1本ずつに供給されるのであまり問題にならない
が、大量生産を狙った同じ塗布液を繰り返し使用する浸
漬塗布方法では次第に有機保湿剤或いは有機帯電防止剤
が次に塗布する塗布液中に溶出して蓄積されるので、次
に塗布して形成された層中に有機保湿剤或いは有機帯電
防止剤が含有される。このため低温低湿(例えば、10
℃、15%RH)の環境下で繰り返しプリントすると感
光体の露光部電位が上昇(感度が低下)し、画像濃度が
低下して大きな問題となる。
【0006】即ち、有機保湿剤或いは有機帯電防止剤を
含有する電荷発生層を導電性支持体上に形成した後、電
荷輸送層用塗布液槽に浸漬すると電荷発生層中の有機保
湿剤或いは有機帯電防止剤が少量ではあるが電荷輸送層
用塗布液中に溶出してくる。製造の初期においては、電
荷輸送層用塗布液槽中に混入した有機保湿剤或いは有機
帯電防止剤の影響は極少量なため無視出来るが、製造を
続けて行くと次第に有機保湿剤或いは有機帯電防止剤が
塗布液槽中に蓄積され、その塗布液を用いて形成された
電荷輸送層中に有機保湿剤或いは有機帯電防止剤を含有
する感光体が作製される。この感光体は、常温常湿(例
えば、25℃、50%RH)の感度に対し低温低湿(例
えば、10℃、15%RH)になると感度が低下してし
まう問題がある。
【0007】高感度で、低温低湿になっても感度が低下
しない感光体は、未だ開発されていないのが現状であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高感
度で、湿度が変化しても感度が一定な感光体、該感光体
用塗布液及び該感光体の製造方法の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
を解決するため鋭意努力した結果、Y型チタニルフタロ
シアニン顔料の保湿剤としてコロイダルシカを用いた感
光体は、保湿剤としてのコロイダルシリカが塗布液中に
溶出しないので、浸漬塗布方法で大量に塗布しても、高
感度で、湿度が変化しても感度が一定であることを見出
した。
【0010】即ち、本発明の課題は下記構成の何れかを
採ることにより達成される。 1.Y型チタニルフタロシアニン顔料とコロイダルシリ
カとを含有することを特徴とする電子写真感光体。
【0011】2.前記Y型チタニルフタロシアニン顔料
が、Cu−Kα特性X線(波長1.541Å)に対する
ブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを有
する顔料であることを特徴とする前記1項に記載の電子
写真感光体。
【0012】3.前記Y型チタニルフタロシアニン顔料
と前記コロイダルシリカとが同一層に含有されているこ
とを特徴とする前記1又は2項に記載の電子写真感光
体。
【0013】4.シリカゾル状のコロイダルシリカの存
在下でY型チタニルフタロシアニン顔料を有機溶媒中に
分散して塗布液を調製することを特徴とする電子写真感
光体用塗布液の製造方法。
【0014】5.有機溶媒に分散したY型チタニルフタ
ロシアニン顔料の溶液中にシリカゾル状のコロイダルシ
リカを分散して塗布液を調製することを特徴とする電子
写真感光体用塗布液の製造方法。
【0015】6.コロイダルシリカを分散する有機溶媒
がアルコール系溶媒或いはケトン系溶媒から選ばれるこ
とを特徴とする前記4又は5項に記載の電子写真感光体
用塗布液の製造方法。
【0016】7.Y型チタニルフタロシアニン顔料とコ
ロイダルシリカとを含有する電荷発生層を形成した上
に、浸漬塗布方法で電荷輸送層を形成することを特徴と
する電子写真感光体の製造方法。
【0017】本発明に係るコロイダルシリカを保湿剤と
して用いることにより、湿度が変化しても感度特性に影
響が現れなくなる理由について詳細に説明する。
【0018】Y型チタニルフタロシアニン顔料は、ヒド
ロキシル基を有する保湿剤と共用することにより高感度
を維持しつつ、湿度が変化しても感度を一定に保つこと
が出来る。
【0019】この保湿剤の効果により、常湿(例えば、
25℃、50%RH)から低湿(例えば、10℃、15
%RH)へ湿度を下げて、繰り返し使用しても高感度
で、露光部電位の上昇(感度の低下)が少ない感光体を
得ることが出来る。
【0020】又、この感光体は浸漬塗布方法で多量に塗
布しても、有機の保湿剤とは違って後から塗布する層の
溶媒に無機の保湿剤(コロイダルシリカ)が溶出しない
ので、有機の保湿剤混入により発生した露光部電位の上
昇(感度の低下)等の問題も発生せず、安定して大量に
生産することが出来る。
【0021】本発明に用いられるコロイダルシリカは、
質量平均粒径が10〜50nmのシリカ微粒子が溶媒中
に分散されたシリカゾル状のものである。
【0022】シリカ微粒子を分散する溶媒としては、安
定したシリカゾルが得られるものであれば特に限定され
ず、例えば、水、メタノール、エタノール或いはイソプ
ロパノール等のアルコール系溶媒、メチルエチルケトン
或いはメチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒等を挙
げることが出来る。これらの中では特に安定なシリカゾ
ルが得られ易いアルコール系溶媒或いはケトン系溶媒が
好ましい。
【0023】コロイダルシリカとしては、例えば、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、メチルエチル
ケトン或いはメチルイソブチルケトン等の溶媒中に分散
したシリカゾル状のものを挙げることが出来るがこれら
に限定されるものではない。具体的には「IPA−S
T」イソプロパノール溶媒中に分散したシリカゾル:濃
度30質量%(日産化学株式会社)、「MEK−ST」
メチルエチルケトン溶媒中に分散したシリカゾル:濃度
30質量%(日産化学株式会社)或いは「MIBK−S
T」メチルイソブチルケトン溶媒中に分散したシリカゾ
ル:濃度30質量%(日産化学株式会社)等を挙げるこ
とが出来る。
【0024】前記Y型チタニルフタロシアニン顔料とコ
ロイダルシリカとを含有する塗布液は、塊状のシリカを
Y型チタニルフタロシアニン顔料とともに機械的に粉砕
分散して調製するか、シリカゾル状のコロイダルシリカ
をY型チタニルフタロシアニン顔料に加えて機械的にY
型チタニルフタロシアニン顔料を粉砕分散して調整する
方法、或いは予め粉砕分散したY型チタニルフタロシア
ニン顔料の分散液にシリカゾル状のコロイダルシリカを
加えて調製する方法等で作製することが出来る。これら
の方法の中では予め粉砕分散したY型チタニルフタロシ
アニン顔料の分散液にシリカゾル状のコロイダルシリカ
を加えて調整する方法が簡易で、且つ安定した塗布液が
得られ好ましい。尚、前記塗布液には、Y型チタニルフ
タロシアニン顔料の分散安定性及び塗布層の接着性や膜
強度を得るために、必要に応じバインダー樹脂等を添加
して用いることが出来る。
【0025】コロイダルシリカを含有する層は、その目
的から言っても電荷発生層が好ましいが、負帯電機能分
離型感光体ではその近傍の中間層に含有しても保湿剤と
しての効果を得ることが出来る。
【0026】本発明に用いられるY型チタニルフタロシ
アニン顔料は、Cu−Kα特性X線(波長1.541
Å)に対するブラッグ角2θの27.2±0.2°に最
大ピークを有する顔料であることを特徴とし、例えば、
アシッドペースト処理や機械的なミーリング処理により
無定型化したチタニルフタロシアニン顔料を、水を含む
有機溶媒中で結晶変換処理を行うことにより製造するこ
とが出来る。無定型といっても必ずしも厳密な意味の無
定型ではなく、例えば、硫酸に溶解して水に注ぐアシッ
ドペースト処理で得られる無定型は、結晶化度の低いα
型である。
【0027】アシッドペースト処理は、一般的に硫酸に
溶かして水にそそぐ方法で行うことが出来るが、ジクロ
ロメタンを補助溶剤としてトリフルオロ酢酸に溶かし、
メタノール等の貧溶剤に注ぐ方法でも行うことが出来
る。又、結晶変換に使用される有機溶媒としては、クロ
ロベンゼン等の芳香族溶媒、ジクロロエタン等のハロゲ
ン溶媒、シクロペンタノン等のケトン系溶媒、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル系溶媒、エステル系或いはテル
ペン系等の中から選ぶことが出来る。
【0028】本発明に係るY型チタニルフタロシアニン
顔料とコロイダルシリカとの混合比は、Y型チタニルフ
タロシアニン顔料1質量部に対してコロイダルシリカが
0.03〜20質量部が好ましく、0.1〜5質量部が
より好ましい。コロイダルシリカが0.03質量部未満
であると保湿剤としての効果が少なく露光部電位の変化
が生ずるおそれがあり、20質量部を越えると絶縁物と
しての効果が働き露光部電位が上昇するおそれがある。
【0029】本発明の感光体に係る他の構成要件は、特
に限定は無く、公知のものを使用することが出来る。
【0030】感光体の層構成は、特に限定はないが、導
電性支持体の上に中間層を形成し、その上に電荷発生
層、電荷輸送層、或いは電荷発生・電荷輸送層(電荷発
生と電荷輸送の両方の機能を有する単層型構成)の感光
層と、その上に保護層を塗設した構成をとるのが好まし
い。又、前記電荷発生層、電荷輸送層、或いは電荷発生
・電荷輸送層は各層が複数の層から構成されていてもよ
い。
【0031】以下に、導電性支持体の上に中間層を形成
し、その上に電荷発生層、電荷輸送層を順次形成する負
帯電型の感光体について詳細に説明する。
【0032】導電性支持体の材料としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板 2)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネ
ート若しくは蒸着によって設けたもの 3)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性
化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの等が
挙げられる。これらの中で好ましい導電性支持体の材料
としては、アルミニウム、銅、真鍮、スチール、ステン
レス等の金属材料、その他プラスチック材料をベルト状
またはドラム状に成形加工したものである。中でもコス
ト及び加工性等に優れたアルミニウムがより好ましく用
いられ、通常押出成型または引抜成型された薄肉円筒状
のアルミニウム管が多く用いられる。
【0033】中間層は、導電性支持体と感光層との接着
性を良くしたり、電位特性を確保するために導電性支持
体の上に設けられる。中間層の材料としては、例えば、
カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、
エチレン−アクリル酸共重合体、ポリビニルブチラー
ル、フェノール樹脂ポリアミド類(ナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキシ
メチル化ナイロン等)、ポリウレタン、ゼラチン及び酸
化アルミニウム、或いは特開平9−68870号公報に
記載の金属アルコキシド、有機金属キレート化合物、シ
ランカップリング剤による硬化型樹脂等を挙げることが
出来る。中間層の膜厚は、0.1〜10μmが好まし
く、0.1〜5μmがより好ましい。
【0034】電荷発生層は、中間層の上に設けられる。
電荷発生層に用いられる電荷発生化合物は、Y型チタニ
ルフタロシアニン顔料で、Cu−Kα特性X線(波長
1.541Å)に対するブラッグ角2θの27.2±
0.2°に最大ピークを有するのが特徴であるが、Y型
チタニルフタロシアニン顔料に他の電荷発生化合物を混
合して使用することも出来る。他の電荷発生化合物とし
ては、例えば、多環キノン化合物、縮合多環化合物、銅
フタロシアニン、チタニルフタロシアニン各結晶型(α
型、β型等)ガリウムフタロシアニン或いは無金属フタ
ロシアニン等を挙げることが出来る。これらの電荷発生
化合物は単独で又は適当なバインダー樹脂と共に層形成
が行われる。
【0035】電荷輸送層は電荷発生層の上に設けられ
る。電荷発生層に用いられる電荷輸送化合物は、公知の
ものを用いることが出来、例えば、トリフェニルアミン
誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導
体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾリン誘導
体、ビスイミダゾリン誘導体、スチリル化合物、ヒドラ
ゾン化合物、ベンジジン化合物、ピラゾリン誘導体、ス
チルベン化合物、アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、
ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、
キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘
導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレ
ン、ポリ−9−ビニルアントラセン等を挙げることが出
来る。代表的なものとしては以下の化合物を挙げること
が出来る。
【0036】
【化1】
【0037】
【化2】
【0038】
【化3】
【0039】
【化4】
【0040】
【化5】
【0041】
【化6】
【0042】電荷発生層、電荷輸送層を形成するのに用
いられるバインダー樹脂としては、例えば、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メ
タクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化
ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、
シリコン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン−アルキッド樹
脂、フェノール樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカル
バゾール等を挙げることが出来る。
【0043】電荷発生層用、電荷輸送層用の塗布液を調
製するために用いられる溶媒又は分散媒としては、特に
限定されないが、例えば、n−ブチルアミン、ジエチル
アミン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、
トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N
−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプ
ロパン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−
トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロ
エタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサ
ン、メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパ
ノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシ
ド或いはメチルセロソルブ等を挙げることが出来る。こ
れらの中では、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、メチルエチルケトン等が好ましく用いられる。又、
これらの溶媒は単独或いは2種以上の混合溶媒として用
いることも出来る。
【0044】電荷発生層は、前記の電荷発生化合物と保
湿剤とバインダー樹脂とを適当な溶剤に溶解或いは分散
して塗布液を調製し、その塗布液を塗布乾燥することに
よって形成される。電荷発生化合物とバインダー樹脂と
の割合は質量比で1:10〜10:1が好ましい。又、
電荷発生層の膜厚は0.1〜5μmが好ましく、0.5
〜2μmがより好ましい。
【0045】又、電荷輸送層は、前記の電荷輸送化合物
とバインダー樹脂とを適当な溶剤に溶解して塗布液を調
製し、その塗布液を塗布乾燥することによって形成され
る。電荷輸送化合物とバインダー樹脂との混合割合は質
量比で10:1〜1:10が好ましい。又、電荷輸送層
の膜厚は5〜50μmが好ましく、10〜40μmがよ
り好ましい。
【0046】又、塗布液中には、良好な塗布層を得るた
めに、公知のシリコンオイルを添加することが好まし
い。シリコンオイルの添加量は、層を形成する固形分1
00質量部に対して0.001〜0.1質量部が好まし
い。
【0047】感光体を製造するための塗布方法として
は、浸漬塗布、スプレー塗布、円形量規制型塗布等の塗
布方法が公知の方法として知られている。これらの方法
の中で、安価で、しかも大量に感光体を生産する方法と
しては浸漬塗布方法が好ましい。
【0048】しかし、浸漬塗布方法で生産する場合、電
荷発生層が塗布された支持体を、次に塗布する電荷輸送
層用塗布液中に浸漬して電荷輸送層を塗布するので、す
でに塗布された電荷発生層中の保湿剤が電荷輸送層用塗
布液中に溶出してくるおそれがある。
【0049】公知の有機の保湿剤を用いて電荷発生層を
形成したものでは、その上に浸漬塗布方法で電荷輸送層
を塗布していくと、電荷輸送層用塗布液中に電荷発生層
中の有機の保湿剤が溶出して蓄積されるので、生産数量
が増すにつれ塗布された電荷輸送層中に有機の保湿剤が
混入し、電子写真特性に異常を来たしてくる。このた
め、電荷輸送層用塗布液をいつ新液に交換するかの判断
が難しく、感光体を安定に生産するのは困難である。
又、安定に生産するためには、電荷輸送層用塗布液を少
量の生産で新液に交換する必要があり、生産コストが高
くなるおそれがある。
【0050】本発明の感光体は、電荷輸送層用塗布液中
に溶出しない無機の保湿剤を用いているので、浸漬塗布
方法で電荷輸送層を塗布しても、電位特性が安定してい
ることを特徴としている。又、本発明に係る感光体用塗
布液及び感光体の製造方法を採用することにより安価
で、且つ安定した製品を大量に生産出来ることを特徴と
している。
【0051】具体的には、Y型チタニルフタロシアニン
顔料とコロイダルシリカとを用いることにより、電荷輸
送層用塗布液を交換することなく浸漬塗布方法で大量に
電荷輸送層を塗布することが出来、結果として電荷輸送
層用塗布液を交換せずに大量の生産が出来るのでコスト
が安く、安定した感光体を製造することが出来る。
【0052】本発明の感光体は電子写真複写機、レーザ
ープリンター、LEDプリンター及び液晶シャッター式
プリンター等の電子写真装置一般に適応するが、更に、
電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印刷、
製版及びファクシミリ等の装置にも幅広く適用すること
ができる。
【0053】
【発明の実施の形態】次に、本発明の感光体を用いた画
像形成方法、該感光体を有する画像形成装置及びプロセ
スカートリッジについて詳細に説明する。
【0054】図1は、本発明の感光体を有する画像形成
装置の一例を示す断面図である。図1において50は像
担持体である感光体ドラム(感光体)で、接地されて時
計方向に駆動回転される。52は帯電手段としてのスコ
ロトロンの帯電器で、感光体ドラム50周面に対し一様
な帯電をコロナ放電によって与えられる。この帯電器5
2による帯電に先だって、前画像形成での感光体の履歴
をなくすために発光ダイオード等を用いた帯電前露光部
51による露光を行って感光体周面の除電をしてもよ
い。
【0055】感光体への一様帯電の後、像露光手段とし
ての像露光器53により画像信号に基づいた像露光が行
われる。この図の像露光器53は図示しないレーザーダ
イオードを露光光源とする。回転するポリゴンミラー5
31、fθレンズ等を経て反射ミラー532により光路
を曲げられた光により感光体ドラム上の走査がなされ、
静電潜像が形成される。
【0056】その静電潜像は次いで現像器54で現像さ
れる。感光体ドラム50周縁にはトナーとキャリアとか
ら成る現像剤を内蔵した現像器54が設けられていて、
マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリ
ーブ541によって現像が行われる。現像器54内部は
現像剤攪拌搬送部材543、544、搬送量規制部材5
42等から構成されており、現像剤は攪拌、搬送されて
現像スリーブ541に供給されるが、その供給量は該搬
送量規制部材542により制御される。該現像剤の搬送
量は適用される有機電子写真感光体の線速及び現像剤比
重によっても異なるが、一般的には20〜200mg/
cm2の範囲である。
【0057】現像剤は、例えば前述のフェライトをコア
としてそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャ
リアと、前述のスチレンアクリル系樹脂を主材料として
カーボンブラック等の着色剤と荷電制御剤と本発明の低
分子量ポリオレフィンからなる着色粒子に、シリカ、酸
化チタン等を外添したトナーとからなるもので、現像剤
は搬送量規制部材によって層厚を規制されて現像域へと
搬送され、現像が行われる。この時通常は感光体ドラム
50と現像スリーブ541の間に直流バイアス、必要に
応じて交流バイアス電圧をかけて現像が行われる。ま
た、現像剤は感光体に対して接触あるいは非接触の状態
で現像される。感光体の電位測定は電位センサー547
を図1のように現像位置上部に設けて行う。
【0058】記録紙Pは画像形成後、転写のタイミング
の整った時点で給紙ローラー57の回転作動により転写
域へと給紙される。
【0059】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム50の周面に転写電極(転写器)58
が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して転写され
る。
【0060】次いで記録紙Pは転写ローラーとほぼ同時
に圧接状態とされた分離電極(分離器)59によって除
電がなされ、感光体ドラム50の周面により分離して定
着装置60に搬送され、熱ローラー601と圧着ローラ
ー602の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排
紙ローラー61を介して装置外部に排出される。なお前
記の転写電極58及び分離電極59は記録紙Pの通過後
感光体ドラム50の周面より退避離間して次なるトナー
像の形成に備える。
【0061】一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム
50は、クリーニング器(クリーニング手段)62のブ
レード621の圧接により残留トナーを除去・清掃し、
再び帯電前露光部51による除電と帯電器52による帯
電を受けて次なる画像形成のプロセスに入る。
【0062】尚、70は感光体、帯電器、転写器、分離
器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なプ
ロセスカートリッジである。
【0063】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれらに限定されるものではな
い。
【0064】感光体は下記のごとくして作製した。 《感光体1》 〈導電性支持体1〉ドラム状アルミニウム製導電性支持
体(アルミニウム管)を洗浄して「導電性支持体1」と
した。 〈中間層1〉下記の材料を溶解して中間層用塗布液を調
製した。この塗布液を前記「導電性支持体1」上に浸漬
塗布方法で塗布し、100℃で30分乾燥して膜厚0.
8μmの「中間層1」を形成した。
【0065】 チタンキレート化合物「TC−750」(松本製薬株式会社製) 30質量部 シランカップリング剤「KBM−503」 17質量部 (信越化学社株式会社製) 2−プロパノール 150質量部 〈電荷発生層1〉下記の材料を混合し、サンドミルで1
0時間分散してY型チタニルフタロシアニン顔料の分散
液を調製した。
【0066】 Y型チタニルフタロシアニン顔料 20質量部 シリコーン変性ブチラール樹脂 100質量部 「X41−1222:10%キシレン−ブタノール溶液」 (信越化学社株式会社製) 酢酸t−ブチル 880質量部 メトキシメチルペンタノン 130質量部 このY型チタニルフタロシアニン顔料の分散液に「IP
S−ST」(日産化学株式会社製)を66質量部加え、
さらにサンドミルで1時間分散して電荷発生層用塗布液
を調製した。この塗布液を前記「中間層1」上に浸漬塗
布方法で塗布し、95℃で30分乾燥して膜厚1.0μ
mの「電荷発生層1」を形成した。 〈電荷輸送層1〉下記の材料を溶解して電荷輸送層塗布
液を調製した。この塗布液を前記「電荷発生層1」上に
浸漬塗布方法で塗布し、95℃で30分乾燥して膜厚2
4μmの「電荷輸送層1」を形成し、「感光体1」を作
製した。
【0067】 電荷輸送化合物(例示化合物S−3) 90質量部 ビスフェノールZ型ポリカーボネート 150質量部 「ユーピロンZ300」(三菱ガス化学株式会社製) シリコンオイル「KF54」(信越化学株式会社製) 0.001質量部 1,2−ジクロロエタン 1000質量部 《感光体2》「感光体1」の「電荷発生層1」で用いた
「IPA−ST」(日産化学株式会社製)を「MEK−
ST」(日産化学株式会社製)に代えた以外は「感光体
1」と同様にして「感光体2」を作製した。
【0068】《感光体3》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた「IPA−ST」(日産化学株式会社製)
を「MIBK−ST」(日産化学株式会社製)に代えた
以外は「感光体1」と同様にして「感光体3」を作製し
た。
【0069】《感光体4》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた「IPA−ST」(日産化学株式会社製)
の量を66質量部から2質量部に代えた以外は「感光体
1」と同様にして「感光体4」を作製した。
【0070】《感光体5》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた「IPA−ST」(日産化学株式会社製)
の量を66質量部から1300質量部に代えた以外は
「感光体1」と同様にして「感光体5」を作製した。
【0071】《感光体6》「感光体1」で使用した塗布
液を塗布槽に入れ、浸漬塗布方法で1000本塗布し
た。(電荷輸送層用塗布液は塗布により1本当たり30
mlずつ塗布液を消費するので、その分新液を補充し
た。)1000本塗布時のものを「感光体6」とした。
【0072】《感光体7》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた電荷発生層の塗布液を下記のように代えて
「電荷発生層7」を形成した以外は「感光体1」と同様
にして「感光体7」を作製した。 〈電荷発生層7〉下記の材料を混合し、サンドミルで1
0時間分散し、電荷発生層用塗布液を調製した。この塗
布液を前記「中間層1」上に浸漬塗布方法で塗布し、9
5℃で30分乾燥して膜厚1.0μmの「電荷発生層
7」を形成した。
【0073】 Y型チタニルフタロシアニン顔料 20質量部 シリコーン変性ブチラール樹脂 100質量部 「X41−1222:10%キシレン−ブタノール溶液」 (信越化学社株式会社製) 酢酸t−ブチル 880質量部 メトキシメチルペンタノン 130質量部 1,4−ブタンジオール 15質量部 《感光体8》「感光体7」で使用した塗布液を塗布槽に
入れ、浸漬塗布方法で1000本塗布した。(電荷輸送
層用塗布液は塗布により1本当たり30mlずつ塗布液
を消費するので、その分新液を補充した。)1000本
塗布時のものを「感光体8」とした。
【0074】《感光体9》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた電荷発生層の塗布液を下記のように代えて
「電荷発生層9」を形成した以外は「感光体1」と同様
にして「感光体9」を作製した。 〈電荷発生層9〉下記の材料を混合し、サンドミルで1
0時間分散して電荷発生層用塗布液を調製した。この塗
布液を前記「中間層1」上に浸漬塗布方法で塗布し、9
5℃で30分乾燥して膜厚1.0μmの「電荷発生層
9」を形成した。
【0075】 Y型チタニルフタロシアニン顔料 20質量部 シリコーン変性ブチラール樹脂 100質量部 「X41−1222:10%キシレン−ブタノール溶液」 (信越化学社株式会社製) 酢酸t−ブチル 880質量部 メトキシメチルペンタノン 130質量部 《評価》電位特性の測定は、デジタル複写機「Siti
os7060」(コニカ株式会社製)を用い、グリッド
電圧を700Vに調整して、常温常湿(25℃、50%
RH)と低温低湿(10℃、15%RH)の環境下で、
機内に設置した電位計を用いて行った。具体的には、実
施例で作製した「感光体1〜9」を順次搭載し、複写機
内に設置した電位計で、初期感光体の未露光部電位(V
h)と露光部電位(Vi)の測定を行った。次に各感光
体を用い1万枚プリントを行った後、上記と同じ測定を
行った。
【0076】未露光部電位(Vh)と露光部電位(V
i)の測定結果を表1に示す。
【0077】
【表1】
【0078】感度の評価は、上記プリントで得られた画
像濃度で行った。画像濃度の判定は目視にて行った。
【0079】評価結果を表2に示す。 評価判定基準 ○:高濃度の画像が得られ問題なし △:画像濃度がやや薄くなり感度の低下がやや認められ
るが実用上問題なし ×:画像濃度が薄くなり感度の低下が認められ実用上問
題有り ××:画像濃度が極端に薄くなり感度の大幅な低下が認
められ実用上問題有り
【0080】
【表2】
【0081】評価結果から、常温常湿の環境で、本発明
の「感光体1〜6」及び比較例の「感光体9」(保湿剤
無し)では初期及び1万枚プリント後共にほぼ高濃度の
画像が得られ、実用上問題になるほどの感度の変化が認
められなかった。比較例の「感光体7」(1,4−ブタ
ンジオール使用品)は初期では高濃度の画像が得られた
が、1万枚プリント後では画像濃度が薄くなり感度の低
下が認められた。又、比較例の「感光体8」(1,4−
ブタンジオール使用、1000本浸漬塗布を行った後の
品)は初期でも画像濃度がやや薄くなり、1万枚プリン
ト後では画像濃度が極端に薄くなり感度の大幅な低下が
認められた。
【0082】一方、低温低湿の環境で、本発明の「感光
体1〜6」ではほぼ高濃度の画像が得られ実用上問題に
なるほどの感度の低下が認められなかった。比較例の
「感光体9」(保湿剤無し)は初期及び1万枚プリント
後共に画像濃度が薄くなり感度の低下が認められた。比
較例の「感光体7」(1,4−ブタンジオール使用品)
は1万枚プリント後で画像濃度が薄くなり感度の低下が
認められた。比較例の「感光体8」(1,4−ブタンジ
オール使用、1000本浸漬塗布を行った後の品)は1
万枚プリント後で画像濃度が極端に薄くなり感度の大幅
な低下が認められた。
【0083】「感光体8」に使用した電荷輸送層用塗布
液を、ガスクロマトグラフィーにかけたところ、微量で
はあるが1,4−ブタンジオールが検出された。電荷発
生層塗布後の支持体を1000本浸漬塗布するうちに、
電荷発生層中の1,4−ブタンジオールが電荷輸送層用
塗布液中に溶出し、電荷輸送層用塗布液中に蓄積したも
のと思われる。
【0084】
【発明の効果】本発明の感光体、該感光体用塗布液及び
該感光体の製造方法は、高感度で、湿度が変化しても感
度が一定である優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光体を用いた画像形成装置の1例を
示す断面図である。
【符号の説明】
50 感光体ドラム(又は感光体) 51 帯電前露光部 52 帯電器 53 像露光器 54 現像器 541 現像スリーブ 543,544 現像剤攪拌搬送部材 547 電位センサー 57 給紙ローラー 58 転写電極(転写器) 59 分離電極(分離器) 60 定着装置 61 排紙ローラー 62 クリーニング器 70 プロセスカートリッジ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Y型チタニルフタロシアニン顔料とコロ
    イダルシリカとを含有することを特徴とする電子写真感
    光体。
  2. 【請求項2】 前記Y型チタニルフタロシアニン顔料
    が、Cu−Kα特性X線(波長1.541Å)に対する
    ブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを有
    する顔料であることを特徴とする請求項1に記載の電子
    写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記Y型チタニルフタロシアニン顔料と
    前記コロイダルシリカとが同一層に含有されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 シリカゾル状のコロイダルシリカの存在
    下でY型チタニルフタロシアニン顔料を有機溶媒中に分
    散して塗布液を調製することを特徴とする電子写真感光
    体用塗布液の製造方法。
  5. 【請求項5】 有機溶媒に分散したY型チタニルフタロ
    シアニン顔料の溶液中にシリカゾル状のコロイダルシリ
    カを分散して塗布液を調製することを特徴とする電子写
    真感光体用塗布液の製造方法。
  6. 【請求項6】 コロイダルシリカを分散する有機溶媒が
    アルコール系溶媒或いはケトン系溶媒から選ばれること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の電子写真感光体用
    塗布液の製造方法。
  7. 【請求項7】 Y型チタニルフタロシアニン顔料とコロ
    イダルシリカとを含有する電荷発生層を形成した上に、
    浸漬塗布方法で電荷輸送層を形成することを特徴とする
    電子写真感光体の製造方法。
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