JP2003186217A - 電子写真感光体、該電子写真感光体用の縮合体と該電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体、該電子写真感光体用の縮合体と該電子写真感光体の製造方法

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JP2003186217A
JP2003186217A JP2001381443A JP2001381443A JP2003186217A JP 2003186217 A JP2003186217 A JP 2003186217A JP 2001381443 A JP2001381443 A JP 2001381443A JP 2001381443 A JP2001381443 A JP 2001381443A JP 2003186217 A JP2003186217 A JP 2003186217A
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Kazumasa Watanabe
一雅 渡邉
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で、湿度が変化しても感度が一定な電
子写真感光体、該感光体に用いるY型チタニルフタロシ
アニン顔料と金属水酸化物の縮合体の製造方法と該感光
体の製造方法を提供。 【解決手段】 Y型チタニルフタロシアニン顔料と金属
水酸化物の縮合体を含有することを特徴とする電子写真
感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体(以
下、単に感光体とも云う)に属する。詳しくは高感度
で、湿度が変化しても感度が一定な感光体、該感光体に
用いる縮合体と該感光体の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発達にともない電子写
真を利用した複写機やプリンターの使用頻度が益々高ま
っており、高感度な感光体が次々に発表されている。な
かでもCu−Kα特性X線(波長1.541Å)に対す
るブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを
有するY型チタニルフタロシアニン顔料は高感度な電荷
発生化合物として知られ、学会報告(織田ら、電子写真
学会誌、29(3)、250(1990)等)もされて
いる。
【0003】さらに、下記文献ではY型チタニルフタロ
シアニン顔料の製造時、Y型チタニルフタロシアニン顔
料を乾燥した不活性ガズ中で脱水処理すると光量子効率
が低下することが報告されている。この顔料を常湿環境
(例えば、25℃、60%RH)に放置して水を再吸収
させる再び光量子効率が上がることから、Y型チタニル
フタロシアニン顔料は水を含んだ結晶であり、水分子が
光によって生成した励起子のホールとエレクトロンとの
乖離を促進し、これが高い光量子効率を示す原因の一つ
と推定している(Y.Fujimaki:IS&T’s
7th International Congre
ss on Advance in Nonimpac
t Printing Technologies,P
aperSummaries,269(1991))。
【0004】前記Y型チタニルフタロシアニン顔料を電
荷発生化合物として用いると、使用環境、特に湿度変動
により感度特性が変化するという問題が有り、改善する
必要がある。
【0005】湿度変動による感度特性の変化を改善する
対策として、電荷発生層に有機保湿剤(例えば、アルキ
ルジオールやポリアルキレングリコール)或いは帯電防
止剤等を添加することが提案されている(特開平5−3
13389号公報、特開平5−333577号公報、特
開平6−118675号公報)。しかしながら、これら
の有機保湿剤では感光体の残留電位が繰り返し使用で上
昇しがちである上に、有機溶媒に溶解し易いという欠点
がある。これらの有機保湿剤が有機溶媒に溶解し易い
と、円形スライドホッパーやスプレー塗布で中間層、電
荷発生層、電荷輸送層等を順次塗布する製造方法では、
新塗布液が1本ずつに供給されるのであまり問題になら
ないが、大量生産を狙った同じ塗布液を繰り返し使用す
る浸漬塗布方法では次第に有機保湿剤が塗布液中に蓄積
し、塗布された層中に有機保湿剤が含有され、感光体の
残留電位が繰り返し使用で上昇し、大きな問題となって
くる。
【0006】即ち、有機保湿剤を含有する電荷発生層を
導電性支持体上に塗布した後、電荷輸送層用塗布液槽に
浸漬すると電荷発生層中の有機保湿剤が少量ではあるが
電荷輸送層用塗布液中に溶出してくる。製造の初期にお
いては、電荷輸送層用塗布液槽中に混入した有機保湿剤
の影響は無視出来るが、製造を続けて行くと次第に有機
保湿剤が蓄積され、電荷輸送層中に有機保湿剤が少量含
有された感光体が出来あがることになる。
【0007】高感度で、湿度が変化しても感度が一定な
感光体は、未だ開発されていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高感
度で、湿度が変化しても感度が一定な感光体、該感光体
に用いるY型チタニルフタロシアニン顔料と金属水酸化
物の縮合体の製造方法と該感光体の製造方法の提供にあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決するため鋭意努力した結果、Y型チタニルフタロシ
アニンと金属水酸化物の縮合体を無機保湿剤として電荷
発生層に含有させた電荷発生層上に、浸漬塗布方法で電
荷輸送層の塗布を続けても、無機保湿剤が電荷輸送層塗
布液中に混入しないので、高感度で、湿度が変化しても
感度特性に影響が現れない感光体を生産出来ることを見
出した。
【0010】即ち、本発明の課題は下記構成の何れかを
採ることにより達成される。 1.Y型チタニルフタロシアニン顔料と金属水酸化物の
縮合体を含有することを特徴とする電子写真感光体。
【0011】2.前記Y型チタニルフタロシアニン顔料
が、Cu−Kα特性X線(波長1.541Å)に対する
ブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを有
する顔料であることを特徴とする前記1項に記載の電子
写真感光体。
【0012】3.前記金属水酸化物の金属原子が、S
i、Ti、Al或いはZrから選ばれるものであること
を特徴とする前記1項に記載の電子写真感光体。
【0013】4.前記金属水酸化物の縮合体が、前記Y
型チタニルフタロシアニン顔料の存在下で製造されるこ
とを特徴とする電子写真感光体用の縮合体の製造方法。
【0014】5.前記Y型チタニルフタロシアニン顔料
と金属水酸化物の縮合体を含有する電荷発生層を形成し
た上に、浸漬塗布方法で電荷輸送層を形成することを特
徴とする電子写真感光体の製造方法。
【0015】本発明に係る金属水酸化物の縮合体を用い
ることにより、湿度が変化しても感度特性に影響が現れ
なくなる理由について詳細に説明する。
【0016】Y型チタニルフタロシアニン顔料と金属水
酸化物の縮合体は、水酸化物の縮合体と云ってもOH基
が全て消失しているわけではなく、相当数のOH基が残
存しているので高感度を得る保湿剤としての役割を果た
しているものと考えている。
【0017】この保湿剤の効果により、常湿(例えば、
25℃、50%RH)から低湿(例えば、10℃、15
%RH)へ湿度を下げて、繰り返し使用しても高感度
で、露光部電位の上昇(感度低下)が少ない感光体を得
ることが出来る。
【0018】又、この感光体を浸漬塗布方法で多量に塗
布しても、有機保湿剤とは違って後から塗布する層の溶
媒に縮合体が溶出しないので、有機保湿剤混入により発
生した露光部電位の上昇(感度低下)等の問題が発生せ
ず、安定して感光体を生産出来るという特徴が有る。
【0019】金属水酸化物の縮合体とは、加水分解可能
基を有する金属化合物(MKnm、)が加水分解後縮合
したものである。ここで、Mは金属原子、Kは加水分解
可能基、Lは有機基、n+mは金属原子の原子価、nは
1以上の正数、mは0を含む正数を表す。
【0020】金属原子としては、具体的に、Si、T
i、Al或いはZr等が挙げられるがこれらに限定され
るものではない。加水分解可能基としては、具体的に、
アルコキシ基、アセトキシ基或いはハロゲン原子等が挙
げられるがこれらに限定されるものではない。有機基と
しては、例えば、アルキル基、アリール基或いはキレー
ト形成基等を挙げることが出来るがこれらに限定される
ものではない。
【0021】加水分解可能基は、縮合の後はそのかなり
の部分が−O−結合となっている。又、これらの金属化
合物は一種類である必要はなく、例えば、Si化合物と
Ti化合物を混合したものでもよい。
【0022】金属化合物の具体例を加水分解前の形態で
示すが、これらに限定されるものではない。
【0023】
【化1】
【0024】Y型チタニルフタロシアニンと金属水酸化
物の縮合体は、金属化合物の加水分解、縮合反応を、Y
型チタニルフタロシアニン顔料の存在下で行って製造さ
れることが特徴で、Y型チタニルフタロシアニン顔料が
存在することで均一な縮合体が得られ、高感度で、湿度
が変化しても感度が一定な感光体を作製するのに適して
いる。
【0025】Y型チタニルフタロシアニン顔料と金属水
酸化物とを縮合体とせず、別々に電荷発生層中に含有さ
せると、湿度が変化すると感度も変化してしまい、感度
を一定にする効果が認められない。
【0026】前記金属化合物の加水分解、縮合反応は、
Y型チタニルフタロシアニン顔料とは別の容器で行って
あとから加えても良いが、Y型チタニルフタロシアニン
顔料の存在下で行ったほうがより均一な縮合体が得られ
るので好ましい。反応溶媒としては、水やメタノール、
エタノール或いはイソプロパノール等のアルコール系、
メチルエチルケトン或いはメチルイソブチルケトン等の
ケトン系を挙げることが出来る。或いは、ジクロロエタ
ン或いはトルエン等の水非混和性溶媒と水の共存下でY
型チタニルフタロシアニン顔料を溶媒に分散しつつ水層
で前記金属化合物を加水分解、縮合反応を行い、反応終
了後にアルコールを加えて均一層とし混合させても良
い。
【0027】前記金属化合物の加水分解、縮合反応は、
水と熱だけでも進行する場合もあるが、状況に応じて
酸、アルカリ或いは触媒を加えて反応を促進させても良
い。
【0028】触媒としては、例えば、塩酸、アンモニア
或いはアルミキレート等を挙げることが出来るが、これ
らの中では揮発性のあるアンモニアが好ましい。
【0029】視点を変えてみれば、金属水酸化物の縮合
体は、化学量的には単なる金属水酸化物に近いかもしれ
ないが、数百度に加熱する焼結操作を行わず、Y型チタ
ニルフタロシアニン顔料の存在下で反応させることが特
徴である。
【0030】本発明に用いられるY型チタニルフタロシ
アニン顔料は、Cu−Kα特性X線(波長1.541
Å)に対するブラッグ角2θの27.2±0.2°に最
大ピークを有する顔料であることを特徴とし、例えば、
アシッドペースト処理や機械的なミーリング処理により
無定型化したチタニルフタロシアニン顔料を、水を含む
有機溶媒中で結晶変換処理を行うことにより製造するこ
とが出来る。無定型といっても必ずしも厳密な意味の無
定型ではなく、例えば、硫酸に溶解して水に注ぐアシッ
ドペースト処理で得られる無定型は、結晶化度の低いα
型である。
【0031】アシッドペースト処理は、一般的に硫酸に
溶かして水にそそぐ方法で行うことが出来るが、ジクロ
ロメタンを補助溶剤としてトリフルオロ酢酸に溶かし、
メタノール等の貧溶剤に注ぐ方法でも行うことが出来
る。又、結晶変換に使用される有機溶媒としては、クロ
ロベンゼン等の芳香族溶媒、ジクロロエタン等のハロゲ
ン溶媒、シクロペンタノン等のケトン系溶媒、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル系溶媒、エステル系或いはテル
ペン系等の中から選ぶことが出来る。
【0032】本発明に係る縮合体を製造するためのY型
チタニルフタロシアニン顔料と金属水酸化物の混合比率
は、Y型チタニルフタロシアニン顔料が1質量部に対し
て金属水酸化物が0.05〜30質量部が好ましく、
0.2〜10質量部がより好ましい。混合比率が0.0
5質量部未満では保湿効果が小さく湿度の変化を受けや
すく、30質量部を越えると未露光部電位が低くなりや
すい。
【0033】本発明の感光体に係る他の構成要件は、特
に限定は無く、公知のものを使用することが出来る。
【0034】感光体の層構成は、特に限定はないが、導
電性支持体の上に中間層を形成し、その上に電荷発生
層、電荷輸送層、或いは電荷発生・電荷輸送層(電荷発
生と電荷輸送の両方の機能を有する単層型構成)の感光
層と、その上に保護層を塗設した構成をとるのが好まし
い。又、前記電荷発生層、電荷輸送層、或いは電荷発生
・電荷輸送層は各層が複数の層から構成されていてもよ
い。
【0035】以下に、導電性支持体の上に中間層を形成
し、その上に電荷発生層、電荷輸送層を順次形成する負
帯電型の感光体について詳細に説明する。
【0036】導電性支持体の材料としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板 2)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネ
ート若しくは蒸着によって設けたもの 3)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性
化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの等が
挙げられる。これらの中で好ましい導電性支持体の材料
としては、アルミニウム、銅、真鍮、スチール、ステン
レス等の金属材料、その他プラスチック材料をベルト状
またはドラム状に成形加工したものである。中でもコス
ト及び加工性等に優れたアルミニウムがより好ましく用
いられ、通常押出成型または引抜成型された薄肉円筒状
のアルミニウム素管が多く用いられる。
【0037】中間層は、導電性支持体と感光層との接着
性を良くしたり、電位特性を確保するために導電性支持
体の上に設けられる。中間層の材料としては、例えば、
カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、
エチレン−アクリル酸共重合体、ポリビニルブチラー
ル、フェノール樹脂ポリアミド類(ナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキシ
メチル化ナイロン等)、ポリウレタン、ゼラチン及び酸
化アルミニウム、或いは特開平9−68870号公報に
記載の金属アルコキシド、有機金属キレート化合物、シ
ランカップリング剤による硬化型樹脂等を挙げることが
出来る。中間層の膜厚は、0.1〜10μmが好まし
く、0.1〜5μmがより好ましい。
【0038】電荷発生層は、中間層の上に設けられる。
電荷発生層に用いられる電荷発生化合物は、Y型チタニ
ルフタロシアニン顔料で、Cu−Kα特性X線(波長
1.541Å)に対するブラッグ角2θの27.2±
0.2°に最大ピークを有するのが特徴であるが、Y型
チタニルフタロシアニン顔料に他の電荷発生化合物を混
合して使用することも出来る。他の電荷発生化合物とし
ては、例えば、多環キノン化合物、縮合多環化合物、銅
フタロシアニン、チタニルフタロシアニン各結晶型(α
型、β型等)ガリウムフタロシアニン或いは無金属フタ
ロシアニン等を挙げることが出来る。これらの電荷発生
化合物は単独で又は適当なバインダー樹脂と共に層形成
が行われる。
【0039】電荷輸送層は電荷発生層の上に設けられ
る。電荷発生層に用いられる電荷輸送化合物は、公知の
ものを用いることが出来、例えば、トリフェニルアミン
誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導
体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾリン誘導
体、ビスイミダゾリン誘導体、スチリル化合物、ヒドラ
ゾン化合物、ベンジジン化合物、ピラゾリン誘導体、ス
チルベン化合物、アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、
ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、
キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘
導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレ
ン、ポリ−9−ビニルアントラセン等を挙げることが出
来る。代表的なものとしては以下の化合物を挙げること
が出来る。
【0040】
【化2】
【0041】
【化3】
【0042】
【化4】
【0043】
【化5】
【0044】
【化6】
【0045】
【化7】
【0046】電荷発生層、電荷輸送層を形成するのに用
いられるバインダー樹脂としては、例えば、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メ
タクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化
ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、
シリコン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン−アルキッド樹
脂、フェノール樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカル
バゾール等を挙げることが出来る。
【0047】電荷発生層は、バインダー樹脂を適当な溶
剤に溶解した溶液中に前記の電荷発生化合物を溶解或い
は分散して塗布液を調製し、その塗布液を塗布乾燥する
ことによって形成される。電荷発生化合物とバインダー
樹脂との割合は質量比で1:10〜10:1が好まし
い。又、電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ましく、
0.5〜2μmがより好ましい。
【0048】又、電荷輸送層は、前記の電荷輸送化合物
とバインダー樹脂とを適当な溶剤に溶解して塗布液を調
製し、その塗布液を塗布乾燥することによって形成され
る。電荷輸送化合物とバインダー樹脂との混合割合は質
量比で10:1〜1:10が好ましい。又、電荷輸送層
の膜厚は通常5〜50μmが好ましく、10〜40μm
がより好ましい。
【0049】電荷発生層用、電荷輸送層用の塗布液を調
製するために用いられる溶媒又は分散媒としては、特に
限定されないが、例えば、n−ブチルアミン、ジエチル
アミン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、
トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N
−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプ
ロパン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−
トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロ
エタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサ
ン、メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパ
ノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシ
ド或いはメチルセロソルブ等を挙げることが出来る。こ
れらの中では、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、メチルエチルケトン等が好ましく用いられる。又、
これらの溶媒は単独或いは2種以上の混合溶媒として用
いることも出来る。
【0050】又、塗布液中には、良好な塗布層を得るた
めに、公知のシリコンオイルを添加することが好まし
い。シリコンオイルの添加量は、層を形成する固形分1
00質量部に対して0.001〜0.1質量部が好まし
い。
【0051】感光体を製造するための塗布方法として
は、浸漬塗布、スプレー塗布、円形量規制型塗布等の塗
布方法が公知の方法として知られている。これらの方法
の中で、安価で、しかも大量に感光体を生産する方法と
しては浸漬塗布が好ましい。
【0052】しかし、浸漬塗布で生産する場合、電荷発
生層が塗布された支持体を、次に塗布する電荷輸送層用
塗布液中に浸漬して電荷輸送層を塗布するので、すでに
塗布された電荷発生層中の保湿剤が電荷輸送層用塗布液
中に溶出してくるおそれがある。
【0053】公知の有機保湿剤を含有する電荷発生層を
塗布したものでは、その上に電荷輸送層を浸漬塗布して
いくと、電荷輸送層用塗布液中に電荷発生層中の有機保
湿剤が溶出して蓄積され、生産数量が増すにつれ塗布さ
れた電荷輸送層中に有機保湿剤が混入し、電子写真特性
に異常を来たしてくる。電子写真特性が生産数量が増す
につれ異常が発生してくるため、電荷輸送層用塗布液を
新液にいつ交換するか判断が難しく、感光体を安定に生
産するのは困難である。又、安定に生産するためには、
電荷輸送層用塗布液を少量の生産で新液に交換する必要
があり、生産コストが高くなるおそれがある。
【0054】本発明の感光体は、電荷輸送層用塗布液中
に溶出しない無機保湿剤を用いているので、浸積塗布
で、安定して、安価に生産出来ることを特徴としてい
る。
【0055】具体的には、Y型チタニルフタロシアニン
顔料と金属水酸化物の縮合体を用いることにより、電荷
輸送層用塗布液を交換することなく浸漬塗布で大量に電
荷輸送層を塗布することが出来る。結果として電荷輸送
層用塗布液を交換せずに大量の生産が出来るのでコスト
が安く、安定した感光体を製造することが出来る。
【0056】本発明の感光体は電子写真複写機、レーザ
ープリンター、LEDプリンター及び液晶シャッター式
プリンター等の電子写真装置一般に適応するが、更に、
電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印刷、
製版及びファクシミリ等の装置にも幅広く適用すること
ができる。
【0057】
【発明の実施の形態】次に、本発明の感光体を用いた画
像形成方法、該感光体を有する画像形成装置及びプロセ
スカートリッジについて詳細に説明する。
【0058】図1は、本発明の感光体を有する画像形成
装置の一例を示す断面図である。図1において50は像
担持体である感光体ドラム(感光体)で、接地されて時
計方向に駆動回転される。52は帯電手段としてのスコ
ロトロンの帯電器で、感光体ドラム50周面に対し一様
な帯電をコロナ放電によって与えられる。この帯電器5
2による帯電に先だって、前画像形成での感光体の履歴
をなくすために発光ダイオード等を用いた帯電前露光部
51による露光を行って感光体周面の除電をしてもよ
い。
【0059】感光体への一様帯電の後、像露光手段とし
ての像露光器53により画像信号に基づいた像露光が行
われる。この図の像露光器53は図示しないレーザーダ
イオードを露光光源とする。回転するポリゴンミラー5
31、fθレンズ等を経て反射ミラー532により光路
を曲げられた光により感光体ドラム上の走査がなされ、
静電潜像が形成される。
【0060】その静電潜像は次いで現像器54で現像さ
れる。感光体ドラム50周縁にはトナーとキャリアとか
ら成る現像剤を内蔵した現像器54が設けられていて、
マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリ
ーブ541によって現像が行われる。現像器54内部は
現像剤攪拌搬送部材543、544、搬送量規制部材5
42等から構成されており、現像剤は攪拌、搬送されて
現像スリーブ541に供給されるが、その供給量は該搬
送量規制部材542により制御される。該現像剤の搬送
量は適用される有機電子写真感光体の線速及び現像剤比
重によっても異なるが、一般的には20〜200mg/
cm2の範囲である。
【0061】現像剤は、例えば前述のフェライトをコア
としてそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャ
リアと、前述のスチレンアクリル系樹脂を主材料として
カーボンブラック等の着色剤と荷電制御剤と本発明の低
分子量ポリオレフィンからなる着色粒子に、シリカ、酸
化チタン等を外添したトナーとからなるもので、現像剤
は搬送量規制部材によって層厚を規制されて現像域へと
搬送され、現像が行われる。この時通常は感光体ドラム
50と現像スリーブ541の間に直流バイアス、必要に
応じて交流バイアス電圧をかけて現像が行われる。ま
た、現像剤は感光体に対して接触あるいは非接触の状態
で現像される。感光体の電位測定は電位センサー547
を図1のように現像位置上部に設けて行う。
【0062】記録紙Pは画像形成後、転写のタイミング
の整った時点で給紙ローラー57の回転作動により転写
域へと給紙される。
【0063】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム50の周面に転写電極(転写器)58
が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して転写され
る。
【0064】次いで記録紙Pは転写ローラーとほぼ同時
に圧接状態とされた分離電極(分離器)59によって除
電がなされ、感光体ドラム50の周面により分離して定
着装置60に搬送され、熱ローラー601と圧着ローラ
ー602の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排
紙ローラー61を介して装置外部に排出される。なお前
記の転写電極58及び分離電極59は記録紙Pの通過後
感光体ドラム50の周面より退避離間して次なるトナー
像の形成に備える。
【0065】一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム
50は、クリーニング器(クリーニング手段)62のブ
レード621の圧接により残留トナーを除去・清掃し、
再び帯電前露光部51による除電と帯電器52による帯
電を受けて次なる画像形成のプロセスに入る。
【0066】尚、70は感光体、帯電器、転写器、分離
器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なプ
ロセスカートリッジである。
【0067】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれらに限定されるものではな
い。
【0068】Y型チタニルフタロシアニン顔料と金属水
酸化物の縮合体は下記のごとくして製造した。
【0069】《合成例1》Y型チタニルフタロシアニン
顔料(Cu−Kα特性X線(波長1.541Å)に対す
るブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを
有する)10質量部をメタノール250質量部に分散し
た後、テトラメトキシシラン20質量部と水30質量部
を入れて撹拌した。この液にアンモニア水(28%濃
度)5質量部を加えて5時間加熱還流した。その後、減
圧下で溶媒を蒸発除去し、Y型チタニルフタロシアニン
顔料とシランオキシドとの縮合体17.2質量部を得
た。
【0070】《合成例2》Y型チタニルフタロシアニン
顔料10質量部をジクロロエタン200質量部と水20
質量部の混合液に分散した。この液にテトラメトキシシ
ラン10質量部とアンモニア水(28%濃度)5質量部
を加えて5時間加熱還流した。その後、減圧下で溶媒を
蒸発除去し、Y型チタニルフタロシアニン顔料とシラン
オキシドとの縮合体13.2質量部を得た。
【0071】《合成例3》Y型チタニルフタロシアニン
顔料10質量部をメタノール250質量部に分散した溶
液にテトラブトキシチタン20質量部と水30質量部を
入れて5時間加熱還流した。その後、減圧下で溶媒を蒸
発除去し、Y型チタニルフタロシアニン顔料とチタンオ
キシドとの縮合体14.4質量部を得た。
【0072】《合成例4》Y型チタニルフタロシアニン
顔料(Cu−Kα特性X線(波長1.541Å)に対す
るブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを
有する)10質量部をメタノール250質量部に分散し
た後、テトラメトキシシラン0.5質量部と水30質量
部を入れて撹拌した。この液にアンモニア水(28%濃
度)5質量部を加えて5時間加熱還流した。その後、減
圧下で溶媒を蒸発除去し、Y型チタニルフタロシアニン
顔料とシランオキシドとの縮合体9質量部を得た。
【0073】《合成例5》Y型チタニルフタロシアニン
顔料(Cu−Kα特性X線(波長1.541Å)に対す
るブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを
有する)10質量部をメタノール250質量部に分散し
た後、テトラメトキシシラン300質量部と水30質量
部を入れて撹拌した。この液にアンモニア水(28%濃
度)5質量部を加えて5時間加熱還流した。その後、減
圧下で溶媒を蒸発除去し、Y型チタニルフタロシアニン
顔料とシランオキシドとの縮合体25質量部を得た。
【0074】感光体は下記のごとくして作製した。 《感光体1》 〈導電性支持体1〉ドラム状アルミニウム製導電性支持
体(アルミニウムシリンダー)を洗浄して「導電性支持
体1」とした。 〈中間層1〉下記の材料を溶解して中間層用塗布液を調
製した。この塗布液を前記「導電性支持体1」上に浸漬
塗布法で塗布し、100℃で30分乾燥して膜厚1.0
μmの「中間層1」を形成した。
【0075】 チタンキレート化合物「TC−750」(松本製薬株式会社製) 30質量部 シランカップリング剤「KBM−503」 17質量部 (信越化学社株式会社製) 2−プロパノール 150質量部 〈電荷発生層1〉下記の材料を混合し、サンドミルで1
0時間分散して電荷発生層用塗布液を調製した。この塗
布液を前記「中間層1」上に浸漬塗布法で塗布し、95
℃で30分乾燥して膜厚1.0μmの「電荷発生層1」
を形成した。
【0076】 合成例1の縮合体 30質量部 シリコーン変性ブチラール樹脂 100質量部 「X41−1222:10%キシレン−ブタノール溶液」 (信越化学社株式会社製) 酢酸t−ブチル 880質量部 メトキシメチルペンタノン 130質量部 〈電荷輸送層1〉下記の材料を溶解して電荷輸送層塗布
液を調製した。この塗布液を前記「電荷発生層1」上に
浸漬塗布方法で塗布し、95℃で30分乾燥して膜厚2
0μmの「電荷輸送層1」を形成し、「感光体1」を作
製した。
【0077】 電荷輸送化合物(S−3) 200質量部 ビスフェノールZ型ポリカーボネート 300質量部 「ユーピロンZ300」(三菱ガス化学株式会社製) シリコンオイル「KF54」(信越化学株式会社製) 0.001質量部 1,2−ジクロロエタン 2000質量部 《感光体2》「感光体1」の「電荷発生層1」で用いた
合成例1の縮合体を合成例2の縮合体に代えた以外は
「感光体1」と同様にして「感光体2」を作製した。
【0078】《感光体3》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた合成例1の縮合体を合成例3の縮合体に代
えた以外は「感光体1」と同様にして「感光体3」を作
製した。
【0079】《感光体4》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた合成例1の縮合体を合成例4の縮合体に代
えた以外は「感光体1」と同様にして「感光体4」を作
製した。
【0080】《感光体5》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた合成例1の縮合体を合成例5の縮合体に代
えた以外は「感光体1」と同様にして「感光体5」を作
製した。
【0081】《感光体6》「感光体1」で使用した電荷
輸送層用塗布液を塗布槽に入れ、「感光体1」と同じ浸
漬塗布方法で1000本塗布した。(塗布により1本当
たり30mlずつ塗布液を消費するが、その分は新液を
補充した。)1000本塗布時のものを「感光体6」と
した。
【0082】《感光体7》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた電荷発生層の塗布液を下記のように代えて
「電荷発生層7」を形成した以外は「感光体1」と同様
にして「感光体7」を作製した。 〈電荷発生層7〉下記の材料を混合し、サンドミルで1
0時間分散して電荷発生層用塗布液を調製した。この塗
布液を前記「中間層1」上に浸漬塗布法で塗布し、95
℃で30分乾燥して膜厚1.0μmの「電荷発生層7」
を形成した。
【0083】 Y型チタニルフタロシアニン顔料 30質量部 1,4−ブタンジオール 45質量部 シリコーン変性ブチラール樹脂 100質量部 「X41−1222:10%キシレン−ブタノール溶液」 (信越化学社株式会社製) 酢酸t−ブチル 880質量部 メトキシメチルペンタノン 130質量部 《感光体8》「感光体7」で使用した電荷輸送層用塗布
液を塗布層に入れ、浸漬塗布方法で1000本塗布し
た。(塗布により1本当たり30mlずつ塗布液を消費
するが、その分は新液を補充する。)1000本塗布時
のものを「感光体8」とした。
【0084】《感光体9》「感光体1」の「電荷発生層
1」で用いた電荷発生層の塗布液を下記のように代えて
「電荷発生層9」を形成した以外は「感光体1」と同様
にして「感光体9」を作製した。 〈電荷発生層9〉下記の材料を混合し、サンドミルで1
0時間分散して電荷発生層用塗布液を調製した。この塗
布液を前記「中間層1」上に浸漬塗布法で塗布し、95
℃で30分乾燥して膜厚1.0μmの「電荷発生層9」
を形成した。
【0085】 Y型チタニルフタロシアニン 30質量部 シリコーン変性ブチラール樹脂 100質量部 「X41−1222:10%キシレン−ブタノール溶液」 (信越化学社株式会社製) 酢酸t−ブチル 880質量部 メトキシメチルペンタノン 130質量部 〈評価〉電位特性の測定は、デジタル複写機「Siti
os7060」(コニカ株式会社製)を用い、グリッド
電圧を700Vに調整して、常温常湿(25℃、60%
RH)と低温低湿(15℃、20%RH)の環境下で、
機内に設置した電位計を用いて行った。具体的には、実
施例で作製した「感光体1〜9」を順次搭載し、複写機
内に設置した電位計で、初期感光体の未露光部電位(V
h)と露光部電位(Vi)の測定を行った。次に各感光
体を用い1万枚プリントを行った後、上記と同じ測定を
行った。
【0086】未露光部電位(Vh)と露光部電位(V
i)の測定結果を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】実写画像の感度は、上記プリントで得られ
た画像の画像濃度で評価した。画像濃度の判定は、目視
にて行った。
【0089】評価結果を表2に示す。 評価基準 ○:画像濃度良好(感度が一定で問題無し) △:画像濃度やや不足(感度がやや遅くなるが問題な
し) ×:画像濃度不足(感度が遅くなり問題有り) ××:画像濃度大いに不足(感度が遅くなり大いに問題
有り)
【0090】
【表2】
【0091】評価結果から、常温常湿の環境で、本発明
の「感光体1〜6」及び比較例の「感光体9」は初期及
び1万枚プリント後共に良好な画像濃度が得られた。比
較例の「感光体7」は初期では良好な画像濃度が得られ
たが、1万枚プリント後では画像濃度不足(感度低下)
となった。又、比較例の「感光体8」は初期でも画像濃
度やや不足で、1万枚プリント後ではひどい画像濃度不
足となった。
【0092】一方、低温低湿の環境で、本発明の「感光
体1〜6」は画像濃度低下が認められなかった。比較例
の「感光体9」(保湿剤無し)は初期及び1万枚プリン
ト後共に画像濃度不足となった。比較例の「感光体7」
(1,4−ブタンジオール使用品)も初期及び1万枚プ
リント後共に画像濃度不足となった。比較例の「感光体
8」(1,4−ブタンジオール使用、1000本浸漬塗
布を行った後の品)では初期で画像濃度やや不足、1万
枚プリント後ではひどい画像濃度不足となった。
【0093】「感光体8」に使用した電荷輸送層用塗布
液を、ガスクロマトグラフィーにかけたところ、微量で
はあるが1,4−ブタンジオールが検出された。電荷発
生層塗布後の支持体を1000本浸漬塗布するうちに、
電荷発生層中の1,4−ブタンジオールが電荷輸送層用
塗布液中に溶出し、電荷輸送層用塗布液に蓄積したもの
と思われる。
【0094】
【発明の効果】本発明の感光体、該感光体に用いるY型
チタニルフタロシアニン顔料と金属水酸化物の縮合体の
製造方法と該感光体の製造方法は、高感度で、湿度が変
化しても感度が一定である優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光体を用いた画像形成装置の一例を
示す断面図である。
【符号の説明】
50 感光体ドラム(又は感光体) 51 帯電前露光部 52 帯電器 53 像露光器 54 現像器 541 現像スリーブ 543,544 現像剤攪拌搬送部材 547 電位センサー 57 給紙ローラー 58 転写電極(転写器) 59 分離電極(分離器) 60 定着装置 61 排紙ローラー 62 クリーニング器 70 プロセスカートリッジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Y型チタニルフタロシアニン顔料と金属
    水酸化物の縮合体を含有することを特徴とする電子写真
    感光体。
  2. 【請求項2】 前記Y型チタニルフタロシアニン顔料
    が、Cu−Kα特性X線(波長1.541Å)に対する
    ブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを有
    する顔料であることを特徴とする請求項1に記載の電子
    写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記金属水酸化物の金属原子が、Si、
    Ti、Al或いはZrから選ばれるものであることを特
    徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記金属水酸化物の縮合体が、前記Y型
    チタニルフタロシアニン顔料の存在下で製造されること
    を特徴とする電子写真感光体用の縮合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記Y型チタニルフタロシアニン顔料と
    金属水酸化物の縮合体を含有する電荷発生層を形成した
    上に、浸漬塗布方法で電荷輸送層を形成することを特徴
    とする電子写真感光体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007108488A1 (ja) 2006-03-20 2007-09-27 Mitsubishi Chemical Corporation フタロシアニン結晶、並びにそれを用いた電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置

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